NAMs出版プロジェクト: 『ミクロ経済学の力』神取道宏 著(2014年):書評&目次
http://nam-students.blogspot.jp/2015/02/blog-post_82.html
図解雑学 ミクロ経済学 嶋村紘輝&横山将義 (神取は学部生向け。一般にはこれが最初でいい)
http://nam-students.blogspot.jp/2016/04/blog-post_7.html
http://nam-students.blogspot.jp/2015/02/blog-post_82.html
図解雑学 ミクロ経済学 嶋村紘輝&横山将義 (神取は学部生向け。一般にはこれが最初でいい)
http://nam-students.blogspot.jp/2016/04/blog-post_7.html
《すべての生産要素の量を変えることができる期間を長期といい 、一部の生産要素の量が固定されているような期間を短期という 。
ミクロ経済学における短期と長期》#2
書評:
ミクロ経済学の力|日本評論社
http://www.nippyo.co.jp/book/6638.html
神取 道宏 著
ISBNコード978-4-535-55756-7 発刊日:2014.09(下旬刊)(2016年kindle版がオススメ)
判型:A5判 ページ数:552ページ 定価:税込み 3,456円(本体価格 3,200円)
判型:A5判 ページ数:552ページ 定価:税込み 3,456円(本体価格 3,200円)
「モデルを正確に理解して使うだけでなく、モデルが導いた結論を日常の言葉で言い直してみて、確かにそれが現実の重要な一面をとらえているかどうかをはっきり理解する。」(経済分析のコツ:神取030頁)
著者はゲーム理論の専門家らしく、素人目にも後半のゲーム理論の記述が優れている。
特に共同体の論理を利得表で裏から説明*しているのが素晴らしい。いわゆる「イデオロギーの話」*を数学的に説明しているのだ**。
ソ連などはこの共同体の論理を拡大しすぎたのだという(2:10)。
いしいひさいちの漫画バイトくん***(455頁)で説明する旧国鉄のサービスの悪さはわかりやすい。
ここまでくれば協同組合と労働組合の違いについて一言あってもよかった。
(社会主義への理解はサミュエルソンに負ける****。)
前提となる数学的教養としては前半は微分、後半は離散数学ということになる。
(ちなみにマルクスの数学研究はほとんど微積分の研究だった。)
私見では、協同組合は離散数学から導かれるのだが、本書は後一歩のところまで来ている。
前半(経済学としてはこちらがメイン)の微分を使ったスルツキー方程式の説明などもわかりやすいが(1:1:9)、結局、微分の理解次第だから、これでわかるなら
どの研究書でもわかるのではないか? 理解の時間が短縮されるということだろう…奥野(著者公式webに図が多数ある)より図が多いのでオススメだが。
ちなみにヴァリアンの入門書には載っているがクルーグマンの入門書にはスルツキーは載っていない。
以下、類書比較用メモ。
スティグリッツは全ページ白黒。
マンキューマクロ応用編1,2は、経済学の十原理を引いていない。ミルの1867年の文章(『大学教育について 』 岩波文庫, 原タイトル:Inaugural Address delivered to the University of St.Andrews)が冒頭で引かれている。神取は、ピケティが否定したクズネッツ曲線を肯定している(465頁)。ピケティはパレートも批判(邦訳『21世紀の資本』,382~3頁)しているから立場が違うのだろうが。
さらに言うと、神取ミクロには奧野ミクロにあった情報の非対称性、オークションに関する解説がないのが惜しい。
神取ミクロはそこが弱い
以下、twitterより
susumuogawa@susumuogawa
著名経済学者神取道宏先生のミクロ経済学の教科書『ミクロ経済学の力』。これは買い。すぐ経済学の復習を。いしいひさいちさんの漫画も出てる!
いしいひさいちの漫画バイトくん***(455頁)で説明する旧国鉄のサービスの悪さはわかりやすい。
ここまでくれば協同組合と労働組合の違いについて一言あってもよかった。
(社会主義への理解はサミュエルソンに負ける****。)
前提となる数学的教養としては前半は微分、後半は離散数学ということになる。
(ちなみにマルクスの数学研究はほとんど微積分の研究だった。)
私見では、協同組合は離散数学から導かれるのだが、本書は後一歩のところまで来ている。
前半(経済学としてはこちらがメイン)の微分を使ったスルツキー方程式の説明などもわかりやすいが(1:1:9)、結局、微分の理解次第だから、これでわかるなら
どの研究書でもわかるのではないか? 理解の時間が短縮されるということだろう…奥野(著者公式webに図が多数ある)より図が多いのでオススメだが。
ちなみにヴァリアンの入門書には載っているがクルーグマンの入門書にはスルツキーは載っていない。
以下、類書比較用メモ。
スティグリッツは全ページ白黒。
マンキューマクロ応用編1,2は、経済学の十原理を引いていない。ミルの1867年の文章(『大学教育について 』 岩波文庫, 原タイトル:Inaugural Address delivered to the University of St.Andrews)が冒頭で引かれている。神取は、ピケティが否定したクズネッツ曲線を肯定している(465頁)。ピケティはパレートも批判(邦訳『21世紀の資本』,382~3頁)しているから立場が違うのだろうが。
さらに言うと、神取ミクロには奧野ミクロにあった情報の非対称性、オークションに関する解説がないのが惜しい。
神取ミクロはそこが弱い
以下、twitterより
susumuogawa@susumuogawa
著名経済学者神取道宏先生のミクロ経済学の教科書『ミクロ経済学の力』。これは買い。すぐ経済学の復習を。いしいひさいちさんの漫画も出てる!
*
例:自由主義経済思想
____
/アイデア\
/ 思想 \
|イデオロギー__|
|___ / |\
/| \ | \
/ \ | \ / |
| \|__|/ |
| | |数学モデル|
| 現実 \ | /
\ /____/
\____/ 例:一般均衡モデル
例:社会主義の崩壊
図3.51 現実・思想・モデルの関係 神取2014:256頁より
____
/アイデア\
/ 思想 \
|イデオロギー__|
|___ / |\
/| \ | \
/ \ | \ / |
| \|__|/ |
| | |数学モデル|
| 現実 \ | /
\ /____/
\____/ 例:一般均衡モデル
例:社会主義の崩壊
図3.51 現実・思想・モデルの関係 神取2014:256頁より
**
____________________
| | 協 力 |利己的な行動|
|______|______|______|
| 協 力 | 3,3 | -1,4 |
|______|______|______|
|利己的な行動| 4,-1 | 0,0 |←自己利益を追求すると、
|______|______|______| みんなが困る
共同体での助け合いは、囚人のジレンマの
ようになっていることが多い
表10.1、450頁より
***
『バイトくん』1977年スウィングジャーナル社、80頁から
https://twitter.com/shirakawa_love/status/1201097830649057280?s=21
シラカワスキー (@shirakawa_love) | |
国鉄といえば神取ミクロに載ってるこの漫画をまず思い出す pic.twitter.com/H5VlJJcFZm
|
https://twitter.com/shirakawa_love/status/1201097830649057280?s=21
****
《一工場内の20人ないし100人にのぼる労働者が労働 者協議会をつくる .名目的には,彼らが自分たちのため の経営者を選ぶ、(企業役員として経験を積んだ人を求 めて、広告募集することさえある!)彼らはその資本を、 中央のブールから借りる」。(資本は時には最高人札者 に「せり売り」されることもある、)企業は、自分で考 えて売れると思うものを生産するよう、自分で決めるこ とができる。企業は,原料を外国から輪人してもよいし、 時にはそのために外国の信用供与を受けてもよい,企業 による費用の削减は,所得や土地にかんする税を払った あとに残った余剩を、ボーナスとして労働者に払うとか、 あるいは企業に再投資するとかに利用できるという期待 のもとに行なうことができる。》
サミュエルソン新版経済学下932頁1981年、原著1980年第11版
ユーゴスラビアのチトーイズムの説明より
また、自分の知る限り労働組合と協同組合との利益の不一致を指摘したのはラッセルだけだ。
ワイド版世界の大思想 第2期〈13〉ラッセル , 市井三郎 & 中村秀吉
//////////
『ミクロ経済学の力』神取道宏:目次
序 章 経済学の目的と方法 001
0.1 ミクロ経済学の方法 001
0.2 事実解明的な問いとミクロ経済学 003
事例0.1 価格転嫁と常識的議論の問題点 004
0.3 規範的な問いとミクロ経済学 006
第1部 価格理論:市場メカニズムの特長と問題点
第1章 消費者行動の理論 010
1.1 合理的行動:選好と効用関数 010
1.2 消費者の選好と無差別曲線 017
経済学でよく使う数理の道具箱 凸集合 022
1.3 最適消費:図解による分析 024
1.4 重要な補論:数理モデルと現実の関係、およびミクロ経済学の考え方について 026
事例1.1 政策評価:老人医療費補助制度の問題点 027
1.5 限界分析入門 035
(a) 限界効用 036
(b) 消費の微調整と効用の変化 038
(c) 限界代替率と限界効用の関係 042
(d) 最適消費の条件 044
1.6 最適消費の性質 049
附論 無差別曲線は原点に向かって凸であると考えてよいか 053
1.7 代替と補完の程度を測る分析道具:補償需要関数 055
1.8 支出関数 062
事例1.2 TPPと農家への所得補償 063
1.9 所得効果と代替効果 066
(a) 消費の二面性 066
(b) 価格の上昇による所得の実質的な減少 067
(c) 価格変化と需要の変化(スルツキ―分解) 069
1.10 価格弾力性 076
例題ゼミナール1 効用最大化から需要量を導く 081
第2章 企業行動の理論 085
2.1 経済学における企業のとらえ方 085
2.2 生産要素が一つ(労働)の場合の企業行動 087
事例2.1 部品組み立て工場 087
(a) 生産関数 088
(b) 利潤最大化 092
(c) 費用関数と供給曲線 098
(d) 費用曲線の実例 112
事例2.2 東北電力の費用曲線 113
2.3 生産要素が二つ(労働と資本)の場合の企業行動 116
(a) 規模に対する収穫 117
(b) 生産要素間の代替と技術的限界代替率 119
(c) 利潤最大化 122
経済学でよく使う数理の道具箱 凹関数と凸関数 124
凹関数の式による定義 129
事例2.3 要素価格の国際比較 134
(d) 長期の費用関数と供給曲線 136
2.4 生産要素と生産物がともに多数あってもよい、一般的な場合の企業行動 142
2.5 利潤と所得分配:なぜ所得格差が生まれるのか 147
事例2.4 日本の所得分配 151
例題ゼミナール2 生産関数と労働者の取り分 152
第3章 市場均衡 157
3.1 部分均衡分析 157
(a) 市場需要と市場供給 157
(b) 産業の長期均衡 163
事例3.1 自社ビルでのレストラン経営 165
(c) 消費者余剰 168
(d) 部分均衡分析の応用例 174
3.2 TPPについて、これだけは知っておこう:TPPとコメの輸入自由化 180
(1) コメの供給曲線はどうすればわかるのか 180
(2) 米作農家とはどのような人たちなのか 184
(3) コメの供給曲線を推計する 186
(4) 自由化前のコメ市場の均衡 187
(5) 自由化でコメの値段はどのくらい下がるのか 188
(6) 自由化でコメの国内生産はどうなるのか 189
(7) 自由化で得をするのは誰か 190
(8) コメは自由化すべきか 193
3.3 一般均衡分析 197
(a) 経済の全体像を見る:一般均衡モデル 197
(b) 労働供給 201
(c) 一般均衡モデル(つづき) 205
(d) 超過需要関数の性質 207
(e) 均衡の存在 212
(f) 交換経済の分析:エッジュワースの箱 219
(g) 市場メカニズムの効率性の論証:厚生経済学の第1基本定理 230
(h) グローバリズムはなぜ起こるのか?:市場均衡とコア 234
(i) 厚生経済学の第2基本定理と効率性のための条件 238
(j) 厚生経済学の第2基本定理と経済政策 247
(k) 市場メカニズムの特長とは?:分権的意思決定と情報・誘因 254 *
第4章 市場の失敗 257
4.1 外部性 257
(a) 外部不経済下の市場均衡 258
(b) ピグー税 260
(c) ピグー補助金 262
(d) 課税か補助金か? 263
事例4.1 ピグー税の実例 ロンドン混雑税 265
(e) いくつかのコメント 268
事例4.2 地球温暖化と排出権取引市場 269
(f) 交渉による外部性の解決とコースの定理 269
4.2 公共財 274
(a) 公共財の最適供給:部分均衡分析 275
(b) リンダール均衡 278
事例4.3 公共財の実例としての街灯 279
(c) 公共財の最適供給:一般均衡分析 283
第5章 独占 288
5.1 独占企業の行動 288
5.2 独占の弊害 293
事例5.1 原油価格の高騰と価格転嫁 再考 294
5.3 自然独占と価格規制 297
事例5.2 東北電力の規制価格 301
第2部 ゲーム理論と情報の経済学:経済理論の新しい流れ
イントロダクション なぜゲーム理論が必要なのか 304
第6章 同時手番のゲームとナッシュ均衡 308
6.1 ゲームとは? 308
6.2 ナッシュ均衡 309
事例6.1 リニエンシー制度 315
事例6.2 新技術の業界標準 319
事例6.3 二大政党のマニュフェスト 323
事例6.4 道路交通量の予測 325
6.3 ナッシュ均衡が実現する理由 327
事例6.5 エスカレーターの右空け 330
6.4 個人の利益追求と社会全体の利益の関係 333
6.5 寡占への応用(I):数量競争と価格競争 335
(a) 数量競争(クールノー・モデル) 336
(b) 価格競争(ベルトラン・モデル) 340
6.6 不確実性と期待効用 343
6.7 混合戦略均衡とナッシュ均衡の存在 352
事例6.6 サッカーのペナルティ・キック 354
第7章 時間を通じたゲームと戦略の信頼性 358
7.1 例:銀行の破綻処理 358
7.2 部分ゲーム完全均衡 364
(a) 展開型と時間を通じたゲームの戦略 364
(b) 部分ゲーム完全均衡とは? 368
7.3 寡占への応用(II):シュタッケルベルク・モデル 374
7.4 コミットメント 380
事例7.1 金融危機と銀行破綻処理 380
事例7.2 ユーロ危機 385
7.5 長期的関係と協調 390
事例7.2 ユーロ危機 385
事例7.3 ガソリンスタンドの協調 391
第8章 保険とモラル・ハザード 399
8.1 効率的な危険分担と保険の役割 399
8.2 モラル・ハザードとその対策 403
事例8.1 保険における「免責」の役割 414
第9章 逆淘汰とシグナリング 418
9.1 逆淘汰とは? 418
9.2 シグナリングの原理 421
9.3 労働市場のシグナリング均衡 431
事例10.1 MBA 445
終 章 最後に、社会思想(イデオロギー)の話をしよう 447
10.1 社会問題に対する意見の対立の根本にあるもの:共同体の論理 対 市場の論理 447
(1) 共同体の論理とは 449 **
(2) 市場の論理とは 451
(3) 社会主義の失敗と共同体の論理の限界 454 ***
(4) 二つの論理の役割 457
10.2 市場の恩恵を受けるのは誰か:補償原理と社会正義 460
補論A 最小限必要な数学の解説 473
A.1 関数 473
A.2 直線の傾き 474
A.3 微分 475
A.4 多変数の関数の微分 478
A.5 確認の練習問題 482
補論B 条件付最大化問題とラグランジュの未定乗数法 484
B.1 内点解の場合 491
B.2 内点解でない場合 491
B.3 凹関数と準凹関数 492
補論C 補償変分と等価変分:価格変化が消費者に与える損害や利益を、需要曲線から推定する 495
C.1 補償変分 495
C.2 等価変分 499
C.3 まとめ 501
経済学でよく使う数理の道具箱 凹関数と凸関数 集合の足し算A+B 504
補論D 厚生経済学の第2基本定理の証明は難しくない 502
D.1 まずは、いくつかの準備をしよう 503
D.2 証明の大筋 510
D.3 一目でわかる証明の流れ 518
D.4 細かい注意 520
D.5 定理の正確な記述 525
D.6 多数の消費者と生産者がいるなら、厚生経済学の第2基本定理はほぼ成り立つ 527
附論 補題の証明 531
索引 533
経済学でよく使う数理の道具箱
凸集合 022
凹関数と凸関数 124
凹関数の式による定義 129
集合の足し算A+B 504
事例一覧
事例0.1 価格転嫁と常識的議論の問題点 004
事例1.1 政策評価:老人医療費補助制度の問題点 027
事例1.2 TPPと農家への所得補償 063
事例2.1 部品組み立て工場 087
事例2.2 東北電力の費用曲線 113
事例2.3 要素価格の国際比較 134
事例2.4 日本の所得分配 151
事例3.1 自社ビルでのレストラン経営 165
事例4.1 ピグー税の実例 ロンドン混雑税 265
事例4.2 地球温暖化と排出権取引市場 269
事例4.3 公共財の実例としての街灯 279
事例5.1 原油価格の高騰と価格転嫁 再考 294
事例5.2 東北電力の規制価格 301
事例6.1 リニエンシー制度 315 (以下4刷目次の章番号に間違い。著者公式サイトでも未訂正?)
