中央公論新社 - 書評空間 - 紀伊國屋書店
ブレンターノは晩年に哲学的立場を変えるが、いずれの場合もアリストテレス研究の 深化がきっかけとなっている。 ヴュルツブルクでの講義は講評を博すが、教皇不可謬性 のドグマを受けいれることができず還俗して教職を辞し、研究に集中するようになる。 1874年、ブレンターノは主著とされる『経験的立場からの心理学』を上梓する。ここでは アリストテレスの『霊魂論』にヒントをえて志向的内在という概念を打ちだしており、 フッサールに現象学の着想をあたえることになる。 この年ブレンターノはウィーン大学 ...
世界大百科事典内の《経験的立場からの心理学》の言及
【ブレンターノ】より
…彼はアリストテレス研究から出発して,ドイツ観念論の思弁的性格を厳しく批判し,経験主義と実在論の立場から,形而上学を中心とする広範な哲学的諸問題を論述した。論理学,認識論,倫理学,美学,宗教などに関する約20冊の彼の著作は今も版を重ねて研究されているが,フッサール現象学などとの関連でとくに重要なのは《経験的立場からの心理学》(全3巻,第1巻1874)である。 同書は,学問研究に必要な基盤は経験(とくに直接的知覚)と分析的な認識である,という立場に立って,心的現象(意識)の諸特徴や種類についての記述心理学的研究を行い,そしてそれを哲学的諸学科の基礎学たらしめようとしたもの。…
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出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
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2003年4月28日
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