経済清談
問者は東洋経済主幹石橋湛山氏〔一八八四〜一九七三〕
問 今の我が国の財政支出は縮小する望みがないと思うのであります。また縮小することが必ずしも国民にとって善いとも存ぜぬのでありますが。
高橋 御尤もの論と思う。ただ必要なのは、無駄使いをせぬことだ。歳出を減らすと云うたって、空論なら幾らでも出来るが、実際に今日の事情を考えたなら、口で説くように出来るものではない。歳出は多くても善い、ただその金を効果があるように使え、無駄に使ってはならぬと云うのが、私の始終云うている事だ。
問 無駄に金を使わないと云うことは、御説の通り、全く肝要な事だと存じます。が兎に角歳出は減らないと致しますと、そこにも記して置きましたように、自然今日の歳入では不足する、所謂赤字が無くならぬと云うことになります。この点はどうなりますか。
高橋 エエと、ここに君は、我が国民は大いに生産を盛んにし所得を増加し、膨脹する国費の負担に堪える力を養う以外に、財政処理の途はない、と書いている。これもこの通りだ。生産と云うのを広い意味に取って国民が皆働くと云うことで……そうして各々働いて所得を得て、それをまた無駄なく使いさえすれば好い。
問 国民が大いに生産に努力する、そして所得を増加します。そうすれば政府の歳入も自然増収が殖えて参りますし、大増税も出来ると云うことになります。
高橋 結局そこへ行く……広い意味において、国民が皆稼ぐ外に方法はない。ただ海外貿易が今日は自由でないから、そこに困難はあるのだが……。
借金が殖えても富が殖えれば心配はいらぬ
問 第三の問題は如何でしょう。
高橋 これについては私はこう云う考えを持っている。君たちはどう思うか?今日までの経済学は、二百年以前の英国から起って来た。これは当時の英国の経済事情を背景にしたものだ。だが、このマンチェスター経済学を、私は、いつも動かざる真理だとは思っていない。
そこで今までの考えだと、財政は常に収支の均衡を保たなければならぬと云う。けれどもどこの国を見ても、初めはなかった借金が段々殖えている。戦争とか天災とか、思わぬ事件がどこの国にでも、次ぎ次ぎに起るからだ。しかしそう借金が殖えて行く結果はどうなったかと云うと、一面産業は大いに進歩し、国の富も殖えたので、国債の増加も苦にならない。十分、その重みに堪える力が出来て来たのだから赤字公債と云うものもそう理窟通りに気に懸けることはない。場合によっては、借金をしても進んだ方が善い。また已むを得ず借金をしなければならぬ場合もある。しかしその結果、国民の働きが増せば、ここに富が出来る。前の借金くらい何でもない。
国防は不生産か
高橋 総ての場合必要なのは、前に云うた無駄をせぬ事だ。ところでここに議論がある。国防は不生産的だ、無駄使いではないかと云うのだ。
問 確かにここは問題と思います。
高橋 しかしだ。なるほど国防は直接生産はしない。が国防に使う金は、大いに生産に関係を持っている。国防のためには、材料も要る、人の労力も使われる。それらの人の生活がこれによって保たれる。だから拵えた軍艦そのものは物を作らぬけれども、軍艦を造る費用は皆生産的に使われる。それから船が出来た後で、またこれを維持して行くには、石炭なり、油なり、人なりが入用だ。やはり人を養う働きをする。国防は無論生産に関係がなくとも、それはそれとして必要であるが、しかしこれを不生産的と見るのは穏当ではなかろう。
ルーズヴェルトは理論に走りすぎた
高橋 アメリカで、ルーズヴェルト大統領の今までやって来た事は、理論に走りすぎて失敗した、と私は思っている。ブレーン・トラストのような、理論に囚れた考えでそれがただちに実現が出来ると思ってかかれば、やり損うにきまっている。しかしルーズヴェルトという人は実際家なのだ。そこで新聞にも見えているが今度は実際主義に帰ったようだ。
問 理論に走りすぎたと申しますのは?