事例6.2 新技術の業界標準 319
事例6.3 二大政党のマニュフェスト 323
事例6.4 道路交通量の予測 325
事例6.5 エスカレーターの右空け 330
事例6.6 サッカーのペナルティ・キック 354
事例7.1 金融危機と銀行破綻処理 380
事例7.2 ユーロ危機 385
事例7.3 ガソリンスタンドの協調 391
事例8.1 保険における「免責」の役割 414
事例9.1 MBA 445
(別記されている数理の道具箱と事例は本目次にも組み入れた。)
追記メモ:
価|
格|\
| \
P'|_ \__超過供給__
| \ 売れ残り /
|高過ぎ \ /市場供給
|消費者余剰\ /
均衡価格|______\/
|作りすぎ /\
|生産者余剰/ \
| / \市場需要
P''|_ _/__品薄__\
| / 超過需要159
| /
0|/____________
均衡取引量 数量
159,175参照
格|\
| \
P'|_ \__超過供給__
| \ 売れ残り /
|高過ぎ \ /市場供給
|消費者余剰\ /
均衡価格|______\/
|作りすぎ /\
|生産者余剰/ \
| / \市場需要
P''|_ _/__品薄__\
| / 超過需要159
| /
0|/____________
均衡取引量 数量
159,175参照
「経済分析のコツ:モデルを正確に理解して使うだけでなく、モデルが導いた結論を日常の言葉で言い直してみて、確かにそれが現実の重要な一面をとらえているかどうかをはっきり理解する。」神取030頁
価|
格|
| 超過供給
| \ / 市場供給
均衡価格|___\/
| /\
| / \ 市場需要
| 超過需要
0|____________
均衡取引量 数量
価|
格|\
|消\超過供給
|費者\ / 市場供給
均衡価格|余剰_\/
|生産者/\
|余剰/ \ 市場需要
| /超過需要
0|/____________
均衡取引量 数量
価|
格|
| 超過供給
| \ / 市場供給
均衡価格|___\/
| /\
| / \ 市場需要
| 超過需要
0|____________
均衡取引量 数量
価|
格|\
|消\超過供給
|費者\ / 市場供給
均衡価格|余剰_\/
|生産者/\
|余剰/ \ 市場需要
| /超過需要
0|/____________
均衡取引量 数量
無産者礼讃
バイトくん全集1
1984
マンキューマクロ応用編1、2エピグラフ
返信削除http://novasbe.606h.net/bookz/Macroeconomic%20Policy/N._Gregory_Mankiw_Macroeconomics__2012.pdf
Those branches of politics, or of the laws of social life, on which there exists a collection of facts sufficiently sifted and methodized to form the beginning of a science should be taught ex professo. Among the chief of these is Political Economy, the sources and conditions of wealth and material prosperity for aggregate bodies of human beings. . . . The same persons who cry down Logic will generally warn you against Political Economy. It is unfeeling, they will tell you. It recognises unpleasant facts. For my part, the most unfeeling thing I know of is the law of gravitation: it breaks the neck of the best and most amiable person without scruple, if he forgets for a single moment to give heed to it. The winds and waves too are very unfeeling. Would you advise those who go to sea to deny the winds and waves – or to make use of them, and find the means of guarding against their dangers? My advice to you is to study the great writers on Political Economy, and hold firmly by whatever in them you find true; and depend upon it that if you are not selfish or hardhearted already, Political Economy will not make you so.
John Stuart Mill, 1867
Dissertations and Discussions: Political, Philosophical, ...
https://books.google.co.jp/books?id=A... - このページを訳す
John Stuart Mill - 1874 - 読む - 他の版
of politics, or of the laws of social life, in which there exists a collection of facts or thoughts sufficiently sifted and ... you find true ; and depend upon it that if you are not selfish or hard-hearted already, Political Economy will not make you so.
Inaugural Address at St. Andrews – Rectorial Inaugural Address at the University of St. Andrews, concerning the value of culture
1867
大学教育について / 原タイトル:Inaugural Address delivered to the University of St.Andrews (岩波文庫)
J.S.ミル/著 竹内一誠/訳
厚生経済学の基本定理 - Wikipedia
返信削除厚生経済学の基本定理
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。
出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(2009年10月)
厚生経済学の基本定理(こうせいけいざいがくのきほんていり、英: Fundamental theorems of welfare economics)とは、以下のパレート効率性と競争均衡配分の関係について述べた2つの定理のことである。1950年代にケネス・アローとジェラール・ドブルーが厳密な数学的証明を与えた。
厚生経済学の第一基本定理
消費者の選好が局所非飽和性を満たせば、競争均衡によって達成される配分はパレート効率的である、というものである。局所非飽和性とは、どんなにわずかにでも消費量の増減が許されるならば、より好ましい消費量を実現できるという仮定である。
厚生経済学の第二基本定理
局所非飽和性に加え選好の凸性などのしかるべき追加的条件の下で、任意のパレート効率的配分は、適当な所得分配を行うことによって競争均衡配分として実現可能であるというものである。
第一定理の解釈[編集]
私的所有制完全競争経済において、需給法則に基づく価格メカニズムを通じてパレート効率性という望ましい資源配分が実現できることを示しているというのが、厚生経済学の第一基本定理に対する有力な見方である。この定理はアダム・スミスの「(神の)見えざる手」を資源配分の文脈で理論的に再構成しているという見方もある。
このような見方に基づいて、パレート効率性を達成するためには、特に政府は経済に介入すべきではないという結論が引き出される事が多い。但し、このような政策を正当化するには、競争均衡が実体経済で実現するという想定が適当か否かを考える必要がある。例えば、完全競争の想定は適当であるか、私有制が確立しているのか(所有権の明確性)、なんらかの要因で市場は欠けていないか、経済に競争均衡が存在する為の条件がみたされているのか(規模に関する収穫非逓増、選好の凸性など)などについて検討する必要がある。また、外部性や公共財がある経済は、古典的な私的所有制経済には含まれないため、この定理の大前提は成り立たず、競争均衡は一般にパレート効率性を達成しない(このような状態を市場の失敗という)ことにも注意しなければならない。
この項目は、経済に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(ポータル 経済学、プロジェクト 経済)。
カテゴリ: 厚生経済学経済学の定理一般均衡と不均衡基礎定理
*
返信削除____________________
| | 協 力 |利己的な行動|
|______|______|______|
| 協 力 | 3,3 | -1,4 |
|______|______|______|
|利己的な行動| 4,-1 | 0,0 |←自己利益を追求すると、
|______|______|______| みんなが困る
共同体での助け合いは、囚人のジレンマの
ようになっていることが多い
表10.1、450頁より
**
『バイトくん』1977年スウィングジャーナル社、80頁から
目次:
返信削除序 章 経済学の目的と方法 001
0.1 ミクロ経済学の方法 001
0.2 事実解明的な問いとミクロ経済学 003
事例0.1 価格転嫁と常識的議論の問題点 004
0.3 規範的な問いとミクロ経済学 006
第1部 価格理論:市場メカニズムの特長と問題点
第1章 消費者行動の理論 010
1.1 合理的行動:選好と効用関数 010
1.2 消費者の選好と無差別曲線 017
1.3 最適消費:図解による分析 024
1.4 重要な補論:数理モデルと現実の関係、およびミクロ経済学の考え方について 026
事例1.1 政策評価:老人医療費補助制度の問題点 027
1.5 限界分析入門 035
(a) 限界効用 036
(b) 消費の微調整と効用の変化 038
(c) 限界代替率と限界効用の関係 042
(d) 最適消費の条件 044
1.6 最適消費の性質 049
附論 無差別曲線は原点に向かって凸であると考えてよいか 053
1.7 代替と補完の程度を測る分析道具:補償需要関数 055
1.8 支出関数 062
事例1.2 TPPと農家への所得補償 063
1.9 所得効果と代替効果 066
(a) 消費の二面性 066
(b) 価格の上昇による所得の実質的な減少 067
(c) 価格変化と需要の変化(スルツキ―分解) 069
1.10 価格弾力性 076
例題ゼミナール1 効用最大化から需要量を導く 081
第2章 企業行動の理論 085
2.1 経済学における企業のとらえ方 085
2.2 生産要素が一つ(労働)の場合の企業行動 087
事例2.1 部品組み立て工場 087
(a) 生産関数 088
(b) 利潤最大化 092
(c) 費用関数と供給曲線 098
(d) 費用曲線の実例 112
事例2.2 東北電力の費用曲線 113
2.3 生産要素が二つ(労働と資本)の場合の企業行動 116
(a) 規模に対する収穫 117
(b) 生産要素間の代替と技術的限界代替率 119
(c) 利潤最大化 122
事例2.3 要素価格の国際比較 134
(d) 長期の費用関数と供給曲線 136
2.4 生産要素と生産物がともに多数あってもよい、一般的な場合の企業行動 142
2.5 利潤と所得分配:なぜ所得格差が生まれるのか 147
事例2.4 日本の所得分配 151
例題ゼミナール2 生産関数と労働者の取り分 152
第3章 市場均衡 157
3.1 部分均衡分析 157
(a) 市場需要と市場供給 157
(b) 産業の長期均衡 163
事例3.1 自社ビルでのレストラン経営 165
(c) 消費者余剰 168
(d) 部分均衡分析の応用例 174
3.2 TPPについて、これだけは知っておこう:TPPとコメの輸入自由化 180
(1) コメの供給曲線はどうすればわかるのか 180
(2) 米作農家とはどのような人たちなのか 184
(3) コメの供給曲線を推計する 186
(4) 自由化前のコメ市場の均衡 187
(5) 自由化でコメの値段はどのくらい下がるのか 188
(6) 自由化でコメの国内生産はどうなるのか 189
(7) 自由化で得をするのは誰か 190
(8) コメは自由化すべきか 193
3.3 一般均衡分析 197
(a) 経済の全体像を見る:一般均衡モデル 197
(b) 労働供給 201
(c) 一般均衡モデル(つづき) 205
(d) 超過需要関数の性質 207
(e) 均衡の存在 212
(f) 交換経済の分析:エッジュワースの箱 219
(g) 市場メカニズムの効率性の論証:厚生経済学の第1基本定理 230
(h) グローバリズムはなぜ起こるのか?:市場均衡とコア 234
(i) 厚生経済学の第2基本定理と効率性のための条件 238
(j) 厚生経済学の第2基本定理と経済政策 247
(k) 市場メカニズムの特長とは?:分権的意思決定と情報・誘因 254
第4章 市場の失敗 257
4.1 外部性 257
(a) 外部不経済下の市場均衡 258
(b) ピグー税 260
(c) ピグー補助金 262
(d) 課税か補助金か? 263
事例4.1 ピグー税の実例 ロンドン混雑税 265
(e) いくつかのコメント 268
事例4.2 地球温暖化と排出権取引市場 269
(f) 交渉による外部性の解決とコースの定理 269
4.2 公共財 274
(a) 公共財の最適供給:部分均衡分析 275
(b) リンダール均衡 278
事例4.3 公共財の実例としての街灯 279
