水曜日, 9月 28, 2016

孫子:メモ

                  (リンク::::::::::軍事老子
『イワン雷帝』(及び『影武者』)と形式化の極限:メモ(再掲)
http://nam-students.blogspot.jp/2013/12/blog-post_1.html
http://blog.livedoor.jp/yojisekimoto/archives/51758544.html

孫子』(そんし)は、紀元前500年ごろの中国春秋時代の軍事思想家孫武の作とされる兵法書武経七書の一つ。古今東西の兵法書のうち最も著名なものの一つである。紀元前5世紀中頃から紀元前4世紀中頃あたりに成立したと推定されている。

『孫子』以前は、戦争の勝敗は天運に左右されるという考え方が強かった。孫武は戦争の記録を分析・研究し、勝敗は運ではなく人為によることを知り、勝利を得るための指針を理論化して、本書で後世に残そうとした。

以下の13篇からなる。

1計篇 - 序論。戦争を決断する以前に考慮すべき事柄について述べる。
2作戦篇 - 戦争準備計画について述べる。
3謀攻篇 - 実際の戦闘に拠らずして、勝利を収める方法について述べる。
4形篇 - 攻撃と守備それぞれの態勢について述べる。
5勢篇 - 上述の態勢から生じる軍勢の勢いについて述べる。
6虚実篇 - 戦争においていかに主導性を発揮するかについて述べる。
7軍争篇 - 敵軍の機先を如何に制するかについて述べる。
8九変篇 - 戦局の変化に臨機応変に対応するための9つの手立てについて述べる。
9行軍篇 - 軍を進める上での注意事項について述べる。
10地形篇 - 地形によって戦術を変更することを説く。
11九地篇 - 9種類の地勢について説明し、それに応じた戦術を説く。
12火攻篇 - 火攻め戦術について述べる。
13用間篇 - 「間」とは間諜を指す。すなわちスパイ。敵情偵察の重要性

上記の篇名とその順序は、1972年に中国山東省臨沂県銀雀山の前漢時代のから出土した竹簡に記されたもの(以下『竹簡孫子』)を元に、 竹簡で欠落しているものを『宋本十一家注孫子』によって補ったものである。

『竹簡孫子』のほうが原型に近いと考えられており、 『竹簡孫子』とそれ以外とでは、用間篇と火攻篇、虚実(実虚)篇と軍争篇が入れ替わっている。


孫子曰、兵國之大事、死生之地、存之、不可不察也、故經之以五事、之以計、而索其、一曰、二曰天、三曰地、四曰將、五曰法、

 孫子はいう。戦争とは国家の大事である。〔国民の〕死活がきまるところで、〔国家の〕存亡のわかれ道であるから、よくよく熟慮せねばならぬ。それゆえ、五つの事がらではかり考え、〔七つの〕目算で比べあわせて、その時の実情を求めるのである。 〔五つの事というのは、〕第一は道、第二は天、第三は地、第四は将、第五は法である。


今こそ、孫子(大前研一):

[名企業参謀として知られる大前氏が、一九七〇年代後半に同僚と二人で日本の経営者にインタビューを重ね、『孫子』の英文解説書をつくろうとした事実は、知られてはいない。
「総論」「リーダーシップ」「作戦」「情報」のカテゴリーに再編集されたこの書は未完に終わったが、氏はこの古典を読むと、経営戦略の汲めども尽きぬイマジネーションが湧くと言う。]

この書には「戦略」のすべてが網羅されている「世界」に通じる
「日本的経営の教科書」大前研一

 計篇から用間篇まで一三篇から成るこの書を、その折、私たちは大幅に並べ替えようと思っていた。

 その編集方針は「総論」「リーダーシップ」「作戦」「情報」の四部に分けるというものだった。

「総論」の中で、最も重要な記述は『孫子』の冒頭にある「兵とは国の大事なり」である。この「兵」は一般に「戦争」と解釈されている。だが、企業の社会的な影響力や従業員に対する責任を考えると、この章句は「兵」とは「人間」、「戦争とは国家の大事である」と同時に、「企業は人なり」の同義語に思えてならない。

