『137億年の物語 宇宙が始まってから今日までの全歴史』(2012 講談社)
http://nam-students.blogspot.com/2013/04/137.html@
原著:"What on Earth Happened?:
The Complete Story of the Planet, Life and People from the Big Bang to the Present Day "(2008)
参考
TV東京版
https://ja.wikipedia.org/wiki/137%E5%84%84%E5%B9%B4%E3%81%AE%E7%89%A9%E8%AA%9E
バックナンバー(シュメール人、文字を発明 2013/5/26 )
https://www.tv-tokyo.co.jp/137/backnumber/130526.html
https://ameblo.jp/k-kiku1192/entry-12077666826.html ☆
https://nam-students.blogspot.com/2019/04/blog-post_17.html
【著者】
ロイド,クリストファー(Lloyd,Christopher)
1968年、英国生まれ。ケンブリッジ大学で、中世史を学んだ後、サンデータイムス紙の記者となる。新聞では科学と工学を担当し、文系、理系双方から物事を見る目が養われた。2000年に、教育専門出版社に転職。2010年に、出版社What on Earth Publishing Ltd.を起業した
【訳者】
野中香方子(ノナカキョウコ)
翻訳家。お茶の水女子大学文教育学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)
理系と文系が出会った初めての歴史書。42のテーマで語る137億年。生命はどこから来たか。文明はなぜ生まれ、滅びるのか・・・。
目次:
第一部 母なる自然(137億年前~700万年前) p.008~095 計88頁 00:00:00
01 ビッグバンと宇宙の誕生
02 生命はどこからきたか
03 地球と生命体のチームワーク
04 化石という手がかり
05 海は生命の源
06 生命の協力体制
07 進化の実験場
08 恐竜戦争
09 花と鳥とミツバチ
10 哺乳類の繁栄
第二部 ホモ・サピエンス(700万年前~紀元前5000年) p.096~145 計50頁 23:46:48
11 冷凍庫になった地球
12 二足歩行と脳
13 心の誕生
14 人類の大躍進
15 狩猟採集民の暮らし
16 大型哺乳類の大量絶滅
17 耕牧畜の開始
第三部 文明の夜明け(紀元前5000年~西暦570年ころ) p.146~281 計136頁 23:59:59
18 文字の発明 シュメール文明
19 王は神の化身 エジプト文明
20 母なる大地の神 インダス文明、巨石文化、ミノア文明
21 金属、馬、車輪
22 中国文明の誕生
23 仏教を生んだインドの文明
24 オリエントの戦争
25 ギリシア都市国家の繁栄
26 覇者が広めたヘレニズム文化
27 ローマ帝国の繁栄と衰退
28 先住民の精霊信仰
29 コロンブス以前の南北アメリカ大陸
第四部 グローバル化(西暦 570年ごろ~現在) p.282~476 計195頁 23:59:59
30 イスラームの成立と拡大
31 紙、印刷術、火薬
32 中世ヨーロッパの苦悩
33 富を求めて
34 大航海時代と中南米の征服者たち
35 新大陸の農作物がヨーロッパを変えた
36 生態系の激変
37 ヨーロッパ人は敵か味方か
38 自由がもたらした争い
39 人類を変えたテクノロジー
40 白人による植民地獲得競争
41 資本主義への反動
42 世界はどこへ向かうのか
以下書評:
地理と生物と世界史の教科書を合わせたようなオーソドックスな内容。
(自分の子どものために書き始めたそうだ。)
実際に教科書で使うといい(ルビがもっとあればいい)。
類書の寄せ集め、いいとこ取りだが、それは成功している。
(マクニール、、ダイアモンド、アッテンボロー、ドーキンス、ニックレーンらが参考文献であらためて挙げられている。)
41節の冒頭、マルクスにほとんど2ページ割いているのは異例。
(孔子22、ブッダ23、アレクサンドロス大王26、キリスト27、ムハンマド30にも多く紙面が割かれているが)
311福島原発事故も日本版に新たに書き加えられたそうだ。
巻末8項目ほどの歴史トップ10が良く出来ている。
