金曜日, 1月 26, 2018

ヒルファーディング『金融資本論』1910


                (マルクスリンク::::::::::) 
ヒルファーディング『金融資本論』1910
参考:
熊野純彦『マルクス 資本論の思考』2013
http://nam-students.blogspot.jp/2016/07/blog-post_2.html

NAMs出版プロジェクト: 2013年11月23日 知の現在と未来:メモ

http://nam-students.blogspot.jp/2013/11/20131123.html
柄谷行人によると、ホブソン『帝国主義』は単純な内需拡大論だが、イギリスを見ていた点で、ヒルファーディング『金融資本論』のドイツ、アメリカ偏重より評価出来るらしい。

        Pm
   G1-W<  ……P……W'-G1'
 A<     A
   g1
 |
 G2
 |
 A

 株はひとたび創造されると、それが代表する産業資本の現実の循環とはもはやなんの関係もなくなる。》
ヒルファーディング『金融資本論』

熊野純彦『資本論の思考』701~2頁:

《いま、株式制度における流通の形態を考えてみる。株式(A)が発行されて、
貨幣(G1)と交換される。Gはふたつの部分に分かれ、 一方(g1)が創業者
利得となって、流通から脱落する。他方は機能資本に転化して、たとえば産業資本の
循環を描くことだろう。たほう株式そのものが売られて、持ち手を替えるかぎりでは、
あらたな貨幣(G2)が流通手段として登場することになる。流通圏は、ヒルファー 
ディング『金融資本論』にしたがえば、かくてつぎのようになるだろう。

       Pm
  G1-W/  ……P……W'-G1'
A/    \A
|\g1
G2



…垂直方向の流通(A-G2-A)は、証券市場で生起し、しかも反復的に生起する。…》

参考:
金融資本論 上   岩波文庫    ヒルファディング Hilferding/著 岡崎次郎/訳  
原著    Das Finanzkapital 1910
185頁x 220頁○

英語版
2/5:7/25


      
  G1-W-Pm……P……W'-G1'
A/    \A
|\g1
G2


ドイツ語原著:

Rudolf Hilferding: Das Finanzkapital (2-7. Die Aktiengesellschaft)

https://www.marxists.org/deutsch/archiv/hilferding/1910/finkap/kap2-07.html#f8



        Pm
   G1-W<  ……P……W'-G
 A<     A
   g1
 |
 G2
 |
 A


2:2:1:β:294頁
生産資本の循環も参照

(以下のweb日本語版含め一番右の部分が微妙に3ヶ国語版全部違うが熊野版=岩波文庫版が一番正確だろう)


ヒルファーディングが金融資本論2:7:1ラストで引用したのは、

資本論 3:5:27 「第二七章 資本制的生産における信用の役割」から株式会社についての項。

架空資本Das Fiktive Capitalを岡崎はまだ擬制資本と訳している

(思考703頁参照)


追記:

岩波文庫の旧版表記(上220頁)は以下


       Pm
  G1-W/  ……P……W'-G'1
A/    \A
|\g1
G2


一番右が違う

熊野版だけが正確?

____

国民文庫版
ヒルファディング『金融資本論』改訳


   目次

 改訳にあたって
 html版凡例(読者への注意がき)

 新版序文(エルスナー)
 原著者序文(ヒルファディング)

第一篇 貨幣と信用
 第一章 貨幣の必然性
 第二章 流通過程における貨幣
 第三章 支払手段としての貨幣。信用貨幣
 第四章 産業資本の流通における貨幣
    貨幣資本の周期的な遊離と休息
    休息資本の量の変動とその諸原因
    信用による休息貨幣資本の機能貨幣資本への転化
 第五章 銀行と産業信用
 第六章 利子率

第二篇 資本の動員。擬制資本
 第七章 株式会社
    一 配当と創業者利得
    二 株式会社の金融。株式会社と銀行
    三 株式会社と個人企業
    四 発行活動
 第八章 証券取引所
    一 取引所証券。投機
    二 取引所の諸機能
    三 取引所の取り引き
 第九章 商品取引所
 第一〇章 銀行資本と銀行利得



   下巻目次

第三篇 金融資本と自由競争の制限
 第一一章 利潤率均等化の障害とその克服
 第一二章 力ルテルとトラスト
 第一三章 資本主義的独占と商業
 第一四章 資本主義的独占と銀行資本の金融資本への転化
 第一五章 資本主義的独占の価格決定。金融資本の歴史的傾向
第四篇 金融資本と恐慌
 第一六章 恐慌の一般的諸条件
 第一七章 恐慌の諸原因
 第一八章 景気の経過における信用関係
 第一九章 沈滞期における貨幣資本と生産資本
 第二〇章 恐慌の性格における変化。カルテルと恐慌
第五篇 金融資本の経済政策
 第二一章 貿易政策における転換
 第二二章 資本の輸出と経済領域をめぐる闘争
 第二三章 金磯資本と諸階級
 第二四章 労働協約をめぐる闘争
 第二五章 プロレタリアートと帝国主義



