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土曜日, 7月 26, 2014

柄谷行人『帝国の構造』:目次

                     (本頁柄谷行人リンク:::::::::

柄谷行人『帝国の構造』(青土社 2014年7月31日印刷,8月12日発行)

「現代思想」連載時(2013.5~10)☆の全5章(実質全6章)が全7章になった。
モンゴルに関連する第5章のライプニッツ*を援用した帝国論と第6章が最大の加筆だろう。第5章は「現代思想」(2014.3)での丸川哲史との対談記事☆☆と内容的に重なる。第6章は『世界史の構造』を総括した上で帝国主義/帝国論(この両者は違う~特に後者は自由な交易を国家が保証するものだ~二つの遊動性とともにこの区別が大事になる。本書81頁以降参照)を展開しており、岩波書店創業百年記念シンポジウム時の講演☆☆☆と重なるが、「世界資本主義の諸段階」(資本主義の世界史的諸段階)の図表☆☆☆☆(181頁)などはそれよりさらに改訂されている。
巻末に人名と事項の索引があるのが画期的。

(なお、目次に訂正を記した紙が挟まっていた。印刷と発行の時間差とも関係するかも知れない。)


帝国の構造   中心・周辺・亜周辺   目次

第1章 ヘーゲルの転倒とは何か
1 なぜヘーゲルの批判か
2 マルクスによるへーゲル批判の盲点
3 生産様式論の限界
4 交換様式の導入
5 社会構成体と交換様式
6 前後の転倒
7 未来からの回帰

第2章 世界史における定住革命
1 遊動的狩猟採集民
2 定住の困難
3 互酬性の原理
4 定住革命
5 互酬制の起源
6 遊動性の二つのタイプ

第3章 専制国家と帝国
1 国家の起源
2 恐怖に強要された契約
3 帝国の原理
4 専制国家と帝国
5 帝国と帝国主義
6 ペルシア帝国とローマ帝国
7 ヨーロッパと帝国

第4章 東アジアの帝国
1 秦帝国
2 漢帝国
3 隋唐帝国
4 遊牧民の帝国
5 モンゴル帝国
6 モンゴル帝国以後

第5章 近世の帝国と没落
1 ロシア・オスマン・ムガール帝国 **
2 帝国の衰退
3 ヨーロッパの世界=経済
4 帝国の「近代化」
5 オーストリア・ロシア
6 中国

第6章 帝国と世界共和国
1 帝国と神の国
2 ヘゲモニー国家
3 歴史と反復
4 諸国家連邦
5 自然の狡知
6 自然と歴史

第7章 亜周辺としての日本
1 周辺と亜周辺
2 ヤマトとコリア
3 皇帝と天皇
4 官僚制と文字の問題
5 漢字と仮名
6 日本の封建制
7 徳川体制とは何か
8 明治維新以後

あとがき
索引


☆☆☆☆
aリニアな様相
________________________________________
      |1750〜 |1810〜|1870〜 |1930〜 |1990〜 
      |1810  |1870 |1930  |1990  |      
______|______|_____|____ _|______|______
経済政策  |重商主義  |自由主義 |帝国主義  |後期資本主義|新自由主義 
______|______|_____|______|______|______
資本    |商人資本  |産業資本 |金融資本  |国家独占資本|多国籍資本 
______|______|_____|______|______|______
国家    |絶対主義王権|国民国家 |帝国主義国家|福祉国家  |地域主義 
______|______|_____|______|______|______
世界商品  |繊維産業  |軽工業  |重工業   |耐久消費財 |情報 
生産形態  |(マニュファ|(機械  |      |(フォーディ|(ポスト・フォ
      | クチャー)| 生産) |      | ズム   |ーディズム)
______|______|_____|______|______|______

b循環的な様相  
__________________________________________
     |~1750|1750〜|1810〜|1870〜|1930〜|1990〜 
     |     |1810 |1870 |1930 |1990 |  
_____|_____|_____|_____|_____|_____|______
ヘゲモニー|オランダ |     |英国   |     |米国   | 
国家   |     |     |     |     |     |
_____|_____|_____|_____|_____|_____|______
世界資本 |自由主義的|帝国主義的|自由主義的|帝国主義的|自由主義的|帝国主義的
主義   |     |     |     |     |     |
_____|_____|_____|_____|_____|_____|______

      世界資本主義の諸段階(『帝国の構造』181頁より)
《カントの世界共和国という理念は、ルソーではなくライプニッツから来るものです。さらにいえば、アウグスティヌスの『神の国』から来るものです。》(196頁,6-5)



関連書き込み:

探究 II:ノート
http://nam-students.blogspot.jp/2014/02/blog-post.html

NAMs出版プロジェクト: 康有為『大同書』:メモ
http://nam-students.blogspot.jp/2014/03/blog-post_14.html


2013年11月23日 知の現在と未来:メモ(岩波書店創業百年記念シンポジウム)☆☆☆
http://nam-students.blogspot.jp/2013/11/20131123.html

「資本主義の世界史的諸段階」:メモ
http://nam-students.blogspot.jp/2013/12/blog-post_6.html

《世界史の構造》日本語版(目次) 2010年6月24日
http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/0236930/top.html



柄谷行人「中国で読む『世界史の構造』」
雑誌「現代思想」青土社 2013年5〜10月号:メモ
 ___________
|③  ⑤⑥|     |
|     |  ②  |
|④    |     |
|_____①_____|
|     |     |
|  ⑥  |     |
|     |     |
|_____|_____|

著者が2012年9月から2カ月間にわたって中国の研究機関(中国の友人に頼まれ北京清華大学及び、北京哲学会、中央民族大学、社会科学院、上海大学)で『世界史の構造』の詳細な解説を行った記録。2013年5〜10月号、全六回。

  5月号 第一回「『世界史の構造』について」
  6月号 第二回「世界史における定住革命」
  7月号 第三回「専制国家と帝国」
  8月号 第四回「東アジアの帝国」
  9月号 第五回「亜周辺としての日本(上)」
 10月号 第六回「亜周辺としての日本(下)」
         ↓
帝国の構造   中心・周辺・亜周辺  章立て
第1章 ヘーゲルの転倒とは何か
第2章 世界史における定住革命
第3章 専制国家と帝国
第4章 東アジアの帝国
第5章 近世の帝国と没落@
第6章 帝国と世界共和国@
第7章 亜周辺としての日本

@が追加された。

参考:☆☆

柄谷行人の発言 (現代思想2014年 3月号、討議;柄谷+丸川 より抜粋)



http://38870660.at.webry.info/201404/article_9.html
柄谷行人の発言
(現代思想2014年 3月号、討議;柄谷+丸川 <帝国・儒教・東アジア>より抜粋)


1、なぜ帝国か
2、互酬性を超える国家原理
3、二つの中国
4、帝国の原理
5、現代における儒教と帝国



1.なぜ帝国か

(1).私はもともと「世界史の構造」で、帝国について書きました。それはブローデルの見方にもとづくもので。世界=帝国と世界=経済を区別します。彼の考えでは、世界=経済は、世界=帝国の周辺、もっと正確に言えば、亜周辺に成立した。それが、ヨーロッパに世界=帝国が成立しなかったこと、それゆえ、世界=経済、資本主義市場経済が発展したことの理由です。資本主義的発展だけを見ていると、帝国はただ古い社会でしかありません。しかし、世界史の総体は、世界=帝国を見ないと分からないのです。

(2) 帝国の問題として考えたことがもう一つあります。それは第一次大戦のあと、旧帝国が崩壊したとき、帝国の輪郭を保ったのはマルクス主義者が革命を起こしたところだけだ、ということです。たとえば、ソ連や中国は言うまでもないし、それにユーゴスラビアも、ある意味でオーストリア帝国の遺産を継いでいます。なぜマルクス主義者がリードしえたのか。それは、民族よりも階級を重視したからですが、そもそも、彼らが旧帝国のなかで考えたマルクス主義者だったからです。かれらは民族問題をかんがえなければならなかった。マルクス自身は、民族問題について、あるいは、帝国の問題について考えなかった。彼にとって、帝国は政治的上部構造の一形態であり、また東洋の帝国は、たんに東洋的専制国家あるいはアジア的生産様式ということで片づけられる。


(3) 一九九〇年頃、ソ連が崩壊するとともに、それらが相継いで崩壊しました。ところが中国だけは存続した。それはなぜなのか。それを考えるようになったのは、数年前ですね。二〇一二年に汪暉が来日して東大駒場で一緒に講演したのですが、そのとき、私は帝国の問題について話しました。またその翌年に、「世界史の構造」の漢訳が出るのを合わせて、清華大学で講演したのですが、その問題がいつも頭にありました。汪暉さんや他の教授らが、私のクラスに毎回聴講にきましたし。しかし、私が中国の帝国に関して考えるようになったのは、中国の問題に関心があったからではない。中国の帝国の問題を考えないと、帝国のことが一般的に理解できないからです。

(4) 私がもともと帝国に関心をもったのは、そこに、近代国家(ネーション=国家)を超えるものがあると考えたからですね。ハンナ・アーレントはこう言っています。ローマ帝国には帝国の原理があった。近代の国民国家にはそれがない。だから、国民国家が拡大…

柄谷も英訳にはほとんど索引がついている
今回索引がついたのは日本でも批評家ではなく、
学者、思想家として認知されたということではないか?


