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金曜日, 5月 10, 2013

老子:インデックス

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信用貨幣論
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NAMs出版プロジェクト: 老子(改訂版試作):メモ
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               /\ 
              /理想\  

             /具体像/\   
           道、天下\/統治\  
           /\      /\ 
          /兵術\ 政治 /聖人\
         /\武器/\  /\態度/\
      欲望、経済\/原則\逆説術\/畏れ\
       /\              /\
      /_水\            /無為\  
     /\比喩/\   道徳経    /\聖人/\ 
   女、嬰児\/ 谷\        /天地\/_善\      
   /\      /\      /\      /\      
  /_道\ 道  /天下\    /徳、知  徳 /学問、知    
 /\逆説/\  /発生論/\  /\日常/\  /感覚学問  
/_物\/_人\/原理\/物理\/_徳\/自身\/感覚\/学問\


NAMs出版プロジェクト: 老子とスピノザ:メモ
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通常版:目次
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Tao Teh King, by Lao-Tze - Full Text Free Book
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老子道徳経(Laozi Tao Te Ching)翻訳
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NAMs出版プロジェクト: 田岡嶺雲 老子 1910
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NAMs出版プロジェクト: ハイデガーと老子、荘子:再掲
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老子とスピノザ:メモ再録
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老子図解(漱石、フラクタル版)
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老子『道徳教』について
http://yojiseki.exblog.jp/7929118/#note 


Gia-Fu Feng and Jane English(ed

A small country has fewer people. Though there are

machines that can work ten to a hundred times faster than man, they are not needed. The people take death seriously and do not travel far. Though they have boats and carriages, no one uses them. Though they have armor and weapons, no one displays them. Men return to the knotting of rope in place of writing. Their food is plain and good, their clothes fine but simple, their homes

secure; They are happy in their ways. Though they live within sight of their neighbors, and crowing cocks and barking dogs are heard across the way, yet they leave each other in peace while they grow old and die.


使民復結繩而用之、

Men return to the knotting of rope in place of writing


ロープを文字通り英語に訳したバージョンは少ない。


信用貨幣論

Men return to the knotting of rope in place of writing. Their food is plain and good, their clothes fine but simple,  their homes secure; (別訳)

使民復結繩而用之、甘其食、美其服、安其居、樂其俗。

人々にもう一度、縄を結んで約束のしるしとしたような時代に戻らせ、
すばらしいごちそうで楽しませ、立派な服装を着させる。

結縄

キープ(Quipu)は、インカ帝国で使われた紐に結び目を付けて数を記述する方法。縄の結び目の形で数を表現するため、「結縄(けつじょう)」とも呼ばれている。「結縄」は、中華民族の始祖とされる伝説の伏羲が行ったとされ、また、日本列島では、沖縄や房総半島や北海道で昭和時代まで使われていた。

キープ (インカ) - Wikipedia


第八十章 小國寡民 - blog.daruyanagi.jp

第八十章 小國寡民

小國寡民。使有什伯之器而不用;使民重死而不遠徙。雖有舟輿,無所乘之,雖有甲兵,無所陳之。使民復結繩而用之,甘其食,美其服,安其居,樂其俗。鄰國相望,雞犬之聲相聞,民至老死,不相往來。

道德經 - 中國哲學書電子化計劃

世界でもっとも幸せな国はブータンなんだそうだ。たしかに「小国寡民」の理想郷を絵にしたような国だね。まぁ、個人的にはあんまり憧れないけれど*1

小國寡民
小さくて、人もあまりいない国がある

使有什伯之器而不用
そこでは道具があっても使わせないようにしている

使民重死而不遠徙
そこでは命が大切にされ、ひとはふるさとから離れないようにしている

雖有舟輿,無所乘之
船や車*2があっても乗らないし

雖有甲兵,無所陳之
武器があっても仕舞って取り出すことがない

使民復結繩而用之
みんなで縄を結んだものを使うようにし

甘其食,美其服,安其居,樂其俗
食べるものに満足し、着るものに満足し、住まいに満足し、ありのままを楽しむようにする

鄰國相望,雞犬之聲相聞,民至老死,不相往來。
イヌの鳴き声が聞こえるぐらい近くても、隣国同士お互い関心がなく、人は老いて死ぬまで互いに行き来しない

「重死」は、死を重んず、つまりほかの人の命が失われることに同感すること。でっかい国になればなるほど、他人の死には無関心になり、一人死んだ、二人死んだといったような、ただの数値として把握されるようになる*3。また、関心を持ったとしても、肉親を想う場合と等価ではありえないだろう。

お互いの関心を維持できるコミュニティのサイズには、おのずと限界がある*4。理想的な相互贈与経済を維持するには、「150人の法則」(もしくは「ダンバー数」)なんていうように、まぁ、150人ぐらいが限度なのかもしれない。それを超えると、文字と貨幣による交通が必要になってくる。

「什伯之器(什伯人之器)」の意味に関しては諸説あるのだそうだ。

蘇轍の解釈するように、本来「什」は十人の長、「伯」は百人(またはたくさんの人の)の長のこと*5なので、もしかしたら「貴人が使うような立派な器(道具)」という意味にとるのが一番いいのかもしれない。

「使民復結繩而用之」はよくわからない。『易』によると「上古は縄を結んで収まる」とあり、契約のしるしなのだという。

せき‐じょう【赤縄】  
《昔、韋固(いこ)という青年が異人に会い、袋の中に入っている赤縄で男女の足をつなぐと、どんな間柄でも離れられない仲になるといわれたという唐の「続玄怪録」にみえる故事から》夫婦の縁を結ぶという赤い縄。転じて、夫婦の縁。

せきじょう【赤縄】の意味 - 国語辞書 - goo辞書

知らなかったけどこのような用法もあるらしい。さしずめ「運命の赤い糸」といったところか。

ただ、文字(数字)代わりに結繩を用いると解釈して、「文字を捨てよう」という意味に解釈したほうが意味が通りやすい気がする。老子は「贈与―交換」問題に敏感だったように自分には感じられるので、「文字(ひいては貨幣)を捨てよう」という主張にとったほうが含蓄があるように思う。

キープ(Quipu)は、インカ帝国で使われた紐に結び目を付けて数を記述する方法。縄の結び目の形で数を表現するため、「結縄(けつじょう)」とも呼ばれている。「結縄」は、中華民族の始祖とされる伝説の伏羲が行ったとされ、また、日本列島では、沖縄や房総半島や北海道で昭和時代まで使われていた。

キープ (インカ) - Wikipedia

伏羲がおこなった「結縄」と、「上古は縄を結んで収まる」が同じことを言うのかについては、自分はよく知らない。

ともあれ。

普通はこの章を、老子が描く「理想郷」ととらえるのが一般的だ。けれど、個人的には少し疑問を感じる。

老子』は「逆説の書」とも評される。一般的には当たり前とされている概念――柔らかいものより硬いものの方が強い――の逆――柔よく剛を制す――を提示して、モノゴトを相対的に見るように導いてくれる。『老子』を読むならば、その視点は常に失いたくない。そもそも、「小国寡民」が「善い」だなんて、一言も書かれていない。だったら、この章は「小国寡民」のダメなところリストとしてとらえることもできるんじゃないかな。「使民(民をして~しむ)」だなんて、「無為自然」に反していない?

そう考えれば、「小国寡民」からはいろいろな“無理”を読み取ることができる。

おもちゃがあれば、それで遊びたいでしょう。隣の家からいい匂いがしたら、晩御飯が何かって気にならない? それを我慢するのって、かなり大変なことじゃないかな。「小国寡民」を徹底するなら、北朝鮮みたいに情報統制でもするしかない。ブータンはそれよりは自由だろうけれど、これから先の発展次第では、「自分たちは幸せだ」という確信を維持するのが難しくなっていくかもしれない(幸福の国ブータンの携帯電話事情)。

小国寡民」はひとつの理想だけど、現実問題として「使民」するのは難しい。ただ単に「小国寡民、ヒャッホー!」と読むのではなくて、矛盾や無力感を感じながら読むほうが、『老子』にはあってるかなと感じる。

自然に「小国寡民」を実現する方法って、ある?

*1:あっちはあっちで幸せだろうけど、こっちの自由を捨てるほどではないかな、と思う

*2:神輿の「こし」

*3:乗客に日本人はいませんでした

*4:「小國寡民」はそれを賛美する章ではなく、単にその法則を明らかにするための章だったのかもしれない

*5:ちなみに「伍長」は……もう言わなくてもわかるよね!


参考

以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
縦書きを横書きに変更し、半角英数字は該当する章番号を付記した。色分けは恣意的なつけたし。

道 ┳絶対の道┳(一)範  囲 ┳無限25?,45?
  ┃    ┃        ┣無始
  ┃    ┃        ┗無終 62,25,4
  ┃    ┣(二)体(無為)┳無形41
  ┃    ┃        ┣無声41(希声) ,25(寂兮寥兮)
  ┃    ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
  ┃    ┗(三)用(有為)┳生万物
  ┃             ┣無意識にして法あり 57?
  ┃             ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
  ┗相対の道┳人之道(損不足奉有余) 48,77,81
       ┣不 道(壮者必老) 30,55
       ┗非 道(盗夸[とうか]) 53


修身┳(ア)無為 <消極的>無爲 2,3,10,38,43,48,57,63,64
  ┃ ┣(一)学問を廃す┳(甲)講修学理するを廃す 20
  ┃ ┃        ┗(乙)致知格物の観察を廃す 48
  ┃ ┃
  ┃ ┣(二)行為を廃す┳(甲)道徳上┳仁 5,(18),19
  ┃ ┃        ┃      ┣義(18),19
  ┃ ┃        ┃      ┣礼(38)
  ┃ ┃        ┃      ┗智 5,18,19,38
  ┃ ┃        ┣(乙)美術上…音楽等 12
  ┃ ┃        ┗(丙)肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
  ┃ ┃
 

  ┃ ┃          (たげんなればしばしばきゅうす)
  ┃ ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮      5
  ┃            (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
  ┃           又云聖人行不言之教)    47
  ┃  
  ┗(イ)復帰於嬰児(えいじにふっきす)<積極的?> 28
    ┣(一)足ることを知れ 46
    ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ  76,78,66,68
    ┗(三)静に安んじて下に居れ  61,16,26


政治┳天下を得る方
  ┃ ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
  ┃ ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
  ┃    
  ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
    ┣(一)消極的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
    ┃      ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
    ┃      ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す]  57,(65)
    ┃
    ┗(二)積極的┳教育┳無智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
           ┃  ┃  ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
           ┃  ┃  ┗已技巧[技巧を已(や)む]  (57)
           ┃  ┃
           ┃  ┗無欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕3
           ┃     ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕  (12)
           ┃         
           ┗方針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 75,67 ,(57吝嗇)
              ┣善下民〔善く民に下る〕 66
              ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕柔弱36,76
              ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕万物51?,64?


上記図(多少記載法がちがう)の所収された論文は『漱石文芸論集』(岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。
ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。




漱石の老子論を援用し、その図を一つにまとめると老子の体系は以下になる。漱石はヘーゲルと比較しているが、
反知性主義的という点を除けば、発生論を含むので老子はスピノザに似ている。

       
     ┏━┻━┓
  絶対の道  相対の道
政治
┏━━┳┻━┓   ┏┻━┳━━┓
範囲 体  用  人の道 不道 非道

      : ┏━┻━┓
    天下を得る方  天下を得たる後
修身
      :      ┏━┻━┓
      :    積極的  消極的
      :   ┏━┻━┓ ┏┻┳━┳━┓ 
      :  方針  教育 法 兵 刑 ┃
      :   ┃ ┏━┻━┓     ┃
      :.柔弱等 無欲 無智     ┃

      :         ┃ ┏━━┳┻━┓
      :........嬰児 学問 行為 多言



       道
     ┏━┻━┓
  絶対の道  相対の道/政治(*)
┏━━┳┻━┓   ┏┻━┳━━┓
範囲 体  用  人の道 不道 非道
      :   *
      : ┏━┻━┓
    天下を得る方  天下を得たる後/修身(**)
      :      ┏━┻━┓
      :    積極的  消極的
      :   ┏━┻━┓ ┏┻┳━┳━┓ 
      :  方針  教育 法 兵 刑 ┃
      :   ┃ ┏━┻━┓     ┃
      :.柔弱等 無欲 無智     ┃
      :        **     **  
      :         ┃ ┏━━┳┻━┓
      :........嬰児 学問 行為 多言

     < 道 >
     ┏━┻━┓
  絶対の道  相対の道
┏━━┳┻━┓   ┏┻━┳━━┓
用  体 範囲 人の道 不道 非道
:         ┃
:       <政 治>
:       ┏━┻━┓
:..天下を得る方   天下を得たる後
:            ┏━┻━┓
:          積極的  消極的
:         ┏━┻━┓ ┏┻┳━┳━┓
:        方針  教育 法 兵 刑 ┃
:         ┃ ┏━┻━┓     ┃
:.......柔弱等 無欲 無智     ┃
:               ┃     ┃
:              < 修   身 >
:               ┃ ┏━━┳┻━┓
:..............嬰児 学問 行為 多言

試作図
     < 道 >
     ┏━┻━┓
  絶対の道  相対の道
┏━━┳┻━┓   ┏┻━━┳━━┓
用… 体… 範囲… 人之道 不道 非道
:         ┃
:       <政 治>
:      ┏━━┻━━┓
:..天下を得る方   天下を得たる後
:  ┏━┻━┓   ┏━━┻━━┓
: 能守道 不敢為 積極的   消極的
:     天下先┏━┻━┓  ┏┻┳━┓
:        方針 教育  法、兵、刑罰を除く
:        ┃  ┏┻┓ ┃ ┃ ┃
:......柔弱等 無欲 無智┃ ┃ ┃
:        ┃  ┻┳┻ ┃ ┃ ┃
:        ┻━┳━┻  ┻┳┻━┻
:         < 修   身 >
:          ┃   ┏━┻┳━━┓
:.........嬰児  学問、行為、多言を廃す

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     < 道 >1
     ┏━┻━━━┓
  絶対の道    相対の道
┏━━┳┻━┓   ┏┻━━┳━━━┓
用  体 範囲  人の道  不道  非道
42 41 25?,45? 48,77,81 30,55  53
57   62,25,4   ┃ 
:         ┃
:       <政 治>
:       ┏━┻━┓
:..天下を得る方   天下を得たる後
:      67,32      60
:            ┏━┻━┓
:          積極的  消極的
:         ┏━┻━┓ ┏┻┳━┳━┓
:        方針  教育 法 兵 刑 ┃
:         75  3  74 31 57 ┃ 
:         ┃ ┏━┻━┓     ┃
:.......柔弱等 無欲 無智     ┃
:       36,66  12  3,57      ┃
:               ┃     ┃
:              < 修   身 >
:               ┃ ┏━━┳┻━┓
:..............嬰児 学問 行為 多言
               28  20,48 5  5,47

            大制不割28


     < 道 >1
     ┏━┻━━━┓
  絶対の道    相対の道
┏━━┳┻━┓   ┏┻━━┳━━━┓
用  体 範囲  人の道  不道  非道
42 41 25?,45? 48,77,81 30,55  53
57   62,25,4   ┃ 
:         ┃
:       <政 治>
:       ┏━┻━┓
:..天下を得る方   天下を得たる後
:      67,32      60
:            ┏━┻━┓
:          積極的  消極的
:         ┏━┻━┓ ┏┻┳━┳━┓
:        方針  教育 法 兵 刑 ┃
:         75  3  74 31 57 ┃ 
:         ┃ ┏━┻━┓     ┃
:.......柔弱等 無欲 無智     ┃
:       36,66  12  3,57      ┃
:               ┃     ┃
:              < 修   身 >
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:..............嬰児 学問 行為 多言
               28  20,48 5  5,47

            大制不割28

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     < 道 >
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  絶対の道  相対の道
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用… 体… 範囲… 人之道 不道 非道
:         ┃
:       <政 治>
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:..天下を得る方   天下を得たる後
:  ┏━┻━┓   ┏━━┻━━┓
: 能守道 不敢為 積極的   消極的
:     天下先┏━┻━┓  ┏┻┳━┓
:        方針 教育  法、兵、刑罰を除く
:        ┃  ┏┻┓ ┃ ┃ ┃
:......柔弱等 無欲 無智┃ ┃ ┃
:        ┃  ┻┳┻ ┃ ┃ ┃
:        ┻━┳━┻  ┻┳┻━┻
:         < 修   身 >
:          ┃   ┏━┻┳━━┓
:.........嬰児  学問、行為、多言を廃す



     < 道 >
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  絶対の道  相対の道
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用  体 範囲 人の道 不道 非道
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:..天下を得る方   天下を得たる後
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:         積極的   消極的
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:       方針   教育 法、兵、刑罰を除く
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:......柔弱等 無欲 無智┃ ┃ ┃
:        ┃  ┻┳┻ ┃ ┃ ┃
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:         < 修   身 >
:          ┃   ┏━┻┳━━┓
:.........嬰児  学問、行為、多言を廃す


     < 道 >
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  絶対の道  相対の道
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用  体 範囲 人の道 不道 非道
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:..天下を得る方   天下を得たる後
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:         積極的   消極的
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:       方針   教育 法 兵 刑
:        ┃  ┏┻┓ ┃ ┃ ┃
:......柔弱等 無欲 無智┃ ┃ ┃
:        ┃  ┻┳┻ ┃ ┃ ┃
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:.........嬰児 学問 行為 多言を廃す

90 件のコメント:


  1. Tao Teh King, by Lao-Tze - Full Text Free Book

    http://www.fullbooks.com/Tao-Teh-King-by-Lao-Tze.html

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  2. http://youtu.be/fksG5WfIKFY

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  3. 老子の講義 [単行本]
    諸橋 轍次 (著)

    9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
    5つ星のうち 4.0 標準的テキストに忠実に老子を理解したい人のために 2004/8/2
    By tomo1943
    形式:単行本
    大漢和辞典の諸橋轍次による老子。漢和辞典の著者だけに字句の来歴・意味内容をしっかり押さえた解説という特徴がつよい。まさに標準的テキストに忠実に老子の理解を深めたい場合に格好な書物である。
    昭和29年に出版された「掌中 老子の講義」の改版で初版は昭和48年に出されている。全81章のそれぞれにつき、返り点付き原文を最初に置き枠で囲っている。ついで、その章の簡潔な解題がきて、以下に、ひとまとまりの文章ごとに書き下し文を示してその注釈と語釈を行い、それをくり返して、次の章に移る。章によっては、その順序は入れ替わる場合もある。いずれにせよ、まさに、諸橋先生の講義に接しているような形で老子を学んで行ける。索引は、書き下し文の章句につき詳しい。

