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火曜日, 2月 26, 2013

M・ウェーバー:メモ(作業中)

                           (リンク::::::
 『経済と社会』
 政治  |  ネーション
(国家) |/(家族、宗教、音楽?)
__|__//___
  | //  
 経済//___アソシエーション
(資本) |『宗教社会学論集』

マックス・ウェーバー(独語発音ではヴェーバーがより近い)の『宗教社会学論集』群(第一部)と『経済と社会』群(第二部)は同じネーションを起点として、
それぞれ、アソシエーションと国家(さらに音楽?)へと逆の結論にいたる(柄谷行人による考察を参照)。
ただしさらなる展開として、『宗教社会学論集』群の末尾に置かれる「パリサイ人」をネーションとして、
『経済と社会』群の末尾に置かれ得る「都市」(=コムーネ)をアソシエーションとして考えることもできる。

ウェーバーは以下の三つと戦った。

 官僚制、  ナチス
(合法的支配)

 唯物史観
(および経済決定論)

しかし、自由と平等には懐疑的だった。

追記:
第一部一般社会学は支配から始まり家に終わる(ジンメルの体系を意識したらしい)。第二部形式社会学と逆。
後半部の「支配の社会学」はそれら全体をさらに反復、循環する。
第一部の冒頭となる『プロ倫』が先で、第二部が1911-1913に書かれたのち、再び第一部の大半を占める『世界宗教の経済倫理』執筆を挟み、第一部の残りが1918-1920に書かれた。

     _____________

 宗教社会学論集(Gesammelte Aufsätze zur Religionssoziologie, 初版1920年)

第1巻
序言
プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
プロテスタンティズムの教派と資本主義の精神
世界宗教の経済倫理(Die Wirtschaftsethik del Weltreligionen )
   序論
   1 儒教と道教
   中間考察 宗教的現世拒否の段階と方向にかんする理論
第2巻
世界宗教の経済倫理(つづき)
   2 ヒンズー教と仏教
第3巻
世界宗教の経済倫理(つづき)
   3 古代ユダヤ教
     付論 パリサイ人(遺稿)
 

Gesammelte Aufsätze zur Religionssoziologie (1921)
Vol. 1.
Vorbemerkung
Die protestantische Ethik und der Geist des Kapitalismus.
Die protestantischen Sekten und der Geist des Kapitalismus.
Die Wirtschaftsethik der Weltreligionen.
    Einleitung
    1. Konfuzianismus und Taoismus.-
   ('Zwischenbetrachtung. Theorie der Stufen und Richtungen religioser Weltablehnung,' )
Vol. 2.
    2. Hinduismus und Buddhismus.-
Vol. 3.
    3. Das antike Judentum
(Nachtrag. Die Pharisäer [aus dem Nachlaß]).

『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(1904-1905)岩波文庫:目次
(Die protestantische Ethik und der 'Geist' des Kapitalismus,1904-1905)
  著者序言
第1章 問題
   1 信仰と社会層分化
   2 資本主義の「精神」
   3 ルターの天職観念ーー研究の課題
第2章 禁欲的プロテスタンティズムの天職倫理
   1 世俗内的禁欲の宗教的諸基盤 
   2 禁欲と資本主義精神

*「パリサイ的な正しさ」や「鉄の檻」(「殻」と訳すべきだったとして、パーソンズによる英訳の際の誤訳が指摘されている)が最終章で言及されている。

参考:
英語版目次の方がわかりやすい。

Table of contents (from the 1958 Scribner's edition, translated by Talcott Parsons)

Part 1. The Problem
 I. Religious Affiliation and Social Stratification
 II. The Spirit of Capitalism
 III. Luther's Conception of the Calling. Task of the Investigation.
Part 2. The Practical Ethics of the Ascetic Branches of Protestantism.
 IV. The Religious Foundations of Worldly Asceticism
  A. Calvinism
   Predestination; Elimination of Magic; Rationalization of the World; Certainty of Salvation; Lutheranism vs. Calvinism;
   Catholicism vs. Calvinism; Monasticism vs. Puritanism; Methodical Ethic; Idea of Proof.
  B. Pietism
   Emotionalism; Spener; Francke; Zinzendorf; German Pietism.
  C. Methodism
  D. The Baptism Sects
   Baptist and Quaker; Sect Principle; Inner Worldly Asceticism; Transformation of the World.
 V. Asceticism and the Spirit of Capitalism
  Richard Baxter; Meaning of Work; Justification of Profit; Jewish vs. Puritan Capitalism; Puritanism and Culture; Saving and Capital; Paradox of Asceticism and Rich; Serving Both Worlds; Citizenry Capitalistic Ethic; Iron Cage of Capitalism.

続編『プロテスタンティズムの教派と資本主義の精神』(1906)の邦訳は『世界の大思想』IⅡ-7(河出書房新社、1963) に所収。
「序言」と「序論」と「中間考察」の邦訳は『宗教社会学論選』(みすず書房、1972)に所収。


        
『儒教と道教』1916(創文社、1971年)  1ー1
  目  次
凡例
第一章 社会学的基礎ーーその一 都市、君侯、および神
  第一節 貨幣制度
  第二節 都市とギルド
  第三節 近東との比較からみた君俣の行政と神の観念
  第四節 中央君主のカリスマ的司祭的地位
第二章 社会学的基礎ーーその二 封建的国家と俸禄的国家
  第一節 レーエン制の世襲カリスマ的性格
  第二節 官僚制的統一国家の復興
  第三節 中央政府と地方官吏
  第四節 公共の負担ーー徭役国家と租税国家
  第五節 官吏階級と徴税の一括化
第三章 社会学的基礎ーーその三 行政と農業制度
  第一節 封建制度と財政制度
  第二節 軍隊制度と王安石の改革の試み
  第三節 国庫的農民保護と、農業制度に対するその成果
第四章 社会学的基礎ーーその四 自治、法律、および資本主義
  第一節 資本主義的依存関係の欠如
  第二節 氏族組織
  第三節 村落の自治
  第四節 経済関係の氏族的拘束
  第五節 法の家産制的構造
第五章 読書人的身分
  第一節 中国的ヒューマニズムの儀礼偏重主義的、行政技術傾向的性格。平和主義への転化
  第二節 孔子
  第三節 試験制度の発展
  第四節 社会学的な教育類型のうちにおける儒教的教育の地位
  第五節 読書人階級の身分的性格。封建的名誉と学生的名誉
  第六節 君子理想
  第七節 官吏の威信
  第八節 経済政策他見解
  第九節 読書人階級の政敵、スルタン制と宦官
第六章 儒教的生活指針
  第一節 官僚割と教権制
  第二節 自然法と形式的法論理との欠如
  第三節 自然科学的思惟の欠如
  第四節 儒教の本質
  第五節 形而上学の無いことと儒教の内現世的性格
  第六節 『礼節』の中心概念
  第七節 恭順の念(孝)
  第八節 経済心情と、専門家精神の拒否
  第九節 君子理想
  第十節 古典の意味
 第十一節 正統説の史的展開
 第十二節 初期の儒教の悲壮
 第十三節 儒教の平和主義的傾向
第七章 正統と異端(道教)
  第一節 中国における教義と儀礼
  第二節 隠逸と老子
  第三節 道と神秘主義
  第四節 神秘主義の実際的帰結
  第五節 正統と異端との学派対立
  第六節 道教的長寿法
  第七節 道教の教権制
  第八節 中国における仏教の一般的地位
  第九節 呪術の合理的体系化
  第十節 道教の倫理
 第一ー節 中国の正統的および異端的倫理の伝統主義的性格
 第十二節 中国における宗派と異端迫害
 第十三節 太平〔天国〕の乱
 第十四節 発展の結果
第八章 結論ーー儒教とピューリタニズム

世界宗教の経済倫理 序言
あとがき
欧文索引
事項索引


『儒教と道教』1916 マクス・ウェーバー 著 ; 細谷徳三郎 訳(邦訳、1940)
目次
世界宗敎の經濟倫理

總論
儒敎と道敎
一 都市・諸侯・神々
二 封建國家と封祿國家
三 行政と農業體制
四 自治行政・法律・資本主義
五 讀書人身分階級
六 儒敎的生活方向
七 正統說と異端說
八 儒敎と淸敎
あとがき





「中間考察 
 宗教的現世拒否の段階と方向の理論」1916
(世界の大思想 河出書房新社II-7、1963)
  目 次
現世拒否の諸動機の合理的構成物がもつ意味
禁欲と神秘論の類型学
現世拒否の諸方向
  経済の領域
  政治の領域 
  美の領域 
  性愛の領域
  知性の領域
現世拒否の諸段階
神義論の合理的な三形式

参考:神義論の原型をドストエフスキー「大審問官」に求めることも出来る。ウェーバーはかなり「大審問官」を意識していたらしい。

 世俗拒否の諸類型(折原浩、1988)

      禁
      欲
      |
 世俗外__|__世俗内
(遁世)  |
      |
      瞑
      想

 あるいは、

     世俗外
     (遁世)
      |
  禁___|___瞑
  欲   |   想
      |
     世俗内
     
 さらに、

ジャイナ教 禁 
  仏教  欲 西欧的
      |
 世俗外__|__世俗内
(遁世)  |
      | ユダヤ的
 インド的 瞑 中国的?
      想

 参考:宗教社会学第十節(執筆はこちらが先)


『ヒンドゥー教と仏教』1916(大月書店、2009)  1ー2
目 次
第一章 ヒンドゥー教的社会体制 
  第一節 インドとヒンドゥー教の一般的地位
  第二節 ヒンドゥー教の布教方式
  第三節 ヒンドゥー教における教義と祭祀
  第四節 ヒンドゥー教におけるヴェーダの位置
  弟五節 バラモンの位置。「種族」、「ツンフト」および「身分」への関係におけるカーストの本質
  第六節 カーストの社会的等級の概観 
  第七節 血族の位置とカースト
  第八節 カーストの主要部門 
  第九節 カースト様式とカースト分裂
 第一〇節 カースト紀律
 第一一節 カーストと伝統主義
 第一二節 カースト秩序の宗数的な解脱的意義
 第一三節 インドにおけるカーストの歴史的発展条件

第二章 インド知識人の正統的および異端的解脱論
  第一節 バラモン的宗教心の反祝宴的〔反狂躁的〕および祭式主義的性格
      ギリシア的および儒教的知識層との比較
  第二節 律法と自然法問題の欠如と
  第三節 インドにおける知識、苦行および神秘教
  第四節 シュラーマナ(沙門)とバラモン的苦行
  第五節 バラモンの文献とインドにおける科学
  第六節 修行法(ヨーガ)宗教哲学の発展
  第七節 正統的解脱論
  第八節 バガヴァドギーター(聖薄伽梵歌)の解脱論と職業倫理学
  第九節 高貴な職業的僧侶の異端的解脱論。その一、ジャイナ教
 第一〇節 高貴な職業的僧侶の異端的解脱論。その二、古代仏教

第三章 アジア的な宗派宗教心および救主宗教心
  第一節 古仏教の転化の一般的根拠
  第二節 アショカ王
  第三節 大乗仏教
  第四節 伝道。その一、セイロンとインドシナ
  第五節 その二、中国
  第六節 その三、朝鮮
  第七節 その四、日本
  第八節 内奥アジアーーラマ教
  第九節 インドにおける正系派の復興。一般的性格
 第一〇節 シヴァ派と性標崇拝
 第一一節 ヴィシュヌ派とバクティ帰依
 第一二節 宗派とグル
      宗派とグル【補訳】
 第一三節 アジア的宗教類型の一般的性格 【補訳】
解題
事項索引
人名索引

追記:
ウェーバーは日本についての記述を主にカール・フローレンツK. Florenzとカール・ラートゲンK.Rathgenを典拠にしていると註にある。
ちなみに、上記古在由重訳は一般に「禁欲」と訳される Askese を「苦行(原語:tapas,carya 行法)」、 「救済」「救拯」と訳される Heil や Soteriologie というドイツ語で「解脱(原語:mukuti,ムクティ)」と訳している。


『古代ユダヤ教』1917(マックス ヴェーバー著、内田 芳明訳、岩波文庫、上中下全三巻) 1−3
上巻
 第一章 イスラエル誓約同志共同態とヤハウェ
      序 論――ユダヤ宗教史の社会学的問題 ☆
    一 世界史的および風土的諸条件
    二 ベドゥイン
    三 都市とギッボーリーム(=戦士、騎士)
    四 イスラエル農民
    五 ゲーリームと族長倫理
    六 イスラエル法律集における社会法
    七 ベリース(=契約)
    八 ヤハウェ連合とその機関
    九 聖戦、割礼、ナジルびと(=君たる者)、ネビイーム(=職業的予言者ナービー団)
   一〇 連合戦争神の受容とその特徴

中巻
 第一章 イスラエル誓約同志共同態とヤハウェ(つづき)
   一一 ヤハウェ宗教いがいの諸礼拝
   一二 安息日
   一三 バールとヤハウェ、偶像と神の箱
   一四 犠牲と贖罪
   一五 レビびととトーラー
   一六 祭司身分の発展とエルサレムの礼拝独占
   一七 狂躁道に対するヤハウェ宗教の闘争
   一八 イスラエルの知識人と隣接の諸文化
   一九 魔術と倫理
   二〇 神話的叙述と終末論
   二一 捕囚前の倫理とその隣接諸文化の倫理との関係

下巻
第二章 ユダヤ的パーリア民族の成立
   二二 捕囚前の予言、その政治的方向性
   二三 記述予言者の心理学的・社会学的特質
   二四 予言者の倫理と神義論
   二五 終末論と予言者
   二六 儀礼的遮断の発展と対内・対外道徳の二元主義
   二七 捕囚、エゼキエルと第二イザヤ
   二八 祭司と捕囚後の宗派的復興

付録 パリサイびと
   一 ゼクテ宗教としてのパリサイ主義
   二 ラビ
   三 パリサイ派ユダヤ教の教説と倫理
   四 エッセネ派、そのイエスの教えとの関係
   五 ユダヤ人の儀礼的遮断の強化
   六 離散ユダヤ人における改宗運動
   七 キリスト教の使徒の宣教

地 図
年 表
訳者解説――ヴェーバー『古代ユダヤ教』について
訳者あとがき

http://blogs.yahoo.co.jp/solomon12726/folder/454744.html

パリサイ派の用語解説 - ユダヤ教内の一教派で,エルサレム神殿奉仕期間中の祭司に課される諸規定を日常生活においても貫くため,一種の誓約共同体を構成した。パリサイとは元来〈分離派〉の意。その起源は前2世紀にさかのぼる。



二重道徳
岩波文庫版 古代ユダヤ教上19頁

柄谷世界史の構造
二重道徳,151~2^484

http://firstpage.xxxxxxxx.jp/sub-500/sub472.htm

解説文(「岩波文庫解説総目録」或いは、表紙より引用)

ユダヤ人とは何であったのか。本書は賤民バーリア民族となるその運命的過程を叙述し、 賤民資本主義の本質を解明する。ヴェーバーの比較宗教社会学研究の中で『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』と併せて西洋近代経済倫理の歴史的理解に重要な著作。(全3冊)

岩波文庫 1996年9月17日 第1刷
マックス ヴェーバー   
古代ユダヤ教 (こだいユダヤきょう) 全3冊  

  上記著作より、本文書き出し1ページを引用

    第一章  イスラエル誓約同志共同態とヤハウェ
  序論----ユダヤ宗教史の社会学的問題
 ユダヤ教は、宗教史的・社会学的にみて独自の問題をもっている。この問題はまさにインドのカースト秩序と比較することによってもっともよく理解できる。 ではいったい社会学的にみてユダヤ人とはなんであったのか。一つのパーリア民族(Pariavolk 賤民)であった。 その意味は、われわれがインドから知るごとく、儀礼的に、形式上あるいは事実上、社会的環境世界から遮断されているような客人民族のことである。 環境世界に対するユダヤ人の態度の本質的諸特徴、わけても〔中世の〕強制隔離よりはるかに以前から存在していた自由意志によるユダヤ人居住区の存在や対内・対外道徳という二重道徳のつかいわけ、 はすべてこのパーリア民族から由来すると見られるのである。 ところでユダヤ民族は、次の三つの重要な事情によって、インドの賤民諸部族とは相違している。
 (1)ユダヤ民族は、カースト秩序のないような環境世界の中で、一つのパーリア民族であった(というよりはむしろ、一つのパーリア民族となった)。

____________

『経済と社会』Wirtschaft und Gesellschaft, 初版1921年。以下は1956年の第四版を参照)

第1部
第1章 社会学の根本概念 
第2章 経済行為の社会学的基礎範疇
第3章 支配の諸類型
第4章 階級と身分
第2部
第1章 経済と社会秩序との原理的関係
第2章 共同体の経済的関係一般
第3章 経済との関係における共同社会関係と利益社会関係の諸類型
第4章 人種的共同関係
第5章 宗教社会学
第6章 市場共同体
第7章 経済と法 (法社会学)
第8章 政治的共同体
第9章 支配の社会学
        第1
  7節   支配の社会学
        第8節   都市の類型学 (都市社会学)
        第9節   国家社会学
付 録 音楽社会学  (→
 
参考:
http://www.hkg.ac.jp/~sawada/kougi/11/11.htm

橋本努講義レジュメ ウェーバー「経済と社会」第五版の構成
(1978年刊行の独語第五版は、創文社版が依拠した第四版とは「支配の社会学」内の章づけが一つズレる。)


『経済と社会』
 政治  |  ネーション
(国家) |/(家族、宗教)
__|__//_____
  | //  
 経済//___アソシエーション
(資本) | 『宗教社会学論集』

『経済と社会』群と『宗教社会学論集』群は同じネーションを起点として、
それぞれ国家、アソシエーションと逆の結論にいたる。そこにウェーバーの思考の往復運動を見ることが出来る。

    http://de.wikipedia.org/wiki/Wirtschaft_und_Gesellschaft
    http://archive.org/details/wirtschaftundges00webeuoft

    Wirtschaft und Gesellschaft

    Teil 1 Die Wirtschaft und die gesellschaftliche Ordnung und Mächte (in der 1. Auflage)
    Soziologische Kategorienlehre (in der 4. und 5. Auflage) 1–180
    Kapitelnr. Überschrift Seiten
    1 Soziologische Grundbegriffe 1–30
    2 Soziologische Grundkategorien des Wirtschaftens 31–121
    3 Die Typen der Herrschaft 122–176
    4 Stände und Klassen
    (以上、1913年版より)
    Teil 2 Die Wirtschaft und die gesellschaftliche Ordnung und Mächte 181–876
    Kapitelnr. Überschrift Seiten
    1 Die Wirtschaft und die gesellschaftlichen Ordnungen in ihrer prinzipiellen Beziehung 181–198
    2 Wirtschaftliche Beziehungen der Gemeinschaften (Wirtschaft und Gesellschaft) im allgemeinen 199–211
    3 Typen der Vergemeinschaftung und Vergesellschaftung in ihrer Beziehung zur Wirtschaft 212–233
    4 Ethnische Gemeinschaftsbeziehungen 234–244
    5 Typen religiöser Vergemeinschaftung (Religionssoziologie) 245–381
    6 Die Marktgemeinschaft 382–385
    7 Wirtschaft und Recht (Rechtssoziologie) 387–513
    8 Politische Gemeinschaften 514–540
    9* Soziologie der Herrschaft 541–876
    Anhang Die rationalen und soziologischen Grundlagen der Musik 877–928
    – Verzeichnisse
    (以上、1956年版より。第2部(2-3部)は諸説あり)




________________

『社会学の根本概念(基礎概念)』(1920):目次 1−1
 
「社会学とは、社会的行為を解釈しつつ理解し、そうすることによって社会的行為の経過や結果を因果的に説明しようとするひとつの学問である。」(WuG85頁)

 緒 言
 一 社会学と社会的行為の「意味」との概念
    I 方法的基礎
  II 社会的有為の概念
 二 社会的行為の諸動機
 三 社会関係
 四 社会的行為の諸類型:習慣、習俗
 五 正当的秩序の概念
 六 正当的秩序の種類:習律と法
 七 正当的秩序の妥当根拠‥伝統、信念、制定規則
 八 闘争の概念
 九 ゲマインシャフト関係とゲゼルシャフト関係
一〇 開放的関係と封鎖的関係
一一 行為の帰属。代表関係
一二 団体の概念と種類
一三 団体の諸秩序
一四 行政秩序と規制秩序
一五 経営と経営団体、結社、アンシュタルト
ー六 権力、支配
一七 政治団体、教政団体


利益社会関係   共同社会関係

       |    伝統的
  目的合理的|感情的
_______|_______
  価値合理的|
       |

社会学の基礎概念 2社会的行為の諸動機、
有斐閣支配の社会学31頁、参照
http://www.econ.hokudai.ac.jp/~hasimoto/Resume%20on%20Weber%20Basic%20Concepts.htm



『経済行為の社会学的基礎範疇』(中公世界の名著50、295〜484頁)  1−2
I 経済行為
 一 経済行為の概念
 二 効用サーヴィスの概念
 三 行為の経済的指向
 四 合理的な経済行為の典型的な方法
 五 経済団体の諸形態
II 市場経済原理
 六 交換手段・支払手段・貨幣
 七 典型的な貨幣使用の第一次的な結果 信用
 八 市場状態・市場性・市場の自由・市場規制
 九 経済の形式合理性と実質合理性
 一〇 貨幣計算の合理性
 一一 営利の概念とその諸形態 資本計算
 一二 実物計算と実物経済
 一三 貨幣計算の形式合理性の条件
 一四 流通経済と計画経済
III 分業の諸形態
 一五 経済的なサーヴィス配分の諸類型(概説)
 一六 技術的なサーヴィス構成の諸形態(その一)
 一七 技術的なサーヴィス構成の諸形態(その二)
 一ハ サーヴィス配分の社会的な諸形態
 一九 サーヴィス利用の専有
 二〇 生産手段の専有
 一二 管理サーヴィスの専有
 二二 労働者の生産手段からの分離(その一)
 二三 労働者の生産手段からの分離(その二)
 二四 職業および職業構成の諸形態
 二四a 専有および市場関係の主要形態
IV 資本計算の合理性
 二五 サーヴィスの計算可能性の条件 適性・労働熟練・労働モラールなど
 二六 計算上は異質なサーヴィスの組織化 共産主義の諸形態
 二七 資本財・資本計算
 二八 商業の概念と諸形態(その一)
 二九 商業の概念と諸形態(その二)
 二九a 商業の概念と諸形態(その三)
 三〇 資本計算の形式最大合理性の条件
 三一 「資本主義的」営利指向の典型的な方向

V 貨幣制度
 三二 近代国家の貨幣制度と貨幣の種類 無制限通貨
 三三 限定貨幣
 三四 券貨
 三五 貨幣の形式的ならびに実質的価値
 三六 貨幣政策の手段と目的
VI 経済と政治の相互浸透
 三七 政治団体が経済に対して有する貨幣外の意義
 三八 攻治団体の財政行為
 三九 私経済への反作用
 四〇 経済が団体形成に及ぼす影響
 四一 経済行為の起動力
 
分業の諸形態(実際は一四からはじまる)における具体的な分業労働の分類の数々は革命の為の財産目録として特に重要であろう。


『支配の諸類型』(創文社、1970) 1ー3 
     目    次
〔第一部 社会学的範疇論〕             
第三章 支配の諸類型
 第一節 正当性の妥当
   一 支配の定義・条件および種類、正当性
   二 正当的支配の三つの純粋型、合法的・伝統的・カリスマ的支配
 第二節 官僚制的行政幹部を伴う合法的支配
   三 合法的支配、官僚制的行政幹部による純粋型
   四 〔続き〕
   五 官僚制的=単一支配制的行政
 第三節 伝統的支配
   六 伝統的支配    
   七 〔続き〕
   七a 長老剖、家父長制、家産制
   八 〔続き〕
   九 身分制的=家産制的支配
   九a 伝統的支配と経済
 第四節 カリスマ的支配
  一〇 カリスマ的支配、その特徴とその共同社会関係
 第五節 カリスマの日常化
  一一 カリスマの日常化とその影響
  一二  〔続き〕
  一二a 〔続き〕
 第六節 封建制
  一二b 封建制、レーエン封建制
  一二c プフ(フは小文字)リュンデ封建制およびその他の封建制
  一三 さまざまな支配類型の混合
 第七節 カリスマの没支配的な解釈がえ
  一四 カリスマの没支配的な解釈がえ
 第八節 合議制と権力分割
  一五 合議制と権力分割
  一六 特殊化された権力分割
  一七 政治的権力分割の経済に対する関係
 第九節 政党
  一八 政党の概念と本質
第一〇節 没支度的な団体行政と代議員行政
  一九 没支配的か団体行政と代議員行政
  二〇 名望家行政
第一一節 代表制
  二一 代表制の本気と諸形式
  二二 利益代表者による代表制

第四章 身分と階級     1−4
 第一節 概念
   一 概念
   二 営利階級の意義
   三 身分状況および身分の概念
 
 付録 
   戦士身分
   戦士身分
   訳者あとがき
 事項索引


参考:

     |制度的  |非制度的
_____|_____|_______
人格的  |伝統的支配|カリスマ的支配
_____|_____|_______
非人格的 |合法的支配|

 第一部/第三章/第一節/二 正統的支配の三つの純粋型

http://www.econ.hokudai.ac.jp/~hasimoto/Resume%20on%20Weber%20Herschafts%20Kategorie.pdf




権力と支配 (講談社学術文庫) [文庫] (1−3)
(創文社版別訳『支配の諸類型』に官僚制関連が追加され、節が章になっている)
マックス・ウェーバー (著), 濱嶋 朗 (翻訳)
はしがき
■第一部 権力と支配■
 第一章 正当性の妥当
  1 支配の定義、条件および種類。正当性
  2 正統的支配の支配の三つの純粋型
 第二章 官僚制的行政幹部をそなえた合法的支配
  3 合法的支配――官僚制的行政幹部による純粋型
  4 合法的支配――官僚制的行政幹部による純粋型(つづき)
  5 官僚制的・単一支配的行政
 第三章 伝統的支配
  6 伝統的支配
  7 伝統的支配(つづき)
  7a 長老制、家父長制、家産制
  8 家産制的臣僚の扶養
  9 身分制的・家産制的支配
  9a 伝統的支配と経済
 第四章 カリスマ的支配
  10 カリスマ的支配、その特徴と共同体化
 第五章 カリスマの日常化
  11 カリスマの日常化とその影響
  12 カリスマの日常化とその影響(つづき)
  12a カリスマの日常化とその影響(つづき)
 第六章 封建制
  12b 封建制、レーエン(知行)封建制
  12c フリュンデ(秩禄)封建制およびその他の封建制
  13 種々の支配類型の混合
 第七章 カリスマの没支配的意味転換
  14 カリスマの没支配的意味転換
 第八章 合議制と権力分立
  15 合議制の権力分立
  16 専門分化的権力分立
  17 政治的権力分立と経済との関係
 第九章 政党
  18 政党の概念と本質
 第十章 没支配的団体行政と代議行政
  19 没支配的団体行政と代議行政
  20 名望家行政
 第十一章 代表
  21 代表の本質と諸形態
  22 利益代表者による代表

 第十二章 身分と階級            1−4
  23 階級的状況および階級の概念
  24 営利階級の意義
  25 身分的状況および身分

■第二部 官僚制
  1 官僚制の特徴
  2 官僚の地位
  3 官僚制化の前提と根拠
  (1)貨幣経済的・財政的前提
  (2)行政事務の量的発達
  (3)行政事務の質的変化
  (4)官僚制組織の技術的長所
  (5)行政手段の集中
  (6)社会的差別の平準化
  4 官僚制機構の永続的性格
  5 官僚制化の経済的および社会的帰結
  6 官僚制の権力的地位
  7 官僚制の発展段階
  8 教養と教育の「合理化」
訳註
文庫版あとがき
解説(橋本努)
索引


参考:

     |制度的  |非制度的
_____|_____|_______
人格的  |伝統的支配|カリスマ的支配
_____|_____|_______
非人格的 |合法的支配|

 第一部/第一章/2 正統的支配の支配の三つの純粋型

http://www.econ.hokudai.ac.jp/~hasimoto/Resume%20on%20Weber%20Herschafts%20Kategorie.pdf


第2部 2−0
『理解社会学のカテゴリー』[1913→1985=1990](未来社 1990/01/11 出版)

第1章 「理解」社会学の意味
第2章 「心理学」との関係
第3章 法教義学との関係
第4章 「ゲマインシャフト行為」
第5章 「ゲゼルシャフト関係」と「ゲゼルシャフト行為」
第6章 「諒解」
第7章 「アンシュタルト」と「団体」

http://www.econ.hokudai.ac.jp/~hasimoto/Resume%20on%20Weber%20Kategorie.pdf

(『ヴェーバー『経済と社会』の再構成―トルソの頭 』(折原 浩 (1996/5))によれば、
上記『理解社会学のカテゴリー<範疇>』が第二部の冒頭?で参照されるべきだという。)


『経済と社会集団』(中公世界の名著50、485〜598頁) 
目 次
第一章 社会における諸秩序と経済  2−1
 第一節 法秩序と経済秩序
  第一項 法秩序の社会学的概念と法学的概念
  第二項 法秩序が個人に及ぼす社会学的経済的作用。国家法と国家外的法
 第二節 法秩序、諒解律および慣習
  第一項 法形成に対する習慣の意義
  第二項「当為教唆」と「感情移入」による秩序の変革
  第三項 諒解律、慣習、法の間の流動的な相互移動性
 第三節 経済に対する法強制の意義と限界
第二章 共同体の経済的関係〔経済と社会〕についての一般的考察  2−2
 第一節 経済の本質、経済共同体、経済従事共同体、経済統制共同体
 第二節 「開放」経済関係と「閉鎖」経済関係
 第三節 共同体の形態と経済利害関心
 第四節 「経済従事」共同体による経済的給付徴収の諸類型と経済形態
 第五節 共同体の入用充足や負担配分の及ぼす作用、経済統制的秩序
第三章 ゲマインシャフト結合とゲゼルシャフト結合の諸類型ーーとくに経済との関係において  2−3
 第一節 家共同体
 第二節 近隣共同体、経済共同体、そしてゲマインデ
 第三節 家共同体における性的諸関係
 第四節 氏族と性関係の規制。家‐、氏族‐、近隣‐、政治共同体
                    (初版に依拠した英語版は以下が独立した章になるなどの相違がある)
 第五節 防衛‐経済制度との関係。「夫婦財産法」と相続権
 第六節 家共同体の解体、機能状況の変化と「計算可能性」の増大、近代的商事会社の成立
 第七節 「オイコス」ヘの発展

          Chapter V? 

