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火曜日, 10月 08, 2019

ランダル・レイ教授からの手紙 | Powered by Ameba



国債=通貨発行残高

両者は複式簿記の貸方借方みたいなものです


成長=インフレ=善、が絶対ということではなく

供給能力を毀損するデフレが危険ということです

(供給能力の毀損は将来のインフレ不制御を誘発する土台となる)


利子は資本家への分配(の優遇)を意味します


ここら辺はレイ教授の邦訳『現代貨幣理論入門』がわかりやすいです

教授への質疑の前に必読です



479 にゅん (ワッチョイ 9e3f-o6K/)[] 2019/10/09(水) 18:30:58.40  ID:9DiYnuzU0 
どもー

で、ちょっと続き。
レイの来日めっちゃ期待できる!というのと、青山センセ添付文献よんだよかよって言う話。
近日中にブログでやろうと思うけど、添付文献でレイはすごい準備しているよこれ。
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/05775132.2019.1668646

論文ダウンロード5000円くらいしちゃうやつだしいま全訳とかはできないけど、
レイカーブもちゃんと書いてあって、「支出額じゃない、内容だ」といってるの。

https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/05775132.2019.1668646

MMT and Two Paths to Big Deficits

Published online: 27 Sep 2019



480 にゅん (ワッチョイ 9e3f-o6K/)[] 2019/10/09(水) 18:34:22.88  ID:9DiYnuzU0 
結論部分
良い方の財政赤字のパターンはこれ。
グリーンニューディールはおまけだよこれ。

えらいレイ\(^o^)/
うれしいレイ\(^o^)/

What is the MMT alternative? 
Measured and targeted stimulus designed to restore confidence of firms
and households. Ramp up the Social Security safety net (that is relatively 
weak in Japan) to assure the population that they will be taken care of in 
their old age. 
Recreate a commitment to secure jobs and decent pay. 
Either promote births or encourage immigration to replace the declining 
workforce. 
Undertake a Green New Deal to transition to a carbon-free future.


480にゅん(ワッチョイ 9e3f-o6K /)[] 2019/10/09(水)18:34:22.88 ID:9DiYnuzU0
結論部分
良い方の財政赤字のパターンはこれ。
グリーンニューディールはおまけだよこれ。

えらいレイ\(^ o ^)/
うれしいレイ\(^ o ^)/

MMTの代替とは何ですか?
企業の信頼を回復するために設計された、測定されたターゲット刺激
および世帯。 社会保障のセーフティネットを立ち上げます(比較的
日本では弱い)で彼らが世話をすることを人口に保証する
彼らの老年。
仕事と適正な賃金を確保するというコミットメントを再構築します。
出産を促進するか、移民を減らして衰退に取って代わる
労働力。
グリーンニューディールを引き受けて、カーボンフリーの未来に移行します。


ランダル・レイ教授からの手紙 | 青山まさゆきオフィシャルブログ「政治、根本から変えてみないか。」Powered by Ameba

https://gamp.ameblo.jp/masayuki-aoyama/entry-12533825339.html?__twitter_impression=true

ランダル・レイ教授からの手紙

10月10日よりMMTの大家ランダル・レイ教授が来日される。国会でも議員会館でシンポジウムに登壇されるとのこと。私は、日本にMMTを基盤にした拡張的財政政策は適用されるべきではないと度々発言してきた。PB均衡とはかけ離れた日本の国家財政の現状からすると、インフレが生じたからといって直ちに中止はできない。したがって、インフレをコントロールできなくなるのでは、という懸念があるからだ。

もう一つの懸念は、通貨安。1990年代のポンド危機は、虎視眈々とその機会を狙っていたジョージ・ソロス率いるクオンタムファンドの売り浴びせの前に、イギリスの中央銀行であるイングランド銀行が破れ、ポンド安が止まらなかったものだ。これと同じことが、MMT的な政策を提唱する政党や政治家が主導権を取ったその瞬間に起きても不思議ではない。

以上は、日本でMMT政策を取った場合のいわば副作用たるものであるが、効能の点でも日本において効果があるのか疑問がある。

そこで、先般、私の懸念についてランダル・レイ教授ご本人にメールにてお問い合わをしたところ、教授から早速丁寧なご回答をいただいた。レイ教授に心より感謝申し上げると共に、その質疑の部分をご紹介させていただく。(なお、質疑部分については公開させていただく可能性のあることを事前に申し上げている。)

[レイ教授への質問]

