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金曜日, 3月 05, 2010

今井凌雪と黒澤明


                   (映画リンク::::::::::
NAMs出版プロジェクト: 今井凌雪&黒澤明
http://nam-students.blogspot.jp/2010/03/blog-post_05.html(本頁)



今井凌雪2022
『イワン雷帝』(及び『影武者』)と形式化の極限:メモ
http://nam-students.blogspot.jp/2013/12/blog-post_1.html

NAMs出版プロジェクト: 『影武者』再考:メモ
https://nam-students.blogspot.jp/2014/08/blog-post.html
NAMs出版プロジェクト: Akira KUROSAWA 1990
https://nam-students.blogspot.jp/2017/03/akira-kurosawa.html
姿三四郎


脳科学と黒澤明


『乱』以降(『影武者』は未確認)の題字を担当している今井凌雪氏は、書道界の重鎮だそうだが、黒澤映画の最も重要なスタッフと言えるのではないでしょうか?
『蝦蟇の油』や『全集黒澤明』の題字も担当しています。
(参考:http://yojiseki.exblog.jp/i29/


以下、wikipediaより
黒沢明監督作品「乱(1985)」、「夢(1990)」、「まあだだよ(1993)」の題字を担当したことでも知られ、2002年には、映画「阿弥陀堂だより」題字も担当している。






















_________
黒澤明
KUROSAWA Akira NHK 1981 0101
『戦争と平和』『白痴』を語る。
https://youtu.be/xqcglKFBMog

ひるまえほっと20151021




KUROSAWA AKIRA NHK1981 0101
ひるまえほっと20151021
(1981年放送NHK「マイ・ブック」は『大系黒澤明』第3巻(講談社2010年)に書き起こし、再録された。)

追記:

今井凌雪氏への黒澤映画関連に特化したインタビューが望まれたが、、、


- 訃報:今井凌雪氏死去 88歳=雪心会創設者
lincs.co.jp › 書ブログ › 書の万華鏡 - キャッシュ
2011/08/03 – 今井 凌雪氏(いまい・りょうせつ、本名=潤一=じゅんいち、書家)書法研究雪心会会長。 7月26日、膵臓がんのため死去、88歳。 連絡先は会長を務めていた雪心会事務局。 お別れの会を行うが、日取りなどは未定。喪主は長男、浩一氏。



_____

The Kurosawa黒沢明全作品集―姿三四郎から乱まで  1985/06
https://www.amazon.co.jp/dp/4924609110/


(上記所収「映画についての雑談」(1975)は『大系黒澤明』第4巻(2010年)に再録された。)

https://i.imgur.com/uNXFZxA.gif
https://i.imgur.com/H56gpCY.gif
https://i.imgur.com/ikU3bum.gif
 

『乱』旧DVDよりラストシーン
https://i.imgur.com/bblQBDL.gif
https://i.imgur.com/8VosY3P.gif
 

黒澤明 アカデミー名誉賞
https://youtu.be/jJHWKUeGz2E



《「この断片と断片の間のあやしい生命--これこそ映画のいのちがはじ
まるところであるが--それを的確につかむ事こそ、フイルムの断片を
っなぐ仕事の本質なのである」
(黒澤明「映画の編集について」『キネマ旬報』1948年1月下旬号)

 黒澤は、この「間」に映画そのものがあると考える。

「カットとカット、シーンとシーン、シークエンス(ひと続きの画面)と
シークエンスのつなぎ目に映画があるんですよ。映画の流れのつなぎ目
に映画そのものがある。つなぎ方の呼吸が大事で、その呼吸から映画
が出てくるといってもいいのだけれ」(「黒澤明の世界『語る』」
「朝日新聞(夕)」一九九四年四月十四日)》

黒澤明全作品と全生涯269頁より孫引き(朝日の方は『大系』には未収録?)


78 件のコメント:

  1. 今井凌雪氏への黒澤映画関連に特化したインタビューが望まれたが、、、


    - 訃報:今井凌雪氏死去 88歳=雪心会創設者
    lincs.co.jp › 書ブログ › 書の万華鏡 - キャッシュ
    2011/08/03 – 今井 凌雪氏(いまい・りょうせつ、本名=潤一=じゅんいち、書家)書法研究雪心会会長。 7月26日、膵臓がんのため死去、88歳。 連絡先は会長を務めていた雪心会事務局。 お別れの会を行うが、日取りなどは未定。喪主は長男、浩一氏。

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  2. 【映画】米ニューヨークで「乱」上映会 仲代達矢、黒沢監督との秘話明かす

    プレビュー
    1 禿の月φ ★ 6/17(月)05:22 ?P↓
    米ニューヨークの「映像博物館」で15日、シェークスピアの悲劇「リア王」を翻案した
    映画「乱」(黒沢明監督、1985年)の上映会が開かれた。主演した仲代達矢(80)が
    駆け付け、撮影の裏話を明かしたり役者人生を振り返ったりして映画ファンと交流した。

    「乱」は、仲代演じる戦国時代の武将が、家督を譲った長男らから
    裏切られ、非業の死を遂げるストーリー。仲代も客席で鑑賞した。

    仲代は城が燃えるシーンについて、城の製作費が約4億円に上ったため
    「黒沢さんは私に『(撮影の際)絶対転ぶなよ。ひと転び4億円だぞ』と
    (念を押した)」と明かし、笑いを誘った。

    また「黒沢さんは(自分より)三船敏郎さんとのコンビ(の方)が
    もっと素晴らしかったんだろう」と振り返り、謙そんする一幕も。

    仲代は「シナリオ、撮影、俳優、照明の全部が大好きなのは、
    私を発掘してくれた小林正樹監督とコンビを組んだ
    映画『切腹』(62年)だ」とも述べた。(共同)

    ソース:スポニチ Sponichi Annex
    (窓)http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2013/06/16/kiji/K20130616006025170.html
    画像:15日、米ニューヨークの映像博物館で語る仲代達矢
    (窓)http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2013/06/16/jpeg/G20130616006025200_view.jpg

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  3. 黒澤明などは我々一般人と違うもの(美しいもの)を見ている
    これは生理学的、遺伝学的な事実だ

    世界的に彼の映画を理解できる人が増え
    彼らの子孫は遺伝的変化を遂げつつある

    これなども別次元からのメッセージと言えよう

    ちなみに「美」とは脳全体を使わせるものとして定義出来る

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  4. パリ・1960 [単行本]
    龍野 忠久 (著)

    によれば

    小林秀雄と黒澤明の対談は
    1957-9の新年号

    時事通信社


    世界週報か
    映画年鑑か
    その他

    と推測できる

    毎日のムックに写真があったはず

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  5. http://fanblogs.jp/pdyz92as/daily/201309/20
    2013年09月20日
    島津保次郎 オヤジの蛮行 <その66>
    ◆戦争を庶民の目で見つめ、憎悪したオヤジ <その3>

     この〝山本周五郎の『日本婦道記』の挿話『荒姫』をベースにした、黒澤版ジャンヌ・ダルクの話〟は・・・とその前に、この〝荒姫〟の物語は、現在、出版されている 『小説 日本婦道記』(全11篇、新潮文庫) の中にはない。これの原作は『笄堀(こうがいぼり)』といい、山本が戦時中に雑誌『婦人倶楽部』に連載していた〝日本婦道記〟シリーズ中の一篇である(現在、短編集『髪かざり』全17篇〔新潮文庫〕に収録 *1) 。ココでは『笄堀』だと判りにくいので、『荒姫』で通します。
     
     改めまして--この〝黒澤版ジャンヌ・ダルクの話〟は、東宝砧撮影所内でも知れ渡っていて、当然、島津オヤジの耳にも入っていた。

     植草圭之助は黒澤からの脚本依頼に腹が決まらず、『荒姫』の話を聞かされてから3ヶ月後の昭和20年6月、久しぶりに砧撮影所を訪れる。そして撮影所の食堂で、島津オヤジや 山形雄策 、そしてオヤジと親しい人気弁士の 徳川夢声 とテーブルを囲むことになる。
     その時、ちょうどそこへ黒澤と昵懇の少壮プロデューサー・本木荘二郎がやってきて、植草に『荒姫』の原作を手渡した。すると島津は、

     卓に向かい合っている島津監督がギョロッと〔本木を睨んで〕、
    「ああ、例のジャンヌ・ダルクか、知ってる。あれはあかんよ、意見聞かれたから 竹井君〔竹井諒 *2〕 に言っといた。会社じゃアメ公の本土上陸に備えての好企画だって熱こんでいるが、そんな! こんなときこそ芸術をつくらんけりゃぁ」         (『わが青春の黒沢明』植草圭之助、文春文庫)  ※〔〕内ジャズ野郎註。

     戦争嫌いなオヤジは黒澤の『荒姫』には猛反対であった。しかも、〝こんなときこそ芸術をつくらんけりゃぁ〟とは、さすが、である。銀座で弟子の吉村公三郎に「国策を撮れ」とけしかけられた時(9月18日付、<その64>)、島津は「君たち若いものでやるんだな」と言った、と紹介したが、その本心は、勇み立つ吉村に言いたかった事は

     「こんなときこそ芸術を作れ!」

      だったに違いない。





     続けて、島津は本木や植草達に向かってこんなことを言った。

    〔島津〕「…(略)…ぼくが言いたいのは、アメ公たちがやってきたとき、日本でも、こんな時期に、こんな凄え映画作っていたのかって、奴等、肝をつぶすような芸術映画〔を〕撮って貰いたいんだよ。『虎の尾』みたいな日本の伝統に根ざしたものを。もっと立派な映画を。黒沢明にはそれができるんだよ。だから言ってるんだ、会社も目先に捉われず、冷静にってな」
    〔夢声〕「まったく同感の極みです。まさに、まさに」
     夢声が島津の手をつよく握った。
     酔いのためか島津監督の眼が滲むのを見た気がした。      (前掲書) ※〔〕内、ジャズ野郎註。

    〝アメ公たちがやってきたとき、日本でも、こんな時期に、こんな凄え映画作っていたのかって、奴等、肝をつぶすような芸術映画〔を〕撮って貰いたいんだよ〟というのは、 『私の鶯』 製作時、助監督の池田督に語った抱負と同じである。

     オヤジは、その反骨の魂は、少しもブレずに、一貫してそこにあった・・・まったくカッコイイぜ、オヤジ! 
     である。

    *1「 『笄堀』の〝日本婦道記〟シリーズ」  昭和18年(1943)に山本周五郎が『婦人倶楽部』に連載していた『日本婦道記』シリーズは第17回の直木賞に選出されたが、山本はコレを辞退した。『日本婦道記』は山本が受賞を辞退したことで有名な短編集であり、『笄堀』の原案は埼玉県は蓮田にあった忍城を豊臣秀吉方の軍勢が攻めた天正18年(1590)の故事による。
     詳細はウェブサイト「行田歴史・古代蓮モバイル」 http://www.kodaihasu.com/gr/modn/115/index.htm 
    を参照のこと。そして『笄堀』は、この当時、紙芝居作品にもなっている。

    *2 「竹井諒」 竹井は東宝の企画部長で、東宝に入社した池部良が文芸部に配属された頃【8月15日付け、
    <その49>】には、すでに東宝にあり、脚本課長も兼ねていた。
     元々は演劇青年で、大正14年(1925)東亜キネマに入社後、強者の業界人(映画人)の 森田信義 や渾大防五郎 とともに、または前後する形で、新興キネマ、J・O、東宝と渡り歩く。戦後は東宝のゼネラル・プロデューサーとなり、配下に 藤本真澄 、田中友幸 、本木荘二郎 を持ったが、東宝争議の混乱の中で生まれた新東宝の製作責任者となる。大正14年の『潮』を手始めにおびただしい数の脚本(&原作)がある。




    投稿者:ジャズ野郎|00:45 |島津保次郎

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  6. The Kurosawa黒沢明全作品集―姿三四郎から乱まで

    以前出版されていた『悪魔のように細心に天使のように大胆に』*に「影武者」と「乱」の写真を加えたもの。「乱」までの映画のパンフ?の拡大版と考えてもいいが、全集未収録のエッセイ「映画についての雑談」がとても貴重だ。
    志賀直哉のエッセイを引いて映画とは何かを語り、他には助監督時代のエピソード、戦闘機一機分の予算で映画学校を造れ?など。興味深い内容だ。
    キネマ旬報の世界の映画作家シリーズのインタビューを流用した写真と言葉の見開きページも、佐藤忠男の批評とともにとても見やすい。
    ファンは必携だと思う。


    旧版『悪魔のように〜』ハードカバー版(縦書きののハードカバーと改訂された横書きのソフトカバー版がある。ソフトカバー版が本書の前身になる)にあったのにカットされたエッセイは以下。
    「シナリオについて」『全集黒澤明』第3巻
    「映画の編集について」第2巻
    「牡丹と青桐」第2巻所収


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  7. The Kurosawa黒沢明全作品集―姿三四郎から乱まで

    以前出版されていた『悪魔のように細心に天使のように大胆に』*を改訂し、「影武者」と「乱」の写真を加えたもの。「乱」までの映画のパンフ?の拡大版と考えてもいいが、全集未収録のエッセイ「映画についての雑談」がとても貴重だ。
    志賀直哉のエッセイを引いて映画とは何かを語り、他には助監督時代のエピソード、戦闘機一機分の予算で映画学校を造れ?など。興味深い内容だ。
    キネマ旬報の世界の映画作家シリーズのインタビューを流用した写真と言葉の見開きページも、佐藤忠男の批評とともにとても見やすい。
    ファンは必携だと思う。


    旧版『悪魔のように〜』ハードカバー版(縦書きののハードカバーと改訂された横書きのソフトカバー版がある。ソフトカバー版が本書の前身にあたる)にあったのにカットされたエッセイは以下。
    「シナリオについて」『全集黒澤明』第3巻
    「映画の編集について」第2巻
    「牡丹と青桐」第2巻所収

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  8. http://kenkyuyoroku.blog84.fc2.com/blog-entry-482.html
    『全集黒沢明』全6巻(岩波書店、1987.11~1988.4)



