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金曜日, 11月 03, 2017

A Neglected Point in Connection With Crises, Hauptwerk publiziert unter N. Johannsen


A Neglected Point in Connection With Crises, N. Johannsen 1908

http://nam-students.blogspot.jp/2017/11/a-neglected-point-in-connection-with.html

ニコラス・ジョハンセン
A Neglected Point in Connection With Crises, Hauptwerk publiziert unter N. Johannsen 


A neglected point in connection with crises : Johannsen, Nicolas August Ludwig Jacob, 1844- : Free Download & Streaming : Internet Archive 1908

https://archive.org/details/neglectedpointin00joha

赤い車輪



ケインズ理論の源泉 スラッファ・ホートリー・アバッティ

京都大学経済学叢書  小島専孝 有斐閣   1997.07


 「車輪図」:「貯蓄と投資によって影響される貨幣の循環を示す投資図」(Johannsen(1908))

    「事業貨幣」(Business Money)→
16卸売商人(左上),           14製造業者(右上),
       ↖︎           ↗︎
    
     「余剰資金」(Surplus Fund)を示す
      「黒い中心」(black central field)

「黒い投資線」(および銀行(輪の内側に位置している)から
発して中心に向かう「信用貨幣の増加によって創造された資金」
を示す線(黒線に赤の装飾))
       ↗︎
     ・銀行
  ↙︎                 ↘︎
15小売商人(輪の左下),         15原材料の製造業者(右下)
  squandering 浪費
            ↑
   「購買貨幣」(Purchase Money)と呼ばれる「所得」を示す「紅色の部分」
         (MOSTLY INCOME)
     ←スポークに相当する「赤い貯蓄線」
 

「活動貨幣」(ActiveMoney)を示す「赤い輪」(red ring)と, 
「貨幣市場」すなわち「遊休し,投資先を求めている」「余剰資金」(Surplus Fund)を示す「黒い中心」(black central neld),そして スポークに相当する「赤い貯蓄線」と
「黒い投資線」(および銀行(輪の内側に位置している)から発して中心に向かう「信用貨幣の増加によって創造された資金」を示す線(黒線に赤の装飾))から成っている。


「赤い貯蓄線」(「置換貯蓄」と「純貯蓄」)は「所得の場」(Income Field)から「活動貨幣」を「中心」に運び,「余剰資金」に変換する。他方,中心から赤い輪に向かう「黒い投資線」は「置換:更新に支出される貨幣」,「商業的投資(拡張)」および「新投資」(「生産目的」,「輸送」,「非生産的」)などから成り,「「余剰資金」を「活動貨幣」に変換する」(p35)。
 貯蓄と投資は明確に区別されている。貯蓄は「一般に活動貨幣を産業と流通(industry and trade)の諸径路から引き揚げ,貨幣市場に戻す」ことを意味し,投資は「貨幣市場の非生産的流通から産業と流通の生産的流通に現金を戻す」ことを意味する。



第2節 ジョハンセンの貨幣的循環と「有害な貯蓄」理論

マーゲット(1938-42)は,ジョハンセンの不況理論は

「あらゆる不況の主要因(A und O)は需要不足にある」(Johannsen(1913),pp.223,293)

という命題によって要約されるといい,その命題は「あらゆる需要の正統の源泉は所得である」((1913),p.314,原文は大文字)という命題によって所得ア4)  、プローチに関連しているという(Marget(1938-42),vol.1,p.335,n.103)。そして「車輪図」に集約されている貨幣あるいは所得の「循環的流れ」という概念は,ジョハンセンの分析のコアである。5)
 「車輪図」は(「貯蓄と投資によって影響される貨幣の循環を示す投資図」(Johannsen(1908))と名付けられているが,一目見れば誰もが「車輪図」6)というに決まっているというようなものである),「活動貨幣」(ActiveMoney)を示す「赤い輪」(red ring)と,「貨幣市場」すなわち「遊休し,投資先を求めている」「余剰資金」(Surplus Fund)を示す「黒い中心」(black central neld),そしてスポークに相当する「赤い貯蓄線」と「黒い投資線」(および銀行(輪の内側に位置している)から発して中心に向かう「信用貨幣の増加によって創造された資金」を示す線(黒線に赤の装飾))から成っている。貯蓄線および投資線の幅で流量の大きさが示され,また貨幣の流れは矢印で示されている。

