テイラー原理の重要性 応用篇139頁、437:(後述)
スティーヴ・キーン『次なる金融危機』
https://nam-students.blogspot.com/2019/04/can-we-avoid-another-financial-crisis.html
キーン.・モデルの方が本質的。
物価水準ではなくインフレ率、パラメータにt時間が付け加えられる
________
参考:スティーヴ・キーン『次なる金融危機』
https://nam-students.blogspot.com/2019/04/can-we-avoid-another-financial-crisis.html
キーン.・モデルの方が本質的。
マンキューのマザーモデル
マザーモデル(親モデル)の均衡:
AD-AS曲線(総需要総供給曲線)
物価|
水準| \ /AS
P | \ /
| \E/
P0|-------X
| /|\
| / | \
| / | \AD
| |
|_______|___________
Y0 所得、生産(Y)
(1~5)総需要↘︎(3,4,5は条件を示す恒等式)
(6,7)総供給↗︎
AD-AS曲線(総需要総供給曲線)
物価|
水準| \ /AS
P | \ /
| \E/
P0|-------X
| /|\
| / | \
| / | \AD
| |
|_______|___________
Y0 所得、生産(Y)
(1~5)総需要↘︎(3,4,5は条件を示す恒等式)
(6,7)総供給↗︎
マザーモデルの構造 マンキューのマザーモデルは,次の7つの式から構成される。
(1)Y=C(Y-T)+I(r)+G+NX(ε) 0<C'<1 , I'<0, NX'>0 財市場の均衡383頁図
(2)M/P=L(i,Y) Li<0,LY>0 貨幣市場の均衡383頁図
(3)NX(ε)=CF(r-r*) CF'<0 外国為替市場の均衡397頁
(4) i=r+π^e 実質利子率と名目利率の関係160頁[フィッシャー方程式]
(5)ε=eP*/P 実質為替レートと名目為替レートの関係217頁
(6)Y=Y¯+α(P-EP) α<0 [P=Pe+1/α( Y-Y¯ )]総供給469頁図
(7)Y¯=F(K¯,L¯) FK, FL>0 ,FKK, FLL<0 産出の自然率382頁
ここで,Yは実質国民所得ないしは実質国内総生産(GDP),Y¯は実質国民所得の自然水準,
rは実質利子率,iは名目利子率,εは実質為替レート,eは名目為替レート,Pは物価水準である。
これら7つの変数(Y,Y¯,r,i,ε,e,P)をモデルの内生変数とする。
さらに,Mは名目貨幣供給量(マネーサプライ),Gは実質政府支出,Tは実質租税収入,
Kは資本ストック,Nは労働雇用量,r*は外国の実質利子率,P*は外国の物価水準,
π^eは期待インフレ率,P^eは期待物価水準である。これら9つの変数(M,G,T,K,
N,r*,P*, π^e,P^e)は,内生変数に影響を及ぼす外生変数とする。なお,一般的には,
期待変数π^e,P^eはさまざまな変数の現在値や将来値の予想にも依存するが,その場合,
モデルはかなり複雑になってしまうので,ここでは単純化を図り,期待変数π^e,P^eは
単に外生変数として扱われている。
__
(1)
(1)
Y=C(Y-T)+I(r)+G+NX(ε) , 0<C'<1 , I'<0, NX'>0
(1)式は財市場の均衡を示す「IS関数」である。自国の財の総供給(総生産)Yが総需要C+I+G+NX,つまり消費Cと投資Iと政府支出Gと純輸出NXの合計に等しくなることを示す。ここで,消費は可処分所得Y-Tに依存し,限界消費性向Cは正であるが1より小さい(0<C'<1)。また,投資は実質利子率rが低下するにつれて増加する(I'<0)。さらに,純輸出(輸出-輸入)は実質為替レートε(=eP*/P)の上昇に応じて増加する(NX'>0)。
(1)
参考:NAMs出版プロジェクト: ケインジアンの交差図
http://nam-students.blogspot.jp/2015/03/blog-post_12.html
マンキューマクロ経済学入門篇1:3:8,308頁,邦訳第2版276頁
8-7図 IS曲線の導出参照
(b)ケインジアンの交差図
支出|
| /
| /ー
| _ー_ー
| _ー/ー
|_ー_ー |
⬇︎_ー/| |
| / | |
|45度|_|_______
Y2⬅︎Y1 所得・生産
| |
| |
利| (a)投資関数 利| | | (c)IS曲線
子| 子| | |
率| 率|I | |
| \ | \| |
r2___\___________|___\ |
⬆︎| |\ ⬆︎| |\|
r1___|_\_________|___|_\ S
| | |\ | | |\_
|___|_|______ |___|_|_______
Ir2⬅︎Ir1 投資 Y2⬅︎Y1 所得・生産
(a)利子率が上昇すると、計画投資I(r1)は減少する。
(b)(a)における計画投資I(r1)の減少は、計画支出関数を下方へシフトさせ、
その結果、所得はY1からY2に減少する。
(c)IS曲線(c)は、利子率(a)と所得水準(b)の関係をまとめたもの。
http://nam-students.blogspot.jp/2015/03/blog-post_12.html
マンキューマクロ経済学入門篇1:3:8,308頁,邦訳第2版276頁
8-7図 IS曲線の導出参照
(b)ケインジアンの交差図
支出|
| /
| /ー
| _ー_ー
| _ー/ー
|_ー_ー |
⬇︎_ー/| |
| / | |
|45度|_|_______
Y2⬅︎Y1 所得・生産
| |
| |
利| (a)投資関数 利| | | (c)IS曲線
子| 子| | |
率| 率|I | |
| \ | \| |
r2___\___________|___\ |
⬆︎| |\ ⬆︎| |\|
r1___|_\_________|___|_\ S
| | |\ | | |\_
|___|_|______ |___|_|_______
Ir2⬅︎Ir1 投資 Y2⬅︎Y1 所得・生産
(a)利子率が上昇すると、計画投資I(r1)は減少する。
(b)(a)における計画投資I(r1)の減少は、計画支出関数を下方へシフトさせ、
その結果、所得はY1からY2に減少する。
(c)IS曲線(c)は、利子率(a)と所得水準(b)の関係をまとめたもの。
___
(2)
M/P=L(i,Y), Li<0,LY>0
(2)式は貨幣市場の均衡を示す「LM関数」である。流動性選好説にしたがい,実質貨幣需要Lは名目利子率iが上昇すると減少し(Li<0),所得Yが上昇すると増加する(LY>0)。そして,この実質貨幣需要L(i, Y)は,利子率の水準が調整されることにより実質貨幣供給M/Pと等しくなり,そのときに貨幣市場の均衡が実現する。
(2)式は貨幣市場の均衡を示す「LM関数」である。流動性選好説にしたがい,実質貨幣需要Lは名目利子率iが上昇すると減少し(Li<0),所得Yが上昇すると増加する(LY>0)。そして,この実質貨幣需要L(i, Y)は,利子率の水準が調整されることにより実質貨幣供給M/Pと等しくなり,そのときに貨幣市場の均衡が実現する。
(2)参考
図8-11 LM曲線の導出(同316頁参照)
利| (a)投資関数 利| (b)LM曲線
子| 子|
率| | 率| | |
|\➡︎\| | | |/
r2_\_\_________r2|___|_|
⬆︎| \|\ ⬆︎| |/|
r1___\_\_______r1|___|_|
| |\ \ | _/| |
|___|________ |___|_|_______
-m/p 実質貨幣残高(M/P) Y1 Y2 所得・生産
所得が増加すると、貨幣需要は増加し、したがって利子率はr1からr2へと上昇する。
貨幣債券市場(ストック)が均衡するためには、Y,iの2変数は、LM上になければならない。
財市場(フロー)が均衡するためには、IS上になければならない(吉川洋『マクロ経済学』99頁)。
利| (a)投資関数 利| (b)LM曲線
子| 子|
率| | 率| | |
|\➡︎\| | | |/
r2_\_\_________r2|___|_|
⬆︎| \|\ ⬆︎| |/|
r1___\_\_______r1|___|_|
| |\ \ | _/| |
|___|________ |___|_|_______
-m/p 実質貨幣残高(M/P) Y1 Y2 所得・生産
所得が増加すると、貨幣需要は増加し、したがって利子率はr1からr2へと上昇する。
貨幣債券市場(ストック)が均衡するためには、Y,iの2変数は、LM上になければならない。
財市場(フロー)が均衡するためには、IS上になければならない(吉川洋『マクロ経済学』99頁)。
(2)前提
図9-9・流動性選好理論
利子率
r |
| \ |供給
| \ |
| \ |
| \ |
| \|
均衡 |・・・・・・\
利子率| |\需要L(r)
| |
|______|________
M¯/P¯ 実質貨幣残高(M/P)
r |
| \ |供給
| \ |
| \ |
| \ |
| \|
均衡 |・・・・・・\
利子率| |\需要L(r)
| |
|______|________
M¯/P¯ 実質貨幣残高(M/P)
実質貨幣残高の需要と供給が利子率を決定する.実質貨幣残高の供給は利
子率に依存しないので,供給曲線は垂直である.利子率の上昇は貨幣保有の
費用を増大させ,したがって貨幣需要量を減少させるので,需要曲線は右下
がりである.均衡利子率において,実質貨幣残高の需要量と供給量は等しい.
(マンキューマクロ入門篇第9章 総需要1:IS-LMモデルの構築 355頁)前半
____
(3)NX(ε)=CF(r-r*) ,CF'<0
(3)式は「外国為替市場の均衡条件」で,純輸出NXと純資本流出(資本流出-資本流入,対外純投資とも言われる)CFが等しくなることを表す。たとえば,純輸出がプラスの場合,外国為替市場では自国通貨がネットで見て需要(外国通貨が供給)される。また,純資本流出がプラスであれば,自国通貨が供給(外国通貨が需要)される。したがって,純輸出と純資本流出が一致するときに,外国通貨の供給と需要が等しくなり,外国為替市場は均衡することになる。なお,純資本流出は,自国利子率rが外国利子率r*に比べて高くなるにつれて減少する(CF'<0)。
(3)前提
図6-2・小国開放経済における貯蓄と投資
実質利子率
r |
| 貿易黒字 S
r*|・\←NX→|・・・・・・・
@世界| \ |
利子率| \ |
| \ |
利子率| \|
@閉鎖|・・・・・・\
経済| |\I(r)
| |
|______|________
投資(I),貯蓄(S)
閉鎖経済では,貯蓄と投資が均衡するように利子率が調整される.小
国開放経済では,利子率は世界の金融市場で決定される.貯蓄と投資の
差額が貿易収支を決める.この図では,世界利子率の下で貯蓄が投資を
上回っているので,貿易黒字が生じている.
(マンキューマクロ入門篇第6章 開放経済 205頁)
図6-2・小国開放経済における貯蓄と投資
実質利子率
r |
| 貿易黒字 S
r*|・\←NX→|・・・・・・・
@世界| \ |
利子率| \ |
| \ |
利子率| \|
@閉鎖|・・・・・・\
経済| |\I(r)
| |
|______|________
投資(I),貯蓄(S)
閉鎖経済では,貯蓄と投資が均衡するように利子率が調整される.小
国開放経済では,利子率は世界の金融市場で決定される.貯蓄と投資の
差額が貿易収支を決める.この図では,世界利子率の下で貯蓄が投資を
上回っているので,貿易黒字が生じている.
(マンキューマクロ入門篇第6章 開放経済 205頁)
(4)
i=r+π^e
(4)式は名目利子率iと実質利子率rの関係を表す「フィッシャー方程式」である。名目利子率は,実質利子率と期待インフレ率π^eの和に等しいことを示す。言い換えれば,実質利子率rは名目利子率iから期待インフレ率π^eを差し引いた値である。
i=r+π^e
(4)式は名目利子率iと実質利子率rの関係を表す「フィッシャー方程式」である。名目利子率は,実質利子率と期待インフレ率π^eの和に等しいことを示す。言い換えれば,実質利子率rは名目利子率iから期待インフレ率π^eを差し引いた値である。
(4)参考
流動性の罠の発生メカニズム
名目利率率| /
i | /
| /|
| / |
| /i=π+r^n フィッシャー方程式
| / |
| / |
| / |
| /| |
| / | |
|/ | |
| | |
/45度_|_____|_______
(r実質利子率+) πインフレ率
i | /
| /|
| / |
| /i=π+r^n フィッシャー方程式
| / |
| / |
| / |
| /| |
| / | |
|/ | |
| | |
/45度_|_____|_______
(r実質利子率+) πインフレ率
政策ルールの推計式はより急勾配。
目標インフレ率はテイラールールによりさらに急勾配(右→左に角度を保ちつつ低下するのが観測される)。
もう一つのブラード論文 - himaginary’s diary
テイラー原理(マンキューマクロ応用篇139頁参照)
(5)
ε=eP*/P
ε=eP*/P
(5)式は「実質為替レートの定義式」であり,実質為替レートεと名目為替レートeの関係を表す。ここで,名目為替レートとは,自国通貨建て為替レート(たとえば,1ドル当たりの円の相場)のことである。この名目為替レートe に,外国と自国の物価水準の比率P*/Pを掛けた値が,実質為替レートである。したがって,実質為替レートとは,自国の財を基準とした外国の財の相対価格であり,外国の財1単位が何単位の自国の財と交換できるかを示す。
(5)前提
図5-5 貨幣・物価・利子率の間の連関関係
貨幣供給➡︎━━━┓
(マネーサプライ)┃
┣➡︎物価水準━━➡︎インフレ率━━➡︎名目利子率
貨幣需要➡︎━━━┛ ┃
⬆︎ ┃
┗・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━┛
この図は,貨幣と物価と利子率の間の連関関係を示している.貨幣供給と貨幣需
要とが合わさって,均衡物価水準を決定する.物価水準の変化がインフレ率を決め
る.インフレ率は名目利子率に影響する.名目利子率は貨幣保有のコストなので,
名目利子率は貨幣需要に影響を及ぼしうる. この(点線で示された)最後の連関は,
単純な貨幣数量説には含まれていない.
貨幣供給➡︎━━━┓
(マネーサプライ)┃
┣➡︎物価水準━━➡︎インフレ率━━➡︎名目利子率
貨幣需要➡︎━━━┛ ┃
⬆︎ ┃
┗・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━┛
この図は,貨幣と物価と利子率の間の連関関係を示している.貨幣供給と貨幣需
要とが合わさって,均衡物価水準を決定する.物価水準の変化がインフレ率を決め
る.インフレ率は名目利子率に影響する.名目利子率は貨幣保有のコストなので,
名目利子率は貨幣需要に影響を及ぼしうる. この(点線で示された)最後の連関は,
単純な貨幣数量説には含まれていない.
(マンキューマクロ入門篇第5章インフレーション:原因と影響と社会的コスト167頁
(5)試作
e=ε×P/P*
名目為替レート /
e | /
| /|
| / |
| /実質為替レートの定義式ε=eP*/P
| / | (P*/Pは外国と自国の物価水準の比率)
| / |
| / |
| /| |
| / | |
|/ | |
| | |
/45度_|_____|_______
実質為替レートε=eP*/P
e=ε×P/P*
名目為替レート /
e | /
| /|
| / |
| /実質為替レートの定義式ε=eP*/P
| / | (P*/Pは外国と自国の物価水準の比率)
| / |
| / |
| /| |
| / | |
|/ | |
| | |
/45度_|_____|_______
実質為替レートε=eP*/P
____
(6)
Y=Y¯+α(P-Pe) , α<0 [アメリカ式記載方?]
