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火曜日, 12月 08, 2015

ケインズ=カレツキ往復書簡 Keynes ,Kalecki Correspondence 1937



                 ( 経済学リンク::::::::::
ケインズ=カレツキ往復書簡 Keynes ,Kalecki Correspondence 1937
http://nam-students.blogspot.jp/2015/12/keynes-kalecki-correspondence-1937.html(本頁)

http://nam-students.blogspot.com/2018/07/correspondence-between-keynes-and.html[作業中]
https://translate.google.com/translate?sl=en&tl=ja&u=http%3A//nam-students.blogspot.com/2018/07/correspondence-between-keynes-and.html
 カレツキ:「投資と資本家消費が利潤と国民所得を決定する」という命題
http://nam-students.blogspot.jp/2012/01/blog-post_17.html
ミハウ・カレツキ (Michal Kalecki):マクロ経済学の知られざる英雄
http://nam-students.blogspot.jp/2015/10/michal-kalecki.html

NAMs出版プロジェクト: カレツキ関連追記とヴィクセル的不均衡
http://nam-students.blogspot.jp/2015/09/blog-post_19.html
NAMs出版プロジェクト: ハロッド=ケインズ往復書簡1938
http://nam-students.blogspot.jp/2015/12/1938.html
NAMs出版プロジェクト: カレツキの分配論(支出→生産→分配)1939
http://nam-students.blogspot.jp/2016/12/blog-post_5.html
NAMs出版プロジェクト: 経済計算論争 ランゲ、そしてカレツキ
http://nam-students.blogspot.jp/2017/05/blog-post_16.html
Amazon | Essays in the Theory of Economic Fluctuations [Kindle edition] by M. Kalecki | Economics | Kindleストア
https://www.amazon.co.jp/Essays-Theory-Economic-Fluctuations-Kalecki-ebook/dp/B00FQDGFM8/
NAMs出版プロジェクト: Michal Kalecki The Marxian equations of reproduction and modern economics
http://nam-students.blogspot.jp/2016/12/michal-kalecki-marxian-equations-of.html
NAMs出版プロジェクト: ドン・パティンキン - Wikipedia
http://nam-students.blogspot.jp/2016/12/wikipedia_13.html

ケインズ=カレツキ往復書簡
Keynes=Kalecki Correspondence 1937-
Correspondence between Keynes and Kalecki 1937,1939,1944

以下の書籍に、ケインズ=カレツキ往復書簡が原文で掲載されている。

Anticipations of the General Theory?: And Other Essays on Keynes
著者: Don Patinkin
http://www.amazon.co.jp/Anticipations-General-Theory-Essays-Keynes/dp/0226648745/

https://books.google.co.jp/books?id=sEpXRbPiHaYC
Anticipations of the General Theory?: And Other Essays on Keynes

ケインズ全集は高価だし、該当巻の日本語版は当分先のようなので、原文で手軽に読めるのはありがたい。googleブックスだと8頁分ほとんどが読める。
カレツキは一般理論を検証した自らの論文を解説している。その論文は45°線分析もいち早く取り入れている(1937年2月)。特筆すべきは不安定性の認識と景気循環に関してカレツキはケインズ以上に考えていたということだ。
この往復書簡はマルクスとプルードンの往復書簡と同じくらい興奮する。
ほんの一部は邦訳紹介されている。

 ケインズからカレツキへ 
「予想収益に関する危険は,資本の限界効率についての私の定式化においてすでに考慮されています」(Kcynes[1983]p. 793)
「現 在の価格上昇が将来価格についての期待に不相応な(disproportionate)影響を及ぽすであろうというだけでなく,将来価格が〔現在と〕同じ 割合で上昇するであろうと予想される,とあなたは想定しているように思われます.まさに,これは長期期待に対する即時的状態の影響の法外な過度の強調では ないでしょうか」
ケインズ1937年3月30日のカレツキあての手紙,参照:Kalecki[1937a](前述英語版p.98)
「あなたの議論は,アキレスと亀の説明のように私には思われます.あなたは私に,……たとえアキレスが亀に追いつくとしても,それは多くの期間が経過した後にのみであろうと語っているのです」
同年4月12日の手紙(同上,p.798)(前述英語版p.100)

The Collected Writings of John Maynard Keynes, vol. XII, 1983.
Kalecki "The Principle of Increasing Risk", 1937a, Económica.