 さて、擬制資本の特有な流通形態を考察すると、つぎのことが発見される。株(A)が発行され、したがって貨幣(G)にたいして売られる。この貨幣は二つの部分にわかれる。一つの部分(g1)は創業者利得をなし、創業者たとえば発行銀行に帰し、そして、この循環の流通からは脱落する。他の部分(G1)は生産資本に転化されて、われわれのすでに知っている産業資本の循環をえがく。株は売られている。その株そのものが再び流通するには、追加貨幣(Q)が流通手段として必要だ。この流通A―G2―Aは、取引所という固有の市場でおこなわれる。
 だから、つぎのような流通図形がうまれる。――

A―G1―W<Pm A……P……W’―G’1
│└g1
G2



 株はひとたび創造されると、それが代表する産業資本の現実の循環とはもはやなんの関係もなくなる。株がその流通で出あう事件や災害は、生産資本の循環には直接なんの関係もない。
 株式の取り引き、ヨリ一般的にいえば、擬制資本証券一般の取り引きは、あらたな貨幣――現金――および信用貨幣――たとえば手形――を必要とする。だが、手形は以前は商品の価値によって保証されていたが、いまでは株の『資本価値』によって保証されており、そして、この資本価値はまた収益に依存する。この収益はまた株式会社のつくる生産物の実現に依存し、したがって商品をそれの価値または生産価格で販売することに依存する。だから、この信用貨幣はただ間接に商品価値によって保証されているにすぎない。さらに、商業における支払い取り引き額は商品の価値によって決定されているが、商品の価値は純収益を資本還元した額によって決定されている。他方、このばあい現実に必要な貨幣は、これら証券の代用性によってひどく制限される。
 いま、創業利得(Gg)の定式を考察するにあたり、平均利潤=p、配当=d、そして企業の収益をEに等しいとし、かつ資本が利子〔収益?〕の百倍を利子率〔利子?〕で割ったものに等しいことを思いおこせば、つぎのようになる。――

   Gg=100E/d=100E/p

 株式会社の収益が管理費用の高いためへるとすれは、第一のEのかわりに(E-n)をおけばよい。そこでみられるように、従来の経済学がただ記述的に主張するだけの企業者機能の分離は、同時に産業資本家の株主への、特殊な種類の貨幣資本家への転化であって、ここに株主をますます純貨幣資本家たらしめる傾向がある。この傾向は株が取引所でいっても売却できることによって完成される。
 株式会社についてのわれわれの経済学上の見解は、マルクスの展開をこえてすすむ。マルクスは資本主義生産における信用の役割についての天才的スケッチ――おしいことに詳論はしていない――で〔*〕、株式会社の形成を信用制度の結果だとし、それの作用をこう記している。――