全編カラーだが紙質が悪いのとオリジナルな挿絵のレベルが低い(ただし邦訳の方がセンスが良い)のが欠点。
今後出る年表、TV版にも期待したい。
生物の系統樹はやはり必要だった。
____
追記:
『137億年の物語』著者、クリストファー・ロイド氏インタビュー「東京大空襲なんて初めて知りました」 ( その他国際情勢 ) - 日々のストレス溜まりまくり - Yahoo!ブログ
https://blogs.yahoo.co.jp/aki_setura2003/31037601.html
姉妹編:
地学、生物学特化版
☆
前略
『137億年の物語』から。
第7回の放送です。
世界で4つの大きな川で文明が生まれた。
ナイル川で生まれたエジプト文明
チグリスユーフラテス川で生まれたメソポタミア文明
インダス川で生まれたインダス文明
黄河で生まれた黄河文明
そのうち、最古の文明であるメソポタミア文明で文字が生まれた。
5,500年前、現在のイラクの南部、当時シュメールと呼ばれた地域に住んでいたシュメール人が使い始めた。
農耕を発展させ、収穫したものを市場に持って行き、売っていた。
そこで売買を記録するために使ったのが文字の始まり。
5,500年前、物の貸し借りをするためにトークンとよばれる小さな粘土細工が使われだした。
牛を借りたら牛のトークンを、羊を借りたら羊のトークンを。
トークンは借用書の代わりに使われていた。
その後、複数のトークンを粘土板押し付けて使い、物の管理をするようになった。
5,200年前、模様や形を直接粘土板に書くようになった。
人が描かれ、麦を渡した。
そんな絵文字の粘土板も使われたのは200年ほど。
絵文字を進化させ、さらに直線だけ / で意味を表す文字を作り出した。
これが楔(くさび)文字。
シュメール人の大発明であります
古代オリエンタル博物館には4,000年以上前の粘土板が保管されており、役人が物品を管理し記録していたことが分かった。
紀元前2035年『役人がパンや油、タマネギを配給した』
とか、
紀元前1995年に『牛車やイスがウエンキの町から運ばれた』という粘土板があり、
これらの受領証の粘土板もある。
これは、王様に説明するためにあったもので、この時代には既に、上司に報告する説明責任があった。
文字が発明されると、物語も書かれた
ギルガメッシュ叙事詩には、洪水にあった例えの物語が書かれてあり、旧約聖書の『ノアの方舟』と同じような物語で、聖書が最古の書物の信じていたキリスト教徒の間では、発見された時に大問題になった。
シュメール人は大変なアイデアマンで、様々な発明をした。
①文字
②学校制度
③60進法
④星座(天文学)
⑤一週間を7日にした
60進法は割り切れやすいので、取引には便利で運用し易い。
星座は、夜空に輝く星の中で、異なる動きをする星座を見つけて名前をつけた。
それが、火星、水星、木星、金星、土星であり、それに月と太陽(日)を加えた7つの暦は現在でも使われている。
シュメール人は『なぞなぞ』も作っていた。
『目を閉じた人が目を開いて出てくる家は?』
答えは
『粘土板の家』
学校である。
この頃の学校は先生の家に行って学ぶ、いわゆる寺子屋のようなもので、ノート代わりに使う粘土板の作り方から文字の書き方を教わった。
なので、勉強して知識を得る前は暗かったのに、学んだ後は明るくなるので、学校を出ると目が開く、という事が表されている。
また、この頃から、シュメール人は多くの穀物を作り、中でも大麦を大量に作り、なんとビールを作っていた。
大きな壺に大麦を入れて発酵させ、上澄みをストローで飲んでいたようだ。
このビールはパンと合わせて労働者の給料として配給されていた。
そんなシュメール人も後に勢力を伸ばしてきた民族に吸収され、忽然と歴史から姿を消してしまいました。
今回はここまで。
シュメール人、すごいヾ(@^▽^@)ノ
そうそう
ダンテ『神曲』とイスラム文化:メモ
返信削除http://nam-students.blogspot.jp/2013/04/blog-post_21.html
最近『137億年の物語 宇宙が始まってから今日までの全歴史』340頁に以前別ブログで紹介したダンテ『神曲』のアイデアのイスラム起源説(9世紀にバグダードの図書館「知恵の館」でイスラムの哲学者が記したという)が紹介されていた。この種の本では珍しい。
ピサロ、コルテス批判も異例
返信削除以下参考:
ベストアンサーに選ばれた回答
na_cochiさん
コルテスは、アスティカの恐怖政治に従わされていた諸都市を開放した英雄です。
