日本/アメリカ/中国の政府純債務残高ついての結論はコチラ!
- 日本は235%と飛び抜けて高いが、債権者の94%は国内のため危険とは言えない
- アメリカは107%と次に高く、債権者の43%は海外のためやや危険
- 中国は44%と低いがGDPの数値に対する信頼性が低いため判断できず
【最新版】政府純債務残高(対GDP比)の推移を各国で比較(高金利国/日本/アメリカ/中国)
こんにちは!投資歴15年のねくです(@nekutaru)
今回は、政府純債務残高(対GDP比)の推移を各国で比較します。
経済的な大国である、日本/アメリカ/中国に加え
高金利国である、オーストラリア/南アフリカ/メキシコも比較しています。
高金利通貨に投資する際の参考にして下さい。
政府純債務残高(対GDP比)とは
カンタンに説明すると
「国の純粋な借金を国の収入(GDP)で割ったもの」
です。
これが高いと借金が多くてヤバいということです。
スワップポイント投資をする上では、投資先の国の危険性は適切に把握しておく必要があります。
詳しくは「政府純債務残高(対GDP比)とは」でお話します。
高金利通貨の政府純債務残高についての結論はコチラ!
- オーストラリアは40.6と低く、手堅い
- 南アフリカは51.6であり、メキシコの56.8よりは比較的安全
つまり、政府純債務残高から判断すると、豪ドルと南アフリカランドがおすすめと言えます。
日本/アメリカ/中国の政府純債務残高ついての結論はコチラ!
- 日本は235%と飛び抜けて高いが、債権者の94%は国内のため危険とは言えない
- アメリカは107%と次に高く、債権者の43%は海外のためやや危険
- 中国は44%と低いがGDPの数値に対する信頼性が低いため判断できず
<経済データの出典>
・IMF – World Economic Outlook Databases(2018年4月版)
※上記データを元に2001年から2016年の推移を比較しています。
国の危険性を判断する指標としては、政府純債務残高(対GDP比)以外にも
CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)や
長期金利(10年国債の利回り)
があります。
こちらの記事も合わせてご覧下さい。
動画や音声で視聴したい方はこちらをご覧下さい。
【最新版】政府純債務残高対GDP比の推移を各国で比較高金利国日本アメリカ中国
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各国の政府純債務残高(対GDP比)の推移を比較
各国の政府純債務残高(対GDP比)の推移を比較したのがこちらです。
比較期間:2001年から2016年
日本がダントツの1位で235%です。
GDPの2倍以上も借りているんですね。
想像以上の借り入れで正直驚いています。
2位はアメリカで107%になります。
アメリカもかなりの量を借りていますが、
日本が圧倒的すぎて。。。
3位以下は50%~40%なので1,2位に比べると少ないです。
詳しい分析はそれぞれこのあとの
日本/中国/米国の政府純債務残高(対GDP比)の推移を比較
でお話します。
各国の政府純債務残高(対GDP比)の推移のデータはこちら
数字で見ても日本とアメリカの値は飛び抜けて高いですね。
一方、中国/メキシコ/南アフリカ/オーストラリアは低い数字となっています。
「この数字通りに危険性を判断していいのか?」というと実は違います。
詳しくはこのあとお話します。
と、その前に、政府純債務残高(対GDP比)とは何かというお話を先にします。
政府純債務残高(対GDP比)とは
カンタンに説明すると
「国(政府)の純粋な借金(純債務)を国の収入(GDP)で割ったもの」
です。
これが高いと借金が多くてヤバいということです。
詳しく説明すると、対象は「政府」です。個人の借金はカウントされません。
「純債務」なので、
政府がしている借金(債務)と保有している資産を差し引いたものです。
例えば個人で言うと、ローンで自宅を買った場合に、
ローンから自宅の価格を差し引いたものが「純債務」です。
最後にそれをGDP(国内総生産)で割ります。
GDP(国内総生産)は国の年収みたいなものです。
GDPで割るのは、債務だけでは危険度が判断しにくいからです。
個人でも、1億円借金してても、年収1億円であればそんなに危険は感じませんよね?
逆に年収0なのに100万円借金してたらヤバい
そんなイメージです。
政府純債務残高(対GDP比)
というとかなり堅くてわかりにくいですが、
「政府」の「純粋な借金」と「収入」の比率というイメージでOKです。
高金利国の政府純債務残高(対GDP比)の推移を比較
豪ドル/南アフリカランド/メキシコペソの政府純債務残高(対GDP比)の推移を比較したのがこちらです。
比較期間:2001年から2016年
どの国も、リーマンショックの前後でトレンドが変わっていますね。
リーマンショックまで(2001年から2007年)は緩やかに減少していますが、
リーマンショック以降(2008年から2016年)は右肩上がりになっています。
債務残高でいうと
メキシコ(56.81%) > 南アフリカ(51.57%) > オーストラリア(40.60%)
の順で多いです。
オーストラリアは経済が堅調なので安定の最低値でしたね。
メキシコ > 南アフリカなので、経済の安定性としては南アフリカが上だと言えます。
高金利通貨を買うなら、発行している国の信頼性が高い豪ドルと南アフリカランドがおすすめと言えます。
しかし、政府純債務残高(対GDP比)だけでは国の危険性は判断出来ません。
過去には60%程度でもお金が返せなくて債務不履行(デフォルト)に至った国もあります。
よって、政府純債務残高(対GDP比)は目安の1つとして見るのが適切です。
ただ、政府純債務残高(対GDP比)が高いということはそれだけ借金が多く、
支払う金利も多いので、信頼性としてはマイナス評価なのは間違いないです。
日本/中国/米国の政府純債務残高(対GDP比)の推移を比較
日本/中国/米国の政府純債務残高(対GDP比)の推移を比較したのがこちらです。
比較期間:2001年から2016年
日本がダントツの1位で235%です。
GDPの2倍以上の債務とはヤバいですね。
でも、実は良い話があります。
日本の債務(日本国 国債)の94%を日本国民が保有してます。
個人で例えると、お父さん(国)に対して奥さんや子ども(国民)がお金を貸しているような物です。
つまり、日本は借金いっぱいあるけど、すぐにヤバいってことはないということです。
一安心(?)ですね。
参考までに2011年にデフォルト(財政破綻)しかけたギリシャは172%でした。
数字だけ見ると日本もヤバそうですが、全然そんなことありません。
2位はアメリカで107%になります。
アメリカもかなりの量を借りています。
米国債(=アメリカの債務)は世界で1番売れている国債ですからね。
しかし米国債の43%は米国以外が買っています。
日本とは違い、家族ではなく他人から沢山お金を借りていることになります。
そういう意味では、日本の方が国としては安定していると言えます。
ちなみに、米国債は日本もめちゃくちゃ沢山買ってますよ。
つまりアメリカに1番お金を貸している国は日本なんです。(2位は中国)
おわりに
今回は、政府純債務残高(対GDP比)の推移を各国で比較しました。
経済的な大国である、日本/アメリカ/中国に加え
高金利国である、オーストラリア/南アフリカ/メキシコも比較しています。
高金利通貨に投資する際の参考にして下さい。
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- オーストラリアは40.6と低く、手堅い
- 南アフリカは51.6であり、メキシコの56.8よりは比較的安全
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