(c) 公共財の最適供給:一般均衡分析 283
第5章 独占 288
5.1 独占企業の行動 288
5.2 独占の弊害 293
事例5.1 原油価格の高騰と価格転嫁 再考 294
5.3 自然独占と価格規制 297
事例5.2 東北電力の規制価格 301
第2部 ゲーム理論と情報の経済学:経済理論の新しい流れ
返信削除イントロダクション なぜゲーム理論が必要なのか 304
第6章 同時手番のゲームとナッシュ均衡 308
6.1 ゲームとは? 308
6.2 ナッシュ均衡 309
事例6.1 リニエンシー制度 315
事例6.2 新技術の業界標準 319
事例6.3 二大政党のマニュフェスト 323
事例6.4 道路交通量の予測 325
6.3 ナッシュ均衡が実現する理由 327
事例6.5 エスカレーターの右空け 330
6.4 個人の利益追求と社会全体の利益の関係 333
6.5 寡占への応用(I):数量競争と価格競争 335
(a) 数量競争(クールノー・モデル) 336
(b) 価格競争(ベルトラン・モデル) 340
6.6 不確実性と期待効用 343
6.7 混合戦略均衡とナッシュ均衡の存在 352
事例6.6 サッカーのペナルティ・キック 354
第7章 時間を通じたゲームと戦略の信頼性 358
7.1 例:銀行の破綻処理 358
7.2 部分ゲーム完全均衡 364
(a) 展開型と時間を通じたゲームの戦略 364
(b) 部分ゲーム完全均衡とは? 368
7.3 寡占への応用(II):シュタッケルベルク・モデル 374
7.4 コミットメント 380
事例7.1 金融危機と銀行破綻処理 380
事例7.2 ユーロ危機 385
7.5 長期的関係と協調 390
事例7.2 ユーロ危機 385
事例7.3 ガソリンスタンドの協調 391
第8章 保険とモラル・ハザード 399
8.1 効率的な危険分担と保険の役割 399
8.2 モラル・ハザードとその対策 403
事例8.1 保険における「免責」の役割 414
第9章 逆淘汰とシグナリング 418
9.1 逆淘汰とは? 418
9.2 シグナリングの原理 421
9.3 労働市場のシグナリング均衡 431
事例10.1 MBA 445
終 章 最後に、社会思想(イデオロギー)の話をしよう 447
10.1 社会問題に対する意見の対立の根本にあるもの:共同体の論理 対 市場の論理 447
(1) 共同体の論理とは 449 *
(2) 市場の論理とは 451
(3) 社会主義の失敗と共同体の論理の限界 454 **
(4) 二つの論理の役割 457
10.2 市場の恩恵を受けるのは誰か:補償原理と社会正義 460
補論A 最小限必要な数学の解説 473
A.1 関数 473
A.2 直線の傾き 474
A.3 微分 475
A.4 多変数の関数の微分 478
A.5 確認の練習問題 482
補論B 条件付最大化問題とラグランジュの未定乗数法 484
B.1 内点解の場合 491
B.2 内点解でない場合 491
B.3 凹関数と準凹関数 492
補論C 補償変分と等価変分:価格変化が消費者に与える損害や利益を、需要曲線から推定する 495
C.1 補償変分 495
C.2 等価変分 499
C.3 まとめ 501
補論D 厚生経済学の第2基本定理の証明は難しくない 502
D.1 まずは、いくつかの準備をしよう 503
D.2 証明の大筋 510
D.3 一目でわかる証明の流れ 518
D.4 細かい注意 520
D.5 定理の正確な記述 525
D.6 多数の消費者と生産者がいるなら、厚生経済学の第2基本定理はほぼ成り立つ 527
附論 補題の証明 531
索引 533
経済学でよく使う数理の道具箱
凸集合 22
凹関数と凸関数 124
凹関数の式による定義 129
集合の足し算A+B 504
事例一覧
事例0.1 価格転嫁と常識的議論の問題点 4
事例1.1 政策評価:老人医療費補助制度の問題点 27
事例1.2 TPPと農家への所得補償 63
事例2.1 部品組み立て工場 87
事例2.2 東北電力の費用曲線 113
事例2.3 要素価格の国際比較 134
事例2.4 日本の所得分配 151
事例3.1 自社ビルでのレストラン経営 165
事例4.1 ピグー税の実例 ロンドン混雑税 265
事例4.2 地球温暖化と排出権取引市場 269
事例4.3 公共財の実例としての街灯 279
事例5.1 原油価格の高騰と価格転嫁 再考 294
事例5.2 東北電力の規制価格 301
事例6.1 リニエンシー制度 315 (以下4刷の章番号に間違い)
事例6.2 新技術の業界標準 319
事例6.3 二大政党のマニュフェスト 323
事例6.4 道路交通量の予測 325
事例6.5 エスカレーターの右空け 330
事例6.6 サッカーのペナルティ・キック 354
事例7.1 金融危機と銀行破綻処理 380
事例7.2 ユーロ危機 385
事例7.3 ガソリンスタンドの協調 391
事例8.1 保険における「免責」の役割 414
事例9.1 MBA 445
(事例は本目次に組み入れた。)
5つ星のうち 4.0 目次&書評(=共同体の論理の説明), 2015/3/1
返信削除『ミクロ経済学の力』神取道宏:目次
序 章 経済学の目的と方法 001
0.1 ミクロ経済学の方法 001
0.2 事実解明的な問いとミクロ経済学 003
事例0.1 価格転嫁と常識的議論の問題点 004
0.3 規範的な問いとミクロ経済学 006
第1部 価格理論:市場メカニズムの特長と問題点
第1章 消費者行動の理論 010
1.1 合理的行動:選好と効用関数 010
1.2 消費者の選好と無差別曲線 017
経済学でよく使う数理の道具箱 凸集合 022
1.3 最適消費:図解による分析 024
1.4 重要な補論:数理モデルと現実の関係、およびミクロ経済学の考え方について 026
事例1.1 政策評価:老人医療費補助制度の問題点 027
1.5 限界分析入門 035
(a) 限界効用 036
(b) 消費の微調整と効用の変化 038
(c) 限界代替率と限界効用の関係 042
(d) 最適消費の条件 044
1.6 最適消費の性質 049
附論 無差別曲線は原点に向かって凸であると考えてよいか 053
1.7 代替と補完の程度を測る分析道具:補償需要関数 055
1.8 支出関数 062
事例1.2 TPPと農家への所得補償 063
1.9 所得効果と代替効果 066
(a) 消費の二面性 066
(b) 価格の上昇による所得の実質的な減少 067
(c) 価格変化と需要の変化(スルツキ―分解) 069
1.10 価格弾力性 076
例題ゼミナール1 効用最大化から需要量を導く 081
第2章 企業行動の理論 085
2.1 経済学における企業のとらえ方 085
2.2 生産要素が一つ(労働)の場合の企業行動 087
事例2.1 部品組み立て工場 087
(a) 生産関数 088
(b) 利潤最大化 092
(c) 費用関数と供給曲線 098
(d) 費用曲線の実例 112
事例2.2 東北電力の費用曲線 113
2.3 生産要素が二つ(労働と資本)の場合の企業行動 116
(a) 規模に対する収穫 117
(b) 生産要素間の代替と技術的限界代替率 119
(c) 利潤最大化 122
経済学でよく使う数理の道具箱 凹関数と凸関数 124
凹関数の式による定義 129
事例2.3 要素価格の国際比較 134
(d) 長期の費用関数と供給曲線 136
2.4 生産要素と生産物がともに多数あってもよい、一般的な場合の企業行動 142
2.5 利潤と所得分配:なぜ所得格差が生まれるのか 147
事例2.4 日本の所得分配 151
例題ゼミナール2 生産関数と労働者の取り分 152
第3章 市場均衡 157
3.1 部分均衡分析 157
(a) 市場需要と市場供給 157
(b) 産業の長期均衡 163
事例3.1 自社ビルでのレストラン経営 165
(c) 消費者余剰 168
(d) 部分均衡分析の応用例 174
3.2 TPPについて、これだけは知っておこう:TPPとコメの輸入自由化 180
(1) コメの供給曲線はどうすればわかるのか 180
(2) 米作農家とはどのような人たちなのか 184
(3) コメの供給曲線を推計する 186
(4) 自由化前のコメ市場の均衡 187
(5) 自由化でコメの値段はどのくらい下がるのか 188
(6) 自由化でコメの国内生産はどうなるのか 189
(7) 自由化で得をするのは誰か 190
(8) コメは自由化すべきか 193
3.3 一般均衡分析 197
(a) 経済の全体像を見る:一般均衡モデル 197
(b) 労働供給 201
(c) 一般均衡モデル(つづき) 205
(d) 超過需要関数の性質 207
(e) 均衡の存在 212
(f) 交換経済の分析:エッジュワースの箱 219
(g) 市場メカニズムの効率性の論証:厚生経済学の第1基本定理 230
(h) グローバリズムはなぜ起こるのか?:市場均衡とコア 234
(i) 厚生経済学の第2基本定理と効率性のための条件 238
(j) 厚生経済学の第2基本定理と経済政策 247
(k) 市場メカニズムの特長とは?:分権的意思決定と情報・誘因 254
第4章 市場の失敗 257
4.1 外部性 257
(a) 外部不経済下の市場均衡 258
(b) ピグー税 260
(c) ピグー補助金 262
(d) 課税か補助金か? 263
事例4.1 ピグー税の実例 ロンドン混雑税 265
(e) いくつかのコメント 268
事例4.2 地球温暖化と排出権取引市場 269
(f) 交渉による外部性の解決とコースの定理 269
4.2 公共財 274
(a) 公共財の最適供給:部分均衡分析 275
(b) リンダール均衡 278
事例4.3 公共財の実例としての街灯 279
(c) 公共財の最適供給:一般均衡分析 283
第5章 独占 288
5.1 独占企業の行動 288
5.2 独占の弊害 293
事例5.1 原油価格の高騰と価格転嫁 再考 294
5.3 自然独占と価格規制 297
事例5.2 東北電力の規制価格 301
第2部 ゲーム理論と情報の経済学:経済理論の新しい流れ
イントロダクション なぜゲーム理論が必要なのか 304
第6章 同時手番のゲームとナッシュ均衡 308
6.1 ゲームとは? 308
6.2 ナッシュ均衡 309
事例6.1 リニエンシー制度 315
事例6.2 新技術の業界標準 319
事例6.3 二大政党のマニュフェスト 323
事例6.4 道路交通量の予測 325
6.3 ナッシュ均衡が実現する理由 327
事例6.5 エスカレーターの右空け 330
6.4 個人の利益追求と社会全体の利益の関係 333
6.5 寡占への応用(I):数量競争と価格競争 335
(a) 数量競争(クールノー・モデル) 336
(b) 価格競争(ベルトラン・モデル) 340
6.6 不確実性と期待効用 343
6.7 混合戦略均衡とナッシュ均衡の存在 352
事例6.6 サッカーのペナルティ・キック 354
返信削除第7章 時間を通じたゲームと戦略の信頼性 358
7.1 例:銀行の破綻処理 358
7.2 部分ゲーム完全均衡 364
(a) 展開型と時間を通じたゲームの戦略 364
(b) 部分ゲーム完全均衡とは? 368
7.3 寡占への応用(II):シュタッケルベルク・モデル 374
7.4 コミットメント 380
事例7.1 金融危機と銀行破綻処理 380
事例7.2 ユーロ危機 385
7.5 長期的関係と協調 390
事例7.2 ユーロ危機 385
事例7.3 ガソリンスタンドの協調 391
第8章 保険とモラル・ハザード 399
8.1 効率的な危険分担と保険の役割 399
8.2 モラル・ハザードとその対策 403
事例8.1 保険における「免責」の役割 414
第9章 逆淘汰とシグナリング 418
9.1 逆淘汰とは? 418
9.2 シグナリングの原理 421
9.3 労働市場のシグナリング均衡 431
事例10.1 MBA 445
終 章 最後に、社会思想(イデオロギー)の話をしよう 447
10.1 社会問題に対する意見の対立の根本にあるもの:共同体の論理 対 市場の論理 447
(1) 共同体の論理とは 449 *
(2) 市場の論理とは 451
(3) 社会主義の失敗と共同体の論理の限界 454 **
(4) 二つの論理の役割 457
10.2 市場の恩恵を受けるのは誰か:補償原理と社会正義 460
補論A 最小限必要な数学の解説 473
A.1 関数 473
A.2 直線の傾き 474
A.3 微分 475
A.4 多変数の関数の微分 478
A.5 確認の練習問題 482
補論B 条件付最大化問題とラグランジュの未定乗数法 484
B.1 内点解の場合 491
B.2 内点解でない場合 491
B.3 凹関数と準凹関数 492
補論C 補償変分と等価変分:価格変化が消費者に与える損害や利益を、需要曲線から推定する 495
C.1 補償変分 495
C.2 等価変分 499
C.3 まとめ 501
経済学でよく使う数理の道具箱 凹関数と凸関数 集合の足し算A+B 504
補論D 厚生経済学の第2基本定理の証明は難しくない 502
D.1 まずは、いくつかの準備をしよう 503
D.2 証明の大筋 510
D.3 一目でわかる証明の流れ 518
D.4 細かい注意 520
D.5 定理の正確な記述 525
D.6 多数の消費者と生産者がいるなら、厚生経済学の第2基本定理はほぼ成り立つ 527
附論 補題の証明 531
索引 533
経済学でよく使う数理の道具箱
凸集合 022
凹関数と凸関数 124
凹関数の式による定義 129
集合の足し算A+B 504
事例一覧
事例0.1 価格転嫁と常識的議論の問題点 004
事例1.1 政策評価:老人医療費補助制度の問題点 027
事例1.2 TPPと農家への所得補償 063
事例2.1 部品組み立て工場 087
事例2.2 東北電力の費用曲線 113
事例2.3 要素価格の国際比較 134
事例2.4 日本の所得分配 151
事例3.1 自社ビルでのレストラン経営 165
事例4.1 ピグー税の実例 ロンドン混雑税 265
事例4.2 地球温暖化と排出権取引市場 269
事例4.3 公共財の実例としての街灯 279
事例5.1 原油価格の高騰と価格転嫁 再考 294
事例5.2 東北電力の規制価格 301
事例6.1 リニエンシー制度 315 (以下4刷目次の章番号に間違い。著者公式サイトでも未訂正?)