         亜周辺| ヨ        亜周辺|  |中心  | 朝  |
  アテネ   ____| | 西ヨーロッパ____|  |    | 鮮  |
       /ア   | ロ      /バ   |  | 中国 | 半  |
古 ローマ / ナ 周辺| ッ     / ル 周辺|  |    | 島  |
典    / リト   | パ    / 半カ   |  |   /    /
古   /  ア  __| 中   /  島ン __|  |__/ベ   /
代  /キ    /  | 世  /イ    /  |  |   ト  /  
社 | プ   /ペルシア 社 | ベ   /イスラーム |周辺 ナ /   日
会 | ロ  |帝国 中心 会 |半リ  |帝国 中心  |___ム/    本
__|_ス__|____| __|島ア__|____|  |亜周辺__________

ユーラシア西1         ユーラシア西2       ユーラシアの東   

(中心) ペルシア帝国     |イスラム帝国        |中国
(周辺) キプロス・アナトリア |バルカン半島・イベリア半島 |朝鮮半島・ベトナム
(亜周辺)アテネ・ローマ    |西ヨーロッパ        |日本
      =古典古代社会   | =ヨーロッパ中世社会   |

(湯浅 赳男 『 「東洋的専制主義」論の今日性—還ってきたウィットフォーゲル 』より)
http://yojiseki.exblog.jp/6583022/

ローマという中心の亜周辺にゲルマン,西ヨーロッパがあるとも考えられる(『世界史の構造』180頁他)。なお東ローマ帝国と西ローマ帝国の統治方法の差異は中心と亜周辺の差異として説明される(p93,3-6)。
これは上の図ではローマがイスラムに場を譲ることで説明される。
また、「圏外」には狩猟採集民が残った(『世界史の構造』161頁)。

上記は以前紹介した図だが、『帝国の構造』ではもうひとつ、モンゴル(中国)を中心にした図が必要になる。上記一番右の図の左半分と考られる。

亜周辺| 周辺 |  中心|
   |    |    |
キエフ|ロシア |    |
公国 |    |モンゴル|
   |オスマン|(中国)|
    \トルコ \   |
     \    \__| 
      \ムガール帝国|
       \(インド)|
        \____|
_____________|
モンゴルそして「ロシア・オスマン・ムガール帝国 」5-1 

(中心) モンゴル
(周辺) ロシア・オスマン・ムガール帝国
(亜周辺)キエフ公国



亜周辺| 周辺 |  中心    |  周辺| 亜周辺
   |    |        | 朝  |
キエフ|ロシア |   モンゴル | 鮮  |
公国 |    |     (中国) 半  |
   |オスマン| 唐→(宋)→元| 島  |
   |トルコ  \      /     | 日本
    \  イラン\____/ベ    / 
     \  ムガール帝国  ト   /  
      \ (インド)   ナ  /   
       \________ム_/    
___________________________
      近世以降ユーラシア全体 4-5,4-6,5-1,7-1

「元は中国の王朝であるよりも、モンゴルの世界帝国の一部」
(「現代思想」2013.08,『帝国の構造』123頁参照)

付記:
b循環的な様相  
__________________________________________
     |~1750|1750〜|1810〜|1870〜|1930〜|1990〜 
     |     |1810 |1870 |1930 |1990 |  
_____|_____|_____|_____|_____|_____|______
ヘゲモニー|オランダ |     |英国   |     |米国   | 
国家   |     |     |     |     |     |
_____|_____|_____|_____|_____|_____|______
世界資本 |自由主義的|帝国主義的|自由主義的|帝国主義的|自由主義的|帝国主義的
主義   |     |     |     |     |     |
_____|_____|_____|_____|_____|_____|______

      世界資本主義の諸段階(『帝国の構造』181頁,6-2より)

《カントの世界共和国という理念は、ルソーではなくライプニッツから来るものです。
さらにいえば、アウグスティヌスの『神の国』から来るものです。》(196頁,6-5)

世界=経済Cにおいてヘゲモンはあり得ても、もはや帝国AB(p129,4-6)はあり得ない。
(ヘゲモンは帝国主義的Bではなく、自由主義的Cだ)
生産力だけ見るとリニアに発展しているように見えるが、過去のヘゲモンを見れば歴史は循環
的だとわかる。そして地政学的には常に亜周辺に可能性Cがある。
ヘーゲルはヘゲモンに期待したが、カントは贈与Dに期待した。Dだけが今後起こりうるBCの
結託(戦争及び一国支配)を相対化し世界宗教Aを高次元で取り戻す。
       |           
   国家  | ネーション     
   B   | A    平             
 ______|______
       | アソシエ 等
   資本  | ーション   
   C   | D   X     
       |           
      自 由

『世界史の構造』15頁、
定本『トランスクリティーク』425頁(文庫版415頁)参照。

『世界史の構造』15頁、
定本『トランスクリティーク』425頁(文庫版415頁)参照。


           |           
   国家      | ネーション     
   B       | A                
           |          平
 __________|__________
           |          等   
           |           
   資本      | アソシエーション   
   C       | D   X     
           |           
          自 由

『世界史の構造』15頁、定本『トランスクリティーク』425頁(文庫版415頁)参照。


前近代文明の三重構造の地政学的型(一部のみ): 

         亜周辺| 
  アテネ   ____| 
       /ア   | 
古 ローマ / ナ 周辺| 
典    / リト   | 
古   /  ア  __| 
代  /キ    /中心|  
社 | プ   /ペルシア
会 | ロ  |   帝国 
__|_ス__|____| 
   ユーラシア西1          

(湯浅赳男 『 「東洋的専制主義」論の今日性—還ってきたウィットフォーゲル 』より)

古代以降、ペルシア(p74,3-3)→(ヘレニズムp99,3-7)→ローマ(p99)→イスラム(p131,4-6)と
中心が移行すると考えられる。
『帝国の構造』ではさらにもうひとつ、モンゴル(中国)を中心にした図が必要になる。

亜周辺| 周辺 |  中心    |  周辺| 亜周辺
   |    |        | 朝  |
キエフ|ロシア |   モンゴル | 鮮  |
公国 |_   |     (中国) 半  |
   |オスマン|  唐→宋x→元| 島  |
   |トルコ  \      /     | 日本
    \  イラン\____/ベ    / 
     \/ ムガール帝国  ト   /  
      \ (インド)   ナ  /   
       \________ム_/    
___________________________
      近世以降ユーラシア全体 4-4~6,5-1,7-1

「元は中国の王朝であるよりも、モンゴルの世界帝国の一部」
(「現代思想」2013.08,『帝国の構造』4-4,123頁参照)
 
「大航海時代」(p142,5-2)のジェノア(p149,5-3)、スペイン(p141,5-2、p149,5-3)を経て、帝国以後は以下、

b循環的な様相  
__________________________________________
     |~1750|1750〜|1810〜|1870〜|1930〜|1990〜 
     |     |1810 |1870 |1930 |1990 |  
_____|_____|_____|_____|_____|_____|______
ヘゲモニー|オランダ |     |英国   |     |米国   | 
国家   |     |     |     |     |     |
_____|_____|_____|_____|_____|_____|______
世界資本 |自由主義的|帝国主義的|自由主義的|帝国主義的|自由主義的|帝国主義的
主義   |     |     |     |     |     |
_____|_____|_____|_____|_____|_____|______

      世界資本主義の諸段階(『帝国の構造』6-2,181頁より)

   /\/\/\/\/\/\
  /  \ \ \ \ \ \
 /    \ \ \ \ \ \
/      \ \ \ \ \ \

ツリーに対抗するのは複数のツリーである。

69 件のコメント:

  1. 132
    4-6

    ヒンドゥー教とイスラム教―南アジア史における宗教と社会 (岩波新書 黄版 8) (新書)
    荒 松雄 (著)

    返信削除
  2. 19 分
    「帝国の構造」から「交換様式D(デウス)の研究」の接続点と思われる。「日本は国連総会で憲法9条を実行すると言えばいいんですよ」

    23 分
    アリストテレス(アテネ)、ルソー(ジュネーブ)が小さな国家を考えたのに対し、ディオゲネス(コスモポリス)、アレクサンダー、カント(諸国家の連合)、マルクス(同時革命)は諸国家を考えた。

    返信削除
  3. 164

    マルクス主義と民族問題―他十篇 (1953年) (国民文庫〈第203〉) [古書] [文庫]
    平沢 三郎 (著), スターリン (著)

    返信削除
  4. 92頁

    マックス・ウェーバーの「古代文化没落の社会的諸原因」が収録されている文献を探している。
    回答
    (Answer)
    『世界名著大事典』に次の情報があった。

    世界名著大事典 第4巻
    p.113
    古代文化没落の社会的諸原因
    Die sozialen Gründe des Untergangs der antiken Kultur (1896)
    【邦訳】
    堀米庸三訳  (河出書房 《世界大思想全集・社会、宗教、科学思想篇》 所収)

    この情報をもとに『日本マックス・ヴェーバー書誌』を調べた。

    原書名索引
    p.149
    Die sozialen Gründe des Untergangs der antiken Kultur. (Gesammelte Aufsätze zur Sozial- und Wirtschaftsgeschichte: S u W)
    1354-1361 (p.111)

    古代文化没落論 堀米庸三訳
    1357 世界大思想全集 社会・宗教・科学思想篇21 ウェーバー (河出書房)
    p.1-20 昭29.4
    訳注 p.21-26

    古代文化没落論 [改訳]
    1358 世界思想教養全集18 ウェーバーの思想 (河出書房新社) p.17-46
    解説 p.413-415 (昭37.7)
    [(中央)本館書庫 一般図書 080-Se22-18 資料ID:00041645]

    古代文化没落論
    1359 世界の思想18 ウェーバーの思想 (河出書房) p.17-46
    解説 p.413-415 (昭40.9)


    http://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000076955

    返信削除
  5. b循環的な様相  
    __________________________________________
         |~1750|1750〜|1810〜|1870〜|1930〜|1990〜 
         |     |1810 |1870 |1930 |1990 |  
    _____|_____|_____|_____|_____|_____|______
    ヘゲモニー|オランダ |     |英国   |     |米国   | 
    国家   |     |     |     |     |     |
    _____|_____|_____|_____|_____|_____|______
    世界資本 |自由主義的|帝国主義的|自由主義的|帝国主義的|自由主義的|帝国主義的
    主義   |     |     |     |     |     |
    _____|_____|_____|_____|_____|_____|______

          世界資本主義の諸段階(『帝国の構造』181頁,6-2より)

    《カントの世界共和国という理念は、ルソーではなくライプニッツから来るものです。
    さらにいえば、アウグスティヌスの『神の国』から来るものです。》(196頁,6-5)


    世界=経済Cにおいてヘゲモンはあり得ても、もはや帝国Bはあり得ない。
    (ヘゲモンは帝国主義的ABではなく、自由主義的Cだ)
    生産力だけ見るとリニアに発展しているように見えるが、過去のヘゲモンを見れば歴史は循環的だとわかる。
    そして地政学的には常に亜周辺に可能性Cがある。
    ヘーゲルはヘゲモンに期待したが、カントは贈与Dに期待した。

    返信削除
  6. b循環的な様相  
    __________________________________________
         |~1750|1750〜|1810〜|1870〜|1930〜|1990〜 
         |     |1810 |1870 |1930 |1990 |  
    _____|_____|_____|_____|_____|_____|______
    ヘゲモニー|オランダ |     |英国   |     |米国   | 
    国家   |     |     |     |     |     |
    _____|_____|_____|_____|_____|_____|______
    世界資本 |自由主義的|帝国主義的|自由主義的|帝国主義的|自由主義的|帝国主義的
    主義   |     |     |     |     |     |
    _____|_____|_____|_____|_____|_____|______

          世界資本主義の諸段階(『帝国の構造』181頁,6-2より)

    《カントの世界共和国という理念は、ルソーではなくライプニッツから来るものです。
    さらにいえば、アウグスティヌスの『神の国』から来るものです。》(196頁,6-5)


