(経済学、リンク::::::::::)
ソローモデルが資本と労働を分けたのと違い、P.ローマーはモノ(objects)とアイデア(ideas)を分けた。
(ジョーンズ『マクロ経済学』上184,201頁及びジョーンズ『経済成長理論入門』第五章参照)
[PDF]Endogenous Technological Change
Paul M. Romer. University of Chicago. Growth in this model is driven by technological change that arises from intentional ... [Journal of Political Economy, 1990, vol. 98, no. 5, pt. 2] 1990.
http://pages.stern.nyu.edu/~promer/Endogenous.pdf
●『大停滞』などで知られる経済学者タイラー・コーエンが激賞!
「偉人としてのポール・ローマーにスポットを当てた本としては、ウォルシュのこの本がある。科学読み物としても伝記としても非常に優れた作品」
「1990年10月、シカゴ大学の経済学者である36歳のポール・ローマーが主要学術雑誌に経済成長の数学的モデルを発表すると、2世紀以上にわたって正式には認められず日陰の存在だった知識経済学が、ようやく脚光を浴びるようになった。この論文には、簡単そうにも難解そうにも受け取れる『内生的技術変化』(Endogenous Technological Change)というタイトルがついていた。」(本書序章から)
技術革新を経済成長論に取り込んだことで2018年にノーベル経済学賞を受賞したのがポール・ローマー。この経済学者としては異色の生き方をしたローマーを縦糸に、アダム・スミス『国富論』以来の「謎」として残された「ピン工場」と「見えざる手」の矛盾、その後の経済学では「収穫逓増」と「収穫逓減」の対立をめぐる経済成長論の変遷を横糸として、経済理論をめぐる古今の経済学者の人間劇を描く。
登場する経済学者はノーベル賞のスターらがずらり。ロバート・ソロー、ロバート・ルーカス、ポール・クルーグマン、ポール・サミュエルソン、ケネス・アロー、宇沢弘文らだ。解説は、ローマーのロチェスター大学時代に師事した佐々木宏夫・早稲田大学教授。
構成は以下の通り。
第1部
第1章 専門分野としての経済学
第2章 「理論は、正しい継ぎ目で切り分ける方法を教えてくれる」
第3章 モデルとは何か? どう機能するのか?
第4章 見えざる手とピン工場
第5章 経済学は陰鬱な科学か?
第6章 地下水
第7章 スピルオーバー
第8章 ケインズ革命と経済学の現代化
第9章 数学は言語である
第10章 経済学のハイテク化
第11章 ソロー残差
第12章 無限次元スプレッドシート
第13章 経済学はロケット・サイエンス、「モデル」は動詞
第2部
第14章 新しい出発
第15章 馬鹿げてる!
第16章 ハイドパーク
第17章 Uターン
第18章 キーボード、都市、世界
第19章 再結合
第20章 クレイジーな説明
第21章 スキーリフトの経済学
第22章 内生的技術変化
第23章 推測と反論
第24章 光熱費の歴史
第25章 究極のピン工場
第26章 見えざる革命
第27章 経済学を教える
結び
解説 ポール・ローマーの人と学問 佐々木宏夫(早稲田大学教授)
Romer, P. (2016) The Trouble with Macroeconomics. At: https:// paulromer.net/ wp-content/ uploads/ 2016/ 09/ WP-Trouble.pdf.
https://paulromer.net/trouble-with-macroeconomics-update/ 改訂版
https://paulromer.net/the-trouble-with-macro/WP-Trouble.pdf 2016
キーン『次なる金融危機』20頁参照
「マクロ経済学の悩み」ローマー
ソローモデルが資本と労働を分けたのと違い、P.ローマーはモノ(objects)とアイデア(ideas)を分けた。
(ジョーンズ『マクロ経済学』上184,201頁及びジョーンズ『経済成長理論入門』第五章参照)
[PDF]Endogenous Technological Change
Paul M. Romer. University of Chicago. Growth in this model is driven by technological change that arises from intentional ... [Journal of Political Economy, 1990, vol. 98, no. 5, pt. 2] 1990.
http://pages.stern.nyu.edu/~promer/Endogenous.pdf
二神『動学マクロ経済学』にローマー理論の図解がある
デヴィッド・ウォルシュ著
ポール・ローマーと経済成長の謎 2020/01/24|日経BPブックナビ【公式サイト】
https://www.nikkeibp.co.jp/atclpubmkt/book/20/P88710/ポール・ローマーと経済成長の謎 2020/01/24|日経BPブックナビ【公式サイト】
https://www.amazon.co.jp/dp/B0848MT3W8/
序章 F o r e w o r d
経済学を変えた一篇の論文
われわれには常識として蓄積してきた格言がたくさんあるが 、なかでも 「魚を一匹与えれば一日食いつなげるが 、魚の釣り方を教えれば一生食いはぐれることはない 」という格言は歴史が古く 、引用されることも多い 。今日ではここに 、 「魚を釣って養殖し 、 (遺伝子工学を通じて )変異させ 、海での乱獲を防ぐために良い方法を発明すれば 、多くの人を食べさせられる 」と付け加えるべきだ 。こうした方法はほとんど費用をかけずに模倣して世界中に広げることが可能だからだ 。状況次第では 、発明者であるあなたも豊かになれる 。新しいアイデアは繁栄への鍵であり 、その重要性は貯蓄や投資 、さらには教育にも勝る 。大小を問わず 、あらゆる規模の私財のみならず 、諸国民の富 ( t h e w e a l t h o f n a t i o n s )を増やすための鍵でもあり 、万人に数えきれない恩恵をもたらす経済成長を実現させる可能性を秘めている 。このような新しいアイデアを背後で支えるのは 、ゲ ーム進行上の複雑なル ールであり 、法の支配や政治という言葉で表現される 。
一九九〇年一〇月 、シカゴ大学の経済学者である三六歳のポ ール ・ロ ーマ ーが主要学術誌に経済成長の数学的モデルを発表すると 、二世紀以上にわたって正式には認められず日陰の存在だった知識経済学が 、ようやく脚光を浴びるようになった 。この論文には 、簡単そうにも難解そうにも受け取れる 「内生的技術変化 」 ( E n d o g e n o u s T e c h n o l o g i c a l C h a n g e )というタイトルがついていた 。 『ジャ ーナル ・オブ ・ポリティカル ・エコノミ ー 』に掲載された三二ペ ージの論文は 、受動態 、数学的分析 、控えめな主張など 、科学論文の慣習が一通り忠実に守られている 。同じ伝統の流れを汲む過去の研究が厳選されたうえで引用されているが 、そのなかには今回の論文が主役の座を引き継ぎ 、飛躍の土台にしたいと考える論文も含まれていた 。一九五六年にロバ ート ・ソロ ーが発表した 「経済成長理論への一貢献 」 ( A C o n t r i b u t i o n t o t h e T h e o r y o f E c o n o m i c G r o w t h )である 。
ロ ーマ ー論文の冒頭のパラグラフの以下の文章には 、大抵最初に困惑させられる 。 「投入としての技術の際立った特徴は … …一般的な財でも公共財でもないことだ 。非競合的 ( n o n r i v a l )であり 、部分的に排除可能財 ( e x c l u d a b l e g o o d )である … … 」 。
ここから面白い話が展開される 。というのも 、一五年以上前に書かれ 、未だに十分に理解されていなかったこの文章が 、経済学の概念
を抜本的に見直すきっかけになったからだ 。財といえば従来 、政府が供給する 「公共 」 ( p u b l i c )財と市場参加者が提供する 「私的 」 ( p r i v a t e )財に分類されてきたが 、そこに 「競合 」 ( r i v a l )財と 「非競合 」 ( n o n r i v a l )財という新たな区別が加えられたのである 。競合財は実体を伴う 。そのため絶対的所有が可能で 、共有範囲が限定される (アイスクリ ームのコ ーン 、家 、仕事 、米長期国債など ) 。これに対して 、非競合財はコンピュ ータにビットの連なりとして記録 ・保存されるので 、ほぼ無制限に大勢の人によって等しく所有される (聖典 、言語 、微分法 、自転車の設計原理など ) 。必然的に 、ほとんどの財はふたつの要素を兼ね備えており 、どちらかがゼロということはない 。両極のあいだに様々な可能性が存在する 。
デザイナ ードレス 、パソコンの O Sソフト 、ジャズコンサ ート 、ビ ートルズの楽曲 。新しいコンピュ ータ ・チップの設計 、通信衛星から送られる符号信号 。ヒトゲノムのマップ 、新しい薬の分子構造と 、その効率的な製造の秘密 。遺伝子操作された種子と 、それを生み出す操作手順 。ピカソの絵画 ─ ─本人の筆でキャンバスに絵の具が塗り重ねられた作品ならびに数多くの複製 。車の窓に取り付けられた 「赤ちゃんが乗っています 」 ( B a b y o n B o a r d )というステッカ ー 。いまあなたが読んでいる本の文章 、六一ペ ージに掲載された方程式 。これらはすべて模倣可能で 、大勢の人が同時に共有したり利用したりできるので 、非競合財に該当する 。ほとんどは部分的に排除可能 ( e x c l u d a b l e )だ 。すなわち 、少なくとも原則として 、アクセスがある程度は制約される 。競合財は物体 ( o b j e c t s ) 、非競合財はアイデア ( i d e a s )である 。コンピュ ータのキャッチフレ ーズでは 「アトム 」と 「ビット 」に区別され 、アイデアはバイナリ (二進法 )ビットの連なりで表現される 。数学の厳格な言語では 、 「凸性 」 ( c o n v e x i t i e s )と 「非凸性 」 ( n o n c o n v e x i t i e s )とに区別される 。
デザイナ ードレス 、パソコンの O Sソフト 、ジャズコンサ ート 、ビ ートルズの楽曲 。新しいコンピュ ータ ・チップの設計 、通信衛星から送られる符号信号 。ヒトゲノムのマップ 、新しい薬の分子構造と 、その効率的な製造の秘密 。遺伝子操作された種子と 、それを生み出す操作手順 。ピカソの絵画 ─ ─本人の筆でキャンバスに絵の具が塗り重ねられた作品ならびに数多くの複製 。車の窓に取り付けられた 「赤ちゃんが乗っています 」 ( B a b y o n B o a r d )というステッカ ー 。いまあなたが読んでいる本の文章 、六一ペ ージに掲載された方程式 。これらはすべて模倣可能で 、大勢の人が同時に共有したり利用したりできるので 、非競合財に該当する 。ほとんどは部分的に排除可能 ( e x c l u d a b l e )だ 。すなわち 、少なくとも原則として 、アクセスがある程度は制約される 。競合財は物体 ( o b j e c t s ) 、非競合財はアイデア ( i d e a s )である 。コンピュ ータのキャッチフレ ーズでは 「アトム 」と 「ビット 」に区別され 、アイデアはバイナリ (二進法 )ビットの連なりで表現される 。数学の厳格な言語では 、 「凸性 」 ( c o n v e x i t i e s )と 「非凸性 」 ( n o n c o n v e x i t i e s )とに区別される 。
非競合性という概念そのものは 、経済学ではまったく新しいわけではない 。一世紀以上にわたって財政の専門家は 、 「市場の失敗 」の原因を説明するために難解な言葉をあれこれ考え出し 、たとえば国防 、街灯 、新しい橋 、灯台の警告ランプに共通する性質の説明を試みてきた 。一九六〇年代には 、非競合性がそこに仲間入りする 。ロ ーマ ーは非競合性を排除可能性という概念と結びつけ 、従来とは異なる形の区別を行うことで 、日常生活の経済的側面の様々な場面でアイデアが果たす役割に新しい光を当てた 。アイデアに含まれるのは 、企業秘密 、処方箋 、商標 、アルゴリズム 、メカニズム 、特許 、科学法則 、デザイン 、地図 、レシピ 、手順 、ビジネスメソッド 、著作権 、違法コピ ーなどで 、これらがまとまると 、知識を基盤とする経済学が創造される 。ちなみに 、新しいアイデアを生み出そうという意欲と 、既存の知識を引き続き効率的に分配 ・使用したい気持ちは必然的に対立関係にあって 、どちらのインセンティブを優先すべきかの社会的選択のなかから 、いわゆる知的財産が創造される 。ロ ーマ ーはこの対立関係にも注目している 。このふたつの目的 、知識の増加を促すことと 、知識の恩恵が広い範囲で共有されるように配慮することの対立関係をうまく管理するのは政府の責任であり 、あらゆる点で 、それは金融 ・財政政策の重要性に勝るとも劣らない 。新しいアイデアの創造を促すインセンティブ
ポール・ローマーと経済成長の謎
●2018年ノーベル経済学賞受賞者ポール・ローマーの画期的な経済成長論をめぐる物語●『大停滞』などで知られる経済学者タイラー・コーエンが激賞!
「偉人としてのポール・ローマーにスポットを当てた本としては、ウォルシュのこの本がある。科学読み物としても伝記としても非常に優れた作品」
「1990年10月、シカゴ大学の経済学者である36歳のポール・ローマーが主要学術雑誌に経済成長の数学的モデルを発表すると、2世紀以上にわたって正式には認められず日陰の存在だった知識経済学が、ようやく脚光を浴びるようになった。この論文には、簡単そうにも難解そうにも受け取れる『内生的技術変化』(Endogenous Technological Change)というタイトルがついていた。」(本書序章から)
技術革新を経済成長論に取り込んだことで2018年にノーベル経済学賞を受賞したのがポール・ローマー。この経済学者としては異色の生き方をしたローマーを縦糸に、アダム・スミス『国富論』以来の「謎」として残された「ピン工場」と「見えざる手」の矛盾、その後の経済学では「収穫逓増」と「収穫逓減」の対立をめぐる経済成長論の変遷を横糸として、経済理論をめぐる古今の経済学者の人間劇を描く。
登場する経済学者はノーベル賞のスターらがずらり。ロバート・ソロー、ロバート・ルーカス、ポール・クルーグマン、ポール・サミュエルソン、ケネス・アロー、宇沢弘文らだ。解説は、ローマーのロチェスター大学時代に師事した佐々木宏夫・早稲田大学教授。
構成は以下の通り。
第1部
第1章 専門分野としての経済学
第2章 「理論は、正しい継ぎ目で切り分ける方法を教えてくれる」
第3章 モデルとは何か? どう機能するのか?