ETHNIC GROUPS

Economy and Society: An Outline of Interpretive Sociology
 2−4 (→
University of California Press, 1978
http://books.google.co.jp/books?id=pSdaNuIaUUEC
(pp.385-398)

1. "Race"Membership
2.The Belief in Common Ethnicity: Its Multiple Social Origins and
 Theoretical Ambiguities
3. Tribe and Politlcal Community:The Disutility of the Notion of
 "Ethnic Group"
4 Nationality and Cultural Prestige
 Notes
邦訳:ヴェーバー1922(中村貞二訳1977)
「種族的共同社会関係」『みすず』9-10月号、64-81 頁

 第一節 「人種」所属(ラッセンツーゲヘーリッヒカイト)
 第二節 種族的共属の信念(エトニッシャ・ゲマインザームカイツグラウベ)の発生。
     言語共同社会(シュプラーハゲマインシャフト)、祭祀共同社会(クルトゲマインシャフト)
 第三節 政治的共同社会との関係。
     「部族(シュタム)」と「民族(フォルク)」
 第四節 国民所属(ナチオナリテート)と文化威信(クルトウーアプレスティージュ)





『宗教社会学』執筆1911-1913(1976、創文社) 2−5
     目  次
 [第二部 経済と社会的・諸秩序および諸力]
第五章 宗教社会学(宗数的共同体関係の諸類型)
 第一節 諸宗教の成立
   一 宗教的ないし呪術的に動機づけられた共同体行為の根源的此岸性
   二 精霊信仰
   三 「超感性的」な力の成立
   四 自然主義と象徴主義
   五 神々の世界と機能神
   六 祖先崇拝と家—祭司制
   七 政治的な集団神と地方神
   八 ー神教と日常的宗教性
   九 普遍主義と一神教
  一〇 神強制、呪術、神礼拝

 第二節 呪術師—祭司
 第三節 神概念。宗数的倫理。タブー
   一 倫理的な神々。
   二 超神的、非人格的な力。神の創造としての秩序
   三 タブー規範の社会学的意義。トーテミズム
   四 タブー化、共同体関係、および類型化
   五 呪術的倫理—宗数的倫理。罪意識、救済思想
 第四節 「預言者」
   一 「預言者」——祭司および呪術師に対するものとして——
   二 預言者と立法者
   三 預言者と教説家
   四 密儀師と預言者
   五 倫理的預言と模範的預言
   六 預言者的啓示の性格
 第五節 教団
   一 預言者、遵奉者、および教団
   二 教団的宗教性
   三 預言と祭祀経営
 第六節 聖なる知。説教。司牧
 第七節 身分、階級と宗教
   一 農民階級の宗教性
   二 初期キリスト教の都市占住性
   三 信仰戦士としての騎士
   四 官僚制と宗教
   五 「市民的」宗教性の多様性
   六 経済的合理主義と宗教的・倫理的合理主義
   七 小市民階級の非類型的な宗教的態度。職人の宗教性
   八 最も強度の消極的特権を賦与された人々の、倫理的な救済的宗教性
   九 救済的宗教性の、階級および身分による被制約性
  一〇 ユダヤ教およびヒンドゥ教の賎民的宗教性。怨恨
  一一 知的階層による諸宗教の刻印
  一二 ユダヤ教および初期キリスト教における小市民的知性主義
  一三 上流人知性主義、平民的知性主義、賎民的知性主義、および宗派的宗教性
  一四 西ヨーロッパにおける、宗数的に「啓蒙された人々」の教団形形成
 第八節 神義論の問題
   一 一神教的な神観念と世界の不完全性
   二 神義論の純粋な諸類型ーーメシア的終末論
   三 彼岸信仰、摂理信仰、広報信仰、予定信仰
   四 世界の不完全性の問題に関するさまざまな解決の試み
 第九節 救済と再生
 第十節 救済方法と、生活態度へのそれの影響
  一 呪術的宗教性と儀礼主義。儀礼主義的な帰依宗教性の諸帰結
  二 日常倫理の宗教的体系化
  三 忘我、狂躁、病的快感、および合理的宗教的な救済方法論
  四 救済方法論の体系化と合理化、および生活感度
  五 宗教的錬達者
  六 現世拒否的禁欲と現世内的禁欲
  七 現世逃避的、神秘主義的観照
  八 アジアの救済的宗教性と西洋の救済的宗教性との差異
  九 救世主神話と救拯論(きゅうじょうろん)
 一〇 秘蹟恩寵および施設恩寵による救済
 一一 信仰による救済
 一二 予定言寵による救済
第十一節 宗教的倫理と「現世」
  一 宗教的心情倫理の現世に対する緊張関係
  二 宗教的倫理の基盤としての隣人 ‐ 倫理
  三 利息取得に対する宗数的排斥
  四 生の定款的—倫理的合理化と経済的合理化との緊張関係
  五 宗数的な愛の無世界論と政治的な強圧行為
  六 国家に対するキリスト教の態度の変遷
  七 「有機的」な職業倫理
  八 宗教性と性的なもの
  九 同胞愛倫理と芸術
第十二節 文化宗教と「現世」
  一 ユダヤ敦の現世志向性
  二 カトリック教徒、ユダヤ教徒、清教徒の営利生活に対する態度
  三 ユダヤ数における律法的宗教性と伝統主義
  四 ユダヤ教徒と清教徒
  五 イスラム敦の現世順応性
  六 原始仏教の現世逃避性
  七 もろもろの文化宗教と資本主義
  八 現世拒否的な初期キリスト敦

訳者註
訳者あとがき
事項索引




          Chapter VII? 
THE MARKET: ITS IMPERSONALITY AND ETHIC(Frament)
 2−6 (→
 Notes

Economy and Society: An Outline of Interpretive Sociology
University of California Press, 1978
http://books.google.co.jp/books?id=pSdaNuIaUUEC
(pp.635-640)

http://www.amazon.co.jp/Economy-Society-Outline-Interpretive-Sociology/dp/0520035003/


『法社会学』(創文社、1974) 2−7
    目    次
 [第二部 経済と社会的・諸秩序および諸力]
第一章 経済と社会的諸秩序
 第一節 法秩序と経済秩序
   一 法秩序の法学的および社会学的だ概念と意味
   二 法秩序の個人に対する社会学的・経済的作用、国家法と非国家法
 第二節 法秩序、習律および習俗
   一 法形成に対する慣習の意義
   二 「暗示」と「感情移入」とによる新秩序の形成
   三 習律・習俗および法の間における流動的な移行
 第三節 経済に対する法強制の意義と限界
第七章 法社会学
 第一節 事項的な法領域の分化
   一 「公法」と「私法」
   二 「請求権を付与する法」と「行政規則」
   三 「統治」と「行政」
   四 「刑法」と「民事法」
   五 「不法」と「犯罪」
   六 「インペリウム」、「権力制限」と「権力分割」
   七 「法」と「訴訟」
   八 合理的な法思考の諸カテゴリー
 第二節 主観的権利の設完の諸形式
   一 「法命題」の論理的カテゴリー、「自由権」と「授権命題」、「契約の自由」
   二 契約自由の発展、「身分契約」と「目的契約」、目的契約の法史的由来
   三 「契約自由」のさまざまな実際的意義と契約自由の限界
   四 契約の自由、自律と団体の法人格
   五 法共同体における自由と強制
 第三節 客観的法の形態性格
   一 新しい法規範の成立の問題、「慣習法」
   二 法発展の事実的諸要因、利害関係者の行為と法強制
   三 始原的な紛争解決の非合理的な性格
   四 カリスマ的な法創造と法発見
   五 法創造の担い手としての「法名望家」
   六 ディングゲノッセンシャフト的法発見
 第四節 法思考の諸類型と法名望家
   一 経験的法教育と合理的法教育、弁護士による訓練と大学における訓練
   二 神政政治的法教育
   三 大陸の法名望家と中世の「法書」
   四 ローマの法律家とローマ法の形式的諸性質
 第五節 法の形式的合理化と実証的合理化、神政政治的な法と世俗的な法
   一 法形式主義の意義とその一般的諸条件
   二 法の実質的合現化、宗教法
   三 インド法
   四 中国法
   五 イスラム法
   六 ペルシア法
   七 ユダヤ法
   八 カノン法
 第六節 官権法と家産君主的法定立、法典編纂
   一 インペリウム
   二 家産君主の法の「身分制的」構造と「家父長制的」構造
   三 法典編纂を推進する諸力
   四 ローマ法の継受と近代的な法論理の発展
   五 家産制的法典編纂の類型
 第七節 革命によって作られた法の形式的な諸性質、自然法とその諸類型
   一 フランス民法典の特質
   二 実定法の規範的基準としての自然法
   三 自然法の諸類型、自然法と自由権
   四 形式的・合理的な自然法の実証的・合理的な自然法への私見
   五 自然法的諸公理の階級関係性
   六 法創造と法発見とに対する自然法の実際的影響
   七 自然法的公理論の解体、法実証主義と法曹身分
 第ハ節 近代法の形式的諸性質
   一 近代法における法の分裂
   二 近代的な法発展における反形式的な諸傾向
   三 現代のアンググロ・サクソン法
   四 素人裁判と近代法曹身分の身分的諸傾向
訳者あとがき
事頂索引
原著諸版の頁対照表


『権力と支配』 2−8
(みすず書房1954より。前出の講談社学術文庫版ではカットされた箇所。)
 …
 第二部 支配の諸類型
 …
第二章 政治共同体
 第一部 政治団体の本質と「適法性」
 第二郎 政治共同体の発展段階
第三章 勢力形象。「国民」
 第一節 勢力威信および「列強」
 第二節 「帝国主義」の経済的基礎
 第三節 「国民」
第四章 階級、身分、党派
 一 経済的制約をうけた勢力および「社会秩序」
 二 市場的地位による階級的地位の制約
 三 階級的利害に由来する共同行為
 四 「階級闘争」の種類
 五 身分的「名誉」
 六 身分構成の保証
 七 「人種」隔離と「カースト」
 八 身分的特権
 九 身分構成の経済的影響と条件
   …

支配の社会学 2−9(これ以降を第三部と考えることもできる)

        (同じ順番で拡大再生産。参考、有斐閣『支配の社会学』)
    第五版第二部   →    支配の社会学
                  第一節 支配の諸構造形態と諸機能様式  2−9−1
                  第二節 正当的支配の三つの純粋型    2−9−2 → (1−3
第1章
 経済と社会秩序との原理的関係
第2章 
 共同体の経済的関係一般

第3章
 経済との関係における
 共同社会関係と
 利益社会関係の諸類型       第三節 官僚制的支配の本質・その諸前提および設問 2−9−3_
                  第四節 家父長制的支配と家産制的支配  2−9−4
                  第五節 封建制、身分制国家およひ家産制 2−9−5

第4章 
 人種的共同関係          (第九節 『国家社会学』(法律文化社、1992改訂版) 2−9−9)
第5章
 宗教社会学            第六節 カリスマ的支配とその変形  2−9−6
                  第七節 政治的支配と教権制的支配  2−9−7

第6章
 市場共同体            第八節 非正当的支配(都市の類型学)  2−9−8
第7章
 経済と法(法社会学)       第九節 『国家社会学』(法律文化社、改訂版) 2−9−9
第8章
 政治的共同体                     |
                            |
第9章 支配の社会学                  |
        第1~7節 支配の社会学           |
        第8節   都市の類型学(都市社会学)    |
        第9節   国家社会学    ________|
付 録 音楽社会学  


『支配の社会学 I 』(創文社、1960)
     目  次
 [第二部 経済と社会的・秩序および力]
第九章 支配の社会学 2−9
 第一節 支配の諸構造形態と諸機能様式  2−9−1
  第一項 力と支配、過渡的諸形態
  第二項 支配と行政、民主制的行政の本質と限界
  第三項 「組織」による支配、支配の妥当根拠
 第二節 正当的支配の三つの純粋型  2−9−2(第五版では2-9-1の続き)
  支配の正当性、正当性の・根拠
   一 合法的支配
   二 伝統的支配
   三 カリスマ的支配
 第三節 官僚制的支配の本質・その諸前提および設問  2−9−3
   一 近代的官僚制の特殊的機能様式
   二 官僚の地位
   三 官僚制化の諸前提と諸随伴現象
    1 貨幣経済的・財政的諸前提
    2 行政事務の量的発達
    3 行政事務の質的変化
    4 官僚制的組織の技術的優秀性
    5 行政手段の集中
    6 社会的差別の水準化
   四 官僚制的装置の永続的性格
   五 官僚制化の経済的・社会的結果
   六 官僚制の勢力
   七 合理的・官僚制的支配構造の発展段階
   八 教養と教育との「合理化」
 第四節 家父長制的支配と家産制的支配  2−9−4
   一 家父長制的支配の本質と成立
   二 名望家支配と純粋家父長制
   三 家産制的支配
   四 家産国家的支配構造
   五 家産制的支記者の権力的地位、家産制的軍隊と家産制外的軍隊、伝統的・
     正当的な支配者権力にもとづく家産制的支配者の政治的支配権
   六 家改削的需要充足。ライトゥルギーと連帯責任、強制団体
   七 家産制的官職、家産制的官吏と官僚制的官吏との相違
   八 家産制的官吏の給養、実物給給与的(デブタート)プ(フ)リュンデと役得プ(フ)リュンデ
   九 宗産制的行政の分権化とステロ化、官職の占有と独占の諸結果、特権制国家(プリヴィレーギエンシュタート)
  一〇 家産制的支配の崩壊に対するその統一性の擁護
  一一 家産制的行政の機能の実例
    1 古代エジプト 
    2 中 国
  一二 家産制的支配の分権化、ザトラピーと分国(タイルフユルステンテューマー)
  一三 家産制的ヘルと地方的荘園制  
  一四 ジェントリー出身の治安判事によるイギリスにおける名望家行政、「ジェントルマン」の型の形成
  一五 ツァーリズム的家産制
  一六 家産制と身分的名誉

『支配の社会学II』(創文社)
目 次
 [第二部 経済と社会的・秩序および力]
第九章 支配の社会学
 第五節 封建制、身分制国家およひ家産制 2−9−5
   一 レーエンの本質と封建的(フォイダール)諸関係の種類
   二 レーエンとプフリュンデ
   三 レーエン制の軍事的起源と正当性根拠
   四 封建的権力分配とそのステロ化
   五 レーエン団体から官僚制に至る過渡的諸形態、「身分制国家」、家産官僚制
   六 経済との関係、家産制の発展に対する商業の意義
   七 経済に刻する固定化的影響
   八 家産制の独占経済、「重商主義」
   九 封建的交配の下における財産の形成と分配
  一〇 家産制的独占主義の経済的結果
  一一 支配の構造、「心情」と生活態度
 第六節 カリスマ的支配とその変形  2−9−6
  第一項 カリスマの本質と作用
   一 カリスマ的権威の社会学的本質
   ニ カリスマ的権威の存立の基礎とその存立の不安定性
   三 カリスマの革命的性格
   四 カリスマの妥当領域
   五 カリスマ的構造形式の社会的特質
   六 カリスマ的共同体の「共産主義的」財貨給与
  第二項 カリスマ的作成の成立と変形
   一 カリスマの日常化
   二 指導者選抜(後継者指定)の問題
   三 カリスマ的歓呼賛同(アクラマツィオーン)
   四 民主制的選挙制度への移行
   五 代議制におけるカリスマ的諸要素
   六 カリスマ的・名望家的および官僚制的政党指導
   七 カリスマ的構造と共同社会生活(ゲマインシャフツレーベン)の永続的組織
   八 カリスマの「没主観化(フェアザッハリッフング)」、家カリスマと氏族カリスマ、「氏族国家」、長子相続制
   九 官職カリスマ
  一〇 カリスマ的王制
  一一 没主観化されたカリスマは獲得可能であること、カリスマ的教育
  一二 カリスマ獲得の金権制化
  一三 現存秩序のカリスマ的正当化
  第三項 支配形態の規律化と没主観化
   一 規律の意義
   二 軍事規律からの起原
   三 経済的大経営の規律
   四 規律とカリスマ
 第七節 政治的支配と教権制的支配  2−9−7
   一 政治的支配形態に対する祭司層と宗教的カリスマとの態度
   二 皇帝教皇主義(ツェザロパピスムス)と教権制的支配、「教会」の概念
   三 教権制的な教育と生活規律、「禁欲」に対する態度
   四 修道生活の宗教的=カリスマ的事業と合理的事業
   五 修道生活と皇帝教皇主義的支配(ツェザロパピスティッシェ・ヘルシャフト)および教権制的官職カリスマとの関係
   六 政治的カリスマと呪術的カリスマ、政治的権力と教権制的権力との関係
   七 政権制的支配と宗教心との社会学的披制約性
   八 経済的発展に対する教権制の意義、経済行為のステロ化・資本主義の阻止、
     西洋文化の独自性に対して与えた影響
   九 大資本主義および市民的民主制の時代における教権制と経済意識
  一〇 西洋における信仰の分裂とそれが経済に及ぼした影響、ルターの態度、
     カルヴィニズムの倫理と教会
  一一 ユダヤ教における教権制と経済意識
  一二 ゼクテ・教会および民主制

 訳者あとがき
 事項索引
 原著第四版・第三版頁対照表


『都市の類型学』(創文社、1964):目次

目 次
 [第二部 経済と社会的・秩序および力]

第九章 支配の社会学

第八節 非正当的支配(都市の類型学)   2−9−8
第一項 都市の概念と種類
 一都市の経済的本質、市場定住
 二「消費者都市」と「生産者都市」の類型
 三 農業との関係
 四 経済段階としての「都市経済」
 五 政治的・行政的都市概念
 六 要塞と衛戌地
 七 要塞と市揚との統一体としての都市
 八 西洋における都市「ゲマインデ」の団体的性格と「市民」の身分的資格、
   東洋におけるこの両概念の欠如
第二項 西洋の都市
 一 土地法と人の法的地位
 二 兄弟盟約によるポリスの形成
 三 東洋においてはタブーや氏族制に伴うその他の呪術的制約によって阻止
   されたこと
 四 兄弟盟約の前提としての・呪術的制約の破砕
 五 西洋における誓約社共同体的兄弟盟約、その法的・政治的結果
 六 古典古代および中世の諸都市に対するジッペの意義
 七 都市アイヌングの社会学的意味
  a イタリアにおけるコンユーラーティオーネース
  b ゲルマン的北方における兄弟盟約
  c 西洋における都市発展の積極的基礎——軍制の結果としての市民の武装能力
第三項 中世および古典古代における門閥都市
 一 門閥支配の本質
 二 ヴェネツィアにおける—‐‐貴族(ノビリ)の独占的・閉鎖的支配としての——門閥支配の形成
 三 その他のイタリアのコムーネにおける・独占的結果を伴わない・ボデスタ
   制を利用しての・門閥支配の形成
 四 イギリス諸都市における・国王行政によって制約された名望家的寡頭制
 五 北ヨーロッパにおける・参事会員資格を心った諸門閥ないしはツンフトの支配
 六 古典古代における氏族カリスマ的王制
 七 戦士の沿岸定住共同体としての古典古代の門閥都市
 八 中世との相違点
 九 古典古代と中世とにおける門閥の経済的構造の類似性
第四項 平民都市
 一 都市市民の宣誓兄弟盟約による・門閥支配の打破
 二 非正当的政治団体としてのポポロの革命的性格:
 三 中世イタリア都市における諸身分間の勢力の分配
 四 古典古代におけるデーモスとプレーブスとの相似的発展、ローマの護民官職とスパルタのエフォロス
 五 中世と対比しての古典古代の「民主制」の構造
 六 古典古代および中世における都市の全体状況
 七 中世イタリア都市の例外的地位
 八 都市の自律の最盛期における中世都市の全体状況
  1 政治的独立性
  2 自律的な法制定
  3 自首制
  4 租税上の自律
  5 市場権と自律的な「都市経済政策」
  6 中世都市の政治的=経済的特質に由来するところの・非都市市民層に対する態度
  6〔続き〕 とくに聖職者に対する態度
第五項 古典古代と中世の民主制
 一 南北ヨーロッパの中世都市の類型相互問の関係、およびその古典古代の都市類型に対する関係
 二 古典古代および中世における階級対立
 三 古典古代および中世における都市制度、政治的組織の基礎としての地区共同体と職業団体
 四 初期民主制の典型的な担い手、古典古代の都市における農民と中世都市における工業的市民層、ギリシアとローマとのその後の発展の相違
 五 古典古代と中世との都市民主制の経済制作、特殊古典古代的な都市における原理的に軍事的な関心方向
 六 典型的な中世的・工業的内陸都市における原理的に経済的な関心方向
 七 中世都市との対比における古典古代的ポリスの身分構成
 八 中世の工業的内陸都市に対する戦士ツンフトとしての古典古代のポリス
 九 ローマの名望家的寡頭制の家産制的・封建制的構造

訳者あとがき
事項索引



『国家社会学』(法律文化社、1992改訂版) 2−9−9
  ——合理的国家と現代の政党および議会の社会学——
      目     次
 第一章 合理的国家の成立
 第二章 合法的強制力を独占する機構的支配団体としての合理的国家
 第三章 行政としての国家的支配経営
        ——政治的運営と官僚支配——
 第四章 政党の本質と組織
 第五章 国家的機関としての議会と行政公開性の問題
        ——指導者選出の問題——
 第六章 議会主義と民主主義
  訳 註
  解 説 支配の諸類型

参考:
 「国家社会学」の構想
…これらの点に注目して、一九五五年の『経済と社会』の第四版の出版にさいして、校訂者J・
ヴィンケルマンは『経済と社会』の成立史にかんする考証にもとづいて、従来の版の編成替え
を行なうとともに、ウェーバーの「国家社会学」の構想と思われるものを示した。ヴィンケル
マンによればそれは次のように考えられるという。

  一、合理的国家の成立
  二、正当的強制力の独占をともなう強制的支配団体としての合理的国家
  三、行政としての国家的支配経営、政治指導と官僚支配
  四、政党の本質と組織
  五、国家機関としての議会と行政公開の問題、指導者退出の課題
  六、議会主義と民主主義
  七、民主主義の諸形態
  八、合理的な国家権力と自治
  九、近代国家の合理主義と教権にたいするその関係
  一〇、政治的権力と軍事力
  一一、近代国家における税制
  一二、国家形態と径済形態
  一三、政治革命
  一四、ソヴィエト国家
  一五、国家と経済の内的構造と対外政策

    (有斐閣新書『支配の社会学』172ー3頁より。七以下は原稿なし。)

参考:
マックス・ヴェーバー「国家社会学」ノート 岩野弘一
https://m-repo.lib.meiji.ac.jp/dspace/bitstream/10291/1671/1/seikeironso_42_3_83.pdf

____________

追記:
「新秩序ドイツの議会と政府」(『政治・社会論集』河出書房 303-383頁)
ーー官僚制度と政党組織の政治的批判ーー
目次
序文
一 ビスマルクの遺産
二 官僚支配と政治指導
三 行政の公開と政治的指導者の選択
四 議会化と民主化

「新秩序〜」は、『経済と社会』第四版及び第五版を編集したウェーバー研究者のヴィンケルマンが『国家社会学』を再構成する上で大幅に活用した論考(他に『職業としての政治』と『一般社会経済史要論』の「合理的国家」からも抽出された)。

柄谷行人は「at第5号」(2006太田出版、143頁)でマックス・ウェーバーの以下の文章を引用している。

「国家的官僚制は、私的資本主義が除去された暁には、独裁的に威力をふるうだろう。今日では、私的官僚制と公的官僚制とは並行して、少なくとも可能性としては対抗して、活動しているから、とにかくある程度互いに抑制し合っている。…」(「新秩序ドイツの議会と政府」『政治・社会論集』、河出書房 329頁)

柄谷行人『世界史の構造』索引より
ウェーバー.Weber,Max,107,
     『宗教社会学』189-190@^487,194^488@,196@^488,(200),204@^488,
     『古代社会経済史(古代農業事情)』180^485(『支配の社会学II』の間違い),(209)^489,
     『都市の類型学』95(「盟約共同体」)^479,
     『支配の社会学』113-114@,117@^481,
     『プロテスタンティズムの倫理と精神』90,271,
    (『職業としての政治』)20,101

定本柄谷行人集(付『世界共和国へ』『NAM原理』)総合索引 より
ウェーバー(マックス・).Weber,Max,
❷M.215-6(:禁欲)/❸T.212,213,283(官僚制),328(:禁欲),335,373,411,457@/◉W.90@,93@,124@,154/◎N.63,
 『職業としての政治』,❸T.457@,473/◎N.51@,
 「プロテスタンティズムと資本主義の精神」,❸T.373,411,
 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』,❸T.212

『世界共和国へ』索引
ウェーバー 90@(『宗教社会学』),93@(『宗教社会学』),124@(『支配の社会学II』) ,154

___________


マックス・ヴェーバー(Max Weber、1864年4月21日 - 1920年6月14日)

著書
    • 『職業としての学問』(Wissenschaft als Beruf)(講演)
    • 『職業としての政治』(Politik als Beruf)(講演)
    • 『宗教社会学論集』(Gesammelte Aufsätze zur Religionssoziologie)
        • 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(Die protestantische Ethik und der 'Geist' des Kapitalismus)
        • 『プロテスタンティズムの諸信団(ゼクテ)と資本主義の精神』(Die protestantische Sekten und der Geist des Kapitalismus)
        • 『世界宗教の経済倫理』(Die Wirtschaftsethik der Weltreligionen)
        • 『序論』(Einleitung)
        • 『儒教と道教』(Konfuzianismus und Taoismus)
        • 『中間考察』(Zwischenbetrachtung)
        • 『ヒンドゥー教と仏教』(Hinduismus und Buddhismus)
        • 『古代ユダヤ教』(Das antike Judentum)
    • 『社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」』(Die 'Objektivität' sozialwissenschaftlicher und sozialpolitischer Erkenntnis)1904
    • 『ロッシャーとクニース』(Roscher und Knies)
    • 『アメリカ合衆国における教会とゼクテ』("Kirchen" und "Sekten" in Nordamerika)
    • 『東エルベ・ドイツにおける農業労働者の状態』(Die Verhältnisse der Landarbeiter im ostelbischen Deutschland)
    • 『国民国家と経済政策』(Der Nationalstaat und die Volkswirtschaftspolitik)
    • 『新秩序ドイツの議会と政府』(Parlament und Regierung im neugeordneten Deutschland)
    • 『歴史学の方法』(Kritische Studien auf dem Gebiet der kulturwissenschaftlichen Logik)
    • 『古代社会経済史 古代農業事情』(Agrarverhaltnisse im Altertum)
    • 『理解社会学のカテゴリー』(Über einige Kategorien der verstehenden Soziologie)
    • 『遺稿集 経済と社会』(Wirtschaft und Gesellschaft)(※「経済と社会」は遺稿なので、本来あるべき全体構成については、今なお議論されており確定していない)。
 以下は、邦訳出版された部分訳での題名の一部。
        • 『社会学の基礎概念』
        • 『経済行為の社会学的基礎範疇』
        • 『支配の諸類型』
        • 『経済と社会集団』
        • 『種族的共同社会関係』
        • 『宗教社会学』
        • 『法社会学』
        • 『権力と支配』
        • 『支配の社会学』
        • 『都市の類型学』
        • 『国家社会学』
        • 『音楽社会学』

リンク:
『社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」』 1904(ウェーバー)とパーソンズ:メモ
http://nam-students.blogspot.jp/2015/05/blog-post_13.html

参考:
http://homepage1.nifty.com/ta/sfw/weber_m.htm




『「経済と社会」再構成論の新展開』、2000、未来社 より
http://hwm5.gyao.ne.jp/hkorihara/3kyotosympo.htm

参考:
橋本努講義レジュメ ウェーバー「経済と社会」第五版の構成
http://www.econ.hokudai.ac.jp/~hasimoto/Resume%20on%20Weber%20Index%20of%20Economy%20and%20Society.htm

