#2:27,28
ビル・ミッチェル教授 MMTに被害妄想な日本の財務大臣
われわれの新しいMMT教科書 - マクロ経済学 - (Macmillan発行、2019年3月)のタイトルは「マクロ経済学をどのように考え、実行するか」、だが、その第2章は、「マクロ経済学理論が説明すべきものは何か」とした。その中で我々は「日本の持続的財政赤字:明らかに事実に反するケース」を議論している。
われわれはこう書いた。[#2:27~8]
「(MMTの主張は)全部知っていた」という連中、「MMTはクレイジー」という連中は、これら五つの主流命題がすべて日本が提供する現実によって反証されているという事実に向き合わねばならないだろう。
われわれはこう書いた。[#2:27~8]
他のほとんどのマクロ経済学の教科書では、何らかの形で以下の命題が否定できない事実として記載されていることがわかる。
1.持続的な財政赤字は短期金利を押し上げる。高まる財政赤字をファイナンスするニーズから、供給に対して乏しくなる貯蓄の需要が高まるからだ
2. この金利の上昇が民間投資支出を弱める(いわゆる「クラウドアウト」仮説)。
3. 持続的な財政赤字は債券市場に国債利回りの上昇圧力をもたらす
4. 持続的な財政赤字に伴う公的債務対GDP比の上昇により、いつか債券市場は政府への貸付を減らし、政府の資金繰りを苦しくする
5. 持続的な財政赤字はインフレを加速し、潜在的にハイパーインフレの可能性を高める。これはマクロ経済にとって非常に有害なものだ。
「(MMTの主張は)全部知っていた」という連中、「MMTはクレイジー」という連中は、これら五つの主流命題がすべて日本が提供する現実によって反証されているという事実に向き合わねばならないだろう。
ビル・ミッチェル教授 MMTに被害妄想な日本の財務大臣
さりげなく国債廃止もちゃんと言っているミッチェル先生
[クライテリオン2019/9に別訳]
0 件のコメント:
コメントを投稿