以下、鍋島直樹の著作『ケインズとカレツキ』より

_______

先に紹介した英語版の詳細は以下、
Anticipations of the General Theory?: And Other Essays on Keynes
著者: Don Patinkin

http://www.amazon.co.jp/Anticipations-General-Theory-Essays-Keynes/dp/0226648745/
https://books.google.co.jp/books?id=sEpXRbPiHaYC
Anticipations of the General Theory?: And Other Essays on Keynes

Don Patinkin
University of Chicago Press, 1984/11/01 - 308 ページ
1 レビュー

This book examines the much-debated question of whether John Maynard Keynes' greatest work—The General Theory of Employment Interest and Money—was an instance of Mertonian simultaneous scientific discovery. In part I of this study, Don Patinkin argues for Keynes' originality, rejecting the claims of the Stockholm school and the Polish economist Michal Kalecki. Patinkin shows that the theoretical problems to which the Stockholm school and Kalecki devoted their attention largely differed from those of the General Theory and that, even when the problem addressed was similar, the treatment they accorded it was not part of their central messages. In the remaining parts of the book Patinkin presents a critique of Keynes' theory of effective demand and discusses Keynes' monetary theory and policy thinking, as well as the relationship between the respective developments of Keynesian theory and national income accounting in the 1930s.


https://books.google.co.jp/books?id=sEpXRbPiHaYC&hl=ja&hl=ja&pg=PA96&img=1&zoom=3&sig=ACfU3U0GuVq3EuoXVQ6xDTl6IbVrx8ybqw&w=685 96

https://books.google.co.jp/books?id=sEpXRbPiHaYC&hl=ja&hl=ja&pg=PA97&img=1&zoom=3&sig=ACfU3U3VVXtTkbOS9qNLIp9YqsNpP5jfzQ&w=685 97

https://books.google.co.jp/books?id=sEpXRbPiHaYC&hl=ja&hl=ja&pg=PA98&img=1&zoom=3&sig=ACfU3U2wVmPbEn5ucmpg6oecrrhKwTbMhw&w=685 98

https://books.google.co.jp/books?id=sEpXRbPiHaYC&hl=ja&hl=ja&pg=PA99&img=1&zoom=3&ots=5r9paCAU84&sig=ACfU3U1z6_5djZLZPVKAnhokOcT5gBXh0Q&w=685 99

https://books.google.co.jp/books?id=sEpXRbPiHaYC&hl=ja&hl=ja&pg=PA100&img=1&zoom=3&ots=5r9paCAU84&sig=ACfU3U0lYac_JnNFn75kZkBlDu8LUbZP3Q&w=685 100

https://books.google.co.jp/books?id=sEpXRbPiHaYC&hl=ja&hl=ja&pg=PA101&img=1&zoom=3&ots=5r9paCAU84&sig=ACfU3U2Yx0onj4u_uEOtJbTadWRs6_o2RA&w=685 101

https://books.google.co.jp/books?id=sEpXRbPiHaYC&hl=ja&hl=ja&pg=PA102&img=1&zoom=3&sig=ACfU3U1kvO44u1oxEqsmdyG2H3tbvSXrcw&w=685  102

https://books.google.co.jp/books?id=sEpXRbPiHaYC&hl=ja&hl=ja&pg=PA103&img=1&zoom=3&ots=5r9paCAU84&sig=ACfU3U278PQBDwczmitvoXlJnBVvHDUk-g&w=685 103








Kalecki, Michal, "A Theory of the BusinessCycle." Review of Economic Studies, Vol. 4, No.2, February 1937, pp. 77-97, revised and reprintedin [14], pp. 116-49.
http://crecimientoeconomico-asiain.weebly.com/uploads/1/2/9/0/1290958/kalecki_1937_-_a_theory_of_the_business_cycle.pdf

p.87
We can now discover some further features of the function T which is represented here in Fig. 3. We shall try to show that the curve MAN representing this function must cut the straight line OL, drawn at 450 through the zero point 0, and that the left part MA lies above, whilst the right part AN lies below OL. …








                       ( 経済学リンク::::::::::
Ivar Jantzen 1939 「45度線分析」の創始者
http://nam-students.blogspot.jp/2016/03/ivar-jantzen-1939.html
NAMs出版プロジェクト: ケインジアンの交差図
http://nam-students.blogspot.jp/2015/03/blog-post_12.html

ジャンセンのデンマーク語版が1935年だからカレツキの45度線使用はかなり早い。英語圏初だろう。

「投資は, 支 出 としてみると,繁栄の源泉であり,投資の増加は景気を好転させ,投資を刺激して,さらにそれを増大せしめる.しかし投資は同時に,資 本 設 備 の 増 加 であり,したがって,生れたときから,この設備の旧式のものと競争する.投資の悲劇はそれが有用であるという理由から恐慌を生ぜしめる点にある.多くの人たちは,この理論をたしかにパラドクシカルと考えるであろう.しかしパラドタシカルなのは,理論ではない,その主題一資本主義経済一そのものである.」(Essays in the Theory of Economic Fluctuations pp189-9,1939)1937版と同じ最終部
We see that the question, " What causes the periodical crisis ? " could be answered shortly: the fact that the investment is not only produced but also producing. Investment considered as capitalists' spending is the source of prosperity, and every increase of it improves business and stimulates a further rise of spending for investment. But at the same time investment is 
an addition to the capital equipment and right from birth it competes with the older generation of this equipment. The tragedy of investment is that it calls forth the crisis because it is useful. I do not wonder that many people consider this theory paradoxical. But it is not the theory which is paradoxical but its subject-the capitalist economy. 
London. MICHAL KALECKI. 

