フランシス・イシドロ・エッジワース (Francis Ysidro Edgeworth), 1845-1926.
せわしないケンブリッジ大哲学科の学生フランシス・ビューフォート・エッジワースは、ドイツに向かう途中で立ち寄った大英博物館の階段で、カタロニア難民のティーンエージャーの女の子と出会って駆け落ちした。この結婚で生まれたものの一つが、イシドロ・フランシス・エッジワースだった(名前の順番は後に入れ替わった)。かれは19世紀で最も傑出した、もっとも変わり者の経済学者の一人となる。
エッジワース家はアイルランドの大地主で、故郷の町までエッジワースタウンなる名前がついている。六人兄弟の五番目だったが兄弟は全員夭逝し、エッジワース自身も1926年に独身で他界した (一時的に、ビアトリス・ポッター/ウェッブに求愛したがまったく相手にされなかった) ことで、エッジワース家の家系は途絶えることになった。
ダブリンのトリニティ大学からオックスフォードに進み、人文学部を主席で卒業しているが、その後の生活はあまりわかっていない。どこかで法律を勉強しており、また独学で数学や統計学を学んだらしい。ウィリアム・スタンレー・ジェヴォンズがご近所にいたことも影響したようだ。処女作『倫理学の新旧手法』 (New and Old Methods of Ethics (1877)) は、効用主義哲学の問題に数学、特に変分法とラグランジアンを適用するものだった。基本的に彼が目指していたのは、社会の幸福最大化をもたらすリソースの最適配分を考えた「厳密効用主義」でありSidgwickを引き継ぐものとなっている。平等性から出発しつつも、一部の人は他よりも幸福を感じる能力が高いという洞察をもとに、社会ダーウィニズムと露骨な優生学的議論が展開されているのが興味深いところ。
彼は器用貧乏を絵に描いたような人物で、ギリシャ語から論理学、道徳科学など各種のテーマについてあちこちで貧乏講師を務めつつ、最高傑作と言われる独創的な『数理心理学』(Mathematical Psychics , 1881) を上奏した。その中でジェヴォンズの物々交換の理論を批判し、「再契約」制度の下では、実は解がたくさん出てきてしまい、「契約の非決定性」が生じると示したのだ。エッジワースの「最終調停の幅」は後にマーチン・シュービック (1959) がゲーム理論的な「the core」の概念として復活させた。また、後に「エッジワース仮説」、つまり経済におけるエージェントの数が増えれば、非決定性は下がるという説を唱えた。エージェントが無限にいる極限状態(「完全競争」)では、契約は完全に決定性を持ち、経済学者の「均衡」と等しくなると論じたのだ。この主張は、1960年代と70年代にはすさまじい関心を呼んだ。だが「完全競争」の状態はどんな社会でもたぶん実現できないので、エッジワースは 契約の非決定性を解決する唯一の方法は、最終的な調停の段階において、交易者たちの総効用を最大化するという効用主義の原則にしたがうことだと論じた。ちなみに、エッジワースが経済学に一般化した効用関数\(U(x, y, z,…)\)を持ち込み、初の「無差別曲線」を書いたのはこの本でのことだった。
この重要な著作は、W. スタンレー・ジェヴォンズ (1881) とアルフレッド・マーシャル (1881) が、あまり熱のない書評をしたくらいだった。エッジワースは、いくつか論文を雑誌に発表して (e.g. 1884, 1889, 1891) 自分の理論を述べ直し、経済学者たちにわかってもらおうとした。マーシャルは、エッジワースの結果を自分の『経済学原理』 (1890) 教科書に拝借したが、そのときにこの発想をゆがめたため、1891年にはGiornale degli Economisti でちょっとした論争が展開された。残念ながら、それは報われなかった。マーシャルはちゃっかりこの一件を全部封印してしまい、その後八十年にわたりこの件はまったく顧みられなかった。
どのみちエッジワースも関心を移していた。1883 年以降、エッジワースは確率理論と統計に対するすさまじい貢献を開始した。 1885 年の著書Metretikeで、エッジワースは平均値比較のための有意性検定の応用と解釈を示した。1892 年の一連の論文で、エッジワースは相関係数推計手法を検討した。その多くの成果の一つは「エッジワース理論」で、多次元正規分布の相関係数を与えるものだ。この業績でかれは1889年に、イギリス科学進歩協会セクションFの会長に選出され、後に王立統計学会の会長も務める (1912 〜1914)。
1888 年に、友人や、ジェヴォンズ、マーシャルなどの巨人たちの推挙もあり、エッジワースはやっと初の専門職を得る。ロンドンのキングスカレッジにおける、経済科学と統計のトゥーク講師の座についたのだ。だがそれは第一歩でしかなかった。1891 年にはオックスフォードのオールソウルズカレッジにおける、ドラモンド記念教授とフェローに選出された。非常に渇望された地位であり、彼はそれを引退まで務める。