(6)式は物価水準Pと総生産Yの関係を表す「総供給関数」である。現実の物価水準が期待物価水準を上回るときには(P>Pe),総生産は自然水準より大きくなる(Y>Y¯)。反対に,現実の物価水準が期待物価水準を下回るときには(P<Pe),総生産は自然水準より小さくなる(Y<Y¯)。そして,現実の物価水準が期待物価水準に一致するとき(P=Pe),総生産は自然水準に等しくなる( Y=Y¯)。ここで,パラメーターαは,生産が物価水準の予想外の変化にどれだけ反応するかを示す係数である。また,(6)式は,
P=Pe+1/α( Y-Y¯ )
と表せるから,αの逆数が総供給曲線の傾きを表すことがわかる。
(6)式は物価水準Pと総生産Yの関係を表す「総供給関数」である。現実の物価水準が期待物価水準を上回るときには(P>Pe),総生産は自然水準より大きくなる(Y>Y¯)。反対に,現実の物価水準が期待物価水準を下回るときには(P<Pe),総生産は自然水準より小さくなる(Y<Y¯)。そして,現実の物価水準が期待物価水準に一致するとき(P=Pe),総生産は自然水準に等しくなる( Y=Y¯)。ここで,パラメーターαは,生産が物価水準の予想外の変化にどれだけ反応するかを示す係数である。また,(6)式は,
P=Pe+1/α( Y-Y¯ )
と表せるから,αの逆数が総供給曲線の傾きを表すことがわかる。
(6)
短期の総供給線:
物価水準(P)
| 長期総供給 /
| | /Y=Y¯+α(P-EP)
| | /
P>EP| | /短期総供給
| |/
P=EP|・・・・/
| /|
P<EP| / |
| / |
|/ |
|____|_______
Y¯ 所得・生産(Y)
| 長期総供給 /
| | /Y=Y¯+α(P-EP)
| | /
P>EP| | /短期総供給
| |/
P=EP|・・・・/
| /|
P<EP| / |
| / |
|/ |
|____|_______
Y¯ 所得・生産(Y)
産出量は、物価水準Pが期待物価水準EPから乖離すると、自然率Y'から乖離する。
パラメーターαは,生産が物価水準の予想外の変化にどれだけ反応するかを示す係数である。
(マンキューマクロ入門篇469頁)
___
(7)
Y¯=F(K¯,L¯) , FK, FL>0 ,FKK, FLL<0
(7)式は実質国民所得の自然水準Y¯に関する「マクロ生産関数」である。実質国民所得の自然水準は,資本ストックと労働雇用量をそれぞれK¯,L¯ だけ投入することにより実現する。なお,資本の限界生産物と労働の限界生産物はいずれも正であるが(FK, FL>0),ともに逓減する(FKK, FLL<0)。
Y¯=F(K¯,L¯) , FK, FL>0 ,FKK, FLL<0
(7)式は実質国民所得の自然水準Y¯に関する「マクロ生産関数」である。実質国民所得の自然水準は,資本ストックと労働雇用量をそれぞれK¯,L¯ だけ投入することにより実現する。なお,資本の限界生産物と労働の限界生産物はいずれも正であるが(FK, FL>0),ともに逓減する(FKK, FLL<0)。
(7)
生産関数
生産量| F(K¯ ,L¯ )
(Y)| o o
| o_IMPL
| o 1
| o_IMPL
| o 1
| oI
| o_IMPL
| o 1
|________________
労働量(L)
この曲線は,資本量を一定としたときに,生産量が労働投入とどの
ような関係にあるかを示したものである.労働の限界生産力(MPL)
は,労働投入が1単位増えたときの生産量の増加分である.労働量が
増えるにつれて,生産関数は徐々になだらかになる.このことは,限
界生産力逓減を意味している.
(マンキューマクロ経済学入門篇第3章国民所得:どこから来てどこへ行くのか 77頁)
生産関数
生産量| F(K¯ ,L¯ )
(Y)| o o
| o_IMPL
| o 1
| o_IMPL
| o 1
| oI
| o_IMPL
| o 1
|________________
労働量(L)
この曲線は,資本量を一定としたときに,生産量が労働投入とどの
ような関係にあるかを示したものである.労働の限界生産力(MPL)
は,労働投入が1単位増えたときの生産量の増加分である.労働量が
増えるにつれて,生産関数は徐々になだらかになる.このことは,限
界生産力逓減を意味している.
(マンキューマクロ経済学入門篇第3章国民所得:どこから来てどこへ行くのか 77頁)
______
( 経済学、リンク::::::::::)
AD-AS曲線(『らくらくマクロ経済学入門』茂木喜久雄)、経済循環図(中谷巌)
http://nam-students.blogspot.jp/2015/09/ad-as.html
NAMs出版プロジェクト: フロー循環図
http://nam-students.blogspot.jp/2015/08/blog-post_38.html
AD-AS曲線(『らくらくマクロ経済学入門』茂木喜久雄)、経済循環図(中谷巌)
http://nam-students.blogspot.jp/2015/09/ad-as.html
NAMs出版プロジェクト: フロー循環図
http://nam-students.blogspot.jp/2015/08/blog-post_38.html
フィッシャー方程式x交換方程式○ルール○
フィッシャー方程式 もう一つのブラード論文 - himaginary’s diary
大国開放経済の短期モデル
_________________________
|IS—LM分析 |
__________ | ___________ __________ |
|労働市場 |||貨幣市場 ||財市場 ||
| 労働需要_ ||| 貨幣需要_ || 総需要_ 国民||
| |_物価||| |_利子率|| |_所得||
| 労働供給_| ||| 貨幣供給_| || 総供給_| ||
|__________|||___________||__________||
| | LM曲線 IS曲線 |
| |______|_________|________|
| |_________|
| |(2本のグラフを1本へ)
総供給曲線 総需要曲線
(AS曲線) (AD曲線)
|_________________|
|
国民所得
物価
図8-17 短期的変動の理論
ケイン
ジアンの➡︎IS曲線➡︎
交差図 ⬇︎
➡︎IS-LM➡︎総需要➡︎
➡︎ モデル 曲線 ⬇︎
⬆︎ ➡︎総需要- ➡︎短期的経済
流動性➡︎LM曲線➡︎ ➡︎総供給モデル 変動の説明
選好理論 総供給 ⬆︎
曲線➡︎
(マンキューマクロ経済学1入門篇邦訳第3版319頁,第2版1:8:3-289頁,第4版9:3-362頁)
(1~5)総需要↘︎
(6,7)総供給↗︎
ケイン
ジアンの➡︎IS曲線➡︎
交差図 ⬇︎
➡︎IS-LM➡︎総需要➡︎
➡︎ モデル 曲線 ⬇︎
⬆︎ ➡︎総需要- ➡︎短期的経済
流動性➡︎LM曲線➡︎ ➡︎総供給モデル 変動の説明
選好理論 総供給 ⬆︎
曲線➡︎
(マンキューマクロ経済学1入門篇邦訳第3版319頁,第2版1:8:3-289頁,第4版9:3-362頁)
(1~5)総需要↘︎
(6,7)総供給↗︎
マザーモデル(親モデル)の均衡:
AD-AS曲線(総需要総供給曲線)
AD-AS曲線(総需要総供給曲線)
物価|
参考:
マンキュー『マクロ経済学』のマザーモデル 嶋村紘輝
[期待値の記載方がExではなくx^eになっている]
邦訳マンキューマクロ経済学1入門篇第4版2017#12,494頁参照
2009
p.405
マザーモデルの構造 マンキューのマザーモデルは,次の7つの式から構成される。
(1)Y=C(Y-T)+I(r)+G+NX(ε) 0<C'<1 , I'<0, NX'>0 財市場の均衡邦訳第4版383頁図
(2)M/P=L(i,Y) Li<0,LY>0 貨幣市場の均衡383頁図
(3)NX(ε)=CF(r-r*) CF'<0 外国為替市場の均衡397頁
(4) i=r+Eπ 実質利子率と名目利率の関係160頁[フィッシャー方程式]
(5)ε=eP*/P 実質為替レートと名目為替レートの関係217頁
(6)Y=Y¯+α(P-EP) α<0 [P=Pe+1/α( Y-Y¯ )]総供給469頁図
(7)Y¯=F(K¯,L¯) FK, FL>0 ,FKK, FLL<0 産出の自然率382頁
Yは実質国民所得ないしは実質国内総生産(GDP),
Y¯は実質国民所得の自然水準,
rは実質利子率,
iは名目利子率,
εは実質為替レート,
eは名目為替レート,
Pは物価水準である。
これら7つの変数(Y,Y¯,r,i,ε ,e,P)をモデルの内生変数とする。
さらに,
Mは名目貨幣供給量(マネーサプライ),
Gは実質政府支出,
Tは実質租税収入,
Kは資本ストック,
Nは労働雇用量,
r*は外国の実質利子率,
P*は外国の物価水準,
π^eは期待インフレ率,[Eπ?]
P^eは期待物価水準 [EP?]
である。
これら9つの変数(M,G,T,K,N,r*,P*, π^e[Eπ],P^e[EP])は,
内生変数に影響を及ぼす外生変数とする。なお,一般的には,
期待変数π^e,P^eはさまざまな変数の現在値や将来値の予想にも依存するが,その場合,
モデルはかなり複雑になってしまうので,ここでは単純化を図り,期待変数π^e,P^eは
単に外生変数として扱われている。
[純輸出NX、純資本流出(資本流出-資本流入,対外純投資とも言われる)CF]
(4) i=r+π 160頁
(5)ε=e×P*/P 217頁
図5-5 貨幣・物価・利子率の間の連関関係
貨幣供給➡︎━━━┓
(マネーサプライ)┃ P π i
┣➡︎物価水準━━➡︎インフレ率━━➡︎名目利子率
貨幣需要➡︎━━━┛ ┃
⬆︎ ┃
┗・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━┛
この図は,貨幣と物価と利子率の間の連関関係を示している.貨幣供給と貨幣需
要とが合わさって,均衡物価水準を決定する.物価水準の変化がインフレ率を決め
る.インフレ率は名目利子率に影響する.名目利子率は貨幣保有のコストなので,
名目利子率は貨幣需要に影響を及ぼしうる. この(点線で示された)最後の連関は,
単純な貨幣数量説には含まれていない. (マンキューマクロ入門篇167頁)
参考:
マクロ入門編邦訳第3版447頁より(こちらも邦訳第2版にはない)
図11-6 モデルの相互関係
すべてのモデルの親モデル
(第11章補論)[邦訳第4版では12章]
___古典派__|__ケイジアン_
_閉鎖|開放_ __閉鎖|開放_
| | | |
古典派の閉鎖経済 | IS-LMモデル☆☆☆ |
(第3章・第4章)☆ | (第8章・第9章)@ |
| |流通速度一定 |
| 基本的な |
_小国|大国_ AD-ASモデル |
| | (第7章)☆☆ |
古典派の 古典派の |
小国開放経済 大国開放経済 |
(第5章) (第5章補論) |
________小国|大国_
_変動相場制|固定相場制_ |
| | 大国開放経済の
変動相場制下の 固定相場制下の 短期モデル
マンデル=フレミング マンデル=フレミング (第10章補論)
モデル(第10章) モデル(第10章) ☆☆☆☆
この概念図は補論で示した包括的な大モデルがこれまでの諸章で学んだより小さ
くて簡単なモデルとどう関係しているかを示している。
1.古典派かケインジアンか?
古典派の特殊ケース(EP=Pあるいはa=0,したがって産出が自然率水準にある場合)を望むのか,それともケインジアンの特殊ケース(aが無限大,したがって物価水準が完全に固定されている場合)を望むのかを決める.
2.閉鎖か開放か?
閉鎖経済(資本移動CFがつねにゼロの場合)を望むのか ,開放経済(CFがゼロ以外の場合)を望むのかを決める.
3.小国か大国か?
開放経済を望むのであれば,小国(CFが世界利子率r*で無限に弾力的な場合 )を望むのか,あるいは大国(国内利子率が世界利子率で決定されない場合)を望むのかを决める.
4.変動相場制か固定相場制か?
小国開放経済を考えるのであれば,為替レートが変動制(中央銀行がマネーサプライを決める場合)か,それとも固定制(中央銀行がマネーサプライの調整を許容する場合)のいずれかを决める.
5.流通速度の固定?
ケインジアンの固定価格を仮定した閉鎖経済を考える場合,流通速度が外生的に固定されている特殊ケースに焦点を当てるかどうかを决める.
図11-6 モデルの相互関係
すべてのモデルの親モデル
(第11章補論)[邦訳第4版では12章]
___古典派__|__ケイジアン_
_閉鎖|開放_ __閉鎖|開放_
| | | |
古典派の閉鎖経済 | IS-LMモデル☆☆☆ |
(第3章・第4章)☆ | (第8章・第9章)@ |
| |流通速度一定 |
| 基本的な |
_小国|大国_ AD-ASモデル |
| | (第7章)☆☆ |
古典派の 古典派の |
小国開放経済 大国開放経済 |
(第5章) (第5章補論) |
________小国|大国_
_変動相場制|固定相場制_ |
| | 大国開放経済の
変動相場制下の 固定相場制下の 短期モデル
マンデル=フレミング マンデル=フレミング (第10章補論)
モデル(第10章) モデル(第10章) ☆☆☆☆
この概念図は補論で示した包括的な大モデルがこれまでの諸章で学んだより小さ
くて簡単なモデルとどう関係しているかを示している。
1.古典派かケインジアンか?
古典派の特殊ケース(EP=Pあるいはa=0,したがって産出が自然率水準にある場合)を望むのか,それともケインジアンの特殊ケース(aが無限大,したがって物価水準が完全に固定されている場合)を望むのかを決める.
2.閉鎖か開放か?
閉鎖経済(資本移動CFがつねにゼロの場合)を望むのか ,開放経済(CFがゼロ以外の場合)を望むのかを決める.
3.小国か大国か?
開放経済を望むのであれば,小国(CFが世界利子率r*で無限に弾力的な場合 )を望むのか,あるいは大国(国内利子率が世界利子率で決定されない場合)を望むのかを决める.
4.変動相場制か固定相場制か?
小国開放経済を考えるのであれば,為替レートが変動制(中央銀行がマネーサプライを決める場合)か,それとも固定制(中央銀行がマネーサプライの調整を許容する場合)のいずれかを决める.
5.流通速度の固定?
ケインジアンの固定価格を仮定した閉鎖経済を考える場合,流通速度が外生的に固定されている特殊ケースに焦点を当てるかどうかを决める.
E=期待値、P=価格
a=財・サービスの需要の実質利子率に対する反応
CF=純資本流出
CF=純資本流出
上昇(インフレ)貨幣優勢→ 利 子 率 ←財優勢(デフレ)下降
財の需要 財・サービス 財の供給 お金の流れ------➡︎D市場S⬅︎---------
|支出 均衡点E_\/ 販売された財・|
(=GDP) /\ サービス|
| -------⬅︎S D➡︎------- |
| |購入された ⬇︎⬆︎ 収入| |
| |財・サービス 消費税|補助金 (=GDP) |
| C消費の決定 |政府購入 産出| |
| | ⬅︎生活保護-- || | Y財サービスの生産
⬆︎ ⬇︎(⬅︎短期国債-➡︎)||(---助成金➡︎ ⬇︎ ⬆︎
\ / ---所得税➡︎【政府】⬅︎保険・法人税)\ /
【家\計】 公的貯蓄|⬆︎政府赤字 【企/業】Y=F(K.L)
/ \ ⬅︎利子・貸付け ⬇︎|(----融資➡︎ / \
⬇︎ ⬆︎ -預金・利息➡︎【銀行】⬅︎利息・取付け)⬆︎ ⬇︎
K,L| 金融 | wL,rK
資| | --民間貯蓄➡︎ 市場 ➡︎投資⬆︎ | 賃金,利子・配当
本| | 生産へ| |の支払い
と| (GDP=)所得 生産要素 の投入| |
労| -------⬅︎D市場S➡︎------- |
働| E_\/均衡点 賃金・地代|
の|労働・土地・資本 /\ ・利潤(=GDP)
供 ---------➡︎S D⬅︎---------
給 労働の需要
生産と分配:Y=wL+rK
生産と支出:Y=C
C,Y,L,Kといった記号は、麻生良文ミクロ経済学2012年5頁「経済循環図」参照
(1)(2)
参考:NAMs出版プロジェクト: ケインジアンの交差図
http://nam-students.blogspot.jp/2015/03/blog-post_12.html
マンキューマクロ経済学入門篇1:3:8,308頁,邦訳第2版276頁
8-7図 IS曲線の導出参照
(b)ケインジアンの交差図
支出|
| /
| /ー
| _ー_ー
| _ー/ー
|_ー_ー |
⬇︎_ー/| |
| / | |
|45度|_|_______
Y2⬅︎Y1 所得・生産
| |
| |
利| (a)投資関数 利| | | (c)IS曲線
子| 子| | |
率| 率|I | |
| \ | \| |
r2___\___________|___\ |
⬆︎| |\ ⬆︎| |\|
r1___|_\_________|___|_\ S
| | |\ | | |\_
|___|_|______ |___|_|_______
Ir2⬅︎Ir1 投資 Y2⬅︎Y1 所得・生産
(a)利子率が上昇すると、計画投資I(r1)は減少する。
(b)(a)における計画投資I(r1)の減少は、計画支出関数を下方へシフトさせ、
その結果、所得はY1からY2に減少する。
(c)IS曲線(c)は、利子率(a)と所得水準(b)の関係をまとめたもの。
図8-11 LM曲線の導出(同316頁参照)
利| (a)投資関数 利| (b)LM曲線
子| 子|
率| | 率| | |
|\➡︎\| | | |/
r2_\_\_________r2|___|_|
⬆︎| \|\ ⬆︎| |/|
r1___\_\_______r1|___|_|
| |\ \ | _/| |
|___|________ |___|_|_______
-m/p 実質貨幣残高(M/P) Y1 Y2 所得・生産
所得が増加すると、貨幣需要は増加し、したがって利子率はr1からr2へと上昇する。
貨幣債券市場(ストック)が均衡するためには、Y,iの2変数は、LM上になければならない。
財市場(フロー)が均衡するためには、IS上になければならない(吉川洋『マクロ経済学』99頁)。
(4)関連
自然利子率関連
https://www.boj.or.jp/research/wps_rev/lab/lab18j02.htm/
(5)関連
https://slidesplayer.net/slide/11601727/
自然利子率関連
https://www.boj.or.jp/research/wps_rev/lab/lab18j02.htm/
(5)関連
https://slidesplayer.net/slide/11601727/
短期の総供給線:
物価水準(P)
| 長期総供給 /
| | /Y=Y¯+α(P-EP)
| | /
P>EP| | /短期総供給
| |/
P=EP|・・・・/
| /|
P<EP| / |
| / |
|/ |
|____|_______
Y¯ 所得・生産(Y)
産出量は、物価水準Pが期待物価水準EPから乖離すると、自然率Y'から乖離する。
パラメーターαは,生産が物価水準の予想外の変化にどれだけ反応するかを示す係数である。
マンキュー
図11-7 総需要のシフトはどのように短期変動を引き起こすか
物価水準(P)
| | AS2
| \ | /
| \ | /
| \|/
P3|ー\ーーーーーXC ←/AS1
| \ /|\↖︎ /
| \ / | \ /
P2|ーーーーXーー|ーーXB
| / \ | /|\
| / \|/↗︎| \
P1|-/ーーーーAX | →\AD2
| /|\ |
| / | \|
| / | \AD1
| | |
|_______|__|_________
| →Y2 所得、生産(Y)
Y1=Y3=Y
いま経済が長期均衡点Aから出発するとしよう.予期しない総需要の増大があると,
図11-7 総需要のシフトはどのように短期変動を引き起こすか
物価水準(P)
| | AS2
| \ | /
| \ | /
| \|/
P3|ー\ーーーーーXC ←/AS1
| \ /|\↖︎ /
| \ / | \ /
P2|ーーーーXーー|ーーXB
| / \ | /|\
| / \|/↗︎| \
P1|-/ーーーーAX | →\AD2
| /|\ |
| / | \|
| / | \AD1
| | |
|_______|__|_________
| →Y2 所得、生産(Y)
Y1=Y3=Y
いま経済が長期均衡点Aから出発するとしよう.予期しない総需要の増大があると,
物価はP1からP2に上昇する.