第4章 見えざる手とピン工場
第5章 経済学は陰鬱な科学か?
第6章 地下水
第7章 スピルオーバー
第8章 ケインズ革命と経済学の現代化
第9章 数学は言語である
第10章 経済学のハイテク化
第11章 ソロー残差
第12章 無限次元スプレッドシート
第13章 経済学はロケット・サイエンス、「モデル」は動詞
第2部
第14章 新しい出発
第15章 馬鹿げてる!
第16章 ハイドパーク
第17章 Uターン
第18章 キーボード、都市、世界
第19章 再結合
第20章 クレイジーな説明
第21章 スキーリフトの経済学
第22章 内生的技術変化
第23章 推測と反論
第24章 光熱費の歴史
第25章 究極のピン工場
第26章 見えざる革命
第27章 経済学を教える
結び
解説 ポール・ローマーの人と学問 佐々木宏夫(早稲田大学教授)
Romer, P. (2016) The Trouble with Macroeconomics. At: https:// paulromer.net/ wp-content/ uploads/ 2016/ 09/ WP-Trouble.pdf.
https://paulromer.net/trouble-with-macroeconomics-update/ 改訂版
https://paulromer.net/the-trouble-with-macro/WP-Trouble.pdf 2016
キーン『次なる金融危機』20頁参照
「マクロ経済学の悩み」ローマー
A recent paper by the World Bank’s chief economist Paul Romer, entitled ‘The Trouble with Macroeconomics’, is even more scathing. Romer describes DSGE models as being so unrealistic as to deserve the moniker ‘post-real’, declares that they use ‘incredible identifying assumptions to reach bewildering conclusions’ (2016, p. 1), and satirises them as being driven by unobservable fictions that he likens to ‘phlogiston’, the imaginary substance that seventeenth-century chemists used to explain combustion before the discovery of oxygen.
NAMs出版プロジェクト: ポール・ローマー「チャーター都市」他
http://nam-students.blogspot.jp/2015/12/blog-post_82.html(本頁)
2018年ノードハウス、P・ローマー ノーベル経済学賞受賞
http://nam-students.blogspot.com/2018/10/2018109-2.html
2018年ノードハウス、P・ローマー ノーベル経済学賞受賞
http://nam-students.blogspot.com/2018/10/2018109-2.html
DSGE批判(まとめ) 動学マクロ経済学 二神孝一 他 ローマーモデルの図解あり☆
こちらのローマーと間違え易い↓
ローマー『上級マクロ経済学』(Advanced Macroeconomics by David Romer):目次
http://nam-students.blogspot.jp/2015/04/advanced-macroeconomicsdavid-romer.html
http://nam-students.blogspot.jp/2015/04/advanced-macroeconomicsdavid-romer.html
中級ミクロ/マクロ経済学(ピンダイク他/ジョーンズ、ウィリアムソン)
http://nam-students.blogspot.jp/2015/12/blog-post_84.html
成長理論ブームを再燃させた1986年論文は、
"Increasing Returns and Long-Run Growth," Journal of Political Economy, Vol. 94 , No. 5 (Oct. 1986), pp. 1002-1037.
http://citeseerx.ist.psu.edu/viewdoc/download?doi=10.1.1.589.3348&rep=rep1&type=pdf
http://nam-students.blogspot.jp/2015/12/blog-post_84.html
成長理論ブームを再燃させた1986年論文は、
"Increasing Returns and Long-Run Growth," Journal of Political Economy, Vol. 94 , No. 5 (Oct. 1986), pp. 1002-1037.
http://citeseerx.ist.psu.edu/viewdoc/download?doi=10.1.1.589.3348&rep=rep1&type=pdf
https://i.gyazo.com/e209f3210c874a3f7e706265dbb8eeea.png
https://i.gyazo.com/91d9bb84b5bcce626180f30a4b970fd3.png
____
http://digitalcast.jp/v/11351/ 2011
…私の提案は 政府が都市を造れるほど 広い再開発地区を設けるというものです それにチャーター都市と名付けました
後に私は 時同じくして ハビエルとオクタビオらが ホンジュラスで再開発の試みについて 考えていたことを知りました 彼らは毎年約 7 万 5 千人のホンジュラスの人が アメリカへと出て行っていることを知っており この人たちがホンジュラス内で 同様のことを出来るようにする為には 何が出来るのかと頭をひねっていました …
去る 2009 年に、ポール・ローマーは「チャーター都市」というアイデアを発表しました。それは民主主義と貿易を重んじるルールを定めた都市です。今年の TED2011 では、先の TEDTalk をきっかけに正に今、ホンジュラスで世界初のチャーター都市が出来ようとしているその物語について講演してくれます。
Paul Romer: Why the world needs charter cities 2009
https://youtu.be/mSHBma0Ithk
https://youtu.be/mSHBma0Ithk
(ジョーンズ『マクロ経済学』上184,201頁及びジョーンズ『経済成長理論入門』第五章参照)
[PDF]Endogenous Technological Change
Paul M. Romer. University of Chicago. Growth in this model is driven by technological change that arises from intentional ... [Journal of Political Economy, 1990, vol. 98, no. 5, pt. 2] 1990.
http://pages.stern.nyu.edu/~promer/Endogenous.pdf
https://en.wikipedia.org/wiki/Endogenous_growth_theory
ポール・ローマー「経済における成長とはどういうことなのか」
http://kaigaikiji.com/?p=764
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51301374.html
ポール・ローマーがスタンフォード大学を辞め、世界各国に「特区」をつくるビジネスに専念するそうだ。
http://d.hatena.ne.jp/himaginary/20150528/mathiness_and_academic_identity
ポール・ローマー「キレてないですよ」
2015-05-28 数学もどき(mathiness)への批判を展開しているポール・ローマーが、その主張への反応には誤解も含まれているとして、改めて自分の立場を説明している(H/T Economist’s View)。
彼はまず、自分の立場に関する以下の6つの○×クイズを挙げている。
- ローマーは、経済学者はデブリュー/ブルバキの数学を使おうとすべきではなく、物理学者や技術者のように、そこまで本格的ではないやり方で数学を使うべきだと考えている。
- ローマーは、データや実証結果を理解するのに何の役にも立たないような抽象的な数学モデルは、数学もどきの例だと考えている。
- ローマーは、数学的議論における誤りは数学もどきの例だと考えている。
- ローマーは、彼が数学もどきの咎で批判した経済学者は、国の政治に影響を与えることを狙いとした右派の政治目的を促進するためにそれを使っている、と述べている。
- ローマーは、経済学者は数学の使用をもっと控えるべきだと考えている。
- ローマーは怒っている。
その上で、第一項と第二項について以下のように述べている。
...my objection to mathiness is not a critique of the assumptions or structure of the models that others propose. It is a critique of a style that lets economists draw invalid inferences from the assumptions and structure of a model; a style that authors can use to persuade the reader (and themselves) to adopt conclusions that do not follow by the rules of logic; a style that tolerates wishful thinking instead of precise, clearly articulated reasoning. The mathiness that I point to in the Lucas (2009) paper and in the follow up paper by Lucas and Moll (2014) involves hand-waving and verbal evasion that is the exact opposite of the precision in reasoning and communication exemplified by Debreu/Bourbaki, and I’m for precision and clarity.......
(拙訳)
・・・数学もどきへの私の異議申し立ては、他の人が提示するモデルの前提や構造への批判ではない。モデルのその前提や構造からは引き出せないはずの推論を経済学者に引き出させるような手法への批判である。即ち、論理の規則からは出てこない結論を認めるように著者が読者(および自分自身)を説得するために使える手法であり、正確かつ明確に表現された思考ではなく願望的思考を許してしまうような手法である。ルーカス(2009)論文およびその後続論文であるルーカス=モール(2014)について私が指摘した数学もどきは、デブリュー/ブルバキにおいて体現された推論や表現における正確さとはまさに正反対の、雑駁かつ言葉による言い逃れを伴っている。私は正確さと明確さの側に立つ。
ポール・ローマー - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%BC
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%BC
- Endogenous Technological Change" (1990, Journal of Political Economy, vol. 98, No. 5, part 2: The Problem of Development: A Conference of the Institute for the Study of Free Enterprise Systems, pp. S71-S102)
- "Economic Integration and Endogenous Growth," with Luis Rivera-Batiz (1991, Quarterly Journal of Economics, Vol. 106, No. 2, pp. 531-555)http://www.nber.org/papers/w3528.pdf
_____
- "Economic Integration and Endogenous Growth," with Luis Rivera-Batiz (1991, Quarterly Journal of Economics, Vol. 106, No. 2, pp. 531-555)http://www.nber.org/papers/w3528.pdf
生産要素は資本と労働:
(P.ローマーはモノ(objects)とアイデア(ideas)を分けたというジョーンズ(『マクロ経済学』上184,201頁及び『経済成長理論入門』第五章参照)の要約の方が的確)。精神労働に価値を認めているということだ。)
中間財( intermediate goods)の概念は1950年代から
☆
参照:
[PDF]Endogenous Technological Change
Paul M. Romer. University of Chicago. Growth in this model is driven by technological change that arises from intentional ... [Journal of Political Economy, 1990, vol. 98, no. 5, pt. 2] 1990.
http://pages.stern.nyu.edu/~promer/Endogenous.pdf
[PDF]Endogenous Technological Change
Paul M. Romer. University of Chicago. Growth in this model is driven by technological change that arises from intentional ... [Journal of Political Economy, 1990, vol. 98, no. 5, pt. 2] 1990.
http://pages.stern.nyu.edu/~promer/Endogenous.pdf
AKモデル
note.masm.jp/AKモデル/
AKモデル †. S.レベロ 1990年論文. AKモデルにおいて、生産関数はY=AKと 表現される。 Aは資本ストックの生産性を表す定数; Kは通常の狭義の物的資本だけ ではなく、人的資本、社会的インフラストラクチュアなどを含む広義の ...
AKモデル
S.レベロ 1990年論文
- AKモデルにおいて、生産関数はY=AKと表現される。
- Aは資本ストックの生産性を表す定数
- Kは通常の狭義の物的資本だけではなく、人的資本、社会的インフラストラクチュアなどを含む広義の資本を意味する。
- このような広義の資本の限界生産性は、逓減せずに一定(A)と想定されている。
- Y=AKを増分の形に書きかえると、⊿Y=A⊿K。
- ⊿Kは広義の投資であり、これが社会全体の貯蓄S(=sY)に等しいとすれば、⊿Y=AsY
- したがって、成長率は⊿Y/Y=As、これを一人あたりY/L(=y)の成長率に書きかえると、⊿y/y=⊿Y/Y-n=As-nとなる。
- 新古典派モデルでは、Yがある一定値に収束するとされたのに対して、AKモデルでは、Aが大きいほど、またsが大きいほど成長率が高まる。
- Aおよびsといった内生的要因の違いが各国のそれぞれの経済成長の違いを説明するという。
- ただし、広義の資本Kの実態について不明確であり、どう計測するのかという問題も残る。
Lecture 10: Endogenous Growth - Princeton University
(Adobe PDF)
Romer (1990), “Endogenous Technological Change”. 3 / 45. Page 4. AK model. • Originally due to Romer (1986), Rebelo (1991), also see. Acemoglu Ch. 11. • Consider standard growth model .... One of most cited papers in economics.
Lecture Notes on Economic Growth(II): Five Prototype Models of ...
Issued in December 1990. NBER Program(s): EFG. This paper explores the five simplest models of endogenous growth. We start with the AK model (Rebelo ( 1990)) and argue that all endogenous growth models can be viewed as variations or ...
Rebelo148
Long-Run Policy Analysis and Long-Run Growth Sergio Rebelo
(Adobe PDF)
Long-Run Growth. Sergio Rebelo. Northwestern University, Portuguese Catholic University, and. Rochester Centerfor Economic Research ..... See Jones and Manuelli (1990) and King and Rebelo (1990) for discussions of the effects of taxation ...... Heckman, James J. "A Life-Cycle Model of Economics, Learning, and Con-.
The Rebelo AK Growth Model - Economics
(Adobe PDF)
Rebelo (1991) examines a model in which a social planner maximizes the discounted ... Thus, the steady-state growth rate in a Rebelo economy is directly proportional to the saving rate. ... In fact, the Rebelo AK model is essentially just.
中間財( intermediate goods)の概念は1950年代から存在したが、1980年代以降、中間製品( middle products...
参考:
NAMs出版プロジェクト: 中級ミクロ・マクロ経済学
http://nam-students.blogspot.jp/2015/12/blog-post_84.html
レオンチェフはドブリュー(デブリュー)の数理経済学の流れに否定的だったらしい
でも今やドブリュー『価値の理論』はヘンダーソン、ヴァリアン、武隈らミクロ経済学の基礎だ
(クールノー、ワルラスあたりまで遡れるのかもしれないが)
スピノザの『エチカ』の隣に置いてもいい
先日ヴァリアン『ミクロ経済分析』(邦訳242頁)でドブリューの均衡の証明が丸々引用されている
のを見て驚いた
均衡には需要関数の連続性が前提条件になるということを言っているだけだが、、、
後発に吸収されているから元を読む必要はないのかもしれないが
ポール・ローマーも、ドブリューは認めざるを得ないと発言している
http://d.hatena.ne.jp/himaginary/20150528/mathiness_and_academic_identity
_____
RIETI - 大物経済学者の大ゲンカ:「Mathiness」と経済学
http://www.rieti.go.jp/jp/columns/s16_0005.html
http://www.rieti.go.jp/jp/columns/s16_0005.html
荒田 禎之 研究員
「Mathiness」とは?
数学と経済学:The Good and Bad Uses of Mathematics
まとめ
謝辞
- 脚注
- ^ Romer, Paul M. 2015. "Mathiness in the Theory of Economic Growth." American Economic Review, 105(5): 89-93.
- ^ Lucas, Jr. Robert E., and Benjamin Moll. 2014 "Knowledge Growth and the Allocation of Time." Journal of Political Economy, 122(1): 1-51
- ^ http://paulromer.net/category/blog/
- ^ http://krugman.blogs.nytimes.com/2015/08/02/freshwaters-wrong-turn-wonkish/?_r=0
- ^ Morishima, Michio. 1984. "The Good and Bad Uses of Mathematics" in Economics in Disarrayedited by P. Wiles and G. Routh. Basil Blackwell. pp. 51-73.