総論で重要なことは、計篇の「兵とは国の大事なり」に続く「これを経るに五事を以てし、これを校ぶるに(七)計を以てして、その情を索む」。五事とは道、天、地、将、法であり、七計については「主 孰れか有道なり、将 孰れか有能なる、天地 孰れか得たる、法令 孰れか行われる、兵衆 孰れか強き、士卒 孰れか練いたる、賞罰 孰れか明らかなると」である。
これは戦いの基本があくまでも本質的な資質や経営資源の差にある、としたもので、まさに戦略の最も重要なことを極めて具体的に表したものである。


『孫子』勢篇に「凡そ〔兵を用いるに〕衆を治むること寡を治むるが如くなるは、分数是なり」がある。その大意は、大勢の兵士をまるで小人数を統率するようにできるのは、部隊の編成によるというものだが、

次に重要なのは、虚実篇にある「兵に常勢なく、水に常形なし。能く敵に因りて変化して勝を取る者、これを神と謂う」。所変われば品変わるというが、市場環境、それからユーザー(顧客)、あるいは競争状態は一定ではないことの教えである。


PRESIDENT 2011年6月2日号別冊今こそ、孫子発 行 2011年5月16日編 者 プレジデント社企画編集部 APPアプリ


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孫子の兵法 (図解雑学) : 水野 実 : 本 : 中国史 : Amazon.co.jp

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徹底図解 孫子の兵法―信玄のみならず現代人も使える戦術書の決定版 単行本 – 2008/3


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1時間でわかる図解孫子の兵法早わかり

謀攻篇【戦略理論】 一「百戦百勝は善の善なる者に非ず」   (百戦百勝は最高の勝ち方ではない)

九変篇
「智者の慮は必ず利害に雑う 」 (知恵のあるものは 、つねに利と害について考える )採算の取れない勝利は無意味である

「必死は殺され 、必生は虜にさる 」 (かけ引きを知らずに必死に戦う者は殺され 、生きることばかりを考える者は捕虜にされる )

「君命に受けざる所あり 」 (君主の命令に従わなくてよい場合がある )君主の命令に従わなくてもよい場合とは ?
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黒澤明『影武者』より(合成→反転)

疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山」(疾(はや)きこと風の如く、徐(し ず)かなること林の如く、侵掠(かすめ)ること火の如く、動かざること山の如し
















虚実篇
6:6故形兵之極、至於無形、 そこで、軍の形(態勢)をとる極致は無形になることである。
6:7夫兵形象水、水之形、 そもそも軍の形は水の形のようなものである。
ーーーーー

 


故兵以詐立、以利動、以分合爲變也、故其疾如風、其徐如林、掠如火、不動如山、知如陰、動如雷震、掠鄕分、廓地分利、懸權而動、先知之計、此軍爭之法也、
 故に兵は詐(さ)を以て立ち、利を以て動き、分合を以て変を為す者なり。故に其の疾(はや)きことは風の如く、其の 徐(しずか) なることは林の如く、侵 掠(しんりゃく) することは火の如く、知り難きことは陰の如く、動かざることは山の如く、動くことは雷の震(ふる)うが如くにして、郷を掠(かす)むるには衆を分かち、地を廓(ひろ)むるには利を分かち、権を懸けて而して動く。 迂直(うちょく) の計を先知する者は勝つ。此れ軍争の法なり。
 そこで、戦争は敵の裏をかくことを中心とし、利のあるところに従って行動し、分散や集合で変化の形をとっていくものである。だから、風のように迅速に進み、林のように息をひそめて待機し、火の燃えるように侵奪し、暗やみのように分かりにくくし、山のようにどっしりと落ちつき、雷鳴のようにはげしく動き、村里をかすめ取〔って兵糧を集め〕るときには兵士を手分けし、土地を〔奪って〕広げるときにはその要点を分守させ、万事についてよく見積りはかったうえで行動する。あいてに先きんじて遠近の計遠い道を近道に転ずるはかりごとを知るものが勝つのであって、これが軍争の原則である。#7(軍争篇):3 岩波文庫より
(注 権を懸け権ははかりの重り。それをかけるとは、ものごとをはかり考えること。)






yahoo知恵袋より
孫子の中で風林火山がある節は、主に敵軍を攻撃したり敵地に侵攻する場合を想定した部分ですが、次のような9つの4文字の言葉が連なっています。
其疾如風
其徐如林
侵掠如火
不動如山
難知如陰
動如雷震
掠郷分衆
廓地分利
懸権而動