    第1巻 1987.11.18
     
    *はじめに シナリオと映画‥‥‥‥‥‥ i
    姿三四郎‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1
    一番美しく‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥51
    続姿三四郎‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 105
    虎の尾を踏む男達‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 149
    達磨寺のドイツ人‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 167
    雪‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 217
    敵中横断三百里‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 275
    随筆‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 337
    蓮華の舞踏‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 339
    或る手紙‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 340
    忠臣蔵後篇撮影日記‥‥‥‥‥‥‥‥ 344
    「馬」のスタッフ―裏方ものがたり‥ 348
    わかりきった事‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 359
    「雪」について‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 369
    「雪」梗概‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 371
    雪の世界に遊ぶ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 373
    十月の桜‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 378
    一番美しく‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 380
    「敵中横断三百里」前記‥‥‥‥‥‥ 382
    新米演出家の日記から‥‥‥‥‥‥‥ 383
    「姿三四郎」の七つの格闘場面‥‥‥ 391
    「土俵祭」の脚本について‥‥‥‥‥ 395
    「一番美しく」演出覚え書‥‥‥‥‥ 397
    「一番美しく」の演出‥‥‥‥‥‥‥ 398
    *作品解題(佐藤忠男)‥‥‥‥‥‥‥ 401
    *批評史ノート(岩本憲児)‥‥‥‥‥ 415
    *シナリオ注(野上照代)‥‥‥‥‥‥ 425
    *製作メモランダ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 443
     

    第2巻 1987.12.18
     
    わが青春に悔なし‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1
    素晴らしき日曜日‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥47
    酔いどれ天使‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥77
    静かなる決闘‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 119
    野良犬‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 159
    山小屋の三悪人‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 217
    随筆‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 255
    東北の風物‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 257
    映画が自由になる為めに‥‥‥‥‥‥ 261
    能・庭・山‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 268
    牡丹と青桐‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 270
    映画批評について‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 272
    近頃考えた事‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 276
    アメリカ映画の故郷‥‥‥‥‥‥‥‥ 279
    原節子の魅力‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 281
    節っちゃんについて‥‥‥‥‥‥‥‥ 284
    「素晴らしき日曜日」について‥‥‥ 286
    木下さんへの手紙‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 287
    「素晴らしき日曜日」演出前記‥‥‥ 291
    中北君に‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 293
    健全なる企業精神‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 295
    映画の編集について‥‥‥‥‥‥‥‥ 296
    シナリオ三題‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 301
    「酔いどれ天使」人物クロッキイ‥‥ 304
    三船君について‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 306
    神経質について‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 307
    「酔いどれ天使」の演出ノートから‥ 308
    東宝の紛争‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 313
    生れッ放しの千石君について‥‥‥‥ 316
    *作品解題(佐藤忠男)‥‥‥‥‥‥‥ 319
    *批評史ノート(岩本憲児)‥‥‥‥‥ 343
    *シナリオ注(野上照代)‥‥‥‥‥‥ 355
    *製作メモランダ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 385
     

    第3巻 1988.1.18
     
    醜(スキャンダル)聞‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1
    羅生門‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥49
    白痴〔前篇・後篇〕‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥73
    生きる‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 147
    肖像‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 203
    殺陣師段平‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 237
    随筆‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 277
    こうしたらよい映画が出来る―私の理想‥‥ 279
    志村喬さんの人柄‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 282
    「羅生門」製作前記‥‥‥‥‥‥‥‥ 283
    木村功君‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 284
    「白痴」演出前記‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 285
    イノさんについて‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 285
    シナリオについて‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 286
    しみじみと感情を湛えて―「生きる」演出前記‥‥ 290
    映画に“生きる”‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 291
    *作品解題(佐藤忠男)‥‥‥‥‥‥‥ 299
    *批評史ノート(岸本憲児)‥‥‥‥‥ 319
    *シナリオ注(野上照代)‥‥‥‥‥‥ 331
    *製作メモランダ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 367
     

    第4巻 1988.2.18
     
    七人の侍‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1
    生きものの記録‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥97
    蜘蛛巣城‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 141
    どん底‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 175
    隠し砦の三悪人‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 219
    決闘鍵屋の辻‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 271
    随筆‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 309
    活劇の夢と現実―「七人の侍」完成に際して‥‥ 311
    「生きものの記録」について‥‥‥‥ 312
    「蜘蛛巣城」をめぐって―岩崎昶との往復書簡‥‥ 312
    ロンドン・パリ十日間‥‥‥‥‥‥‥ 330
    *作品解題(佐藤忠男)‥‥‥‥‥‥‥ 341
    *批評史ノート(岩本憲児)‥‥‥‥‥ 363
    *シナリオ注(野上照代)‥‥‥‥‥‥ 375
    *製作メモランダ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 425
     

    第5巻 1988.3.18
     
    悪い奴ほどよく眠る‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1
    用心棒‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥69
    椿三十郎‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 117
    天国と地獄‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 157
    赤ひげ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 221
    暴走機関車‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 279
    *作品解題(佐藤忠男)‥‥‥‥‥‥‥ 361
    *批評史ノート(岩本憲児)‥‥‥‥‥ 379
    *シナリオ注(野上照代)‥‥‥‥‥‥ 393
    *製作メモランダ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 433
     

    第6巻 1988.4.18
     
    どですかでん‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1
    デルス・ウザーラ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥53
    影武者‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥95
    乱‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 147
    随筆‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 207
    助監督時代の思い出‥‥‥‥‥‥‥‥ 209
    「デルス・ウザーラ」前記‥‥‥‥‥ 210
    映画「デルス・ウザーラ」の創作要項‥‥ 210
    タルコフスキイと「惑星ソラリス」‥ 216
    早坂のこと‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 220
    当たり前の話‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 221
    「影武者」序―画集に寄せて‥‥‥‥ 222
    ジョン・カサベテスの「グロリア」を見て‥‥ 224
    この画集に寄せて―「乱」付記‥‥‥ 225
    無名塾へのメッセージ‥‥‥‥‥‥‥ 226
    *作品解題(佐藤忠男)‥‥‥‥‥‥‥ 227
    *批評史ノート(岩本憲児)‥‥‥‥‥ 257
    *シナリオ注(野上照代)‥‥‥‥‥‥ 271
    *製作メモランダ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 325
    <対談>
    ユーモアの力・生きる力(黒沢明,井上ひさし)‥‥ 341
    *年譜(草薙匠)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 379

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    [ 2011/02/04 20:02 ] く 黒沢明 | TB(0) | CM(0)

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  9. 大系黒澤明:簡易目次
    大系黒澤明 第1巻/黒沢明/著 浜野保樹/編・解説 講談社 本・コミック : オンライン書店e-hon
    http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032332853&Action_id=121&Sza_id=C0&Rec_id=1008&Rec_lg=100813
    商品の内容
    [要旨]
    画家志望時代から『羅生門』『白痴』まで幻だった脚本・ノベライズを多数発掘。全著述・全発言を集大成し「世界のクロサワ」の全貌を明かす。
    [目次]
    第1章 少年・画家志望時代―1924~1935
    第2章 助監督時代―1936~1943
    第3章 新進監督時代(戦前・戦中)―1943~1945
    第4章 新進監督時代(戦後)―1946~1948
    第5章 東宝争議―1948~1950
    第6章 グランプリ―1950~1951
    出版社・メーカーからのコメント
    幻の脚本を多数発掘!巨匠の人生を集成する中学の作文にはじまる第1巻は、『白痴』演出記の’51年まで。黒澤プロにもなかった脚本、秘蔵の写真・ポスターなど、散逸していた文章以外にも数々の発見が。

    大系黒澤明 第2巻/黒沢明/著 浜野保樹/編・解説 本・コミック : オンライン書店e-hon
    http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032358327&Action_id=121&Sza_id=C0&Rec_id=1008&Rec_lg=100813
    商品の内容
    [目次]
    第1章 東宝への復帰(1952~1957)
    第2章 時代劇三部作(1957~1959)
    第3章 黒澤プロダクション(1959~1965)
    第4章 苦難の時代(1966~1973)
    第5章 監督自身による作品評と側近たちの黒澤像
    解説 世界のクロサワと挫折
    [出版社商品紹介]
    栄光から失意の時代へ。東宝からの独立、海外資本との不調、そして衝撃の自殺未遂。作品は「どですかでん」まで。未公開の写真・衣装
    出版社・メーカーからのコメント
    『七人の侍』で築いた栄光から失意の時代へ名作を陸続と世に送った輝きから、東宝からの独立、海外資本との不調、そして衝撃の自殺未遂。作品は『どですかでん』まで。未公開の写真・衣装画なども多数掲載。

    大系黒澤明 第3巻/黒沢明/著 浜野保樹/編・解説 本・コミック : オンライン書店e-hon
    http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032386768&Action_id=121&Sza_id=C0&Rec_id=1008&Rec_lg=100813
    商品の内容
    [要旨]
    シベリアの極寒と闘った『デルス・ウザーラ』。『影武者』勝新太郎、主役降板までの真相。カンヌ映画祭、アカデミー賞など世界からの賞賛。音楽にも妥協を許さず火花を散らした舞台裏。イタリアで『夢』の絵コンテが絵本になっていた。巨匠が選び解説した「世界の名画百本」リスト。息子と娘が綴った偉大なる父の最後の日々。「わが息子」コッポラ、ルーカスへ遺した言葉。
    [目次]
    第1章 デルス・ウザーラ
    第2章 影武者
    第3章 乱
    第4章 最後の三部作
    第5章 最晩年のメッセージ
    第6章 追悼
    [出版社商品紹介]
    海外からの賞賛と国内からの批判。斜陽の映画界を晩年まで背負わされた悲劇。アカデミー賞受賞の一方で、興行の不振に悩む巨匠にも、人生を振り返る時がきた。
    出版社・メーカーからのコメント
    『影武者』から遺作にいたる晩年の人生模様海外からの賞賛と国内からの批判。斜陽の映画界を晩年まで背負わされた悲劇。アカデミー賞受賞の一方で、興行の不振に悩む巨匠にも、人生を振り返る時がきた。

    大系黒澤明 第4巻/黒澤明/著 浜野保樹/編・解説 本・コミック : オンライン書店e-hon
    http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032417728&Action_id=121&Sza_id=C0&Rec_id=1008&Rec_lg=100813
    商品の内容
    [要旨]
    「蝦蟇の油」に編者による註と多数の関連写真を併載。認め合った監督同士ゆえ、大島渚と丁丁発止のやりとり。ガルシア・マルケスと核をめぐる白熱した論争。筑紫哲也、武満徹、村上龍、大友克洋らとの異色対談。音楽、映像、ユーモア、粋について大いに語りつくす。戦争末期の雑誌から黒澤自身の随筆を発掘。趣味の篆刻、墨跡や恒例のクリスマスカードをカラーで。これ以上ない詳細な年表を47ページにわたり掲載。
    [目次]
    第1章 自伝
    第2章 「黒澤明のわが映画人生」(インタビュー=大島渚)
    第3章 黒澤明語る(聞き手=原田眞人)
    第4章 自作を語る
    第5章 対談 海外の映画人たちと
    第6章 対談 日本の表現者たちと
    第7章 補遺
    第8章 資料編
    [出版社商品紹介]
    大島渚に語った「我が人生」の全容を初公開。各界有名人との対談。新発見の「続姿三四郎」「七人の侍」などの随筆を追加掲載。
    出版社・メーカーからのコメント
    大島渚に語った「我が人生」の全容を初公開『羅生門』で筆が置かれた自伝を補足する大島インタビュー。各界有名人との対談。新発見の『続姿三四郎』『七人の侍』などの随筆を追加掲載。詳細な年譜、資料も

    大系黒澤明 別巻/黒澤明/著 浜野保樹/編・解説 本・コミック : オンライン書店e-hon
    http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=0100000000000032502867&Action_id=121&Sza_id=C0&Rec_id=1008&Rec_lg=100813
    『七人の侍』『トラ・トラ・トラ!』の原点となった作品など一挙公開。『明日を創る人々』秘蔵台本など、幻の脚本を発掘・初公開。
    [目次]
    静かなり(1942年)
    陽気な工場(1942年)
    森の千一夜(1942年)
    サンパギタの花(1943年)
    天晴れ一心太助(1945年)
    どっこい!この槍(1945年)
    明日を創る人々(1946年)(山形雄策・山本嘉次郎)
    棺桶丸の人々(1951年)(橋本忍)
    能の美(1983年)
    こんな夢を見た(1988年)
    [出版社商品紹介]
    全集未収録、存在を忘れられていた脚本を発見。「明日を創る人々」、ラジオドラマ「陽気な工場」などを収録。

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  10. http://ameblo.jp/lull-b/entry-10458093343.html
    佐藤「ああ、それそれ。その、戦後派ってやつだよ、君は。遊佐もそうかもしれん。君には遊佐の気持ちが分かりすぎるんだよ」
    村上「そうかもしれませんね。僕も復員の時、列車の中でリュック盗まれたんですよ」
    佐藤「ほおう…」
    村上「ひどく無茶な、毒々しい気持ちになりましてね。あの時だったら、強盗ぐらい平気でやれたでしょう。でも、ここが危ない曲がり角だと思って、僕は…逆のコースを選んで、今の仕事志願したんです」
    佐藤「うーん…まあ、やっぱりね…」

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  11. http://ameblo.jp/lull-b/entry-10458093343.html
    佐藤「ああ、それそれ。その、戦後派ってやつだよ、君は。遊佐もそうかもしれん。君には遊佐の気持ちが分かりすぎるんだよ」
    村上「そうかもしれませんね。僕も復員の時、列車の中でリュック盗まれたんですよ」
    佐藤「ほおう…」
    村上「ひどく無茶な、毒々しい気持ちになりましてね。あの時だったら、強盗ぐらい平気でやれたでしょう。でも、ここが危ない曲がり角だと思って、僕は…逆のコースを選んで、今の仕事志願したんです」
    佐藤「うーん…まあ、やっぱりね…」



    勘兵衛「勝ったのはあの百姓たちだ。わしたちではない。」


    (赤子を受けた)菊千代「こいつは俺だ !…俺もこのとおりだったんだ!…」


    http://www.asahi-net.or.jp/~AN4S-OKD/okyda/eiga/039024.html
    赤ん坊を抱く法師。その赤ん坊に手を伸ばす木こり。「何をする。この赤子から肌着まで剥ぐつもりか」「わしのところに子供が6人いる。6人育てるも7人育てるも同じ苦労だ」「私は恥ずかしいことを言ってしまったようだな」「無理もねえ。今日と言う今日。人を疑わずにいられるはずがねえ。恥ずかしいのはわしだ。わしにはわしの心がわからねえ」「いや。ありがたいことだ。おぬしのおかげで、私は生きていくことができそうだ」赤ん坊を木こりに渡す法師。木こりは赤ん坊を抱えて、羅生門を出て雨の上がった外に向かって歩き出すのであった。


    http://www.asahi-net.or.jp/~AN4S-OKD/okyda/eiga/039024.html
    赤ん坊を抱く法師。その赤ん坊に手を伸ばす木こり。
    「何をする。この赤子から肌着まで剥ぐつもりか」
    「わしのところに子供が6人いる。6人育てるも7人育てるも同じ苦労だ」
    「私は恥ずかしいことを言ってしまったようだな」
    「無理もねえ。今日と言う今日。人を疑わずにいられるはずがねえ。恥ずかしいの
    はわしだ。わしにはわしの心がわからねえ」
    「いや。ありがたいことだ。おぬしのおかげで、私は生きていくことができそうだ」
    赤ん坊を木こりに渡す法師。木こりは赤ん坊を抱えて、羅生門を出て雨の上がった
    外に向かって歩き出すのであった。


    白痴,黒澤明氏は、明治43年3月26日生まれ、東京府荏原郡大井町で、現在の品川区東 大井で生まれています。 ...