高橋 例えばアメリカには失業者が沢山にある。これを救済しなければならない。それから農産物の価を高くしなければならない。それには賃金も安くてはいけない。それでどうしたかと云えば、御承知の通り、労働者が今まで六時間働いていたのを五時間に縮めた。そうすれば五人の労働者について、五時間だけ働く時間が減るから、そこに一人新しく入れることが出来る。すなわち失業者をそれだけ減らすと云う計画を立てた。それから賃金は最低賃金法を定めて下げさせない。こう云う事でやってみたところが、それが人の心理にどう云う影響を及ぼしたか。働くと云う気が薄らいで来た。楽をして食おうと云う気になった。その弊害が、ずっと判って来た。イギリスの失業保険と同じだ。
人を働かせる工夫が本当のやり方
高橋 そこで今度は、大統領も人を働かせると云う方針に変えて来た。そのために、あの大きな金を出して土木事業や、造船をやると云うが、これが本当のやり方だろう。何か陸軍の兵数も殖やすとか云うことだが、これも人を遊ばせて置くよりは、兵隊として働かせて養うと云う意味に考えれば面白い。
問 不景気の時には、軍備拡張も、考え方によっては一方法でしょう。
高橋 日露戦争の後にヨーロッパへ行った時だった。ロンドンで、たびたび貧民の示威運動を見た。それは盛んなもので、「人間の忍耐には限度がある」とか「我々は生活する権利がある」とか「パンをくれろ」とか云う大きな旗を押立てて、中には立派な外套を着込んで、葉巻などをくわえている者もある。また農場ででも使うような小さな馬車に細君子供連れで乗り込んでやって来ている者もある。何だかわけがわからぬ。しかし行列の両側に巡査が付いて歩いて行く、おとなしいものだ。それでハイド・パークに行って勝手次第の演説をして、喜んで帰って行く。しかしこの頃は、生活の権利があるからパンを寄越せとは言わぬ。人間は働く権利があるから、仕事を与えろと云う。これは良い方に変って来たのだと思う。私は、だから赤字公債が余計になるのを困る困ると云うのも一応尤もだとは考えるが、しかし軍事費も無駄さえしてくれなければ、そう苦情を言わなくてもよかろうと思う。
問 私の方でも大体そういう立場で論じております。生産の伴わない通貨を出すことになればインフレーションですけれども、生産が伴う限りは、御説の通り無駄さえしないで上手に使ってくれれば財政の膨脹もある程度まで差支えないと思います。国家も経済的には一つの株式会社だと考えれば、赤字公債は資本金と云う事になりましょう。
…
1935年4月
湛山は小日本主義だが高橋是清は満洲を放漫経営にならない限りは認めている
25 Comments:
Naohito Abe (@naohitoabe)
2020/02/03 16:36
MMTに関するコンファレンスが先週慶應で行われたのですね。資料も公開されております。
bit.ly/2RPVGpg
https://twitter.com/naohitoabe/status/1224235260767944704?s=21
「長期停滞・低金利下の財政金融政策:MMTは経済理論を救うか?」 | 慶應義塾大学 経済研究所
https://ies.keio.ac.jp/events/12635/
「長期停滞・低金利下の財政金融政策:MMTは経済理論を救うか?」
日 時:2020年1月31日(金) 10時10分~18時20分(9:30から受付開始)
司 会: 櫻川 昌哉(慶應義塾大学経済学部)
概 要:MMT(Modern Monetary Theory)と呼ばれる新しい貨幣理論が関心を集めつつあり、旧来の新古典派マクロ経済学とは異なった理論で拡張的な財政政策を正当化しようとする動きがある。これを受けて、MMTをはじめとする多様なアプローチを視野に入れたマクロ経済政策のコンファレンスを企画し、理論系、歴史系、新古典派アプローチ、あるいはそれ以外のアプローチを問わず、それぞれの議論に対する理解、批判、問題点を共有できる場を設ける。…
中野論文 高橋是清とMMT
https://ies.keio.ac.jp/upload/Nakano_Paper.pdf
鎮目論文 歴史から見たMMT
https://ies.keio.ac.jp/upload/Shizume_Paper.pdf
齊藤論文 …公債需要
https://ies.keio.ac.jp/upload/Saito_Paper.pdf
金井論文 …貨幣の内生性