事例6.2 新技術の業界標準 319
事例6.3 二大政党のマニュフェスト 323
事例6.4 道路交通量の予測 325
事例6.5 エスカレーターの右空け 330
事例6.6 サッカーのペナルティ・キック 354
事例7.1 金融危機と銀行破綻処理 380
事例7.2 ユーロ危機 385
事例7.3 ガソリンスタンドの協調 391
事例8.1 保険における「免責」の役割 414
事例9.1 MBA 445
(別記されている数理の道具箱と事例は本目次にも組み入れた。)
///////////
書評:
著者はゲーム理論の専門家らしく、素人目にも後半のゲーム理論の記述が優れている。
特に共同体の論理を利得表で裏から説明*しているのが素晴らしい。いわゆる「イデオロギーの話」を数学的に説明しているのだ。
ソ連などはこの共同体の論理を拡大しすぎたのだという(2:10)。
いしいひさいちの漫画バイトくん**(455頁)で説明する旧国鉄のサービスの悪さもわかりやすい。
ここまでくれば協同組合と労働組合の違いについて一言あってもよかった。
(社会主義への理解はサミュエルソンに劣るが***。)
前提となる数学的教養としては前半は微分、後半は離散数学ということになる。
(ちなみにマルクスの数学研究はほとんど微積分の研究だった。)
私見では、協同組合は離散数学から導かれるのだが、本書は後一歩のところまで来ている。
前半(経済学としてはこちらがメイン)の微分を使ったスルツキー方程式の説明などもわかりやすいが(1:1:9)、結局、微分の理解次第だから、これでわかるならどの研究書でもわかるのではないか?とも言える。
理解の時間が短縮されるということだろう…奥野(著者公式webに図が多数ある)より図が多いのでオススメだが。
ちなみにヴァリアンの入門書には載っているがクルーグマンの入門書にはスルツキーは載っていない。
*____________________
| | 協 力 |利己的な行動|
|______|______|______|
| 協 力 | 3,3 | −1,4 |
|______|______|______|
|利己的な行動| 4,−1 | 0,0 |←自己利益を追求すると、
|______|______|______| みんなが困る
共同体での助け合いは、囚人のジレンマの
ようになっていることが多い
(表10.1、450頁より)
**
『バイトくん』1977年スウィングジャーナル社、80頁より
***
《一工場内の20人ないし100人にのぼる労働者が労働 者協議会をつくる .名目的には,彼らが自分たちのため の経営者を選ぶ、(企業役員として経験を積んだ人を求 めて、広告募集することさえある!)彼らはその資本を、 中央のブールから借りる」。(資本は時には最高人札者 に「せり売り」されることもある、)企業は、自分で考 えて売れると思うものを生産するよう、自分で決めるこ とができる。企業は,原料を外国から輪人してもよいし、 時にはそのために外国の信用供与を受けてもよい,企業 による費用の削は,所得や土地にかんする税を払った あとに残った余剩を、ボーナスとして労働者に払うとか、 あるいは企業に再投資するとかに利用できるという期待 のもとに行なうことができる。》
サミュエルソン新版経済学下932頁1981年、原著1980年第11版
ユーゴスラビアのチトーイズムの説明より
また、自分の知る限り労働組合と協同組合との利益の不一致を指摘したのはラッセルだけだ(ワイド版世界の大思想 第2期〈13〉ラッセル , 市井三郎 &中村秀吉)。
価|
返信削除格|\
| \
P'|_ \__超過供給__
| \ /
| \ /市場供給
|消費者余剰\ /
均衡価格|______\/
| /\
|生産者余剰/ \
| / \市場需要
P''|_ _/______\
| / 超過需要
| /
0|/____________
均衡取引量 数量
価|
格|
| 超過供給
| \ / 市場供給
均衡価格|___\/
| /\
| / \ 市場需要
| 超過需要
0|____________
均衡取引量 数量
価|
格|\
|消\超過供給
|費者\ / 市場供給
均衡価格|余剰_\/
|生産者/\
|余剰/ \ 市場需要
| /超過需要
0|/____________
均衡取引量 数量
||
\/
マイナス利子(減価マネー)
利|
子|
率|I M
| \ /
| \/
| /\
|L / \ S
|
0|____________
国民所得
||
\/
マイナス利子(減価マネー)
利|
子|
率|I M
| \ / /
| \/ /
| /\ /
| / \ /
| \ /
0|_______\____/_
国民所得 \ /
\/
/\
L/ \S
通貨量の増加は減価マネーにおいては回転率の上昇によってまかなわれる(魔法の杖たる国債とは異なる)。
マルクスは自然利子率を否定しているのだから、利子率を可動変数とするゲゼルとは実は見解が一致する。
自由土地もマルクスと発想が似ている。
利|
子|
率|I M
| \ / /
| \/ /
| /\ /
| / \ /
| \ /
0|_______\____/_
国民所得 \ /
\/
/\
L/ \S
通貨量の増加は減価マネーにおいては回転率の上昇によってまかなわれる(魔法の杖たる国債とは異なる)。
マルクスは自然利子率を否定しているのだから、利子率を可動変数とするゲゼルとは実は見解が一致する。
自由土地もマルクスと発想が似ている。
価|
返信削除格|\
| \
P'|_ \__超過供給__
| \ 売れ残り /
|高過ぎ \ /市場供給
|消費者余剰\ /
均衡価格|______\/
|作りすぎ /\
|生産者余剰/ \
| / \市場需要
P''|_ _/__品薄__\
| / 超過需要
| /
0|/____________
均衡取引量 数量
「経済分析のコツ:モデルを正確に理解して使うだけでなく、モデルが導いた結論を日常の言葉で言い直してみて、確かにそれが現実の重要な一面をとらえているかどうかをはっきり理解する。」神取030頁
価|
格|
| 超過供給
| \ / 市場供給
均衡価格|___\/
| /\
| / \ 市場需要
| 超過需要
0|____________
均衡取引量 数量
価|
格|\
|消\超過供給
|費者\ / 市場供給
均衡価格|余剰_\/
|生産者/\
|余剰/ \ 市場需要
| /超過需要
0|/____________
均衡取引量 数量
204 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 :2015/04/22(水) 03:10:52.04 ID:ID1TvbtN
返信削除____________________
| | 協 力 |利己的な行動|
|______|______|______|
| 協 力 | 3,3 | -1,4 |
|______|______|______|
|利己的な行動| 4,-1 | 0,0 |←自己利益を追求すると、
|______|______|______| みんなが困る
共同体での助け合いは、囚人のジレンマの
ようになっていることが多い
(神取道宏 『ミクロ経済学の力』2014年、日本評論社、450頁より)
厚生経済学(こうせいけいざいがく)(Welfare economics)とは、経済的厚生[1](Economic welfare)に関して、経済全体における分配の効率性と、その結果としての所得分配(所得分布)を分析する経済学の基礎的分野である。分析手法としてはミクロ経済学の手法を用いる。
返信削除複数の「個人」が経済活動の結果得た福利である厚生をそれらの個人の所属する社会の単位で集計した社会的厚生を最大化することを目的とし、必要な所得再配分について考える。個人の選好関係から社会の選好関係を導出する社会選択理論とは密接に関連し、厚生経済学と社会選択理論ともに専門とする経済学者は多い。
厚生経済学の領域に分類される用語には、外部性・平等・経済的正義・不平等・利他主義などがある[2]。
目次
概要
厚生経済学の基本定理
歴史的な3つのアプローチ
ノーベル経済賞
脚注
参照文献
関連項目
概要編集
厚生経済学は、個人を基本的な測定単位と仮定するので、集団・共同体・社会に相対するものとしての「個人の福利」を強調する。さらに、
個人は自身の福利について最もよく判断できる
人は少ない福利より、大きな福利を好む
福利は貨幣(通貨)あるいは「財の適切な選択」によって測定できる
などの前提を置くことが多い。
「社会厚生」とは、社会全体にとって有益であること(およびその水準)を意味するが、その定義には様々なものが提案されている。例えば、功利主義的(utilitarian)な定義(ベンサム&ピグーの定理)では、社会厚生は個人の福利の総計となる[3]。
経済を構成する各個人の主観的な順序付けや効用をもとに社会厚生を求める関数を社会厚生関数と呼び[4]、財政学などの公共政策分野では議論の根幹に関わる重要な概念となっている。
厚生経済は、経済効率と所得分配との2つの側面から考察することができる。経済効率としては、主として社会全体の「パイの大きさ」を扱う。所得分配では、「パイの分け方」を扱う。ここでいう「パイ」とは、社会に存在する富(Welfare)全てとしてよい。経済効率とは、分けられるべきパイ全体をできるだけ大きくするにはどうすればよいかと考えることであり、所得分配では与えられたパイをできるだけ公平に分けることが求められる。
厚生経済学の基本定理編集
詳細は「厚生経済学の基本定理」を参照
「競争的市場で均衡が達成されるときは、他の誰かの厚生を引き下げないかぎり、もはや誰の厚生も高めることができない状態にある」ということを「厚生経済学の基本定理」という。いいかえると、「すべての競争均衡はパレート最適点であり、すべてのパレート最適点は競争均衡である」と表すことができる。
この定理を前半と後半に分けて、「厚生経済学の第1定理」と「厚生経済学の第2定理」と呼ぶこともある。
厚生経済学の第1定理・・・完全競争で達成される市場均衡は、パレート最適である。
厚生経済学の第2定理・・・財の総量を一定としたときの任意のパレート最適な配分は、適当な初期保有量の再分配から出発する市場均衡として達成される。
厚生経済学の基本定理は、ドーフマン、サミュエルソン、ソローによって1958年に出版された『線型計画と経済分析』の中で示された定理であり、これまでの厚生経済学の研究から導きだされたものである。
歴史的な3つのアプローチ編集
広義の厚生経済学は、新古典派厚生経済学、新厚生経済学、新新厚生経済学という3つのアプローチがある。
新古典派厚生経済学では、マーシャル、エッジワース、シジウィック、ピグーなどがこの分野を開拓した。効用が基数性を持つ、つまり体積のように2倍とか1.5倍とか示せると考え、さらに同じ効用が何度も消費されるとそこから得られる快感が減る(限界効用逓減)、とも考えた。すべての個人が求める効用は性質が等しい、したがって一方の人の欲求と他の人の欲求を比較することは可能である。この仮定は、すべての個人の効用を合計することによって、社会厚生の最大値を算出することができる、という結論へ導く。彼らはベンサムの「最大多数の最大幸福」という格率(公理)を受けいれ、経済活動における合理的な選択と個人と社会の利益が一致することを確信していた[5]p。
新厚生経済学によるアプローチは、パレート、ヒックス、カルドアの仕事に基礎をおいている。彼らは、効率と分配を明確に区別し、それぞれを別に扱っている。効率の問題は「パレート効率」や「カルドア=ヒックス補償テスト」のような基準が想定され、所得分配の問題は社会政策により不平等を是正することで解決する。効率は、効用の量的な尺度を必要としない。効率を分析するには序数、つまりどれを先に満たすかという優先順位であらわせる効用のみで十分なのだ、とする立場をとる。
新新厚生経済学は、バーグソンとサミュエルソンが社会的厚生関数を導入して発展させた理論である。社会的厚生関数を導入すれば、資源配分の効率性の面からはパレート最適を実現している上、その中でも最も高い社会的厚生関数に到達する点を見出すことで、社会的最適点を決定できる。このことから、これ以降の厚生経済学の展開を新新厚生経済学ということがある。
ノーベル経済賞編集
厚生経済学の分野でノーベル経済学賞を受賞した学者としては、ヒックスのほかに、「厚生経済学の基本定理」を確立したケネス・アロー(1972年受賞)、「経済学と哲学の手法を結合」させたことが認められたアマルティア・セン(1998年受賞)などがいる。
脚注編集
^ (economic) welfareには、「厚生」のほかに「福祉」という訳語も使われる。
^ JEL分類コード D6参照
^ 小島寛之 2009, p. 45.