    大野綾子 : 久我美子
    「あの人のように…人を憎まず、ただ愛してだけゆけたら… 私 …
    私なんて馬鹿だったんだろう… 白痴だったの…私だわ!」



    大野綾子(久我美子)
    「あの人のように…人を憎まず、ただ愛してだけゆけたら… 私 …
    私なんて馬鹿だったんだろう… 白痴だったの…私だわ!」


    と木下惠介. インタビュー 久我美子:「白痴」で私は、自分の役柄にめぐり会えたと思いました. 1994年 臨時 ...

    久我美子 - 略歴・フィルモグラフィー -KINENOTE(キネノート)
    http://www.kinenote.com/main/public/cinema/person.aspx?person_id=97207
    対談 :久我美子×香川京子 最終回
    2000年12月上旬号
    対談 :久我美子×香川京子
    2000年11月下旬特別号
    特別対談 日本の映画監督を語る:久我美子×香川京子
    1998年臨時増刊 黒澤明と木下惠介
    インタビュー 久我美子:「白痴」で私は、自分の役柄にめぐり会えたと思いました
    1994年臨時増刊 竹中直人の小宇宙
    「119」キャスト&スタッフ紹介:久我美子
    1978年8月下旬号
    メモリアル・ポート:久我美子
    1959年9月下旬号
    グラビア CLOSE-UP:久我美子
    1958年1月上旬新春特別号
    特別グラビア:久我美子
    1956年11月上旬号
    特別口絵:久我美子
    1956年7月下旬号
    座談会 戦後新人俳優の生活と意見:乙羽信子×久我美子×香川京子×三国連太郎×佐田啓二×南博×井沢淳×田中純一郎
    1956年1月上旬新年特別号
    特別口絵:久我美子
    1955年4月上旬陽春特別号
    特別グラフィック ポートレート:久我美子
    1955年増刊 日本映画大鑑 映画人篇
    グラフィック:久我美子
    1954年5月上旬号
    現代が求める新しいタイプと演技:久我美子
    1954年4月上旬春の特別号
    グラフィック 映画人クロースアップ:久我美子
    1954年2月上旬ベスト・テン発表特別号
    「にごりえ」の感想:
    1953年増刊 アメリカ映画大鑑 '53-'54年
    アンケート ごひいきスタア:久我美子

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  12. 「そうかもしれませんね。僕も復員の時、列車の中でリュック盗まれたんですよ」
    「ほおう…」
    「ひどく無茶な、毒々しい気持ちになりましてね。あの時だったら、強盗ぐらい平気
    でやれたでしょう。でも、ここが危ない曲がり角だと思って、僕は…逆のコースを選んで、
    今の仕事志願したんです」

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  13. 三井弘次
    「畜生、せっかくの踊り、台無しにしやがった、バカヤロウ」

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  14. 9月6日は黒澤明の命日
    Akira Kurosawa (1910-1998)

    「くだらん奴が、くだらんという事は、くだらんものではない証拠で、つまらん奴がつまらんという事は、大変面白いという事でしょう」

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  15. 『荒姫様』は『わが青春に悔いなし』の後半のヒントに思えてきた - 大衆文化評論家指田文夫の「さすらい日乗」
    http://blog.goo.ne.jp/goo1120_1948/e/6e9ef58002567588e29addc13ba192b8


    黒澤明の幻の作品『荒姫様』は、山本周五郎の小説『笄堀』を基にした作品として構想された。
    そして、この『笄堀』を読むと、それは豊臣秀吉軍による小田原の北條氏攻めの際の、忍城の攻防戦を舞台にしており、和田竜のベストセラー小説『のぼうの城』と同じ題材である。
    その中では、300人の城方に対して3万人の石田三成軍が包囲してくる。
    すでに城主は小田原に行っていて、城は奥方の真名女が守っている。
    多くの老家臣たちが、降伏を言う中で彼女は戦うことを決意し、城外の一般の町人、百姓までも城に入れて大軍と巧妙に戦い、互角以上の戦いに成功する。
    その中で、城の女たちは、堀を掘る作業に従事していて、ある日、堀の中で、真名女が昔身につけていた笄を見つける。
    そして、城に笄を持って行き、「これはおかたさまのでは・・・」と本丸に行くと、そこにいたのは真名女ではなく、母によく似た娘の甲斐姫だった。
    つまり、真名女は、身分を隠して下層の女と一緒に堀の掘削作業に従事していたのである。
    こうした一致団結した力のお陰で、城攻めは難航に難航を重ね、ついに北條方が小田原で秀吉方に降参するまで持ちこたえたのである。
    まさしく、昭和18年1月に発表された露骨な、しかしよくできた「戦意高揚小説」で、戦後さすがの山本周五郎も『日本婦道記』に入れず、現在は短編集『髪かざり』に収録されている。
    だが、この笄堀を奥方が掘っているシーンを考えた時、恐らく黒澤明の『荒姫様』では、この真名女と娘の甲斐姫を原節子が二役で演じるものだったと想像できた。

    すると原節子が演じた「二役」と言えば、戦後の『わが青春に悔いなし』である。

                 

               

    あの作品では、原節子は前半は大学教授のお嬢様として上品に演技している。
    だが、恋人の野毛(藤田進)が反戦運動で逮捕、殺害され、彼の故郷の村に行くと、田の泥にまみれ髪振り乱して猛烈な労働に励む。
    その変化は見る者に、相当に異常な感じを与える。
    それはある意味で、二役のようなもので、原節子に上品なお嬢様と、髪振り乱して働く女を演じさせるというアイディアは、幻の映画『荒姫様』を構想する中で得られたものだと私には思えた。
    いよいよもって映画『荒姫様』が見たくなった。
    誰かお持ちでないだろうか。

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  16. http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/705670.html
     ハロルド・ロイド、バスター・キートン、マック・セネットのコメディをよく見た。それからジョン・フォードの「幌馬車」や、黒澤明の「七人の侍」、「用心棒」、「蜘蛛巣城」のアクションシーン、「ベン・ハー」の戦車競走、スティーブン・スピルバーグの特に「激突!」などといったものから映画言語を学び、今のアクションに繋げていった。

    ・プライベートではどんな車に?

     信用をすべて失いそうだが……レクサスのハイブリッドだ。

    ・日本に来てからどこかに行った?

     ジブリ美術館に行った。宮﨑駿は、私にとって神。彼の色々な作品の展示を見ている中で素晴らしいアーティストだと感じたし、素晴らしい体験だった。ものすごくハートを感じるし、正直なもの、叡智も感じる。

    ・ジブリ作品で好きなのは?

     「千と千尋の神隠し」かな。驚きがあるし、優れた作品というのは、先程も言ったがそのイメージが脳裏に焼き付く。それは一生忘れないんだ。



    http://www.geocities.jp/hpcriticism/unpublished/kg.html
     黒澤明には、多くの子がいる。フランシス・フォード・コッポラやスティーブン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカス、ジョン・ミリアスを始めとして「クロサワ・チルドレン」のリストは際限なく続く。『マッド・マックス』のジョージ・ミラーは「直接的にしろ、間接的にしろ、どんな映画監督もクロサワの影響を受けている」と言っている。クロサワの子どもたちは偉大な父の映画を自分なりに租借し、独自の方法論に高めている。


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  17. 【映画】フランスで最高勲章、北野武の才能を一瞬で見抜いた巨匠・黒澤明の眼力 「映画の常識なんていらない。自由にやっていい」©2ch.net

    1 : 的井 圭一 ★@無断転載は禁止 ©2ch.net2016/10/27(木) 06:06:14.77 ID:CAP_USER9
    映画監督・北野武さんが10月25日、フランスで最高勲章にあたる「レジオン・ドヌール勲章」を授与された。
    日本人映画監督としては、あの黒澤明さん以来の快挙となる。

    黒澤さんといえば「羅生門」で世界的な評価を確立し、代表作「七人の侍」は世界トップクラスの名画として名高い。
    「隠し砦の三悪人」など娯楽色の強い作品で、エンターテインメント映画にも強い影響を国内外に与え、スターウォーズの設定にも活かされている。


    駆け出し監督だった北野武を黒澤明は絶賛した

    その黒澤さんが1990年代初め、自身の別荘に北野さんを招いて、収録した対談がある。
    その中で、まだ駆け出しの映画監督だった北野さんを、黒澤さんはこんな言葉で絶賛している。

    僕はビートさんの作品、全部好きでね、面白いですよ。とても。余計な説明がなくていいよね。日本の映画は説明が多すぎるよ。

    当時「映画の素人」を自認していた北野さんの応答はこうだ。

    本当のことをいうと、ほとんど映画をみたことないんですよ。冗談で撮るって言ったら、撮らせてもらえて。全然わかんなかったですね。

    (撮影してみても)画が気に入らないんですよ。だから気に入らない画を外してしまえば、あとはしょうがないっていうか。
    自分でわかってない画を撮っても、にっちもさっちもいかないですね。わからないまま助監督とかに指示して撮影しても。全然、ダメ。

    「常識に従わなくていい、自由にやっていいんですよ」

    映画に精通したスタッフに囲まれていると、つい映画界の「常識」に適合した画を撮ろうとしてしまう。それで撮れる画は気に入らない。だから、外す。

    黒澤さんはそんな姿勢を「それでいいんだよね」と全面的に肯定する。

    「映画だからこうしないといけない、ということはないと思うんだよ。周囲から『映画は映画の時間がある』と言われたことがあるけど、
    『俺は現実の時間をそのまま撮っている』って言ったよ。最初は随分、そういうのがあったよ」

    「(周囲のスタッフは)ある映画の常識があって、それに従って撮らないといけないと考えているかもしれないけど、そうじゃないんだよね。自由にやっていいんですよ」

    北野武に笑顔で語りかけた意味

    対談の中で、晩年の黒澤さんは、何かを託すように北野さんに笑顔で語りかけていた。
    その姿は、一切の妥協を許さず「黒澤天皇」と畏怖された現場の姿とは、まったく別の何かだった。


    フランスで最高勲章、北野武の才能を一瞬で見抜いた巨匠・黒澤明の眼力 「映画の常識なんていらない。自由にやっていい」2016/10/26 12:14
    https://www.buzzfeed.com/satoruishido/kurosawa-kitano

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  18. 20161031
    >>691
    「七人の侍」の4kデジタルリマスター版を見に行きましたが
    素晴らしかったですねえ。
    画像が鮮明なのもさることながら
    音声の明瞭さも際立っていました。
    例えば、
    久蔵が野試合をするシーンには
    これまで全く聴かれなかった町の物売りの声とかが入っていて
    闘う2人とのコントラストが顕著でした。
    黒澤明はそんな細かいところまで神経を注いでたんですね。
    特に人を斬るシーンで
    平成3年に「ブシュ!」という効果音を入れてたのに対し
    今度は昭和29年のオリジナルのままで
    特に久蔵が種子島に撃たれて倒れるシーンで
    銃声がその瞬間より遅れて聞こえるのが
    音声遅延の効果を出していて
    やはり本来のサウンドトラックをうまく使っているからだと認識しました。
    合戦のシーンはテレビ画面では味わえない大迫力でした
    やっぱり映画は映画館で観ないと駄目ですね。
    TOHOシネマズは消防法に気を使い過ぎず
    映画が始まったら会場を十分に暗くして
    映画に集中できるようにしていました。
    塚口サンサン劇場とは違いますな。
    しかも、これだけの大傑作が千百円でみれるなんて夢のようです。
    大学時代に黒澤明の映画を見まくった経験が蘇りました!

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  19. 【世界の巨匠】黒澤明 2【最高傑作】 [無断転載禁止]©2ch.net

    758 :
    名無シネマ@上映中
    2016/11/10(木) 17:25:09.86 ID:K0eva7rw
    『乱』はただ優れた映画というだけではない

    人類史の頂点に位置するのだ

    戦争は起こるだろう
    国家と資本は行くところまで行くだろう

    ただ美が世界を救う
    『乱』が世界を救う



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  21. アメリカは主に黒澤から娯楽性を
    ヨーロッパは芸術性を
    アジアは社会性を

    それぞれ受け取った

    佐藤忠男がそう言っていたと思う

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  22. 黒澤明「私は青二才が好きだ」


    野上加山雄三対談
    http://www2.toho-movie.jp/movie-topic/1003/09kurosawa_ts.html
    …御殿場ロケがあったんだけれど、暇で仕方ないから、生えていた木を「これは切れるかもしれないな」と
    思ってやったら、バスッと切れた。「お、切れるよ」なんて思って、それからも2、3本やったんだけれど、
    そこに神保さんという小道具さんがかっ飛んできて、「おまえ、バカやろう! 刃こぼれ起こしたらどう
    するんだ、なにやってるんだ!」と怒ってね。

    そうしたら、その後ろから黒澤さんがスタタタとやってきて、「あ、こりゃまた怒られるかな」と思ったら、
    神保さんの頭を押さえてひっくり返して「余計なことをするな!」。怒られたのは神保さんだったんだよ
    (会場笑)。…「そうやって刀は覚えるものなんだ」と、黒澤さんはそう言ったんですよ(笑)。

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  23. http://plaza.rakuten.co.jp/yojiseki/diary/200409140000/
    『明日を創る人々』
    2004年09月14日
    カテゴリコラム (51)

     14日、『明日を創る人々』という映画をフィルムセンターで見て来ました。
     この映画は東宝争議のあった1946年のメーデーの翌日公開するために急遽作られた組合映画です。黒澤明は演出の三人に名を連ねていますが、この作品は自分の作品として認めていません。
     ただ、僕が見た限り、群集シーンや撮影所のシーン(高峰秀子と藤田進が本人役で出演)に黒澤らしき演出の特徴が見られましたし(効果的な移動撮影が多々あった)、黒澤ファンは見るべき価値のある映画かと思います。(黒澤がエッセイで披露した、「綺麗な夕焼けだなあ」「馬鹿、あれは朝焼けだぜ」という徹夜明けの撮影所で実際にあったというセリフが使われていました。)
     この映画に関しては『天皇と接吻』(平野共余子著)という研究書に詳しいのですが、その本に書いてあったラストと微妙に映画のラストは違いました。映画では、主人公たる家族(これは任意に抽出された家族なので説得力というか面白みはあまりない?)がメーデーの前日の夜、会話をしたあと、メーデーのイメージで終わります。
     その家族の会話で母親の「私が参加するとしたら井戸端組合かね」という映画のラストを締めるセリフが面白かったと思います。
     他には、資本家も手をつないでいるのだから、われわれもそれ以上に手をつながなければといった内容のセリフがよかったと思います。また、合唱団を主役にしていたので、善くも悪くもプラカードを掲げたような作品にはなっていなかったと思います(シナリオが東宝コンツェルンを前提としている点や、多分実際にあった出来事なのでしょうが組合員の子供の死を無理にドラマに取り入れている点、組合運動に戦時中の国民総動員のイメージを引きずっている点、「敵」というよりも「資本家」の描写が弱いという点、また上記の母親の会話に見られるコーポラティブとユニオンの縦横の関係性の把握が弱いところなどが欠点かと思います。)
     プロ野球合併問題と考えあわせても奇妙なリアリティーがある映画でしたが、コアな映画ファンはこうした見方をしないかも知れません。ブレヒトの『クーレ・ワンペ』など同種の映画との歴史的比較検討がなされていないからだと思います。

