土曜日, 4月 04, 2020

ぺこぱ

https://kad28.com/pekopa-meigen/#i

【ネタ4本】ぺこぱのツッコミ名言集!SNSではノリツッコまないの真似も!

K2020年2月10日


2019年の”おもしろ荘”や”M-1グランプリ”の出場で、一躍注目されているぺこぱ。

オーソドックスなボケに対し、松陰寺さんの”ノリツッコまない”スタイルに注目が集まっています。

松陰寺さんのツッコミは、名言が多いと話題になっているようです。

他にどんな名言があるのか、まとめました。


ぺこぱのツッコミ名言集①タクシー編

2019年”M-1グランプリ”で披露されたネタです。


自己紹介でシュウペイが自分の目の前に立ち、被ってきた事に対して

▶被ってるなら俺が避ければいい。

タクシーが自分にぶつかってきた

▶︎どこ見て運転してんだよ…って言えてる時点で無事でよかった。そうだろ?無事であることが何より大切なんだ。

再びタクシーがぶつかってきた

▶︎2回もぶつかるってことは俺が車道側に立っていたのかもしれない。もう誰かのせいにするのはやめにしよう。

タクシーの効果音が、ブーンじゃなくてスーンだった

▶︎いやブーンじゃなくてスーンの車がもう街中に溢れてる。

超有名なスポットにも関わらず、タクシー運転手に『新宿駅は何ですか?』と聞かれた

▶︎いや知らねー…んだったら教えてあげよう。そうだろ?知識は水だ。独占してはいけない。

「その信号を右で」と言ったら、左折を繰り返された

▶︎いや右だっつってんのに何で3回も左に曲がると…右になってる。すごいよ運転手さん。

ナビがないからナビをしたのに『ナビ付いてるから大丈夫です』と言われた

▶︎いや俺がナビしてた時間返せよ…って言って実際に時間が返ってきたよーって人(手を挙げて)。いないだろ?できないことを求めるのもやめにしよう。

タクシー運転手が、急に仮眠をした

▶︎いや休憩は…取ろう。働き方を変えていこう。

タクシー運転手が、ハンドルを持たずに運転していた

▶︎いやハンドルを握らなくていい時代がもう目の前まで来てる。

芸人だと言ったら『野菜のナスかと思いました』と言われた

▶︎いやナスじゃねぇ…とは言い切れない色合いだ。ヘタも付いている。

『うるせぇキャラ芸人!』と言われた

▶︎いやキャラ芸人になるしかなかったんだ。何かが欲しかった。

運転手が再び仮眠した

▶︎いやさっき取った休憩は短かった。そうだろ?日本人は真面目で勤勉だけど、休憩を取らなさすぎだ。だから他の先進国に比べて労働生産性が低いんじゃないのか。働き方改革って法律でどうこうできる問題なのか?なぁお前はどう思う?

せっかく熱く語ったのに『うるさいなぁ』と言われた

▶︎お前よりはうるさい。

急にシュウペイが、左に向いた

▶︎急に正面が変わったのか?