https://ies.keio.ac.jp/upload/Kanai_Paper.pdf
村瀬論文 新古典派均衡モデルにおけるMMT…
https://ies.keio.ac.jp/upload/Murase_Paper.pdf
Naohito Abe (@naohitoabe)
2020/02/03 16:36
MMTに関するコンファレンスが先週慶應で行われたのですね。資料も公開されております。
https://twitter.com/naohitoabe/status/1224235260767944704?s=21
「長期停滞・低金利下の財政金融政策:MMTは経済理論を救うか?」
慶應義塾大学 経済研究所
https://ies.keio.ac.jp/events/12635/
「長期停滞・低金利下の財政金融政策:MMTは経済理論を救うか?」
日 時:2020年1月31日(金) 10時10分~18時20分(9:30から受付開始)
司 会: 櫻川 昌哉(慶應義塾大学経済学部)
概 要:MMT(Modern Monetary Theory)と呼ばれる新しい貨幣理論が関心を集めつつ
あり、旧来の新古典派マクロ経済学とは異なった理論で拡張的な財政政策を正当化し
ようとする動きがある。これを受けて、MMTをはじめとする多様なアプローチを視野に
入れたマクロ経済政策のコンファレンスを企画し、理論系、歴史系、新古典派アプロー
チ、あるいはそれ以外のアプローチを問わず、それぞれの議論に対する理解、批判、
問題点を共有できる場を設ける。…
中野論文 高橋是清とMMT https://ies.keio.ac.jp/upload/Nakano_Paper.pdf
鎮目論文 歴史から見たMMT https://ies.keio.ac.jp/upload/Shizume_Paper.pdf
齊藤論文 …公債需要 https://ies.keio.ac.jp/upload/Saito_Paper.pdf
金井論文 …貨幣の内生性 https://ies.keio.ac.jp/upload/Kanai_Paper.pdf
村瀬論文 新古典派均衡モデルにおけるMMT… https://ies.keio.ac.jp/upload/Murase_Paper.pdf
高橋是清 『随想録』、中公クラシックス、中公プレミアム、 2010年
https://www.amazon.co.jp/dp/4122065771/
経済清談
問者は東洋経済主幹石橋湛山氏〔一八八四〜一九七三〕
問 今の我が国の財政支出は縮小する望みがないと思うのであります。また縮小することが必ずしも国民にとって善い
とも存ぜぬのでありますが。
高橋 御尤もの論と思う。ただ必要なのは、無駄使いをせぬことだ。歳出を減らすと云うたって、空論なら幾らでも出
来るが、実際に今日の事情を考えたなら、口で説くように出来るものではない。歳出は多くても善い、ただその金を
効果があるように使え、無駄に使ってはならぬと云うのが、私の始終云うている事だ。
問 無駄に金を使わないと云うことは、御説の通り、全く肝要な事だと存じます。が兎に角歳出は減らないと致します
と、そこにも記して置きましたように、自然今日の歳入では不足する、所謂赤字が無くならぬと云うことになります。
この点はどうなりますか。
高橋 エエと、ここに君は、我が国民は大いに生産を盛んにし所得を増加し、膨脹する国費の負担に堪える力を養う
以外に、財政処理の途はない、と書いている。これもこの通りだ。生産と云うのを広い意味に取って国民が皆働くと
云うことで……そうして各々働いて所得を得て、それをまた無駄なく使いさえすれば好い。
問 国民が大いに生産に努力する、そして所得を増加します。そうすれば政府の歳入も自然増収が殖えて参りますし、
大増税も出来ると云うことになります。
高橋 結局そこへ行く……広い意味において、国民が皆稼ぐ外に方法はない。ただ海外貿易が今日は自由でないから、
そこに困難はあるのだが……。
借金が殖えても富が殖えれば心配はいらぬ
問 第三の問題は如何でしょう。
高橋 これについては私はこう云う考えを持っている。君たちはどう思うか?今日までの経済学は、二百年以前の
英国から起って来た。これは当時の英国の経済事情を背景にしたものだ。だが、このマンチェスター経済学を、
私は、いつも動かざる真理だとは思っていない。