     黒澤は、確かにこの映画のあと、撮影現場で部所を越えて互いに手伝いあえないようなユニオンに否定的になりました。ただ、この映画に懲りて共同監督をやろうとしなかったかというとそうではありません。例えば銀行からの出資を募った『どら平太』は市川昆、木下恵介監督らとの共同監督を前提に書かれたものでした(のちに市川監督が映画化)。

     『明日~』は、10月2日にもう一度上映されるようです。

    返信削除
  24. 明日を創る人々 - Wikipedia
    ja.wikipedia.org/wiki/明日を創る人々
    明日を創る人々』(あしたをつくるひとびと)は1946年(昭和21年)公開の日本映画。山本 嘉次郎、黒澤明、関川秀雄による共同監督映画。ただし黒澤明は後に名前掲載を拒否 した。 キャスト[編集]. 薄田研二 · 竹久千恵子 · 中北千枝子. スタッフ[編集]. 演出:山本嘉 ...
    キャスト-スタッフ-外部リンク

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  25. The Kurosawa黒沢明全作品集―姿三四郎から乱まで | |本 | 通販 | Amazon
    1985/06
    https://www.amazon.co.jp/The-Kurosawa黒沢明全作品集―姿三四郎から乱まで/dp/4924609110/ref=cm_cr_arp_d_product_top?ie=UTF8
    5つ星のうち 5.0全集未収録のエッセイが貴重
    投稿者 yojiseki 投稿日 2007/11/13
    形式: 大型本 Amazonで購入
    以前出版されていた『悪魔のように細心に天使のように大胆に』*を改訂し、「影武者」と「乱」の写真を加えたもの。「乱」までの映画のパンフ?の拡大版と考えてもいいが、全集未収録のエッセイ「映画についての雑談」がとても貴重だ。
    志賀直哉のエッセイを引いて映画とは何かを語り、他には助監督時代のエピソード、戦闘機一機分の予算で映画学校を造れ?など。興味深い内容だ。
    キネマ旬報の世界の映画作家シリーズのインタビューを流用した写真と言葉の見開きページも、佐藤忠男の批評とともにとても見やすい。
    ファンは必携だと思う。


    旧版『悪魔のように〜』ハードカバー版(縦書きののハードカバーと改訂された横書きのソフトカバー版がある。ソフトカバー版が本書の前身にあたる)にあったのにカットされたエッセイは以下。
    「シナリオについて」『全集黒澤明』第3巻
    「映画の編集について」第2巻
    「牡丹と青桐」第2巻所収

    返信削除
  26. 1946年
    明日(あした)を創る人々 - Wikipedia
    ja.wikipedia.org/wiki/明日を創る人々
    1946年(昭和21年)公開の日本映画。
    山本 嘉次郎、黒澤明、関川秀雄による共同監督映画。ただし黒澤明は後に名前掲載を拒否 した。

     この映画は東宝争議のあった1946年のメーデーの翌日公開するために急遽作られた組合
    映画です。黒澤明は演出の三人に名を連ねていますが、この作品は自分の作品として認めてい
    ません。
     ただ、僕が見た限り、群集シーンや撮影所のシーン(高峰秀子と藤田進が本人役で出演)に
    黒澤らしき演出の特徴が見られましたし(効果的な移動撮影が多々あった*)、黒澤ファンは見る
    べき価値のある映画かと思います。(黒澤がエッセイで披露した、「綺麗な夕焼けだなあ」
    「馬鹿、あれは朝焼けだぜ」という徹夜明けの撮影所で実際にあったというセリフ**が使われ
    ていました。)
     この映画に関しては『天皇と接吻』(平野共余子著)という研究書に詳しいのですが、その本
    に書いてあったラストと微妙に映画のラストは違いました。映画では、主人公たる家族(これは
    任意に抽出された家族なので説得力というか面白みはあまりない?)がメーデーの前日の夜、
    会話をしたあと、メーデーのイメージで終わります。
     その家族の会話で母親の「私が参加するとしたら井戸端組合かね」という映画のラストを締め
    るセリフが面白かったと思います。


    以下のエッセイでも無駄な移動撮影が否定されるが、七人の侍の旗制作シーンでもわかるように
    室内での移動撮影を黒澤はかなり試している。
    **
    「映画についての雑談」The Kurosawa黒沢明全作品集―姿三四郎から乱まで 1985/06 所収
    https://www.amazon.co.jp/dp/4924609110/

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  27. 収録作品:大系黒澤明 第4巻(第4巻)/黒澤 明 - 紙の本:honto本の通販ストア
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    収録作品一覧

    大系黒澤明 第4巻

    大系黒澤明 第4巻
    黒澤 明(著)/ 浜野 保樹(編・解説)
    作品 著者 ページ
    蝦蟇の油 21−211
    幼少期の記憶 黒澤明 述 212−225
    解題『蝦蟇の油』 浜野保樹 著 226−228
    黒澤明のわが映画人生 大島渚 インタビュー 229−258
    黒澤明語る 1 一九九一年一月二三、二七日 原田眞人 聞き手 260−303
    黒澤明語る 2 一九九一年六月二七日 原田眞人 聞き手 303−350
    映画についての雑談 352−369
    『黒澤明全画集』解説 369−372
    黒澤明監督に黒澤映画について聞く 佐藤忠男 述 372−401
    黒澤明、自作を語る 2 淀川長治 述 401−409
    黒澤明、自作を語る 3 淀川長治 述 409−416
    黒澤明監督に「音」について聞く 西村雄一郎 述 416−433
    外国の監督は、黒澤組の技術は一流中の一流だと絶賛しているよ。 西村雄一郎 述 433−456
    一本道からの眺望・黒澤明さん 456−475
    スティーブン・スピルバーグ スティーブン・スピルバーグ 述 478−482
    ガルシア・マルケス 第1部 創作の秘密 ガルシア・マルケス 述 482−498
    ガルシア・マルケス 第2部 核をめぐる論争 ガルシア・マルケス 述 498−517
    30本目の黒澤作品『八月の狂詩曲』をめぐって ヴィム・ヴェンダース 述 518−524
    現状に憂いつつ83歳でなお世界に飛翔する ジュリー・ドレフュス 述 524−528
    映画の秘密。 侯孝賢 述 528−534
    日本映画のことを話してるとだんだん腹が立ってくるね… 萩原健一 述 536−548
    いま映像とは!?その立て直しはどうする… 村上龍 述 548−555
    映像と音楽 武満徹 述 555−566
    黒澤明の世界 武満徹 述 566−597
    映画にとって音楽は毒薬だ 武満徹 述 597−606
    ユーモアの力・生きる力 井上ひさし 述 606−640
    芸術は真摯な遊びである 横尾忠則 述 640−649
    黒澤映画の、語られなかった舞台裏。 山田洋次 述 649−664
    『七人の侍』ふたたび 山田洋次 述 664−681
    「世界に通用する映画」を語る!! 井上ひさし 述 681−685
    日本映画と、日本人の国際性を問う 筑紫哲也 述 685−690
    「映画」をいかに摑むか 筑紫哲也 述 690−698
    黒澤明と語る 大友克洋 述 698−704
    黒澤明と語る 横尾忠則 述 704−711
    映画は粋でなければダメ ビートたけし 述 711−718
    映画の魔力アニメの魅力 宮崎駿 述 718−727
    日本映画界の宝、この二人の映画愛。 淀川長治 述 728−739
    演出について 742
    續姿三四郎 742−747
    原作者の夢 富田常雄 著 747−748
    黒澤明素描 成瀬巳喜男 著 748−749
    『七人の侍』撮影開始 749−752
    『七人の侍』製作費その他 752−753
    腹切って作った『用心棒』の音楽 佐藤勝 著 753−755
    『椿三十郎』について 755−756
    原作とシナリオは対立するのか 井手雅人 著 756−758
    ヒロイズム否定の背後にあるもの〈どですかでん〉の展開 小川徹 著 758−770
    われら“六人の侍”『影武者』体験談 阿藤海 述 770−781
    『乱』について 井手雅人 著 781−784
    再び『乱』について 井手雅人 著 784−788
    『夢』制作日誌 788−796
    無題 796
    資料編 797−859
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  28. (「映画についての雑談」は『大系黒澤明』第4巻に再録された。)

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  29. (「映画についての雑談」は『大系黒澤明』第4巻2010年に再録された。)

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  30. 昭和文学大全集3 志賀直哉 「盲亀浮木」~クマ~(愛犬)短編を長文引用。志賀直哉のキャラ、小説技術が良く出ている。写真のクマは見栄えのする堂々たる犬。どう見てもセッターである。 ( 政党、団体 ) - 反俗日記 - Yahoo!ブログ
    http://blogs.yahoo.co.jp/xhhfr149/27039786.html?__ysp=55uy5LqA5rWu5pyoIOW%2Fl%2BizgOebtOWTiSDniqw%3D
      昭和文学大全集3 志賀直哉 「盲亀浮木」 
    W。盲亀浮木の意味 - 四字熟語辞典 - goo辞書   仏教講座|親鸞聖人はなぜ、人間に生まれたことを喜べと言 ...

         クマ
    「~帰ろうとすると下から二番目の娘が一匹の子犬の首に両手の間に挟んだまま、、しゃがんでなかなか立とうとしない。
    『欲しいわ。この犬ほしいわ』と私の顔を見上げ、殊更、そういう表情をして承知させようとした。またその子犬もどういう気持か、尻尾を垂れ、い彩におとなしくしているのだが、そんなはずはないのだが、もらってもらえるか心配しているようにもみえるのだ。ムク犬で、如何にもゲテモノの犬だった。
    ~『東京まで連れて行く犬ではないから、引き揚げるとき誰かにもたってもらうんだ』 W、奈良在住13年。上京へ。
    こんななことを何度も子供たちに確かめておいた。シェパード、エアデールあるいは日本犬など純粋な犬が良好している時、この雑種のだ権をいつまでも買っておく気はしなかった。それに、そういう犬の野良犬根性には梃子づッた事があり、~小品にも書いたが、駄犬には懲りていた。今はかわいいがいずれあんな犬になりそうと思われたので、予め子供たちにそういっておいた。

    結局、熊の様だと云うのでクマとなずけた。
     ココで男の子が学校にだした「熊」という作文の冒頭を映してみる。
    『~熊は犬の名前である。熊と名前をもらいだけあって、長い毛がもじゃもじゃしている。唐獅子にも似ているし、熊にも似ているが、やはり犬である以上は犬にも似ている。』
     確かに犬にも似ている犬である。

    クマがまだ小さいころ、奈良公園を連れて歩いていると、奈良に遊びに来た女が眼に角を立てて『けったいな犬やなあ』と見下ろして行ったことがある。長い、白と濃い茶の毛が分かれ分かれでなく、ごちゃごちゃに密生しているのが、如何にも汚れているようで汚く見えた。それゆえクマの容貌には極端に卑下していたが、買っているうちに性質の良いことがだんだんはっきりしてくると、自分でもいがない名ほどこの犬が可愛くなった。賢く下品なところがない犬だった。見かけによらぬとはこのことだと想った。

    W、買ってきた~家鴨(アヒル)庭の方に下げてくると匂いで知れるのか、クマは異常な好奇心で耳を前向きに立て、尻尾を上げ、それを固くして振りかざしながらついてきた。
    ~笑死が起こればやめるに違いがないという自信から、クマのいるところで、かまわず、家鴨を袋から出しみた。同時にクマは偉い勢いで飛びかかっていった。庭じゅう大変な騒ぎだ。子供らの悲鳴、私のどなる声、家鴨の驚いた鳴き声、そしてクマだけが黙ってそれを追いかけた。クマが加えて抜けた羽がその辺に飛び散る。しかし愚鈍のようでも家鴨は案外上手に逃げまわり、遂に身体をかまれることはなかった。
    ~私は男の子に家鴨を捕まえさせて来させ、クマの花に刷りつけるようにして、さんざん尻をなぐってやった。クマは地面に腹をすりつけ、哀しげな目つきをしていたが、それでクマにはこの鳥を追いかけてはならぬことが良くわかった。
    ~家鴨は群居している習性から、一羽になると酷くさびしがり、庭の中をクマの後ばかりついて歩いき、クマが寝転ぶと、その鼻先に来て自分腹を地面につけ、羽根の間に頭を埋め、寝るというふうで、クマの方はそれに喜ぶ様子もなかったが、家鴨の方はすっかりクマになれ、終始一緒にいるようになった。
    ~~
    そして昨年の春、私たちが出てくるとき、クマも一緒に出てきたが、賢いようでも田舎者のことで、迷子になっては困ると想い、クマは10日間鎖につないでおいた。
    ~運動に連れて歩き、もう大丈夫だろうと思ったので、、10日目に私はクマを鎖から放してやった。
    ところがそれから2,3にちしてクマはやはり迷子になってしまったのだ。
    ~奈良とと違い東京では佐賀市に出てみたところが、探し当てる見込みはなかった。それでも子供たちを連れ~射的場の山の上から四方を向いて、子供と一緒に大声でクマを呼んでみたりした。ひどく寒い風の吹く夕方であった。
     近所の交番に私自身出かけて届けても、巡査はとても探すわけにはいかにと云い、2,3日して帰らなかったら、廃犬届けをする方がいい、その世話ならするという話だった。
     賢い犬にしては似合わしからぬ事に想われた。電車など一度も見たことのない犬で、電車にはね飛ばされたかもしれず、また、よく自動車を追いかけたりする開けないない犬のことで、ソレにひかれて死んだかもしれぬなどと私たちは話し合った。
     夜、犬の鳴き声がすると、クマの声に聞こえ、起きて、窓を開け、夜中、近所もはばからず大声で呼んでみたこともたびたびであった。
    もしかすると、どうしても自家が分からず、奈良に変える気になったのではなかろうかという想像もした。
    ~『そんなこともあるまいが、とにかく、手紙を出しておく方がいいね』と私は家内に奈良へ手紙を出させた。
     このころ、東海道を西へ向かって、食うものも食わずに歩いているクマの姿を考えると、不快な気持になった。
    『もう幾日になるだろう』
    『4日の晩のご飯は食べているのですからーー』などと、日を数えたりした。
      