    世界=経済Cにおいてヘゲモンはあり得ても、もはや帝国Bはあり得ない。
    (ヘゲモンは帝国主義的ABではなく、自由主義的Cだ)
    生産力だけ見るとリニアに発展しているように見えるが、過去のヘゲモンを見れば歴史は循環的だと
    わかる。そして地政学的には常に亜周辺に可能性Cがある。
    ヘーゲルはヘゲモンに期待したが、カントは贈与Dに期待した。

    返信削除
  7. b循環的な様相  
    __________________________________________
         |~1750|1750〜|1810〜|1870〜|1930〜|1990〜 
         |     |1810 |1870 |1930 |1990 |  
    _____|_____|_____|_____|_____|_____|______
    ヘゲモニー|オランダ |     |英国   |     |米国   | 
    国家   |     |     |     |     |     |
    _____|_____|_____|_____|_____|_____|______
    世界資本 |自由主義的|帝国主義的|自由主義的|帝国主義的|自由主義的|帝国主義的
    主義   |     |     |     |     |     |
    _____|_____|_____|_____|_____|_____|______

          世界資本主義の諸段階(『帝国の構造』181頁,6-2より)

    《カントの世界共和国という理念は、ルソーではなくライプニッツから来るものです。
    さらにいえば、アウグスティヌスの『神の国』から来るものです。》(196頁,6-5)


    世界=経済Cにおいてヘゲモンはあり得ても、もはや帝国Bはあり得ない。
    (ヘゲモンは帝国主義的ABではなく、自由主義的Cだ)
    生産力だけ見るとリニアに発展しているように見えるが、過去のヘゲモンを見れば歴史は循環
    的だとわかる。そして地政学的には常に亜周辺に可能性Cがある。
    ヘーゲルはヘゲモンに期待したが、カントは贈与Dに期待した。

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  8. b循環的な様相  
    __________________________________________
         |~1750|1750〜|1810〜|1870〜|1930〜|1990〜 
         |     |1810 |1870 |1930 |1990 |  
    _____|_____|_____|_____|_____|_____|______
    ヘゲモニー|オランダ |     |英国   |     |米国   | 
    国家   |     |     |     |     |     |
    _____|_____|_____|_____|_____|_____|______
    世界資本 |自由主義的|帝国主義的|自由主義的|帝国主義的|自由主義的|帝国主義的
    主義   |     |     |     |     |     |
    _____|_____|_____|_____|_____|_____|______

          世界資本主義の諸段階(『帝国の構造』181頁,6-2より)

    《カントの世界共和国という理念は、ルソーではなくライプニッツから来るものです。
    さらにいえば、アウグスティヌスの『神の国』から来るものです。》(196頁,6-5)


    世界=経済Cにおいてヘゲモンはあり得ても、もはや帝国Bはあり得ない。
    (ヘゲモンは帝国主義的ABではなく、自由主義的Cだ)
    生産力だけ見るとリニアに発展しているように見えるが、過去のヘゲモンを見れば歴史は循環
    的だとわかる。そして地政学的には常に亜周辺に可能性Cがある。
    ヘーゲルはヘゲモンに期待したが、カントは贈与Dに期待した。
    DだけがBCの結託を相対化しAを高次元で取り戻す。

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  9. b循環的な様相  
    __________________________________________
         |~1750|1750〜|1810〜|1870〜|1930〜|1990〜 
         |     |1810 |1870 |1930 |1990 |  
    _____|_____|_____|_____|_____|_____|______
    ヘゲモニー|オランダ |     |英国   |     |米国   | 
    国家   |     |     |     |     |     |
    _____|_____|_____|_____|_____|_____|______
    世界資本 |自由主義的|帝国主義的|自由主義的|帝国主義的|自由主義的|帝国主義的
    主義   |     |     |     |     |     |
    _____|_____|_____|_____|_____|_____|______

          世界資本主義の諸段階(『帝国の構造』181頁,6-2より)

    《カントの世界共和国という理念は、ルソーではなくライプニッツから来るものです。
    さらにいえば、アウグスティヌスの『神の国』から来るものです。》(196頁,6-5)

    世界=経済Cにおいてヘゲモンはあり得ても、もはや帝国Bはあり得ない。
    (ヘゲモンは帝国主義的ABではなく、自由主義的Cだ)
    生産力だけ見るとリニアに発展しているように見えるが、過去のヘゲモンを見れば歴史は循環
    的だとわかる。そして地政学的には常に亜周辺に可能性Cがある。
    ヘーゲルはヘゲモンに期待したが、カントは贈与Dに期待した。
    Dだけが今後起こりうるBCの結託を相対化し世界宗教Aを高次元で取り戻す。

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  10. b循環的な様相  
    __________________________________________
         |~1750|1750〜|1810〜|1870〜|1930〜|1990〜 
         |     |1810 |1870 |1930 |1990 |  
    _____|_____|_____|_____|_____|_____|______
    ヘゲモニー|オランダ |     |英国   |     |米国   | 
    国家   |     |     |     |     |     |
    _____|_____|_____|_____|_____|_____|______
    世界資本 |自由主義的|帝国主義的|自由主義的|帝国主義的|自由主義的|帝国主義的
    主義   |     |     |     |     |     |
    _____|_____|_____|_____|_____|_____|______

          世界資本主義の諸段階(『帝国の構造』181頁,6-2より)

    《カントの世界共和国という理念は、ルソーではなくライプニッツから来るものです。
    さらにいえば、アウグスティヌスの『神の国』から来るものです。》(196頁,6-5)

    世界=経済Cにおいてヘゲモンはあり得ても、もはや帝国Bはあり得ない。
    (ヘゲモンは帝国主義的ABではなく、自由主義的Cだ)
    生産力だけ見るとリニアに発展しているように見えるが、過去のヘゲモンを見れば歴史は循環
    的だとわかる。そして地政学的には常に亜周辺に可能性Cがある。
    ヘーゲルはヘゲモンに期待したが、カントは贈与Dに期待した。
    Dだけが今後起こりうるBCの結託(戦争及び一国支配)を相対化し世界宗教Aを高次元で取り戻す。

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  11. b循環的な様相  
    __________________________________________
         |~1750|1750〜|1810〜|1870〜|1930〜|1990〜 
         |     |1810 |1870 |1930 |1990 |  
    _____|_____|_____|_____|_____|_____|______
    ヘゲモニー|オランダ |     |英国   |     |米国   | 
    国家   |     |     |     |     |     |
    _____|_____|_____|_____|_____|_____|______
    世界資本 |自由主義的|帝国主義的|自由主義的|帝国主義的|自由主義的|帝国主義的
    主義   |     |     |     |     |     |
    _____|_____|_____|_____|_____|_____|______

          世界資本主義の諸段階(『帝国の構造』181頁,6-2より)

    《カントの世界共和国という理念は、ルソーではなくライプニッツから来るものです。
    さらにいえば、アウグスティヌスの『神の国』から来るものです。》(196頁,6-5)

    世界=経済Cにおいてヘゲモンはあり得ても、もはや帝国Bはあり得ない。
    (ヘゲモンは帝国主義的ABではなく、自由主義的Cだ)
    生産力だけ見るとリニアに発展しているように見えるが、過去のヘゲモンを見れば歴史は循環
    的だとわかる。そして地政学的には常に亜周辺に可能性Cがある。
    ヘーゲルはヘゲモンに期待したが、カントは贈与Dに期待した。Dだけが今後起こりうるBCの
    結託(戦争及び一国支配)を相対化し世界宗教Aを高次元で取り戻す。

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  12.        |           
       国家  | ネーション     
       B   | A    平             
     ______|______
           | アソシエ 等
       資本  | ーション   
       C   | D   X     
           |           
          自 由

    『世界史の構造』15頁、
    定本『トランスクリティーク』425頁(文庫版415頁)参照。

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  13. **
    前近代文明の三重構造の地政学的型(一部だけ): 

             亜周辺| 
      アテネ   ____| 
           /ア   | 
    古 ローマ / ナ 周辺| 
    典    / リト   | 
    古   /  ア  __| 
    代  /キ    /  |  
    社 | プ   /ペルシア
    会 | ロ  |帝国 中心 
    __|_ス__|____| 

    ユーラシア西1          

    (中心) ペルシア帝国     
    (周辺) キプロス・アナトリア
    (亜周辺)アテネ・ローマ  
          =古典古代社会 

    (湯浅 赳男 『 「東洋的専制主義」論の今日性—還ってきたウィットフォーゲル 』より)
    http://yojiseki.exblog.jp/6583022/

    その後、ローマという中心の亜周辺にゲルマン,西ヨーロッパがあるとも考えられる(『世界史の構造』180頁他)。これはローマがイスラムに場を譲ったことで説明される。
    また、「圏外」には狩猟採集民が残った(『世界史の構造』161頁)。

    上記は以前紹介した図の一部だが、『帝国の構造』ではさらにもうひとつ、モンゴル(中国)を中心にした図が必要になる。

    亜周辺| 周辺 |  中心|
       |    |    |
    キエフ|ロシア |    |
    公国 |    |モンゴル|
       |オスマン|(中国)|
        \トルコ \   |
         \    \__| 
          \ムガール帝国|
           \(インド)|
            \____|
    _____________|
    モンゴルそして「ロシア・オスマン・ムガール帝国 」5-1

    (中心) モンゴル
    (周辺) ロシア・オスマン・ムガール帝国
    (亜周辺)キエフ公国



    亜周辺| 周辺 |  中心    |  周辺| 亜周辺
       |    |        | 朝  |
    キエフ|ロシア |   モンゴル | 鮮  |
    公国 |    |     (中国) 半  |
       |オスマン| 唐→(宗)→元| 島  |
       |トルコ  \      /     | 日本
        \  イラン\____/ベ    / 
         \  ムガール帝国  ト   /  
          \ (インド)   ナ  /   
           \________ム_/    
    ___________________________
          近世以降ユーラシア全体 4-5,4-6,5-1,7-1

    「元は中国の王朝であるよりも、モンゴルの世界帝国の一部」
    (「現代思想」2013.08,『帝国の構造』123頁参照)


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  14. **
    前近代文明の三重構造の地政学的型(一部だけ): 

             亜周辺| 
      アテネ   ____| 
           /ア   | 
    古 ローマ / ナ 周辺| 
    典    / リト   | 
    古   /  ア  __| 
    代  /キ    /  |  
    社 | プ   /ペルシア
    会 | ロ  |帝国 中心 
    __|_ス__|____| 

    ユーラシア西1          

    (中心) ペルシア帝国     
    (周辺) キプロス・アナトリア
    (亜周辺)アテネ・ローマ  
          =古典古代社会 

    (湯浅 赳男 『 「東洋的専制主義」論の今日性—還ってきたウィットフォーゲル 』より)
    http://yojiseki.exblog.jp/6583022/