第一部
社会学のカテゴリー

Ch.1.
社会学の基礎概念
阿閉吉男・内藤莞爾訳『社会学の基礎概念』恒星社厚生閣1987、清水幾太郎訳『社会学の根本概念』1972岩波文庫(ただし訳が悪い)
Ch.2.
経済行為の社会的基礎カテゴリー
富永健一訳「経済行為の社会学的基礎範疇」(尾高邦雄編『マックス・ウェーバー』世界の名著、中央公論社1975)
Ch.3.
支配の諸類型
浜島朗訳『権力と支配』第一部1-11みすず書房1954、世良晃志郎訳『支配の諸類型』創文社1974第三章
Ch.4.
階級と身分
浜島朗訳『権力と支配』第一部12、世良晃志郎訳『支配の諸類型』創文社1974第四章
第二部
経済と社会秩序勢力
『理解社会学のカテゴリー』未来社
Ch.1.
経済と社会秩序
世良晃志郎訳『法社会学』創文社1974第一章
Ch.2.
ゲマインシャフトの経済的諸関係(経済と社会)一般
厚東洋輔訳「経済と社会集団」(尾高邦雄編『マックス・ウェーバー』世界の名著、中央公論社1975)
Ch.3.
ゲマインシャフト形成とゲゼルシャフト形成の諸類型経済との関係
Ch.4.
種族的ゲマインシャフト関係
Ch.5.
宗教社会学(宗教的ゲマインシャフト形成の諸類型)
武藤一雄ほか訳『宗教社会学』創文社1976
Ch.6.
市場ゲゼルシャフト

Ch.7.
法社会学
世良晃志郎訳『法社会学』創文社1974第七章
Ch.8.
政治ゲマインシャフト

1
政治団体の本質と「適法性」
浜島朗訳旧『権力と支配』第二部第二章
∫ 2
政治的ゲゼルシャフト結成の発展段階
∫ 3
勢力威信と「列強」
浜島朗訳旧『権力と支配』第二部第三章
∫ 4
「帝国主義」の経済的基礎
∫ 5
「国民」
∫ 6
ゲマインシャフト内部の勢力配分:階級、身分、および党派
浜島朗訳旧『権力と支配』第二部第四章
Ch.9.
支配の社会学
浜島朗訳旧『権力と支配』第二部第一章:
世良晃志郎訳『支配の社会学I』創文社1960
∫ 1
支配の構造形式と機能様式
∫ 2
官僚制的支配の本質、前提、および展開
世良晃志郎訳『支配の社会学I』創文社1960
∫ 3
家父長制的支配と家産制的支配
世良晃志郎訳『支配の社会学』創文社1960:浜島朗訳『家産制と封建制』みすず書房1957
∫ 4
封建制、「身分制国家」、および家産制
世良晃志郎訳『支配の社会学』創文社1962
∫ 5
カリスマ的支配とその変形
∫ 6
政治的支配と教権制的支配
∫ 7
非正当的支配(都市の類型学)
世良晃志郎訳『都市の類型学』創文社1964
∫ 8
合理的国家、近代政党-議会(国家社会学)
石尾芳久訳『国家社会学』法律文化社1992改訂版
                          付録:安藤英治訳『音楽社会学』創文社1967

http://d.hatena.ne.jp/contractio/20060719

[][ウェーバー経済と社会』邦訳対照表 03:52  ウェーバー『経済と社会』邦訳対照表を含むブックマーク   ウェーバー『経済と社会』邦訳対照表のブックマークコメントAdd Star


附録p.220 の『経済と社会』邦訳対照表。
ただし79年に出た本なのでデータ古いです。
原典章別創文社版部分訳
■第1部 社会学的範疇論
1章 社会学的基礎概念社会学の基礎概念社会学論集―方法・宗教・政治 (現代社会学大系)社会学の根本概念 (岩波文庫)
2章 経済の社会学的基礎範疇世界の名著 50 ウェーバー世界の名著 61 ウェーバー (中公バックス)
3章 支配の諸類型『支配の諸類型』isbn:442389405X権力と支配―政治社会学入門
4章 身分と階級権力と支配―政治社会学入門
■第2部 経済と社会的諸秩序および諸力
第1章 経済と社会的秩序『法社会学』isbn:4423894068社会学の基礎概念社会学の根本概念 (岩波文庫)
第2章 共同体の経済的諸関係世界の名著 50 ウェーバー世界の名著 61 ウェーバー (中公バックス)
第3章 経済との関係における共同社会関係および利益社会関係の諸類型世界の名著 50 ウェーバー世界の名著 61 ウェーバー (中公バックス)
第4章 人種的共同体関係
第5章 宗教的共同体関係の諸類型『宗教社会学』isbn:4423894076
第6章 市場共同体
第7章 法社会学『法社会学』isbn:4423894068
第8章 政治的共同体権力と支配―政治社会学入門
第9章 支配の社会学
  1. 支配の諸構造形態と諸機能様式
  2. 正当的支配の三つの純粋型
  3. 官僚制的支配の本質、その諸前提および展開
  4. 家父長制的支配と家産制的支配
  5. 封建制、身分制国家および家産制
  6. カリスマ的支配とその変形
  7. 政治的支配と教権的支配
  8. 非正統的支配──都市の類型学
 
  1. 『支配の社会学 I』isbn:4423894017
  2.  
  3.  
  4.  
  5. 『支配の社会学 II』 isbn:4423894025
  6.  
  7.  
  8. 『都市の類型学』isbn:4423894033
 
  1. 権力と支配―政治社会学入門社会学論集―方法・宗教・政治 (現代社会学大系)
  2. 宗教・社会論集
  3. 権力と支配―政治社会学入門社会学論集―方法・宗教・政治 (現代社会学大系)宗教・社会論集官僚制
  4.  
  5.  
  6. 社会学論集―方法・宗教・政治 (現代社会学大系)
  7. 世界の名著 50 ウェーバー世界の名著 61 ウェーバー (中公バックス)
  8. 国家社会学
■付論
第9節 音楽社会学『音楽社会学』isbn:4423894041

130 件のコメント:


  1. http://de.wikipedia.org/wiki/Wirtschaft_und_Gesellschaft
    Die Inhalte sind in der vierten Auflage (1956) wie folgt gegliedert:
    Teil 2 Die Wirtschaft und die gesellschaftliche Ordnung und Mächte 181–876
    Kapitelnr. Überschrift Seiten
    1 Die Wirtschaft und die gesellschaftlichen Ordnungen in ihrer prinzipiellen Beziehung 181–198
    2 Wirtschaftliche Beziehungen der Gemeinschaften (Wirtschaft und Gesellschaft) im allgemeinen 199–211
    3 Typen der Vergemeinschaftung und Vergesellschaftung in ihrer Beziehung zur Wirtschaft 212–233
    4 Ethnische Gemeinschaftsbeziehungen 234–244
    5 Typen religiöser Vergemeinschaftung (Religionssoziologie) 245–381
    6 Die Marktgemeinschaft 382–385
    7 Wirtschaft und Recht (Rechtssoziologie) 387–513
    8 Politische Gemeinschaften 514–540
    9* Soziologie der Herrschaft 541–876
    Anhang Die rationalen und soziologischen Grundlagen der Musik 877–928
    – Verzeichnisse 929–1033
    *: Unter der Überschrift Typen der Herrschaft von der ersten Auflage von 1921/2 bis zur dritten Auflage 1947 noch als eigenständiger Teil 3 ausgegliedert. Was zuvor ein Kapitel in Teil 3 war, ist nun ein Abschnitt des 9. Kapitels von Teil 2. Wie auch bei den übrigen Kapiteln, differieren die Überschriften jedoch zum Teil. Darüber hinaus hat Winckelmann weitere bisher nicht enthaltene Manuskripte als Textmontage (es handelt sich also nicht um einen authentischen Webertext) unt dem Titel Die rationale Staatsanstalt und die modernen politischen Parteien und Parlamente (Staatssoziologie) (S. 815–868) eingefügt, was auch Gegenstand der Kritik der Fachwelt war.[3]
    In der fünften Auflage (seit 1972 [bis 2002]) ist der Aufbau wie folgt:
    Teil 2 Die Wirtschaft und die gesellschaftliche Ordnung und Mächte 181–868
    Kapitelnr. Überschrift Seiten
    1 Die Wirtschaft und die gesellschaftlichen Ordnungen 181–198
    2 Wirtschaftliche Beziehungen der Gemeinschaften (Wirtschaft und Gesellschaft) im allgemeinen 199–211
    3 Typen der Vergemeinschaftung und Vergesellschaftung in ihrer Beziehung zur Wirtschaft 212–233
    4 Ethnische Gemeinschaftsbeziehungen 234–244
    5 Religionssoziologie (Typen religiöser Vergemeinschaftung) 245–381
    6 Die Marktvergesellschaftung 382–385
    7 Rechtssoziologie 387–513
    8 Politische Gemeinschaften 514–540
    9 Soziologie der Herrschaft 541–868
    – Verzeichnisse 869–943
    Entstehung [Bearbeiten]

    返信削除

  2. http://de.wikipedia.org/wiki/Wirtschaft_und_Gesellschaft
    Die Inhalte sind in der vierten Auflage (1956) wie folgt gegliedert:

    Teil 2 Die Wirtschaft und die gesellschaftliche Ordnung und Mächte 181–876
    Kapitelnr. Überschrift Seiten
    1 Die Wirtschaft und die gesellschaftlichen Ordnungen in ihrer prinzipiellen Beziehung 181–198
    2 Wirtschaftliche Beziehungen der Gemeinschaften (Wirtschaft und Gesellschaft) im allgemeinen 199–211
    3 Typen der Vergemeinschaftung und Vergesellschaftung in ihrer Beziehung zur Wirtschaft 212–233
    4 Ethnische Gemeinschaftsbeziehungen 234–244
    5 Typen religiöser Vergemeinschaftung (Religionssoziologie) 245–381
    6 Die Marktgemeinschaft 382–385
    7 Wirtschaft und Recht (Rechtssoziologie) 387–513
    8 Politische Gemeinschaften 514–540
    9* Soziologie der Herrschaft 541–876
    Anhang Die rationalen und soziologischen Grundlagen der Musik 877–928
    – Verzeichnisse

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  3. Weber hatte sich mit der Kategorienlehre bereits zwischen 1909 und 1913 beschäftigt, ein für Wirtschaft und Gesellschaft bestimmtes Manuskript zu diesem Themenbereich aus der ersten Entstehungsphase ist nicht erhalten. Als Resultat seiner damaligen Überlegungen kann jedoch der 1913 separat veröffentlichte Kategorienaufsatz gelten.[1]
    Teil 1 Die Wirtschaft und die gesellschaftliche Ordnung und Mächte (in der 1. Auflage)
    Soziologische Kategorienlehre (in der 4. und 5. Auflage) 1–180
    Kapitelnr. Überschrift Seiten
    1 Soziologische Grundbegriffe 1–30
    2 Soziologische Grundkategorien des Wirtschaftens 31–121
    3 Die Typen der Herrschaft 122–176
    4 Stände und Klassen

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  4. http://de.wikipedia.org/wiki/Wirtschaft_und_Gesellschaft
    http://archive.org/details/wirtschaftundges00webeuoft

    Wirtschaft und Gesellschaft

    Teil 1 Die Wirtschaft und die gesellschaftliche Ordnung und Mächte (in der 1. Auflage)
    Soziologische Kategorienlehre (in der 4. und 5. Auflage) 1–180
    Kapitelnr. Überschrift Seiten
    1 Soziologische Grundbegriffe 1–30
    2 Soziologische Grundkategorien des Wirtschaftens 31–121
    3 Die Typen der Herrschaft 122–176
    4 Stände und Klassen
    (以上、1913年版)
    Teil 2 Die Wirtschaft und die gesellschaftliche Ordnung und Mächte 181–876
    Kapitelnr. Überschrift Seiten
    1 Die Wirtschaft und die gesellschaftlichen Ordnungen in ihrer prinzipiellen Beziehung 181–198
    2 Wirtschaftliche Beziehungen der Gemeinschaften (Wirtschaft und Gesellschaft) im allgemeinen 199–211
    3 Typen der Vergemeinschaftung und Vergesellschaftung in ihrer Beziehung zur Wirtschaft 212–233
    4 Ethnische Gemeinschaftsbeziehungen 234–244
    5 Typen religiöser Vergemeinschaftung (Religionssoziologie) 245–381
    6 Die Marktgemeinschaft 382–385
    7 Wirtschaft und Recht (Rechtssoziologie) 387–513
    8 Politische Gemeinschaften 514–540
    9* Soziologie der Herrschaft 541–876
    Anhang Die rationalen und soziologischen Grundlagen der Musik 877–928
    – Verzeichnisse
    (以上、1956年版。第二部は諸説あり)

    返信削除
  5. ウィットフォーゲル.Wittfogel,Karl August,『オリエンタル・デスポティズム』(117,160,165),185
    ウェーバー.Weber,Max,107,
         『宗教社会学』189-190@^487,194^488@,196@^488,(200),204@^488,
         『古代社会経済史』169@^485,(209)^489,
         『都市の類型学』95^479,
         『支配の社会学』113-114@,117@^481,
         『プロテスタンティズムの倫理と精神』90,271,
        (『職業としての政治』)20,101
    ウォーラーステイン.Wallerstein,Immanuel,35,40,
             『近代世界システム 1600-1750』(160?),409@^500,410@^500,418@^500
             『人種・国民・階級』(バリバール共著)309@^493         

    返信削除
  6. 橋本努講義レジュメ ウェーバー「経済と社会」第五版の構成
    http://www.econ.hokudai.ac.jp/~hasimoto/Resume%20on%20Weber%20Index%20of%20Economy%20and%20Society.htm
    HOME
    マックス・ウェーバー『経済と社会』第五版の構成
    第一部
    社会学のカテゴリー

    Ch.1.
    社会学の基礎概念
    阿閉吉男・内藤莞爾訳『社会学の基礎概念』恒星社厚生閣1987、清水幾太郎訳『社会学の根本概念』1972岩波文庫(ただし訳が悪い)
    Ch.2.
    経済行為の社会的基礎カテゴリー
    富永健一訳「経済行為の社会学的基礎範疇」(尾高邦雄編『マックス・ウェーバー』世界の名著、中央公論社1975)
    Ch.3.
    支配の諸類型
    浜島朗訳『支配と権力』第一部1-11みすず書房1954、世良晃志郎訳『支配の諸類型』創文社1974第三章
    Ch.4.
    階級と身分
    浜島朗訳『支配と権力』第一部12、世良晃志郎訳『支配の諸類型』創文社1974第四章
    第二部
    経済と社会秩序―勢力
    ※『理解社会学のカテゴリー』未来社
    Ch.1.
    経済と社会秩序
    世良晃志郎訳『法社会学』創文社1974第一章
    Ch.2.
    ゲマインシャフトの経済的諸関係(経済と社会)一般
    厚東洋輔訳「経済と社会集団」(尾高邦雄編『マックス・ウェーバー』世界の名著、中央公論社1975)
    Ch.3.
    ゲマインシャフト形成とゲゼルシャフト形成の諸類型―経済との関係
    Ch.4.
    種族的ゲマインシャフト関係
    Ch.5.
    宗教社会学(宗教的ゲマインシャフト形成の諸類型)
    武藤一雄ほか訳『宗教社会学』創文社1976
    Ch.6.
    市場ゲゼルシャフト

    Ch.7.
    法社会学
    世良晃志郎訳『法社会学』創文社1974第七章
    Ch.8.
    政治ゲマインシャフト

    ∫ 1
    政治団体の本質と「適法性」
    浜島朗訳『支配と権力』第二部第二章
    ∫ 2
    政治的ゲゼルシャフト結成の発展段階
    ∫ 3
    勢力威信と「列強」
    浜島朗訳『支配と権力』第二部第三章
    ∫ 4
    「帝国主義」の経済的基礎
    ∫ 5
    「国民」
    ∫ 6
    ゲマインシャフト内部の勢力配分:階級、身分、および党派
    浜島朗訳『支配と権力』第二部第四章
    Ch.9.
    支配の社会学
    浜島朗訳『支配と権力』第二部第一章:
    世良晃志郎訳『支配の社会学I』創文社1960
    ∫ 1
    支配の構造形式と機能様式
    ∫ 2
    官僚制的支配の本質、前提、および展開
    世良晃志郎訳『支配の社会学I』創文社1960
    ∫ 3
    家父長制的支配と家産制的支配
    世良晃志郎訳『支配の社会学Ⅰ』創文社1960:浜島朗訳『家産制と封建制』1957みすず書房
    ∫ 4
    封建制、「身分制国家」、および家産制
    世良晃志郎訳『支配の社会学Ⅱ』創文社1962
    ∫ 5
    カリスマ的支配とその変形
    ∫ 6
    政治的支配と教権制的支配
    ∫ 7
    非正当的支配(都市の類型学)
    世良晃志郎訳『都市の類型学』創文社1964
    ∫ 8
    合理的国家、近代政党-議会(国家社会学)
    石尾芳久訳『国家社会学』
    付録:安藤英治訳『音楽社会学』創文社1967

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  7. 私的官僚制への疑問
    http://yojiseki.exblog.jp/7193111/

    柄谷行人は「at第5号」(p143)にマックス・ウェーバーの以下の文章を引用している。

    「今日では、私的官僚制と公的官僚制とは並行して、少なくとも可能性としては対抗して、活動しているから、とにかくある程度互いに抑制し合っている。」(「新秩序ドイツの議会と政府」『政治・社会論集』、河出書房p329)

    ウェーバーの文章は公的*というよりワイマール期における国家官僚制の権力の拡大を危惧したものだが、柄谷はそれとは逆に、アナルコキャピタリストが、公的官僚制を私的官僚制に回収することの虚偽を、軍隊のアウトソーシングを例にして告発している。
    この例から明白なように、昨今の民営化万能論もこの虚偽を免れない。

    プルードンが民衆に会計能力を要求したように(http://yojiseki.exblog.jp/7140637/)、アソシエーションというオルタナティブな回答を柄谷は用意しているが、それは国家と資本の分析を歴史的にした上で、彫像を彫るようなかたちで明確にしようとしている。これは大きな遠回りとも見えるが、技術的な試行錯誤と並行して行うべき必要な課題ではある。


    もちろん、官製不況といった側面が明らかになっている現在、公的官僚制の限界も露呈しつつあることは言うまでもない。それは地方分権と並んで大きな課題である。ここで柄谷が称える中間団体論(http://demosnorte.kitaguni.tv/e539083.html)が重要になると思うが、柄谷はここでも丸山正男の歴史的考察を基盤にして、議論の土台、共通理解をつくろうとしているようだ。

    *注
    公と私、国家と個人の関係に関しては(私的→公的でもありうると説いたカント『啓蒙とは何か』の議論を参照しつつ)以下の図が書けるだろう。

       公
    国家 + 個人
       私

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  8. Economy and Society: An Outline of Interpretive Sociology [ペーパーバック]
    Max Weber (著), Guenther Roth (編集), Claus Wittich (編集)

    http://www.amazon.co.jp/Economy-Society-Outline-Interpretive-Sociology/dp/0520035003



    ペーパーバック: 1470ページ
    出版社: University of California Press; New Ed版 (1978/06)
    言語 英語, 英語, 英語
    ISBN-10: 0520035003
    ISBN-13: 978-0520035003
    発売日: 1978/06
    商品の寸法: 17.1 x 10.8 x 24.1 cm


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    5つ星のうち 5.0 解釈社会学のアウトライン 2012/7/23
    By yayoilab
    形式:ペーパーバック|Amazon.co.jpで購入済み
    マックス・ウェーバーの死後、「経済と社会」というタイトルで編纂された大著を英訳で二分冊にまとめた本(あいにく「音楽社会学」は省かれている)。上・下あわせて全1400ページくらい。とにかく大量の草稿なので、細字でぎゅうぎゅう詰めにしてレイアウトされてあるのかと思いきや、実物は活字も普通の大きさで空白も程よく取られている。訳者の序論によれば、ウェーバーは資本主義の発生と性質の研究に重点を置いていた。とはいえ、現代の歴史学者フェルナン・ブローデルから眺めれば、それは見当違いというものらしく、ウェーバーのエラー(とブローデルには見える点)が指摘されている(「資本主義の原動力」第二章参照)。本書をまだ全部は読んでいないけれども、自分が読んだ限りでは、特に結論めいたものよりも、様々な時代や地域の政治・経済・宗教(古代エジプト、ギリシア、西欧、中国、イスラム、インド、等々)がひたすら分類・比較されていて圧倒される。ちょっと面白いところでは日本の「藩」「大名」「侍」も出てくる(p.1028)。ウェーバーは同僚の学者カール・ラートゲン(karl rathgen)の日本研究を参照しているのですが、このラートゲンという学者はネットで調べると明治期の日本に計8年も滞在しており意外に重要な存在かもしれない。それはともかく、第一章で社会学の定義のラフ・スケッチが行われている(この章の内容は文庫本「社会学の根本概念」でも読める)。社会学とは社会行為の解釈的理解(interpretive understanding)を研究するもので、それによって社会行為の「過程」や「結果」の因果的説明を試みる学問と書いてある。ここで重要なのは「解釈」、つまり、社会行為の意味論ですが、これは一枚岩ではなく条件付き(conditional)なもので、例えば「彼は斧で木を切り出した」という状態があったとして、この命題の解釈が偽ではなく真だとしても、では、彼は何のために斧を取り出して木を切り始めたのか、という動機の解釈も社会学は考えなければならないという。これはそういう映画のワン・シーンを突然見せられた場合を考えればよく、やがてその人物の行為の動機が見えてきて、その一つとしてお金を稼ぐための仕事だった、とか、足りなくなった薪を補うためとか、斧が木に当たる際のサウンドを録音するためとか、木こりの体験学習とか、或いは、ただ単に目立ちたかったから、とか、いろいろな動機が考えられる(p.9 参照)。ここでウェーバー独特の思索を導入すれば、しかしながら、行為者の「意識的な動機」も実は様々な隠された動機や抑圧が背後で働いているかもしれず、それらがその行為の本当の引き金(driving force)になっている場合も考えられる(p.9)。とすれば、行為者本人の正直な自己分析(自省)も単なる一つの相対的価値しか持ち得ず、その動機の状況(motivational situation)を嗅ぎ分けて分析するのが社会学者の仕事とウェーバーは考えている(p.10)。とはいえ、これは際どい境界線上(borderline)の解釈と書かれてあり(p.10)、その境界とは、この文脈を読む限り、恐らく行為者の意思とそうではないものの境界でしょうか。行為の動機問題でシビアな分野は刑法学と思われますが(故意・過失)、現代の刑法学では「結果無価値」(法益侵害)と「行為無価値」(倫理違反)というペア概念があるらしい(山口厚著「刑法入門」 p.198 参照)。ここで重要と思われるのは「行為」と「結果」が区別されている点で、例えば、拳銃を撃つという「行為」が必ずしも殺人・傷害という「結果」に至る訳ではないということで、弾丸が標的から外れる場合もある(未遂)。したがって上のペア概念が要請されるわけで、この場合は「未遂犯」(倫理違反)として処罰されるという(p.163 参照)。あと「法的因果関係」「相当因果関係」という用語も見つかる。とはいえ、ウェーバーは社会学(および歴史学)を法律学(dogmatic discipline)とは峻別しているけれども(p.4)。次に、様々な事象の継起の因果的解釈(causal interpretation)について書いてあり、ここでほんの少し確率の問題が触れられている(p.12)。この部分はもしかしたらドナルド・ギリース著「確率の哲学理論」に接続できるかもしれない。その本では確率論の小史(フェルマー、パスカル、ベルヌーイ、ラプラス)から始まり、珍しく経済学者ケインズの確率論(partial entailment)の概要が述べられ、その他に、ベイズ主義やフォン・ミーゼスの「frequency theory」(コレクティフ)、カール・ポパーの「propensity theory」などが論じられている。それはともかく、この第一章はウェーバーのブレイン・ストーミングの観があるので、他にも沢山のアイデアが陸続と検討されている。あと第九章の「政治共同体」で「国民」(nation)に関する分析がある。ウェーバーによれば、国民とは同じ言語を話す共同体とは異なる。或る一国の人民(people)とも異なる。民族(ethnic)とか人種(race)という概念との比較も行われるが、結局、「国民」概念の明確な定義がよく分からない。ただ、国民の理想的概念には「共通の末裔」や「本質的同質性」という概念が内包される傾向があるという。とはいえ、共通の血(blood)はさほど重要ではないようで、実際、ウェーバーによれば、過激な国粋主義者(nationalist)というのは往々にして外来の末裔らしい(p.923)。第十六章は都市論で、様々な地域・時代の都市が縦横に調べられて類型化されている。

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  9. Economy and Society:
    An Outline of Interpretive Sociology, 第 1 巻
    http://books.google.co.jp/books/about/Economy_and_Society.html?id=MILOksrhgrYC

    目次

    LIST OF ABBREVIATIONS
    xxv
    PARLIAMENT AND GOVERNMENT IN A RECONSTRUCTED
    xxix
    Feudalism Stdndestaat and Patrimonialism 1070
    xxxi
    INTRODUCTION by Guenther Roth
    xxxiii
    Sect Church and Democracy 1204
    xxxiv
    BUREAUCRACY 956
    xxxvi
    Hi THE PATRICIAN CITY IN THE MIDDLE AGES
    xl
    Chapter XVI
    xli
    The Concept of Trade and Its Principal FormsContinued157
    157
    29a The Concept of Trade and Its Principal FormsConcluded
    159
    Notes 939
    160
    The Conditions of Maximum Formal Rationality of Capital Accounting
    161
    The Principal Modes of Capitalistic Orientation of ProfitMaking
    164
    Currency Money
    166
    Restricted Money
    174
    Note Money
    176

    PATRIARCHAL1SM AND PATRMON1ALISM 1006
    lxii
    Notes 1296
    lxiv
    The Structure of Economy and Society
    lxvi
    Chapter 1
    lxxxi
    FORMAL AND SUBSTANTIVE RATIONALIZATIONTHEOCRATIC
    lxxxii
    POLITICAL COMMUNITIES 901
    lxxxiii
    The Destruction of Patrician Rule Through the Sworn Confraternity 1301
    xcviii
    THE CITY NONLEGITIMATE DOMINATION
    xcix
    Parliament and Government in a Reconstructed Germany 1381
    civ
    CONCEPTUAL EXPOSITION ChapterI
    1
    Basic Sociological Terms
    3
    The Definitions of Sociology and of Social Action
    4
    INDEX
    8
    The Maintenance of Patrimonial Officials Benefices in Kind
    10
    Acknowledgements
    13
    b Social Action
    22
    Types of Social Action
    24
    The Concept of Social Relationship
    26
    Usage Custom Selfinterest
    29
    Legitimate Order
    31
    Convention and Law
    33
    Tradition Faith Enactment
    36
    Conflict Competition Selection
    38
    Communal and Associative Relationships
    40
    Open and Closed Relationships
    43
    Representation and Mutual Responsibility
    46
    The Organization
    48
    Consensual and Imposed Order in Organizations
    50
    Administrative and Regulative Order
    51
    Enterprise Formal Organization Voluntary and Compulsory Association
    52
    Power and Domination
    53
    Political and Hierocratic Organizations
    54
    Notes
    56
    Chapter II
    61
    Sociological Categories of Economic Action
    63
    The Concept of Utility
    68
    Modes of the Economic Orientation of Action
    69
    Typical Measures of Rational Economic Action
    71
    Types of Economic Organizations
    74
    Media of Exchange Means of Payment Money
    75
    The Primary Consequences of the Use of Money Credit
    80
    The Market
    82
    Formal and Substantive Rationality of Economic Action
    85
    The Rationality of Monetary Accounting Management and Budgeting
    86
    The Concept and Types of ProfitMaking The Role of Capital
    90
    Calculations in Kind
    100
    Substantive Conditions of Formal Rationality in a Money Economy
    107
    Market Economies and Planned Economies
    109
    Types of Economic Division of Labor
    114
    Types of the Technical Division of Labor
    118
    Types of the Technical Division of LaborContinued
    120
    Social Aspects of the Division of Labor
    122
    Social Aspects of the Division of LaborContinued
    125
    The Appropriation of the Material Means of Production
    130
    The Appropriation of Managerial Functions
    136
    The Expropriation of Workers from the Means of Production
    137
    The Expropriation of Workers from the Means of Production Continued
    139
    The Concept of Occupation and Types of Occupational Structure
    140
    24a The Principal Forms of Appropriation and of Market Relationship
    144
    Conditions Underlying the Calculability of the Productivity of Labor
    150
    Forms of Communism
    153
    Capital Goods and Capital Accounting 1 54
    154
    The Concept of Trade and Its Principal Forms
    156
    The Formal and Substantive Validity of Money
    178
    Methods and Aims of Monetary Policy
    180
    A Critical Note on the State Theory of Money
    184
    The NonMonetary Significance of Political Bodies for the Economic Order
    193
    The Financing of Political Bodies
    194
    Repercussions of Public Financing on Private Economic Activity
    199