     ある日、私は男の子を連れ神田の本屋に子供の使う虎の巻を買に行くことにしていた。

    結局出かけることにして、男の子とその下の女の子を連れて自家を出た。
    ~~~~~
    このバスが江戸川橋の十字路を通る時、私は何気なく外を見ていたが、護国寺の方へ江戸川橋を渡って小走りに駆けていく犬が、遠目にクマに似ているような気がした。
    ~迷いつつ子供に『あれクマじゃないか?』というと、内で一番動物好きの女の子がたちあがり、興奮して
    『クマだクマだ』とおきな声を出した。
     バスはすでに十字路を超え、犬の姿は家に隠れて見えなかったが、私は子供に『次の停留所で待ってなさい』
    といい、起っていくと、女車掌はとうせん坊をして
    『どうぞ次の停留所でお降り願います』と云った。
    『自家のはぐれ犬がいるんだ。一寸おろしてくれ』
    『規則でございますから』
     私は女車掌を押しのけてバスから飛び降りたが、運転手は何も言わず、私にために、危険のないだけ速度を緩めてくれた。
    ~私は見境もなく
    『クマーークマ』と大声で呼んだが、犬は振り向こうともしない。私は犬より速く走って間の距離を縮めるより方法はない訳だが、情けないかな、一生懸命走るつもりで、ソレがさっぱり速くないのだ。走ることは得意な方だと想っていたが、、ソレは過去の記憶であって、現在の自分は身体がまるで云うことをきかなかった。
    ~~
    ここで見逃せば再びクマに出会うことはないと想うと、見境構わず『クマーー、クマーー』私はどなった。
    ~そして私が弱るに従ってクマとの距離はだんだん遠くなっていくのが気が気でなかった。
    ~~~
    『あの犬ですか』戦闘帽をかぶった職工風の若者が、すぐわきの自転車にまたがり、追いかけてくれた。~若者はその前から、犬を追いかけている私を見ていたに違いない。
    ~若者は間もなく追いついたが恐ろしいのかすぐ捕まえようとせず、自転車で唯、そのあとをついていくのは遠く見えた。
     空の円タクが来たので止めて乗った。
    『茶色の大きな犬でしょう?』彼方からきた円タクでクマを見ていたのは好都合だった。
     護国寺の門の前でようやく捕まえることができた。自転車の若者に少しばかりの礼をしようとしたが、なk中受け取らないので無理に渡し、私はクマとともに自動車で~江戸川橋の上で待っていた子供をもせ、神田行きはやめにして~。

    江戸川橋に来て、男の子と女の子がのってくると、クマは自分が救われたことを、ハッキリ意識したらしく、非常に喜んだ。そして腰かけている私の両肩に前足をかけ、いくらそれをはずし、座らそうとしても、またしても立って私の肩に両の前足をかけ、わたしの顔の前で長い舌を出し早い息使いをしていた。
     あきらめていたところだったから、自家の者の喜びは非常だった。
    牛乳をやり、バターをつけたパンをやり、シュークリームまで与える子供もあった。しかしクマは始めはガツガツ食っていたが、それよりもしばらく眠らしてほしいと云う風に、前足の間に首を入れ、薄眼を開いたり閉じたりしていた。
    『偶然かもしれないが、偶然ばかりじゃない気もするね』
    『よっぽど縁が深いのね。可愛がってやっていいわ』
    『田中に頼んでおいたエアデル、どうするかな、断ろうか』
    『そうね、二匹となると、いくらか情愛が薄くなったりするとかわいそうだから、お断りになったら』
    ~~~
    それにしても偶然と云ってしまってもいいものかどうか、わからない気がした。
     私は2,3日、腿の肉が痛み、歩行に不自由した。クマの方もやはり2,3日はすっかり弱っていて寝てばかりいたが、ソレを過ぎるとまた元気なクマに帰った。
    ~~~
     クマがいなくなって、1週間、私たちの心は何となく晴れなかったし、クマの方はおそらく必死になって私たちを探していただろう。そういう両者にとって十字路での3秒のチャンスは偶然すぎる。

    ***
     松岡正剛 千夜千冊 1236夜 志賀直哉 http://1000ya.isis.ne.jp/1236.html 転載 
    『邦子』発表の頃の直哉と飼い犬クマ  奈良上高畑にて (昭和2年)
    イメージ 1

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  31. (以下「映画についての雑談」は『大系黒澤明』第4巻(2010年)に再録された。)

    映画についての雑談  黒澤明

     映画とは何か?
     これを、的確に定義づけることはむずかしい。
     昔、志賀直哉さんがこれは近ごろの名文であるといって、お孫さんの書いた文章をどこかの雑誌に発表したことがある。[注:志賀直哉「盲亀浮木」]
     それは、「私の犬」という題だが、こんなふうに書いてある。
     私の犬は熊に似ている、狸にも似ている、狐にも似ている……と、その大の特徴をあげて、その点が似ている他の動物の名前を沢山ならべ、そしておしまいに、しかし、犬だから一番犬に似ている、 と書いてある。
     僕は、それを読んで思わず吹き出してしまったのを覚えている。今、こんな話を持ち出したのは、映画というものは、他のいろいろな芸術に似ているからで、映画には、大変文学的なところもあれば、演劇的なところもあるし、哲学的な面も、美術的、音楽的な要素もある。
     しかし、映画はあくまで映画だ、 と言いたい。
     映画を見ていて、映画美というか映画でなければそういう感動もないし、映画以外にはこういうことは表現出来ない、しかもそれが大変うまくいっている、そんな時には見ていて何かゾクゾクッとするような感動がある。 そういうものにひかれてお客さんも見に来るんだと思うし作っている人もそういうことをやりたいからやっている。
     つまり、そこに映画があるんだ、 と僕は考えているだけだ。
     では、そういうものをどんなふうに表現するかというと、僕の場合は、いつの場合でも、プロデューサーなり会社なりの出してきた企画はやったことがない。自分は今こういうことを言いたい、というのが作品になっていく。この自分が言いたいというものが映画の根になる企画だ。それを育てて一本の本にしていくのが脚本だ。その本に花を咲かせ、果実を実らせるのが演出だ。 そして、 その演出の仕事の中には、俳優の演技の指導、撮影、録音、美術、音楽、編集、ダビングという仕事がある訳だが、一応はそう分類しても、僕としてはその全部が一かたまりに溶け合って、 その一つ一つを切り離しては考えられない。
     プロデューサーが持ってきた企画をやる、 そして、 それをあるシナリオライターが書いて、演出だけを引き受けるという人もいるけれど、僕の場合は、最初からおしまいまで全部自分でやっているわけです。

    7:02 午後 削除
    Blogger yoji さんは書きました...

     『藤十郎の恋』(山本嘉次郎監督・昭和13年)の時、完成が近づくころはもう何日も眠っていない。衣裳部屋へ行くと、おばさんが見かねて布団を延べてくれてちょっと眠りなさいって言ってくれる。でも、そうはしていられない。ただ、一度たまらなくなって1時間ぐらいその布団につんのめるようにして眠ってしまった。そうしたら、その間に、照明さんが荷重(ライトを支える吊り板)から落ちる事故があって……。
     その後セットヘ入って行った僕を山さんが珍しくきつい眼で見て「黒さん、何処へ行ってたの?」と言われたI時は、本当に穴があったら入りたかった。 それからは荷重(にじゅう)の上の照明部は腰を太綱でしばって、落っこちでも大丈夫なようにして……とにかく忙しくて大変だった。
     ある時、徹夜が続いたあと、やっと仕事が終わって表へ出た時の照明部の会話を今でもおぼえている。
     「おい、きれいな夕暁けだなあ!」
     「ばか、あれは朝けだぜ!」

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  32. (以下「映画についての雑談」は『大系黒澤明』第4巻(2010年)に再録された。)

    映画についての雑談  黒澤明

     映画とは何か?
     これを、的確に定義づけることはむずかしい。
     昔、志賀直哉さんがこれは近ごろの名文であるといって、お孫さんの書いた文章をどこか
    の雑誌に発表したことがある。[注:志賀直哉「盲亀浮木」]
     それは、「私の犬」という題だが、こんなふうに書いてある。
     私の犬は熊に似ている、狸にも似ている、狐にも似ている……と、その大の特徴をあげて、
    その点が似ている他の動物の名前を沢山ならべ、そしておしまいに、しかし、犬だから一番犬
    に似ている、 と書いてある。
     僕は、それを読んで思わず吹き出してしまったのを覚えている。今、こんな話を持ち出した
    のは、映画というものは、他のいろいろな芸術に似ているからで、映画には、大変文学的な

    ところもあれば、演劇的なところもあるし、哲学的な面も、美術的、音楽的な要素もある。
     しかし、映画はあくまで映画だ、 と言いたい。
     映画を見ていて、映画美というか映画でなければそういう感動もないし、映画以外にはこう
    いうことは表現出来ない、しかもそれが大変うまくいっている、そんな時には見ていて何か
    ゾクゾクッとするような感動がある。 そういうものにひかれてお客さんも見に来るんだと
    思うし作っている人もそういうことをやりたいからやっている。
     つまり、そこに映画があるんだ、 と僕は考えているだけだ。

     『藤十郎の恋』(山本嘉次郎監督・昭和13年)の時、完成が近づくころはもう何日も眠って
    いない。衣裳部屋へ行くと、おばさんが見かねて布団を延べてくれてちょっと眠りなさいって
    言ってくれる。でも、そうはしていられない。ただ、一度たまらなくなって1時間ぐらいその
    布団につんのめるようにして眠ってしまった。そうしたら、その間に、照明さんが荷重(ライ
    トを支える吊り板)から落ちる事故があって……。
     その後セットヘ入って行った僕を山さんが珍しくきつい眼で見て「黒さん、何処へ行ってた
    の?」と言われたI時は、本当に穴があったら入りたかった。 それからは荷重(にじゅう)の上の
    照明部は腰を太綱でしばって、落っこちでも大丈夫なようにして……とにかく忙しくて大変だ
    った。
     ある時、徹夜が続いたあと、やっと仕事が終わって表へ出た時の照明部の会話を今でもおぼ
    えている。
     「おい、きれいな夕暁けだなあ!」
     「ばか、あれは朝けだぜ!」

    返信削除
  33. 2017年4/1(土)公開 映画『乱 4K』予告編 - YouTube


    https://m.youtube.com/watch?feature=youtu.be&v=uqG3X9ocJ1s

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  34. ジブリの鈴木プロデューサーが宮崎アニメの登場人物は黒澤映画の
    登場人物に似ていると言っていた
    さらに黒澤映画では主人公だけだが、宮崎アニメにはそうした人物が
    4人くらい出てくると…

    ただし、
    もののけ姫で自然と人間の相克の答えを宮崎駿は探していたというが
    その答えは黒澤明がデルスウザーラですでに出していたと思う

    デルスという生きた答えを

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  35. 主人公の行動原理に関しては
    内田吐夢の映画と比較するといい

    内田吐夢の映画の主人公は自分のために戦うが
    黒澤明の映画の主人公は他者のために戦う

    それは血縁を超えている

    スターウォーズではロボットコンビより
    師弟関係がより本質的な黒澤映画からの影響としてあると言える

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  36. (以下「映画についての雑談」は『大系黒澤明』第4巻(2010年)に再録された。)

    映画についての雑談  黒澤明

     映画とは何か?
     これを、的確に定義づけることはむずかしい。
     昔、志賀直哉さんがこれは近ごろの名文であるといって、お孫さんの書いた文章をどこかの雑誌に発表したことがある。[注:志賀直哉「盲亀浮木」]
     それは、「私の犬」という題だが、こんなふうに書いてある。
     私の犬は熊に似ている、狸にも似ている、狐にも似ている……と、その大の特徴をあげて、その点が似ている他の動物の名前を沢山ならべ、そしておしまいに、しかし、犬だから一番犬に似ている、 と書いてある。
     僕は、それを読んで思わず吹き出してしまったのを覚えている。今、こんな話を持ち出したのは、映画というものは、他のいろいろな芸術に似ているからで、映画には、大変文学的なところもあれば、演劇的なところもあるし、哲学的な面も、美術的、音楽的な要素もある。
     しかし、映画はあくまで映画だ、 と言いたい。
     映画を見ていて、映画美というか映画でなければそういう感動もないし、映画以外にはこういうことは表現出来ない、しかもそれが大変うまくいっている、そんな時には見ていて何かゾクゾクッとするような感動がある。 そういうものにひかれてお客さんも見に来るんだと思うし作っている人もそういうことをやりたいからやっている。
     つまり、そこに映画があるんだ、 と僕は考えているだけだ。
     では、そういうものをどんなふうに表現するかというと、僕の場合は、いつの場合でも、プロデューサーなり会社なりの出してきた企画はやったことがない。自分は今こういうことを言いたい、というのが作品になっていく。この自分が言いたいというものが映画の根になる企画だ。それを育てて一本の本にしていくのが脚本だ。その本に花を咲かせ、果実を実らせるのが演出だ。 そして、 その演出の仕事の中には、俳優の演技の指導、撮影、録音、美術、音楽、編集、ダビングという仕事がある訳だが、一応はそう分類しても、僕としてはその全部が一かたまりに溶け合って、 その一つ一つを切り離しては考えられない。
     プロデューサーが持ってきた企画をやる、 そして、 それをあるシナリオライターが書いて、演出だけを引き受けるという人もいるけれど、僕の場合は、最初からおしまいまで全部自分でやっているわけです。

     『藤十郎の恋』(山本嘉次郎監督・昭和13年)の時、完成が近づくころはもう何日も眠っていない。衣裳部屋へ行くと、おばさんが見かねて布団を延べてくれてちょっと眠りなさいって言ってくれる。でも、そうはしていられない。ただ、一度たまらなくなって1時間ぐらいその布団につんのめるようにして眠ってしまった。そうしたら、その間に、照明さんが荷重(ライトを支える吊り板)から落ちる事故があって……。
     その後セットヘ入って行った僕を山さんが珍しくきつい眼で見て「黒さん、何処へ行ってたの?」と言われたI時は、本当に穴があったら入りたかった。 それからは荷重(にじゅう)の上の照明部は腰を太綱でしばって、落っこちでも大丈夫なようにして……とにかく忙しくて大変だった。
     ある時、徹夜が続いたあと、やっと仕事が終わって表へ出た時の照明部の会話を今でもおぼえている。
     「おい、きれいな夕暁けだなあ!」
     「ばか、あれは朝やけだぜ!」