物価水準P2は期待物価水準P1(P2e)を上回るので,経済は短期総供給曲線上を
物価水準P2は期待物価水準P1(P2e)を上回るので,経済は短期総供給曲線上を
A点からB点に移動し,生産は一時的に自然率を上回る.
長期的には期待物価水準はP3(P3e)に上昇し、短期総供給曲線は上方にシフトする.
経済は新しい長期均衡点Cに到達し,生産は自然率に戻る.
(7)関連
産出の自然率
IS-MPモデル (マンキューは批判的)
https://ja.wikipedia.org/wiki/IS-MP%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB
産出の自然率
IS-MPモデル (マンキューは批判的)
https://ja.wikipedia.org/wiki/IS-MP%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB
https://nam-students.blogspot.com/2019/04/blog-post_79.html
「¯」はマクロン (MACRON) と言います。
Y=C(Y-T)+I(r)+G+NX(ε) , 0<C'<1 , I'<0, NX'>0
M/P=L(i,Y), Li<0,LY>0
(2)式は貨幣市場の均衡を示す「LM関数」である。流動性選好説にしたがい,実質貨幣需要Lは名目利子率iが上昇すると減少し(Li<0),所得Yが上昇すると増加する(LY>0)。そして,この実質貨幣需要L(i, Y)は,利子率の水準が調整されることにより実質貨幣供給M/Pと等しくなり,そのときに貨幣市場の均衡が実現する。
NX(ε)=CF(r-r*) ,CF'<0
i=r+π^e
(4)式は名目利子率iと実質利子率rの関係を表す「フィッシャー方程式」である。名目利子率は,実質利子率と期待インフレ率π^eの和に等しいことを示す。言い換えれば,実質利子率rは名目利子率iから期待インフレ率π^eを差し引いた値である。
ε=eP*/P
(5)試作
e=ε×P/P*
名目為替レート /
e | /
| /|
| / |
| /実質為替レートの定義式ε=eP*/P
| / | (P*/Pは外国と自国の物価水準の比率)
| / |
| / |
| /| |
| / | |
|/ | |
| | |
/45度_|_____|_______
実質為替レートε=eP*/P
Y¯=F(K¯,L¯) , FK, FL>0 ,FKK, FLL<0
(7)式は実質国民所得の自然水準Y¯に関する「マクロ生産関数」である。実質国民所得の自然水準は,資本ストックと労働雇用量をそれぞれK¯,L¯ だけ投入することにより実現する。なお,資本の限界生産物と労働の限界生産物はいずれも正であるが(FK, FL>0),ともに逓減する(FKK, FLL<0)。
お金の流れ------➡︎D市場S⬅︎---------
|支出 均衡点E_\/ 販売された財・|
(=GDP) /\ サービス|
| -------⬅︎S D➡︎------- |
| |購入された ⬇︎⬆︎ 収入| |
| |財・サービス 消費税|補助金 (=GDP) |
| C消費の決定 |政府購入 産出| |
| | ⬅︎生活保護-- || | Y財サービスの生産
⬆︎ ⬇︎(⬅︎短期国債-➡︎)||(---助成金➡︎ ⬇︎ ⬆︎
\ / ---所得税➡︎【政府】⬅︎保険・法人税)\ /
【家\計】 公的貯蓄|⬆︎政府赤字 【企/業】Y=F(K.L)
/ \ ⬅︎利子・貸付け ⬇︎|(----融資➡︎ / \
⬇︎ ⬆︎ -預金・利息➡︎【銀行】⬅︎利息・取付け)⬆︎ ⬇︎
K,L| 金融 | wL,rK
資| | --民間貯蓄➡︎ 市場 ➡︎投資⬆︎ | 賃金,利子・配当
本| | 生産へ| |の支払い
と| (GDP=)所得 生産要素 の投入| |
労| -------⬅︎D市場S➡︎------- |
働| E_\/均衡点 賃金・地代|
の|労働・土地・資本 /\ ・利潤(=GDP)
供 ---------➡︎S D⬅︎---------
給 労働の需要
上昇(インフレ)貨幣優勢→ 利 子 率 ←財優勢(デフレ)下降
輸入
財の需要 財・サービス 財の供給
お金の流れ------➡︎D市場S⬅︎---------
|支出 均衡点E_\/ 販売された財・|
(=GDP) /\ サービス|
| -------⬅︎S D➡︎------- |
| |購入された ⬇︎⬆︎ 収入| |
| |財・サービス 消費税|補助金 (=GDP) |
| | |政府購入 産出| |
| | ⬅︎生活保護-- || | |輸出
⬆︎ ⬇︎(⬅︎短期国債-➡︎)||(---助成金➡︎ ⬇︎ ⬆︎
\ / ---所得税➡︎【政府】⬅︎保険・法人税)\ /
【家\計】 公的貯蓄|⬆︎政府赤字 【企/業】
/ \ ⬅︎利子・貸付け ⬇︎|(----融資➡︎ / \
⬇︎ ⬆︎ -預金・利息➡︎【銀行】⬅︎利息・取付け)⬆︎ ⬇︎
| | 金融 | |
| | --民間貯蓄➡︎ 市場 ➡︎投資⬆︎ | |
| | 生産へ| |
| (GDP=)所得 生産要素 の投入| |
| -------⬅︎D市場S➡︎------- |
| E_\/均衡点 賃金・地代|
|労働・土地・資本 /\ ・利潤(=GDP)
---------➡︎S D⬅︎---------
労働の供給 労働の需要
限界効用を予算線において最大化させたものをプロットしたのが需要曲線。?
等費用曲線で費用最小化したものをプロットしたのが供給曲線。?
■消費部門:
・ 支出面からみた国内総生産(総支出):消費(60)+貯蓄(25)+所得税(10)+法人税(5)=100
・ 分配面からみた国内総生産(総所得):生産要素からの受取り(95)+法人税(5)=100
■生産部門:
・ 生産面からみた国内総生産(産出高):生産要素への支払い(95)+法人税(5)=100
・ 生産面からみた有効需要(総需要):消費(60)+投資(17)(=融資など)+政府支出(20)(=税収15+国債購入5(=財政赤字))+貿易・サービス収支黒字(3)=100
このモデルは4つの数式であらわされます。最初はこれ(なお、ここからは利子率について名目利子率と実質利子率を区別することにします)。 までで準備がととのったので、いよいよIS-LMモデルとマンデル=フレミング・モデルを組み合わせて大国開放経済モデルを構築してみましょう。
左上のグラフをみてください。IS曲線とLM曲線を書いたグラフです。ここで注意が必要なのが縦軸が実質利子率だということと実質利子率がマイナスの領域も書かれていることです。通常、IS-LMモデルで名目利子率と実質利子率を区別する場合には名目利子率を縦軸にするのが一般的ですが、アベノミクスでは実質利子率の変化が非常に重要な役割をはたしますので、あえて実質利子率を縦軸にしています。そして実質利子率は名目利子率とはちがってマイナスになることもできるのです。
「 」でみたとおり、通常LM曲線の式は名目利子率を変数としています。ねんのため書いておきますね。
M/P = L( i, Y ) …(1)
M:名目貨幣供給、P:物価水準、M/P:実質貨幣供給、
i:名目利子率、Y:産出(=所得)
これを名目利子率と実質利子率の関係式(フィッシャー方程式といいます)
i = r + πe …(2)
r:実質利子率、πe:予想インフレ率
を使って実質利子率が変数となるように書きかえたのでした。
M/P = L( r + πe, Y ) …(3)
左上のグラフの実質利子率=r1の位置に黒い点線が書かれていますが、これは予想インフレ率πeがマイナス(=デフレ予想)の状態で、名目利子率i=0となる実質利子率をあらわしています。アベノミクス実施以前の日本では10年以上にわたってデフレがつづいていてみんながこの先もデフレだろうと予想していましたので、これは妥当な想定です。上の(2)式でi=0、πe<0とおいてみてください、r>0であることがわかりますね。ですからこの点線は実質利子率がプラスの領域にあります。
もうひとつ注意が必要なのは、潜在産出量とかかれた縦の赤い点線です。潜在産出量とは今ある生産設備や労働力のすべてを普通につかって実現できる産出量(=生産量)のことで、長期総供給曲線であらわされる産出量でもあります(長期総供給曲線についてくわしくは )。
今、青い実線のLM曲線と赤い実線のIS曲線が点E1で交わっていて、ここで均衡しています。E1の点では産出は潜在産出量よりずいぶん低い位置にありますね。ということは、生産設備や労働力のかなりの部分が使われずにあまっているということになります(生産設備についていえば「稼働率が低い」、労働力についていえば「失業率が高い」ということです)。つまり不況(=不景気)です。
みたように、普通であれば日銀が貨幣供給を増大させれば利子率が低下し、LM曲線が下にシフトしてIS曲線との交点が右上に移動し、産出量を増やす(=景気を改善する)ことができます。しかし、このグラフでは青色でかかれたLM曲線は名目利子率=0(実質利子率=r1)の線にはりついているので下にシフトさせることができません(名目利子率はマイナスになれないので)。これが金融政策がきかなくなった「流動性の罠」の状態です。
右上のグラフをみると実質利子率r1で対外純投資NFIがきまり、右下のグラフでは対外純投資NFIと純輸出NXがひとしくなるように為替レートe1がきまります。対外純投資や純輸出の水準は低く、為替レートはかなり円高になっています(グラフの下方向が円高)。
************************************
流動性の罠の説明だけでかなり長くなってしまったので、ここでいったん休憩しましょう。
つづく
「¯」はマクロン (MACRON) と言います。
マザーモデルの構造 マンキューのマザーモデルは,次の7つの式から構成される。
(1)Y=C(Y-T)+I(r)+G+NX(ε) 0<C'<1 , I'<0, NX'>0 財市場の均衡383頁図
(2)M/P=L(i,Y) Li<0,LY>0 貨幣市場の均衡383頁図
(3)NX(ε)=CF(r-r*) CF'<0 外国為替市場の均衡397頁
(4) i=r+π^e 実質利子率と名目利率の関係160頁[フィッシャー方程式]
(5)ε=eP*/P 実質為替レートと名目為替レートの関係217頁
(6)Y=Y¯+α(P-EP) α<0 [P=Pe+1/α( Y-Y¯ )]総供給469頁図
(7)Y¯=F(K¯,L¯) FK, FL>0 ,FKK, FLL<0 産出の自然率382頁
ここで,Yは実質国民所得ないしは実質国内総生産(GDP),Y¯は実質国民所得の自然水準,
rは実質利子率,iは名目利子率,εは実質為替レート,eは名目為替レート,Pは物価水準である。
これら7つの変数(Y,Y¯,r,i,ε,e,P)をモデルの内生変数とする。
さらに,Mは名目貨幣供給量(マネーサプライ),Gは実質政府支出,Tは実質租税収入,
Kは資本ストック,Nは労働雇用量,r*は外国の実質利子率,P*は外国の物価水準,
π^eは期待インフレ率,P^eは期待物価水準である。これら9つの変数(M,G,T,K,
N,r*,P*, π^e,P^e)は,内生変数に影響を及ぼす外生変数とする。なお,一般的には,
期待変数π^e,P^eはさまざまな変数の現在値や将来値の予想にも依存するが,その場合,
モデルはかなり複雑になってしまうので,ここでは単純化を図り,期待変数π^e,P^eは
単に外生変数として扱われている。
Y=C(Y-T)+I(r)+G+NX(ε) , 0<C'<1 , I'<0, NX'>0
(1)式は財市場の均衡を示す「IS関数」である。自国の財の総供給(総生産)Yが総需要C+I+G+NX,つまり消費Cと投資Iと政府支出Gと純輸出NXの合計に等しくなることを示す。ここで,消費は可処分所得Y-Tに依存し,限界消費性向Cは正であるが1より小さい(0<C'<1)。また,投資は実質利子率rが低下するにつれて増加する(I'<0)。さらに,純輸出(輸出-輸入)は実質為替レートε(=eP*/P)の上昇に応じて増加する(NX'>0)。
M/P=L(i,Y), Li<0,LY>0
(2)式は貨幣市場の均衡を示す「LM関数」である。流動性選好説にしたがい,実質貨幣需要Lは名目利子率iが上昇すると減少し(Li<0),所得Yが上昇すると増加する(LY>0)。そして,この実質貨幣需要L(i, Y)は,利子率の水準が調整されることにより実質貨幣供給M/Pと等しくなり,そのときに貨幣市場の均衡が実現する。
参考:
(2)前提
図9-9・流動性選好理論
利子率
r |
| \ |供給
| \ |
| \ |
| \ |
| \|
均衡 |・・・・・・\
利子率| |\需要L(r)
| |
|______|________
M¯/P¯ 実質貨幣残高(M/P)
r |
| \ |供給
| \ |
| \ |
| \ |
| \|
均衡 |・・・・・・\
利子率| |\需要L(r)
| |
|______|________
M¯/P¯ 実質貨幣残高(M/P)
実質貨幣残高の需要と供給が利子率を決定する.実質貨幣残高の供給は利
子率に依存しないので,供給曲線は垂直である.利子率の上昇は貨幣保有の
費用を増大させ,したがって貨幣需要量を減少させるので,需要曲線は右下
がりである.均衡利子率において,実質貨幣残高の需要量と供給量は等しい.
(マンキューマクロ入門篇第9章 総需要1:IS-LMモデルの構築 355頁)前半
NX(ε)=CF(r-r*) ,CF'<0
(3)式は「外国為替市場の均衡条件」で,純輸出NXと純資本流出(資本流出-資本流入,対外純投資とも言われる)CFが等しくなることを表す。たとえば,純輸出がプラスの場合,外国為替市場では自国通貨がネットで見て需要(外国通貨が供給)される。また,純資本流出がプラスであれば,自国通貨が供給(外国通貨が需要)される。したがって,純輸出と純資本流出が一致するときに,外国通貨の供給と需要が等しくなり,外国為替市場は均衡することになる。なお,純資本流出は,自国利子率rが外国利子率r*に比べて高くなるにつれて減少する(CF'<0)。
(3)前提
図6-2・小国開放経済における貯蓄と投資
実質利子率
r |
| 貿易黒字 S
r*|・\←NX→|・・・・・・・
@世界| \ |
利子率| \ |
| \ |
利子率| \|
@閉鎖|・・・・・・\
経済| |\I(r)
| |
|______|________
投資(I),貯蓄(S)
閉鎖経済では,貯蓄と投資が均衡するように利子率が調整される.小
国開放経済では,利子率は世界の金融市場で決定される.貯蓄と投資の
差額が貿易収支を決める.この図では,世界利子率の下で貯蓄が投資を
上回っているので,貿易黒字が生じている.