コルティスのアスティカ攻撃には、アスティカに抑圧されていた周辺の諸民族が、大挙して援軍をおくり、アスティカを包囲陥落させています。
そのため、アスティカの支配地だった地区は、ほとんど抵抗無くコルティスに従い、スペインの植民地支配も、ほとんど抵抗無くすすみますし、原住民も、スペイン支配に比較的協力的でした。
メキシコにおいて、コルティスの評判は、それほど悪いものではありません。
一方のピサロですが、インカ皇帝を人質としてインカを支配しますが、原住民側は、抵抗をつづけ、スペイン支配が安定しませんでした。
アンデス地域では、原住民の比率が高いこともあり、インカ帝国滅亡後もスペイン支配に抵抗したトゥパカ・アマルの人気がけっこう高いのが特徴です。
メキシコでは、アスティカの首都ティノティトランを、メキシコ支配の拠点としましたが、ペルーでは、インカの首都クスコには、ペルー支配の拠点を造れず、リマを新たに建設する必要がありました。
日本は江戸、終戦、原発事故
返信削除全部で2ぺージもない
137億年の物語
返信削除ビジュアル大年表
イラストの勝利
横2.36メートルの全体が、宇宙、地球、空、海、陸、人類、アジア、中東、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、オーストラリア、12の帯に分かれている。
新しいものは右下から追加されるので、地層とは逆にしたが新しい12の層が出来る。
このアイデアは素晴らしく、文字の小ささという欠点も補ってあまりある。イラストは原書ではあまり良くなかったがここでは成功している。
電子データで欲しい気もするが、、、、
なお裏は26節ほどに分かれた原書のダイジェストがテキストで書き下ろされている。
中高生向きで原書より先に買ってもいいかもしれないし、中高の教室に飾って欲しい。
137億年の物語
返信削除ビジュアル大年表
イラストの勝利
横2.36メートルの全体が、宇宙、地球、空、海、陸、人類、アジア、中東、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、オーストラリア、12の帯に分かれている。
新しいものは右下から追加されるので、地層とは逆にしたが新しい12の層が出来る。
所々で帯を横断する線(ペストやコロンブスの航海や世界大戦等)があり、それが重要だ。
このアイデアは素晴らしく、文字の小ささという欠点も補ってあまりある。イラストは原書ではあまり良くなかったがここでは成功している。
電子データで欲しい気もするが、、、、
なお裏は26節ほどに分かれた原書のダイジェストがテキストで書き下ろされている。
中高生向きで原書より先に買ってもいいかもしれないし、中高の教室に飾って欲しい。
解説
返信削除宇宙のはじまり
惑星、地球
種の獲得
遺伝子の活動
目に見える生物
陸地、発見!
大陸がつながる
地球外からの異物
哺乳類の台頭
二本足で立つこと
構え、狙え、火をつけろ!
大きな前進となる一歩
農耕の開始
文字の発明
米・紙・鉄・火薬
オリーブが哲学を生む
文明の興亡
ローマ帝国
南アメリカからの作物
イスラーム教
グローバル化した社会
アステカ文明の滅亡
開発される大地
蒸気機関と産業革命
これから地球で何が起きるのか?
全長2.36メートルの年表全体が、宇宙、地球、空、海、陸、人類、アジア、中東、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、オーストラリア、といった12の帯に分かれている。
返信削除新しいものは右下から追加されるので、地層とは逆に下が新しい12の層が出来る。
所々で帯を横断する線(ペストやコロンブスの航海や世界大戦等)があり、それが重要だ。
このアイデアは素晴らしく、文字の小ささという欠点も補ってあまりある。イラストは原書ではあまり良くなかったがここでは成功している。
電子データで欲しい気もするが、、、、
なお裏は26節(*)ほどに分かれた原書のダイジェストがテキストで書き下ろされている。
中高生向きで原書より先に買ってもいいかもしれないし、中高の教室に飾って欲しい。
*
解説
宇宙のはじまり
惑星、地球
種の獲得
遺伝子の活動
目に見える生物
陸地、発見!
大陸がつながる
地球外からの異物
哺乳類の台頭
二本足で立つこと
構え、狙え、火をつけろ!
大きな前進となる一歩
農耕の開始
文字の発明
米・紙・鉄・火薬
オリーブが哲学を生む
文明の興亡
ローマ帝国
南アメリカからの作物
イスラーム教
グローバル化した社会
アステカ文明の滅亡
開発される大地
蒸気機関と産業革命
これから地球で何が起きるのか?