そこで今までの考えだと、財政は常に収支の均衡を保たなければならぬと云う。けれどもどこの国を見ても、初めは
なかった借金が段々殖えている。戦争とか天災とか、思わぬ事件がどこの国にでも、次ぎ次ぎに起るからだ。しかし
そう借金が殖えて行く結果はどうなったかと云うと、一面産業は大いに進歩し、国の富も殖えたので、国債の増加も
苦にならない。十分、その重みに堪える力が出来て来たのだから赤字公債と云うものもそう理窟通りに気に懸ける
ことはない。場合によっては、借金をしても進んだ方が善い。また已むを得ず借金をしなければならぬ場合もある。
しかしその結果、国民の働きが増せば、ここに富が出来る。前の借金くらい何でもない。
高橋 日露戦争の後にヨーロッパへ行った時だった。ロンドンで、たびたび貧民の示威運動を見た。それは
盛んなもので、「人間の忍耐には限度がある」とか「我々は生活する権利がある」とか「パンをくれろ」と
か云う大きな旗を押立てて、中には立派な外套を着込んで、葉巻などをくわえている者もある。また農場でで
も使うような小さな馬車に細君子供連れで乗り込んでやって来ている者もある。何だかわけがわからぬ。
しかし行列の両側に巡査が付いて歩いて行く、おとなしいものだ。それでハイド・パークに行って勝手次第
の演説をして、喜んで帰って行く。しかしこの頃は、生活の権利があるからパンを寄越せとは言わぬ。人間は
働く権利があるから、仕事を与えろと云う。これは良い方に変って来たのだと思う。私は、だから赤字公債が
余計になるのを困る困ると云うのも一応尤もだとは考えるが、しかし軍事費も無駄さえしてくれなければ、
そう苦情を言わなくてもよかろうと思う。
問 私の方でも大体そういう立場で論じております。生産の伴わない通貨を出すことになればインフレーション
ですけれども、生産が伴う限りは、御説の通り無駄さえしないで上手に使ってくれれば財政の膨脹もある程度
まで差支えないと思います。国家も経済的には一つの株式会社だと考えれば、赤字公債は資本金と云う事に
なりましょう。
高橋是清 『随想録』、中公クラシックス、中公プレミアム、 2010年
https://www.amazon.co.jp/dp/4122065771/
経済清談 問者は東洋経済主幹石橋湛山氏〔一八八四〜一九七三〕
問 今の我が国の財政支出は縮小する望みがないと思うのであります。また縮小することが必ずしも国民にとって善い
とも存ぜぬのでありますが。
…
高橋 エエと、ここに君は、我が国民は大いに生産を盛んにし所得を増加し、膨脹する国費の負担に堪える力を養う
以外に、財政処理の途はない、と書いている。これもこの通りだ。生産と云うのを広い意味に取って国民が皆働くと
云うことで……そうして各々働いて所得を得て、それをまた無駄なく使いさえすれば好い。
…このマンチェスター経済学を、
私は、いつも動かざる真理だとは思っていない。
そこで今までの考えだと、財政は常に収支の均衡を保たなければならぬと云う。けれどもどこの国を見ても、初めは
なかった借金が段々殖えている。戦争とか天災とか、思わぬ事件がどこの国にでも、次ぎ次ぎに起るからだ。しかし
そう借金が殖えて行く結果はどうなったかと云うと、一面産業は大いに進歩し、国の富も殖えたので、国債の増加も
苦にならない。十分、その重みに堪える力が出来て来たのだから赤字公債と云うものもそう理窟通りに気に懸ける
ことはない。場合によっては、借金をしても進んだ方が善い。また已むを得ず借金をしなければならぬ場合もある。
しかしその結果、国民の働きが増せば、ここに富が出来る。前の借金くらい何でもない。
…
高橋 日露戦争の後にヨーロッパへ行った時だった。ロンドンで、たびたび貧民の示威運動を見た。それは
盛んなもので、「人間の忍耐には限度がある」とか「我々は生活する権利がある」とか「パンをくれろ」と
か云う大きな旗を押立てて、中には立派な外套を着込んで、葉巻などをくわえている者もある。
…しかしこの頃は、生活の権利があるからパンを寄越せとは言わぬ。人間は
働く権利があるから、仕事を与えろと云う。これは良い方に変って来たのだと思う。私は、だから赤字公債が
余計になるのを困る困ると云うのも一応尤もだとは考えるが、しかし軍事費も無駄さえしてくれなければ、
そう苦情を言わなくてもよかろうと思う。
問 私の方でも大体そういう立場で論じております。生産の伴わない通貨を出すことになればインフレーション