1. 日本においては,失業率が2018年平均で2.4%と極めて低い水準にあります。これは急激な人口減少の過程にある日本において労働力不足が顕在化したものと考えられます。現在の失業率は,一般に言われる自然失業率の範囲内と推測され,事実上の完全雇用状態にあるものと考えられます。一方で,生鮮食料品を除く物価上昇率は2016~2018年(各年平均)は-0.3~1%で推移しており,物価は安定しております。

 以上によれば貴殿の著作に記された貴殿の意見である「最善の国内政策とは,完全雇用と物価安定を追求することである」は,日本においては既に達成されており,MMTが提唱する通貨増発による積極的財政政策を取る必要がある状況にはないと考えていますがいかがでしょうか。

2. 日本の国家財政(一般会計予算)における国債依存度は,2009年~2019年において,51.5~32.1%を占めており,極めて高い状況です。このような財政事情下において,さらに景気浮揚のために国債増発を行い,積極的財政出動を行うことを実行した場合,インフレが生じる恐れがあると考えられます。仮にインフレ・ターゲットを2%に置いたとして,これを越えるインフレ率となった場合においても,その恒常的な国債依存財政体質からして,国債発行を緊急に縮小することは困難と考えられ,その場合インフレをコントロールすることが困難となる可能性があるものと思料いたしております。したがって,日本の財政状況に鑑みれば,MMTによる積極的財政出動をなしうる基礎的条件を欠くものとも考えられますがいかがでしょうか。

3. 以上について,1,2を総合した観点から異なる結論は導かれるのでしょうか。

[レイ教授からの回答]

ご質問いただきましてありがとうございます。

測定された失業率が低く、平均インフレ率がゼロをわずかに上回る水準であることは承知しています。消費の伸びが弱いことを主たる要因としてGDP成長率が低迷しています。私は、「成長のための成長」を支持していないことをここに強調しておきたいと思います。重要なのは、全ての人々に対して最低限の生活水準を保証することです。これを実現できないほどに日本の平均成長率が低いのかは分かりません。

これは日本が決定すべき問題です。但し、不本意な退職を余儀なくされた人々が必ずしも考慮されていないため、失業率の測定値は大きな誤解をはらんでいる可能性があります。日本国外において、これは年配の男性労働者、そして恐らく他の複数の集団において問題化しているとの見方が一般的です。その数が増加することで、「労働力の減少」がもたらされます。

貴殿がご指摘になった赤字と負債については、十分に理解しておりませんでした。政府債務の金利が非常に低いため支出は低水準に留まっていますが、債務比率が高く、低金利による恩恵が相殺される可能性があります。金利支払いのための政府支出は消費や投資に対する追加支出を促すものではなく、成長をもたらさないという点において極めて「非効率」であると言えます。

一方、添付の文書において論じている通り、債務比率の高い日本が取るべき対策は2つです。成長速度を加速させることで、赤字比率を下げ、債務問題を軽減できる可能性があります。成長速度を加速させるためには、(金利に対してではなく、成長を促進する分野において)対象を絞った支出を行うことです。これについては、10月10日に来日した際にご説明させていただきます。

この質疑について皆さんはどうお考えになったであろうか。

私自身は、最初の質問に対するレイ教授の答え、「成長のための成長」は支持していない、という回答が極めて重要だと思っている。問題は、日本の国内状況が「すべての人にまともな生活水準」が提供されているかどうかであり、その判断には、ナショナルミニマムとしての社会保障の水準がどのレベルにあるのか、というところが深く関係してくるであろう。弁護士として社会的弱者にある方に生活保護受給のお手伝いをしている経験からすれば、十分な満足とまではいかないものの、最低限度の文化的生活は確保されているものと考えている。

また、2番目の質問に対し、政府の債務比率が高いため、低金利のメリットが相殺されるということ、政府財政における利子支出は、消費と投資へのさらなる支出を刺激しないという点で非常に「非効率的」である可能性があり、成長をもたらさない、という指摘も日本においてMMTを適用すべきという論者が汲み取っていない意見だと思われる。日本の現状のようなあまりにも大きな政府債務残高や、さらにそれを拡大させるような拡張的財政政策は、非効率を加速させるというマイナスがあるのだ。

また、レイ教授は、添付していただいた「MMT and Two Paths to Big Deficits」というファイルにおいて、政府の投資先として「Green New Deal」を提唱されている。現金のバラマキや旧来型公共投資への支出を必ずしも肯定されているとは限らないところも注目すべき点だ。

さて、私は冒頭に述べたとおり、MMT理論の日本におけるその適用については賛成するものではないが、従前の経済学が真剣な分析を行って来なかった「貨幣」とは何か、という問題(「The Money」参照)についてMMTが正目から取り組んでいることには強い関心があり、注目している。