【社会】 「東京大空襲って?10万人も死んだ?原爆並の大量殺戮ではないか…日本人以外、誰も知らないのでは」…英ジャーナリスト
返信削除1 :☆ばぐ太☆ ◆JSGFLSFOXQ @☆ば ぐ 太☆ Mkつーφ ★:2013/07/29(月) 15:39:26.41 ID:???0
・子供たちを自宅で自ら教育したことをきっかけに、科学的視点と歴史的視点から地球に起こったことを「物語」にした
『137億年の物語 宇宙が始まってから今日までの全歴史(原題:What on earth happened?)』(文芸春秋)がヒットした
英国人科学ジャーナリストで、起業家でもあるクリストファー・ロイド氏。著作は、地上で起こったことの世界中の歴史が
時系列で俯瞰的に楽しめるのが大きな特徴だ。このほど来日したロイド氏に、そもそも本を書いて出版しようと思った経緯や、
歴史を「鎖国的」に学ぶのではなくグローバルに学ぶことの重要性について、詳しく話を聞いた。(聞き手は広野 彩子)
--来日した時にブログで「東京大空襲を初めて知って大きなショックだった」と書いておられましたね。
ロイド:そうなんですよ。江戸東京博物館に行って、東京大空襲について初めて知ったんです。1945年3月10日夜、米軍の
B29爆撃機が東京に焼夷弾を落として焼きつくし、10万人以上の人をたった一晩のうちに殺戮したという史実です。
広島、長崎の原爆投下で当日亡くなったとされる人数にも匹敵するではないですか。本当にショックでした。
--日本人なら大体、学校で習って知っていることです。
ロイド:でも、海外の人間は恐らく誰も知らないんですよ。日本人以外は。これほどのひどい大量殺戮を。信じられない。こんなことってありますか。
--そういえば2003年に米国留学していた時、同級生だった米国人外交官らと、後にアカデミー賞を受賞したロバート・マクナマラ
元国防長官の独白映画「フォグ・オブ・ウォー」を一緒に見ました。そこで映像とともに東京大空襲について振り返るシーンがありますが、
彼女は東京大空襲の史実を全く知らず、こんな重大な事実を学校で全く習わなかった、と大きなショックを受けていました。米国でも、それは同じようです。
(>>2-10につづく)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20130724/251502/
2 :☆ばぐ太☆ ◆JSGFLSFOXQ @☆ば ぐ 太☆ Mkつーφ ★:2013/07/29(月) 15:39:52.22 ID:???0
(.>>1のつづき)
ロイド:私がこの史実を知らなかったことを本当に申し訳なく思います。英国にとっても知るべき、西洋の重大な歴史の一部では
ないですか。全員が知るべきです。特に、『137億年の物語』みたいな、世界中の歴史と科学を扱う本を書いた私のような人間は、
知っているべき史実でした。
ぜひ、英語圏の方たちに発信してください。
ロイド:もちろんです、ブログでも発信しています。実は、このようなことが世界中にあるのですよ。たとえば1840年から、
植民地だったインド産アヘンの対中輸出による三角貿易をめぐる問題で清と大英帝国が戦い、大英帝国が勝った
アヘン戦争です。英国の学校の生徒たちは、アヘン戦争については何も学ばずに育ちます。
そうなんですか? 少なくとも日本人は、世界史などで習いますよ。
ロイド:嘆かわしいことです。言論の自由だ、などと言っておきながらやっていることと言えば。でも事実なんです。
今も英国では、歴史でアヘン戦争を教えていません。一方、中国人は歴史をどうやって学ぶかご存知ですか。
中国人から聞いたんですが、中国はまずアヘン戦争から教わります。敗戦で結んだ南京条約により清は、香港を大英帝国に譲り、
賠償金を払い、それまで拒んでいた自由貿易を認めざるを得なくなった。重要な史実です。
すると、たとえば45歳ぐらいの、私ぐらいの年齢の英国人と中国人が一緒にビジネスをしようとしたとき、どんなことが起こるでしょう。
一方はアヘン戦争についてしっかり学び、記憶に刻まれている。一方は聞いたこともない。すると潜在的にある感情が分からないので、
互いを本当に理解し合おうと思っても難しい。互いに理解し合えない原因が、そういった根本的なところにある。
これは本当に大切なことだと思いませんか。日本と中国も同様でしょう。互いに教わっていない史実があることでしょう。
それを理解し、根気強く対話することが重要だと思います。 (以上、抜粋。本文はかなりの長文です)
【進化遺伝学】ネアンデルタール人は小集団で生活し、集団同士は孤立していた [14/04/23]
返信削除1 :( ´`ω´) ★@転載禁止:2014/04/24(木) 05:11:47.15 ID:???
