情報を乗せた多数の光パルス(☆)は、
一列に並んでループを周回
_______/\______
/ _☆__☆__☆__☆ \
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☆ _____ ☆
| | ← | |
☆ D\ | ☆
| | \ | |
☆ | \ | ☆ ↑
| \ \/ |
\ \ /\ /
\ A \/ 一個の量子テレポーテーション回路D(+ABC)を、
B_/ \_B\ 機能を切り替えながら繰り返し利用
C/ \ \
D/
A:透過率可変ミラー
B:光スイッチ
C:補助光パルス
図3:今回発明した光量子コンピュータ方式
一列に連なった多数の光パルスが、1ブロックの量子テレポーテーション回路を何度もループ
する構造です。ループ内で光パルスを周回させておき、1個の量子テレポーテーション回路の
機能を切り替えながら繰り返し用いることによって計算が実行できます。すなわち、この量子
テレポーテーション回路1ブロックで、図2にあるような多数のブロック全ての役割を果たし
ます。ループ内で光パルスを何度も周回させることで計算ステップ数を無制限に大きくできる
ため、どれほど大規模な計算も実行できます。
プレスリリース本文:
【物理】究極の大規模光量子コンピュータ実現法を発明 1つの量子テレポーテーション回路を繰り返し利用/東京大©2ch.net
2017.09.22
究極の大規模光量子コンピュータ実現法を発明-1つの量子テレポーテーション回路を繰り返し利用-:物理工学専攻 武田俊太郎助教、古澤明教授ら
≪背景≫
量子コンピュータは、現代のスーパーコンピュータでも膨大な時間がかかる計算を一瞬で解くとされる新しい動作原理のコンピュータです。世界中で、原子・イオン・超伝導素子など様々なシステムで汎用量子コンピュータの開発が進められています。しかし、その大規模化は難しく、現在でも数十量子ビットの計算が限界です。光を用いた量子コンピュータの場合も、大規模化は積年の課題でした。しかし近年、1本の光路上で一列に連なった光パルス群を用いることで、量子もつれ状態にある100万個の光パルスの発生が実現され、それを用いれば大規模な計算が実現しうることが分かりました。しかし、実際にはこの計算手法にも非効率的で計算精度が制限されるといった課題があり、いまだ実現には至っていません。
≪今回の概要≫
東京大学工学系研究科の古澤明教授と武田俊太郎助教は、光路上で一列に連なった光パルスを用いる手法を生かしながら、どれほど大規模な計算も最小規模の回路構成で効率良く実行できる究極の光量子コンピュータ方式を発明しました。他のシステムで数十量子ビットが限界だった量子コンピュータも、この方式では原理的に100万個以上の量子ビットを処理できるような桁違いの大規模化が見込めます。本方式のポイントは、ループ構造を持つ光回路を用いて、計算の基本単位となる「量子テレポーテーション」回路1個を無制限に繰り返し用いて大規模量子計算を行うというアイデアです。光回路規模が極限まで小さくなる上、計算も効率良く実行できるため、前述した量子もつれ状態を用いた計算手法の欠点も存在しません。この結果、本手法は光量子コンピュータの大規模化を促すと同時に、それに必要なリソースやコストを大幅に減少させ、光量子コンピュータ開発にイノベーションをもたらすと期待されます。
本研究は、科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業(CREST)の助成を受けて実施されました。
--- 引用ここまで 全文は引用元参照 ---
▽引用元:東京大学大学院 工学系研究科 2017.09.22
http://www.t.u-tokyo.ac.jp/soe/press/setnws_201709221056102300122908.html
http://www.t.u-tokyo.ac.jp/shared/press/images/setnws_201709221056102300122908_912011.jpg
*ご依頼いただきました
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