私の2番目の質問に関連する詳細な言及、そして「ターゲットを絞った支出(関心ではなく、成長を促進する分野において)」についてのレイ教授のシンポジウムでの発言は非常に楽しみでもあり、また皆さんに紹介したいと考えている。


ランダル・レイ教授との往復書簡の原文

昨日掲載したランダル・レイ教授とのやり取りについて多くの方にご覧頂いた。原文の掲載を希望される方がいたのでここに改めて紹介させていただく。なお,英訳・和訳については国会議員会館内の翻訳業者に依頼して作成したものを,さらに個人的にネイティブの通訳者にチェックをいただいている。

【私からの質問】

1. In 2018, Japan’s average rate of unemployment was incredibly low at 2.4%. I believe this figure reflects Japan’s labor shortages, which have resulted from a rapid decline in the country’s population. The current rate of unemployment is surmised to be within the scope of the rate of natural unemployment, and thus we are technically in a state of full employment. On the other hand, between 2016 and 2018, the yearly average rate of the rise in prices, excluding those of perishable foods, was -0.3 to 1%, with prices remaining stable.

 

Given the above, one could say that Japan has already achieved what you stipulate in your work – that the best domestic policy is to pursue full employment and price stability – and therefore I do not believe it is necessary to implement the aggressive financial policy advocated by Modern Monetary Theory that increases the currency supply. What are your thoughts on this?

 

2. Between 2009 and 2019, the rate of dependence on government bonds of Japan’s national finances (general account budget) was very high at 51.5 to 32.1 percent. Given these financial circumstances, I believe issuing more government bonds to further boost the economy, and pursuing aggressive fiscal stimulation, may lead to inflation.  Hypothetically, if we set the inflation target to 2%, and the rate of inflation exceeds this target, I believe that based on the state of national finances, which is characterized by everlasting dependence on government bonds, it will be difficult to quickly reduce the issuance of government bonds, leading to a situation in which inflation cannot be easily controlled.  Therefore, given the circumstances of Japan’s public finances, the fundamental condition that would allow aggressive fiscal stimulation via Modern Monetary Theory is missing. What are your thoughts on this matter? 

 

3. In relation to the above, do you think a perspective that encompasses both 1 and 2 would lead to a different conclusion?

【日本語原文】

1. 日本においては,失業率が2018年平均で2.4%と極めて低い水準にあります。これは急激な人口減少の過程にある日本において労働力不足が顕在化したものと考えられます。現在の失業率は,一般に言われる自然失業率の範囲内と推測され,事実上の完全雇用状態にあるものと考えられます。一方で,生鮮食料品を除く物価上昇率は2016~2018年(各年平均)は-0.3~1%で推移しており,物価は安定しております。

 以上によれば貴殿の著作に記された貴殿の意見である「最善の国内政策とは,完全雇用と物価安定を追求することである」は,日本においては既に達成されており,MMTが提唱する通貨増発による積極的財政政策を取る必要がある状況にはないと考えていますがいかがでしょうか。

2. 日本の国家財政(一般会計予算)における国債依存度は,2009年~2019年において,51.5~32.1%を占めており,極めて高い状況です。このような財政事情下において,さらに景気浮揚のために国債増発を行い,積極的財政出動を行うことを実行した場合,インフレが生じる恐れがあると考えられます。仮にインフレ・ターゲットを2%に置いたとして,これを越えるインフレ率となった場合においても,その恒常的な国債依存財政体質からして,国債発行を緊急に縮小することは困難と考えられ,その場合インフレをコントロールすることが困難となる可能性があるものと思料いたしております。したがって,日本の財政状況に鑑みれば,MMTによる積極的財政出動をなしうる基礎的条件を欠くものとも考えられますがいかがでしょうか。

3. 以上について,1,2を総合した観点から異なる結論は導かれるのでしょうか。

【レイ教授からのご回答】

【英語原文】

Thank you for your questions. 

I do know that unemployment as measured is low, and that inflation on average is just above zero. Growth of GDP is low, dragged down largely by low consumption growth. I want to emphasize that I do not support "growth for growth's sake"--what matters is providing decent living standards for all. I am not sure that Japan's growth rate is too low, on average, to accomplish that. This is a matter for Japan to determine. I know, however, that unemployment measures can be very misleading as those who involuntarily leave the labor force are not necessarily counted. The conventional view outside Japan is that this has become a problem for older male workers, and perhaps for some other groups. That would add to the numbers to create a "shrinking labor force".