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  10. The Influence of Economic Factors on the Formation of Organizations
    201
    The Mainspring of Economic Activity
    202
    Notes 206
    206
    THE TYPES OF LEGITIMATE DOMINATION
    212
    The Three Pure Types of Authority
    215
    U LEGAL AUTHORITY WITH A BUREAUCRATIC ADMINISTRATIVE STAFF
    217
    The Pure TypeContinued
    220
    Monocratic Bureaucracy
    223
    Types of Patrimonial Codification 856
    236
    THE ROUTINIZATION OF CHARISMA
    246
    FEUDALISM STANDESTAAT AND PATRIMONIALISM 1070
    248
    FEUDALISM
    255
    Combinations of the Different Types of Authority
    262
    COLLEGIALITY AND THE DIVISION OF POWERS
    271
    The Functionally Specific Division of Powers
    282
    DIRECT DEMOCRACY AND REPRESENTATIVE ADMINISTRATION
    289
    Representation by the Agents of Interest Groups
    297
    Notes 954
    299
    Excursus on Collegiate Bodies and Interest Groups 994
    305
    THE ECONOMY AND SOCIAL NORMS
    311
    The Economy and Social Norms 3 11
    312
    The Economic Relationships of Organized Groups
    339
    The Origins of Discipline in War 11 50
    354
    Household Neighborhood and Kin Group
    356
    Household Enterprise and Oikos
    370
    Ethnic Groups
    385
    Religious Groups The Sociology of Religion
    399
    Canonical Writings Dogmas and Scriptural Religion
    457
    POLITICAL AND H1EROCRATIC DOMINATION 1158
    463
    Preaching and Pastoral Care as Results of Prophetic Religion
    464
    THE FORMAL QUALITIES OF REVOLUTIONARY
    469
    Aristocratic Irreligion versus Warring for the Faith
    472
    The French Civil Code 865
    480
    The Religious Disinclinations of Slaves Day Laborers and the Modern
    484
    The Differential Function of Salvation Religion for Higher and Lower
    490
    INDEX
    495
    Notes
    499
    The Religious Impact of Proletarian PettyBourgeois and Pariah
    507
    Elite and Mass Intellectualism in Medieval Christianity
    513
    Predestination and Providence
    522
    Notes
    529
    Salvation Through Good Works
    532
    The Certainty of Grace and the Religious Virtuosi
    538
    Mysticism versus Asceticism
    544
    The Decisive Differences Between Oriental and Occidental Salvation
    551
    SOTERIOLOGY OR SALVATION FROM OUTSIDE
    557
    Salvation Through Faith Alone and Its AntiIntellectual Consequences
    563
    Salvation Through Belief in Predestination
    572
    Familial Piety Neighborly Help and Compensation
    579
    Tensions and Compromises Between Ethics and Politics
    593
    Notes
    601
    The Tensions between Ethical Religion and Art
    607
    Jewish Rationalism versus Puritan Asceticism
    615
    The ThisWorldliness of Islam and Its Economic Ethics
    623
    Jesus Indifference Toward the World
    630
    Its Impersonality and Ethic Fragment
    635
    著作権

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  11. 『経済と社会』

     政治  |  ネーション
    (国家) |/(家族、宗教)
    __|__//_____
      | //  
     経済//___アソシエーション
    (資本) | 『宗教社会学論集』

    『経済と社会』群と『宗教社会学論集』群は同じネーションを起点として、
    それぞれ国家、アソシエーションと逆の結論にいたる。

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  12. ■ドイツ以上になぜ読まれたのか

     本書は、日本のウェーバー研究の内容を、大正時代から現在にいたるまで詳細に検討するものである。実は、ウェーバーは日本で、ドイツで以上によく読まれてきた。にもかかわらず、日本人のウェーバー研究はドイツでほとんど知られていなかった。したがって、本書がドイツの読者にとって役立つことは当然であるが、日本人にとっても、いろいろと考えさせる事柄を含んでいる。
     日本は、非西洋圏で唯一、近代資本主義国家となった。その理由を問うために、日本人は特に、ウェーバーの理論を必要としたといえる。しかし、ウェーバーが広く読まれるようになったのは、1930年代、天皇制ファシズムが席巻し、マルクス主義運動が壊滅した時期である。ウェーバーの理論が必要となったのはその時である。では、ドイツでは、どうだったのか?
     その点に関して、著者は、興味深い出来事を記している。この時期、ドイツでは、マルクスやウェーバーを読むことが全面的に禁止されたが、日本ではある程度、学問の自由が保持された。その結果、ユダヤ系の哲学者レーヴィットが日本に亡命し、東北大で教えた。彼の書いた『ウェーバーとマルクス』がよく読まれ、日本のウェーバー・ブームの発端となった。一方、ドイツでは、ウェーバーは忘れられた。ウェーバーに対する態度の差異は、ここから生じた。
     日本でこの時代からウェーバーが読まれたのは、根本的に、マルクスを補うためであったといってよい。戦後でも、事情は同じである。たとえば、大塚久雄や丸山真男は、ウェーバーを掲げてマルクス主義を批判しているように見える。が、彼らは自分らこそ真にマルクス的だと考えていたのである。ウェーバーが日本で広く読まれたのは、そのような思想家がいたからであって、「ウェーバー研究者」のおかげではない。
        ◇
     野口雅弘ほか訳、みすず書房・7875円/Wolfgang Schwentker 53年、ドイツ生まれ。大阪大学教授。

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  13. http://workplace-rikaishakaigaku.blogspot.jp/p/blog-page_13.html


    Primäre Textquelle für Webers Lektüre von der"Verstehenden Soziologie" bzw. den "Soziologischen Kategorien"
    ヴェーバー解釈の応用としての『一般社会学言論』とは別に、ここでは「理解社会学」のリーディング・リソースについて、簡単にご説明いたします。(一部刊行年の記述にタイプミスがあり、元の原稿に照らし合わせ訂正いたしました。深くお詫び申し上げます。編集部一同、2011.03.05)

    1.マックス・ヴェーバー『理解社会学のカテゴリー』(1913年)。岩波書店より林道義訳(1968年)、未来社より海老原明夫・中野敏男訳(2003年)が出版されていますが、後者が正確で分かりやすい。難解でもオリジナルが一番、ヴェーバーをして語らせている「それ」を、ご自分で確かめつつお読みになることです。原書("Über einige Kategorien der Vertehenden Soziologie", 1913)は、Gesammelte aufsätze zur Wissenschaftslehre (1968), S.427-474 に収録されています。学習用に、次のサイトでダウンロードできます。近日中に、手引きとなる注釈付きの対訳本を出しますので、それまでしばらくお待ち下さい。
    → http://www.sociosite.net/topics/texts/weber_1913.pdf

    2.マックス・ヴェーバー『経済と社会』("Wirtschaft und Gesellschaft", 1921 ff,, 1925 ff.)は未完の遺稿,。その第一部「社会学のカテゴリー群」(Soziologische Kategorien)が「理解社会学のカテゴリー」論文を基盤とした論述全体の前提要件、つまり第二部以降に対して「トルソーの頭」(カプト)で有るかどうかを巡り、周知のようにヴォルフガンク・シュルフターと折原浩の間で論争された経緯があることで分かるように、深い因縁の関係にあります。英訳はありますが、まとまった全文の邦訳はありません。岩波書店より清水幾太郎訳の『社会学の根本概念』が出ていますが、あまりお薦めできません。講談社から、『経済と社会』の内、差し当たり清水訳のカプト乃至マスクをつけたトルソー部分(旧稿)がほぼ翻訳され、『世界の名著』シリーズに加えられています。富永健一訳の『経済行為の社会学的基礎範疇』は、比較的よく仕上がっていますが、厚東洋輔訳の『経済と社会集団』・『共同体の経済的関係についての一般的考察』・『ゲマインシャフト結合とゲゼルシャフト結合』の訳語は旧来のものになっており、訳語の拙さと不統一が目立ちます。原文は、以下のサイトでMax Weberをサーチしダウンロードできます。あくまで、個人の学習用です。
    → http://www.textlog.de/

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  14. http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4624400380.html
    理解社会学のカテゴリー

    ウェーバー,マックス【著】〈Weber,Max〉 海老原 明夫 中野 敏男【訳】
    未来社 (1990/01/11 出版)

    第1章 「理解」社会学の意味
    第2章 「心理学」との関係
    第3章 法教養学との関係
    第4章 「ゲマインシャフト行為」
    第5章 「ゲゼルシャフト関係」と「ゲゼルシャフト行為」
    第6章 「諒解」
    第7章 「アンシュタルト」と「団体」
    ウェーバーの古典の一つである本書は、ウェーバー自身の広大な学問体系のまさに核心に触れるものであり、近年ドイツで進展したウェーバー研究の最新成果を踏えた新訳である。

    返信削除
  15. http://www.econ.hokudai.ac.jp/~hasimoto/Resume%20on%20Weber%20Kategorie.pdf

    橋本努・講義「経済思想」
    1
    ウェーバー『理解社会学のカテゴリー』
    [1913→1985=1990]

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  16.      |制度的  |非制度的
    _____|_____|_______
    人格的  |伝統的支配|カリスマ的支配
    非人格的 |合法的支配|

    http://www.econ.hokudai.ac.jp/~hasimoto/Resume%20on%20Weber%20Herschafts%20Kategorie.pdf

    橋本努・講義「経済思想」
    1
    ウェーバー『支配の諸類型』
    (世良訳)
    『経済と社会』第一部「社会学的範疇論」第三章「支配の諸類型」
    第一節 正当性の妥当
    1. 支配の定義・条件および種類、正当性
    ・【支配】
    :特定の命令に対して、一群の人々に服従を見出し得るチャンスのこと。
    (3)
    →「したがって、他人に対して『力』や『影響力』を及ぼしうるあらゆる種類のチャンス
    が、すべて『支配』であるというわけではない。」「服従することに対する利害関心があ
    るということが、あらゆる真正な支配関係の要件である。」
    →利害関心という動機は、支配の信頼しうる基礎を形成し得るものではない。もう一つの
    別の動機、「正当性の信仰」がつけ加わる。「すべての支配は、その『正当性』に対する
    信仰を喚起し、それを育成しようと努めている。」
    (4)
    →支配の種類を、正当性の要求という点から区別することができる。
    ・「区別の出発点として、この出発点を選び、他の出発点を選ばないのが正しいかどうか
    は、
    [
    この方法を用いて
    ]
    どれだけの成果が上げられるかということによってのみ判定され
    うる。」
    (5)
    ・「習律によってまたは法によって保証されているすべての『請求権』が、支配関係と呼
    ばれるわれではない。もしそう呼ばれるとすると、労働者はその賃金請求権の範囲内で雇
    主の『ヘル』であるということになるだろう。」→直接的服従の場合が「支配」。
    ・「現実の世界では厳密な区別はしばしば不可能であるが、それゆえにこそ、明確な概念
    がますますもって必要になるのである。」
    (6)
    ・「一つの支配に対する従順性が、すべて、第一次的に(あるいはそこまでいわなくても
    総じて、常に)、この
    [
    正当性
    ]
    信仰に準拠しているなどということは、とても言えない。
    従順は、個々人や集団全体によって、まったくの便宜的な理由から偽装され、物質的な・
    自分の利害関係から実際に行われ、個人的な弱さやよるべなさからやむを得ないものとし
    て甘受されるというようなことがありうる。」
    ・【服従】
    :「服従者が、命令の内容を、――それが命令であるということ自体のゆえに、
    しかももっぱら形式的な服従関係だけのゆえに、命令自体の価値または非価値について自
    己の見解を顧慮することなく、――自己の行為の格率としたかのごとくに、彼の行為が経
    過するということである。」
    (7)
    2.正当的支配の三つの純粋型:合理的・伝統的・カリスマ的支配
    【合法的支配】:
    合理的な性格のもの。制定された諸秩序の合法性と、これらの秩序によ
    って支配の行使の任務を与えられた者の命令権の合法性とに対する、
    信仰に基づいたもの。
    【伝統的支配】:昔から妥当してきた伝統の神聖性と、これらの伝統によって権威を与え
    られた者の正当性とに対する、日常的信仰に基づいたもの。
    【カリスマ的支配】
    :ある人と彼によって啓示されあるいは作られた諸秩序との神聖性・
    または英雄的力・または模範性、に対する非日常的な帰依に基づいたもの。



          制度的   非制度的
    人格的   伝統的支配 カリスマ的支配
    非人格的  合法的支配

    _________________

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  17. 人格的  |伝統的支配|カリスマ的支配
    _____|_____|_______
    非人格的 |合法的支配|
    _____|_____|_______
         |制度的  |非制度的




         |制度的  |非制度的
    _____|_____|_______
    人格的  |伝統的支配|カリスマ的支配
    _____|_____|_______
    非人格的 |合法的支配|

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  18.  人格的 |伝統的支配|カリスマ的支配
    _____|_____|_______
    非人格的 |合法的支配|
    _____|_____|_______
         |制度的  |非制度的




         |制度的  |非制度的
    _____|_____|_______
     人格的 |伝統的支配|カリスマ的支配
    _____|_____|_______
    非人格的 |合法的支配|

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  19.     | 非人格的 | 人格的
    ____|______|_______
     制度的|合法的支配 |伝統的支配
    ____|______|_______
    非制度的|      |カリスマ的支配

        | 人格的   |非人格的
    ____|_______|_______
     制度的|伝統的支配  |合法的支配
    ____|_______|_______
    非制度的|カリスマ的支配|


         |制度的  |非制度的
    _____|_____|_______
     人格的 |伝統的支配|カリスマ的支配
    _____|_____|_______
    非人格的 |合法的支配|



         |制度的  |非制度的
    _____|_____|_______
     人格的 |伝統的支配|カリスマ的支配
    _____|_____|_______
    非人格的 |合法的支配|

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  20.     | 非人格的 | 人格的
    ____|______|_______
     制度的|合法的支配 |伝統的支配
    ____|______|_______
    非制度的|      |カリスマ的支配


    カリスマ的支配はアソシエーションと親和性がある???
               
                権 威
          | 非人格的 | 人格的
     _____|______|_______
       制度的|合法的支配 |伝統的支配
    平_____|______|_______
    等 非制度的|      |カリスマ的支配
                自 由

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  21. カリスマ的支配はキャピタルに非人格的に位置づけられるべきだ

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  22. カリスマは伝統的支配の一種と考えた方が自然だ

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  23. 実際にはカリスマは合法的官僚支配とセットになることが多い

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  24. 『権力と支配』(みすず書房1954より。前出の講談社学術文庫版ではカットされた箇所。)
     …
    第二部 支配の諸類型
    第一章 支 配
     第一節 勢力と支配。過渡的諸形態
     第二節 支配と行政。民主制的行政の本質と限界
     第三節 「組織」による支配。妥当根拠
    第二章 政治共同体
     第一部 政治団体の本質と「適法性」
     第二郎 政治共同体の発展段階
    第三章 勢力形象。「国民」
     第一節 勢力威信および「列強」
     第二節 「帝國主義」の経済的基礎
     第三節 「国民」
    第四章 階級、身分、党派
     一 経済的制約をうけた勢力および「社会秩序」
     二 市場的地位による階級的地位の制約
     三 階級的利害に由来する共同行為
     四 「階級闘争」の種類
     五 身分的「名誉」
     六 身分構成の保証
     七 「人種」隔離と「カースト」
     八 身分的特権
     九 身分構成の経済的影響と条件
    第五章 正当性
     一 規律の意義
     二 軍事規律からの起源
     三 経済的大経営の影響
     四 規律とカリスマ
       …

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  25. http://kotobank.jp/word/%E5%B9%B3%E5%92%8C%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%8C%E3%83%B3%E3%82%B0
    世界大百科事典内の平和アイヌングの言及
    【都市法】より
    …中世のヨーロッパ,とくにドイツの諸都市に成立した法をいう。他の地域に比してドイツできわ立って強く現れた特徴であるが,都市は固有の法をもつ区域として周囲の農村部(ラント)の中にひとつの島のように存在し,都市法はラント法とは独立の法圏としてはっきり区別された。これに,ドイツ中世都市を市民的自由と代議制の保育所とみる19世紀前半の市民的憲法運動や,都市の商人資本を生産関係の転換の原動力とみなすマルクスの解釈などが結びつき,ドイツ法制史学上,この中世都市(法)の問題ほど論議の対象となったものも少ない。…

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  26. http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Library/3335/fukushikokka.html
    国家(M.ウェーバーの定義)

    「国家とは、自己の行政幹部が諸秩序の実施のために物理的強制の正当な独占を効果的に要求するとき、かつその限りでの政治的アンシュタルト経営のことをいうべきである」

    「今日の国家(近代国家)の形式的な特徴は行政秩序および法秩序である。これらの秩序は制定律によって変更することができ、(ひとしく制定律によって秩序づけられた)行政幹部の団体行為の経営はこれらの秩序に方向づけられ、これらの秩序は――本質上出生によって団体に加入する――団体仲間に対してばかりでなく、広範に、支配された地域に起こるあらゆる行為に対しても妥当するものであることを要求する(したがって地域アンシュタルト的である)。さらに、今日では、「正当な」暴力行使は、国家的秩序がそれを是認しまたは規定する(中略)限りでのみ、やっと存在するにすぎない。国家的暴力支配のこの独占的性格は、その合理的な『アンシュタルト』の性格および継続的な『経営』の性格がそうであると同時に、その現状の本質的な標徴である」

    ※アンシュタルトとは「その制定諸秩序が一定の有効範囲内で一定の標徴にあてはまる一定の各行為に(比較的)効果的に強制される団体」のこと。 対概念は「結社」。経営とは「一定の種類の継続的な目的行為」のこと。

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  27. ヴェーバー1922(中村貞二訳1977)「種族的共同社会関係」『みすず』9/10月号、64-81 頁

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  28. パリサイ派 とは - コトバンク
    kotobank.jp/word/パリサイ派 - キャッシュ
    世界大百科事典 第2版 パリサイ派の用語解説 - ユダヤ教内の一教派で,エルサレム神殿奉仕期間中の祭司に課される諸規定を日常生活においても貫くため,一種の誓約共同体を構成した。パリサイとは元来〈分離派〉の意。その起源は前2世紀にさかのぼる。

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  29. http://blogs.yahoo.co.jp/solomon12726/folder/454744.html

    今回の一冊は、『古代ユダヤ教 (上)』 (マックス ヴェーバー著、内田 芳明訳、岩波文庫) です。



       ユダヤ人とは何であったのか。本書は賤民(パーリア)民族となるその運命的過程を叙述し、賤民資本
       主義の本質を解明する。ヴェーバーの比較宗教社会学研究の中で『プロテスタンティズムの倫理と資
       本主義の精神』と併せて西洋近代経済倫理の歴史的理解に重要な著作。(全3冊)
                                                       (表紙折り返しより引用)



    マックス ヴェーバーのユダヤ教に関する知見を網羅した長大な論文集です。なかなか難しい内容ではありますが、『ふしぎなキリスト教』を読んでいたおかげで、面白く読み進めることができました。

    上巻に収録されている論文のタイトルを記します(※注意…上・中巻は第一章、下巻は第二章の扱い)。

    第一章 イスラエル誓約同志共同態とヤハウェ
         序論――ユダヤ宗教史の社会学的問題
      一 世界史的および風土的諸条件
      二 ベドゥイン
      三 都市とギッボーリーム
      四 イスラエル農民
      五 ゲーリームと族長倫理
      六 イスラエル法律集における社会法
      七 ベリース
      八 ヤハウェ連合とその機関
      九 聖戦、割礼、ナジルびと、ネビイーム
     一○ 連合戦争神の受容とその特徴

    以上のとおりです。

    キリスト教徒でない私(もちろんユダヤ教徒でもありません)にとって、日ごろ見慣れない言葉(例…ギッボーリーム、ネビイーム、ゲーリームなど)がたくさん出てきて、はじめは困惑しました。

    それでもがんばって読み進めていくと、次第にそれらの言葉が理解されてきたのか、すらすらと読み進められるようになりました。

    ユダヤ教およびヤハウェが、なぜ他の諸宗教に見られない特徴を持つのかについての考察は、たいへん面白いものでした(具体的にどこが異なるかは本書を読んでください)。

    今回の一冊は、『古代ユダヤ教 (中)』 (マックス ヴェーバー著、内田 芳明訳、岩波文庫) です。



       連合時代から王国形成への社会変動の過程で没落した中産階級の苦悩に応えてレビびと祭司が、
       魂のみとりの実践により倫理的教え(トーラー)を作っていく過程と、平信徒知識層が独自の偉大な
       宗教思想を創造していく過程とを、比較宗教社会学の方法でみごとに分析し物語る。
                                                      (表紙折り返しより引用)



    中巻に収録されているのは以下のとおり。

     第一章 イスラエル誓約同志共同態とヤハウェ(つづき)
       一一 ヤハウェ宗教いがいの諸礼拝
       一二 安息日
       一三 バールとヤハウェ、偶像と神の箱
       一四 犠牲と贖罪
       一五 レビびととトーラー
       一六 祭司身分の発展とエルサレムの礼拝独占
       一七 狂躁道に対するヤハウェ宗教の闘争
       一八 イスラエルの知識人と隣接の諸文化
       一九 魔術と倫理
       二○ 神話的叙述と終末論
       二一 捕囚前の倫理とその隣接諸文化の倫理との関係

    以上です。

    ヴェーバーが比較宗教社会学を確立したわけですが、なるほどユダヤ教とインドのバラモン教および中国の儒教との比較は、たいへんわかりやすく面白いものでした。

    また、「二一 捕囚前の倫理とその隣接諸文化の倫理との関係」では、ユダヤ教が、隣接するエジプトおよびメソポタミアからの影響を受けていることが示されており、ユダヤ教の特異性は、隣接諸文化をさまざまに取り込みながら発展したのだと分かりました。

    『ふしぎなキリスト教』で「名著」と評されていたことはあり、たいへん面白く、つづく下巻が気になる私でした。


    ひさびさの本の紹介、今回の一冊は、『古代ユダヤ教 (下)』 (マックス ヴェーバー著、岩波文庫) です。



       国家的危機の中で登場した禍の予言者の激情的批判活動と迫真的待望思想が、ユダヤ国家の
       滅亡=バビロン捕囚という出来事に際会して、なおユダヤ教=パーリア民族として結集し生き残るの
       に影響を与えた過程を叙述する。その精神は西洋近代の只中にまで及んでいる。
                                                    (表紙折り返しより引用)



    下巻に収録されているのは以下のとおり。


    第二章 ユダヤ的パーリア民族の成立
       二二 捕囚前の予言、その政治的方向性
       二三 記述予言者の心理学的・社会学的特質
       二四 予言者の倫理と神義論
       二五 終末論と予言者
       二六 儀礼的遮断の発展と対内・対外道徳の二元主義
       二七 捕囚、エゼキエルと第二イザヤ
       二八 祭司と捕囚後の宗派的復興

    付録 パリサイびと
       一 ゼクテ宗教としてのパリサイ主義
       二 ラビ
       三 パリサイ派ユダヤ教の教説と倫理
       四 エッセネ派、そのイエスの教えとの関係
       五 ユダヤ人の儀礼的遮断の強化
       六 離散ユダヤ人における改宗運動
       七 キリスト教の使徒の宣教

    地 図
    年 表
    訳者解説――ヴェーバー『古代ユダj教』について
    訳者あとがき

    となっております。


    世界の歴史いのいて、その特殊性を際立たせ、影響すること少なからざるユダヤ民族の形成過程が、著者の興奮し感動した筆致によって、あますところなく見事に描き出されています。

    全巻を通して読みましたが、いやぁ、非常に難しい。そんな感想です。

    しかし面白い。何が、といえば、ヴェーバーの比較宗教社会学的手法による考察です。

    ユダヤ教を理解するために、ヒンドゥー教、儒教との比較を用いたりなど……。

    本編をひととおり読んだあとに、訳者解説を読むと本編の理解に非常に役立ちます。

    値段は少々高いですが、ヴェーバーの傑作といえますから、一読されることをお勧めします。

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  30. http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A4%BE%E4%BC%9A#.E7.A4.BE.E4.BC.9A.E8.A1.8C.E7.82.BA

    行為の分類についてマックス・ヴェーバーはその性格から四つに類型化する。

    まず非合理的行為としてまとめられるものにそれまでの習慣に基づいて行われる伝統的行為

    、そして感情の起伏に基づいた感情的行為

    が挙げられる。次に合理的行為としてまとめられる価値観に基づいた価値合理的行為

    と価値観に基づきながらも設定した目的を達成するために計画的に実行する目的合理的行為

    がある。また社会心理学では社会行動を社会の構成員が相互に他者と合力・助力や分業を行う協力、相互に他者と競争や攻撃を行う対立、社会生活そのものから離脱する逃避と区分する。[3]

    ^ 南博『社会心理学入門』(岩波書店、1958年)21項を参照されたい。

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  31. http://www.amazon.co.jp/Economy-Society-Outline-Interpretive-Sociology/dp/0520035003

    本書をまだ全部は読んでいないけれども、自分が読んだ限りでは、特に結論めいたものよりも、様々な時代や地域の政治・経済・宗教(古代エジプト、ギリシア、西欧、中国、イスラム、インド、等々)がひたすら分類・比較されていて圧倒される。ちょっと面白いところでは日本の「藩」「大名」「侍」も出てくる(p.1028)。ウェーバーは同僚の学者カール・ラートゲン(karl rathgen)の日本研究を参照しているのですが、このラートゲンという学者はネットで調べると明治期の日本に計8年も滞在しており意外に重要な存在かもしれない。

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  32. http://www.bunet.jp/world/html/14_6/441_ouryou/441_ouryou.html


    ドイツ旅ノート1
    ラートゲンへの贈りもの

    野崎敏郎

     カール・ラートゲンについて知る人はすくない。1856年に生まれ(1855年生まれという説は誤り)、1882年から1890年までの8年間、東京大学(1886年に「帝国大学」へと改組)で政治学・統計学を講じ、帰国後はマールブルク・ハイデルベルク・ハンブルクで経済学を講じたドイツ人である。
     私は、マックス・ヴェーバー(1864- 1920)が日本に言及した諸著作に興味をもち、その典拠を探るうち、ヴェーバーがもっとも信頼を置いていた日本研究者がラートゲンであることを知り、今度はラートゲンの日本研究の概要を調べはじめた。すると、彼に協力した日本人学生たちの姿が浮かびあがってきて、明治前半期におけるドイツ人と日本人との知的交流の一端がわかってきた。
     ラートゲンが「私の日本人学生のなかの最優秀者」と評した阪谷芳郎(さかたによしお)(1863-1941、蔵相・東京市長等を歴任)は、学生時代に、ラートゲンからの依頼で、近世史料を蒐集して英訳し、それに詳細な注釈をつけて師に提出した。ラートゲンは、これに依拠して『日本の国民経済と国家財政』等の著作を書き、さらに、それを読んだヴェーバーが『支配の社会学』『ヒンドゥー教と仏教』等のなかで日本史論を展開している。したがって、ヴェーバー自身はさほど自覚していなかったと思うが、ヴェーバーの日本史論のなかのいくつかの部分は阪谷に負っているのである。

     私は、日本史理解にかんする〈阪谷→ラートゲン→ヴェーバー〉の継受関係をたどるため、昨年の夏渡独し、ラートゲンの令孫バルトホルト・C・ヴィッテ氏を訪問した。氏は1928年生まれなので、1921年に死去した祖父との直接の交わりはないが、祖父にかんする論文を書き、著名な歴史学者・政治家であったバルトホルト・ゲオルク・ニーブール(1776-1831、ラートゲンの母方の祖父)にかんする著作もまとめている。氏からは有益なご教示をいただいた。
     氏の許にはラートゲンの遺品がいくつか保存されており、そのなかに二個一対の壺があった。氏によると、これは、「ラートゲンの帰国時に、帝国大学の同僚と門下生たちから贈られたもの」だそうである。これを聞いて私は驚いた。なぜなら、渡独前に阪谷芳郎関係文書を調べていたとき、阪谷の日記中に「ラトゲン氏ヲ訪ヒ贈物ヲ渡ス」という記述を見出していたからである。贈りものが渡されたのは、ラートゲンが離日する二週間ほど前の明治23年(1890)5月12日のことだった。史料中に記されていた文物の現物がいきなり目の前に現れたので、私はすっかり興奮してしまった。
     この壺をみていると、当時の日本人たちとラートゲンとの絆の深さがわかるような気がする。彼と親交があり、同時期に帝国大学で西洋史を講じていたルートヴィヒ・リース(1861-1928)は、帰国後、ヴァイマル期ドイツの経済的混乱のなかで窮乏生活を強いられたが、大学から贈られた記念品だけは売却しようとしなかった(三上参次『明治時代の歴史学界』36頁)。ラートゲンはこの混乱を経験することなく世を去るが、彼の遺族がヴァイマル期・ナチス期の幾多の困難のなかでこの壺を手放さなかったのも同様の心情によるものであろう。
     ラートゲンにたいしては、帰国後も日本から再雇用の誘いがあった。第一次世界大戦において日本とドイツとは敵対関係にあったが、門下生との絆は断たれることがなかった。かつてラートゲンの助手だった木内重四郎(きうちじゅうしろう)(1866-1925、京都府知事等を歴任)は、1922年にハンブルクを訪れたとき、前年にラートゲンが亡くなっていたことを知り、遺族に3万マルクとテーブル掛けとを贈った(馬場恒吾『木内重四郎伝』353頁)。こうした人的交流をたどると、戦前期における日本人・ドイツ人の心情がさまざまにみえてきて興味は尽きない。


    野崎先生 [PROFILE]
    のざき としろう

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  33. http://www.kufs.ac.jp/toshokan/gallery/ger40.htm

    RATHGEN,Karl
    Japans Volkswirtschaft und Staatshaushalt
    Leipzig, 1891.