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  4. http://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/4359_9286.html
    変った話

    寺田寅彦




          一 電車で老子に会った話

     中学で孔子や孟子のことは飽きるほど教わったが、老子のことはちっとも教わらなかった。ただ自分等より一年前のクラスで、K先生という、少し風変り、というよりも奇行を以て有名な漢学者に教わった友人達の受売り話によって、孔子の教えと老子の教えとの間に存する重大な相違について、K先生の奇説なるものを伝聞し、そうして当時それを大変に面白いと思ったことがあった。その話によると、K先生は教場の黒板へ粗末な富士山の絵を描いて、その麓に一匹の亀を這

    わせ、そうして富士の頂上の少し下の方に一羽の鶴をかきそえた。それから、富士の頂近く水平に一線を劃しておいて、さてこういう説明をしたそうである。「孔子の教えではここにこういう天井がある。それで麓の亀もよちよち登って行けばいつかは鶴と同じ高さまで登れる。しかしこの天井を取払うと鶴はたちまち冲天
    ちゅうてん
    に舞上がる。すると亀はもうとても追付く望みはないとばかりやけくそになって、呑めや唄えで下界のどん底に止まる。その天井を取払ったのが老子の教えである」というのである。何のことだかちっとも分からない。しかし、この分からない話を聞いたとき、何となく孔子の教えよりは老子の教えの方が段ちがいに上等で本当のものではないかという疑いを起したのは事実であった。富士山の上に天井があるのは嘘だろうと思ったのであった。
     二十年の学校生活に暇乞
    いとまごい
    をしてから以来、何かの機会に『老子』というものも一遍は覗
    のぞ
    いてみたいと思い立ったことは何度もあった。その度ごとに本屋の書架から手頃らしいと思われる註釈本を物色しては買って来て読みかけるのであるが、第一本文が無闇
    むやみ
    に六
    むつ
    かしい上にその註釈なるものが、どれも大抵は何となく黴
    かび
    臭い雰囲気の中を手捜りで連れて行かれるような感じのするものであった。それらの書物を通して見た老子は妙にじじむさいばかりか、何となく偽善者らしい勿体
    もったい
    ぶった顔をしていて、どうも親しみを感ずる訳には行かないので、ついついおしまいまで通読する機会がなく、従って老子に関する概念さえなしにこの年月を過ごして来たのであった。
     つい近頃本屋の棚で薄っぺらな「インゼル・ビュフェライ叢書」をひやかしていたら、アレクサンダー・ウラールという人の『老子』というのが出て来た。たった七十一頁の小冊子である。値段が安いのと表紙の色刷の模様が面白いのとで何の気なしにそれを買って電車に乗った。そうしてところどころをあけて読んでみるとなかなか面白いことが書いてあって、それが実によくわかる。面白いから通読してみる気になって第一頁から順々に読んで行った。原著の方は知らないのであるから誤訳があろうがあるまいが、そんなことは分かるはずもなし、またいくらちがっていてもそんなことは構わない。ただいかにも面白いのでうかうかと二、三十章を一

    と息
    いき
    に読んでしまった。そうしてその後二、三回の電車の道中に知らず知らず全巻を卒業してしまったのである。
     不思議なことには、このドイツ語で紹介された老子はもはや薄汚い唐人服を着たにがにがとこわい顔をした貧血老人ではなくて、さっぱりとした明るい色の背広に暖かそうなオーバーを着た童顔でブロンドのドイツ人である。どこかケーベルさんに似ている、というよりはむしろケーベルさんそっくりの老人である。それが電車の中で隣席に腰かけていて、そうして明晰に爽快なドイツ語でゆっくりゆっくり自分に分かるように話してくれるのである。その話が実に面白い。哲学の講義のようでもあり、また最も実用的な処世訓のようでもあり、どうかするとまた相対性理論や非ユークリッド幾何学の話のようでもある。そうかと思うと、また今の時節には少しどうかと心配されるような非戦論を滔々
    とうとう
    と述べ聞かすのであった。
     同じ思想が、支那服を着ていてそうして栄養不良の漢学者に手を引かれてよぼよぼ出て来たのではどうしても理解が出来なかったのに、それが背広にオーバー姿で電車の中でひょっくり隣合ってドイツ語で話しかけられたばかりに一遍に友達になってしまったような体裁である。こんなことから考えてみると、我国固有の国民思想を保存し涵養
    かんよう
    させるのでも、いつまでも源平時代の鎧兜
    よろいかぶと
    を着た日本魂
    やまとだましい
    や、滋籐
    しげどう
    の弓を提

    げた忠君愛国ばかりを学校で教えるよりも、時にはやはり背広を着て折鞄
    おりかばん
    でも抱えた日本魂をも教える方がよくはないかという気がしたのである。
     それはとにかく、このドイツ訳がどれくらい原著に忠実であるかということは自分には分かりかねるが、しかしところどころあたってみるとかなり在来の日本人の註釈などとはちがっていて誤訳ではないかと思うところもある。しかしこのドイツ訳の方がともかくも話の筋がよく通っていて読んで分かりやすいことだけはたしかである。例えば「大方無隅
    たいほうむぐう
    。大器晩成
    たいきばんせい
    。大音希声
    たいおんきせい
    。大象無形
    たいしょうむけい
    。」というのを「無限に大きな四角には角がない。無限に大きい容器は何物をも包蔵しない。無限に大きい音は声がない。無限に大きな像には形態がない」と訳してある。「大器晩成」の訳は明らかにちがっているようではあるが、他の三句に対してはこの訳の方がぴったりよく適合するから妙である。それは別として、ここのドイツ訳は数学者や物理学者にとってなかなか面白く読まれるであろう。同様な意味で面白いのは「大曰逝
    だいをせいといい
    。逝曰遠
    せいをえんといい
    。遠曰反
    えんをはんという
    。」の最後の句を「無限の遠方は復帰である」と訳してあるが、これはアインシュタインの宇宙を指しているようで面白い。また「無有入於無間
    あることなきはむかんにいる
    」を「個体性のないものは連続的物質中に侵入する」と訳しているが、これは、何となく古典物理学のエーテルを云っているようで面白い。「故致数車無車
    ゆえにくるまをかぞうることをいたせばくるまなし
    」を「部分の総和は全体ではない」と訳しているのでも、当否は別としてやはり面白い。欠けた硝子
    ガラス
    片を寄せたものは破

    れない硝子板にはならないのである。
     老子は虚無を説くから危険思想だとこわがる人があるそうである。しかし自分が電車で巡り合った老子の虚無は円満具足を意味する虚無であって、空っぽの虚無とは全く別物であった。老子の無為は自覚的には無為であるが実は無意識の大なる有為であった。危険どころかこれほど安全な道はないであろう。充実したつもりで空虚な隙間だらけの器物はあぶなく、有為なつもりの無能は常に大怪我の基である。老子の忠告を聞流しているために恐ろしい怪我や大きな損をした個人や国家は歴史のどの頁にもいっぱいである。
     桃太郎や猿蟹合戦のお伽噺
    とぎばなし
    でさえ危険思想宣伝の種にする先生方の手にかかれば老子はもちろん孔子でも孟子でも釈尊でもマホメットでもどのような風に解釈されどのような道具に使われるかそれは分からない。しかし『道徳教』でも『論語』でもコーランでも結局はわれわれの智恵を養う蛋白質
    たんぱくしつ
    や脂肪や澱粉
    でんぷん
    である。たまたま腐った蛋白を喰って中毒した人があったからと云って蛋白質を厳禁すれば衰弱する。
     電車で逢った背広服の老子のどの言葉を国定教科書の中に入れていけないといういわれを見出すことが出来なかった。日本魂を腐蝕する毒素の代りにそれを現代に活かす霊液でも、捜せばこの智恵の泉の底から湧

    き出すかもしれない。
     電車で逢った老子はうららかであった。電車の窓越しに人の頸筋
    くびすじ
    を撫

    でる小春の日光のようにうららかであったのである。

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  5. DIE BAHN UND DER RECHT WEG DES LAO-TSE
    Translated By: ULAR, ALEXANDER
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    Book Description: Leipzig.: Im Insel-Verlag. 1920, 1920. Hard Cover. Book Condition: Very Good. 1st Edition 5th Printing. 8vo - over 7¾" - 9¾" tall. No Jacket. 107 pp. mustard yellow paper covered hard bdg. withblack-stamped boards & spine, aec. (browned spine & edges, paper lightly yellowed)Please contact us directly for a full description. Photo scan available upon request. Bookseller Inventory # 2184

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  6. Image Not Available

    Die Bahn und der rechte Weg des Lao-Tse
    Laozi.

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    Bibliographic Details

    Title: Die Bahn und der rechte Weg des Lao-Tse

    Publisher: Insel-Verlag

    Binding: Hardcover

    Book Condition: Very Good
    Description:

    1923. Hardcover. "Translation of Dao de jing. First published in 1903 under the title: Die Bahn und der rechte Weg der chinesischen Urschrift des Lao-Tse. Commissioning organisation: nachgedacht von Alexander Ular. 106 p. 23 cm. Associated Names: Ular, Alexander, Associated Dates: 1876-. Original cloth. Very good copy with pictorial boards slightly dulled and a.e.g. and minor edge wear. Clean and bright text and pages. Antiquarian." Keywords: Subjects. Not a first edition copy. . . . Free Shipping Worldwide. Books ship from the US and Ireland . Bookseller Inventory # KEX0078109


    時と場を旅して « tomblin
    imaginarybeings.com/tomblin/?p=470‎
    インゼル文庫(Insel Bücherei)とは、ドイツのインゼル社(Insel Verlag)から1912年に創刊された叢書。現在も続くシリーズ

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  7. http://taiji-by.org/tractate_tao_te_king.html
    Дао Дэ Цзин
    (Тао-те-кинг)
    Перевод с древнекитайского
    Конисси Масутаро
    1894 г.





    Тао, которое должно быть действительным, не есть обыкновенное Тао. Имя, которое должно быть действительным, не есть обыкновенное имя. То, что не имеет имени — есть начало небо и земли; то, что имеет имя — есть мать* всех вещей. Вот почему свободный от всех страстей видит величественное проявления Тао, а находящийся под влиянием какой-нибудь страсти видит только незначительное его проявление. Эти оба происходят из одного и того же начала, но только носят разное название. Они называются непостижимыми. Непостижимое из непостижимых и есть ворота всего таинственного.

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  8. 342 :考える名無しさん:2013/05/06(月) 17:26:13.47 0
    『ツァラトゥストラ』冒頭の三つの変化で、ニーチェが、ラクダ/獅子/幼子、という階層>>299を作ったのは興味深い。
    しかも幼子を入れたのはどこか老子を思わせる。
    はたしてニーチェは老子を意識していたのだろうか?
    車輪の比喩も仏教経由だろうが老子的無用の用を連想させる。

    参考:
     Von den drei Verwandlungen ツァラトゥストラ「三段の変化」より
    Drei Verwandlungen nenne ich euch des Geistes: wie der Geist zum Kamele wird, und zum Löwen das Kamel, und zum Kinde zuletzt der Löwe.…
     わたしはあなたがたに三段の変化について語ろう。どのようにして精神が駱駝となるのか、駱駝が獅子となるのか、そして最後に獅子が幼な子になるのか、ということ。…
    Unschuld ist das Kind und Vergessen, ein Neubeginnen, ein Spiel, ein aus sich rollendes Rad…
     幼な子は無垢である。忘却である。そしてひとつの新しいはじまりである。ひとつの遊戯である。ひとつの自力で回転する車輪。…
    http://www.zeno.org/Philosophie/M/Nietzsche,+Friedrich/Also+sprach+Zarathustra/Die+Reden+Zarathustras/Von+den+drei+Verwandlungen
    http://telhewga.blog25.fc2.com/blog-entry-79.html 

    ショーペンハウエルは老子の名を確認出来る限り一度使っている。
    また、1875年にニーチェがHellwaldの文化史(1874年)を借りて読んだことがわかっている。
    老子を(altes Kind)と紹介している本だ。

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  9. http://www.1-em.net/sampo/sisyogokyo/rongobook/anime_LaoziA.htm

      温故知新、 論語、 孝経・大学・中庸・孟子、 老子A、 老子B、 荘子A、 荘子B、 千字文

    老子道德经 A (動画アニメ)

    老子動畫教學

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  10. 514 :てん:2014/03/19(水) 02:54:28.24 0
    老子 アニメ - niconico
    http://sp.nicovideo.jp/watch/sm22087844

    老子の「道」 - niconico
    http://sp.nicovideo.jp/watch/sm10465222

    515 :てん:2014/03/19(水) 02:56:33.81 0
    老子と孔子: http://youtu.be/8gXe-CN7ZpI via @YouTube

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  11. 下記論集内のでヤコブセンは無為=レッセフェール説には明確な証拠はないと言う。
    ただヤコブセンはグルネーを調べてない。
    ウェーバーも『儒教と道教』で無為の訳語にレッセフェールを採用しているから、無為の訳語がレッセフェールだというのは確かだ。
    だからグルネーがどういう回路でレッセフェールを使用したかが問題になる。
    ただ津田内匠が研究してはいるがグルネーはテクストをあまり残していないらしい。

    2014/03/18 12:01、yojisekimoto のメッセージ:


    http://books.google.co.jp/books?id=uu-zUWGfp24C&pg=PA28&dq=laissez+faire+wei&hl=ja&sa=X&ei=zLYnU8G5JMPMkwXr8oCQDA&ved=0CCwQ6AEwAA#v=onepage&q=laissez%20faire%20wei&f=false

    Thoughts on Economic Development in China (Google eブックス)


    Ma Ying, Hans-Michael Trautwein
    Routledge, 2013/03/05 - 352 ページ
    0 レビュー

    This book is about mutual influences of thinking about economic development in China and in the West, from the 18th century until the present. Its chapters are contributed by development economists and historians of thought from China and other parts of the world.

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  12. http://fr.wikisource.org/wiki/%C5%92uvre_de_Lao-tseu#CH75
    Chap. 75. Texte.


    A. Si le peuple a faim, c’est parce que le prince dévore des sommes excessives (qu’il lui extorque).

    B. Si le peuple est rétif, c’est parce que le prince agit trop, (l’indispose par ses innovations).

    C. Si le peuple s’expose légèrement à la mort (dans des entreprises hasardeuses), c’est parce qu’il aime trop la vie (amour du bien-être, de la jouissance, de la gloire).

    D. Celui qui ne fait rien pour vivre, est plus sage que celui qui se donne du mal pour vivre.

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  13. 漱石全集〈第26巻〉別冊(中)
    夏目 漱石著
    エディション: 単行本

    5つ星のうち 4.0 「老子の哲学」所収, 2014/10/7


    Amazonで購入(詳細)
    レビュー対象商品: 漱石全集〈第26巻〉別冊(中) (単行本)
    以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに変更し、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道┳(一)範  囲 ┳無限25?,45?
      ┃    ┃        ┣無始
      ┃    ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃    ┣(二)体(無為)┳無形41
      ┃    ┃        ┣無声41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃    ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃    ┗(三)用(有為)┳生万物42
      ┃             ┣無意識にして法あり 57?
      ┃             ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道┳人之道(損不足奉有余) 48,77,81
           ┣不 道(壮者必老) 30,55
           ┗非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳(ア)無為 <消極的>無爲 2,3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃ ┣(一)学問を廃す┳(甲)講修学理するを廃す 20
      ┃ ┃        ┗(乙)致知格物の観察を廃す 48
      ┃ ┃
      ┃ ┣(二)行為を廃す┳(甲)道徳上┳仁 5,(18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣義(18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣礼(38)
      ┃ ┃        ┃      ┗智 5,18,19,38
      ┃ ┃        ┣(乙)美術上…音楽等 12
      ┃ ┃        ┗(丙)肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃ ┃
      ┃ ┃          (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃ ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮      5
      ┃            (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃           又云聖人行不言之教)    47
      ┃  
      ┗(イ)復帰於嬰児(えいじにふっきす)<積極的?> 28
        ┣(一)足ることを知れ 46
        ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ  76,78,66,68
        ┗(三)静に安んじて下に居れ  61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃ ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃ ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
        ┣(一)消極的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
        ┃      ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
        ┃      ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す]  57,(65)
        ┃
        ┗(二)積極的┳教育┳無智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
               ┃  ┃  ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
               ┃  ┃  ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
               ┃  ┃
               ┃  ┗無欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕3
               ┃     ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
               ┃         
               ┗方針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 75,67 ,(57吝嗇)
                  ┣善下民〔善く民に下る〕 66
                  ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕柔弱36,76
                  ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕万物51?,64?

    上記図の所収された論文は『漱石文芸論集』(岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。
    無始をキーワードにしているのは間違い。老子は発生論を含む。

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  14. http://www.amazon.co.jp/gp/cdp/member-reviews/A1BIQ12WNHZ752/ref=cm_cr_auth/249-6621866-0821125
    以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに変更し、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道┳(一)範  囲 ┳無限25?,45?
      ┃    ┃        ┣無始
      ┃    ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃    ┣(二)体(無為)┳無形41
      ┃    ┃        ┣無声41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃    ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃    ┗(三)用(有為)┳生万物42
      ┃             ┣無意識にして法あり 57?
      ┃             ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道┳人之道(損不足奉有余) 48,77,81
           ┣不 道(壮者必老) 30,55
           ┗非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳(ア)無為 <消極的>無爲 2,3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃    ┣(一)学問を廃す┳(甲)講修学理するを廃す 20
      ┃    ┃        ┗(乙)致知格物の観察を廃す 48
      ┃    ┃
      ┃    ┣(二)行為を廃す┳(甲)道徳上┳仁 5,(18),19
      ┃    ┃        ┃      ┣義(18),19
      ┃    ┃        ┃      ┣礼(38)
      ┃    ┃        ┃      ┗智 5,18,19,38
      ┃    ┃        ┣(乙)美術上…音楽等 12
      ┃    ┃        ┗(丙)肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃    ┃
      ┃    ┃          (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃    ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮      5
      ┃              (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃              又云聖人行不言之教)    47
      ┃  
      ┗(イ)復帰於嬰児(えいじにふっきす)<積極的?> 28
           ┣(一)足ることを知れ 46
           ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ  76,78,66,68
           ┗(三)静に安んじて下に居れ  61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃    ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃    ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
           ┣(一)消極的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
           ┃      ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
           ┃      ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す]  57,(65)
           ┃
           ┗(二)積極的┳教育┳無智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
                  ┃  ┃  ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
                  ┃  ┃  ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
                  ┃  ┃
                  ┃  ┗無欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕3
                  ┃     ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
                  ┃         
                  ┗方針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 75,67 ,(57吝嗇)
                     ┣善下民〔善く民に下る〕 66
                     ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕柔弱36,76
                     ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕万物51?,64?

