ページ

火曜日, 12月 03, 2013

宇野弘蔵『経済原論』とヘーゲル『小論理学』:メモ

             旧原論詳細目次改訂版図解柄谷行人ヘーゲルリンク::::::::::

宇野(弘蔵) …ぼくが警察に連れてゆかれたときに、警察署長がぼくに、先生のような大 学の先生が、社会主義の主張をしていいんですかと聞くんだ。ぼくは自分では社会主義を主張して たとは思わなかったが、それは黙って、どうしていけないのだろう、と聞きかえした。そうする と、だって国家から俸給をもらって、大学の先生をしているでしょう。それで社会主義の研究をし ていいのでしょうかという。ぼくは、社会主義の研究を別にしているわけではないけれども、社会 主義的なものと見られても仕方がないというようなことをやっていた。それはともかく、そのとき ぼくは、その俸給というのはどこから出たんでしょうと、署長にいった。俸給というのは、やはり 税金でしょうねというから、税金に支払う資金はだれがつくりだすのでしょうといったら、ああそ うにいうふうに考えるのですかという(笑)。だから、これはなんでもないですよ。署長にもわかる。
 遠藤(湘吉) なるほど。

(「マルクス主義と現代」『経済学を語る』東京大学出版会1967.9.20、223-4頁より、 初出『思想』1964年12月号 )

柄谷行人が参照した宇野弘蔵の段階論はスピノザに対応していた(「宇野弘蔵あるいはマルクスとスピノザ」)。
スピノザの二元論は一元論のなかでも止揚されないのだ。
ただし宇野の原理論、つまり経済原論はヘーゲル小論理学に対応する。
松村一人訳のヘーゲル『小論理学』目次に宇野が書き込んだメモのファクシミリ版が『『資本論』と私』(2008年、お茶の水書房)に載っている。

以下、多少恣意的に図解すると、
               /\
             (絶対理念)
            (生命) 理念 (認識)
            /_☆利子__\  ヘーゲル『エンチクロペディ』
           /\<概念論> /\       &
          /推論\☆分配論/__\ ☆宇野弘蔵『経済原論』
         / 主観的\  / 客観 \(「資本論」と私』冒頭参照)
        /概念__判断\/______\
       /\ ☆利潤      ☆地代 /\
      /  \            /  \
     /限度  \  『論理学』   /現実性 \
    /_☆資本__\☆『経済原論』 /☆資本の再生産過程
   /\ <有論> /\      /\  <本質論>/\
  /  \☆流通論/  \    /  \☆ 生産論/  \
 / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
/_☆商品__\/_☆貨幣__\☆資本の生産過程 /☆資本の流通過程

ヘーゲルのみだと、

               /\
             (絶対理念)
            (生命) 理念 (認識)
            /______\  ヘーゲル『エンチクロペディ』
           /\ <概念論>/\
          /推論\    /__\
         / 主観的\  / 客観 \
        /概念__判断\/______\
       /\              /\
      /  \            /  \
     /限度  \  『論理学』   /現実性 \
    /______\        /______\
   /\ <有論> /\      /\ <本質論>/\
  /  \    /  \    /  \    /  \
 / 質  \  / 量  \  /存在本質\  / 現象 \
/______\/______\/______\/______\

参考:ヘーゲル
http://nam-students.blogspot.jp/2010/09/blog-post_5795.html?m=0#notee1

宇野弘蔵のみだと、

               /\
              /  \
             / 利子 \
            /______\
           /\ <分配論>/\
          /  \    /__\
         / 利潤 \  / 地代 \
        /______\/______\
       /\              /\
      /  \    宇野弘蔵    資本の\
     / 資本 \  『経済原論』  /再生産過程
    /______\        /______\
   /\<流通論> /\      /\ <生産論>/\
  /  \    /  \    /  \    /  \
 / 商品 \  / 貨幣 \  /資本の \  /資本の \
/______\/______\/_生産過程_\/_流通過程_\

本来の対応はもっと細かい。
宇野は戦後、スピノザからヘーゲルに後退した(ウェーバー以上にヘーゲルは批判されるべきだった)。
ヘーゲル論理学と資本論との対応の話は『資本論五十年』上472頁に出て来る。構想としては古いことがわかる(スピノザを読んだのとほぼ同時期)。

マルクス『資本論』を再構成しつつも原理論はヘーゲル、
段階論はスピノザに依拠している、ということか?


宇野弘蔵『経済原論』 目次


序論
第一篇 流通論
 第一章 商品
 第二章 貨幣
 第三章 資本

第二篇 生産論
 第一章 資本の生産過程
  第一節 労働=生産過程
  第二節 価値形成=増殖過程
  第三節 資本家的生産方法の発展
 第二章 資本の流通過程
 第三章 資本の再生産過程
  第一節 単純生産〜〜資本の再生産と労働力の再生産
  第二節 拡張再生産〜〜資本家的蓄積の現実的過程
  第三節 社会総資本の再生産過程〜〜価値法則の絶対的基礎

第三篇 分配論
 第一章 利潤
  第一節 一般的利潤率の形成〜〜価値の生産価格への転化
  第二節 市場価格と市場価値(市場生産価格)〜〜需要供給の関係と超過利潤の形成
  第三節 一般的利潤率の低落の傾向〜〜生産力の増進と景気循環
 第二章 地代
 第三章 利子
  第一節 貸付資本と銀行資本
  第二節 商業資本と商業利潤
  第三節 それ自身に利子を生むものとしての資本
   第四節 資本主義社会の階級性


参照:
http://komesen.sblo.jp/article/43615480.html
http://homepage3.nifty.com/tanemura/re2_index/U/uno_kozo.html


追加資料:

ヘーゲル          宇野弘蔵
小論理学          経済原論  メモ 1947?

 存在論           第一篇 流通論
  ・質             第一章 商品
   ・存在            第一節 商品の二要因
   ・定在            第二節 交換価値=価値形態
   ・向自存在          第三節 価値形態=価格
  ・量             第二章 貨幣
   ・純粋量           第一節 価値尺度としての貨幣
   ・定量            第二節 流通手段としての貨幣
   ・度             第三節 貨幣
  ・限度            第三章 資本

 本質論           第二篇 生産論
  ・現存の根拠としての本質   第一章 資本の生産過程
    ・純粋な反照諸規定     第一節 労働=生産過程
      ・同一性         a   労働過程
      ・区別          b   生産過程における労働の二重性
      ・根拠          c   生産的労働の社会的規定
    ・現存在          第二節 価値形成=増殖過程
    ・物            第三節 資本家的生産方法の発展
  ・現象            第二章 資本の流通過程 
    ・現象の世界        第一節 資本の価値と流通費用
    ・内容と形式        第二節 資本の回転
    ・関係           第三節 剰余価値の流通
  ・現実性           第三章 資本の再生産過程
    ・実体性の関係       第一節 単純生産 資本の再生産と蓄積   
    ・因果性の関係       第二節 拡張再生産 資本家的蓄積の現実的過程
    ・交互作用         第三節 社会総資本の再生産過程

 概念論           第三篇 分配論
  ・主観的概念         第一章 利潤
    ・概念としての概念     第一節 剰余価値の利潤への転化
    ・判断           第二節 一般的利潤率の形成  
      ・質的判断        a   異れる部門の利潤形成の形態
      ・反照の判断       b   商品価格の生産価格の転化
      ・必然性の判断      c   生産価格と市場価格 資本の競争
      ・概念の判断
    ・推論           第三節 一般的利潤率の低落の傾向
      ・質的な推論       a   生産力の増殖による超過利潤の追求
      ・反照の推論       b   一般的利潤率の傾向的低下の法則
      ・必然性の推論      c   資本家的生産方法の内的矛盾の展開
  ・客観            第二章 地代
    ・機械論          第一節 差額地代とその資本形態としての第一形態
    ・化学論          第二節 差額地代の第二形態
    ・目的論          第三節 絶対地代
  ・理念            第三章 利子
    ・生命           第一節 貸付資本と銀行資本
    ・認識           第二節 商業資本と商業利潤
      ・認識          a   流通資本の資本化
      ・意欲          b   商業利潤と商業資本の倒錯性
    ・絶対理念         第三節 それ自身として利子を生むものとしての資本
                     (それ自身に利子を生むものとしての資本(著作集第一巻))
                 (第四節 資本主義社会の階級性)

http://ja.wikipedia.org/wiki/エンチクロペディー#.E8.AB.96.E7.90.86.E5.AD.A6
http://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/bitstream/10086/2209/1/ronso0660400320.pdf


宇野弘蔵『経済原論』(ヘーゲル論理学対応)

                               /\
                              それ自身として
                             /利子を生むものとしての
                            /_資本___\
                           /\      /\
                          /__\<利子>/商業資本と
                         貸付資本と\ 流通\商業利潤
                        /_銀行資本_\資本の\/商業利潤と商業資本の倒錯性
        資本家的生産方法の内的矛盾の展開\       資本化    /\
                  ☆一般的利潤率の            /__\
                     低落の傾向\  <<分配論>> /絶対地代\
      生産力の増殖による超過利潤の追求 \一般的\生産価格と   /__\/__\
               利潤率の傾向的低下の法則/市場価格 差額地代と     /\
                  /__\<利潤>資本の競争 その資本形態<地代>/__\
          ☆剰余価値の利潤への転化\☆一般的利潤率の形成/としての\  /差額地代の
                /__\/__\/異れる/商品\/_第一形態_\/_第二形態_\
               /\        部門の 価格の               /\
              /  \     利潤形成の 生産価格の           社会総資本の
             /    \       形態 転化              /再生産過程
            /______\                        /__\/__\
           /\      /\         宇野弘蔵         /\<資本の  /\
          /  \<資本>/  \     <<<経済原論>>>   単純生産 \再生産過程>_\
         /    \  /    \                資本の再生産と\  /\拡張再生産
        /______\/______\                /__\蓄積_\/資本家的蓄積の現実的過程
       /\              /\              /\              /\
      /  \            /  \       資本家的生産方法\            /__\
     /貨幣形態\  <<流通論>> / 貨幣 \          /の発展 \ <<生産論>>  /剰余価値の流通
    /__=価格_\        /______\  生産的労働の/______\        /__\/__\
   /\      /\      /\      /\  社会的規定\<資本の  /\      /\<資本の  /\
  /  \<商品>/  \    /  \<貨幣>/  \    /  \生産過程>  \    /__\流通過程>__\
商品の二要因\  /交換価値\  /価値尺度\  /流通手段\ 労働=生産過程  /価値形成\  資本の価値\  /資本の回転
/______\/=価値形態_\/としての貨幣\/としての貨幣\/労働_労働の\/=増殖過程_\/と流通費用_\/__\/__\ 
                                 過程 二重性


上記は宇野が実際に参照したヘーゲル小論理学とは訳語が違う。また経済原論は新旧2種があり、上記はあくまで宇野の手書きメモに(ほぼ)従った。誤読があるかも知れない。おおよそ著作集第一巻の旧版の方に依拠しており、こちらがヘーゲルの影響を色濃く残している。
利子と地代の順序変更は原理を重視した場合には合理的だ。宇野の方が地代が資本主義に組み込まれた事例を沢山知っていたということかも知れない。そうすれば利子が最終部に来るのは正解だ。
生産論と流通論の名を逆にした意図はもう少し考えたい(著作集第一巻24頁参照)。
(宇野の案だとマルクスの単純・拡張再生産が生産論に収まるわけだから間違いではない。かえってマルクス『資本論』↓の方が逆になる。)
なお「恐慌の必然性」は第三篇第三章利子の第一節「貸付資本」(3-3-1-3-2)で叙述される。これは『資本論』とほぼ同じ。

 マルクス『資本論』 絶対的5〜9、   商品と
 __________相対的10〜13__貨幣〜3
|資本の変態|(資本の |剰余|資本|拡大|単純|
|  と循環| 循環過程)価値|へ4|価値形態論1
| 1〜6 |1、2、3| 〜16 一般的|貨幣|
|_二資本の流通過程__|_一資本の生産過程__|
|     |拡大|単純|時間|  | 資本の |
|資本の回転|再生産 ・|_労 賃_|蓄積過程 |
|7〜17 社会的総資本|17〜20|21〜25|
|_____|18〜21|出来高__|_____|
|     |     生産過程49|資本|労働|
|  利潤 |     | 競争の |_三位一体48
| 1〜20|     | 外観50|土地|  |
|____三資本主義的生産の総過程への転化|__|
|     絶対・|差額|     資本家|労働者
|  利子 |_地代_・| 生産51|_諸階級52
|21〜36|37〜47| 分配と |地主|  |
|複利24_資本主義的・|_____|__|__|

http://nam-students.blogspot.jp/2011/10/blog-post_29.html?m=0

労働の位置づけもマルクス『資本論』とは違うが宇野の方が収まりはいい。そのかわり労働価値説は強調されないかも知れない。

ヘーゲル論理学:
http://nam-students.blogspot.jp/2010/09/blog-post_5795.html?m=0#noter2

                               /\
                              /体系と方法
                             /絶対理念\
                            /本性\/方法、弁証法
                           /\      /\
                          /類_\ 理念 /善の理念   
                         /\生命/\  /\認識/真の理念
                        /個体\/過程\/分析\/総合\
                       /\       (算術、解析)/\
                      /必然性            /__\  
                     /\推論/\  <概念論>   /\目的的関係  
                    /質_\/反省\        /__\/__\
                   /\      /概念     /\      /\
                  /__\主観的 /必然性    /__\ 客観的/__\
                 /\概念/\  /\判断/\  /\機械的\  /化学的/\
                /__\/__\/質_\/反省\/__\/__\/__\/__\
               /\                              /\
              /  \                            /__\
             /    \                          /交互作用\
            /______\                        /__\/__\
           /\      /\                      /\      /\
          /  \ 限度 /  \        <論理学>       /__\ 現実性/__\
         /    \  /    \                  /\実体性\  /\因果性\
        /______\/______\                /__\/__\/__\/__\
       /\              /\              /\              /\ 
      /  \            /  \            /__\            /__\
     /対自存在\   <存在論>  / 度  \          /\物 /\  <本質論>   /\相関/\
    /______\        /______\        /__\/__\        /__\/__\
   /\      /\      /\      /数学     /\      /\      /\      /\
  /  \ 質  /  \    /  \ 量  /  \    /根拠\存在本質/  \    /__\ 現象 /__\
 / 存在 \  /現存在/\  /純粋量 \  /定量  \  /反省規定\  /\ 実存\  /現象世界\  /内容と形式 
/______\/___/__\/______\/______\/同一性/区別\/__\/__\/__\/__\/__\/__\ 




  おまけ:
(カラーバージョン)
宇野弘蔵『経済原論』(ヘーゲル論理学対応)

               /\
              /  \
             / 利子 \
            /______\
           /\ <分配論>/\
          /  \    /__\
         / 利潤 \  / 地代 \
        /______\/______\
       /\              /\
      /  \    宇野弘蔵    資本の\
     / 資本 \  『経済原論』  /再生産過程
    /______\        /______\
   /\<流通論> /\      /\ <生産論>/\
  /  \    /  \    /  \    /  \
 / 商品 \  / 貨幣 \  /資本の \  /資本の \
/______\/______\/_生産過程_\/_流通過程_\



                               /\
                              それ自身として
                             /利子を生むものとしての
                            /_資本___\
                           /\      /\
                          /__\<利子>/商業資本と   
                         貸付資本と\ 流通\商業利潤
                        /_銀行資本_\資本の\/商業利潤と商業資本の倒錯性
        資本家的生産方法の内的矛盾の展開\       資本化    /\
                  ☆一般的利潤率の            /__\
                     低落の傾向\  <<分配論>> /絶対地代\ 
      生産力の増殖による超過利潤の追求 \一般的\生産価格と   /__\/__\
               利潤率の傾向的低下の法則/市場価格 差額地代と     /\
                  /__\<利潤>資本の競争 その資本形態<地代>/__\
          ☆剰余価値の利潤への転化\☆一般的利潤率の形成/としての\  /差額地代の
                /__\/__\/異れる/商品\/_第一形態_\/_第二形態_\

               /\        部門の 価格の               /\
              /  \     利潤形成の 生産価格の           社会総資本の
             /    \       形態 転化              /再生産過程
            /______\                        /__\/__\
           /\      /\         宇野弘蔵         /\<資本の  /\
          /  \<資本>/  \     <<<経済原論>>>   単純生産 \再生産過程>_\
         /    \  /    \                資本の再生産と\  /\拡張再生産 
        /______\/______\                /__\蓄積_\/資本家的蓄積の現実的過程
       /\              /\              /\              /\ 
      /  \            /  \       資本家的生産方法\            /__\
     /貨幣形態\  <<流通論>> / 貨幣 \          /の発展 \ <<生産論>>  /剰余価値の流通
    /__=価格_\        /______\  生産的労働の/______\        /__\/__\
   /\      /\      /\      /\  社会的規定\<資本の  /\      /\<資本の  /\
  /  \<商品>/  \    /  \<貨幣>/  \    /  \生産過程>  \    /__\流通過程>__\
商品の二要因\  /交換価値\  /価値尺度\  /流通手段\ 労働=生産過程  /価値形成\  資本の価値\  /資本の回転
/______\/=価値形態_\/としての貨幣\/としての貨幣\/労働_労働の\/=増殖過程_\/と流通費用_\/__\/__\
                                 過程 二重性


 マルクス『資本論』 絶対的、   商品と
 __________相対的1013__貨幣〜
|資本の変態|(資本の |剰余|資本|拡大|単純|
|  と循環| 循環過程)価値|へ価値形態論
|  | 〜16 一般的|貨幣|
|_資本の流通過程__|_資本の生産過程__|
|     |拡大|単純|時間|  | 資本の |
|資本の回転|再生産 ・|_労 賃_|蓄積過程 |
17 社会的総資本|17202125 
|_____|1821出来高__|_____|
|     |     生産過程49|資本|労働|
|  利潤 |     | 競争の |_三位一体48
| 20|     | 外観50|土地|  |
|____資本主義的生産の総過程への転化|__|
|     絶対・|差額|     資本家|労働者
|  利子 |_地代_・| 生産51|_諸階級52
21363747| 分配と |地主|  |
|複利24_資本主義的・|_____|__|__|


ヘーゲル          宇野弘蔵
小論理学          経済原論  メモ 1947?

 存在論           第一篇 流通論
  ・質             第一章 商品
   ・存在            第一節 商品の二要因
   ・定在            第二節 交換価値=価値形態
   ・向自存在          第三節 貨幣形態=価格
  ・量             第二章 貨幣
   ・純粋量           第一節 価値尺度としての貨幣
   ・定量            第二節 流通手段としての貨幣
   ・度             第三節 貨幣
  ・限度            第三章 資本

 本質論           第二篇 生産論
  ・現存の根拠としての本質   第一章 資本の生産過程
    ・純粋な反照諸規定     第一節 労働=生産過程
      ・同一性         a   労働過程
      ・区別          b   生産過程における労働の二重性
      ・根拠          c   生産的労働の社会的規定
    ・現存在          第二節 価値形成=増殖過程
    ・物            第三節 資本家的生産方法の発展
  ・現象            第二章 資本の流通過程 
    ・現象の世界        第一節 資本の価値と流通費用
    ・内容と形式        第二節 資本の回転
    ・関係           第三節 剰余価値の流通
  ・現実性           第三章 資本の再生産過程
    ・実体性の関係       第一節 単純生産 資本の再生産と蓄積   
    ・因果性の関係       第二節 拡張再生産 資本家的蓄積の現実的過程
    ・交互作用         第三節 社会総資本の再生産過程

 概念論           第三篇 分配論
  ・主観的概念         第一章 利潤
    ・概念としての概念     第一節 剰余価値の利潤への転化
    ・判断           第二節 一般的利潤率の形成  
      ・質的判断        a   異れる部門の利潤形成の形態
      ・反照の判断       b   商品価格の生産価格の転化
      ・必然性の判断      c   生産価格と市場価格 資本の競争
      ・概念の判断
    ・推論           第三節 一般的利潤率の低落の傾向
      ・質的な推論       a   生産力の増殖による超過利潤の追求
      ・反照の推論       b   一般的利潤率の傾向的低下の法則
      ・必然性の推論      c   資本家的生産方法の内的矛盾の展開
  ・客観            第二章 地代
    ・機械論          第一節 差額地代とその資本形態としての第一形態
    ・化学論          第二節 差額地代の第二形態
    ・目的論          第三節 絶対地代
  ・理念            第三章 利子
    ・生命           第一節 貸付資本と銀行資本
    ・認識           第二節 商業資本と商業利潤
      ・認識          a   流通資本の資本化
      ・意欲          b   商業利潤と商業資本の倒錯性
    ・絶対理念         第三節 それ自身として利子を生むものとしての資本
                     (それ自身に利子を生むものとしての資本(著作集第一巻))
                 (第四節 資本主義社会の階級性)



追加資料2:

宇野弘蔵著作集第一巻 岩波1973年版
(1950,1952年に元版は刊行。いわゆる旧原論)

     目 次
経済原論
 序
序 論
 一 経済学の目標
 二 経済学の方法
 三 経済原論と経済学の他の研究部門との関係
 四 経済原論の篇別

第一篇 流通論
 第一章 商 品
  一 商品の二要囚——価値と使用価値
  二 交換価値=価値形態
   A 簡単なる価値形態
   B 拡大されたる価値形態
   C 一般的価値形態
  三 貨幣形態=価格
 第二章 貨 幣
  一 価値尺度としての貨幣
  二 流通手段としての貨幣
   A 商品の売買
   B 貨幣の流通
   C 鋳 賃
  三 貨  幣
   A 蓄蔵貨幣 
   B 支払手段としての貨幣
   C 世界貨幣
 第三章 資  本 
  一 資本の商人資本形式
  二 資本の金貨資本的形式
  三 資本の産業資本的形式

第二篇 生 産 論
 第一章 資本の生産過程
  一 労働=生産過程
   A 労働過程
   B 生産過程における労働の二重性
   C 生産的労働の社会的規定
  二 価値形成=増殖過程
   A 価値形成過程
   B 価値増殖過程
   C 価値法則の確立
   (1)価値関係の必然的基礎
   (2)商品生産に現われる労働の二重性
   (3)商品生産の物神崇拝的性格 
  三 資本家的生産方法の発展
   A 絶対的剰余価値の生産
   B 相対的剰余価値の生産
   (1)協  業
   (2)分  業
   (3)機械的大工業
   C 労働力の価値の労働賃銀への転化
   (1)労働者と資本家との基本的関係の確立
   (2)労働力なる商品の特殊性 
   (3)賃金形態
 第二章 資本の流通過程
  一 資本の循環と流通費用
   A 資本循環の三形式
   B 生産資本と流通資本
   C 流通費用
   (1)純粋の流通費用
   (2)保管費用 
   (3)運輸の費用
  二 資本の回転
   A 回転期間 
   (1)労働期間と生産期間 
   (2)固定資本と流動資本 
   (3)流通期間の変動
   B 資本の回転期間と資本の前貸
   C 可変資本の回転
  三 剰余価値の流通
   (1)単純再生産
   (2)拡張再生産
 第三章 資本の再生産過程
  一 資本の再生産と蓄積
   A 単純なる再生産過程
   B 剰余価値の資本への転化=資本の蓄積
   C 剰余価値の消費資金と蓄積資金(資本)とへの分割
  二 資本家的蓄積の現実的過程
   A 資本の構成に変化なくして行われる資本の蓄積
   B 資本の構成の変化を伴う資本の蓄積
   (1)資本の集積と集中
   (2)相対的過剰人口の形成
   (3)資本家的蓄積に伴ういわゆる産業予備軍の累積
   C 資本家的蓄積の一般的法則
  三 社会的総資本の再生産過程
   A 社会的再生産過程の一般的原則
   (1)単純再生産表式
    (a)社会的生産の二部門への分割と両部門間の交換取引
    (b)両部門内部の取引と奢侈品ならびに固定資本に関する問題
    (c)単純再生産の基本的条件
   (2)貨幣の機能と貨幣材料の再生産
   (3)拡張再生産表式
    (a)資本の蓄積としての貨幣の蓄積
    (b)社会的蓄積の基本的条件
    (c)蓄積の増進に伴う諸条件の変化
   B 価値法則の絶対的基礎
   C 資本と所得