 

I did not fully understand your points about the deficit and debt. With a very low interest rate on government debt, spending is low--although with a high debt ratio that can offset the benefits of the low rate. Government spending on interest can be quite "inefficient" in that it does not stimulate further spending on consumption and investment--so does not produce growth. However, as I argue in the attached paper, there are two paths to high deficit ratios in Japan. Faster growth could lower the deficit ratios and reduce the issue of debt. The path to faster growth is targeted spending (not on interest, but in areas to increase growth). I will talk about this when I visit Japan from October 10.

【和訳】

ご質問いただきましてありがとうございます。

測定された失業率が低く、平均インフレ率がゼロをわずかに上回る水準であることは承知しています。消費の伸びが弱いことを主たる要因としてGDP成長率が低迷しています。私は、「成長のための成長」を支持していないことをここに強調しておきたいと思います。重要なのは、全ての人々に対して最低限の生活水準を保証することです。これを実現できないほどに日本の平均成長率が低いのかは分かりません。

これは日本が決定すべき問題です。但し、不本意な退職を余儀なくされた人々が必ずしも考慮されていないため、失業率の測定値は大きな誤解をはらんでいる可能性があります。日本国外において、これは年配の男性労働者、そして恐らく他の複数の集団において問題化しているとの見方が一般的です。その数が増加することで、「労働力の減少」がもたらされます。

貴殿がご指摘になった赤字と負債については、十分に理解しておりませんでした。政府債務の金利が非常に低いため支出は低水準に留まっていますが、債務比率が高く、低金利による恩恵が相殺される可能性があります。金利支払いのための政府支出は消費や投資に対する追加支出を促すものではなく、成長をもたらさないという点において極めて「非効率」であると言えます。

一方、添付の文書において論じている通り、債務比率の高い日本が取るべき対策は2つです。成長速度を加速させることで、赤字比率を下げ、債務問題を軽減できる可能性があります。成長速度を加速させるためには、(金利に対してではなく、成長を促進する分野において)対象を絞った支出を行うことです。これについては、10月10日に来日した際にご説明させていただきます。


https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/eco/1570011295/

MMT Primer発売記念! L・ランダル・レイ:「日本はMMTをやっているか?」 – 道草
2019/7/2


既出
http://econdays.net/?p=10671

大きな赤字(負債)比率を生成するためには、醜い方法と良い方法の両方がある。彼らが理解していないの
はこのことだ。MMTは長い間これを主張してきたが、理解がほとんど進んでいない。その主な理由は、
私たちが平易な英語を使ってきたからだろうか。経済学者は読解が苦手なのだ。彼らにとっては、図と
数学は必須だ。ならば以下、彼らの役に立つ書き方をしてみよう。

       レイ曲線
 債務/GNP比    
  |       
  |  。                   。
  |              
  |   。                 。
  | ___。_______________。_→
  |   B 。             。C
  |        。        。
  |           。 。 。
  |             A
  |____________________成長率
http://file.erickqchan.blog.shinobi.jp/WrayCurve.PNG
で、名前を付けてみた。…名付けてレイ曲線 (Wray Curve) だ。…
経済が初期状態として点Aにあると仮定する。日本の場合、赤字比率が5%の、成長率が1%というところだ。
現在、安倍首相が消費税を課したり米国が景気低迷に陥ったりで日本の成長率は低下するとする。すると
経済成長が鈍化し、赤字比率は上昇するにつれ、経済は図の点Bに向かって左に移動する。
成長の鈍化は、家計や企業を脅かし、貯蓄しようと支出を減らし税収を減少させる。成長率の鈍化はまた
輸入の減少にもつながり、経常収支はいくぶん「向上」する。部門間収支を見ると、政府収支は赤字(例えば
7%の財政赤字)、経常収支は黒字(例えば4から5%)とすると民間部門の黒字は12%(他の二部門の合計)となる。
以上は財政赤字を増やす「醜い」方法。日本式だ。それは、まるで出血させれば病気を治すだろうと
いつまでも出血させているようなものだ。…

 

MMTの対案とは何か? 企業と家計の自信を回復させることにターゲットを絞った、計測を伴う刺激策だ。
老後の生活を保障する社会保障のセーフティーネットの充実。雇用と適正な賃金を確保するためコミットメントを
作り直す。労働力の減少に対応するために出生を促進するか、移民を奨励するかする。グリーン・ニューディール
政策を実施し、カーボンレスな未来へ移行する。
この場合、点Aから点Cに向かう曲線に沿うことになり、「良い」方法で財政赤字が増加し、成長率は改善する。

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