信玄が「風林火山」に絞ったのは次のような理由が考えられるでしょう。
①風林火山までは大自然そのものに例えているので分かりやすい。
②「難知如陰」は「陰に潜むように敵にこちらの状況を知られにくくしろ」という意味で、「其徐如林」や「不動如山」と意味的には重複しています。
③「動如雷震」も「動く時は雷鳴が突然響き渡るように一気に激しくやれ」という意味で、やはり「其疾如風」と「侵掠如火」に意味が重複しています。

つまりこの文章構造は次のようになっているのです。
「其疾如風」&「侵掠如火」=「動如雷震」
「其徐如林」&「不動如山」=「難知如陰」

云わば、「難知如陰」と「動如雷震」は、その前の風林火山の4語を補足したり強調したりする役割を果たしているのです。

風林火山が使われた旗印とはマークですから、あまり複雑化すると訳がわからなくなるということもあります。できるだけ簡単で一目でわかることが望ましいのです。(話は別になりますが、日本国の国旗である日の丸は判りやすさという点では他国の追随を許さない究極のマークです)

だから、話が具体的過ぎる後ろの3語をカットしたのは当然としても、意味が重複している「難知如陰」「動如雷震」の2語も省略したのでしょう。

#11:9
是の故に始めは処女の如くにして、敵人 戸を開き、後は脱兎の如くにして、敵 拒ぐに及ばず。 


以下、新星出版社より

  軍事の重大性を知れ

『孫子』の一番最初にある言葉→兵(戦争)とは国の大事なり
 戦争は国の命運を決める重大な出来事である

    互いの実力を把握して
   慎重に判断する必要がある

①道→君主と民衆の気持ちがひとつになっているか?
②天→天候や気象条件はどのようになっているか?
③地→戦場の地形はどのような影響を与えるのか?
④将→将軍の知恵や勇気などの資質はどうか?
⑤法→軍事の制度はどのくらい整っているか?

   基本事項は誰でも知っているが、
    理解できなければ勝てない 

 具体的に見るべき事項「七計」
①どちらの君主がより賢明に民の心をっかめるか→道
②どちらの将軍がより優れた能力を持っているか→将
③どちらに天候や地形がもたらす利点があるか→天·地
④どちらが軍法や命令を徹底しているか→法
⑤どちらが兵の数に優れているか→道·地·法
⑥どちらの兵士が軍事訓練をしっかり積んでいるか→法
⑦どちらのほうが賞罰をはっきりと実行しているか→法



#8:5

智者の慮は必ず利害に雑(まじ)う。
智者の考えというものは、〔一つの事を考えるのに〕必ず利と害とをまじえ合わせて考える。

7 Comments:

Blogger yoji said...


http://heihou36.com/
兵法36計を学ぶ

「兵法36計を学ぶ」では、兵法36計をご説明しています。 兵法36計は中国の歴史に基づく様々な計略ですが、 単に、古くから伝わる教えではなく、現在でも活用できる様々な実践的な戦略が含まれています。 また、兵法は戦略としては人間心理を巧みに利用した、戦略が多く、現在の複雑化したビジネスシーンにおいても、 必ず役に立つようなものばかりです。 温故知新という言葉がありますが、古人の知恵を学ぼうと考えているビジネスマンは、 まずは、兵法を学ぶことが直接的に役に立つ内容だと考えます。