シュウペイがステージ中央まで、変な動きで戻ってきた

▶︎いや戻り方は人それぞれだ。

タクシー運転手なのに『免許がない』と言われた

▶︎いやいい加減…なことなんてない。

シュウペイが今田耕司が向けたマイクを食べようした

▶︎しょーもねぇボケやってんじゃねえよ…って言ってる俺もしょうもない人間だ。

ベタベタなボケに対し、これまで聞いた事の無いスタイルのツッコミなので、とても新鮮ですよね。

個人的に好きなツッコミは、以下の3つです^^

急に正面が変わったのか?
もう誰かのせいにするのは、やめにしよう。
働き方を変えていこう。


ぺこぱのツッコミ名言集②高齢化社会編

こちらも2019年”M-1グランプリ”の決勝戦でのネタです。


シュウペイがステージに背を向けて、大声で自己紹介を始めた

▶︎いや、後ろに向かってしゃべった声が、壁に跳ね返り確実にみんなに届いてる。

お年寄りに席を譲るネタで、松陰寺がお年寄りの役をやっているのに、シュウペイもお年寄り役で席を譲ってきた

▶︎いや、お年寄りがお年寄りに席を譲る時代がもうそこまで来てる。そうだろ?これが日本の現実なんだ。

おじいさんが『キャバクラに行きたい』と言いだした

▶︎いや元気なじいさんに…越したことはない。

おじいさんが、パラパラを踊りだした

▶︎いやおかしいだろ…って言えるのもあと30年だ。

シュウペイが間違えて、おじいさん役をやっていたことが判明

▶︎いや間違いを間違いと認められるようような人になろう。そうだろ?間違いはふるさとだ、誰にでもある。

松陰寺が若者役にスイッチ。おじいさん役のシュウペイが、顔がドアに挟まれるボケをした

▶︎いや漫画みてぇなボケしてんじゃねぇよ…って言うけどその漫画って何ですか?もう適当なツッコミを言うのはやめにしよう。

おじいさんに席を譲ると、なぜか松陰寺がおじいさんの膝の上に座らされた

▶︎いやおじいちゃんの膝の上は懐かしい。あの頃を懐かしがろう。

電車に宇宙人が乗り込んできた

▶︎宇宙人が電車に乗ってくるってことは宇宙船が壊れてる可能性がある。移動手段を失ってる。助け合っていこう。

『時を戻そう』という台詞を、宇宙人に言われてしまった

▶︎いや宇宙人が戻したっていい。

席を譲ろうとしたら『うるせぇハゲ!』と言われてしまった

▶︎いやハゲてねぇのは今だけなのかもしれない。先のことはわからない。

電車にゴリラが乗り込んできた

▶︎いやゴリラが乗ってきたら車両ごと譲ろう。命を守ろう。

シュウペイが『痛、痛、イタタタ体育大学主席で卒業』というボケをした

▶︎いや、どういうボケでも処理するのが俺の仕事なんだ。

シュウペイが同じボケを繰り返した

▶︎できない時はできないと言おう。

シュウペイが急に、ネタの感想をお客さんに聞いた

▶︎いや聞かなくていいけど実際のところどうですか?悪くないだろう?

シュウペイが、またドアに顔を挟まれるボケの天丼をしたが、挟まれる顔の向きがさっきと違った

▶︎いや同じ…ボケじゃない!

『いいかげんにしろ』をボケのシュウペイが言った

▶︎いやお前が終わらせたっていい。

ぺこぱは高齢化社会など、社会問題などもネタにしています。

個人的に好きなツッコミは、以下の3つでした^^

ゴリラが乗ってきたら車両ごと譲ろう。命を守ろう。
ハゲてないのは今だけなのかもしれない。
お年寄りがお年寄りに席を譲る時代がもうそこまで来てる。


ぺこぱのツッコミ名言集③プロポーズ編

こちらは2019年の”おもしろ荘”で披露されたネタです。

2020年の”新春!爆笑ヒットパレード”でも披露していました。


シュウペイが急に『どーもー宇宙人です』と自己紹介した

▶︎いや宇宙人じゃねぇだろ…とも言い切れねぇだろ。そうだろ?彼は宇宙人ではないとは言い切れない。なぜならこの広い宇宙他の惑星の知的生命体から見てみれば、俺たちが宇宙人だ。

プロポーズの練習をしたいというシュウペイの彼女役をしたら、シュウペイも彼女役を被せてきた

▶︎いや女同士が結婚したって別にいいじゃないか。そうだろ?人それぞれいろんな形の愛があるから。

「性別間違えちゃった」とシュウペイが謝罪

▶︎いやどんな間違いでも俺は受け入れる。気にするな。

「毎朝欠かさず夜ご飯を作って欲しい」と言われた

▶︎いや朝、夜ご飯を食べる人、すなわち夜勤で働く人がいるから世の中が回るんだ。そうだろ?ビルの清掃作業員、長距離トラックの運転手、他にもたくさんの人の支えがあって、朝を迎えることができるんだ。そういう人たちにもっと感謝の気持ちを示すべきだろ。なぁお前はどう思う?

せっかく熱弁したのに、シュウペイから「うるさい」と言われた

▶︎お前よりはうるさい。悪かった。

「大事な話がある」と言われたものの特に話はなく、「ただ会いたいだけだった」と言われた

▶︎いや会いたいだけで会いに来い。そうだろ?会いたい理由はたったひとつ。会いたい♡

「どうもありがとう」をシュウペイに先に言われた

▶︎俺のどうもありがとうだろう!なんて言葉を言おうものなら俺は自惚れてる。そうだろ?どうもありがとうは誰の言葉でもない。

いないと思ったシュウペイが、背後に密着していた

▶︎いや着いてくんじゃねぇ!なんて言葉が言えるはずもない。なぜなら俺たちはコンビだから!