........

マルクスの再生産表式はレオンチェフのように国家運営に応用できるし、
カレツキのように有効需要の概念とつなげることもできる
マルクス・モデルのままでもストックとフローだけになる近代経済学と違い、
労働の概念をはっきりさせられる
すべてが交換に回されるという誤解を与えるので、
ピケティのような人が必要になるが



 《…さらに私は、あなたの手紙の「実際の活動において」という言葉について、若干の批判を
しなければなりません。おそらくあなたは、いかなる改革もある奇襲----かつて革命と呼ば
れたものがなければ実際には可能ではないという考えを、いまだに守っているでしょう。
しかし、革命とは率直に言って、単なる揺れ動きにすぎません。私が抱き、弁明し、進んで
異議を唱えもするかもしれないその考えを、私自身も長いこと共有してきたのですが、私の
最近の研究によってそうした考えから、私は完全に抜け出したのです。成功するためには、
私たちにはそうしたものは必要ではなく、社会改革の手段として革命的行動を主張する必要
はないと思います。なぜならば、この渇望された手段はただ単に力に、専制に、要するに
矛盾に訴えるものにすぎないからなのです。そういうわけで、私は自らに問題をこう設定し
てみます----ある経済的結合によって社会から引き出される富を、もう一つの経済的結合に
よって社会の中に回収させること。言い換えれば、あなた方もう一つのドイツ社会主義者
たちが共同体と呼び、私としては今のところ自由、平等と呼ぶにとどめたいものを生み出す
ように、所有に抗して、所有の理論を政治経済学へと変えること、です。ところで、私は
この問題を短期に解決する方法を知っています。それゆえ私は、所有者たちの聖バルテルミー
の日を作ることによって、所有に新たな力を与えるよりはむしろ、所有をジリジリと苦しめる
ことのほうを選ぶのです。…》

1846年プルードンからマルクスへの返信
    『革命家の告白 ― 二月革命史のために 』(プルードン著、山本光久訳、作品社、2003.8)p498-505より

《…私はまた、あなたの手紙のなかの「行動の時には」というくだりについて、いくつかの
見解を述べておかねばなりません。いかなる改革も、実力行使なしには、すなわち、かつ
ては革命と呼ばれていたが、せいぜいのところ動乱でしかないものの助けなしには、実際
には不可能だという考えを、たぶんあなたはまだ持っておられるようです。私自身この考え
を長いあいだ持ち続けてきたわけですから、この考えを理解していますし、喜んで議論す
るつもりですが、私はごく最近の研究によってこの見解を完全に放棄したことを告白して
おきます。それはわれわれが成功するために必要なものではないと思います。つまり、革命
的行動を社会改革の手段と見なしてはならないのです。なぜなら、この手段なるものはたん
に力や専制への呼びかけ、要するに矛盾にすぎないからです。だから私は問題をつぎのよう
に立てましょう。すなわち「ある経済組織によって社会から取り上げられた富を、別の
経済組織によって社会に返還すること」です。いいかえれば、われわれは経済学において、
あなたがたドイツの社会主義者が共産主義と呼んでいるもの──私はさしあたりそれを
自由とか平等とかと呼ぶだけにしておきますが──を作り出すことを通じて、所有の理論
を所有に対抗させねばならないのです。ところで、私はこの問題を近いうちに解決する方法
を知ることができると思っています。つまり、私は、所有者にたいして聖バルテルミーの
虐殺を行って所有に新しい力を与えるよりもむしろ、所有をとろ火で焼き上げることを
選ぶものです。 …》
               (プルードン「マルクスへの手紙」一八四六年五月一七日)

Cover Artプルードン・セレクション 平凡社ライブラリー
ピエール=ジョゼフプルードン, 阪上孝 & 河野健二より
上記箇所を柄谷行人も『世界史の構造』で引用している。

シルビオ・ゲゼル『自然的経済秩序』冒頭(ぱる出版版とは別訳)
 http://www3.plala.or.jp/mig/gesell/nwo1-0-jp.html(リンク切れ)
《なぜマルクスの資本理論がプルードンの学説を追い出せ、社会主義を独裁制にできたのだろうか。どうしてマルクスと
彼の理論が世界のあらゆる新聞で語られるのか。マルクス主義の絶望とそのための無害性だという人がいる。ちょうど
資本家がキリスト教の教義を恐れないように、資本家は彼の理論を恐れない。むしろ、マルクスやキリストについてお
おっぴらに話すのは資本家のためになる。マルクスは資本家を決して破壊できないが、それは彼が資本の性質を誤解し
ているからだ。しかし、プルードンに注意しよう。彼は徹底的に無視するに限る。妨害や擾乱、または中断なしに労働
者が働ければ、資本家は資本の供給過剰(商品の生産過剰と混乱しないように)ですぐに窒息するという彼の主張は正
当なものなので、彼は危険人物である。直ちに実行できるため、資本家の攻撃のためのプルードンの提案は危険なもの
である。マルクスのプログラムは最新の機械と道具を備えた現代の訓練された労働者の莫大な生産能力について語って
いる。マルクスはこの莫大な生産能力で何も始められない。プルードンの手にかかるとこれは資本家に対する武器と
なる。そのためプルードンを忘れてもらえるように、マルクスを喧伝せよ、と。》