    上記図の所収された論文は『漱石文芸論集』(岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。
    無始をキーワードにしているのは間違い。老子は発生論を含む。

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  15. http://www.amazon.co.jp/gp/cdp/member-reviews/A1BIQ12WNHZ752/ref=cm_cr_auth/249-6621866-0821125
    以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに変更し、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道┳(一)範  囲 ┳無限25?,45?
      ┃    ┃        ┣無始
      ┃    ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃    ┣(二)体(無為)┳無形41
      ┃    ┃        ┣無声41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃    ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃    ┗(三)用(有為)┳生万物42
      ┃             ┣無意識にして法あり 57?
      ┃             ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道┳人之道(損不足奉有余) 48,77,81
           ┣不 道(壮者必老) 30,55
           ┗非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳(ア)無為 <消極的>無爲 2,3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃    ┣(一)学問を廃す┳(甲)講修学理するを廃す 20
      ┃    ┃        ┗(乙)致知格物の観察を廃す 48
      ┃    ┃
      ┃    ┣(二)行為を廃す┳(甲)道徳上┳仁 5,(18),19
      ┃    ┃        ┃      ┣義(18),19
      ┃    ┃        ┃      ┣礼(38)
      ┃    ┃        ┃      ┗智 5,18,19,38
      ┃    ┃        ┣(乙)美術上…音楽等 12
      ┃    ┃        ┗(丙)肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃    ┃
      ┃    ┃          (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃    ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮      5
      ┃              (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃              又云聖人行不言之教)    47
      ┃  
      ┗(イ)復帰於嬰児(えいじにふっきす)<積極的?> 28
           ┣(一)足ることを知れ 46
           ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ  76,78,66,68
           ┗(三)静に安んじて下に居れ  61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃    ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃    ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
           ┣(一)消極的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
           ┃      ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
           ┃      ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す]  57,(65)
           ┃
           ┗(二)積極的┳教育┳無智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
                  ┃  ┃  ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
                  ┃  ┃  ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
                  ┃  ┃
                  ┃  ┗無欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕3
                  ┃     ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
                  ┃         
                  ┗方針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 75,67 ,(57吝嗇)
                     ┣善下民〔善く民に下る〕 66
                     ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕柔弱36,76
                     ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕万物51?,64?

    上記図の所収された論文は『漱石文芸論集』(岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。
    無始をキーワードにしているのは間違い。老子の特徴は発生論。

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  16. http://www.amazon.co.jp/gp/cdp/member-reviews/A1BIQ12WNHZ752/ref=cm_cr_auth/249-6621866-0821125
    以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに変更し、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道┳(一)範  囲 ┳無限25?,45?
      ┃    ┃        ┣無始
      ┃    ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃    ┣(二)体(無為)┳無形41
      ┃    ┃        ┣無声41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃    ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃    ┗(三)用(有為)┳生万物42
      ┃             ┣無意識にして法あり 57?
      ┃             ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道┳人之道(損不足奉有余) 48,77,81
           ┣不 道(壮者必老) 30,55
           ┗非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳(ア)無為 <消極的>無爲 2,3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃    ┣(一)学問を廃す┳(甲)講修学理するを廃す 20
      ┃    ┃        ┗(乙)致知格物の観察を廃す 48
      ┃    ┃
      ┃    ┣(二)行為を廃す┳(甲)道徳上┳仁 5,(18),19
      ┃    ┃        ┃      ┣義(18),19
      ┃    ┃        ┃      ┣礼(38)
      ┃    ┃        ┃      ┗智 5,18,19,38
      ┃    ┃        ┣(乙)美術上…音楽等 12
      ┃    ┃        ┗(丙)肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃    ┃
      ┃    ┃          (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃    ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮      5
      ┃              (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃              又云聖人行不言之教)    47
      ┃  
      ┗(イ)復帰於嬰児(えいじにふっきす)<積極的?> 28
           ┣(一)足ることを知れ 46
           ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ  76,78,66,68
           ┗(三)静に安んじて下に居れ  61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃    ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃    ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
           ┣(一)消極的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
           ┃      ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
           ┃      ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す]  57,(65)
           ┃
           ┗(二)積極的┳教育┳無智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
                  ┃  ┃  ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
                  ┃  ┃  ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
                  ┃  ┃
                  ┃  ┗無欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕3
                  ┃     ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
                  ┃         
                  ┗方針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 75,67 ,(57吝嗇)
                     ┣善下民〔善く民に下る〕 66
                     ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕柔弱36,76
                     ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕万物51?,64?

    上記図の所収された論文は『漱石文芸論集』(岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。
    無始をキーワードにしているのは間違い。老子の特徴は発生論にある。

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  17. 以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに変更し、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道┳(一)範  囲 ┳無限25?,45?
      ┃    ┃        ┣無始
      ┃    ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃    ┣(二)体(無為)┳無形41
      ┃    ┃        ┣無声41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃    ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃    ┗(三)用(有為)┳生万物42
      ┃             ┣無意識にして法あり 57?
      ┃             ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道┳人之道(損不足奉有余) 48,77,81
           ┣不 道(壮者必老) 30,55
           ┗非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳(ア)無為 <消極的>無爲 2,3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃    ┣(一)学問を廃す┳(甲)講修学理するを廃す 20
      ┃    ┃        ┗(乙)致知格物の観察を廃す 48
      ┃    ┃
      ┃    ┣(二)行為を廃す┳(甲)道徳上┳仁 5,(18),19
      ┃    ┃        ┃      ┣義(18),19
      ┃    ┃        ┃      ┣礼(38)
      ┃    ┃        ┃      ┗智 5,18,19,38
      ┃    ┃        ┣(乙)美術上…音楽等 12
      ┃    ┃        ┗(丙)肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃    ┃
      ┃    ┃          (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃    ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮      5
      ┃               (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃              又云聖人行不言之教)    47
      ┃  
      ┗(イ)復帰於嬰児(えいじにふっきす)<積極的?> 28
           ┣(一)足ることを知れ 46
           ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ  76,78,66,68
           ┗(三)静に安んじて下に居れ  61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃    ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃    ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
           ┣(一)消極的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
           ┃      ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
           ┃      ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す]  57,(65)
           ┃
           ┗(二)積極的┳教育┳無智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
                  ┃  ┃  ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
                  ┃  ┃  ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
                  ┃  ┃
                  ┃  ┗無欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕3
                  ┃     ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
                  ┃         
                  ┗方針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 75,67 ,(57吝嗇)
                     ┣善下民〔善く民に下る〕 66
                     ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕柔弱36,76
                     ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕万物51?,64?

    上記図の所収された論文は『漱石文芸論集』(岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。
    無始をキーワードにしているのは間違い。老子の特徴は発生論にある。

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  18. レビュー対象商品: 漱石全集〈第26巻〉別冊(中) (単行本)
    以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに変更し、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道┳(一)範  囲 ┳無限25?,45?
      ┃    ┃        ┣無始
      ┃    ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃    ┣(二)体(無為)┳無形41
      ┃    ┃        ┣無声41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃    ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃    ┗(三)用(有為)┳生万物42
      ┃             ┣無意識にして法あり 57?
      ┃             ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道┳人之道(損不足奉有余) 48,77,81
           ┣不 道(壮者必老) 30,55
           ┗非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳(ア)無為 <消極的>無爲 2,3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃ ┣(一)学問を廃す┳(甲)講修学理するを廃す 20
      ┃ ┃        ┗(乙)致知格物の観察を廃す 48
      ┃ ┃
      ┃ ┣(二)行為を廃す┳(甲)道徳上┳仁 5,(18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣義(18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣礼(38)
      ┃ ┃        ┃      ┗智 5,18,19,38
      ┃ ┃        ┣(乙)美術上…音楽等 12
      ┃ ┃        ┗(丙)肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃ ┃
      ┃ ┃          (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃ ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮      5
      ┃            (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃           又云聖人行不言之教)    47
      ┃  
      ┗(イ)復帰於嬰児(えいじにふっきす)<積極的?> 28
        ┣(一)足ることを知れ 46
        ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ  76,78,66,68
        ┗(三)静に安んじて下に居れ  61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃ ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃ ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
        ┣(一)消極的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
        ┃      ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
        ┃      ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す]  57,(65)
        ┃
        ┗(二)積極的┳教育┳無智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
               ┃  ┃  ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
               ┃  ┃  ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
               ┃  ┃
               ┃  ┗無欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕3
               ┃     ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
               ┃         
               ┗方針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 75,67 ,(57吝嗇)
                  ┣善下民〔善く民に下る〕 66
                  ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕柔弱36,76
                  ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕万物51?,64?

    上記図の所収された論文は『漱石文芸論集』(岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。
    無始をキーワードにしているのは間違い。老子は発生論を含む。

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  19. レビュー対象商品: 漱石全集〈第26巻〉別冊(中) (単行本)
    以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに変更し、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道
      ┃ ┣(一)範  囲 ┳無限25?,45?
      ┃ ┃        ┣無始
      ┃ ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃ ┣(二)体(無為)┳無形41
      ┃ ┃        ┣無声41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃ ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃ ┗(三)用(有為)┳生万物42
      ┃          ┣無意識にして法あり 57?
      ┃          ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道
        ┣(一)人之道(損不足奉有余) 48,77,81
        ┣(二)不 道(壮者必老) 30,55
        ┗(三)非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳無為 <消極的>無爲 2,3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃ ┣(一)学問を廃す┳(甲)講修学理するを廃す 20
      ┃ ┃        ┗(乙)致知格物の観察を廃す 48
      ┃ ┃
      ┃ ┣(二)行為を廃す┳(甲)道徳上┳仁 5,(18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣義(18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣礼(38)
      ┃ ┃        ┃      ┗智 5,18,19,38
      ┃ ┃        ┣(乙)美術上…音楽等 12
      ┃ ┃        ┗(丙)肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃ ┃
      ┃ ┃          (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃ ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮      5
      ┃            (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃           又云聖人行不言之教)    47
      ┃  
      ┗復帰於嬰児(えいじにふっきす)<積極的?> 28
        ┣(一)足ることを知れ 46
        ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ  76,78,66,68
        ┗(三)静に安んじて下に居れ  61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃ ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃ ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
        ┣(一)消極的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
        ┃      ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
        ┃      ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す]  57,(65)
        ┃
        ┗(二)積極的┳教育┳無智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
               ┃  ┃  ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
               ┃  ┃  ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
               ┃  ┃
               ┃  ┗無欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕3
               ┃     ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
               ┃         
               ┗方針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 75,67 ,(57吝嗇)
                  ┣善下民〔善く民に下る〕 66
                  ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕柔弱36,76
                  ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕万物51?,64?

    上記図の所収された論文は『漱石文芸論集』(岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。
    無始をキーワードにしているのは間違い。老子の特徴は発生論を含むことにあるからだ。

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  20. レビュー対象商品: 漱石全集〈第26巻〉別冊(中) (単行本)
    以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに変更し、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道
      ┃ ┣(一)範  囲 ┳無限25?,45?
      ┃ ┃        ┣無始
      ┃ ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃ ┣(二)体(無為)┳無形41
      ┃ ┃        ┣無声41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃ ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃ ┗(三)用(有為)┳生万物42
      ┃          ┣無意識にして法あり 57?
      ┃          ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道
        ┣(一)人之道(損不足奉有余) 48,77,81
        ┣(二)不 道(壮者必老) 30,55
        ┗(三)非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳無 為 <消極的>無爲 2,3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃ ┣(一)学問を廃す┳(甲)講修学理するを廃す 20
      ┃ ┃        ┗(乙)致知格物の観察を廃す 48
      ┃ ┃
      ┃ ┣(二)行為を廃す┳(甲)道徳上┳仁 5,(18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣義(18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣礼(38)
      ┃ ┃        ┃      ┗智 5,18,19,38
      ┃ ┃        ┣(乙)美術上…音楽等 12
      ┃ ┃        ┗(丙)肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃ ┃
      ┃ ┃          (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃ ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮      5
      ┃            (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃           又云聖人行不言之教)    47
      ┃  
      ┗復帰於嬰児(えいじにふっきす)<積極的?> 28
        ┣(一)足ることを知れ 46
        ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ  76,78,66,68
        ┗(三)静に安んじて下に居れ  61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃ ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃ ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
        ┣(一)消極的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
        ┃      ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
        ┃      ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す]  57,(65)
        ┃
        ┗(二)積極的┳教育┳無智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
               ┃  ┃  ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
               ┃  ┃  ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
               ┃  ┃
               ┃  ┗無欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕3
               ┃     ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
               ┃         
               ┗方針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 75,67 ,(57吝嗇)
                  ┣善下民〔善く民に下る〕 66
                  ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕柔弱36,76
                  ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕万物51?,64?

    上記図の所収された論文は『漱石文芸論集』(岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。
    無始をキーワードにしているのは間違い。老子の特徴は発生論を含むことにある。

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  21. 改稿
    レビュー対象商品: 漱石全集〈第26巻〉別冊(中) (単行本)
    以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに変更し、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道
      ┃ ┣(一)範  囲 ┳無限25?,45?
      ┃ ┃        ┣無始
      ┃ ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃ ┣(二)体(無為)┳無形41
      ┃ ┃        ┣無声41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃ ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃ ┗(三)用(有為)┳生万物42
      ┃          ┣無意識にして法あり 57?
      ┃          ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道
        ┣(一)人之道(損不足奉有余) 48,77,81
        ┣(二)不 道(壮者必老) 30,55
        ┗(三)非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳無 為 <消極的>無爲 2,3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃ ┣(一)学問を廃す┳(甲)講修学理するを廃す 20
      ┃ ┃        ┗(乙)致知格物の観察を廃す 48
      ┃ ┃
      ┃ ┣(二)行為を廃す┳(甲)道徳上┳仁 5,(18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣義(18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣礼(38)
      ┃ ┃        ┃      ┗智 5,18,19,38
      ┃ ┃        ┣(乙)美術上…音楽等 12
      ┃ ┃        ┗(丙)肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃ ┃
      ┃ ┃          (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃ ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮      5
      ┃            (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃           又云聖人行不言之教)    47
      ┃  
      ┗復帰於嬰児(えいじにふっきす)<積極的?> 28
        ┣(一)足ることを知れ 46
        ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ  76,78,66,68
        ┗(三)静に安んじて下に居れ  61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃ ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃ ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
        ┣(一)消極的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
        ┃      ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
        ┃      ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す]  57,(65)
        ┃
        ┗(二)積極的┳教育┳無智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
               ┃  ┃  ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
               ┃  ┃  ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
               ┃  ┃
               ┃  ┗無欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕3
               ┃     ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
               ┃         
               ┗方針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 75,67 ,(57吝嗇)
                  ┣善下民〔善く民に下る〕 66
                  ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕柔弱36,76
                  ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕万物51?,64?

    上記図の所収された論文は『漱石文芸論集』(岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。
    無始をキーワードにしているのは間違い。老子の特徴は発生論を含むことにあるからだ。

    返信削除
  22. レビュー対象商品: 漱石全集〈第26巻〉別冊(中) (単行本)
    以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに変更し、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道
      ┃ ┣(一)範  囲 ┳無限25?,45?
      ┃ ┃        ┣無始
      ┃ ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃ ┣(二)体(無為)┳無形41
      ┃ ┃        ┣無声41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃ ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃ ┗(三)用(有為)┳生万物42
      ┃          ┣無意識にして法あり 57?
      ┃          ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道
        ┣人之道(損不足奉有余) 48,77,81
        ┣不 道(壮者必老) 30,55
        ┗非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳(ア)無為 <消極的>無爲 2,3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃ ┣(一)学問を廃す┳(甲)講修学理するを廃す 20
      ┃ ┃        ┗(乙)致知格物の観察を廃す 48
      ┃ ┃
      ┃ ┣(二)行為を廃す┳(甲)道徳上┳仁 5,(18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣義(18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣礼(38)
      ┃ ┃        ┃      ┗智 5,18,19,38
      ┃ ┃        ┣(乙)美術上…音楽等 12
      ┃ ┃        ┗(丙)肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃ ┃
      ┃ ┃          (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃ ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮      5
      ┃            (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃           又云聖人行不言之教)    47
      ┃  
      ┗(イ)復帰於嬰児(えいじにふっきす)<積極的?> 28
        ┣(一)足ることを知れ 46
        ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ  76,78,66,68
        ┗(三)静に安んじて下に居れ  61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃ ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃ ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
        ┣(一)消極的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
        ┃      ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
        ┃      ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す]  57,(65)
        ┃
        ┗(二)積極的┳教育┳無智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
               ┃  ┃  ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
               ┃  ┃  ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
               ┃  ┃
               ┃  ┗無欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕3
               ┃     ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
               ┃         
               ┗方針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 75,67 ,(57吝嗇)
                  ┣善下民〔善く民に下る〕 66
                  ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕柔弱36,76
                  ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕万物51?,64?