 『(1)生産規模の巨大な拡張と個別資本には不可能だった諸企業。同時に、以前は政府企業だった企業が会社企業となる。〔『会社』または『会社的』と『社会』または『社会的』とをあらわすドイツ語の Gesellschaft または Gesellschaftlich は同じ字であることを、以下において注意!〕
 (2)則自《アン・ジヒ》的に社会的生産様式に立脚し生産手段および労働力の社会的集積を前提するところの資本は、ここでは直接、私的資本に対立する社会資本〔会社資本〕(直接に結合した諸個人の、資本)の形態をとり、そして、このような資本の企業は私的企業に対立する社会企業〔会社企業〕として登場する。これは資本主義的生産様式そのものの限界内においての私的所有としての資本の止揚である。
 (3)現実に機能する資本家の、他人資本の単なる支配人、管理人への転化、および資本所有者の単なる所有者、単なる貨幣資本家への転化。かれらの受けとる配当が利子と企業者利得とを、すなわち総利潤をふくむばあいでさえも(というのは、支配人の給料は、すべての他の労働と同様に労働市場で価格の調整される一種の熟練労働にたいする単なる労賃であり、または、あるはずだから)、この総利潤はただ利子の形態でのみ、すなわち資本所有の単なる報償としてのみ、受けとられるのであって、この資本所有はいまでは現実の再生産過程における機能から分離されるが、それは支配人の一身においてこの機能が資本所有から分離されるのと同様である。このようにして利潤は(もはや単に利潤の一部分たる利子、借り手の利潤によって正当づけられる利子、だけではなく)、他人の剰余労働の端的な占有としてあらわれるが、この他人の剰余労働は生産手段の資本への転化から、すなわち現実の生産者にたいする生産手段の疎外から、上は支配人より下は最後の日雇い人にいたるまでの生産において現実に活動するすべての個人にたいする他人の所有としての生産手段の対立から、うまれるのだ。株式会社では機能が資本所有から分離されている。したがって労働もまた、生産手段および剰余労働の所有から完全に分離されている。資本主義生産の最高の発展のこうした結果こそは、資本が生産者たちの所有に再転化するための必然的な一通過点だが、この生産者たちの所有はもはや離ればなれの生産者たちの私的所有ではなくて、結合した生産者としての彼らの所有、すなわち直接的な社会的所有なのだ。それは、他方では、従来はまだ資本所有とむすびついていた再生産過程でのあらゆる機能が、結合した生産者たちの端的な機能、社会的機能、に転化するための通過点である。
 譲歩をすすめるにさきだち、なお経済学的に重要なつぎのことを注意しておかねばならない。利潤はここで純粋に利子の形態をとる。だから、このような企業は、それが単なる利子しかうまないばあいにも、なお可能だ。そして、これが一般的利潤率の低下をくいとめる原因の一つである。というのは、不変資本が可変資本にくらべて莫大な割合をしめるこれら企業はかならずしも一般的利潤率の平均化にあずからないからだ〔*〕。』
〔*〕 Marx,"Kapital", III., 1., 27. Kapitel, S. 422 ff.〔『資本論』、国民文庫版・第一〇分冊・一八〇ページ以下、青木文庫版・第一〇分冊・六二〇ページ以下、岩波文庫版・第一〇分冊・一八一ページ以下。〕


 マルクスがここで考察しているのは、わけても株式会社の経済政策的作用である。かれはまだ配当を特殊な経済的範疇としてはつかまず、だから創業者利得をも分析していない。平均利潤の形成および利潤率の低下におよぼす影響にかんする、かれの最後の記述についていえば、あきらかに、株式会社の普及とともに株式会社の利潤が一般的利潤率の平均化にあずからねばならないことは、私的企業の利潤とまさに同様である。その他すでにみたように、株式会社の生産物も、正常な状態のもとでは、私的企業のそれとまったく同一の価格法則に服する。マルクスは当時の鉄道株式会社を念頭におき、この点で、かれの記述はおそらく部分的にあたっていよう。だが、部分的にだけだ。というのは、そこでも創業者利得は鉄道の価格としてあらわれねばならなかったはずの利潤の一部分を、すでに先取していたからである。


____


ヒルファーディングが金融資本論2:7ラストで引用したのは、

資本論 3:5:27 「第二七章 資本制的生産における信用の役割」から株式会社について。



14 Comments:

Blogger yoji said...

熊野純彦『資本論の思考』701~2頁:

《いま、株式制度における流通の形態を考えてみる。株式(A)が発行されて、
貨幣(G1)と交換される。Gはふたつの部分に分かれ、 一方(g1)が創業者
利得となって、流通から脱落する。他方は機能資本に転化して、たとえば産業資本の
循環を描くことだろう。たほう株式そのものが売られて、持ち手を替えるかぎりでは、
あらたな貨幣(G2)が流通手段として登場することになる。流通圏は、ヒルファー 
ディング『金融資本論』にしたがえば、かくてつぎのようになるだろう。

       Pm
  G1-W/  ……P……W'-G1'
A/    \A
|\g1
G2



…垂直方向の流通(A-G2-A)は、証券市場で生起し、しかも反復的に生起する。…》

参考:
金融資本論 上   岩波文庫    ヒルファディング Hilferding/著 岡崎次郎/訳  
原著    Das Finanzkapital 1910
185頁

英語版
2/5:7/25
Finance Capital - Chapter 7 - The Joint Stock Company
https://www.marxists.org/archive/hilferding/1910/finkap/ch07.htm
https://www.marxists.org/archive/hilferding/1910/finkap/ch07.htm#_ednref8
https://www.marxists.org/archive/hilferding/1910/finkap/p113fig1.jpg
      
  G1-W-Pm……P……W'-G1'
A/    \A
|\g1
G2



ドイツ語原著:
Rudolf Hilferding: Das Finanzkapital (2-7. Die Aktiengesellschaft)
https://www.marxists.org/deutsch/archiv/hilferding/1910/finkap/kap2-07.html#f8

        Pm
   G1-W<  ……P……W'-G
 A<     A
   g1
 |
 G2
 |
 A

『資本論の思考』2:2:1:β:294頁 生産資本の循環も参照

(以下のweb日本語版含め一番右の部分が微妙に3ヶ国語版全部違うが熊野版=岩波文庫版
が一番正確だろう)

ヒルファディング『金融資本論』改訳版
http://www.geocities.jp/mlismtxt001/kokuminbunko420a/420a-mokuji.html

http://www.geocities.jp/mlismtxt001/kokuminbunko420a/420a-205.html

5:25 午前  
Blogger yoji said...