「赤い輪」は
「購買貨幣」(Purchase Money)と呼ばれる「所得」を示す「紅色の部分」と,
「事業貨幣」(Business Money)を示す「ピンクの部分」に分かれる。
「購買貨幣」が支出されると,貨幣は「購買ライン」を越え,「事業貨幣」となる。小売商人がストックを補充すると新しい商品が生産され,小売商人(輪の左下),卸売商人(左上),製造業者(右上),原材料の製造業者(右下)を経由し,「所得ライン」を越えて再び所得となる。「赤い貯蓄線」(「置換貯蓄」と「純貯蓄」)は「所得の場」(Income Field)から「活動貨幣」を「中心」に運び,「余剰資金」に変換する。他方,中心から赤い輪に向かう「黒い投資線」は「置換:更新に支出される貨幣」,「商業的投資(拡張)」および「新投資」(「生産目的」,「輸送」,「非生産的」)などから成り,「「余剰資金」を「活動貨幣」に変換する」(p35)。
 貯蓄と投資は明確に区別されている。貯蓄は「一般に活動貨幣を産業と流通(industry and trade)の諸径路から引き揚げ,貨幣市場に戻す」ことを意味し,投資は「貨幣市場の非生産的流通から産業と流通の生産的流通に現金を戻す」ことを意味する。「何千ものドルは,いかなる形態の資産であれ,その建設あるいは創造に支出されるならば,多数の人々に散布され,一般に,、直接あるいは間接的に受け取る人々の所得となり,現金資本でなくなる。この利密な貨幣の塊の散布化(scatering)一一生産あるいは消費の目的のための産業と流通の径路への貨幣の帰還―一これこそが投資の本質的特徴をなすものである。この現金資金の散布化なくして,いかなる投資も起こりえない」 (p.35)。

パティンキン(1973)は,フランク・ナイトの循環的流れ図の源泉を探ってフォスターとキャッチングスの「貨幣の循環的流れ」(circuit now of7)money)図にたどり着いたが,フォスターとキャッチングスの図はジョハンセンの車輪図から着想を得たと推測して,次のように述べている。

「問題の図というのは,貨幣の循環的流れを妨げることから生ずる需要不足によって不況を説明しようとし,そのようにセー法則を否定したために主流派経済理論の外部で進展した1900-1910年代の文献に現れたものである」(p.1040)。