    ラートゲン『日本の国民経済と財政』

     カール・ラートゲン(Karl Rathgen, 1855-1921)はドイツのヴァイマル生まれの法律学者・政治学者。 1882(明治15)年、東京帝国大学の招きで来日した。 新進気鋭の学者として8年間日本に滞在し、同大学で政治学や行政学の教鞭をとった。 その間、農商務省の嘱託として取引所関係法規の立案に参画し、ヨーロッパの経済システムの導入に尽力した。
     本書は、彼が1890(明治23)年に帰国した翌年に刊行された。 その内容は、第1部に「国家」として有史以来の歴史的回顧がなされ、第2部では「国民経済」として経済生活の基盤、貨幣制度、銀行、株式市場、クレジット(借款)、交通機関、土地所有、農業、林業、水産業、商工業、通商、労働賃金と所得などを述べ、第3部は「財政」が取りあげられ、財政制度の発展、財務行政、土地税、その他国税、税金以外の国家収入、地方財政、支出・収入と税金制度の回顧、国債が説明されている。 また、巻末に統計表があり、各地域ごとの面積、住民数や郵便局数、工場の数、穀物の収穫量などに及ぶ30種が数値で表記され、明治時代前期の財政論が論じられている。
     著者はその後、マールブルク大学やハイデルベルク大学などの教授を務め、幾つかの日本研究書を書いて知日派・親日派とされた。 また、「20世紀最大の社会科学者」と目されたマックス・ヴェーバー(Max Weber, 1864-1920)が、最も信頼を寄せていた日本研究者がラートゲンであったともいわれている。

    展示目録 『日本人を魅了してきたドイツの世界』 より

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  34. http://d.hatena.ne.jp/contractio/20060719
    ■[eluhmann][涜] ウェーバー『経済と社会』邦訳対照表 03:52
    夜食。『ウェーバー支配の社会学―古典入門 (有斐閣新書 D 30 古典入門)』
    3章以外は おもしろかったので もいちど読んでみたよ。
    附録p.220 の『経済と社会』邦訳対照表が便利なので 将来の俺のためにメモしておく。
    ただし79年に出た本なのでデータ古いです。
    創文社:http://www.sobunsha.co.jp/search/shakai.html
    原典章別 創文社版 部分訳
    ■第1部 社会学的範疇論
    1章 社会学的基礎概念 社会学の基礎概念、社会学論集―方法・宗教・政治 (現代社会学大系)、社会学の根本概念 (岩波文庫)
    2章 経済の社会学的基礎範疇 世界の名著 50 ウェーバー、世界の名著 61 ウェーバー (中公バックス)
    3章 支配の諸類型 『支配の諸類型』isbn:442389405X 権力と支配―政治社会学入門
    4章 身分と階級 権力と支配―政治社会学入門
    ■第2部 経済と社会的諸秩序および諸力
    第1章 経済と社会的秩序 『法社会学』isbn:4423894068 社会学の基礎概念、社会学の根本概念 (岩波文庫)
    第2章 共同体の経済的諸関係 世界の名著 50 ウェーバー、世界の名著 61 ウェーバー (中公バックス)
    第3章 経済との関係における共同社会関係および利益社会関係の諸類型 世界の名著 50 ウェーバー、世界の名著 61 ウェーバー (中公バックス)
    第4章 人種的共同体関係
    第5章 宗教的共同体関係の諸類型 『宗教社会学』isbn:4423894076
    第6章 市場共同体
    第7章 法社会学 『法社会学』isbn:4423894068
    第8章 政治的共同体 権力と支配―政治社会学入門
    第9章 支配の社会学
    支配の諸構造形態と諸機能様式
    正当的支配の三つの純粋型
    官僚制的支配の本質、その諸前提および展開
    家父長制的支配と家産制的支配
    封建制、身分制国家および家産制
    カリスマ的支配とその変形
    政治的支配と教権的支配
    非正統的支配──都市の類型学
     
    『支配の社会学 I』isbn:4423894017
     
     
     
    『支配の社会学 II』 isbn:4423894025
     
     
    『都市の類型学』isbn:4423894033
     
    権力と支配―政治社会学入門、社会学論集―方法・宗教・政治 (現代社会学大系)
    宗教・社会論集
    権力と支配―政治社会学入門、社会学論集―方法・宗教・政治 (現代社会学大系)、宗教・社会論集、官僚制
     
     
    社会学論集―方法・宗教・政治 (現代社会学大系)
    世界の名著 50 ウェーバー、世界の名著 61 ウェーバー (中公バックス)
    国家社会学
    ■付論
    第9節 音楽社会学 『音楽社会学』isbn:4423894041

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  35. http://d.hatena.ne.jp/kitiko/20051027
    2005-10-27 価値自由(Wertfreiheit)
    価値自由とはM・ウェーバーの定義した、社会科学者の研究態度である。
    これは、「全ての、社会学者の研究態度はあらゆる価値判断を含んではいけない」
    という、意味ではない。
    ウェーバーは、社会科学のような経験科学ではあるひとつの価値が正しいという倫理的、実践的価値判断と「これは~である」という経験的知識とは、区別して考えるべきだという。
    その上で、社会科学者は後者のみを扱う、価値判断からの自由(価値自由)であるべきだという、研究倫理をすべきだとウェーバーはいう。
    しかし、これはあるべきだという倫理的な実践であって、研究者が全ての価値の問題と無関係であるとか、自らの研究を社会に提言していくときに価値判断をしてはいけないということを意味するものではない。

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  36. saigon ronin: 優生学=人種差別のルーツとは? 2
    http://saigon-ronin.blogspot.jp/2011/12/blog-post_09.html
    1895年 ドイツ人優生学者アルフレート・プレッツ博士が『民族衛生学の基本指針』 を出版。「ドイツ優生学」 のはじまり。

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  38. http://en.wikipedia.org/wiki/Alfred_Ploetz
    Alfred Ploetz
    From Wikipedia, the free encyclopedia


    Alfred Ploetz
    Alfred Ploetz (August 22, 1860 – March 20, 1940) was a German physician, biologist,eugenicist known for coining the term racial hygiene (Rassenhygiene) and promoting the concept in Germany. Rassenhygiene is a form of eugenics.
    [edit]Life and career

    Alfred Ploetz was born in Swinemünde, Germany (now Świnoujście, Poland) and he grew up and attended school in Breslau (now Wrocław). At this time he began his friendship with Carl Hauptmann, brother of the famous author Gerhart Hauptmann. In 1879 he founded a secret racist youth society. In Gerhart Hauptmann's Drama "Vor Sonnenaufgang" (Before Sunrise) which was first performed on October 20, 1889 in Berlin, the key figure of the journalist Loth is based on Ploetz.
    After school Ploetz at first studied political economy in Breslau. There he joined the "Freie wissenschaftliche Vereinigung" (free scientific union). Among his friends were – besides his brother – his former school friend Ferdinand Simon (later son-in-law of August Bebel), the brothers Carl and Gerhart Hauptmann, Heinrich Laux, and Charles Proteus Steinmetz.
    This circle enthusiastically read the works of Ernst Haeckel and Charles Darwin. Carl Hauptmann was a student of Ernst Haeckel, and Gerhart Hauptmann and Ploetz attended some of his lectures. The group expanded and developed a plan of founding a colony in one of the pacific states[clarification needed] and established itself as the "Pacific association". They planned a "community on friendly, socialist and maybe also pan-Germanic basis". In consequence of the prosecution of socialistically minded persons in application of Otto von Bismarck's anti-socialist laws (1878–1890), in 1883 Ploetz fled to Zurich, where he continued to study political economy with Julius Platter (1844–1923). In his memoirs Ploetz states as an important reason for his choice of Zurich that in his studies in Breslau socialist theories were only incidentally mentioned.
    After living for a half a year in the United States, Ploetz returned to Zurich and began to study medicine. In 1890 he became medical doctor and married Ernst Rüdin's sister Pauline, though the two never had children. Ploetz and his wife lived in the US for four years, and divorced in 1898. Ploetz later married Anita Nordenholz. This marriage produced three children: Ulrich (called Uli), Cordelia (called Deda) and Wilfrid (called Fridl, born 1912 and still alive as of 2007).
    Ploetz first proposed the theory of racial hygiene (race-based eugenics) in his "Racial Hygiene Basics" (Grundlinien einer Rassenhygiene) in 1895. In 1904 Ploetz founded the periodical "Archiv für Rassen-und Gesellschaftsbiologie" with Fritz Lenz as chief editor, and

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  39. 『ウェーバー』

    Tr:中村貞二/出口勇蔵 Pb:河出書房新社(Kawade Shobo ShinSha)/完訳・世界の大思想01
    Co:中村貞二/出口勇蔵 1982/9
    ウェーバー社会科学論集
    「社会科学および社会政策の認識の「客観性」」Tr:出口勇蔵
    「R・シュタムラーの唯物史観の「克服」」Tr:松井秀親
    「ドイツ社会学会の立場と課題」
    「ドイツ社会学会討論集」
    「社会学・経済学における「価値自由」の意味」Tr:中村貞二
    「 職業としての学問」Tr:出口勇蔵

    『ウェーバー』

    Tr:安藤英治(Hideharu Andou)/松井秀親(Hidechika Matsui)/他 Pb:河出書房新社(Kawade Shobo ShinSha)/世界の大思想/ワイド版3-07
    Co:安藤英治 2005/5
    ISBN4-309-97077-X
    Set:ISBN4-309-97070-2
    宗教・社会論集
    「R・シュタムラーにおける唯物史観の「克服」」Tr:松井秀親
    「宗教社会学 「宗教社会学論文集」序言」Tr:安藤英治
    「プロテスタンティズムの教派と資本主義の精神」Tr:中村貞二
    「「世界宗教の経済倫理」序説」Tr:林武
    「宗教的現世拒否の段階と方向の理論」Tr:中村貞二
    「アジア的宗教の一般的性格」Tr:安藤英治
    「宗教倫理と現世」Tr:英明
    「職業としての学問」Tr:出口勇蔵
    http://homepage1.nifty.com/ta/sfw/weber_m.htm

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  40. http://www.hkg.ac.jp/~sawada/kougi/12/12.htm
    1 理解社会学の方法 ― ウェーバーの方法論 (2)
     
     ウェーバーは「社会学の根本概念」のはじめに,
     
    「社会学という言葉は,非常に多くの意味で用いられているが,本書においては,社会的行為を解釈によって理解するという方法で社会的行為の過程および結果を因果的に説明する科学を指す。行為とは,単数あるいは複数の行為者が主観的意味を含ませている限りの人間行動を指す。社会的行為という場合は,単数あるいは複数の行為者が考えている意味が他の人々の行動と関係をもち,その過程がこれに左右されるような行為を指す」
     
    と述べている。まずこの主張について説明をしておきたい。
     
     ● 行為の主観的意味を理解するということ
     社会科学は自然科学より遅れているものの,自然科学にはないメリットがあるとウェーバーは考える(ウェーバー/松井秀親訳『ロッシャーとクーニス』原著1903-05年)。それは社会現象は人間の行為*から生じるが,人間の行為は行為者にとっての主観的意味(行為の動機や意図のことである)を理解することができるということである。ウェーバーが「シーザーを理解するのには,自分がシーザーである必要はない」というように,私たちは行為の現場にいあわせなくても,行為者のおかれた状況や実際の行為の経過を調べることによって,(暴動に参加した人々や自殺をした人などなど)行為者がその行為をした動機を解釈し,理解することができる。(私たちの解釈がまちがっていて,当事者の動機を理解しそこねることもあるだろう。しかし,以下では私たちの理解が大筋では正しいということを前提にして議論を進めよう)。
     行為の主観的意味を理解することから分析をスタートするウェーバーの社会学を,理解社会学ということがある。
     
    行為(action)ということばと行動(behavior)ということばは,とくに区別せずに用いられることも多いが,社会学の文献で両者を区別しているときには,行為が意図をもつ意識的な人間行動を指すのにたいして,行動は意図をもつ人間行動だけでなく,条件反射のような意図をもたない人間行動もふくむより広い概念として用いられる。
     
     ● 主観的意味の関連から因果関連への組みかえ
     私たちがなんらかの意図から行為をしてもその意図通りの結果になるとはかぎらない。意図しない結果が生じることはよくある。下の例は,行為の意図せざる結果がウェーバー
    やマルクスの社会理論で重要な役割を果たしている例である。
          行為       行為の主観的意味   意図せざる結果
    マルクス 
      資本家による技術革新の追求 技術革新による特別利潤の追求    相対的剰余価値の生産/社会的生産力の発展
    ウェーバー

      プロテスタントが職業活動に専心したこと 予定説のもとでは,神に選ばれた人間であるとの確証をえること 伝統主義的経済態度の打破/資本主義の精神の発達
     


    行為の意図せざる結果がウェーバー
    やマルクスの社会理論で重要な役割を果たしている例:

          行為       行為の主観的意味   意図せざる結果

    マルクス  資本家による技  技術革新による特   相対的剰余価値の生産
          術革新の追求    別利潤の追求     /社会的生産力の発展

    ウェーバー プロテスタント 予定説のもとでは,  伝統主義的経済態度の
          が職業活動に専 神に選ばれた人間   打破/資本主義の精神の発達
         心したこと   であるとの確証を
                 えること

     

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  41. あるいは、

         共同社会関係
            |
        感情的 |伝統的  
    ________|_______
      価値合理的 | 目的合理的
            |
         利益社会関係

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  42.  利益社会関係   共同社会関係

            |    伝統的
       目的合理的| 感情的
    ________|_______
       価値合理的|
            |


      | I
    G |L
    __|__
    A |
      |


    GI
    AL

    パーソンズとの比較

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  43.      共同社会関係
            |
        感情的 |伝統的  
    ________|_______
      価値合理的 | 目的合理的
            |
         利益社会関係

    LI
    AG

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  44.      共同社会関係
            |
        感情的 |伝統的  
    ________|_______
      価値合理的 | 目的合理的
            |
         利益社会関係

    LI
    AG

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  45. 排除されていない者は包括されている。
    (ゲオルク・ジンメル)

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  46. 国家国民
    資本

    G I
    A L

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  47. ゲマインシャフト
       | 
     ◯_|__
      ◯|
       |
     ゲゼルシャフト


    ゲマインシャフトの中にゲゼルシャフトがあり
    ゲゼルシャフトの中にゲマインシャフトがある

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  48. 排除されていない者は包括されている。
    (ゲオルク・ジンメル)


    包括される中で排除され
    排除される中で包括される

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  49. マックス・ヴェーバー『職業としての政治』(1919)(2): 本に溺れたい
    http://renqing.cocolog-nifty.com/bookjunkie/2006/09/1919_e6b6.html
     さて、この書の中身である。これがなかなか大変。薄っぺらい本だし、元来講演記録だから、目次がない。しかし、このパンパンに詰まった名著を読むには、目次があったほうが絶対に便利だ。ということで、試論的に目次を付してみることにする(岩波文庫版)。

     私見では、この小さな書を内容的に四つに分けることが可能だ。で、人口に膾炙している、「心情倫理と責任倫理」、の有名な部分だけを読みたい人は、最後の「政治と倫理」的な箇所だけを読めば充分だろう。


     では、ごく簡単な、岩波文庫版における、四部構成の目次を記しておこう。項目名は、私が内容を鑑みてつけたものだから、その点、ご注意願いたい。

    目次
    第一部 「政治的支配」に関する歴史社会学的考察 (p.7-)
    第二部 (君主の行政スタッフとしての)政治家の歴史的、社会学的類型学(p.19-)
    第三部 政党制度と政党組織の考察(p.48-)
    第四部 政治家と倫理(p.76-)

    で、忙しい人は、第四部だけ。ウェーバーのやったことの概要をとりあえず知りたい人は、全て読んでみられたい。

     これより以下は、私が大事だと思った部分のメモと抜書き。本書からの抜書きは、全文を「」でくくってある。それ以外の文中の「」は、私が使用する強調符。

    ******************************************************

    第一部 「政治的支配」に関する歴史的、社会学的考察

    ◎政治とはなにか

    「権力の分け前にあずかり、権力の配分関係に影響を及ぼそうとする努力である。」(p.10)

    ◎国家とはなにか。

    「正当な legitim(正当なものとみなされている、という意味だが)暴力行使という手段に支えられた、人間の人間に対する支配関係である。」(p.10)

    ◎被治者が支配者の権威に服従する2つの理由(p.11)
       ⇔被治者から見た支配機制

    ・内的な正当化の根拠
    ・外的な手段

    ○支配の内的正当化(正当性)の3つの根拠(p.11)

    1.伝統的支配
    「永遠の過去」がもっている権威で、これは、ある習俗がはるか遠い昔から通用しており、しかもこれを守り続けようとする態度が習慣的にとられることによって、神聖化された場合。

    2.カリスマ的支配
     ある個人にそなわった非日常的な天与の資質(カリスマ)がもっている権威で、その個人の啓示や英雄的行為その他の指導者的資質に対する、まったく人格的な帰依と信頼に基づく支配。

    3.合法性による支配 
     制定法規の妥当性に対する信念と、合理的につくられた規則に依拠した客観的 sachlich な「権限」とに基づいた支配で、逆にそこでの服従は法規の命ずる義務の履行という形でおこなわれる。

    ◎政治支配権力が行政を継続するための2つの条件(p.14)
       ⇔権力者から見る支配機制

     物理的暴力を行使するために必要な、1.人的行政スタッフと、2.物的行政手段が、支配者の手に掌握されていること。

    1.人的行政スタッフ
     そこでの人々(つまり被治者;引用者註)の行為が、おのれの権力の正当性を主張する支配者に対して、あらかじめ服従するよう方向づけられていること。
    ← 服従の正当性の観念 + 物質的報酬・社会的名誉

    2.物的行政手段の所有の2形態
     誰に所有されているか 
    ・行政スタッフ ⇔ 「身分制的」に編成された団体
    ・君主      → 近代国家の特徴

    ○近代国家の再定義(p.18)
     ある領域の内部で、支配手段としての正当な物理的暴力行使の独占に成功したアンシュタルトAnstalt 的な支配団体。

    第二部 (君主の行政スタッフとしての)政治家の歴史的、社会学的類型学(p.19~)

    ・「臨時」の政治家
    ・「副業的」政治家
    ・職業政治家

    ○職業政治家の歴史的系譜
     君主が等族staendに対抗するするために利用してきた行政スタッフの歴史的系譜
    1.聖職者Kleriker
    2.人文主義的な教養を身につけた文人Literaten〔読書人〕
    3.宮廷貴族Hofadel
    4.ジェントリgentry
    5.大学に学んだ法律家Juristen →法学的合理主義→絶対主義国家の成立、近代革命

    第三部 政党制度と政党組織の考察(p.48)

    第四部 職業政治家の個人的前提条件(p.76~) ⇔ 政治家と倫理

    ・倫理的行為の二つの準則(p.89)
     倫理的に方向づけられたすべての行為は、根本的に異なった二つの調停しがたく対立した準則の下に立ちうる。

     1.「心情倫理的 Gesinnungsethisch」に方向づけられている場合
     2.「責任倫理的 Verantwortungsethisch」に方向づけられている場合

    「全能であると同時に慈悲深いと考えられる力が、どうしてこのような不当な苦難、罰せられざる不正、救いようのない愚鈍に満ちた非合理的なこの世を創り得たのか。この疑問こそは神議論の最も古い問題である。この力には全能と慈悲のどちらが欠けているのか、それとも人生を支配するのはこれとは全然別の平衡の原理と応報の原理―そのあるものは形而上学的に解釈でき、あるものは永遠に解釈できない―なのか。この問題、つまり、この世の非合理性の経験が、すべての宗教発展の原動力であった。」(p.93-94)

    「突然、心情倫理家が輩出して、「愚かで卑俗なのは世間であって私ではない。こうなった責任は私にではなく他人にある。私は彼らのために働き、彼らの愚かさ、卑俗さを根絶するであろう。」という合い言葉をわがもの顔に振り回す場合、私ははっきり申し上げる。―まずもって私はこの心情倫理の背後にあるものの内容的な重みを問題にするね。そしてこれに対する私の印象はといえば、まず相手の十中八、九までは、自分の負っている責任を本当に感ぜずロマンチックな感動に酔いしれた法螺吹きというところだ、と。人間的に見て、私はこんなものにはあまり興味がないし、またおよそ感動しない。これに反して、結果に対するこの責任を痛切に感じ、責任倫理に従って行動する、成熟した人間―老若を問わない―がある地点まで来て、「私としてはこうするよりほかない。私はここに踏み止まる」〔ルッターの言葉〕と言うなら、測り知れない感動をうける。これは人間的に純粋で魂をゆり動かす情景である。なぜなら、精神的に死んでいないかぎり、われわれ誰しも、いつかはこういう状態に立ちいたることがありうるからである。そのかぎりにおいて心情倫理と責任倫理は絶対的な対立ではなく、むしろ両々相俟って「政治への天職」をもちうる真の人間をつくり出すのである。」(p.102-103)

    マックス・ヴェーバー『職業としての政治』(1919)
    岩波文庫1980年 脇圭平訳
    Max Weber, POLITK ALS BERUF, 1919

    〔注〕本シリーズ、(1)、(3)、も参照。

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  50. マックス・ヴェーバー『職業としての政治』(1919)(2): 本に溺れたい
    http://renqing.cocolog-nifty.com/bookjunkie/2006/09/1919_e6b6.html
     さて、この書の中身である。これがなかなか大変。薄っぺらい本だし、元来講演記録だから、目次がない。しかし、このパンパンに詰まった名著を読むには、目次があったほうが絶対に便利だ。ということで、試論的に目次を付してみることにする(岩波文庫版)。

     私見では、この小さな書を内容的に四つに分けることが可能だ。で、人口に膾炙している、「心情倫理と責任倫理」、の有名な部分だけを読みたい人は、最後の「政治と倫理」的な箇所だけを読めば充分だろう。なぜなら、他の三部は、ヴェーバーの到達点とも言える歴史社会学の薀蓄を、「政治」に関して圧縮して注ぎ込んでいるだけだから。つまり、それ以前の本書の3/4は、政治と倫理の関係を知るための十分条件ではあっても、必要条件ではないのだ。

     逆に言えば、マックス・ヴェーバーの歴史社会学の精華を知りたい人は、読みづらい本ではあるが、物理的には相当薄いので、根気よく最初から最後まで読み通して戴きたい。使用する岩波文庫版の脇氏の日本語訳は極めて分かりやすく名訳といえるだろう。私はドイツ語を解さないが、日本語として整合性が取れていて、それで少なくとも私が訳書を通じて知っている限りのヴェーバー像と齟齬はないので、内容的にも信頼できると思う。ただ、もうちょい丁寧な註がないと初学者は苦しい。こんな短い本なのに終りのクライマックスにたどり着く前に、息切れする可能性大だ。かといって、私に註を加えられる学殖があるわけでもないので、私には手が出せん。「よく分からんけど、すげぇー面白そー。」と感じた人は、そう、創文社から出ている世良晃志郎訳の「支配の諸類型」あたりから、ゆっくり読み始めるべきだろう。この訳者のウェーバーに関する超人的訳業で、私みたいな素人でもウェーバーに触れることが、この日本で可能となっている。有り難いことだ。関心のある方は、先の書を含む創文社のウェーバー「経済と社会」のシリーズにすすまれたし。

     では、ごく簡単な、岩波文庫版における、四部構成の目次を記しておこう。項目名は、私が内容を鑑みてつけたものだから、その点、ご注意願いたい。

    目次
    第一部 「政治的支配」に関する歴史社会学的考察 (p.7-)
    第二部 (君主の行政スタッフとしての)政治家の歴史的、社会学的類型学(p.19-)
    第三部 政党制度と政党組織の考察(p.48-)
    第四部 政治家と倫理(p.76-)
    で、忙しい人は、第四部だけ。ウェーバーのやったことの概要をとりあえず知りたい人は、全て読んでみられたい。

     これより以下は、私が大事だと思った部分のメモと抜書き。本書からの抜書きは、全文を「」でくくってある。それ以外の文中の「」は、私が使用する強調符。

    ******************************************************

    第一部 「政治的支配」に関する歴史的、社会学的考察

    ◎政治とはなにか

    「権力の分け前にあずかり、権力の配分関係に影響を及ぼそうとする努力である。」(p.10)

    ◎国家とはなにか。

    「正当な legitim(正当なものとみなされている、という意味だが)暴力行使という手段に支えられた、人間の人間に対する支配関係である。」(p.10)

    ◎被治者が支配者の権威に服従する2つの理由(p.11)
       ⇔被治者から見た支配機制
    ・内的な正当化の根拠
    ・外的な手段
    ○支配の内的正当化(正当性)の3つの根拠(p.11)

    1.伝統的支配
    「永遠の過去」がもっている権威で、これは、ある習俗がはるか遠い昔から通用しており、しかもこれを守り続けようとする態度が習慣的にとられることによって、神聖化された場合。
    2.カリスマ的支配
     ある個人にそなわった非日常的な天与の資質(カリスマ)がもっている権威で、その個人の啓示や英雄的行為その他の指導者的資質に対する、まったく人格的な帰依と信頼に基づく支配。
    3.合法性による支配 
     制定法規の妥当性に対する信念と、合理的につくられた規則に依拠した客観的 sachlich な「権限」とに基づいた支配で、逆にそこでの服従は法規の命ずる義務の履行という形でおこなわれる。
    ◎政治支配権力が行政を継続するための2つの条件(p.14)
       ⇔権力者から見る支配機制
     物理的暴力を行使するために必要な、1.人的行政スタッフと、2.物的行政手段が、支配者の手に掌握されていること。

    1.人的行政スタッフ
     そこでの人々(つまり被治者;引用者註)の行為が、おのれの権力の正当性を主張する支配者に対して、あらかじめ服従するよう方向づけられていること。
    ← 服従の正当性の観念 + 物質的報酬・社会的名誉
    2.物的行政手段の所有の2形態
     誰に所有されているか 
    ・行政スタッフ ⇔ 「身分制的」に編成された団体
    ・君主      → 近代国家の特徴
    ○近代国家の再定義(p.18)
     ある領域の内部で、支配手段としての正当な物理的暴力行使の独占に成功したアンシュタルトAnstalt 的な支配団体。
    第二部 (君主の行政スタッフとしての)政治家の歴史的、社会学的類型学(p.19~)

    ・「臨時」の政治家
    ・「副業的」政治家
    ・職業政治家
    ○職業政治家の歴史的系譜
     君主が等族staendに対抗するするために利用してきた行政スタッフの歴史的系譜
    1.聖職者Kleriker
    2.人文主義的な教養を身につけた文人Literaten〔読書人〕
    3.宮廷貴族Hofadel
    4.ジェントリgentry
    5.大学に学んだ法律家Juristen →法学的合理主義→絶対主義国家の成立、近代革命
    第三部 政党制度と政党組織の考察(p.48)

    第四部 職業政治家の個人的前提条件(p.76~) ⇔ 政治家と倫理

    ・倫理的行為の二つの準則(p.89)
     倫理的に方向づけられたすべての行為は、根本的に異なった二つの調停しがたく対立した準則の下に立ちうる。
     1.「心情倫理的 Gesinnungsethisch」に方向づけられている場合
     2.「責任倫理的 Verantwortungsethisch」に方向づけられている場合
    「全能であると同時に慈悲深いと考えられる力が、どうしてこのような不当な苦難、罰せられざる不正、救いようのない愚鈍に満ちた非合理的なこの世を創り得たのか。この疑問こそは神議論の最も古い問題である。この力には全能と慈悲のどちらが欠けているのか、それとも人生を支配するのはこれとは全然別の平衡の原理と応報の原理―そのあるものは形而上学的に解釈でき、あるものは永遠に解釈できない―なのか。この問題、つまり、この世の非合理性の経験が、すべての宗教発展の原動力であった。」(p.93-94)

    「突然、心情倫理家が輩出して、「愚かで卑俗なのは世間であって私ではない。こうなった責任は私にではなく他人にある。私は彼らのために働き、彼らの愚かさ、卑俗さを根絶するであろう。」という合い言葉をわがもの顔に振り回す場合、私ははっきり申し上げる。―まずもって私はこの心情倫理の背後にあるものの内容的な重みを問題にするね。そしてこれに対する私の印象はといえば、まず相手の十中八、九までは、自分の負っている責任を本当に感ぜずロマンチックな感動に酔いしれた法螺吹きというところだ、と。人間的に見て、私はこんなものにはあまり興味がないし、またおよそ感動しない。これに反して、結果に対するこの責任を痛切に感じ、責任倫理に従って行動する、成熟した人間―老若を問わない―がある地点まで来て、「私としてはこうするよりほかない。私はここに踏み止まる」〔ルッターの言葉〕と言うなら、測り知れない感動をうける。これは人間的に純粋で魂をゆり動かす情景である。なぜなら、精神的に死んでいないかぎり、われわれ誰しも、いつかはこういう状態に立ちいたることがありうるからである。そのかぎりにおいて心情倫理と責任倫理は絶対的な対立ではなく、むしろ両々相俟って「政治への天職」をもちうる真の人間をつくり出すのである。」(p.102-103)

    マックス・ヴェーバー『職業としての政治』(1919)
    岩波文庫1980年 脇圭平訳
    Max Weber, POLITK ALS BERUF, 1919
    〔注〕本シリーズ、(1)、(3)、も参照。

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  51. http://hwm5.gyao.ne.jp/hkorihara/3kyotosympo.htm
    また、「1910年構成表」にはまだ姿を現さなかった「包括的な社会学的支配理論」すなわち「支配の社会学」が登場していることも、注目に値します。

    4. 「1914年構成表」

    『社会経済学綱要』の第一巻は1914年7月に配本されましたが、その冒頭には、ヴェーバーが執筆した1914年6月2日付け「序言Vorwort」が置かれ、そのあとに「全巻の構成 Einteilung des Gesamtwerkes」が掲げられていました。このうち、ヴェーバーの分担寄稿は、「第一篇Erstes Buch」、C. のⅠ.で、つぎの八項目からなっています。これを「1914年構成表」と呼ぶことにしましょう。

    Erstes Buch: Grundlagen der Wirtschaft.

    A. Wirtschaft und Wirtschaftswissenschaft.

    B. Die natuerlichen und technischen Beziehungen der Wirtschaft

    C. 経済と社会 Wirtschaft und Gesellschaft.

    Ⅰ. 経済と社会的秩序ならびに社会的勢力 Die Wirtschaft und die gesellschaftlichen Ordnungen und Maechte.