1891 年にはまた、The Economic Journal の初代編集長にも選出された。これはできたばかりのイギリス経済学会 (後に王立経済学協会となる) の主要刊行物だ。この職をエッジワースはおどろくほど真面目に勤め上げ、1911 年にそれをジョン・メイナード・ケインズが引き継ぐまで続けた。そして 1919 年にケインズが多忙すぎたために共同編集者として復帰し、1926 年の死までその地位にとどまった。
ちょうどこの頃、経済理論についての関心も復活した。1894 年にはEconomic Journalに、国際貿易理論に関するサーベイ論文を何本か発表した。その中で、主要な主張、たとえば「最適関税」などを説明するため、offer curve やcommunity 無差別曲線などを先駆的に使って見せた。同年、機会費用ドクトリンをめぐってオイゲン・フォン・ベーム=バヴェルクとちょっとした論争を展開している。
1897 年には、税制に関する長いサーベイを刊行した。ここで彼は有名な「課税パラドックス」を説明する。これはつまり、ある財に課税すると、その価格が下がるかも知れない、という説だ。このパラドックスを、同時代人たちは信用せず、E.R.A. Seligmanの弁を借りれば「エッジワースさんのうっかりミス」と見なした。だが何年もたって、ハロルド・ホテリング (1932) がエッジワースの正しさを厳密に証明した。エッジワースはまた累進制の高い税率について、効用主義的な基盤を敷いた。税金の最適な分配は、「それぞれの納税者にもたらされる限界的な負の効用が同じになるようにすべきである」(Edgeworth, 1897)。
これまた1897年に、エッジワースは独占価格に関する論文をGiornale に発表した。そこでは二極独占問題に関するクルノーの厳密な会を量的補正により批判し、二極独占モデルにおけるBertrandの「即時競争的」結果を価格補正により批判した。かわりに、エッジワースは容量制約を持つ2 企業の価格競争および限界費用曲線が非決定性につながることを示した。"Bertrand-Edgeworth" 二極独占モデルの現代的な分析については、 Levitan and Shubik (1972) を参照。
限界生産性理論の批判者たるエッジワースの論文 (1904, 1911) は、新古典派分配理論をもっとしっかりした基盤で述べ直すのに貢献した。第一次世界大戦中に、エッジワースはことさら戦費捻出に興味を持ったが、きわめて独創的な彼の提案はちょっと理論的すぎて、思ったほどの現実的な影響力はなかった。
また Economic Journal 編集者としてエッジワースは経済学の新刊を書評したがった。そしてすさまじい量の書評を書き、その一部はそれ自体が古典となっている。
エッジワースの経済学への貢献は、独創性でも深みでも驚異的だった。だが、同時代人に理解できるような形でそれを表現するのもえらく苦手だった。書く文章(いや話す文も!)は長く入り組んでいて、しかもだれも知らない古典や文芸作品の引用まみれ。また造語が好きで、しかもそれをきちんと定義しない。さらに数学の利用は、もっと読者を無視したものだった。自分の手法を説明せず、難解きわまる散文から、同じくらい難解きわまる数式や分析へと平気で行ったり来たりするのだった。
かれの人格についてもう一つ述べておこう。多くはエッジワースがあまりに権威に「媚び」たがると批判した。確かにかれは、べた褒めする「英雄」をたくさん持っていた。たとえばシジウィック, ジェヴォンズ、ゴールトンなどだ。そして論敵に対しても、なるべくあたりさわりのない対応をしようとした。そうした相手としては、たとえば J. S. ニコルソン、チャールズ・バスタブル、セリグマン、アルフレッド・マーシャルなどだ。
だがこうした「媚びた」面は、単にエッジワースが元来けんか好きではなかったというだけかもしれない。なかなか職を得られなかった不遇の日々も、こうした恐れを増大させたかもしれない。いくつか重要な論争に参加はしたが(これほど独創的な思想家であればやむを得ないことだ)、知的な対戦者がちょっとでも抵抗や不機嫌さを示したら、すぐに矛を収めた。そして退場するときには、とにかく悪感情を残さないように相手をべた褒めした。確かに論争相手の多くは、異様に好戦的ではあった。たとえばアルフレッド・マーシャルは、汚い論争術で悪名高く、勝つためなら脅しも辞さなかった。エッジワースがマーシャルを「大げさにアキレスになぞらえた」(これはシュムペーター (1954:p.831) に書かれている) のも、マーシャルの不興を買いたくはなかったからかもしれない。
それでも、オックスフォード大学でも王立経済協会でも、エッジワースはマーシャルの手下と思われていた。オックスフォードでは、ジョン・A. ホブソンなど「望ましからぬ」非主流派教官の採用を阻止し、Economic Journal では全体としてマーシャル流新古典派の分析手法からはずれたものは不掲載にしたり、難癖をつけて脅したりした。 バローネなどローザンヌ学派経済学者たちや、イギリス歴史学派などはどんどん不掲載にされた。また自著でも、当時の過激な新古典派に対してマーシャル派の立場を擁護している。