シュウペイが、客席とは逆の方向に決めポーズ

▶︎うしろに人がいるのかもしれない。

散々プロポーズの練習をした後に、『そもそも結婚相手とかいない』と言われた

▶︎いやいい加減なことなんてない。全ての物事には意味がある。どうもありがとう。

このネタで個人的に好きなツッコミは、以下の3つでした^^

いや朝、夜ご飯を食べる人、すなわち夜勤で働く人がいるから世の中が回るんだ。
うしろに人がいるのかもしれない。
俺のどうもありがとうだろう!なんて言葉を言おうものなら俺は自惚れてる。


ぺこぱのツッコミ名言集④空港で再会するカップル編

こちらは番組で披露していたネタです。


シュウペイが「わんわん!犬だワン!」と自己紹介した

▶いや犬じゃねーだろ!とも言い切れねーだろ。そうだろ?俺たちは飼われてるんだよ、社会という飼い主にね。

彼女役を演じる松陰寺に対し、「ただいま、お母さん」と言われた

▶いやお母さんとの再会も美しい。そうだろ?愛はカップルだけのものじゃないんだ。

「空港で、お母さんと再会してハグするっておかしくない?」とシュウペイに突っ込まれた

▶いやお前がそうしたんだろ、って一方的に責任をなすりつけるのも違う。

シュウペイに、松陰寺が言いそうなキザなセリフを言われた

▶いや俺が言いそうな事言ってんじゃねえよ・・・って言ってる俺は俺にうぬぼれてる!

「空港人多いな!」という発言に対して

▶外国人観光客が増えたから。本当に増えた。羽田も成田も関空も。でもそして彼らが日本でお金を使ってくれることによって日本の景気は確かに良くなった。でも本当にそれでいいのか?必要なのは日本人による消費、内需の拡大だろ?インバウンド頼みの日本経済に本当に未来はあるのか?

熱弁に対し「うるさいなぁ」と返された

▶お前よりはうるさい。

彼女役を演じる松陰寺に対して「誰?」と言われた

▶いや忘れてんじゃねーよ!と言う前に思い出させる努力!

彼女との思い出の地が”東武動物公園””入間アウトレットパーク””西武ドーム”だった

▶いや全部埼玉県内だけど十分楽しめるから!もはや東京に用はない、グッバイ東京!

浮気していたことをカミングアウトされた

▶いやヒドイのは運命。あなたじゃないわ。

シュウペイにビンタされた

▶いや痛みを感じないほど愛してる

何度もジャンプするシュウペイを、激しく見上げる自分自身に対して

▶いや俺の首が壊れたら、それは自己責任。

「俺そもそも怖くて飛行機に乗れないんだよね」とシュウペイに言われ

▶いやいい加減なことなんてない!すべての物語には意味がある。

このネタで個人的に好きなツッコミは、以下の3つでした^^

いや全部埼玉県内だけど十分楽しめるから!
いや忘れてんじゃねーよ!と言う前に思い出させる努力!
いや俺の首が壊れたら、それは自己責任。


世の中でも”ノリツッコまない”が流行中!

ぺこぱ ツッコミ 名言集
ぺこぱがM-1グランプリに出場したことをキッカケに、世の中ではぺこぱのネタを真似する人が増えています。

子供だけでなく、カップルでもネタを真似しているのが面白いですね^^

更に、熊本県警は電光掲示板の注意喚起にぺこぱのネタを採用しています。

ぺこぱ ツッコミ 名言集 人を傷つけない、新ジャンルのツッコミをしているぺこぱ。

ぺこぱの、これからの活躍にも注目ですね!



『ぺこぱのネタ』をチームビルディング的視点で分析してみた|てるい|note
https://note.com/teruna/n/n90224e38d330

『ぺこぱのネタ』をチームビルディング的視点で分析してみた




私は『ぺこぱ』が好きだ。年末恒例の漫才コンクール『M-1グランプリ2019』で決勝進出を果たした2人組のお笑い芸人。もう、とにかく私はこのぺこぱが大好き(2回目)。何が好きかって、純粋に面白い。そしてボケを全てチームビルディングで大切な要素もりもりで返している・・・というわけで、今日はぺこぱのネタをぺこぱ先生に尊敬の念を持って『チームビルディング的視点』で分析してみたいと思う。

事前情報

これからぺこぱ先生のネタを部分的に丁寧に文字起こししながら、何がどうチームビルディングと関係してくるのか、そして何がチームビルディングで大切なことなのかを解説していきます(芸人さん泣かせですみません、先生)。なので、もしネタバレを避けたい方は先にyoutubeなどで『ぺこぱ m−1』で見るなどしてください。と、その前にぺこぱ先生の紹介を。
ボケ:シュウペイ        
 180cm、70Kg、黒の上下スーツに蝶ネクタイ
 特技 :パーティーに行く、盛り上げる
 見た目:陽気な優しいお兄さん