第三篇 分 配 論
 第一章 利 潤
  一 剰余価値率の利潤率への転化 
   A 費用価格と利潤
   B 剰金価値率と利潤
   C 利潤率決定の三要因
   (1)剰金価値率
   (2)資本の価値構成
    (a)生産手段の節約 
    (b)生産手段の買入価格の節約
    (c)生産手段の価格の変動
   (3)資本の回転期間
  二 一般的利潤率の形成
   A 異れる生産部門に投ぜられる資本の間の利潤率の相違
   B 商品価値の生産価格への転化
   (1)生産価格と商品価値との乖離の限度
   (2)費用価格における商品価値と生産価格との乖離
   (3)生産価格変動の原因
    (a)労働賃銀の一般的変動の生産価格に及ぼす影響
    (b)労働の生産力の増減の個々の商品の生産価格に及ぼす影響
    (c)生産価格変動の資本家社会的意義
   C 生産価格と市場価格。資本の競争
   (1)商品の個別的価値と市場価値と市場価格
   (2)個別的生産価格と市場生産価格
   (3)市場価格の変動。需要供給の関係
    (a)市揚における売手と買手との競争
    (b)需要供給均衡の意味
    (c)超過利潤の追求
  三 一般的利潤率の低落の傾向
   A 生産力の増進による超過利潤の追求
   B 一般的利潤率の傾向的低落の法則
   (1)資本の蓄積と利潤率の低下
   (2)利潤率の低落に反対に作用する諸原因
   (3)一般的利潤率の傾向的低落の法則性
   C 資本家的生産方法の内的矛盾の展開
   (1)生産の拡大と価値増殖との衝突
   (2)資本の過剰と人口の低落
   (3)資本家的生産方法発展の一般的法則
 第二章 地  代
  一 差額地代とその基本的形態としての第一形態
   A 地代に転化する超過利潤
   B 差額地代第一形態
   C 耕地の拡大と地代の増減
  二 差額地代の第二形態
   A 差額地代第二形態の特質
   B 追加資本の生産性の地代増加に及ぼす影響
     (a)生産価格に変化のない場合
     (b)生産価格が低落する場合    
     (c)生産価格が騰貴する場合
   C 農業における資本の蓄積と地代
    (1)優良地における追加投資の促進と制限
    (2)優良地の追加投資がその生産価格を市場調節価格たらしめる場合——最劣
       等地に生ずる差額地代(その一)
    (3)最劣等地における追加投資による新たなる市場調節価格の形成——最劣等
       地に生ずる差額地代(その二)
  三 絶対地代
   A 土地の私有と絶対地代
   B 絶対地代の源泉と限度——独占地代との相違
   C 土地の商品化
 第三章 利  子
  一 貸付資本
   A 商業信用
   B 銀行信用による信用制度の確立
    (1)銀行における資金としての貨幣の貸付資本化
    (2)銀行資本の利潤
    (3)銀行券発行の集中
   C 貸付資本と産業資本
    (1)利子率と利潤率
    (2)恐慌の必然性
    (3)利潤率均等化の媒介物としての貸付資本
  二 商業資本と商業利潤
   A 流通費用の資本化
   B 商業利潤 
   C 商業資本の倒錯性
  三 それ自身に利子を生むものとしての資本
   A 利潤の利子と企茶利潤への分割——株式会社制度
   B 資本の商品化
    (1)株式資本
    (2)土地価格
    (3)資本主義社会の物神崇拝的性格
   C いわゆる国民所得
  四 資本主義社会の階級性
あとがき
 解  説                   鈴木鶏一郎  



改訂版図解:

                               /\
                              それ自身に
                             /利子を生むものとしての
                            /_資本___\
                           /\      /\
                          /__\<利子>/商業資本と   
                         貸付資本と\ 流通\商業利潤
                        /_銀行資本_\資本の\/商業利潤と商業資本の倒錯性
        資本家的生産方法の内的矛盾の展開\       資本化    /\
                  ☆一般的利潤率の            /__\
                     低落の傾向\  <<分配論>> /絶対地代\ 
      生産力の増殖による超過利潤の追求 \一般的\生産価格と   /__\/__\
               利潤率の傾向的低下の法則/市場価格 差額地代と     /\
                  /__\<利潤>資本の競争 その資本形態<地代>/__\
          ☆剰余価値の利潤への転化\☆一般的利潤率の形成/としての\  /差額地代の
                /__\/__\/異れる/商品\/_第一形態_\/_第二形態_\

               /\        部門の 価格の               /\
              /  \     利潤形成の 生産価格の           社会総資本の
             /    \       形態 転化              /再生産過程
            /______\                        /__\/__\
           /\      /\         宇野弘蔵         /\<資本の  /\
          /  \<資本>/  \     <<<経済原論>>>   単純生産 \再生産過程>_\
         /    \  /    \                資本の再生産と\  /\拡張再生産 
        /______\/______\                /__\蓄積_\/資本家的蓄積の現実的過程
       /\              /\              /\              /\ 
      /  \            /  \       資本家的生産方法\            /__\
     /貨幣形態\  <<流通論>> / 貨幣 \          /の発展 \ <<生産論>>  /剰余価値の流通
    /__=価格_\        /______\  生産的労働の/______\        /__\/__\
   /\      /C一般的   /\      /\  社会的規定\<資本の  /\      /\<資本の  /\
  /  \<商品>/  価値形態 /  \<貨幣>/  \    /  \生産過程>  \    /__\流通過程>__\
商品の二要因\  /交換価値\  /価値尺度\  /流通手段\ 労働=生産過程  /価値形成\  資本の価値\  /資本の回転
/______\/=価値形態_\/としての貨幣\/としての貨幣\/労働_労働の\/=増殖過程_\/と流通費用_\/__\/__\
       A簡単なる B拡大されたる             過程 二重性                         

        価値形態  価値形態


  二 交換価値=価値形態
   A 簡単なる価値形態
   B 拡大されたる価値形態
   C 一般的価値形態
  三 貨幣形態=価格

上記は、ヘーゲルの論理学では質(その後で量へ移行)に対応する。  

                    TOP



125 件のコメント:

  1. http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/exhibition/unobunko/genriron.html
    50. ヘーゲル著 松村一人訳 『小論理学』 北隆館,1947 目次に『経済原論』の構想が書き込んである

    返信削除
  2. http://www5d.biglobe.ne.jp/~oyabu/ayumi/genten.html
     加えて『資本論』は、弁証法的論理の具体化や方法論的厳密さにおいても卓抜である。「資本論という論理学」(レーニン『哲学ノート』)としても学ぶものも多い。典型的形態の選定とそれの唯物論的抽象、単純なものから複雑なものへの上向法、論理的・歴史的方法などは、政治学や国家論の研究ではどのようになるのか。

     ともあれ、『資本論』は、資本主義経済の本質的構造の解明に関して、スミス『諸国民の富』、リカード『経済学ならびに課税の原理』をも凌駕する傑作である。加えて、ヘーゲル論理学を解体的に摂取して、それを方法的武器として理論構制している。古典経済学と古典哲学のそれぞれの到達成果の批判的継承を統一して成っており、学問的な総合性と緻密性において近代社会科学を代表する金字塔である。

     マルクス主義についての思想的賛否は一応措いて、『資本論』は歴史上の卓越した学問的な業績として評価されうる名著だと、私は確信した。しかし、それでも、完璧ということはありえないし、所在する難点についての補全が欠かせない。かかる姿勢については、『資本論』に徹底して内在しながらそれをのりこえようとして独特の科学的再構成を敢行した宇野弘蔵から、その主体的な批判的創造の精神を学んだ。

    返信削除
  3. 第4回 佐藤優の短期集中ゼミ 「武市健人『歴史存在論』(1943年)を読み解く」(第二弾)*歴史的現実の罠 « 魚の目:魚住 昭 責任総編集 ウェブマガジン
    http://uonome.jp/forum-j/1610
    武市健人(たけちたてひと、1901-1986)は、日本の著名なヘーゲル研究者で哲学者です。武市は、マルクスの『資本論』の構成からヘーゲルの『大論理学』を再構成しようとし、また、宇野弘蔵の経済哲学と武市のヘーゲル弁証法理解には親和性があります。


    親和性というより真逆?のアプローチ

    返信削除
  4. 佐藤優『帝国の時代をどう生きるか ―知識を教養へ、教養を叡智へ』(角川oneテーマ新書)-gooブログ
    http://blog.goo.ne.jp/daiouika666/e/09069c348a3b727619414a0a520d6a0f
    うんと乱暴な言い方をすると宇野弘蔵氏の『資本論』の読み方はキリスト教的で、廣松渉氏の『ドイツ・イデオロギー』の読み方は仏教的なのです。仏教的に再解釈した『ドイツ・イデオロギー』の視座から、廣松氏は『資本論』を読み解こうとしていますが、率直に言ってその試みは破産し、スターリン主義的なマルクス主義経済学者とほぼ同水準のところで低空飛行をしているというのが実態と思います。<048>

    返信削除
  5. http://book.asahi.com/mybook/TKY200701170280.html
    宇野弘蔵『経済原論』 佐藤優(上)
    [掲載]2007年01月14日

    ■2人のカール結んだ、純粋資本主義の視座

     岩波全書版の宇野弘蔵著『経済原論』には人生の二度の重要な局面で助けられた。 一回目は、同志社大学神学部二回生のときである。キリスト教の洗礼は受けたが、マルクスから離れる気にはどうしてもなれなかった。人間が人間を抑圧したり搾取する資本主義社会よりも階級対立を廃絶し、平等を担保した社会主義社会の方がイエス・キリストの教えに近いと感じていたからだ。椎名麟三、ベルジャーエフなどマルクス主義からキリスト教に転向した作家の著作を次々読んだが、納得できる答えは見つからなかった。この問題に簡単に結論はでないと考えた私はとりあえずマルクス経済学とキリスト教神学を並行して勉強することにした。その過程でカール・バルトの『教会教義学』とカール・マルクスの『資本論』に惹(ひ)きつけられた。二人のカールが展開する弁証法が実に見事だったからだ。『資本論』の参考書として宇野弘蔵の著作もひもといていたが、労働力商品化を軸に資本主義社会が自己完結しているとする宇野の言説が私の魂をとらえた。『経済原論』の結論部で宇野は「社会主義の必然性は、社会主義運動の実践自身にあるのであって、資本主義、資本主義社会の運動法則を解明する経済学が直接に規定しうることではない」と強調するが、これによって私は『資本論』の論理に立ちながら、キリスト教徒であることに矛盾を感じなくなった。

     外交官になり、インテリジェンス(特殊情報)業務に従事するようになった後も二人のカールと宇野弘蔵から教わった弁証法は私にとって重要な知的武器だった。二回目はソ連崩壊後のことだ。ロシアで展開された市場経済化を宇野原理論でいう純粋な資本主義の視座から見ると情勢を的確に分析、評価することができた。エリツィン政権初期のブレーンでソ連崩壊のシナリオを描いたブルブリスに宇野経済学について説明したら、メモにすることを求められた。その後、ブルブリスは新自由主義に批判的になる、そこには私のロシア語メモの影響も少しあったと思っている。

    (外務事務官=起訴休職中)

        ◇

    初版は64年。科学とイデオロギーを峻別(しゅんべつ)した著者の資本主義分析の基礎をなす。

    返信削除
  6. ヘーゲル『小論理学』目次に書き込んだ『経済原論』目次メモが『『資本論』と私』に載っている。

    以下、恣意的に図解すると、

                   /\
                (絶対理念)\
               (生命) 理念 (認識)
                /______\  ヘーゲル『エンチクロペディ』
               /\ <概念論>/\
              /推論\    /__\
             / 主観的\  /客観  \
            /[概念]_判断_\/______\
           /\              /\
          /  \            /  \
         /限度  \  『論理学』   /現実性 \
        /______\        /______\
       /\ <有論> /\      /\ <本質論>/\
      /  \    /  \    /  \    /  \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\  / 現象 \
    /______\/______\/______\/______\

                   /\
                  /  \
                 / 利子 \
                /______\
               /\ <分配論>/\
              /  \    /__\
             / 利潤 \  / 地代 \
            /______\/______\
           /\              /\
          /  \    宇野弘蔵    資本の\
         / 資本 \  『経済原論』  /再生産過程
        /______\        /______\
       /\<流通論> /\      /\ <生産論>/\
      /  \    /  \    /  \    /  \
     / 商品 \  / 貨幣 \  /資本の \  /資本の \
    /______\/______\/_生産過程_\/_流通過程_\

    本来の対応はもっと細かい。


    宇野は戦後、スピノザからヘーゲルに後退した(ウェーバー以上にヘーゲルは批判されるべきだった)。

    原理論はヘーゲル、
    段階論はスピノザ、ということか?


    宇野弘蔵『経済原論』 目次


    序論
    第一篇 流通論
     第一章 商品
     第二章 貨幣
     第三章 資本

    第二篇 生産論
     第一章 資本の生産過程
      第一節 労働生産過程
      第二節 価値形成増殖過程
      第三節 資本家的生産方法の発展
     第二章 資本の流通過程
     第三章 資本の再生産過程
      第一節 単純生産〜〜資本の再生産と労働力の再生産
      第二節 拡張再生産〜〜資本家的蓄積の現実的過程

    返信削除

  7. ヘーゲル『小論理学』目次に書き込んだ『経済原論』目次メモが『『資本論』と私』に載っている。

    以下、恣意的に図解すると、

                   /\
                (絶対理念)\
               (生命) 理念 (認識)
                /______\  ヘーゲル『エンチクロペディ』
               /\ <概念論>/\
              /推論\    /__\
             / 主観的\  /客観  \
            /[概念]_判断_\/______\
           /\              /\
          /  \            /  \
         /限度  \  『論理学』   /現実性 \
        /______\        /______\
       /\ <有論> /\      /\ <本質論>/\
      /  \    /  \    /  \    /  \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\  / 現象 \
    /______\/______\/______\/______\

                   /\
                  /  \
                 / 利子 \
                /______\
               /\ <分配論>/\
              /  \    /__\
             / 利潤 \  / 地代 \
            /______\/______\
           /\              /\
          /  \    宇野弘蔵    資本の\
         / 資本 \  『経済原論』  /再生産過程
        /______\        /______\
       /\<流通論> /\      /\ <生産論>/\
      /  \    /  \    /  \    /  \
     / 商品 \  / 貨幣 \  /資本の \  /資本の \
    /______\/______\/_生産過程_\/_流通過程_\

    本来の対応はもう少し細かい。

    返信削除

  8. 松村一人訳のヘーゲル『小論理学』目次に書き込んだ『経済原論』目次メモが『『資本論』と私』に載っている。

    以下、恣意的に図解すると、

                   /\
                (絶対理念)\
               (生命) 理念 (認識)
                /______\  ヘーゲル『エンチクロペディ』
               /\ <概念論>/\
              /推論\    /__\
             / 主観的\  /客観  \
            /[概念]_判断_\/______\
           /\              /\
          /  \            /  \
         /限度  \  『論理学』   /現実性 \
        /______\        /______\
       /\ <有論> /\      /\ <本質論>/\
      /  \    /  \    /  \    /  \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\  / 現象 \
    /______\/______\/______\/______\

                   /\
                  /  \
                 / 利子 \
                /______\
               /\ <分配論>/\
              /  \    /__\
             / 利潤 \  / 地代 \
            /______\/______\
           /\              /\
          /  \    宇野弘蔵    資本の\
         / 資本 \  『経済原論』  /再生産過程
        /______\        /______\
       /\<流通論> /\      /\ <生産論>/\
      /  \    /  \    /  \    /  \
     / 商品 \  / 貨幣 \  /資本の \  /資本の \
    /______\/______\/_生産過程_\/_流通過程_\

    本来の対応はもう少し細かい。

    返信削除

  9. 松村一人訳のヘーゲル『小論理学』目次に書き込んだ『経済原論』目次メモが『『資本論』と私』に載っている。

    以下、多少恣意的に図解すると、

                   /\
                (絶対理念)\
               (生命) 理念 (認識)
                /______\  ヘーゲル『エンチクロペディ』
               /\ <概念論>/\
              /推論\    /__\
             / 主観的\  /客観  \
            /[概念]_判断_\/______\
           /\              /\
          /  \            /  \
         /限度  \  『論理学』   /現実性 \
        /______\        /______\
       /\ <有論> /\      /\ <本質論>/\
      /  \    /  \    /  \    /  \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\  / 現象 \
    /______\/______\/______\/______\

                   /\
                  /  \
                 / 利子 \
                /______\
               /\ <分配論>/\
              /  \    /__\
             / 利潤 \  / 地代 \
            /______\/______\
           /\              /\
          /  \    宇野弘蔵    資本の\
         / 資本 \  『経済原論』  /再生産過程
        /______\        /______\
       /\<流通論> /\      /\ <生産論>/\
      /  \    /  \    /  \    /  \
     / 商品 \  / 貨幣 \  /資本の \  /資本の \
    /______\/______\/_生産過程_\/_流通過程_\

    本来の対応はもう少し細かい。

    返信削除

  10. 原理論はヘーゲル、
    段階論はスピノザ、ということか?

    返信削除
  11. マルクスを起点にしつつも、
    原理論はヘーゲル、
    段階論はスピノザ、ということか?

    返信削除

  12. http://blog.goo.ne.jp/daiouika666/e/09069c348a3b727619414a0a520d6a0f
    うんと乱暴な言い方をすると宇野弘蔵氏の『資本論』の読み方はキリスト教的で、廣松渉氏の『ドイツ・イデオロギー』
    の読み方は仏教的なのです。

    http://book.asahi.com/mybook/TKY200701170280.html

     岩波全書版の宇野弘蔵著『経済原論』には人生の二度の重要な局面で助けられた。 一回目は、同志社大学神学部二
    回生のときである。

    『経済原論』の結論部で宇野は「社会主義の必然性は、社会主義運動の実践自身にあるのであって、資本主義、資本主
    義社会の運動法則を解明する経済学が直接に規定しうることではない」と強調するが、これによって私は『資本論』の
    論理に立ちながら、キリスト教徒であることに矛盾を感じなくなった。

    返信削除

  13. (p)http://blog.goo.ne.jp/daiouika666/e/09069c348a3b727619414a0a520d6a0f
    うんと乱暴な言い方をすると宇野弘蔵氏の『資本論』の読み方はキリスト教的で、
    廣松渉氏の『ドイツ・イデオロギー』の読み方は仏教的なのです。

    (p)http://book.asahi.com/mybook/TKY200701170280.html
     岩波全書版の宇野弘蔵著『経済原論』には人生の二度の重要な局面で助けられた 。
     一回目は、同志社大学神学部二回生のときである。

    『経済原論』の結論部で宇野は「社会主義の必然性は、社会主義運動の実践自身に
    あるのであって、資本主義、資本主義社会の運動法則を解明する経済学が直接に規
    定しうることではない」と強調するが、これによって私は『資本論』の論理に立ち
    ながら、キリスト教徒であることに矛盾を感じなくなった。

    返信削除
  14. NAMs出版プロジェクト: 定本柄谷行人集目次(付『世界共和国へ』)+総合索引
    http://nam-students.blogspot.jp/2011/12/blog-post_01.html#table
    宇野弘蔵.UNO Kozo,❸T.31,391,399(「世界資本主義の世界的構造」),441,498,502,504,
     『恐慌論』,❸T.502,
     『経済原論』,❸T.502,
     「資本主義の成立と農村分解の過程」,❸T.504

    NAMs出版プロジェクト: 『世界史の構造』索引:作業中
    http://nam-students.blogspot.jp/2010/10/blog-post_7190.html#refaa
    宇野弘蔵.UNO Kozo,「恐慌論」(著作集5),302^493,(405-407),411(「自由主義」)

    返信削除
  15. NAMs出版プロジェクト: 定本柄谷行人集目次(付『世界共和国へ』)+総合索引
    http://nam-students.blogspot.jp/2011/12/blog-post_01.html#table
    宇野弘蔵.UNO Kozo,❸T.31,391,399(「世界資本主義の共時的構造」),441,498,502,504,
     『恐慌論』,❸T.502,
     『経済原論』,❸T.502,
     「資本主義の成立と農村分解の過程」,❸T.504

    NAMs出版プロジェクト: 『世界史の構造』索引:作業中
    http://nam-students.blogspot.jp/2010/10/blog-post_7190.html#refaa
    宇野弘蔵.UNO Kozo,「恐慌論」(著作集5),302^493,(405-407),411(「自由主義」)

    返信削除

  16. ちなみに柄谷が宇野の言葉として書いた「世界資本主義の共時的構造」(定本トラクリ399頁)なる用語は宇野の本には出てこない。
    大黒論文の中の言葉である。
    トラクリにおける宇野の本の参考文献の選択も、『経済政策論』など他の本の方がいいのではないか?