マーゲットが的確に把握したジョハンセンの「あらゆる需要の正統の源泉は206釜い熟プそナ(JとM投(1姿「′ク σ所得である」という「貨幣所得」ランスという全問題」(JMK,10,パティンキンが指摘するように,に対する強調から「貯蓄と投資との間のバp.102)には〈ほんの一歩〉であり,事実,ジョハンセンはセ~法則を否定するのである。ジョハンセンによれば,「貯蓄過程の最初の段階が需要を肖J減する傾向があるという見解には,すべての経済学者が同意している」((1908),p.176)。「人が1,000ドル稼得して900ドルしか支出しないならば,100ドルだけ需要不足が生ずる」(p.i)。しかし,経済学者は,貯蓄資金が投資される時には必ず中和化されると考える。不況期においてさえ,有効に中和化がなされると考える。すなわち,「貨幣市場に絶えず流入する貯蓄資金は,(僅かな部分を除いて)そこで蓄積されるのではなく,生産と商業の径路に帰還する途を見い出す。しかし,何らかの形で財あるいは商品を買うことなしには,そうした径路に戻ることは不可能である」。それゆえ,「貯蓄行為が需要不足をもたらすことはありえない」と結論づける。そしてそれは「~般に正しいと認められており,事実上,現代経済学の公理になっている」(p.li)。けれども,経済学者は貯蓄過程の「明るい面」ばかり見て「暗い面」を見ようとしない(p.89)。ジョハンセンは「投資の形態がなんであれ,中和化が常になされる」という考えを否定し,中和化されるのは,貯蓄が「資本主義的形態」(CapitaliS―tic Form)で投資される時に限られるのであつて,「有害な形態」(ImpairFom)の場合はそうではないと主張する(p.81)。「『需要不足』はあらゆる不況の根本的特徴である」(p.175)というジヨハンセンは,需要不足の原因を「貯蓄過程の二重の性質」(pp.111,190)に求めるのである。すなわち,「[不況の]真の原因は,貯蓄活動がその性質を変えるということに見い出されねばならない」∫F81)。「資本主義的形態」は,「主として生産的資本からなる新しい富の創造に貯蓄が投資される」場合である。この場合には「労働力に対する需要不足を何ら伴わず(需要間でのシフトは多かれ少なかれある),むしろ需要を刺激し,生産を増加させ,事業を助ける傾向がある。貯蓄者だけでなく社会を富裕
にするのであり,蓄積されたあらゆる富の基礎である」。他方,「有害な形態」は,「貯蓄者の貯蓄活動自体によって引き起こされた貧困イι(impover_ishment)」の結果として手放された資産を獲得するのに貯蓄が投資される場合である(p.87)。ジョハンセンは,貯蓄過程を3局面,すなわち,①貯蓄行為自体,②投資行為,③貯蓄資金の財への変換,に分解する(p.93)。「最終的には,貯蓄資金は財に変換される」(p.94)が,変換がなされる前には,資本主義的形態の場合には投資行為は労働者に対する需要を創造し,有害な形態の場合には需要を創造しない(p.93)。「乗数原理」は貯蓄の「有害な形態」の一帰結(a sequence)である(p.89)。不況期においては,新資本がほとんど建設されないため,「新資本の建設に直接従事する労働力,製造業者, コントラクター,ディーラー,輸送および原材料生産に従事する人びと」(p.193),ジョハンセンはConStruct市eForcesあるいは「C類」(Class C)と呼んでいるが,その多くが失業し,所得がなくなったり,低下したりして, より貧しくなる。C類の人々が支出を減らす結果,C類の人々が購入していた商品の生産は低下し,生産者の所得が低下する。有害な作用は,「いわば倍加」し,CommOdity WorkingForcesすなわち「消費のための商品の生産に従事する人々」(p.193)にまで達する(p.44)。ジョハンセンは「『乗数原理』(“Multiplying Principle")の作用様式」を次のように例解している(pp.45-46)。「C類の購入によって直接影響され,C類の購入から所得を得る人々」(p.45,n.)をD類とし,D類の支出によって直接影響される人々をE類とする。「所得および支出の継起は,実際,無限の連鎖(an endless chain)を形成する」のであり,以下, F,G,……とする。さて, C類が年額5,000ドルの所得を得て5,000ドル全額支出していたとする。いま所得5,000ドルを失っても,なお1,000ドルは支出すると仮定すれば(p44,n.),D類の所得は4,000ドルだけ低下し,合わせて9,000ドルの所得が失われる。E類の所得は3,000ドルないしは2,000ドルにまで低下し,所得喪失の総額は11,000ドルないしは12,000ドルになるかもしれない。「この総額は有害な作用がよりいっそう拡大するにつれて増加し続ける。実際,連208ヒi][:tiZi:よかわらず影響されるすべての類の人々:額はC類に生じた最初の損失額5,000ドルよりも大きな額となるのである」壇島IIFT:鰐鶉λtt」8舗量鵞ずぷ110f inCOme)」をもたらす(p.53)。「乗数原理」による「所得の消滅」は,多かれ少なかれ,C,D,E,F,……の貧困化をもたらす一方,C,D,E,F,……に属する富裕層に対して資産の売却あるいは担保IF入れて借り入れすることを余儀なくさせる。ジョハンセンは「資産からの疎外」(alienatiOn of prOperty)と呼んでいるが,こぅした「所得の消滅」と,結果として生ずる社会の大多数の「貧困化」にょって,「新しい富の創造に吸収されない貯蓄はその投資先を見い出す」のである。すなわち,「貧困化」なくして「資産からの疎外」はなく,「資産からの疎外」なくして「過剰貯蓄」の投資機会はない(p.53)。