《将来人びとはマルクスよりもゲゼルの精神からより多くのものを学ぶだろう》
(ケインズ『一般理論』6-§23)

マルクスの経済決定論はプルードンとの往復書簡以降である
プルードンによる示唆が背景にあるのだ
それでもマルクスは肝心のところで政治主義的だ
生産中心主義なのだ
ケインズによるマルクス、ゲゼルの比較(一般理論#23)、
ゲゼルによるマルクス、プルードンの比較(自然的経済秩序冒頭)、
これらは正しい指摘だ

参考:
プルードンの貨幣改革について       ゲゼル研究会

なお、ワルラスもマルクスもプルードン批判から自分の経済学を始めている。
プルードンによる売り手と買い手のアンチノミー、結合労働力の二面性、
これらを価格論に転化したのだ
近代経済学とマルクス経済学の双方の出発点にプルードンがいる



《...カレツキーの投資観はつぎのよく引用される1節にきわめて明瞭である.「投資は,支出としてみると,繁栄の源泉であり,投資の増加は景気を好転させ,投資を刺激して,さらにそれを増大せしめる.しかし投資は同時に,資本設備の増加であり,したがって,生れたときから,この設備の旧式のものと競争する.投資の悲劇はそれが有用であるという理由から恐慌を生ぜしめる点にある.多くの人たちは,この理論をたしかにパラドクシカルと考えるであろう.しかしパラドタシカルなのは,理論ではない,その主題一資本主義経済一そのものである.」(Essays in the Theory of Economic Fluctuations pp189-9,傍点筆者)これは,明らかに,カレツキーが投資をたんに有効需要の両面から把握するにとどまらず,資本設備の増加として理解し,この投資のパラドタタカルな2面性の中に恐慌の原因を見出だしていることを物語っている.だから,かれは,J.E.Meade,J.R.Hicks,0.Langeの組立てたケインズ・モデルを批判して,「かれらは,投資決意と投資の区別を無視し,」(op.cit.,p.139)「資本設備の変動の影響を考慮に入れなかった.](op.dt.p.140)と述べることができたのである.》


邦訳経済変動の理論
訳者あとがき 248-9頁

Essays in the Theory of Economic Fluctuations 1939自体は未邦訳
Essays in the Theory of Economic Fluctuations [Kindle edition] by M. Kalecki | Economics | Kindleストア
https://www.amazon.co.jp/Essays-Theory-Economic-Fluctuations-Kalecki-ebook/dp/B00FQDGFM8/


上記あとがき執筆者は宮崎か伊東か不明
宮崎は『近代経済学の史的展開—「ケインズ革命」以後の現代資本主義像』で同箇所を引用
否定的引用なのであとがき執筆は伊東かも知れない。
___

カレツキは1937年に45度線分析を始めている。45度線分析の創始者ジャンセンの原著は1935年,英訳が1939年。カレツキは1933年に景気循環論をポーランド語で出しているが未確認。1935年英語版に45度線分析はないので1933年版でも45度線分析はまだだろう。
ミハウ・カレツキ - Wikipedia


1933
Próba teorji konjunktury - Michał Kalecki, Instytut Badania Konjunktur Gospodarczych i cen, Warsaw - Google ブックス 
https://books.google.co.jp/books?id=X5NxAAAAIAAJ&dq=Próba+teorii+koniunktury&hl=ja&source=gbs_book_similarbooks

Kalecki,  Michal.  1935.  “A  Macrodynamic  Theory  of  Business  Cycles,” Econometrica  3, no. 3: 327–44 ——.  1933.  Próba  Teorii  Koniunktury  (An  Essay  on  the  Theory  of  the  Business Cycle).  Warsaw,  Poland:  The  Research  Institute  of  Business  Cycle and Prices.


「The Determinants of Profits 」
『Theory of Economic Dynamics』kalecki 
Amazon.co.jp: Theory of Economic Dynamics: An Essay on Cyclical and Long-run Changes in Capitalist Economy (Monthly Review Press Classics): M. Kalecki: 洋書 2011
https://www.amazon.co.jp/dp/0853450811/ref=rdr_ext_tmb





1944
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2386038
タイトル
ケインズ雇傭と賃銀理論の研究
著者
カレッキ 著[他]
出版者
戦争文化研究所



ケインズ全集27,436~8頁に
1944年12月30日のカレツキ宛書簡がある
献本された『完全雇用の経済学』への感想
  • Three Ways to Full Employment, 1944 in Economics of Full Employment.
――― (1944)  “Three  Ways  to  Full  Employment”,  in  The  Economics  of  Full  Employment: Six  Studies  in  Applied  Economics  prepared  at  the  Oxford  University  Institute  of Statistics,  Oxford:  Basil  Blackwell,  October  1944,  pp.  39-58.  Reprinted  in  Kalecki (1990),  pp.  357-376. 