■ネアンデルタール人は小集団で生活し、集団同士は孤立していた [14/04/23]
現生人類の近縁種で、約3万年前に絶滅したネアンデルタール人のDNAを調べた結果、小集団で生活し、
集団同士は孤立していた事実が判明した。また、現生人類の行動に関連した遺伝子のいくつかが、
ネアンデルタール人には欠けていたという。近年、ネアンデルタール人の遺伝子解析が進められてきたが、
その遺伝子地図からは、現生人類との関わりが 少なく、遺伝子のごく一部しか共有していないことが
読み取れる。 専門家による両者の遺伝子地図の比較研究が進めば、ヒト属で唯一現存している現生人類
固有の遺伝子特定 や、遺伝性疾患の起源につながる発見が期待できる。
ドイツ、マックス・プランク進化人類学研究所に所属する古遺伝学の先駆者スバンテ・ペーボ(Svante Paabo)
氏のチームは、現生人類の行動にかかわる遺伝子がネアンデルタール人と比べて大きく進化していると
いう説を示している。
ペーボ氏らは、われわれの多動や攻撃性に関わる遺伝子がネアンデルタール人には欠けていた可能性を
強調。 自閉症などの症候群に関連するDNAも同様だったという。アメリカ、ウィスコンシン大学マディソン校の
古人類学者ジョン・ホークス(John Hawks)氏は、「大変興味 深い進化のダイナミクスだ」と評価している。
さらにペーボ氏らは、ネアンデルタール人の遺伝子から、50万~100万年前を境に人口が減少し、その
状態が 長く続いたと断定している。人口減少は存亡に関わると、ホークス氏は指摘。「自然淘汰が進むと
悪い方向への 遺伝子変異が排除されにくくなる」ためだ。
ペーボ氏らは、スペインとクロアチアで発見された2人のネアンデルタール人の遺伝子を対象に研究を
実施。 また、シベリアのネアンデルタール人、さらに複数の現生人類のDNAと比較した。ペーボ氏はメール
での取材に応え、「現生人類に比べて(遺伝的な)多様性が少ないことがわかった」と述べ ている。
ネアンデルタール人の遺伝的多様性は、現代のアフリカ人の4分の1、ヨーロッパ人やアジア人の3分の1
程度だという。また、心臓の健康や代謝、肌や髪の色を左右する遺伝子も欠如していた。「このような変異を
獲得した結果、 多様な人種が生まれたのかもかもしれない」と論文は述べている。ペーボ氏らはさらに、
両者のDNAを現生人類の近縁種デニソワ人と比較してみた。4万年前までシベリアに暮ら していたデニソワ人
は、発掘されたいくつかの骨片からDNA解析が行われている。
論文によれば、主な遺伝的な差異は腰の湾曲に関わるものだという。基本的にネアンデルタール人は、
現生人 類やデニソワ人、初期のヒト属に比べて腰が曲がり気味だったらしい。3者は50万年あまり前に
共通の祖先から分岐しているが、約6万年前にアフリカを出た初期の現生人類と交雑が 繰り返され、
その関係はあいまいになった。 現代のユーラシア人は、遺伝子の約2%がネアンデルタール人との交雑の
影響を受けている。メラネシア人も3~ 5%ほどをデニソワ人から受け継いでいる。今回の研究結果は、
「Proceedings of the National Academy of Sciences」誌オンライン版に4月21日付けで発表された。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140423002
PNAS 2014 ; published ahead of print April 21, 2014, doi:10.1073/pnas.1405138111
Abstract
Patterns of coding variation in the complete exomes of three Neandertals
Sergi Castellanoa,Genis Parraa, et al
http://www.pnas.org/content/early/2014/04/16/1405138111.abstract
Max Planck Institute for Evolutionary Anthropology
http://www.eva.mpg.de/index.html
【古生物】地球最古の化石発見 約40億年前の生命の「直接的証拠」[03/02] [無断転載禁止]©2ch.net
返信削除1 : 猪苗代新幹線 ★@無断転載は禁止2017/03/02(木) 09:08:04.38 ID:CAP_USER
http://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/3/e/1024/img_3e2951e0df608705d9aff547b5f53eec158304.jpg
http://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/4/1/1024/img_4111d7159a6e553daa71573643273602124677.jpg
http://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/4/c/1024/img_4ce876752c59d2a288d84bc048c4397d249345.jpg
http://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/2/5/1024/img_2502019ef664afdcc95e256f23c7f012133878.jpg
38億~43億年前の地球に生命が存在したことを示す「直接的証拠」となる最古の化石を発見したとの研究論文が1日、英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。