熊野純彦『資本論の思考』701~2頁:

《いま、株式制度における流通の形態を考えてみる。株式(A)が発行されて、
貨幣(G1)と交換される。Gはふたつの部分に分かれ、 一方(g1)が創業者
利得となって、流通から脱落する。他方は機能資本に転化して、たとえば産業資本の
循環を描くことだろう。たほう株式そのものが売られて、持ち手を替えるかぎりでは、
あらたな貨幣(G2)が流通手段として登場することになる。流通圏は、ヒルファー 
ディング『金融資本論』にしたがえば、かくてつぎのようになるだろう。

       Pm
  G1-W/  ……P……W'-G1'
A/    \A
|\g1
G2



…垂直方向の流通(A-G2-A)は、証券市場で生起し、しかも反復的に生起する。…》

参考:
金融資本論 上   岩波文庫    ヒルファディング Hilferding/著 岡崎次郎/訳  
原著    Das Finanzkapital 1910
185頁

英語版
2/5:7/25
Finance Capital - Chapter 7 - The Joint Stock Company
https://www.marxists.org/archive/hilferding/1910/finkap/ch07.htm
https://www.marxists.org/archive/hilferding/1910/finkap/ch07.htm#_ednref8
https://www.marxists.org/archive/hilferding/1910/finkap/p113fig1.jpg
      
ドイツ語原著:
Rudolf Hilferding: Das Finanzkapital (2-7. Die Aktiengesellschaft)
https://www.marxists.org/deutsch/archiv/hilferding/1910/finkap/kap2-07.html#f8
『資本論の思考』2:2:1:β:294頁 生産資本の循環も参照

(以下のweb日本語版含め一番右の部分が微妙に3ヶ国語版全部違うが熊野版=岩波文庫版
が一番正確だろう)

ヒルファディング『金融資本論』改訳版
http://www.geocities.jp/mlismtxt001/kokuminbunko420a/420a-mokuji.html
http://www.geocities.jp/mlismtxt001/kokuminbunko420a/420a-205.html

5:26 午前  
Blogger yoji said...

A―G1―W<Pm A……P……W’―G’1
│└g1
G2

5:27 午前  
Blogger yoji said...

熊野純彦『資本論の思考』701~2頁:

《いま、株式制度における流通の形態を考えてみる。株式(A)が発行されて、
貨幣(G1)と交換される。Gはふたつの部分に分かれ、 一方(g1)が創業者
利得となって、流通から脱落する。他方は機能資本に転化して、たとえば産業資本の
循環を描くことだろう。たほう株式そのものが売られて、持ち手を替えるかぎりでは、
あらたな貨幣(G2)が流通手段として登場することになる。流通圏は、ヒルファー
ディング『金融資本論』にしたがえば、かくてつぎのようになるだろう。

       Pm
  G1-W/  ……P……W'-G1'
A/    \A
|\g1
G2


…垂直方向の流通(A-G2-A)は、証券市場で生起し、しかも反復的に生起する。…》

参考:金融資本論 上   岩波文庫    ヒルファディング Hilferding/著 岡崎次郎/訳 185頁
原著    Das Finanzkapital 1910

英語版
Finance Capital - Chapter 7 - The Joint Stock Company
https://www.marxists.org/archive/hilferding/1910/finkap/ch07.htm#_ednref8
https://www.marxists.org/archive/hilferding/1910/finkap/p113fig1.jpg
      
ドイツ語原著:
Rudolf Hilferding: Das Finanzkapital (2-7. Die Aktiengesellschaft)
https://www.marxists.org/deutsch/archiv/hilferding/1910/finkap/kap2-07.html#f8
『資本論の思考』2:2:1:β:294頁 生産資本の循環も参照
(以下のweb日本語版含め一番右の部分が微妙に3ヶ国語版全部違うが熊野版=岩波文庫版
が一番正確だろう)

ヒルファディング『金融資本論』改訳版
http://www.geocities.jp/mlismtxt001/kokuminbunko420a/420a-mokuji.html
http://www.geocities.jp/mlismtxt001/kokuminbunko420a/420a-205.html

A―G1―W<Pm A……P……W’―G’1
│└g1
G2

5:29 午前  
Blogger yoji said...