    返信削除

  17. (p)http://blog.goo.ne.jp/daiouika666/e/09069c348a3b727619414a0a520d6a0f
    うんと乱暴な言い方をすると宇野弘蔵氏の『資本論』の読み方はキリスト教的で、
    廣松渉氏の『ドイツ・イデオロギー』の読み方は仏教的なのです。


    佐藤優『帝国の時代をどう生きるか』49頁に同様の記述があり、同書は廣松と宇野を比較している。


    (p)http://book.asahi.com/mybook/TKY200701170280.html
     岩波全書版の宇野弘蔵著『経済原論』には人生の二度の重要な局面で助けられた 。
     一回目は、同志社大学神学部二回生のときである。

    『経済原論』の結論部で宇野は「社会主義の必然性は、社会主義運動の実践自身に
    あるのであって、資本主義、資本主義社会の運動法則を解明する経済学が直接に規
    定しうることではない」と強調するが、これによって私は『資本論』の論理に立ち
    ながら、キリスト教徒であることに矛盾を感じなくなった。

    返信削除
  18. ヘーゲル論理学と資本論の話は、『資本論五十年』上472頁に出て来る

    返信削除

  19. (p)http://blog.goo.ne.jp/daiouika666/e/09069c348a3b727619414a0a520d6a0f
    うんと乱暴な言い方をすると宇野弘蔵氏の『資本論』の読み方はキリスト教的で、
    廣松渉氏の『ドイツ・イデオロギー』の読み方は仏教的なのです。


    佐藤優『帝国の時代をどう生きるか』49頁に同様の記述があり、同書は廣松と宇野を比較している。
    佐藤は広末による宇野批判も紹介している。原理論批判は当たっている部分もある。夾雑物が
    なさ過ぎるという指摘は正しい。ただ段階論にそれは言えない。


    (p)http://book.asahi.com/mybook/TKY200701170280.html
     岩波全書版の宇野弘蔵著『経済原論』には人生の二度の重要な局面で助けられた 。
     一回目は、同志社大学神学部二回生のときである。

    『経済原論』の結論部で宇野は「社会主義の必然性は、社会主義運動の実践自身に
    あるのであって、資本主義、資本主義社会の運動法則を解明する経済学が直接に規
    定しうることではない」と強調するが、これによって私は『資本論』の論理に立ち
    ながら、キリスト教徒であることに矛盾を感じなくなった。

    返信削除
  20.  『廣松渉コレクション』(全6巻)は廣松渉氏が逝去(1994年5月22日)された翌年(1995年)の3月から刊行が開始された。
    http://usagi-s.cocolog-nifty.com/regal/2009/07/post-a43b.html
    第四巻 物象化論と経済学批判
     第一部 価値・貨幣論
      「資本論における単純商品の意義
          -労働価値説の定立場面と併存モデル」
        雑誌『インパクション』38号(イザラ書房1985年11月刊)
      「貨幣と信約行為-物象化論展開の一管制」
        雑誌『現代思想』(青土社1987年8月号)
      「貨幣論のためのプレリュード」
        雑誌『現代思想』(青土社1977年10月号)
     第二部 宇野経済学をめぐって
      「宇野経済学への視角」
        雑誌『インパクト』(イザラ書房1979年7月創刊号、9月二号、
         11月三号、80年3月五号)
      「宇野経済学方法論をめぐる問題点」
        『大阪市立大学新聞』
        (大阪市立大学新聞会1977年8月10日号、25日号)
      「資本論解釈の齟齬-降旗節雄氏の御指摘に応えて-」
        雑誌『現代の眼』(現代評論社1975年8月号)
     編者・解説:吉田憲夫
     1995年3月10日発行

    返信削除

  21. 「私には、浅田氏は徹底した革命家のように思えます。それは、天上の秩序の変化に伴っ
    て、地上の秩序を適合させていくという易姓革命ではなく、地上の秩序を変容させること
    で、むしろ天を変化させようとする革命です。私の理解では、レーニンと浅田氏は親和性
    がとても高い革命家です。『構造と力』は革命の書なのです。恐らく、浅田氏は、このよ
    うな解釈を忌避するでしょう。しかし、私はそのように読みます。
     その後の浅田氏の軌跡も革命的です。既成のアカデミズムの中心に行くことも、あるい
    は既成のアカデミズムから飛び出して、商業主義的な知の消費市場の中心に行くことも浅
    田氏の能力をもってすれば、容易です。しかし、浅田氏は、アカデミズム、商業主義的な
    論壇のあえて周縁にいるようにつとめています。臨界点にいながら、それを超えてシステ
    ム全体を破壊するような言動や行動は慎重に避けています。知識人としてきわめて禁欲的
    な姿勢です。強靭な思想の力がないとできない選択です。私は、浅田氏の姿勢を見ている
    と、世界の変容を真剣に考えているロシアの修道司祭を想起します。」

    (佐藤優『帝国の時代をどう生きるか』163-4頁より)

    返信削除
  22. 「恐慌の必然性」は第三篇第三章利子の第一節貸付資本33132で叙述される。

    返信削除
  23. 訂正


          ・質的判断         a   異なる部門の利潤形成の形態

               
                  ↓

          ・質的判断         a   異れる部門の利潤形成の形態

    返信削除
  24.  本質論           第二篇 生産論
      ・現存の根拠としての本質   第一章 資本の生産過程
        ・純粋な反照諸規定     第一節 労働生産過程
          ・同一性         a   労働過程
          ・区別          b   生産過程における労働の二重性
          ・根拠          c   生産的労働の社会的規定
        ・現存在          第二節 価値形成増殖過程
        ・物            第三節 資本家的生産方法の発展



     本質論           第二篇 生産論
      ・現存の根拠としての本質   第一章 資本の生産過程
        ・純粋な反照諸規定     第一節 労働=生産過程
          ・同一性         a   労働過程
          ・区別          b   生産過程における労働の二重性
          ・根拠          c   生産的労働の社会的規定
        ・現存在          第二節 価値形成=増殖過程
        ・物            第三節 資本家的生産方法の発展

    返信削除
  25. 宇野弘蔵岩波著作集第一巻 1973年版

         目 次
    経済原論
     序
    序 論
     一 経済学の目標
     二 経済学の方法
     三 経済原論と経済学の他の研究部門との関係
     四 経済原論の篇別

    第一篇 流通論
     第一章 商 品
      一 商品の二要囚——価値と使用価値
      二 交換価値=価値形態
       A 簡単なる価値形態
       B 拡大されたる価値形態
       C 一般的価値形態
      三 貨幣形態=価格
     第二章 貨 幣
      一 価値尺度としての貨幣
      二 流通手段としての貨幣
       A 商品の売買
       B 貨幣の流通
       C 鋳 賃
      三 貨  幣
       A 蓄蔵貨幣 
       B 支払手段としての貨幣
       C 世界貨幣
     第三章 資  本 
      一 資本の商人資本形式
      二 資本の金貨資本的形式
      三 資本の産業資本的形式

    第二篇 生 産 論
     第一章 資本の生産過程
      一 労働=生産過程
       A 労働過程
       B 生産過程における労働の二重性
       C 生産的労働の社会的規定
      二 価値形成=増殖過程
       A 価値形成過程
       B 価値増殖過程
       C 価値法則の確立
       (1)価値関係の必然的基礎
       (2)商品生産に現われる労働の二重性
       (3)商品生産の物神崇拝的性格 
      三 資本家的生産方法の発展
       A 絶対的剰余価値の生産
       B 相対的剰余価値の生産
       (1)協  業
       (2)分  業
       (3)機械的大工業
       C 労働力の価値の労働賃銀への転化
       (1)労働者と資本家との基本的関係の確立
       (2)労働力なる商品の特殊性 
       (3)賃金形態
     第二章 資本の流通過程
      一 資本の循環と流通費用
       A 資本循環の三形式
       B 生産資本と流通資本
       C 流通費用
       (1)純粋の流通費用
       (2)保管費用 
       (3)運輸の費用
      二 資本の回転
       A 回転期間 
       (1)労働期間と生産期間 
       (2)固定資本と流動資本 
       (3)流通期間の変動
       B 資本の回転期間と資本の前貸
       C 可変資本の回転
      三 剰余価値の流通
       (1)単純再生産
       (2)拡張再生産
     第三章 資本の再生産過程
      一 資本の再生産と蓄積
       A 単純なる再生産過程
       B 剰余価値の資本への転化=資本の蓄積
       C 剰余価値の消費資金と蓄積資金(資本)とへの分割
      二 資本家的蓄積の現実的過程
       A 資本の構成に変化なくして行われる資本の蓄積
       B 資本の構成の変化を伴う資本の蓄積
       (1)資本の集積と集中
       (2)相対的過剰人口の形成
       (3)資本家的蓄積に伴ういわゆる産業予備軍の累積
       C 資本家的蓄積の一般的法則
      三 社会的総資本の再生産過程
       A 社会的再生産過程の一般的原則
       (1)単純再生産表式
        (a)社会的生産の一一部門への分割と両部門間の交換取引
        (b)両部門内郎の取引と奢侈品ならびに固定資本に関する問題
        (c)単純再生産の基本的条件
       (2)貨幣の機能と貨幣材料の再生産
       (3)拡張再生産表式
        (a)資本の蓄積としての貨幣の蓄積
        (b)社会的蓄積の基本的条件
        (c)蓄積の増進に伴う諸条件の変化
       B 価値法則の絶対的基礎
       C 資本と所得

    第三篇 分 配 論
     第一章 利 潤
      一 剰余価値率の利潤率への転化 
       A 費用価格と利潤
       B 剰金価値率と利潤
       C 利潤率決定の三要因
       (1)剰金価値率
       (2)資本の価値構成
        (a)生産手段の節約 
        (b)生産手段の買入価格の節約
        (c)生産手段の価格の変動
       (3)資本の回転期間
      二 一般的利潤率の形成
       A 異れる生産部門に投ぜられる資本の間の利潤率の相違
       B 商品価値の生産価格への転化
       (1)生産価格と商品価値との乖離の限度
       (2)費用価格における商品価値と生産価格との乖離
       (3)生産価格変動の原因
        (a)労働賃銀の一般的変動の生産価格に及ぼす影響
        (b)労働の生産力の増減の個々の商品の生産価格に及ぼす影響
        (c)生産価格変動の資本家社会的意義
       C 生産価格と市場価格。資本の競争
       (1)商品の個別的価値と市場価値と市場価格
       (2)個別的生産価格と市場生産価格
       (3)市場価格の変動。需要供給の関係
        (a)市揚における売手と買手との競争
        (b)需要供給均衡の意味
        (c)超過利潤の追求
      三 一般的利潤率の低落の傾向
       A 生産力の増進による超過利潤の追求
       B 一般的利潤率の傾向的低落の法則
       (1)資本の蓄積と利潤率の低下
       (2)利潤率の低落に反対に作用する諸原因
       (3)一般的利潤率の傾向的低落の法則性
       C 資本家的生産方法の内的矛盾の展開
       (1)生産の拡大と価値増殖との衝突
       (2)資本の過剰と人口の低落
       (3)資本家的生産方法発展の一般的法則
    第二章 地  代
     一 差額地代とその基本的形態としての第一形態
      A 地代に転化する超過利潤
      B 差額地代第一形態
      C 耕地の拡犬と地代の増減
     二 差額地代の第二形態
      A 差額地代第二形態の特質
      B 追加資本の生産性の地代増加に及ぼす影響
        (a)生産価格に変化のない場合
        (b)生産価格が低落する場合    
        (c)生産価格が騰貴する場合
      C 農業における資本の蓄積と地代
       (1)優良地における追加投資の促進と制限
       (2)優良地の追加投資がその生産価格を市場調節価格たらしめる場合——最劣
          等地に生ずる差額地代(その一)
       (3)最劣等地における追加投資による新たなる市場調節価格の形成——最劣等
          地に生ずる差額地代(その二)
     三 絶対地代
      A 土地の私有と絶対地代
      B 絶対地代の源泉と限度——独占地代との相違
      C 土地の商品化
    第三章 利  子
     一 貸付資本
      A 商業信
      B 銀行信用による信用制度の確立
       (1)銀行における資金としての貨幣の貸付資本化
       (2)銀行資本の利潤
       (3)銀行券発行の集中
      C 貸付資本と産業資本
       (1)利子率と利潤率
       (2)恐慌の必然性
       (3)利潤率均等化の媒介物としての貸付資本
     二 商業資本と商業利潤
      A 流通費用の資本化
      B 商業利潤 
      C 商業資本の倒錯性
     三 それ自身に利子を生むものとしての資本
      A 利潤の利子と企茶利潤への分割——株式会社制度
      B 資本の商品化
       (1)株式資本
       (2)土地価格
       (3)資本主義社会の物神崇拝的性格
      C いわゆる国民所得
     四 資本主義社会の階級性
    あとがき
     解  説                   鈴木鶏一郎
     




    返信削除

  26. 宇野弘蔵著作集第一巻 岩波1973年版

         目 次
    経済原論
     序
    序 論
     一 経済学の目標
     二 経済学の方法
     三 経済原論と経済学の他の研究部門との関係
     四 経済原論の篇別

    第一篇 流通論
     第一章 商 品
       一 商品の二要囚——価値と使用価値
       二 交換価値=価値形態
        A 簡単なる価値形態
        B 拡大されたる価値形態
        C 一般的価値形態
       三 貨幣形態=価格
     第二章 貨 幣
       一 価値尺度としての貨幣
       二 流通手段としての貨幣
        A 商品の売買
        B 貨幣の流通
        C 鋳 賃
       三 貨  幣
        A 蓄蔵貨幣 
        B 支払手段としての貨幣
        C 世界貨幣
     第三章 資  本 
       一 資本の商人資本形式
       二 資本の金貨資本的形式
       三 資本の産業資本的形式

    第二篇 生 産 論
     第一章 資本の生産過程
       一 労働=生産過程
        A 労働過程
        B 生産過程における労働の二重性
        C 生産的労働の社会的規定
       二 価値形成=増殖過程
        A 価値形成過程
        B 価値増殖過程
        C 価値法則の確立
        (1)価値関係の必然的基礎
        (2)商品生産に現われる労働の二重性
        (3)商品生産の物神崇拝的性格 
       三 資本家的生産方法の発展
        A 絶対的剰余価値の生産
        B 相対的剰余価値の生産
        (1)協  業
        (2)分  業
        (3)機械的大工業
        C 労働力の価値の労働賃銀への転化
        (1)労働者と資本家との基本的関係の確立
        (2)労働力なる商品の特殊性 
        (3)賃金形態
     第二章 資本の流通過程
       一 資本の循環と流通費用
        A 資本循環の三形式
        B 生産資本と流通資本
        C 流通費用
        (1)純粋の流通費用
        (2)保管費用 
        (3)運輸の費用
       二 資本の回転
        A 回転期間 
        (1)労働期間と生産期間 
        (2)固定資本と流動資本 
        (3)流通期間の変動
        B 資本の回転期間と資本の前貸
        C 可変資本の回転
       三 剰余価値の流通
        (1)単純再生産
        (2)拡張再生産
     第三章 資本の再生産過程
       一 資本の再生産と蓄積
        A 単純なる再生産過程
        B 剰余価値の資本への転化=資本の蓄積
        C 剰余価値の消費資金と蓄積資金(資本)とへの分割
       二 資本家的蓄積の現実的過程
        A 資本の構成に変化なくして行われる資本の蓄積
        B 資本の構成の変化を伴う資本の蓄積
        (1)資本の集積と集中
        (2)相対的過剰人口の形成
        (3)資本家的蓄積に伴ういわゆる産業予備軍の累積
        C 資本家的蓄積の一般的法則
       三 社会的総資本の再生産過程
        A 社会的再生産過程の一般的原則
        (1)単純再生産表式
         (a)社会的生産の一一部門への分割と両部門間の交換取引
         (b)両部門内郎の取引と奢侈品ならびに固定資本に関する問題
         (c)単純再生産の基本的条件
        (2)貨幣の機能と貨幣材料の再生産
        (3)拡張再生産表式
         (a)資本の蓄積としての貨幣の蓄積
         (b)社会的蓄積の基本的条件
         (c)蓄積の増進に伴う諸条件の変化
        B 価値法則の絶対的基礎
        C 資本と所得

    第三篇 分 配 論
     第一章 利 潤
       一 剰余価値率の利潤率への転化 
        A 費用価格と利潤
        B 剰金価値率と利潤
        C 利潤率決定の三要因
        (1)剰金価値率
        (2)資本の価値構成
         (a)生産手段の節約 
         (b)生産手段の買入価格の節約
         (c)生産手段の価格の変動
        (3)資本の回転期間
       二 一般的利潤率の形成
        A 異れる生産部門に投ぜられる資本の間の利潤率の相違
        B 商品価値の生産価格への転化
        (1)生産価格と商品価値との乖離の限度
        (2)費用価格における商品価値と生産価格との乖離
        (3)生産価格変動の原因
         (a)労働賃銀の一般的変動の生産価格に及ぼす影響
         (b)労働の生産力の増減の個々の商品の生産価格に及ぼす影響
         (c)生産価格変動の資本家社会的意義
        C 生産価格と市場価格。資本の競争
        (1)商品の個別的価値と市場価値と市場価格
        (2)個別的生産価格と市場生産価格
        (3)市場価格の変動。需要供給の関係
         (a)市揚における売手と買手との競争
         (b)需要供給均衡の意味
         (c)超過利潤の追求
       三 一般的利潤率の低落の傾向
        A 生産力の増進による超過利潤の追求
        B 一般的利潤率の傾向的低落の法則
        (1)資本の蓄積と利潤率の低下
        (2)利潤率の低落に反対に作用する諸原因
        (3)一般的利潤率の傾向的低落の法則性
        C 資本家的生産方法の内的矛盾の展開
        (1)生産の拡大と価値増殖との衝突
        (2)資本の過剰と人口の低落
        (3)資本家的生産方法発展の一般的法則
     第二章 地  代
       一 差額地代とその基本的形態としての第一形態
        A 地代に転化する超過利潤
        B 差額地代第一形態
        C 耕地の拡犬と地代の増減
       二 差額地代の第二形態
        A 差額地代第二形態の特質
        B 追加資本の生産性の地代増加に及ぼす影響
          (a)生産価格に変化のない場合
          (b)生産価格が低落する場合    
          (c)生産価格が騰貴する場合
        C 農業における資本の蓄積と地代
         (1)優良地における追加投資の促進と制限
         (2)優良地の追加投資がその生産価格を市場調節価格たらしめる場合——最劣
            等地に生ずる差額地代(その一)
         (3)最劣等地における追加投資による新たなる市場調節価格の形成——最劣等
            地に生ずる差額地代(その二)
       三 絶対地代
        A 土地の私有と絶対地代
        B 絶対地代の源泉と限度——独占地代との相違
        C 土地の商品化
     第三章 利  子
      一 貸付資本
       A 商業信用
       B 銀行信用による信用制度の確立
        (1)銀行における資金としての貨幣の貸付資本化
        (2)銀行資本の利潤
        (3)銀行券発行の集中
       C 貸付資本と産業資本
        (1)利子率と利潤率
        (2)恐慌の必然性
        (3)利潤率均等化の媒介物としての貸付資本
      二 商業資本と商業利潤
       A 流通費用の資本化
       B 商業利潤 
       C 商業資本の倒錯性
      三 それ自身に利子を生むものとしての資本
       A 利潤の利子と企茶利潤への分割——株式会社制度
       B 資本の商品化
        (1)株式資本
        (2)土地価格
        (3)資本主義社会の物神崇拝的性格
       C いわゆる国民所得
      四 資本主義社会の階級性
     あとがき
      解  説                   鈴木鶏一郎

    返信削除

  27. 宇野弘蔵著作集第一巻 岩波1973年版
    (1950,1952年に元版は刊行。いわゆる旧版)


         目 次
    経済原論
     序
    序 論
     一 経済学の目標
     二 経済学の方法
     三 経済原論と経済学の他の研究部門との関係
     四 経済原論の篇別

    第一篇 流通論
     第一章 商 品
      一 商品の二要囚——価値と使用価値
      二 交換価値=価値形態
       A 簡単なる価値形態
       B 拡大されたる価値形態
       C 一般的価値形態
      三 貨幣形態=価格
     第二章 貨 幣
      一 価値尺度としての貨幣
      二 流通手段としての貨幣
       A 商品の売買
       B 貨幣の流通
       C 鋳 賃
      三 貨  幣
       A 蓄蔵貨幣 
       B 支払手段としての貨幣
       C 世界貨幣
     第三章 資  本 
      一 資本の商人資本形式
      二 資本の金貨資本的形式
      三 資本の産業資本的形式

    第二篇 生 産 論
     第一章 資本の生産過程
      一 労働=生産過程
       A 労働過程
       B 生産過程における労働の二重性
       C 生産的労働の社会的規定
      二 価値形成=増殖過程
       A 価値形成過程
       B 価値増殖過程
       C 価値法則の確立
       (1)価値関係の必然的基礎
       (2)商品生産に現われる労働の二重性
       (3)商品生産の物神崇拝的性格 
      三 資本家的生産方法の発展
       A 絶対的剰余価値の生産
       B 相対的剰余価値の生産
       (1)協  業
       (2)分  業
       (3)機械的大工業
       C 労働力の価値の労働賃銀への転化
       (1)労働者と資本家との基本的関係の確立
       (2)労働力なる商品の特殊性 
       (3)賃金形態
     第二章 資本の流通過程
      一 資本の循環と流通費用
       A 資本循環の三形式
       B 生産資本と流通資本
       C 流通費用
       (1)純粋の流通費用
       (2)保管費用 
       (3)運輸の費用
      二 資本の回転
       A 回転期間 
       (1)労働期間と生産期間 
       (2)固定資本と流動資本 
       (3)流通期間の変動
       B 資本の回転期間と資本の前貸
       C 可変資本の回転
      三 剰余価値の流通
       (1)単純再生産
       (2)拡張再生産
     第三章 資本の再生産過程
      一 資本の再生産と蓄積
       A 単純なる再生産過程
       B 剰余価値の資本への転化=資本の蓄積
       C 剰余価値の消費資金と蓄積資金(資本)とへの分割
      二 資本家的蓄積の現実的過程
       A 資本の構成に変化なくして行われる資本の蓄積
       B 資本の構成の変化を伴う資本の蓄積
       (1)資本の集積と集中
       (2)相対的過剰人口の形成
       (3)資本家的蓄積に伴ういわゆる産業予備軍の累積
       C 資本家的蓄積の一般的法則
      三 社会的総資本の再生産過程
       A 社会的再生産過程の一般的原則
       (1)単純再生産表式
        (a)社会的生産の一一部門への分割と両部門間の交換取引
        (b)両部門内郎の取引と奢侈品ならびに固定資本に関する問題
        (c)単純再生産の基本的条件
       (2)貨幣の機能と貨幣材料の再生産
       (3)拡張再生産表式
        (a)資本の蓄積としての貨幣の蓄積
        (b)社会的蓄積の基本的条件
        (c)蓄積の増進に伴う諸条件の変化
       B 価値法則の絶対的基礎
       C 資本と所得

    第三篇 分 配 論
     第一章 利 潤
      一 剰余価値率の利潤率への転化 
       A 費用価格と利潤
       B 剰金価値率と利潤
       C 利潤率決定の三要因
       (1)剰金価値率
       (2)資本の価値構成
        (a)生産手段の節約 
        (b)生産手段の買入価格の節約
        (c)生産手段の価格の変動
       (3)資本の回転期間
      二 一般的利潤率の形成
       A 異れる生産部門に投ぜられる資本の間の利潤率の相違
       B 商品価値の生産価格への転化
       (1)生産価格と商品価値との乖離の限度
       (2)費用価格における商品価値と生産価格との乖離
       (3)生産価格変動の原因
        (a)労働賃銀の一般的変動の生産価格に及ぼす影響
        (b)労働の生産力の増減の個々の商品の生産価格に及ぼす影響
        (c)生産価格変動の資本家社会的意義
       C 生産価格と市場価格。資本の競争
       (1)商品の個別的価値と市場価値と市場価格
       (2)個別的生産価格と市場生産価格
       (3)市場価格の変動。需要供給の関係
        (a)市揚における売手と買手との競争
        (b)需要供給均衡の意味
        (c)超過利潤の追求
      三 一般的利潤率の低落の傾向
       A 生産力の増進による超過利潤の追求
       B 一般的利潤率の傾向的低落の法則
       (1)資本の蓄積と利潤率の低下
       (2)利潤率の低落に反対に作用する諸原因
       (3)一般的利潤率の傾向的低落の法則性
       C 資本家的生産方法の内的矛盾の展開
       (1)生産の拡大と価値増殖との衝突
       (2)資本の過剰と人口の低落
       (3)資本家的生産方法発展の一般的法則
     第二章 地  代
      一 差額地代とその基本的形態としての第一形態
       A 地代に転化する超過利潤
       B 差額地代第一形態
       C 耕地の拡犬と地代の増減
      二 差額地代の第二形態
       A 差額地代第二形態の特質
       B 追加資本の生産性の地代増加に及ぼす影響
         (a)生産価格に変化のない場合
         (b)生産価格が低落する場合    
         (c)生産価格が騰貴する場合
       C 農業における資本の蓄積と地代
        (1)優良地における追加投資の促進と制限
        (2)優良地の追加投資がその生産価格を市場調節価格たらしめる場合——最劣
           等地に生ずる差額地代(その一)
        (3)最劣等地における追加投資による新たなる市場調節価格の形成——最劣等
           地に生ずる差額地代(その二)
      三 絶対地代
       A 土地の私有と絶対地代
       B 絶対地代の源泉と限度——独占地代との相違
       C 土地の商品化
     第三章 利  子
      一 貸付資本
       A 商業信用
       B 銀行信用による信用制度の確立
        (1)銀行における資金としての貨幣の貸付資本化
        (2)銀行資本の利潤
        (3)銀行券発行の集中
       C 貸付資本と産業資本
        (1)利子率と利潤率
        (2)恐慌の必然性
        (3)利潤率均等化の媒介物としての貸付資本
      二 商業資本と商業利潤
       A 流通費用の資本化
       B 商業利潤 
       C 商業資本の倒錯性
      三 それ自身に利子を生むものとしての資本
       A 利潤の利子と企茶利潤への分割——株式会社制度
       B 資本の商品化
        (1)株式資本
        (2)土地価格
        (3)資本主義社会の物神崇拝的性格
       C いわゆる国民所得
      四 資本主義社会の階級性
    あとがき
     解  説                   鈴木鶏一郎
     