発見者である英ロンドン大学ユニバーシティー・カレッジ(UCL)のドミニク・パピノー(Dominic Papineau)教授によると、見つかった微化石は、これまで最古とされてきた化石よりも約3億年古い。
見つかったのは、鉄を食べる海生バクテリアによって形成された糸状構造と赤い管の化石で、幅はヒトの髪の毛の半分ほど、長さは最大0.5ミリ。
化石を宿すことが知られている白い花のような石英構造体の中に閉じ込められていた。
周辺には、主に深海底に存在する熱水噴出孔の痕跡も見つかった。
鉄が豊富にある熱水噴出孔は現代にも存在し、そこに生息するバクテリアは、研究チームが痕跡化石を発見した生命体と似たものである可能性がある。
化石が見つかったのは、世界最古級の堆積岩が発掘されることで知られるカナダ・ケベック(Quebec)州のヌブアギツク・スプラクラスタル・ベルト(Nuvvuagittuq Supracrustal Belt)と呼ばれる場所。
地球は約45億7000万年前に誕生したとされるが、これらの堆積岩は37億7000万~42億9000万年前に形成されたもので、地球最初の生命体の生息地だった可能性がある。
地球上の生命誕生がいつ、どこで起きたのかは謎のままだが、深海の熱水噴出孔は有力候補の一つとされている。
研究チームは、地球が形成された直後に生命が誕生したという事実は、液体の水が存在する太陽系外惑星でも同じ段階で生命が誕生し得ることを示していると述べている。
論文の主執筆者でロンドン・ナノテクノロジー・センター(London Centre for Nanotechnology)院生のマシュー・ドッド(Matthew Dodd)氏は、地球と火星の表面には同時期に液体の水が存在していたと指摘。
「火星で40億年前に存在していた生命の証拠が見つかるかもしれない」と述べている。
ソース元:AFP通信
http://www.afpbb.com/articles/-/3119776
専門ニュース+板紹介
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人類の起源は30万年前、定説覆す化石発見
返信削除6/8(木) 3:55配信 AFP=時事
人類の起源は30万年前、定説覆す化石発見
モロッコで見つかったホモ・サピエンスの頭蓋骨化石を手にする仏古人類学者のジャンジャック・ユブラン氏(右)とモロッコ国立考古学遺物研究所のAbdelouahed Ben-Ncer氏(2017年6月6日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】(更新)現生人類ホモ・サピエンスは、30万年前にアフリカに生息し、現代の人々とそう変わらない顔つきをしていたとする論文が7日、発表された。人類の起源が定説より10万年早かったことを示す研究結果だ。
【写真】見つかった頭蓋骨化石を手にする研究者ら
ホモ・サピエンスは約20万年前にアフリカ東部に現れたというのが20年来の通説だったが、英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載された2件の論文によれば、これを覆す画期的な化石がモロッコで見つかった。
この発見により人類の進化の系統図が書き換えられ、既に絶滅したホモ属の一部が人類の祖先としての候補から除外される可能性もある。
2件の論文は、古代人類5人の頭蓋骨と骨のかけらや、狩猟や食肉処理に使われていた石器に基づくもの。いずれも、現在のマラケシュ(Marrakesh)に近いジェベリルー(Jebel Irhoud)にある先史時代の野営地から見つかった。
独マックス・プランク進化人類学研究所(Max Planck Institute for Evolutionary Anthropology)の古人類学者、ジャンジャック・ユブラン(Jean-Jacques Hublin)氏は「この資料は人類の起源を示すもので、アフリカを含むあらゆる場所で見つかった中で最も古いホモ・サピエンスだ」と語っている。
これまで最も古いとされてきた19万5000年前の化石は、エチオピアで見つかった。この発見は、アフリカ東部が進化上の「エデンの園」、つまり、人類がアフリカ内外へと広まった起源の地であるとの説につながった。
研究チームは、新たな発見により、いわゆる「人類のゆりかご」がアフリカ全土に広がっていたことが示されると指摘している。
モロッコで見つかったのと同じ種類の「中石器時代」の石器は、すでにアフリカ各地で見つかっていて、年代もおおむね同じとされているが、これまではホモ属内の別種の人類が作ったと考えられてきた。
だが今回の発見により、すでにアフリカ中に広まっていた現生人類がこれらの石器を作っていた可能性が高まった。【翻訳編集】 AFPBB News
【関連記事】
ネアンデルタール人が食人、ベルギーの洞窟遺跡から証拠
レビュー対象商品: ビジュアル大年表 137億年の物語 (大型本)
返信削除全長2.36メートルの年表全体が、宇宙、地球、空、海、陸、人類、アジア、中東、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、オーストラリア、といった12の帯に分かれている。
新しいものは右下から追加されるので、地層とは逆に下が新しい12の層が出来る。
所々で帯を横断する線(ペストやコロンブスの航海や世界大戦等)があり、それが重要だ。
このアイデアは素晴らしく、文字の小ささという欠点も補ってあまりある。イラストは原書ではあまり良くなかったがここでは成功している。
電子データで欲しい気もするが、、、、
なお裏は26節(*)ほどに分かれた原書のダイジェストがテキストで書き下ろされている。
中高生向きで原書より先に買ってもいいかもしれないし、中高の教室に飾って欲しい。
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解説
宇宙のはじまり
惑星、地球
種の獲得
遺伝子の活動
目に見える生物
陸地、発見!
