月曜日, 8月 12, 2019

身体論

1 アンドロメダ ★[] 2019/08/12(月) 17:13:22.62  ID:Y50CT6sD9 
いま、自分がどこにいるのか。
それを知ることと少し似たようなアプローチで、米倉涼子さんは自らの体がいま、どのような状態なのかに敏感です。
すっと歩き出す足をもっとしなやかに綺麗に動かしたい。舌をどう動かすとネイティヴのような滑らかな発音になるのか。
フィジカルの葛藤が女優・米倉涼子の表現を拡げていきます。

――ダイナミックにしなやかに、そして細やかに。米倉涼子さんが舞うように自由に動き出すと、自然光の差し込むスタジオが一瞬にしてドラマチックな劇場へと変わってしまう。体を通して豊かな感情を伝える表現は、彼女の大きな武器だ。

「たとえば『ドクターX』で大門未知子がたい焼きをもらって喜ぶときに、ちょっと回転してみたりするんです。その動きによって彼女のうれしい気持ちがより伝わるし、ダンスが好きなのかな? なんていう裏側のストーリーも広がっていく。体を使った表現は私に求められている特技のひとつかもしれません。でもバレエをやっていた子供の頃は、ずっと体がかたいことがコンプレックスだったんです。みんなと同じことをやっているのに、なぜ私はここまでしか脚が上がらないんだろう、ということがすごく多かった。当時は解決方法がわからなかったけれど、今は周りに体のことを教えてくれる人がいるので頼っています」

――米倉さんが「普通ではないほどの“カラダおたく”」と呼んで信頼するのが、パーソナルトレーナーの横手貞一朗さん。一昨年から多いときには週に3、4回ほど通っている。

「トレーニングは苦手だけれど、解説を聞いて体の構造を理解することがすごく楽しい。体のこことここがつながっているからこう動けるようになるんだ! という感覚をつかむことに長けているとは言われますね。筋膜リリースをしてから寝ているだけの状態の日もあれば、負荷をかけて引っ張ったり、ヌンチャクをすることもある。その日のコンディションによって内容は違いますが、横手さんのところに行くと“開通”するんですよ。苦手な前屈のコツを教わったら、柔軟にできるようになったこともあります」

(中略)

――ここ最近はずっと、ブロードウェイ・ミュージカル『CHICAGO』の舞台に立つためのボディメイクをしてきた。思い返してみればバレエに取り組んでいた頃も、ピラティスを極めたときも、そして趣味のアルゼンチンタンゴに夢中になっている今も、見た目の美しさだけにこだわった運動はしたことがないと語る。

「もちろんドラマの撮影がはじまると脚のアップのためにむくみをとるマッサージもするし、せっかくつけた筋力が落ちちゃうなぁ、って思いながら痩せる必要もあります。日本人の美の基準になっているスタイルは痩せすぎだな、と感じることも多いですね。私が本質的に求めているのは見た目の変化ではなく、動ける体。腹筋を割ろうという目的で運動をしたこともありません。特に『CHICAGO』のときには、この振り付けのときにここまで肩を動かしたい、というふうにイメージや目標がはっきりしています。このポーズをきれいに決めるようになるためには、どんなアプローチが必要なのかを考えて準備をすすめていくんですね。年齢を重ねて、より無駄のない研ぎ澄まされた動きをすることの大切さも感じています。体の動きがまったく違うので、大好きなアルゼンチンタンゴも今はおあずけ状態。でもタンゴをやっているお陰で押されてもしっかりと立っていられるような体になったし、レッスンに通いながら自分でも気づかないうちに体力がついていたのはラッキーでした」

――プロフェッショナルとして求められるもの。そしてそれ以上の高みを目指すために自分のスタイルと向き合ってきた米倉さんにとっての“なりたい体”は、そのときどきによって変化していく。

「仕事のために体に負荷をかけなければいけないこともあるけど、もともと動くのが好きでよかったな、と思っています。夜中にポテトフライを食べたりして摂取カロリーがすごい日もあるのに何とかなっているのは、いつも落ち着きなく動いているからかもしれない(笑)」

――最後に、表現者としてではなく、ひとりの女性として“理想とする体”とは? という質問を投げかけてみた。

「痩せているか痩せていないか、ボリュームがあるかないか、そこにこだわっていないことはたしかです。言葉で説明するのは難しいけれど、私が美しいと思うのは“生きている感じがする体”かな。調子が悪いときには、心と体がつながらなくなってしまいますよね。魂が満ち足りているかどうかは、体を見ればわかるような気がしています」

▽記事内容を一部引用しました。全文はソースでご覧下さい
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190812-00010000-kjn-ent&p=1
https://amd.c.yimg.jp/amd/20190812-00010000-kjn-000-6-view.jpg