    上記図の所収された論文は『漱石文芸論集』(岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。
    無始をキーワードにしているのは間違い。老子の特徴は発生論を含むことにある。

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  23. 5つ星のうち 4.0 「老子の哲学」所収, 2014/10/7

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    以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに多少レイアウトを変え、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道
      ┃ ┣(一)範  囲 ┳無限 25?,45?
      ┃ ┃        ┣無始
      ┃ ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃ ┣(二)体(無為)┳無形 41
      ┃ ┃        ┣無声 41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃ ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃ ┗(三)用(有為)┳生万物 42
      ┃          ┣無意識にして法あり 57?
      ┃          ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道
        ┣人之道(損不足奉有余) 48,77,81
        ┣不 道(壮者必老) 30,55
        ┗非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳(ア)無為 <消極的>無爲 2,3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃ ┣(一)学問を廃す┳(甲)講修学理するを廃す 20
      ┃ ┃        ┗(乙)致知格物の観察を廃す 48
      ┃ ┃
      ┃ ┣(二)行為を廃す┳(甲)道徳上┳仁 5,(18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣義 (18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣礼 (38)
      ┃ ┃        ┃      ┗智 5,18,19,38
      ┃ ┃        ┣(乙)美術上…音楽等 12
      ┃ ┃        ┗(丙)肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃ ┃
      ┃ ┃          (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃ ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮       5
      ┃            (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃           又云聖人行不言之教)    47
      ┃  
      ┗(イ)復帰於嬰児(えいじにふっきす)<積極的?> 28
        ┣(一)足ることを知れ 46
        ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ 76,78,66,68
        ┗(三)静に安んじて下に居れ 61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃ ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃ ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
        ┣(一)消極的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
        ┃      ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
        ┃      ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す] 57,(65)
        ┃
        ┗(二)積極的┳教育┳無智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
               ┃  ┃  ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
               ┃  ┃  ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
               ┃  ┃
               ┃  ┗無欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕 3
               ┃     ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
               ┃         
               ┗方針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 75,67 ,(57吝嗇)
                  ┣善下民〔善く民に下る〕 66
                  ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕 36,76(柔弱)
                  ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕 51?,64?(万物)

    上記図の所収された論文は『漱石文芸論集』(岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。
    無始をキーワードにしているのは間違い。老子の特徴は発生論を含むことにあるからだ。

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  24. 5つ星のうち 4.0 「老子の哲学」所収, 2014/10/7

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    以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに多少レイアウトを変え、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道
      ┃ ┣(一)範  囲 ┳無限 25?,45?
      ┃ ┃        ┣無始
      ┃ ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃ ┣(二)体(無為)┳無形 41
      ┃ ┃        ┣無声 41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃ ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃ ┗(三)用(有為)┳生万物 42
      ┃          ┣無意識にして法あり 57?
      ┃          ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道
        ┣人之道(損不足奉有余) 48,77,81
        ┣不 道(壮者必老) 30,55
        ┗非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳(ア)無為 <消極的>無爲 2,3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃ ┣(一)学問を廃す┳(甲)講修学理するを廃す 20
      ┃ ┃        ┗(乙)致知格物の観察を廃す 48
      ┃ ┃
      ┃ ┣(二)行為を廃す┳(甲)道徳上┳仁 5,(18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣義 (18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣礼 (38)
      ┃ ┃        ┃      ┗智 5,18,19,38
      ┃ ┃        ┣(乙)美術上…音楽等 12
      ┃ ┃        ┗(丙)肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃ ┃
      ┃ ┃          (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃ ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮       5
      ┃            (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃           又云聖人行不言之教)    47
      ┃  
      ┗(イ)復帰於嬰児(えいじにふっきす)<積極的?> 28
        ┣(一)足ることを知れ 46
        ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ 76,78,66,68
        ┗(三)静に安んじて下に居れ 61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃ ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃ ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
        ┣(一)消極的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
        ┃      ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
        ┃      ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す] 57,(65)
        ┃
        ┗(二)積極的┳教育┳無智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
               ┃  ┃  ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
               ┃  ┃  ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
               ┃  ┃
               ┃  ┗無欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕 3
               ┃     ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
               ┃         
               ┗方針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 75,67,(57吝嗇)
                  ┣善下民〔善く民に下る〕 66
                  ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕 36(柔弱),76
                  ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕 51?(万物),64?

    上記図の所収された論文は『漱石文芸論集』(岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。
    無始をキーワードにしているのは間違い。老子の特徴は発生論を含むことにあるからだ。

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  25. 以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに多少レイアウトを変え、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道
      ┃ ┣(一)範  囲 ┳無限 25?,45?
      ┃ ┃        ┣無始
      ┃ ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃ ┣(二)体(無為)┳無形 41
      ┃ ┃        ┣無声 41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃ ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃ ┗(三)用(有為)┳生万物 42
      ┃          ┣無意識にして法あり 57?
      ┃          ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道
        ┣人之道(損不足奉有余) 48,77,81
        ┣不 道(壮者必老) 30,55
        ┗非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳(ア)無為 <消極的> 無爲2,3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃ ┣(一)学問を廃す┳(甲)講修学理するを廃す 20
      ┃ ┃        ┗(乙)致知格物の観察を廃す 48
      ┃ ┃
      ┃ ┣(二)行為を廃す┳(甲)道徳上┳仁 5,(18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣義 (18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣礼 (38)
      ┃ ┃        ┃      ┗智 5,18,19,38
      ┃ ┃        ┣(乙)美術上…音楽等 12
      ┃ ┃        ┗(丙)肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃ ┃
      ┃ ┃          (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃ ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮       5
      ┃            (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃           又云聖人行不言之教)     47
      ┃  
      ┗(イ)復帰於嬰児(えいじにふっきす)<積極的?> 28
        ┣(一)足ることを知れ 46
        ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ 76,78,66,68
        ┗(三)静に安んじて下に居れ 61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃ ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃ ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
        ┣(一)消極的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
        ┃      ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
        ┃      ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す] 57,(65)
        ┃
        ┗(二)積極的┳教育┳無智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
               ┃  ┃  ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
               ┃  ┃  ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
               ┃  ┃
               ┃  ┗無欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕 3
               ┃     ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
               ┃         
               ┗方針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 75,67,(57吝嗇)
                  ┣善下民〔善く民に下る〕 66
                  ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕 36(柔弱),76
                  ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕 51?(万物),64?

    上記図の所収された論文は『漱石文芸論集』(岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。

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  26. 以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに多少レイアウトを変え、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道
      ┃ ┣(一)範  囲 ┳無限 25?,45?
      ┃ ┃        ┣無始
      ┃ ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃ ┣(二)体(無為)┳無形 41
      ┃ ┃        ┣無声 41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃ ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃ ┗(三)用(有為)┳生万物 42
      ┃          ┣無意識にして法あり 57?
      ┃          ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道
        ┣人之道(損不足奉有余) 48,77,81
        ┣不 道(壮者必老) 30,55
        ┗非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳(ア)無為 <消極的> 2(無爲),3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃ ┣(一)学問を廃す┳(甲)講修学理するを廃す 20
      ┃ ┃        ┗(乙)致知格物の観察を廃す 48
      ┃ ┃
      ┃ ┣(二)行為を廃す┳(甲)道徳上┳仁 5,(18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣義 (18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣礼 (38)
      ┃ ┃        ┃      ┗智 5,18,19,38
      ┃ ┃        ┣(乙)美術上…音楽等 12
      ┃ ┃        ┗(丙)肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃ ┃
      ┃ ┃          (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃ ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮       5
      ┃            (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃           又云聖人行不言之教)     47
      ┃  
      ┗(イ)復帰於嬰児(えいじにふっきす)<積極的?> 28
        ┣(一)足ることを知れ 46
        ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ 76,78,66,68
        ┗(三)静に安んじて下に居れ 61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃ ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃ ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
        ┣(一)消極的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
        ┃      ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
        ┃      ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す] 57,(65)
        ┃
        ┗(二)積極的┳教育┳無智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
               ┃  ┃  ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
               ┃  ┃  ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
               ┃  ┃
               ┃  ┗無欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕 3
               ┃     ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
               ┃         
               ┗方針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 75,67,(57吝嗇)
                  ┣善下民〔善く民に下る〕 66
                  ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕 36(柔弱),76
                  ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕 51?(万物),64?

    上記図の所収された論文は『漱石文芸論集』(岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。

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  27. 以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに多少レイアウトを変え、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道
      ┃ ┣(一)範  囲 ┳無限 25?,45?
      ┃ ┃        ┣無始
      ┃ ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃ ┣(二)体(無為)┳無形 41
      ┃ ┃        ┣無声 41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃ ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃ ┗(三)用(有為)┳生万物 42
      ┃          ┣無意識にして法あり 57?
      ┃          ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道
        ┣人之道(損不足奉有余) 48,77,81
        ┣不 道(壮者必老) 30,55
        ┗非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳(ア)無為 <消極的> 2(無爲),3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃ ┣(一)学問を廃す┳(甲)講修学理するを廃す 20
      ┃ ┃        ┗(乙)致知格物の観察を廃す 48
      ┃ ┃
      ┃ ┣(二)行為を廃す┳(甲)道徳上┳仁 5,(18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣義 (18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣礼 (38)
      ┃ ┃        ┃      ┗智 5,18,19,38
      ┃ ┃        ┣(乙)美術上…音楽等 12
      ┃ ┃        ┗(丙)肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃ ┃
      ┃ ┃          (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃ ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮       5
      ┃            (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃           又云聖人行不言之教)     47
      ┃  
      ┗(イ)復帰於嬰児(えいじにふっきす)<積極的?> 28
        ┣(一)足ることを知れ 46
        ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ 76,78,66,68
        ┗(三)静に安んじて下に居れ 61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃ ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃ ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
        ┣(一)消極的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
        ┃      ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
        ┃      ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す] 57,(65)
        ┃
        ┗(二)積極的┳教育┳無智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
               ┃  ┃  ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
               ┃  ┃  ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
               ┃  ┃
               ┃  ┗無欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕 3
               ┃     ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
               ┃         
               ┗方針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 75,67,(57吝嗇)
                  ┣善下民〔善く民に下る〕 66
                  ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕 36(柔弱),76
                  ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕 51?(万物),64?

    上記図の所収された論文は『漱石文芸論集』(岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。
    ただし無始をキーワードにしているのは間違い。老子の特徴は発生論を含むことにあるからだ。
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  28. 無意識を否定するかしないかの違いはあるが、スピノザに似ていることがわかる。

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  29. 以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに多少レイアウトを変え、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道
      ┃ ┣(一)範  囲 ┳無限 25?,45?
      ┃ ┃        ┣無始
      ┃ ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃ ┣(二)体(無為)┳無形 41
      ┃ ┃        ┣無声 41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃ ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃ ┗(三)用(有為)┳生万物 42
      ┃          ┣無意識にして法あり 57?
      ┃          ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道
        ┣人之道(損不足奉有余) 48,77,81
        ┣不 道(壮者必老) 30,55
        ┗非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳(ア)無為 <消極的> 2(無爲),3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃ ┣(一)学問を廃す┳(甲)講修学理するを廃す 20
      ┃ ┃        ┗(乙)致知格物の観察を廃す 48
      ┃ ┃
      ┃ ┣(二)行為を廃す┳(甲)道徳上┳仁 5,(18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣義 (18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣礼 (38)
      ┃ ┃        ┃      ┗智 5,18,19,38
      ┃ ┃        ┣(乙)美術上…音楽等 12
      ┃ ┃        ┗(丙)肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃ ┃
      ┃ ┃          (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃ ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮       5
      ┃            (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃           又云聖人行不言之教)     47
      ┃  
      ┗(イ)復帰於嬰児(えいじにふっきす)<積極的?> 28
        ┣(一)足ることを知れ 46
        ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ 76,78,66,68
        ┗(三)静に安んじて下に居れ 61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃ ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃ ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
        ┣(一)消 極 的 ┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
        ┃         ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
        ┃         ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す] 57,(65)
        ┃
        ┗(二)積 極 的 ┳教育┳無智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
                  ┃  ┃  ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
                  ┃  ┃  ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
                  ┃  ┃
                  ┃  ┗無欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕 3
                  ┃     ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
                  ┃                      75,67,(57吝嗇)
                  ┗方針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 
                     ┣善下民〔善く民に下る〕 66
                     ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕 36(柔弱),76
                     ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕 51?(万物),64?

    上記図の所収された論文は『漱石文芸論集』(岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。

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  30. 以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに多少レイアウトを変え、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道
      ┃ ┣(一)範  囲 ┳無限 25?,45?
      ┃ ┃        ┣無始
      ┃ ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃ ┣(二)体(無為)┳無形 41
      ┃ ┃        ┣無声 41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃ ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃ ┗(三)用(有為)┳生万物 42
      ┃          ┣無意識にして法あり 57?
      ┃          ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道
        ┣人之道(損不足奉有余) 48,77,81
        ┣不 道(壮者必老) 30,55
        ┗非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳(ア)無為 <消極的> 2(無爲),3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃ ┣(一)学問を廃す┳(甲)講修学理するを廃す 20
      ┃ ┃        ┗(乙)致知格物の観察を廃す 48
      ┃ ┃
      ┃ ┣(二)行為を廃す┳(甲)道徳上┳仁 5,(18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣義 (18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣礼 (38)
      ┃ ┃        ┃      ┗智 5,18,19,38
      ┃ ┃        ┣(乙)美術上…音楽等 12
      ┃ ┃        ┗(丙)肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃ ┃
      ┃ ┃          (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃ ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮       5
      ┃            (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃           又云聖人行不言之教)     47
      ┃  
      ┗(イ)復帰於嬰児(えいじにふっきす)<積極的?> 28
        ┣(一)足ることを知れ 46
        ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ 76,78,66,68
        ┗(三)静に安んじて下に居れ 61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃ ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃ ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
        ┣(一)消 極 的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
        ┃        ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
        ┃        ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す] 57,(65)
        ┃
        ┗(二)積 極 的┳教育┳無智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
                 ┃  ┃  ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
                 ┃  ┃  ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
                 ┃  ┃
                 ┃  ┗無欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕 3
                 ┃     ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
                 ┃                      75,67,(57吝嗇)
                 ┗方針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 
                    ┣善下民〔善く民に下る〕 66
                    ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕 36(柔弱),76
                    ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕 51?(万物),64?

    上記図の所収された論文は『漱石文芸論集』(岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。
    ただし無始をキーワードにしているのは間違い。老子の特徴は発生論を含むことにあるからだ。

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  31. 以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに多少レイアウトを変え、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道
      ┃ ┣(一)範  囲 ┳無限 25?,45?
      ┃ ┃        ┣無始
      ┃ ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃ ┣(二)体(無為)┳無形 41
      ┃ ┃        ┣無声 41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃ ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃ ┗(三)用(有為)┳生万物 42
      ┃          ┣無意識にして法あり 57?
      ┃          ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道
        ┣人之道(損不足奉有余) 48,77,81
        ┣不 道(壮者必老) 30,55
        ┗非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳(ア)無為 <消極的> 2(無爲),3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃ ┣(一)学問を廃す┳(甲)講修学理するを廃す 20
      ┃ ┃        ┗(乙)致知格物の観察を廃す 48
      ┃ ┃
      ┃ ┣(二)行為を廃す┳(甲)道徳上┳仁 5,(18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣義 (18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣礼 (38)
      ┃ ┃        ┃      ┗智 5,18,19,38
      ┃ ┃        ┣(乙)美術上…音楽等 12
      ┃ ┃        ┗(丙)肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃ ┃
      ┃ ┃          (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃ ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮       5
      ┃            (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃           又云聖人行不言之教)     47
      ┃  
      ┗(イ)復帰於嬰児(えいじにふっきす)<積極的?> 28
        ┣(一)足ることを知れ 46
        ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ 76,78,66,68
        ┗(三)静に安んじて下に居れ 61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃ ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃ ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
        ┣(一)消 極 的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
        ┃        ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
        ┃        ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す] 57,(65)
        ┃
        ┗(二)積 極 的┳教育┳無智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
                 ┃  ┃  ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
                 ┃  ┃  ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
                 ┃  ┃
                 ┃  ┗無欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕 3
                 ┃     ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
                 ┃                      75,67,(57吝嗇)
                 ┗方針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 
                    ┣善下民〔善く民に下る〕 66
                    ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕 36(柔弱),76
                    ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕 51?(万物),64?

    上記図の所収された論文は『漱石文芸論集』(岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。
    ただし無始をキーワードにしているのは間違い。老子の特徴は発生論を含むことにあるからだ。
    無意識を否定するかしないかの違いはあるが、スピノザに似ていることがわかる。

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  32. 以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに多少レイアウトを変え、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道
      ┃ ┣(一)範  囲 ┳無限 25?,45?
      ┃ ┃        ┣無始
      ┃ ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃ ┣(二)体(無為)┳無形 41
      ┃ ┃        ┣無声 41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃ ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃ ┗(三)用(有為)┳生万物 42
      ┃          ┣無意識にして法あり 57?
      ┃          ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道
        ┣(一)人之道(損不足奉有余) 48,77,81
        ┣(二)不 道(壮者必老) 30,55
        ┗(三)非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳(ア)無為 <消極的> 2(無爲),3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃ ┣(一)学問を廃す┳(甲)講修学理するを廃す 20
      ┃ ┃        ┗(乙)致知格物の観察を廃す 48
      ┃ ┃
      ┃ ┣(二)行為を廃す┳(甲)道徳上┳仁 5,(18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣義 (18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣礼 (38)
      ┃ ┃        ┃      ┗智 5,18,19,38
      ┃ ┃        ┣(乙)美術上…音楽等 12
      ┃ ┃        ┗(丙)肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃ ┃
      ┃ ┃          (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃ ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮       5
      ┃            (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃           又云聖人行不言之教)     47
      ┃  
      ┗(イ)復帰於嬰児(えいじにふっきす)<積極的?> 28
        ┣(一)足ることを知れ 46
        ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ 76,78,66,68
        ┗(三)静に安んじて下に居れ 61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃ ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃ ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
        ┣(一)消 極 的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
        ┃        ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
        ┃        ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す] 57,(65)
        ┃
        ┗(二)積 極 的┳教育┳無智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
                 ┃  ┃  ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
                 ┃  ┃  ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
                 ┃  ┃
                 ┃  ┗無欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕 3
                 ┃     ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
                 ┃                      75,67,(57吝嗇)
                 ┗方針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 
                    ┣善下民〔善く民に下る〕 66
                    ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕 36(柔弱),76
                    ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕 51?(万物),64?

    上記図の所収された論文は『漱石文芸論集』(岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。
    ただし無始をキーワードにしているのは間違い。老子の特徴は発生論を含むことにあるからだ。
    無意識を否定するかしないかの違いはあるが、スピノザに似ていることがわかる。

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  33. 以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに多少レイアウトを変え、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道
      ┃ ┣(一)範  囲 ┳無限 25?,45?
      ┃ ┃        ┣無始
      ┃ ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃ ┣(二)体(無為)┳無形 41
      ┃ ┃        ┣無声 41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃ ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃ ┗(三)用(有為)┳生万物 42
      ┃          ┣無意識にして法あり 57?
      ┃          ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道
        ┣(一)人之道(損不足奉有余) 48,77,81
        ┣(二)不 道(壮者必老) 30,55
        ┗(三)非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳(ア)無為 <消極的> 2(無爲),3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃ ┣(一)学問を廃す┳(甲)講修学理するを廃す 20
      ┃ ┃        ┗(乙)致知格物の観察を廃す 48
      ┃ ┃
      ┃ ┣(二)行為を廃す┳(甲)道徳上┳仁 5,(18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣義 (18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣礼 (38)
      ┃ ┃        ┃      ┗智 5,18,19,38
      ┃ ┃        ┣(乙)美術上…音楽等 12
      ┃ ┃        ┗(丙)肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃ ┃
      ┃ ┃         (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃ ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮       5
      ┃           (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃           又云聖人行不言之教)     47
      ┃   (えいじにふっきす)
      ┗(イ)復帰於嬰児 <積極的?> 28
        ┣(一)足ることを知れ 46
        ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ 76,78,66,68
        ┗(三)静に安んじて下に居れ 61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃ ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃ ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
        ┣(一)消 極 的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
        ┃        ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
        ┃        ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す] 57,(65)
        ┃
        ┗(二)積 極 的┳教育┳無智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
                 ┃  ┃  ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
                 ┃  ┃  ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
                 ┃  ┃
                 ┃  ┗無欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕 3
                 ┃     ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
                 ┃                      75,67,(57吝嗇)
                 ┗方針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 
                    ┣善下民〔善く民に下る〕 66
                    ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕 36(柔弱),76
                    ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕 51?(万物),64?