(マンキューマクロ入門篇第6章 開放経済 205頁)
図6-2・小国開放経済における貯蓄と投資
実質利子率
r |
| 貿易黒字 S
r*|・\←NX→|・・・・・・・
@世界| \ |
利子率| \ |
| \ |
利子率| \|
@閉鎖|・・・・・・\
経済| |\I(r)
| |
|______|________
投資(I),貯蓄(S)
閉鎖経済では,貯蓄と投資が均衡するように利子率が調整される.小
国開放経済では,利子率は世界の金融市場で決定される.貯蓄と投資の
差額が貿易収支を決める.この図では,世界利子率の下で貯蓄が投資を
上回っているので,貿易黒字が生じている.
(マンキューマクロ入門篇第6章 開放経済 205頁)
i=r+π^e
(4)式は名目利子率iと実質利子率rの関係を表す「フィッシャー方程式」である。名目利子率は,実質利子率と期待インフレ率π^eの和に等しいことを示す。言い換えれば,実質利子率rは名目利子率iから期待インフレ率π^eを差し引いた値である。
(4)参考
流動性の罠の発生メカニズム
名目利率率| /
i | /
| /|
| / |
| /i=π+r^n フィッシャー方程式
| / |
| / |
| / |
| /| |
| / | |
|/ | |
| | |
/45度_|_____|_______
(r実質利子率+) πインフレ率
i | /
| /|
| / |
| /i=π+r^n フィッシャー方程式
| / |
| / |
| / |
| /| |
| / | |
|/ | |
| | |
/45度_|_____|_______
(r実質利子率+) πインフレ率
政策ルールの推計式はより急勾配。
目標インフレ率はテイラールールによりさらに急勾配(右→左に角度を保ちつつ低下するのが観測される)。
もう一つのブラード論文 - himaginary’s diary
ε=eP*/P
(5)式は「実質為替レートの定義式」であり,実質為替レートεと名目為替レートeの関係を表す。ここで,名目為替レートとは,自国通貨建て為替レート(たとえば,1ドル当たりの円の相場)のことである。この名目為替レートe に,外国と自国の物価水準の比率P*/Pを掛けた値が,実質為替レートである。したがって,実質為替レートとは,自国の財を基準とした外国の財の相対価格であり,外国の財1単位が何単位の自国の財と交換できるかを示す。
(5)前提
図5-5 貨幣・物価・利子率の間の連関関係
貨幣供給➡︎━━━┓
(マネーサプライ)┃
┣➡︎物価水準━━➡︎インフレ率━━➡︎名目利子率
貨幣需要➡︎━━━┛ ┃
⬆︎ ┃
┗・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━┛
この図は,貨幣と物価と利子率の間の連関関係を示している.貨幣供給と貨幣需
要とが合わさって,均衡物価水準を決定する.物価水準の変化がインフレ率を決め
る.インフレ率は名目利子率に影響する.名目利子率は貨幣保有のコストなので,
名目利子率は貨幣需要に影響を及ぼしうる. この(点線で示された)最後の連関は,
単純な貨幣数量説には含まれていない.
貨幣供給➡︎━━━┓
(マネーサプライ)┃
┣➡︎物価水準━━➡︎インフレ率━━➡︎名目利子率
貨幣需要➡︎━━━┛ ┃
⬆︎ ┃
┗・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━┛
この図は,貨幣と物価と利子率の間の連関関係を示している.貨幣供給と貨幣需
要とが合わさって,均衡物価水準を決定する.物価水準の変化がインフレ率を決め
る.インフレ率は名目利子率に影響する.名目利子率は貨幣保有のコストなので,
名目利子率は貨幣需要に影響を及ぼしうる. この(点線で示された)最後の連関は,
単純な貨幣数量説には含まれていない.
(マンキューマクロ入門篇第5章インフレーション:原因と影響と社会的コスト167頁
(5)試作
e=ε×P/P*
名目為替レート /
e | /
| /|
| / |
| /実質為替レートの定義式ε=eP*/P
| / | (P*/Pは外国と自国の物価水準の比率)
| / |
| / |
| /| |
| / | |
|/ | |
| | |
/45度_|_____|_______
実質為替レートε=eP*/P
Y=Y¯+α(P-Pe) , α<0 [アメリカ式記載方?]
(6)式は物価水準Pと総生産Yの関係を表す「総供給関数」である。現実の物価水準が期待物価水準を上回るときには(P>Pe),総生産は自然水準より大きくなる(Y>Y¯)。反対に,現実の物価水準が期待物価水準を下回るときには(P<Pe),総生産は自然水準より小さくなる(Y<Y¯)。そして,現実の物価水準が期待物価水準に一致するとき(P=Pe),総生産は自然水準に等しくなる( Y=Y¯)。ここで,パラメーターαは,生産が物価水準の予想外の変化にどれだけ反応するかを示す係数である。また,(6)式は,
P=Pe+1/α( Y-Y¯ )
と表せるから,αの逆数が総供給曲線の傾きを表すことがわかる。
(6)式は物価水準Pと総生産Yの関係を表す「総供給関数」である。現実の物価水準が期待物価水準を上回るときには(P>Pe),総生産は自然水準より大きくなる(Y>Y¯)。反対に,現実の物価水準が期待物価水準を下回るときには(P<Pe),総生産は自然水準より小さくなる(Y<Y¯)。そして,現実の物価水準が期待物価水準に一致するとき(P=Pe),総生産は自然水準に等しくなる( Y=Y¯)。ここで,パラメーターαは,生産が物価水準の予想外の変化にどれだけ反応するかを示す係数である。また,(6)式は,
P=Pe+1/α( Y-Y¯ )
と表せるから,αの逆数が総供給曲線の傾きを表すことがわかる。
(6)
短期の総供給線:
物価水準(P)
| 長期総供給 /
| | /Y=Y¯+α(P-EP)
| | /
P>EP| | /短期総供給
| |/
P=EP|・・・・/
| /|
P<EP| / |
| / |
|/ |
|____|_______
Y¯ 所得・生産(Y)
| 長期総供給 /
| | /Y=Y¯+α(P-EP)
| | /
P>EP| | /短期総供給
| |/
P=EP|・・・・/
| /|
P<EP| / |
| / |
|/ |
|____|_______
Y¯ 所得・生産(Y)
産出量は、物価水準Pが期待物価水準EPから乖離すると、自然率Y'から乖離する。
パラメーターαは,生産が物価水準の予想外の変化にどれだけ反応するかを示す係数である。
(マンキューマクロ入門篇469頁)
Y¯=F(K¯,L¯) , FK, FL>0 ,FKK, FLL<0
(7)式は実質国民所得の自然水準Y¯に関する「マクロ生産関数」である。実質国民所得の自然水準は,資本ストックと労働雇用量をそれぞれK¯,L¯ だけ投入することにより実現する。なお,資本の限界生産物と労働の限界生産物はいずれも正であるが(FK, FL>0),ともに逓減する(FKK, FLL<0)。
(7)
生産関数
生産量| F(K¯ ,L¯ )
(Y)| o o
| o_IMPL
| o 1
| o_IMPL
| o 1
| oI
| o_IMPL
| o 1
|________________
労働量(L)
この曲線は,資本量を一定としたときに,生産量が労働投入とどの
ような関係にあるかを示したものである.労働の限界生産力(MPL)
は,労働投入が1単位増えたときの生産量の増加分である.労働量が
増えるにつれて,生産関数は徐々になだらかになる.このことは,限
界生産力逓減を意味している.
(マンキューマクロ経済学入門篇第3章国民所得:どこから来てどこへ行くのか 77頁)
生産関数
生産量| F(K¯ ,L¯ )
(Y)| o o
| o_IMPL
| o 1
| o_IMPL
| o 1
| oI
| o_IMPL
| o 1
|________________
労働量(L)
この曲線は,資本量を一定としたときに,生産量が労働投入とどの
ような関係にあるかを示したものである.労働の限界生産力(MPL)
は,労働投入が1単位増えたときの生産量の増加分である.労働量が
増えるにつれて,生産関数は徐々になだらかになる.このことは,限
界生産力逓減を意味している.
(マンキューマクロ経済学入門篇第3章国民所得:どこから来てどこへ行くのか 77頁)
______
上昇(インフレ)貨幣優勢→ 利 子 率 ←財優勢(デフレ)下降
財の需要 財・サービス 財の供給 お金の流れ------➡︎D市場S⬅︎---------
|支出 均衡点E_\/ 販売された財・|
(=GDP) /\ サービス|
| -------⬅︎S D➡︎------- |
| |購入された ⬇︎⬆︎ 収入| |
| |財・サービス 消費税|補助金 (=GDP) |
| C消費の決定 |政府購入 産出| |
| | ⬅︎生活保護-- || | Y財サービスの生産
⬆︎ ⬇︎(⬅︎短期国債-➡︎)||(---助成金➡︎ ⬇︎ ⬆︎
\ / ---所得税➡︎【政府】⬅︎保険・法人税)\ /
【家\計】 公的貯蓄|⬆︎政府赤字 【企/業】Y=F(K.L)
/ \ ⬅︎利子・貸付け ⬇︎|(----融資➡︎ / \
⬇︎ ⬆︎ -預金・利息➡︎【銀行】⬅︎利息・取付け)⬆︎ ⬇︎
K,L| 金融 | wL,rK
資| | --民間貯蓄➡︎ 市場 ➡︎投資⬆︎ | 賃金,利子・配当
本| | 生産へ| |の支払い
と| (GDP=)所得 生産要素 の投入| |
労| -------⬅︎D市場S➡︎------- |
働| E_\/均衡点 賃金・地代|
の|労働・土地・資本 /\ ・利潤(=GDP)
供 ---------➡︎S D⬅︎---------
給 労働の需要
生産と分配:Y=wL+rK
生産と支出:Y=C
C,Y,L,Kといった記号は、麻生良文ミクロ経済学2012年5頁「経済循環図」参照
上昇(インフレ)貨幣優勢→ 利 子 率 ←財優勢(デフレ)下降
財の需要 財・サービス 財の供給
お金の流れ------➡︎D市場S⬅︎---------
|支出 均衡点E_\/ 販売された財・|
(=GDP) /\ サービス|
| -------⬅︎S D➡︎------- |
| |購入された ⬇︎⬆︎ 収入| |
| |財・サービス 消費税|補助金 (=GDP) |
| | |政府購入 産出| |
| | ⬅︎生活保護-- || | |輸出
⬆︎ ⬇︎(⬅︎短期国債-➡︎)||(---助成金➡︎ ⬇︎ ⬆︎
\ / ---所得税➡︎【政府】⬅︎保険・法人税)\ /
【家\計】 公的貯蓄|⬆︎政府赤字 【企/業】
/ \ ⬅︎利子・貸付け ⬇︎|(----融資➡︎ / \
⬇︎ ⬆︎ -預金・利息➡︎【銀行】⬅︎利息・取付け)⬆︎ ⬇︎
| | 金融 | |
| | --民間貯蓄➡︎ 市場 ➡︎投資⬆︎ | |
| | 生産へ| |
| (GDP=)所得 生産要素 の投入| |
| -------⬅︎D市場S➡︎------- |
| E_\/均衡点 賃金・地代|
|労働・土地・資本 /\ ・利潤(=GDP)
---------➡︎S D⬅︎---------
労働の供給 労働の需要
限界効用を予算線において最大化させたものをプロットしたのが需要曲線。?
等費用曲線で費用最小化したものをプロットしたのが供給曲線。?
CF
キャッシュフロー
Ⅲ 資本移動と国際投資ポジション
(Adobe PDF)
Global integration of financial markets ... その結果、ストックとしても、ネットの国際投資ポジション ... L. = ∆. + gross foreign assets and liabilities. ( . ) cf. K I K δ. ∆ = −. Global liquidity. 4 ... ある年の経常収支黒字(赤字)は、その額だけ対外純資産を増加( 減.
企業と事業の財務的評価のためのキャッシュフロー概念
(Adobe PDF)
Ijiri[1978]のいう投資キャッシュフローは,アウトフローを示す投資とインフローを示す回 ..... ト・ファイナンスの分野からアプローチされてきたキャッシュフロー概念がいくつかある ... グロス投資額とは,暖簾を除く純投資額に減価償却費を加算したものであり,運転 ...
財務諸表表示面的とキャッシュフロー計算書 - Tokaigakuen University ...
(Adobe PDF)
財務諸表表示目的とキャッシュフロー計算書. 基A ... financial flexibility, management approach, statement of cash flows. 要約 ..... および (E)「持分」であり,その下に資産・ 負債・純資産の各科目が示されている。
キャッシュフローの定義: お金の流れを可視化せよ | GLOBIS 知見録
『グロービスMBAファイナンス』の第2章から「キャッシュフローの定義」を紹介します。 ... CF=純利益+減価償却費-投資-Δ運転資本、であるから、各項目の数値をP/LとB/S から求めていけばよい。
拡大する米国の対外不均衡 - みずほ総合研究所
(Adobe PDF)
いており、設備投資がキャッシュフローを下回るという. 事態が生じている ... によってファイナンスされている。80年代には、政府部. 門と海外部門 ... ある。2003年末時点で米国は2.4兆ドルの対外純債務. を抱えている( ...
フリー・キャッシュフロー(Free Cash Flow) - コーポレートファイナンス ...
コーポレートファイナンス用語辞典 ... フリー・キャッシュフロー(Free Cash Flow:FCF) は,コーポレートファイナンスのキーワードで ... 設備投資と正味運転資本(売上債権+ 棚卸資産-買入債務)は,当期に費用計上 ...
以下、中谷マクロ第四版42頁より
■消費部門:
・ 支出面からみた国内総生産(総支出):消費(60)+貯蓄(25)+所得税(10)+法人税(5)=100
・ 分配面からみた国内総生産(総所得):生産要素からの受取り(95)+法人税(5)=100
■生産部門:
・ 生産面からみた国内総生産(産出高):生産要素への支払い(95)+法人税(5)=100
・ 生産面からみた有効需要(総需要):消費(60)+投資(17)(=融資など)+政府支出(20)(=税収15+国債購入5(=財政赤字))+貿易・サービス収支黒字(3)=100
フロー循環図: ←輸出__ __輸入→
→_3EX\/IM _←
\ /\ /
財の需要 財・サービス 財の供給
お金の流れ------→d市場s←---------
|支出60 均衡点e_\/ 販売された財・|
(=GDP) /\ サービス|
| -------←s d→------- |
| |購入された | ↑ 60収入| |
| |財・サービス 消費税|補助金 (=GDP) |
| | |政府購入 産出| |
| | ←生活保護-- ||20 | |
| |(←短期国債-→)||(---助成金→ | |
\ / -10所得税→【政府】←保険・法人税)\ /
【家\計】 公的貯蓄|↑ 国債購入5 5【企/業】
/ \ ←利子・貸付け ↓|(--17融資→ / \
| | -預金・利息→【銀行】←利息・取付け)| |
| | 25 金融 17| |
| | --民間貯蓄→ 市場 →投資 ↑ ←| |
| |所得95 | |
| (=GDP) 生産要素 生産への投入| |
| -------←d市場s→------- |
| e_\/均衡点 95賃金・地代|
|労働・土地・資本 /\ ・利潤(=GDP)
---------→s d←---------
労働の供給 労働の需要
■消費部門:
・ 支出面からみた国内総生産(総支出):消費(60)+貯蓄(25)+所得税(10)+法人税(5)=100
・ 分配面からみた国内総生産(総所得):生産要素からの受取り(95)+法人税(5)=100
■生産部門:
・ 生産面からみた国内総生産(産出高):生産要素への支払い(95)+法人税(5)=100
・ 生産面からみた有効需要(総需要):消費(60)+投資(17)(=融資など)+政府支出(20)(=税収+国債購入)+貿易・サービス収支黒字(3)=100
→_3EX\/IM _←
\ /\ /
財の需要 財・サービス 財の供給
お金の流れ------→d市場s←---------
|支出60 均衡点e_\/ 販売された財・|
(=GDP) /\ サービス|
| -------←s d→------- |
| |購入された | ↑ 60収入| |
| |財・サービス 消費税|補助金 (=GDP) |
| | |政府購入 産出| |
| | ←生活保護-- ||20 | |
| |(←短期国債-→)||(---助成金→ | |
\ / -10所得税→【政府】←保険・法人税)\ /
【家\計】 公的貯蓄|↑ 国債購入5 5【企/業】
/ \ ←利子・貸付け ↓|(--17融資→ / \
| | -預金・利息→【銀行】←利息・取付け)| |
| | 25 金融 17| |
| | --民間貯蓄→ 市場 →投資 ↑ ←| |
| |所得95 | |
| (=GDP) 生産要素 生産への投入| |
| -------←d市場s→------- |
| e_\/均衡点 95賃金・地代|
|労働・土地・資本 /\ ・利潤(=GDP)
---------→s d←---------
労働の供給 労働の需要
■消費部門:
・ 支出面からみた国内総生産(総支出):消費(60)+貯蓄(25)+所得税(10)+法人税(5)=100
・ 分配面からみた国内総生産(総所得):生産要素からの受取り(95)+法人税(5)=100
■生産部門:
・ 生産面からみた国内総生産(産出高):生産要素への支払い(95)+法人税(5)=100
・ 生産面からみた有効需要(総需要):消費(60)+投資(17)(=融資など)+政府支出(20)(=税収+国債購入)+貿易・サービス収支黒字(3)=100
・ 政府支出(20)=税収15+国債購入5(=財政赤字)
____
(2)前半
図9-9・流動性選好理論
利子率
r |
| \ |供給
| \ |
| \ |
| \ |
| \|
均衡 |・・・・・・\
利子率| |\需要L(r)
| |
|______|________
M¯/P¯ 実質貨幣残高(M/P)
r |
| \ |供給
| \ |
| \ |
| \ |
| \|
均衡 |・・・・・・\
利子率| |\需要L(r)
| |
|______|________
M¯/P¯ 実質貨幣残高(M/P)
実質貨幣残高の需要と供給が利子率を決定する.実質貨幣残高の供給は利
子率に依存しないので,供給曲線は垂直である.利子率の上昇は貨幣保有の
費用を増大させ,したがって貨幣需要量を減少させるので,需要曲線は右下
がりである.均衡利子率において,実質貨幣残高の需要量と供給量は等しい.
