土曜日, 5月 04, 2019

ミクロ経済学 単行本 – 2006/11 山崎 昭

ミクロ経済学 単行本 – 2006/11



ミクロ経済学  – 2006/11 山崎 昭
https://nam-students.blogspot.com/2019/05/200611.html
  • 単行本: 306ページ
  • 出版社: 知泉書館 (2006/11)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4901654845
  • ISBN-13: 978-4901654845
  • 発売日: 2006/11
目次 
財と市場
消費理論
価格メカニズムと社会的厚生
生産理論
生産経済と社会的厚生
産業組織と市場成果
不確実性およびリスクと市場
情報と市場
ゲーム理論入門:産業組織―戦略的行動と企業間競争

内容(「BOOK」データベースより)

本書は経済学部、大学院修士課程、ビジネス・スクールMABコース等の学生を念頭に置いた、中級レベルのミクロ経済学の入門テキストです。本書の特徴は、従来のテキストがマーシャルやシカゴ学派流の部分均衡論的な視点で書かれたものが多いなかで、一般均衡論の枠組みを尊重して書かれています。さらに言葉による直感的な説明を与えながら、200近い図を用いた解説と同時に、厳密な数学的説明や証明を示します。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

山崎/昭
1942年生まれ。福井市出身。1966年一橋大学経済学部卒業。仏国グルノーブル大学D.E.S.、米国ロチェスター大学経済学Ph.D.、一橋大学博士(経済学)。米国イリノイ大学シカゴ校経済学部助教授、一橋経済学部教授を経て、明星大学経済学部・大学院経済学研究科教授、一橋大学名誉教授。この間独国ボン大学経済学部客員教授、米国南メソディスト大学経済学部客員教授を務める。専攻は理論経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

2011年5月30日
形式: 単行本
あまり知られていない気がするが、かなりの良書である。
著者は、上級レベルのミクロ経済学の代表的テキストであるマスコレルへの橋渡しを意識して書いたという噂を聞いたが、確かにその通り。
特に価格理論のパートが素晴らしい。消費者の選好と効用関数の関係から始まり、双対性やスルツキー方程式などとてもわかり易く解説されている。また分析にLagrangeを使い内点解、端点解の区別もしっかりしており数学的厳密性も失っていない。生産者理論や一般均衡理論もわかり易い。

ただ最大の欠点はゲーム理論のパートがかなり弱いことである。そもそも不完全競争や情報の経済はゲーム理論の応用分野であり、それらにおける様々な均衡(クールノー、ベルトラン、シグナリングゲームetc)はナッシュ均衡の視点から統一的に書かれるべきであるが、このテキストでは全て価格理論の視点から書かれている。よってゲームのパートは他のテキストで補った方が良い。
ただ情報の経済学や不確実性の経済学も他のテキストには書いていない(けど重要)なこともしっかりと書かれているため、ある程度ゲームをやった人ならこの本で学んでも十分理解できると思うし、異なった視点を得られて勉強になる。後逐次均衡やアセットプライシングなど上級レベルのことも書かれていて楽しめる。

この教科書でいきなりミクロ経済学を学んでも理解できるように書かれてはいるが、如何せん記述が硬質であるためまず初級レベルの経済学の教科書をしっかり理解してから読むといいと思う。
レベルとしては(価格理論に関しては)奥野ミクロよりは難しく、西村ミクロ(東洋経済の方)よりは簡単といった感じ。
価格は高いがその価値はあると思う。



  • 単行本: 244ページ
  • 出版社: 日本評論社 (2010/3/1)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4535555818
  • ISBN-13: 978-4535555815
  • 発売日: 2010/3/1

内容(「BOOK」データベースより)

わたしたちの生活はミクロ経済学の事例の宝庫。新聞などで日常的に接する出来事を経済学の言葉で表現しなおすことで、経済学と現実社会、双方の理解が深まる。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

山崎/昭
1942年生まれ。福井市出身。1966年一橋大学経済学部卒業。仏国グルノーブル大学D.E.S.,米国ロチェスター大学経済学Ph.D.,一橋大学博士(経済学)。米国イリノイ大学シカゴ校経済学部助教授、一橋大学経済学部教授を経て、明星大学経済学部・大学院経済学研究科教授、一橋大学名誉教授。専攻は理論経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



ケーススタディ ミクロ経済学入門―バーチャル・ゼミナール 単行本 – 2010/3/1

山崎 昭  (著)
2012年9月20日
本書は標準的なミクロ経済学のトピックを扱った教科書である。しかし,著者の山崎昭先生が「はしがき」で書いてもいるように,その構成は一風変わっている。各章の冒頭で紹介されるのは新聞記事だ。その内容は落語だったり福袋だったりする。そして,その記事に書かれている内容を,標準的なミクロ経済学の枠組みでどう説明してみようというのが本書の趣旨である。しかも,その説明も,著者が一から解説していくのではなく,学生や社会人から投稿された回答を紹介しつつ,それを解説するという形式を採っている。

本書を読むと,大学の初年度から二年生の授業で習うミクロ経済学を使うだけでたくさんの経済現象を理解できることに改めて気づける。とてもパワフルな道具なのだ。前半の三章は消費者行動・生産者行動・企業間の競争をテーマとして扱っている。後半の三章のテーマは不確実性がある状況の意思決定である。

「経済学の授業なんて面白くないし,そもそも授業で勉強する経済学と実際の経済との間にどんな関係があるの?」そんな疑問(や不満)を抱いているひとにぜひ一度本書を読んでもらいたいと思う。おすすめの一冊である。

1 Comments:

Blogger yoji said...

本書は経済学部、大学院修士課程、ビジネス・スクールMABコース等の学生を念頭に置いた、中級レベルのミクロ経済学の入門テキストです。本書の特徴は、従来のテキストがマーシャルやシカゴ学派流の部分均衡論的な視点で書かれたものが多いなかで、一般均衡論の枠組みを尊重して書かれています。さらに言葉による直感的な説明を与えながら、200近い図を用いた解説と同時に、厳密な数学的説明や証明を示します。
目次   
財と市場;消費理論;価格メカニズムと社会的厚生;生産理論;生産経済と社会的厚生;産業組織と市場成果;不確実性およびリスクと市場;情報と市場;ゲーム理論入門:産業組織―戦略的行動と企業間競争
ISBN等
4-901654-84-5
書誌番号 
3-0206081864

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