ケインズ理論の源泉 スラッファ・ホートリー・アバッティ

 叢書名    京都大学経済学叢書  

 著者名等   小島専孝/著  

 出版者    有斐閣

 出版年    1997.07

 大きさ等   22cm 269p

 NDC分類  331.74

 件名     ケインズ経済学  

 目次     スラッファのハイエク批判;スラッファのハイエク批判と『一般理論』―貨幣的生産理論

形成におけるスラッファの重要性について;ホートリー・コネクション;ホートリーのマ

クロ経済理論;ミンスキー、フィッシャー、ホートリー―債務、貨幣、景気循環;アバッ

ティの有効需要論―A.H.アバッティ・無視されている『一般理論』の先駆者;アバッ

ティの有効需要論―ジョハンセン、ホブソン、アバッティの貯蓄論

 内容     参考文献:p235~254

 ISBN等  4-641-16008-2 

202頁



2009/06/22 · Source : Johannsen (1908). Figure 1: The Investment Chart in the diagram). Investment is defined as the transformation of surplus funds into active money and Saving as the inverse path. Surplus ...

p8
macroeconomic relationship between the level of investment, the level of demand and the level of activity. Depression, i.e. low levels of activity, was then the product of a lack of investment by firms. Using a similar macroeconomic framework, Johannsen then pointed out a new problem. Why was it that saving could not finance new investment? 

 There is a flaw in the theory. It does not sufficiently consider the question as to what becomes of the country’¨Aˆos savings and surplus earnings if they are not invested in enterprises and in the creation of new productive capital and wealth. Why do they, in that case, fail to stimulate trade and prosperity? (Johannsen, 1908: 8) 

  Johannsen answered this issue by questioning the utilization of savings. Savings seemed to be absorbed somewhere in the economic system during periods of depression so that the disequilibrium between investment and saving would not bring about a change in interest rate. Johannsen listed three possible forms of savings (Johannsen, 1908: 8687). The first one is the hoarding form. Savings stay within the money market as idle cash. Johannsen did not explain if this kind of savings was used to buy bank deposits or if it was transformed in central bank money and kept by individuals. The second one is the capitalistic form, "where savings are invested in the creation of new wealth, principally such as consists of productive capital". This form benefits the individual saver as well as the community. In this case, investment, income and employment increase. The third one is the impairing form (or excess savings), "where savings are invested not in the creation of new wealth but in the acquisition of property already existing". In contrast to the hoarding form, savings are invested and do not stay idle. They are invested through financial institutions and cannot be used to finance investment in the near future (Johannsen, 1908: 48). By comparison with capitalist savings, impair savings do not create additional wealth and moreover it leads to a larger reduction of wealth than the value of impair savings5 (through the ’¨A`oMultiplying Principle’¨ Aˆo). Johannsen summarizes his explanation of the persistence of depression through a diagram reproduced in figure 1. 
  The total stock of money is divided in two parts. The first part is the ’¨A´uactive’¨A`u money which represents the wage fund, the value of consumption and the money used to buy working capital (the red ring in the diagram). The second part represents the money available for the accumulation of capital, ’¨A`osurplus funds’¨Aˆo (the black circle 5In the Treatise on Money, windfall gains are defined as the difference between investment and saving, or excess saving. If excess saving is negative (positive), entrepreneurs experience windfall profits (losses). One property of windfall losses is what Keynes named the widow’¨Aˆos cruse: the more people save to restore profits, the less income and profits they will get (Keynes, 1930, V: 125). Keynes’¨Aˆo widow’¨Aˆos cruse principle is an application of Johannsen’¨Aˆos multypling principle in a context of depression. 8



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