ツッコまないツッコミ:松陰寺太勇(しょういんじ たいゆう)
 170cm、70Kg、紫色の上下スーツに黒のシャツ(ノーネクタイ)
 特技 :曲づくり
 見た目:ちょっとビジュアル系っぽいメイクと髪型で、いい人そう

・ぺこぱの特徴
 ツッコミがつっこまない

・取りあげるネタ:タクシー運転手のやつ
 タクシー運転手:シュウペイ
 お客さん   :しょういんじ
※「突然なんだけどさぁ、俺タクシー運転手やってみたいなと思って」と言ってネタが始まる。
もっと詳しく知りたいという方はこちらから。


その①人の違いを受け入れる

チームビルディングに必要な3つの要素として、『人x仕組みx関係性』が大切なんですということは以前こちらのnoteでも少し触れましたが、まさに『人の違いを受け入れる』ってこういうことだなぁと思ったのがこちら。
松「運転手さん、新宿駅までお願いします」
シ「かしこまりましたぁ。ちなみになんですけど、新宿駅ってなんですか?」
松「いや、知らねぇ―んだったら教えてあげよう。そうだろう。知識は水だ。独占してはいけない。」
→タクシー運転手は神ではない。知らない人だっているよね。知らないなら知っている人が教えたらよいのだ。
シ「あの、お客さん、お客さんってなんなんですか?」
松「なんなんですか?いやあの、なんなんですかって、あっぼく一応芸人やってます」
シ「へぇー芸人さんなんですね。野菜のナスかと思いました」
松「いや、ナスじゃねぇとは言えない色合いだ。激しいヘタも付いている」(紫の上下スーツに黒のシャツ)
→人は見たいように世界を見ている。この人はナスに見えているという事実。その人の考えを否定せず、まず受け入れることが大切。そして、そう見えているのかもしれないと、相手の視点に立ってみる。もしそうかもしれないなと思ったら素直に思ったことをいう。
シ「うわぁ!キキーっ」
松「びっくりした、どうしたんですか!」
シ「休憩です」
松「いやさっきとった休憩は短かった。そうだろう。日本人は真面目で勤勉だけど、休憩をとらなさすぎだ。だから他の先進国に比べて労働生産性が低いんじゃないのか。働き方改革って、法律でどうこうできる問題なのか。なぁお前はどう思う」
シ「うるさいなぁ」
松「お前よりはうるさい」
→うるさいなぁと言われたら誰だって反撃するようなことを言ってしまいそうになる。「おや、待てよ?うるさいのか?おれ」と、俯瞰して物事を捉えることはとても大切(難しいけど)。「いつもやっているから」などと言って、思考停止にならずに「そもそも」を問える力も答えのない時代と言われる現代には非常に大切になってくる。

その②相手を変えることはできない、変えられるのは自分だけ

チームにおいて、人間関係って大事ですよね。離職の主な原因のほとんどが人間関係にあるとも言われています。人間関係の背後にある2つの心理学として、『初めての選択理論 人間関係をしなやかにするたったひとつのルール 渡辺奈都子著』に書かれているのが、外的コントロール心理学と選択理論心理学。どういうものかというと
◆外的コントロール心理学
・人を自分の期待通りにコントロールしようとする考え方 p.29
・人は外側の刺激でコントロールする 以下p.229
・私は、相手をコントロールできるし、自分も相手にコントロールされてしまう
・私は正しいことを知っている。だから間違っている相手を正してあげなくてはならない

◆選択理論心理学
・人は自分の行動しかコントロールすることはできない p.31
・自分が相手にしたり行ったりすることは、数ある情報のひとつに過ぎず、それに対して、どんな行動や態度を選択するのかは相手次第である p.32
・人は内側から動機づけられている 以下、p229
・私は相手はコントロールできない。コントロールできるのは自分だけ。
・私たちの欲求はそれぞれ異なる。だから歩み寄って調整を図ることが重要になる
で、選択理論の考え方のように『相手を変えることはできない、変えられるのは自分だけ』を感じたのはこちら。
シ「どうもーペコパのシュウペイでーす」と言ってしょういんじの目の前に出てかぶる
松「いや、かぶってるなら俺がよければいい」
→シュウペイはどうしても松陰寺の前に出て自己紹介したかったのだ。変えられるのは自分だとすると、自分がシュウペイの後ろで自己紹介したくないのであれば、何ができるのか。自分が移動することなのである。
シ「ぶぅーん、どぉーん!」といってしょういんじにタクシーがぶつかる
松「いってぇな、ってどこ見て運転してんだよって言えている時点で無事でよかった。そうだろう、無事であることが何より大切なんだ」
シ「ぶぅーん、どーん!」といってしょういんじにタクシーがぶつかる(2回目)
松「いや、2回もぶつかるってことは俺が車道側に立っていたのかもしれない。もう誰かのせいにするのはやめにしよう」
 →相手を変えることはできない、変えられるのは自分だけ。ネタでもはっきりと松陰寺先生はおっしゃっております。