- ^ Keynes, John. M. 1972. "Essays in Biography" in The Collected Writings of John Maynard Keynes. Macmillan, St. Martin's Press for the Royal Economic Society.
TED日本語 - ポール・ローマー: 世界初のチャーター都市
TED 日本語字幕付き動画6:42 / 9:13the vote/ in the congress/ in favor of this constitutional amendmentこの憲法改正に関する投票結果は品詞分類Data
内容Script
2007年 私は 経済成長について改めて概念化し直す 必要があると思い立ちました 私たちの新たな目的は 人々がどこに住んでどこで働きたいかを考えたとき 選択肢として最低でも 片手一杯の数の 住民獲得競争をしている都市が あるようにするべきというものです まだそれにはほど遠い状況にあります 受け入れてくれる都市が一つもない人が 発展途上国に何十億人といます しかし都市の凄いところは 開発費用より断然高い価値を 持っていることです 従って私たちは世界に対して ダースあるいは百単位の都市を 簡単に提供できるのです
景気の良い話に聞こえるかもしれませんが 新しい都市というものを考えると分かります 都市をマンションに置き換えて考えてみてください マンション入居希望者の半分は既に入居しており 残り半分はしていないと考えてください 既存のマンションを増築することで 部屋の数を増やすことも出来るでしょう しかし次のような問題に突き当たります マンションや周辺地域には 不快さや増築による騒音を 禁止するルールがあるということです 従って増築は極めて困難です しかし建築の禁止でなく 促進するようなルールを持つ 場所であれば その全く新しい土地で 新しいマンションを建てることはできます 従って私の提案は 政府が都市を造れるほど 広い再開発地区を設けるというものです それにチャーター都市と名付けました
後に私は 時同じくして ハビエルとオクタビオらが ホンジュラスで再開発の試みについて 考えていたことを知りました 彼らは毎年約 7 万 5 千人のホンジュラスの人が アメリカへと出て行っていることを知っており この人たちがホンジュラス内で 同様のことを出来るようにする為には 何が出来るのかと頭をひねっていました ある日ハビエルはオクタビオにこう言いました 「例えば私たちの空いている土地を 大使館に移譲したらどうか アメリカやカナダの大使館に移譲し 人々があちらのルールで 働きたい場合に 移住しなくてはできないことを全て 大使館の管理の下で できるようにしたらどうか?」
2009 年の夏に ホンジュラスは政治上の苦しい危機に見舞われました 次の定期選挙で ペペ・ロボが再開発に加え 調停も確約した上で 圧倒的勝利を収めたのです 彼はオクタビオに参謀長になるよう求めました 一方私は TEDGlobal で講演する 準備をしていました 手直しやトライアルアンドエラー ユーザーテストといった過程を経て チャーター都市という難しいアイデアを 根本的な要素へと要約しようとしていました 一つ目の要点はルールの重要性です 例えば既に住んでいる住民に 迷惑をかけないといったルールです 私たちはよく新技術に注目しますが 進歩のためには 技術に加えルールも必要なのです そして しばしば私たちの妨げとなるのもルールです
2010 年の秋にグアテマラからの友人が TEDTalk のリンクをオクタビオに送りました それを彼はハビエルに見せ 二人は私に連絡をくれました 彼らは「これを私たちの国のリーダーに見せよう」と言いました そして私たちは12月に マイアミのホテルの会議室で会いました 私は 都市にどれだけ価値があるのか そして建築費用に比べて どれだけ価値が高いかを説明しました 私はこのスライドで ニューヨークなどの更地が どれだけ高価か示しました 見てください 一部の土地は一平米 1,000 ドルも することがあります その時の議論は比較的抽象的で ふと間が空いたタイミングで オクタビオが言いました 「ポール TEDTalk を見ればいいじゃないか」
(笑い)
TEDTalk はチャーター都市というものを とても易しい言葉で打ち出していました それは無人の土地から始まるものであり 定款でそこに適用されるルールを定め そのルールの下で生活していくかの 選択肢を人々に提供することです このプロジェクトを推進していく必要がある この国が成長するための道となるだろうと ホンジュラス首相は述べ 私に協力を依頼されました 私はテグシガルパに招かれ 一月の四日と五日に講演しました そこで私は 次のスライドのような データを示し 講義をしました 要点は 価値ある都市を造るには 相応の広さが必要だということです こちらはデンバーの写真で 枠線はデンバーに建てられた新しい空港です この空港単独で 100 平方キロメートルを占めます 新しい都市を造るなら最低でも 1,000km 平方の土地で始める必要があると 伝えたかったのです 250 エーカー以上です 皆 丁寧に賞賛してくれました 聴衆の顔はどれも 真面目で集中していました 議長が壇上に上がり こう言いました 「ローマー博士 ご講演ありがとうございます ただ TEDTalk も見てみませんか ノートパソコンを持ってきました」 私は座り 彼らは TEDTalk を再生してくれました
それは的を射ていました つまり 新しい都市は新たな選択肢を人々に提供できるということです どの都市へ行くか 皆に選択肢ができます それは数百キロも北に離れた土地でなく ホンジュラスでも良いわけです リーダーにも新しい選択肢を提示します なぜなら ホンジュラス政府の指導者たちは 提携国からの援助が必要かもしれませんし 提携国から利益を得られるかもしれません 定款が本当に施行されると皆が信頼できるように ルール策定や施行を援助してくれる人が 必要かもしれません 海外の投資家を迎え入れ 都市を造るために必要だと 私が考えていた施行の確約は 恐怖や不信感に長年悩まされてきた ホンジュラスのどの政党にとっても 等しく重要なものであると ロボ首相は考えていました
私たちは現地視察しました こちらはその時の写真です 一千平方キロメートルを優に超える広さを誇ります その直度の一月十九日に 特別開発区域を認める 条項を定める憲法の改正を 議会で投票しました 苦しい危機を経験したばかりのこの国で この憲法改正に関する投票結果は 124 対 1 でした 全ての政党 全ての派閥がこれを支持したのです 憲法の一部として定めるには議会で二度通す必要があります そして二月十七日の投票でも 114 対 1 で可決されました
この直後の 二月二十一日から二十四日にかけて ホンジュラスの代表 30 名が 都市建築ビジネスに最も興味を示した 二つの国へ渡航していきました 一つは韓国です こちらの写真は韓国で新しく作られている 都市の新たな中心です ボストンのダウンタウンより大きいです 写真に写っている物は全て四年以内に建てられたものです 許可を得るのに四年間かかっています もう一つの国はシンガポールでした シンガポールは既に中国で二つの都市を造っており 三つ目に着手しようというところです
私たちの現状をまとめると このようになっています 場所は確保しました 二つ目の場所についても検討中です 投資顧問を招くことの出来るよう 法律制度を用意しているところです 外部の法律制度もです ここの新たな司法制度の最高裁判所として 一つの国が名乗り挙げています 非常に興味を持ってくれている 設計者や建築者もいます また彼らは資金調達もしてくれます 一つ解決している問題は テナントが大量にあるということです アメリカに 特に自由貿易が可能な場所に 拠点を望む会社が沢山あります 同様に望む人も大勢います 直ちに他の場所へ移って永住したいという人は 世界に 7 億人います
ラテンアメリカから アメリカ合衆国への移住は年間百万人います その多くは家族を残して 出稼ぎに行く必要がある父親で 一部は衣食のためにお金が必要な シングルマザーです その中には悲しいことに子供もおり 場合によっては十年以上離ればなれの両親と 再会するために移住してきます
ではホンジュラスに全く新しい都市を造るということは どういったアイデアなのでしょうか? 世界中に同様の都市を 数十 数百と造っていくことは何に繋がるでしょう? 全ての家族に 住民獲得競争をしている 複数の都市を選択肢として提供するとは どういったアイデアなのでしょうか? それは 世の中に広めるに足るアイデアです ホンジュラスの友人から伝言があります ありがとうございます TED
(拍手)
発表4日前なのに、NY大学がノーベル経済学賞受賞者をウェブ掲載
返信削除https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-10-07/OENYQT6JTSE801
米ニューヨーク大学スターン経営大学院はウェブサイトに6日、
同校のポール・ローマー教授が2016年のノーベル経済学賞受賞者として
記者会見を行うとの発表資料を掲載した。
2007年 私は 経済成長について改めて概念化し直す 必要があると思い立ちました 私たちの新たな目的は 人々がどこに住んでどこで働きたいかを考えたとき 選択肢として最低でも 片手一杯の数の 住民獲得競争をしている都市が あるようにするべきというものです まだそれにはほど遠い状況にあります 受け入れてくれる都市が一つもない人が 発展途上国に何十億人といます しかし都市の凄いところは 開発費用より断然高い価値を 持っていることです 従って私たちは世界に対して ダースあるいは百単位の都市を 簡単に提供できるのです
返信削除景気の良い話に聞こえるかもしれませんが 新しい都市というものを考えると分かります 都市をマンションに置き換えて考えてみてください マンション入居希望者の半分は既に入居しており 残り半分はしていないと考えてください 既存のマンションを増築することで 部屋の数を増やすことも出来るでしょう しかし次のような問題に突き当たります マンションや周辺地域には 不快さや増築による騒音を 禁止するルールがあるということです 従って増築は極めて困難です しかし建築の禁止でなく 促進するようなルールを持つ 場所であれば その全く新しい土地で 新しいマンションを建てることはできます 従って私の提案は 政府が都市を造れるほど 広い再開発地区を設けるというものです それにチャーター都市と名付けました
後に私は 時同じくして ハビエルとオクタビオらが ホンジュラスで再開発の試みについて 考えていたことを知りました 彼らは毎年約 7 万 5 千人のホンジュラスの人が アメリカへと出て行っていることを知っており この人たちがホンジュラス内で 同様のことを出来るようにする為には 何が出来るのかと頭をひねっていました ある日ハビエルはオクタビオにこう言いました 「例えば私たちの空いている土地を 大使館に移譲したらどうか アメリカやカナダの大使館に移譲し 人々があちらのルールで 働きたい場合に 移住しなくてはできないことを全て 大使館の管理の下で できるようにしたらどうか?」
2009 年の夏に ホンジュラスは政治上の苦しい危機に見舞われました 次の定期選挙で ペペ・ロボが再開発に加え 調停も確約した上で 圧倒的勝利を収めたのです 彼はオクタビオに参謀長になるよう求めました 一方私は TEDGlobal で講演する 準備をしていました 手直しやトライアルアンドエラー ユーザーテストといった過程を経て チャーター都市という難しいアイデアを 根本的な要素へと要約しようとしていました 一つ目の要点はルールの重要性です 例えば既に住んでいる住民に 迷惑をかけないといったルールです 私たちはよく新技術に注目しますが 進歩のためには 技術に加えルールも必要なのです そして しばしば私たちの妨げとなるのもルールです
2010 年の秋にグアテマラからの友人が TEDTalk のリンクをオクタビオに送りました それを彼はハビエルに見せ 二人は私に連絡をくれました 彼らは「これを私たちの国のリーダーに見せよう」と言いました そして私たちは12月に マイアミのホテルの会議室で会いました 私は 都市にどれだけ価値があるのか そして建築費用に比べて どれだけ価値が高いかを説明しました 私はこのスライドで ニューヨークなどの更地が どれだけ高価か示しました 見てください 一部の土地は一平米 1,000 ドルも することがあります その時の議論は比較的抽象的で ふと間が空いたタイミングで オクタビオが言いました 「ポール TEDTalk を見ればいいじゃないか」
(笑い)
TEDTalk はチャーター都市というものを とても易しい言葉で打ち出していました それは無人の土地から始まるものであり 定款でそこに適用されるルールを定め そのルールの下で生活していくかの 選択肢を人々に提供することです このプロジェクトを推進していく必要がある この国が成長するための道となるだろうと ホンジュラス首相は述べ 私に協力を依頼されました 私はテグシガルパに招かれ 一月の四日と五日に講演しました そこで私は 次のスライドのような データを示し 講義をしました 要点は 価値ある都市を造るには 相応の広さが必要だということです こちらはデンバーの写真で 枠線はデンバーに建てられた新しい空港です この空港単独で 100 平方キロメートルを占めます 新しい都市を造るなら最低でも 1,000km 平方の土地で始める必要があると 伝えたかったのです 250 エーカー以上です 皆 丁寧に賞賛してくれました 聴衆の顔はどれも 真面目で集中していました 議長が壇上に上がり こう言いました 「ローマー博士 ご講演ありがとうございます ただ TEDTalk も見てみませんか ノートパソコンを持ってきました」 私は座り 彼らは TEDTalk を再生してくれました
それは的を射ていました つまり 新しい都市は新たな選択肢を人々に提供できるということです どの都市へ行くか 皆に選択肢ができます それは数百キロも北に離れた土地でなく ホンジュラスでも良いわけです リーダーにも新しい選択肢を提示します なぜなら ホンジュラス政府の指導者たちは 提携国からの援助が必要かもしれませんし 提携国から利益を得られるかもしれません 定款が本当に施行されると皆が信頼できるように ルール策定や施行を援助してくれる人が 必要かもしれません 海外の投資家を迎え入れ 都市を造るために必要だと 私が考えていた施行の確約は 恐怖や不信感に長年悩まされてきた ホンジュラスのどの政党にとっても 等しく重要なものであると ロボ首相は考えていました
私たちは現地視察しました こちらはその時の写真です 一千平方キロメートルを優に超える広さを誇ります その直度の一月十九日に 特別開発区域を認める 条項を定める憲法の改正を 議会で投票しました 苦しい危機を経験したばかりのこの国で この憲法改正に関する投票結果は 124 対 1 でした 全ての政党 全ての派閥がこれを支持したのです 憲法の一部として定めるには議会で二度通す必要があります そして二月十七日の投票でも 114 対 1 で可決されました
この直後の 二月二十一日から二十四日にかけて ホンジュラスの代表 30 名が 都市建築ビジネスに最も興味を示した 二つの国へ渡航していきました 一つは韓国です こちらの写真は韓国で新しく作られている 都市の新たな中心です ボストンのダウンタウンより大きいです 写真に写っている物は全て四年以内に建てられたものです 許可を得るのに四年間かかっています もう一つの国はシンガポールでした シンガポールは既に中国で二つの都市を造っており 三つ目に着手しようというところです
私たちの現状をまとめると このようになっています 場所は確保しました 二つ目の場所についても検討中です 投資顧問を招くことの出来るよう 法律制度を用意しているところです 外部の法律制度もです ここの新たな司法制度の最高裁判所として 一つの国が名乗り挙げています 非常に興味を持ってくれている 設計者や建築者もいます また彼らは資金調達もしてくれます 一つ解決している問題は テナントが大量にあるということです アメリカに 特に自由貿易が可能な場所に 拠点を望む会社が沢山あります 同様に望む人も大勢います 直ちに他の場所へ移って永住したいという人は 世界に 7 億人います
ラテンアメリカから アメリカ合衆国への移住は年間百万人います その多くは家族を残して 出稼ぎに行く必要がある父親で 一部は衣食のためにお金が必要な シングルマザーです その中には悲しいことに子供もおり 場合によっては十年以上離ればなれの両親と 再会するために移住してきます
ではホンジュラスに全く新しい都市を造るということは どういったアイデアなのでしょうか? 世界中に同様の都市を 数十 数百と造っていくことは何に繋がるでしょう? 全ての家族に 住民獲得競争をしている 複数の都市を選択肢として提供するとは どういったアイデアなのでしょうか? それは 世の中に広めるに足るアイデアです ホンジュラスの友人から伝言があります ありがとうございます TED
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返信削除
返信削除経済学者でローマーはDとPとJがいて紛らわしい
お馴染みなのがDavid Romer
デビッド・ローマー『上級マクロ経済学』(Advanced Macroeconomics )
二神が図解しているのは以下の別のローマ
Paul M. Romer.