    『帝国の構造』ではさらにもうひとつ、モンゴル(中国)を中心にした図が必要になる。

    亜周辺| 周辺 |  中心|
       |    |    |
    キエフ|ロシア |    |
    公国 |    |モンゴル|
       |オスマン|(中国)|
        \トルコ \   |
         \    \__| 
          \ムガール帝国|
           \(インド)|
            \____|
    _____________|
    モンゴルそして「ロシア・オスマン・ムガール帝国 」5-1

    (中心) モンゴル
    (周辺) ロシア・オスマン・ムガール帝国
    (亜周辺)キエフ公国



    亜周辺| 周辺 |  中心    |  周辺| 亜周辺
       |    |        | 朝  |
    キエフ|ロシア |   モンゴル | 鮮  |
    公国 |    |     (中国) 半  |
       |オスマン| 唐→(宗)→元| 島  |
       |トルコ  \      /     | 日本
        \  イラン\____/ベ    / 
         \  ムガール帝国  ト   /  
          \ (インド)   ナ  /   
           \________ム_/    
    ___________________________
          近世以降ユーラシア全体 4-5,4-6,5-1,7-1

    「元は中国の王朝であるよりも、モンゴルの世界帝国の一部」
    (「現代思想」2013.08,『帝国の構造』123頁参照)


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  15. **
    前近代文明の三重構造の地政学的型(一部だけ): 

             亜周辺| 
      アテネ   ____| 
           /ア   | 
    古 ローマ / ナ 周辺| 
    典    / リト   | 
    古   /  ア  __| 
    代  /キ    /  |  
    社 | プ   /ペルシア
    会 | ロ  |帝国 中心 
    __|_ス__|____| 

    ユーラシア西1          

    (中心) ペルシア帝国     
    (周辺) キプロス・アナトリア
    (亜周辺)アテネ・ローマ  
          =古典古代社会 

    (湯浅 赳男 『 「東洋的専制主義」論の今日性—還ってきたウィットフォーゲル 』より)
    http://yojiseki.exblog.jp/6583022/

    『帝国の構造』ではさらにもうひとつ、モンゴル(中国)を中心にした図が必要になる。

    亜周辺| 周辺 |  中心    |  周辺| 亜周辺
       |    |        | 朝  |
    キエフ|ロシア |   モンゴル | 鮮  |
    公国 |    |     (中国) 半  |
       |オスマン| 唐→(宗)→元| 島  |
       |トルコ  \      /     | 日本
        \  イラン\____/ベ    / 
         \  ムガール帝国  ト   /  
          \ (インド)   ナ  /   
           \________ム_/    
    ___________________________
          近世以降ユーラシア全体 4-5,4-6,5-1,7-1

    「元は中国の王朝であるよりも、モンゴルの世界帝国の一部」
    (「現代思想」2013.08,『帝国の構造』123頁参照)


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  16. **
    前近代文明の三重構造の地政学的型(一部だけ): 

             亜周辺| 
      アテネ   ____| 
           /ア   | 
    古 ローマ / ナ 周辺| 
    典    / リト   | 
    古   /  ア  __| 
    代  /キ    /  |  
    社 | プ   /ペルシア
    会 | ロ  |帝国 中心 
    __|_ス__|____| 

    ユーラシア西1          

    (中心) ペルシア帝国     
    (周辺) キプロス・アナトリア
    (亜周辺)アテネ・ローマ  
          =古典古代社会 

    (湯浅 赳男 『 「東洋的専制主義」論の今日性—還ってきたウィットフォーゲル 』より)
    http://yojiseki.exblog.jp/6583022/

    ローマという中心の亜周辺にゲルマン,西ヨーロッパがあるとも考えられる(『世界史の構造』180頁他)。これはローマがイスラムに場を譲ったことで説明される。
    また、「圏外」には狩猟採集民が残った(『世界史の構造』161頁)。

    『帝国の構造』ではさらにもうひとつ、モンゴル(中国)を中心にした図が必要になる。

    亜周辺| 周辺 |  中心    |  周辺| 亜周辺
       |    |        | 朝  |
    キエフ|ロシア |   モンゴル | 鮮  |
    公国 |    |     (中国) 半  |
       |オスマン| 唐→(宗)→元| 島  |
       |トルコ  \      /     | 日本
        \  イラン\____/ベ    / 
         \  ムガール帝国  ト   /  
          \ (インド)   ナ  /   
           \________ム_/    
    ___________________________
          近世以降ユーラシア全体 4-5,4-6,5-1,7-1

    「元は中国の王朝であるよりも、モンゴルの世界帝国の一部」
    (「現代思想」2013.08,『帝国の構造』123頁参照)


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  17. **
    前近代文明の三重構造の地政学的型(一部だけ): 

             亜周辺| 
      アテネ   ____| 
           /ア   | 
    古 ローマ / ナ 周辺| 
    典    / リト   | 
    古   /  ア  __| 
    代  /キ    /  |  
    社 | プ   /ペルシア
    会 | ロ  |帝国 中心 
    __|_ス__|____| 

    ユーラシア西1          

    (中心) ペルシア帝国     
    (周辺) キプロス・アナトリア
    (亜周辺)アテネ・ローマ  
          =古典古代社会 

    (湯浅 赳男 『 「東洋的専制主義」論の今日性—還ってきたウィットフォーゲル 』より)
    http://yojiseki.exblog.jp/6583022/

    古代以降、ローマという中心の亜周辺にゲルマン,西ヨーロッパがあるとも考えられる(『世界史の構造』180頁他)。
    ローマがイスラムに場を譲ったことも説明される。
    また、「圏外」には狩猟採集民が残った(『世界史の構造』161頁)。

    『帝国の構造』ではさらにもうひとつ、モンゴル(中国)を中心にした図が必要になる。

    亜周辺| 周辺 |  中心    |  周辺| 亜周辺
       |    |        | 朝  |
    キエフ|ロシア |   モンゴル | 鮮  |
    公国 |    |     (中国) 半  |
       |オスマン| 唐→(宗)→元| 島  |
       |トルコ  \      /     | 日本
        \  イラン\____/ベ    / 
         \  ムガール帝国  ト   /  
          \ (インド)   ナ  /   
           \________ム_/    
    ___________________________
          近世以降ユーラシア全体 4-5,4-6,5-1,7-1

    「元は中国の王朝であるよりも、モンゴルの世界帝国の一部」
    (「現代思想」2013.08,『帝国の構造』123頁参照)


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  18. 前近代文明の三重構造の地政学的型(一部だけ): 

             亜周辺| 
      アテネ   ____| 
           /ア   | 
    古 ローマ / ナ 周辺| 
    典    / リト   | 
    古   /  ア  __| 
    代  /キ    /  |  
    社 | プ   /ペルシア
    会 | ロ  |帝国 中心 
    __|_ス__|____| 

    ユーラシア西1          

    (中心) ペルシア帝国     
    (周辺) キプロス・アナトリア
    (亜周辺)アテネ・ローマ  
          =古典古代社会 

    (湯浅 赳男 『 「東洋的専制主義」論の今日性—還ってきたウィットフォーゲル 』より)

    『帝国の構造』ではさらにもうひとつ、モンゴル(中国)を中心にした図が必要になる。

    亜周辺| 周辺 |  中心    |  周辺| 亜周辺
       |    |        | 朝  |
    キエフ|ロシア |   モンゴル | 鮮  |
    公国 |    |     (中国) 半  |
       |オスマン| 唐→(宗)→元| 島  |
       |トルコ  \      /     | 日本
        \  イラン\____/ベ    / 
         \  ムガール帝国  ト   /  
          \ (インド)   ナ  /   
           \________ム_/    
    ___________________________
          近世以降ユーラシア全体 4-5,4-6,5-1,7-1

    「元は中国の王朝であるよりも、モンゴルの世界帝国の一部」
    (「現代思想」2013.08,『帝国の構造』123頁参照)

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  19. 前近代文明の三重構造の地政学的型(一部だけ): 

             亜周辺| 
      アテネ   ____| 
           /ア   | 
    古 ローマ / ナ 周辺| 
    典    / リト   | 
    古   /  ア  __| 
    代  /キ    /  |  
    社 | プ   /ペルシア
    会 | ロ  |帝国 中心 
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       ユーラシア西1          

    (湯浅 赳男 『 「東洋的専制主義」論の今日性—還ってきたウィットフォーゲル 』より)

    『帝国の構造』ではさらにもうひとつ、モンゴル(中国)を中心にした図が必要になる。

    亜周辺| 周辺 |  中心    |  周辺| 亜周辺
       |    |        | 朝  |
    キエフ|ロシア |   モンゴル | 鮮  |
    公国 |    |     (中国) 半  |
       |オスマン| 唐→(宗)→元| 島  |
       |トルコ  \      /     | 日本
        \  イラン\____/ベ    / 
         \  ムガール帝国  ト   /  
          \ (インド)   ナ  /   
           \________ム_/    
    ___________________________
          近世以降ユーラシア全体 4-5,4-6,5-1,7-1

    「元は中国の王朝であるよりも、モンゴルの世界帝国の一部」
    (「現代思想」2013.08,『帝国の構造』123頁参照)

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  20. 前近代文明の三重構造の地政学的型(一部だけ): 

             亜周辺| 
      アテネ   ____| 
           /ア   | 
    古 ローマ / ナ 周辺| 
    典    / リト   | 
    古   /  ア  __| 
    代  /キ    /  |  
    社 | プ   /ペルシア
    会 | ロ  |帝国 中心 
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       ユーラシア西1          

    (湯浅 赳男 『 「東洋的専制主義」論の今日性—還ってきたウィットフォーゲル 』より)

    『帝国の構造』ではさらにもうひとつ、モンゴル(中国)を中心にした図が必要になる。

    亜周辺| 周辺 |  中心    |  周辺| 亜周辺
       |    |        | 朝  |
    キエフ|ロシア |   モンゴル | 鮮  |
    公国 |    |     (中国) 半  |
       |オスマン|  唐→宗x→元| 島  |
       |トルコ  \      /     | 日本
        \  イラン\____/ベ    / 
         \  ムガール帝国  ト   /  
          \ (インド)   ナ  /   
           \________ム_/    
    ___________________________
          近世以降ユーラシア全体 4-5,4-6,5-1,7-1

    「元は中国の王朝であるよりも、モンゴルの世界帝国の一部」
    (「現代思想」2013.08,『帝国の構造』123頁参照)

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  21. 前近代文明の三重構造の地政学的型(一部だけ): 

             亜周辺| 
      アテネ   ____| 
           /ア   | 
    古 ローマ / ナ 周辺| 
    典    / リト   | 
    古   /  ア  __| 
    代  /キ    /  |  
    社 | プ   /ペルシア
    会 | ロ  |帝国 中心 
    __|_ス__|____| 
       ユーラシア西1          