    上記図の所収された論文は『漱石文芸論集』(岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。
    ただし無始をキーワードにしているのは間違い。老子の特徴は発生論を含むことにあるからだ。
    無意識を否定するかしないかの違いはあるが、スピノザに似ていることがわかる。

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  34. 以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに多少レイアウトを変え、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道
      ┃ ┣(一)範  囲 ┳無限 25?,45?
      ┃ ┃        ┣無始
      ┃ ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃ ┣(二)体(無為)┳無形 41
      ┃ ┃        ┣無声 41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃ ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃ ┗(三)用(有為)┳生万物 42
      ┃          ┣無意識にして法あり 57?
      ┃          ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道
        ┣(一)人之道(損不足奉有余) 48,77,81
        ┣(二)不 道(壮者必老) 30,55
        ┗(三)非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳無 為 <消極的> 2(無爲),3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃ ┣(一)学問を廃す┳(甲)講修学理するを廃す 20
      ┃ ┃        ┗(乙)致知格物の観察を廃す 48
      ┃ ┃
      ┃ ┣(二)行為を廃す┳(甲)道徳上┳仁 5,(18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣義 (18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣礼 (38)
      ┃ ┃        ┃      ┗智 5,18,19,38
      ┃ ┃        ┣(乙)美術上…音楽等 12
      ┃ ┃        ┗(丙)肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃ ┃
      ┃ ┃         (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃ ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮       5
      ┃           (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃           又云聖人行不言之教)     47
      ┃   (えいじにふっきす)
      ┗復帰於嬰児 <積極的?> 28
        ┣(一)足ることを知れ 46
        ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ 76,78,66,68
        ┗(三)静に安んじて下に居れ 61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃ ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃ ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
        ┣(一)消 極 的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
        ┃        ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
        ┃        ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す] 57,(65)
        ┃
        ┗(二)積 極 的┳教育┳無智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
                 ┃  ┃  ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
                 ┃  ┃  ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
                 ┃  ┃
                 ┃  ┗無欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕 3
                 ┃     ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
                 ┃                      75,67,(57吝嗇)
                 ┗方針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 
                    ┣善下民〔善く民に下る〕 66
                    ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕 36(柔弱),76
                    ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕 51?(万物),64?

    上記図の所収された論文は『漱石文芸論集』(岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。
    ただし無始をキーワードにしているのは間違い。老子の特徴は発生論を含むことにあるからだ。
    無意識を否定するかしないかの違いはあるが、スピノザに似ていることがわかる。

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  35. 以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに多少レイアウトを変え、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道
      ┃ ┣(一)範  囲 ┳無限 25?,45?
      ┃ ┃        ┣無始
      ┃ ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃ ┣(二)体(無為)┳無形 41
      ┃ ┃        ┣無声 41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃ ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃ ┗(三)用(有為)┳生万物 42
      ┃          ┣無意識にして法あり 57?
      ┃          ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道
        ┣(一)人之道(損不足奉有余) 48,77,81
        ┣(二)不 道(壮者必老) 30,55
        ┗(三)非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳無 為 <消極的> 2(無爲),3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃ ┣(一)学問を廃す┳講修学理するを廃す 20
      ┃ ┃        ┗致知格物の観察を廃す 48
      ┃ ┃
      ┃ ┣(二)行為を廃す┳道徳上┳仁 5,(18),19
      ┃ ┃        ┃   ┣義 (18),19
      ┃ ┃        ┃   ┣礼 (38)
      ┃ ┃        ┃   ┗智 5,18,19,38
      ┃ ┃        ┣美術上…音楽等 12
      ┃ ┃        ┗肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃ ┃
      ┃ ┃         (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃ ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮       5
      ┃           (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃           又云聖人行不言之教)     47
      ┃   (えいじにふっきす)
      ┗復帰於嬰児 <積極的?> 28
        ┣(一)足ることを知れ 46
        ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ 76,78,66,68
        ┗(三)静に安んじて下に居れ 61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃ ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃ ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
        ┣(一)消 極 的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
        ┃        ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
        ┃        ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す] 57,(65)
        ┃
        ┗(二)積 極 的┳教 育┳無智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
                 ┃   ┃  ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
                 ┃   ┃  ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
                 ┃   ┃
                 ┃   ┗無欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕 3
                 ┃      ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
                 ┃                      75,67,(57吝嗇)
                 ┗方 針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 
                     ┣善下民〔善く民に下る〕 66
                     ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕 36(柔弱),76
                     ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕 51?(万物),64?

    上記図の所収された論文は『漱石文芸論集』(岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。
    ただし無始をキーワードにしているのは間違い。老子の特徴は発生論を含むことにあるからだ。
    無意識を否定するかしないかの違いはあるが、スピノザに似ていることがわかる。

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  36. 以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに多少レイアウトを変え、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道
      ┃ ┣(一)範  囲 ┳無限 25?,45?
      ┃ ┃        ┣無始
      ┃ ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃ ┣(二)体(無為)┳無形 41
      ┃ ┃        ┣無声 41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃ ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃ ┗(三)用(有為)┳生万物 42
      ┃          ┣無意識にして法あり 57?
      ┃          ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道
        ┣(一)人之道(損不足奉有余) 48,77,81
        ┣(二)不 道(壮者必老) 30,55
        ┗(三)非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳無 為 <消極的> 2(無爲),3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃ ┣(一)学問を廃す┳講修学理するを廃す 20
      ┃ ┃        ┗致知格物の観察を廃す 48
      ┃ ┃
      ┃ ┣(二)行為を廃す┳道徳上┳仁 5,(18),19
      ┃ ┃        ┃   ┣義 (18),19
      ┃ ┃        ┃   ┣礼 (38)
      ┃ ┃        ┃   ┗智 5,18,19,38
      ┃ ┃        ┣美術上…音楽等 12
      ┃ ┃        ┗肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃ ┃
      ┃ ┃         (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃ ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮       5
      ┃           (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃           又云聖人行不言之教)     47
      ┃   (えいじにふっきす)
      ┗復帰於嬰児 <積極的?> 28
        ┣(一)足ることを知れ 46
        ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ 76,78,66,68
        ┗(三)静に安んじて下に居れ 61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃ ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃ ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
        ┣(一)消 極 的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
        ┃        ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
        ┃        ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す] 57,(65)
        ┃
        ┗(二)積 極 的┳教 育┳無 智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
                 ┃   ┃   ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
                 ┃   ┃   ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
                 ┃   ┃
                 ┃   ┗無 欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕 3
                 ┃       ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
                 ┃                      75,67,(57吝嗇)
                 ┗方 針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 
                     ┣善下民〔善く民に下る〕 66
                     ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕 36(柔弱),76
                     ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕 51?(万物),64?

    上記図の所収された論文は『漱石文芸論集』(岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。
    ただし無始をキーワードにしているのは間違い。老子の特徴は発生論を含むことにあるからだ。
    無意識を否定するかしないかの違いはあるが、スピノザに似ていることもわかる。

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  37. 以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに多少レイアウトを変え、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道
      ┃ ┣(一)範  囲 ┳無限 25?,45?
      ┃ ┃        ┣無始
      ┃ ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃ ┣(二)体(無為)┳無形 41
      ┃ ┃        ┣無声 41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃ ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃ ┗(三)用(有為)┳生万物 42
      ┃          ┣無意識にして法あり 57?
      ┃          ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道
        ┣(一)人之道(損不足奉有余) 48,77,81
        ┣(二)不 道(壮者必老) 30,55
        ┗(三)非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳無 為 <消極的> 2(無爲),3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃ ┣(一)学問を廃す┳講修学理するを廃す 20
      ┃ ┃        ┗致知格物の観察を廃す 48
      ┃ ┃
      ┃ ┣(二)行為を廃す┳道徳上┳仁 5,(18),19
      ┃ ┃        ┃   ┣義 (18),19
      ┃ ┃        ┃   ┣礼 (38)
      ┃ ┃        ┃   ┗智 5,18,19,38
      ┃ ┃        ┣美術上…音楽等 12
      ┃ ┃        ┗肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃ ┃
      ┃ ┃         (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃ ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮       5
      ┃           (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃           又云聖人行不言之教)     47
      ┃(えいじにふっきす)
      ┗復帰於嬰児 <積極的?> 28
        ┣(一)足ることを知れ 46
        ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ 76,78,66,68
        ┗(三)静に安んじて下に居れ 61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃ ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃ ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
        ┣(一)消 極 的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
        ┃        ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
        ┃        ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す] 57,(65)
        ┃
        ┗(二)積 極 的┳教 育┳無 智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
                 ┃   ┃   ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
                 ┃   ┃   ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
                 ┃   ┃
                 ┃   ┗無 欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕 3
                 ┃       ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
                 ┃                      75,67,(57吝嗇)
                 ┗方 針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 
                     ┣善下民〔善く民に下る〕 66
                     ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕 36(柔弱),76
                     ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕 51?(万物),64?

    上記図の所収された論文は『漱石文芸論集』(岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。
    ただし無始をキーワードにしているのは間違い。老子の特徴は発生論を含むことにあるからだ。
    無意識を否定するかしないかの違いはあるが、スピノザに似ていることがわかる。

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  38. 以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに多少レイアウトを変え、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道
      ┃ ┣(一)範  囲 ┳無限 25?,45?
      ┃ ┃        ┣無始
      ┃ ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃ ┣(二)体(無為)┳無形 41
      ┃ ┃        ┣無声 41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃ ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃ ┗(三)用(有為)┳生万物 42
      ┃          ┣無意識にして法あり 57?
      ┃          ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道
        ┣(一)人之道(損不足奉有余) 48,77,81
        ┣(二)不 道(壮者必老) 30,55
        ┗(三)非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳無 為 <消極的> 2(無爲),3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃ ┣(一)学問を廃す┳講修学理するを廃す 20
      ┃ ┃        ┗致知格物の観察を廃す 48
      ┃ ┃
      ┃ ┣(二)行為を廃す┳道徳上┳仁 5,(18),19
      ┃ ┃        ┃   ┣義 (18),19
      ┃ ┃        ┃   ┣礼 (38)
      ┃ ┃        ┃   ┗智 5,18,19,38
      ┃ ┃        ┣美術上…音楽等 12
      ┃ ┃        ┗肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃ ┃
      ┃ ┃         (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃ ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮       5
      ┃           (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃           又云聖人行不言之教)     47
      ┃(えいじにふっきす)
      ┗復帰於嬰児 <積極的?> 28
        ┣(一)足ることを知れ 46
        ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ 76,78,66,68
        ┗(三)静に安んじて下に居れ 61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃ ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃ ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
        ┣(一)消 極 的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
        ┃        ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
        ┃        ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す] 57,(65)
        ┃
        ┗(二)積 極 的┳教 育┳無 智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
                 ┃   ┃   ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
                 ┃   ┃   ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
                 ┃   ┃
                 ┃   ┗無 欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕 3
                 ┃       ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
                 ┃                      75,67,(57吝嗇)
                 ┗方 針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 
                     ┣善下民〔善く民に下る〕 66
                     ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕 36(柔弱),76
                     ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕 51?(万物),64?

    上記図の所収された論文は『漱石文芸論集』(岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。
    ただし無始をキーワードにしているのは間違い。老子の特徴は発生論を含むことにあるからだ。
    無意識を否定するかしないかの違いはあるが、スピノザに似ていることもわかる。

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  39. 以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに多少レイアウトを変え、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道
      ┃ ┣(一)範  囲 ┳無限 25?,45?
      ┃ ┃        ┣無始
      ┃ ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃ ┣(二)体(無為)┳無形 41
      ┃ ┃        ┣無声 41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃ ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃ ┗(三)用(有為)┳生万物 42
      ┃          ┣無意識にして法あり 57?
      ┃          ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道
        ┣人之道(損不足奉有余) 48,77,81
        ┣不 道(壮者必老) 30,55
        ┗非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳(ア)無為 <消極的> 2(無爲),3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃ ┣(一)学問を廃す┳(甲)講修学理するを廃す 20
      ┃ ┃        ┗(乙)致知格物の観察を廃す 48
      ┃ ┃
      ┃ ┣(二)行為を廃す┳(甲)道徳上┳仁 5,(18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣義 (18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣礼 (38)
      ┃ ┃        ┃      ┗智 5,18,19,38
      ┃ ┃        ┣(乙)美術上…音楽等 12
      ┃ ┃        ┗(丙)肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃ ┃
      ┃ ┃         (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃ ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮       5
      ┃           (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃           又云聖人行不言之教)     47
      ┃   (えいじにふっきす)
      ┗(イ)復帰於嬰児 <積極的?> 28
        ┣(一)足ることを知れ 46
        ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ 76,78,66,68
        ┗(三)静に安んじて下に居れ 61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃ ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃ ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
        ┣(一)消 極 的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
        ┃        ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
        ┃        ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す] 57,(65)
        ┃
        ┗(二)積 極 的┳教 育┳無 智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
                 ┃   ┃   ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
                 ┃   ┃   ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
                 ┃   ┃
                 ┃   ┗無 欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕 3
                 ┃       ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
                 ┃                      75,67,(57吝嗇)
                 ┗方 針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 
                     ┣善下民〔善く民に下る〕 66
                     ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕 36(柔弱),76
                     ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕 51?(万物),64?

    上記図の所収された論文は『漱石文芸論集』(岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。
    ただし無始をキーワードにしているのは間違い。老子の特徴は発生論を含むことにあるからだ。
    無意識を否定するかしないかの違いはあるが、スピノザに似ていることもわかる。

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  40. 以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに多少レイアウトを変え、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道
      ┃ ┣(一)範  囲 ┳無限 25?,45?
      ┃ ┃        ┣無始
      ┃ ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃ ┣(二)体(無為)┳無形 41
      ┃ ┃        ┣無声 41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃ ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃ ┗(三)用(有為)┳生万物 42
      ┃          ┣無意識にして法あり 57?
      ┃          ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道
        ┣   人之道(損不足奉有余) 48,77,81
        ┣   不 道(壮者必老) 30,55
        ┗   非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳(ア)無為 <消極的> 2(無爲),3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃ ┣(一)学問を廃す┳(甲)講修学理するを廃す 20
      ┃ ┃        ┗(乙)致知格物の観察を廃す 48
      ┃ ┃
      ┃ ┣(二)行為を廃す┳(甲)道徳上┳仁 5,(18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣義 (18),19
      ┃ ┃        ┃      ┣礼 (38)
      ┃ ┃        ┃      ┗智 5,18,19,38
      ┃ ┃        ┣(乙)美術上…音楽等 12
      ┃ ┃        ┗(丙)肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃ ┃
      ┃ ┃         (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃ ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮       5
      ┃           (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃           又云聖人行不言之教)     47
      ┃   (えいじにふっきす)
      ┗(イ)復帰於嬰児 <積極的?> 28
        ┣(一)足ることを知れ 46
        ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ 76,78,66,68
        ┗(三)静に安んじて下に居れ 61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃ ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃ ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
        ┣(一)消 極 的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
        ┃        ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
        ┃        ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す] 57,(65)
        ┃
        ┗(二)積 極 的┳教 育┳無 智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
                 ┃   ┃   ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
                 ┃   ┃   ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
                 ┃   ┃
                 ┃   ┗無 欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕 3
                 ┃       ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
                 ┃                      75,67,(57吝嗇)
                 ┗方 針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 
                     ┣善下民〔善く民に下る〕 66
                     ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕 36(柔弱),76
                     ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕 51?(万物),64?

    上記図の所収された論文は『漱石文芸論集』(岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。
    ただし無始をキーワードにしているのは間違い。老子の特徴は発生論を含むことにあるからだ。
    無意識を否定するかしないかの違いはあるが、スピノザに似ていることもわかる。

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  41. 以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに多少レイアウトを変え、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道
      ┃ ┣(一)範  囲 ┳無限 25?,45?
      ┃ ┃        ┣無始
      ┃ ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃ ┣(二)体(無為)┳無形 41
      ┃ ┃        ┣無声 41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃ ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃ ┗(三)用(有為)┳生万物 42
      ┃          ┣無意識にして法あり 57?
      ┃          ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道
        ┣   人之道(損不足奉有余) 48,77,81
        ┣   不 道(壮者必老) 30,55
        ┗   非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳(ア)無為 <消極的> 2(無爲),3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃ ┣(一)学問を廃す┳(甲)講修学理するを廃す 20
      ┃ ┃        ┗(乙)致知格物の観察を廃す 48
      ┃ ┃
      ┃ ┣(二)行為を廃す┳(甲)道徳上
      ┃ ┃        ┃   ┣仁 5,(18),19
      ┃ ┃        ┃   ┣義 (18),19
      ┃ ┃        ┃   ┣礼 (38)
      ┃ ┃        ┃   ┗智 5,18,19,38
      ┃ ┃        ┣(乙)美術上…音楽等 12
      ┃ ┃        ┗(丙)肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃ ┃
      ┃ ┃         (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃ ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮       5
      ┃           (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃           又云聖人行不言之教)     47
      ┃   (えいじにふっきす)
      ┗(イ)復帰於嬰児 <積極的?> 28
        ┣(一)足ることを知れ 46
        ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ 76,78,66,68
        ┗(三)静に安んじて下に居れ 61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃ ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃ ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
        ┣(一)消 極 的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
        ┃        ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
        ┃        ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す] 57,(65)
        ┃
        ┗(二)積 極 的┳教 育┳無 智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
                 ┃   ┃   ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
                 ┃   ┃   ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
                 ┃   ┃
                 ┃   ┗無 欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕 3
                 ┃       ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
                 ┃                      75,67,(57吝嗇)
                 ┗方 針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 
                     ┣善下民〔善く民に下る〕 66
                     ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕 36(柔弱),76
                     ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕 51?(万物),64?

    上記図の所収された論文は『漱石文芸論集』(岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。
    ただし無始をキーワードにしているのは間違い。老子の特徴は発生論を含むことにあるからだ。
    無意識を否定するかしないかの違いはあるが、スピノザに似ていることもわかる。

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  42. レビュー対象商品: 漱石全集〈第26巻〉別冊(中) (単行本)
    以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに多少レイアウトを変え再構成し、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道
      ┃ ┣(一)範  囲 ┳無限 25?,45?
      ┃ ┃        ┣無始
      ┃ ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃ ┣(二)体(無為)┳無形 41
      ┃ ┃        ┣無声 41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃ ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃ ┗(三)用(有為)┳生万物 42
      ┃          ┣無意識にして法あり 57?
      ┃          ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道
        ┣   人之道(損不足奉有余) 48,77,81
        ┣   不 道(壮者必老) 30,55
        ┗   非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳(ア)無為 <消極的> 2(無爲),3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃ ┣(一)学問を廃す┳(甲)講修学理するを廃す 20
      ┃ ┃        ┗(乙)致知格物の観察を廃す 48
      ┃ ┃
      ┃ ┣(二)行為を廃す┳(甲)道徳上
      ┃ ┃        ┃   ┣仁 5,(18),19
      ┃ ┃        ┃   ┣義 (18),19
      ┃ ┃        ┃   ┣礼 (38)
      ┃ ┃        ┃   ┗智 5,18,19,38
      ┃ ┃        ┣(乙)美術上…音楽等 12
      ┃ ┃        ┗(丙)肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃ ┃
      ┃ ┃         (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃ ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮       5
      ┃           (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃           又云聖人行不言之教)     47
      ┃
      ┃   (えいじにふっきす)
      ┗(イ)復帰於嬰児 <積極的?> 28
        ┣(一)足ることを知れ 46
        ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ 76,78,66,68
        ┗(三)静に安んじて下に居れ 61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃ ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃ ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
        ┣(一)消 極 的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
        ┃        ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
        ┃        ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す] 57,(65)
        ┃
        ┗(二)積 極 的┳教 育┳無 智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
                 ┃   ┃   ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
                 ┃   ┃   ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
                 ┃   ┃
                 ┃   ┗無 欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕 3
                 ┃       ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
                 ┃                
                 ┗方 針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 
                     ┣善下民〔善く民に下る〕 66      75,67,(57吝嗇)
                     ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕 36(柔弱),76
                     ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕 51?(万物),64?