エッジワース自身は派閥を作らなかったし、アメリカではある程度評価されたものの、その成果を引き継ぐ者はいなかった。しかし 20 世紀になって、マーシャルと入れ替わるようにエッジワースの株は急上昇した。1930年代にはパレート派、たとえばハロルド・ホテリング、ジョン・ヒックス、アバ・ラーナーなどが彼の業績を発展させている。1960 年代から 1970 年代には、「エッジワース学派」ともいうべきものが開花した。その主導者としてはマーチン・シュービック、ハーバート・スカーフ、ジェラール・ドブリュー、ロバート・オーマン、ワーナー・ヒルデブランドといった数理経済学者たちが挙げられる。
F.Y.エッジワースの主要著作
- "Mr. Mathew Arnold on Bishop Butler's Doctrine of Self-Love", 1876, Mind
- New and Old Methods of Ethics, 1877.
- "The Hedonical Calculus", 1879, Mind.
- Mathematical Psychics: An essay on the application of mathematics to the moral sciences , 1881.
- "Mr. Leslie Stephen on Utilitarianism", 1882, Mind
- "The Law of Error", 1883, Phil Mag
- "The Method of Least Squares", 1883, Phil Mag
- "The Physical Basis of Probability", 1883, Phil Mag
- "On the Method of Ascertaining a Change in the Value of Gold", 1883, JRSS
- "Review of Jevons's Investigations", 1884, Academy
- "The Rationale of Exchange", 1884, JRSS (also PDF version)
- "The Philosophy of Chance", 1884, Mind
- "On the Reduction of Observations", 1884, Phil Mag
- "A Priori Probabilities", 1884, Phil Mag
- "Chance and Law", 1884, Hermathena
- "Methods of Statistics", 1885, Jubilee Volume of RSS.
- "The Calculus of Probabilities Applied to Psychic Research, I & II", 1885, 1886, Proceedings of Society for Psychic Resarch
- "On Methods of Ascertaining Variations in the Rate of Births, Deaths and Marriages", 1885, JRSS
- "Progressive Means", 1886, JRSS
- "The Law of Error and the Elimination of Chance", 1886 Phil Mag
- "On the Determination of the Modulus of Errors", 1886, Phil Mag
- "Problems in Probabilities", 1886, Phil Mag
- "Review of Sidgwick's Scope and Method", 1886, Academy
- "Review of Jevons's Journals", 1886, Academy
- "Four Reports by the committee investigating best method of ascertaining and measuring variations in the monetary standard", 1887, Reports of the BAAS (Parts I & 3; Part 2)
- "Observations and Statistics: An essay on the theory of errors of observation and the first principles of statistics", 1887, Transactions of Cambridge Society.