兵法36計のカテゴリ

兵法は大きく分けて、6種類のカテゴリに分類されます。 ここでの紹介はこのカテゴリごとに分けてご説明させていただきます。

勝戦の計
勝戦の計は自軍が有利な状況・主導権を握りやすい状況の場合に有効な計。油断せずに慎重に策をめぐらせ確実に勝利する心構えが必要。

敵戦の計
敵戦の計は敵と接近戦の状態で攻防を繰り広げている際に有効な計略。多少の力関係の差があったとしても、策をもって勝利する計略。

攻戦の計
攻戦の計は手段を選ばず、謀略によって目的の達成を行う計略。日本人はあまり好まない計であり、もっとも謀の臭いのする計。

混戦の計
混戦の計は状況が込み合っていたり、混乱している場合に有効な計略。状況を混乱させその混乱に乗じて目的を達成するようなものもある。

併戦の計
併戦の計は勝戦の計や攻戦の計と同様、自軍が優勢な状況で効果的な計略。但し、この計略は同盟軍や友軍がいる場合の主導権のとり方の計略となる。

敗戦の計
敗戦の計は状況が不利な場合に用いる弱者の戦略。

4:07 午後  
Blogger yoji said...

兵法三十六計 - Wikipedia
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/兵法三十六計
『兵法三十六計』(へいほうさんじゅうろっけい、中: 三十六計)は、中世頃の中国の兵法書。兵法における戦術を六段階の三十六通りのに分けてまとめたものである。「三十六計逃げるに如かず」という故事が有名だが、この故事自体は兵法三十六計とは関係ない。

目次
概要
兵法三十六計
勝戦計
敵戦計
攻戦計
混戦計
併戦計
敗戦計
参考文献
関連項目
概要 編集
成立時期は不明であるが、大体5世紀までの故事を17世紀明末清初の時代に纏められた物だと言われている。1941年、邠州(現・陝西省邠県)において再発見され、時流に乗って大量に出版された。様々な時代の故事・教訓がちりばめられ、中国では兵法書として世界的に有名な『孫子』よりも民間において流通し、日常生活でも幅広く流用されている。

荒削りな部分が見られ、戦術とは呼べないようなものが含まれていることがある。また、権威付けのために『易経』からの引用を使って解説しているが、どれも名文とは言い難い。六計六組の配列も入れ替えたほうが良い部分があるとも指摘され、このようなことが三十六計が歴史の中に埋もれてしまった理由だと思われる。

なお、魏晋南北朝時代の宋の将軍檀道済は、「三十六策、走るが是れ上計なり」(『南斉書』王敬則伝)という故事で知られるが、檀道済の三十六策の具体的な内容は不明であり、『兵法三十六計』と直接の関わりはない。

兵法三十六計 編集
勝戦計 編集
こちらが戦いの主導権を握っている場合の定石。

瞞天過海 - 敵に繰り返し行動を見せつけて見慣れさせておき、油断を誘って攻撃する。
囲魏救趙 - 敵を一箇所に集中させず、奔走させて疲れさせてから撃破する。
借刀殺人 - 同盟者や第三者が敵を攻撃するよう仕向ける。
以逸待労 - 直ちに戦闘するのではなく、敵を撹乱して主導権を握り、敵の疲弊を誘う。
趁火打劫 - 敵の被害や混乱に乗じて行動し、利益を得る。
声東撃西 - 陽動によって敵の動きを翻弄し、防備を崩してから攻める。
敵戦計 編集
余裕を持って戦える、優勢の場合の作戦。

無中生有 - 偽装工作をわざと露見させ、相手が油断した所を攻撃する。
暗渡陳倉 - 偽装工作によって攻撃を隠蔽し、敵を奇襲する。
隔岸観火 - 敵の秩序に乱れが生じているなら、あえて攻めずに放置して敵の自滅を待つ。
笑裏蔵刀 - 敵を攻撃する前に友好的に接しておき、油断を誘う。
李代桃僵 - 不要な部分を切り捨て、全体の被害を抑えつつ勝利する。
順手牽羊 - 敵の統制の隙を突き、悟られないように細かく損害を与える。
攻戦計 編集
相手が一筋縄でいかない場合の作戦。