^ 小島寛之 2009, p. 91.
^ 小島寛之 2009, p. 43.
参照文献編集
小島寛之 『使える!経済学の考え方 : みんなをより幸せにするための論理』 筑摩書房〈ちくま新書〉、2009年。ISBN 9784480065094。
本郷亮『ピグーの思想と経済学』名古屋大学出版会 2007年
関連項目編集
厚生経済学の基本定理
アローの不可能性定理
費用便益分析
ローレンツ曲線
パレート効率性
別の言語で閲覧
「競争的市場で均衡が達成されるときは(成長)、
返信削除他の誰かの厚生を引き下げないかぎ(平等)り、
もはや誰の厚生も高めることができない状態にある(分配)」
ということを「厚生経済学の基本定理」という。いいかえると、「すべての競争均衡はパレート最適点であり、すべてのパレート最適点は競争均衡である」と表すことができる。
厚生経済学の第一、第三命題
厚生経済学の第1定理・・・完全競争で達成される市場均衡は、パレート最適である。
将来消費C2
|
y|
|o
| o
| o
| ↗︎ o
| ↗︎
| o
|_______o____現在消費C1
C1とC2とで異なる世代の消費。↗︎は成長。
厚生経済学の第二基本定理
厚生経済学の第2定理・・・財の総量を一定としたときの任意のパレート最適な配分は、適当な初期保有量の再分配から出発する市場均衡として達成される。
(ドーフマン、サミュエルソン、ソローによって1958年に出版された『線型計画と経済分析』より)
|\ o
| \
x2| \ o X
|o \
| o\o
| o\o
| Y o\ o o
| o\
|______o_\____
x1
X消費、Y生産。一致点がある。
厚生経済学(こうせいけいざいがく)(Welfare economics)とは、経済的厚生[1](Economic welfare)に関して、経済全体における分配の効率性と、その結果としての所得分配(所得分布)を分析する経済学の基礎的分野である。分析手法としてはミクロ経済学の手法を用いる。
返信削除複数の「個人」が経済活動の結果得た福利である厚生をそれらの個人の所属する社会の単位で集計した社会的厚生を最大化することを目的とし、必要な所得再配分について考える。個人の選好関係から社会の選好関係を導出する社会選択理論とは密接に関連し、厚生経済学と社会選択理論ともに専門とする経済学者は多い。
厚生経済学の領域に分類される用語には、外部性・平等・経済的正義・不平等・利他主義などがある[2]。
目次
概要
厚生経済学の基本定理
歴史的な3つのアプローチ
ノーベル経済賞
脚注
参照文献
関連項目
概要編集
厚生経済学は、個人を基本的な測定単位と仮定するので、集団・共同体・社会に相対するものとしての「個人の福利」を強調する。さらに、
個人は自身の福利について最もよく判断できる
人は少ない福利より、大きな福利を好む
福利は貨幣(通貨)あるいは「財の適切な選択」によって測定できる
などの前提を置くことが多い。
「社会厚生」とは、社会全体にとって有益であること(およびその水準)を意味するが、その定義には様々なものが提案されている。例えば、功利主義的(utilitarian)な定義(ベンサム&ピグーの定理)では、社会厚生は個人の福利の総計となる[3]。
経済を構成する各個人の主観的な順序付けや効用をもとに社会厚生を求める関数を社会厚生関数と呼び[4]、財政学などの公共政策分野では議論の根幹に関わる重要な概念となっている。
厚生経済は、経済効率と所得分配との2つの側面から考察することができる。経済効率としては、主として社会全体の「パイの大きさ」を扱う。所得分配では、「パイの分け方」を扱う。ここでいう「パイ」とは、社会に存在する富(Welfare)全てとしてよい。経済効率とは、分けられるべきパイ全体をできるだけ大きくするにはどうすればよいかと考えることであり、所得分配では与えられたパイをできるだけ公平に分けることが求められる。
厚生経済学の基本定理編集
詳細は「厚生経済学の基本定理」を参照
「競争的市場で均衡が達成されるときは、他の誰かの厚生を引き下げないかぎり、もはや誰の厚生も高めることができない状態にある」ということを「厚生経済学の基本定理」という。いいかえると、「すべての競争均衡はパレート最適点であり、すべてのパレート最適点は競争均衡である」と表すことができる。
この定理を前半と後半に分けて、「厚生経済学の第1定理」と「厚生経済学の第2定理」と呼ぶこともある。
厚生経済学の第1定理・・・完全競争で達成される市場均衡は、パレート最適である。
厚生経済学の第2定理・・・財の総量を一定としたときの任意のパレート最適な配分は、適当な初期保有量の再分配から出発する市場均衡として達成される。
厚生経済学の基本定理は、ドーフマン、サミュエルソン、ソローによって1958年に出版された『線型計画と経済分析』の中で示された定理であり、これまでの厚生経済学の研究から導きだされたものである。
歴史的な3つのアプローチ編集
広義の厚生経済学は、新古典派厚生経済学、新厚生経済学、新新厚生経済学という3つのアプローチがある。
新古典派厚生経済学では、マーシャル、エッジワース、シジウィック、ピグーなどがこの分野を開拓した。効用が基数性を持つ、つまり体積のように2倍とか1.5倍とか示せると考え、さらに同じ効用が何度も消費されるとそこから得られる快感が減る(限界効用逓減)、とも考えた。すべての個人が求める効用は性質が等しい、したがって一方の人の欲求と他の人の欲求を比較することは可能である。この仮定は、すべての個人の効用を合計することによって、社会厚生の最大値を算出することができる、という結論へ導く。彼らはベンサムの「最大多数の最大幸福」という格率(公理)を受けいれ、経済活動における合理的な選択と個人と社会の利益が一致することを確信していた[5]p。
新厚生経済学によるアプローチは、パレート、ヒックス、カルドアの仕事に基礎をおいている。彼らは、効率と分配を明確に区別し、それぞれを別に扱っている。効率の問題は「パレート効率」や「カルドア=ヒックス補償テスト」のような基準が想定され、所得分配の問題は社会政策により不平等を是正することで解決する。効率は、効用の量的な尺度を必要としない。効率を分析するには序数、つまりどれを先に満たすかという優先順位であらわせる効用のみで十分なのだ、とする立場をとる。
新新厚生経済学は、バーグソンとサミュエルソンが社会的厚生関数を導入して発展させた理論である。社会的厚生関数を導入すれば、資源配分の効率性の面からはパレート最適を実現している上、その中でも最も高い社会的厚生関数に到達する点を見出すことで、社会的最適点を決定できる。このことから、これ以降の厚生経済学の展開を新新厚生経済学ということがある。
ノーベル経済賞編集
厚生経済学の分野でノーベル経済学賞を受賞した学者としては、ヒックスのほかに、「厚生経済学の基本定理」を確立したケネス・アロー(1972年受賞)、「経済学と哲学の手法を結合」させたことが認められたアマルティア・セン(1998年受賞)などがいる。
脚注編集
^ (economic) welfareには、「厚生」のほかに「福祉」という訳語も使われる。
^ JEL分類コード D6参照
^ 小島寛之 2009, p. 45.
^ 小島寛之 2009, p. 91.
^ 小島寛之 2009, p. 43.
参照文献編集
小島寛之 『使える!経済学の考え方 : みんなをより幸せにするための論理』 筑摩書房〈ちくま新書〉、2009年。ISBN 9784480065094。
本郷亮『ピグーの思想と経済学』名古屋大学出版会 2007年
関連項目編集
厚生経済学の基本定理
アローの不可能性定理
費用便益分析
ローレンツ曲線
パレート効率性
別の言語で閲覧
「競争的市場で均衡が達成されるときは(成長)、
返信削除他の誰かの厚生を引き下げないかぎり(平等)、
もはや誰の厚生も高めることができない状態にある(分配)」
ということを「厚生経済学の基本定理」という。いいかえると、「すべての競争均衡はパレート最適点であり、すべてのパレート最適点は競争均衡である」と表すことができる。
厚生経済学の第一、第三命題
厚生経済学の第1定理・・・完全競争で達成される市場均衡は、パレート最適である。
将来消費C2
|
|
|o
| o
| o
| ↗︎ o
| ↗︎
| o
|_______o____現在消費C1
C1とC2とで異なる世代の消費。↗︎は成長。
厚生経済学の第二基本定理
厚生経済学の第2定理・・・財の総量を一定としたときの任意のパレート最適な配分は、適当な初期保有量の再分配から出発する市場均衡として達成される。
(ドーフマン、サミュエルソン、ソローによって1958年に出版された『線型計画と経済分析』より)
|\ o
| \
x2| \ o X
|o \
| o\o
| o\o
| Y o\ o o
| o\
|______o_\____
x1
X消費、Y生産。一致点がある。
返信削除厚生経済学の基本定理(こうせいけいざいがくのきほんていり、英: Fundamental theorems of welfare economics)とは、以下のパレート効率性と競争均衡配分の関係について述べた2つの定理のことである。1950年代にケネス・アローとジェラール・ドブルーが厳密な数学的証明を与えた。
厚生経済学の第一基本定理
消費者の選好が局所非飽和性を満たせば、競争均衡によって達成される配分はパレート効率的である、というものである。局所非飽和性とは、どんなにわずかにでも消費量の増減が許されるならば、より好ましい消費量を実現できるという仮定である。
厚生経済学の第二基本定理
局所非飽和性に加え選好の凸性などのしかるべき追加的条件の下で、任意のパレート効率的配分は、適当な所得分配を行うことによって競争均衡配分として実現可能であるというものである。
目次
第一定理の解釈
第一定理の解釈編集
私的所有制完全競争経済において、需給法則に基づく価格メカニズムを通じてパレート効率性という望ましい資源配分が実現できることを示しているというのが、厚生経済学の第一基本定理に対する有力な見方である。この定理はアダム・スミスの「(神の)見えざる手」を資源配分の文脈で理論的に再構成しているという見方もある。
このような見方に基づいて、パレート効率性を達成するためには、特に政府は経済に介入すべきではないという結論が引き出される事が多い。但し、このような政策を正当化するには、競争均衡が実体経済で実現するという想定が適当か否かを考える必要がある。例えば、完全競争の想定は適当であるか、私有制が確立しているのか(所有権の明確性)、なんらかの要因で市場は欠けていないか、経済に競争均衡が存在する為の条件がみたされているのか(規模に関する収穫非逓増、選好の凸性など)などについて検討する必要がある。また、外部性や公共財がある経済は、古典的な私的所有制経済には含まれないため、この定理の大前提は成り立たず、競争均衡は一般にパレート効率性を達成しない(このような状態を市場の失敗という)ことにも注意しなければならない。
厚生経済学(こうせいけいざいがく)とは - コトバンク
返信削除https://kotobank.jp/word/%E5%8E%9A%E7%94%9F%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%AD%A6-62429
厚生経済学
こうせいけいざいがく
The Economics of Welfare
イギリスの経済学者 A.C.ピグーの主著で,厚生経済学の古典。 1920年刊。 A.マーシャルの経済学に基づいて基数的効用,個人間の効用比較を前提とする厚生経済学を確立した。ピグーは実質国民所得を国民分配分と呼び,次の3つの規範的命題,すなわち
(1) 他の事情が不変ならば,国民分配分の増大は経済的厚生を増大する傾向がある,
(2) 他の事情が不変ならば,国民分配分のうち貧者に属する部分が増加し,分配がより平等になるほど経済的厚生が増大する傾向がある,
(3) 国民分配分の変動が少くなるほど経済的厚生が増大する傾向がある,
を判断基準として,それらを実現するように公共政策を提案した。
本文は出典元の記述の一部を掲載しています。
経済学者のための?グラフツールGeoGebra - eliyaの日記
返信削除http://d.hatena.ne.jp/eliya/20080407/1207528138
2008-04-07
■
[経済学]経済学者のための?グラフツールGeoGebra 09:28
ミクロ経済学を教えるとき、あるいは論文を書いているときにちょっとしたグラフが必要になることがあります。たいてい、予算制約と無差別曲線+アルファくらいのごく単純なグラフなのですが、書くのに数時間かかったりして悲しい気分になります。今日試して感動したのがGeoGebra(ここ)。
http://www.geogebra.org/cms/index.php?option=com_content&task=blogcategory&id=67&Itemid=63
幾何教育用につくられたフリーウェアです。
例(厚生経済学の第一定理):
このグラフが30分でできました。慣れたらもっと早くできると思います。GeoGebraの良い点をいくつか。
GUIがユーザーフレンドリーにできている。windows標準に準拠していないので、最初は戸惑いましたが、すぐ慣れます。
数式を書いて、そのままプロットできる。
数式機能は強力。微分や積分もできる。つまり「g(x) = f'(x)」とタイプするだけで導関数をプロットしてくれる。
接線や法線専用のコマンドがあって、簡単に引ける。マウスを使うのなら3クリックで、コマンドを使うのならTangent[f,A] で、関数fの点Aにおける接線が引けます。
細かい使い勝手まで作り込まれている。この交点から垂線を下ろしたい!というときに、マウスの微妙な作業を自然に手助けしてくれる。そういう便利機能は、かえって邪魔になることも多いのだけど、このソフトはバランスがよい。
他の無料ベクトルソフトと違い、塗りつぶしにも対応。
パラメーターを使って書いて、それをダイナミックにぐりぐりできる。しかもあまり手間を掛けずに。(このリンクの例で、a=3とあるところの下にあるスライダーを動かしてみてください。)
そこそこアウトプットが綺麗。
EPS やPNGに出力出来る
LaTeXの数式にも対応。あまり美しくないけど。
フリーウェア
Javaで動くので、ほとんどすべてのプラットフォームに対応。
おおむね不満はないです。LaTeXの数式がもう少し美しければ、とは思うけど。イラストレーターの10倍使いやすいと思う。
ピグーの三命題は富と厚生の1:2
返信削除邦訳63,66,72頁
北郷氏の図解は名古屋大学出版2007年,129頁
本郷氏の間違い
返信削除雇用を増やすためには賃金を下げるべきだとピグーは主張し、
ケインズにバカにされたが、
ワークシェアを主張したと思えば的外れではない。
それが難しいというだけの話で。
ピグーの不遇は、まだ続いている。
ピグーの三命題は富と厚生の1:2
返信削除邦訳63,66,72頁
本郷氏の図解は名古屋大学出版2007年,129頁
雇用を増やすためには賃金を下げるべきだとピグーは主張し、
ケインズにバカにされたが、
ワークシェアを主張したと思えば的外れではない。
それが難しいというだけの話で。
ピグーの不遇は、まだ続いている。
1:3におけるマーシャル評価
返信削除国民分配分の評価は
ピケティにつながる。
返信削除ミクロ経済学 著者名等 奥野正寛
/編著 ≪再検索≫ 著者等紹介 1947年生まれ。69年東京大学経済学部卒。スタンフォード大学大学院。ペンシルバ
ニア大学客員講師。イリノイ大学、横浜国立大学経済学部助教授を経て、東京大学大学院
経済学研究科教授。 出版者 東京大学出版会 出版年 2008.4 大きさ等 21cm 355p NDC分類 331 件名 経済学 ≪再検索≫
要旨
伝統的な新古典派経済学に基づいたミクロ理論からゲーム理論、契約理論など最新の分野
までをカバー。現実社会への応用・分析とその解説も多彩に盛り込む。
目次
ミクロ経済学の方法と目的;
第1部 経済主体の行動と価格理論
(消費者行動;
生産者行動;
市場均衡);
第2部 ゲーム理論と情報・インセンティヴ
(ゲーム理論の基礎;
不完全競争;
不確実性と情報の非対称性;
外部性と公共財)
内容 ミクロ経済学の第一人者による最新のテキスト。伝統的な理論と新しい展開を踏まえ、現
実の社会への応用・分析とその解説も多彩に盛り込む。経済学部の学生、ビジネスマンな
どの経済学的思考の涵養に最適な1冊。 ISBN等 4-13-042127-1 ISBN等 978-4-13-042127-0 書誌番号 3-0208027872
返信削除http://www.utp.or.jp/bd/4-13-042127-1.html
ミクロ経済学
奥野 正寛 編著
ISBN978-4-13-042127-0, 発売日:2008年04月上旬, 判型:A5, 368頁
内容紹介
ミクロ経済学の第一人者による東大講義ノートをベースに編集された,最新のテキスト.伝統的な理論と新しい展開を踏まえた,中級以上向け.数学解説やコラムも充実し,現実の社会問題への応用にも役立つ内容.経済学部の学生だけでなく,ビジネスマンなどの経済学的思考の涵養にも最適な一冊.