(マンキューマクロ入門篇第9章 総需要1:IS-LMモデルの構築 355頁)
(3)
図6-2・小国開放経済における貯蓄と投資
実質利子率
r |
| 貿易黒字 S
r*|・\←NX→|・・・・・・・
@世界| \ |
利子率| \ |
| \ |
利子率| \|
@閉鎖|・・・・・・\
経済| |\I(r)
| |
|______|________
投資(I),貯蓄(S)
閉鎖経済では,貯蓄と投資が均衡するように利子率が調整される.小
国開放経済では,利子率は世界の金融市場で決定される.貯蓄と投資の
差額が貿易収支を決める.この図では,世界利子率の下で貯蓄が投資を
上回っているので,貿易黒字が生じている.
(マンキューマクロ入門篇第6章 開放経済 205頁)
図6-2・小国開放経済における貯蓄と投資
実質利子率
r |
| 貿易黒字 S
r*|・\←NX→|・・・・・・・
@世界| \ |
利子率| \ |
| \ |
利子率| \|
@閉鎖|・・・・・・\
経済| |\I(r)
| |
|______|________
投資(I),貯蓄(S)
閉鎖経済では,貯蓄と投資が均衡するように利子率が調整される.小
国開放経済では,利子率は世界の金融市場で決定される.貯蓄と投資の
差額が貿易収支を決める.この図では,世界利子率の下で貯蓄が投資を
上回っているので,貿易黒字が生じている.
(マンキューマクロ入門篇第6章 開放経済 205頁)
(3)試作
NX(ε)=CF(r-r*) ,CF'<0
(3)式は「外国為替市場の均衡条件」で,純輸出NXと純資本流出(資本流出-資本流入,対外純投資とも言われる)CFが等しくなることを表す。たとえば,純輸出がプラスの場合,外国為替市場では自国通貨がネットで見て需要(外国通貨が供給)される。また,純資本流出がプラスであれば,自国通貨が供給(外国通貨が需要)される。したがって,純輸出と純資本流出が一致するときに,外国通貨の供給と需要が等しくなり,外国為替市場は均衡することになる。なお,純資本流出は,自国利子率rが外国利子率r*に比べて高くなるにつれて減少する(CF'<0)。
NX(ε) ε実質為替レート
純輸出NX| /
| /
| /|
| / |
| /外国為替市場の均衡条件
| / |
| / |
| / |
| /| |
| / | |
|/ | |
| | |
/45度_|_____|_______
純資本流出CF(r-r*)資本流出-資本流入or対外純投資 ,自国利子が高くなるとCF'<0
| /
| /|
| / |
| /外国為替市場の均衡条件
| / |
| / |
| / |
| /| |
| / | |
|/ | |
| | |
/45度_|_____|_______
純資本流出CF(r-r*)資本流出-資本流入or対外純投資 ,自国利子が高くなるとCF'<0
自国利子率r-外国利子率r*
(4)参考
流動性の罠の発生メカニズム
名目利率率| //
i | /
| /|
| / /|
| /i=π+r^n フィッシャー方程式
| / / |
| // |
| / |
| /| |
| / /| |
|/ | |
| | |
/45度_|_____|_______
(r実質利子率+) πインフレ率
i | /
| /|
| / /|
| /i=π+r^n フィッシャー方程式
| / / |
| // |
| / |
| /| |
| / /| |
|/ | |
| | |
/45度_|_____|_______
(r実質利子率+) πインフレ率
政策ルールの推計式はより急勾配。
目標インフレ率はテイラールール(テイラー原理)にさらにより急勾配([ / ]流動性の罠発生時は右→左に角度を保ちつつ低下するのが観測される)。
もう一つのブラード論文 - himaginary’s diary
テイラー・ルール
テイラー・ルール(英:Taylor rule)とは、ジョン・ブライアン・テイラーが1993年に提唱した[1]、インフレーションや国内総生産といった経済変数に従って政策金利水準を与える金融政策の一種。また、望ましいとされる金利水準と経済変数の間の関係式。テイラー・ルールは、単にFRBの実際の行動をもとに導き出した理論であり、FRBがこのルールに拘束されて政策を決定しているわけではない[2]。
テイラーのオリジナルの論文では、政策金利(無担保コール翌日物レートやフェデラル・ファンド金利などの短期名目金利)は、次式で与えられる:
…
に限れば、1パーセントだけのインフレーションの増大には、1パーセント以上の名目金利の上昇をするよう(特に、上記の方程式での二つの係数の和のの、により)中央銀行は促すべきである。実質金利は(近似的に)名目金利からインフレーション分を差し引いたものであるから、の規定が、インフレーションの上昇のときのために適用する、実質金利は増大すべきである。(インフレーションが働くよりも名目金利が増大するよう要求する)インフレーションが増大するときに実質金利が経済を冷ますよう「1対1以上に」増大すべきであることは、しばしばテイラー原理(英:Taylor principle)と呼ばれてきた。[4]
マンキューマクロ応用篇109~112頁
テイラー原理の重要性(マンキューマクロ139頁)
(5)前提
図5-5 貨幣・物価・利子率の間の連関関係
貨幣供給➡︎━━━┓
(マネーサプライ)┃
┣➡︎物価水準━━➡︎インフレ率━━➡︎名目利子率
貨幣需要➡︎━━━┛ ┃
⬆︎ ┃
┗・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━┛
この図は,貨幣と物価と利子率の間の連関関係を示している.貨幣供給と貨幣需
要とが合わさって,均衡物価水準を決定する.物価水準の変化がインフレ率を決め
る.インフレ率は名目利子率に影響する.名目利子率は貨幣保有のコストなので,
名目利子率は貨幣需要に影響を及ぼしうる. この(点線で示された)最後の連関は,
単純な貨幣数量説には含まれていない.
貨幣供給➡︎━━━┓
(マネーサプライ)┃
┣➡︎物価水準━━➡︎インフレ率━━➡︎名目利子率
貨幣需要➡︎━━━┛ ┃
⬆︎ ┃
┗・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━┛
この図は,貨幣と物価と利子率の間の連関関係を示している.貨幣供給と貨幣需
要とが合わさって,均衡物価水準を決定する.物価水準の変化がインフレ率を決め
る.インフレ率は名目利子率に影響する.名目利子率は貨幣保有のコストなので,
名目利子率は貨幣需要に影響を及ぼしうる. この(点線で示された)最後の連関は,
単純な貨幣数量説には含まれていない.
(マンキューマクロ入門篇第5章インフレーション:原因と影響と社会的コスト167頁)
(6)
短期の総供給線:
物価水準(P)
| 長期総供給 /
| | /Y=Y¯+α(P-EP)
| | /
P>EP| | /短期総供給
| |/
P=EP|・・・・/
| /|
P<EP| / |
| / |
|/ |
|____|_______
Y¯ 所得・生産(Y)
| 長期総供給 /
| | /Y=Y¯+α(P-EP)
| | /
P>EP| | /短期総供給
| |/
P=EP|・・・・/
| /|
P<EP| / |
| / |
|/ |
|____|_______
Y¯ 所得・生産(Y)
産出量は、物価水準Pが期待物価水準EPから乖離すると、自然率Y'から乖離する。
パラメーターαは,生産が物価水準の予想外の変化にどれだけ反応するかを示す係数である。
(マンキューマクロ入門篇469頁)
(7)
生産関数
生産量| F(K¯ ,L¯ )
(Y)| o o
| o_IMPL
| o 1
| o_IMPL
| o 1
| oI
| o_IMPL
| o 1
|________________
労働量(L)
この曲線は,資本量を一定としたときに,生産量が労働投入とどの
ような関係にあるかを示したものである.労働の限界生産力(MPL)
は,労働投入が1単位増えたときの生産量の増加分である.労働量が
増えるにつれて,生産関数は徐々になだらかになる.このことは,限
界生産力逓減を意味している.
(マンキューマクロ経済学入門篇第3章国民所得:どこから来てどこへ行くのか 77頁)
生産関数
生産量| F(K¯ ,L¯ )
(Y)| o o
| o_IMPL
| o 1
| o_IMPL
| o 1
| oI
| o_IMPL
| o 1
|________________
労働量(L)
この曲線は,資本量を一定としたときに,生産量が労働投入とどの
ような関係にあるかを示したものである.労働の限界生産力(MPL)
は,労働投入が1単位増えたときの生産量の増加分である.労働量が
増えるにつれて,生産関数は徐々になだらかになる.このことは,限
界生産力逓減を意味している.
(マンキューマクロ経済学入門篇第3章国民所得:どこから来てどこへ行くのか 77頁)
[生産関数は立体的であるべきだ]
(4)
大国開放経済の短期モデル
大国開放経済の短期モデルを構築してみる
このモデルは4つの数式であらわされます。最初はこれ(なお、ここからは利子率について名目利子率と実質利子率を区別することにします)。 までで準備がととのったので、いよいよIS-LMモデルとマンデル=フレミング・モデルを組み合わせて大国開放経済モデルを構築してみましょう。
Y = C(Y - T) + I(r) + G + NX(e) …(1)
Y:産出(=所得)、C:消費(可処分所得の関数)、T:税金
I:投資(国内実質利子率の関数)、r:国内実質利子率
G:政府購入、NX:純輸出(為替レートの関数)、e:為替レート
これは、以前出てきたマンデル=フレミング・モデルのIS*曲線の式とほぼ同じものです。マンデル=フレミング・モデルでは利子率が世界利子率に固定されていましたが、こんどの式では国内の実質利子率なので変数です。ちなみに下線付きの文字は定数をあらわしています。
2番目の式はこれです。
M/P = L( i, Y ) …(2)
M:名目貨幣供給、P:物価水準、M/P:実質貨幣供給、
i:名目利子率、Y:産出(=所得)
これは、閉鎖経済のIS-LMモデルのLM曲線の式とまったく同じです。
3番目は 勉強した、純輸出と対外純投資関係です。
NX(e) = NFI(r) …(3)
NX:純輸出、NFI:対外純投資、e:為替レート
最後にに実質利子率と名目利子率を結びつける式を書いておきましょう。
i = r + πe …(4)
πe:予想インフレ率
(フォントの関係で読みづらいかもしれませんがπはギリシャ文字小文字のパイです)
以上4つの式を整理してみましょう。まず(1)と(3)を使ってeを消去します。
Y = C(Y - T) + G + I(r) + NFI(r) …(5)
これで変数がYとrだけになったので、横軸が産出、縦軸が実質利子率の座標に曲線として書くことができます。これが大国開放経済モデルのIS曲線です。
次にLM曲線の式(2)の中の名目利子率を(4)を使って実質利子率に書き換えます。
M/P = L( r + πe, Y ) …(6)
これも横軸が産出、縦軸が実質利子率の座標上の曲線になりました。これが大国開放経済モデルのLM曲線ですが、閉鎖経済のIS-LMモデルで縦軸を実質利子率にしたときのLM曲線とまったく同じものです。
では(5)のIS曲線がどんな曲線になるかを導き出して見ましょう。やりかたは閉鎖経済でのIS-LMモデルでのIS曲線のとき(くわしくは と )とほとんどいっしょです。
まず、左下の投資+対外純投資のグラフをみてください。閉鎖経済のIS-LMモデルのときは横軸がI(投資)のみでしたが、今回はI+NFI(投資+対外純投資)です。rが減少すると(1)、IもNFIも増加するのでI+NFIも増加します(2)。しかも、閉鎖経済のIS-LMモデルのときとくらべてNFIの分だけ増加量が大きくなります。右上のグラフでは計画支出がI+NFIの増加分(ΔI+ΔNFI)の分だけ上にシフトし(3)、現実支出(45°線)との交点が右上に移動し、産出がY1からY2に増加します(4)。そして右下のグラフで(1)の実質利子率(r)の減少と(4)のY(産出)の増加を表したものが大国開放経済モデルのIS曲線となります(5)。閉鎖経済のときとくらべると実質利子率が同じように低下してもNFI分だけ計画支出の増加量が大きい=産出の増加量も大きくなります。したがってIS曲線は、閉鎖経済のときより傾きがなだらかなります。
LM曲線の導出は閉鎖経済のIS-LMモデルと同じです(くわしくは )。ただし、縦軸を名目利子率ではなく実質利子率で書きますので やったように予想インフレ率(πe)のぶんだけ上下に(πe<0なら上に、πe>0なら下に)平行移動してやります。
というわけで大国開放経済におけるIS曲線とLM曲線のグラフはこのようになります。
閉鎖経済のIS-LMモデルにくらべてIS曲線の傾きがゆるやかになっていることに注意してください。
そして、このグラフに対外純投資のグラフと純輸出のグラフを組み合わせてみましょう。
左上のIS-LMのグラフから実質利子率r1と産出Y1が決まります。右上のグラフでは縦軸に実質利子率をとって対外純投資NFIのグラフが書かれています。国内の利子率が下がると国内に投資するより海外に投資するほうが魅力的になるので、グラフは右下がりになっています。このグラフによってさっきIS-LMのグラフで決定された実質利子率r1に対応した対外純投資NFI1が決まります。右下のグラフは縦軸に為替レート(上に行くほど自国通貨安)をとって純輸出(NX)と対外純投資(NFI)のグラフが書かれています。為替レートが自国通貨安(日本で言えば円安)になるほど輸出品の海外での価格競争力が強くなっったりして純輸出が増加しますから純輸出のグラフは右上がりです。対外純投資は為替レートの関数ではないのでここでは垂直な直線で表されています。式(3)でみたとおり対外純投資と純輸出は等しいので、さっき右上のグラフで決まった対外純投資NFI1と純輸出のグラフの交点で純輸出NX1と為替レートe1が決まります。
IS-LMモデルが価格変動がない短期を前提としていたのと同じように、このモデルも短期であることを前提としていますので、これらの一連のグラフを「大国開放経済の短期モデル」と呼ぶことにします。
************************************
やっと大国開放経済のモデルができました。次回はこのモデルで財政出動と金融緩和の効果をみます。
Y:産出(=所得)、C:消費(可処分所得の関数)、T:税金
I:投資(国内実質利子率の関数)、r:国内実質利子率
G:政府購入、NX:純輸出(為替レートの関数)、e:為替レート
これは、以前出てきたマンデル=フレミング・モデルのIS*曲線の式とほぼ同じものです。マンデル=フレミング・モデルでは利子率が世界利子率に固定されていましたが、こんどの式では国内の実質利子率なので変数です。ちなみに下線付きの文字は定数をあらわしています。
2番目の式はこれです。
M/P = L( i, Y ) …(2)
M:名目貨幣供給、P:物価水準、M/P:実質貨幣供給、
i:名目利子率、Y:産出(=所得)
これは、閉鎖経済のIS-LMモデルのLM曲線の式とまったく同じです。
3番目は 勉強した、純輸出と対外純投資関係です。
NX(e) = NFI(r) …(3)
NX:純輸出、NFI:対外純投資、e:為替レート
最後にに実質利子率と名目利子率を結びつける式を書いておきましょう。
i = r + πe …(4)
πe:予想インフレ率
(フォントの関係で読みづらいかもしれませんがπはギリシャ文字小文字のパイです)
以上4つの式を整理してみましょう。まず(1)と(3)を使ってeを消去します。
Y = C(Y - T) + G + I(r) + NFI(r) …(5)
これで変数がYとrだけになったので、横軸が産出、縦軸が実質利子率の座標に曲線として書くことができます。これが大国開放経済モデルのIS曲線です。
次にLM曲線の式(2)の中の名目利子率を(4)を使って実質利子率に書き換えます。
M/P = L( r + πe, Y ) …(6)
これも横軸が産出、縦軸が実質利子率の座標上の曲線になりました。これが大国開放経済モデルのLM曲線ですが、閉鎖経済のIS-LMモデルで縦軸を実質利子率にしたときのLM曲線とまったく同じものです。
では(5)のIS曲線がどんな曲線になるかを導き出して見ましょう。やりかたは閉鎖経済でのIS-LMモデルでのIS曲線のとき(くわしくは と )とほとんどいっしょです。