    上記図の所収された論文は『漱石文芸論集』(岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。
    ただし無始をキーワードにしているのは間違い。老子の特徴は発生論を含むことにあるからだ。
    無意識を否定するかしないかの違いはあるが、スピノザに似ていることもわかる。

    返信削除
  43. 宗教の位置づけなどオネアミスと似ているから同族嫌悪と言うか、
    ただの岡田の嫉妬だろう
    ターンAより世界観が明確だし、それは風の描写によく出ている
    リアリティは過去最高
    教養小説としては第一作にかなわないが
    今放送されているドラマ作品で唯一残る作品だろう

       絶対の道
    道ー[      天下を得る方法
       政治ー[          消極的
            天下を得た後ー[
                     積極的


       絶対の道
    道ー[         天下を得る方
       相対の道・政治ー[           消極的
                天下を得た後・修身ー[
                           積極的

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  44. 上の図は以下のように一つに出来る。

     絶対の道
    道┤      天下を得る方
     相対の道・政治┤         消極的
            天下を得たる後・修身┤
                      積極的

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  45. 上の図は以下のように一つに出来る。

      絶対の道
    道┤        天下を得る方
      相対の道・政治┤           消極的
              天下を得たる後・修身┤
                         積極的

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  46. ちなみに
    上の図は以下のように一つに出来る。

          道
        ┏━┻━┓
     絶対の道   相対の道
            ・政治
           ┏━┻━┓
       天下を得る方 天下を得たる後
                ・修身
               ┏━┻━┓
              消極的 積極的
            

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  47. ちなみに上の図は以下のように一つに出来る。

          道
        ┏━┻━┓
     絶対の道   相対の道
            =政治
           ┏━┻━┓
       天下を得る方 天下を得たる後
                =修身
               ┏━┻━┓
              消極的 積極的
            

    返信削除
  48.       道
        ┏━┻━┓
     絶対の道   相対の道
             ┃
             政治
           ┏━┻━┓
       天下を得る方 天下を得たる後
                 ┃
                 修身
               ┏━┻━┓
              消極的 積極的
            

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  49. ちなみに上の図は以下のように一つに出来る。

          道
        ┏━┻━┓
     絶対の道   相対の道・政治
        ┃  ┏━┻━┓
       天下を得る方 天下を得たる後・修身
               ┏━┻━┓
              消極的 積極的

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  50. ちなみに上の図は以下のように一つに出来る。

          道
        ┏━┻━┓
     絶対の道   相対の道・政治
        :  ┏━┻━┓
       天下を得る方 天下を得たる後・修身
               ┏━┻━┓
              消極的 積極的

    返信削除
  51. ちなみに上の図は以下のように一つに出来る。

          道
        ┏━┻━┓
     絶対の道   相対の道・政治
        :  ┏━┻━┓
       天下を得る方 天下を得たる後・修身
        :      ┏━┻━┓
        :.....消極的 積極的

    返信削除
  52. レビュー対象商品: 漱石全集〈第26巻〉別冊(中) (単行本)
    以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに多少レイアウトを変え再構成し、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道
      ┃ ┣(一)範  囲 ┳無限 25?,45?
      ┃ ┃        ┣無始
      ┃ ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃ ┣(二)体(無為)┳無形 41
      ┃ ┃        ┣無声 41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃ ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃ ┗(三)用(有為)┳生万物 42
      ┃          ┣無意識にして法あり 57?
      ┃          ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道
        ┣   人之道(損不足奉有余) 48,77,81
        ┣   不 道(壮者必老) 30,55
        ┗   非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳(ア)無為 <消極的> 2(無爲),3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃ ┣(一)学問を廃す┳(甲)講修学理するを廃す 20
      ┃ ┃        ┗(乙)致知格物の観察を廃す 48
      ┃ ┃
      ┃ ┣(二)行為を廃す┳(甲)道徳上
      ┃ ┃        ┃   ┣仁 5,(18),19
      ┃ ┃        ┃   ┣義 (18),19
      ┃ ┃        ┃   ┣礼 (38)
      ┃ ┃        ┃   ┗智 5,18,19,38
      ┃ ┃        ┣(乙)美術上…音楽等 12
      ┃ ┃        ┗(丙)肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃ ┃
      ┃ ┃         (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃ ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮       5
      ┃           (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃           又云聖人行不言之教)     47
      ┃
      ┃   (えいじにふっきす)
      ┗(イ)復帰於嬰児 <積極的?> 28
        ┣(一)足ることを知れ 46
        ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ 76,78,66,68
        ┗(三)静に安んじて下に居れ 61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃ ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃ ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
        ┣(一)消 極 的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
        ┃        ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
        ┃        ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す] 57,(65)
        ┃
        ┗(二)積 極 的┳教 育┳無 智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
                 ┃   ┃   ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
                 ┃   ┃   ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
                 ┃   ┃
                 ┃   ┗無 欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕 3
                 ┃       ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
                 ┃                
                 ┗方 針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 
                     ┣善下民〔善く民に下る〕 66      75,67,(57吝嗇)
                     ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕 36(柔弱),76
                     ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕 51?(万物),64?

    上記図の所収された論文は漱石文芸論集 (岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。
    ただし無始をキーワードにしているのは間違い。老子の特徴は発生論を含むことにあるからだ。
    無意識を否定するかしないかの違いはあるが、スピノザに似ていることもわかる。

    ちなみに上の図は以下のように一つに出来る。

          道
        ┏━┻━┓
     絶対の道   相対の道・政治
        :  ┏━┻━┓
       天下を得る方  天下を得たる後・修身
        :      ┏━┻━┓
        :.....消極的 積極的

    返信削除
  53. 以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに多少レイアウトを変え再構成し、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道
      ┃ ┣(一)範  囲 ┳無限 25?,45?
      ┃ ┃        ┣無始
      ┃ ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃ ┣(二)体(無為)┳無形 41
      ┃ ┃        ┣無声 41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃ ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃ ┗(三)用(有為)┳生万物 42
      ┃          ┣無意識にして法あり 57?
      ┃          ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道
        ┣   人之道(損不足奉有余) 48,77,81
        ┣   不 道(壮者必老) 30,55
        ┗   非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳(ア)無為 <消極的> 2(無爲),3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃ ┣(一)学問を廃す┳(甲)講修学理するを廃す 20
      ┃ ┃        ┗(乙)致知格物の観察を廃す 48
      ┃ ┃
      ┃ ┣(二)行為を廃す┳(甲)道徳上
      ┃ ┃        ┃   ┣仁 5,(18),19
      ┃ ┃        ┃   ┣義 (18),19
      ┃ ┃        ┃   ┣礼 (38)
      ┃ ┃        ┃   ┗智 5,18,19,38
      ┃ ┃        ┣(乙)美術上…音楽等 12
      ┃ ┃        ┗(丙)肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃ ┃
      ┃ ┃         (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃ ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮       5
      ┃           (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃           又云聖人行不言之教)     47
      ┃
      ┃   (えいじにふっきす)
      ┗(イ)復帰於嬰児 <積極的?> 28
        ┣(一)足ることを知れ 46
        ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ 76,78,66,68
        ┗(三)静に安んじて下に居れ 61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃ ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃ ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
        ┣(一)消 極 的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
        ┃        ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
        ┃        ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す] 57,(65)
        ┃
        ┗(二)積 極 的┳教 育┳無 智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
                 ┃   ┃   ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
                 ┃   ┃   ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
                 ┃   ┃
                 ┃   ┗無 欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕 3
                 ┃       ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
                 ┃                
                 ┗方 針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 
                     ┣善下民〔善く民に下る〕 66      75,67,(57吝嗇)
                     ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕 36(柔弱),76
                     ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕 51?(万物),64?

    上記図の所収された論文は漱石文芸論集 (岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。
    ただし無始をキーワードにしているのは間違い。老子の特徴は発生論を含むことにあるからだ。
    無意識を否定するかしないかの違いはあるが、スピノザに似ていることもわかる。

    ちなみに上の図は以下のように一つに出来る。

          道
        ┏━┻━┓
     絶対の道   相対の道・政治
        :  ┏━┻━┓
       天下を得る方  天下を得たる後・修身
        :     ┏━┻━┓
        :....消極的 積極的

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  54. 以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに多少レイアウトを変え再構成し、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道
      ┃ ┣(一)範  囲 ┳無限 25?,45?
      ┃ ┃        ┣無始
      ┃ ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃ ┣(二)体(無為)┳無形 41
      ┃ ┃        ┣無声 41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃ ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃ ┗(三)用(有為)┳生万物 42
      ┃          ┣無意識にして法あり 57?
      ┃          ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道
        ┣   人之道(損不足奉有余) 48,77,81
        ┣   不 道(壮者必老) 30,55
        ┗   非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳(ア)無為 <消極的> 2(無爲),3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃ ┣(一)学問を廃す┳(甲)講修学理するを廃す 20
      ┃ ┃        ┗(乙)致知格物の観察を廃す 48
      ┃ ┃
      ┃ ┣(二)行為を廃す┳(甲)道徳上
      ┃ ┃        ┃   ┣仁 5,(18),19
      ┃ ┃        ┃   ┣義 (18),19
      ┃ ┃        ┃   ┣礼 (38)
      ┃ ┃        ┃   ┗智 5,18,19,38
      ┃ ┃        ┣(乙)美術上…音楽等 12
      ┃ ┃        ┗(丙)肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃ ┃
      ┃ ┃         (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃ ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮       5
      ┃           (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃           又云聖人行不言之教)     47
      ┃
      ┃   (えいじにふっきす)
      ┗(イ)復帰於嬰児 <積極的?> 28
        ┣(一)足ることを知れ 46
        ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ 76,78,66,68
        ┗(三)静に安んじて下に居れ 61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃ ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃ ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
        ┣(一)消 極 的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
        ┃        ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
        ┃        ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す] 57,(65)
        ┃
        ┗(二)積 極 的┳教 育┳無 智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
                 ┃   ┃   ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
                 ┃   ┃   ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
                 ┃   ┃
                 ┃   ┗無 欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕 3
                 ┃       ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
                 ┃                
                 ┗方 針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 
                     ┣善下民〔善く民に下る〕 66      75,67,(57吝嗇)
                     ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕 36(柔弱),76
                     ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕 51?(万物),64?

    上記図の所収された論文は漱石文芸論集 (岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。
    ただし無始をキーワードにしているのは間違い。老子の特徴は発生論を含むことにあるからだ。
    無意識を否定するかしないかの違いはあるが、スピノザに似ていることもわかる。

    ちなみに上の図は以下のように一つに出来る。

          道
        ┏━┻━┓
     絶対の道   相対の道・政治
        :  ┏━┻━┓
       天下を得る方  天下を得たる後・修身
        :     ┏━┻━┓
        :....積極的 消極的

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  55. 以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに多少レイアウトを変え再構成し、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道
      ┃ ┣(一)範  囲 ┳無限 25?,45?
      ┃ ┃        ┣無始
      ┃ ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃ ┣(二)体(無為)┳無形 41
      ┃ ┃        ┣無声 41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃ ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃ ┗(三)用(有為)┳生万物 42
      ┃          ┣無意識にして法あり 57?
      ┃          ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道
        ┣   人之道(損不足奉有余) 48,77,81
        ┣   不 道(壮者必老) 30,55
        ┗   非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳(ア)無為 <消極的> 2(無爲),3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃ ┣(一)学問を廃す┳(甲)講修学理するを廃す 20
      ┃ ┃        ┗(乙)致知格物の観察を廃す 48
      ┃ ┃
      ┃ ┣(二)行為を廃す┳(甲)道徳上
      ┃ ┃        ┃   ┣仁 5,(18),19
      ┃ ┃        ┃   ┣義 (18),19
      ┃ ┃        ┃   ┣礼 (38)
      ┃ ┃        ┃   ┗智 5,18,19,38
      ┃ ┃        ┣(乙)美術上…音楽等 12
      ┃ ┃        ┗(丙)肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃ ┃
      ┃ ┃         (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃ ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮       5
      ┃           (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃           又云聖人行不言之教)     47
      ┃
      ┃   (えいじにふっきす)
      ┗(イ)復帰於嬰児 <積極的?> 28
        ┣(一)足ることを知れ 46
        ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ 76,78,66,68
        ┗(三)静に安んじて下に居れ 61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃ ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃ ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
        ┣(一)消 極 的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
        ┃        ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
        ┃        ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す] 57,(65)
        ┃
        ┗(二)積 極 的┳教 育┳無 智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
                 ┃   ┃   ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
                 ┃   ┃   ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
                 ┃   ┃
                 ┃   ┗無 欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕 3
                 ┃       ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
                 ┃                
                 ┗方 針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 
                     ┣善下民〔善く民に下る〕 66      75,67,(57吝嗇)
                     ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕 36(柔弱),76
                     ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕 51?(万物),64?

    上記図の所収された論文は漱石文芸論集 (岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。
    ただし無始をキーワードにしているのは間違い。老子の特徴は発生論を含むことにあるからだ。
    無意識を否定するかしないかの違いはあるが、スピノザに似ていることもわかる。

    ちなみに上記図は以下のように一つに出来る。

          道
        ┏━┻━┓
     絶対の道   相対の道・政治
        :  ┏━┻━┓
       天下を得る方  天下を得たる後・修身
        :     ┏━┻━┓
        :....積極的 消極的

    返信削除
  56. 以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに多少レイアウトを変え再構成し、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道
      ┃ ┣(一)範  囲 ┳無限 25?,45?
      ┃ ┃        ┣無始
      ┃ ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃ ┣(二)体(無為)┳無形 41
      ┃ ┃        ┣無声 41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃ ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃ ┗(三)用(有為)┳生万物 42
      ┃          ┣無意識にして法あり 57?
      ┃          ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道
        ┣   人之道(損不足奉有余) 48,77,81
        ┣   不 道(壮者必老) 30,55
        ┗   非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳(ア)無為 <消極的> 2(無爲),3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃ ┣(一)学問を廃す┳(甲)講修学理するを廃す 20
      ┃ ┃        ┗(乙)致知格物の観察を廃す 48
      ┃ ┃
      ┃ ┣(二)行為を廃す┳(甲)道徳上
      ┃ ┃        ┃   ┣仁 5,(18),19
      ┃ ┃        ┃   ┣義 (18),19
      ┃ ┃        ┃   ┣礼 (38)
      ┃ ┃        ┃   ┗智 5,18,19,38
      ┃ ┃        ┣(乙)美術上…音楽等 12
      ┃ ┃        ┗(丙)肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃ ┃
      ┃ ┃         (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃ ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮       5
      ┃           (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃           又云聖人行不言之教)     47
      ┃
      ┃   (えいじにふっきす)
      ┗(イ)復帰於嬰児 <積極的?> 28
        ┣(一)足ることを知れ 46
        ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ 76,78,66,68
        ┗(三)静に安んじて下に居れ 61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃ ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃ ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
        ┣(一)消 極 的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
        ┃        ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
        ┃        ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す] 57,(65)
        ┃
        ┗(二)積 極 的┳教 育┳無 智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
                 ┃   ┃   ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
                 ┃   ┃   ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
                 ┃   ┃
                 ┃   ┗無 欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕 3
                 ┃       ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
                 ┃                
                 ┗方 針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 
                     ┣善下民〔善く民に下る〕 66      75,67,(57吝嗇)
                     ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕 36(柔弱),76
                     ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕 51?(万物),64?

    上記図の所収された論文は漱石文芸論集 (岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。
    ただし無始をキーワードにしているのは間違い。老子の特徴は発生論を含むことにあるからだ。
    無意識を否定するかしないかの違いはあるが、スピノザに似ていることもわかる。

    ちなみに上記図は以下のように一つに出来る。

          道
        ┏━┻━┓
     絶対の道   相対の道・政治
        :  ┏━┻━┓
       天下を得る方  天下を得たる後・修身
        :     ┏━┻━┓
        :....積極的 消極的
                  法・学問・・

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  57. レビュー対象商品: 漱石全集〈第26巻〉別冊(中) (単行本)
    以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに多少レイアウトを変え再構成し、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道
      ┃ ┣(一)範  囲 ┳無限 25?,45?
      ┃ ┃        ┣無始
      ┃ ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃ ┣(二)体(無為)┳無形 41
      ┃ ┃        ┣無声 41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃ ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃ ┗(三)用(有為)┳生万物 42
      ┃          ┣無意識にして法あり 57?
      ┃          ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道
        ┣   人之道(損不足奉有余) 48,77,81
        ┣   不 道(壮者必老) 30,55
        ┗   非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳(ア)無為 <消極的> 2(無爲),3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃ ┣(一)学問を廃す┳(甲)講修学理するを廃す 20
      ┃ ┃        ┗(乙)致知格物の観察を廃す 48
      ┃ ┃
      ┃ ┣(二)行為を廃す┳(甲)道徳上
      ┃ ┃        ┃   ┣仁 5,(18),19
      ┃ ┃        ┃   ┣義 (18),19
      ┃ ┃        ┃   ┣礼 (38)
      ┃ ┃        ┃   ┗智 5,18,19,38
      ┃ ┃        ┣(乙)美術上…音楽等 12
      ┃ ┃        ┗(丙)肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃ ┃
      ┃ ┃         (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃ ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮       5
      ┃           (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃           又云聖人行不言之教)     47
      ┃
      ┃   (えいじにふっきす)
      ┗(イ)復帰於嬰児 <積極的?> 28
        ┣(一)足ることを知れ 46
        ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ 76,78,66,68
        ┗(三)静に安んじて下に居れ 61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃ ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃ ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
        ┣(一)消 極 的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
        ┃        ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
        ┃        ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す] 57,(65)
        ┃
        ┗(二)積 極 的┳教 育┳無 智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
                 ┃   ┃   ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
                 ┃   ┃   ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
                 ┃   ┃
                 ┃   ┗無 欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕 3
                 ┃       ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
                 ┃                
                 ┗方 針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 
                     ┣善下民〔善く民に下る〕 66      75,67,(57吝嗇)
                     ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕 36(柔弱),76
                     ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕 51?(万物),64?