――― (1990)  Collected  Works  of  Michał  Kalecki,  Volume  I,  Capitalism:  Business  Cycles and  Full  Employment,  Oxford:  Clarendon  Press,  1990. 

――――  (1966)  “RóŜnice  w  węzłowych  problemach  gospodarczych  między  wysoko rozwiniętą  i  zacofaną  gospodarką  kapitalistyczną”,  Prace  i  Materiały (Międzyuczalniany  Zakład  Problemowy  Gospodarki  Krajów  Słabo  Rozwiniętych),  3 (1),  1966,  pp.  513.  Translated  in  English  as  “The  Difference  between  Crucial Economic  Problems  of  Developed  and  Underdeveloped  NonSocialist  Economies”,  in Kalecki  (1993),  pp.  13-19.  (竹浪祥一郎訳,  「高度開発資本主義経済と後進資本主義経済」,  『経済セミナー』, 131, 1967年3月, 26-30頁.) 

11 件のコメント:

  1. ミハウ・カレツキ (Michal Kalecki)
    http://cruel.org/econthought/profiles/kalecki.html
     その生涯を通じて、カレツキはマクロ経済学の知られざる英雄だった――そして、経済学で
    はなぜ英語で論文や著作を刊行すべきかという見事な証拠となっている。カレツキは、ケイン
    ズの『一般理論』で述べられる原理の相当部分をそれ以前に予見していたとされるけれど、で
    もかれの論文 (1933, 1935) はポーランド語とフランス語でしか刊行されず、したがってほとんど
    気がつかれなかった。これをなんとかしようと、カレツキは 1936 年の論文で、自分のほうが先
    だったという主張を刊行することにしたが……これまたポーランド語でしか発表しなかった!



    ちなみに以下の書籍に、ケインズ=カレツキ往復書簡が原文で掲載されている。

    Anticipations of the General Theory?: And Other Essays on Keynes
    著者: Don Patinkin
    http://www.amazon.co.jp/Anticipations-General-Theory-Essays-Keynes/dp/0226648745/
    https://books.google.co.jp/books?id=sEpXRbPiHaYC
    Anticipations of the General Theory?: And Other Essays on Keynes

    ケインズ全集は高価だし、該当巻の日本語版は当分先のようなので、原文で手軽に読めるの
    はありがたい。googleブックスで8頁分ほとんどが読める。

    返信削除
  2. パティンキンもカレツキに45度線分析の優先権を見ていない




    ドン・パティンキン (Don Patinkin), 1922-1995.
    http://cruel.org/econthought/profiles/patinkin.html
    Anticipations of the General Theory? And other essays on Keynes, 1982.

    Amazon.co.jp: Anticipations of the General Theory: And Other Essays on Keynes: Don Patinkin: 洋書
    https://www.amazon.co.jp/Anticipations-General-Theory-Essays-Keynes/dp/0226648745/ref=sr_1_2?s=english-books&ie=UTF8&qid=1481640192&sr=1-2

    http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/download.php/AA00260492-19890002-0025.pdf?file_id=28815

    返信削除
  3. 45°線分析を最初に発見したのが1935年北欧のジャンセン☆で
    ケインズより早い。
    ただ英語版出版は1939年でこの英語版しか確認出来ない。
    45°線分析を英語で最初に発表したのは1937年のカレツキ☆☆だ。
    ケインズはヴイクセルやカーン、マルサスの影響を受けている。
    自分の理解ではケインズは特にヴィクセルから流動性選好のアイデアを
    もらっている。これはヒックスが図式化した。

    有効需要の概念を広く捉えるならゾンバルトやツガン=バラノフスキー
    が重要で、特にツガンは軽視されすぎている。
    カレツキのアイデア元はツガンとカウツキーの議論だろう。
    これがその後の転形問題に繋がる。

    北欧に関しては福祉国家の資質が戦前からあり、データが揃っていた
    のではないか?ジャンセンもそのなかで45°線分析を生み出した。


    Jantzen.I,1935,“Lindt planokonomisk Teori , ”Nordisk Tidskrift for Teknisk
    Okonomi,english translation in I.Jantzen,"Basic Principles of Business
    Economics and National Circulation,"G.E.C.Gad1939.
    ☆☆
    Kalecki, Michal, "A Theory of the BusinessCycle." Review of Economic Studies,
    Vol. 4, No.2, February 1937, pp. 77-97, revised and reprintedin [14], pp. 116-49.
    http://crecimientoeconomico-asiain.weebly.com/uploads/1/2/9/0/1290958/kalecki_1937_-_a_theory_of_the_business_cycle.pdf