- Metretike, or the method of measuring probability and utility, 1887.
- "On Observations Relating to Several Quantities", 1887, Hermathena
- "The Law of Error", 1887, Nature
- "The Choice of Means", 1887, Phil Mag
- "On Discordant Observations", 1887, Phil Mag
- "The Empirical Proof of the Law of Error", 1887, Phil Mag
- "On a New Method of Reducing Observations Relating to Several Quantities", 1888, Phil Mag
- "New Methods of Measuring Variation in General Prices, 1888, JRSS
- "The Statistics of Examinations", 1888, JRSS
- "The Value of Authority Tested by Experiment", 1888, Mind
- "Mathematical Theory of Banking", 1888, JRSS
- "On the Application of Mathematics to Political Economy: Address of the President of Section F of the British Association for the Advancement of Science", 1889, JRSS
- "The Mathematical Theory of Political Economy: Review of Walras's Elements", 1889, Nature. (also PDF version)
- "Review of Wicksteed's Alphabet", 1889, Academy
- "Review of Bohm-Bawerk's Kapital und Kapitalismus", 1889, Academy
- "Review of Bertrand's Calcul des Probabilites", 1889, J of Education
- "Points at which Mathematical Reasoning is Applicable to Political Economy", 1889, Nature
- "Appreciation of Gold", 1889, QJE
- "The Element of Chance in Competitive Examinations", 1890, JRSS
- "Economic Science and Statistics", 1889, Nature
- "Review of Marshall's Principles", 1890, Nature
- "Review of Jevons's Pure Logic", 1890, Academy
- "Review of Walras's Elements", 1890, Academy
- "Review of Bohm-Bawerk's Capital and Interest", 1890, Academy
- "La Théorie mathématique de l'offre et de la demande et le c(゚ut de production", 1891, Revue d'Economie Politique (also PDF version)
- "Osservazioni sulla teoria matematica dell' economica politica", 1891, GdE (trans. "On the Determinateness of Economic Equilibrium")
- "Ancora a proposito della teoria del baratto", 1891, GdE
- "Review of Ricardo's Principles", 1891, J of Education
- "Review of Keynes's Scope and Method", 1891, EJ
- "An Introductory Lecture on Political Economy", 1891, EJ
- "Review of Sidgwick's Elements of Politics", 1891, EJ
- "Review of Second Edition of Marshall's Principles", 1891, EJ - 1925 version
- "Correlated Averages", 1892 , Philos Magazine
- "The Law of Error and Correlated Averages", 1892, Philos Magazine.
- "Recent Attempts to Evaluate the Amount of Coin Circulating in a Country", 1892, EJ
- "Review of Marshall's Economics of Industry", 1892, Nature
- "Review of Cantillon's Essai", 1892, EJ
- "Review of Palgrave's Dictionary", 1892, EJ
- "Review of Bohm-Bawerk's Positive Theory of Capital", 1892, EJ
- "Review of Smart's Introduction to the Theory of Value", 1892, EJ
- "Review of Dusing's Das Geschlechtverhaltniss", 1892, EJ
- "Review of Benson's Capital, Labor and Trade", 1892, EJ
- "Review of Smart's Women's Wages", 1893
- "Review of Bonar's Philosophy", 1893, Mind.
- "Review of Walsh's Bimetallism", 1893, EJ
- "Review of Fisher's Mathematical Investigations", 1893, EJ
- "Professor Böhm-Bawerk on the Ultimate Standard of Value", 1894, EJ
- "One More Word on the Ultimate Standard of Value", 1894, EJ
- "Review of Wiser's Natural Value", 1894, EJ
- "Theory of International Values: Parts I, II and III", 1894, EJ
- "Recent Writings on Index Numbers", 1894, EJ
- The Measurement of Utility by Money", 1894, EJ
- "Asymmetric Correlation between Social Phenomenon", 1894, JRSS
- Entries: "Average", "Census", "Cournot", "Curves", "Demand Curves", Difficulty of Attainment", "Distance in Time", "Error", 1894, in Palgrave, editor, Dictionary of Political Economy, Vol. 1.