    返信削除
  28.   二 交換価値=価値形態
       A 簡単なる価値形態
       B 拡大されたる価値形態
       C 一般的価値形態
      三 貨幣形態=価格


    この篇別は見事

    返信削除
  29. 経済原論 - 経済原論 - 小幡研究室 - 東京大学
    2013年7月3日 ... 宇野弘蔵『経済原論』岩波書店1950年に上巻、52年に下巻が刊行された。1977年に一 つにまとめられて再刊されている。旧原論とよぶこともある。さらに、1962年に岩波全書 版で刊行されたものがある。これは別の著作で、短縮されている。
    georg.e.u-tokyo.ac.jp/adgen/

    返信削除


  30. ヘーゲル論理学と資本論に関しては以下の33頁で率直に語られている。

    社会科学と弁証法 (1976年)
    宇野 弘蔵 (著), 梅本 克己 (著)

    返信削除
  31. 宇野のヘーゲル論理学への関心はレーニン経由かもしれないが明言されていない

    返信削除
  32. http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Cafe/2663/shihonron/3no2.htm
    マルクスは一八四四年の『経済学・哲学草稿』で疎外Entfremudungについて大いに論じていたが、翌年の『ドイツ・イデオロギー』では影をひそめている。そこで「フォイエルバッハ=テーゼ」を転換点として、青年時代の理念主義的な自己疎外論は脱却されて、唯物史観が確立したとされていた。

    しかし、『経済学批判要綱』以来、経済学批判の諸論稿にも〈疎外Entfremudung〉概念は使用されている。そこでマルクスの思想に前後期の断絶があったかどうかが論争になっている。まず論じられなければならないのは『経・哲』段階での疎外論が理念主義的なヒューマニズムの自己疎外論であったかどうかである。そして後期の経済学批判の諸論稿での疎外概念の具体的な吟味である。『経・哲』での疎外論の特徴づけは本書では検討することはできない。本書ではそのような論争を念頭に置きつつ、具体的に『資本論』の蓄積論における〈疎外〉概念を洗い直すことを課題にする。

    返信削除
  33. 『資本論』の人間観の限界

    -マルクス物神性論批判-


    やすいゆたか著


    本著は『人間観の転換―マルクス物神性論批判―』(青弓社1986年刊)を改題して、掲載したものです。

     

    返信削除
  34. 物象化 wiki

    廣松渉の物象化論[編集]

    廣松渉は、ルカーチとは異なり、マルクスとエンゲルスの思想は疎外論から物象化論へと発展した、と主張した。とりわけ『ドイツ・イデオロギー』を転換点として強調した。疎外論が大きな影響を持っていた1960年代に現れた廣松の主張は大きなインパクトを与え、以後日本では疎外論と物象化論を別物と考える立場が支配的となった。
    廣松によれば、マルクスは『経済学・哲学草稿』において、実体であるとともに主体である絶対精神の自己外化と自己回復の過程として歴史をみるヘーゲル的な疎外論を使い、労働を実体=主体と設定してその疎外として私有財産を説明しようとした。しかし労働の疎外そのものがどのようにして発生するのかを説明できなくなって破綻した。それに対して『ドイツ・イデオロギー』は、分業に基づく社会関係を歴史の基軸とみる視点により、ヘーゲル的な疎外論から脱却した。この転換は実体主義から関係主義への世界観の転換であり、近代思想の地平の超克であったという。
    廣松は以上のようにマルクスの思想を解釈した上でその外延を大胆に拡張し[9]、哲学的な物象化論の体系を作り上げた。以下は単に外面的な拡がりのみを記す。
    物=関係の物象化。関係主義の立場から、人々に物在の相で映現しているその「物」は、諸関係の結節を物象化的錯認したものであると捉え返す。
    社会的・文化的形象の物象化。人々の営為が、規範を生み出し、因って以て社会的権力・国家を形成し、また、文化的諸価値を形成する、などを役割行動的協働連関におけるそれぞれの物象化として捉える。
    歴史における物象化。歴史の法則性・構造変動を役割行動的編成体の通時的動態の物象化として捉える。
    廣松は諸科学の最新成果を渉猟しつつ論じているが、「物象化論」は、諸学がとかく共時的編成を志向することに対する内在的批判でもある。 1.は、ヘーゲル論理学における反照規定・物論から始まり、相対性理論・量子力学をも射程に置いたもので、西洋哲学の実体主義批判である。2.は、デュルケム、理解社会学に始まる社会学の諸成果を、『資本論』に於ける価値論を導きの糸に再構成をはかっている。3.は、狭義の歴史法則問題だけではなく、1.2.を踏まえて実践的課題を解く方図として志向された。
    宇野弘蔵の物神性論批判[編集]

    宇野弘蔵は『資本論』が商品論において価値の実体が労働であることを指摘している点を批判した。商品論の中心的課題は商品の価値が他の商品の使用価値で表現されるという単純な価値形態が貨幣形態へと発展する論理を示すことであり、価値実体論があると商品の価値が他の商品の使用価値で表現される必要性が不明確になってしまう、という理由による。商品論では生産過程が捨象されているのだから、そこで価値実体が労働であることを指摘すれば資本の下での商品の生産ではなく独立した個々人の生産を想定することになる、とも指摘した。
    この観点からは、『資本論』が商品論の最後に置いている物神性論も有害無益となる。そこで登場する労働とは資本主義的生産関係の下での労働ではなくて私的労働一般にすぎないからである。当然、労働と労働の関係が商品と商品の関係として現れる、という物象化論が入り込む余地もなくなる。宇野理論で取り上げられるのは貨幣の物神性と資本の物神性だけである。

    返信削除


  35. ヘーゲル論理学と資本論に関しては以下の33頁で率直に語られている。

    社会科学と弁証法 (1976年)
    宇野 弘蔵 (著), 梅本 克己 (著)

    108頁にレーニンへの不満が書かれている

    資本論、原理論

    帝国主義論、段階論


    という枠は同時に戦前に出来たのだろう

    返信削除
  36. レーニンは自然科学から階級闘争に跳んでしまう

    返信削除
  37. http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/exhibition/unobunko/genriron.html
    50. ヘーゲル著 松村一人訳 『小論理学』 北隆館,1947 目次に『経済原論』の構想が書き込んである


    本文に書き込みはないのか?

    返信削除
  38. 松村一人訳のヘーゲル『小論理学』目次に宇野が書き込んだメモのファクシミリ版が『『資本論』と私』(2008年、お茶の水書房)に載っている。

    106頁で原理は繰り返すとされる
    佐藤優の要約通りに

    ただし柄谷は段階論に反復を見た

    返信削除
  39. 宇野の読んだ小論理学は筑波大学にある

    返信削除
  40. 109頁

    17,8世紀、商人資本のときに原始的蓄積

    返信削除
  41. 段階論はタイプが重視される
    ウェーバーはそれを原理の代わりに使ってしまう

    返信削除

  42. 『『資本論』と私』(2008年、お茶の水書房)

    191頁

    恐慌の原理論的三要因
    労働力商品
    固定資本
    金融関係

    返信削除
  43. >>141
    宇野弘蔵の『経済原論』はヘーゲル小論理学に対応する。
    松村一人訳のヘーゲル『小論理学』目次に宇野が書き込んだメモのファクシミリ版が
    『『資本論』と私』(2008年、お茶の水書房)に載っている…
    以下、図解すると、
                   /\
                  /  \
                 / 利子 \
                /______\
               /\ <分配論>/\
              /  \    /__\
             / 利潤 \  / 地代 \
            /______\/______\
           /\              /\
          /  \    宇野弘蔵    資本の\
         / 資本 \  『経済原論』  /再生産過程
        /______\        /______\
       /\<流通論> /\      /\ <生産論>/\
      /  \    /  \    /  \    /  \
     / 商品 \  / 貨幣 \  /資本の \  /資本の \
    /______\/______\/_生産過程_\/_流通過程_\






















    457 456 2/7(金)21:51 P↓
    AA縮小
     ヘーゲルの場合、
                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)
                /______\  ヘーゲル『エンチクロペディ』
               /\ <概念論>/\
              /推論\    /__\
             / 主観的\  / 客観 \
            /概念__判断\/______\
           /\              /\
          /  \            /  \
         /限度  \  『論理学』   /現実性 \
        /______\        /______\
       /\ <有論> /\      /\ <本質論>/\
      /  \    /  \    /  \    /  \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\  / 現象 \
    /______\/______\/______\/______\

    図の妥当性は別にして、
    ヘーゲルの弁証法をこうしたトリアーデ以外のものとして理解することは出来ないだろう。
    マルクスの資本論の場合、経哲草稿とは異なり、ヘーゲルのカント譲りのカテゴリー
    論の比重が弁証法より大きい。
    結果的にマルクスの思考法はカントのカテゴリー論(四分割)に近くなる。
    ヘーゲル経由のカテゴリー論なので、カントとは違い、量よりも質が先に来る(もしくは質
    と量は二重になる)。

    返信削除
  44. 332 1/31(金)16:46 P↓
    熊野純彦(東京大学教授・哲学者) 「いま、なぜマルクスなのか?」
    http://youtu.be/I98CKVNmeGw
    50分以降の宇野経済学吟味はやはり広末渉に近い

    返信削除
  45. ヘーゲル的トリアーデだと夾雑物がなくなり、資本論にそれを当てはめるとその歴史性がなくなる
    そうした>>332における廣松渉譲りの宇野批判は正しい
    ただ宇野の段階論は今日的だし(ソニーのような企業で金融が支配的になるのは段階論的事例だ)、
    その恐慌論も再生産表式に対応させるなら、具体的で有意義だろう

    返信削除
  46. http://www.ntticc.or.jp/Online/Internet/index_j.html
    [第二部]トークセッション テーマ「テーマ都市(パーク)——延安観光開発」
    日時:2014年2月8日(土)午後3時30分より
    出演:磯崎新
    ゲスト:柄谷行人,福嶋亮大
    会場:ICC 4階 特設会場
    定員:150名(当日先着順)
    入場料:無料(展示をご覧になるには入場料が必要です)
    インターネット中継
    イヴェントの模様は,RealPlayer,Ustream にてインターネット中継されます.

    返信削除

  47. 宇野弘蔵は自身の『経済原論』をヘーゲル小論理学に対応させて章立てした。
    松村一人訳のヘーゲル『小論理学』目次に宇野が書き込んだメモのファクシミリ版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に載っている。

    以下、多少恣意的に図解すると、
                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)
                /_☆利子__\  ヘーゲル『エンチクロペディ』
               /\<概念論> /\       &
              /推論\☆分配論/__\ ☆宇野弘蔵『経済原論』
             / 主観的\  / 客観 \(「資本論」と私』冒頭参照)
            /概念__判断\/______\
           /\ ☆利潤      ☆地代 /\
          /  \            /  \
         /限度  \  『論理学』   /現実性 \
        /_☆資本__\☆『経済原論』 /☆資本の再生産過程
       /\ <有論> /\      /\  <本質論>/\
      /  \☆流通論/  \    /  \☆ 生産論/  \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_☆商品__\/_☆貨幣__\☆資本の生産過程 /☆資本の流通過程

    宇野はマルクスの流通論と生産論の位置を逆にしている。
    さらに最終部分、ヘーゲルの弁証法を含む理念に「利子」を対応させている。

    返信削除

  48. 宇野弘蔵は自身の『経済原論』をヘーゲル小論理学に対応させて章立てした。
    松村一人訳のヘーゲル『小論理学』目次に宇野が書き込んだメモのファクシミリ版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に載っている。

    以下、多少恣意的に図解すると、
                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)
                /_<利子>_\  ヘーゲル『エンチクロペディ』より「小論理学」
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論\<分配論>__\ <宇野弘蔵:経済原論>
             / 主観的\  / 客観 \(「資本論」と私』冒頭参照)
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \            /  \
         /限度  \  『論理学』   /現実性 \
        /_<資本>_\ <経済原論> <資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  \<流通論>  \    /  \<生産論>  \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    宇野はマルクスの流通論と生産論の位置を逆にしている。
    さらに最終部分、ヘーゲルの弁証法を含む理念に「利子」を対応させている。

    返信削除
  49. ちなみに、
    宇野弘蔵は自身の『経済原論』をヘーゲル『小論理学』に対応させて章立てした。
    松村一人訳のヘーゲル『小論理学』目次に宇野が書き込んだメモのファクシミリ版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に載っている。

    以下、多少恣意的に図解すると、
                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)
                /_<利子>_\  ヘーゲル『エンチクロペディ』より「小論理学」
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論\<分配論>__\ <宇野弘蔵:経済原論>
             / 主観的\  / 客観 \(「資本論」と私』冒頭参照)
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \            /  \
         /限度  \  『論理学』   /現実性 \
        /_<資本>_\ <経済原論> <資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  \<流通論>  \    /  \<生産論>  \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    宇野はマルクスの流通論と生産論の位置を逆にしている。
    さらに最終部分、ヘーゲルの弁証法を含む理念に「利子」を対応させている。

    返信削除

  50. ちなみに、
    宇野弘蔵は自身の『経済原論』をヘーゲル『小論理学』に対応させて章立てした。
    松村一人訳のヘーゲル『小論理学』目次に宇野が書き込んだメモのファクシミリ版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に載っている。

    以下、多少恣意的に図解すると、
                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)
                /_<利子>_\  ヘーゲル『エンチクロペディ』より『小論理学』
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論\<分配論>__\ <宇野弘蔵『経済原論』>
             / 主観的\  / 客観 \(「資本論」と私』冒頭参照)
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \            /  \
         /限度  \  『論理学』   /現実性 \
        /_<資本>_\ <経済原論> <資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  \<流通論>  \    /  \<生産論>  \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    宇野はマルクスの流通論と生産論の位置を逆にしている。
    さらに最終部分、ヘーゲルの弁証法を含む理念に「利子」を対応させている。

    返信削除

  51. ちなみに、
    宇野弘蔵は自身の『経済原論』をヘーゲル『小論理学』に対応させて章立てした。
    松村一人訳のヘーゲル『小論理学』目次に宇野が書き込んだメモのファクシミリ版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に載っている。

    以下、多少恣意的に図解すると、
                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)
                /_<利子>_\  ヘーゲル『エンチクロペディ』より『小論理学』
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論\<分配論>__\ <宇野弘蔵『経済原論』>
             / 主観的\  / 客観 \(「資本論」と私』冒頭参照)
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \            /  \
         /限度  \  『論理学』   /現実性 \
        /_<資本>_\ <経済原論> <資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  \<流通論>  \    /  \<生産論>  \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    宇野はマルクスの流通論と生産論の位置を逆にしている。
    さらに最終部分、ヘーゲルの弁証法を含む理念に<利子>を対応させている。

    返信削除

  52. ちなみに、
    宇野弘蔵は自身の『経済原論』をヘーゲル『小論理学』に対応させて章立てした。
    松村一人訳のヘーゲル『小論理学』目次に宇野が書き込んだメモのファクシミリ版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に載っている。

    以下、多少恣意的に図解すると、
                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)
                /_<利子>_\  ヘーゲル『エンチクロペディ』より『小論理学』
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論\<分配論>__\ <宇野弘蔵『経済原論』>
             / 主観的\  / 客観 \(『「資本論」と私』冒頭参照)
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \            /  \
         /限度  \  『論理学』   /現実性 \
        /_<資本>_\ <経済原論> <資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  \<流通論>  \    /  \<生産論>  \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    宇野はマルクスの流通論と生産論の位置を逆にしている。
    さらに最終部分、ヘーゲルの弁証法を含む理念に<利子>を対応させている。

    返信削除

  53. ちなみに、
    宇野弘蔵は自身の『経済原論』をヘーゲル『小論理学』に対応させて章立てした。
    松村一人訳のヘーゲル『小論理学』目次に宇野が書き込んだメモのファクシミリ版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に載っている。

    以下、多少恣意的に図解すると、
                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)
                /_<利子>_\  ヘーゲル『エンチクロペディ』より『小論理学』
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論\<分配論>__\ <宇野弘蔵『経済原論』>
             / 主観的\  / 客観 \(『『資本論』と私』冒頭参照)
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \            /  \
         /限度  \  『論理学』   /現実性 \
        /_<資本>_\ <経済原論> <資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  \<流通論>  \    /  \<生産論>  \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    宇野はマルクスの流通論と生産論の位置を逆にしている。
    さらに最終部分、ヘーゲルの弁証法を含む理念に<利子>を対応させている。

    返信削除

  54. ちなみに、
    宇野弘蔵は自身の『経済原論』をヘーゲル『小論理学』に対応させて章立てした。
    松村一人訳のヘーゲル『小論理学』目次に宇野が書き込んだメモのファクシミリ版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に載っている。

    以下、多少恣意的に図解すると、
                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)
                /_<利子>_\  ヘーゲル『エンチクロペディ』より『小論理学』
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論\<分配論>__\ <宇野弘蔵『経済原論』>
             / 主観的\  / 客観 \(『『資本論』と私』冒頭参照)
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \            /  \
         /限度  \  『論理学』   /現実性 \
        /_<資本>_\ <経済原論> <資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  \<流通論>  \    /  \<生産論>  \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    宇野はマルクスの流通論と生産論の位置を逆にしている。
    さらに最終部分、ヘーゲルの弁証法を含む理念に<利子>を対応させている。
    宇野のこうした『資本論』理解は後に広松渉によって批判された。

    返信削除

  55. ちなみに、
    宇野弘蔵は自身の『経済原論』をヘーゲル『小論理学』に対応させて章立てした。
    松村一人訳のヘーゲル『小論理学』目次に宇野が書き込んだメモのファクシミリ版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に載っている。

    以下、多少恣意的に図解すると(左下から反時計回りに見る)、
                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)
                /_<利子>_\  ヘーゲル『エンチクロペディ』より『小論理学』
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論\<分配論>__\ <宇野弘蔵『経済原論』>
             / 主観的\  / 客観 \(『『資本論』と私』冒頭参照)
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \            /  \
         /限度  \  『論理学』   /現実性 \
        /_<資本>_\ <経済原論> <資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  \<流通論>  \    /  \<生産論>  \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    宇野はマルクスの流通論と生産論の位置を逆にしている。
    さらに最終部分、ヘーゲルの弁証法を含む理念に<利子>を対応させている。
    宇野のこうした『資本論』理解は後に広松渉によって批判された。

    返信削除

  56. ちなみに、
    宇野弘蔵は自身の『経済原論』をヘーゲル『小論理学』に対応させて章立てした。
    松村一人訳のヘーゲル『小論理学』目次に宇野が書き込んだメモのファクシミリ版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に載っている。

    以下、多少恣意的に図解すると(左下から反時計回りに見る)、
                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)
                /_<利子>_\  ヘーゲル『エンチクロペディ』より『小論理学』
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論\<分配論>__\ <宇野弘蔵『経済原論』>
             / 主観的\  / 客観 \(『『資本論』と私』冒頭参照)
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \            /  \
         /限度  \  『論理学』   /現実性 \
        /_<資本>_\ <経済原論> <資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  \<流通論>  \    /  \<生産論>  \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    宇野はマルクスの<流通論>と<生産論>の位置を逆にしている。
    さらに最終部分、ヘーゲルの弁証法を含む理念に<利子>を対応させている。
    宇野のこうした『資本論』理解は後に広松渉によって批判された。

    返信削除

  57. ちなみに、
    宇野弘蔵は自身の『経済原論』をヘーゲル『小論理学』に対応させて章立てした。
    松村一人訳のヘーゲル『小論理学』目次に宇野が書き込んだメモのファクシミリ版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に載っている。

    以下、多少恣意的に図解すると(左下から反時計回りに見る)、
                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)
                /_<利子>_\  ヘーゲル『エンチクロペディ』より『小論理学』
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論\<分配論>__\ <宇野弘蔵『経済原論』>
             / 主観的\  / 客観 \(『『資本論』と私』冒頭参照)
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \            /  \
         /限度  \  『論理学』   /現実性 \
        /_<資本>_\ <経済原論> <資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  \<流通論>  \    /  \<生産論>  \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    宇野はマルクスの<流通論>と<生産論>の位置を逆にしている。
    さらに最終部分、ヘーゲルの弁証法を含む理念に<利子>を対応させている。
    宇野のこうした夾雑物を排除した『資本論』理解は後に広松渉によって批判された。

    返信削除

  58. ちなみに、宇野弘蔵は自身の『経済原論』をヘーゲル『小論理学』に対応させて章立てした。
    松村一人訳のヘーゲル『小論理学』目次に宇野が書き込んだメモのファクシミリ版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に載っている。
    以下、多少恣意的に図解すると(左下から反時計回りに見る)、
                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)
                /_<利子>_\  ヘーゲル『エンチクロペディ』より『小論理学』
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論\<分配論>__\ <宇野弘蔵『経済原論』>
             / 主観的\  / 客観 \(『『資本論』と私』冒頭参照)
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \            /  \
         /限度  \  『論理学』   /現実性 \
        /_<資本>_\ <経済原論> <資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  \<流通論>  \    /  \<生産論>  \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    宇野はマルクスの<流通論>と<生産論>の位置を逆にしている。
    さらに最終部分、ヘーゲルの弁証法を含む理念に<利子>を対応させている。
    宇野のこうした夾雑物を排除した『資本論』理解は後に広松渉によって批判された。

    返信削除


  59. ちなみに、宇野弘蔵は自身の『経済原論』をヘーゲル『小論理学』に対応させて章立てした。
    松村一人訳のヘーゲル『小論理学』目次に宇野が書き込んだメモのファクシミリ版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に口絵として載っている。
    以下、多少恣意的に図解すると(左下から反時計回りに見る)、
                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)
                /_<利子>_\  ヘーゲル『エンチクロペディ』より『小論理学』
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論\<分配論>__\ <宇野弘蔵『経済原論』>
             / 主観的\  / 客観 \(『『資本論』と私』冒頭参照)
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \            /  \
         /限度  \  『論理学』   /現実性 \
        /_<資本>_\ <経済原論> <資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  \<流通論>  \    /  \<生産論>  \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    宇野はマルクスの<流通論>と<生産論>の位置を逆にしている。
    さらに最終部分、ヘーゲルの弁証法を含む理念に<利子>を対応させている。
    宇野のこうした夾雑物を排除した『資本論』理解は後に広松渉によって批判された。