※正誤表なども掲載している著者グループのウェブサイトはこちらです.ご参考ください.
主要目次
序章:ミクロ経済学の方法と目的
第I部:経済主体の行動と価格理論
第1章 消費者行動/第2章 生産者行動/第3章 市場均衡
第II部:ゲーム理論と情報・インセンティヴ
第4章 ゲーム理論の基礎/第5章 不完全競争/第6章 不確実性と情報の非対称性/第7章 外部性と公共財
リーディング・リスト
返信削除http://theyoungeconomist.blog115.fc2.com/blog-entry-128.html
経済学の定番教科書
教科書について何度かオススメを聞かれることがあったので、個人的に読んでよかったものや面白かったもの、使って役立ったものをまとめておく。新学期、がんばっていきましょう。(教科書に取り組む前の入門書は「経済学の定番入門書」で紹介)
<目次>
1.ミクロ経済学(学部初級~大学院)
2.ゲーム理論(学部初級~大学院)
3.マクロ経済学(学部初級~大学院)
4.統計学・計量経済学(学部初級~大学院)
5.経済数学
情報の非対称性
返信削除オークションの記述は必要だろう
神取ミクロはそこが弱い
ピグー税とピグー補助金
返信削除4:4 ピグー政策と余剰の分配
公害を出す鉄生産者への課税or公害対策への補助金を出すケースの図解。
被害者である漁民への損失補填Cもあり得る。
(a)ピグー税下の余剰
|
|\ 社会的限界費用
| \ /
|A \ /
鉄の価格|___\/
| /\ MC
|B / |\/
| / |/\
|/ピグー/ \D
|C 税/|
| / |
| / |
|/___|_________
Q*
最適生産
消費者余剰 鉄工場の利潤 漁民の損失 政府の税収
+)__A_____B_____-C_____C____
A + B(総余剰)
(b)ピグー補助金下の余剰
|
|\ 社会的限界費用
| \ /
|A \ /|
鉄の価格|___\/ ←ピグー補助金
| /\ |
鉄|B / |Y/MC
工| / |/\
場|/ / |\D
の|C /| |
収| /X| |
入| /生産| |
|/コスト|_|________
Q* Q**
最適生産
消費者余剰 鉄工場の利潤 漁民の損失 政府の税収
+)__A____B+C+Y___-C____-Y____
A + B(総余剰)
《ピグー税を使ってもピグー補助金を使っても、総余剰はA+Bで同じであ
るが、その分け方が違う…》(神取4:1,264頁)
ピグー税とピグー補助金
返信削除4:4 ピグー政策と余剰の分配
公害を出す鉄生産者への課税or公害対策への補助金を出すケースの図解。
被害者である漁民への損失補填Cもあり得る。MCは限界費用。Dは需要曲線。
(a)ピグー税下の余剰
|
|\ 社会的限界費用
| \ /
|A \ /
鉄の価格|___\/
| /\ MC
|B / |\/
| / |/\
|/ピグー/ \D
|C 税/|
| / |
| / |
|/___|_________
Q*
最適生産
消費者余剰 鉄工場の利潤 漁民の損失 政府の税収
+)__A_____B_____-C_____C____
A + B(総余剰)
(b)ピグー補助金下の余剰
|
|\ 社会的限界費用
| \ /
|A \ /|
鉄の価格|___\/ ←ピグー補助金
| /\ |
鉄|B / |Y/MC
工| / |/\
場|/ / |\D
の|C /| |
収| /X| |
入| /生産| |
|/コスト|_|________
Q* Q**
最適生産
消費者余剰 鉄工場の利潤 漁民の損失 政府の税収
+)__A____B+C+Y___-C____-Y____
A + B(総余剰)
《ピグー税を使ってもピグー補助金を使っても、総余剰はA+Bで同じであ
るが、その分け方が違う…》(神取4:1,264頁)
返信削除神取道宏『ミクロ経済学の力』(2014年、日本評論社):書評&目次
http://nam-students.blogspot.jp/2015/02/blog-post_82.html
(f) 交換経済の分析:エッジュワースの箱 219
二人の消費者による二つの財の資源配分を大きな箱の中の無差別曲線で表す。これを考案した経済学者F.Y.エッジュワースの名前をとってエッジュワースの箱という。
図3.38 エッジュワースの箱
_______⬅︎Bが消費する第1財_0B
| ____ |
⬆︎ | Aの無差別 ___ \ |B
A | | 曲線 _ \ ↙︎ |が
が | | | | \ ↙︎ \ |消第
消第| \ \ ↗︎ ↙︎ \ \|費2
費2| \ ↗︎ \_ | | ||す財
す財| ↗︎ \___ Bの無差別 |る
る | \____ 曲線 | ⬇︎
|__________________|
0A Aが消費する第1財➡︎
(↗︎↙︎効用の上がる方向)神取220頁
||
\/
図3.38 エッジュワースの箱(パレート最適を加筆)
________⬅︎Bが消費する第1財__0B
| |
⬆︎ |Bの無差別 | |B
A |曲線 ____ | |が
が | \\ |消第
消第| [] Aの無差別|費2
費2| \\____ 曲線|す財
す財| | |る
る | ︎ | | ⬇︎
|____________________|
0A Aが消費する第1財➡︎
(↗︎↙︎効用の上がる方向、[]パレート効率的な配分=パレート最適)
以下は、「資源配分の効率性とは何か」という条件を高度に一般的かつコンパクトにまとめたもの。
X2
| | これだけあれば、全員
| | X の効用を現状の水準以
|________ | 上にできる
| \\
| []総消費点
| Y \\________
| これだけ作れる |
| ︎ |
|____________________x1
図D.6 パレート効率性は、改善集合Xと生産可能性Y
が接していることを意味する(513頁)
消費の二面性(双対性):
返信削除x2
|
| o
|
|\ o
| \
| \o
| \
| ox
| \o u(x)=u
| px=I\ o o
|_______\________
x1
x(p,I) = x = _x(p,u)
現在の所得Iと価 現在の消費 現在の効用uを
格pの下で効用を 現在の価格pの下で
最大にするやり方 最も安上がりに
達成するやり方
消費の二面性(双対性(そうついせい))
図1.31 神取ミクロ67頁
NAMs出版プロジェクト: 『ミクロ経済学の力』神取道宏 著(2014年):書評&目次
http://nam-students.blogspot.jp/2015/02/blog-post_82.html
はじめにの包丁(個々のモデル)より料理が大事というのは分かり易いが
返信削除鍋がより大事だ
つまり循環図は鍋だ
経済学教室 1 ミクロ経済学
返信削除http://www.bookportal.jp/product/03690123
丸山 徹編集 浦井 憲著
税込価格: ¥3,780 (本体 : ¥3,500)
出版:培風館
サイズ ISBN 発行年月
22cm / 324p 978-4-563-06251-4 2015.10
内容説明
経済学理論の最も基礎となる「商品」「消費」「均衡」といった概念や、ミクロ経済学理論の基礎概念、とりわけ動学的な諸概念についての基礎を解説。「合理性と選択」など、中級レベルの理論もカバーする。章末問題つき。 【件名】経済学
http://www.bookportal.jp/DtlBibContentsList/?bibId=3690123
目次
1 数学的補足
1.1 集合と論理
1.2 関数
1.3 ベクトル空間
1.4 行列
1.5 微分
1.6 位相
章末問題
2 理論と静学的諸概念
2.1 商品
2.2 価格
2.3 価値
2.4 消費
2.5 生産
2.6 均衡
章末問題
3 理論と動学的諸概念
3.1 日付と出来事
3.2 貨幣と資本
3.3 市場構造
オプション価格付け
3.4 予想と均衡
章末問題
4 合理性と選択
4.1 選好
4.2 効用
4.3 選択関数
4.4 社会選択
章末問題
5 均衡と合理性
5.1 非協力ゲーム理論
5.2 期待効用理論
章末問題
6 消費主体の行動
6.1 効用最大化問題の解
6.2 好ましさの向きを代表するベクトル
6.3 顕示選好理論
6.4 双対分析
6.5 価格効果・代替効果・所得効果
章末問題
7 生産主体の行動
7.1 利潤最大化問題の解
7.2 技術と時間および不確実性
7.3 双対分析
7.4 部分均衡論のための費用関数と供給関数
7.5 補論−制約条件付最大化問題
章末問題
8 基礎的な一般均衡分析
8.1 単純交換経済と一般均衡の基礎
8.2 生産の入った個人所有経済の一般均衡
8.3 厚生経済学の基本定理およびコア同値定理
章末問題
9 均衡分析の様々な道具
9.1 部分均衡と余剰分析
9.2 投入産出分析
9.3 ケインズ均衡
9.4 その他の分析道具
章末問題
10 独占および寡占そして市場の失敗
10.1 独占・寡占
10.2 公共財と市場の失敗
章末問題
11 情報をめぐる経済学理論
11.1 情報の非対称性
11.2 合理的期待と情報の問題について
11.3 不完備情報と不完全情報
11.4 メッセージと制度・メカニズム
章末問題
12 その他のトピックス
12.1 一般均衡の存在
12.2 一般均衡の安定性と一意性・超過需要関数からのアプローチ
12.3 不完備市場の動学的一般均衡理論
12.4 ナッシュ均衡の精緻化
12.5 繰り返しゲーム(Repeated Game)
12.6 合理性の数学的記述
返信削除https://www.minervashobo.co.jp/book/b96153.html
著者 室山 義正 シリーズ監修
浦井 憲 著
吉町 昭彦 著
ジャンル テキスト > 経済 > ミクロ経済学
経済
シリーズ 経済 > Minerva ベイシック・エコノミクス
出版年月日 2012年04月15日
ISBN 9784623062683
判型・ページ数 A5・364ページ
ミクロ経済学 - ミネルヴァ書房 ―人文・法経・教育・心理・福祉などを刊行する出版社
https://www.minervashobo.co.jp/book/b96153.html
緒 言
序 章 経済学理論について
市場と自由
個人と社会
合理性と経済学
第1章 基礎的概念
1.1 経 済
1.1.1 経済と人間 1.1.2 経済の語源
1.2 交 換
1.2.1 交換と交易
1.3 商 品
1.3.1 共通の様式を持つもの 1.3.2 商品空間
1.4 価 格
1.4.1 価格空間 1.4.2 価値の理論ということ
1.5 消費と生産
1.5.1 行為としての消費と生産 1.5.2 価値と行為
1.6 日付と出来事
1.6.1 日付と出来事(Date-Event) および市場
1.7 貨幣と市場
1.7.1 歴史的な貨幣 1.7.2 流通貨幣(通貨)と銀行
1.7.3 貨幣と今日的な市場構造
1.8 市場と均衡
1.8.1 市場と予想そして均衡と合理性
1.8.2 予想と貨幣(世代重複モデルと貨幣的均衡)
1.9 我々の世界観は果たしてどこまで広くなったのか
1.10 現実社会の諸相
1.10.1 グローバルな金融市場 1.10.2 飢餓と貧困・自由貿易
1.10.3 原発事故を巡って
第2章 個人の選択と社会の状態
2.1 選 好
2.1.1 合理的選好 2.1.2 効用関数表現
2.1.3 補論─辞書式選好 2.1.4 顕示選好の弱公理
2.1.5 補論─選択対応
2.2 社会選択
2.2.1 アローの不可能性定理
2.3 均衡と合理性
2.3.1 非協力ゲーム 2.3.2 合理性の共通認識
2.3.3 ナッシュ均衡 2.3.4 純粋戦略と混合戦略
2.3.5 ナッシュ均衡と非協力ゲームの解 2.3.6 期待効用
第3章 消費および生産の理論