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  37. 地道な左翼は2ch等ネットで空中戦なんてしていない
    だから出会わない
    地域でアナーキズム、自主管理運動をしている
    だから地方へ行けば会える

    黒澤明は転向したことになっているが
    一番美しくなどにあるのは自主管理の思想だ
    つまりアナーキズムだ

    サンディカリズムといってもいいくらいだ

    七人の侍にもそれはある

    右翼に皇道派/統制派があるように左翼もいろいろあるということだ

    ちなみに、アナーキストのプルードンは最後の著作の最後のページを書かずに
    友人に委ねた
    黒澤明も雨あがるのシナリオの最後のページを後進に託した

    プルードンはトルストイの戦争と平和と少し関係している
    (トルストイはベルギーでプルードンに会っている)

    黒澤明はプルードンを知らなかったろうが、興味深い

    ちなみにプルードンはストライキに反対した
    働けば働くほど利益が廻る販路をつくろうとした
    黒澤の兄はストライキで疲弊したが当たり前の話だ
    いまはクラウドファンディング等もあるから昔の苦労は想像を絶するが

    返信削除
  38. 黒澤明は部署を越えて助けあわないようなアメリカ式のユニオンを批判したが
    ユニオン(労働組合)とコーポラティズム(協同組合主義)は利害が背反する場合がある

    今はタレント組合の必要性が叫ばれるくらいだから
    状況が違う
    映画界も部門ごとに組合が必要だろう

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  39. 黒澤明は部署を越えて助けあわないようなアメリカ式のユニオンを批判したが
    ユニオン(労働組合)とコーポラティズム(協同組合主義)は利害が背反する場合がある

    今の日本はタレント組合の必要性が叫ばれるくらいだから状況が違うが

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  40. Amazon | 乱 4K Master Blu-ray BOX | 映画
    https://www.amazon.co.jp/dp/B019GNMSU6/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1488446865&sr=8-2&keywords=乱+黒澤

    5つ星のうち 2.0これが「乱」決定版とは思えない
    投稿者 蒼い風車 投稿日 2016/2/28
    形式: Blu-ray Amazonで購入
    好きな「乱」の4Kリマスター版ということで、早速購入した次第。
    早速視聴してみると、なるほど確かに今までのものと比べ、全体の輪郭がハッキリとした印象をうけ、遠近感もよくなったように思います。

    しかしながらどこか違和感があり、最近CS時代劇専門チャンネルで放送されたものと比べてみますと、その差は歴然。

    4K版は画面が「青みがかっている」のです。
    秀虎や楓の方の白い着物も青白くなり、輝きを失い美しさの欠片もありません。
    何より照りつけるような夏の日差しの眩しさが、損なわれています。蝉の鳴く城址も、まるで日陰のようです。
    また、暗い部分・影となっている部分はより暗くなっています。
    例えば、本編開始から2時間ほどの場面、次郎と楓の方が酒を酌み交わす場面では、楓の方の奥にある家具の緑色の装飾が見えにくくなってしまっています。
    さらに夕景の終盤は、赤みが無くなり別物の様です。

    これが黒澤明監督の意図した通りの画面になっているとは、到底思えません。(特に色彩については)

    この素晴らしい作品の決定版として、この4Kリマスター版を推奨するのは憚られます。

    それにしても見返す度に思うこと。
    高倉健の鉄修理が見たかった。
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    5つ星のうち 5.0ようやく黒澤、晩年の最高傑作が監督の構想通りの色彩・音響で蘇る日が来たのか??(2016/3/23更新)
    投稿者 映画フリーク(子連れフリーク改め) 投稿日 2015/12/18
    形式: Blu-ray
    実は、他の方のレビューに以下のコメントをさせて頂いたところ多くの方に参考になったとの意見を頂いたので、敢て、その内容をレビューにUPする事にしました。
    本BDには賛否両論ある様ですが、購入時の参考にして頂ければ幸いです。

    さて、僕もレビューを書いた以上、というかこの作品に思い入れがあるので、コメントさせてください。
    僕のレビューにあるとおり本BDの色彩については、僕も「くすんだ様な」「銀残し」みたいと感想していますが、恐らく他のレビュアーの方も同様の印象をお持ちになり「決定版と言い難い」とレビューされたと想定されます。

    僕は、「幻の東宝版DVD」「旧角川版BD」「スタジオカナル版BD(世界公開版のBD)」全て所有しています。
    で、それぞれ比較検証してみました。
    結論から言うと「東宝版」「旧角川版」いずれも彩色の点では遜色ないです。
    劇場で見た彩色にイメージがより近い。
    また本BDで最後の夕景同様、僕が気になったのは「チャプター42」の秀虎が見上げた空の色、何とも表現し難い「青黒い?凄絶な色」が、ただの「モノクロ」みたいで、ここも本作の重要なシーンで黒澤以外には出せない色彩表現なのに、との思いが僕にもあります。
    本シーンも先の2種でも劇場公開時の彩色どおりです。
    恐らくCSの放送は「旧角川版」のマスターではと思います。(BS日テレもそうでした)

    実は、本BDと彩色の点で、ほとんど同じなのが「スタジオカナル版」です。
    もちろん本編の映像・音響(音楽・効果音)は「日本公開版」である事は間違いないのですが最初のクレジットに「スタジオカナル」とある以上、レストアの作業に何らか関与をした可能性が考えられます。
    実際アマゾンUKでは「スタジオカナル」から5月に「乱 4Kリマスター版」が発売されるらしく映像特典も本BDと全く同じみたいです。
    と言う訳で、僕の考えが当たっているのかもと思うのです。
    しかし、「上田正治」さんが監修されていますし、版権が角川にある以上、その角川が「決定版」として発売したのですから、その言葉を信じるしか僕たちには無いのです。

    少なくとも以前のどのソフトより解像度が各段にアップしているのは確か。

    また、もう一つの可能性としてあまりに見事な「三の城合戦」はシナリオ決定稿でも絵コンテでも「ギラギラした太陽」の下で撮影されるはずが撮影直前に監督の閃きで急遽、霧に包まれた設定となり、その霧待ちで撮影が大幅に伸びたエピソードがある位なので監督自身「くすんだ色合い」で全編を包みたかったのかなあとも考えました。

    どちらにしろ、監督自身、そして当時のメインスタッフが故人となられた現在、もう僕たちには何が正解か判断出来ない訳です。
    その点が返す返すも残念でなりません。

    ちなみに4Kリマスターやニューマスターが返って評判が悪いというケースなら結構あり「トラ・トラ・トラ」とか「燃えよドラゴン」等も散々なレビューです。
    まだまだ開発途上の技術なのかもしれません。
    やたら長いコメントでごめんなさい。
    実は、僕も、いつか「乱 究極版」の発売を願っているのかもしれませんね。
    その時は僕のレビューに書いた通り「東宝版DVD」に収録されていた「創ると云う事は素晴らしい」を是非収録して欲しいです。

    以下は購入直後のレビューです。

    早速、購入したBDを鑑賞しました!
    凄いです!!
    映像は、当時の日本映画のソフトとしては想定外の高画質・高音質です!
    旧版BDとの違いは冒頭から明らか。
    山々に配置された警護の武者の背中の矢束が1本1本くっきり鮮明に映し出されています。
    全シーンとも旧版の「ぼやけた映像」から「シャープな映像」になり、もう目が画面にクギ付け!
    発色もグレードアップが歴然。
    意外だったのは、絵コンテのとおり全体が「ギラギラ」した「キツイ色合い」になっていると勝手に想像していたのですが、実際には市川崑の「おとうと」で有名な「銀残し」みたいに「幾分くすんだ色合い」だった事。
    透明感が強調された「影武者」(あくまで「クライテリオン版」との比較ですが)とは随分違った印象です。
    やはり、黒澤は、同様の時代背景・テーマの作品を連続して発表しても(その経緯は、ご存知の通り)観客に違いを感じさせることが出来る天才だったと改めて実感。
    兎に角全シーンが見どころの「戦国絵巻」を心行くまで堪能でき幸せです。
    あと音声もDTS-MAが遺憾なく発揮されセリフは聞きやすく、また騎馬戦の音の迫力も半端ないです。
    なお特典映像も、このバージョンが上映された東京国際映画祭のシンポジウム等も収録され特典だけで223分というのも嬉しいです。
    角川さんは「羅生門」のデジタル修復版や「おとうと 4kリマスター版」等等、本当に素晴らしい仕事をしてくれています。

    値段に見合う価値あるソフトであると断言します!

    (以下は過去のレビューです:参考まで)
    「乱」は、誰が何と言おうとも僕にとって黒澤明の最高傑作のひとつ(もう黒澤の場合「七人の侍」「用心棒」「生きる」「赤ひげ」等の内で、どれが真の最高傑作かを決める事など無意味だと思う、そして「乱」も同じ)であると断言する。
    また、この映画に影響された映画等、あげたらきりが無い。高い評価を受けている「プライベートライアン」の「オマハビーチ戦」なんか「乱」の「三の城攻防戦」の「パクリ」のレベルである(無音になる・自分の千切れた腕を持ってる兵士が出てくる等等)しかも「乱」の凄みに及ばない。
    公開当時の評論家の本作に対する「バッシング」は、実は黒澤映画では昔からなので全然関係ない。自分で見れば素晴らしさに感動する事は保証する。
    しかし「乱」ほど不当な扱いを受け続けた作品も少ない。本作の劇場公開時のプリントは当時の東宝クオリティで発色等、黒澤の絵コンテとは比べ物にならない貧弱な物で音響も最低。黒澤は、試写で落胆したに違いない。
    その後も悲劇は続く。本作は日本以外では元々評価が高いため結構早くからクライテリオン社から2Kリマスター版が発売される予定だったが、発売寸前で海外でのソフト化権を失ってしまい「お蔵入り」。
    同社の「影武者」のBDの出来が黒澤の絵コンテそのままの再現の様に素晴らしい物だっただけに残念であった。
    その後BD化した某社はクライテリオンと違い「海外公開版」のBD化で、画質・音質も某社クオリティで、全然ダメダメな代物。
    そして以前の日本版BDは、当時の角川クオリティで、どこがBDか分からない残念な代物。
    しかし、今回は4Kリマスター版である。角川の4Kリマスターシリーズは、以前の同社のBDとは全く違う商品で「セーラー服と機関銃」「時をかける少女」等、こんなに綺麗な作品だったかと感動するハイレベルのソフト。「おとうと」に至っては完璧な「銀残し」再現で「これが本当の姿だったのか」と息を呑む程の絶品。
    今回も、大いに期待出来ると思う。いや絶対期待に応えてくれるはずだ。
    唯一、残念なのは、権利関係で以前、東宝の「乱」DVDの映像特典「創ると云う事は素晴らしい」(「乱」の黒澤自身が出演・解説するメイキング)が収録されない事だ。あれは、埋もれさせては、ならない世界遺産並の貴重な資料である。
    角川が本BDを「乱」の決定版と考えるなら是非、東宝と交渉し多少価格が高くなっても権利を獲得し収録して欲しいのものだ。

    返信削除
  41. 出演: 仲代達矢, 寺尾聰, 根津甚八, 隆大介, 原田美枝子
    監督: 黒澤明
    形式: Color, Widescreen
    言語: 日本語
    字幕: 日本語
    リージョンコード: リージョンフリー(全世界共通)
    画面サイズ: 1.78:1
    ディスク枚数: 2
    販売元: KADOKAWA / 角川書店
    発売日 2016/02/26
    時間: 162 分
    おすすめ度: 5つ星のうち 3.8 15件のカスタマーレビュー
    ASIN: B019GNMSU6

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  42. http://www.youtube.com/watch?v=7Hmbp-oBImI&fmt=18宮崎駿 黒澤明 対談 (1/10) 1993年05月06日

    http://www.youtube.com/watch?v=DwlGYoaEqlU&fmt=18宮崎駿 黒澤明 対談 (2/10) 1993年05月06日

    http://www.youtube.com/watch?v=D7i9c87mv_c&fmt=18宮崎駿 黒澤明 対談 (4/10) 1993年05月06日

    http://www.youtube.com/watch?v=5PIXde447IE&fmt=18宮崎駿 黒澤明 対談 (6/10) 1993年05月06日

    http://www.youtube.com/watch?v=V9IEDl0fSaM&fmt=18宮崎駿 黒澤明 対談 (7/10) 1993年05月06日

    http://www.youtube.com/watch?v=wGtzyF2UBP0&fmt=18宮崎駿 黒澤明 対談 (10/10) 1993年05月06日

    http://www.youtube.com/watch?v=qxr7HG63dA4&fmt=18黒澤明、「世界の若者と語る」−若者の質問に監督が答えます。

    http://www.youtube.com/watch?v=GMn23o2pT0s&fmt=18北野武と黒澤明。 奇跡の対談。

    全部見つけることできんかった(>_<)

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  43. クラシックCD感想メモ  引き続き、黒澤明の映画におけるクラシック音楽
    http://clamemo.blog44.fc2.com/blog-entry-883.html

    今回は原曲をアレンジしたメロディが使われているケースと、映画作品のコンセプト自体としてクラシックの曲が使われているケースについて思いつく限りで。

    ①ラベル 「ボレロ」

    「羅生門」の中の、ある戦慄的なシーンにおいて、ラヴェルの「ボレロ」をアレンジした音楽が流れます。

    ②ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」

    「七人の侍」という映画自体を黒澤監督はドヴォルザークの新世界に喩えています。

    ③ベートーヴェン 交響曲第9番「合唱」

    「赤ひげ」の基本理念として黒澤監督はベートーヴェンの第九を掲げています。

    ④ハイドン 交響曲第94番「驚愕」

    同じく「赤ひげ」で、加山雄三が演じる医師を少女が看病する感動的なシーンで、ハイドン「驚愕」の第2楽章のメロディがアレンジされて流されます。

    ⑤ブラームス 交響曲第1番

    同じく「赤ひげ」のメインテーマ曲として、この交響曲の最終楽章の中心主題のメロディがアレンジされて用いられています。

    ⑥マーラー 交響曲第1番「巨人」

    「乱」のラストでの葬送の場面で、この交響曲の第3楽章のメロディがアレンジされて用いられています。

    以上のうち②と⑤は少し知られざるところかもしれません。

    ②は昨年に出版された四方田犬彦・著「『七人の侍』と現代――黒澤明 再考」 に書かれています(P.66)。

    ⑤は都築政昭「黒澤明と『赤ひげ』」の中で以下のように言及されています。

    音楽担当の佐藤勝は、黒澤との作曲打合せの時、前述のようにいきなりベートーヴェンの第九のレコードを聞かされた。そして黒澤は「無味無臭の音楽を書いてくれないか」と言った。・・・佐藤は「第九」と「無味無臭」という黒澤の言葉の呪縛に苦しんだ。
    ・・・
     それがブラームスの第1交響曲に似た「保本登のテーマ」となった。ブラームスの第1番はベートーヴェンの不滅の9曲につぐ「第10番」だとさえ言われ、ベートーヴェン風の「暗黒から光明へ」の精神的闘争がテーマであり、特に第4楽章の主要主題がベートーヴェンの第九の“歓喜の合唱”の主題とよく似ているのである。黒澤の第九の呪縛の中にあった佐藤が、ブラームスの第1番に似た音楽を書いたのも自然であろう。
     この「保本登のテーマ」は、冒頭とラストで、また幾多の試練を克服して前向きに歩み出す人生の節々に静かに、優しく、力強く、そして激しく鳴り響く。