    (湯浅赳男 『 「東洋的専制主義」論の今日性—還ってきたウィットフォーゲル 』より)

    『帝国の構造』ではさらにもうひとつ、モンゴル(中国)を中心にした図が必要になる。

    亜周辺| 周辺 |  中心    |  周辺| 亜周辺
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         \  ムガール帝国  ト   /  
          \ (インド)   ナ  /   
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    ___________________________
          近世以降ユーラシア全体 4-5,4-6,5-1,7-1

    「元は中国の王朝であるよりも、モンゴルの世界帝国の一部」(「現代思想」2013.08,『帝国の構造』123頁参照)

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  22. 前近代文明の三重構造の地政学的型(一部だけ): 

             亜周辺| 
      アテネ   ____| 
           /ア   | 
    古 ローマ / ナ 周辺| 
    典    / リト   | 
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    代  /キ    /中心|  
    社 | プ   /ペルシア
    会 | ロ  |   帝国 
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       ユーラシア西1          

    (湯浅赳男 『 「東洋的専制主義」論の今日性—還ってきたウィットフォーゲル 』より)

    『帝国の構造』ではさらにもうひとつ、モンゴル(中国)を中心にした図が必要になる。

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          \ (インド)   ナ  /   
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          近世以降ユーラシア全体 4-5,4-6,5-1,7-1

    「元は中国の王朝であるよりも、モンゴルの世界帝国の一部」(「現代思想」2013.08,『帝国の構造』123頁参照)

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  23. 前近代文明の三重構造の地政学的型(一部だけ): 

             亜周辺| 
      アテネ   ____| 
           /ア   | 
    古 ローマ / ナ 周辺| 
    典    / リト   | 
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    社 | プ   /ペルシア
    会 | ロ  |   帝国 
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       ユーラシア西1          

    (湯浅赳男 『 「東洋的専制主義」論の今日性—還ってきたウィットフォーゲル 』より)
    古代以降、→ローマ→イスラムと中心は移行する。
    『帝国の構造』ではさらにもうひとつ、モンゴル(中国)を中心にした図が必要になる。

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          近世以降ユーラシア全体 4-5,4-6,5-1,7-1

    「元は中国の王朝であるよりも、モンゴルの世界帝国の一部」(「現代思想」2013.08,『帝国の構造』123頁参照)

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  24. 前近代文明の三重構造の地政学的型(一部だけ): 

             亜周辺| 
      アテネ   ____| 
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    社 | プ   /ペルシア
    会 | ロ  |   帝国 
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       ユーラシア西1          

    (湯浅赳男 『 「東洋的専制主義」論の今日性—還ってきたウィットフォーゲル 』より)
    古代以降、ローマ→イスラムと中心は移行する。
    『帝国の構造』ではさらにもうひとつ、モンゴル(中国)を中心にした図が必要になる。

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          近世以降ユーラシア全体 4-5,4-6,5-1,7-1

    「元は中国の王朝であるよりも、モンゴルの世界帝国の一部」(「現代思想」2013.08,『帝国の構造』123頁参照)

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  25. 古代以降、ペルシア(p74,3-3)→(ヘレニズムp99,3-7)→ローマ(p99)→イスラム(p131,4-6)と
    中心が移行すると考えられる。
    『帝国の構造』ではさらにもうひとつ、モンゴル(中国)を中心にした図が必要になる。

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          近世以降ユーラシア全体 4-4~6,5-1,7-1

    「元は中国の王朝であるよりも、モンゴルの世界帝国の一部」
    (「現代思想」2013.08,『帝国の構造』4-4,123頁参照)

    大航海時代のスペインを経て、帝国以後は>>261,b循環的な様相

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  26. 古代以降、ペルシア(p74,3-3)→(ヘレニズムp99,3-7)→ローマ(p99)→イスラム(p131,4-6)と
    中心が移行すると考えられる。
    『帝国の構造』ではさらにもうひとつ、モンゴル(中国)を中心にした図が必要になる。

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          近世以降ユーラシア全体 4-4~6,5-1,7-1

    「元は中国の王朝であるよりも、モンゴルの世界帝国の一部」
    (「現代思想」2013.08,『帝国の構造』4-4,123頁参照)

    大航海時代(p142,5-2)のジェノア、スペイン(p149,5-3)を経て、帝国以後は>>261

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  27. 古代以降、ペルシア(p74,3-3)→(ヘレニズムp99,3-7)→ローマ(p99)→イスラム(p131,4-6)と
    中心が移行すると考えられる。
    『帝国の構造』ではさらにもうひとつ、モンゴル(中国)を中心にした図が必要になる。

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          近世以降ユーラシア全体 4-4~6,5-1,7-1

    「元は中国の王朝であるよりも、モンゴルの世界帝国の一部」
    (「現代思想」2013.08,『帝国の構造』4-4,123頁参照)

    「大航海時代」(p142,5-2)のジェノア、スペイン(p149,5-3)を経て、帝国以後は>>261

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  28. 古代以降、ペルシア(p74,3-3)→(ヘレニズムp99,3-7)→ローマ(p99)→イスラム(p131,4-6)と
    中心が移行すると考えられる。
    『帝国の構造』ではさらにもうひとつ、モンゴル(中国)を中心にした図が必要になる。

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          近世以降ユーラシア全体 4-4~6,5-1,7-1

    「元は中国の王朝であるよりも、モンゴルの世界帝国の一部」
    (「現代思想」2013.08,『帝国の構造』4-4,123頁参照)

    「大航海時代」(p142,5-2)のジェノア(p149,5-3)、スペイン(p141,5-2、p149,5-3)を経て、
    帝国以後は >>261(b循環的な様相)

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  29. uranokoji
    4時間前
    7/26、柄谷行人さん講演後の質疑の中で比較的若い(といってもポストバブル
    世代くらい?)男性よりある意味サービス満点といえるユニークな質問が飛び
    出しました。「私は結婚はDだと思う。結婚こそがDだと考えるが、柄谷さんは
    どう思われますか?」これに対して柄谷先生は「私はその考えには賛同
    できない!」と場内を笑わせたあと、「その質問で思い出した。レーニンは
    ソビエト連邦を作るにあたり、連邦は連邦より離脱する権利を認めなければ
    連邦ではなくなる。それは、離婚する権利があって初めて結婚が成立して
    よいのと同じだ、と言っていた。」 法とは何か、憲法とは。また、対幻想
    とは。ソ連はレーニンの考えた連邦にはなれなかった。我々は、まだ前に
    進むことができる。

    返信削除

  30. http://anago.2ch.net/test/read.cgi/moeplus/1407744927/100n-

    466 :なまえないよぉ~:2014/08/14(木) 15:04:56.70 ID:OpxiEHcB
    ビザンチン帝国がオスマントルコに滅ぼされ
    陸路が使えなくなったから大航海時代がある
    (帝国の構造p141)
    ワンピースはそうしたヨーロッパ帝国主義を無意識に受け継いでいる
    次郎長三国志的なアソシエーションは評価出来るが、

    返信削除
  31. >>352

    ドラゴンボlナルトA
    ールB__l_________
    ワンピースl風の谷のナウシカD


    ナルトもドラゴンボールも題材、作者が亜周辺にいるから成り立った
    ワンピースはオスマントルコがビザンツ帝国を滅ぼした後の、
    陸路が使えなくなったヨーロッパの歴史観に基づいている(帝国の構造141頁参照)
    次郎長三国志的なアソシエーショニズムの萌芽はあるが、ナウシカの方が自覚的だ

    返信削除
  32. 柄谷『帝国の構造』に対応し得る映像作品を一つ選ぶなら
    エイゼンシュテインの『イワン雷帝』か成瀬の『あらくれ』だろう
    イワン雷帝にはアソシエーションは描かれないが結果的に友愛が浮き彫りにされる
    『あらくれ』はスガも絶賛しているが、蓮實系が避ける歴史、日本の近代史が描かれている

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  33. 以下は影武者の冒頭シーンを想起させる



    http://d.hatena.ne.jp/bragelone/20110314
     ▲ (アウグスティヌス:神の国について 4・4) ~~~~~~~~~
     もし正義(法)を欠くならば 国家というものは 盗賊のむさぼり行為とほかならないのではなかろうか。何故なら 盗賊団も かれらがむさぼりに際して指導者を持ち そのもとに ともに共同行動を誓い戦利品はかれらの法にしたがって分けられるのなら それは国家でなくて何であろう。
     だから かれらが もしその気をもって拠点を確保し定住して 都市〔国家〕を築くまでになるなら たとえ隣国をむさぼろうとも かれらの政府は もはや盗賊団とは呼ばれないのであって 自他ともに認める国家の名を称するに至る。
     しかもそれは かれらが それまでの行為を止めてしまったからではなく 同じくそうしていても 法をふりかざして不法を咎める者が いなくなったことによる。
     事実アレクサンドロス大王に捕らえられた或る海賊は 大王に対して優雅にかつ真実に 次のように答えたのである。すなわち 王がこの男に向かって どういう了見でお前は海を荒らしまわっているのかと尋ねたところ その男は何らはばかることなく次のように豪語した。
      ――あなたが全世界を荒らしまわっているのと同じ了見です。わたしは
       それをちっぽけな船舶でしているから海賊と呼ばれているのですが 
       あなたは大艦隊でやっているから 皇帝と呼ばれているのです。
     と。


    帝国95頁参照

    返信削除
  34. ヘロドトス『歴史 中』(松平千秋訳、岩波文庫)
     オタネスがペルシアの七長老を前にして、ペルシアは民主制を採用
    すべきであると意見を述べたという話を信じようとしないギリシア人に
    とっては、世にも不可思議なとしか思えぬようなことが起こったので、
    それをここにお話ししよう。つまりこの時マルドニオスは、イオニアの
    独裁者をことごとく排除して、各都市に民主制を敷かせたのである

    6:43
    中222頁

    9:41 午前
    yoji さんは書きました...
    暴力の規模が小さければ「テロリスト」と呼ばれ、
    暴力の規模がすさまじく、巨大で継続的なものが「アメリカ」である。