    1. [1] 社会的秩序という範疇。[2] 経済と法の原理的関係。[3] 団体の経済的関係一般。

    2. 家ゲマインシャフト、オイコス、および経営。

    3. 近隣団体、氏族、ゲマインデ。

    4. 種族的ゲマインシャフト関係。

    5. [1] 宗教ゲマインシャフト [2] 宗教の階級的被制約性; [3] 文化宗教と経済エートス。

    6. 市場ゲマインシャフト関係。

    7. [1] 政治団体、[2] 法発展の条件。[3] 身分、階級、党派。[4] 国民。

    8. 支配: a) 正当的支配の三類型。b) 政治的支配と教権制的支配。c) 非正当的支配。都市の類型学。d) 近代国家の発展。e) 近代的政党。

       Ⅱ. Entwicklungsgang der Wirtschafts- und sozialpolitischen Systeme und Ideale

      [項目中の [n] は、引用の便宜のため、折原が付加]

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  52.     第五版第二部:    理解社会のカテゴリー     : 支配の社会学

    第2部 
     (理解社会学のカテゴリー)_______
                         |
    第1章
     経済と社会秩序との原理的関係  第2章 「心理学」との関係  第一節 支配の諸構造形態と諸機能様式  2−9−1
    第2章 
    共同体の経済的関係一般  第5章 「ゲゼルシャフト関係」と  第二節 正当的支配の三つの純粋型  2−9−2
                   「ゲゼルシャフト行為」
    第3章
     経済との関係における
    共同社会関係と
    利益社会関係の諸類型 第5章 「ゲゼルシャフト関係」と    第三節 官僚制的支配の本質・その諸前提および設問  2−9−3
                  「ゲゼルシャフト行為」

    第4章 
    人種的共同関係        第1章 「理解」社会学の意味   第四節 家父長制的支配と家産制的支配  2−9−4
    第5章
     宗教社会学         第4章 「ゲマインシャフト行為」 第五節 封建制、身分制国家およひ家産制 2−9−5
                                    第六節 カリスマ的支配とその変形  2−9−6
                                    第七節 政治的支配と教権制的支配  2−9−7

    第6章
     市場共同体         第6章 「諒解」         第八節 非正当的支配(都市の類型学)   2−9−8
    第7章
     経済と法 (法社会学)    第3章 法教義学との関係     第九節 『国家社会学』(創文社、1992改訂版) 2−9−9 
    第8章
     政治的共同体     第7章 「アンシュタルト」と「団体」       |
                                         |
    第9章 支配の社会学                           |
         第1~7節 支配の社会学                    |
         第8節   都市の類型学 (都市社会学)             |
         第9節   国家社会学    _________________|
    付 録 音楽社会学  

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  53.     第五版第二部:    理解社会のカテゴリー     : 支配の社会学

    第2部 
     (理解社会学のカテゴリー)_______
                         |
    第1章
     経済と社会秩序との原理的関係  第2章 「心理学」との関係  第一節 支配の諸構造形態と諸機能様式  2−9−1
    第2章 
    共同体の経済的関係一般  第5章 「ゲゼルシャフト関係」と  第二節 正当的支配の三つの純粋型  2−9−2
                   「ゲゼルシャフト行為」
    第3章
     経済との関係における
    共同社会関係と
    利益社会関係の諸類型 第5章 「ゲゼルシャフト関係」と    第三節 官僚制的支配の本質・その諸前提および設問  2−9−3
                  「ゲゼルシャフト行為」      第四節 家父長制的支配と家産制的支配  2−9−4
                                   第五節 封建制、身分制国家およひ家産制 2−9−5

    第4章 
    人種的共同関係        第1章 「理解」社会学の意味   
    第5章
     宗教社会学         第4章 「ゲマインシャフト行為」 第六節 カリスマ的支配とその変形  2−9−6
                                    第七節 政治的支配と教権制的支配  2−9−7

    第6章
     市場共同体         第6章 「諒解」         第八節 非正当的支配(都市の類型学)   2−9−8
    第7章
     経済と法 (法社会学)    第3章 法教義学との関係     第九節 『国家社会学』(創文社、1992改訂版) 2−9−9 
    第8章
     政治的共同体     第7章 「アンシュタルト」と「団体」       |
                                         |
    第9章 支配の社会学                           |
         第1~7節 支配の社会学                    |
         第8節   都市の類型学 (都市社会学)             |
         第9節   国家社会学    _________________|
    付 録 音楽社会学  

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  54.     第五版第二部   :    支配の社会学

    第2部 
     (理解社会学のカテゴリー)
                         
    第1章
     経済と社会秩序との原理的関係   第一節 支配の諸構造形態と諸機能様式  2−9−1
    第2章 
    共同体の経済的関係一般       第二節 正当的支配の三つの純粋型  2−9−2
                  
    第3章
     経済との関係における
    共同社会関係と
    利益社会関係の諸類型        第三節 官僚制的支配の本質・その諸前提および設問  2−9−3
                      第四節 家父長制的支配と家産制的支配  2−9−4
                      第五節 封建制、身分制国家およひ家産制 2−9−5

    第4章 
    人種的共同関係           (第九節 『国家社会学』(創文社、1992改訂版) 2−9−9)
    第5章
     宗教社会学            第六節 カリスマ的支配とその変形  2−9−6
                      第七節 政治的支配と教権制的支配  2−9−7

    第6章
     市場共同体            第八節 非正当的支配(都市の類型学)   2−9−8
    第7章
     経済と法 (法社会学)       第九節 『国家社会学』(創文社、1992改訂版) 2−9−9 
    第8章
     政治的共同体                     |
                                |
    第9章 支配の社会学                  |
         第1~7節 支配の社会学           |
         第8節   都市の類型学 (都市社会学)    |
         第9節   国家社会学    ________|
    付 録 音楽社会学  

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  55.             (同じ順番で拡大再生産)
        第五版第二部   →    支配の社会学

    第2部 
     (理解社会学のカテゴリー)
                         
    第1章
     経済と社会秩序との原理的関係   第一節 支配の諸構造形態と諸機能様式  2−9−1
    第2章 
    共同体の経済的関係一般       第二節 正当的支配の三つの純粋型  2−9−2
                  
    第3章
     経済との関係における
    共同社会関係と
    利益社会関係の諸類型        第三節 官僚制的支配の本質・その諸前提および設問  2−9−3
                      第四節 家父長制的支配と家産制的支配  2−9−4
                      第五節 封建制、身分制国家およひ家産制 2−9−5

    第4章 
    人種的共同関係           (第九節 『国家社会学』(創文社、1992改訂版) 2−9−9)
    第5章
     宗教社会学            第六節 カリスマ的支配とその変形  2−9−6
                      第七節 政治的支配と教権制的支配  2−9−7

    第6章
     市場共同体            第八節 非正当的支配(都市の類型学)   2−9−8
    第7章
     経済と法 (法社会学)       第九節 『国家社会学』(創文社、1992改訂版) 2−9−9 
    第8章
     政治的共同体                     |
                                |
    第9章 支配の社会学                  |
         第1~7節 支配の社会学           |
         第8節   都市の類型学 (都市社会学)    |
         第9節   国家社会学    ________|
    付 録 音楽社会学  

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  56.  有斐閣62、78頁参照

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  57. 第1部
    第1章 社会学の根本概念 
    第2章 経済行為の社会学的基礎範疇
    第3章 支配の諸類型
    第4章 階級と身分
    第2部
    第1章 経済と社会秩序との原理的関係
    第2章 共同体の経済的関係一般
    第3章 経済との関係における共同社会関係と利益社会関係の諸類型
    第4章 人種的共同関係
    第5章 宗教社会学
    第6章 市場共同体
    第7章 経済と法 (法社会学)
    第8章 政治的共同体
    第9章 支配の社会学
         第1~7節 支配の社会学
         第8節   都市の類型学 (都市社会学)
         第9節   国家社会学
    付 録 音楽社会学  (→☆)
     

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  58. ウェーバーが戦った3つのもの


    官僚制、ナチス

    唯物史観


    自由と平等に懐疑的だった

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  59. 第一部一般社会学は支配から始まり家に終わる
    第二部形式社会学と逆

    第二部は1911-1913に書かれ
    第一部があと、1918-1920年に、書かれた

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  60.  利益社会関係   共同社会関係

            |    伝統的
       目的合理的| 感情的
    ________|_______
       価値合理的|
            |


      | I
    G |L
    __|__
    A |
      |


    GI
    AL

    パーソンズとの比較





    合法   伝統
       カリスマ

    都市

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  61. ウェーバー「国家社会学」訳者序文
    http://www.wombat.zaq.ne.jp/auamm705/kokka.html
     ウェーバーによれば、大衆デモクラシーといっても、大衆それ自身の内部から指導者を生み出すのではない。指導者を囲む従属者たちのデマゴギー を通じて大衆を獲得するのである。議会制の確立せる社会においては、この従属者たちは、いうまでもなく政党職員である。ところが、議会制の未成熟な社会で は、指導者の無責任な私的徒党や官吏が、従属者たちにほかならないのであり、結局、「議会なき民主主義」から、却って、官僚主義的な独裁制に移行するので ある。「議会なき民主主義」の常套手段である国民投票は、ヤーかナインをもって答えるのみであるから、それによっては、対立する利害関係の国家的見地にも とづく妥協が得られない。そこに、形式的にはデモクラシーの線にそいながら実質的には独裁制に移行するという徴憑を認め得るのである。

     ウェーバーは、かか る大衆デモクラシーの傾向の中で、議会主義を確立するためには、「国家機関としての議会」の機能、特に行政に対する監督という機能を通じて行政を公開し、 国民に対する不断の政治的教育を行うこと、また政党の組織を拡大強化し(名望家組織の政党を改革して、機械組織をもつ大政党を組織する)、真に大衆の期待 に答え得る政治家としての資質に恵まれた責任感の強い指導者を、政党の内部―議会の内部で選出することに、力を尽くさなければならぬ、と述べ、これらの各 項目について詳細に論じているのである。この意味において、ウェーバーの「国家社会学」は、最もすぐれた議会制度論の一つであるといい得るであろう。

     周知のように、ウェーバーの「国家社会学」は、ウェーバーが講義でその体系を予告し、またその具体化として、個別的に「新秩序ドイツの議会と統治」「職業としての政治」等の論文を公表しながらも、遂に自らの手では完成することのできなかった作品である。しかるに、ウェーバー学説のすぐれた理解者である ヴィンケルマンが、ウェーバーの体系に能う限り厳正な態度で即しながら、ウェーバーの右の二論文(第一章のみ「一般社会経済史要論」)、特に「新秩序ドイ ツの議会と統治」の極めて重要な部分を抽出することによって、ウェーバーの「国家社会学」を完成したのである。かくして、ウェーバーが最も心にかけていた トルソーは、慎重な発掘により美しい光を放ちはじめたといってよい。

     本書の公刊については、法律文化社の亀井蔀氏、井上重信氏の御尽力を受けた。ここに記して衷心より謝意を表する次第である。

         一九六〇年六月五日
                                  石尾芳久

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  62. [174]2010/11/29(月)23:58
     Gewaltapparat(暴力装置)という言葉は、
    『宗教社会学』の第11章に出てきます。
     しかし、この言葉自体がヴェーバーにおいて
    重要な位置を占めているわけではないと思われます。
    といのも『支配の社会学』や『政治的共同体』には出てこないからです。

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  63. [218]2011/01/05(水)19:47
    『支配の社会学』→先に書かれた。
      『理解社会学のカテゴリー』をベースに書かれている。
    『支配の諸類型』→後に書かれた。
      『社会学の基礎概念』をベースに書かれている。

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  64. [386]ミトラ~グノーシス 2012/03/05(月)10:15
    宗教社会学論文集は20代で大体読んだんだが「古代ユダヤ教」だけは読んでいなかった。50を
    過ぎてこの前初めて読んだ。やっぱりすごいな。ウェーバーは言い方がまわりくどいが自分の
    思い入れのある場面になると劇的な表現がとびだしてくるのが良い。「破滅的な意味喪失」とか
    「最後的帰結」とか。第2章の3とか7なんて書きながら自分で我を忘れている。「幸福の信義
    論」と「苦難の信義論」みたいなドストエフスキー的テーマを日本のウェーバー研究者はもっと
    議論してほしい。
    [387]ミトラ~グノーシス 2012/03/05(月)17:30
    信義論は神義論の間違いです。失礼。

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  65. [174]2010/11/29(月)23:58
     Gewaltapparat(暴力装置)という言葉は、
    『宗教社会学』の第11章に出てきます。
     しかし、この言葉自体がヴェーバーにおいて
    重要な位置を占めているわけではないと思われます。
    といのも『支配の社会学』や『政治的共同体』には出てこないからです。


    邦訳281
    原著358頁

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  66. http://yojiseki.exblog.jp/5106472/
    官僚制について
    アジア的生産様式論争を踏まえ、単一時間軸にとらわれない支配のあり方を図にしました。
    「アジア的〜」はアジアに限らない、 封建制は中心的帝国の支配の届かない場所でおこる、
    封建制は契約を要するので氏族支配とはギャップがある、 などが指摘できます。
    アジア的生産様式をどう解釈するかに関しては様々な議論(*)がありますが、一応別枠と解釈しました。


    参照:『世界共和国』(P33) →注:マルクスは1と2とを同じものとして考えている。
    1.氏族的社会構成体
     互酬的交換A(A〜Dに関しては文末の4つの交換図を参照)が支配的。
     部分的には他の共同体との間に略取‐再分配Bや商品交換Cがあったと思われる
     ⇒原始共同体

    2.アジア的社会構成体
     さまざまな交換形態がありつつ、略取‐再分配Bが支配的。
     常備軍、官僚制、文字、通信のネットワークをもつ、国家機構のほぼ完成された形態
     ⇒古代文明(エジプト、メソポタミア、インダス河流域、黄河流域)

    3.古典古代的社会構成体 (奴隷制?)
     アジア的社会構成体の亜周辺。
     文明を享受しつつも、互酬的交換Aを保持。
     民主主義体制が実現されるが、基盤に奴隷制(略取‐再分配B)
     ⇒ギリシアの都市国家

    4.封建的社会構成体
     アジア的社会構成体の亜周辺。
     さまざまな交換形態がありつつ、略取‐再分配Bが支配的。
     分権的で、アジア的社会構成体における中央集権的な国家のようにはなりえなかった。
     ⇒西ヨーロッパ、日本

    5.資本主義的社会構成体 (消費社会の中の奴隷制?)
     商品交換Cが支配的。
     略取‐再分配B(徴税→再分配、常備軍・官僚機構)・互酬的交換A(ネーション)も存続
     ⇒近代国家
     ⇒資本=ネーション=国家

    上記の全体像を時間軸にそって記述すると以下の図になります(一例)。



    ちなみにこの図に先に挙げた社会構成体を当てはめると以下になります。
        1
    2      3
    5      4
        5?

    「歴史の初期には、どこにもごく緩やかな王政があったが、その後の発展は王という一人の権力を貴族という複数の力が代行する方向に向かうか、あるいは温和な王権がだんだん強化されて自分の腹心的な官僚を権力維持の装置とし、これに立脚して温和な王権を強権的な王権に成長させるという方向に向かうか、この二つの途があった。」『古代農業事情』解説(安藤英治『マックス・ウェーバー』講談社学術文庫p343、注:「ライトゥルギー」=「対国家奉仕義務」同p355)

    ウェーバー自身は左:ドイツと右:ギリシアとして具体例を考えていたと思います。ただし、上図の左:官僚制と右:封建制を、あえて言えば左:古代中国と右:日本、左:NAM末期と右:FA 、とあてはめて考えることもできます。

    また、官僚制の存在は、私的官僚制と公的官僚制があるように、国家に限りません(「新秩序ドイツの議会と政府」『政治社会論集』ウェーバー)。

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  67. 支配の三つの類型がウェーバーの到達点だ

       伝統的
       /\
    合法的  カリスマ的
       \/
      両者は対立するが
      近代強権制に合流する

    返信削除
  68. 正統的支配の支配の三つの純粋型がウェーバーの到達点だ

       伝統的
       /\
    合法的  カリスマ的
       \/
      両者は対立するが
      近代強権制に合流する


    柄谷の4つの交換図に当てはめると以下になる

    合法的   伝統的
    カリスマ的 非正統的
          (都市?)

    カリスマ的は伝統から逸脱した比喩的表現と解釈した。

    都市は歴史的には資本に位置するが、コムーネとしての可能性はあった。

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  69. 一見単純すぎるようにも思えるが、
    正当的支配(正統的支配)の三つの純粋型がウェーバーの到達点だ。

       伝統的
       /\
    合法的  カリスマ的
       \/
      両者は対立するが
      近代強権制に合流する

    伝統、カリスマ、合法(『職業〜政治』ではこの順番)の分析は、

    宗教、経済、官僚制、という論考群の大枠に対応する。


    柄谷の4つの交換図に当てはめると以下になる。

    合法的   伝統的
    カリスマ的 非正当的
          (都市?)

    カリスマ的は伝統から逸脱した比喩的表現と解釈した。

    都市は歴史的には資本に位置するが、コムーネとしての可能性はあった。

    返信削除

  70. 一見単純すぎるようにも思えるが、
    正当的支配(正統的支配)の三つの純粋型がウェーバーの到達点だ。

       伝統的
       /\
    合法的  カリスマ的
       \/
      両者は対立するが
      近代強権制に合流する?

    伝統、カリスマ、合法(『職業〜政治』ではこの順番)の分析は、
    宗教、経済、官僚制、という論考群の大枠に対応する。

    柄谷の4つの交換図に当てはめると以下になる。

    合法的  | 伝統的
    _____|_____
    カリスマ的|非正当的
         |(都市?)

    「カリスマ的」は伝統から逸脱した比喩的表現と解釈した。
    都市は歴史的には資本に位置するが、コムーネとしてアソシエーションの可能性はあった。

    返信削除
  71. >>406
    >>407

    一見単純すぎるようにも思えるが、
    正当的支配(正統的支配)の三つの純粋型がヴェーバーの到達点だ。

       伝統的
       /\
    合法的  カリスマ的
       \/
      両者は対立するが
      近代強権制に合流する?

    伝統、カリスマ、合法(『職業〜政治』ではこの順番)の分析は、
    宗教、経済、官僚制、という論考群の大枠に対応する。

     国家  | 国民
    _____|_____
     資本  | X
         |

    上の柄谷の4つの交換図に当てはめると以下になる。


    合法的  | 伝統的
    _____|_____
    カリスマ的|非正当的
         |(都市?)

    「カリスマ的」は伝統から逸脱した比喩的表現と解釈した。
    都市は歴史的には資本に位置するが、コムーネとしてアソシエーションの可能性はあった。

    ちなみに、ヴェーバーが官僚制に対して両義的だったのは大学教授もまた私的官僚制のようなものだったからだろう。

    返信削除
  72. >>406,407
    一見単純すぎるようにも思えるが、
    正当的支配(正統的支配)の三つの純粋型がヴェーバーの到達点だ。

       伝統的
       /\
    合法的  カリスマ的
       \/
      両者は対立するが
      近代強権制に合流する?

    伝統、カリスマ、合法(『職業〜政治』ではこの順番)の分析は、
    宗教、経済、官僚制、という論考群の大枠に対応する。

     国家  | 国民
    _____|_____
     資本  | X
         |

    上の柄谷の4つの交換図に当てはめると以下になる。

    合法的  | 伝統的
    _____|_____
    カリスマ的|非正当的
         |(都市?)

    「カリスマ的」は伝統から逸脱した比喩的表現と解釈した。
    都市は歴史的には資本に位置するが、コムーネとしてアソシエーションの可能性はあった。

    ちなみに、ヴェーバーが官僚制に対して両義的だったのは大学教授もまた私的官僚制の一種だからだろう。

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  73. http://yojiseki.exblog.jp/5106472/
    官僚制について
    アジア的生産様式論争を踏まえ、単一時間軸にとらわれない支配のあり方を図にしました。
    「アジア的〜」はアジアに限らない、 封建制は中心的帝国の支配の届かない場所でおこる、
    封建制は契約を要するので氏族支配とはギャップがある、 などが指摘できます。
    アジア的生産様式をどう解釈するかに関しては様々な議論(*)がありますが、一応別枠と解釈しました。


    参照:『世界共和国』(P33) →注:マルクスは1と2とを同じものとして考えている。
    1.氏族的社会構成体
     互酬的交換A(A〜Dに関しては文末の4つの交換図を参照)が支配的。
     部分的には他の共同体との間に略取‐再分配Bや商品交換Cがあったと思われる
     ⇒原始共同体

    2.アジア的社会構成体
     さまざまな交換形態がありつつ、略取‐再分配Bが支配的。
     常備軍、官僚制、文字、通信のネットワークをもつ、国家機構のほぼ完成された形態
     ⇒古代文明(エジプト、メソポタミア、インダス河流域、黄河流域)

    3.古典古代的社会構成体 (奴隷制?)
     アジア的社会構成体の亜周辺。
     文明を享受しつつも、互酬的交換Aを保持。
     民主主義体制が実現されるが、基盤に奴隷制(略取‐再分配B)
     ⇒ギリシアの都市国家

    4.封建的社会構成体
     アジア的社会構成体の亜周辺。
     さまざまな交換形態がありつつ、略取‐再分配Bが支配的。
     分権的で、アジア的社会構成体における中央集権的な国家のようにはなりえなかった。
     ⇒西ヨーロッパ、日本

    5.資本主義的社会構成体 (消費社会の中の奴隷制?)
     商品交換Cが支配的。
     略取‐再分配B(徴税→再分配、常備軍・官僚機構)・互酬的交換A(ネーション)も存続
     ⇒近代国家
     ⇒資本=ネーション=国家

    上記の全体像を時間軸にそって記述すると以下の図になります(一例)。

        (1)
      農民共同組織
         |
        (2)
        城砦王政
      /      \
    (4)      (3)
    官僚制都市王政  貴族制ポリス
     |        |
    (5)      (6)
    独裁的      重装歩兵ポリス
    ライトゥルギー   |
    国家        |
     |       (7)
     |       民主政市民ポリス
     |        |
      \      / 
       \    /     
     ライトゥルギー世界帝国




    ちなみにこの図に先に挙げた社会構成体を当てはめると以下になります。
        1
    2      3
    5      4
        5?

    「歴史の初期には、どこにもごく緩やかな王政があったが、その後の発展は王という一人の権力を貴族という複数の力が代行する方向に向かうか、あるいは温和な王権がだんだん強化されて自分の腹心的な官僚を権力維持の装置とし、これに立脚して温和な王権を強権的な王権に成長させるという方向に向かうか、この二つの途があった。」『古代農業事情』解説(安藤英治『マックス・ウェーバー』講談社学術文庫p343、注:「ライトゥルギー」=「対国家奉仕義務」同p355)

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  74. 序説、中間


         二元論業
         隠れた神

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  75. 現世拒否神義論の三形式

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  76. http://booklog.kinokuniya.co.jp/nakayama/archives/2010/05/post_80.html

     また晩年のウェーバーの「老いらくの恋」の逸話もおもしろい。まだ発表されていない書簡などもあって、確実なところをつきとめることができないのだが、『中間考察』において、エロス論が展開される理由は、ウェーバーの恋愛がきっかけだと考えると、実にわかりやすいのである。「婚姻関係の枠外における性生活は、昔の農民にみられた有機的な生活の循環からいまや完全に抜けでいる人間を、なおも一切の生命の根源たる自然へとつなぎとめうるただ一つの絆となる」(ウェーバー『宗教社会学論選』邦訳一四〇ページ)という文章にこめられた熱情は強いものであり、それを理解するための手掛かりがそこにあるのかもしれない(もちろんエロスは抑圧から逃れるための出口としてウェーバーが理論的に提示した抜け道の一つにすぎないが)。

     この書物ではマリアンネの活動と、ウェーバーとの結婚生活にかけた思いの強さも描き出される。ウェーバーが『中間考察』で「老年のピアニッシモのときにいたるまで」と引用符をつけて書いているのが、マリアネンの著書からの引用であり、婚姻の絆を死にいたるまで握り締めていたというマリアンネの願いを肯定的に語ったものであることは、ぼくはこの書物を読んで初めて知ったのだった。

    【書誌情報】
    ■マックス・ウェ-バ-と妻マリアンネ ― 結婚生活の光と影
    ■クリスタ・クリュ-ガ-著
    ■徳永恂ほか訳
    ■新曜社
    ■2007/12
    ■322p / 19cm / B6判
    ■ISBN 9784788510784
    ■定価 3570円

    ●目次
    第1章 「私は婚約したつもりでいるんですが」
    第2章 「哀れな子よ、今日がどんな日か知っているのか、お前の父親は処刑されるのだぞ」
    第3章 「ぼくたちはお互い自由で対等なんだからね」
    第4章 「君たちはみんな、職業人だけがまともだと思っているのだ」
    第5章 「豚でさえそれには怖気をふるうだろうよ」―性倫理の原則的問題
    第6章 「友情(兄弟愛)―遥かな国」
    第7章 「…自分の国を追われた王様」
    第8章 「いざさらにイタカへと船をやれ―汝の老いへ、汝の死へと」
    第9章 「それでもやはり―戦争は偉大ですばらしい」
    第10章 「偶像や神像の瓦礫の山」

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  77. 池田昭著『ヴェーバーの日本近代化論と宗教―宗教と政治の視座から―』 評者・三木 英 掲載誌・宗教研究328(75-1)(2001.6)

    http://www.iwata-shoin.co.jp/shohyo/sho135.htm
     ヴェーバーは『儒教と道教』において、文化発展に決定的なことは戦争君主の軍事的カリスマと呪術師の平和主義的カリスマが一手に握られていたか否かであり、一手に握られていた場合どちらのカリスマが「一次的に」君主権力の発展の基礎となっているかが重要である、と述べている。池田氏が序論において行っているのは、ヴェーバーのこの指摘を敷衍し、分析のためのより明確な枠組みを提示することである。すなわち「権威の命令権力に基づいた力の行使の支配は、すべての社会関係ないしは社会集団を、主導する」(本書、九頁)との見地に立ち、宗教と政治との関係に着目して①政治・権力が宗教権力を掌握し、自己の権力の一次的な発展の基礎として自己の軍事的カリスマを置いている場合、②政治権力が、第一の場合と同じように宗教権力を掌握しているが、しかし、第一の場合と違って自己の権力の一次的な発展の基礎として、宗教権力の平和主義的カリスマを置いている場含、③第一・第二の場合とは違って宗教権力と政治権力がそれぞれ独立し、自己のカリスマに基づいている場合、と三つの枠組みを設定しているのである。そして日本は①に拠って、中国は②、インドは③に拠って論じられることになる。
     宗教と政治との関係といっても、本書では日本に存在するあらゆる宗教が言及されるわけではない。ヴェーバーに倣い、「宗教の規範や生活様式が一定の体系をもち、その担い手も一定の組織をもっている、そうした宗教」(本書、一六頁)に着目しようというのが、本書の基礎的な視点である。その上で、第一部第一章は神道に言及する。近代化と選択的親和性をもつものとして浄土真宗、禅、新宗教等をそれと措定した研究はこれまでにも数多く現れてはいるが、西欧資本主義という異文化を導入し受容を可能ならしめる文化伝統は神道(地域神=カミの崇拝)のものであると見、その習合能力を評価するのである。

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  78. 宗教社会学論選 [単行本]
    マックス・ヴェーバー (著), 大塚 久雄 (翻訳), 生松 敬三 (翻訳)

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    5つ星のうち 5.0 ウェーバー宗教社会学が凝縮された1冊 2002/9/8
    By IWGP
    ウェーバーは,人間の行為を大きく動かすものは利害よりもむしろ理念であると考え,その理念として宗教に着目する.宗教がどのようにして人間の行為や社会を形成したのか,という問題を経済との関連で議論していく.このような問題意識から行われたウェーバーの宗教社会学に足を踏み入れるためには本書は最適な一冊であろう.
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    5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
    5つ星のうち 5.0 永遠の古典の一 2009/4/10
    By 麒麟児 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
    かつて大学のゼミで購読した一冊。有名な「転轍手」理論を記述した一文、「人間の行為を直接に支配するものは、利害関心(物質的ならびに観念的な)であって、理念ではない。しかし、「理念」によってつくりだされた「世界像」は、きわめてしばしば転轍手として軌道を決定し、そしてその軌道の上を利害のダイナミックスが人間の行為を推し進めてきたのである」(58頁)は、今もヴェーバーの思考の精髄であると思う。

    人間の可能性を高らかに歌い上げた一文にしてこれを超える表白を、当方は未だ知らない。
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    5つ星のうち 5.0 『世界宗教の経済倫理』の「中間考察」 2010/2/21
    By セロリ
    この選集に収録されているのは、『世界宗教の経済倫理』の「序論」と「中間考察」であるが、「序論」の難解さに比べて、「中間考察」は、非常に読みやすい。

    この箇所で、最も注目されるのは、「悪の信義論」の三類型であろう。

    特に、一神教における悪の信義論は、分かりやすい。

    ほとんど、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』のイワンの議論で説明されている内容と同一だからだ。

    ところが、不思議なことに、注釈には、トルストイやその他の小説家の名前が出てくるのに対して、ドストエフスキーの名前は、呈示されていない。

    やっぱり、大先生でも、ネタばれは、少し恥ずかしいのか、と思った。

    『古代ユダヤ教』の冒頭の節の締めくくりに、ヤハウェという絶対神と、ラーという王を神とする古代エジプトの宗教を、相互の観点から見て、比較している部分があるが、認識論の応用方法として、『赤と黒』なみに分かりやすいと感心したものだ。

