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ギルマンは平等な結婚を提唱し、男女ともに利をあたえる効率性の向上を訴え、
ステッツオン(ギルマン)『婦人と経済』
[著]ステッツオン〈ギルマン〉
(シャーロット・パーキンズ・ステットソン〈ギルマン〉
Charlotte Perkins Stetson〈Gilman〉, 1860~1935
[編]大日本文明協会 [刊年]1911 [発行]大日本文明協会
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/798993
第一章 経済上の独立なき婦人の生活 / 1〜22 (0005.jp2)
第二章 不自然なる両性経済関係 / 23〜38 (0016.jp2)
第三章 過度の両性差異 / 39〜56 (0024.jp2)
第四章 両性経済関係の由来及び其影響 / 57〜75 (0033.jp2)
第五章 両性経済関係の看過さるる理由 / 76〜99 (0043.jp2)
第六章 経済界の発達と両性経済関係 / 100〜121 (0055.jp2)
第七章 社会進化と両性関係の変遷 / 122〜145 (0066.jp2)
第八章 婦人界の新機運 / 146〜169 (0078.jp2)
第九章 人類の母たる働の真相 / 170〜201 (0090.jp2)
第十章 旧慣を改むるの困難−結婚と家族及び家庭 / 202〜229 (0106.jp2)
第十一章 家事分業の必要 / 230〜255 (0120.jp2)
第十二章 家事の雑務を離れし個人的家庭組織 / 256〜279 (0133.jp2)
第十三章 新育児法 / 280〜304 (0145.jp2)
第十四章 新社交機関 / 305〜328 (0157.jp2)
第十五章 両性経済関係の精神上に及ぼす影響 / 329〜353 (0169.jp2)
生年
1860年、コネティカット州ハートフォード、アメリカ
没年
1935年、カリフォルニア州パサデナ、アメリカ
シャーロット·パーキンス·ギルマンは独学の経済社会学者、著
述家である。ギルマンは、女性の労働人口が増えれば、女性が解放
されるだけでなく経済にとっても望ましいと主張した。そして、元
来、給与を受けない家事や育児などの活動はいずれ市場を基盤とし
たサービスに進化すると予測した。経済学の代表作は『女性と経済
(Women and Economics)』(1898年)である。
フェミニスト経済学の母として広く知られるギルマンは、男女の
不平等は生物学的要因ではなく制度構造がまねいた結果だと考え
た。制度改革は経済における男女の関係を変え、多くの女性を進歩
させ、社会全体に利益をあたえることが可能だ。ギルマンの主張
は、専門化は効率性と生産性を向上させるという経済原理にもとづ
いていた。男性に依存せざるをえない制度から脱した女性は労働市
場で活躍し、家事は効率的に社会化される。
新古典派とマルクス主義のアプローチは、どちらも男性中心の骨
組みをおおい隠し、「性の見落とし」があるとして批判されてきた。
給与の出ない家事を軽んじ、給与の出る市場労働に特権をあたえる
のは、性差別経済の典型である。性別による職業の分離や賃金の相
違は、理論的、経験的調査のテーマとなった。新古典派は、人種に
よる経済的不平等に端を発する差別理論を性差別にも適用した。ほ
かの学派は哲学的、学際的な方向に進み、広範な女性学やフェ
ストの研究へとつながった。
性は開発経済学でも主要研究分野となった。人間開発指数(HDI)
[122-123ページ参照]のひとつに、男女の格差を測定するジェンダ
ー開発指数(GDI)が設けられ、性と開発という研究分野が誕生し
た。父権社会や経済的性差にかんする研究が全盛期を迎えたのは
1960年代で、フェミニスト経済学者が台頭してきたのは1980年代
だが、こうした動きの源にはつねにギルマンの存在があると考えら
れている。
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