- "Review of the Webbs' History of Trade Unionism", 1894, EJ
- "Review of Third Edition of Marshall's Principles", 1895, EJ - 1925 version
- "Mr. Pierson on the Scarcity of Gold", 1895, EJ
- "Thoughts on Monetary Reform", 1895, EJ
- "The Stationary State in Japan", 1895, EJ
- "A Defense of Index-Numbers", 1896, EJ
- "Statistics on Unprogressive Communities", 1896, JRSS
- "The Asymmetrical Probability Curve (Abstract)", 1894, Proceedings of Royal Society
- "The Asymmetrical Probability Curve", 1896, PhilMag
- "The Compound law of Error", 1896, Phil Mag
- Entries: "Gossen", "Index Numbers", "Intrinsic Value", "Jenkin", "Jennings", "Least Squares" and "Mathematical Method", 1896, in Palgrave, editor, Dictionary of Political Economy, Vol. 2.
- "Review of Price's Money", 1896, EJ
- "Review of Nicholson's Strikes and Social Problems", 1896, EJ
- "Review of Pierson's Leerkook, Vol. 1", 1896, EJ
- "Review of Pierson's Leerkook, Vol. 2", 1897, EJ
- "Review of Bastable, Theory of International Trade", 1897, EJ
- "Review of Grazani's Istituzioni", 1897, EJ
- "La teoria pura del monopolio", 1897, GdE, (trans."The Pure Theory of Monopoly")
- "The Pure Theory of Taxation: Parts I, II and III", 1897, EJ
- "Miscellaneous Applications of the Calculus of Probabilities", Parts 1, 2, 3, 1897, 1898, JRSS
- "Review of Cournot's Recherches", 1898, EJ
- "Professor Graziani on the Mathematical Theory of Monopoly", 1898, EJ
- "Review of Darwin's Bimetallism", 1898, EJ
- "On the Representation of Statistics by Mathematical Formulae", Part 1 (1898), Parts 2, 3, 4 (1899)
- "On a Point in the Theory of International Trade", 1899, EJ
- "Review of Davidson, Bargain Theory of Wages", 1899, EJ
- "Professor Seligman on the Mathematical Method in Political Economy", 1899, EJ
- Entries: "Pareto", "Pareto's Law", "Probability", Supply Curve" and "Utility", 1899, in Palgrave, editor, Dictionary of Political Economy, Vol. III.
- "Answers to Questions by Local Taxation Commission", 1899, Reprint of Royal Commission for Local Taxation
- "The Incidence of Urban Rates, Parts I, II and III" 1900, EJ
- "Defence of Mr. Harrison's Calculation of the Rupee Circulation", 1900, EJ
- "Review of J.B. Clark's Theory of Distribution", 1900, EJ
- "Review of Smart's Taxation of Land-Values", 1900, EJ
- "Review of Bastable, Theory of International Trade (3rd edition)", 1897, EJ
- "Review of Bonar and Hollander, Letters of Ricardo", 1900, EJ
- "Mr. Walsh on the Measurement of General Exchange Value", 1901, EJ
- "Disputed Points in the Theory of International Trade", 1901, EJ
- "Review of Gide's Cooperation", 1902, EJ
- "Review of Wells's Anticipations", 1902, EJ
- "Methods of Representing Statistics of Wages and Other Groups Not Fulfilling the Normal Law of Error", with A.L. Bowley, 1902, JRSS
- "The Law of Error", 1902, Encycl Britannica
- "Review of Cannan's History of Theories of Production", 1903, EJ
- "Review of Bortkiewicz's Anwendungen and Pareto's Anwendungen", 1903, EJ
- "Review of Bastable's Public Finance", 1903, EJ
- "Review of Bastable's Cartels et Trusts", 1903, EJ
- "Review of Pigou's Riddle of the Tarriff", 1904, EJ
- "Review of Nicholson's Elements", 1904, EJ
- "Review of Bowley's National Progress", 1904, EJ
- "Review of Plunkett's Ireland", 1904, EJ
- "Review of Northon's Loan Credit", 1904, EJ
- "Review of Graziani's Istituzione", 1904, EJ
- "Review of Dietzel's Vergeltungzolle", 1904, EJ
- "Preface", 1904, in J.R. MacDonald, editor, Women in the Printing Trades.
- "The Theory of Distribution", 1904, QJE (1925 PDF version)
- "The Law of Error", 1905, Transactions of Cambridge Society.
