ページ

月曜日, 5月 13, 2019

キーンとMMT



だが、このような改革だけでは、銀行にとって利益が出るビジネス・モデルとはならない。そしてマネー供給の伸び率も低下するだろう。というのは、政治家も市民も「健全財政」の神話にとりつかれているからだ.それは政府が「収入の範囲で生活し」、つまり、税収以上に支出しないことを主張する。確かに、「モダン・マネタリー・セオリー(MMT、現代金融論この提唱者たちが正しく指摘するように(Wray,2003)、社会で収入に制約されない唯一の機関は政府だ。というのは、社会で「自分自身の銀行‐‐中央銀行――を所有する」唯一の機関だからだ。中央銀行が財務省債券(国債)を買うことによって、政府支出は融通される。その程度に応じて、マネーが創出され、それによって政府文出は税収を超えることが制度的に可能となり、それでいて現世代にも将来世代にも負担をかけないでも済むのだ。

追加情報:
Modern Monetary Theory for Mainstream Economists (English Edition) [プリント・レプリカ] Kindle版
William Heartspring (著)2019
[全29頁の上記最新入門書で参照されるのはWEB上の記事ばかり]

Bibliography

 [1] IGM Forum. Modern monetary theory. http://www.igmchicago.org/surveys/modern-monetary-theory, 2019. Accessed: 2019-03-19. 

[2] William Heartspring. Future Horizons of Economics. 2019. 

[3] Stephanie Kelton and Activism Munich. A job guarantee or the universal basic income? interview with stephanie kelton. https://m.youtube.com/watch?v=tttbkALDlqI,  2018. Accessed: 2019-03-19.

https://youtu.be/tttbkALDlqI 5:45

 [4] Warren Mosler. Soft Currency Economics II. 2013.

 [5] L. Randall Wray. Mmp blog 8: Taxes drive money. http://neweconomicperspectives.org/2011/07/mmp-blog-8-taxes-drive-money.html, 2011. Accessed: 2019-03-19. 

[6] L. Randall Wray. Mmp blog 48: Is the job guarantee necessary? http://neweconomicperspectives.org/2012/04/mmp-blog-48-is-the-job-guarantee-necessary.html, 2012. Accessed: 2019-03-19. 

[7] L. Randall Wray. Modern money theory: The basics. http://neweconomicperspectives.org/2014/06/modern-money-theory-basics.html, 2014. Accessed: 2019-03-19.



追加情報:
Modern Monetary Theory for Mainstream Economists (English Edition) [プリント・レプリカ] Kindle版
William Heartspring (著)2019
[全29頁の上記最新入門書で参照されるのはWEB上の記事ばかり]

Bibliography

 [1] IGM Forum. Modern monetary theory. 

http://www.igmchicago.org/surveys/modern-monetary-theory, 2019. Accessed: 2019-03-19. 

[2] William Heartspring. Future Horizons of Economics. 2019. 

[3] Stephanie Kelton and Activism Munich. A job guarantee or the universal basic income? interview with stephanie kelton. 

https://m.youtube.com/watch?v=tttbkALDlqI,  2018. Accessed: 2019-03-19.

https://youtu.be/tttbkALDlqI 5:45

 [4] Warren Mosler. Soft Currency Economics II. 2013.

 [5] L. Randall Wray. Mmp blog 8: Taxes drive money. 

http://neweconomicperspectives.org/2011/07/mmp-blog-8-taxes-drive-money.html, 2011. Accessed: 2019-03-19. 

[6] L. Randall Wray. Mmp blog 48: Is the job guarantee necessary? 

http://neweconomicperspectives.org/2012/04/mmp-blog-48-is-the-job-guarantee-necessary.html, 2012. 

Accessed: 2019-03-19. 

[7] L. Randall Wray. Modern money theory: The basics. 

http://neweconomicperspectives.org/2014/06/modern-money-theory-basics.html, 2014. 

Accessed: 2019-03-19.



ランドール・レイのMMT説は、邦訳スティーヴ・キーン『次なる金融危機』2018年111,128頁
でも言及されていた。
(キーンは2008年金融危機を予見したことで知られる)
キーンが参照したのはWrey2012ではなく、
Functional Finance and US Government Budget Surpluses in the New Millennium  2003 

以下キーン『次なる金融危機』より

《確かに、「モダン・マネタリー・セオリー(MMT、現代金融論この提唱者たちが
正しく指摘するように(Wray,2003)、社会で収入に制約されない唯一の機関は政府だ。
というのは、社会で「自分自身の銀行―中央銀行―を所有する」唯一の機関だからだ。
中央銀行が財務省債券(国債)を買うことによって、政府支出は融通される。その程度に
応じて、マネーが創出され、それによって政府文出は税収を超えることが制度的に
可能となり、それでいて現世代にも将来世代にも負担をかけないでも済むのだ。》111頁

《これ[次なる金融危機]に対処する唯一の方法は、現在インフレや失業率がそうであるように、
民間負債の対GDP比を経済運営における重要事項に指定し、そしてマクロ経済の統御の
道具として、国家がマネーを創出する権能を行使することだ。とりわけ、民間負債が危険
なレベルヘと近づき始めたとき、つまり、まだ対GDP比が100%よりもかなり低く、
つまり、手綱が効かなくなった金融によってもたらされた現在のレベルよりもまだはるか
に低い時点で、国家のマネー創出権を行使することだ。》113頁

『次なる金融危機』では訳者によるMMT脚注が付記されている。
序文では日本の事例が補足されている。
第1章はアメリカのMMT論者がよく言及するミンスキー入門にもなっておりおすすめ。


『次なる金融危機』2018,原著2017で言及しているのはWray,2003


つことができるcつまり、「EEL」の発行によって、起業家のためマネーを創出し、銀行にとっては、融資先のヴェンチャーの株を持つことになる。それでも五つのうち四つの起業家が失敗するだろうcしかし、銀行は、成功した一社から配当とキャピタル・ゲインを得るだろう。ところで、仮にすべての貸付が信頼できるとしても、資本主義が金融危機を起こすことを、我々は受け容れねばならない.ミンスキーが主張したように(そして私の簡単なマクロ経済モデルが証明したように)、仮にすべての投資の日的が生産のためであったにしても、危機は起こり得る.というのは、金融システムは、「投資意欲を加速させる信号を発生し、加速する投資にたいし金融をつけることが可能だL3】】∽辱・P03)田しからだ。ブームと破綻は資本主義の特性に他ならない3だから、民間負債の対GDP比の上昇傾向が予想できるのだ。 一九四五年からアメリカの民間負債が、金融システムを改善したにも拘わらず、伸び続けてきたのがその例になる()これに対処する唯一の方法は、現在インフレや失業率がそうであるように、民間負債の対GDP比を経済運営における重要事項に指定し、そしてマクロ経済の統御の道具として、国家がマネーを創出する権能を行使することだ。とりわけ、民間負債が危険なレベルヘと近づき始めたとき、つまり、まだ対GDP比が一〇〇%よりもかなり低く、つまり、手綱が効かなくなった金融によってもたらされた現在のレベルよりもまだはるかに低い時点で、国家のマネー創出権を行使することだ。そうした銀行業務とマクロ経済運営にたいする改革が、よりよい銀行システム、そしてより安定した、だが活力のある資本主義経済をもたらすと、私は信ずる.だが、そうした改革が実行される

0 件のコメント:

コメントを投稿