    『資本主義経済の動態理論』M・カレツキ 日本経済新聞評論社 1984年
    M.カレツキ (著), 浅田統一郎 間宮 陽介
    ケインズの主著『雇用、利子および貨幣の一般理論』と比べてみて、本書は簡潔で明晰である。
    ケインズのが難解でまた内容が整理されていない(当のケインズが理解していなかったとさえ言われるくらいだ)のに対し、本書は数式を使って意味と論法を明確にし、内容もまとまっている。

    そういう意味では、ケインズよりも先に本書を読んだほうがいいかもしれない。
    また、ケインズ本が難解で読めない、あるいは時間がないという人には、本書を読んでいただきたい。


    第I部冒頭の「景気循環理論概説」(1933年)がケインズに先駆けて有効需要の理論を打ち立てたとされる画期的論文。1937年の45°線分析を使った論文は未収録(カレツキの未翻訳論文はかなり多い)。


    目次
    序文
    第 I 部
    第1章 景気循環理論概説 3
    第2章 外国貿易と「国内輸出」について 16
    第3章 景気上昇のメカニズム  26
    第4章 商品税,所得税および資本税の理論  34

    第II部
    第5章 費用と価恪  45
    第6章 国民所得の分配 64
    第7章 利潤の决定要因  79
    第8章 国民所得の決定と消費の決定 94
    第9章 企業者資本と投資 106
    第10章 投資の決定要因 111
    第11章 景気循環  125

    第lll部
    第12章 完全雇用の政治的側面  141
    第13章 ツガン-バラノフスキーとローザ・ルクセンブルグにおける有効需要の問題 148
    第14章 階級闘争と国民所得の分配 158
    第15章 趨勢と景気循環 167
    統計付録 186
    訳註 195
    カレツキからポスト・ケインジアンへのマクロ分配理論の系譜
    --訳者解説に代えて-- 209
    索引 227

    返信削除
  4. カレツキの未翻訳論文は成長理論と解釈出来る
    景気循環論の核となるものだ

    返信削除
  5. 1944
    ケインズ雇傭と賃銀理論の研究
    http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1061052

    詳細レコード表示にする
    永続的識別子
    info:ndljp/pid/1061052
    タイトル
    ケインズ雇傭と賃銀理論の研究
    著者
    カレツキ [著][他]
    出版者
    戦争文化研究所
    出版年月日
    昭和19
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    ケインズ雇傭と賃銀理論の研究
    目次・巻号
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    目次・巻号
    ↓ ケインズ雇傭と賃銀理論の研究 [83]
    ・ 標題
    ・ 目次
    ・ 譯者序
    ・ 原著者序
    ・ 第一章 國民所得の分配/1
    ・ 第二章 投資と所得/28
    ・ 第三章 貨幣と賃銀/60
    ・ 第四章 遞増危險の原理/79
    ・ 第五章 長期利子率/89
    ・ 第六章 景氣變動の理論/100
    ・ 附録 物品税、所得税及び資本税に關する一理論/130
    ・ 索引/141


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  6. 西洋経済古書収集ーカレツキー,『経済動学研究』
    www.eonet.ne.jp/~bookman/kikouhonn/kalecki.htm
    ポーランドの経済学者で『一般理論』の同時発見者ともされるミハウ・カレツキは、マクロとミクロを結びつけた資本主義経済 ... ちなみに、”Essays”の翻訳本の題名は『ケインズ 雇傭と賃銀理論の研究』となっており、戦争文化研究所が昭和19年に発行したもの。

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  7. 鍋島論考
    一橋論叢 第104巻 第6号