ポール・ローマー - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%BC
[PDF]Endogenous Technological Change
University of Chicago. Growth in this model is driven by technological change that arises from intentional ...
[Journal of Political Economy, 1990, vol. 98, no. 5, pt. 2] 1990.
http://pages.stern.nyu.edu/~promer/Endogenous.pdf
* "Economic Integration and Endogenous Growth," with Luis Rivera-Batiz (1991, Quarterly Journal of Economics, Vol. 106, No. 2, pp. 531-555)
* http://www.nber.org/papers/w3528.pdf
P.ローマーはモノ(objects)とアイデア(ideas)を分けた
(ジョーンズ(『マクロ経済学』上184,201頁及び『経済成長理論入門』第五章参照)
チャーターシティ構想が話題になった
ちなみにこちらの分析的マルクス主義者のローマーもいる。Roemerとeが多い
John Roemer - Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/John_Roemer
思想家としては邦訳もあるのでこのJローマーが三人の中で日本で一番著名かも
学生がお世話になるのがD、成長理論でノーベル賞に近いのがP
返信削除経済学者でローマーはDとPとJがいて紛らわしい
お馴染みなのがDavid Romer
デビッド・ローマー『上級マクロ経済学』(Advanced Macroeconomics ↓の邦訳)
http://yuhangdong.weebly.com/uploads/1/8/5/8/18583500/macro_-_advanced_macroeconomics_4_romer_2011.pdf 全
二神が図解しているのは以下の別のローマ
Paul M. Romer.
ポール・ローマー - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%BC
[PDF]Endogenous Technological Change
University of Chicago. Growth in this model is driven by technological change that arises from intentional ...
[Journal of Political Economy, 1990, vol. 98, no. 5, pt. 2] 1990.
http://pages.stern.nyu.edu/~promer/Endogenous.pdf
* "Economic Integration and Endogenous Growth," with Luis Rivera-Batiz (1991, Quarterly Journal of Economics, Vol. 106, No. 2, pp. 531-555)
* http://www.nber.org/papers/w3528.pdf
P.ローマーはモノ(objects)とアイデア(ideas)を分けた
(ジョーンズ(『マクロ経済学』上184,201頁及び『経済成長理論入門』第五章参照)
チャーターシティ構想が話題になった
ちなみにこちらの分析的マルクス主義者のローマーもいる。Roemerとeが多い
John Roemer - Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/John_Roemer
思想家としては邦訳もあるのでこのJローマーが三人の中で日本で一番著名かも
学生がお世話になるのがD、成長理論でノーベル賞に近いのがP
返信削除経済学者でローマーはDとPとDがいて紛らわしい
お馴染みなのがDavid Romer
デビッド・ローマー『上級マクロ経済学』(Advanced Macroeconomics )
http://yuhangdong.weebly.com/uploads/1/8/5/8/18583500/macro_-_advanced_macroeconomics_4_romer_2011.pdf 全
二神孝一が(『動学マクロ経済学 成長理論の発展』2012で)図解しているのは以下の別のローマ
Paul M. Romer.
ポール・ローマー - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%BC
[PDF]Endogenous Technological Change
University of Chicago. Growth in this model is driven by technological change that arises from intentional ... [Journal of Political Economy, 1990, vol. 98, no. 5, pt. 2] 1990.
http://pages.stern.nyu.edu/~promer/Endogenous.pdf
* "Economic Integration and Endogenous Growth," with Luis Rivera-Batiz (1991, Quarterly Journal of Economics, Vol. 106, No. 2, pp. 531-555)
* http://www.nber.org/papers/w3528.pdf
P.ローマーはモノ(objects)とアイデア(ideas)を分けた
(ジョーンズ(『マクロ経済学』上184,201頁及び『経済成長理論入門』第五章参照)
最近そのチャーターシティ構想が話題になった
ちなみに以下の分析的マルクス主義者のローマーもいる。Roemerとeが多い
John Roemer - Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/John_Roemer
吉原 直毅が『労働搾取の厚生理論序説』2008岩波↓で検証しているのはこちらのローマー
http://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/bitstream/10086/16202/1/070resDP_228.pdf
http://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/bitstream/10086/16189/1/070resDP_229.pdf
経済学関連の邦訳がなくても社会思想方面の邦訳はあるのでこのローマーが三人の中で日本で一番著名かも
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3624485009102018I00000/?n_cid=SNSTW001
返信削除ノーベル経済学賞の2氏、米政権を会見で批判
ノードハウス氏、気候変動巡り「ばかげている」
ノーベル賞 経済 北米
2018/10/9 7:47
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【ニューヨーク=大塚節雄】2018年のノーベル経済学賞の受賞が決まった米国の2人の経済学者が8日、それぞれ記者会見し、トランプ政権の政策運営を陰に陽に批判した。「炭素税」の提唱者で知られるウィリアム・ノードハウス氏(米エール大教授)は、気候変動を疑問視する政権の姿勢を「ばかげている」と発言。「難しい時期に(対策を)やり遂げる必要がある」と述べた。
ノーベル経済学賞、米の2氏に 気候変動の影響など分析
2018年のノーベル経済学賞が、米エール大のウィリアム・ノードハウス教授と米ニューヨーク大のポール・ローマー教授に授与されることが決まった。姿をみせた2氏はそれぞれ、トランプ政権の政策運営を陰に陽に批判した
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技術革新が経済成長に与える影響で新たな理論を打ち立てたポール・ローマー氏(米ニューヨーク大教授)は「肝に銘じなければいけないことは、グローバル化とは単なるモノの交易ではなく、アイデアの共有だということだ」と述べ、孤立主義に傾く米政権への危惧をにじませた。第一線の米経済学者らとトランプ政権との「緊張関係」をうかがわせた。
ノードハウス氏はコネティカット州のエール大で会見し、「気候変動の科学はあったが、経済学はなかった」と研究を始めた当初の苦労を振り返り、温暖化ガスの排出に課税する炭素税について、気候変動を抑えるうえで「これまでのところ最も有効で実践的な方法」との自負を示した。
そのうえで「問題の一つは、とりわけこの国(米国)で気候変動を巡って大きな雑音が出ていることだ」と指摘。「米国でこれほど環境政策や気候変動政策への敵視があるのは極めて異常だ」と現状を嘆いた。
さらにトランプ大統領の名指しは避けつつも、「気候変動は、中国が自国の製造業を支援するために流した『でっち上げ』だ」とする同氏の主張に言及。「気候変動の科学が19世紀に打ち立てられたことを踏まえると、極めてばかげている」と切って捨てた。
一方で「米国以外では気候変動の背後にある科学や経済学、そして政策が広く受け入れられている」と強調。「(環境などに)甚大なダメージを伴わずに(対策を)やり遂げることを願う。だが今後起こる(前向きな)ことには極めて自信がある」とも語った。研究の「最後のフロンティアは(状況や考えの)異なる国々がいかに一緒に行動するかだ」として、今後は国際協調を促進する枠組みなどの研究に力を入れる意向を示した。
ニューヨーク市のニューヨーク大で会見したローマー氏は、技術革新を促す秘訣は「より人々がお互いに結びつき、新たなことを学ぶうえで努力することだ」と主張。「より大きなチームになるほど一緒にもっと早く前進できる」と国際的な協調の必要を強調した。
「このことがグローバル化がいかに重要かについて、より深い正当性や論理的な根拠を示している」と力説。「アイデアや我々の学んだ新しい物事を共有する」ことで技術革新を促すのがグローバル化の真の意味だと唱え、具体的な言及は避けながらも、米政権を軸に深まる貿易摩擦に対する危機感をうかがわせた。
ローマー氏は、科学や経済学者に対する信頼が落ちている現状にも触れた。16年の英国の欧州連合(EU)離脱決定では、多くの人たちに「経済学者がそろって(残留賛成を)主張するから、自分は反対する」という機運が生まれたと指摘し、「経済学者にとって正当性が失われつつあることを考える深刻な警告」との見方を示した。
事態を改善するためには「(経済学者が)ともに歩むと確認することが第一歩」と表明。意見の不一致があることや、それでも「事実」に向かって歩んでいることを訴えつつ、「各人が本当に知っていること、そして我々が集合知として知りうることについて謙虚でいなければならない」と自省をこめて語った。
一見、異色の組み合わせとなった今回の共同受賞。ノードハウス氏は「環境経済学」と呼ぶ分野の先駆者だ。ローマー氏は知識の蓄積が経済成長を大きく左右する「内生的成長理論」を確立した。スウェーデン王立科学アカデミーは、両氏の成果をまとめて「気候変動や技術革新と、経済成長の関係を定式化した研究」と評価した。
ローマー氏はノードハウス氏との共同受賞を聞き「ハッピーになった瞬間。素晴らしい人物だ」と語り、過去の研究で「知的交流があった」とも振り返った。受賞発表時の電話中継では「我々は環境保護のためにすばらしいことができる。同時に成長も諦める必要もない」と気候変動問題を力説し、「楽観主義」の重要性を力説した。
ノードハウス氏は冗談めかしつつも「ローマー氏(との共同受賞)には本当に驚いた」と聴衆を笑わせた。ほかの実績のある環境経済学者の名も挙げ「(同氏は)頭をよぎらなかった」と、やや戸惑いをみせた。一方で技術革新の研究を「難しくて断念した」という過去も明かし、のちにこの分野で実績を上げたローマー氏を称賛。共同受賞は「とても名誉なこと」ともつけ加えた。
返信削除ポール・ローマー理論は『動学マクロ経済学』(二神孝一 )が図解多数でわかりやすい
近年のローマーのアイデアは以下のチャーターシティ構想に集約されるが
https://youtu.be/30kPKxGuHLA
このアイデアが評価されて受賞したわけではない
返信削除ポール・ローマー理論は『動学マクロ経済学』(二神孝一 )第5章が図解多数でわかりやすい
近年のローマーのアイデアは以下のチャーターシティ構想に集約されるが
https://youtu.be/30kPKxGuHLA
このアイデアが評価されて受賞したわけではない
>>888
返信削除ポール・ローマー理論は『動学マクロ経済学』(二神孝一 )第5章が図解多数でわかりやすい
近年のローマーのアイデアは以下のチャーターシティ構想に集約されるが
https://youtu.be/30kPKxGuHLA
このアイデアが評価されて受賞したわけではない
>>885
> https://lh3.googleusercontent.com/-H2FihCjcD7s/V_eB6SfoQsI/AAAAAAABEPY/SVWLevohByQ/s640/blogger-image-1680339311.jpg
ポール・ローマーの代表的論文
返信削除参考:
Endogenous Technological Change
Paul M. Romer.
University of Chicago. Growth in this model is driven by technological change that arises from intentional ... [Journal of Political Economy, 1990, vol. 98, no. 5, pt. 2] 1990.
http://pages.stern.nyu.edu/%7Epromer/Endogenous.pdf
資本の有機的構成はノード数を捨象するから量を説明できても質を説明できない
返信削除中央集権的な近代主義と区別がつかない
ローマ・モデル まとめ
返信削除https://lh3.googleusercontent.com/-sdo9hVaS1ZM/V_eBw--7AsI/AAAAAAABEPQ/ROelR-7CwK8/s640/blogger-image-1102143222.jpg
二神の説明はデビッド・ローマー上級マクロ第3章の説明よりわかりやすいと思う
返信削除上の1986年論文は成長理論ブームを再燃させた。
返信削除ソローモデルが資本と労働を分けたのと違い、P.ローマーはモノ(objects)とアイデア(ideas)を分けた。
(ジョーンズ『マクロ経済学』上184,201頁及びジョーンズ『経済成長理論入門』第五章参照)
以下二神動学マクロより
ローマ・モデル まとめ
https://lh3.googleusercontent.com/-sdo9hVaS1ZM/V_eBw--7AsI/AAAAAAABEPQ/ROelR-7CwK8/s640/blogger-image-1102143222.jpg
二神の説明はデビッド・ローマー上級マクロ第3章の説明よりわかりやすいと思う
チャーターシティーは第三世界から先進国への出稼ぎの必要をなくすためのもの
返信削除自給自足をめざしている
ローマーは自由主義者だからそうした用語は使わないが
消費と生産と労働力再生産が同一都市でおこなわれるのだから自給自足だ
そしてその自給自足の方法論を世界市場に供給しているのだ
都市開発は消費か製造かどちらかになる
その方が簡単に第三者が儲かるからだ
返信削除たいがいの都市開発は消費か製造かどちらかになる
その方が簡単に第三者に(土地の値段が上がることで)儲けがころがるからだ
チャーターシティーはそもそも第三世界から先進国への出稼ぎの必要をなくすためのもので
自給自足をめざしている
ローマーは自由主義者だからそうした用語は使わないが
消費と生産と労働力再生産が同一都市でおこなわれるのだから自給自足だ
逆説的になるがその自給自足の方法論をローマーは世界市場に供給しているのだ
ポール・ローマーの代表的論文
返信削除参考:
"Increasing Returns and Long-Run Growth," Journal of Political Economy, Vol. 94 , No. 5 (Oct. 1986), pp. 1002-1037.
http://citeseerx.ist.psu.edu/viewdoc/download?doi=10.1.1.589.3348&rep=rep1&type=pdf
Endogenous Technological Change
Paul M. Romer.