- "Review of Nicholson's History of English Corn Laws", 1905, EJ
- "Review of Cunynghame's Geometrical Political Economy", 1905, EJ
- "Review of Carver's Theory of Distribution", 1905, EJ
- "Review of Taussig's Present Position", 1905, EJ
- "Review of Henry Sidgwick: A memoir", 1906, EJ
- "The Generalised Law of Error, or Law of Great Numbers", 1906, JRSS
- "Recent Schemes for Rating Urban Land Values", 1906, EJ
- "On the Representation of Statistical Frequency by a Series", 1907, JRSS
- "Statistical Observations on Wasps and Bees", 1907, Biometrika
- "Review of de Foville's Monnaie and Guyot's Science economique", 1907, EJ
- "Appreciations of Mathematical Theories", Parts I & II (1907), Parts III & IV (1908), EJ
- "On the Probable Errors of Frequency Constants", I, II & III (1908), Add. (1909), JRSS
- "Review of Andreades's Lecture on the Census", 1908, EJ
- "Review of Rea's Free Trade", 1908, EJ
- "Review of Withers's Meaning of Money", 1909, EJ
- "Review of Mitchell's Gold Prices", 1909, EJ
- "Review of Jevons's Investigations", 1909, EJ
- "Application du calcul des probabilités ・la Statistique", 1909, Bulletin de l'Institut international de statistique
- "On the Use of the Differential Calculus in Economics to Determine Conditions of Maximum Advantage", 1909, Scientia
- "Applications of Probabilities to Economics, Parts I & II", 1910, EJ.
- "The Subjective Element in the First Principles of Taxation", 1910, QJE
- "Review of John Stuart Mill's Principles", 1910, EJ
- "Review of Colson's Cours", 1910, EJ
- "Review of J. Maurice Clark's Local Freight Discriminations", 1910, EJ
- "Review of Hammond's Railway Rate Theories", 1911, EJ
- "Probability and Expectation", 1911, Encycl Britannica
- "Monopoly and Differential Prices", 1911, EJ
- "Contributions to the Theory of Railway Rates", Part I & II (1911), Part III (1912), Part IV (1913), EJ
- "Review of Moore's Laws of Wages", 1912, EJ
- "Review of Pigou's Wealth and Welfare", 1913, EJ
- "On the Use of the Theory of Probabilities in Statistics Relating to Society", 1913, J of RSS
- "A Variant Proof of the Distribution of Velocities in a Molecular Chaos", 1913, PhilMag
- "On the Use of Analytical Geometry to Represent Certain Kinds of Statistics", Parts I-V, 1914, J of RSS
- "Recent Contributions to Mathematical Economics, I & II", 1915, EJ
- On the Relations of Political Economy to War, 1915.
- The Cost of War and ways of reducing it suggested by economic theory, 1915.
- "Economists on War: Review of Sombart, etc.", 1915, EJ
- "Review of Pigou's Economy and Finance of War", 1916, EJ
- "Review of Preziosi's La Germania alla Conquista dell' Italia", 1916, EJ
- "British Incomes and Property", 1916, EJ
- "On the Mathematical Representation of Statistical Data", Part I (1916), Parts II-IV (1917), J of RSS
- "Review of Gill's National Power and Prosperity", 1917, EJ
- "Review of Lehfeldt's Economics in Light of War", 1917, EJ
- "Some German Economic Writings about the War", 1917, EJ
- "After-War Problems: Review of Dawson at al.", 1917, EJ
- "Review of Westergaard's Scope and Methods of Statistics", 1917, JRSS
- "Review of Anderson's Value of Money", 1918, EJ
- "Review of Moulton and Phillips on Money and Banking", 1918, EJ
- "Review of Loria's Economic Causes of War", 1918, EJ
- "Review of Arias's Principii", 1918, EJ
- "Review of Smith-Gordon, Rural Reconstruction of Ireland and Russell's National Being", 1918, EJ
- "On the Value of a Mean as Calculated from a Sample", 1918, EJ
- "An Astronomer on the Law of Error", 1918, PhilMag
- Currency and Finance in Time of War, 1918.