     Ⅳ 投資制約要因としての「信用の利用可能性」

     さて, カレツキは「危険逓増の原理」によって投資量の決定を説明したのだ
    が, これに対してケインズはどのような態度を示したのか, そして両者の貨幣
    および経済メカニズムの理解にはどのような相違が存在するのか, とりあ
    えず1つの手がかりとしてカレツキの主張に対するケインズの見解をみてゆく
    ことにしよう.
     ケインズは1937年3月30日のカレツキあての手紙において, Kalecki[1937
    a]に対するコメントというかたちで,「予想収益に関する危険は,資本の限界
    効率についての私の定式化においてすでに考慮されています」(Keynes [1983]
    p. 793) と語っている. そして,投資の限界効率の概念によっては投資量を決
    定することができないというカレツキの批判に対しては,「現在の価格上昇が
    将来価格についての期待に不相応な(disproportionate)影響を及ぼすであろ
    うというだけでなく,将来価格が〔現在と〕同じ割合で上昇するであろうと予
    想される, とあなたは想定しているように思われます. まさに, これは長期期
    待に対する即時的状態の影響の法外な過度の強調ではないでしょ うか」(同上,
    p. 793, 〔 〕内は引用者のもの) と答えている. さらに同年4月12日の手紙
    では,「あなたの議論は, アキレスと亀の説明のように私には思われます. あ
    なたは私に, たとえアキレスが亀に追いつくとしても, それは多くの期間
    が経過した後にのみであろうと語っているのです」(同上, p.798)としてカレ
    ツキの見解に反論を加えているもちろん, ここで「アキレス」とは投資量を,
    「亀」とは一般物価水準のことを指している. ともかく も, ケインズはカレッ
    キの自らに対する批判は当たらないとし, 自らはすでに資本の限界効率概念の
    なかで,投資量の増大に伴なう危険逓増を考慮していると述べたのである
     以上のケインズの主張についてであるが,実際のところ,彼が『一般理論』
    において「危険逓増」の問題を考慮していたとみなすのは難かしい.周知のよ
    うに, ケインズは『一般理論』第11章において,投資量の決定について, (1)
    資本の限界効率と利子率の均等, (2)投資財の需要価格と供給価格の均等, と
    いう 2通りの解決を提示した(1)では資本の限界効率の低下を生産物供給量
    の増加による企業間競争の発生と生産設備価格の上昇によって説明し,資本の
    限界効率が利子率に等しくなる点まで投資が進められるとされている一方,
    (2)では「借手のリスク」と「貸手のリスク」に言及し, この2種類のリスク
    の逓増が投資財の需要価格·供給価格に影響を及ぽすことにより投資を制約す
    るとされている. そしてケインズ自身はこれら2通りの解決を事実上同じもの

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  8. 鍋島直樹『ケインズとカレツキ』第7章155~6,198頁でこの借り手のリスクについて触れた「危険逓増の原理」1937が図解付きで解説されている(同159頁)。
    中小企業ほど投資のリスクが大きいから規模の格差は決して解消されないのだ。

    投資量の決定:
    (a)伝統的理論(ケインズ):

       投 資 の
      |。  。  限 界
      |       。  効 
      |__________。____
      |          | 。率
      |b         |
      |          |  。
      |__________|____
      |p         |
      |__________|_____
           k0    k

    (b)カレツキ:
      |             。
      | 投資の限界効率    。
      |__________。____
      |        。 | 
      |  。  。    |
      |     b    |  
      |__________|____
      |     p    |
      |__________|_____
           k0    k

    危険逓増の原理 カレツキ The Principle of Increasing Risk ,Kalecki ,1937

    《まず投資規模kは,投資の隈界効率MEIが利子率ρと投資に伴なうリスク率σの総和に等しくなる水準に決定されるとカレツキは想定する。そうすると図(a)から容易に理解されるように,伝統的理論においてはkの増大とともにMEIが低下する場合にのみ,一定の最適投資量k0が決定されることになる。一般にこのような下落は(1)大規模化の不経済,(2)不完全競争,によって発生するとされている.しかしカレツキは(1)の理由は非現実的であるとし,(2)についても,より現実的ではあるが,これによっては同時に異なる規模の企業が存在することが説明されないと言う.したがって企業規模の相違を説明する他の要因が存在するはずである.》
    +
    《カレツキによるとリスク率σは投資量とともに増大するという(図(b)).そしてその理由として次の2つが挙げられている.第1は,投資量が大きくなるほど事業の失敗における富の状態が危険になるといることであり,第2は,「非流動性」の危険性の存在, すなわち投資量の増大にしたがい,その主体の資産ポートフォリオに占める実物資産の割合が高まるということである.》

    《…投資量の増大にしたがってその危険が逓増する場合には, 投資量はMEI[投資の限界効率]が一定のρおよび投資量とともに増大するσの総和に等しくなる点k0に決まる。そして企業の内部蓄積の増加(減少)は限界リスク曲線を右(左)にシフトさせるので、単一企業の投資決意率は,その資本蓄積と限界収益性の変化の速度に依存する」(Kalecki[1937b]p.447)ということになる。また以上から、同一産業における企業規模の相違の存在を説明することも可能となる。企業者はそれぞれ異なる量の白己資本を保有し,異なる規模で生産活動を開始する。だが自己資本の小さい企業者ほど投資の増加に伴う危険逓増にさらされやすい。彼らにとって生産規模の拡張は大企業者に比べると困難であり、よって企業規模の格差は温存されることになる.すなわち、「〈ビジネス・デモクラシー〉〔という仮定〕は誤りである.自己資本は〈投資の一要因〉となる」」(同上,p.443,〔〕内は引用者のもの)。》鍋島

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  9. ‪ケインズ一般理論#8-1‬

    ‪《すなわち賃金単位表示の消費(C w)を雇用水準N に対応する賃金単位表示の所得(Y w)に関係づける関数を用いるほうがもっと便利である。》‬

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  10. Kalecki, Michal, "A Theory of the BusinessCycle." Review of Economic Studies, Vol. 4, No.2, February 1937, pp. 77-97, revised and reprintedin [14], pp. 116-49.
    crecimientoeconomico-asiain.weebly.com/uploads/1/2/9/…

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  11. Greg Mankiw's Blog: Why Y?
    http://gregmankiw.blogspot.com/2016/12/why-y.html

    Why Y?