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  44. http://www.youtube.com/watch?v=3aq0oQkkgTM&fmt=18カンヌの黒澤明(1991年 第44回カンヌ映画祭)1/2

    http://www.youtube.com/watch?v=e8NHAa-MzZ4&fmt=18カンヌの黒澤明(1991年 第44回カンヌ映画祭)2/2

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  45. 安養院(あんよういん)は、神奈川県鎌倉市大町にある浄土宗の寺院。山号は祇園山。寺号は長楽寺。本尊は阿弥陀如来。千手観音(田代観音)を安置し、坂東三十三箇所・鎌倉三十三箇所第3番札所である。


    安養院 (鎌倉市) - Wikipedia
    ja.wikipedia.org/wiki/安養院_(鎌倉市)
    安養院(あんよういん)は、神奈川県鎌倉市大町にある浄土宗の寺院。山号は祇園山。 寺号は長楽寺。本尊は阿弥陀如来。千手観音(田代観音)を安置し、坂東三十三箇所・ 鎌倉三十三箇所第3番札所である。
    祇園山 安養院長楽寺 | 一墓一会 いちぼいちえ
    ichiboichie.com/reien/祇園山 安養院長楽寺/
    1225年(嘉禄元年)に北条政子が夫である鎌倉幕府初代将軍源頼朝の菩提を弔うため に創建した寺と伝えられる。当初は長谷笹目ヶ谷(はせささめがやつ)にあったが、1333 年に焼失し、現在地に移転した。 祇園山 安養院長楽寺 神奈川県鎌倉市大町3丁目1− ...
    安養院へ御来山歓迎 - 坂東三十三観音
    www.bandou.gr.jp/03.htm
    第三番祇園山安養院田代寺(田代観音) 浄土宗〒248-0007 神奈川県鎌倉市大町3- 1-22 ℡0467(22)0806 ... 寺合併の由来 一方、嘉禄元年(一二二五)北條政子が夫 、頼朝の菩提を弔うため、笹目ヵ谷に願行上人を閉山として祇園山長楽寺を建立した。



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  46. 黒澤 明の墓 - 著名人の墓巡り(趣味は墓参り) - Yahoo!ブログ
    祇園山長楽寺安養院
    http://blogs.yahoo.co.jp/syutentoku/13111553.html?__ysp=6buS5r6k5piOIOWikyDpjozlgIk%3D
    2007/7/16(月) 午前 4:25 無題 練習用
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    鎌倉の祇園山長楽寺安養院に(世界のクロサワ)の墓があると聞いて出かけた。地図を頼りに順を追って行くと、なんと見た事がある場所に辿り着いた。今は移転して空家になっているが、ネパールで日本語を教えた生徒が来日し、アルバイトをしていたオムレツで有名な店の前だった。以前何度か食べに来た事があったので「なんだ、ここだったのか~」と、妙に懐かしく感じてしまった。車を閉店したその店の駐車場に置き、まず本堂にお参りした。北条政子開基と案内板に書いてあり由緒ある寺のようだ。掃除をしていた女性に「黒澤監督のお墓はどこですか?」と聞くと、とても親切に教えてくれた。「おう、これがあの偉大な監督の墓なのか」と、一瞬やっと来れたという満足心に浸った。お線香に火をつけ合掌、般若心経を唱えると早朝なので静寂な墓地に響き渡り、とても気持ちよいものだった。黒澤作品は若い頃から封切映画館で観ているが、最近はレンタルビデオDVDがいつでも家のテレビで鑑賞出来るので助かる。とにかく黒澤映画をバター臭くした影響は、西部劇の巨匠ジョン.フォードからだそうだ。あの三船敏郎も黒澤映画でその本領が発揮されたのかもしれない。以前海外で映画の話になると、必ず「クロサワは新しい映画撮りましたか?」とよく聞かれたものだった。それこそ有名な映画監督にも影響を与えた偉大な芸術家であった。言葉、宗教、民族、国境を越えて楽しめる映画は世界共通の総合芸術である。
    「ずーと楽しませてくれて有難う御座います。とても感謝しております。やすらかに」 南無阿弥陀仏 合掌
    (1910~1998)平成10年9月6日没 88才

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  47. 白井(佳夫) パゾリーニはお好きですか。
    黒澤 好きですよ。だんだん難解になってきたけれどもね。
    山田(宏一) どの辺がお好きなんですか。
    黒澤 ぼくはやっぱり一番好きなのは『奇跡の丘』〔一九六四年〕かな。その後は、変ったことをしなければいけない、という風になっちゃった気がするね。どうも、そういう変な風潮が世界全体にあるね。そうじゃなくて、もっとわかりやすくて、ちゃんとしたことをいえて、いいんだと思うんだ。あまりにも、みんな異様なことをすることによって自己主張しようとする傾向が、映画だけじゃなくて一般に、出てきている。これはぼくは本道じゃないと思う。自然に異様なものが当然生まれてくる場合もありますがね。そうじゃなくて、無理をして、わからなく、不可解にしているような感じがしますね。

    大系黒澤明第2巻518頁
    どですかでん公開時の座談会より

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  48. 白井(佳夫) パゾリーニはお好きですか。
    黒澤 好きですよ。だんだん難解になってきたけれどもね。
    山田(宏一) どの辺がお好きなんですか。
    黒澤 ぼくはやっぱり一番好きなのは『奇跡の丘』〔一九六四年〕かな。その後は、変ったことをしなければいけない、という風になっちゃった気がするね。どうも、そういう変な風潮が世界全体にあるね。そうじゃなくて、もっとわかりやすくて、ちゃんとしたことをいえて、いいんだと思うんだ。あまりにも、みんな異様なことをすることによって自己主張しようとする傾向が、映画だけじゃなくて一般に、出てきている。これはぼくは本道じゃないと思う。自然に異様なものが当然生まれてくる場合もありますがね。そうじゃなくて、無理をして、わからなく、不可解にしているような感じがしますね。

    大系黒澤明第2巻518頁
    どですかでん公開時の座談会より
    (初出「キネマ旬報』一九七〇年九月下旬号)

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  49. 黒澤明は天才だから一般人とは違うものが見えている
    黒澤映画ではカットとカットが溶け込むようにつながっているが
    一般の人にはわからない
    さらに言うとワンカットはどのコマを切りとっても
    立体的に見える(見える人には見える)
    天才は遺伝的なものということになるが
    インタビューなどでは誤魔化している

    「だけどもこんなことは常識的なことでしょう」大系4、485頁

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  50. 最初劇場で影武者を見たときは駄作だと思った
    次に時間をおいて再見したときは最高傑作だと思った
    黒澤明は見る人の美意識を引っ張り上げる
    こういう作家は他にエイゼンシュテインとタルコフスキーくらい

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  51. 鈴木大拙
    禅と日本文化
    剣道に
    七人の侍の冒頭官兵衛のエピソードの元ネタが紹介される

    神陰流建設者が原典

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  52. 黒沢明監督の脚本、中国が映画化
    未映像化の10本を対象
    2017/5/19 15:12
     黒沢明監督が執筆し、映像化されずに残った脚本「どっこい!この槍」が、中国で映画化されることが19日、分かった。黒沢プロダクションが明らかにした。

     同プロダクションによると、中国のジンカ・エンターテインメント社が、黒沢監督の未映像化脚本のうち10本を対象に中国語訳を進め、
    映画化を検討しており、第1弾として「どっこい―」の製作を決めたという。

     これとは別に、中国の大手配給会社が、黒沢監督が残した未映像化脚本「黒き死の仮面」の映画化を進めており、2020年の公開を目指している。

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  53. 『蝦蟇の油』
    〈作者のことば〉
     自分について書くと云う事は、四方を鏡で囲まれた、その真中に立って、四方を
    眺める様なものだ。
     現在の自分から遠い過去の自分まで、見渡す限り続く自分の姿を、さまざまの
    角度からいやでも眺めねばならない。
     四六(しろく)の蝦蟇(がま)ではないが、己の姿にたらりたらりと油汗が流れる思いである。
     よって、この私の自伝のようなものに、この表題をつけた。

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  54.  私は、そのテレビのインタビューを見ていて、これはまさに「羅生門」だと思った。
     「羅生門」で描いた、人間の性質の悲しい側面を眼のあたりに見る思いがしたのである。
     人間は、ありのままの自分を語る事はむずかしい。
     人間には、本能的に自分自身を美化する性質がある、という事を改めて思い知らされたのであ

     しかし、私も、この社長を笑う事は出来ない。
     私も、この自伝のようなものを書き綴って来たが、果してその中で正直に自分自身について書
    いているのだろうか?
     やっぱり、自分自身の醜い部分にはふれずに、自分自身を大なり小なり美化して書いているの
    ではあるまいか?
     私は、この「羅生門」の項を書きながら、その事を反省せずにはいられなくなった。
     そして、先に筆を進める事が出来なくなった。
     図らずも、「維生門」は、私が映画人として世界へ出て行く門になったが、自伝を書いて来た私
    は、その門から先へは進めなくなってしまった。
     しかし、それもよかろう。
     「羅生門」以後の私については、それ以後の私の作品の中の人間から読みとってもらうのが一
    番自然でー番いい。
     人間は、これは私である、といって正直な自分自身については語れないが、他の人間に托して、
    より正直な自分自身について語っているものだからだ。
     作品以上に、その作者について語っているものはないのである。


    本稿は、昭和五十三年三月より同年九月まで『週刊読売』誌上に
    連載したものを、加筆・訂正のうえ、再構成したものである。

    『蝦蟇の油』1984年6月22日岩波書店








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  55.  私は、そのテレビのインタビューを見ていて、これはまさに「羅生門」だと思った。
     「羅生門」で描いた、人間の性質の悲しい側面を眼のあたりに見る思いがしたのである。
     人間は、ありのままの自分を語る事はむずかしい。
     人間には、本能的に自分自身を美化する性質がある、という事を改めて思い知らされたのであ

     しかし、私も、この社長を笑う事は出来ない。
     私も、この自伝のようなものを書き綴って来たが、果してその中で正直に自分自身について書
    いているのだろうか?
     やっぱり、自分自身の醜い部分にはふれずに、自分自身を大なり小なり美化して書いているの
    ではあるまいか?
     私は、この「羅生門」の項を書きながら、その事を反省せずにはいられなくなった。
     そして、先に筆を進める事が出来なくなった。
     図らずも、「羅生門」は、私が映画人として世界へ出て行く門になったが、自伝を書いて来た私
    は、その門から先へは進めなくなってしまった。
     しかし、それもよかろう。
     「羅生門」以後の私については、それ以後の私の作品の中の人間から読みとってもらうのが一
    番自然でー番いい。
     人間は、これは私である、といって正直な自分自身については語れないが、他の人間に托して、
    より正直な自分自身について語っているものだからだ。
     作品以上に、その作者について語っているものはないのである。


    本稿は、昭和五十三年三月より同年九月まで『週刊読売』誌上に
    連載したものを、加筆・訂正のうえ、再構成したものである。

    『蝦蟇の油』1984年6月22日岩波書店







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  56. 黒澤はクールベに肯定的に言及している
    日本の自然主義を批判している

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  57. どですかでん#68

    「これでも、私はね、昔はちょっとした呉服屋をやっていたんです。妻と男の子二人、店員を五人に女中を使って、二
    号三号も囲い贅沢にくらしていたんです。ところが、長男と次男が兵隊にとられ、大陸で戦死したという知らせを聞
    かされた時から、商売に身が入らず、妻は寝ついて半年ほどで亡くなるし、家は空襲できれいに焼かれて丸裸になり、
    二号三号とも別れて、今では夜店で玩具を売っている始末です。ところが、いまでも毎晩、夢の中で、死んだ妻や子
    供達と話をするんですよ。みんな、まるで生きているように、笑ったり話したりするんです」
    「その時は、結構たのしい思いをしてる訳だ」
    「そう言えば、そうですね」
    「それは、生きてればこそだね、べつの言葉で言えば、おまえさんが生きているあいだは、その人達も生き
    ているわけだ。お前さんは自分を殺して、その人達も殺しちまっていいのかね」
    「…あの薬はー時間ほどたつと効くという話だが、もう取返しはつかないのかね」
    「あれを飲んでから、まだ五分とはたっていないよ。だいたい、薬というものには必ず、その効きめと反対
    の薬がある。たとえば下痢をとめる薬があれば通じをつける薬があるし、胃散を中和する薬と、逆に胃散を出すため
    の薬がある、また…」
    「いまの毒薬にもそういう薬があるか」
    「むろん毒薬には解毒剤というものがあるよ、いま手許に持っているかどうか思い出せないが」
    「さあ、その解毒剤をすぐに出せ.…早くしろ、人殺し、解毒剤を早く出せ」
    「お前さん、そううろたえることはないよ。さっき、あんたの飲んだ薬はただの胃腸薬だからね」