大陸がつながる
地球外からの異物
哺乳類の台頭
二本足で立つこと
構え、狙え、火をつけろ!
大きな前進となる一歩
農耕の開始
文字の発明
米・紙・鉄・火薬
オリーブが哲学を生む
文明の興亡
ローマ帝国
南アメリカからの作物
イスラーム教
グローバル化した社会
アステカ文明の滅亡
開発される大地
蒸気機関と産業革命
これから地球で何が起きるのか?
古代メソポタミアの金融では債務証書の陶器プレートが陶器ケースに封じられていた。返済時までケースは破られなかった。債務者印章はケースの面面に刻まれていたがプレートにはなかった。流通の中途でプレートが盗まれ後でケースが偽造されるのを防ぐため。物理的存在があると偽造防止が比較的簡単。
返信削除というような興味深い記述がイネス論文にはたくさんあって、論文を読む楽しみを感じさせてくれる。学部学生には、どうも、原論文は難しい、と思われがちだけど、論文を読むのは面白い、と感じてほしいように思う。
返信削除https://twitter.com/makotosaito0724/status/1117548037289545728?s=21
イネスとケインズの貨幣論 (Adobe PDF) -htmlで見る
返信削除konan-u.repo.nii.ac.jp/?action...id...
ケインズはおそらく[ミッチェル]イネスの影響を受けて, 「古代通貨論」 という. 興味深い小冊子を書いている。 ...... これらの事柄は, シュメール人やエジプト人のアイデアとは. 異なる最初の真の革命であった。
「東京大空襲なんて初めて知りました」:日経ビジネス電子版
返信削除https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00059/061000026/
「東京大空襲なんて初めて知りました」
『137億年の物語』著者、クリストファー・ロイド氏インタビュー
日経ビジネス電子版2019.6.11
子供たちを自宅で自ら教育したことをきっかけに、科学的視点と歴史的視点から地球に起こったことを「物語」にした『137億年の物語 宇宙が始まってから今日までの全歴史(原題:What on earth happened?)』(文芸春秋)がヒットした英国人科学ジャーナリストで、起業家でもあるクリストファー・ロイド氏。著作は、地上で起こったことの世界中の歴史が、時系列で俯瞰的に楽しめるのが大きな特徴だ。このほど来日したロイド氏に、そもそも本を書いて出版しようと思った経緯や、歴史を「鎖国的」に学ぶのではなくグローバルに学ぶことの重要性について、詳しく話を聞いた。
(聞き手は広野 彩子)
来日した時にブログで「東京大空襲を初めて知って大きなショックだった」と書いておられましたね。
ロイド:そうなんですよ。江戸東京博物館に行って、東京大空襲について初めて知ったんです。1945年3月10日夜、米軍のB29爆撃機が東京に焼夷弾を落として焼きつくし、10万人以上の人をたった一晩のうちに殺戮したという史実です。広島、長崎の原爆投下で当日亡くなったとされる人数にも匹敵するではないですか。本当にショックでした。
日本人なら大体、学校で習って知っていることです。
クリストファー・ロイド氏(Christopher Lloyd)
1968年英国生まれ。英ケンブリッジ大学で中世史を学んで91年に学位を取得、その後サンデータイムス紙の記者となる。新聞では科学と工学を担当し、94年には「今年の科学ジャーナリスト」として表彰される。96年、英タイムズ紙、サンデータイムス紙などの発行元であるニューズ・インターナショナルのマネジメントに転じ、同年サンデータイムス紙の初のウェブ版を立ち上げた。その後ベンチャーのインターネットメディアビジネスなどに携わった後2000年、オックスフォードにある教育ソフトウエア出版社に経営者として転職、売上をほぼゼロから300万ポンドにまで成長させる。06年に退社、妻と自宅で教育していた2人の子供と共に欧州中を旅しながら『What on earth happened?』の執筆を思いつき、08年に発売。10年、出版社What on Earth Publishing Ltd.を起業。以後、講演活動などをしながらシリーズを発刊している。(写真:稲垣純也)