ツッコまないツッコミトレーニングのススメ

こんな研修はどうだろう。漫才のネタを文字起こしする。問題文はこんな感じ。
Q,今からこのボケに対して『人の違いを受け入れる』『相手を変えることはできない、変えられるのは自分だけ』(選択理論心理学)を意識して、ツッコまないツッコミを記入してください。
この問題を解けることができれば、人の違いを活かす強いチームになりそうな気がしてならない。
ぺこぱ先生、ありがとうございました。
******
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ちなみに、このまえ1時間半格闘して書けなかったのはこのnoteでした笑


https://note.com/torinokimoti/n/n6c4bb5c87c95#RiIxY

【M-1グランプリ2019】Final Round 「ぺこぱ」漫才ネタを文字起こし[定量的に分析してみた]



見出し画像

2019年12月に催されたM-1グランプリ決勝戦は、ファイナルラウンドに「ミルクボーイ」「かまいたち」「ぺこぱ」の3組が進んだ。
そのうちの1組、「ぺこぱ」の漫才のネタを文字起こしし、定量的に分析してみると、いくつか発見があったので記録しておく。
オードリーの若林がラジオで、ぺこぱをM-1で初めて見て感動したと話し、その漫才を“多様性を肯定する力を持つ新しい漫才”と定義づけ、注目を高めた。
そのウワサの漫才の中身がどういう構造をしているのか分析してみた。
画像1

◆“文字起こし”の読み方の説明

「ぺこぱの簡単な紹介」
松陰寺 太勇(しょういんじ たいゆう) 「ツッコミ」と、シュウペイ「ボケ」の2人組コンビ
・松陰寺のセリフには「松」とつけた
・シュウペイのセリフは「かっこ」にくくった
・タイムをはかり秒数をいれた
・「ボケ」のセリフには、秒数の隣に※をつけた
・観客が笑ったシーンに(観客笑)をつけた
・特にウケたシーンに(観客笑★)をつけた

◆ネタ台本の“文字起こし”

