ハーマン・メルヴィルの日本
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ハーマン・メルヴィル(Herman Melville)の『白鯨』(Moby-Dick or,. The Whale, 1851) には、. “Japan”が 10 回、. “Japanese”が 10 回、他に“Japans”、. “Niphon”が各々 1 回使われている。1)物語の中で、エイハブ船長がモー. ビー・ディックを追って、北太平洋 の日本近海までやって来て、そこで三. 日間に亘る死闘を演じた事実を考えあわせると、 何ら不思議なことではな. いし、又当時の 19 世紀中葉には、「ジャパン・グラウンド」と 呼ばれた、. 抹香鯨の好漁場が日本近海に複数存在し、2)多くのアメリカの捕鯨船がそ.
加藤眞吾 論稿
http://www.seijo.ac.jp/graduate/gslit/orig/journal/english/pdf/seng-42-06.pdf
SACRED TO THE MEMORY OF the late CAPTAIN EZEKIEL HARDY, who in the bows of his boat was killed by a Sperm Whale on the coast of Japan, August 3rd, 1833.6)
これは、M.ブリッシュの指摘を待つまでもなく、エイハブ船長の末路を暗示している。7)ライジングは、さらにイシュメイルが目にした他の二つの碑文に比べて、この碑文の特異性に注目する。8)他の碑文が、死因をぼかした表現にしているのに対し、三つ目の碑文の表現はあまりにも具体的である。ピーコッド号はかつて航海中に三本もマストを失うという災害に遭遇したことがあった。その場所とは、日本沿岸。その原因は、悪名高い日本の「台風」9)である
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