ロイド:でも、海外の人間は恐らく誰も知らないんですよ。日本人以外は。これほどのひどい大量殺戮を。信じられない。こんなことってありますか。
そういえば2003年に米国留学していた時、同級生だった米国人外交官らと、後にアカデミー賞を受賞したロバート・マクナマラ元国防長官の独白映画「フォグ・オブ・ウォー」を一緒に見ました。そこで映像とともに東京大空襲について振り返るシーンがありますが、彼女は東京大空襲の史実を全く知らず、こんな重大な事実を学校で全く習わなかった、と大きなショックを受けていました。米国でも、それは同じようです。
ロイド:私がこの史実を知らなかったことを本当に申し訳なく思います。英国にとっても知るべき、西洋の重大な歴史の一部ではないですか。全員が知るべきです。特に、『137億年の物語』みたいな、世界中の歴史と科学を扱う本を書いた私のような人間は、知っているべき史実でした。
ぜひ、英語圏の方たちに発信してください。
ロイド:もちろんです、ブログでも発信しています。実は、このようなことが世界中にあるのですよ。たとえば1840年から、植民地だったインド産アヘンの対中輸出による三角貿易をめぐる問題で清と大英帝国が戦い、大英帝国が勝ったアヘン戦争です。英国の学校の生徒たちは、アヘン戦争については何も学ばずに育ちます。
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『137億年の物語』著者、クリストファー・ロイド氏インタビュー
そうなんですか? 少なくとも日本人は、世界史などで習いますよ。
ロイド:嘆かわしいことです。言論の自由だ、などと言っておきながらやっていることと言えば。でも事実なんです。今も英国では、歴史でアヘン戦争を教えていません。一方、中国人は歴史をどうやって学ぶかご存知ですか。中国人から聞いたんですが、中国はまずアヘン戦争から教わります。敗戦で結んだ南京条約により清は、香港を大英帝国に譲り、賠償金を払い、それまで拒んでいた自由貿易を認めざるを得なくなった。重要な史実です。
すると、たとえば45歳ぐらいの、私ぐらいの年齢の英国人と中国人が一緒にビジネスをしようとしたとき、どんなことが起こるでしょう。一方はアヘン戦争についてしっかり学び、記憶に刻まれている。一方は聞いたこともない。すると潜在的にある感情が分からないので、互いを本当に理解し合おうと思っても難しい。互いに理解し合えない原因が、そういった根本的なところにある。
これは本当に大切なことだと思いませんか。日本と中国も同様でしょう。互いに教わっていない史実があることでしょう。それを理解し、根気強く対話することが重要だと思います。
史実をめぐって、日中でも見解の分かれているものもあります。一般人レベルでは対話をすることで互いの思い込みに気づくきっかけにもなりますが、政治的には難しいでしょうね。
ロイド:そうです。とても難しい。ただ、話題にして知識を共有することによって相手との強いきずな、共感が生まれ得るのです。その知識や、一瞬の会話がなかったら得られなかった深い共感があることでしょう。これが文化の違う人と人を「つなぐ」ということなのです。『137億年の物語』では、そういう、国別、分野別に分かれて教えられ、断片的になっている歴史や科学の知識を、有機的に「つなぐ」ことをしたかったのです。
国や、科目の枠を超えた歴史の本を作りたかった
2006年から書き始め、2008年に上梓した『137億年の物語』は、15カ国語に翻訳されましたね。日本でも発売後5カ月で10万部を超え、いまや14万部のベストセラーとうかがっています。そもそも、この本を書こうと思ったきっかけは何ですか。すごいボリュームです。
ロイド:5分で読めるような本ではありませんので、ゆっくりお読みになってください(笑)。本を書いた最初のきっかけは、当時7歳だった私の娘が学校嫌いになってしまったことでした。学校の先生にももちろん相談しましたが、「テストの成績はいいですし、問題ありません」と全く取り合ってくれませんでした。娘と正面から向き合って、接してはくれなかったのです。先生は、学業不振の子供に対応するだけで精いっぱいでした。
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