    上記図の所収された論文は漱石文芸論集 (岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。
    ただし無始をキーワードにしているのは間違い。老子の特徴は発生論を含むことにあるからだ。
    無意識を否定するかしないかの違いはあるが、スピノザに似ていることもわかる。

    ちなみに上記図は以下のように一つに出来る。

          道
        ┏━┻━┓
     絶対の道   相対の道・政治
        :  ┏━┻━┓
       天下を得る方  天下を得たる後・修身
        :     ┏━┻━┓
        :....積極的 消極的
                  法・
                  学問・・

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  58. レビュー対象商品: 漱石全集〈第26巻〉別冊(中) (単行本)
    以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに多少レイアウトを変え再構成し、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道
      ┃ ┣(一)範  囲 ┳無限 25?,45?
      ┃ ┃        ┣無始
      ┃ ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃ ┣(二)体(無為)┳無形 41
      ┃ ┃        ┣無声 41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃ ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃ ┗(三)用(有為)┳生万物 42
      ┃          ┣無意識にして法あり 57?
      ┃          ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道
        ┣   人之道(損不足奉有余) 48,77,81
        ┣   不 道(壮者必老) 30,55
        ┗   非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳(ア)無為 <消極的> 2(無爲),3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃ ┣(一)学問を廃す┳(甲)講修学理するを廃す 20
      ┃ ┃        ┗(乙)致知格物の観察を廃す 48
      ┃ ┃
      ┃ ┣(二)行為を廃す┳(甲)道徳上
      ┃ ┃        ┃   ┣仁 5,(18),19
      ┃ ┃        ┃   ┣義 (18),19
      ┃ ┃        ┃   ┣礼 (38)
      ┃ ┃        ┃   ┗智 5,18,19,38
      ┃ ┃        ┣(乙)美術上…音楽等 12
      ┃ ┃        ┗(丙)肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃ ┃
      ┃ ┃         (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃ ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮       5
      ┃           (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃           又云聖人行不言之教)     47
      ┃
      ┃   (えいじにふっきす)
      ┗(イ)復帰於嬰児 <積極的?> 28
        ┣(一)足ることを知れ 46
        ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ 76,78,66,68
        ┗(三)静に安んじて下に居れ 61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃ ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃ ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
        ┣(一)消 極 的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
        ┃        ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
        ┃        ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す] 57,(65)
        ┃
        ┗(二)積 極 的┳教 育┳無 智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
                 ┃   ┃   ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
                 ┃   ┃   ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
                 ┃   ┃
                 ┃   ┗無 欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕 3
                 ┃       ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
                 ┃                
                 ┗方 針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 
                     ┣善下民〔善く民に下る〕 66      75,67,(57吝嗇)
                     ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕 36(柔弱),76
                     ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕 51?(万物),64?

    上記図の所収された論文は漱石文芸論集 (岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。
    ただし無始をキーワードにしているのは間違い。老子の特徴は発生論を含むことにあるからだ。
    無意識を否定するかしないかの違いはあるが、スピノザに似ていることもわかる。

    ちなみに上記図は以下のように一つに出来る。

          道
        ┏━┻━┓
      絶対の道  相対の道・政治
        :  ┏━┻━┓
       天下を得る方  天下を得たる後・修身
        :     ┏━┻━┓
        :....積極的 消極的
    (水・嬰児)         法・
                  学問・・

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  59. ちなみに上記図は以下のように一つに出来る。

          道
        ┏━┻━┓
     絶対の道   相対の道・政治
        :  ┏━┻━┓
       天下を得る方  天下を得たる後・修身
        :     ┏━┻━┓
        :....積極的 消極的
                  法/学問・・

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  60. ちなみに上記図は以下のように一つに出来る。

          道
        ┏━┻━┓
     絶対の道   相対の道・政治
        :  ┏━┻━┓
       天下を得る方  天下を得たる後・修身
        :     ┏━┻━┓
        :....積極的 消極的
                  法/学問

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  61. 以下、夏目漱石が大学のレポート(「老子の哲学」1892年)で描いた老子の解説図(新版全集第26巻より)。
    縦書きを横書きに多少レイアウトを変え再構成し、半角英数字は該当する章番号を付記した。

    道 ┳絶対の道
      ┃ ┣(一)範  囲 ┳無限 25?,45?
      ┃ ┃        ┣無始
      ┃ ┃        ┗無終 62,25,4
      ┃ ┣(二)体(無為)┳無形 41
      ┃ ┃        ┣無声 41(希声) ,25(寂兮寥兮)
      ┃ ┃        ┗無臭 4,25,14,35,21
      ┃ ┗(三)用(有為)┳生万物 42
      ┃          ┣無意識にして法あり 57?
      ┃          ┗柔にして屈する能はず 34,51,40,42,79,73,37
      ┗相対の道
        ┣   人之道(損不足奉有余) 48,77,81
        ┣   不 道(壮者必老) 30,55
        ┗   非 道(盗夸[とうか]) 53

    修身┳(ア)無為 <消極的> 2(無爲),3,10,38,43,48,57,63,64
      ┃ ┣(一)学問を廃す┳(甲)講修学理するを廃す 20
      ┃ ┃        ┗(乙)致知格物の観察を廃す 48
      ┃ ┃
      ┃ ┣(二)行為を廃す┳(甲)道徳上
      ┃ ┃        ┃   ┣仁 5,(18),19
      ┃ ┃        ┃   ┣義 (18),19
      ┃ ┃        ┃   ┣礼 (38)
      ┃ ┃        ┃   ┗智 5,18,19,38
      ┃ ┃        ┣(乙)美術上…音楽等 12
      ┃ ┃        ┗(丙)肉体の快楽…衣食の賛沢等 20
      ┃ ┃
      ┃ ┃         (たげんなればしばしばきゅうす)
      ┃ ┗(三)多言を廃す(多 言 数 窮       5
      ┃           (せいじんはふげんのおしえをおこなう)
      ┃           又云聖人行不言之教)     47
      ┃
      ┃   (えいじにふっきす)
      ┗(イ)復帰於嬰児 <積極的?> 28
        ┣(一)足ることを知れ 46
        ┣(二)柔を守り物と争ふなかれ 76,78,66,68
        ┗(三)静に安んじて下に居れ 61,16,26

    政治┳天下を得る方
      ┃ ┣(一)不敢為天下先〔敢えて天下の先と為らず〕 67
      ┃ ┗(二)能守道〔能く道を守る〕 32
      ┃    
      ┗天下を得たる後…施悶々之政〔悶々の政を施す〕 60
        ┣(一)消 極 的┳徐刑罰[刑罰を除く] 74 
        ┃        ┣撒甲兵[甲兵を撒す] 57,31
        ┃        ┗廃法令忌諱[法令忌諱を廃す] 57,(65)
        ┃
        ┗(二)積 極 的┳教 育┳無 智┳不尚賢[賢を不尚(たっと)ばず] 3
                 ┃   ┃   ┣毀利器[毀利器毀(こぼ)つ] (57)
                 ┃   ┃   ┗已技巧[技巧を已(や)む] (57)
                 ┃   ┃
                 ┃   ┗無 欲┳不貴難得之財〔得難きの財を貴ばず〕 3
                 ┃       ┗去耳目之楽〔耳目の楽を去る〕 (12)
                 ┃                
                 ┗方 針┳守倹軽負〔賦〕収斂〔倹を守り賦斂(ふれん)を軽くす〕 
                     ┣善下民〔善く民に下る〕 66      75,67,(57吝嗇)
                     ┣柔弱自居〔柔弱にして自ら居る〕 36(柔弱),76
                     ┗因物性禦之〔物の性に因(よ)り之を禦す〕 51?(万物),64?

    上記図の所収された論文は漱石文芸論集 (岩波文庫)でも一部紹介されている。漱石が「復帰於嬰児」を積極的かどうか迷っていたり、老子をワーズワースと比較しているところが面白い。また、漱石は老子の水に関する記述を完全に比喩として考えているようだ。漱石と老子は相性は良くないが、色々示唆されることは多い。
    ヘーゲルとの違いを絶対的意識の有無に見ているのも興味深い。
    ただし無始をキーワードにしているのは間違い。老子の特徴は発生論を含むことにあるからだ。
    無意識を否定するかしないかの違いはあるが、スピノザに似ていることもわかる。

    ちなみに上記図は以下のように一つに出来る。

          道
        ┏━┻━┓
     絶対の道   相対の道・政治
        :  ┏━┻━┓
       天下を得る方  天下を得たる後・修身
        :     ┏━┻━┓
        :....積極的 消極的
           方針・教育   法・
                  学問・・

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  62.       道
        ┏━┻━┓
     絶対の道   相対の道・政治
        :  ┏━┻━┓
       天下を得る方  天下を得たる後・修身
        :     ┏━┻━┓
        :....積極的 消極的
           方針・教育   法・
             無欲無智  学問・・

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  63.       道
        ┏━┻━┓
     絶対の道   相対の道・政治
        :  ┏━┻━┓
       天下を得る方  天下を得たる後・修身
        :      ┏━┻━┓
        :    積極的  消極的
        :   ┏━┻━┓ ┏━┻━┓
        :..方針  教育 法・ 学問・・
             ┏━┻━┓
             無欲 無智  

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  64.       道
        ┏━┻━┓
     絶対の道   相対の道・政治
        :  ┏━┻━┓
       天下を得る方  天下を得たる後・修身
        :      ┏━┻━┓
        :    積極的  消極的
        :   ┏━┻━┓ ┏━┻━┓
        :..方針  教育 法   ┃
             ┏━┻━┓    ┣━━┳━━┓
             無欲 無智   学問 行為 多言

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  65.       道
        ┏━┻━┓
     絶対の道   相対の道・政治
        :  ┏━┻━┓
       天下を得る方  天下を得たる後・修身
        :      ┏━┻━┓
        :    積極的  消極的
        :   ┏━┻━┓ ┏━┻━┓
        :..方針  教育 法   ┃
             ┏━┻━┓    ┃
             無欲 無智    ┃
                 ┃    ┣━━┳━━┓
                嬰児   学問 行為 多言
          道

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  66.       道
        ┏━┻━┓
     絶対の道   相対の道・政治
        :  ┏━┻━┓
       天下を得る方  天下を得たる後・修身
        :      ┏━┻━┓
        :    積極的  消極的
        :   ┏━┻━┓ ┏━┻━┓
        :..方針  教育 法   ┃
        :    ┏━┻━┓    ┃
        :    無欲 無智    ┃
        :        ┃    ┣━━┳━━┓
        :........嬰児   学問 行為 多言
          


          道
        ┏━┻━┓
     絶対の道   相対の道/政治
        :  ┏━┻━┓
       天下を得る方  天下を得たる後/修身
        :      ┏━┻━┓
        :    積極的  消極的
        :   ┏━┻━┓ ┏━┻━┓
        :..方針  教育 法   ┃
        :    ┏━┻━┓    ┃
        :    無欲 無智    ┃
        :        ┃    ┣━━┳━━┓
        :........嬰児   学問 行為 多言
          

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  67.       道
        ┏━┻━┓
     絶対の道   相対の道/政治
        :  ┏━┻━┓
       天下を得る方  天下を得たる後/修身
        :      ┏━┻━┓
        :    積極的  消極的
        :   ┏━┻━┓ ┏━┻━┓
        :  方針  教育 法   ┃
        :   ┃ ┏━┻━┓   ┃
        :..柔弱 無欲 無智   ┃
        :   等     ┃   ┣━━┳━━┓
        :........嬰児   学問 行為 多言

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  68.        道
         ┏━┻━┓
      絶対の道  相対の道/政治
    ┏━━┳┻━┓   ┣━━┳━━┓
    範囲 体  用  人の道 不道 非道
          :  ┏━┻━┓
         天下を得る方  天下を得たる後/修身
          :      ┏━┻━┓
          :    積極的  消極的
          :   ┏━┻━┓ ┏━┻━┓
          :  方針  教育 法   ┃
          :   ┃ ┏━┻━┓   ┃
          :..柔弱 無欲 無智   ┃
          :   等     ┃   ┣━━┳━━┓
          :........嬰児  学問 行為 多言

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  69.        道
         ┏━┻━┓
      絶対の道  相対の道/政治
    ┏━━┳┻━┓   ┣━━┳━━┓
    範囲 体  用  人の道 不道 非道
          :  ┏━┻━┓
         天下を得る方  天下を得たる後/修身
          :      ┏━┻━┓
          :    積極的  消極的
          :   ┏━┻━┓ ┏┻┳━┳━┓ 
          :  方針  教育 法 兵 刑 ┃
          :   ┃ ┏━┻━┓     ┃
          :..柔弱 無欲 無智     ┃
          :   等     ┃   ┏━┻┳━━┓
          :........嬰児  学問 行為 多言

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  70.        道
         ┏━┻━┓
      絶対の道  相対の道/政治
    ┏━━┳┻━┓   ┣━━┳━━┓
    範囲 体  用  人の道 不道 非道
          :  ┏━┻━┓
         天下を得る方  天下を得たる後/修身
          :      ┏━┻━┓
          :    積極的  消極的
          :   ┏━┻━┓ ┏┻┳━┳━┓ 
          :  方針  教育 法 兵 刑 ┃
          :   ┃ ┏━┻━┓     ┃
          :.柔弱等 無欲 無智     ┃
          :         ┃   ┏━┻┳━━┓
          :........嬰児  学問 行為 多言

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  71.        道
         ┏━┻━┓
      絶対の道  相対の道/政治
    ┏━━┳┻━┓   ┣━━┳━━┓
    範囲 体  用  人の道 不道 非道
          :  ┏━┻━┓
        天下を得る方  天下を得たる後/修身
          :      ┏━┻━┓
          :    積極的  消極的
          :   ┏━┻━┓ ┏┻┳━┳━┓ 
          :  方針  教育 法 兵 刑 ┃
          :   ┃ ┏━┻━┓     ┃
          :.柔弱等 無欲 無智     ┃
          :         ┃   ┏━┻┳━━┓
          :........嬰児  学問 行為 多言

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  72.        道
         ┏━┻━┓
      絶対の道  相対の道/政治
    ┏━━┳┻━┓   ┏┻━┳━━┓
    範囲 体  用  人の道 不道 非道
          : ┏━┻━┓
        天下を得る方  天下を得たる後/修身
          :      ┏━┻━┓
          :    積極的  消極的
          :   ┏━┻━┓ ┏┻┳━┳━┓ 
          :  方針  教育 法 兵 刑 ┃
          :   ┃ ┏━┻━┓     ┃
          :.柔弱等 無欲 無智     ┃
          :         ┃   ┏━┻┳━━┓
          :........嬰児  学問 行為 多言



           道
         ┏━┻━┓
      絶対の道  相対の道/政治
    ┏━━┳┻━┓   ┏┻━┳━━┓
    範囲 体  用  人の道 不道 非道
          : ┏━┻━┓
        天下を得る方  天下を得たる後/修身
          :      ┏━┻━┓
          :    積極的  消極的
          :   ┏━┻━┓ ┏┻┳━┳━┓ 
          :  方針  教育 法 兵 刑 ┃
          :   ┃ ┏━┻━┓     ┃
          :.柔弱等 無欲 無智     ┃
          :         ┃ ┏━━┳┻━┓
          :........嬰児 学問 行為 多言

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  73.        道
         ┏━┻━┓
      絶対の道  相対の道/政治
    ┏━━┳┻━┓   ┏┻━┳━━┓
    範囲 体  用  人の道 不道 非道
          : ┏━┻━┓
        天下を得る方  天下を得たる後/修身
          :      ┏━┻━┓
          :    積極的  消極的
          :   ┏━┻━┓ ┏┻┳━┳━┓ 
          :  方針  教育 法 兵 刑 ┃
          :   ┃ ┏━┻━┓     ┃
          :.柔弱等 無欲 無智     ┃
          :         ┃ ┏━━┳┻━┓
          :........嬰児 学問 行為 多言

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  74.      < 道 >
         ┏━┻━━━┓
      絶対の道    相対の道
    ┏━━┳┻━┓   ┏┻━━┳━━━┓
    用  体 範囲  人の道  不道  非道
    42 41 25?,45? 48,77,81 30,55  53
    57   62,25,4   
    :         ┃
    :       <政 治>
    :       ┏━┻━┓
    :..天下を得る方   天下を得たる後
    :            ┏━┻━┓
    :          積極的  消極的
    :         ┏━┻━┓ ┏┻┳━┳━┓
    :        方針  教育 法 兵 刑 ┃
              75     74 31 57 
    :         ┃ ┏━┻━┓     ┃
    :.......柔弱等 無欲 無智     ┃
            36,66  12  3,57
    :               ┃     ┃
    :              < 修   身 >
    :               ┃ ┏━━┳┻━┓
    :..............嬰児 学問 行為 多言
                   28  30,48 5  5,47

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  75.      < 道 >
         ┏━┻━━━┓
      絶対の道    相対の道
    ┏━━┳┻━┓   ┏┻━━┳━━━┓
    用  体 範囲  人の道  不道  非道
    42 41 25?,45? 48,77,81 30,55  53
    57   62,25,4   
    :         ┃
    :       <政 治>
    :       ┏━┻━┓
    :..天下を得る方   天下を得たる後
           67,32      60
    :            ┏━┻━┓
    :          積極的  消極的
    :         ┏━┻━┓ ┏┻┳━┳━┓
    :        方針  教育 法 兵 刑 ┃
              75     74 31 57 
    :         ┃ ┏━┻━┓     ┃
    :.......柔弱等 無欲 無智     ┃
            36,66  12  3,57
    :               ┃     ┃
    :              < 修   身 >
    :               ┃ ┏━━┳┻━┓
    :..............嬰児 学問 行為 多言
                   28  30,48 5  5,47

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  76.      < 道 >1
         ┏━┻━━━┓
      絶対の道    相対の道
    ┏━━┳┻━┓   ┏┻━━┳━━━┓
    用  体 範囲  人の道  不道  非道
    42 41 25?,45? 48,77,81 30,55  53
    57   62,25,4   
    :         ┃
    :       <政 治>
    :       ┏━┻━┓
    :..天下を得る方   天下を得たる後
           67,32      60
    :            ┏━┻━┓
    :          積極的  消極的
    :         ┏━┻━┓ ┏┻┳━┳━┓
    :        方針  教育 法 兵 刑 ┃
              75     74 31 57 
    :         ┃ ┏━┻━┓     ┃
    :.......柔弱等 無欲 無智     ┃
            36,66  12  3,57
    :               ┃     ┃
    :              < 修   身 >
    :               ┃ ┏━━┳┻━┓
    :..............嬰児 学問 行為 多言
                   28  20,48 5  5,47