- "The Doctrine of Index-Numbers According to Prof. Wesley Mitchell", 1918, EJ
- "Psychical Research and Statistical Method", 1919, JRSS
- "Methods of Graduating Taxes on Income and Capital", 1919, EJ
- "Review of Cannan's Money", 1919, EJ
- "Review of Andreades's Historia", 1919, EJ
- "Review of Lehfeldt's Gold Prices", 1919, EJ
- A Levy on Capital for the Discharge of the Debt, 1919.
- "Mathematical Formulae and the National Commission on Income Tax", 1920, EJ
- "On the Application of Probabilities to the Movement of Gas Molecules", Part I (1920), Part II (1922), Phil Mag
- "Entomological Statistics", 1920, Metron
- "Review of Gustav Cassel's Theory of Social Economy", 1920, EJ
- "Review of Bowley's Change in Distribution of National Income", 1920, JRSS
- "Review of the Webbs' History of Trade Unionism", 1920, EJ
- "Molecular Statistics", Part I (1921), Part II (1922), JRSS
- "On the Genesis of the Law of Eror", 1921, PhilMag
- "The Philosophy of Chance", 1922, Mind
- "The Mathematical Economics of Professor Amoroso", 1922, EJ
- "Equal Pay to Men and Women for Equal Work", 1922, EJ
- "Review of Keynes's Treatise on Probability", 1922, JRSS
- "Review of Pigou's Political Economy of War", 1922, EJ
- "Statistics of Examinations", 1923, JRSS
- "On the Use of Medians for Reducing Observations Relating to Several Quantities", 1923, Phil Mag.
- "Mr. Correa Walsh on the Calculation of Index Numbers", 1923, JRSS
- "Index Numbers According to Mr. Walsh", 1923, EJ
- Women's Wages in Relation to Economic Welfare, 1923, EJ
- "Review of Marshall's Money, Credit and Commerce", 1923, EJ
- "Review of The Labour Party's Aim", 1923, EJ
- "Review of Bowley's Mathematical Groundwork", 1924, EJ
- "Review of Fisher's Economic Position of the Married Woman", 1924, EJ
- "Untried Methods of Representing Frequency", 1924, JRSS
- Papers Relating to Political Economy, 3 volumes, 1925.
- "The Plurality of Index-Numbers", 1925, EJ
- "The Element of Probability in Index-Numbers", 1925, JRSS
- "The Revised Doctrine of Marginal Social Product", 1925, EJ
- "Review of J.M. Clark's Overhead Costs", 1925, EJ.
- "Mr Rhode's Curve and the Method of Adjustment", 1926, JRSS
エッジワースに関するリソース
- HET ページ: エッジワース的交換: 契約の非決定性, 決定性の再構築, エッジワース仮説, Monopoly Pricing and Contracts, エッジワース派の復活, 分配の限界生産性理論
- "Review of Edgeworth's Mathematical Psychics", by William Stanley Jevons, 1881, Mind (also PDF version)
- "Review of Edgeworth's Mathematical Psychics" by Alfred Marshall,1881, The Academy (also PDF version)
- "Review of Walras's ノléments", by Ladislaus von Bortkiewicz, 1890, Revue d'économie politique (a critique of Edgeworth's 1889 review), (also PDF version)
- "Toward a Bibliography of Edgeworth's Writing", by Alberto Baccini (PDF)
- "On the Notion of Altruism" by E. van der Heijden
- "Francis Ysidro Edgeworth: Der Kern einer Tauschwirtschaft und vollst舅diger Wettbewerb" by Werner Hildenbrand, 1993
- F.Y. Edgeworth Obituary, The Times, February 16th 1926.
- An Edgeworth Box applet at UCLA
- Edgeworth Page at MacTutor.
- Edgeworth Page at McMaster
- Edgeworth Page at Akamac
- Edgeworth Page at Laura Forgette
- Short Edgeworth Bio at Queen's Univ.
- The Edgeworth Website (Edgeworth Parish, UK)
- F.Y. Edgeworth Page at the Edgeworth Family Website
- F.Y. Edgeworth at Britannica.com
- Victorian Mathematics at Balliol College, Oxford
- Edgeworth's aunt Maria Edgeworth
- F.Y. Edgeworth at PEI
- F.Y. Edgeworth at Bartleby
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