    古代のキリスト教思想家アウグスティヌスが取り上げている、
    アレキサンダー大王と海賊の会話のエピソードを想起してほしい。

    あるとき、アレキサンダー大王は、海賊を捕らえた。

    大王が海賊に、海を荒らすのは、どういうつもりか」と問うたとき、海賊はすこしも臆すところなく、「陛下が全世界を荒らすのと同じです。ただ、わたしは小さい舟でするので盗賊とよばれ、陛下は大艦隊でなさるので、皇帝とよばれるだけです」と答えたのである。(アウグスティヌス『神の国』第1巻、272頁、岩波文庫)


    http://jiyuu-gennsou.at.webry.info/200805/article_6.html

    返信削除
  35. まず冒頭では「影武者」のタイトルがスクリーンに映し出される前に、プロローグとして甲斐の国躑躅(つつじ)ヶ崎武田屋形(やかた)の広間に3人の男が座っている場面が付け加えられている。3人は容貌も体軀もそっくりで、また同じ直垂(ひたたれ)を身につけているので、見わけがつかないが、そのあとすぐに台詞が始まってそれぞれがどういう人物なのかが分かってくる。中央の敷畳にどっしりと座っているのが、本物の武田信玄(仲代達矢)であり、そのそばの円座に座っているのが、これまで長年信玄の影武者を務めてきた弟の信廉(のぶかど、山崎努)である。その2人から少し離れて一段下の板の間にもう1人の男(仲代達矢)が座っている。弟の信廉が兄の信玄に説明するところによると、この男は領内を荒らし廻っている盗人で、信玄によく似ているので、何かの役に立つかもしれないと思って、逆磔(さかさはりつけ)になるところを信廉が助けておいたという。その対面の場でも男は、無礼にも信玄に向かって、「俺はたかだか5貫10貫の小銭を盗んだ小泥棒だ。国を盗むために数えきれないほど人を殺した大泥棒に悪人呼ばわりされる覚えはない!」などと、自分の言いたいことをずけずけと言ってのけるので、逆に信玄はあとで使えるかもしれないと思って、その身柄を弟の信廉に預けた。俳優仲代達矢が山のように動かぬどっしりとした信玄と野卑な盗賊の男の二役を務める印象的なプロローグである。


    http://www.lib.tokushima-u.ac.jp/m-mag/mini/109/109-1.html

    返信削除
  36. 冒頭 信玄 信康 影武者 3人の会話で始まる。
    その構図が 絵になっている。

    逆さ磔にされる盗人 があまりにも信玄に似ているので
    つれてこられたということから・・・はじまる

    影武者は、
    『たかが 5貫10貫 盗んだ 小どろぼう・・・
     国をとるために かぞえきれない人を殺したものに
     悪人呼ばわりされる筋合いはない』という。

    信玄は
    『何なりと申すがよい。
    確かに わしは強欲非道の大悪人じゃ。
    実の父を追放し わが子も殺した。
     天下を盗むためにはなにごとも辞さぬ覚悟じゃ。』
     
    このシーンが実に印象的である。
    信玄だけに 大きな影が 壁に映る。

    http://blog.livedoor.jp/chinadvddiary/tag/黒澤明

    返信削除
  37. 信玄「ふむ・・良く似ておる」
      「確かにわしは強欲非道の大悪人じゃ、天下を盗むためには何事も辞さぬ覚悟じゃ」
      「冷えて参ったな・・冷えると古傷が痛む」
      「この者、使えるかも知れぬ」
      「我が旗を京の都に立てること・・この信玄の生涯の夢じゃ」
      「瀬田の橋はもう過ぎたか?」

    信廉「“影法師”も楽ではない、己を殺して影に徹するのは辛い務めだ・・
       時々、己に帰って気侭に寛ぎたくなる」
      「影はその人を離れて、独り歩きは出来ん」
      「あの男、またもや磔にかけられた心地じゃろうな・・」 ←このセリフは重要!
      「動くな、何事があっても悠然と構え、動いてはならん」

    山県「ご機嫌麗しう・・」
    信玄「ない!」

    家臣「寝ぼけ眼を開いて、しかと見よ・・お屋形(やかた)様はあれに御座るわ!」
      「武田の精鋭、一糸乱れぬ・・見事な眺めじゃ」
      「お屋形様、お通りぃ!」
      「間者の目(?)に戸は立てられん!」 ←と聞こえた気が(・ω・) 普通は「口に戸」ですネ
      「亡きお屋形様を想うなら、今こそお役に立つ時ぞ!」
      「ここ数日、念入りに教えた通りにやれば良い」
      「子供の眼は騙せぬな・・」
      「黒雲(くろくも=愛馬)はお屋形様しか乗りこなせぬ」
      「如何に(姿形が)似ていようと、根まではそうも行くまい・・」
      「殿、ご酒(しゅ)が過ぎます」
      「医者が申すには、病の後、しばらく女人(にょにん)を近付けぬようとのこと」 ←いや〜ん
      「見ろ! この者たちは貴様を護って死んだ、貴様も磔になった覚悟で動くな」
      「良くやりおる・・さながら亡きお屋形様が乗り移ったとしか思えぬ」

    間者「もっと近くで見るべぇや、影武者かも知んねぇ」

    山県「武田の家に殉ずる覚悟の者でなくてはつとまらぬ」
      「親方様は病の後じゃ、当分は馬にも側室にも“乗る”事は控えて頂く」 ←いや〜ん
      「よかろう、その件は信廉殿の裁量に任せよう」
      「※だけは欺けなんだ・・」

    盗人「俺はあのお方の役に立ちたいんだ、使ってくれ!」
      「どうじゃ、面(おも)代わり致したであろう?」
      「重い病は、人の心も変える・・」
      「この信玄・・戦のときは本陣、常はこの館にある」
      「動くな! ・・山は動かんぞ」

    竹丸「違う、これはおじじではない!」
      「おじじは本当に変わった、怖くなくなった」

    家康「武田を攻めて見れば、その後ろに信玄のあるなし(=生死)は分かる」

    信長「武田の備えはお主(=家康)に任せる」
      「流石は信玄、死して3年、よくぞこの信長をたばかった」
      「山が動いてはそれまでよ」
      「アメン!」 ←宣教師に向かって

    勝頼「この勝頼、幾ら足掻いても亡き父の幻から逃れることが出来ぬ!」

    追記1:本作でクロサワに救いの手を差し伸べたのがフランシス・フォード・コッポラ&ジョージ・ルーカス(共同で海外プロデューサー)である。
    追記2:“長篠の戦い”では、撃たれた騎馬隊の屍体が累々と横たわる描写があるが・・辛抱し切れないのか、細かく足をばたつかせたり、首を持ち上げたりする“お馬さんたち”のナチュラルな演技(?)が微笑ましかった(⌒〜⌒ι)

    http://tim3.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/1980-0288.html

    返信削除
  38. http://booklog.jp/users/touxia/archives/1/B000UH4TUA
    冒頭 信玄 信康 影武者 3人の会話で始まる。
    その構図が 絵になっている。

    逆さ磔にされる盗人 があまりにも信玄に似ているので
    つれてこられたということから・・・はじまる

    影武者は、
    『たかが 5貫10貫 盗んだ 小どろぼう・・・
     国をとるために かぞえきれない人を殺したものに
     悪人呼ばわりされる筋合いはない』という。

    信玄は
    『何なりと申すがよい。
    確かに わしは強欲非道の大悪人じゃ。
    実の父を追放し わが子も殺した。
     天下を盗むためにはなにごとも辞さぬ覚悟じゃ。』
     
    このシーンが実に印象的である。
    信玄だけに 大きな影が 壁に映る。

    このころは 信長(隆大介)家康のいる 時代である。
    信玄は 京に上ろうとしていたが・・
    野田城において 銃撃される・・
    (実際は 結核で死んだといわれているが・・・
    果たして、信玄は死す事になるが・・。

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  39. 244
    7-6

    ただし影武者の論理は交換様式Aである

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  40. 以前影武者について書いたがそれは脇の主題についてだった
    柄谷の近著は黒澤明の影武者を想起させる部分がある

    アウグスティヌス経由でアレクサンドロス大王と海賊のやりとりを紹介した部分だ。

    アレクサンドロスの拡大主義を柄谷は支持しているようだ

    アリストテレスは老子と同じで小国主義だ。
    師ではあるがアレクサンドロスと対立したとされる95頁参照。

    黒澤明のメッセージは動くなだが、柄谷は移動を勧める。

    かつて柄谷のマクベス論と蜘蛛の巣城は呼応したが
    柄谷は福田こうそんに近かった
    黒澤明は近代的自我を認めない
    黒澤明の方がより過激なのだ
    柄谷は黒澤明に追いついた

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  41. 『影武者』再考


    柄谷『帝国の構造』に対応し得る映像作品を一つ選ぶなら
    エイゼンシュテインの『イワン雷帝』か成瀬の『あらくれ』だろう
    イワン雷帝にはアソシエーションは描かれないが結果的に友愛が浮き彫りにされる
    『あらくれ』はスガも絶賛しているが、蓮實系が避ける歴史、日本の近代史が描かれている

    ただ、黒澤の影武者を想起させる箇所がある。

    以前影武者について書いたがそれは脇の主題についてだった。

    柄谷との比較は主題に関わる。

    柄谷はアウグスティヌス経由でアレクサンドロス大王と海賊のやりとりを紹介している。



    あるとき、アレキサンダー大王は、海賊を捕らえた。

    大王が海賊に、海を荒らすのは、どういうつもりか」と問うたとき、海賊はすこしも臆すところなく、「陛下が全世界を荒らすのと同じです。ただ、わたしは小さい舟でするので盗賊とよばれ、陛下は大艦隊でなさるので、皇帝とよばれるだけです」と答えたのである。(アウグスティヌス『神の国』第1巻、272頁、岩波文庫)

    http://jiyuu-gennsou.at.webry.info/200805/article_6.html

    帝国95頁参照

    それに対応するのは以下だ。

    http://booklog.jp/users/touxia/archives/1/B000UH4TUA
    冒頭 信玄 信康 影武者 3人の会話で始まる。
    その構図が 絵になっている。

    逆さ磔にされる盗人 があまりにも信玄に似ているので
    つれてこられたということから・・・はじまる

    影武者は、
    『たかが 5貫10貫 盗んだ 小どろぼう・・・
     国をとるために かぞえきれない人を殺したものに
     悪人呼ばわりされる筋合いはない』という。

    信玄は
    『何なりと申すがよい。
    確かに わしは強欲非道の大悪人じゃ。
    実の父を追放し わが子も殺した。
     天下を盗むためにはなにごとも辞さぬ覚悟じゃ。』



    ただしその後信玄に殉ずる影武者の論理は交換様式Aである。

    244頁参照
    7-6



    「小さきもの」を擁護しつつも、アレクサンドロスの拡大主義を柄谷は支持しているようだ

    アリストテレスは老子と同じで小国主義だ。
    師ではあるがアレクサンドロスと対立したとされる95頁参照。

    黒澤明のメッセージは動くなだが、柄谷は移動を勧める。

    かつて柄谷のマクベス論と蜘蛛の巣城は呼応したが
    柄谷は福田こうそんに近かった
    黒澤明は近代的自我を認めない
    黒澤明の方がより過激なのだ
    柄谷は黒澤明に追いついた

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  42. 殺人狂時代も想起させるが、こちらは権力の主題はない

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  43. アレクサl影武者
    ンドロスl
    ーーーー+ーーーーー
    殺人狂時l
    代   l

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  44. 乱はどうか?