ヒルファーディングが金融資本論2:7ラストで引用したのは、
資本論 3:5:27 「第二七章 資本制的生産における信用の役割」から株式会社についての項


架空資本を岡崎はまだ擬制資本と訳している

5:39 午前  
Blogger yoji said...

熊野純彦『資本論の思考』701~2頁:

《いま、株式制度における流通の形態を考えてみる。株式(A)が発行されて、
貨幣(G1)と交換される。Gはふたつの部分に分かれ、 一方(g1)が創業者
利得となって、流通から脱落する。他方は機能資本に転化して、たとえば産業資本の
循環を描くことだろう。たほう株式そのものが売られて、持ち手を替えるかぎりでは、
あらたな貨幣(G2)が流通手段として登場することになる。流通圏は、ヒルファー
ディング『金融資本論』にしたがえば、かくてつぎのようになるだろう。

       Pm
  G1-W/  ……P……W'-G1'
A/    \A
|\g1
G2


…垂直方向の流通(A-G2-A)は、証券市場で生起し、しかも反復的に生起する。…》

参考:金融資本論 上   岩波文庫    ヒルファディング Hilferding/著 岡崎次郎/訳 185頁
原著    Das Finanzkapital 1910

英語版
Finance Capital - Chapter 7 - The Joint Stock Company
https://www.marxists.org/archive/hilferding/1910/finkap/ch07.htm#_ednref8
https://www.marxists.org/archive/hilferding/1910/finkap/p113fig1.jpg
      
ドイツ語原著:
Rudolf Hilferding: Das Finanzkapital (2-7. Die Aktiengesellschaft)
https://www.marxists.org/deutsch/archiv/hilferding/1910/finkap/kap2-07.html#f8
『資本論の思考』2:2:1:β:294頁 生産資本の循環も参照
(以下のweb日本語版含め一番右の部分が微妙に3ヶ国語版全部違うが熊野版=岩波文庫版
が一番正確だろう)

ヒルファディング『金融資本論』改訳版(架空資本fiktivesの訳語は擬制資本)
http://www.geocities.jp/mlismtxt001/kokuminbunko420a/420a-mokuji.html
http://www.geocities.jp/mlismtxt001/kokuminbunko420a/420a-205.html

5:44 午前  
Blogger yoji said...

架空資本Das Fiktive Capitalを岡崎はまだ擬制資本と訳している

熊野純彦『資本論の思考』701~2頁:

《いま、株式制度における流通の形態を考えてみる。株式(A)が発行されて、
貨幣(G1)と交換される。Gはふたつの部分に分かれ、 一方(g1)が創業者
利得となって、流通から脱落する。他方は機能資本に転化して、たとえば産業資本の
循環を描くことだろう。たほう株式そのものが売られて、持ち手を替えるかぎりでは、
あらたな貨幣(G2)が流通手段として登場することになる。流通圏は、ヒルファー
ディング『金融資本論』にしたがえば、かくてつぎのようになるだろう。

       Pm
  G1-W/  ……P……W'-G1'
A/    \A
|\g1
G2


…垂直方向の流通(A-G2-A)は、証券市場で生起し、しかも反復的に生起する。…》

参考:金融資本論 上   岩波文庫    ヒルファディング Hilferding/著 岡崎次郎/訳 185頁
原著    Das Finanzkapital 1910

英語版
Finance Capital - Chapter 7 - The Joint Stock Company
https://www.marxists.org/archive/hilferding/1910/finkap/ch07.htm#_ednref8
https://www.marxists.org/archive/hilferding/1910/finkap/p113fig1.jpg
      
ドイツ語原著:
Rudolf Hilferding: Das Finanzkapital (2-7. Die Aktiengesellschaft)
https://www.marxists.org/deutsch/archiv/hilferding/1910/finkap/kap2-07.html#f8
『資本論の思考』2:2:1:β:294頁 生産資本の循環も参照
(以下のweb日本語版含め一番右の部分が微妙に3ヶ国語版全部違うが熊野版=岩波文庫版
が一番正確だろう)

ヒルファディング『金融資本論』改訳版(架空資本fiktive capitalの訳語は擬制資本。思考703頁参照)
http://www.geocities.jp/mlismtxt001/kokuminbunko420a/420a-mokuji.html
http://www.geocities.jp/mlismtxt001/kokuminbunko420a/420a-205.html


5:47 午前  
Blogger yoji said...

