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日曜日, 8月 16, 2015

黒澤明とパゾリーニ


バゾリーニは黒澤明をあまり好きではなく、市川崑、溝口健二を絶讃していた。
黒澤明はキネ旬黒澤明集成2or3の座談会で『奇跡の丘』はいいがあとはわからないという旨の発言をしていた。
ただ『乱』と『豚小屋』は心象風景として近いものがある。パゾリーニがシナリオを書いたベルトルッチの『殺し』も『羅生門』に似ている。
そして、
(これを書きたかったのだが)黒澤明没後の黒澤家はまるで『テオレマ』のようでもある。
以前ある黒澤明のファンサイトが著作権問題で騒がれたことがあったが、別のパゾリーニのファンサイトの管理人のようにサイトの管理人が公式の宣伝マンになればよかった…資本に対する分析が足りない。

追記:
全然関係ないが昔、落合信彦?と淀川長治の対談を読んだ記憶がある。
淀川長治が映画を精神の共産主義と呼んでいた。何処かで再読できないだろうか?
サン=山人?


5 件のコメント:

  1. 黒澤明ファンサイトが著作権侵害と炎上し廃止なったことがある
    パゾリーニファンサイトは運営者がパゾリーニdvdの解説を書いたり、宣伝の一環として生き残った

    マルクス主義を通過した方が生き残った
    黒澤明もプルードンに近いのだがファンは鈍感だ

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  2. シネフィルDVD
    ⁦‪@cinefilDVD‬⁩


    「私は溝口同様黒澤も好きではありません。ですが、市川崑の映画は好きです。『ビルマの竪琴』はすばらしい映画でしたし、オリンピックの映画もよかったですね」ピエル・パオロ・パゾリーニ(「パゾリーニとの対話」ジョン・ハリデイより) pic.twitter.com/BWFGMwQrZG

    2015/06/11 14:03



    https://twitter.com/cinefildvd/status/608862116167077888?s=21

    iPhoneから送信

    溝口もすきではなかった

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  3. パゾリーニの溝口好きは確実

    翻訳がおかしかった


    https://books.google.co.jp/books?newbks=1&newbks_redir=0&redir_esc=y&hl=ja&id=Qn4cAQAAIAAJ&dq=pasolini+jon++Halliday%E3%80%80&focus=searchwithinvolume&q=kurosawa
    Pasolini su Pasolini: conversazioni con Jon Halliday

    Pier Paolo Pasolini, Jon Halliday
    Guanda, 1992 - 157 ペー


    p.123



    P. - Sfortunatamente, pochissimi film giapponesi arrivano in Italia. Non posso dire di amare Kurosawa proprio quanto Mizoguchi, ma mi è piaciuto quello che ho visto di Kon Ichikawa: L'arpa birmana era un film bellissimo, e molto bello era anche il film sulle Olimpiadi.

    P. - Unfortunately, very few Japanese films make it to Italy. I can't say I love Kurosawa quite as much as Mizoguchi, but I liked what I saw of Kon Ichikawa: The Burmese Harp was a beautiful film, and the film about the Olympics was also very good.

    P. - 残念ながら、日本映画はイタリアにほとんど入ってこない。
    私は溝口ほど黒澤が好きだとは言えないが、市川崑監督の作品は好きだった:
    ビルマの竪琴』は美しい映画だったし、オリンピックの映画もとても良かった。

    The Burmese Harp ビルマの竪琴 (1956) HD trailer https://youtu.be/x1ChSdFyxnk?si=mPrb4ZVtAGQMyrHx @YouTubeより

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  4. 白井[佳夫] パゾリーニはお好きですか。
    黒澤[明] 好きですよ。 だんだん難解になってきたけれどもね。
    山田[宏一] どの辺がお好きなんですか。
    黒澤 ぼくはやっぱり一番好きなのは「奇跡の丘」かな。その後は、変ったことをしなければいけない、という風になっちゃった気がするね。 どうも、そういう変な風潮が世界全体にあるね。 そうじゃなくて、もってわかりやすくて、ちゃんとしたことをいえて、いいんだと思うんだ。あまりにも、みんな異様なことをすることによって自己主張しようとする
    傾向が、映画だけじゃなくて一般に、出てきている。これはぼくは本道じゃないと思う。自然に異様なものが当然生まれてくる場合もありますがね。 そうじゃなくて、無理をして、わからなく、不可解にしているような感じがしますね。

    『黒澤明集成3』キネマ旬報1993年

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  5. - Do you like Pasolini?
    Akira Kurosawa: Yes, I do. Although it is getting more and more difficult to understand.
    - Which part do you like?
    K: I think my favorite is "The Gospel According to St. Matthew”. After that, I feel that we had to do something strange. There is such a strange tendency in the world as a whole.

    『黒澤明集成3』キネマ旬報1993年223頁

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