    太郎l秀虎
    ーー+ーー
    二郎l三郎

    あるいは、

    秀虎l太郎
    ーー+ーー
    二郎l三郎

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  45. 「正義がなくなるとき、王国は大きな盗賊団以外のなにであろうか。盗賊団も小さな王国以外のなにでもないのである。盗賊団も、人間の集団であり、首領の命令によって支配され、徒党をくんではなれず、団員の一致にしたがって奪略品を分配するこの盗賊団という禍いは、不逞なやからの参加によっていちじるしく増大して、領土をつくり、住居を定め、諸国を占領し、諸民族を征服するようになるとき、ますます、おおっぴらに王国の名を僭称するのである。そのような名が公然とそれに与えられるのは、その貪欲が抑制されたからではなく、懲罰をまぬがれたからである。」(1巻273)アウグスティヌス[服部英次郎訳]『神の国』(岩波文庫1982-1991)

    返信削除
  46. 「ある海賊が捕らえられて、かのアレキサンデル大王にのべた答はまったく適切で真実をうがっている。すなわち、大王が海賊に、『海を荒らすのはどういうつもりか』と問うたとき、海賊はすこしも臆すところなく、『陛下が全世界を荒らすのと同じです。ただ、わたしは小さな舟でするので盗賊とよばれ、陛下は大艦隊でなさるので、皇帝とよばれるだけです』と答えたのである。」(1巻273)アウグスティヌス[服部英次郎訳]『神の国』(岩波文庫1982-1991)

    返信削除
  47. 「正義がなくなるとき、王国は大きな盗賊団以外のなにであろうか。盗賊団も小さな王国以外のなにでもないのである。盗賊団も、人間の集団であり、首領の命令によって支配され、徒党をくんではなれず、団員の一致にしたがって奪略品を分配するこの盗賊団という禍いは、不逞なやからの参加によっていちじるしく増大して、領土をつくり、住居を定め、諸国を占領し、諸民族を征服するようになるとき、ますます、おおっぴらに王国の名を僭称するのである。そのような名が公然とそれに与えられるのは、その貪欲が抑制されたからではなく、懲罰をまぬがれたからである。ある海賊が捕らえられて、かのアレキサンデル大王にのべた答はまったく適切で真実をうがっている。すなわち、大王が海賊に、『海を荒らすのはどういうつもりか』と問うたとき、海賊はすこしも臆すところなく、『陛下が全世界を荒らすのと同じです。ただ、わたしは小さな舟でするので盗賊とよばれ、陛下は大艦隊でなさるので、皇帝とよばれるだけです』と答えたのである。」(1巻273)アウグスティヌス[服部英次郎訳]『神の国』(岩波文庫1982-1991)


    http://ocw.u-tokyo.ac.jp/lecture_files/gf_03/9/notes/ja/GFK2006-tanaka1.pdf#

    (1)この話はノニウス・マルケルルスによって語られ、マルケルススはキケロからそれを借りてきている(キケロ『国家論』三)。

    岩波文庫1,273~4頁

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  48. 「正義がなくなるとき、王国は大きな盗賊団以外のなにであろうか。盗賊団も小さな王国以外のなにでもな
    いのである。盗賊団も、人間の集団であり、首領の命令によって支配され、徒党をくんではなれず、団員の
    一致にしたがって奪略品を分配するこの盗賊団という禍いは、不逞なやからの参加によっていちじるしく増
    大して、領土をつくり、住居を定め、諸国を占領し、諸民族を征服するようになるとき、ますます、おおっ
    ぴらに王国の名を僭称するのである。そのような名が公然とそれに与えられるのは、その貪欲が抑制された
    からではなく、懲罰をまぬがれたからである。ある海賊が捕らえられて、かのアレキサンデル大王にのべた
    答はまったく適切で真実をうがっている。すなわち、大王が海賊に、『海を荒らすのはどういうつもりか』
    と問うたとき、海賊はすこしも臆すところなく、『陛下が全世界を荒らすのと同じです。ただ、わたしは小
    さな舟でするので盗賊とよばれ、陛下は大艦隊でなさるので、皇帝とよばれるだけです』と答えたのである
    (1)。

    (1)この話はノニウス・マルケルルスによって語られ、マルケルルスはキケロからそれを借りてきている
    (キケロ『国家論』三)。」(1巻273)アウグスティヌス[服部英次郎訳]『神の国』第四巻第四章 全(岩
    波文庫1,273~4頁1982-1991)

    脚注を除いた全文を柄谷は引用している(『帝国の構造』95頁)。

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  49. 黒澤明『影武者』冒頭は以下、

      「フフフフ、俺は、たかだか五貫十貫の小銭を盗んだ小泥棒だ。国を盗るために、数え切れねぇほど人
    を殺した大泥棒に、悪人呼ばわりされる覚えはねぇ!」
    (中略)
    信玄「…たしかにこの儂は強欲非道の大悪人だ。 実の父を追放し、わが子も殺した。儂は天下を盗るためな
    ら何事も辞さぬ覚悟だ。
    しかしな、血で血を洗う今の世に、何者か 天下を盗り天下に号令せぬ限り、 その血の河の流れは尽きず、屍
    の山は築かるるばかりぞ」

    (チャップリン『殺人狂時代』の最後のセリフも想起させるが、こちらは権力の主題はない。チャップリン
    は大恐慌など交換様式Cを主題としている。)


    ちなみに「血の河の流れ」の「屍の山」は、信玄の戒め(「動くな」)を守らない勝頼によって、長篠の戦
    いの結果、現実化してしまう。信玄のセリフは映画のラストにつながっているのだ。

    返信削除
  50. ちなみに黒澤明『影武者』冒頭は以下、

      「フフフフ、俺は、たかだか五貫十貫の小銭を盗んだ小泥棒だ。国を盗るために、数え切れねぇほど人
    を殺した大泥棒に、悪人呼ばわりされる覚えはねぇ!」
    (中略)
    信玄「…たしかにこの儂は強欲非道の大悪人だ。 実の父を追放し、わが子も殺した。儂は天下を盗るためな
    ら何事も辞さぬ覚悟だ。
    しかしな、血で血を洗う今の世に、何者か 天下を盗り天下に号令せぬ限り、 その血の河の流れは尽きず、屍
    の山は築かるるばかりぞ」

    (チャップリン『殺人狂時代』の最後のセリフも想起させるが、こちらは権力の主題はない。チャップリン
    は大恐慌など交換様式Cを主題としている。)

    「血の河の流れ」と「屍の山」は、信玄の戒め(「動くな」)を守らない勝頼によって、長篠の戦いの結
    果、現実化してしまう。信玄のセリフは映画のラストにつながっているのだ。

    返信削除
  51. ちなみに黒澤明『影武者』冒頭は以下、

      「フフフフ、俺は、たかだか五貫十貫の小銭を盗んだ小泥棒だ。国を盗るために、数え切れねぇほど人
    を殺した大泥棒に、悪人呼ばわりされる覚えはねぇ!」
    (中略)
    信玄「…たしかにこの儂は強欲非道の大悪人だ。 実の父を追放し、わが子も殺した。儂は天下を盗るためな
    ら何事も辞さぬ覚悟だ。
    しかしな、血で血を洗う今の世に、何者か 天下を盗り天下に号令せぬ限り、 その血の河の流れは尽きず、屍
    の山は築かるるばかりぞ」

    (チャップリン『殺人狂時代』の最後のセリフも想起させるが、こちらは権力の主題はない。チャップリン
    は大恐慌など交換様式Cを主題としている。)

    近親を罰する信玄の論理は交換様式Bだが、その後信玄に殉ずる影武者の論理は交換様式Aである(244頁参照7-6)。
    「血の河の流れ」と「屍の山」は、信玄の戒め(「動くな」)を守らない勝頼によって、長篠の戦いの結
    果、現実化してしまう。信玄のセリフは映画のラストにつながっているのだ。

    返信削除
  52. ちなみに黒澤明『影武者』冒頭は以下、

      「フフフフ、俺は、たかだか五貫十貫の小銭を盗んだ小泥棒だ。国を盗るために、数え切れねぇほど人
    を殺した大泥棒に、悪人呼ばわりされる覚えはねぇ!」
    (中略)
    信玄「…たしかにこの儂は強欲非道の大悪人だ。 実の父を追放し、わが子も殺した。儂は天下を盗るためな
    ら何事も辞さぬ覚悟だ。
    しかしな、血で血を洗う今の世に、何者か 天下を盗り天下に号令せぬ限り、 その血の河の流れは尽きず、屍
    の山は築かるるばかりぞ」

    (チャップリン『殺人狂時代』の最後のセリフも想起させるが、こちらは権力の主題はない。チャップリン
    は大恐慌など交換様式Cを主題としている。)

    「血の河の流れ」と「屍の山」は、信玄の戒め(「動くな」)を守らない勝頼によって、長篠の戦いの結
    果、現実化してしまう。信玄のセリフは映画のラストにつながっているのだ。
    近親を罰する信玄の論理は交換様式Bだが、その後信玄に殉ずる影武者の論理は交換様式Aである(244頁参照7-6)。

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  53. ちなみに黒澤明『影武者』冒頭に以下、のセリフがある、

      「フフフフ、俺は、たかだか五貫十貫の小銭を盗んだ小泥棒だ。国を盗るために、数え切れねぇほど人
    を殺した大泥棒に、悪人呼ばわりされる覚えはねぇ!」
    (中略)
    信玄「…たしかにこの儂は強欲非道の大悪人だ。 実の父を追放し、わが子も殺した。儂は天下を盗るためな
    ら何事も辞さぬ覚悟だ。
    しかしな、血で血を洗う今の世に、何者か 天下を盗り天下に号令せぬ限り、 その血の河の流れは尽きず、屍
    の山は築かるるばかりぞ」

    (チャップリン『殺人狂時代』の最後のセリフも想起させるが、こちらは権力の主題はない。チャップリン
    は大恐慌など交換様式Cを主題としている。)

    「血の河の流れ」と「屍の山」は、信玄の戒め(「動くな」)を守らない勝頼によって、長篠の戦いの結
    果、現実化してしまう。信玄のセリフは映画のラストにつながっているのだ。
    近親を罰する信玄の論理は交換様式Bだが、その後信玄に殉ずる影武者の論理は交換様式Aである(244頁参照7-6)。

    返信削除
  54. では黒澤明の最高傑作『乱』はどうか?