    返信削除

  60. ちなみに、宇野弘蔵は自身の『経済原論』をヘーゲル『小論理学』に対応させて章立てした。
    松村一人訳のヘーゲル『小論理学』目次に宇野が書き込んだメモのファクシミリ版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に口絵として載っている。
    以下、多少恣意的に図解すると(左下から反時計回りに見る)、
                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)
                /_<利子>_\  ヘーゲル『エンチクロペディ』より『小論理学』
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論\<分配論>__\ <宇野弘蔵『経済原論』>
             / 主観的\  / 客観 \(『『資本論』と私』冒頭参照)
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \            /  \
         /限度  \  『論理学』   /現実性 \
        /_<資本>_\ <経済原論> <資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  \<流通論>  \    /  \<生産論>  \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    宇野はマルクスの<流通論>と<生産論>の位置を逆にしている。
    さらに最終部分、ヘーゲルの弁証法を含む理念に<利子>を対応させている。
    宇野のこうした夾雑物を排除した『資本論』理解は後に広松渉によって批判され、佐藤優や熊野純彦らによって検証されている。

    返信削除

  61. ちなみに、宇野弘蔵は自身の『経済原論』をヘーゲル『小論理学』に対応させて章立てした。
    松村一人訳のヘーゲル『小論理学』目次に宇野が書き込んだメモのファクシミリ版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に口絵として載っている。
    以下、多少恣意的に図解すると(左下から反時計回りに見る)、
                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)
                /_<利子>_\  ヘーゲル『エンチクロペディ』より『小論理学』
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論\<分配論>__\ <宇野弘蔵『経済原論』>
             / 主観的\  / 客観 \(『『資本論』と私』冒頭参照)
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \            /  \
         /限度  \  『論理学』   /現実性 \
        /_<資本>_\ <経済原論> <資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  \<流通論>  \    /  \<生産論>  \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    宇野はマルクスの<流通論>と<生産論>の位置を逆にしている。
    さらに最終部分、ヘーゲルの弁証法を含む理念に<利子>を対応させている。
    宇野のこうした夾雑物を排除した『資本論』理解は後に広松渉によって批判され、佐藤優や
    熊野純彦によって検証されている。

    返信削除

  62. ちなみに、宇野弘蔵は自身の『経済原論』をヘーゲル『小論理学』に対応させて章立てした。
    松村一人訳のヘーゲル『小論理学』目次に宇野が書き込んだメモのファクシミリ版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に口絵として載っている。
    以下、文字ズレするかも知れないが多少恣意的に図解させてもらうと(左下から反時計回りに見る)、
                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)
                /_<利子>_\  ヘーゲル『エンチクロペディ』より『小論理学』
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論\<分配論>__\ <宇野弘蔵『経済原論』>
             / 主観的\  / 客観 \(『『資本論』と私』冒頭参照)
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \            /  \
         /限度  \  『論理学』   /現実性 \
        /_<資本>_\ <経済原論> <資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  \<流通論>  \    /  \<生産論>  \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    宇野はマルクスの<流通論>と<生産論>の位置を逆にしている。
    さらに最終部分、ヘーゲルの弁証法を含む理念に<利子>を対応させている。
    宇野のこうした夾雑物を排除した『資本論』理解は後に広松渉によって批判され、佐藤優や
    熊野純彦によって検証されている。

    返信削除


  63. ちなみに、宇野弘蔵は自身の『経済原論』をヘーゲル『小論理学』に対応させて章立てした。
    松村一人訳のヘーゲル『小論理学』目次に宇野が書き込んだメモのファクシミリ版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に口絵として載っている。
    以下、文字ズレするかも知れないが多少恣意的に図解させてもらうと(左下から反時計回りに見る)、
                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)
                /_<利子>_\  ヘーゲル『エンチクロペディ』より『小論理学』
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論\<分配論>__\ <宇野弘蔵『経済原論』>
             / 主観的\  / 客観 \(『『資本論』と私』冒頭参照)
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \            /  \
         /限度  \  『論理学』   /現実性 \
        /_<資本>_\ <経済原論> <資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  \<流通論>  \    /  \<生産論>  \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    宇野はマルクスの<流通論>と<生産論>の位置を逆にしている。
    さらに「概念論」最終部分、ヘーゲルの弁証法を含む理念に<利子>を対応させている。
    宇野のこうした夾雑物を排除した『資本論』理解は後に広松渉によって批判され、佐藤優や

    返信削除

  64. ちなみに、宇野弘蔵は自身の『経済原論』をヘーゲル『小論理学』に対応させて章立てした。
    松村一人訳のヘーゲル『小論理学』目次に宇野が書き込んだメモのファクシミリ版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に口絵として載っている。
    以下、文字ズレするかも知れないが多少恣意的に図解させてもらうと(左下から反時計回りに見る)、
                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)
                /_<利子>_\  ヘーゲル『エンチクロペディ』より『小論理学』
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論\<分配論>__\ <宇野弘蔵『経済原論』>
             / 主観的\  / 客観 \(『『資本論』と私』冒頭参照)
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \            /  \
         /限度  \  『論理学』   /現実性 \
        /_<資本>_\ <経済原論> <資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  \<流通論>  \    /  \<生産論>  \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    宇野はマルクスの<流通論>と<生産論>の位置を逆にしている。
    さらに最終部分、ヘーゲルの弁証法を含む理念に<利子>を対応させている。
    宇野のこうした夾雑物を排除した『資本論』理解は論同化稚拙の放棄とも受け取られ、
    後に広松渉によって批判され、佐藤優や熊野純彦によって検証されている。

    返信削除


  65. ちなみに、宇野弘蔵は自身の『経済原論』をヘーゲル『小論理学』に対応させて章立てした。
    松村一人訳のヘーゲル『小論理学』目次に宇野が書き込んだメモのファクシミリ版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に口絵として載っている。
    以下、文字ズレするかも知れないが多少恣意的に図解させてもらうと(左下から反時計回りに見る)、
                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)
                /_<利子>_\  ヘーゲル『エンチクロペディ』より『小論理学』
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論\<分配論>__\ <宇野弘蔵『経済原論』>
             / 主観的\  / 客観 \(『『資本論』と私』冒頭参照)
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \            /  \
         /限度  \  『論理学』   /現実性 \
        /_<資本>_\ <経済原論> <資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  \<流通論>  \    /  \<生産論>  \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    宇野はマルクスの<流通論>と<生産論>の位置を逆にしている。
    さらに最終部分、ヘーゲルの弁証法を含む理念に<利子>を対応させている。
    宇野のこうした夾雑物を排除した『資本論』理解は労働価値説の放棄とも受け取られ、
    後に広松渉によって批判され、佐藤優や熊野純彦によって再検証されている。

    返信削除
  66. ヘーゲルに議論が集中しているので、補助線として以下、参考までに、、、、
    宇野弘蔵は自身の『経済原論』をヘーゲル『小論理学』に対応させて章立てした。
    松村一人訳のヘーゲル『小論理学』目次に宇野が書き込んだメモのファクシミリ版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に口絵として載っている。

    以下、文字ズレするかも知れないが多少恣意的に図解させてもらうと(左下から反時計回りに見る)、
                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)
                /_<利子>_\  ヘーゲル『エンチクロペディ』より『小論理学』
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論\<分配論>__\ <宇野弘蔵『経済原論』>
             / 主観的\  / 客観 \(『『資本論』と私』冒頭参照)
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \            /  \
         /限度  \  『論理学』   /現実性 \
        /_<資本>_\ <経済原論> <資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  \<流通論>  \    /  \<生産論>  \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    宇野はマルクスの<流通論>と<生産論>の位置を逆にしている。
    さらに最終部分、ヘーゲルの弁証法を含む理念に<利子>を対応させている。
    宇野のこうした夾雑物を排除した『資本論』理解は労働価値説の放棄とも受け取られ、
    後に広松渉によって批判され、佐藤優や熊野純彦によって再検証されている。

    返信削除

  67. ヘーゲルに議論が集中しているので、補助線として以下、参考までに、、、、
    宇野弘蔵は自身の『経済原論』(1950-2)をヘーゲル『小論理学』に対応させて章立てした。
    松村一人訳のヘーゲル『小論理学』目次に宇野が書き込んだメモのファクシミリ版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に口絵として載っている。

    以下、文字ズレするかも知れないが多少恣意的に図解させてもらうと(左下から反時計回りに見る)、
                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)
                /_<利子>_\  ヘーゲル『エンチクロペディ』より『小論理学』
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論\<分配論>__\ <宇野弘蔵『経済原論』>
             / 主観的\  / 客観 \(『『資本論』と私』冒頭参照)
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \            /  \
         /限度  \  『論理学』   /現実性 \
        /_<資本>_\ <経済原論> <資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  \<流通論>  \    /  \<生産論>  \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    宇野はマルクスの<流通論>と<生産論>の位置を逆にしている。
    さらに最終部分、ヘーゲルの弁証法を含む理念に<利子>を対応させている。
    宇野のこうした夾雑物を排除した『資本論』理解は労働価値説の放棄とも受け取られ、
    後に広松渉によって批判され、佐藤優や熊野純彦によって再検証されている。

    返信削除

  68. ヘーゲルに議論が集中しているので、補助線として以下、参考までに、、、、
    宇野弘蔵は自身の『経済原論』(1950-2)をヘーゲル『小論理学』に対応させて章立てした。
    松村一人訳のヘーゲル『小論理学』目次に対照させて宇野が書き込んだメモの写真版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に口絵として載っている。

    以下、文字ズレするかも知れないが多少恣意的に図解させてもらうと(左下から反時計回りに見る)、
                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)
                /_<利子>_\  ヘーゲル『エンチクロペディ』より『小論理学』
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論\<分配論>__\ <宇野弘蔵『経済原論』>
             / 主観的\  / 客観 \(『『資本論』と私』冒頭参照)
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \            /  \
         /限度  \  『論理学』   /現実性 \
        /_<資本>_\ <経済原論> <資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  \<流通論>  \    /  \<生産論>  \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    宇野はマルクスの<流通論>と<生産論>の位置を逆にしている。
    さらに最終部分、ヘーゲルの弁証法を含む理念に<利子>を対応させている。
    宇野のこうした夾雑物を排除した『資本論』理解は労働価値説の放棄とも受け取られ、
    後に広松渉によって批判され、佐藤優や熊野純彦によって再検証されている。

    返信削除

  69. ヘーゲルに議論が集中しているので、補助線として以下、参考までに、、、、
    宇野弘蔵は自身の『経済原論』(1950-2)をヘーゲル『小論理学』に対応させて章立てした。
    松村一人訳のヘーゲル『小論理学』目次に対照させて宇野が書き込んだメモの写真版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に口絵として載っている。

    以下、文字ズレするかも知れないが多少恣意的に図解させてもらうと(左下から反時計回りに見る)、
                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)
                /_<利子>_\  ヘーゲル『エンチクロペディ』より『小論理学』
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論\<分配論>__\ <宇野弘蔵『経済原論』>
             / 主観的\  / 客観 \(『『資本論』と私』冒頭参照)
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \            /  \
         /限度  \  『論理学』   /現実性 \
        /_<資本>_\ <経済原論> <資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  \<流通論>  \    /  \<生産論>  \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    宇野はマルクスの<流通論>と<生産論>の位置を逆にしている。
    さらに「概念論」最終部分、ヘーゲルの弁証法を含む理念に<利子>を対応させている。
    宇野のこうした夾雑物を排除した『資本論』理解は労働価値説の放棄とも受け取られ、
    後に廣松渉によって批判され、佐藤優や熊野純彦によって再検証されている。

    返信削除

  70. ヘーゲルに議論が集中しているので、補助線として以下、参考までに、、、、
    宇野弘蔵は自身の『経済原論』(1950-2)をヘーゲル『小論理学』に対応させて章立てした。
    松村一人訳のヘーゲル『小論理学』目次に対照させて宇野が書き込んだメモの写真版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に口絵として載っている。

    以下、文字ズレするかも知れないが多少恣意的に図解させてもらうと(左下から反時計回りに見る)、
                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)
                /_<利子>_\  ヘーゲル『エンチクロペディ』より『小論理学』
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論\<分配論>__\ <宇野弘蔵『経済原論』>
             / 主観的\  / 客観 \(『『資本論』と私』冒頭参照)
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \            /  \
         /限度  \  『論理学』   /現実性 \
        /_<資本>_\ <経済原論> <資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  \<流通論>  \    /  \<生産論>  \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    宇野はマルクスの<流通論>と<生産論>の位置を逆にしている。
    さらに「概念論」最終部分、ヘーゲルの弁証法を含む理念に<利子>を対応させている。
    宇野のこうした夾雑物を排除した『資本論』理解は労働価値説の軽視とも受け取られ、
    後に廣松渉によって批判され、佐藤優や熊野純彦によって再検証されている。

    返信削除


  71. ヘーゲルに議論が集中しているので、補助線として以下、参考までに、、、、
    宇野弘蔵は自身の『経済原論』(1950-2)をヘーゲル『小論理学』に対応させて章立てした。
    松村一人訳のヘーゲル『小論理学』目次に対照させて宇野が書き込んだメモの写真版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に口絵として載っている。

    以下、文字ズレするかも知れないが多少恣意的に図解させてもらうと(左下から反時計回りに見る)、
                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)
                /_<利子>_\  ヘーゲル『エンチクロペディ』より『小論理学』
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論\<分配論>__\ <<宇野弘蔵『経済原論』>>
             / 主観的\  / 客観 \(『『資本論』と私』冒頭参照)
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \            /  \
         /限度  \  『論理学』   /現実性 \
        /_<資本>_\<<経済原論>><資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  \<流通論>  \    /  \<生産論>  \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    宇野はマルクスの<流通論>と<生産論>の位置を逆にしている。
    さらに「概念論」最終部分、ヘーゲルの弁証法を含む理念に<利子>を対応させている。
    宇野のこうした夾雑物を排除した『資本論』理解は労働価値説の軽視とも受け取られ、
    後に廣松渉によって批判され、佐藤優や熊野純彦によって再検証されている。

    返信削除


  72. ヘーゲルに議論が集中しているので、補助線として以下、参考までに、、、、
    宇野弘蔵は自身の『経済原論』(1950-2)をヘーゲル『小論理学』に対応させて章立てした。
    松村一人訳のヘーゲル『小論理学』目次に対照させて宇野が書き込んだメモの写真版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に口絵として載っている。

    以下、文字ズレするかも知れないが多少恣意的に図解させてもらうと(左下から反時計回りに見る)、
                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)
                /_<利子>_\  ヘーゲル『エンチクロペディ』より『小論理学』
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論<<分配論>>_\ <<<宇野弘蔵『経済原論』>>>
             / 主観的\  / 客観 \(『『資本論』と私』冒頭参照)
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \            /  \
         /限度  \  『論理学』   /現実性 \
        /_<資本>_<<<経済原論>>><資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  <<流通論>> \    /  <<生産論>> \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    宇野はマルクスの<流通論>と<生産論>の位置を逆にしている。
    さらに「概念論」最終部分、ヘーゲルの弁証法を含む理念に<利子>を対応させている。
    宇野のこうした夾雑物を排除した『資本論』理解は労働価値説の軽視とも受け取られ、
    後に廣松渉によって批判され、佐藤優や熊野純彦によって再検証されている。

    返信削除

  73. ヘーゲルに議論が集中しているので、補助線として以下、参考までに、、、、
    宇野弘蔵は自身の『経済原論』(1950-2)をヘーゲル『小論理学』に対応させて章立てした。
    松村一人訳のヘーゲル『小論理学』目次に対照させて宇野が書き込んだメモの写真版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に口絵として載っている。

    以下、文字ズレするかも知れないが多少恣意的に図解させてもらうと(左下から反時計回りに見る)、
                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)
                /_<利子>_\  ヘーゲル『エンチクロペディ』より『小論理学』
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論<<分配論>>_\ <<<宇野弘蔵『経済原論』>>>
             / 主観的\  / 客観 \(『『資本論』と私』冒頭参照)
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \            /  \
         /限度  \  『論理学』   /現実性 \
        /_<資本>_<<<経済原論>>><資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  <<流通論>> \    /  <<生産論>> \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    宇野はマルクスの<<流通論>>と<<生産論>>の位置を逆にしている。
    さらに「概念論」最終部分、ヘーゲルの弁証法を含む理念に<利子>を対応させている。
    宇野のこうした夾雑物を排除した『資本論』理解は労働価値説の軽視とも受け取られ、
    後に廣松渉によって批判され、佐藤優や熊野純彦によって再検証されている。

    返信削除


  74. ヘーゲルに議論が集中しているので、補助線として以下、参考までに、、、、
    宇野弘蔵は自身の『経済原論』(1950-2)をヘーゲル『小論理学』に対応させて章立てした。
    松村一人訳のヘーゲル『小論理学』目次に対照させて宇野が書き込んだメモの写真版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に口絵として紹介されている。

    以下、文字ズレするかも知れないが多少恣意的に図解させてもらうと(左下から反時計回りに見る)、
                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)
                /_<利子>_\  ヘーゲル『エンチクロペディ』より『小論理学』
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論<<分配論>>_\ <<<宇野弘蔵『経済原論』>>>
             / 主観的\  / 客観 \(『『資本論』と私』冒頭参照)
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \            /  \
         /限度  \  『論理学』   /現実性 \
        /_<資本>_<<<経済原論>>><資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  <<流通論>> \    /  <<生産論>> \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    宇野はマルクスの<<流通論>>と<<生産論>>の位置を逆にしている。
    さらに「概念論」最終部分、ヘーゲルの弁証法を含む理念に<利子>を対応させている。
    宇野のこうした夾雑物を排除した『資本論』理解は労働価値説の軽視とも受け取られ、
    後に廣松渉によって批判され、佐藤優や熊野純彦によって再検証されている。

    返信削除

  75. ヘーゲルに議論が集中しているので、補助線として以下、参考までに、、、、
    宇野弘蔵は自身の『経済原論』(1950-2)をヘーゲル『小論理学』に対応させて章立てした。
    ヘーゲル『小論理学』(松村一人訳)目次に対照させて宇野が書き込んだメモの写真版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に口絵として紹介されている。

    以下、文字ズレするかも知れないが多少恣意的に図解させてもらうと(左下から反時計回りに見る)、
                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)
                /_<利子>_\  ヘーゲル『エンチクロペディ』より『小論理学』
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論<<分配論>>_\ <<<宇野弘蔵『経済原論』>>>
             / 主観的\  / 客観 \(『『資本論』と私』冒頭参照)
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \            /  \
         /限度  \  『論理学』   /現実性 \
        /_<資本>_<<<経済原論>>><資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  <<流通論>> \    /  <<生産論>> \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    宇野はマルクスの<<流通論>>と<<生産論>>の位置を逆にしている。
    さらに「概念論」最終部分、ヘーゲルの弁証法を含む理念に<利子>を対応させている。
    宇野のこうした夾雑物を排除した『資本論』理解は労働価値説の軽視とも受け取られ、
    後に廣松渉によって批判され、佐藤優や熊野純彦によって再検証されている。

    返信削除


  76. ヘーゲルに議論が集中しているので、補助線として以下、参考までに、、、、
    宇野弘蔵は自身の『経済原論』(1950-2)をヘーゲル『小論理学』に対応させて章立てした。
    ヘーゲル『小論理学』(松村一人訳)目次に対照させて宇野が書き込んだメモの写真版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に口絵として紹介されている。

    以下、文字ズレするかも知れないが多少恣意的に図解させてもらうと(左下から反時計回りに見る)、
                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)
                /_<利子>_\  ヘーゲル『エンチクロペディ』より『小論理学』
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論<<分配論>>_\ <<<宇野弘蔵『経済原論』>>>
             / 主観的\  / 客観 \(『『資本論』と私』冒頭参照)
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \   『論理学』    /  \
         /限度  \<<<経済原論>>>/現実性 \
        /_<資本>_\        /<資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  <<流通論>> \    /  <<生産論>> \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    宇野はマルクスの<<流通論>>と<<生産論>>の位置を逆にしている。
    さらに「概念論」最終部分、ヘーゲルの弁証法を含む理念に<利子>を対応させている。
    宇野のこうした夾雑物を排除した『資本論』理解は労働価値説の軽視とも受け取られ、
    後に廣松渉によって批判され、佐藤優や熊野純彦によって再検証されている。

    返信削除


  77. ヘーゲルに議論が集中しているので、補助線として以下、参考までに、、、、
    宇野弘蔵は自身の『経済原論』(1950-2)をヘーゲル『小論理学』に対応させて章立てした。
    ヘーゲル『小論理学』(松村一人訳)目次に対照させて宇野が書き込んだメモの写真版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に口絵として紹介されている。

    以下、文字ズレするかも知れないが多少恣意的に図解させてもらうと(左下から反時計回りに見る)、
                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)    ヘーゲル『エンチクロペディ』より、
                /_<利子>_\      『小論理学』
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論<<分配論>>_\ <<<宇野弘蔵『経済原論』>>>
             / 主観的\  / 客観 \
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \   『論理学』    /  \
         /限度  \<<<経済原論>>>/現実性 \
        /_<資本>_\        /<資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  <<流通論>> \    /  <<生産論>> \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    宇野はマルクスの<<流通論>>と<<生産論>>の位置を逆にしている。
    さらに「概念論」最終部分、ヘーゲルの弁証法を含む理念に<利子>を対応させている。
    宇野のこうした夾雑物を排除した『資本論』理解は労働価値説の軽視とも受け取られ、
    後に廣松渉によって批判され、佐藤優や熊野純彦によって再検証されている。

    返信削除


  78. ヘーゲルに議論が集中しているので、補助線として以下、参考までに、、、、
    宇野弘蔵は自身の『経済原論』(1950,1952)をヘーゲル『小論理学』に対応させて章立てした。
    ヘーゲル『小論理学』(松村一人訳)目次に対照させて宇野が書き込んだメモの写真版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に口絵として紹介されている。
    http://4.bp.blogspot.com/-3aLw87pUP6M/U13r_zLYmEI/AAAAAAAAdrM/39cQih4aVU4/s1600/uno.a.jpg
    http://4.bp.blogspot.com/-NkCuVdTFt14/U13r-3CMQHI/AAAAAAAAdrE/5bhnrqeOFQs/s1600/uno_0001a.jpg
    以下、文字ズレするかも知れないが多少恣意的に図解させてもらうと(左下から反時計回りに見る)、
                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)    ヘーゲル『エンチクロペディ』より、
                /_<利子>_\      『小論理学』
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論<<分配論>>_\ <<<宇野弘蔵『経済原論』>>>
             / 主観的\  / 客観 \
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \   『論理学』    /  \
         /限度  \<<<経済原論>>>/現実性 \
        /_<資本>_\        /<資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  <<流通論>> \    /  <<生産論>> \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    注目すべき点として、宇野はマルクスの<<流通論>>と<<生産論>>の位置を逆にしている。
    さらに「概念論」最終部分、ヘーゲルの弁証法を含む理念に<利子>を対応させている。
    宇野のこうした夾雑物を排除した『資本論』理解は労働価値説の軽視とも受け取られ、
    後に廣松渉によって批判され、佐藤優や熊野純彦によって再検証されている。