まず、左下の投資+対外純投資のグラフをみてください。閉鎖経済のIS-LMモデルのときは横軸がI(投資)のみでしたが、今回はI+NFI(投資+対外純投資)です。rが減少すると(1)、IもNFIも増加するのでI+NFIも増加します(2)。しかも、閉鎖経済のIS-LMモデルのときとくらべてNFIの分だけ増加量が大きくなります。右上のグラフでは計画支出がI+NFIの増加分(ΔI+ΔNFI)の分だけ上にシフトし(3)、現実支出(45°線)との交点が右上に移動し、産出がY1からY2に増加します(4)。そして右下のグラフで(1)の実質利子率(r)の減少と(4)のY(産出)の増加を表したものが大国開放経済モデルのIS曲線となります(5)。閉鎖経済のときとくらべると実質利子率が同じように低下してもNFI分だけ計画支出の増加量が大きい=産出の増加量も大きくなります。したがってIS曲線は、閉鎖経済のときより傾きがなだらかなります。
LM曲線の導出は閉鎖経済のIS-LMモデルと同じです(くわしくは )。ただし、縦軸を名目利子率ではなく実質利子率で書きますので やったように予想インフレ率(πe)のぶんだけ上下に(πe<0なら上に、πe>0なら下に)平行移動してやります。
というわけで大国開放経済におけるIS曲線とLM曲線のグラフはこのようになります。
閉鎖経済のIS-LMモデルにくらべてIS曲線の傾きがゆるやかになっていることに注意してください。
そして、このグラフに対外純投資のグラフと純輸出のグラフを組み合わせてみましょう。
左上のIS-LMのグラフから実質利子率r1と産出Y1が決まります。右上のグラフでは縦軸に実質利子率をとって対外純投資NFIのグラフが書かれています。国内の利子率が下がると国内に投資するより海外に投資するほうが魅力的になるので、グラフは右下がりになっています。このグラフによってさっきIS-LMのグラフで決定された実質利子率r1に対応した対外純投資NFI1が決まります。右下のグラフは縦軸に為替レート(上に行くほど自国通貨安)をとって純輸出(NX)と対外純投資(NFI)のグラフが書かれています。為替レートが自国通貨安(日本で言えば円安)になるほど輸出品の海外での価格競争力が強くなっったりして純輸出が増加しますから純輸出のグラフは右上がりです。対外純投資は為替レートの関数ではないのでここでは垂直な直線で表されています。式(3)でみたとおり対外純投資と純輸出は等しいので、さっき右上のグラフで決まった対外純投資NFI1と純輸出のグラフの交点で純輸出NX1と為替レートe1が決まります。
IS-LMモデルが価格変動がない短期を前提としていたのと同じように、このモデルも短期であることを前提としていますので、これらの一連のグラフを「大国開放経済の短期モデル」と呼ぶことにします。
************************************
やっと大国開放経済のモデルができました。次回はこのモデルで財政出動と金融緩和の効果をみます。
まず、アベノミクス以前の流動性の罠(ワナ)におちいっている状態を大国開放経済の短期モデルのグラフであらわしてみましょう。
左上のグラフをみてください。IS曲線とLM曲線を書いたグラフです。ここで注意が必要なのが縦軸が実質利子率だということと実質利子率がマイナスの領域も書かれていることです。通常、IS-LMモデルで名目利子率と実質利子率を区別する場合には名目利子率を縦軸にするのが一般的ですが、アベノミクスでは実質利子率の変化が非常に重要な役割をはたしますので、あえて実質利子率を縦軸にしています。そして実質利子率は名目利子率とはちがってマイナスになることもできるのです。
「 」でみたとおり、通常LM曲線の式は名目利子率を変数としています。ねんのため書いておきますね。
M/P = L( i, Y ) …(1)
M:名目貨幣供給、P:物価水準、M/P:実質貨幣供給、
i:名目利子率、Y:産出(=所得)
これを名目利子率と実質利子率の関係式(フィッシャー方程式といいます)
i = r + πe …(2)
r:実質利子率、πe:予想インフレ率
を使って実質利子率が変数となるように書きかえたのでした。
M/P = L( r + πe, Y ) …(3)
左上のグラフの実質利子率=r1の位置に黒い点線が書かれていますが、これは予想インフレ率πeがマイナス(=デフレ予想)の状態で、名目利子率i=0となる実質利子率をあらわしています。アベノミクス実施以前の日本では10年以上にわたってデフレがつづいていてみんながこの先もデフレだろうと予想していましたので、これは妥当な想定です。上の(2)式でi=0、πe<0とおいてみてください、r>0であることがわかりますね。ですからこの点線は実質利子率がプラスの領域にあります。
もうひとつ注意が必要なのは、潜在産出量とかかれた縦の赤い点線です。潜在産出量とは今ある生産設備や労働力のすべてを普通につかって実現できる産出量(=生産量)のことで、長期総供給曲線であらわされる産出量でもあります(長期総供給曲線についてくわしくは )。
今、青い実線のLM曲線と赤い実線のIS曲線が点E1で交わっていて、ここで均衡しています。E1の点では産出は潜在産出量よりずいぶん低い位置にありますね。ということは、生産設備や労働力のかなりの部分が使われずにあまっているということになります(生産設備についていえば「稼働率が低い」、労働力についていえば「失業率が高い」ということです)。つまり不況(=不景気)です。
みたように、普通であれば日銀が貨幣供給を増大させれば利子率が低下し、LM曲線が下にシフトしてIS曲線との交点が右上に移動し、産出量を増やす(=景気を改善する)ことができます。しかし、このグラフでは青色でかかれたLM曲線は名目利子率=0(実質利子率=r1)の線にはりついているので下にシフトさせることができません(名目利子率はマイナスになれないので)。これが金融政策がきかなくなった「流動性の罠」の状態です。
右上のグラフをみると実質利子率r1で対外純投資NFIがきまり、右下のグラフでは対外純投資NFIと純輸出NXがひとしくなるように為替レートe1がきまります。対外純投資や純輸出の水準は低く、為替レートはかなり円高になっています(グラフの下方向が円高)。
************************************
流動性の罠の説明だけでかなり長くなってしまったので、ここでいったん休憩しましょう。
つづく
返信削除マンキューのマザーモデル
https://nam-students.blogspot.com/2019/04/blog-post_79.html
「¯」はマクロン (MACRON) と言います。
マザーモデルの構造 マンキューのマザーモデルは,次の7つの式から構成される。
(1)Y=C(Y-T)+I(r)+G+NX(E) 0<C'<1 , I'<0, NX'>0 財市場の均衡383頁図
(2)M/P=L(i,Y) Li<0,LY>0 貨幣市場の均衡383頁図
(3)NX(E)=CF(r-r*) CF'<0 外国為替市場の均衡397頁
(4) i=r+π^e 実質利子率と名目利率の関係160頁[フィッシャー方程式]
(5)E=eP*/P 実質為替レートと名目為替レートの関係217頁
(6)Y=Y¯+α(P-Pe) α<0 [P=Pe+1/α( Y-Y¯ )]総供給469頁図
(7)Y¯=F(K¯,L¯) FK, FL>0 ,FKK, FLL<0 産出の自然率382頁
ここで,Yは実質国民所得ないしは実質国内総生産(GDP),Y¯は実質国民所得の自然水準,
rは実質利子率,iは名目利子率,Eは実質為替レート,eは名目為替レート,Pは物価水準である。
これら7つの変数(Y,Y¯,r,i,E,e,P)をモデルの内生変数とする。
さらに,Mは名目貨幣供給量(マネーサプライ),Gは実質政府支出,Tは実質租税収入,
Kは資本ストック,Nは労働雇用量,r*は外国の実質利子率,P*は外国の物価水準,
π^eは期待インフレ率,P^eは期待物価水準である。これら9つの変数(M,G,T,K,
N,r*,P*, π^e,P^e)は,内生変数に影響を及ぼす外生変数とする。なお,一般的には,
期待変数π^e,P^eはさまざまな変数の現在値や将来値の予想にも依存するが,その場合,
モデルはかなり複雑になってしまうので,ここでは単純化を図り,期待変数π^e,P^eは
単に外生変数として扱われている。
Y=C(Y-T)+I(r)+G+NX(E) , 0<C'<1 , I'<0, NX'>0
(1)式は財市場の均衡を示す「IS関数」である。自国の財の総供給(総生産)Yが総需要C+I+G+NX,つまり消費Cと投資Iと政府支出Gと純輸出NXの合計に等しくなることを示す。ここで,消費は可処分所得Y-Tに依存し,限界消費性向Cは正であるが1より小さい(0<C'<1)。また,投資は実質利子率rが低下するにつれて増加する(I'<0)。さらに,純輸出(輸出-輸入)は実質為替レートE(eP*/P)の上昇に応じて増加する(NX'>0)。
M/P=L(i,Y), Li<0,LY>0
(2)式は貨幣市場の均衡を示す「LM関数」である。流動性選好説にしたがい,実質貨幣需要Lは名目利子率iが上昇すると減少し(Li<0),所得Yが上昇すると増加する(LY>0)。そして,この実質貨幣需要L(i, Y)は,利子率の水準が調整されることにより実質貨幣供給M/Pと等しくなり,そのときに貨幣市場の均衡が実現する。
NX(E)=CF(r-r*) ,CF'<0
(3)式は「外国為替市場の均衡条件」で,純輸出NXと純資本流出(資本流出-資本流入,対外純投資とも言われる)CFが等しくなることを表す。たとえば,純輸出がプラスの場合,外国為替市場では自国通貨がネットで見て需要(外国通貨が供給)される。また,純資本流出がプラスであれば,自国通貨が供給(外国通貨が需要)される。したがって,純輸出と純資本流出が一致するときに,外国通貨の供給と需要が等しくなり,外国為替市場は均衡することになる。なお,純資本流出は,自国利子率rが外国利子率r*に比べて高くなるにつれて減少する(CF'<0)。
i=r+π^e
(4)式は名目利子率iと実質利子率rの関係を表す「フィッシャー方程式」である。名目利子率は,実質利子率と期待インフレ率π^eの和に等しいことを示す。言い換えれば,実質利子率rは名目利子率iから期待インフレ率π^eを差し引いた値である。
E=eP*/P
(5)式は「実質為替レートの定義式」であり,実質為替レートEと名目為替レートeの関係を表す。ここで,名目為替レートとは,自国通貨建て為替レート(たとえば,1ドル当たりの円の相場)のことである。この名目為替レートe に,外国と自国の物価水準の比率P*/Pを掛けた値が,実質為替レートである。したがって,実質為替レートとは,自国の財を基準とした外国の財の相対価格であり,外国の財1単位が何単位の自国の財と交換できるかを示す。
Y=Y¯+α(P-Pe) , α<0
(6)式は物価水準Pと総生産Yの関係を表す「総供給関数」である。現実の物価水準が期待物価水準を上回るときには(P>Pe),総生産は自然水準より大きくなる(Y>Y¯)。反対に,現実の物価水準が期待物価水準を下回るときには(P<Pe),総生産は自然水準より小さくなる(Y<Y¯)。そして,現実の物価水準が期待物価水準に一致するとき(P=Pe),総生産は自然水準に等しくなる( Y=Y¯)。ここで,パラメーターαは,生産が物価水準の予想外の変化にどれだけ反応するかを示す係数である。また,(6)式は,
P=Pe+1/α( Y-Y¯ )
と表せるから,αの逆数が総供給曲線の傾きを表すことがわかる。
Y¯=F(K¯,L¯) , FK, FL>0 ,FKK, FLL<0
(7)式は実質国民所得の自然水準Y¯に関する「マクロ生産関数」である。実質国民所得の自然水準は,資本ストックと労働雇用量をそれぞれK¯,L¯ だけ投入することにより実現する。なお,資本の限界生産物と労働の限界生産物はいずれも正であるが(FK, FL>0),ともに逓減する(FKK, FLL<0)。
https://hpo.hatenablog.com/entry/20110112/1294820979
返信削除アダム・スミスの自然率
「神の見えざる手」よりも、人の自然な利潤率である「自然率」の方が目に見える。そして、経済と経営の分野ではより具体的で大切。
アダム・スミス―『道徳感情論』と『国富論』の世界 (中公新書)
作者: 堂目卓生
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p.167-
まず、スミスは、現実の価格は市場価格(market price)に一致すると考えた。(中略)こうして、現実の価格は、需要者間の競争、供給者間の競争によって市場価格に一致する。
一方、自然価格(natural price)とは、賃金、利潤、地代の自然率によって構成される価格である。賃金、利潤、地代はそれぞれ、労働、資本、土地など、商品の生産に必要なサービスに対する報酬であり、それらの自然率とは、その社会において、一般的、平均的であるとされる報酬率(サービス単位あたりの報酬)のことである。ある商品一単位の生産に必要な労働、資本、土地のサービス量は技術的に決まっているので、それらの量に、賃金、利潤、地代の自然率を掛け合わせれば、その商品の自然価格を求めることができる。
この前後に2つ重要な脚注がついている。
2.スミスは、賃金、利潤、地代の自然率は、社会が進歩している状態にあるか、一定の状態にあるか、それとも衰退している状態にあるかによって左右されると考える。
4.スミスは、ある商品について、自然価格を支払う意思のある人の需要を「有効需要」(effectual demand)と呼んだ。供給が有効需要に一致する場合には、市場価格は自然価格に一致するだろう。供給が有効需要を下回るときには、市場価格は自然価格を上回るだろう。反対に、反対に、供給が有効需要を上回るときには、市場価格は自然価格を下回るだろう。しがたって、すべての商品の市場価格が自然価格に一致する傾向をもつということは、すべての商品の供給が有効需要に一致するということである。
単純に考えれば、以下のようにはならないか。
「進歩している状態」 = [ 供給 < 有効需要 ] = 高い自然率
「一定の状態」 = [ 供給 = 有効需要 ] = ぎりぎりの自然率
「衰退している状態」 = [ 供給 > 有効需要 ] = 低い、あるいはマイナスの自然率
ギリシア文字
返信削除古代ギリシア語と現代ギリシア語では発音体系が著しく異なり、このため各文字の音価も異なる。古代の音価は、現代の言語学の研究によって推測されている紀元前5世紀ごろのアッティカ地方の音である。古代ギリシア語ではおおむね文字と発音の関係は一対一だったが、例外として α ι υ は長母音と短母音の両方を表した。ει は [eː] [ei] の両方の音を表した。ου も [oː] [ou] の両方を表していたが、後に [uː] に変化した。単独の υ は [y(ː)] だったが、αυ ευ の υ は [u] だった。γ は κ χ γ の前では [ŋ] を表し、σ は有声子音の前では [z] と発音した。ζ が [zd] と [dz] のどちらであったかは議論が分かれる。
これとは別に、しばしば「古典的」と呼ばれる発音体系に、エラスムス式発音(英: Erasmian pronunciation)がある。これは16世紀の人文学者エラスムスによって整理されたものを元にしている(地域によって、幾つかバリエーションがある)。実際の古代の発音とはかなり異なるものもあるが、古代ギリシア語が死語である以上、元来の発音に拘泥する必要はなく、こちらの発音を用いることも多い。例を挙げれば、Φ の古代アッティカ発音は [pʰ](有気音の[p])と推測されるが、エラスムス式では [f] である。
現代ギリシアでは、古代の文章でも、現代の発音体系で読まれる。これは、日本人が古典文学を現代日本語発音で読むのと同じである。
現代ギリシア語では φ θ χ β δ γ は [f θ x v ð ɣ] のように摩擦音になっており(χ γ は前舌母音の前では [ç ʝ] になる)、有声閉鎖音は μπ ντ γκ のように表す。同じ母音を表すのに複数のつづり方があり、これらは歴史的発音にしたがってつづり分けられる。また、αυ ευ の υ は、[f](有声音が後続するときは [v])と発音する。
音声記号は国際音声記号 (IPA) による。
母音 つづり
a α
i ι υ η ει οι
u ου
e ε αι
o ο ω
第5章 インフレーション:原因と影響と社会的コスト 167
返信削除図5-5 貨幣·物価·利子率の間の連関関係
貨幣供給➡︎━━━┓
(マネーサプライ)┃
┣➡︎物価水準 ➡︎インフレ率 ➡︎名目利子率
貨幣需要➡︎━━━┛ ┃
⬆︎ ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
この図は,貨幣と物価と利子率の間の連関関係を示している.貨幣供給と貨幣需
要とが合わさって,均衡物価水準を決定する.物価水準の変化がインフレ率を決め
る.インフレ率は名目利子率に影響する,名目利子率は貨幣保有のコストなので,
名目利子率は貨幣需要に影響を及ぼしうる. この(赤線で示された)最後の連関は,
単純な貨幣数量説には含まれていない.