熊野純彦『資本論の思考』701~2頁:

《いま、株式制度における流通の形態を考えてみる。株式(A)が発行されて、
貨幣(G1)と交換される。Gはふたつの部分に分かれ、 一方(g1)が創業者
利得となって、流通から脱落する。他方は機能資本に転化して、たとえば産業資本の
循環を描くことだろう。たほう株式そのものが売られて、持ち手を替えるかぎりでは、
あらたな貨幣(G2)が流通手段として登場することになる。流通圏は、ヒルファー
ディング『金融資本論』にしたがえば、かくてつぎのようになるだろう。

       Pm
  G1-W/  ……P……W'-G1'
A/    \A
|\g1
G2


…垂直方向の流通(A-G2-A)は、証券市場で生起し、しかも反復的に生起する。…》

参考:金融資本論 上   岩波文庫    ヒルファディング Hilferding/著 岡崎次郎/訳 185頁
原著    Das Finanzkapital 1910

英語版
Finance Capital - Chapter 7 - The Joint Stock Company
https://www.marxists.org/archive/hilferding/1910/finkap/ch07.htm#_ednref8
https://www.marxists.org/archive/hilferding/1910/finkap/p113fig1.jpg
      
ドイツ語原著:
Rudolf Hilferding: Das Finanzkapital (2-7. Die Aktiengesellschaft)
https://www.marxists.org/deutsch/archiv/hilferding/1910/finkap/kap2-07.html#f8
『資本論の思考』2:2:1:β:294頁 生産資本の循環も参照
(以下のweb日本語版含め一番右の部分が微妙に3ヶ国語版全部違うが熊野版=岩波文庫版
が一番正確だろう)

ヒルファディング『金融資本論』改訳版(架空資本fiktive capitalの訳語は擬制資本。思考703頁参照)
http://www.geocities.jp/mlismtxt001/kokuminbunko420a/420a-mokuji.html
http://www.geocities.jp/mlismtxt001/kokuminbunko420a/420a-205.html

5:47 午前  
Blogger yoji said...

熊野純彦『資本論の思考』701~2頁より:

《いま、株式制度における流通の形態を考えてみる。株式(A)が発行されて、
貨幣(G1)と交換される。Gはふたつの部分に分かれ、 一方(g1)が創業者
利得となって、流通から脱落する。他方は機能資本に転化して、たとえば産業資本の
循環を描くことだろう。たほう株式そのものが売られて、持ち手を替えるかぎりでは、
あらたな貨幣(G2)が流通手段として登場することになる。流通圏は、ヒルファー
ディング『金融資本論』にしたがえば、かくてつぎのようになるだろう。

       Pm
  G1-W/  ……P……W'-G1'
A/    \A
|\g1
G2


…垂直方向の流通(A-G2-A)は、証券市場で生起し、しかも反復的に生起する。…》

参考:金融資本論 上   岩波文庫    ヒルファディング Hilferding/著 岡崎次郎/訳 185頁
原著    Das Finanzkapital 1910

英語版
Finance Capital - Chapter 7 - The Joint Stock Company
https://www.marxists.org/archive/hilferding/1910/finkap/ch07.htm#_ednref8
https://www.marxists.org/archive/hilferding/1910/finkap/p113fig1.jpg
      
ドイツ語原著:
Rudolf Hilferding: Das Finanzkapital (2-7. Die Aktiengesellschaft)
https://www.marxists.org/deutsch/archiv/hilferding/1910/finkap/kap2-07.html#f8
『資本論の思考』2:2:1:β:294頁 生産資本の循環も参照
(以下のweb日本語版含め一番右の部分が微妙に3ヶ国語版全部違うが熊野版=岩波文庫版
が一番正確だろう)

ヒルファディング『金融資本論』改訳版(架空資本fiktive capitalの訳語は擬制資本。思考703頁参照)
http://www.geocities.jp/mlismtxt001/kokuminbunko420a/420a-mokuji.html
http://www.geocities.jp/mlismtxt001/kokuminbunko420a/420a-205.html

5:47 午前  
Blogger yoji said...

流通重視はマルクス主義者に批判される
修正主義とはさすがに言われなかったが

12:53 午前  
Blogger yoji said...

熊野純彦『資本論の思考』701~2頁より:

《いま、株式制度における流通の形態を考えてみる。株式(A)が発行されて、
貨幣(G1)と交換される。Gはふたつの部分に分かれ、 一方(g1)が創業者
利得となって、流通から脱落する。他方は機能資本に転化して、たとえば産業資本の
循環を描くことだろう。たほう株式そのものが売られて、持ち手を替えるかぎりでは、
あらたな貨幣(G2)が流通手段として登場することになる。流通圏は、ヒルファー
ディング『金融資本論』にしたがえば、かくてつぎのようになるだろう。

       Pm
  G1-W/  ……P……W'-G1'
A/    \A
|\g1
G2


…垂直方向の流通(A-G2-A)は、証券市場で生起し、しかも反復的に生起する。…》

参考:金融資本論 上   岩波文庫    ヒルファディング Hilferding/著 岡崎次郎/訳 220頁
原著    Das Finanzkapital 1910