University of Chicago. Growth in this model is driven by technological change that arises from intentional ... [Journal of Political Economy, 1990, vol. 98, no. 5, pt. 2] 1990.
http://pages.stern.nyu.edu/%7Epromer/Endogenous.pdf
http://blog.livedoor.jp/yagena/archives/51002812.html
返信削除時事問題 / マクロ経済学
2018年10月08日
「気候変動」と「技術革新」にノーベル賞!
本年度のノーベル経済学賞は
- ウィリアム・ノードハウス氏(イェール大教授)
- ポール・ローマー氏(ニューヨーク大教授)
という、米国経済学者2名による共同受賞でした。
「気候変動」「技術革新」という重要な要素をそれぞれ長期のマクロ経済分析に統合した点が評価されたようです。記者会見での質疑応答を見ていても、環境問題やイノベーションといったグローバルな現象/問題に対する彼らの先駆的な貢献が、今後の取り組みにも好影響を与える、といった期待感がにじみ出ていたように感じました。おめでとうございます🎉
<受賞理由>
The Prize in Economic Sciences 2018 has been awarded to William D. Nordhaus “for integrating climate change into long-run macroeconomic analysis” and Paul M. Romer “for integrating technological innovations into long-run macroeconomic analysis.”
公式サイトから、受賞者たちの業績を紹介した記事がダウンロードできます。「popular information」(一般向け)は短めで要点のみ、「scientific background」(専門家向け)は文献を挙げながら細かい解説が加えられています。関心のある方はぜひご参照下さい!
<オマケ>
完全にたられば(かつ身びいき)ですが、二氏の受賞理由である「内生的成長理論」(ローマー氏)で先駆的な業績を残し、「気候変動」(ノードハウス氏)や公害などの環境問題にコミットし続けた宇沢先生がご存命であれば、彼を含めて3名での共同受賞というのもあり得たのかも、という思いが脳裏をよぎりました。もっとも、たとえご存命であったとしても、口を酸っぱく批判されていたノードハウス氏との共同受賞を、宇沢先生が受け入れられることは無かったかもしれませんが…
<オマケ2>
ノーベル賞と聞いて、おそらく日本の方に最も馴染みが薄い分野がこの経済学賞ではないでしょうか。ノーベル賞が対象とする6分野の中で、いまだに日本人受賞者が誕生していない唯一の分野。しかも、設立の経緯がそもそも他の5分野とは大きく異なります(正式名称も「アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン銀行賞」)。こういった背景や、経済学賞の特徴などをまとめて、以前noteに
・ノーベル経済学賞って何だろう?
という記事を投稿しました。(一橋ビジネスレビューの拙稿『「5つの「なぜ?」で分かるノーベル経済学賞」』の縮約版です) 次の5つの問いに答えながら、ノーベル経済学賞について解説する、というちょっぴりユニークな内容になっています。ご関心のある方はぜひご笑覧下さい!
「経済学って本当にノーベル賞?」
「受賞者はお年寄りばかり?」
「受賞者はアメリカ人ばかり?」
「経済学賞は権威に弱い?」
「日本人は受賞できる?」
<お買い得です!>
ノードハウス氏の著作のKindle版がタイムセール中で、なんと【定価の半額】にあたる1085円分のamazonポイントが付くようです!(日経関連の他の経済書でも、同様に半額ポイント付与中のようです。ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか?)
気候カジノ 経済学から見た地球温暖化問題の最適解
気候カジノ 経済学から見た地球温暖化問題の最適解 [Kindle版]
ウィリアム ノードハウス
日経BP社
2015-03-20
ポール・ローマーと経済成長の謎 Kindle版
返信削除デヴィッド・ウォルシュ (著), 小坂 恵理 (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0848MT3W8/
5つ星のうち5.0 1個の評価
●2018年ノーベル経済学賞受賞者ポール・ローマーの画期的な経済成長論をめぐる物語
●『大停滞』などで知られる経済学者タイラー・コーエンが激賞!
「偉人としてのポール・ローマーにスポットを当てた本としては、ウォルシュのこの本がある。科学読み物としても伝記としても非常に優れた作品」
「1990年10月、シカゴ大学の経済学者である36歳のポール・ローマーが主要学術雑誌に経済成長の数学的モデルを発表すると、2世紀以上にわたって正式には認められず日陰の存在だった知識経済学が、ようやく脚光を浴びるようになった。この論文には、簡単そうにも難解そうにも受け取れる『内生的技術変化』(Endogenous Technological Change)というタイトルがついていた。」(本書序章から)
技術革新を経済成長論に取り込んだことで2018年にノーベル経済学賞を受賞したのがポール・ローマー。この経済学者としては異色の生き方をしたローマーを縦糸に、アダム・スミス『国富論』以来の「謎」として残された「ピン工場」と「見えざる手」の矛盾、その後の経済学では「収穫逓増」と「収穫逓減」の対立をめぐる経済成長論の変遷を横糸として、経済理論をめぐる古今の経済学者の人間劇を描く。
登場する経済学者はノーベル賞のスターらがずらり。ロバート・ソロー、ロバート・ルーカス、ポール・クルーグマン、ポール・サミュエルソン、ケネス・アロー、宇沢弘文らだ。解説は、ローマーのロチェスター大学時代に師事した佐々木宏夫・早稲田大学教授。
登録情報
フォーマット: Kindle版
ファイルサイズ: 4404 KB
推定ページ数: 577 ページ
出版社: 日経BP (2020/1/24)
販売: Amazon Services International, Inc.
言語: 日本語
ASIN: B0848MT3W8
Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能): 有効
X-Ray:
有効にされていません
Word Wise: 有効にされていません
おすすめ度: 5つ星のうち 5.0 1 件のカスタマーレビュー
Amazon 売れ筋ランキング: Kindleストア 有料タイトル - 16,033位 (Kindleストア 有料タイトルの売れ筋ランキングを見る)
2246位 ─ ビジネス・経済 (Kindleストア)
無気力
5つ星のうち5.0 2020年を代表する経済学書の一冊に
2020年1月30日に日本でレビュー済み
形式: 単行本
2018年にノーベル経済学賞を受賞したポール・ローマーを主人公にして描かれる経済学史。
とは言え、原著は2007年に刊行されたもの。そのため、600ページを超える大著だが、受賞のだいぶ前のところで話は終わっている。
さらに、ローマーが登場して経済学に革新をもたらした背景が丁寧に描かれているため、本書の前半部300ページ程度ではローマーはほとんど登場しない。
ただ、その丁寧な経済学の歴史の記述ゆえに、ローマーが成し遂げた革新の意義が明確な輪郭をもって示されるところとなっている。
経済学史というと、一人一人の研究者なり、論文や著書なりの詳細な解説がなされていると思われてしまうかもしれないが、そういう解説は最小限。
むしろ、アカデミアにおける人間模様に関する記述に優れているのが本書の特徴。ローマーの下で学んだ佐々木宏夫早稲田大学教授が巻末に解説を寄せているが、その中でも、本書ではじめて知った逸話もあるとしているのが、まさにそれを物語っている。
経済学の教科書をめぐる競争など、ローマーがビジネスにおいて果たした役割も垣間見えて大変興味深く読めた。
経済学に関心がある人であれば、知った名前の研究者が次々と登場し、それぞれの研究の背景なり研究者同士の関係なりを知ることが出来て大変興味深く読めるであろうし、そうではなくても、優れた小説を読むように物語として楽しむことが出来る書であると思う。
厚い本なので簡単には手を出しにくいが、手に取らないのは勿体ない。
2020年を代表する経済学書の一冊となってもおかしくない好著。
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ポール・ローマーと経済成長の謎|日経BPブックナビ【公式サイト】
返信削除https://www.nikkeibp.co.jp/atclpubmkt/book/20/P88710/
ポール・ローマーと経済成長の謎
●2018年ノーベル経済学賞受賞者ポール・ローマーの画期的な経済成長論をめぐる物語
●『大停滞』などで知られる経済学者タイラー・コーエンが激賞!
「偉人としてのポール・ローマーにスポットを当てた本としては、ウォルシュのこの本がある。科学読み物としても伝記としても非常に優れた作品」
「1990年10月、シカゴ大学の経済学者である36歳のポール・ローマーが主要学術雑誌に経済成長の数学的モデルを発表すると、2世紀以上にわたって正式には認められず日陰の存在だった知識経済学が、ようやく脚光を浴びるようになった。この論文には、簡単そうにも難解そうにも受け取れる『内生的技術変化』(Endogenous Technological Change)というタイトルがついていた。」(本書序章から)
技術革新を経済成長論に取り込んだことで2018年にノーベル経済学賞を受賞したのがポール・ローマー。この経済学者としては異色の生き方をしたローマーを縦糸に、アダム・スミス『国富論』以来の「謎」として残された「ピン工場」と「見えざる手」の矛盾、その後の経済学では「収穫逓増」と「収穫逓減」の対立をめぐる経済成長論の変遷を横糸として、経済理論をめぐる古今の経済学者の人間劇を描く。
登場する経済学者はノーベル賞のスターらがずらり。ロバート・ソロー、ロバート・ルーカス、ポール・クルーグマン、ポール・サミュエルソン、ケネス・アロー、宇沢弘文らだ。解説は、ローマーのロチェスター大学時代に師事した佐々木宏夫・早稲田大学教授。
構成は以下の通り。
第1部
第1章 専門分野としての経済学
第2章 「理論は、正しい継ぎ目で切り分ける方法を教えてくれる」
第3章 モデルとは何か? どう機能するのか?
第4章 見えざる手とピン工場
第5章 経済学は陰鬱な科学か?
第6章 地下水
第7章 スピルオーバー
第8章 ケインズ革命と経済学の現代化
第9章 数学は言語である
第10章 経済学のハイテク化
第11章 ソロー残差
第12章 無限次元スプレッドシート
第13章 経済学はロケット・サイエンス、「モデル」は動詞
第2部
第14章 新しい出発
第15章 馬鹿げてる!
第16章 ハイドパーク
第17章 Uターン
第18章 キーボード、都市、世界
第19章 再結合
第20章 クレイジーな説明
第21章 スキーリフトの経済学
第22章 内生的技術変化
第23章 推測と反論
第24章 光熱費の歴史
第25章 究極のピン工場
第26章 見えざる革命
第27章 経済学を教える
結び
解説 ポール・ローマーの人と学問 佐々木宏夫(早稲田大学教授)
序章 F o r e w o r d
返信削除経済学を変えた一篇の論文
われわれには常識として蓄積してきた格言がたくさんあるが 、なかでも 「魚を一匹与えれば一日食いつなげるが 、魚の釣り方を教えれば一生食いはぐれることはない 」という格言は歴史が古く 、引用されることも多い 。今日ではここに 、 「魚を釣って養殖し 、 (遺伝子工学を通じて )変異させ 、海での乱獲を防ぐために良い方法を発明すれば 、多くの人を食べさせられる 」と付け加えるべきだ 。こうした方法はほとんど費用をかけずに模倣して世界中に広げることが可能だからだ 。状況次第では 、発明者であるあなたも豊かになれる 。新しいアイデアは繁栄への鍵であり 、その重要性は貯蓄や投資 、さらには教育にも勝る 。大小を問わず 、あらゆる規模の私財のみならず 、諸国民の富 ( t h e w e a l t h o f n a t i o n s )を増やすための鍵でもあり 、万人に数えきれない恩恵をもたらす経済成長を実現させる可能性を秘めている 。このような新しいアイデアを背後で支えるのは 、ゲ ーム進行上の複雑なル ールであり 、法の支配や政治という言葉で表現される 。一九九〇年一〇月 、シカゴ大学の経済学者である三六歳のポ ール ・ロ ーマ ーが主要学術誌に経済成長の数学的モデルを発表すると 、二世紀以上にわたって正式には認められず日陰の存在だった知識経済学が 、ようやく脚光を浴びるようになった 。この論文には 、簡単そうにも難解そうにも受け取れる 「内生的技術変化 」 ( E n d o g e n o u s T e c h n o l o g i c a l C h a n g e )というタイトルがついていた 。 『ジャ ーナル ・オブ ・ポリティカル ・エコノミ ー 』に掲載された三二ペ ージの論文は 、受動態 、数学的分析 、控えめな主張など 、科学論文の慣習が一通り忠実に守られている 。同じ伝統の流れを汲む過去の研究が厳選されたうえで引用されているが 、そのなかには今回の論文が主役の座を引き継ぎ 、飛躍の土台にしたいと考える論文も含まれていた 。一九五六年にロバ ート ・ソロ ーが発表した 「経済成長理論への一貢献 」 ( A C o n t r i b u t i o n t o t h e T h e o r y o f E c o n o m i c G r o w t h )である 。ロ ーマ ー論文の冒頭のパラグラフの以下の文章には 、大抵最初に困惑させられる 。 「投入としての技術の際立った特徴は … …一般的な財でも公共財でもないことだ 。非競合的 ( n o n r i v a l )であり 、部分的に排除可能財 ( e x c l u d a b l e g o o d )である … … 」 。ここから面白い話が展開される 。というのも 、一五年以上前に書かれ 、未だに十分に理解されていなかったこの文章が 、経済学の概念
信用貨幣論
返信削除https://freeassociations2020.blogspot.com/2020/07/215-1-6-coin-had-been-cried-down-or.html
加藤涼
356 名無しさん@お腹いっぱい。[] 2020/09/09(水) 23:49:10.63 ID:G7MgqisY
ミクロ的基礎
πt = E[πt+1] + αYt + νt (6)
これの何が功績で何が問題か
http://www.s.fpu.ac.jp/u-sano/macro/newIS-LM.pdf
のモデルの核心は (6) 式である.Rotemberg (1982) のメニューコスト・モデル, Taylor (1980) の時差賃金契約モデル, Calvo (1983) の価格決定確率モデルから,価格の粘着性 にミクロ経済学の基礎が与えられ,新しい貨幣実体説が生まれたことが画期的であった. Roberts (1995) は,三つの粘着価格モデルを,(6) 式のニューケインジアン・フィリップス 曲線 (NKPC) として統一的に扱うことができると論じた.ニューケインジアンと呼ばれる 新しい貨幣実体説は,先進各国の中央銀行の金融政策に強く影響し,インフレターゲット や量的緩和政策の理論的な拠り所となっている.