ですけれども、生産が伴う限りは、御説の通り無駄さえしないで上手に使ってくれれば財政の膨脹もある程度
まで差支えないと思います。国家も経済的には一つの株式会社だと考えれば、赤字公債は資本金と云う事に
なりましょう。
高橋是清 『随想録』、中公クラシックス、中公プレミアム、 2010年
https://www.amazon.co.jp/dp/4122065771/
経済清談 問者は東洋経済主幹石橋湛山氏〔一八八四〜一九七三〕
問[石橋湛山] 今の我が国の財政支出は縮小する望みがないと思うのであります。また縮小することが必ずしも国民に
とって善いとも存ぜぬのでありますが。
…
高橋[是清] エエと、ここに君は、我が国民は大いに生産を盛んにし所得を増加し、膨脹する国費の負担に堪える力を養う
以外に、財政処理の途はない、と書いている。これもこの通りだ。生産と云うのを広い意味に取って国民が皆働くと
云うことで……そうして各々働いて所得を得て、それをまた無駄なく使いさえすれば好い。
…
今までの考えだと、財政は常に収支の均衡を保たなければならぬと云う。けれどもどこの国を見ても、初めは
なかった借金が段々殖えている。戦争とか天災とか、思わぬ事件がどこの国にでも、次ぎ次ぎに起るからだ。しかし
そう借金が殖えて行く結果はどうなったかと云うと、一面産業は大いに進歩し、国の富も殖えたので、国債の増加も
苦にならない。十分、その重みに堪える力が出来て来たのだから赤字公債と云うものもそう理窟通りに気に懸ける
ことはない。場合によっては、借金をしても進んだ方が善い。また已むを得ず借金をしなければならぬ場合もある。
しかしその結果、国民の働きが増せば、ここに富が出来る。前の借金くらい何でもない。
…
高橋 日露戦争の後にヨーロッパへ行った時だった。ロンドンで、たびたび貧民の示威運動を見た。それは
盛んなもので、「人間の忍耐には限度がある」とか「我々は生活する権利がある」とか「パンをくれろ」と
か云う大きな旗を押立てて、中には立派な外套を着込んで、葉巻などをくわえている者もある。
…しかしこの頃は、生活の権利があるからパンを寄越せとは言わぬ。人間は
働く権利があるから、仕事を与えろと云う。これは良い方に変って来たのだと思う。私は、だから赤字公債が
余計になるのを困る困ると云うのも一応尤もだとは考えるが、しかし軍事費も無駄さえしてくれなければ、
そう苦情を言わなくてもよかろうと思う。
問 私の方でも大体そういう立場で論じております。生産の伴わない通貨を出すことになればインフレーション
ですけれども、生産が伴う限りは、御説の通り無駄さえしないで上手に使ってくれれば財政の膨脹もある程度
まで差支えないと思います。国家も経済的には一つの株式会社だと考えれば、赤字公債は資本金と云う事に
なりましょう。 1935年4月
高橋是清 『随想録』、中公クラシックス、中公プレミアム、 2010年
https://www.amazon.co.jp/dp/4122065771/
経済清談 問者は東洋経済主幹石橋湛山氏〔一八八四〜一九七三〕
問[石橋湛山] 今の我が国の財政支出は縮小する望みがないと思うのであります。また縮小することが必ずしも国民に
とって善いとも存ぜぬのでありますが。
…
高橋[是清] エエと、ここに君は、我が国民は大いに生産を盛んにし所得を増加し、膨脹する国費の負担に堪える力を養う
以外に、財政処理の途はない、と書いている。これもこの通りだ。生産と云うのを広い意味に取って国民が皆働くと
云うことで……そうして各々働いて所得を得て、それをまた無駄なく使いさえすれば好い。
…
今までの考えだと、財政は常に収支の均衡を保たなければならぬと云う。けれどもどこの国を見ても、初めは
なかった借金が段々殖えている。戦争とか天災とか、思わぬ事件がどこの国にでも、次ぎ次ぎに起るからだ。しかし
そう借金が殖えて行く結果はどうなったかと云うと、一面産業は大いに進歩し、国の富も殖えたので、国債の増加も
苦にならない。十分、その重みに堪える力が出来て来たのだから赤字公債と云うものもそう理窟通りに気に懸ける
ことはない。場合によっては、借金をしても進んだ方が善い。また已むを得ず借金をしなければならぬ場合もある。
しかしその結果、国民の働きが増せば、ここに富が出来る。前の借金くらい何でもない。
…
高橋 …しかしこの頃は、生活の権利があるからパンを寄越せとは言わぬ。人間は