英語版
Finance Capital - Chapter 7 - The Joint Stock Company
https://www.marxists.org/archive/hilferding/1910/finkap/ch07.htm#_ednref8
https://www.marxists.org/archive/hilferding/1910/finkap/p113fig1.jpg
      
ドイツ語原著:
Rudolf Hilferding: Das Finanzkapital (2-7-1. Die Aktiengesellschaft)
https://www.marxists.org/deutsch/archiv/hilferding/1910/finkap/kap2-07.html#f8
『資本論の思考』2:2:1:β:294頁 生産資本の循環も参照
(以下のweb日本語版含め一番右の部分が微妙に3ヶ国語版全部違うが熊野版=岩波文庫版
が一番正確だろう)

ヒルファディング『金融資本論』改訳版(架空資本fiktive capitalの訳語は擬制資本。思考703頁参照)
http://www.geocities.jp/mlismtxt001/kokuminbunko420a/420a-mokuji.html
http://www.geocities.jp/mlismtxt001/kokuminbunko420a/420a-205.html

資本論3:5:27と株式会社論が引用される

12:55 午前  
Blogger yoji said...

株はひとたび創造されると、それが代表する産業資本の現実の循環とはもはやなんの関係もなくなる。株がその流通で出あう事件や災害は、生産資本の循環には直接なんの関係もない。


流通重視はマルクス主義者から批判された

8:08 午後  
Blogger yoji said...

転形問題 - 転形問題の概要 - Weblio辞書
www.weblio.jp/wkpja/.../転形問題_転形問題の概要
この批判は、ヒルファーディングの反論にも関わらずマルクスに批判的な経済学者 にとっては、長い間有効な批判と考えられて来た。ヒルファーディングの反論は、後の転 形論争の中では時に「歴史的転形」(historical transformation)と呼ばれることがあった ように、転形問題を資本主義の発展過程での歴史的な変容であるかのように扱っている 部分があり、価値と価格の同時的な成立を求めるベーム・バヴェルクの批判とは遂に かみ合うことはなかった。 20世紀に入って、ラディスラウス・ボルトケヴィッチが、この 問題を再び ...
第26回学習会 転形問題論争について
www10.plala.or.jp/mcg-nagn/report/transform.htm
転形問題論争の歴史 ・1894年 『資本論』第三巻の刊行 ・1896年 ベェーム= バヴェルク「マルクスの体系の終結に寄せて」を発表 ・1904年 ヒルファディング「 ベェーム=バヴェルクのマルクス批判」を発表 ・1906-07年 ボルトキェヴィッチ「価値 計算と価格計算」を発表・1907年 ボルトキェヴィッチ「資本論第三巻におけるマルクスの 基本的理論構造 の修正について」を発表 ・1949年 スウィージーによる上記論争の紹介 (日本語訳、『論争・マルクス経済学』1969年、法政大学出版会) ・1960年 ピエロ= スラッファ『商品による ...
Title ヒルファディング創業利得説の批判序説(三) Author(s) 岡部, 利良 ... (Adobe PDF) -htmlで見る
repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/.../1/eca0836_400.pdf
いわゆる「転形問題」の逆説・・・ー一吉村達次. 1. ヒノV;7ァディ y グ創業利得説 ... ヒル ファディング創業別得説。批判序説 eヰ. 第十ゴ巻. 四. 00. 第. 六. 号. 回. ヒルファ ディング創業利得説の批判序説白. 岡. 部. 干I. J. 良. 九. 創業利得の処分可能性と銀行 資本. 創業利得には当然モの取得者が存在する。また事実についてみれば、モれは 若干の種々白も白にわたっている。 たとえば、株式発行会社 ... ただ右の問題は、一つ にはとくに株式発行会社自体民治ける当白創業利得の処分自可能性と. いうべきものと 密接怠関連 ...
転形問題論争 櫻井さんの講演から : 鈴木頌の発言 国際政治・歴史・思想 ...
shosuzki.blog.jp/archives/21747298.html
ベーム=パヴェルクの批判とヒルファーディングの反批判. ベームは第三巻は第一巻とは 完全に矛盾してると批判した。その後のマルクス『資本論』批判のプロトタイプになる。 ベームの批判に対して、オーストロ・マルクス主義者のヒルファーデイングが反批判する。 しかしヒルファーディングの反批判は弱点の多いものだった。 価値による商品交換は 資本主義以前で、生産価格による交換は資本主義が成立してからだというもの。(それ 自体は正しいと思うが、答えになってはいない). 8.転形問題はある意味 ...

4:48 午後  
Blogger yoji said...