松:どうもありがとうありがとう、自己紹介します、 松陰寺太勇です!ヒュー今日も決まった
そしてこちらが
[00.09秒]※
(後ろを振り向いて大声で)
「どーもー、ぺこぱのシュウペイでーす!お願いしまーす!」
[00.12秒]
松:イヤ、うしろに向かってしゃべった声が壁に跳ね返り確実にみんなに届いてる(観客笑)
今日もオレたちが届いてる、しゅうぺいです
[00.22秒]
「お願いしまーす」
(観客、拍手)
松:ありがとう
[00.27秒]
「突然なんだけどさ、これからくる超高齢化社会に向けてさ、お年寄りには親切にしたいなと思って」
[00.32秒]
松:ヒュー(口笛)
松:相方、なんて素晴らしい心構えだ
[00.37秒]
「じゃあ、電車で席譲りたいから、お年寄りやって」
[00.42秒]
松:オレがお年寄りをやればいいのか?悪くないだろう
[00.45秒]
(プシュー)
(おじいさん役の松陰寺が電車に乗ってくるが、相手もおじいさんになる)
[00.52秒]※
アウアウアウ…アウアウアウ…、
「アウアウアウ…ヨカッタラ席どうぞ」
[00.54秒]
松:イヤ、お年寄りがお年寄りに席をゆずる、…時代がもうそこまできている!(観客笑)
そうだ…、これが日本の現実なんだ。
[01.02秒]※
「あのぉ、キャバクラにいきたい」
[01.04秒]
松:イヤ、元気なじいさん!、に、こしたことはない。(観客笑)
そうだな?
[001.10秒]※
(パラパラダンスを急に踊りだすおじいさん)
「あわわ、カラダが覚えとる」
[01.15秒]
松:イヤおかしいだろ!、と、言えるのもあと30年だ(観客笑)
[01.20秒]
松:おいちょっと待ってくれよ相方、
なんでパラパラ踊ってんだよ、オマエがお年寄りやってどうすんだよ
[01.25秒]※
「……マチガエター!」(変なポーズ)
[01.26秒]
松:間違いっ、を、間違いと認められる人になろう。(観客笑)
そうだろう?
間違いは…故郷だ…。…誰にでもある。(観客笑)
どうもありがとう。
[01.41秒]
「ちょっと思ったんだけどさ、先にお手本を見せてもらっていい?」
[01.44秒]
松:お手本?オレが席をゆずればいいということか?悪くないだろう
[01.50秒]
(プシュー)
「今日の電車も混んどるのう」
[01.53秒]
松:おじいさん、よかったら席どうぞ
[01.55秒]※
(おじいさんドアに顔を挟まれる)
[01.56秒]
松:イヤマンガみてえなボケしてんじゃねえよ!、って、いうけどそのマンガってなんですか?(観客笑★)もう適当なツッコミをするのは辞めにしよう
松:時を戻そう
画像2
(プシュー)
松:おじいさん良かったらぼくの席をどうぞ
[02.16秒]※
「すまんのう」
(席に座りながらそのヒザの上にゆずってくれた若者を座らせるおじいさん)
[02.21秒]
松:イヤ、おじいちゃんのヒザの上!は、懐かしい!(観客笑)
あの頃を懐かしがろう
松:時を戻そう
(プシュー)
松:おじいさん良かったら席をどうぞ
[02.32秒]※
「レロレロ、レロレロレロ、レロレロレロレロ
ワレワレハ、宇宙人ダ」
[02.38秒]
松:イヤ、宇宙人が電車に乗ってくる!ということは、宇宙船が壊れている可能性がある(観客笑)
移動手段を失っている
助け合っていこう
[02.48秒]※
「トキ、ヲ、モドソウ」
[02.50秒]
松:イヤッ宇宙人が!、戻したっていい(観客笑)
(プシュー)
松:おじいさん、席どうぞ
[02.55秒]※
「うるさいハゲ!」
[02.57秒]
松:いや、はげてねえ!、…のは今だけなのかもしれない!…先の事はわからない(観客笑★)
(プシュー)
松:席どうぞ
[03.05秒]※
「ウホウホウホー!」(胸を叩きゴリラのしぐさ)
[03.07秒]
松:イヤ、ゴリラが乗ってきた!、ら、車両ごとゆずろう(観客笑★)
命を守ろう…
画像3
[03.14秒]※
(プシュー)
(架空のドアに肩をぶつけて)
「痛っ、痛っ、イタタタ体育大学主席で卒業!」(変なポーズ)
[03.19秒]
松:イヤ、どーゆーボケ?、 であっても、処理するのがオレの仕事なんだ(観客笑★)
[03.24秒]※
「痛っ、痛っ、イタタタ体育大学主席で卒業!」(変なポーズ)
[03.27秒]
松:……できない時はできないと言おう!
できない!(観客笑)
[03.33秒]※
(プシュー)
「今ボケの畳み掛け中ですけど、みなさんどうですかー?」
[03.36秒]
松:イヤ、聞かなくていい!、けど、実際のところどうですか?(さわやかな笑顔)(観客笑★)
悪くないだろう?
[03.45秒]※
(プシュー)
「おじいさん、席をどうぞ」
(プシュー、縦に顔がドアに挟まれる)
[03.47秒]
松:イヤ、同じボケ!、じゃ、ない!(観客笑★)
挟まれる角度が違う!
「イタタタ!」
松:待ってくれよ相方、ずっと何やってんだよ
[03.54秒]※
「いいかげんにしろ」
[03.57秒]
松:イヤ、オマエが終わらせ、たっていい!
[04.00秒]
2人:ありがとうございました

◆分析(ダイバーシティ漫才の本質とは)

まず、こうして分析してみるとぺこぱは、観客の笑いが「ツッコミのセリフのあと」にかたよっているのが特徴的だとわかる。すべての笑いがツッコミのあとに起こっている。ウワサの“相手を肯定する新しいツッコミ”だ。
4分間の漫才を、“1分間刻み”で分析してみると、下記の傾向がみえてくる。
◆〜1分(00.00秒〜00.59秒)
・ボケ: 2回
・観客笑: 2回
・そのうち観客笑★: 0回

◆〜2分(01.00秒〜01.59秒)

