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月曜日, 6月 18, 2018

資本論



資本論簡易目次




資本論を普通に読んで行けば宇野のようなトリアーデにはならない
(宇野やレーニンはマルクス自身の構想を根拠にしてはいるが)
単純な価値形態が拡大されるように、単純再生産は拡大される
相対的価値形態が貨幣とされるように、相対的剰余価値も一般化される
相対的剰余価値が一般化されるように、絶対地代も歴史的になる

それぞれ前者が後者の条件としてフラクタルに存在する
それらの二項対立はヘーゲルのように止揚されることはない
カントのいうアンチノミーとして残り続ける

右上から反時計回り

 _____『資_本_論』第1巻<一>_____
 |    |交換過程 |拡大 単純  
|絶対的剰余|貨幣の資本|    <価値形態論>  
|価値の生産|への転化|     一般的 貨幣|  
|_労働日|_ロドス_|_商品と貨幣_|  
相対的 |絶対的お|     |     |  
|剰余価値・|よび相対的| 貨幣または商品流通|  
1013|・〜16 |     |     |  
|協業11_第1部資本の生産過程_|_____|  
|     |     〜25   |     |  
| 時間18|労賃への |拡大再生産|単純再生産|  
|     | 転化17|  22 |   21|  
|____労賃____|__資本の_____|  
|    1720  |  蓄積過程2125|  
|出来高19|国民的相違|窮乏化 本源的蓄積24|  
|     |   20|法則23 植民理論25| 
|_____|_____|___________|


          
 マルクス『資本論』全三巻<一~三>    商品と 
 ___________剰余価値______貨幣~3 
|資本の変態|(資本の |絶対|資本|拡大|単純| 
|  と循環| 循環過程)的_|へ4|価値形態論1
| 1~6 |1、2、3|相対~16一般的|貨幣| 
|__資本の流通過程__|的_資本の生産過程__|
|    <二> 18~|時間| <一> 資本の|
|資本の回転|社会的21|_労 賃_| 蓄積過程| 
| 7~17|総資本20|17~20|21~25|
|_____|再生産表式|出来高__|_本源的蓄積24
平均、利潤率|     |     |資本|労働| 
低下 利潤 |     |生産過程 |_三位一体48 
商人1~20|    <三> 49 |  |土地| 
資本へ___資本主義的生産の総過程への転化|__| 
|     |絶対、差額|競争の  資本家|労働者 
|  利子 |  地代 |外観50 |_諸階級52 
|21~36|37~47| 分配と |  |地主| 
|複利24_資本主義的地代_生産51|__|__| 
信用27
恐慌30

  絶対的
 B | A
拡大-十-単純
 C | D
  相対的


 _____『資_本_論』第1巻<一>_____
 |    |交換過程 |拡大 単純  
|絶対的剰余|貨幣の資本|    <価値形態論>  
|価値の生産|への転化|     一般的 貨幣|  
|_労働日|_ロドス_|_商品と貨幣_|  
相対的 |絶対的お|     |     |  
|剰余価値・|よび相対的| 貨幣または商品流通|  
1013|・〜16 |     |     |  
|協業11_第1部資本の生産過程_|_____|  
|     |     〜25   |     |  
| 時間18|労賃への |拡大再生産|単純再生産|  
|     | 転化17|  22 |   21|  
|____労賃____|__資本の_____|  
|    1720  |  蓄積過程2125|  
|出来高19|国民的相違|窮乏化 本源的蓄積24|  
|     |   20|法則23 植民理論25| 
|_____|_____|___________|


  絶対的
 B | A
拡大-十-単純
 C | D
  相対的

マルクスはABCDという論理展開で記述してゆく。
それはカントの質量関係様相というカテゴリーに似ている。
四則演算-+×÷のようなものだ。
宇野弘蔵はこれをヘーゲル的トリアーデに変換した。
生産流通分配の順序を流通を先にし流通生産分配にしたのだ。

マルクスの体系は、価値形態論、再生産表式の二つを
知ればそれでいいと個人的には思う。
特にほとんどの議論が再生産表式で完結する。

マルクスの頭のなかはこうなっている↓
https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEhQ_xe_nhYLv8_ecdA3Ud7YdPgwvtLKhq20JDHjiN1JHGXtOs-cZQJFVIkB8Tus20S6D5T2u9UzoCMSekuo3WSsDnjhdKTISMapx6jWFjmvSUrSFed8eXTtVE-hdogcqunjNkk5/s1600/13.gif
https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgtzCEsk10X1ExOZBPvgIZBNg6U7W3OSBTb3jLk3aOzdk2O1J9P9auuU0ZuJ9i2VMV3LJ5-tcQg51R-6RHaCAI_tQsqPwCV0iVg0HrqHBNkxMN1_x0JTJXX2aAr0x-RWmjpCL3B/s1600/12.jpg
(再生産表式の前身であるマルクス経済表。部門1と2が逆なことに注意)


マルクスの間違いは相対的であるはずの貨幣を

歴史的に位置付けるなかで絶対的とした点だ

これはマルクスを読む側のヘーゲル的バイアスでもある



ヘーゲルとマルクスは違うが

それはマルクスが唯物論だから違うのではない

マルクスのテクストは弁証法で掬い取れない夾雑物をもつ

ただしカントのカテゴリー論、アンチノミー論と並べると見えてくるものがある

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