    返信削除


  79. ヘーゲルに議論が集中しているので、補助線として以下、参考までに、、、、
    宇野弘蔵は自身の『経済原論』(1950,1952)をヘーゲル『小論理学』に対応させて章立てした。
    ヘーゲル『小論理学』(松村一人訳)目次に対照させて宇野が書き込んだメモの写真版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に口絵として紹介されている。
    http://4.bp.blogspot.com/-3aLw87pUP6M/U13r_zLYmEI/AAAAAAAAdrM/39cQih4aVU4/s1600/uno.a.jpg
    http://4.bp.blogspot.com/-NkCuVdTFt14/U13r-3CMQHI/AAAAAAAAdrE/5bhnrqeOFQs/s1600/uno_0001a.jpg
    以下、文字ズレするかも知れないが多少恣意的に図解させてもらうと(左下から反時計回りに見る)、

                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)    ヘーゲル『エンチクロペディ』より、
                /_<利子>_\      『小論理学』
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論<<分配論>>_\ <<<宇野弘蔵『経済原論』>>>
             / 主観的\  / 客観 \
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \   『論理学』    /  \
         /限度  \<<<経済原論>>>/現実性 \
        /_<資本>_\        /<資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  <<流通論>> \    /  <<生産論>> \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    注目すべき点として、宇野はマルクスの<<流通論>>と<<生産論>>の位置を逆にしている。
    さらに「概念論」最終部分、ヘーゲルの弁証法を含む理念に<利子>を対応させている。
    宇野のこうした夾雑物を排除した『資本論』理解は労働価値説の軽視とも受け取られ、
    後に廣松渉によって批判され、佐藤優や熊野純彦によって再検証されている。

    返信削除
  80. ヘーゲルに議論が集中しているようなので、補助線として以下、参考までに、、、、
    宇野弘蔵は自身の『経済原論』(1950,1952)をヘーゲル『小論理学』に対応させて章立てした。
    ヘーゲル『小論理学』(松村一人訳)目次に対照させて宇野が書き込んだメモの写真版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に口絵として紹介されている。
    http://4.bp.blogspot.com/-3aLw87pUP6M/U13r_zLYmEI/AAAAAAAAdrM/39cQih4aVU4/s1600/uno.a.jpg
    http://4.bp.blogspot.com/-NkCuVdTFt14/U13r-3CMQHI/AAAAAAAAdrE/5bhnrqeOFQs/s1600/uno_0001a.jpg
    以下、文字ズレするかも知れないが多少恣意的に図解させてもらうと(左下から反時計回りに見る)、

                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)    ヘーゲル『エンチクロペディ』より、
                /_<利子>_\      『小論理学』
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論<<分配論>>_\ <<<宇野弘蔵『経済原論』>>>
             / 主観的\  / 客観 \
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \   『論理学』    /  \
         /限度  \<<<経済原論>>>/現実性 \
        /_<資本>_\        /<資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  <<流通論>> \    /  <<生産論>> \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    注目すべき点として、宇野はマルクスの<<生産論>>と<<流通論>>の位置を逆にしている。
    さらに「概念論」最終部分、ヘーゲルの弁証法を含む理念に<利子>を対応させている。
    宇野のこうした夾雑物を排除した『資本論』理解は労働価値説の軽視とも受け取られ、
    後に廣松渉によって批判され、佐藤優や熊野純彦によって再検証されている。

    返信削除
  81. ヘーゲルに議論が集中しているようなので、補助線として以下、参考までに、、、、
    宇野弘蔵は自身の『経済原論』(1950,1952)をヘーゲル『小論理学』に対応させて章立てした。
    ヘーゲル『小論理学』(松村一人訳)目次に対照させて宇野が書き込んだメモの写真版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に口絵として紹介されている。
    http://4.bp.blogspot.com/-3aLw87pUP6M/U13r_zLYmEI/AAAAAAAAdrM/39cQih4aVU4/s1600/uno.a.jpg
    http://4.bp.blogspot.com/-NkCuVdTFt14/U13r-3CMQHI/AAAAAAAAdrE/5bhnrqeOFQs/s1600/uno_0001a.jpg
    以下、文字ズレするかも知れないが多少恣意的に図解させてもらうと(左下から反時計回りに見る)、

                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)    ヘーゲル『エンチクロペディ』より、
                /_<利子>_\      『小論理学』
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論<<分配論>>_\ <<<宇野弘蔵『経済原論』>>>
             / 主観的\  / 客観 \
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \   『論理学』    /  \
         /限度  \<<<経済原論>>>/現実性 \
        /_<資本>_\        /<資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  <<流通論>> \    /  <<生産論>> \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    注目すべき点として、宇野はマルクスの<<生産論>>と<<流通論>>の位置を逆にしている。
    さらに「概念論」最終部分、ヘーゲルの弁証法(認識)を含む理念に<利子>を対応させている。
    宇野のこうした夾雑物を排除した『資本論』理解は労働価値説の軽視とも受け取られ、
    後に廣松渉によって批判され、佐藤優や熊野純彦によって再検証されている。

    返信削除
  82. ヘーゲルに議論が集中しているようなので、補助線として以下、参考までに、、、、
    宇野弘蔵は自身の『経済原論』(1950,1952)をヘーゲル『小論理学』に対応させて章立てした。
    ヘーゲル『小論理学』(松村一人訳)目次に対照させて宇野が書き込んだメモの写真版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に口絵として紹介されている。
    http://4.bp.blogspot.com/-3aLw87pUP6M/U13r_zLYmEI/AAAAAAAAdrM/39cQih4aVU4/s1600/uno.a.jpg
    http://4.bp.blogspot.com/-NkCuVdTFt14/U13r-3CMQHI/AAAAAAAAdrE/5bhnrqeOFQs/s1600/uno_0001a.jpg
    以下、文字ズレするかも知れないが多少恣意的に図解させてもらうと(左下から反時計回りに見る)、

                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)    ヘーゲル『エンチクロペディ』より、
                /_<利子>_\      『小論理学』
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論<<分配論>>_\ <<<宇野弘蔵『経済原論』>>>
             / 主観的\  / 客観 \
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \   『論理学』    /  \
         /限度  \<<<経済原論>>>/現実性 \
        /_<資本>_\        <資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  <<流通論>> \    /  <<生産論>> \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    注目すべき点として、宇野はマルクスの<<生産論>>と<<流通論>>の位置を逆にしている。
    さらに「概念論」最終部分、ヘーゲルの弁証法(認識)を含む理念に<利子>を対応させている。
    宇野のこうした夾雑物を排除した『資本論』理解は労働価値説の軽視とも受け取られ、
    後に廣松渉によって批判され、佐藤優や熊野純彦によって再検証されている。

    返信削除

  83. ヘーゲルに議論が集中しているようなので、補助線として以下、参考までに、、、、
    宇野弘蔵は自身の『経済原論』(1950,1952)をヘーゲル『小論理学』に対応させて章立てした。
    ヘーゲル『小論理学』(松村一人訳)目次に対照させて宇野が書き込んだメモの写真版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に口絵として紹介されている。
    http://4.bp.blogspot.com/-3aLw87pUP6M/U13r_zLYmEI/AAAAAAAAdrM/39cQih4aVU4/s1600/uno.a.jpg
    http://4.bp.blogspot.com/-NkCuVdTFt14/U13r-3CMQHI/AAAAAAAAdrE/5bhnrqeOFQs/s1600/uno_0001a.jpg
    以下、文字ズレするかも知れないが多少恣意的に図解させてもらうと(左下から反時計回りに見る)、

                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)    ヘーゲル『エンチクロペディ』より、
                /_<利子>_\      『小論理学』
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論<<分配論>>_\ <<<宇野弘蔵『経済原論』>>>
             / 主観的\  / 客観 \
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \   『小論理学』   /  \
         /限度  \<<<経済原論>>>/現実性 \
        /_<資本>_\        <資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  <<流通論>> \    /  <<生産論>> \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    注目すべき点として、宇野はマルクスの<<生産論>>と<<流通論>>の位置を逆にしている。
    さらに「概念論」最終部分、ヘーゲルの弁証法(認識)を含む理念に<利子>を対応させている。
    宇野のこうした夾雑物を排除した『資本論』理解は労働価値説の軽視とも受け取られ、
    後に廣松渉によって批判され、佐藤優や熊野純彦によって再検証されている。

    返信削除
  84. ヘーゲルの観念論と無理な体系化とが合わさると,とんでもない荒唐無稽な論理展開
    となる。たとえば,概念論における主観から客観への移行である。概念論は〈A 主観的概念〉,
    〈B 客観〉,〈C 理念〉から構成されている。この構成自体は理念=真理は主観と客観の一致で
    あるという,きわめて正しい真理観を述べているのである。ところが『大論理学』では,未分化
    な潜在的に存在していた主観が外に現れ顕在化したものが客観だということになる。自己自身を
    完全に展開し実現していないという意味での抽象的な主観的概念が,それ自身で自己を展開して
    客観になる,というような無理な展開をするのである。
    (「ヘーゲル論理学と『資本論』の方法」平野喜一郎)

    ↑みたいな俗論的な批判をするのだったら、はなから「ヘーゲル論理学」なんぞは、
    妄想的戯言、くらいに言ったほうがいいのじゃないか、と思うのだな。
    上で「無理な展開」といっているものがなければ、じっさい「ヘーゲル論理学」は、
    じっさい意味をなさない。

    大雑把には、ヘーゲルは、コギトの本質を否定の否定とすることで、
    それを論理学的に表しうるものとした。

    といったことをハイデガーは「存在と時間」の中で述べている。

    どうやらハイデガー先生は、ヘーゲルの意図を理解して、
    「無理な展開」、どころか、そうすることによって出来た、と、
    言っているようだが、違うか?

    返信削除
  85. 廣松渉の宇野批判はコレクション4他所収

    返信削除
  86. 廣松渉の宇野批判(宇野経済学をめぐって、と編纂されている)はコレクション4他所収

    返信削除
  87.  宇野(弘蔵) …なんでも階級的だといえば
    いいので、わけはない。ぼくが警察に連れてゆかれたときに、警察署長がぼくに、先生のような大
    学の先生が、社会主義の主張をしていいんですかと聞くんだ。ぼくは自分では社会主義を主張して
    たとは思わなかったが、それは黙って、どうしていけないのだろう、と聞きかえした。そうする
    と、だって国家から俸給をもらって、大学の先生をしているでしょう。それで社会主義の研究をし
    ていいのでしょうかという。ぼくは、社会主義の研究を別にしているわけではないけれども、社会
    主義的なものと見られても仕方がないというようなことをやっていた。それはともかく、そのとき
    ぼくは、その俸給というのはどこから出たんでしょうと、署長にいった。俸給というのは、やはり
    税金でしょうねというから、税金に支払う資金はだれがつくりだすのでしょうといったら、ああそ
    うにいうふうに考えるのですかという(笑)。だから、これはなんでもないですよ。署長にもわかる。
     遠藤(湘吉) なるほど。
     宇野 階級性というだけなら、戦前の警察署長にもわかる。はあ、そういうふうに考えるのです
    かといって、はじめて感心したような顔をしていたが、国家から俸給をもらっていたら、社会主義
    の社の字もいっちゃいかんと思し込んでいるんだね。階級性といえば、たとえば国家は階級のなん
    とか機関とか、などといって国家を片付けてしまう。実際的には、それでいい場合もあるだろうが、
    学問的には少しも片付いていないことになる。マルクス主義では、政治学もまだ確実に科学とされ
    いレなレのてはないだろうか。

    「マルクス主義と現代」『経済学を語る』223-4頁より
    初出『思想』1964年12月号




    宇野(弘蔵) …なんでも階級的だといえば
    いいので、わけはない。ぼくが警察に連れてゆかれたときに、警察署長がぼくに、先生のような大
    学の先生が、社会主義の主張をしていいんですかと聞くんだ。ぼくは自分では社会主義を主張して
    たとは思わなかったが、それは黙って、どうしていけないのだろう、と聞きかえした。そうする
    と、だって国家から俸給をもらって、大学の先生をしているでしょう。それで社会主義の研究をし
    ていいのでしょうかという。ぼくは、社会主義の研究を別にしているわけではないけれども、社会
    主義的なものと見られても仕方がないというようなことをやっていた。それはともかく、そのとき
    ぼくは、その俸給というのはどこから出たんでしょうと、署長にいった。俸給というのは、やはり
    税金でしょうねというから、税金に支払う資金はだれがつくりだすのでしょうといったら、ああそ
    うにいうふうに考えるのですかという(笑)。だから、これはなんでもないですよ。署長にもわかる。
     遠藤(湘吉) なるほど。
     宇野 階級性というだけなら、戦前の警察署長にもわかる。はあ、そういうふうに考えるのです
    かといって、はじめて感心したような顔をしていたが、国家から俸給をもらっていたら、社会主義
    の社の字もいっちゃいかんと思し込んでいるんだね。階級性といえば、たとえば国家は階級のなん
    とか機関とか、などといって国家を片付けてしまう。実際的には、それでいい場合もあるだろうが、
    学問的には少しも片付いていないことになる。マルクス主義では、政治学もまだ確実に科学とされ
    いレなレのてはないだろうか。

    「マルクス主義と現代」『経済学を語る』223-4頁より
    初出『思想』1964年12月号

    返信削除



  88. 宇野(弘蔵) …ぼくが警察に連れてゆかれたときに、警察署長がぼくに、先生のような大
    学の先生が、社会主義の主張をしていいんですかと聞くんだ。ぼくは自分では社会主義を主張して
    たとは思わなかったが、それは黙って、どうしていけないのだろう、と聞きかえした。そうする
    と、だって国家から俸給をもらって、大学の先生をしているでしょう。それで社会主義の研究をし
    ていいのでしょうかという。ぼくは、社会主義の研究を別にしているわけではないけれども、社会
    主義的なものと見られても仕方がないというようなことをやっていた。それはともかく、そのとき
    ぼくは、その俸給というのはどこから出たんでしょうと、署長にいった。俸給というのは、やはり
    税金でしょうねというから、税金に支払う資金はだれがつくりだすのでしょうといったら、ああそ
    うにいうふうに考えるのですかという(笑)。だから、これはなんでもないですよ。署長にもわかる。
     遠藤(湘吉) なるほど。
     宇野 階級性というだけなら、戦前の警察署長にもわかる。はあ、そういうふうに考えるのです
    かといって、はじめて感心したような顔をしていたが、国家から俸給をもらっていたら、社会主義
    の社の字もいっちゃいかんと思し込んでいるんだね。階級性といえば、たとえば国家は階級のなん
    とか機関とか、などといって国家を片付けてしまう。実際的には、それでいい場合もあるだろうが、
    学問的には少しも片付いていないことになる。マルクス主義では、政治学もまだ確実に科学とされ
    いレなレのてはないだろうか。

    「マルクス主義と現代」『経済学を語る』223-4頁より
    初出『思想』1964年12月号

    返信削除
  89.  宇野(弘蔵) …なんでも階級的だといえば
    いいので、わけはない。ぼくが警察に連れてゆかれたときに、警察署長がぼくに、先生のような大
    学の先生が、社会主義の主張をしていいんですかと聞くんだ。ぼくは自分では社会主義を主張して
    たとは思わなかったが、それは黙って、どうしていけないのだろう、と聞きかえした。そうする
    と、だって国家から俸給をもらって、大学の先生をしているでしょう。それで社会主義の研究をし
    ていいのでしょうかという。ぼくは、社会主義の研究を別にしているわけではないけれども、社会
    主義的なものと見られても仕方がないというようなことをやっていた。それはともかく、そのとき
    ぼくは、その俸給というのはどこから出たんでしょうと、署長にいった。俸給というのは、やはり
    税金でしょうねというから、税金に支払う資金はだれがつくりだすのでしょうといったら、ああそ
    うにいうふうに考えるのですかという(笑)。だから、これはなんでもないですよ。署長にもわかる。
     遠藤(湘吉) なるほど。
     宇野 階級性というだけなら、戦前の警察署長にもわかる。はあ、そういうふうに考えるのです
    かといって、はじめて感心したような顔をしていたが、国家から俸給をもらっていたら、社会主義
    の社の字もいっちゃいかんと思し込んでいるんだね。階級性といえば、たとえば国家は階級のなん
    とか機関とか、などといって国家を片付けてしまう。実際的には、それでいい場合もあるだろうが、
    学問的には少しも片付いていないことになる。マルクス主義では、政治学もまだ確実に科学とされ
    いレなレのてはないだろうか。

    「マルクス主義と現代」『経済学を語る』223-4頁より
    初出『思想』1964年12月号


     宇野(弘蔵) …なんでも階級的だといえば
    いいので、わけはない。ぼくが警察に連れてゆかれたときに、警察署長がぼくに、先生のような大
    学の先生が、社会主義の主張をしていいんですかと聞くんだ。ぼくは自分では社会主義を主張して
    たとは思わなかったが、それは黙って、どうしていけないのだろう、と聞きかえした。そうする
    と、だって国家から俸給をもらって、大学の先生をしているでしょう。それで社会主義の研究をし
    ていいのでしょうかという。ぼくは、社会主義の研究を別にしているわけではないけれども、社会
    主義的なものと見られても仕方がないというようなことをやっていた。それはともかく、そのとき
    ぼくは、その俸給というのはどこから出たんでしょうと、署長にいった。俸給というのは、やはり
    税金でしょうねというから、税金に支払う資金はだれがつくりだすのでしょうといったら、ああそ
    うにいうふうに考えるのですかという(笑)。だから、これはなんでもないですよ。署長にもわかる。
     遠藤(湘吉) なるほど。
     宇野 階級性というだけなら、戦前の警察署長にもわかる。はあ、そういうふうに考えるのです
    かといって、はじめて感心したような顔をしていたが、国家から俸給をもらっていたら、社会主義
    の社の字もいっちゃいかんと思し込んでいるんだね。階級性といえば、たとえば国家は階級のなん
    とか機関とか、などといって国家を片付けてしまう。実際的には、それでいい場合もあるだろうが、
    学問的には少しも片付いていないことになる。マルクス主義では、政治学もまだ確実に科学とされ
    いレなレのてはないだろうか。

    「マルクス主義と現代」『経済学を語る』223-4頁より
    初出『思想』1964年12月号



    りJ
    22
    222
          四 マルクス的社会科学

     遠藤 このあいだハンガリーで国際財政学会というのがありまして、そこで財政政策と経済安定
    とか経済成長というのが典通テーマだったのです。フランスの学者が報告しましてね、それからも
    う一人、ハンガリーの学者が報告したのですが、ハンガリーの学者はゴスプランの制度的説明のよ
    うなことをやるわけですね。ただ、いままでのゴスプランと違うのは、近代経済学的な役人産出分
    析のようなものを加えたゴスプラソですね。それで、イギリスのピーコ″ク、これは財政学者です
    が、これなど質問しまして、モのなかで、問題は価格にある、そういういろいろな計画を作るけれ
    ども、価格はどうやって決まるのか、どうやって決めた価格でもって、そういう財政政策なり、安
    定政策なりを作っているのかという質開か出たのです。そうしたら、それに答えていましたけれど
    もね、答見方があまり経済学的でないのですね。それでまあ、これはむしろソ逓の学者なら、そう
    レう質問が出たら、どう答見るだろうかと考えたのですが、ハソガリーはまだちょっと遅れている
    から、非常に不細工な答見方をした。モのとぎにハンガリーは、こういう問題でつかれるとちょっ
    と困ってしまうようケ印象でした。しかし、ソ運だって、やはり実質的には同じことではないかな
    という感じをもちながら、応答を闇いていたのです。そういう意味では、なんか社会主義というの
    は、経済理論的にあまり体系づけられていないという感じがして、さっきもそんなことを問題にし
    たわけなのです。
     宇野 それにいままで理論はマルクス、レニソで与えられているように考えて、理論と実践との
    関係などはほんとに考えられていないからだ。資本主義社会の財政現象をどうして解明するかもわ
    からずに政策を論ずるということになるので、理論とはいえないものを前提としているのだろう。
     遠匪賊言に理論的ではないまでも、体系的なもの加なにかなければならないはずなのです加。
     宇野 さ号にあげられた価格問題や、利千浪で経済学的規定をいいかげんにして号たばかりでな
    く、マルクス士族は、則政学なんかを、非常になおざりにしてきている。
     遠藤 そうですわ。
     宇野 君らがはじめてやったのではないか。
     遠藤 い牛、モういわれるとたいへんつらいです。
     宇野 ほんとうは、世界的にマルクス経済学の財政学というものはないのではないか。マルクス
    経済学を前提とする……。
     遠藤 まあ、ないことはない。ドイツ社会民生党あたりにはありましたね。ソ巡でも、資本主義
    国の財政を分析した論文や本はかなりありますし、東独などでもやっています。ただ、モれらは、
    現状じたいする批判、税制なら税制の階級制を、主張することで経るといった傾向加号わめて強い。
     宇野 それは「はじめに階級性ありき」だんだから、なんでもない。なんでも階級的だといえば
    いいので、わけはない。ぼく加警察に述れてゆかれたときに、警察署長加ぼくに、先生のような大
    学の先生が、社会主義の主張をしていいんですかと聞くんだ。ぼくぱ自分では社会主義を主張して


    いたとは思わなかったが、それは黙って、どうしていけないのだろう、と聞ぎかえした。そうする
    と、だって国字から俸給をもらって、大学の先生をしているでしサ八それで社会主義の研究をし
    てレいのでし七うかとレう。ぼくは、社会主義の研究を別にしているわけではないけれども、社会
    士大仰なものと且ら且ても且方がなレとレうようなことをやっていた。それはともかく、モのとき
    ぼくは、モの俸給とレうのはどこから出たんでしょうと、署長にいった。俸給というのは、やはり
    税金でしょうねとゾシから、税金に支払う資金はだれがつくりだすのでしょうといったら、ああそ
    うにいうふうに考えるのですかという(笑)。だから、これはなんでもないですよ。署長にもわかる。
     遠藤 なるほど。
     宇野 階級性とレう九けなら、戦前の警察署長にもわかる。はあ、そういうふうに考えるのです
    かといって、はじめて感心したような顔をしていたが、国家から俸給をもらっていたら、社会主義
    の社の字もいっちゃいかんと思し込んでいるんだね。階級性といえば、たとえば国家は階級のなん
    とか機関とか、などといって国家を片付けてしまう。実際的には、それでいい場合もあるだろうが、
    学問的には少しも片付いていないことになる。マルクス主義では、政治学もまだ確実に科学とされ
    いレなレのてはないだろうか。
     近藤 それい頃モうなってはいないでしょうぬ。
     宇野 ぜんぜんなレとレってよい。財政学もなかったが・::・。
     遠藤 レ牛申し訳なレのですが、まだできていません。