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  77. 試作図:

         < 道 >1
         ┏━┻━━━┓
      絶対の道    相対の道
    ┏━━┳┻━┓   ┏┻━━┳━━━┓
    用  体 範囲  人の道  不道  非道
    42 41 25?,45? 48,77,81 30,55  53
    57   62,25,4   ┃ 
    :         ┃
    :       <政 治>
    :       ┏━┻━┓
    :..天下を得る方   天下を得たる後
    :      67,32      60
    :            ┏━┻━┓
    :          積極的  消極的
    :         ┏━┻━┓ ┏┻┳━┳━┓
    :        方針  教育 法 兵 刑 ┃
    :         75  3  74 31 57 ┃ 
    :         ┃ ┏━┻━┓     ┃
    :.......柔弱等 無欲 無智     ┃
    :       36,66  12  3,57     ┃
    :               ┃     ┃
    :              < 修   身 >
    :               ┃ ┏━━┳┻━┓
    :..............嬰児 学問 行為 多言
                   28  20,48 5  5,47

                大制不割28
    http://nam21.sakura.ne.jp/tao/#notei目次

         < 道 >
         ┏━┻━┓
      絶対の道  相対の道
    ┏━━┳┻━┓   ┏┻━┳━━┓
    用  体 範囲 人の道 不道 非道
    :         ┃
    :       <政 治>
    :       ┏━┻━┓
    :..天下を得る方   天下を得たる後
    :           ┏━┻━━┓
    :          積極的   消極的
    :        ┏━━┻━┓ ┏┻┳━┓
    :       方針   教育 法 兵 刑
    :        ┃  ┏┻┓ ┃ ┃ ┃
    :......柔弱等 無欲 無智┃ ┃ ┃
    :        ┻━━┻┳┻ ┻┳┻━┻
    :            ┃   ┃
    :            <修 身>
    :            ┃ ┏━┻┳━━┓
    :...........嬰児 学問 行為 多言を廃す



         < 道 >
         ┏━┻━┓
      絶対の道  相対の道
    ┏━━┳┻━┓   ┏┻━┳━━┓
    用  体 範囲 人の道 不道 非道
    :         ┃
    :       <政 治>
    :       ┏━┻━┓
    :..天下を得る方   天下を得たる後
    :          ┏━━┻━━┓
    :         積極的   消極的
    :        ┏━┻━┓  ┏┻┳━┓
    :       方針   教育 法 兵 刑
    :        ┃  ┏┻┓ ┃ ┃ ┃
    :......柔弱等 無欲 無智┃ ┃ ┃
    :        ┃  ┻┳┻ ┻┳┻━┻
    :        ┻━━┳┻   ┃
    :          < 修  身 >
    :           ┃  ┏━┻┳━━┓
    :..........嬰児 学問 行為 多言を廃す


         < 道 >
         ┏━┻━┓
      絶対の道  相対の道
    ┏━━┳┻━┓   ┏┻━┳━━┓
    用  体 範囲 人の道 不道 非道
    :         ┃
    :       <政 治>
    :       ┏━┻━┓
    :..天下を得る方   天下を得たる後
    :          ┏━━┻━━┓
    :         積極的   消極的
    :        ┏━┻━┓  ┏┻┳━┓
    :       方針   教育 法 兵 刑
    :        ┃  ┏┻┓ ┃ ┃ ┃
    :......柔弱等 無欲 無智┃ ┃ ┃
    :        ┃  ┻┳┻ ┻┳┻━┻
    :        ┻━┳━┻   ┃
    :         < 修   身 >
    :          ┃   ┏━┻┳━━┓
    :.........嬰児  学問 行為 多言を廃す



         < 道 >
         ┏━┻━┓
      絶対の道  相対の道
    ┏━━┳┻━┓   ┏┻━┳━━┓
    用  体 範囲 人の道 不道 非道
    :         ┃
    :       <政 治>
    :       ┏━┻━┓
    :..天下を得る方   天下を得たる後
    :          ┏━━┻━━┓
    :         積極的   消極的
    :        ┏━┻━┓  ┏┻┳━┓
    :       方針   教育 法 兵 刑
    :        ┃  ┏┻┓ ┃ ┃ ┃
    :......柔弱等 無欲 無智┃ ┃ ┃
    :        ┃  ┻┳┻ ┃ ┃ ┃
    :        ┻━┳━┻  ┻┳┻━┻
    :         < 修   身 >
    :          ┃   ┏━┻┳━━┓
    :.........嬰児  学問 行為 多言を廃す

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  78. 試作図:

         < 道 >1
         ┏━┻━━━┓
      絶対の道    相対の道
    ┏━━┳┻━┓   ┏┻━━┳━━━┓
    用  体 範囲  人の道  不道  非道
    42 41 25?,45? 48,77,81 30,55  53
    57   62,25,4   ┃ 
    :         ┃
    :       <政 治>
    :       ┏━┻━┓
    :..天下を得る方   天下を得たる後
    :      67,32      60
    :            ┏━┻━┓
    :          積極的  消極的
    :         ┏━┻━┓ ┏┻┳━┳━┓
    :        方針  教育 法 兵 刑 ┃
    :         75  3  74 31 57 ┃ 
    :         ┃ ┏━┻━┓     ┃
    :.......柔弱等 無欲 無智     ┃
    :       36,66  12  3,57     ┃
    :               ┃     ┃
    :              < 修   身 >
    :               ┃ ┏━━┳┻━┓
    :..............嬰児 学問 行為 多言
                   28  20,48 5  5,47

                大制不割28

    http://nam21.sakura.ne.jp/tao/#notei 目次

         < 道 >
         ┏━┻━┓
      絶対の道  相対の道
    ┏━━┳┻━┓   ┏┻━┳━━┓
    用  体 範囲 人の道 不道 非道
    :         ┃
    :       <政 治>
    :       ┏━┻━┓
    :..天下を得る方   天下を得たる後
    :          ┏━━┻━━┓
    :         積極的   消極的
    :        ┏━┻━┓  ┏┻┳━┓
    :       方針   教育 法_兵_刑罰を除く
    :        ┃  ┏┻┓ ┃ ┃ ┃
    :......柔弱等 無欲 無智┃ ┃ ┃
    :        ┃  ┻┳┻ ┃ ┃ ┃
    :        ┻━┳━┻  ┻┳┻━┻
    :         < 修   身 >
    :          ┃   ┏━┻┳━━┓
    :.........嬰児  学問_行為_多言を廃す


         < 道 >
         ┏━┻━┓
      絶対の道  相対の道
    ┏━━┳┻━┓   ┏┻━┳━━┓
    用  体 範囲 人の道 不道 非道
    :         ┃
    :       <政 治>
    :       ┏━┻━┓
    :..天下を得る方   天下を得たる後
    :          ┏━━┻━━┓
    :         積極的   消極的
    :        ┏━┻━┓  ┏┻┳━┓
    :       方針   教育 法 兵 刑
    :        ┃  ┏┻┓ ┃ ┃ ┃
    :......柔弱等 無欲 無智┃ ┃ ┃
    :        ┃  ┻┳┻ ┃ ┃ ┃
    :        ┻━┳━┻  ┻┳┻━┻
    :         < 修   身 >
    :          ┃  ┏━┳┻━━┓
    :.........嬰児 学問 行為 多言を廃す

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  79.      < 道 >
         ┏━┻━┓
      絶対の道  相対の道
    ┏━━┳┻━┓   ┏┻━━┳━━━┓
    用… 体… 範囲… 人之道 不道 非道
    :         ┃
    :       <政 治>
    :       ┏━┻━┓
    :..天下を得る方   天下を得たる後
    :  ┏━┻━┓   ┏━━┻━━┓
    : 能守道 不敢為 積極的   消極的
    :     天下先┏━┻━┓  ┏┻┳━┓
    :        方針  教育 法、兵、刑罰を除く
    :        ┃  ┏┻┓ ┃ ┃ ┃
    :......柔弱等 無欲 無智┃ ┃ ┃
    :        ┃  ┻┳┻ ┃ ┃ ┃
    :        ┻━┳━┻  ┻┳┻━┻
    :         < 修   身 >
    :          ┃   ┏━┻┳━━┓
    :.........嬰児  学問、行為、多言を廃す

         < 道 >
         ┏━┻━┓
      絶対の道  相対の道
    ┏━━┳┻━┓   ┏┻━━┳━━━┓
    用… 体… 範囲… 人之道 不道 非道
    :         ┃
    :       <政 治>
    :       ┏━┻━┓
    :..天下を得る方   天下を得たる後
    :  ┏━┻━┓   ┏━━┻━━┓
    :能守道 不敢為  積極的   消極的
    :    天下先 ┏━┻━┓  ┏┻┳━┓
    :       方針   教育 法、兵、刑罰を除く
    :        ┃  ┏┻┓ ┃ ┃ ┃
    :......柔弱等 無欲 無智┃ ┃ ┃
    :        ┃  ┻┳┻ ┃ ┃ ┃
    :        ┻━┳━┻  ┻┳┻━┻
    :         < 修   身 >
    :          ┃   ┏━┻┳━━┓
    :.........嬰児  学問、行為、多言を廃す

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  80. 小国寡民

    小國寡民、使有什伯之器而不用。使民重死而不遠徙。
    雖有舟轝、無所乗之、雖有甲兵、無所陳之。
    使民復結繩而用之、甘其食、美其服、安其居、樂其俗。
    鄰國相望、雞犬之聲相聞、民至老死不相往來。

    小さくて人口の少ない国がある。
    数多くの道具があったとしても、誰れもそれを使わない。
    人々は生命を大事にし、誰れも遠くに移住することを望まない。
    船や車は役に立つが、誰れもそれらに乗らない。
    すばらしい武器を所有していても、誰れもそれを使わない。
    人々にもう一度、縄を結んで約束のしるしとしたような時代に戻らせ、
    すばらしいごちそうで楽しませ、立派な服装を着させる。
    自分の住居でおちつかせ、習慣を楽しませる。
    隣の国はすぐ見えるところにあり、鶏の鳴き声や犬の吠えるのがきこえるけれど、
    人々は互いに往き来することもなく、その人生を送るのである。

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  81. 老子道徳経

    80. Utopia
    Let your community be small, with only a few people; Keep tools in abundance,
    but do not depend upon them; Appreciate your life and be content with your home;
    Sail boats and ride horses, but don't go too far; Keep weapons and armour,
    but do not employ them; Let everyone read and write,
    Eat well and make beautiful things.
    Live peacefully and delight in your own society;
    Dwell within cock-crow of your neighbours,
    But maintain your independence from them.

    返信削除
  82. 884 :(´・ω・`)(`ハ´  )さん@転載は禁止:2015/04/15(水) 01:12:29.77 ID:VOnTnah8
    自給自足が理想

    小国寡民

    小國寡民、使有什伯之器而不用。使民重死而不遠徙。
    雖有舟轝、無所乗之、雖有甲兵、無所陳之。
    使民復結繩而用之、甘其食、美其服、安其居、樂其俗。
    鄰國相望、雞犬之聲相聞、民至老死不相往來。

    小さくて人口の少ない国がある。
    数多くの道具があったとしても、誰れもそれを使わない。
    人々は生命を大事にし、誰れも遠くに移住することを望まない。
    船や車は役に立つが、誰れもそれらに乗らない。
    すばらしい武器を所有していても、誰れもそれを使わない。
    人々にもう一度、縄を結んで約束のしるしとしたような時代に戻らせ、
    すばらしいごちそうで楽しませ、立派な服装を着させる。
    自分の住居でおちつかせ、習慣を楽しませる。
    隣の国はすぐ見えるところにあり、鶏の鳴き声や犬の吠えるのがきこえるけれど、
    人々は互いに往き来することもなく、その人生を送るのである。

    老子道徳経

    80. Utopia
    Let your community be small, with only a few people; Keep tools in abundance,
    but do not depend upon them; Appreciate your life and be content with your home;
    Sail boats and ride horses, but don't go too far; Keep weapons and armour,
    but do not employ them; Let everyone read and write,
    Eat well and make beautiful things.
    Live peacefully and delight in your own society;
    Dwell within cock-crow of your neighbours,
    But maintain your independence from them.

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  83. http://blog.livedoor.jp/pape2005/archives/51432472.html
    老子道徳経最終章の第81章「タオにつながる人」にこうあります。



    道(タオ)によくつながる人は

    蓄めたり積んだりしない、そして

    いつも他人の為にしようとする。

    そうすることによって

    ますます自分が豊かになる。

    内に持つものを

    すっかり与えようとする、

    そうすることで

    ますます多く与えられる。というのも

    こうすることが天(タオ)の働きだからであって

    タオの働きは、

    他人に益を与えるけれど、害はしない。

    この働きをよく知る人は、

    だから

    何か行為をする時、

    争わないのだよ。争わないでするのだよ。

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  84. http://blog.livedoor.jp/pape2005/archives/51432472.html
    老子道徳経最終章の第81章「タオにつながる人」にこうあります。

    道(タオ)によくつながる人は
    蓄めたり積んだりしない、そして
    いつも他人の為にしようとする。
    そうすることによって
    ますます自分が豊かになる。
    内に持つものを
    すっかり与えようとする、
    そうすることで
    ますます多く与えられる。というのも
    こうすることが天(タオ)の働きだからであって
    タオの働きは、
    他人に益を与えるけれど、害はしない。
    この働きをよく知る人は、
    だから
    何か行為をする時、
    争わないのだよ。争わないでするのだよ。

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  85. http://blog.livedoor.jp/pape2005/archives/51432472.html
    老子『タオ(道徳経)』の第81章「タオにつながる人」にこうあります。

    タオによくつながる人は
    蓄めたり積んだりしない、そして
    いつも他人の為にしようとする。
    そうすることによって
    ますます自分が豊かになる。
    内に持つものを
    すっかり与えようとする、
    そうすることで
    ますます多く与えられる。というのも
    こうすることがタオの働きだからであって
    タオの働きは、
    他人に益を与えるけれど、害はしない。
    この働きをよく知る人は、
    だから
    何か行為をする時、
    争わないのだよ。争わないでするのだよ。

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  86. 孫氏

    この書には「戦略」のすべてが網羅されている「世界」に通じる
    「日本的経営の教科書」大前研一

     計篇から用間篇まで一三篇から成るこの書を、その折、私たちは大幅に並べ替えようと思っていた。

     その編集方針は「総論」「リーダーシップ」「作戦」「情報」の四部に分けるというものだった。

    「総論」の中で、最も重要な記述は『孫子』の冒頭にある「兵とは国の大事なり」である。この「兵」は一般に「戦争」と解釈されている。だが、企業の社会的な影響力や従業員に対する責任を考えると、この章句は「兵」とは「人間」、「戦争とは国家の大事である」と同時に、「企業は人なり」の同義語に思えてならない。

    総論で重要なことは、計篇の「兵とは国の大事なり」に続く「これを経るに五事を以てし、これを校ぶるに(七)計を以てして、その情を索む」。五事とは道、天、地、将、法であり、七計については「主 孰れか有道なり、将 孰れか有能なる、天地 孰れか得たる、法令 孰れか行われる、兵衆 孰れか強き、士卒 孰れか練いたる、賞罰 孰れか明らかなると」である。
    これは戦いの基本があくまでも本質的な資質や経営資源の差にある、としたもので、まさに戦略の最も重要なことを極めて具体的に表したものである。


    『孫子』勢篇に「凡そ〔兵を用いるに〕衆を治むること寡を治むるが如くなるは、分数是なり」がある。その大意は、大勢の兵士をまるで小人数を統率するようにできるのは、部隊の編成によるというものだが、

    次に重要なのは、虚実篇にある「兵に常勢なく、水に常形なし。能く敵に因りて変化して勝を取る者、これを神と謂う」。所変われば品変わるというが、市場環境、それからユーザー(顧客)、あるいは競争状態は一定ではないことの教えである。


    PRESIDENT 2011年6月2日号別冊今こそ、孫子発 行 2011年5月16日編 者 プレジデント社企画編集部 APPアプリ

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  87. 老子には発生論があるが
    仏教は発生論を禁じている
    批判哲学に近い

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  88. 道教は以下のような図式を持つシステム論だが

           道
         ┏━┻━┓
      絶対の道  相対の道/政治
    ┏━━┳┻━┓   ┣━━┳━━┓
    範囲 体  用  人の道 不道 非道
          :  ┏━┻━┓
         天下を得る方  天下を得たる後/修身
          :      ┏━┻━┓
          :    積極的  消極的
          :   ┏━┻━┓ ┏┻┳━┳━┓ 
          :  方針  教育 法 兵 刑 ┃
          :   ┃ ┏━┻━┓     ┃
          :..柔弱 無欲 無智     ┃
          :   等     ┃   ┏━┻┳━━┓
          :........嬰児  学問 行為 多言


    仏教はそれを禅問答のように内側から破壊する
    華厳はライプニッツ的な多元システムだが再帰的である
    老子にも逆説性はあるが再帰性とは違う

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  89. 道教は以下のような図式を持つシステム論だが

           道/
         ┏━┻━┓
      絶対の道  相対の道/政治
    ┏━━┳┻━┓   ┣━━┳━━┓
    範囲 体  用  人の道 不道 非道
          :  ┏━┻━┓
         天下を得る方  天下を得たる後/修身
          :      ┏━┻━┓
          :    積極的  消極的
          :   ┏━┻━┓ ┏┻┳━┳━┓ 
          :  方針  教育 法 兵 刑 ┃
          :   ┃ ┏━┻━┓     ┃
          :..柔弱 無欲 無智     ┃
          :   等     ┃   ┏━┻┳━━┓
          :........嬰児  学問 行為 多言


    仏教はそれを禅問答のように内側から破壊する
    華厳はライプニッツ的な多元システムだが再帰的である
    老子にも逆説性はあるが再帰性とは違う

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  90. 授人以鱼不如授人以渔 - 短編集;章節無き小説(水野沫あきら) - カクヨム
    https://kakuyomu.jp/works/1177354054882714173/episodes/1177354054882866003

    授人以鱼不如授人以渔 - 短編集;章節無き小説(水野沫あきら) - カクヨム
    人に授けるに魚を以ってするは、漁を以ってするに如かず。

    この言葉は老子の教えの中の一つとして淮南子えなんじに記されているものである。現代語訳すれば「飢えに苦しむ者には魚を与えるよりも魚の釣り方を教えてやる方が良い」となり、これはつまり「助けるならば単なる急場凌ぎではなく相手の将来を思った行動を取れ」ということを意味している。

    しかし、魚の釣り方を手取り足取り教えてやることが、本当にその人のためになるのだろうか?

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