アリストテレス・アーレント・ハイデガー・マルクス の生活概念
(古代ギリシャ)
プラクシス 活動 本来的 上部構造
実 践 action
(自己実現) 思想・政治
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(ポリス) 仕事
(政治) work
ポイエーシス 非本来的 下部構造
制 作
(オイコス) 労働
(経済) Iabor
ハイデガーは詩作というポイエーシスにプラクシスの徹底を見た。アーレントは古代ギリシャ人の信仰の代替物としてカントの判断力を置く。
アーレントは古代ギリシアの自己理解(古典古代の共和主義政体の理想)を参照しながら、活動的生活を以下のように『活動(action/Handeln)・仕事(work/Herstellen)・労働(labor/Arbeiten)』の三つに分類して、言語的行為である『活動』に高い価値を与えているが、これは“経済至上主義(資本主義及びマルクス主義)の近代批判”につながる現象学的かつ歴史的な考察を含むものになっている。
活動(action/Handeln)……複数の自由で平等な人間の間で成立する自発的な言語的・表現的な活動であり、それぞれの個人がその自発的な活動によって『自己』が何ものであるかを知るという意味で、古代ギリシアのダイモーンの予言や共同体における自己実現と深い相関を持っている。ハンナ・アーレントは古典古代のギリシアにおける共和主義政体の理想が、自由・平等な個人の強制されていない自発的活動(自己確認・自己表現につながる活動)の交流によって実現されると考え、私的利益や国家体制・物質的生産性のみを重視して政治が行われる近代批判の意図も込めて、この非経済的な活動(主に言論活動)に非常に高い価値を与えた。
仕事(work/Herstellen)……仕事とは職人の制作活動に代表される、特定の目的の達成を目指して行われる自発的・能力的な行為のことであり、最終的に誰もがその価値を認識できる生産物を生み出すという『目的的‐手段的な行為』である。『活動』は最終的には言論や政治などの結果として伝承される物語くらいしか生み出さないが、『仕事』はその目的を達成することができれば他者がその価値を利用できる最終生産物を生み出す。その代わりに仕事には精神的な理念性・普遍性のような高尚な価値は宿らない。『仕事』には生産性・経済性があるが、『労働』とは違って企業や他者に強制されて従事するような行為ではなく、自らの能力・意志に従って自発的に行われる行為でもある。
労働(labor/Arbeiten)……労働とは、人間の生存欲求・繁殖欲求やメタボリズム(生理的代謝)に由来する『生きるためにしなければならない行為』や『他者(企業・組織)に強制される行為』のことであり、その非自発性・強制性に眼目が置かれている。人間の生存・生殖と社会の持続のために、延々と終わりなく繰り返される『生産と消費のリズム(循環的行為のリズム)』に労働は従っており、古典古代のギリシア・ローマでは非自発的で従属的な労働は苦役とされ奴隷に労働の必要性が転嫁されることも多かったが、ハンナ・アーレントは強制・反復される他律的労働による人間性(理性的言語的な自己確認)の疎外を批判的に評価した。しかし、『プロレタリア独裁(無産階級の暴力革命)』を説くカール・マルクスの共産主義思想・マルクス主義の理論によって、経済社会(国民全体)に奉仕する労働は最も生産的で価値のある行為へと転換され、共同体(帰属社会)のためにしなければならない労働は、経済的必要を超えて道徳的義務(勤労賛美)となっていった。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~mind/vision/es001/hannah.html
アリストテレス、
アーレント、
ハイデガーの生概念
ポ イ エ ー シ ス | プラクシス
制 作 | 実 践
|
労働 仕事 | 活動
Iabor work | action
| 思想・政治
|
非 本 来 的 | 本来的
古代ギリシャでは、
オイコス ポリス
経済 政治
ハイデガーは詩作というポイエーシスにプラクシスの徹底を見た。
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