3.1 消費の理論
3.1.1 効用最大化問題の解
3.1.2 好ましさの向きを代表するベクトル 3.1.3 顕示選好理論
3.1.4 双対分析 3.1.5 価格効果・代替効果・所得効果
3.2 生産の理論
3.2.1 利潤最大化問題の解 3.2.2 技術と時間および不確実性
3.2.3 双対分析 3.2.4 部分均衡論のための費用関数と供給関数
3.3 補論─制約条件付最大値問題
第4章 均衡分析とその応用
4.1 部分均衡と余剰分析
4.1.1 準線形の効用関数 4.1.2 需要曲線と供給曲線
4.1.3 余剰分析
4.2 一般均衡と厚生
4.2.1 エッジワース・ボックス・ダイアグラム
4.2.2 ワルラス法則と模索過程
4.3 投入産出分析
4.3.1 GDP等価 4.3.2 国民経済とLP双対問題
4.3.3 斉一成長経路とフォンノイマン成長モデル
4.4 ケインズ均衡
4.4.1 IS-LM 分析
4.5 国際経済と交換のはたらき・その他
4.5.1 弾力性 4.5.2 くもの巣理論
4.5.3 比較生産費説─リカードの定理
4.5.4 へクシャー=オリーンの定理 4.5.5 要素価格均等化命題
4.5.6 国際貿易その他の定理
第5章 経済学的均衡の存在・一意性・安定性及び動学
5.1 不動点定理と静学的一般均衡
5.1.1 非協力ゲームとナッシュ均衡 5.1.2 抽象経済
5.1.3 一般均衡と厚生経済学の基本定理
5.2 超過需要関数からのアプローチ
5.2.1 顕示選好関係 5.2.2 粗代替性
5.2.3 超過需要関数とベクトル場 5.2.4 正則経済
5.2.5 スペルナーの補題とスカーフのアルゴリズム
5.2.6 ベクトル場のインデックス
5.3 一般均衡の動学的問題に向けて
第6章 不完全競争・市場の失敗・非対称情報
6.1 独占・寡占
6.1.1 寡占市場におけるゲーム論的均衡
6.1.2 寡占市場を含む一般均衡 6.1.3 法と経済
6.1.4 自然独占と限界費用価格付け
6.2 公共財と市場の失敗
6.2.1 外部性
6.3 情報の非対称性
6.3.1 非対称情報
6.3.2 非対称情報と市場の一般理論—市場の生き残り問題
6.4 不完備情報と不完全情報
6.4.1 展開形ゲーム 6.4.2 ナッシュ均衡の精緻化(Refinement)
6.4.3 繰り返しゲーム(Repeated Game)
6.5 今日的な経済学理論の構成形式
6.5.1 公理的特徴付け 6.5.2 社会選択関数
6.5.3 メカニズム・デザイン
終 章 経済学という世界観
経済学の方法論
経済学という世界観
経済学と倫理(社会と社会外)
索 引
9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
返信削除入門から上級まで
投稿者 RKD 投稿日 2013/8/12
文字通りミクロ経済学の「入門から上級まで」の内容が一冊に凝縮している。類書にあまり例を見ない、特徴的な点として、思想的・哲学的・歴史的立場からの記述が多く含まれていることが挙げられる。ミクロ経済学の教科書ではあるが、IS-LM分析などマクロ経済学の基礎的なトピックへの言及もあり、一般均衡理論に基づく経済学への入門書、と言った方が正確かもしれない。ミクロ経済学のみならず、経済学全体に対する包括的・俯瞰的な視点を示唆する教科書である。
読みやすく平易なテキストは数多くあるが、「経済学とは何か」という問いにこれほど真正面から答えてくれる教科書は稀である。内容としては、専門的な部分にもかなり踏み込むが、その一方で、理論経済学者の立場から現実の諸問題に対しても、真摯にご見解を述べられており、様々な角度から楽しむことができる。好悪の別を問わず、経済学にご興味をお持ちの方すべてに、迷わず本書をお薦めする。
神取293頁
返信削除独占と余剰:
価格
| -_ 独占下の
| \  ̄-_消費者余剰
独占__\___ ̄-_ 限界費用MC
価格 \ | ̄-_ _- ̄(完全競争下の供給曲線)
| \ |独占に ̄-_ _- ̄
| 独占利潤 |よる余剰の_- ̄_
| \ |減少_- ̄ |  ̄-_
| \|- ̄ |  ̄-_需要曲線
| _- ̄| |  ̄-_
| _- ̄ |\ |
|- ̄ | \ |
|________|__\____|___________
独占生産量 \ 完全競争の生産量
\
限界収入MR
独占の弊害は社会全体のパイが縮小することにあるとされる。
安田洋祐 - Wikipedia
返信削除https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E7%94%B0%E6%B4%8B%E7%A5%90#.E5.8D.98.E8.91.97
安田 洋祐
ゲーム理論
生誕 1980年2月20日(36歳)
日本の旗 日本・東京都
研究機関 大阪大学
研究分野 ゲーム理論
産業組織論
マーケット・デザイン
母校 東京大学
プリンストン大学
学位 Ph.D.
影響を
受けた人物 神取道宏
受賞 大内兵衛賞(2002年)
情報 - IDEAS/RePEc
テンプレートを表示
安田 洋祐(やすだようすけ、1980年2月20日 - )は日本の経済学者[注 1]。大阪大学准教授。専門はゲーム理論、産業組織論、マーケット・デザイン。マスコミ等で幅広く経済学の普及に努める一方、専門のゲーム理論ではAmerican Economic Review等の海外のトップジャーナルに数多くの論文が掲載されている[1]。
目次
来歴
年譜
著書
単著
共著
論文(査読有り)
論文(招待投稿)
その他
テレビ出演
関連項目
注釈
出典・外部リンク
来歴 編集
1980年東京都生まれ[注 2]。筑波大学附属駒場中学校・高等学校を経て、1998年東京大学教養学部文科二類に進学した。進学校から深く考えることなく東京大学に進学したため当初は特に研究の道に進む気は無かったが、神取道宏教授の講義に感銘を受けて神取ゼミに進んだことが転機となり、経済学を志すようになった[1][3]。学部卒業時には最優秀卒業論文に与えられる大内兵衛賞を受賞し、卒業生総代となった[4][注 3]。東京大学卒業後はゲーム理論発祥の地であるプリンストン大学に進学し[1][注 4]、2007年には同大学よりPh.D.を取得した[注 5]。その後、政策研究大学院大学助教授(2007年8月-2014年3月)を経て、2014年4月より大阪大学大学院経済学研究科准教授[5]。大阪大学に移籍した2014年以降も、非常勤講師として、政策研究大学院大学、財務省「理論研修」、神戸大学大学院などで理論経済学関連の講義を複数担当している[6]。また、テレビやラジオでコメンテーターとしても活動しており、2013年4月からはNEWS WEB (NHK総合) の金曜レギュラー、2014年4月からはとくダネ! (フジテレビ) の火曜隔週レギュラーを務めている[6]。
年譜 編集
1986年4月 渋谷区立西原小学校入学[6]
1992年3月 小平市立小平第三小学校卒業[6]
1995年3月 筑波大学附属駒場中学校卒業[6]
1998年3月 筑波大学附属駒場高等学校卒業[6]
2002年3月 東京大学経済学部卒業[6][5]
2005年1月 プリンストン大学経済学部よりM.A.取得[6][5]
2007年9月 プリンストン大学経済学部よりPh.D.取得[5]
2007年8月-2014年3月 政策研究大学院大学助教授[5]
2008年9月-2011年3月 東京財団VCASIフェロー[6][注 6]
2014年4月-現在 大阪大学大学院経済学研究科准教授[5]
著書 編集
単著 編集
『学校選択制のデザイン―ゲーム理論アプローチ』(単編著)、エヌ・ティ・ティ出版、2010年
『図解 ピケティ入門 いちばんやさしい『21世紀の資本』の読み方』(監修)、彩図社、2015年
共著 編集
『経済学で出る数学 高校数学からきちんと攻める』、日本評論社、2008年
『モバイルバリュー・ビジネス— 電子マネー、企業ポイント、仮想通貨の見方・考え方』、中央経済社、2008年
『経済危機「100年に一度」の大嘘 CONUNDRUM 2009 Summer』、講談社、2009年
『モバイルバリューの社会システム』、経済産業調査会、2011年
『日本の難題をかたづけよう 経済、政治、教育、社会保障、エネルギー』、光文社、2012年
『改訂版 経済学で出る数学 高校数学からきちんと攻める』、日本評論社、2013年
『「学問」はこんなに面白い! — 憲法・経済・商い・ウナギ』、星海社新書, 2014年
『日経ビジネス日本経済入門』(共監修)、日経BP, 2014年
『経済学で出る数学 ワークブックでじっくり攻める』(共監修)、日本評論社、2014年
返信削除論文(査読有り) 編集
Strategy-proof Matching with Regional Minimum and Maximum Quotas (with Masahiro Goto, Atsushi Iwasaki, Yujiro Kawasaki, Ryoji Kurata, and Makoto Yokoo), Artificial Intelligence, Vol.235, pp.49-57, 2016.
Expanding "Choice" in School Choice (with Atila Abdulkadiroglu and Yeon-Koo Che), American Economic Journal: Microeconomics, Vol.7, No.1, pp.1-42, 2015.
Strategy-proof Matching with Regional Minimum Quotas (with Masahiro Goto, Naoyuki Hashimoto, Atsushi Iwasaki, Yujiro Kawasaki, Suguru Ueda,and Makoto Yokoo), AAMAS2014 (Full Paper): 1225-1232, 2014.
Instability in The Hotelling’s Non-price Spatial Competition Model, Theoretical Economics Letters, Vol.3, No.3A: 7-10, 2013.
Atila Abdulkadiroglu; Yeon-Koo Che; Yosuke Yasuda (2011). “Resolving Conflicting Preferences in School Choice: The "Boston Mechanism" Reconsidered”. American Economic Review 101 (1): 399-410. doi:10.1257/aer.101.1.399.
オークションによる最適参入規制:最適参入オークションの理論, 社会科学研究, Vol.55, No.3-4: 121-138, 2004.
論文(招待投稿) 編集
学校選択問題のマッチング理論分析, 現代経済学の潮流2014, 東洋経済新報社,第3 章: 129-180, 2014.
マッチング・マーケットデザインの理論と実践, 第25 回RAMP シンポジウム予稿集, 2013.
マーケットデザインの理論と実践, 一橋ビジネスレビュー, Vol.61, No.1: 6-21,2013.
マーケットデザインの進展と学校選択制への応用, 新世代法政策学研究, Vol.15:345-384, 2012.
財政と金融の連動— 経済・金融・国債の見方, ジュリスト, No.1431 (10 月15日号): 50-55, 2011.
電子マネーとポイントカードのスイッチングコスト分析, オペレーションズ・リサーチ, Vol.55, No.1: 19-24, 2010.