この一般的貨幣需要関数は,物価水準の決定に関して,貨幣数量説よりも
洗練された説明を提供してくれる.貨幣数量説は,今日のマネーサプライが
た11
第5章 インフレーション:原因と影響と社会的コスト 167
図5-5 貨幣·物価·利子率の間の連関関係
貨幣供給➡︎━━━┓
(マネーサプライ)┃
┣➡︎物価水準 ➡︎インフレ率 ➡︎名目利子率
貨幣需要➡︎━━━┛ ┃
⬆︎ ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
この図は,貨幣と物価と利子率の間の連関関係を示している.貨幣供給と貨幣需
要とが合わさって,均衡物価水準を決定する.物価水準の変化がインフレ率を決め
る.インフレ率は名目利子率に影響する.名目利子率は貨幣保有のコストなので,
名目利子率は貨幣需要に影響を及ぼしうる. この(赤線で示された)最後の連関は,
単純な貨幣数量説には含まれていない.
第5章 インフレーション:原因と影響と社会的コスト 167
図5-5 貨幣·物価·利子率の間の連関関係
貨幣供給➡︎━━━┓
(マネーサプライ)┃
┣➡︎物価水準 ➡︎インフレ率 ➡︎名目利子率
貨幣需要➡︎━━━┛ ┃
⬆︎ ┃
┗・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━┛
この図は,貨幣と物価と利子率の間の連関関係を示している.貨幣供給と貨幣需
要とが合わさって,均衡物価水準を決定する.物価水準の変化がインフレ率を決め
る.インフレ率は名目利子率に影響する.名目利子率は貨幣保有のコストなので,
名目利子率は貨幣需要に影響を及ぼしうる. この(点線で示された)最後の連関は,
単純な貨幣数量説には含まれていない.
返信削除第5章 インフレーション:原因と影響と社会的コスト マンキューマクロ入門篇167頁
図5-5 貨幣·物価·利子率の間の連関関係
貨幣供給➡︎━━━┓
(マネーサプライ)┃
┣➡︎物価水準 ➡︎インフレ率 ➡︎名目利子率
貨幣需要➡︎━━━┛ ┃
⬆︎ ┃
┗・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━┛
この図は,貨幣と物価と利子率の間の連関関係を示している.貨幣供給と貨幣需
要とが合わさって,均衡物価水準を決定する.物価水準の変化がインフレ率を決め
る.インフレ率は名目利子率に影響する.名目利子率は貨幣保有のコストなので,
名目利子率は貨幣需要に影響を及ぼしうる. この(点線で示された)最後の連関は,
単純な貨幣数量説には含まれていない.
返信削除第5章 インフレーション:原因と影響と社会的コスト マンキューマクロ入門篇167頁
図5-5 貨幣・物価・利子率の間の連関関係
貨幣供給➡︎━━━┓
(マネーサプライ)┃
┣➡︎物価水準 ➡︎インフレ率 ➡︎名目利子率
貨幣需要➡︎━━━┛ ┃
⬆︎ ┃
┗・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━┛
この図は,貨幣と物価と利子率の間の連関関係を示している.貨幣供給と貨幣需
要とが合わさって,均衡物価水準を決定する.物価水準の変化がインフレ率を決め
る.インフレ率は名目利子率に影響する.名目利子率は貨幣保有のコストなので,
名目利子率は貨幣需要に影響を及ぼしうる. この(点線で示された)最後の連関は,
単純な貨幣数量説には含まれていない.
第6章
返信削除開放経済
205
図6-2·小国開放経済における貯蓄と投資
実質利子率|
貿易黒字
NX
世界利子率
閉鎖経済の
ときの利子率
I(r)
投資(1),
貯蓄(S)
閉鎖経済では,貯蓄と投資が均衡するように利子率が調整される.小
国開放経済では,利子率は世界の金融市場で決定される·貯蓄と投資の
差額が貿易収支を決める.この図では,世界利子率の下で貯蓄が投資を
上回っているので,貿易黒字が生じている.
6-3で為替レートの決定要因を論じるときに,
よう.
再びこの問題に戻ることにし
政策の貿易収支への影響
初めに,貿易収支が均衡状態にあるとしよう、つまり,世界利子率に対応
する投資額1と貯蓄額 が等しく, したがって純輸出NXがゼロになって
る状態を想定する。自国や外国の政府が行う経済政策の影響を, このモデ
ルを用いて予測してみよう.
自国の財政政策最初に,自国政府が政府購入を増やして国内支出を拡大
、と,小国開放経済に何が生じるのかを考えよう. Gの増大は, s-
C-Gより、国民貯蓄を減少させる,世界の実質利子率には変化がない
化しない. したがって,貯蓄は投資を下回り,投資の一部は
投資は変
返信削除図6-2・小国開放経済における貯蓄と投資
実質利子率
r |
| 貿易黒字 S
r*|・\←NX→|・・・・・・・
@世界| \ |
利子率| \ |
| \ |
利子率| \|
@閉鎖|・・・・・・\
経済| |\I(r)
| |
|______|________
投資(I),貯蓄(S)
閉鎖経済では,貯蓄と投資が均衡するように利子率が調整される.小
国開放経済では,利子率は世界の金融市場で決定される.貯蓄と投資の
差額が貿易収支を決める.この図では,世界利子率の下で貯蓄が投資を
上回っているので,貿易黒字が生じている.
(マンキューマクロ入門篇第6章 開放経済 205頁)
第9章総需要1
返信削除:IS-LMモデルの構築
355
図9-9·流動性選好理論
利子率(r)
供給
均衡利子率
需要し(r)
実質貨幣残高(P)
実質貨幣残高の需要と供給が利子率を決定する.実質貨幣残高の供給は利
子率に依存しないので,供給曲線は垂直である.利子率の上昇は貨幣保有の
費用を増大させ,したがって貨幣需要量を減少させるので,需要曲線は右下
がりである.均衡利子率において,実質貨幣残高の需要量と供給量は等しい.
第9章 総需要1:IS-LMモデルの構築 355頁
図9-9・流動性選好理論
利子率
r |
| \ |供給
| \ |
| \ |
| \ |
| \|
均衡 |・・・・・・\
利子率| |\需要L(r)
| |
|______|________
M¯/P¯ 実質貨幣残高(M/P)
実質貨幣残高の需要と供給が利子率を決定する.実質貨幣残高の供給は利
子率に依存しないので,供給曲線は垂直である.利子率の上昇は貨幣保有の
費用を増大させ,したがって貨幣需要量を減少させるので,需要曲線は右下
がりである.均衡利子率において,実質貨幣残高の需要量と供給量は等しい.
(マンキューマクロ入門篇第9章 総需要1:IS-LMモデルの構築 355頁)
意味するのは,実質貨幣残高の供給が一定であり, とりわけそれが利子率に
依存しないということである. したがって,図9-9のように、利子率と実質
貨幣残高の供給の関係をグラフに描く と,
垂直な供給曲線が得られる.
次に,実質貨幣残高への需要を考えよう·流動性選好理論では,利子率は
人々がどれだけ貨幣を保有しようとするかを決定する一要因であると仮定す
る.その背景には,利子率が貨幣を保有することの機会費用だということが
ある資産の一部を利子の付く銀行預金や債券ではなく,利子の付かない貨
ることによって, その利子をあきらめることになるからである.
すると,人々は資産に占める貨幣の割合を減らそうとする.し
こが
って
実質貨幣残高への需要は次のように表すことができる。
,
(2)
返信削除図9-9・流動性選好理論
利子率
r |
| \ |供給
| \ |
| \ |
| \ |
| \|
均衡 |・・・・・・\
利子率| |\需要L(r)
| |
|______|________
M¯/P¯ 実質貨幣残高(M/P)
実質貨幣残高の需要と供給が利子率を決定する.実質貨幣残高の供給は利
子率に依存しないので,供給曲線は垂直である.利子率の上昇は貨幣保有の
費用を増大させ,したがって貨幣需要量を減少させるので,需要曲線は右下
がりである.均衡利子率において,実質貨幣残高の需要量と供給量は等しい.
(マンキューマクロ入門篇第9章 総需要1:IS-LMモデルの構築 355頁)
フィッシャー方程式は45度線で描ける
返信削除http://f.hatena.ne.jp/himaginary/20100904211635
ブラードとIn-Koo Choとの共著論文「Escapist Policy Rules」
Escapist Policy Rules
CFS Working Paper No. 2003/38
35 Pages
Posted: 18 Dec 2003
James Bullard
Federal Reserve Banks - Federal Reserve Bank of St. Louis
In-Koo Cho
University of Illinois at Urbana-Champaign
Date Written: October 14, 2003
Abstract
We study a simple, microfounded macroeconomic system in which the monetary authority employs a Taylor-type policy rule. We analyze situations in which the self-confirming equilibrium is unique and learnable according to Bullard and Mitra (2002). We explore the prospects for the use of "large deviation" theory in this context, as employed by Sargent (1999) and Cho, Williams, and Sargent (2002). We show that our system can sometimes depart from the self-confirming equilibrium towards a non-equilibrium outcome characterized by persistently low nominal interest rates and persistently low inflation. Thus we generate events that have some of the properties of "liquidity traps" observed in the data, even though the policymaker remains committed to a Taylor-type policy rule which otherwise has desirable stabilization properties.
Keywords: Learning, monetary policy rules, escape dynamics
JEL Classification: E52, E32, D83, D84
Suggested Citation
学習行動に関する研究のサーベイ論文として、日本銀行の武藤一郎氏の「学習行動を導入した最近の金融政策ルール分析−経済構造に関する知識が不完全な下での期待形成と政策運営−」
http://www.boj.or.jp/research/wps_rev/wps_2004/data/wp04j04.pdf
返信削除i=r+π^e
(4)式は名目利子率iと実質利子率rの関係を表す「フィッシャー方程式」である。名目利子率は,実質利子率と期待インフレ率π^eの和に等しいことを示す。言い換えれば,実質利子率rは名目利子率iから期待インフレ率π^eを差し引いた値である。
(4)
流動性の罠の発生メカニズム
名目利率率| /
i | /
| /|
| / |
| /i=π+r^n フィッシャー方程式
| / |
| / |
| / |
| /| |
| / | |
|/ | |
| | |
/45度_|_____|_______
(r実質利子率+) πインフレ率
政策ルールの推計式はより急勾配。
目標インフレ率はテイラールールによりさらに急勾配(右→左に角度を保ちつつ低下するのが観測される)。
返信削除ε=eP*/P
(5)式は「実質為替レートの定義式」であり,実質為替レートεと名目為替レートeの関係を表す。ここで,名目為替レートとは,自国通貨建て為替レート(たとえば,1ドル当たりの円の相場)のことである。この名目為替レートe に,外国と自国の物価水準の比率P*/Pを掛けた値が,実質為替レートである。したがって,実質為替レートとは,自国の財を基準とした外国の財の相対価格であり,外国の財1単位が何単位の自国の財と交換できるかを示す。
(5)前提
図5-5 貨幣・物価・利子率の間の連関関係
貨幣供給➡︎━━━┓
(マネーサプライ)┃
┣➡︎物価水準━━➡︎インフレ率━━➡︎名目利子率
貨幣需要➡︎━━━┛ ┃
⬆︎ ┃
┗・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━┛
この図は,貨幣と物価と利子率の間の連関関係を示している.貨幣供給と貨幣需
要とが合わさって,均衡物価水準を決定する.物価水準の変化がインフレ率を決め
る.インフレ率は名目利子率に影響する.名目利子率は貨幣保有のコストなので,
名目利子率は貨幣需要に影響を及ぼしうる. この(点線で示された)最後の連関は,
単純な貨幣数量説には含まれていない.
(マンキューマクロ入門篇第5章インフレーション:原因と影響と社会的コスト167頁
(5)試作
e=ε×P/P*
名目為替レート /
e | /
| /|
| / |
| /実質為替レートの定義式ε=eP*/P
| / | (P*/Pは外国と自国の物価水準の比率)
| / |
| / |
| /| |
| / | |
|/ | |
| | |
/45度_|_____|_______
実質為替レートε=eP*/P
Y=Y¯+α(P-Pe) , α<0 [アメリカ式記載方?]
(6)式は物価水準Pと総生産Yの関係を表す「総供給関数」である。現実の物価水準が期待物価水準を上回るときには(P>Pe),総生産は自然水準より大きくなる(Y>Y¯)。反対に,現実の物価水準が期待物価水準を下回るときには(P<Pe),総生産は自然水準より小さくなる(Y<Y¯)。そして,現実の物価水準が期待物価水準に一致するとき(P=Pe),総生産は自然水準に等しくなる( Y=Y¯)。ここで,パラメーターαは,生産が物価水準の予想外の変化にどれだけ反応するかを示す係数である。また,(6)式は,
P=Pe+1/α( Y-Y¯ )
と表せるから,αの逆数が総供給曲線の傾きを表すことがわかる。
45度線の理論 (Adobe PDF) -htmlで見る
返信削除econ.keio.ac.jp/staff/dikamiya/pdf08/macroIa/1107.pdf
会計上の恒等式と理論上の均衡式: Y = C + I a. 会計上の恒等式の I: 事後の(実現した)投資支出 b. 理論上 ...
「経済学」 2008/4/23 第 3 講 45 度線分析 財市場均衡式 Y = C + I + G ... (Adobe PDF) -htmlで見る
www1.doshisha.ac.jp/~kmiyazaw/2008/e0423.pdf
恒等式.変数を 1 つ内 ... (i) (6.1) 式は,原点を通る傾き 1 の直線を表す.45 度線 という. (ii) (6.2) 式は,切片 ...
2012/4/27 第 3 講 45 度線分析 財市場均衡式 Y = C + I + G (1) Y 国民 ... (Adobe PDF) -htmlで見る
www1.doshisha.ac.jp/~kmiyazaw/2012/nu0427.pdf
の恒等式.変数を 1 つ内 ... (i) (6.1) 式は,原点を通る傾き 1 の直線を表す.45 度線 という. (ii) (6.2) 式は, ...
45度線分析 - Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/45度線分析
経済学において、45度線分析(英: 45-degree line diagram)、あるいはケインズの交差図(英: Keynesian cross diagram)と ...
マクロ経済学45度線について質問です。三面等価において、支出、... - Yahoo ...
detail.chiebukuro.yahoo.co.jp>...>経済、景気
総需要と45度線で交わりますよね? そこが均衡gdpです。 それと三面等価は恒等式 なので意味が異なります。 補足 45度線 ...
4−6 ケインジアンクロス(45度線モデル) (Adobe PDF) -htmlで見る
www2.toyo.ac.jp/~m-hotta/macro2006B7.pdf
均衡の計算を図で解釈すると? (ステップ1) 総需要の水準 YD=C+I+Gを図に描く. ( ステップ2) 45度線を描く. (ステップ3) ...
第4章 乗数モデル (Adobe PDF) -htmlで見る
www2.asia-u.ac.jp/~shin/lecture/Macro/chap4.pdf
0 < c1 < 1 はグラフの傾き 1 の 45 度線よりも緩い,. 正の傾きを .... 4.3.3 45 度線. 45 度線は A = Y で与えられる (4.4) 式の財市場の均衡 ..... 恒等式と方程式を区別することは,経済問題を理解する. うえで重要な ...
国民所得 (Adobe PDF) -htmlで見る
www2.mmc.atomi.ac.jp/web13/macro2resume.pdf
所得. 具体的には? 自動車やパソコンな. どの生産. 消費や投資. 企業収益や賃金. 45 度線分析では. 総供給. 総需要. 国民所得.
国民所得 (Adobe PDF) -htmlで見る
www2.mmc.atomi.ac.jp/web13/2018/macroresume.pdf
の供給という意味で、45 度線になっている(このため 45 度分析と呼ばれる)。 需要がそれと .... 国民所得の恒等式を変形すると、.
第4章 日本経済の乗数分析
www.nsu.ac.jp/official/fa/hashimoto/11zemi2.docx
構成比の計算は、GDPの恒等式のそれぞれの項目をYRtで割ります。 実質GDPとその ... 国民所得決定モデル(45度線モデル).