研究は何に促されるか?
返信削除競合財
(たとえば物体)
非競合財
(たとえばピット列)
100%
人的資本
(たとえばソフトウェア蓄積用に
記憶されたコマンド)
コード化された
衛星テレビ放送
ソフトウェア
アプリケーション用
コンピュータコード
ウォルマート店舗の
作業手順書
海の魚
不妊化された昆虫
基礎的な研究開発
0%
排他性の度合い
返信削除研究は何に促されるか?
100%
↑ 競合財 非競合財
(たとえば物体) (たとえばピット列)
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人的資本 コード化された
(たとえばソフトウェア 衛星テレビ放送
蓄積用に
記憶されたコマンド)
ソフトウェア
アプリケーション用
コンピュータコード
ウォルマート店舗の
作業手順書
海の魚
不妊化された昆虫
基礎的な研究開発
↓
0%
排他性の度合い
返信削除研究は何に促されるか?
100%
↑ 競合財 非競合財
(たとえば物体) (たとえばビット列)
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人的資本 コード化された
(たとえばソフトウェア 衛星テレビ放送
蓄積用に
記憶されたコマンド)
ソフトウェア
アプリケーション用
コンピュータコード
ウォルマート店舗の
作業手順書
海の魚
不妊化された昆虫
基礎的な研究開発
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排他性の度合い
ローマー'90
返信削除#22
成長の鍵はイノベ ーションロ ーマ ーの新しい論文は冒頭で 、真に重要な結果をもたらすのは物理的要因の蓄積ではなく 、知識の蓄積だと主張した 。効用を生み出すために使われる基礎原料は時間が経過しても中身がほとんど変わらないが 、原材料の使い方は以前よりもずっと高度になり 、近年は特にその傾向が強いとロ ーマ ーは指摘して 、以下のように続けた 。
一〇〇年前 、酸化鉄から視覚刺激を得るためには 、これを原料として顔料を作り 、カンバスに織り込まれた繊維の上に広げる方法しかなかった (カンバスそのものは 、洞窟の壁よりも大幅に改善された ) 。しかしいまでは 、酸化鉄をプラスチックリ ールに塗布することも 、銅 、シリコン 、石油 、鉄などの各種原料と一緒に混ぜ合わせて使い 、テレビやビデオテ ープレコ ーダ ーを作ることも可能になった 。
バッファロ ーでは 、ロ ーマ ーはまだ 「非競合 」知識という言葉を使っていない 。その代わり 、 「具現化された知識 ( e m b o d i e d k n o w l e d g e ) 」 (個人が死ねば消滅する人的資本 )と 「具現化されない知識 ( d i s e m b o d i e d k n o w l e d g e ) 」 (死んでも消滅しない人的資本 )という区別を使った 。この方法は 、 「ロスト ・パトロ ール 」 ( t h e L o s t P a t r o l ) (この説明は本章後述参照 )にまで遡る 。非競合的かつ部分的に排除可能という用語に至るクラブ理論家との激しい議論は 、まだ始まったばかりだった 。最初の投書を受け取ったのは 、会議のわずか一週間前だ 。新しい言葉はごくゆっくりと固まっていった 。ロ ーマ ーはこのあと数年間かけて 、言葉遣いに関して試行錯誤を重ね 、時には 「レシピ ( r e c i p e 」 「青写真 」 ( b l u e p r i n t ) 「アイデア ( i d e a ) 」などを 「知識 ・取扱説明書 ・手順 」 ( i n s t r u c t i o n )の同義語として使ってみた 。 「知的資本 」 ( i n t e l l e c t u a l c a p i t a l )という変に誤解されやすい表現や 、ハ ードウェアとソフトウェアと 「ウェットウェア 」 ( w e t w a r e 、頭脳や人的資本の意味 )といった俗語による区別は一貫して敬遠した 。概念を正しく理解するための言葉遣いが関係者によって色々と試されるうちに 、専門用語は少しずつ進化していった 。競合財と非競合財という区別は 、具体的対象と無形のアイデアという区別と同一だと見なされるようになり 、やがてもっと短く 、アトムとビットという比喩的表現が使われる 。この区別は 、政治論における官 /民の二項対立に代わる存在ではない 。むしろそれを拡張し 、強化することを目指した 。ロ ーマ ーは競合財について考えるうちに 、成長論で取り組んでいる非競合財についての理解を深め 、何が知識をユニ ークな存在にしているのかわかるようになった 。一九六二年にケネス ・アロ ーが新しいアイデアの不
…
ロ ーマ ー ・モデルでは 、蓄積される知識は情報の概念とはまったく異なる 。情報の概念は一五年前 、非対称な情報 、 「中古車 」 ( l e m o n ) 、シグナリング 、スクリ ーニングに関する優れた論文によって紹介されたものだ 。情報は 、全面的には信頼できない事実によって構成され 、収集されるときもあれば 、収集されないときもある 。複数形 、すなわちデ ータの形であっても 、情報には本質的に厳密ではない部分があって 、最終的には 、取引に関与する特定のライバルの財に吸収されてしまう 。メカニズム ・デザインという新しい理論の大部分は 、売り手と買い手の双方に対し 、独占している関連情報を公表させることに関わっている 。
これに対して知識は 、事実だけでなく 、事実から推測されるアイデアの理解にも関連している 。知識で最も重要な要素は構造であり 、ここでも 、競合性と非競合性の区別ならびに排除可能性が役に立つ 。有益な知識を創造するプロセスは 、ある人物や物事に特有の情報を集めて一般化し 、それを広い範囲に応用する作業を伴う 。それによって個人的な情報は 、大勢の人が利用可能な知識に変化するのだ 。ひとつ 、簡単な事例を紹介しよう 。バスコ ・ダ ・ガマが一四九七年にリスボンを出航し 、喜望峰を回ってインドに向かったとき 、壊血病という謎の病気が流行った 。生命にかかわる事例もめずらしくなく 、伝染病だと考えられた 。最終的にダ ・ガマは 、一六〇人の部下のうち一〇〇人を失う 。ところが現在のモザンビ ークの近くに入港してしばらく滞在中 、一部の船員がオレンジを食べると 、病気が快復した 。この時点でダ ・ガマは何らかの情報を手に入れた 。ただしこれは彼にとっても 、ましてや広い世界にとっても何の価値もなかった 。 「神は慈悲深い 。きれいな空気のおかげで部下たちは快方に向かった 」としか考えなかった 。やがて一六一七年にジョン ・ウッダルは 、特定の人たちに関する特定の情報から発想を飛躍させ 、誰にも役に立つ知識を創造する 。ひょっとしたら船員の病気が快復したのはフル ーツを食べたからで 、ひょっとしたら同じアプロ ーチは誰の役にも立つのではないかと考えたのだ 。彼はこの病気について 「外科医の友 」で取り上げ 、レモン汁が予防に効くと推薦した 。この忠告を根拠にして 、東インド会社は船員にレモン汁を配給し始める 。八〇年後 、当局はさらに現実的になって 、カディスのオレンジやレモンを食べると二週間後には 、壊血病の重篤な症状が消滅すると 、医学の小冊子で主張した 。 「これはひとりやふたりの症例ではない 。一般的な見解であり 、誰もが真実だと認めている 」 。やがて英国の海軍医ジェイムズ ・リンドが一七四七年 、近代的な臨床実験を発明すると 、肝心な点がようやくクロ ーズアップされた 。この実験では 、長い航海中に壊血病にかかった一二人の船員を六つのグル ープに分けた 。どのグル ープも同じ食事を提供されるが 、そこに毎日補助的に追加される食品が異なった 。リンゴジュ ース 、エリクシ ール ・ビトリオ ール (硫酸を希釈したもの ) 、酢 、ハ ーブと香辛料のミックス 、海水 、オレンジとレモンの六種類だ 。最後のグル ープだけがすぐ完全快復すると 、リンドは実験をやめて全員にオレンジを与えた 。この時点で 、壊血病に対する柑橘類の効果は 、議論の余地のない知識になったのである 。しかしそれでも 、英国海軍を説得し 、標準的な配給に柑橘類のジュ ースを加えるようになる (そのため英国の船員はライミ ー ( l i m e y s )と呼ばれるようになった )までには五〇年を要した 。二〇世紀に入って初めて 、栄養のなかでビタミンが果す役割がはっきり確認され 、ビタミン Cが識別 ・合成され 、ビタミン剤が発明されて市場に出回った 。この歴史では知識と情報のどちらに関しても 、競合財だけでなく 、非競合性を備えて一部が排他的な財も色々と紹介されている 。そして情報交換ではなく 、知識の増加に関するスト ーリ ーである 。これは 「内生的技術変化 」という論文に実際に書かれている内容ではないが 、知識に関する分析の部分では 、知識は投入と産出のどちらにもなることが暗示されている 。知識は価値が証明されたあとは情報になり 、少なくとも潜在的に非競合的だ 。場合によっては 、排除可能性を備えている 。もちろん 、知識の役割に関する経済学の著述の歴史は 、このスト ーリ ーの繰り返しである 。マ ーシャルはおおよそ同じ内容について語っている 。ハイエクは一九四五年 、 「社会にお
返信削除研究は何に促されるか?
B C
100%
↑ 競合財 非競合財
(たとえば物体) (たとえばビット列)
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人的資本 コード化された
(たとえばソフトウェア 衛星テレビ放送
蓄積用に
記憶されたコマンド)
ソフトウェア
アプリケーション用
コンピュータコード
ウォルマート店舗の
作業手順書
海の魚
不妊化された昆虫
基礎的な研究開発
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A X
#17
返信削除「ロ ーマ ー ' 8 6 」
ちょうどキャリアを始めた頃のロ ーマ ーには 、新しいモデルの欠陥を修正する以上に差し迫った問題があった 。たとえば 、学位論文から一 、二本の論文を作成する作業があった 。まず 、 「明らかに理に適った問題に解答が得られない 」非常に厄介な状況について技術的に論じた部分をまとめ 、
「ケ ーキ理論 、チャタリング 、飛躍 ─ ─変分問題の結果 」 ( C a k e e a t i n g , C h a t t e r i n g a n d J u m p : R e s u l t s f o r V a r i a t i o n a l P r o b l e m s )
というタイトルで 『エコノメトリカ 』に発表した 。この作業はスム ーズに進んだ 。つぎに 、スピルオ ーバ ーによるアプロ ーチをまとめた 「収穫逓増と長期的成長 」という論文を 『ジャ ーナル ・オブ ・ポリティカル ・エコノミ ー 』 ( J P E )に提出するが 、そこで問題にぶつかる 。ひとりのレフェリ ーは公表に賛成するが 、もうひとりのレフェリ ーが反対したのだ 。数年前にポ ール ・クル ーグマンが収穫逓増と国際貿易に関する論文を提出したときと 、まったく同じことが起きた 。 「悪意があったわけではない 」と 、ホセ ・シャインクマンが回想する 。彼は同誌の編集者であり 、決定には関与しなかったが 、ジム ・ヘックマンと同意見だった 。 「理解できなかっただけだ 。当時 、数理経済学は経済学と違う学問だと思われていた 」のである 。状況は複雑だった 。 (ハ ーバ ードが 『クォ ータリ ー ・ジャ ーナル ・オブ ・エコノミクス ( Q J E ) 』を所有するのと同じく ) J P Eを所有して編集を手がけるシカゴ大学経済学部は 、依怙贔屓している印象を与えるのをいやがり 、レフェリ ーの評価が分かれるときには論文を却下するのが通例だった 。しかし 、決定権を持つヘックマンは好意的な評価に味方して 、 「公表すべきだ 」と主張した 。そのおかげで 、この論文は一九八六年一〇月の J P Eに掲載される 。スピルオ ーバ ーをテ ーマにしたこの論文は 、 「ロ ーマ ー ' 8 6 」として知られるようになった 。皮肉にも 、もはやロ ーマ ーは自分が出した結果を信じていなかった 。彼にとって外部性は 、知識の経済学を理解するための有望なアプロ ーチに思えなくなった 。そのため公表された論文には新たにメッセ ージを挿入し 、少なくとも注意深い読者なら 、考え方の変化を察知できるように工夫した 。 「厳密には 、構造に生じるこれらの変化を技術的外部性とは見なせないことがいまや明らかになった 」とロ ーマ ーは書き加えた 。 「正式には 、専門化の進展によって新しい市場が開かれ 、新しい商品が導入される 。ひとつの産業のすべての生産者はこのような [新しい ]商品の導入から恩恵を受けるかもしれないが 、これはあくまでも商品であり 、外部性ではない 」 (商品の部分の強調は本書で付け加えた ) 。この文章によって 、ロ ーマ ーは過去の成果のいっさいを手放してしまった 。
#16
返信削除状況を一変させた論文
一九八一年末 、ロ ーマ ーは学位論文を完成させた 。とりあえず就職先を探すには十分なレベルに完成させた 。 「外部性を伴う動的競争均衡 、収穫逓増 、終わりのない成長 」 ( D y n a m i c C o m p e t i t i v e E q u i l i b r i a w i t h E x t e r n a l i t i e s , I n c r e a s i n g R e t u r n s a n d U n b o u n d e d G r o w t h )という論文は 、執筆に一年以上を費やした 。正式に提出したときには一四三ペ ージにまとめられたが 、そのほとんどにきわめて難解な数学が含まれていた 。ロ ーマ ーの論文と同じ内容が 、過去の文献でも取り上げられてきたことは指摘されている ( 「数学を使って細かく説明するわけではないが 、このようなモデルの基本的前提となるアイデアはかなり以前から存在していた … …精密さには欠けるが 、何らかの収穫逓増によって成長が促されるという考えの歴史は古く 、マルサスのアイデアが攻撃された時代にまで遡る 」 ) 。さらに 、モデルの現実世界への妥当性を証明する自信満々の試みもあった 。入手し得る最高のデ ータ (サイモン ・クズネッツのもの )の表では 、先進四カ国の一八四一年以来の成長率は 、減速ではなく加速していた 。ではロ ーマ ー ・モデルでは 、どんな種類の変化が真に外生的なものと見なされるのだろうか 。おそらく地球軌道の摂動によって引き起こされた中世の気候温暖化傾向のあいだに 、ヨ ーロッパで穀物栽培の北限が一〇〇マイル延びたことが 、当時の人によって事実として確認されている 、とロ ーマ ーは指摘する 。ロ ーマ ーによれば 、これは外生的変化である 。人間の行動が変化を引き起こしたとは考えられない 。しかし 、野生の穀物の生産量が変化しないのに 、同時期に農家が栽培する小麦の生産量が着実に増加したら 、それは内生的な変化である 。農家が良い品種を意図的に選び 、悪い品種を放棄した結果だ 。学位論文の目玉はモデルそのものである 。三〇ペ ージにコンパクトにまとめられた形式的な表記によって 、ロ ーマ ーが思い描く世界の仕組みが詳しく説明されている 。そこでは 、 「無形資本財 、すなわち知識 」のおかげで総生産に規模の収穫逓増が発生し 、それは資本関連のスピルオ ーバ ーという形で具体化される 。収穫逓増の適切な判断基準には 、生産の想定費用に関する測定単位が使われた 。さらにロ ーマ ーは 、発明品に積極的な投資を行うだけの十分な理由がないため 、市場が失敗している場所を見つけ出して慎重に範囲を定めた 。これらの場所では 、せっかくの利益がスピルオ ーバ ーのメカニズムによってたちまち消滅してしまい 、その結果 、新しい知識への過少投資が組織的に発生する 。以上の仕組みの証明には 、原稿の半分ちかくが費やされた 。これでは 、数学がよほど得