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  58. 全集6



    「これでも、私はね、昔はちょっとした呉服屋をやっていたんです。妻と男の子二人、店員を五人に女中を使って、二
    号三号も囲い贅沢にくらしていたんです。ところが、長男と次男が兵隊にとられ、大陸で戦死したという知らせを聞
    かされた時から、商売に身が入らず、妻は寝ついて半年ほどで亡くなるし、家は空襲できれいに焼かれて丸裸になり、
    二号三号とも別れて、今では夜店で玩具を売っている始末です。ところが、いまでも毎晩、夢の中で、死んだ妻や子
    供達と話をするんですよ。みんな、まるで生きているように、笑ったり話したりするんです」
    たんばさん「その時は、結構たのしい思いをしてる訳
    だ」
    老人「そう言えば、そうですね」
    たんばさん「それは、生きてればこそだね、べつの言葉で言えば、おまえさんが生きているあいだは、その人達も生き
    ているわけだ。お前さんは自分を殺して、その人達も殺しちまっていいのかね」
     老人は、なるほど、といいたげに頷き、しばらくじっと考えこんで、心配そうにたんばさんに聞く。
    「あの薬はー時間ほどたつと効くという話だが、もう取返しはつかないのかね」
    たんばさん「あれを飲んでから、まだ五分とはたっていないよ。だいたい、薬というものには必ず、その効きめと反対
    の薬がある。たとえば下痢をとめる薬があれぱ通じをつける薬があるし、胃散を中和する薬と、逆に胃散を出すため
    の薬がある、また」
     老人は、あわててそれを遮って、
    「いまの毒薬にもそういう薬があるか」
     と、噛みつくように聞く。
    たんばさん「むろん毒薬には解毒剤というものがあるよ、いま手許に持っているかどうか思い出せないが」
     次の瞬間、老人はたんばさんに掴みかかってきいきい声で叫ぶ。
    「さあ、その解毒剤をすぐに出せ」
     たんばさんは、茶箪笥の抽出しをあけて、なかなかみつからないようなふりをして、老人に死の恐ろしさを
     十分に味あわせる。
     老人は、いまや半狂乱になって喚く。
    「早くしろ、人殺し、解毒剤を早く出せ」
     たんばさんは、その老人を振り返ってしずかに言う。
    「お前さん、そううろたえることはないよ。さっき、あんたの飲んだ薬はただの胃腸薬だからね」
     老人はぽかんと口をあけ、目を丸くしてたんばさんを見つめ、腰が抜けたようにヘなヘなと坐る。









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  59. 3か4か


    影武者は3人で始まり

    乱は4で始まる

    4騎の会…

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  60. 2018/02/14
    プレミアムシネマ「奇跡の丘」
    2/14 (水) 13:00 ~ 15:18 (138分)
    NHK BSプレミアム(Ch.3)
    番組概要
    イタリアの鬼才ピエル・パオロ・パゾリーニ監督が、マタイによる福音書をもとに、
    キリストの生涯をリアリズムと詩情豊かに描いた、ベネチア映画祭審査員特別賞受賞の傑作。

    《白井(佳夫) パゾリーニはお好きですか。
    黒澤 好きですよ。だんだん難解になってきたけれどもね。
    山田(宏一) どの辺がお好きなんですか。
    黒澤 ぼくはやっぱり一番好きなのは『奇跡の丘』〔一九六四年〕かな。その後は、変った
    ことをしなければいけない、という風になっちゃった気がするね。どうも、そういう変な風潮が
    世界全体にあるね。そうじゃなくて、もっとわかりやすくて、ちゃんとしたことをいえて、いいん
    だと思うんだ。あまりにも、みんな異様なことをすることによって自己主張しようとする傾向
    が、映画だけじゃなくて一般に、出てきている。これはぼくは本道じゃないと思う。自然に
    異様なものが当然生まれてくる場合もありますがね。そうじゃなくて、無理をして、わからな
    く、不可解にしているような感じがしますね。》


    大系黒澤明第2巻518頁
    どですかでん公開時の座談会より
    (初出「キネマ旬報』一九七〇年九月下旬号)



    もちろん『奇跡の丘』は傑作だが最高傑作は『豚小屋』だ。
    荒野、砂漠の描写が『乱』と相通じる。

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  61. 只管打坐:

    続姿三四郎 https://i.imgur.com/ZQnwBLM.gif
    影武者 https://i.imgur.com/ikU3bum.gif

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  62. 5つ星のうち5.0

    美が世界を救う
    2003年6月2日
    Amazonで購入
    この映画はピラミッドだ。数ある黒澤映画の中でも、その芸術性の高さと込められた情熱において、その重要性は明らかである。複数カメラは、一見平面的な画面を再構成し、モンタージュは完璧であり(カットとカットの「間」に映画の秘密があると、監督はアカデミー名誉賞受賞時に語った)、色彩の大胆さは比類ない。エイゼンシュテインの『イワン雷帝』などと共に、永遠のクラシックだろう。私は、眼を患っており、一時的な手術による回復で、「両目で」この映画を一度だけ見たことがあるが、その圧倒的な美しさに打ちのめされた。まさにドストエフスキーの言うように「美が世界を救う」である(そして、増村保造の言葉を借りるなら黒澤は「美の奴隷」なのだ)。『影武者』はこの習作だし(黒澤は「悪魔のように細心に、天使のように大胆に」を体現している)、植木等の明るい笑いも近代を超越している。私は黒澤と時代を共有したことを幸福に思う。そして、日本の評論家は海外の評価との落差を胆に命じるべきである。私は人生最後に見たい映画としてこの映画を選ぶ(といってもほとんど記憶してしまっているが)。研究者にはクリス・マルケルの『AK』をこの作品のメーキングオブとして薦める。ただ人類がこの映画の真の価値を発見するのはかなりあとかもしれない。

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  63. 黒澤のカンヌ関連動画はフランスのNHK?であるina.frのサイトにいくつかあるが
    仲代とのツーショットはなかった

    Palme d'or ex aequo pour Akira Kurosawa et Bob Fosse - http://www.ina.fr/video/I00004425

    Gala de cloture du 33eme festival de Cannes - http://www.ina.fr/video/CPA80054847/gala-de-cloture-du-33eme-festival-de-cannes-video.html

    Deces Akira KUROSAWA - http://www.ina.fr/video/CAB98036610/deces-akira-kurosawa-video.html

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  64. くだらん奴が くだらないと言うなら、くだらなくないということ 「くだらん奴が、くだらんと言う事は、くだらんものではない証拠で、つまらん奴がつまらんと言うことは、大変面白いことでしょう」(「虎の尾を踏む男達」日本の検閲官へ向けて) #kuroken

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  65. 『影武者』
    https://i.imgur.com/ikU3bum.gif


    『乱』
    https://i.imgur.com/8VosY3P.gif

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  66. http://www.asahi-net.or.jp/~AN4S-OKD/okyda/eiga/039024.html
    赤ん坊を抱く法師。その赤ん坊に手を伸ばす木こり。
    「何をする。この赤子から肌着まで剥ぐつもりか」
    「わしのところに子供が6人いる。6人育てるも7人育てるも同じ苦労だ」


    羅生門は認識の相対性を描いているが主知主義的作品ではない…

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  67. 夢の中では、皆天才だ 「人間の頭脳がその夢を作る時に、天才的な表現力を駆使しているという驚くべき事実も、また、夢というものが人間の純粋切実な願望のギリギリの表現だからだと考える他ありません。人間は、夢を見ている時、天才なのです。天才のように大胆で勇敢なのです」 #kuroken

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  68. カットとカットの繋ぎ目に映画がある 「まだよく分からないけれど,これは映画になったと納得できるところは,繋ぎ目が的確なところだと気が付いたんだ」転換のタイミングが絶妙で,描き出そうとするものに力を与える感じ,間に存在する正真正銘映画的なものなんだと。 #kuroken

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  69. https://4travel.jp/travelogue/10707481
    山陰・北陸 日本海浪漫紀行 ③丸岡城散策編
    1070いいね!
    2012/06/02 - 2012/06/02 2位(同エリア216件中)
    #歴史・芸術
    0 20
    montsaintmichel montsaintmichelさん
    フォロー
    丸岡城は、福井県坂井市丸岡町霞町にある小高い丘陵に築かれた、現存天守閣では最古の平山城です。霞ヶ城という別名通り、春爛漫の桜花に霞んで浮かぶ姿は幻想的で旅情を燻るそうです。最古の天守閣を誇るだけでなく、石瓦葺きの屋根、かつて城を囲んでいたとされる五角形濠(内堀)なども珍しいもので、お城ファンや戦国ファンを魅了して止まないお城だそうです。

    桃山時代の1576年、一向一揆に備えた織田信長の命により、柴田勝家が甥の勝豊に築かせました。城郭建築史上重要な遺構とされ、国の重要文化財に指定されている天守閣は、本丸の南西部に位置し、高さ6.2mの野面積みされた石垣の天主台の上に聳え建ちます。天守閣は、古色蒼然とした二重三階望楼型独立式で、通し柱は存在せず、1階が上階を支える初期天守構造となっているのも見ごたえがあります。

    古くは、映画『戦国自衛隊』(1980年公開)で、丸岡城の天守閣から景虎がヘリコプターに乗り移るシーンが斬新で印象的でした。覚えておられる方も多いのではないでしょうか?ところで、重要文化財なのによく撮影許可が下りたと感心します。当然、観光のPRにもなったと思いますが…。また、黒澤明監督の映画『乱』(1985年公開)では、丸岡城は炎上する城(三の城)のモデルとされたのですが、事前に監督自ら視察に来られたそうです。何か惹かれるものがあったのでしょう。その足跡を辿ってレポートしたいと思います。
    エリア 勝山(福井)

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  70. 丸岡城は江戸時代と判明

    ____


    明日をつくる人々ー大系黒澤明別館のシナリオは不完全

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  71. ●黒澤明監督作品の書家による題字。
    『蜘蛛巣城』金子鴎亭『天国と地獄』西川寧『乱』から『まあだだよ』今井凌雪 (エンドクレジット表記や記述資料など確認できているもののみ)
    なお広告宣伝についての題字などはデザイナーの益川進 (全て敬称略)
    https://color-of-cinema.cocolog-nifty.com/blog/2017/10/post-d1bc.html


    黒澤明監督映画と今井凌雪先生の題字
    https://www.dclog.jp/en/2549444/543776707
    先日奈良で開催された今井凌雪先生の回顧展を通して、凌雪先生の映画の題字について興味が湧いてきた。ここでは黒澤明監督の映画に限定してみたい。
    ネットの情報を集約してみると、凌雪先生は黒澤映画「乱」(1985)以降の題字を担当されているようである。つまり、「乱」(1985)、「夢」(1990)、「八月の狂詩曲」(1991)、「まあだだよ」(1993)を題字されたのである。
    私はこれを機に、凌雪先生が手掛けた映画のDVDをレンタルしてみた。
    すると、題字の証拠としてスタッフロールにしっかり「題字 今井凌雪(雪心会)」と映し出されていた。
    時代劇や戦争関係の作品が中心となる黒澤映画だが、そのような中でも私が観やすかった作品は、黒澤明監督デビュー50周年に製作された30本目の映画であり、遺作となった「まあだだよ」はとても面白かった。是非一度は観て欲しいと思った作品だ。しかも、この作品の中で思い掛けず登場してくる筆文字「泥棒入口」「泥棒通路→」「泥棒休憩室」「泥棒出口」なども凌雪先生の題字であることは疑い無い。更にまた、登場する「南山壽」は作品の中でもその言葉が話題になる場面があった。
    尚、これらの作品を通して、タイトルのみならず、多くスタッフロールに流れる名前なども凌雪先生の揮毫であろうと気付くことができた。
    * 日記
    * 2014 / 05 / 11 11 : 32


    森田氏によると
    黒沢以前に映画題字を担当しているそうだが未確認


    甲府を開府した武田信玄の父・信虎の晩年を描いた、寺田農 ...
    https://www.anemo.co.jp › nobutora-20210908
    2021/09/08 — 戦国の名将 武田信玄の父・信虎は、信玄によって追放され、駿河を経て京に住み、足利将軍の奉公衆と ... 題字:森田彦七(『乱』揮毫・今井凌雪門下)

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  72. A priest holds a baby in his arms. The woodcutter reaches for the baby.
    “What are you doing? What are you doing? Are you going to strip this baby down to its underwear?”
    “I have six children, and it is the same hardship to raise six as it is to raise seven.”

    Rashomon is a work about the relativity of perception, but it is not a subjectivist work...

    返信削除



  73. slowslow2772
    ⁦‪@slowslow2772‬⁩


    A priest holds a baby in his arms. The woodcutter reaches for the baby.
    “What are you doing? Are you going to strip this baby down to its underwear?”
    “I have six children, and it is the same hardship to raise six as it is to raise seven.”

    Rashomon is not a subjectivist work...

    2023/10/15 13:30


    https://x.com/slowslow2772/status/1713412038750503367?s=61

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  74. “What are you doing?
    Taking what little it has left?“
    “I have six kids of my own.
    Another one wouldn't make a difference.”
    “I am ashamed of what I said.”
    “It's inevitable to be suspicious of others on a day like this.”

    返信削除
  75. https://x.com/dannydrinkswine/status/1713297374200881329?s=61


    赤ん坊を抱く法師。その赤ん坊に手を伸ばす木こり。
    「何をする。この赤子から肌着まで剥ぐつもりか」
    「わしのところに子供が6人いる。6人育てるも7人育てるも同じ苦労だ」


    羅生門は認識の相対性を描いているが主知主義的作品ではない…

    返信削除



  76. DepressedBergman
    ⁦‪@DannyDrinksWine‬⁩


    Rashomon (1950)
    Director: Akira Kurosawa

    "A film must be made with the heart, not the mind. I think today's young filmmakers have forgotten this & instead they make films through their calculations."

    --- Akira Kurosawa pic.twitter.com/I5tnUANyeS

    2023/10/15 5:55


    https://x.com/dannydrinkswine/status/1713297374200881329?s=61

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  77. 以下、『トラ・トラ・トラ』関連の小ネタです。島敏光『黒澤明のいる風景』(1991年84~85頁より)。

    《「トラ・トラ・トラ」の話もよく聞かせてくれた。
     黒澤明は、山本五十六は立派な軍人であり、本当は戦争に反対をしていた、と力説していたようだったが、僕はあまりそういうことには、興味がなかった。むしろ、僕の印象に残っているのは、話の本筋とはあまり関係ないギャグの話だった。追撃された一機の戦闘機がゴルフ場に不時着する話だ。黒澤明もこの話が気に入っていたらしい。
     戦闘機は着陸と同時に、ゴルフ場の芝生を引きはがしながら前進を続け、ようやく停止をする。命びろいをしたパイロットが戦闘機からはい出して来ると、その目の前に、「ターフは元に戻して下さい」という看板がある。スケールの大きなギャグだ。
     ターフとはゴルフ用語で、ショットの際に引きはがされてしまった芝生の一片のことで、それを元に戻すのがゴルファーのエチケットなのだが、残念ながら僕はこの時、ターフの意味を知らず、笑うことが出来なかった。
     黒澤明は少しシラけたが、結局は親切に、その意味を説明してくれた。
     僕は意味がわかったとたんに、「それは面白いから、ぜひ取り入れてくれ」とはしゃぎまわった。
     しかし、黒澤明は、
    「でも、お金がかかりすぎるから、ちょっと無理かもしれないんだ」
     と残念そうに言った。
     僕はその時、「芝生って高いんだなぁ」とつくづく思ったものだ。》

    「黒澤明が緊張していた」島 敏光が明かす、黒澤明監督とジョン・フォード監督の映画観のルーツ。『静かなる男』トークショー|The Quiet Man https://youtu.be/7FN_t8blT8M?si=O8MGzN8PdaXfdoFZ @YouTubeより

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