    しかし、この中間考察で行われている世界観の対比方法は、それに加えて、動的な認識の変化も分析しており、興味深さのあまり、自分でも行ってみたくなった。

    勿論、正統な読み方は、意識の存在拘束性は、一元的に決定されるのではなく、社会的存在と親和性のある可変的なイデオロギーと結合する、という方法論が説明されている、と言うべきだろう。

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  79. 宗教社会学論選 [単行本]
    マックス・ヴェーバー (著), 大塚 久雄 (翻訳), 生松 敬三 (翻訳)
    みすず書房 1972年10月25日発行

    目次

    1 宗教社会学論集 序言
    2 世界宗教の経済倫理 序論
    3 世界宗教の経済倫理 中間考察
      宗教的現世拒否の段階と方向に関する理論
    付録 儒教とピュウリタニズム
    訳者後記



    宗教社会学論選

    著者
    マックス・ヴェーバー
    訳者
    大塚久雄
    訳者
    生松敬三


    「近代ヨーロッパの文化世界に生を享けた者が普遍史的な諸問題を取扱おうとするばあい、彼は必然的に、そしてそれは当をえたことでもあるが、次のような問題の立て方をするであろう。いったい、どのような諸事情の連鎖が存在したために、他ならぬ西洋という地盤において、またそこにおいてのみ、普遍的な意義と妥当性をもつような発展傾向をとる――と少なくともわれわれは考えたい――文化的諸現象が姿を現わすことになったのか、と。」
    マックス・ヴェーバーは、『宗教社会学論集』(全三巻)の冒頭を飾る序言でその視座をこのように設定している。そして数学、音楽、建築、法律、政治などの諸現象の吟味を通して、ついに近代西洋におけるもっとも運命的な力としての「近代資本主義」に焦点を合わせる。ヴェーバーの宗教社会学は、古今東西のさまざまな社会において「近代資本主義」の発展を阻止しあるいは促進した諸要因、とりわけ宗教意識の質の問題、をめぐって展開されるのである。
    本書は『宗教社会学論集』のなかから訳者が選んだ方法上・理論上の基軸をなす重要な論文によって構成されている。「人間の行為を直接に支配するものは、利害関心(物質的ならびに観念的な)であって、理念ではない。しかし、『理念』によってつくりだされた『世界像』は、きわめてしばしば転轍手として軌道を決定し、そしてその軌道の上を利害のダイナミックスが人間の行為を推し進めてきたのである。」本書を貫く、ことがらに即した学問的態度、よび歴史と人間に対する深い洞察は、読者を世界の新たな把握へと導くであろう。
    「宗教社会学論選」の著訳者:

    マックス・ヴェーバー
    Max Weber
    1864年ドイツ、エルフルトに生れる。ハイデルベルク、ベルリン、ゲッティンゲンの各大学で法律学を専攻し、歴史、経済学、哲学に対する造詣をも深める1892年ベルリン大学でローマ法、ドイツ法。商法の教授資格を得、同年同大学講師。1893年同助教授、1894年フライブルク大学経済学教授、1897年ハイデルベルク大学経済学教授。1903年病気のため教職を去り、ハイデルベルク大学名背教授となる。1904年Archivfur Sozialwissenschaft und Sozialpolitikの編集をヤッフェおよぴゾムバルトとともに引受ける。同年セントリレイスの国際的学術会議に出席のため渡米。帰国後研究と著述に専念し上記Airchivに論文を歳々と発表。1918年ウィーン大学教授・1919年ミュンへン大学数授、経済史を講義。1920年ミュンへンで歿。著書は『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(岩波文庫、1989)『儒敦と道教』(創文社、1971)『古代ユダヤ教』全3巻、岩波文庫、1996)『古代社会経済史―古代農業事情―』(東洋経済新報社、1959)『支配の社会学』(全2巻、創文社、1960-62)『一般社会経済史要論』(岩波書店、1954-55)ほかが邦訳されている。
    ※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
    大塚久雄
    おおつか・ひさお
    1907年京都に生れる。1930年東京大学経済学部卒業。元東京大学数授。国際基督教大学数授。1996年歿。著書『大塚久雄著作集』(全13巻、岩波書店、1969-86)『生活の貧しさと心の貧しさ』(1978)『社会科学と信仰と』(1994、以上みすず書房)。訳書 マックス・ヴューバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(岩波書店、1989)。
    ※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。
    生松敬三
    いきまつ・けいぞう
    1928年東京に生れる。1950年東京大学文学部哲学科卒業。元中央大学教授。1984年歿。著書『現代ヨーロッパの精神史的境位』(福村出版、1971)『書物渉歴』(全2巻、みすず書房、1984)。訳書 スチュアート・ヒューズ『意識と社会』同『ふさがれた道』同『大変貌』(以上、共訳、みすず書房、1970、1978)。
    ※ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

    目次

    1 宗教社会学論集 序言
    2 世界宗教の経済倫理 序論
    3 世界宗教の経済倫理 中間考察
      宗教的現世拒否の段階と方向に関する理論
    付録 儒教とピュウリタニズム
    訳者後記
    この本の関連書

    宗教改革と近代社会【四訂版】
    資本の時代 1
    資本の時代 2
    マックス・ウェーバー
    歴史は科学か【改訂版】
    ウェーバーとトレルチ【オンデマンド版】
    大塚久雄 人と学問

    宗教改革と近代社会【四訂版】 [著者] 大塚久雄
    資本の時代 1 [著者] エリック・ジョン・ホブズボーム
    [訳者] 柳父圀近
    [訳者] 長野聰
    [訳者] 荒関めぐみ
    資本の時代 2 [著者] エリック・ジョン・ホブズボーム
    [訳者] 松尾太郎
    [訳者] 山崎清
    マックス・ウェーバー [著者] マリアンネ・ウェーバー
    [訳者] 大久保和郎
    歴史は科学か【改訂版】 [著者] エドワルト・マイヤー
    [著者] マックス・ヴェーバー
    [訳者] 森岡弘道
    ウェーバーとトレルチ【オンデマンド版】 [著者] 柳父圀近
    大塚久雄 人と学問 [著者] 石崎津義男
    「宗教社会学論選」の画像:

    宗教社会学論選


    表紙
    背表紙
    裏表紙

    「宗教社会学論選」の書籍情報:

    四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/224頁
    定価 2,940円(本体2,800円)
    ISBN 4-622-00556-5 C1014
    1972年10月25日発行

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  80. 略年譜 [編集]

    1864年 プロイセン王国エルフルトにて、父は政治家、母は上流階級出身の敬虔なプロテスタントの裕福な家庭に長男として生まれる。大学入学前に王立王妃アウグスタ・ギムナジウムで学ぶ。
    1882年 ハイデルベルク大学、ベルリン大学等で法律学、経済史などを学ぶ。
    1883年 シュトラスブルクにて予備役将校制度の志願兵として1年間の軍隊生活を送る。 
    1889年 「中世商事会社史」で博士の学位を取得、テオドール・モムゼンより、「わが子よ、汝我にかわりてこの槍を持て」という祝辞を送られる。
    1892年 ベルリン大学の私講師となり、ローマ法と商法を講義。「東エルベ・ドイツにおける農業労働者の状態」(社会政策学会による農業労働者調査報告)。
    1893年 マリアンネと結婚。
    1894年 30歳の若さでフライブルク大学の経済学正教授として招聘される。フライブルクの同僚には哲学者のハインリヒ・リッケルトがいた。
    1895年 フライブルク大学での教授就任講演「国民国家と経済政策」で賛否両論の大きな反響を引き起こす。
    1896年 ハイデルベルク大学に招聘される。
    1898年 実父との確執から神経を病み、大学を休職しサナトリウムで静養。
    1903年 病気のためハイデルベルク大学の教職を辞して名誉教授となる。
    1904年 ようやく病気から癒え、新たな学問活動を再開。「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」を発表。セントルイス万国博覧会の際に開かれた学術会議への出席のためアメリカに旅行し、そのついでにアメリカのプロテスタント諸派を調査。ヴェルナー・ゾンバルトやエドガー・ヤッフェらと共に、「社会科学・社会政策雑誌」(Archiv für Sozialwissenschaft und Sozialpolitik)の編集に従事し始める。
    1905年 第一次ロシア革命に際し、ロシア語を習得。
    1906年 ネッカー川の畔の家に移り、知的サークルの中心的存在として、エルンスト・トレルチやカール・ヤスパースらと交わる。ロシア革命に関する諸論文を執筆・公表。
    1910年 「経済と社会」に含まれる諸論文の執筆を開始。
    1911年 「世界宗教の経済倫理」の執筆を開始。
    1914年 第一次世界大戦勃発。活発に政治的発言を行うのと同時に、翌1915年にかけてハイデルベルクの陸軍野戦病院で軍役を行う。
    1916年 「儒教と道教」「ヒンドゥー教と仏教」を発表。

    臨終の床に伏すヴェーバー

    1917年 「古代ユダヤ教」を発表。「国家社会学の諸問題」(10月25日、ウィーン、未公表)、「職業としての学問」(11月7日、ミュンヘン)を講演。この講演内容の出版は1919年。
    1918年 ウィーン大学に招聘される
    1919年 ミュンヘン大学に招聘され、そこで「職業としての政治」(1月28日)を講演。この講演内容の出版は1919年。
    1920年 ミュンヘンでスペインかぜに因る肺炎のため死去。56歳。

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  81. 柄谷交換図、大審問官バージョン


    3権威|2奇跡
    ___|___
    1パン|
       |

    悪魔:
    1「石をパンに変えよ」
    2「塔から飛び降りて、奇跡を見せよ」
    3「私(悪魔)にひざまづけば、この地上の権威と栄光を差し上げましょう」

    キリスト:
    1「人はパンのみにて生きるにあらず」
    2「神を試みてはならない」
    3「ただ神にのみ仕えよ」





    今この瞬間にも将来に渡って処理出来ない廃棄物を原発は出している。そう考えると、柄谷行人が先のシンポジウムで発言した様に、代替案など考えずに今すぐ原発を止めろ、というのは至上命題として正しい気がする。むろん飯田哲也氏や田中優氏が言う様に代替案はある。だがもっと深い良心の声として…


    悪魔:
    1「ウランを電力に変えよ」
    2「放射能をばらまいて、直ちに影響が出る証拠を見せよ」
    3「天下りを認めれば、この地上の権威と栄光を差し上げましょう」

    現代のキリスト:
    1「人は電力のみにて生きるにあらず」
    2「現在及び未来の子どもをモルモットにしてはならない」
    3「ただ民にのみ仕えよ」

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  82.   経済の領域
      政治の領域 
      美の領域 
      性愛の領域
      知性の領域

      |知性美
    政治|性愛
    __|__
      |
    経済|

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  83.       禁 
          欲 西欧的
          |
     世俗外__|__世俗内
    (遁世)  |
          |
     インド的 瞑 中国的?
          想

     あるいは、

         世俗外
         (遁世) インド的
          |
      禁___|___瞑
      欲   |   想
          |
         世俗内

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  84. ジャイナ教 禁 
      仏教  欲 西欧的
          |
     世俗外__|__世俗内
    (遁世)  |
          |
     インド的 瞑 中国的?
          想

     あるいは、

         世俗外
         (遁世) インド的
          |
      禁___|___瞑
      欲   |   想
          |
         世俗内

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  85. ヴェーバーの経済と社会、宗教社会学論の関係は
    柄谷のトラクリ、世界史の構造の関係に近い

    返信削除
  86. ジャイナ教 禁 
      仏教  欲 西欧的
          |
     世俗外__|__世俗内
    (遁世)  |
          | ユダヤ的
     インド的 瞑 中国的?
          想

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  87. 一見単純すぎるようにも思えるが、
    正当的支配(正統的支配)の三つの純粋型がヴェーバーの到達点だ。

       伝統的
        |
      カリスマ的
       /\
    合法的  合法的
    目的   価値
       \/
      両者は対立するが
      近代強権制に合流する?

    返信削除
  88. 一見単純すぎるようにも思えるが、
    正当的支配(正統的支配)の三つの純粋型がヴェーバーの到達点だ。

       伝統的
        |
      カリスマ的
       / \
    合法的   合法的
    目的    価値
       \ /
      両者は対立するが
      近代強権制に合流する?

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  89. ジャイナ教 禁 
      仏教  欲 西欧的
          | カルヴァン派(神の道具)
     世俗外__|__世俗内
    (遁世)  | ルター派(神の容器)
          | ユダヤ的
     インド的 瞑 中国的?
          想

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  90. Iron cage Max Weber


    プロテスタンティズム
    鉄のような外枠
    鉄の檻

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  91. 英語版目次の方がわかりやすい

    Table of contents (from the 1958 Scribner's edition, translated by Talcott Parsons)

    Part 1. The Problem
     I. Religious Affiliation and Social Stratification
     II. The Spirit of Capitalism
     III. Luther's Conception of the Calling. Task of the Investigation.
    Part 2. The Practical Ethics of the Ascetic Branches of Protestantism.
     IV. The Religious Foundations of Worldly Asceticism
      A. Calvinism
       Predestination; Elimination of Magic; Rationalization of the World; Certainty of Salvation; Lutheranism vs. Calvinism;
       Catholicism vs. Calvinism; Monasticism vs. Puritanism; Methodical Ethic; Idea of Proof.
      B. Pietism
       Emotionalism; Spener; Francke; Zinzendorf; German Pietism.
      C. Methodism
      D. The Baptism Sects
       Baptist and Quaker; Sect Principle; Inner Worldly Asceticism; Transformation of the World.
     V. Asceticism and the Spirit of Capitalism
      Richard Baxter; Meaning of Work; Justification of Profit; Jewish vs. Puritan Capitalism; Puritanism and Culture; Saving and Capital; Paradox of Asceticism and Rich; Serving Both Worlds; Citizenry Capitalistic Ethic; Iron Cage of Capitalism.

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  92. マックス・ヴェーバーによる支配の3類型-「支配の社会学」から-
     支配の3類型というものがある。マックス・ヴェーバーによると、支配(国家権力)の正統性の根拠には3つの分類(純粋な型)があるという(マックス・ヴェーバー「支配の社会学」(世良晃志郎訳、創文社))。

    ・合法的支配:制定規則による合法的支配。形式的に正しい手続きで定められた制定規則によって、任意の法を創造し、変更しうるという観念による。最も純粋な型は、官僚制的支配。継続的な仕事は、主として官僚制的な力によって行われるが、最高権力者は、君主(世襲カリスマ的支配)であるか、国民によって選ばれた大統領(カリスマ的ヘル(主人))であるか、議会団体によって選挙されるかである。

    ・伝統的支配:昔から存在する秩序と支配権力の神聖性、を信じる信念に基づく。最も純粋な型は家父長的制的な支配。命令者の型は「主人」であり、服従者は「臣民」であり、行政幹部は「しもべ」である。

    ・カリスマ的支配:支配者の人(パーソン)と、この人のもつ天与の資質(カリスマ)、とりわけ呪術的能力・啓示や英雄性・精神や弁舌の力、とに対する情緒的帰依によって成立する。永遠に新たなるもの・非日常的なるもの・未曾有なるものと、これらのものによって情緒的に魅了されることが、この場合、個人的帰依の源泉なのである。最も純粋な型は、預言者・軍事的英雄・偉大なデマゴーグの支配である。専ら純粋に指導者個人に対して、彼の個人的・非日常的資質の故に、服従が捧げられるのであって、彼の制定法上の地位や伝統的な権威に基づいて服従が行われるのではない。

     簡単に言うと、
    ・合法的支配とは、正当な手続きにより定められた法律により支配や権威の正統性が担保されるとするもの。
    ・伝統的支配とは、昔からある伝統や風習、家柄、身分によって支配や権威の正統性が担保されるとするもの。
    ・カリスマ的支配とは、個人的資質(パーソナリティ)により大多数の大衆の心を捉え、大衆的帰依による圧倒的な支持と賛同を集めたカリスマ的為政者によって支配や権威の正統性を担保するものである。

     このうち、カリスマ的支配というものが厄介なのである。
     アドルフ・ヒトラーや毛沢東などの事例を見ればわかるが、カリスマ的支配は理性ではなく、情緒的なものによる支配であり、心酔した大衆による熱狂的な支持をもたらすので危険である。小泉純一郎元総理の場合もカリスマ的支配に近いものを感じる。当然、日本は法治国家であり、合法的支配のもとにあるが、あまりにも小泉純一郎個人に情緒的帰依を行った人が多かったような気がした。

     この支配の3類型を念頭に民主党代表選挙を見てみると面白いのではないか。そう思って、今日はマックス・ヴェーバーの類型を紹介してみました。
    http://blog.livedoor.jp/blog_de_blog/archives/51526641.html

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  93.  ニーチェと違いウェーバーはルサンチマンを権力者側の問題にした
    (有斐閣支配の社会学110頁)

    またカリスマに関しては霊の優位ということで遺稿「パリサイびと」が重要な考察となる

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  94. 世界宗教の経済倫理 中間考察 (『宗教社会学論選』みすず書房) 
      宗教的現世拒否の段階と方向に関する理論

    現世拒否の諸動機の合理的構成がもつ意味
    禁欲と神秘論の類型学
    現世拒否の諸方向。経済的・政治的・審美的・性愛的・知的諸領域
    現世拒否の諸段階
    神義論の三つの合理的形態

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  95. 【人民日報】中国人は無信仰ではない!「文化」を信仰し「良心」に基づいて行動している[05/16]
    1 :帰って来た仕事コナカッタ元声優 φ ★:2013/05/16(木) 01:24:38.36 ID:???
    「中国人は信仰を持たない」との国際社会の見方に対し、
    中国の大学教授が「中国人は文化を信仰している」と反論した。14日付で人民日報が伝えた。

    中国人民大学新聞学院の趙啓正院長は、「世界人口の84%は『信仰している宗教がある』と答えており、
    外国人との交流の場では『中国人は何を信仰しているのか?』と興味津々に尋ねられる」と話す。

    趙院長によると、「中国人は信仰する宗教がないようだが、何が自らの行動を正しく導いてくれるのか?」とよく聞かれるが、
    「中国人は文化を信仰している」とし、「道(タオ)」に対する信奉と崇拝こそが中国伝統文化における信仰の中心だと説明する。

    中国人には家族、友人、同僚、隣近所という「神様」がおり、至るところで彼らの目が光っている。
    自らの言動を戒めるものは「良心」だ。

    中国語には「天地良心(=良心に誓って悪いことはしていない)」や
    「君子慎独(=他人が見ていないところでも道徳や規範を守る)」といった言葉があるが、
    いずれも「自分を戒めるのは自分」という意味である。

    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130515-00000035-xinhua-cn


    ジャイナ教 禁 
      仏教  欲 西欧的
          |
     世俗外__|__世俗内
    (遁世)  |
          | ユダヤ的
     インド的 瞑 中国的
          想

     参考:ウェーバー『宗教社会学』第十節

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  96. 『社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」』(Die 'Objektivität' sozialwissenschaftlicher und sozialpolitischer Erkenntnis)



    商品の説明
    内容紹介
    今世紀初頭,社会科学に巨大な業績をのこしたヴェーバーが,社会科学の方法論について論じた記念碑的論文(1904).認識理想としての「価値自由」と方法概念としての「理念型」を定式化し,後世に大きな影響を与えた.本文の理解を助けるための付録3篇,詳細な解説・注,索引を付す.旧版「社会科学方法論」の補訳新版.
    内容(「BOOK」データベースより)
    今世紀初頭、社会科学に巨大な業績をのこしたヴェーバーが、社会科学の方法論について論じた記念碑的論文(1904)。認識理想としての「価値自由」と方法概念としての「理念型」を定式化し、後世に大きな影響を与えた。本文の理解を助けるための付録3篇、詳細な解説・注、索引を付す。旧版『社会科学方法論』の補訳新版。

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  97.      |非人格的 |人格的
     ____|_____|_______
     制度的 |合法的支配|伝統的支配
     ____|_____|_______
     非制度的|     |カリスマ的支配
    _____|_____|_______
     自主的 |資本主義 |自主管理

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  98. したがって、家父長制的家産制は、自分自身に対して、また臣民に対して、みずからを、臣民の「福祉」の保育者として、正当化せざるをえないのである。「福祉国家」こそ家産制の神話であり、それは誓約された誠実という自由な戦友関係に発したものではなく、父と子との間の権威主義的関係にもとづいている。「国父」というのが、家産制国家の理想なのである。したがって、家父長制は、特殊の「社会政策」の担い手たることがありうるし、また、大衆の好意を確保しなければならない十分な理由があるときは、事実、常に社会政策の担い手になった。例えば、スチュアート朝が清教徒的市民層や半封建的名望家層と闘争状態にあった時代の、近世イギリスにおいてそうである。ロードLaudのキリスト教的社会政策は、半ばは教会的な、半ばは家産制的な動機に発したものなのである。(『支配の社会学Ⅱ』、世良晃志郎訳)

     ウェーバーがいうのは、イギリスのスチュアート王朝、つまり、絶対主義王権によってとられた「社会政策」が、家産制国家アジア的国家のそれと同じだということです。東ローマ帝国(ビザンツ)もロシア帝国も、さらに、イスラーム国家も「社会福祉政策」をもっていました。それは、国家を略取‐再分配という交換様式において見るならば、べつに驚くべきことではありません。


    世界共和国へ
    柄谷行人
    3世界経済
    1国家
    5国家の自立性

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  99. 《農民こそは神意にかなった敬な人間の特殊な典型であるとみなされるのは、一般的にはまったく近代的な現象である》(『宗教社会学』)。ユダヤ教やイスラーム教はいうまでもありませんが、仏教でも、農民は布教の対象とみなされなかった。仏教はもっぱら都市の商人階級に広がったのです。キリスト教でも、農民に価値がおかれるようになったのは、ルター派やロシア正教の近代版においてにすぎません。

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  100. 一般に、呪術師は雨乞い祈禱師ですが、メソポタミアやアラビアでは、収穫を生み出すのは雨ではなく、もっぱら灌漑であると見なされた。このことが、国王の絶対的支配を生んだわけですが、同時に、大地や人間を産み出す神ではなく、それらを「無から」創り出す神という観念を生ぜしめる一つの源泉となった、とウェーバーはいっています。それに対して、インドや中国では、「神なき」宗教倫理が生じた、と。

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  101. 《農民こそは神意にかなった敬虔な人間の特殊な典型であるとみなされるのは、一般的にはまったく近代的な現象である》(『宗教社会学』)。ユダヤ教やイスラーム教はいうまでもありませんが、仏教でも、農民は布教の対象とみなされなかった。仏教はもっぱら都市の商人階級に広がったのです。キリスト教でも、農民に価値がおかれるようになったのは、ルター派やロシア正教の近代版においてにすぎません。


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  102. http://libir.soka.ac.jp/dspace/bitstream/10911/2425/1/KJ00004861323.pdf#search='%E3%
    82%A2%E3%83%AB%E3%83%95%E3%83%AC%E3%
    83%BC%E3%83%88%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%84+%E7%A4%BE%
    E4%BC%9A%E5%AD%A6'
    知を告白す るに過ぎな い」 (幻ωH}ω.OQH・=二一百ハ) と述 べるほどに、顕著 とな って いく。 さら に、自らが創設メ ンバーであ った 一九 一〇年 のドイ ツ社会学会第 一回大会で、アルフレート ・プ レーツが人種理論に基 づく報告を行うと、それ への討論 で、アメリカでの白人と黒人の対立を人種的本能 に根ざす とする説を退け、「あ る特 定 の社会学的経過が (中略)生まれ つきの遺伝的な素質に還元できると いう (中略)具体的な事実が今日存在するとい う ことに対 し て、私 は断固 として異議 を申し立 てる」 (ωω層ω.島り・二五五頁) と述 べるに及ん で、彼 の人種概念 への疑 義 は決定的 とな ったと いえよう

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  103. http://search.yahoo.co.jp/search?p=%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%
    95%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%
    83%84+%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E5%AD%A6&ei=UTF-8&fr=applpd&x=wrt

    1422夜『アーリア神話』レオン・ポリアコフ|松岡正剛の千夜千冊
    その頂点にいたのがフランスの外交官で歴史家で、また東洋史の研究者であって、かつ 人種的社会学の創始者ともなっ .... ヒトラーが1935年に大学教授に任命した アルフレート・プレーツは、優生学を「人種衛生学」に改変し、ドイツ最大の産業 ...
    1000ya.isis.ne.jp/1422.html


    マックス ・ ウェーバーにおけるエスニシティ概念 (Adobe PDF)
    に、 自らが創設メンバーであった 一 九一 〇年のドイツ社会学会第一 回大会で、 アルフレート・プレーツが人種理論に基. づく報告を行うと、 それへの討論で、 アメリカで の白人と黒人の対立を人種的本能に根ざすとする説を退け、 「ある特. 定の社会学的 経過が ...
    libir.soka.ac.jp/dspace/bitstream/10911/.../KJ00004861323.pd...

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  104. http://search.yahoo.co.jp/search?p=%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%
    95%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%
    84&ei=UTF-8&fr=applpd

    第3章 優生学とは何か
    この考えはさらにアルフレッド・プレッツ"Alfred Ploetz" 氏とウィルヘルム・シャル マイエル"Wilhelm Schallmayer" 氏に受け継がれ、1895年プレッツにより『民族・社会 生物学雑誌』が創刊され、また1905年にはドイツに「民族衛生学会」(註:民族衛生学と は優生 ...
    homepage2.nifty.com/etoile/hansen/03eugenics.html
    シリーズ・現代の優生思想との対決(8)優生学の歴史 手ポリオ
    この考えはさらにアルフレッド・プレッツとウィルヘルム・シャルマイエルに受け継がれ、 1895年プレッツにより『民族・社会生物学雑誌』が創刊され、また1905年にはドイツに「 民族衛生学会」(註:民族衛生学とは優生学と同義。)が設立される。
    www.asyura2.com>HOME>掲示板>不安と不健康9
    saigon ronin: 優生学=人種差別のルーツとは? 2
    1895年 ドイツ人優生学者アルフレート・プレッツ博士が『民族衛生学の基本指針』 を 出版。「ドイツ優生学」 のはじまり。 1900年 アメリカ本土への日本人移民の数が 初めて年間1万人に達する。 1901年 カリフォルニア州とネバダ州が、連邦 ...