打草驚蛇 - 状況が分らない場合は偵察を出し、反応を探る。
借屍還魂 - 死んだ者や他人の大義名分を持ち出して、自らの目的を達する。
調虎離山 - 敵を本拠地から誘い出し、味方に有利な地形で戦う。
欲擒姑縦 - 敵をわざと逃がして気を弛ませたところを捕らえる。
抛磚引玉 - 自分にとっては必要のないものを囮にし、敵をおびき寄せる。
擒賊擒王 - 敵の主力や、中心人物を捕らえることで、敵を弱体化する。
混戦計 編集
相手がかなり手ごわい場合の作戦。

釜底抽薪 - 敵軍の兵站や大義名分を壊して、敵の活動を抑制し、あわよくば自壊させる。
混水摸魚 - 敵の内部を混乱させ、敵の行動を誤らせたり、自分の望む行動を取らせる。
金蝉脱殻 - あたかも現在地に留まっているように見せかけ、主力を撤退させる。
関門捉賊 - 敵の退路を閉ざしてから包囲殲滅する。
遠交近攻 - 遠くの相手と同盟を組み、近くの相手を攻める。
仮道伐虢 - 攻略対象を買収等により分断して各個撃破する。
併戦計 編集
同盟国間で優位に立つために用いる策謀。

偸梁換柱 - 敵の布陣の強力な部分の相手を他者に押し付け、自軍の相対的立場を優位にする。
指桑罵槐 - 本来の相手ではない別の相手を批判し、間接的に人心を牽制しコントロールする。
仮痴不癲 - 愚か者のふりをして相手を油断させ、時期の到来を待つ。
上屋抽梯 - 敵を巧みに唆して逃げられない状況に追い込む。
樹上開花 - 小兵力を大兵力に見せかけて敵を欺く。
反客為主 - 一旦敵の配下に従属しておき、内から乗っ取りをかける。
敗戦計 編集
自国がきわめて劣勢の場合に用いる奇策。

美人計 - 土地や金銀財宝ではなく、あえて美女を献上して敵の力を挫く。
空城計 - 自分の陣地に敵を招き入れることで敵の警戒心を誘い、攻城戦や包囲戦を避ける。
反間計 - スパイを利用し、敵内部を混乱させ、自らの望む行動を取らせる。
苦肉計 - 人間というものは自分を傷つけることはない、と思い込む心理を利用して敵を騙す。
連環計 - 敵と正面からぶつかることなく、複数の計略を連続して用いたり足の引っ張り合いをさせて勝利を得る。
走為上 - 勝ち目がないならば、戦わずに全力で逃走して損害を避ける。
参考文献 編集

4:10 午後  
Blogger yoji said...

おっと、棋書スレだから具体的な棋書を推薦しなくっちゃ
現代の棋士で心理戦の大家といえば、まずは李世ドルであろう
心理戦の通じないAIとの対局に第一人者の李世ドルを指名したとはgoogleも狡猾よのう
ところで残念なことに李世ドルは心理戦の解説書は著していない

時代を遡ると馬暁春に行きつくが、この馬暁春が心理戦法について解説している 
斯界の権威が著した類書の無い囲碁の心理戦法 これを読まぬという選択肢はあるまい

囲碁 孫子の兵法―古代中国の格言に学ぶ 馬 暁春 (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4416703597/


斬新だ、名著である 名著ではあるのだが、しかし、である この”囲碁 孫子の兵法”は大甘なのであーる
そのうち拙(せつ)が編み出した対局相手がこちらに殺意を持つほどの卑劣な心理戦、具体的な技・打ち方を兄(けい)らに伝授するであろう
乞うご期待 どろよいしたので寝るわ


