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土曜日, 5月 18, 2019

ゲーム理論入門の入門 (岩波新書) 新書 – 2019/4/20 鎌田 雄一郎 (著)


ゲーム理論入門の入門 (岩波新書) 新書 – 2019/4/20


商品の説明

内容紹介

ゲーム理論とは、ある種の意思決定を人間が行った結果、何が起きるかを予測する理論だ。と言うと何やら難しげに聞こえるかもしれないが、実は単純明快、初学者でもすぐ使いこなせる理論なのだ。相手の出方をどう読むか。経済問題の分析だけでなく、ビジネスの戦略決定にも必須の基礎知識を、新進気鋭の理論家が解説する。

内容(「BOOK」データベースより)

ゲーム理論とは、ある種の意思決定を人間が行った結果、何が起きるかを予測する理論だ。と言うと難しげに聞こえるが、実は単純明快、初学者でもすぐ使いこなせるようになる理論なのだ。相手の出方をどう読むか。社会経済問題の分析だけでなく、ビジネスの戦略決定にも必須の基礎知識を、新進気鋭の理論家があざやかに解説する。

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3件中1 - 3件目のレビューを表示

2019年4月29日
Amazonで購入
評者は、一応、大学院でゲーム理論をかじったことがある。本書は学部入門レベルである。
本書以前でゲーム理論の入門書としては、例えば『ゲーム理論入門』(武藤滋夫)が挙げられるが、本書はこれ以上に入門的な著作である。事前知識はほぼ不要と言って良く、数式も出てこない。

【概要】
とは言っても、さすがに経済誌の特集よりはボリュームがある。
本書は、専ら非協力ゲームを扱ったものである。非協力ゲームというからには協力ゲームというものもあるのだが、本書では登場しない。超・入門書なので、それで良いと考える。

【評価】
具体例も、海外でのラーメン屋出店競争や、人気アニメ作品を模した例、芸能人の交際駆引きなど、親しみやすい内容になっている。
一方、ゲーム理論では必ず出てくる”利得表”がほとんど出て来ず、その代わりに著者オリジナル(?)のイメージ図が出てくる。超・入門書なのでイメージで理解できればという着想なのだろうが、ゲーム理論は精緻なものなので、却って混乱する。

【構成】
はじめに この本を手にとったあなたに
第1章 ゲーム理論とはー戦略的思考の理論
第2章 ナッシュ均衡ー相手の動きを読め!
第3章 複数均衡の問題ーどのナッシュ均衡?
第4章 非存在の問題ーナッシュ均衡がない?
第5章 完全情報ゲームと後ろ向き帰納法ー将来のことから考える
第6章 不完全情報ゲームと完全ベイジアン均衡、そして前向き帰納法ー過去について考える
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おわりに
※練習問題のQRコード付き
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ベスト100レビュアー
2019年4月21日
岩波新書の「入門の入門」シリーズ第3弾は、ゲーム理論だ。著者は単純明快な理論だと言うが、そんなに単純な理論ではない。むしろ難解な理論と言うべきだ。「ナッシュ均衡」について著者は、新製品を発売する三社があるとして、商品価格をいくらに設定するか、相手の二社について行動を予測し、最も有効な価格設定をするとした場合、三社とも同じ予想を立てた場合にナッシュ均衡が成立するという。自社の予想が最適であり、他の二社も必ず同様に考えるであろうと予想できる場合しかナッシュ均衡は成立しない。でもどうして他の二社も同じく予想すると考えることが出来るのか?これが難しい。
ゲーム理論は決して単純明快な理論ではない。これを知ることが第一歩である。お勧めの一冊だ。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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ベスト500レビュアー
2019年5月4日
 なんと数式はほぼゼロ、基本的に文章で説明していく。利得表(利得行列)も1回しか登場しない(ゲームの木はそれよりは多いが)。私などは、利得表があった方が分かりやすいと感じるが、それは慣れのせいだろうか。
 「入門の入門」としては十分すぎる内容。「不完全情報ゲームと完全ベイジアン均衡、そして前向き帰納法」の章だけ私はスラスラ読めなくて「数式等で説明してほしい」とも思ったが、それも読み手次第か。
 「囚人のジレンマ」(に代表されるゲーム理論のモデル)は「非現実的だ」「使えない」という批判に対して、「分速60メートルで歩く太郎くんが300メートルの道のりを歩く」問題を例に「基本問題をちゃんと理解していることが……複雑な問題を考えるときの助けになる(p.25)」と反論しているところが上手いと思った。同様に経済学への批判に対する反論をしている箇所がもう1箇所ある(p.126)。たぶん著者はこの種の経済学への批判にしばしば直面・辟易しているのだろう。
 事例が、篠田麻里子・藤江れいなとか、キムタクの「ロンバケ」とか、いささか古いのがマイナスポイント。
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