    太郎l秀虎
    ーー+ーー
    二郎l三郎

    肉親の情を頼り、上からの連合を提示するには秀虎(A)は、まず馬印という象徴と起請文を要求する太郎(B)に
    裏切られ、さらに妻や裏切り者を交渉で手に入れる二郎(C)にも裏切られるが、「何もいりませぬ」という
    三郎(D)の愛に最終的に気づかされることになる。

    『影武者』が冒頭で3(人の男)を提示しているのに対し、『乱』が冒頭で4(人の騎士)提示しているのも興味
    深い。

    返信削除
  55. では黒澤明の最高傑作『乱』はどうか?

    太郎l秀虎
    ーー+ーー
    二郎l三郎


    肉親(わが子)の情を頼り、上からの連合を提示するには秀虎(A)は、まず馬印という象徴と起請文を要求する
    太郎(B)に裏切られ、さらに妻や裏切り者を交渉で手に入れる二郎(C)にも裏切られるが、「何もいりませ
    ぬ」という三郎(D)の愛に最終的に気づかされることになる。

    『影武者』が冒頭で3(人の男)を提示しているのに対し、『乱』が冒頭で4(人の騎士)提示しているのも興味
    深い。

    返信削除
  56. 帝国105
    Amazon.co.jp: 文明化の過程〈上〉ヨーロッパ上流階層の風俗の変遷 (叢書・ウニベルシタス): ノルベルト エリアス, Norbert Elias, 赤井 慧爾, 中村 元保, 吉田 正勝: 本
    http://www.amazon.co.jp/dp/4588099264/


    本書は、西洋文明のみならず文明一般に関心がある人にとって必読と言って良いほど有名かつ重要な本である。
    上巻の特徴は、中世から18世紀に至るまでの人々の振舞の変化が、多くの資料をもとにきわめて具体的に論じられている点にある。
    食事におけるナイフやフォークの使用、生理的欲求、洟をかむこと、つばを吐くこと、寝室における作法、男女関係についての考え方、そして攻撃欲の変遷の歴史は、われわれが当たり前と思っている振舞が、西洋においてはたかだか数百年の歴史の中でようやく獲得されたということを示している。
    食事のマナーの変遷は比較的知られているので、それ以外の面白い例を挙げれば、16世紀のパリでは、12匹ないし24匹の猫を火あぶりにすることが、聖ヨハネ祭の行事の一つだった。また、中世ドイツでは、男女ともに、風呂場に行くときには、家で服を脱ぎ、ほとんど裸同然の姿で出かけた。
    上巻はこのような目から鱗の実例に満ちており、比較的読みやすい。
    分厚い本であるが、一読の価値がある。

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  57. 93

    誰がアレクサンドロスを殺したのか? [単行本]
    難波 紘二 (著)

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  58. http://iics.ust.edu.tw/karatani_kojin/news.htm

    柄谷行人來台行程
    11/09(日)柄谷行人抵台
    11/10(一)晚上6:30
    【專題講座】超越民主的關鍵途徑:從《哲學的起源》談起
    (耕莘文教院)(免費講座,請先報名!) 報名連結
    11/11(二)下午2:00
    【媒體專訪:下午茶敘】
    (不對外開放,媒體洽詢:心靈工坊-劉秀珍副理 02-2702-9186#26)
    11/12(三)下午2:00
    【演講】思想與運動:日本戰後到當代的左翼狀況反思
    (交通大學)
    11/13(四)上午9:30
    【國際研討會】2014東亞視野中的日本武士道之轉型與分流
    (臺灣師範大學校本部 正樸大樓5樓
    11/16(日)柄谷行人離台


    台聯大文化研究國際中心傑出學者講座系列

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  59. 周辺は中心の影響を受けすぎる
    亜周辺は中心の影響を受けすぎないから独自発展出来る
    日本にとって朝鮮半島は中国からの影響の防波堤となった
    ペリー来航などを見ればわかるが、
    アメリカが中心と考えた場合、逆に日本が防波堤となった

    返信削除
  60.  |中心  | 朝  |
     |    | 鮮  |
     | 中国 | 半  |
     |    | 島  |
     |   /    /
     |__/ベ   /
     |   ト  /  
     |周辺 ナ /   日
     |___ム/    本
     |亜周辺__________

    周辺は中心の影響を受けすぎる
    亜周辺は中心の影響を受けすぎないから独自発展出来る
    日本にとって朝鮮半島は中国からの影響の防波堤となった
    ペリー来航などを見ればわかるが、
    アメリカが中心と考えた場合、近代以降では逆に日本が防波堤となった

    柄谷行人、ウィットフォーゲル参照

    返信削除

  61. 柄谷が引用したもうひとつの箇所。
    http://oshiete.goo.ne.jp/qa/7308621.html?pg=2
     ◆ (アウグスティヌス:神の国と地上の国) ~~~
     この天の国は地上を寄留している間に あらゆる民族からその市民を召し出し あらゆる言語の寄留者の社会をつくる。そして 地の国の平和をもたらして保存している習慣や法律や制度の相違においては何ら意を用いず それらのうちの何ものも廃止したり 破壊したりせず むしろそれらは異なる民族においてさまざまではあっても 地上の平和という一つの同じ目的をめざしている限り もしも唯一の最高の真なる神が崇拝されるべきだと教える宗教が阻止されないならば これを保持したり追求したりするのである。
     それゆえに天の国すら地上において寄留している間は地上の平和の用い 死すべき人間の本性に属する事物に関しては 敬虔と宗教とを妨害せぬ限り 人間の意志の結合を保護しかつ欲求し 地上の平和を天上の平和にもたらす。
     天上の平和こそは真の平和であって 厳密にはこれのみが理性的被造物の平和 つまり神を享受し神において相互を享受するもっとも秩序があり もっとも和合した社会であって またそう呼ばれてしかるべきものである。
      (『神の国』 第19巻 17章 松田禎二・岡野昌雄・泉治典訳  1983)
    参照:帝国の構造6:196~7頁、別訳(柄谷は岩波文庫5を使用)

    返信削除
  62.  |中心  | 朝  |
     |    | 鮮  |
     | 中国 | 半  |
     |    | 島  |
     |   /    /
     |__/ベ   /
     |   ト  /  
     |周辺 ナ /   日
     |___ム/    本
     |亜周辺__________

    周辺は中心の影響を受けすぎる
    亜周辺は中心の影響を受けすぎないから独自発展出来る
    (中華思想だとこの理屈が分からない)
    日本にとって朝鮮半島は中国からの影響の防波堤となった
    ペリー来航などを見ればわかるが、
    アメリカが中心と考えた場合、近代以降では逆に日本が防波堤となった

    柄谷行人、ウィットフォーゲル参照

    返信削除
  63.  |中心  | 朝  |
     |    | 鮮  |
     | 中国 | 半  |
     |    | 島  |
     |   /    /
     |__/ベ   /
     |   ト  /  
     |周辺 ナ /   日
     |___ム/    本
     |亜周辺__________

    周辺は中心の影響を受けすぎる
    亜周辺は中心の影響を受けすぎないから独自発展出来る
    (中華思想だとこの理屈が分からない)
    日本にとって朝鮮半島は中国からの影響の防波堤となった
    ペリー来航などを見ればわかるが、
    アメリカが中心と考えた場合、近代以降第二次大戦までは逆に日本が防波堤となった

    柄谷行人、ウィットフォーゲル参照

    返信削除
  64. 120という数字は発見的仮説
    コンドラチェフの波を倍にしたと考えてもいい
    1848と1968という反システム運動の性格を説明出来る
    またマルクス主義の段階的発展論への反省から生まれた

    経済的には80年周期で恐慌が起こると考える人もいる
    いずれにせよアメリカの覇権は永遠ではないということ

    以下などは名著だがどうしてもアメリカが中心になる


    大脱出――健康、お金、格差の起原 電子書籍: アンガス・ディートン, 松本裕: Kindleストア

    https://www.amazon.co.jp/dp/B0182EO7RM/

    返信削除
  65. http://blogs.yahoo.co.jp/countrytown2010/18737706.html
    《マルクスが私的所有と個人的所有を区別したのは、何を意味するのか。近代的な私有権は、
    それに対して租税を払うということを代償に、絶対主義的国家によって与えられたものだ。私有
    はむしろ国有なのであり、逆にいえば、国有制こそ私有財産制なのである。それゆえに、私有
    財産の廃止=国有化と見なすことはまったくまちがっている。むしろ、私有財産の廃棄は国家の
    廃棄でなければならない。マルクスにとって、コミュニズムが新たな「個体的所有」の確立を
    意味したのは、彼がコミュニズムを生産協同組合のアソシエーションとして見ていたからである。》
    『トランスクリティーク』柄谷行人著

    返信削除
  66. http://mainichi.jp/articles/20151026/ddf/012/070/005000c
    《ヘゲモニー(覇権)国家が存在するとき、自由主義的段階である。ヘゲモニー国家が
    衰退し、多数の国が次のヘゲモニーの座をめぐって争う状態が、帝国主義的段階に入る。
    次に、ヘゲモニー国家が成立すると、自由主義的になる。したがって、自由主義的段階
    と帝国主義的段階は交互にあらわれる。そして、これは大体120年の周期で生じる》

    《たとえば、18世紀ヨーロッパでは、経済的にヘゲモニーをもつ国家だったオランダ
    が没落したあと、帝国主義段階に入った。そのとき起こったのがナポレオン戦争です。
    このあと、勝利したイギリスがヘゲモニー国家となり、自由主義時代が続いた。しかし、
    19世紀末には、イギリスのヘゲモニーが失われ、英・独・米国が争う状態が続いた。
    つまり、帝国主義段階に入った。通常、帝国主義と呼ばれるのはこの時代です。このあ
    と、アメリカがヘゲモニー国家となり、自由主義段階に移行した。しかし、1980年
    以後、アメリカが経済的に没落し始めた。そして、次のヘゲモニーをめぐる争いが始ま
    った。ゆえに、帝国主義段階に入ったといえます。
     現在、アメリカは没落しつつあります。次のヘゲモニーを握るのは中国あるいはイン
    ドでしょう。ただ、その前に、資本主義そのものが終わってしまう可能性がありますが。
    はっきり言えるのは、ヘゲモニーをめぐる世界的な争いがこれから続くということです。
    世界は今、「帝国主義的段階」に入った。120年周期という観点からみれば、現在は
    120年前に似ているといえます。》

    返信削除
  67. ブローデル
    ウォーラーステイン
    アリギは
    周期が短くなっていると考える

    寿命から長くなる説もあり得る

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  68. いずれにせよ周期は認められる

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  69. ブローデル
    ウォーラーステイン
    アリギは
    周期が短くなっていると考える

    寿命から周期が長くなる説もあり得るが

    いずれにせよ周期は認められる

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