    A professor emails me:

    My students have the pleasure to use your economics textbook. I have one question: where the symbol "Y" for GDP comes from? All the others, we could detect, such as NX , NCO, etc. My students are curious, and I could not give them a good answer.
    My unsatisfying response:

    To be honest, I don't know. It is an old convention to use Y to denote real GDP, and I am just following that. But I don't know where or why the convention began.
    If anyone knows the history and reason for this notation, please email me.

    Update 1: Several people email me that the usage goes back to the early Keynesians, which is certainly true. Others suggest that Y is the generic dependent variable, as in y=f(x), which seems an unlikely explanation to me. Still others point out that I is already used for investment, which is true but does not explain the choice of Y for income and output. Some say Y stands for "yield," which seems a useful mnemonic, but I have never seen that word used to describe GDP in a standard published source. So I still don't have a fully satisfying answer.

    Update 2: One person writes:
    I thought it was well understood that 'Y' is the symbol for real GDP because it is short for "Income" as in "National Income." Since 'I' is already used for other macroeconomic variables, we use the letter that is phonemically or orthographically related to 'I,' namely 'Y' (which is known in languages like French and Spanish as "Greek i").

    Maybe this is the right answer, but one thing I am sure of is that this is not "well understood," at least not by readers of this blog, judging from the many other emails I received.

    Update 3: A Harvard student looks at the history:
    The earliest reference to GDP as "Y" I could find is Kalecki 1937. The first articles to formalize the IS-LM model (Hicks 1937, Harrod 1937, Meade 1937) all seem to refer to national income as "I" (for income), and Cobb Douglas (1928) calls it "P" (for production). I'd be curious to see if anyone can find an earlier reference to "Y" than Kalecki 1937. It appears there as Y=f(I) (income as a function of investment), which seems like a vote in favor of the y=f(x) argument (but I agree that's not a very satisfying explanation).
    Update 4: A reader directs me to an old letter from Keynes to Hicks (dated March 31, 1937). Keynes writes:
    “On one point of detail. I regret that you use the symbol I for Income. One has to choose, of course, between using it for income or investment. But after trying both, I believe it is easier to use Y for income and I for investment.”

    7:23 午後 削除
    Blogger yoji さんは書きました...
    ケインズ14?

    The two-sector general theory model - 50 ページ
    https://books.google.co.jp › books

    Santi K. Chakrabarti - 1979 - ‎スニペット表示
    In this exchange, Hawtrey was critical, inter alia, of Keynes's use of the term investment in different senses and his ... accepted without any comment (see the letters from Keynes and Hicks, dated 31 March and 9 April 1937; Keynes XIV, pp.

    7:32 午後 削除
    Blogger yoji さんは書きました...
    ケインズ全集第14巻

    第6章 -般理論以後
    I03
    つ.エ
    ヒックスへ、一九三七年三月三ー
    「親愛なるヒックス様
    ゃっとのことで読まねばならないものに追い付いて、同封いただいた草稿に目を通しました。それは非常に興味深
    く、実際批判することはほとんど何もありません。
    おそらく貴方は、古典派の見解に対してほとんど不公平だという見方さえできるでしょう。というのは、貴方の述
    べておられることは、経済学者たちがそうとは知らずに古典派の学説から離れて、彼らの先輩たちよりもはるかに混
    乱した気持になっている時の代表的な認識だからです。
    貴方のお話は、
    いうならば、貴方と私がかつて抱いていた信一
    念を非常にうまく説明しています。しかし、仮に貴方がどこまでかははっきりわかりませんが、さらに遡ってみられ」
    るならば、これを矛盾したごった煮だと考える学派を見つけられるでしょう。
    ス敵甲数量の増加によって雇用を増大さ
    せることができるということが一般に合意されると同時に、矛盾が入り込むのだと思います。厳格にしつけられた古
    典派経済学者はそれを認めないでしょう。以前私たちは、
    その他の前提といかに矛盾するものかに気
    づかずに、それを認めていたのです。
     細かい点を一つ。貴方が記号Iを所得に対して使っておられるのは残念です。もちろんそれを、所得と投資のど
    ちらに使うか選択する必要があります。しかし両方試みて、私はY を所得に、Iを投資にしたほうが使いやすいと
    考えています。ともかく、用法の統一が必要です。 80
     個々の文節については、以下のことを記しておきました。すなわち、
    四頁で貴方は貯蓄を貨幣所得の関数にしておられます。これは一定の賃金を仮定する限り正しいことです。し

    7:41 午後 削除

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