転形問題論争 櫻井さんの講演から : 鈴木頌の発言 国際政治・歴史・思想・医療・音楽
http://shosuzki.blog.jp/archives/21747298.html
(講演〉 転形問題論争をめぐって 櫻井毅 (武蔵大学名誉教授)

やや、とりとめない講話だが、感じはよくつかめる

1.「転形」という言葉

「転形」というのはドイツ語で“Verwandlung”、マルクスの『資本論』の中における「価値から生産価格への転形」という意味である。

ドイツ語から訳した『資本論』の日本語訳では、ほとんど「転化」、あるいは「価値から生産価格への転化」と訳されている

“Transformation problem”(転形)は“Verwandlung”の英訳である。論争が主として英語圏で行われているために、「転形問題」と言われるようになった。

2.議論の対象

『資本論』の1巻と3巻のあつかう論点に関する議論である。マル経、近経を問わずいろんな人が議論に参加している。

問題が多岐にわたっているために結論めいたもの、決着というようなものがまだできてない。

3.なぜ議論になるのか

く簡単にいえば、マルクスの『資本論jの中では、価値から生産価格への転形についての説明に不十分なところが残っているということ、そのためにいろいろ問題が出てくるということ。

4.議論の始まり

1942年にポール・スウイージーが「資本主義発展の理論」を発表した。スウィージーはハーバード大学の出身で、シュンペーターの弟子筋にあたるが、やがてマルクス主義に移った人。

この本の中でボルトキエヴィチという人の論文が取り上げられた。ボルトキエヴイチは20世紀初頭のドイツの統計学者で、新リカード主義者。「マルクスの価値から生産価格への転形の方法というのはおかしい」と述べ、連立方程式を使ってその誤りを正している。

スウイージーはこの批判を発見し、マルクス経済学がこれを正当にあつかうべきと主張した。

5.日本における議論の状況

日本では意外にこのボルトキエヴイチの論文というのはみんな読んでいた。それに関する日本の研究というのはけっこうあった。戦前のそういう研究はマルクス批判家たちがやっていたから、戦後は全然相手にされなかった。

6.エンゲルスの問題提起

転形問題は、資本論の第一巻と第三巻の矛盾である。それはエンゲルスが『資本論』の第二巻刊行の折に読者に予告した。

まもなく第三巻を出すが、そこでマルクスは画期的な問題を提起して、見事に解決してみせる。

これは

A.商品が投下労働量によってその価値 を決定されるということ、B.資本家が利潤率均等化を前提とする価格 で商品を売買するということ

この二つがどう関係するかということだ。

価値と価格は矛盾するように見える。その矛盾するものをどうやって理論的に解決していくか、これについてマルクスはみごとに解決している。

というのがエンゲルスの見立てだ。

7.ベーム=パヴェルクの批判とヒルファーディングの反批判

ベームは第三巻は第一巻とは完全に矛盾してると批判した。その後のマルクス『資本論』批判のプロトタイプになる。

ベームの批判に対して、オーストロ・マルクス主義者のヒルファーデイングが反批判する。しかしヒルファーディングの反批判は弱点の多いものだった。

価値による商品交換は資本主義以前で、生産価格による交換は資本主義が成立してからだというもの。(それ自体は正しいと思うが、答えになってはいない)

8.転形問題はある意味では些末な問題

ボルトキエヴィチの最初の問題提起は

価値から生産価格へ転形する場合に、実際には全部の商品が生産価格で売られるのだから、生産のために購入する費用だけ価値で計算するというのはおかしい。

大体、価値で売っていないのだから価値で買えるはずがない。買うときはやっぱり生産価格で買うんじゃないか。

ということ

だから価値:x と、価格:y に関する連立方程式を立てなければならないということになる。

もう一つ、数字の計算の単位をどう決めるかで問題が出てくる。抽象的な“労働量”では同じでなければならないのに、具体的な“価格”で表示すると、総価値と総生産価格がイコールにならない場合がある。これは金の価格が変動するからである。

9.転形問題 最近の議論

最近の議論はもうそういう問題から離れてしまって、マルクス経済学とはいったい何なのか、マルクス経済学の課題は何なのか、近代経済学との関係はどうなるか、そんな議論になってきている。

ピエロ・スラッファ: イタリア人でケインズの友人で、リカードの全集の編集者。近経の需給均衡論ではなく、古典派的な利潤率の均等化を媒介にして生産の均衡を解く。

その影響は現代のかなりのマルクス経済学者に及んでいる。労働価値説は不要だと考えるマルクス経済学者も増えている。

それでは労働価値説はどうなるのか。マルクス経済学とはそれでは一体何なのかという問題が出てくる。

4:51 午後  

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