・ボケ: 4回
・観客笑: 5回
・そのうち観客笑★: 1回

◆〜3分(02.00秒〜02.59秒)
・ボケ: 4回
・観客笑: 4回
・そのうち観客笑★: 1回

◆〜4分(03.00秒〜03.59秒)
・ボケ: 6回
・観客笑: 5回
・そのうち観客笑★: 4回

◆合計

・ボケ: 16回
・観客笑: 16回
・そのうち観客笑★: 6回
はじめの1分間以外は「12-15秒に1度」の頻度で笑いがコンスタントにつくれていて、“大きな笑い”は最後の1分間に集中している事がわかる。
「ツッコミが相手を肯定する」というパターンをはじめの1分間でじっくりあたためて徐々にキャラクターが浸透してきたら、観客が“次はどう肯定してくれるんだろう”とツッコミを待ちはじめるようになり、後半はもう“ツッコミ待ち”のムードがつくれている。そうなればあとは「畳み掛け」れば、笑いが起こる構造に。
中でも一番良く練られてるなと感じたのは「宇宙人が電車に乗ってくる、ということは、宇宙船が壊れている可能性がある、移動手段を失っている、助け合っていこう」だ。ちょうど4分間のネタの中央あたりに置かれている。
普通のツッコミなら「なんで電車に宇宙人がおんねん、おかしいやろ」で充分成立するところで、想像をふくらませて、“なぜそこに宇宙人がいるのか”を不思議に思い、時間をさかのぼって原因の根幹に気づこうとする姿勢が背景にあり、場違いで笑える。でもそれはとても大切な“配慮の気持ち”だ。前述のオードリー若林の評価に乗っかるとすれば、“宇宙人が登場すること”が多様性なのではなくて、“宇宙人を理解して、宇宙人の価値観に合わせて配慮しようとする奥ゆかしい心遣い”が見え隠れするからこそ、ぺこぱの漫才は「ダイバーシティ漫才」と呼べるのではないか。
(おわり)
※他のコンビのネタ文字起こしはこちら↓

1 Comments:

Blogger yoji said...

『ぺこぱのネタ』をチームビルディング的視点で分析してみた|てるい|note
https://note.com/teruna/n/n90224e38d330

『ぺこぱのネタ』をチームビルディング的視点で分析してみた

2020/01/05 19:53

私は『ぺこぱ』が好きだ。年末恒例の漫才コンクール『M-1グランプリ2019』で決勝進出を果たした2人組のお笑い芸人。もう、とにかく私はこのぺこぱが大好き(2回目)。何が好きかって、純粋に面白い。そしてボケを全てチームビルディングで大切な要素もりもりで返している・・・というわけで、今日はぺこぱのネタをぺこぱ先生に尊敬の念を持って『チームビルディング的視点』で分析してみたいと思う。

事前情報

これからぺこぱ先生のネタを部分的に丁寧に文字起こししながら、何がどうチームビルディングと関係してくるのか、そして何がチームビルディングで大切なことなのかを解説していきます(芸人さん泣かせですみません、先生)。なので、もしネタバレを避けたい方は先にyoutubeなどで『ぺこぱ m−1』で見るなどしてください。と、その前にぺこぱ先生の紹介を。

・ボケ:シュウペイ        
 180cm、70Kg、黒の上下スーツに蝶ネクタイ
 特技 :パーティーに行く、盛り上げる
 見た目:陽気な優しいお兄さん

・ツッコまないツッコミ:松陰寺太勇(しょういんじ たいゆう)
 170cm、70Kg、紫色の上下スーツに黒のシャツ(ノーネクタイ)
 特技 :曲づくり
 見た目:ちょっとビジュアル系っぽいメイクと髪型で、いい人そう

・ぺこぱの特徴
 ツッコミがつっこまない

・取りあげるネタ:タクシー運転手のやつ
 タクシー運転手:シュウペイ
 お客さん   :しょういんじ
※「突然なんだけどさぁ、俺タクシー運転手やってみたいなと思って」と言ってネタが始まる。
もっと詳しく知りたいという方はこちらから。

その①人の違いを受け入れる

チームビルディングに必要な3つの要素として、『人x仕組みx関係性』が大切なんですということは以前こちらのnoteでも少し触れましたが、まさに『人の違いを受け入れる』ってこういうことだなぁと思ったのがこちら。