     宇野 できつつある豹けだろうが、ほんとうにそれはやらなくてはレけないと思う。僕が財政学
    には原理がないのだというと、財政学者はいやな顔をするが。
     遠藤 いや、そんな顔はしませんよ。
     宇野 いやな顔をするように僕が思うのかもし社ないが、政治学者も同様、政治学には原理がな
    いというと、ちょっとレやな顔をするように見える。しかし政治学には節理がない。純粋の政治関
    係というのが考えら社ないからだが、それは自由士族の原理を考えればわかる。資本主義の初期と
    か、中川とか、帝国主義時代の政治とかいうのでなけ社ば政治学にはならない。それは財政学と同
    じだと思う。千社には財放言が・::・。
     遠藤 もう少し言起しなけ社ばいけませんか。
     宇野 そう。千社が前提になって、政治学もエリザベスのときの政治から始めるのですな。
     遠藤 政治学者は財政などはあまり開題にしないで、権力構造とか、つまり組織とか、政党とか、
    そういうことばかり一生懸命になるが、基礎にある物的な関係などは、あまり問題にしないように
    ぼくには思われます。財政学もそういう傾向かおるといっていいでしょう。財政思想など、おもし
    ろがってやる傾向が、私などにもあります。それからもう一つは、すぐ階級国家朧で割り切ってい
    くという川内です。政治学でも、そういう政治思想とか、なんというか、物的基礎はどうでもいい
    札ので………。.
     宇野 国学者ようにか……。

    返信削除

  90. 宇野(弘蔵) …ぼくが警察に連れてゆかれたときに、警察署長がぼくに、先生のような大
    学の先生が、社会主義の主張をしていいんですかと聞くんだ。ぼくは自分では社会主義を主張して
    たとは思わなかったが、それは黙って、どうしていけないのだろう、と聞きかえした。そうする
    と、だって国家から俸給をもらって、大学の先生をしているでしょう。それで社会主義の研究をし
    ていいのでしょうかという。ぼくは、社会主義の研究を別にしているわけではないけれども、社会
    主義的なものと見られても仕方がないというようなことをやっていた。それはともかく、そのとき
    ぼくは、その俸給というのはどこから出たんでしょうと、署長にいった。俸給というのは、やはり
    税金でしょうねというから、税金に支払う資金はだれがつくりだすのでしょうといったら、ああそ
    うにいうふうに考えるのですかという(笑)。だから、これはなんでもないですよ。署長にもわかる。
     遠藤(湘吉) なるほど。
     宇野 階級性というだけなら、戦前の警察署長にもわかる。はあ、そういうふうに考えるのです
    かといって、はじめて感心したような顔をしていたが、国家から俸給をもらっていたら、社会主義
    の社の字もいっちゃいかんと思し込んでいるんだね。階級性といえば、たとえば国家は階級のなん
    とか機関とか、などといって国家を片付けてしまう。実際的には、それでいい場合もあるだろうが、
    学問的には少しも片付いていないことになる。マルクス主義では、政治学もまだ確実に科学とされ
    いレなレのてはないだろうか。

    「マルクス主義と現代」『経済学を語る』東京大学出版会1967.9.20、223-4頁より
    初出『思想』1964年12月号

    返信削除


  91. 宇野(弘蔵) …ぼくが警察に連れてゆかれたときに、警察署長がぼくに、先生のような大
    学の先生が、社会主義の主張をしていいんですかと聞くんだ。ぼくは自分では社会主義を主張して
    たとは思わなかったが、それは黙って、どうしていけないのだろう、と聞きかえした。そうする
    と、だって国家から俸給をもらって、大学の先生をしているでしょう。それで社会主義の研究をし
    ていいのでしょうかという。ぼくは、社会主義の研究を別にしているわけではないけれども、社会
    主義的なものと見られても仕方がないというようなことをやっていた。それはともかく、そのとき
    ぼくは、その俸給というのはどこから出たんでしょうと、署長にいった。俸給というのは、やはり
    税金でしょうねというから、税金に支払う資金はだれがつくりだすのでしょうといったら、ああそ
    うにいうふうに考えるのですかという(笑)。だから、これはなんでもないですよ。署長にもわかる。
     遠藤(湘吉) なるほど。

    (「マルクス主義と現代」『経済学を語る』東京大学出版会1967.9.20、223-4頁より、
    初出『思想』1964年12月号 )

    返信削除
  92. http://komesen.sblo.jp/article/43615480.html
    http://homepage3.nifty.com/tanemura/re2_index/U/uno_kozo.html


    追加資料:

    宇野弘蔵
    『経済原論』メモより 1947?

     第一篇 流通論
      第一章 商品
       第一節 商品の二要因
       第二節 交換価値=価値形態
       第三節 価値形態=価格
      第二章 貨幣
       第一節 価値尺度としての貨幣
       第二節 流通手段としての貨幣
       第三節 貨幣
      第三章 資本

     第二篇 生産論
      第一章 資本の生産過程
       第一節 労働=生産過程
        a   労働過程
        b   生産過程における労働の二重性
        c   生産的労働の社会的規定
       第二節 価値形成=増殖過程
       第三節 資本家的生産方法の発展
      第二章 資本の流通過程 
       第一節 資本の価値と流通費用
       第二節 資本の回転
       第三節 剰余価値の流通
      第三章 資本の再生産過程
       第一節 単純生産 資本の再生産と蓄積   
       第二節 拡張再生産 資本家的蓄積の現実的過程
       第三節 社会総資本の再生産過程

     第三篇 分配論
      第一章 利潤
       第一節 剰余価値の利潤への転化
       第二節 一般的利潤率の形成  
        a   異れる部門の利潤形成の形態
        b   商品価格の生産価格の転化
        c   生産価格と市場価格 資本の競争
       第三節 一般的利潤率の低落の傾向
        a   生産力の増殖による超過利潤の追求
        b   一般的利潤率の傾向的低下の法則
        c   資本家的生産方法の内的矛盾の展開
      第二章 地代
       第一節 差額地代とその資本形態としての第一形態
       第二節 差額地代の第二形態
       第三節 絶対地代
      第三章 利子
       第一節 貸付資本と銀行資本
       第二節 商業資本と商業利潤
        a   流通資本の資本化
        b   商業利潤と商業資本の倒錯性
       第三節 それ自身として利子を生むものとしての資本
          (それ自身に利子を生むものとしての資本(著作集第一巻))
      (第四節 資本主義社会の階級性)

    返信削除

  93. 志=シリング

    単位の話(欧州の通貨単位)
    http://homepage1.nifty.com/~petronius/kosen/tanwi_pound2.html
    欧州の通貨単位

    欧州や米国の通貨単位にも日本で使用された漢字が少からず在ります。此処では、一覧を示した上で、1971年以前に使はれてゐた英国の複雑な通貨単位の詳細を述べてみたいと思ひます。

    【法】
    フラン(franc ; FRF)。仏国の基本通貨単位。一法は百参。「法郎」とも書く。
    【参】
    サンチーム(centime)。仏国の補助通貨単位。
    【馬】
    マルク(mark ; DEM)。独国の基本通貨単位。一馬は百布。「馬克」とも書く。
    【布】
    ペニヒ(pfenning)。独国の補助通貨単位。
    【留】
    ルーブル(rouble ; RUR)。露国の基本通貨単位。一留は百哥。
    【哥】
    カペイカ(kopeck)。露国の補助通貨単位。
    【弗】
    ドル(dollar ; $ ; USD)。米国の基本通貨単位。一弗は百仙。
    【仙】
    セント(cent ; ¢)。米国の補助通貨単位。
    英国の通貨単位

    日本で使用された英国の通貨における単位の漢字一覧を下記に記します。

    【片】
    ペニー(penny)。ペンス(pence)。十二片は一志。
    【志】
    シリング(shilling)。一志は十二片、二十志は一磅。
    【磅】
    ポンド(pound ; £ ; GBP)。一磅は二十志。
    1971年2月15日から十進法が制定されました。1ポンドは100ニューペンス(1 £ = 100 p)。従つて、従来の1シリングは、5ニューペンスに替りました。

    以下は、十進法制定以前の英国の通貨体系になります。如何に複雑だつたか理解できると思ひます。

    ファージング

    返信削除
  94. ブッシェル - Wikipedia(ブッセル)
    ja.wikipedia.org/wiki/ブッシェル
    ブッシェル(bushel、記号: bsh., bu.)は、ヤード・ポンド法における体積(容積)の単位で ある。液体の計量には用いられず、乾量、特に穀物の計量に用いられる。 1ブッシェルは 8ガロンと定義されるが、他の体積の単位と同様に、アメリカとイギリスで値が異なる。

    返信削除
  95. 昔はバカにしていたが宇野弘蔵『経済原論』はいい。
    資本の定義を蓄積された労働としないで
    商品、生産要素、貨幣のどれとも切り離せないとする

    この三つは経済原論の三篇に対応する

    普通第三部は個別資本を扱ったものとされるが、この方がスッキリする

    第二部もつなぎとしての意味よりも再生産表式こそ生産要素分析の王道であることが明確になる

    ヘーゲルトリアーデの採用は功罪あるが、意識的に読むなら有効だ

    返信削除
  96. 昔はバカにしていたが宇野弘蔵『経済原論』(岩波全書)はいい。
    資本の定義を蓄積された労働としないで
    商品、生産要素、貨幣のどれとも切り離せないとする

    この三つは経済原論の三篇に対応する

    普通第三部は個別資本を扱ったものとされるが、この方がスッキリする

    第二部もつなぎとしての意味よりも重要性が増している。再生産表式こそ生産要素分析の王道であることが明確になる

    ヘーゲルトリアーデの採用は功罪あるが、意識的に読むなら有効だ

    返信削除
  97. 昔はバカにしていたが宇野弘蔵『経済原論』(岩波全書)はいい。
    資本の定義を蓄積された労働としないで、
    商品、生産要素、貨幣のどれとも切り離せないとする。
    この三つは経済原論の三篇に対応する。
    普通第三部は個別資本を扱ったものとされるが、この方がスッキリする。
    第二部もつなぎとしての意味よりも重要性が増している。再生産表式こそ生産要素分析の王道であることが明確になる。
    ヘーゲル的トリアーデの採用は賛否両論あるが、意識的に読むなら有効だ。

    返信削除
  98. 昔はバカにしていたが宇野弘蔵『経済原論』(岩波全書)はいい。
    資本の定義を蓄積された労働価値としないで、
    商品、生産要素、貨幣のどれとも切り離せないものとする。
    この三つは経済原論の三篇に対応する。
    普通第三部は個別資本を扱ったものとされるが、この方がスッキリする。
    第二部もつなぎとしての意味よりも重要性が増している。
    再生産表式こそ生産要素分析の王道であることが明確になる。
    ヘーゲル的トリアーデの採用は賛否両論あるが、意識的に読むなら有効だ。

    返信削除

  99. 昔は馬鹿にしていたが宇野弘蔵『経済原論』(岩波全書.227頁)はいい。
    資本の定義を蓄積された労働価値としないで、
    商品、生産要素、貨幣のどれとも切り離せないものとする。
    この三つは経済原論の三篇に対応する。
    普通第三部は個別資本を扱ったものとされるが、この方がスッキリする。
    第二部もつなぎとしての意味よりも重要性が増している。
    再生産表式こそ生産要素分析の王道であることが明確になる。
    ヘーゲル的トリアーデの採用には賛否両論あるが、意識的に読むなら有効だ。

    返信削除

  100. 昔は馬鹿にしていたが宇野弘蔵『経済原論』(岩波全書、全227頁)はいい。
    資本の定義を蓄積された労働価値としないで、
    商品、生産要素、貨幣のどれとも切り離せないものとする。
    この三つは経済原論の三篇に対応する。
    普通第三部は個別資本を扱ったものとされるが、この方がスッキリする。
    第二部もつなぎとしての意味よりも重要性が増している。
    再生産表式こそ生産要素分析の王道であることが明確になるからだ。
    ヘーゲル的トリアーデの採用には賛否両論あるが、意識的に読むなら有効だ。

    返信削除
  101. 昔は馬鹿にしていたが宇野弘蔵『経済原論』(岩波全書、全227頁)はいい。
    資本の定義を蓄積された労働価値としないで、
    商品、生産要素、貨幣のどれとも切り離せないものとする。
    この三つは経済原論の三篇に対応する。
    普通『資本論』第三部は個別資本を扱った部分が強調されるが、この方がスッキリする。
    第二部もつなぎとしての意味よりも重要性が増している。
    再生産表式こそ生産要素分析の王道であることが明確になるからだ。
    ヘーゲル的トリアーデの採用には賛否両論あるが、意識的に読むなら有効だ。


    柄谷『トランスクリティーク』とまた少し違った『資本論』の活かし方がある。

    返信削除
  102. 昔は馬鹿にしていたが宇野弘蔵『経済原論』(岩波全書、全227頁)はいい。
    資本の定義を蓄積された労働価値としないで、
    商品、生産要素、貨幣のどれとも切り離せないものとする。
    この三つは経済原論の各三篇に対応する。
    普通『資本論』第三部は個別資本を扱った部分が強調されるが、この方がスッキリする。
    第二部もつなぎとしての意味よりも重要性が増している。
    再生産表式こそ生産要素分析の王道であることが明確になるからだ。
    ヘーゲル的トリアーデの採用には賛否両論あるが、意識的に読むなら有効だ。

    柄谷『トランスクリティーク』とまた少し違った『資本論』の活かし方がある。

    返信削除
  103. 昔は馬鹿にしていたが宇野弘蔵『経済原論』(岩波全書、全227頁)はいい。
    資本の定義を蓄積された労働価値としないで、
    商品、生産要素、貨幣のどれとも切り離せないものとする。
    この三つは『経済原論』の各三篇に対応する。
    普通『資本論』第三部は個別資本を扱った部分が強調されるが、この方がスッキリする。
    第二部もつなぎとしての意味よりも重要性が増している。
    再生産表式こそ生産要素分析の王道であることが明確になるからだ。
    ヘーゲル的トリアーデの採用には賛否両論あるが、意識的に読むなら有効だ。

    柄谷『トランスクリティーク』とまた少し違った(マルクスという固有名のない)
    『資本論』の活かし方がある。

    返信削除
  104. 昔は馬鹿にしていたが宇野弘蔵『経済原論』(岩波全書、全227頁)はいい。
    資本の定義を蓄積された労働価値としないで、
    商品、生産要素、貨幣のどれとも切り離せないものとする。
    この三つは『経済原論』の各三篇に対応する。
    普通『資本論』第三部は個別資本を扱った部分が強調されるが、この方がスッキリする。
    第二部もつなぎとしての意味よりも重要性が増している。
    再生産表式こそ生産要素分析の王道であることが明確になるからだ。
    ヘーゲル的トリアーデの採用には賛否両論あるが、意識的に読むなら有効だ。
    柄谷『トランスクリティーク』とまた少し違った(マルクスという固有名のない)
    『資本論』の活かし方がある。

    返信削除
  105. 昔は馬鹿にしていたが宇野弘蔵『経済原論』(岩波全書、全227頁)はいい。
    資本の定義を蓄積された労働価値としないで、
    商品、生産要素、貨幣のどれとも切り離せないものとする。
    この三つは『経済原論』の各三篇に対応する。
    普通『資本論』第三部は個別資本を扱った部分が強調されるが、この方がスッキリする。
    第二部もつなぎとしての意味よりも重要性が増している。
    再生産表式こそ生産要素分析の王道であることが明確になるからだ。
    ヘーゲル的トリアーデの採用には賛否両論あるが、意識的に読むなら有効だ。
    柄谷『トランスクリティーク』とまた少し違った(マルクスという固有名のない~
    マルクスの名はは脚注に回される)『資本論』の活かし方がある。

    返信削除
  106. 昔は馬鹿にしていたが宇野弘蔵『経済原論』(岩波全書、全227頁)はいい。
    資本の定義を蓄積された労働価値としないで、
    商品、生産要素、貨幣のどれとも切り離せないものとする。
    この三つは『経済原論』の各三篇に対応する。
    普通『資本論』第三部は個別資本を扱った部分が強調されるが、この方がスッキリする。
    第二部もつなぎとしての意味よりも重要性が増している。
    再生産表式こそ生産要素分析の王道であることが明確になるからだ。
    ヘーゲル的トリアーデの採用には賛否両論あるが、意識的に読むなら有効だ。
    柄谷『トランスクリティーク』とまた少し違った(マルクスという固有名のない~
    マルクスの名はは脚注に回される~)『資本論』の活かし方がある。

    返信削除
  107. 昔は馬鹿にしていたが宇野弘蔵『経済原論』(岩波全書、全227頁)はいい。
    資本の定義を蓄積された労働価値としないで、
    商品、生産要素、貨幣のどれとも切り離せないものとする。
    この三つは『経済原論』の各三篇に対応し得るだろう。
    普通『資本論』第三部は個別資本を扱った部分が強調されるが、この方がスッキリする。
    第二部もつなぎとしての意味よりも重要性が増している。
    再生産表式こそ生産要素分析の王道であることが明確になるからだ。
    ヘーゲル的トリアーデの採用には賛否両論あるが、意識的に読むなら有効だ。
    柄谷『トランスクリティーク』とまた少し違った(マルクスという固有名のない~
    マルクスの名はは脚注に回される~)『資本論』の活かし方がある。

    返信削除

  108. 昔は馬鹿にしていたが宇野弘蔵『経済原論』(岩波全書、全227頁)はいい。
    資本の定義を蓄積された労働価値としないで、
    商品、生産要素、貨幣のどれとも切り離せないものとする。
    この三つは『経済原論』の各三篇(流通論/生産論/分配論)に対応し得るだろう。
    普通『資本論』第三部は個別資本を扱った部分が強調されるが、この方がスッキリする。
    第二部もつなぎとしての意味よりも重要性が増している。
    再生産表式こそ生産要素分析の王道であることが明確になるからだ。
    ヘーゲル的トリアーデの採用には賛否両論あるが、意識的に読むなら有効だ。
    柄谷『トランスクリティーク』とまた少し違った(マルクスという固有名のない~
    マルクスの名はは脚注に回される~)『資本論』の活かし方がある。

    返信削除

  109. 昔は馬鹿にしていたが宇野弘蔵『経済原論』(岩波全書、全227頁)はいい。
    資本の定義を蓄積された労働価値としないで、商品、生産要素、貨幣のどれとも切り離せないものとする(88頁)。
    この三つは『経済原論』の各三篇(流通論/生産論/分配論)に対応し得るだろう。
    普通『資本論』第三部は個別資本を扱った部分が強調されるが、この方がスッキリする。利子が最後に叙述されるのも納得できる。
    第二部もつなぎとしての意味よりも重要性が増している。
    労働価値説が後退したかのように感じる人もいるだろうが、再生産表式こそ生産要素分析の王道であることが明確になるからだ。
    ヘーゲル的トリアーデの採用(著作集第一巻版ほど明確ではない)には賛否両論あるが、意識的に読むなら有効だ。
    柄谷行人『トランスクリティーク』とまた少し違った(マルクスという固有名のない~マルクスの名は脚注に回される~)『資本論』の活かし方がある。

    返信削除

  110. 昔は馬鹿にしていたが宇野弘蔵『経済原論』(岩波全書、全227頁)はいい。
    資本の定義を蓄積された労働価値としないで、商品、生産要素、貨幣のどれとも切り離せないものとする(88頁)。
    この三つは『経済原論』の各三篇(流通論/生産論/分配論)に対応し得るだろう。
    普通『資本論』第三部は個別資本を扱った部分が強調されるが、この方がスッキリする。利子が最後に叙述されるの
    も納得できる。
    第二部もつなぎとしての意味よりも重要性が増している。
    労働価値説が後退したかのように感じる人もいるだろうが、再生産表式こそ生産要素分析の王道であることが明確にな
    るからだ。
    ヘーゲル的トリアーデの採用(著作集第一巻版ほど明確ではない)には賛否両論あるが、意識的に読むなら有効だ。
    柄谷行人『トランスクリティーク』とまた少し違った(マルクスという固有名のない~マルクスの名は脚注に回さ
    れる~)『資本論』の活かし方がある。

    返信削除
  111. 宇野弘蔵『経済原論』(ヘーゲル論理学対応)

                                   /\
                                  それ自身として
                                 /利子を生むものとしての
                                /_資本___\
                               /\      /\
                              /__\<利子>/商業資本と
                             貸付資本と\ 流通\商業利潤
                            /_銀行資本_\資本の\/商業利潤と商業資本の倒錯性
            資本家的生産方法の内的矛盾の展開\       資本化    /\
                  (恐慌)☆一般的利潤率の            /__\
                         低落の傾向\  <<分配論>> /絶対地代\
          生産力の増殖による超過利潤の追求 \一般的\生産価格と   /__\/__\
                   利潤率の傾向的低下の法則/市場価格 差額地代と     /\
                      /__\<利潤>資本の競争 その資本形態<地代>/__\
              ☆剰余価値の利潤への転化\☆一般的利潤率の形成/としての\  /差額地代の
                    /__\/__\/異れる/商品\/_第一形態_\/_第二形態_\
                   /\        部門の 価格の               /\
                  /  \     利潤形成の 生産価格の           社会総資本の
                 /    \       形態 転化              /再生産過程
                /______\                        /__\/__\
               /\      /\         宇野弘蔵         /\<資本の  /\
              /  \<資本>/  \     <<<経済原論>>>   単純生産 \再生産過程>_\
             /    \  /    \                資本の再生産と\  /\拡張再生産
            /______\/______\                /__\蓄積_\/資本家的蓄積の現実的過程
           /\              /\              /\              /\
          /  \            /  \       資本家的生産方法\            /__\
         /貨幣形態\  <<流通論>> / 貨幣 \          /の発展 \ <<生産論>>  /剰余価値の流通
        /__=価格_\        /______\  生産的労働の/______\        /__\/__\
       /\      /\      /\      /\  社会的規定\<資本の  /\      /\<資本の  /\
      /  \<商品>/  \    /  \<貨幣>/  \    /  \生産過程>  \    /__\流通過程>__\
    商品の二要因\  /交換価値\  /価値尺度\  /流通手段\ 労働=生産過程  /価値形成\  資本の価値\  /資本の回転
    /______\/=価値形態_\/としての貨幣\/としての貨幣\/労働_労働の\/=増殖過程_\/と流通費用_\/__\/__\ 
                                     過程 二重性

    返信削除
  112. 5つ星のうち 4.0 ヘーゲル的トリアーデの採用, 2014/5/26


    Amazon.co.jpで購入(詳細)
    レビュー対象商品: 経済原論 (岩波全書) (単行本)
    昔は馬鹿にしていたが宇野弘蔵『経済原論』(岩波全書、全227頁)はいい。
    資本の定義を蓄積された労働価値としないで、商品、生産要素、貨幣のどれとも切り離せないものとする(88頁)。
    この三つは『経済原論』の各三篇(流通論/生産論/分配論)に対応し得るだろう。
    普通『資本論』第三部は個別資本を扱った部分が強調されるが、この方がスッキリする。利子が最後に叙述されるのも納得できる。
    第二部もつなぎとしての意味よりも重要性が増している。
    労働価値説が後退したかのように感じる人もいるだろうが、再生産表式こそ生産要素分析の王道であることが明確になる。
    ヘーゲル的トリアーデの採用(著作集第一巻版ほど明確ではない)には賛否両論あるが、意識的に読むなら有効だ。
    柄谷行人『トランスクリティーク』とまた少し違った(マルクスという固有名のない~マルクスの名は脚注に回される~)『資本論』の活かし方がある。
    参照される岩波文庫の頁数が旧版のものであるのが残念。

    参考:
                   /\
                  /  \
                 / 利子 \
                /______\
               /\ <分配論>/\
              /  \    /__\
             / 利潤 \  / 地代 \
            /______\/______\
           /\              /\
          /  \    宇野弘蔵    資本の\
         / 資本 \  『経済原論』  /再生産過程
        /______\        /______\
       /\<流通論> /\      /\ <生産論>/\
      /  \    /  \    /  \    /  \
     / 商品 \  / 貨幣 \  /資本の \  /資本の \
    /______\/______\/_生産過程_\/_流通過程_\