#22
返信削除その日にバッファロ ーで提出された論文の一つが 、ロ ーマ ーの 「累積的技術変化のミクロ的基礎 」 ( M i c r o F o u n d a t i o n s f o r A g g r e g a t e T e c h n o l o g i c a l C h a n g e )だった 。それ以外の論文 、人口転換の完全競争モデルを紹介したベッカ ーとマ ーフィ ーの共著論文 、貿易と成長の関連付けを試みたクル ーグマン論文 、あるいはフォン ・ノイマンの精神を尊重した A Kモデルのひとつで 、租税政策が成長にもたらす効果を取り上げたジョルゲンソンの研究などは 、どれもすぐに忘れられた 。しかし 、 「ミクロ的基礎 」はやがて 「内生的技術変化 」 ( E n d o g e n o u s T e c h n o l o g i c a l C h a n g e )というタイトルに変更され 、 「ロ ーマ ー ' 9 0 」として知られるようになる 。というのも 、この思いがけない設定のなかで 、知的財産という概念が正確には 「発見された 」とは言えなくても 、成長理論の観点から初めて正式に特徴づけられたのである 。生産の投入 ・産出の双方として知識を記述することで 、知識は累積的レベルの経済モデルに組み込まれ 、その結果 、経済学者は知識の重要性を考慮できるようになった 。その功績は傑出している 。
成長の鍵はイノベ ーション
ロ ーマ ーの新しい論文は冒頭で 、真に重要な結果をもたらすのは物理的要因の蓄積ではなく 、知識の蓄積だと主張した 。効用を生み出すために使われる基礎原料は時間が経過しても中身がほとんど変わらないが 、原材料の使い方は以前よりもずっと高度になり 、近年は特にその傾向が強いとロ ーマ ーは指摘して 、以下のように続けた 。
一〇〇年前 、酸化鉄から視覚刺激を得るためには 、これを原料として顔料を作り 、カンバスに織り込まれた繊維の上に広げる方法しかなかった (カンバスそのものは 、洞窟の壁よりも大幅に改善された ) 。しかしいまでは 、酸化鉄をプラスチックリ ールに塗布することも 、銅 、シリコン 、石油 、鉄などの各種原料と一緒に混ぜ合わせて使い 、テレビやビデオテ ープレコ ーダ ーを作ることも可能になった 。バッファロ ーでは 、ロ ーマ ーはまだ 「非競合 」知識という言葉を使っていない 。その代わり 、 「具現化された知識 ( e m b o d i e d k n o w l e d g e ) 」 (個人が死ねば消滅する人的資本 )と 「具現化されない知識 ( d i s e m b o d i e d k n o w l e d g e ) 」 (死んでも消滅しない人的資本 )という区別を使った 。この方法は 、 「ロスト ・パトロ ール 」 ( t h e L o s t P a t r o l ) (この説明は本章後述参照 )にまで遡る 。非競合的かつ部分的に排除可能という用語に至るクラブ理論家との激しい議論は 、まだ始まったばかりだった 。最初の投書を受け取ったのは 、会議のわずか一週間前だ 。新しい言葉はごくゆっくりと固まっていった 。ロ ーマ ーはこのあと数年間かけて 、言葉遣いに関して試行錯誤を重ね 、時には 「レシピ ( r e c i p e 」 「青写真 」 ( b l u e p r i n t ) 「アイデア ( i d e a ) 」などを 「知識 ・取扱説明書 ・手順 」 ( i n s t r u c t i o n )の同義語として使ってみた 。 「知的資本 」 ( i n t e l l e c t u a l c a p i t a l )という変に誤解されやすい表現や 、ハ ードウェアとソフトウェアと 「ウェットウェア 」 ( w e t w a r e 、頭脳や人的資本の意味 )といった俗語による区別は一貫して敬遠した 。概念を正しく理解するための言葉遣いが関係者によって色々と試されるうちに 、専門用語は少しずつ進化していった 。競合財と非競合財という区別は 、具体的対象と無形のアイデアという区別と同一だと見なされるようになり 、やがてもっと短く 、アトムとビットという比喩的表現が使われる 。この区別は 、政治論における官 /民の二項対立に代わる存在ではない 。むしろそれを拡張し 、強化することを目指した 。ロ ーマ ーは競合財について考えるうちに 、成長論で取り組んでいる非競合財についての理解を深め 、何が知識をユニ ークな存在にしているのかわかるようになった 。一九六二年にケネス ・アロ ーが新しいアイデアの不
"Cake Eating, Chattering and Jumps: Existence Results for Variational Problems" (1986, Econometrica, vol. 54, No. 4, pp. 897 - 908)
返信削除"Increasing Returns and Long Run Growth" (1986, Journal of Political Economy, vol. 94, No. 5, pp. 1002 - 1037)
"Endogenous Technological Change" (1990, Journal of Political Economy, vol. 98, No. 5, part 2: The Problem of Development: A Conference of the Institute for the Study of Free Enterprise Systems, pp. S71-S102)
"Economic Integration and Endogenous Growth," with Luis Rivera-Batiz (1991, Quarterly Journal of Economics, Vol. 106, No. 2, pp. 531-555)
"Looting: The Economic Underworld of Bankruptcy for Profit" with George Akerlof (Brookings Papers on Economic Activity 2, William C. Brainard and George L. Perry (eds.), 1993, pp. 1-74)
ポール・マイケル・ローマー(英: Paul Michael Romer、1955年11月7日 - )はアメリカ合衆国の経済学者。現在はスタンフォード大学で教授を務める。専攻は経済成長理論。
返信削除ポール・ローマー
Paul Michael Romer
生誕
1955年11月7日(65歳)
コロラド州デンバー
国籍
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
研究機関
ニューヨーク大学
スタンフォード大学
ロチェスター大学
研究分野
経済学
母校
シカゴ大学
マサチューセッツ工科大学
クイーンズ大学
博士課程
指導教員
ロバート・ルーカス
影響を
受けた人物
ヨーゼフ・シュンペーター
ロバート・ソロー
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ノーベル賞受賞者ノーベル賞
受賞年:2018年
受賞部門:ノーベル経済学賞
受賞理由:技術革新を長期的マクロ経済分析に統合した功績
目次
人物 編集
コロラド州デンバー出身。新しい経済成長理論とも呼ばれる内生的成長理論(英語版)の確立と発展に大きな貢献をなした経済学者の一人と目されている。1997年にはタイム誌によりアメリカで最も影響のある25人の人物(America's 25 most influential people)の一人に選ばれた。専門分野以外の活動としては、2000年にオンラインで教材を提供する教育工学関連企業アプリアを創業したことが特筆される。父親は元コロラド州知事のロイ・ローマー(英語版)。
経歴 編集
1977年: シカゴ大学で物理学の学士号を取得
1983年: シカゴ大学大学院で経済学のPh.D.を取得
1982年 - 1988年: ロチェスター大学助教授(Assistant Professor)
1988年 - 1990年: シカゴ大学教授
1990年 - 1996年: カリフォルニア大学バークレー校教授
1996年 - : スタンフォード大学経営学大学院教授(なお、1995年よりスタンフォード大学に付属するフーヴァー研究所の上級研究員を兼担)
受賞歴 編集
2002年 ホルスト・クラウス・レクテンヴァルト経済学賞
2004年〜2005年 トムソン・ロイター引用栄誉賞受賞[1]。
2018年 ノーベル経済学賞
学問上の貢献 編集
「内生的成長理論(英語版)」および「経済成長理論」も参照
ローマーの業績の多くは経済成長理論の分野に集中している。長期的な経済成長はアダム・スミス以来経済学の主要なテーマであったが、これを現代的なフレームワークで扱うにあたり基礎的な貢献を行ったのはロバート・ソローであった。ソロー・モデルは経済成長を分析するための基礎を与えるものであるが、持続的な成長を説明する上では問題点も抱えていた。ソロー・モデルによると、個人の消費と貯蓄の選択により貯蓄に回った所得は資本に投下され、資本が蓄積される。イノベーションが無いとするとこの資本の蓄積により定常均衡[2]に至るまで1人あたりの生産量は成長するが、一度定常均衡に達すると1人あたり生産量は成長しなくなる。[3]たとえ貯蓄率すなわち投資率が向上したとしても、それにより新たな定常均衡が生まれその新しい定常均衡に至るまで成長を続けるに過ぎない。ソローによると持続的な成長をもたらすいわば「成長のエンジン」となるのはイノベーションである。経済成長に関するソローのもう1つの重要な貢献である成長会計では、経済全体の成長の源泉となるのは資本への投資と労働人口に加えていわゆるソロー残差あるいは全要素生産性と呼ばれるものである。この全要素生産性とは生産性の成長のことに他ならないが、その中にはイノベーションも含まれる。さらにその後の実証研究によって実際の経済成長に最も貢献するのは全要素生産性の項であることが明らかになった。このようにイノベーションは経済成長にとって決定的な役割を果たすにもかかわらず、ソロー・モデルは技術の成長そのものを説明せず外生的なものとしてイノベーションを扱っていた。従ってソロー・モデルの内発的なメカニズムによってのみでは持続的な経済成長は説明できず、このことが大きな問題となってきた。なお最適成長モデル、もしくはラムゼイ・キャス・クープマンスモデルと呼ばれる経済成長理論におけるもう1つの重要なモデルでは、貯蓄率がアド・ホックに与えられるソロー・モデルに対して、個人の消費と貯蓄の配分が最適化行動によって決定され最適貯蓄率がモデルによって導かれるという点で異なっているが、成長のメカニズムに関する含意では共通している。
持続的な成長を説明できないという従来の経済成長理論の限界を乗り越えるべく、「成長のエンジン」となるメカニズムをモデルに組み込みそのメカニズム自体をモデルによって説明しようとする試みが1980年代より始まった。この試みの中から誕生した一連のモデルを内生的成長理論という。そしてロバート・ルーカスと共に内生的成長理論の確立に先鞭をつけ一連の研究を主導した経済学者こそローマーであった。ルーカスが人的資本の蓄積による生産性の向上に注目したのに対し、ローマーはイノベーションが発生しそれが持続的な成長を生み出すメカニズムをモデル化しようと試みた。1986年及び1990年の論文でローマーはR&Dなどで生み出される知識やアイディアが最終財の生産に投入される中間財の種類を増加させ、その増加が最終財の生産性を向上させる過程としてイノベーションを描き出した。ここで重要なのはアイディアが非競合財であり規模に対して収穫逓増であるという点である。そのため例えばアイディアの投入を2倍にすれば産出量は2倍以上になる。アイディアが非競合的で規模に対して収穫逓増である理由は、アイディアを生産するには最初に固定費用がかかるものの限界費用が0であるという点に求められる。すなわちあるアイディアまたは知識を生み出す際にはコストがかかるが、一度生み出されたアイディアをコピーしてもう1単位つくるにはコストはほとんどかからない。ところでこのような性質を持つ財は完全競争市場では最適に供給されない。そこでローマーは最終財市場で完全競争の仮定を維持する一方、アイディアを投入要素とする中間財市場を独占的競争市場としてモデル化した。逆に言えばアイディアの持ち主に独占的な権利(例えば特許など)を与えなければ、アイディアには適正な価格が付けられずコストが回収できないためアイディアを生み出し技術を革新するインセンティヴを失ってしまうことになる。つまり独占力を与えることでアイディアの持ち主は利潤を挙げることが出来、新しいアイディアを生み出すインセンティヴを持つのである。ローマーのモデルではアイディアや知識を用いたイノベーションが持続的な成長を導くメカニズムを説明することに力点を置いているが、その際鍵となるのはアイディアが規模に対して収穫逓増であるということである。ローマーのモデルの斬新さは持続的な成長をもたらすメカニズムを明らかにした点だけではなく、そのメカニズムを説明する際に規模に対して収穫逓増であるという規模の経済を仮定した点にもある。
ローマーらが主導した内生的成長理論は1990年代には学界を席巻し、経済成長理論において主要な位置を占めることとなった。また経済学において経済成長の問題への関心を高める上でも大きな役割を果たしたといえる。こうした業績からローマーは2018年にノーベル経済学賞を受賞した。
主要論文・著作 編集
返信削除"Cake Eating, Chattering and Jumps: Existence Results for Variational Problems" (1986, Econometrica, vol. 54, No. 4, pp. 897 - 908)
"Increasing Returns and Long Run Growth" (1986, Journal of Political Economy, vol. 94, No. 5, pp. 1002 - 1037)
"Endogenous Technological Change" (1990, Journal of Political Economy, vol. 98, No. 5, part 2: The Problem of Development: A Conference of the Institute for the Study of Free Enterprise Systems, pp. S71-S102)
"Economic Integration and Endogenous Growth," with Luis Rivera-Batiz (1991, Quarterly Journal of Economics, Vol. 106, No. 2, pp. 531-555)
"Looting: The Economic Underworld of Bankruptcy for Profit" with George Akerlof (Brookings Papers on Economic Activity 2, William C. Brainard and George L. Perry (eds.), 1993, pp. 1-74)
"New Goods, Old Theory, and the Welfare Costs of Trade Restrictions" (1994, Journal of Development Economics, Vol. 43, No. 1, pp. 5-38.