その他 編集
『オイコノミア ぼくらの希望の経済学』(出演TV 番組の書籍化)、朝日新聞出版、2014年
ゲーム理論, ものづくりに役立つ経営工学の事典180 の知識, 朝倉書店, 2014年
集団行動の法則(やさしい経済学), 日本経済新聞, 12 月17 日-31 日, 2013年
マッチングの数理, 数学セミナー, No. 618, 2013年
周波数オークション設計の課題— 正直な入札行動導く制度に(経済教室), 日本経済新聞, 5 月31 日, 2012年
経済学で出る包絡線定理(共著), 経済セミナー, No. 662, 2011年
復興を考えるとき経済学の視点から見えてくること(共著), 経済セミナー増刊:復興と希望の経済学, 2011年
ソブリンリスクと財政再建(経済教室), 日本経済新聞, 3 月4 日, 2010年
「ゲーム理論」で読むバブル経済(やさしい経済学), 日本経済新聞, 7 月14 日– 7 月24 日, 2009年
マッチング・マーケットデザイン(共著), 経済セミナー, No.647, 2009年
注目集まる「マーケット・デザイン」— 欧米の制度設計で適用(経済教室), 日本経済新聞, 6 月5 日, 2008年
その他、一般誌への寄稿多数。
テレビ出演 編集
オイコノミア(2012年4月 - NHK教育テレビ)講師
NEWS WEB(NHK総合テレビジョン) - 2013年度(第2期生)ネットナビゲーター(金曜日担当)、2014年度からは祝日に出演。
とくダネ!(2014年4月 - 、フジテレビ) - 火曜日
日経みんなの経済教室(BSジャパン)
ニッポンのジレンマ(NHK Eテレ)
報道2001(フジテレビ)
関連項目 編集
小島武仁 - 駒場高校時代の同級生であり、現在でも共著があるなど、交流が続いている[8]。
森林原人 - 筑波大学附属駒場中学校・高等学校時代の同級生である。
注釈 編集
[ヘルプ]
^ 名前の「祐」は正確には旧字体である。
^ なお、祖父が沖縄出身であり、元は「安慶名」 という姓であった[2]。
^ 大内兵衛賞を受賞した卒業論文『オークションによる最適参入規制:最適参入オークションの理論』の草稿は安田の個人サイトにおいて公開されており、2016年現在でも閲覧が可能である。
^ プリンストン大学には神取が助教授をしていたという縁があり、安田自身も「留学のときも、神取先生から推薦状を書いてもらえたから合格できた」と語っている[3]。
^ 一般に アジア系の学生は修了するまで平均約7年掛かると言われているが、安田は最短の5年でPh.D.コースを修了している[1]。
^ なお、東京財団VCASIは政策提言を前提とした東京財団と仮想研の趣旨で合わなくなったことから2011年3月末を以て解散した。現在では東京財団から独立した別組織として運営されている[7]。
出典・外部リンク 編集
[ヘルプ]
^ a b c d “大阪大学大学院准教授 安田洋祐氏に聞く(1) (PDF)”. 2016年5月閲覧。『経営情報学会誌』24(3):203-207。2015年12月公刊。
^ キリ番と「yagena」の謎 (安田の個人ブログ「Econo斬り」) 2006年1月13日。
^ a b ザ・ジセダイ教官 知は最高学府にある:気鋭の経済学者・安田洋祐先生に、経済学の「本質」を学ぶ!【前編】。
^ 気鋭の経済学者・安田洋祐先生に、経済学の「本質」を学ぶ!【後編】ジセダイ 2012年4月26日
^ a b c d e f “CURRICULUM VITAE (PDF)” (英語). 2016年5月閲覧。
^ a b c d e f g h i “yyasuda's website 安田の個人ウェブサイト”. 2015年6月閲覧。
^ “VCASI設立の経緯”. 2015年4月閲覧。
^ 外部リンク安田洋祐@yagena(Ask.fm)。
ミクロ経済学の技 単行本 – 2018/4/23
返信削除神取 道宏 (著)
5つ星のうち 5.0 1 件のカスタマーレビュー
その他()の形式およびエディションを表示する
商品の説明
内容紹介
「社会を見る目を養う力」をつけるための問題集。『ミクロ経済学の力』に沿った構成で、理解度を確かめつつ、応用力が鍛えられる。
出版社からのコメント
ミクロ経済学の教科書として好評を博した『ミクロ経済学の力』に
完全対応した練習問題集がついに登場!
「復習問題」、「発展問題と現実への応用」と順に解いていくことで、
経済学的な考え方を自然に身につけることができる。
さらに、「経済学ビフォーアフター」で、
経済学を身につける前(ビフォー)と後(アフター)の劇的変化も体験できる。
【出版社からのコメント】
紙と鉛筆を用意して本書の問題にあたることで、
私たちを取り巻くさまざまな経済・社会問題を経済学で考える「技」が着実に身につきます。
カンドリ先生による、社会を見る眼を養うための経済学トレーニングの始まりです。
【著者からのコメント】
経済学のツールを使う「技」を身につければ、世の中の見方が変わります。
そのためには練習が一番。
単なる計算問題の羅列ではなく、社会を見る力をつけるトレーニング・メニューをお届けしましょう!
商品の説明をすべて表示する
登録情報
単行本: 196ページ
出版社: 日本評論社 (2018/4/23)
言語: 日本語
ISBN-10: 4535558965
ISBN-13: 978-4535558960
発売日: 2018/4/23
梱包サイズ: 21 x 15 x 1.4 cm
おすすめ度: 5つ星のうち 5.0 1 件のカスタマーレビュー
Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 1,151位 (本の売れ筋ランキングを見る)
12位 ─ 本 > ビジネス・経済 > 経済学・経済事情 > 経済学
5つ星のうち5.0間違いなく世界を変える1冊
2018年4月22日
Amazonで購入
神取先生の『ミクロ経済学の力』を春休みに独学で学んでいた者です。対応する問題集がなく、しぶしぶ奥野ミクロの問題集を使っていました。その問題集は、ネット上で互換性があると言われていましたが、自分はそう思えませんでした。そして近日中に『ミクロ経済学の力』と完全対応した問題集が発売されると耳にしたのを機に、その問題集を解くのを辞めてしまいました。残った期間で、各章のキーワードを別紙にまとめたり、モデルを理解するために、ノートに写経し、何回も見直し思い出す作業を繰り返していました。
本日、待ちに待った『ミクロ経済学の技』が届きました。ページをパラパラとめくるたびに、感嘆の声を漏らしていました。溢れ出る高揚感を抑えきれなかったのです。キーワードの抜粋、モデルの証明の穴埋め、さらに進んだ理解のための問題。あまりにも手が届き過ぎていて、逆に違和感を感じてしまうほどです。これまでの計算問題偏重の問題集を批判した上で、極めて緻密に作り上げられた問題集。間違いなくミクロ経済学の演習書の新たな定番となるでしょう。こういった形で世界の変わり目に立ち会えたことがとても嬉しいです。ありがとうございます。
はじめに
返信削除経済学ビフォーアフター
技を磨く心得三カ条
第1章 消費者行動の理論
本章で学ぶこととキーワード
復習問題:基本中の基本を身につけよう!
A1 事実解明的な問いと規範的な問いとは
A2 選好と効用
A3 無差別曲線
A4 最適消費の図解
A5 限界効用
A6 限界代替率と限界効用の関係
A7 効用最大化から最適消費を導く
A8 上級財、下級財、ギッフェン財とは
A9 所得効果と代替効果の図解
A10 価格弾力性
発展問題と現実への応用
B1 ラグランジュの未定乗数法
B2 選好関係や効用関数の実例
B3 ミクロ経済モデルを使った政策分析の信頼性
B4 支出関数
B5 消費の二面性(双対性)
B6 スルツキー分解式
B7 代替材・補完財の定義
B8 価格下落による安物と高級品の需要の変化の違い
B9 データを見れば効用最大化しているかどうかがわかるか?
B10 電力値上げとスルツキー分解
B11 損害賠償の金額を、需要曲線から推定する
B12 タクシー需要の価格弾力性
B13 豊作貧乏
B14 頭の体操問題:3つの財の間の補完性
解答
第2章 企業行動の理論
本章で学ぶこととキーワード
復習問題:基本中の基本を身につけよう!
A1 限界生産性、平均生産性、可変費用、固定費用、サンク・コスト
A2 生産関数と利潤最大化
A3 費用・供給・利潤の関係
A4 生産関数から費用を導く
A5 労働と資本を使った最適生産
A6 短期と長期の平均費用の関係
A7 規模に対する収穫一定と完全分配定理
A8 コブ・ダグラス生産関数
A9 機会費用、産業の長期均衡状態
発展問題と現実への応用
B1 エンジニアと会計士の意外な関係
B2 携帯電話会社に、使用する周波数帯を買わせると、料金が高騰する?
B3 等量曲線モデルと現実
B4 安定した労働分配率と経済成長
B5 頭の体操問題:供給曲線から生産者余剰ではなく利潤そのものを計算できるか?
B6 頭の体操問題:たくさん作れるようになると供給は増えるか?
解答
第3章 市場均衡
本章で学ぶこととキーワード
復習問題:基本中の基本を身につけよう!
A1 余剰とは何か
A2 余剰分析ができるための条件
A3 一般均衡モデル
A4 価格と物価水準
A5 パレート効率性
A6 エッジワースの箱
A7 厚生経済学の第1基本定理と第2基本定理
発展問題と現実への応用
B1 厚生経済学の第1基本定理の証明
B2 交換経済の市場均衡
B3 レタスの需要曲線の推定
B4 コメの自由化に向けてソフトランディングするには?
B5 望ましい税制を考える
B6 政策評価とミクロ経済学
B7 頭の体操問題:風邪の流行と総余剰
経済学ビフォーアフター
C1 音楽の無料ダウンロード
C2 表参道や銀座のレストランが高いのはなぜか?
C3 生活必需品への補助金
C4 輸入自由化はケースバイケース?
C5 高速道路料金はタダにすべきか?
C6 重要産業の保護
C7 グローバル経済における勝ち組と負け組
解答
第4章 市場の失敗
本章で学ぶこととキーワード
復習問題:基本中の基本を身につけよう!
A1 技術的外部経済と技術的外部不経済とは
A2 ガソリン税を理解する
A3 公共財の定義
A4 リンダール均衡
発展問題と現実への応用
B1 リンダール均衡と完全競争均衡の関係
経済学ビフォーアフター
C1 首都高速の料金はなぜ高いか?
C2 景観保持のための規制は望ましいか?
解答
第5章 独占
本章で学ぶこととキーワード
復習問題:基本中の基本を身につけよう!
A1 独占における最適生産量、独占がもたらす非効率性
A2 自然独占
発展問題と現実への応用
B1 経済学的直観を養うとはどういうことか
B2 独占価格をつけるより、もっと良い方法がある?
解答
第6章 同時手番のゲームとナッシュ均衡
本章で学ぶこととキーワード
復習問題:基本中の基本を身につけよう!
A1 ナッシュ均衡とは
A2 個人の利益追求と社会全体の利益の関係
A3 寡占への応用
A4 期待効用モデル
A5 混合戦略均衡
発展問題と現実への応用
B1 立地ゲーム
B2 交通政策とゲーム理論
B3 企業数が増えると完全競争に近づく
B4 地球温暖化問題と水産資源の乱獲問題
B5 保安警備とゲーム理論
B6 ゲームの利得の決め方を理解する
B7 サッカーのペナルティ・キック
経済学ビフォーアフター
C1 金融ビジネスが生み出す社会的価値
解答
第7章 時間を通じたゲームと戦略の信頼性
本章で学ぶこととキーワード
復習問題:基本中の基本を身につけよう!
A1 部分ゲーム完全均衡とは
A2 ゲームの木と部分ゲーム
A3 応用問題による基本事項の確認
A4 寡占への応用
A5 コミットメントとは
A6 くり返しゲームと協調
発展問題と現実への応用
B1 経営者は合理的でないほうがよい?
B2 図書館誘致の交渉を部分ゲーム完全均衡で理解する
B3 談合とゲーム理論
経済学ビフォーアフター
C1 破綻しかけた金融機関の救済の是非
解答
第8章 保険とモラル・ハザード
本章で学ぶこととキーワード
復習問題:基本中の基本を身につけよう!
A1 モラル・ハザードと逆淘汰
A2 モラル・ハザード下での最適契約
発展問題と現実への応用
B1 機会の平等と結果の平等
B2 これからの社会を生き抜くために
解答
第9章 逆淘汰とシグナリング
本章で学ぶこととキーワード
復習問題:基本中の基本を身につけよう!
A1 自己選択条件とシグナリングの原理
発展問題と現実への応用
B1 学歴社会はみんなを不幸にする?
経済学ビフォーアフター
C1 受験勉強と労働者の能力
解答
最後に一言
経済学ビフォーアフターの解答ページ一覧
索引
ミクロ経済理論講義 | E.マランヴォー, 林 敏彦 |本 | 通販 | Amazon
返信削除https://www.amazon.co.jp/dp/4423850419
1989
397 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 2020/09/30(水) 07:56:02.11 ID:dtqnq88d
ミクロ経済学の力って一部マランヴォーを読んで書いたんじゃないのかなと
思わせられるところがあるよね
そりゃあ何かを読んで本を書くのだからどの本も何かを参考に
するものなんだよ
返信削除78 名無しさん@お腹いっぱい。[] 2019/03/19(火) 15:04:57.36 ID:O38B7Ftj
奥野正寛『ミクロ経済学』の方がいい
例えばエンゲル係数について、
奥野ミクロは需要の所得弾力性(1:1:4所得変化と需要)にエンゲル係数を位置づけていて優れている
神取ミクロの力は比較優位(市場均衡3:2,TPP関連)と無理やり繋げていて見苦しい
以下奥野ミクロ公式サイト、
ミクロ経済学
奥野 正寛 編著
ISBN978-4-13-042127-0, 発売日:2008年04月上旬, 判型:A5, 368頁
※正誤表なども掲載している著者グループのウェブサイト
https://sites.google.com/site/okunomicroeconomics/
Microeconomics_Figures_and_Tables.pdf 全41頁
https://docs.google.com/viewer?a=v&pid=sites&srcid=
ZGVmYXVsdGRvbWFpbnxva3Vub21pY3JvZWNvbm9taWNzfGd4OjQ2MWU1ODU3OTI2YTJhNmY