    ヘーゲル論理学と資本論との対応はもっと細かい。松村一人訳のヘーゲル『小論理学』目次に宇野が書き込んだメモのファクシミリ版が『『資本論』と私』(2008年、お茶の水書房)に載っている。『資本論五十年』(上472頁)でも語られる。

    宇野弘蔵『経済原論』目次:


    序論
    第一篇 流通論
     第一章 商品
     第二章 貨幣
     第三章 資本

    第二篇 生産論
     第一章 資本の生産過程
      第一節 労働=生産過程
      第二節 価値形成=増殖過程
      第三節 資本家的生産方法の発展
     第二章 資本の流通過程
     第三章 資本の再生産過程
      第一節 単純生産~~資本の再生産と労働力の再生産
      第二節 拡張再生産~~資本家的蓄積の現実的過程
      第三節 社会総資本の再生産過程~~価値法則の絶対的基礎

    第三篇 分配論
     第一章 利潤
      第一節 一般的利潤率の形成~~価値の生産価格への転化
      第二節 市場価格と市場価値(市場生産価格)~~需要供給の関係と超過利潤の形成
      第三節 一般的利潤率の低落の傾向~~生産力の増進と景気循環
     第二章 地代
     第三章 利子
      第一節 貸付資本と銀行資本
      第二節 商業資本と商業利潤
      第三節 それ自身に利子を生むものとしての資本
      第四節 資本主義社会の階級性

    返信削除
  113. 宇野弘蔵『経済原論』(ヘーゲル論理学対応)

                                   /\
                                  それ自身として
                                 /利子を生むものとしての
                                /_資本___\
                               /\      /\
                              /*恐慌<利子>/商業資本と
                             貸付資本と\ 流通\商業利潤
                            /_銀行資本_\資本の\/商業利潤と商業資本の倒錯性
            資本家的生産方法の内的矛盾の展開\       資本化    /\
                      ☆一般的利潤率の            /__\
                         低落の傾向\  <<分配論>> /絶対地代\
          生産力の増殖による超過利潤の追求 \一般的\生産価格と   /__\/__\
                   利潤率の傾向的低下の法則/市場価格 差額地代と     /\
                      /__\<利潤>資本の競争 その資本形態<地代>/__\
              ☆剰余価値の利潤への転化\☆一般的利潤率の形成/としての\  /差額地代の
                 *利潤率__\/__\/異れる/商品\/_第一形態_\/_第二形態_\
                   /\        部門の 価格の               /\
                  /  \     利潤形成の 生産価格の           社会総資本の
                 /    \       形態 転化              /再生産過程
                /______\                        /__\/__\
               /\      /\         宇野弘蔵         /\<資本の  /\
              /  \<資本>/  \     <<<経済原論>>>   単純生産 \再生産過程>_\
             /    \  /    \                資本の再生産と\  /\拡張再生産
            /______\/______\                /__\蓄積_\/資本家的蓄積の現実的過程
           /\              /\         *剰余価値率\              /\
          /  \            /  \       資本家的生産方法\            /__\
         /貨幣形態\  <<流通論>> / 貨幣 \          /の発展 \ <<生産論>>  /剰余価値の流通
        /__=価格_\        /______\  生産的労働の/______\        /__\/__\
       /\      /\      /\      /\  社会的規定\<資本の  /\      /\<資本の  /\
      /  \<商品>/  \    /  \<貨幣>/  \    /  \生産過程>  \    /__\流通過程>__\
    商品の二要因\  /交換価値\  /価値尺度\  /流通手段\ 労働=生産過程  /価値形成\  資本の価値\  /資本の回転
    /______\/=価値形態_\/としての貨幣\/としての貨幣\/労働_労働の\/=増殖過程_\/と流通費用_\/__\/__\ 
                                     過程 二重性


    上記は宇野が実際に参照したヘーゲル小論理学とは訳語が違う。また経済原論は新旧2種があり、上記はあくまで宇野の手書きメモに(ほぼ)従った。誤読があるかも知れない。おおよそ著作集第一巻の旧版の方に依拠しており、こちらがヘーゲルの影響を色濃く残している。
    利子と地代の順序変更は原理を重視した場合には合理的だ。宇野の方が地代が資本主義に組み込まれた事例を沢山知っていたということかも知れない。そうすれば利子が最終部に来るのは正解だ。
    生産論と流通論の名を逆にした意図はもう少し考えたい(著作集第一巻24頁参照)。
    (宇野の案だとマルクスの単純・拡張再生産が生産論に収まるわけだから間違いではない。かえってマルクス『資本論』↓の方が逆になる。)
    なお「恐慌の必然性」は第三篇第三章利子の第一節「貸付資本」(3-3-1-3-2)で叙述される。これは『資本論』とほぼ同じ。

    返信削除

  114. 宇野弘蔵の『『資本論』と私』(2008年、お茶の水書房、191頁)によれば、
    恐慌の原理論的三要因は、労働力商品、固定資本、金融関係。
    この三つはそれぞれ『資本論』全三巻に対応しているかのようだ。
    特に三番目における「信用」の問題がやはり重要だ。
    移民を受け入れず賃金が高騰してもサブプライムローンで住宅を買わせればいい、、、
    そしてその結果、、、、、

    返信削除

  115. 宇野弘蔵の『『資本論』と私』(2008年、お茶の水書房、191頁)によれば、
    恐慌の原理論的三要因は、労働力商品、固定資本、金融関係。
    この三つはそれぞれ『資本論』全三巻に対応しているかのようだ。
    特に三番目における「信用」の問題がやはり重要だ。
    移民を受け入れず賃金が高騰してもサブプライムローンで住宅を買わせればいい、、、
    そしてその結果、、、、、
    『資本論』では深められていないが、複利の問題はやはり大きい
    膨らんだ風船が弾けるように複利中心の世界も長くは続かない

    返信削除
  116. 宇野弘蔵の『『資本論』と私』(2008年、お茶の水書房、191頁)によれば、
    恐慌の原理論的三要因は、労働力商品、固定資本、金融関係。
    (この三つはそれぞれ『資本論』全三巻に対応しているかのようだ。)
    特に三番目における「信用」の問題がやはり重要だ。
    移民を受け入れず賃金が高騰したら住宅を買わせればいい、、、
    移民を受け入れて賃金が下がってもサブプライムローンで住宅を買わせればいい、、、
    そしてその結果、、、、、
    『資本論』では深められていないが、複利の問題はやはり大きい
    膨らんだ風船が弾けるように複利中心の世界も長くは続かない

    返信削除


  117.   絶対的
     B | A
    拡大-十-単純
     C | D
      相対的

    マルクスはABCDという論理展開で記述してゆく。
    それはカントの質量関係様相というカテゴリーに似ている。
    宇野弘蔵はこれをヘーゲル的トリアーデ(*)に変換した。
    (現行資本論自体が三部作だから、読み込んでいない人は逆に不思議に思わないが。ちなみに宇野弘蔵『価値論』☆☆1947,再刊1965も価値の実体/形態/本質というトリアーデ構成になっている。)
    生産流通分配の順序を流通を先にし流通生産分配にしたのだ。
    宇野弘蔵の経済原論岩波全書1964(1950~2年版よりこちらがいい)は、それらを知り、
    経済政策論1954とセットなら読む価値はある。

    *)注[大辞林 第三版 - トリアーデの用語解説 - 〔三つで一組のもの,の意〕 ヘーゲル弁証法で ,正・反・合の三つの契機を総称していう語。]

    http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1153382

    価値論
    宇野弘蔵 著
    宇野, 弘蔵, 1897-1977
    再版
    河出書房
    1948

    標題
    ・ 目次
    ・ 序論/1
    ・ 1 商品經濟と資本主義社會/3
    ・  一 経済学の出発点としての商品/3
    ・  二 所謂單純なる商品/12
    ・  三 個々の商品の抽象性/19
    ・ 2 價値論の對象と方法とに關する二三の注意/26
    ・  一 商品に於ける使用價値/26
    ・   二 労働力商品化の意義/31
    ・  三 價値法則展開の動力/36
    ・  四 價値論の方法/44 
    ・ 3 マルクスの勞働價値説 並にベーム・バウェルクの之に對する批評/50
    ・  一 マルクスの労働價値説/50
    ・  二 ベーム・バウェルクの批評 その一/62
    ・  三 ベーム・バウェルクの批評 その二/77
    ・ 第一章 價値の實體/101
    ・ 1 價値を形成する労働/103
    ・ 2 分業の発達による労働の單純化/114
    ・ 3 労働と價値と價格/124
    ・ 第二章 價値の形態/137
    ・ 1 商品の價値形態/141
    ・  一 簡單なる價値形態/141
    ・  二 擴大されたる價値形態と一般的價値形態/152
    ・  三 貨幣形態/161
    ・ 2 貨幣としての價値/175
    ・  一 單純なる商品流通に於ける價値/175
    ・  二 流通手段としての貨幣の價値/180
    ・  三 貨幣としての價値の独立化/186
    ・ 3 資本としての價値/196
    ・  一 運動体としての價値/196
    ・  二 價値の自己増殖/201
    ・  三 生産過程を含む資本の運動形式/207
    ・ 第三章 價値の本質/215
    ・ 1 資本による商品経済の確立/217
    ・ 2 労働過程としての資本の生産過程/225
    ・ 3 價値形成=増殖過程/231
    ・ 結語/243
    (原著はアラビア数字ではなくローマ数字)

    返信削除

  118. http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1153382

    価値論
    宇野弘蔵 著
    宇野, 弘蔵, 1897-1977
    再版
    河出書房
    1948

    標題
    ・ 目次
    ・ 序論/1
    ・ 1 商品經濟と資本主義社會/3
    ・  一 経済学の出発点としての商品/3
    ・  二 所謂單純なる商品/12
    ・  三 個々の商品の抽象性/19
    ・ 2 價値論の對象と方法とに關する二三の注意/26
    ・  一 商品に於ける使用價値/26
    ・   二 労働力商品化の意義/31
    ・  三 價値法則展開の動力/36
    ・  四 價値論の方法/44 
    ・ 3 マルクスの勞働價値説 並にベーム・バウェルクの之に對する批評/50
    ・  一 マルクスの労働價値説/50
    ・  二 ベーム・バウェルクの批評 その一/62
    ・  三 ベーム・バウェルクの批評 その二/77

    ・ 第一章 價値の實體/101
    ・ 1 價値を形成する労働/103
    ・ 2 分業の発達による労働の單純化/114
    ・ 3 労働と價値と價格/124

    ・ 第二章 價値の形態/137
    ・ 1 商品の價値形態/141
    ・  一 簡單なる價値形態/141
    ・  二 擴大されたる價値形態と一般的價値形態/152
    ・  三 貨幣形態/161
    ・ 2 貨幣としての價値/175
    ・  一 單純なる商品流通に於ける價値/175
    ・  二 流通手段としての貨幣の價値/180
    ・  三 貨幣としての價値の独立化/186
    ・ 3 資本としての價値/196
    ・  一 運動体としての價値/196
    ・  二 價値の自己増殖/201
    ・  三 生産過程を含む資本の運動形式/207

    ・ 第三章 價値の本質/215
    ・ 1 資本による商品経済の確立/217
    ・ 2 労働過程としての資本の生産過程/225
    ・ 3 價値形成=増殖過程/231
    ・ 結語/243
    (原著はアラビア数字ではなくローマ数字)

    返信削除


  119. ☆☆

    http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1153382

    価値論
    宇野弘蔵 著
    宇野, 弘蔵, 1897-1977
    再版
    河出書房
    1948

    標題
    目次
    序論/1
    1 商品經濟と資本主義社會/3
     一 経済学の出発点としての商品/3
     二 所謂單純なる商品/12
     三 個々の商品の抽象性/19
    2 價値論の對象と方法とに關する二三の注意/26
     一 商品に於ける使用價値/26
       二 労働力商品化の意義/31
     三 價値法則展開の動力/36
     四 價値論の方法/44 
    3 マルクスの勞働價値説 並にベーム バウェルクの之に對する批評/50
     一 マルクスの労働價値説/50
     二 ベーム バウェルクの批評 その一/62
     三 ベーム バウェルクの批評 その二/77

    第一章 價値の實體/101
    1 價値を形成する労働/103
    2 分業の発達による労働の單純化/114
    3 労働と價値と價格/124

    第二章 價値の形態/137
    1 商品の價値形態/141
     一 簡單なる價値形態/141
     二 擴大されたる價値形態と一般的價値形態/152
     三 貨幣形態/161
    2 貨幣としての價値/175
     一 單純なる商品流通に於ける價値/175
     二 流通手段としての貨幣の價値/180
     三 貨幣としての價値の独立化/186
    3 資本としての價値/196
     一 運動体としての價値/196
     二 價値の自己増殖/201
     三 生産過程を含む資本の運動形式/207

    第三章 價値の本質/215
    1 資本による商品経済の確立/217
    2 労働過程としての資本の生産過程/225
    3 價値形成=増殖過程/231
    結語/243
    (原著はアラビア数字ではなくローマ数字。1965年版とは頁数がズレる。)
    経済原論の1:1が価値論の2に対応する。2:1:1が1:3に、2:1:2が3:3に対応。

                   /\
                  /  \
                 /価値増殖\
                /______\
               /\ <本質> /\
              /  \    /__\
             /商品経済\  /生産過程\
            /______\/______\
           /\              /\
          /  \    宇野弘蔵    資本と\
         / 価格 \   『価値論』  /しての価値
        /______\        /______\
       /\ <実体> /\      /\ <形態> /\
      /  \    /  \    /  \    /  \
     / 労働 \  / 分業 \  / 商品の\  /貨幣とし\
    /______\/______\/_価値形態_\/_ての価値_\
     序論(商品/
        対象と方法/
        ベーム バウェルク)

                   /\
                  /  \
                 / 利子 \
                /______\
               /\ <分配論>/\
              /  \    /__\
             / 利潤 \  / 地代 \
            /______\/______\
           /\              /\
          /  \    宇野弘蔵    資本の\
         / 資本 \  『経済原論』  /再生産過程
        /______\        /______\
       /\<流通論> /\      /\ <生産論>/\
      /__\    /  \    /__\    /__\
     /\商品/\  / 貨幣 \ 資本の生産/\ 資本の流通/\
    /__\/__\/______\/__\過程_\/__\過程_\

    返信削除
  120.                /\
                  ☆☆☆\
                 /価値増殖\
                /______\
               /\ <本質> /\
              /  \    /__\
             /商品経済\  /生産過程\
            /______\/______\
           /\             3/\
          /☆ \    宇野弘蔵    資本と\
         / 価格 \   『価値論』  /しての価値
        /______\        /______\
       /\ <実体> /\      /\ <形態> /\
      /  \    /  \    /1 \☆☆  /2 \
     / 労働 \  / 分業 \  / 商品の\  /貨幣とし\
    /______\/______\/_価値形態_\/_ての価値_\
     序論(商品/
        対象と方法/
        ベーム バウェルク)

                   /\
                  /  \
                 / 利子 \
                /______\
               /\ <分配論>/\
              /  \    /__\
             / 利潤 \  / 地代 \
            /______\/______\
           /\              /\
          /  \    宇野弘蔵    資本の\
         / 資本 \  『経済原論』  /再生産過程
        /______\        /______\
       /\<流通論> /\      /\ <生産論>/\
      /_3\    /  \    /__\    /__\
     ☆☆商品/\  / 貨幣 \ 資本の生産/\ 資本の流通/\
    /_1\/_2\/______\/_☆\過程_\☆☆☆\過程_\

    返信削除
  121. 『価値論』
    宇野弘蔵 著
    宇野, 弘蔵, 1897-1977
    再版
    河出書房
    1948

    標題
    目次
    序論/1
    1 商品經濟と資本主義社會/3
     一 経済学の出発点としての商品/3
     二 所謂單純なる商品/12
     三 個々の商品の抽象性/19
    2 價値論の對象と方法とに關する二三の注意/26
     一 商品に於ける使用價値/26
       二 労働力商品化の意義/31
     三 價値法則展開の動力/36
     四 價値論の方法/44 
    3 マルクスの勞働價値説 並にベーム バウェルクの之に對する批評/50
     一 マルクスの労働價値説/50
     二 ベーム バウェルクの批評 その一/62
     三 ベーム バウェルクの批評 その二/77

    第一章 價値の實體/101
    1 價値を形成する労働/103
    2 分業の発達による労働の單純化/114
    3 労働と價値と價格/124

    第二章 價値の形態/137
    1 商品の價値形態/141
     一 簡單なる價値形態/141
     二 擴大されたる價値形態と一般的價値形態/152
     三 貨幣形態/161
    2 貨幣としての價値/175
     一 單純なる商品流通に於ける價値/175
     二 流通手段としての貨幣の價値/180
     三 貨幣としての價値の独立化/186
    3 資本としての價値/196
     一 運動体としての價値/196
     二 價値の自己増殖/201
     三 生産過程を含む資本の運動形式/207

    第三章 價値の本質/215
    1 資本による商品経済の確立/217
    2 労働過程としての資本の生産過程/225
    3 價値形成=増殖過程/231
    結語/243
    (原著はアラビア数字ではなくローマ数字。1965年版とは頁数がズレる。)
    価値論の2が経済原論の1に対応する。1:3が2:1:1に、3:3が2:1:2に対応。



                   /\
                  /  \
               ☆☆☆価値増殖\
                /______\
               /\ <本質> /\
              /  \    /  \
             /商品経済\  /労働過程\
            /______\/______\
           /\             3/\
          /  \    宇野弘蔵    資本と\
         /☆価格 \   『価値論』  /しての価値
        /______\        /__\/__\
       /\ <実体> /\      /\☆☆<形態>/\
      /  \    /  \    /1_\    /2_\
     / 労働 \  / 分業 \  /\商品の\  /貨幣とし\
    /______\/______\/_価値形態_\/_ての価値_\
     序論(商品/
        対象と方法/
        ベーム・バウェルク)

                   /\
                  /  \
                 / 利子 \
                /______\
               /\ <分配論>/\
              /  \    /__\
             / 利潤 \  / 地代 \
            /______\/______\
           /\              /\
          /  \    宇野弘蔵    資本の\
         /3資本 \  『経済原論』  /再生産過程
        /______\        /______\
       /☆☆<流通論>/\      /\ <生産論>/\
      /  \    /  \    /__\    /__\
     /1商品 \  /2貨幣 \ 資本の生産過程 資本の流通過程
    /______\/______\/☆_\/☆☆☆/__\/__\

    二つあわせると、

                   /\              /\
                  /  \            /  \
               ☆☆☆価値増殖\          / 利子 \
                /______\        /______\
               /\ <本質> /\      /\ <分配論>/\
              /  \    /  \    /  \    /  \
             /商品経済\  /労働過程\  / 利潤 \  / 地代 \
            /______\/______\/______\/______\
           /\              3\              /\
          /  \    宇野弘蔵    資本_\    宇野弘蔵    資本の\
         /☆価格 \  『価値論』=  /としての\  =『経済原論』 /再生産過程
        /______\        /_価値=資本\        /______\
       /\ <実体> /\      <形態>=<流通論>      /\ <生産論>/\
      /  \    /  \    /1_\ ☆☆ /2_\    /__\    /__\
     / 労働 \  / 分業 \  商品の価値\  貨幣として\ 資本の生産過程 資本の流通過程
    /______\/______\/形態=商品_\/の価値=貨幣\/☆_\/☆☆☆/__\/__\
     序論(商品/
        対象と方法/
        ベーム・バウェルク)

    返信削除

  122. 宇野弘蔵『経済原論』はヘーゲル『小論理学』の構成を参考にしていると
    いう(『「資本論」と私』2008年、お茶の水書房)。無理矢理図解するなら(☆=起点)、

           /\
          /利子\
         /(分配論) \
        /利潤__地代\
       /\宇野弘蔵・ 資本の再
      /商品\経済原論/生産過程
     / (流通論)\  /(生産論)\
    /商品__貨幣\/生産__流通\
    ☆        過程  過程

    宇野経済原論の特徴として、
    労働価値説が後退した(ハーヴェイ資本論解説書で訳者が批判)、
    剰余価値率と利潤率の位置づけは的確になった、
    利子を最後にすることで信用のループが明確になった。

    返信削除

  123. 宇野弘蔵『経済原論』はヘーゲル『小論理学』の構成を参考にしていると
    いう(『「資本論」と私』2008年、お茶の水書房)。無理矢理図解するなら(☆=起点)、

           /\
          /利子\
         /(分配論) \
        /利潤__地代\
       /\宇野弘蔵・ 資本の再
      /商品\経済原論/生産過程
     / (流通論)\  /(生産論)\
    /商品__貨幣\/生産__流通\
    ☆        過程  過程

    宇野経済原論の特徴として、
    労働価値説が後退した(ハーヴェイ資本論解説書で訳者が批判)、
    剰余価値率(@生産論)と利潤率(@分配論)の位置づけは的確、
    利子を最後にすることで信用のループが明確になった。

    返信削除
  124. 参考までに、、、、
    宇野弘蔵は自身の『経済原論』(1950,1952)をヘーゲル『小論理学』に対応させて章立てした。
    ヘーゲル『小論理学』(松村一人訳)目次に対照させて宇野が書き込んだメモの写真版が『『資本論』と私』
    (2008年、お茶の水書房)に口絵として紹介されている。
    http://4.bp.blogspot.com/-3aLw87pUP6M/U13r_zLYmEI/AAAAAAAAdrM/39cQih4aVU4/s1600/uno.a.jpg
    http://4.bp.blogspot.com/-NkCuVdTFt14/U13r-3CMQHI/AAAAAAAAdrE/5bhnrqeOFQs/s1600/uno_0001a.jpg
    以下、文字ズレするかも知れないが多少恣意的に図解させてもらうと(左下から反時計回りに見る)、

                   /\
                 (絶対理念)
                (生命) 理念 (認識)    ヘーゲル『エンチクロペディ』より、
                /_<利子>_\      『小論理学』
               /\ 「概念論」/\       &
              /推論<<分配論>>_\ <<<宇野弘蔵『経済原論』>>>
             / 主観的\  / 客観 \
            概念<利潤>判断/_<地代>_\
           /\              /\
          /  \   『小論理学』   /  \
         /限度  \<<<経済原論>>>/現実性 \
        /_<資本>_\        <資本の再生産過程>
       /\ 「有論」 /\      /\  「本質論」/\
      /  <<流通論>> \    /  <<生産論>> \
     / 質  \  / 量  \  /存在本質\   / 現象 \
    /_<商品>_\/_<貨幣>_\<資本の生産過程><資本の流通過程>

    注目すべき点として、宇野はマルクスの<<生産論>>と<<流通論>>の位置を逆にしている。
    さらに「概念論」最終部分、ヘーゲルの弁証法(認識)を含む理念に<利子>を対応させている。
    宇野のこうした夾雑物を排除した『資本論』理解は労働価値説の軽視とも受け取られ、
    後に廣松渉によって批判され、佐藤優や熊野純彦によって再検証されている。
    (ただし弁証法を信じきっているのは宇野ではなく廣松の方だと思う)

    返信削除
  125. 資本主義社会の階級制

    宇野弘蔵は1:24:7の歴史観を批判している

    返信削除