もっと見る
恒等式(こうとうしき、英: identity)は、恒真な等式、すなわち等号 (=) を含む数式であって、そこに現れるあらゆる変数がどのような値にあっても、常に等号で結ばれた左右二つの数式の "値" が等しいもののことを言う。変数の動く範囲は、文脈によって異なる。恒等式であることを明示するとき、= の代わりに ≡ が使われる。
返信削除重要な恒等式の中には、公式、定理、法則などと呼ばれて知られているものも多く存在する。オイラーの公式、三角関数の加法定理、指数法則などはその例である。
例
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次の式は実数 x, y について恒等式である。
x
2
+
2
x
y
+
y
2
=
(
x
+
y
)
2
.
{\displaystyle x^{2}+2xy+y^{2}=(x+y)^{2}.}
(1) が実変数 x について恒等式であるとき、(2) が成立する
a
x
2
+
b
x
+
c
=
0
{\displaystyle ax^{2}+bx+c=0} … (1),
a
=
b
=
c
=
0
{\displaystyle a=b=c=0} … (2).
三角関数は次のような恒等式で結ばれている。
sin
2
x
+
cos
2
x
=
1
,
{\displaystyle \sin ^{2}x+\cos ^{2}x=1,}
tan
x
=
sin
x
cos
x
.
{\displaystyle \tan x={\frac {\sin x}{\cos x}}.}
1 = 1 はあらゆる変数に関する恒等式である。
関連項目
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ウィキブックスに恒等式関連の解説書・教科書があります。
恒真式
数式
等式
方程式
不等式
外部リンク
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Weisstein, Eric W. "Identity". MathWorld(英語).
マンキューは動的AD-ASモデル、DAD-DASモデルをdsgeモデルの単純な場合としている
返信削除パラメータにt時間が付け加えられる
返信削除マザーモデル(親モデル)の均衡:
返信削除AD-AS曲線(総需要総供給曲線)
物価|
水準| \ /AS
P | \ /
| \E/
P0|-------X
| /|\
| / | \
| / | \AD
| |
|_______|___________
Y0 所得、生産(Y)
(1~5)総需要↘︎(3,4,5は条件を示す恒等式)
(6,7)総供給↗︎
マザーモデルの均衡
返信削除https://4.bp.blogspot.com/-N7aTx19VDP4/XKp2YgLzauI/AAAAAAABhgY/qNf2SnIs9cEBLdfkoBDGewxUJL3BJTSKACLcBGAs/s1600/IMG_2309.PNG
マザーモデルの構造 マンキューのマザーモデルは,次の7つの式から構成される。
返信削除(1)Y=C(Y-T)+I(r)+G+NX(ε) 0<C'<1 , I'<0, NX'>0 財市場の均衡383頁図
(2)M/P=L(i,Y) Li<0,LY>0 貨幣市場の均衡383頁図
(3)NX(ε)=CF(r-r*) CF'<0 外国為替市場の均衡397頁
(4) i=r+π^e 実質利子率と名目利率の関係160頁[フィッシャー方程式]
(5)ε=eP*/P 実質為替レートと名目為替レートの関係217頁
(6)Y=Y¯+α(P-EP) α<0 [P=Pe+1/α( Y-Y¯ )]総供給469頁図
(7)Y¯=F(K¯,L¯) FK, FL>0 ,FKK, FLL<0 産出の自然率382頁
ここで,Yは実質国民所得ないしは実質国内総生産(GDP),Y¯は実質国民所得の自然水準,
rは実質利子率,iは名目利子率,εは実質為替レート,eは名目為替レート,Pは物価水準である。
これら7つの変数(Y,Y¯,r,i,ε,e,P)をモデルの内生変数とする。
さらに,Mは名目貨幣供給量(マネーサプライ),Gは実質政府支出,Tは実質租税収入,
Kは資本ストック,Nは労働雇用量,r*は外国の実質利子率,P*は外国の物価水準,
π^eは期待インフレ率,P^eは期待物価水準である。これら9つの変数(M,G,T,K,
N,r*,P*, π^e,P^e)は,内生変数に影響を及ぼす外生変数とする。なお,一般的には,
期待変数π^e,P^eはさまざまな変数の現在値や将来値の予想にも依存するが,その場合,
モデルはかなり複雑になってしまうので,ここでは単純化を図り,期待変数π^e,P^eは
単に外生変数として扱われている。
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返信削除マクロンをオーバーラインへ記号改変
返信削除マザーモデルの構造 マンキューのマザー(親)モデルは,次の7つの式から構成される。
(1)Y=C(Y-T)+I(r)+G+NX(ε) 0<C'<1 , I'<0, NX'>0 財市場の均衡
(2)M/P=L(i,Y) Li<0,LY>0 貨幣市場の均衡
(3)NX(ε)=CF(r-r*) CF'<0 外国為替市場の均衡
(4) i=r+π^e 実質利子率と名目利率の関係[フィッシャー方程式]
(5)ε=eP*/P 実質為替レートと名目為替レートの関係
(6)Y=Y‾+α(P-EP) α<0 [P=Pe+1/α( Y-Y‾ )] 総供給
(7)Y‾=F(K‾,L‾) FK, FL>0 ,FKK, FLL<0 産出の自然率
ここで,Yは実質国民所得ないしは実質国内総生産(GDP),Y‾は実質国民所得の自然水準,
rは実質利子率,iは名目利子率,εは実質為替レート,eは名目為替レート,Pは物価水準である。
これら7つの変数(Y,Y‾,r,i,ε,e,P)をモデルの内生変数とする。
さらに,Mは名目貨幣供給量(マネーサプライ),Gは実質政府支出,Tは実質租税収入,
Kは資本ストック,Nは労働雇用量,r*は外国の実質利子率,P*は外国の物価水準,
π^eは期待インフレ率,P^eは期待物価水準である。これら9つの変数(M,G,T,K,
N,r*,P*, π^e,P^e)は,内生変数に影響を及ぼす外生変数とする。なお,一般的には,
期待変数π^e,P^eはさまざまな変数の現在値や将来値の予想にも依存するが,その場合,
モデルはかなり複雑になってしまうので,ここでは単純化を図り,期待変数π^e,P^eは
単に外生変数として扱われている。
返信削除(1)
Y=C(Y-T)+I(r)+G+NX(ε) , 0<C'<1 , I'<0, NX'>0
(1)式は財市場の均衡を示す「IS関数」である。自国の財の総供給(総生産)Yが総需要C+I+G+NX,つまり消費Cと投資Iと政府支出Gと純輸出NXの合計に等しくなることを示す。ここで,消費は可処分所得Y-Tに依存し,限界消費性向Cは正であるが1より小さい(0<C'<1)。また,投資は実質利子率rが低下するにつれて増加する(I'<0)。さらに,純輸出(輸出-輸入)は実質為替レートε(=eP*/P)の上昇に応じて増加する(NX'>0)。
参考:
マンキューマクロ経済学入門篇1:3:8,308頁,邦訳第2版276頁
8-7図 IS曲線の導出参照
(b)ケインジアンの交差図
支出|
| /
| /ー
| _ー_ー
| _ー/ー
|_ー_ー |
⬇︎_ー/| |
| / | |
|45度|_|_______
Y2⬅︎Y1 所得・生産
| |
| |
利| (a)投資関数 利| | | (c)IS曲線
子| 子| | |
率| 率|I | |
| \ | \| |
r2___\___________|___\ |
⬆︎| |\ ⬆︎| |\|
r1___|_\_________|___|_\ S
| | |\ | | |\_
|___|_|______ |___|_|_______
Ir2⬅︎Ir1 投資 Y2⬅︎Y1 所得・生産
(a)利子率が上昇すると、計画投資I(r1)は減少する。
(b)(a)における計画投資I(r1)の減少は、計画支出関数を下方へシフトさせ、
その結果、所得はY1からY2に減少する。
(c)IS曲線(c)は、利子率(a)と所得水準(b)の関係をまとめたもの。
(2)
返信削除M/P=L(i,Y), Li<0,LY>0
(2)式は貨幣市場の均衡を示す「LM関数」である。流動性選好説にしたがい,実質貨幣需要Lは名目利子率iが
上昇すると減少し(Li<0),所得Yが上昇すると増加する(LY>0)。そして,この実質貨幣需要L(i, Y)は,
利子率の水準が調整されることにより実質貨幣供給M/Pと等しくなり,そのときに貨幣市場の均衡が実現する。
参考:
図8-11 LM曲線の導出(同316頁参照)
利| (a)投資関数 利| (b)LM曲線
子| 子|
率| | 率| | |
|\➡︎\| | | |/
r2_\_\_________r2|___|_|
⬆︎| \|\ ⬆︎| |/|
r1___\_\_______r1|___|_|
| |\ \ | _/| |
|___|________ |___|_|_______
-m/p 実質貨幣残高(M/P) Y1 Y2 所得・生産
所得が増加すると、貨幣需要は増加し、したがって利子率はr1からr2へと上昇する。
貨幣債券市場(ストック)が均衡するためには、Y,iの2変数は、LM上になければならない。
財市場(フロー)が均衡するためには、IS上になければならない(吉川洋『マクロ経済学』99頁)。
前提:
図9-9・流動性選好理論
利子率
r |
| \ |供給
| \ |
| \ |
| \ |
| \|
均衡 |・・・・・・\
利子率| |\需要L(r)
| |
|______|________
M¯/P¯ 実質貨幣残高(M/P)
実質貨幣残高の需要と供給が利子率を決定する.実質貨幣残高の供給は利
子率に依存しないので,供給曲線は垂直である.利子率の上昇は貨幣保有の
費用を増大させ,したがって貨幣需要量を減少させるので,需要曲線は右下
がりである.均衡利子率において,実質貨幣残高の需要量と供給量は等しい.
(マンキューマクロ入門篇第9章 総需要1:IS-LMモデルの構築 355頁)前半
(3)
返信削除NX(ε)=CF(r-r*) ,CF'<0
(3)式は「外国為替市場の均衡条件」で,純輸出NXと純資本流出(資本流出-資本流入,対外純投資と
も言われる)CFが等しくなることを表す。たとえば,純輸出がプラスの場合,外国為替市場では自国通貨
がネットで見て需要(外国通貨が供給)される。また,純資本流出がプラスであれば,自国通貨が供給
(外国通貨が需要)される。したがって,純輸出と純資本流出が一致するときに,外国通貨の供給と需要
が等しくなり,外国為替市場は均衡することになる。なお,純資本流出は,自国利子率rが外国利子率r*に
比べて高くなるにつれて減少する(CF'<0)。
(3)前提
図6-2・小国開放経済における貯蓄と投資
実質利子率
r |
| 貿易黒字 S
r*|・\←NX→|・・・・・・・
@世界| \ |
利子率| \ |
| \ |
利子率| \|
@閉鎖|・・・・・・\
経済| |\I(r)
| |
|______|________
投資(I),貯蓄(S)
閉鎖経済では,貯蓄と投資が均衡するように利子率が調整される.小
国開放経済では,利子率は世界の金融市場で決定される.貯蓄と投資の
差額が貿易収支を決める.この図では,世界利子率の下で貯蓄が投資を
上回っているので,貿易黒字が生じている.
(マンキューマクロ入門篇第6章 開放経済 205頁)
(4)
返信削除i=r+π^e
(4)式は名目利子率iと実質利子率rの関係を表す「フィッシャー方程式」である。名目利子率は,
実質利子率と期待インフレ率π^eの和に等しいことを示す。言い換えれば,実質利子率rは
名目利子率iから期待インフレ率π^eを差し引いた値である。
参考:
流動性の罠の発生メカニズム
名目利率率| /
i | /
| /|
| / |
| /i=π+r^n フィッシャー方程式
| / |
| / |
| / |
| /| |
| / | |
|/ | |
| | |
/45度_|_____|_______
(r実質利子率+) πインフレ率
政策ルールの推計式はより急勾配。
目標インフレ率はテイラールールによりさらに急勾配(右→左に角度を保ちつつ低下するのが観測される)。
もう一つのブラード論文 - himaginary’s diary
https://himaginary.hatenablog.com/entry/20100905/another_Bullard_paper より
テイラー原理についてはマンキューマクロ応用篇139頁参照
(5)
返信削除ε=eP*/P
(5)式は「実質為替レートの定義式」であり,実質為替レートεと名目為替レートeの関係を表す。ここで,
名目為替レートとは,自国通貨建て為替レート(たとえば,1ドル当たりの円の相場)のことである。
この名目為替レートe に,外国と自国の物価水準の比率P*/Pを掛けた値が,実質為替レートである。
したがって,実質為替レートとは,自国の財を基準とした外国の財の相対価格であり,外国の財1単位が
何単位の自国の財と交換できるかを示す。
前提:
図5-5 貨幣・物価・利子率の間の連関関係
貨幣供給➡︎━━━┓
(マネーサプライ)┃
┣➡︎物価水準━━➡︎インフレ率━━➡︎名目利子率
貨幣需要➡︎━━━┛ ┃
⬆︎ ┃
┗・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━・━┛
この図は,貨幣と物価と利子率の間の連関関係を示している.貨幣供給と貨幣需
要とが合わさって,均衡物価水準を決定する.物価水準の変化がインフレ率を決め
る.インフレ率は名目利子率に影響する.名目利子率は貨幣保有のコストなので,
名目利子率は貨幣需要に影響を及ぼしうる. この(点線で示された)最後の連関は,
単純な貨幣数量説には含まれていない.
(マンキューマクロ入門篇第5章インフレーション:原因と影響と社会的コスト167頁
試作:
e=ε×P/P*
名目為替レート /
e | /
| /|
| / |
| /実質為替レートの定義式ε=eP*/P
| / | (P*/Pは外国と自国の物価水準の比率)
| / |
| / |
| /| |
| / | |
|/ | |
| | |
/45度_|_____|_______
実質為替レートε=eP*/P
(6)
返信削除Y=Y¯+α(P-Pe) , α<0 [アメリカ式記載方?]
(6)式は物価水準Pと総生産Yの関係を表す「総供給関数」である。現実の物価水準が期待物価水準を
上回るときには(P>Pe),総生産は自然水準より大きくなる(Y>Y¯)。反対に,現実の物価水準が
期待物価水準を下回るときには(P<Pe),総生産は自然水準より小さくなる(Y<Y¯)。そして,
現実の物価水準が期待物価水準に一致するとき(P=Pe),総生産は自然水準に等しくなる( Y=Y¯)。
ここで,パラメーターαは,生産が物価水準の予想外の変化にどれだけ反応するかを示す係数である。
また,(6)式は,
P=Pe+1/α( Y-Y¯ )
と表せるから,αの逆数が総供給曲線の傾きを表すことがわかる。
短期の総供給線:
物価水準(P)
| 長期総供給 /
| | /Y=Y¯+α(P-EP)
| | /
P>EP| | /短期総供給
| |/
P=EP|・・・・/
| /|
P<EP| / |
| / |
|/ |
|____|_______
Y¯ 所得・生産(Y)
産出量は、物価水準Pが期待物価水準EPから乖離すると、自然率Y'から乖離する。
パラメーターαは,生産が物価水準の予想外の変化にどれだけ反応するかを示す係数である。
(マンキューマクロ入門篇469頁)
(7)
返信削除Y¯=F(K¯,L¯) , FK, FL>0 ,FKK, FLL<0
(7)式は実質国民所得の自然水準Y¯に関する「マクロ生産関数」である。実質国民所得の自然水準は,
資本ストックと労働雇用量をそれぞれK¯,L¯ だけ投入することにより実現する。なお,資本の限界生産物と
労働の限界生産物はいずれも正であるが(FK, FL>0),ともに逓減する(FKK, FLL<0)。
生産関数:
生産量| F(K¯ ,L¯ )
(Y)| o o
| o_IMPL
| o 1
| o_IMPL
| o 1
| oI
| o_IMPL
| o 1
|________________
労働量(L)
この曲線は,資本量を一定としたときに,生産量が労働投入とどの
ような関係にあるかを示したものである.労働の限界生産力(MPL)
は,労働投入が1単位増えたときの生産量の増加分である.労働量が
増えるにつれて,生産関数は徐々になだらかになる.このことは,限
界生産力逓減を意味している.
(マンキューマクロ経済学入門篇第3章国民所得:どこから来てどこへ行くのか 77頁)
マザーモデル(親モデル)の均衡:
返信削除AD-AS曲線(総需要総供給曲線)
物価|
水準| \ /AS
P | \ /
| \E/
P0|-------X
| /|\
| / | \
| / | \AD
| |
|_______|___________
Y0 所得、生産(Y)
(1~5)総需要↘︎(3,4,5は条件を示す恒等式)
(6,7)総供給↗︎
https://4.bp.blogspot.com/-N7aTx19VDP4/XKp2YgLzauI/AAAAAAABhgY/qNf2SnIs9cEBLdfkoBDGewxUJL3BJTSKACLcBGAs/s1600/IMG_2309.PNG