"Preferences, Promises, and the Politics of Entitlement" (1995, Individual and Social Responsibility: Child Care, Education, Medical Care, and Long-Term Care in America, Victor R. Fuchs (ed.), Chicago: University of Chicago Press)
"Growth Cycles," with George Evans and Seppo Honkapohja (1998, American Economic Review, Vol. 88, No. 3, pp. 495-515)
脚注 編集
[脚注の使い方]
^ [1] [リンク切れ]
^ 定常均衡は貯蓄率、人口成長率、資本の減耗率、及びイノベーションが存在する場合は技術の成長を表す変数の4つの変数により決まる。詳しくは経済成長理論の頁を参照のこと。
^ ただし経済全体の生産量は人口の増加と比例して成長する。
関連項目 編集
経済成長理論
内生的成長理論(英語版)
チャーター・シティ(英語版)
マシネス
外部リンク 編集
公式ウェブサイト
ローマー自身による経済成長の解説 (英語)
リーズン誌とのインタヴュー (英語)
Edit
返信削除^ a b Romer, Paul Michael (1983). Dynamic competitive equilibria with externalities, increasing returns and unbounded growth (Ph.D.). The University of Chicago. OCLC 28795806 – via ProQuest.
迷走するマクロ経済学 - himaginary’s diary
返信削除https://himaginary.hatenablog.com/entry/20160917/The_Trouble_With_Macroeconomics
迷走するマクロ経済学
2016-09-17
経済
昨年から主流派マクロ経済学に痛撃を加えている*1ポール・ローマーが、「The Trouble With Macroeconomics」という論文をネットに掲載して話題を呼んでいる。
以下はその冒頭部。
Lee Smolin begins The Trouble with Physics (Smolin 2007) by noting that his career spanned the only quarter-century in the history of physics when the field made no progress on its core problems. The trouble with macroeconomics is worse. I have observed more than three decades of intellectual regress. In the 1960s and early 1970s, many macroeconomists were cavalier about the identification problem. They did not recognize how difficult it is to make reliable inferences about causality from observations on variables that are part of a simultaneous system. By the late 1970s, macroeconomists understood how serious this issue is, but as Canova and Sala (2009) signal with the title of a recent paper, we are now "Back to Square One." Macro models now use incredible identifying assumptions to reach bewildering conclusions. To appreciate how strange these conclusions can be, consider this observation, from a paper published in 2010, by a leading macroeconomist:
... although in the interest of disclosure, I must admit that I am myself less than totally convinced of the importance of money outside the case of large inflations.
(拙訳)
リー・スモーリンは、「The Trouble with Physics(スモーリン、2007)*2」の冒頭で、物理学がその中心的な問題についてまったく進歩しなかった史上唯一の四半世紀に自分はキャリアを送った、と記している。マクロ経済学の問題はそれより悪い。私は30年以上にわたる知的退歩を目撃した。1960年代と1970年代初め、多くのマクロ経済学者は識別問題に無頓着だった。同時決定体系の一部である変数の観察から因果関係に関する信頼できる推定をするのがどれだけ難しいかを彼らは認識していなかった。1970年代末までに、マクロ経済学者たちはこの問題がどれほど深刻かを理解した。しかし、Canova=Sala(2009)*3が最近の論文のタイトルでいみじくも示唆しているように、我々は今や「振り出しに戻ってしまった」。今のマクロ経済モデルは識別に関する信じ難い仮定を用い、途方に暮れるような結論を導き出している。そうした結論がどれだけ奇妙なものとなっているかについて確認したければ、指導的なマクロ経済学者が2010年に出版した論文*4の以下の記述を見てみるべきである:
・・・率直に言っておくと、私自身は、大幅なインフレ以外のケースにおける貨幣の重要性については完全に確信してはいない、ということを認めざるを得ない。
論文の6節でローマーは、スモーリンが批判したひも理論の研究者と現代のマクロ経済学者との共通点を指摘するため、スモーリン本の16章から、ひも理論家の7つの特徴を引用している。
途轍もない自信
異常なほど一枚岩の共同体
宗教的信仰や政治要綱への自己同一化と似たような、集団への自己同一化の感覚
集団と他の専門家との区別に対する強い感覚
集団の一員でない専門家の考えや意見や研究に対する無視、無関心
証拠を楽観的に解釈する傾向、結果についての誇張されたもしくは不完全な記述を信じる傾向、理論が間違っているかもしれないという可能性を無視する傾向
研究計画がどの程度リスクを必然的に伴うものか、という点に関する認識の欠如
その上で、以下のように書いている。
The conjecture suggested by the parallel is that developments in both string theory and post-real macroeconomics illustrate a general failure mode of a scientific field that relies on mathematical theory. The conditions for failure are present when a few talented researchers come to be respected for genuine contributions on the cutting edge of mathematical modeling. Admiration evolves into deference to these leaders. Deference leads to effort along the specific lines that the leaders recommend. Because guidance from authority can align the efforts of many researchers, conformity to the facts is no longer needed as a coordinating device. As a result, if facts disconfirm the officially sanctioned theoretical vision, they are subordinated. Eventually, evidence stops being relevant. Progress in the field is judged by the purity of its mathematical theories, as determined by the authorities.
(拙訳)
両者の類似性から窺えることは、ひも理論とポストリアルマクロ経済学*5は共に、数学理論に頼る科学分野の一般的な失敗パターンを示している、ということである。数人の才能ある研究者が、最先端の数学モデル構築という貢献だけで尊敬されるようになると、失敗の条件が整う。それら先導者への称賛は、やがて服従へと変わる。服従により、先導者が推奨する特定の方針に沿った研究が行われるようになる。権威からの指針は多くの研究者の研究を互いに整合的なものとするため、調整の仕組みとしての事実との整合性はもはや必要とされない。その結果、公式に支持された理論的見解が事実によって否認されたならば、事実の方が下位に置かれる。最終的には、証拠は重要なものと見做されなくなる。研究分野における進歩は、権威が判定するところの数学理論の純粋さで判断されるようになる。
返信削除「Back to Square One(振り出しに逆戻り)」と題した論文の8節でローマーは以下のように書いている。
I agree with the harsh judgment by Lucas and Sargent (1979) that the large Keynesian macro models of the day relied on identifying assumptions that were not credible. The situation now is worse. Macro models make assumptions that are no more credible and far more opaque.
I also agree with the harsh judgment that Lucas and Sargent made about the predictions of those Keynesian models, the prediction that an increase in the inflation rate would cause a reduction in the unemployment rate. Lucas (2003) makes an assertion of fact that failed more dramatically:
My thesis in this lecture is that macroeconomics in this original sense has succeeded: Its central problem of depression prevention has been solved, for all practical purposes, and has in fact been solved for many decades. (p. 1)
Using the worldwide loss of output as a metric, the financial crisis of 2008-9 shows that Lucas’s prediction is far more serious failure than the prediction that the Keynesian models got wrong.
So what Lucas and Sargent wrote of Keynesian macro models applies with full force to post-real macro models and the program that generated them:
That these predictions were wildly incorrect, and that the doctrine on which they were based is fundamentally flawed, are now simple matters of fact ...
... the task that faces contemporary students of the business cycle is that of sorting through the wreckage ...(Lucas and Sargent, 1979, p. 49)
(拙訳)
当時の大規模なケインジアンマクロモデルが信頼できない識別の仮定に依拠していた、というルーカス=サージェント(1979)の厳しい判断に私も同意する。現在の状況はそれより猶悪い。今のマクロモデルは、信頼性の欠如という点では同様で、透明性の欠如という点では当時より遥かに悪い仮定を置いている。
インフレ率上昇が失業率を引き下げるというそれらケインジアンモデルの予測に関してルーカス=サージェントが示した厳しい判断についても私は同意する。ルーカス(2003)*6の事実に関する記述は、もっと劇的に失敗した:
本講義での私の命題は、この本来の意味におけるマクロ経済学は成功を収めた、ということである。すべての実用的な目的において、恐慌の防止という経済学の中心的な問題は解決された。実際のところ、それは数十年前に解決されていたのである。(p.1)
世界の生産の損失を指標として用いるならば、2008-9年の金融危機は、ルーカスの予測が、ケインジアンモデルの間違えた予測よりも遥かに深刻な失敗であったことを示した。従って、ルーカスとサージェントがケインジアンマクロモデルについて書いたことは、そっくりそのままポストリアルマクロモデルならびにそれを生み出した研究に当てはまるのである:
それらの予測が大いに間違っていたこと、および、それらの予測が基づいていたドクトリンに根本的な欠陥があったことは、今や明白な事実となっている・・・
・・・現代の景気循環の研究者が直面している仕事は、瓦礫をかき分けて調べることである・・・(ルーカス=サージェント、1979、p.49)
*1:cf. ここ。
*2:邦訳:
迷走する物理学
*3:cf. ここ。
*4:cf. これ(引用部はp.5の下から4-2行目)。
*5:ローマーは、現実との乖離という点で現代のマクロ経済学は悪い意味でポストモダンを超えているとして、新たに「ポストリアル」というラベルを論文の2節で進呈している。
*6:cf. ここ。
1:cf
返信削除スティグラー的確信とファインマン的誠実さ - himaginary’s diary
https://himaginary.hatenablog.com/entry/20150807/stigler_conviction_vs_feynman_integrity
スティグラー的確信とファインマン的誠実さ
2015-08-07
経済
をポール・ローマーが対比させている。
ファインマン的誠実さについて、彼は前回エントリで「カーゴ・カルト・サイエンス」(カリフォルニア工科大学1974年卒業式式辞)から引用している。
It’s a kind of scientific integrity, a principle of scientific thought that corresponds to a kind of utter honesty–a kind of leaning over backwards. For example, if you’re doing an experiment, you should report everything that you think might make it invalid–not only what you think is right about it: other causes that could possibly explain your results; and things you thought of that you’ve eliminated by some other experiment, and how they worked–to make sure the other fellow can tell they have been eliminated.
Details that could throw doubt on your interpretation must be given, if you know them. You must do the best you can–if you know anything at all wrong, or possibly wrong–to explain it. If you make a theory, for example, and advertise it, or put it out, then you must also put down all the facts that disagree with it, as well as those that agree with it. There is also a more subtle problem. When you have put a lot of ideas together to make an elaborate theory, you want to make sure, when explaining what it fits, that those things it fits are not just the things that gave you the idea for the theory; but that the finished theory makes something else come out right, in addition.
(邦訳*1)
その「もの」とはいったい何かと言えば、それは一種の科学的良心(または潔癖さ)、すなわち徹底的な正直さとも言うべき科学的考え方の根本原理、言うなれば何ものをもいとわず「誠意を尽くす」姿勢です。たとえばもし諸君が実験をする場合、その実験の結果を無効にしてしまうかもしれない事までも、一つ残らず報告すべきなのです。その実験に関して正しいと思われる事だけではなく、その実験の結果を説明できるかもしれない他の原因や、他の実験結果から説明できるものとして省略してしまった事柄や、その実験の経過など、ほかの人にも省略した事がはっきり分かるように報告する必要があるのです。
さらに諸君の解釈に何か疑問を投げかけるような事があるのを知っているなら、これもまた必ずその詳細を報告しなくてはなりません。もし少しでも間違いがあったり、間違いかもしれないと思われる事があったら、極力これを説明しなくてはならない。例えばある説を考え出して発表する場合には、それを肯定し裏付ける事実のみを述べるのではなく、それを否定するような事実も一つ残らず書き出す必要があるのです。これにはもっと微妙な問題がつきまといます。諸君が多くの考察をまとめて、一つの練りに練った理論を作る場合、いざこれが何に当てはまるかを説明するにあたって、この説を生み出すきっかけとなったさまざまな事実だけにこの理論が当てはまるのではなく、今度はこうして完成した理論が、さらにまた他の現象も証明できるよう、念には念を入れなければなりません。
3
返信削除Back to square one: Identification issues in DSGE models$ Fabio Canova a, , Luca Sala b
a Department of Economics, ICREA-UPF, CREI, AMeN and CEPR, Ramon Trias Fargas 25-27, 08008 Barcelona, Spain b Dipartimento di Economia, IGIER and Centro Baffi - Universita ́ Bocconi, Italy
http://apps.eui.eu/Personal/Canova/Articles/bk%20to%20sq%201.pdf
4リンク切れ
返信削除6
Macroeconomic Priorities† By ROBERT E. LUCAS, JR.*
http://pages.stern.nyu.edu/~dbackus/Taxes/Lucas%20priorities%20AER%2003.pdf
技術成長から都市生成へ
返信削除ポール・ローマーの斬新なアイデア:特区都市
https://youtu.be/mSHBma0Ithk
iPhoneから送信
783 名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 2021/04/25(日) 00:22:19.31 ID:5F3arq4F
返信削除経済学は昔、フォンノイマンが一本成長理論の論文を書いて
不動点定理の使用を示したり、
デブルーというブルバキに入ってた人が経済学やったり、
ノイマンのゲーム理論がらみでいろんな数学者がゲーム理論に参入したり
で、その都度経済学での数学スキルが上がってます
785 776[???] 2021/04/25(日) 20:25:37.65 ID:AQ3E/aM0
返信削除>>778
その本によると、ポール・ローマーは内生的成長理論を作る過程で、1980年代の初期の
論文でトポロジーを用いたらしい。学部時代は物理学専攻だから数学は得意だったんだろうね。
でも、教授のロバート・ルーカスに難解過ぎるから、もっと分かり易くするように言われて、
トポロジーを使わないでモデル化する様に変えたそう。