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  105. 二重道徳
    岩波文庫版 古代ユダヤ教上19頁

    柄谷世界史の構造
    二重道徳,151~2^484


    http://firstpage.xxxxxxxx.jp/sub-500/sub472.htm

    解説文(「岩波文庫解説総目録」或いは、表紙より引用)

    ユダヤ人とは何であったのか。本書は賤民バーリア民族となるその運命的過程を叙述し、 賤民資本主義の本質を解明する。ヴェーバーの比較宗教社会学研究の中で『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』と併せて西洋近代経済倫理の歴史的理解に重要な著作。(全3冊)

    発行
    岩波文庫 1996年9月17日 第1刷
    著者名
    マックス ヴェーバー   
    タイトル
    古代ユダヤ教 (こだいユダヤきょう) 全3冊  
     
    上記著作より、本文書き出し1ページを引用

        第一章  イスラエル誓約同志共同態とヤハウェ
      序論----ユダヤ宗教史の社会学的問題
     ユダヤ教は、宗教史的・社会学的にみて独自の問題をもっている。この問題はまさにインドのカースト秩序と比較することによってもっともよく理解できる。 ではいったい社会学的にみてユダヤ人とはなんであったのか。一つのパーリア民族(Pariavolk 賤民)であった。 その意味は、われわれがインドから知るごとく、儀礼的に、形式上あるいは事実上、社会的環境世界から遮断されているような客人民族のことである。 環境世界に対するユダヤ人の態度の本質的諸特徴、わけても〔中世の〕強制隔離よりはるかに以前から存在していた自由意志によるユダヤ人居住区の存在や対内・対外道徳という二重道徳のつかいわけ、 はすべてこのパーリア民族から由来すると見られるのである。 ところでユダヤ民族は、次の三つの重要な事情によって、インドの賤民諸部族とは相違している。
     (1)ユダヤ民族は、カースト秩序のないような環境世界の中で、一つのパーリア民族であった(というよりはむしろ、一つのパーリア民族となった)。

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  106. 官僚制の逆機能
    http://note.masm.jp/%B4%B1%CE%BD%C0%A9%A4%CE%B5%D5%B5%A1%C7%BD/
    官僚制の逆機能 †
    官僚制は,本来は合理的な管理・支配の制度として生み出されたものである。しかし,人間性に対する配慮が欠けているため,さまざまな予期しないマイナスの効果(逆機能)が出てきた。
    たとえば,組織全体よりも自分自身の所属する利益が優先されて全体の利益につながらないとか,組織の力と自分の力を混同し,外部に対して威圧的な行動をとるとか,規則の客観的な適用が重視され,人間的な配慮が足りないなどの逆機能である。
    社会学者のマートンは、官僚制のさまざまな問題点を指摘。
    規則や命令をかたくなに重視すると、それさえ守りすればよいということで、内部では形式主義、事なかれ主義になる。外部に対しては面倒な手続きをおしつける繁文縟礼(はんぶんじょくれい)となる。
    権限の原則、専門化は、各部門の利益ばかりを考えるセクショナリズムを生みやすく、責任の回避、秘密主義、権威主義といった欠点となる。
    上下関係の階層秩序は、下層に無関心を生みやすい。
    これらの逆機能が強まると、合理的なはずの官僚制が、非効率的なものとなる。不評な「官僚主義」はこの側面といえよう。

    官僚制の逆機能 †

    参考:堀江湛(編)『政治学・行政学の基礎知識』(一藝社,2007)

    ウェーバーは近代官僚制こそが技術的に優れた組繊形態であるとして、その合理的な側面を強調した。
    これに対してアメリカの社会学者マートンらは、官僚制には深刻な機能障害(逆機能)もあるとして、その非合理的な側面を指摘している。
    ここでいう官僚制の逆機能とは、通常、批判的な意味をこめて「官僚主義」と称されるような行動様式を指す。これは「お役所仕事」ともほぼ同義と考えてよく、杓子定規で融通のきかない対応、個別事愉を斟酌しない画一的な対応、不親切で人間味に欠ける態度、尊大な態度、煩雑な手続き、非効率性などがその例。
    こうした行動様式は、官僚制組織の職員が無能であったり、資質に欠けるがゆえに生ずるというわけではなく、むしろ、職員が近代官僚制の諸原則に忠実であろうとするところに起囚している場介が多い。
    規則や続きを遵守しようとする態度が、規則や手続きそのものを絶対視するような態度へと転化するなど、本来は「手段」にすぎない規則や手続きが「目的」に転じてしまう。これを「目的の転移」「目標の置換」などとよんでいる。

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  107. ―(1) “鉄の檻再訪”再訪― (Adobe PDF)
    www.gbrc.jp/journal/amr/free/dlranklog.cgi?dl=AMR10-4...
    ウェーバーの「鉄の檻」が実はパーソンズの. 誤英訳で、本当は「殻」の意味だったことを 知り、そのイメージが自分の下積み時. 代の記憶と重なって想像力をかきたてられ、「殻」 概念を企業経営の視角として敷. 衍してみようと企図するまでを描く。 キーワード:資本 ...
    マックス・ヴェーバー - Wikipedia
    ja.wikipedia.org/wiki/マックス・ヴェーバー

    マックス・ヴェーバー(Max Weber、1864年4月21日 - 1920年6月14日)は、ドイツの 社会学者・経済学者である。マックス・ウェーバーと表記されることも .... タルコット・ パーソンズがハイデルベルク留学中に師事した社会...
    略年譜-主な業績-著書-伝記・書簡集
    報告3 機能主義ーパーソンズとウェーバー - 日本社会学史学会
    www.jashs.jp/s2000/2000takagi.html
    1)パーソンズからウェーバーへの道を探る:パーソンズは、ウェーバーをどのような方向 において、継受・批判・克服しようとしたのか ... 4 ウェーバーの「鉄の檻」というペシミズム にたいする批判:ウェーバーにしたがえば、官僚制的合理化の進展の結果、「資本主義 ...
    戦後日本の社会科学とパーソンズ研究 (Adobe PDF) -htmlで見る
    appsv.main.teikyo-u.ac.jp/tosho/ktakagi20.pdf
    日本の社会科学を考察し、そのなかに日本におけるパーソンズ研究を浮. かべて、その 特質 ... パーソンズ研究はいまどんな状態にあり、どんな課題に直面しているの. であろ うか。 ..... かつて筆者は、パーソンズとウェーバーが、「鉄の檻」問題をめぐっ. て、 真正面 ...
    社会学と市民社会の理念 - So-net
    www007.upp.so-net.ne.jp/inuhashi/syakai.htm
    最初にパーソンズを、革命に期待することなく自由・平等の理念を実現するための社会 的条件を考え続けた思想家として評価し、次に ... ウェーバーについては、ナチズムを 生みだしかねない近代社会の緊張と不安定性をみた点を高く評価しつつも、「鉄の檻」に 見 ...
    Amazon.co.jp: 鉄の檻―マックス・ウェーバー・一つの人間劇: アーサー ...
    www.amazon.co.jp/鉄の檻―マックス・ウェーバー・一つの人...
    Amazon.co.jp: 鉄の檻―マックス・ウェーバー・一つの人間劇: アーサー・ミッツマン, 安藤 英治: 本.
    The Annual Review of Sociology 26: 123-134 (2013) - J-Stage (Adobe PDF)
    www.jstage.jst.go.jp/article/kantoh/2013/26/.../_pdf
    ばJ・ハーバーマスは、ヴェーバーの同時代診断として「鉄の檻」と「神々の闘争」の双 ... まず2章では「機械的化石化」と「神々の闘争」の対照性に関する先行研究と「鉄の檻」 ... ところがこの比喩表現を「倫理」論文を英訳する際にT・パーソンズが“iron cage”と.
    殻 - ミネルヴァ書房 ―人文・法経・教育・心理・福祉などを刊行する出版社
    www.minervashobo.co.jp/book/b108331.html
    マックス・ウェーバーの「鉄の檻」は実は誤訳で、本当は「殻」と訳すべきであった ?—— 本書は、この啓示から生まれた。「殻」は、組織が誕生し、育っていく過程では外部から 身を守る盾のような役割を果たすが、成熟期ともなれば、その裏側に ...
    ヴェーバーと官僚制 (Adobe PDF) -htmlで見る
    archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/SO/.../SO00540L033.pdf
    ヴェーバーは官僚制を否定的に捉えていたのだ,という解釈はよく見られるもので. ある。 だが,彼の官僚制に対する ..... 倫理論文」において資本主義を「鉄の檻」に喩えたのも 同様の理由によるであろう。合理的. な制度・組織は一度完成されると ...
    ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を解読する ...
    www.philosophyguides.org>...>詳細解読コーナー
    プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』は、社会学者マックス・ヴェーバー( 1864年~1920年)の代表作だ。1905年に発表された。ヴェーバーに ..... 今日では、 禁欲の精神は—最終的にか否か、誰が知ろう—この鉄の檻から抜け出してしまった。 ともかく ...

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  108. 岩波大塚訳

    ウェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の最後の部分には、次のようなことが書かれていた。 この秩序界は現在、圧倒的な力をもって、その機構の中に入りこんでくる一切の諸個人 ―直..接経済的営利にたずさわる人々だけではなく―の生活のスタイルを決定しているし、おそらく将来も、化石化した燃料の最後の一片が燃えつきるまで決定しつづけるだろう。バックスター6 の見解によると、外物についての配慮は、ただ「いつでも脱ぐことのできる薄い外衣」のように聖徒の肩にかけられていなければならなかった。それなのに、運命は不幸にもこの外衣を鋼鉄のように堅い檻としてしまった。(中略) 今日では、禁欲の精神は―最終的にか否か、誰が知ろう―この鉄の檻から抜け出してしまった (Weber, 1920, pp. 203–204, 邦訳, p. 365)。 大部分の読者にとっては、日本語で書かれているとは思えないほどに???だろう。解説すると、次のようなエッセンスが詰め込まれているらしい。7

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  109. 鉄の檻はパーソンズーによる殻の誤訳説。



    ウェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の最後の部分には、次のようなことが書かれていた。

    この秩序界は現在、圧倒的な力をもって、その機構の中に入りこんでくる一切の諸個人 ―直..接経済的営利にたずさわる人々だけではなく―の生活のスタイルを決定しているし、おそらく将来も、化石化した燃料の最後の一片が燃えつきるまで決定しつづけるだろう。バックスター6 の見解によると、外物についての配慮は、ただ「いつでも脱ぐことのできる薄い外衣」のように聖徒の肩にかけられていなければならなかった。それなのに、運命は不幸にもこの外衣を鋼鉄のように堅い檻としてしまった。(中略) 今日では、禁欲の精神は―最終的にか否か、誰が知ろう―この鉄の檻から抜け出してしまった (Weber, 1920, pp. 203–204, 邦訳, p. 365)。

    大部分の読者にとっては、日本語で書かれているとは思えないほどに???だろう。解説すると、次のようなエッセンスが詰め込まれているらしい。7


    ワイド版河出書房神社大塚久雄訳
    高橋伸夫論考
    http://www.gbrc.jp/journal/amr/free/dlranklog.cgi?dl=AMR10-4-1.pdf
    253頁

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  110. マックス・ウェーバー(独語発音ではヴェーバーがより近い)の『宗教社会学論集』群と『経済と社会』群は同じネーションを起点として、
    それぞれ、アソシエーションと国家(さらに音楽?)へと逆の結論にいたる(柄谷行人による考察を参照)。
    ただしさらなる展開として、『宗教社会学論集』群の末尾に置かれる「パリサイ人」をネーションとして、
    『経済と社会』群の末尾に置かれ得る「都市」(=コムーネ)をアソシエーションとして考えることもできる。

    ウェーバーは以下の三つと戦った。

     官僚制、  ナチス
    (合法的支配)

     唯物史観
    (および経済決定論)

    しかし、自由と平等には懐疑的だった。

    追記:
    第一部一般社会学は支配から始まり家に終わる(ジンメルの体系を意識したらしい)。第二部形式社会学と逆。
    支配の社会学はそれら全体をさらに反復、循環する。
    第二部が1911-1913に書かれたのち、『世界宗教の経済倫理』執筆を挟み、第一部が1918-1920に書かれた。

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  111. https://yojiseki.exblog.jp/5106472/

    官僚制について
    アジア的生産様式論争を踏まえ、単一時間軸にとらわれない支配のあり方を図にしました。
    「アジア的〜」はアジアに限らない、 封建制は中心的帝国の支配の届かない場所でおこる、
    封建制は契約を要するので氏族支配とはギャップがある、 などが指摘できます。
    アジア的生産様式をどう解釈するかに関しては様々な議論(*)がありますが、一応別枠と解釈しました。
    a0024841_1559652.jpg

    参照:『世界共和国』(P33) →注:マルクスは1と2とを同じものとして考えている。
    1.氏族的社会構成体
     互酬的交換A(A〜Dに関しては文末の4つの交換図を参照)が支配的。
     部分的には他の共同体との間に略取‐再分配Bや商品交換Cがあったと思われる
     ⇒原始共同体

    2.アジア的社会構成体
     さまざまな交換形態がありつつ、略取‐再分配Bが支配的。
     常備軍、官僚制、文字、通信のネットワークをもつ、国家機構のほぼ完成された形態
     ⇒古代文明(エジプト、メソポタミア、インダス河流域、黄河流域)

    3.古典古代的社会構成体 (奴隷制?)
     アジア的社会構成体の亜周辺。
     文明を享受しつつも、互酬的交換Aを保持。
     民主主義体制が実現されるが、基盤に奴隷制(略取‐再分配B)
     ⇒ギリシアの都市国家

    4.封建的社会構成体
     アジア的社会構成体の亜周辺。
     さまざまな交換形態がありつつ、略取‐再分配Bが支配的。
     分権的で、アジア的社会構成体における中央集権的な国家のようにはなりえなかった。
     ⇒西ヨーロッパ、日本

    5.資本主義的社会構成体 (消費社会の中の奴隷制?)
     商品交換Cが支配的。
     略取‐再分配B(徴税→再分配、常備軍・官僚機構)・互酬的交換A(ネーション)も存続
     ⇒近代国家
     ⇒資本=ネーション=国家

    上記の全体像を時間軸にそって記述すると以下の図になります(一例)。

    a0024841_15584494.jpg

    ちなみにこの図に先に挙げた社会構成体を当てはめると以下になります。
        1
    2      3
    5      4
        5?

    「歴史の初期には、どこにもごく緩やかな王政があったが、その後の発展は王という一人の権力を貴族という複数の力が代行する方向に向かうか、あるいは温和な王権がだんだん強化されて自分の腹心的な官僚を権力維持の装置とし、これに立脚して温和な王権を強権的な王権に成長させるという方向に向かうか、この二つの途があった。」『古代農業事情』解説(安藤英治『マックス・ウェーバー』講談社学術文庫p343、注:「ライトゥルギー」=「対国家奉仕義務」同p355)

    ウェーバー自身は左:ドイツと右:ギリシアとして具体例を考えていたと思います。ただし、上図の左:官僚制と右:封建制を、あえて言えば左:古代中国と右:日本、左:NAM末期と右:FA 、とあてはめて考えることもできます。

    また、官僚制の存在は、私的官僚制と公的官僚制があるように、国家に限りません(「新秩序ドイツの議会と政府」『政治社会論集』ウェーバー)。



    以下、参考までに、柄谷行人氏の4つの交換図を転載いたします。

    a0024841_16154573.jpg



    追記:冒頭の図と文末の交換図を合わせると実は驚くべき結果が現れます。
    封建制をアソーエーションとして評価することが可能になるのです。
    a0024841_173217.jpg

    (くじ引きは双務的には自覚されていなかったので)ギリシア古典的はAが妥当かも知れません。
    さらに社会契約(片務的)か相互契約(双務的)かという契約の質が問われるので封建制イコールアソシエーションではありません。
    また『国家とは何か』の著者、萱野氏が柄谷氏との公開講義で言及していた奴隷制と資本制の共通性の根拠もはっきりします。ただしこれは柄谷氏も指摘したように消費社会のなかで位置づける必要があるとも思います。
    以上、官僚制とはかけ離れた話題になってしまいましたが、NAMに関して僕が提出した、各関心系が封建的に自立分散し、事務局員をセンターに派遣するというNAM末期にありえた処方箋を理論的に裏付けるものだとも思います。

    //////////////////////

    *追記:構成体論争について

    構成体論争(アジア的生産様式、古典古代的、封建的、近代ブルジョア的というマルクスの生産様式をもとにした4つの歴史区分をめぐる論争)自体は労農派からは無視されたので(『服部之総全集21』p14)、日本封建論争ほど有名ではないが、今日、我々がこれからの国家のあり方、特に官僚制を考えるうえで多くのヒントが潜んでいる。
    マルクスの提出した構成体に対する見方は、国分幸(『デスポティズムとアソシアシオン構想』p9)が整理しているように、アジア的生産様式をアジア独自のものと認めない派(主にソ連の学者)と独自のものと認める派に分かれ、そして後者でも単線的に捉えるか多発的に捉えるかで分かれ、なおかつ多発派でも連続か非連続かで分かれる。マルクスの『緒形態』が1947年に日本語訳されてから(『歴史学研究』129号)は、独自路線が日本でも支配的だが、それでも、今日でも単線的に捉えるか多発的に捉えるかで意見は分かれている。
    柄谷は封建制のとらえ方が鍵だとしてウィットフォーゲルの周辺/亜周辺という見方を称揚する。これは中国と日本を地政学的に分節化し、官僚制の規定にも役立つ見方だ。あえて先の分類に当てはめれば、柄谷は「アジア独自型、多発的」ということになる。
    マルクス晩年の「ザスーリチへの手紙」等も単線的歴史観を彼がとらなかったとする根拠になっているが、多くの条件付けがそういった読みを難しくさせているのも事実だ。マルクス自身手紙の草稿から多様性を称揚した多くの部分を削っているからである(全集19巻)。

    テーケイ(『アジア生産様式論』など)は土地の所有形態で構成体(マルクスのそれとはズレる)を分けておりこれはかなり有効だと思う(国分p59)。個人が→共同体を通し→土地を所有するか(A)、個人が→土地を所有することで→共同体を統治する(B)という二区分、またはその混交で4つに分けるのだ(アジア的はA、古代的はAB混交、ゲルマン的はB、中国的はAと貴族階級によるBの混交)。これにより構成体に関する議論、特に封建制の定義のずれ(欧、中、日本のそれぞれで定義が違う。マルクス(資本論第一部24章注参照)とウィットフォーゲルの説では日と欧は近い)はかなり解消する。とはいえもっと根本的な分節化が必要だろう。

    その点で柄谷がしたように、構成体をさらに時系列でない四つの交換様式で分節化し、文字通りそれらで構成(フォーメーション)されたものとして考えるのは画期的だと思うが(ちなみに柄谷はA互酬制1/B略奪-再分配2,3,4/C商品交換5と分類している。『世界〜』p33)、これは生産ではなく交換を主要なポイントとして重視したから可能になった見方でありマルクスからの逸脱と捉えられなくもない。そこでもやはり封建制の捉え方がポイントである。封建制は軍事力つまり収奪に依存するにしても契約的であり日本のそれは特に地方分権的側面があるから、歴史を多発的に見るにはこれを単にアジア的のなかの一要素と捉えるわけにはいかないのだ。
    その意味で先述の周辺(中国)と亜周辺(日本:厳密には亜周辺の周辺)とを分けたウィットフォーゲルの官僚制論はそこに能動的な契機を見出す可能性がある点で重要であり、柄谷もウェーバーなどを参照しつつもこの方向で解釈している。

    今日では、マルクスが構成体として提出したパラメーターの組み合わせを国家論のみならず、来るべきアソシエーション論に応用、展開させてゆくということこそが課題のように思える。また、そうでなければ構成体論争自体再考する意味はないのである。

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  112. Economy and Society Max Weber
    1978

    SUMMARY CONTENTS
    LIST OF ABBREVIATIONS xxv

    VOLUME i
    PREFACE TO THE 1978 RE-ISSUE xtox
    PREFACE xxxi
    INTRODUCTION by Guenther Roth xxxiii

    PART ONE: CONCEPTUAL EXPOSITION
    I. Basic Sociological Terms 3
    II. Sociological Categories of Economic Action 63
    III. The Types of Legitimate Domination 112
    IV, Status Groups and Classes 302

    PART TWO: THE ECONOMY AND THE-ARENA OFNORMATIVE AND D £ FACTO ROWERS
    I. The Economy and Social Norms 311
    II. The Economic Relationships of Organized Groups 339 i
    III. Household, Neighborhood and Kin Group 356
    IV, Household, Enterprise and Oikos 370
    \V. Ethnic Groups 385 t
    VI. Religious Groups (The Sociology of Religion) 399
    VII. The Market:Its Impersonality and Ethic (Fragment) 635

    VOLUME 2
    VIII. Economy and Law (The Sociology of Law)
    IX. Political Communities 901
    X. Domination and Legitimacy
    XI. Bureaucracy 956
    XII. Patriaidialism and Patrimonialism 1006
    XIII. Feudalism, Standestaat and Patrimonialism 1070
    XIV. Charisma and Its Transformation mi
    XV. Political and Hierocratic Domination 1158
    XVI. The City (Non-Legitimate Domination!) 1212

    APPENDICES
    I. Types of Social Action and Groups 1375
    II. Parliament and Government in a Reconstructed Germany 1381

    INDEX -Scholars tit
    Historical Names v
    Subjects xi


    Economy and Society is a translation of Max Weber,

    Wirtschaft und Gesellsckaft.Grundriss der verstehenden Soziologie,

    based on the 4th German edition, JohannesWinckelmann (ed.), Tubingen; J. C. B. Mohr (Paul Siebeck), 1956, pp. 1-550,559-822, as revised in the 1964 paperback edition (Kfiln-Berlin: Kiepenheuer &Witsch), with appendices from Max Weber, Gesammelte Aufsatze zw Wissen-schaftslehre, 2nd rev. edition, Johannes Winckelmann (ed,), Tubingen; J. C. B.Mohr (Paul Siebeck), 1951, pp. 441-467 (selected passages), and Max Weber, Gesammelte polttische Schriften, and expanded edition, Johannes Winckelmann (ed.), Tubingen; J. C. B. Mohr (Paul Siebeck), 195S, pp. 294-394.

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  113. 支配の社会学 2−9(これ以降を第三部と考えることもできる)

            (同じ順番で拡大再生産。参考、有斐閣『支配の社会学』)
        第五版第二部   →    支配の社会学
                      第一節 支配の諸構造形態と諸機能様式  2−9−1
                      第二節 正当的支配の三つの純粋型    2−9−2 → (1−3)
    第1章
     経済と社会秩序との原理的関係
    第2章 
     共同体の経済的関係一般

    第3章
     経済との関係における
     共同社会関係と
     利益社会関係の諸類型       第三節 官僚制的支配の本質・その諸前提および設問 2−9−3_
                      第四節 家父長制的支配と家産制的支配  2−9−4
                      第五節 封建制、身分制国家およひ家産制 2−9−5

    第4章 
     人種的共同関係          (第九節 『国家社会学』(法律文化社、1992改訂版) 2−9−9)
    第5章
     宗教社会学            第六節 カリスマ的支配とその変形  2−9−6
                      第七節 政治的支配と教権制的支配  2−9−7

    第6章
     市場共同体            第八節 非正当的支配(都市の類型学)  2−9−8
    第7章
     経済と法(法社会学)       第九節 『国家社会学』(法律文化社、改訂版) 2−9−9
    第8章
     政治的共同体                     |
                                |
    第9章 支配の社会学                  |
         第1~7節 支配の社会学           |
         第8節   都市の類型学(都市社会学)    |
         第9節   国家社会学    ________|


    音楽社会学

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  114. 世界宗教の経済倫理 比較宗教社会学の試み 序論・中間考察 (日経BPクラシックス) 単行本 – 2017/1/26
    マックス・ウェーバー (著), 中山 元 (翻訳)
    5つ星のうち 5.0 1 件のカスタマーレビュー

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  115. 政治体系の中に比較宗教学があると考えたほうがいい

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  116. http://culturestudies.jp/interview/vol03/04.html#.W8kDp9FcWf0

    浜崎:うん、山之内さんは新鮮でしたね、本当に。ニーチェの問題、イタリアの問題。そういうふうにウェーバーは読むものだったのか、と初めて気づかされましたね。あと、ちょっと本の中でも指摘したんですけど、ウェーバーの言う「責任倫理」と「心情倫理」、あの区別は、福田の言う「政治」と「文学」や、その考え方の基本にあるロレンスの「集団的自我」と「個人的自我」、その二重性をおびた人間観と響き合っているんですよ。。
     『職業としての政治』のなかで、「責任倫理」と「心情倫理」の話をするとき、ウェーバーは、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』の中の「大審問官」のエピソードに言及しているんですが、実はロレンスも、「大審問官」の話から「個人的自我」と「集団的自我」について書いてるんですね。しかも、二人は、ニーチェからの影響も受けている。ニーチェが、ギリシア悲劇をテコに近代を相対化したり、パウロが作ったキリスト教会と、死ぬまで孤独だったイエスその人を区別したところなんかも、似てますよね。

    ロスジェネと福田の親和性

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  117. 信念倫理を奉ずる人間は、世界の倫理的非合理性に耐えられないのです。彼は宇宙的=倫理的な「合理主義者」なのです。ドストイェフスキーをご存知の方なら、この問題が的確に展開されている大審問官の場面を覚えていらっしゃるでしょう。信念倫理と責任倫理とを妥協させることは不可能ですし、また、目的が手段を正当化するという原理一般を何らかの形で認めても、いかなる目的がいかなる手段を正当化するかを倫理的に決定することは不可能なのであります。

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  118. 岩波文庫 職業…
    第一部 「政治的支配」に関する歴史社会学的考察 (p.7-)
    第二部 (君主の行政スタッフとしての)政治家の歴史的、社会学的類型学(p.19-)
    第三部 政党制度と政党組織の考察(p.48-)
    第四部 政治家と倫理(p.76-)

    で、忙しい人は、第四部だけ。ウェーバーのやったことの概要をとりあえず知りたい人は、全て読んでみられたい。

     

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  119. 1919講演
    Gesammelte Politische Schriften(München,1921)に収められている Politik als Beruf

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  120.  一般に政治を行なおうとするもの、特に職業として政治を行なおうとするものは、この倫理的パラドックスを忘れてはなりませんし、また、このパラドックスの圧力の下で行なわれた自分の行為に対する責任を忘れてはなりません。繰り返して申しますが、その人は、あらゆる暴力性のうちに潜む悪魔的な力と関係することになるのです。無宇宙論的な愛と慈悲とに徹した偉人たち──ナザレに生まれた人であれ、アッシジに生まれた人であれ、インドの王宮に生まれた人であれ──は、暴力という政治的手段を用いませんでした。彼らの国は「この世のものにあらず」ではありましたが、それでも、彼らはこの世界で働きましたし、現在も働いておりまして、プラトン・カラタイェフの姿やドストイェフスキーの描く聖人の姿は、依然として、これを最も適切に再構成したものであります。自分の魂の救済と他人の魂の救済とを求めるものは、政治という方法によってこれを求めはしません。政治は、これとは全く違った課題、つまり、暴力によってのみ解決出来るような課題を持っているのです。政治の守護神やデーモンは、愛の神との間に、いや、教会によって表現されているキリスト教の神との間にさえ、いつ和解不可能の戦いが爆発するかも知れない内的緊張を有しているのです。教会政治の時代の人たちも、これを知っていました。フィレンツェでは、幾度となく秘蹟授受停止が行なわれたことがあります。当時、これは、人間とその魂の救済とにとって、カントの倫理的判断の持つ(フィヒテの言葉を借りますと)「冷たい承認」などより遙かに大きな力を持っていたのですが、それでも、市民たちは教会国家に反抗して戦ったのであります。マキャヴェリは、或る見事な一節──私の思い違いでなければ、フィレンツェ史の一節──で、自分の魂の救済よりも自分の都市の名誉を重んじた市民たちを、その一(いち)ヒーローの口を借りて讃えておりますが、これは、右に申しました状況に関連していることであります。


    構成(資本、国家、国民、組織)

    ↑↓

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  121. 序説

    宗教倫理における苦難 Leiden の評価が、一種の類型的な変遷をとげてきていることは疑うべくもないことで、正確に理解されてさえいるならば、ニーチェがはじめてうちだした〔怨恨〕理論に一定の正当性があることを意味している。

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  122. 現世拒否

    『権力への意志』におけるニーチェの有名な分析も、価値の符号は〔トルストイとくらべて〕プラス・マイナスがはっきり逆になっているにもかかわらず、いや逆になっているからこそ、実質上トルストイとまったくおなじことをいっている。

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  123.  専門家は官僚制に関する詳細な定義・分類・分析を提出し、近代官僚制の形成過程や日本を含む各国の官僚制の固有の特徴を描いています。日本の場合ならば、裁量行政や行政の無謬性神話、所属組織への無批判的忠誠心、天下りなどが特有の問題点として挙げられます。

     マックス・ウェーバーの『新秩序のドイツの議会と政府』(1918)における「生命ある機械」の肯定的評価から、ロバート・K・マートンが『社会理論と社会構造』(1949)の中でソースタイン・ヴェブレンを援用した「訓練された無能力」という否定的評価まで幅広いものです。


     ジョン・ケネス・ガルブレイスは、『満足の文化』(1992)において、「官僚」について次のように述べています。

     これまで見てきたように、公的と私的とを問わず、現代の大組織の住人は満足の文化に強く条件づけられている。しかしその実態は複雑である。大組織に属する者全員が「官僚」である。しかしこの用語は、彼らの私的な満足とは相容れない公的分野で働く人々に対してしか使われていない。

     大組織の住人にとって好ましい役割を担う人々は、国民の下僕としての公務員であり、時には国家の英雄なのである。そして、私的な大組織の側では、「官僚」という呼称を嫌う傾向が強い。

     官僚とは異なるものであることを示すために、企業が市場に従属していることや、英雄としての企業家像が強調され、因習的な経済学の教義が引用される。

     あえて繰り返せば、満足の文化が目先の快適さを受動的に受け入れて、現代の大組織と巨大官僚制を支配しているという問題が、真剣に問われてはいないのである。

     現代社会は至るところに官僚主義がはびこっているというわけです。「官から民へ」などという素朴なスローガンは官僚主義の打破どころか、官僚主義を隠蔽してしまうことになりかねません。

     むしろ、民営化してしまったために、公的なチェックが働かず、公的機関であった時以上に不正と腐敗に塗れしまうことも少なくありません。




    http://eritokyo.jp/independent/nagano-pref/sato-col0015.html

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  124. しかしもしそのようなことになりでもしたら、この二つの官僚制はただ一つの階層的秩序の中に溶けこんでしまうであろう。

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  125. しかしもしそのようなことになりでもしたら、この二つの官僚制はただ一つの階層的秩序(ヒエラルヒー)の中に溶けこんでしまうであろう。

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  126. 柄谷行人は「at第5号」(2006太田出版、143頁)でマックス・ウェーバーの以下の文章を引用している。

    「国家的官僚制は、私的資本主義が除去された暁には、独裁的に威力をふるうだろう。今日では、私的官僚制と公的官僚制とは並行して、少なくとも可能性としては対抗して、活動しているから、とにかくある程度互いに抑制し合っている。しかしもしそのようなことになりでもしたら、この二つの官僚制はただ一つの階層的秩序(ヒエラルヒー)の中に溶けこんでしまうであろう。」(「新秩序ドイツの議会と政府」『政治・社会論集』、河出書房 329頁)

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  127. 私的官僚制は日本では蛸壷化している
    無論公的官僚制も一早く蛸壷化しており
    近年厚労省の医系技官がそれを完成させた
    感染研はNAMにおけるプロジェクト、
    保健所は地域系にあたる
    LETSを採用していないので財務省緊縮財政の
    枠内でのゼロサムゲームに終始するしかない

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  128. 重要なのは各関心系、各地域系から
    会計責任者を評議会に参加させることである
    無理矢理国政に対応させるなら財務省は
    人材を拡散させることで権力を失う

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  129. 支配について Ⅰ 官僚制・家産制・封建制 (岩波文庫) Kindle版
    マックス ウェーバー (著), 野口 雅弘 (翻訳) 形式: Kindle版
    4.3 5つ星のうち4.3 5個の評価
    新発売
    すべての形式と版を表示
    支配はいかにして成り立ち,何によって支えられるのか.支配の諸構造を経済との関連で論じたテクスト群.ウェーバー没後に編集された『経済と社会』のうち,『支配の社会学』として知られてきた部分を全集版に基づき訳出.詳細な訳注や用語解説を付す.Ⅰは官僚制・家産制・封建制をめぐる章を収録する.(全二冊)

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