5つ星のうち5.0盤面に映る彼我の心理をも読み取る力とは
2004年9月6日
形と筋、死活の知識というのは、有段者の必要条件であるが、さらに高段を目指すには、戦略に優れていなければならない。そのためには、「戦況を正しく把握し、次なる戦略を練り、選択するための大局観を養うこと」が重要である。その際、「盤面だけでなく、そこに映される対局心理もその判断材料として活用すること」も必要だ。なぜなら、勝敗は精神面・心理面を含む総合力の結果だからだ。そのために、ぜひ活用したいのが、二千年の長きにわたって読み継がれてきた最古の兵法書『孫子』の精神である。本書『古代中国の格言に学ぶ-囲碁・孫子の兵法』は、母国中国の名人位13連覇(1989年から2001年)という金字塔を打ち立てた大棋士、馬暁春九段が、2年間という大長考の末に完成させた力作である。本書では、「勝戦の計」(自分が有利な場合)、「敵戦の計」(接近状態にある場合)、「攻戦の計」(手段を選ばず攻撃する場合)、「混戦の計」(状況が込み入っている場合)、「併戦の計」(集団で相手にする場合)、「敗戦の計」(自分が不利な場合)の6篇に分け、各々6例ずつ併せて36計の戦略を解説している。俎上にあげたのは著者の10代から20代のころの実戦譜である。各計の解説の流れは以下の通りである。
はじめに、そこで取り上げる兵法の計の意味と、それを碁に当てはめた場合の著者の解釈を提示、そして“基本図”で戦況を判断し、戦略を練る際の留意点を指摘、続いて“実戦図”で具体的手段を、その選択理由とともに示し、局面の推移と結果を確認する。おわりに“結論”で、「採用した戦略がなぜ成功したか」、「そこにどのような対局者心理が影響したか」を総括している。1つのテーマについて平均5ページ(8~10図)を費やし、実に丁寧に解説してある。本書を読み進めるごとに、対局中の自分の考慮時間が増えるのを感じた。それは楽しく、興味深く、そして幸せな時間だ。
もっと少なく読む
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1:14 午前  
Blogger yoji said...

ポパーを援用
制度学派

『孫子 』は 、最初の計篇で戦争をする前に 3つの世界についての準備 、つまり五事七計が必要だと言っています 。つまり 、第一に道 、第二に天 、第三に地 、第四に将 、第五が法です 。これらのうち 、まず第二の天と第三の地は物理的世界に関わるものであり 、戦争を行う前に 、天候や距離や地形 、国土 、戦場について考慮する必要があることを意味します 。次に 、第一の道と第四の将は心理的世界に関わるものであり 、それは戦争をする前に民衆と為政者の間に大きな心理的な溝がないようにしておくこと 、また将軍は下から信頼される誠実さや配下を思いやる情けを持つ必要があることを意味しています 。最後に 、第五の法とは知性的世界に関わるものであり 、それは軍隊に関する軍紀をしっかりさせる必要があることを意味します 。


菊沢研宗
戦略の不条理

2:51 午後  
Blogger yoji said...

25(´・ω・`)(`ハ´  )さん2019/08/02(金) 15:17:22.11ID:QZWJnjij
宗主国様のご意見を聞いたらいかが?

中国メディア、弱者の韓国の強硬対応は強敵に捕らわれるだけと嘲笑
https://news.joins.com/article/23541429

一部翻訳
>中国メディアの環球時報が古代中国の「孫子の兵法」を引用し
日韓の貿易紛争に対処する韓国の戦略を嘲笑するようなコラムを掲載した
「力の弱い軍隊が強硬対応に固執すれば、強大な敵の捕虜になるだけだ」と孫子の兵法に絡めて説明
また「韓国が世界貿易機関(WTO)にて各国に協力をもとめ、そしてアメリカに仲裁を求め
日本製品不買運動を広げたが全てにおいて効果がなかったようだ」とし「孫子の兵法」を深く読めば、
今回の現象を理解することは困難ではない」とまとめている

12:54 午前  
Blogger yoji said...

まんがで身につく 孫子の兵法 (Business ComicSeries) Kindle版
長尾一洋 (著)
5つ星のうち3.7 139個の評価

12:42 午前  
Blogger yoji said...


https://hajimete-sangokushi.com/2015/01/20/post-1153/

三国志の故事成語『苦肉の策』(くにくのさく)って何?