松「運転手さん、新宿駅までお願いします」
シ「かしこまりましたぁ。ちなみになんですけど、新宿駅ってなんですか?」
松「いや、知らねぇ―んだったら教えてあげよう。そうだろう。知識は水だ。独占してはいけない。」
→タクシー運転手は神ではない。知らない人だっているよね。知らないなら知っている人が教えたらよいのだ。

シ「あの、お客さん、お客さんってなんなんですか?」
松「なんなんですか?いやあの、なんなんですかって、あっぼく一応芸人やってます」
シ「へぇー芸人さんなんですね。野菜のナスかと思いました」
松「いや、ナスじゃねぇとは言えない色合いだ。激しいヘタも付いている」(紫の上下スーツに黒のシャツ)
→人は見たいように世界を見ている。この人はナスに見えているという事実。その人の考えを否定せず、まず受け入れることが大切。そして、そう見えているのかもしれないと、相手の視点に立ってみる。もしそうかもしれないなと思ったら素直に思ったことをいう。

シ「うわぁ!キキーっ」
松「びっくりした、どうしたんですか!」
シ「休憩です」
松「いやさっきとった休憩は短かった。そうだろう。日本人は真面目で勤勉だけど、休憩をとらなさすぎだ。だから他の先進国に比べて労働生産性が低いんじゃないのか。働き方改革って、法律でどうこうできる問題なのか。なぁお前はどう思う」
シ「うるさいなぁ」
松「お前よりはうるさい」
→うるさいなぁと言われたら誰だって反撃するようなことを言ってしまいそうになる。「おや、待てよ?うるさいのか?おれ」と、俯瞰して物事を捉えることはとても大切(難しいけど)。「いつもやっているから」などと言って、思考停止にならずに「そもそも」を問える力も答えのない時代と言われる現代には非常に大切になってくる。

その②相手を変えることはできない、変えられるのは自分だけ

チームにおいて、人間関係って大事ですよね。離職の主な原因のほとんどが人間関係にあるとも言われています。人間関係の背後にある2つの心理学として、『初めての選択理論 人間関係をしなやかにするたったひとつのルール 渡辺奈都子著』に書かれているのが、外的コントロール心理学と選択理論心理学。どういうものかというと

◆外的コントロール心理学
・人を自分の期待通りにコントロールしようとする考え方 p.29
・人は外側の刺激でコントロールする 以下p.229
・私は、相手をコントロールできるし、自分も相手にコントロールされてしまう
・私は正しいことを知っている。だから間違っている相手を正してあげなくてはならない

◆選択理論心理学
・人は自分の行動しかコントロールすることはできない p.31
・自分が相手にしたり行ったりすることは、数ある情報のひとつに過ぎず、それに対して、どんな行動や態度を選択するのかは相手次第である p.32
・人は内側から動機づけられている 以下、p229
・私は相手はコントロールできない。コントロールできるのは自分だけ。
・私たちの欲求はそれぞれ異なる。だから歩み寄って調整を図ることが重要になる
で、選択理論の考え方のように『相手を変えることはできない、変えられるのは自分だけ』を感じたのはこちら。

シ「どうもーペコパのシュウペイでーす」と言ってしょういんじの目の前に出てかぶる
松「いや、かぶってるなら俺がよければいい」
→シュウペイはどうしても松陰寺の前に出て自己紹介したかったのだ。変えられるのは自分だとすると、自分がシュウペイの後ろで自己紹介したくないのであれば、何ができるのか。自分が移動することなのである。

シ「ぶぅーん、どぉーん!」といってしょういんじにタクシーがぶつかる
松「いってぇな、ってどこ見て運転してんだよって言えている時点で無事でよかった。そうだろう、無事であることが何より大切なんだ」
シ「ぶぅーん、どーん!」といってしょういんじにタクシーがぶつかる(2回目)
松「いや、2回もぶつかるってことは俺が車道側に立っていたのかもしれない。もう誰かのせいにするのはやめにしよう」
 →相手を変えることはできない、変えられるのは自分だけ。ネタでもはっきりと松陰寺先生はおっしゃっております。

ツッコまないツッコミトレーニングのススメ

こんな研修はどうだろう。漫才のネタを文字起こしする。問題文はこんな感じ。

Q,今からこのボケに対して『人の違いを受け入れる』『相手を変えることはできない、変えられるのは自分だけ』(選択理論心理学)を意識して、ツッコまないツッコミを記入してください。
この問題を解けることができれば、人の違いを活かす強いチームになりそうな気がしてならない。

ぺこぱ先生、ありがとうございました。

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ちなみに、このまえ1時間半格闘して書けなかったのはこのnoteでした笑

11:19 午後  

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