苦肉の策(笑)

『苦肉の策(くにくのさく)』という言葉は、

日本では一般的には「苦しまぎれ(の方策)」という意味で用いられることが多いですが、これは間違って広まったものです。

本来の意味は、中国の兵法書『兵法三十六計(へいほうさんじゅうろっけい)』に見ることができます。

『兵法三十六計(へいほうさんじゅうろっけい)』はいつ出来たの?

借屍還魂 名前をかたる『兵法三十六計』は17世紀=清代の初めに成立したものと言われています。

孫子の兵法 曹操

『孫子(そんし)』を始めとする、いわゆる『武経七書』と呼ばれる兵法書と比べ、その作りには粗雑な面があり、

兵法とは呼べないような記述もあることから、その評価は決して高いとはいえません。

しかし、その内容は古い時代のさまざまな故事や教訓があふれており、民間を中心に広く流通したとされています。

関連記事:兵法三十六計(借屍還魂)の古今東西

兵法三十六計の戦術を紹介

水滸伝って何? 書類や本

『兵法三十六計』は戦に用いる戦術を

・勝戦計(自軍が戦いの主導権を握っている時の戦法)

・敵戦計(戦力的に余裕がある時の戦法)

・攻戦計(敵軍が強固な時に有効な戦法)

・混戦計(敵戦力が自軍を上回る時の戦法)

・併戦計(同盟国に対し自軍が優位に立つ方策)

・敗戦計(自軍が配色濃厚な場合に用いる奇策)

の六種類に大別し、更にそれぞれの戦術に該当する策を6つずつ、その具体例を5世紀頃までの歴史上の出来事を上げて紹介。

6計×6策で、『三十六計』というわけです。

関連記事:これぞ戦争の極意!!兵家の思想ってどんな思想?

関連記事:武経七書(ぶけいしちしょ)って何? 兵家を代表する七つの書物

関連記事:現代ビジネスマンの必携の書?兵法書『孫子』とその作者について

苦肉の策は「敗戦計」の一策

荊軻『苦肉の策』は「敗戦計」の一策、『三十六計』中の三十四計『苦肉計』として紹介されている策です。

人間には、『人は自分で自分を害するようなことはしない』と考え、もし誰かが害を受けていれば、それは他人に害されたものだと思う傾向があります。

この心理を利用し、本来は自分の味方である人物や勢力が裏切ったように相手に見せかけ、罠にはめることを『苦肉計』と呼びます。

三国志演義でも苦肉計が使われていた

黄蓋 奮闘

この『苦肉計』の事例として同書に紹介されているのが、

『三国志演義』に描かれた赤壁の戦いにおける、呉の黄蓋(こうがい)と周瑜(しゅうゆ)が魏の曹操(そうそう)の艦隊を焼き討ちする際に用いた作戦です。

むち打ちで裁かれる黄蓋

呉軍を圧倒する魏の艦隊に対し、有効な策を打てないでいる周瑜を黄蓋が批判、これを咎めた周瑜は兵士たちの面前で黄蓋を鞭打ちの計に処します。

この事実はスパイによって曹操に伝えられ、その後、投降を申し出てきた黄蓋を曹操は受け入れてしまいます。

しかし、黄蓋の投降は偽装でした。

彼は魏軍の艦隊に内側から火を放つことに成功し、魏軍は壊滅、曹操は撤退を余儀なくされました。

黄蓋、赤壁の戦いでうっかり河ポチャ

余談になりますが、『兵法三十六計』の名は「三十六計逃げるに如かず」という故事で知られていますが、これは三国志よりも後の時代、五世紀頃の宋に仕えた将軍、檀道済(だんどうせい)の「三十六策、走るが是れ上計なり」という言葉が元になっています。

しかし『兵法三十六計』が成立したのは、檀道済が生きた時代よりもずっと後の事で、『兵法三十六計』そのものとは無関係であるとされています。

関連記事:まるで蒟蒻問答?(こんにゃくもんどう) 孔明と張飛の知恵くらべ

関連記事:白眼視の元になった竹林の七賢の阮籍、三国時代の故事成語

関連記事:老将・黄蓋(こうがい)は異民族討伐のプロだった

9:07 午前  

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