働く権利があるから、仕事を与えろと云う。これは良い方に変って来たのだと思う。私は、だから赤字公債が
余計になるのを困る困ると云うのも一応尤もだとは考えるが、しかし軍事費も無駄さえしてくれなければ、
そう苦情を言わなくてもよかろうと思う。
問 私の方でも大体そういう立場で論じております。生産の伴わない通貨を出すことになればインフレーション
ですけれども、生産が伴う限りは、御説の通り無駄さえしないで上手に使ってくれれば財政の膨脹もある程度
まで差支えないと思います。国家も経済的には一つの株式会社だと考えれば、赤字公債は資本金と云う事に
なりましょう。 1935年4月
高橋是清 『随想録』、中公クラシックス、中公プレミアム、 2010年
https://www.amazon.co.jp/dp/4122065771/
経済清談 問者は東洋経済主幹石橋湛山氏〔一八八四〜一九七三〕
問[石橋湛山] 今の我が国の財政支出は縮小する望みがないと思うのであります。また縮小することが必ずしも国民に
とって善いとも存ぜぬのでありますが。
…
高橋[是清] …今までの考えだと、財政は常に収支の均衡を保たなければならぬと云う。けれどもどこの国を見ても、初めは
なかった借金が段々殖えている。戦争とか天災とか、思わぬ事件がどこの国にでも、次ぎ次ぎに起るからだ。しかし
そう借金が殖えて行く結果はどうなったかと云うと、一面産業は大いに進歩し、国の富も殖えたので、国債の増加も
苦にならない。十分、その重みに堪える力が出来て来たのだから赤字公債と云うものもそう理窟通りに気に懸ける
ことはない。場合によっては、借金をしても進んだ方が善い。また已むを得ず借金をしなければならぬ場合もある。
しかしその結果、国民の働きが増せば、ここに富が出来る。前の借金くらい何でもない。
…
高橋 …しかしこの頃は、生活の権利があるからパンを寄越せとは言わぬ。人間は
働く権利があるから、仕事を与えろと云う。これは良い方に変って来たのだと思う。私は、だから赤字公債が
余計になるのを困る困ると云うのも一応尤もだとは考えるが、しかし軍事費も無駄さえしてくれなければ、
そう苦情を言わなくてもよかろうと思う。
問 私の方でも大体そういう立場で論じております。生産の伴わない通貨を出すことになればインフレーション
ですけれども、生産が伴う限りは、御説の通り無駄さえしないで上手に使ってくれれば財政の膨脹もある程度
まで差支えないと思います。国家も経済的には一つの株式会社だと考えれば、赤字公債は資本金と云う事に
なりましょう。 1935年4月
高橋是清 『随想録』、中公クラシックス、中公プレミアム、 2010年
https://www.amazon.co.jp/dp/4122065771/
経済清談 問者は東洋経済主幹石橋湛山氏〔一八八四〜一九七三〕
問[石橋湛山] 今の我が国の財政支出は縮小する望みがないと思うのであります。また縮小することが必ずしも
国民にとって善いとも存ぜぬのでありますが。
…
高橋[是清] …今までの考えだと、財政は常に収支の均衡を保たなければならぬと云う。けれどもどこの国を見ても、
初めはなかった借金が段々殖えている。戦争とか天災とか、思わぬ事件がどこの国にでも、次ぎ次ぎに起るからだ。
しかしそう借金が殖えて行く結果はどうなったかと云うと、一面産業は大いに進歩し、国の富も殖えたので、国債の
増加も苦にならない。十分、その重みに堪える力が出来て来たのだから赤字公債と云うものもそう理窟通りに気に
懸けることはない。場合によっては、借金をしても進んだ方が善い。また已むを得ず借金をしなければならぬ場合も
ある。しかしその結果、国民の働きが増せば、ここに富が出来る。前の借金くらい何でもない。
…
高橋 …しかしこの頃は、生活の権利があるからパンを寄越せとは言わぬ。人間は
働く権利があるから、仕事を与えろと云う。これは良い方に変って来たのだと思う。私は、だから赤字公債が
余計になるのを困る困ると云うのも一応尤もだとは考えるが、しかし軍事費も無駄さえしてくれなければ、
そう苦情を言わなくてもよかろうと思う。
問 私の方でも大体そういう立場で論じております。生産の伴わない通貨を出すことになればインフレーション
ですけれども、生産が伴う限りは、御説の通り無駄さえしないで上手に使ってくれれば財政の膨脹もある程度
まで差支えないと思います。国家も経済的には一つの株式会社だと考えれば、赤字公債は資本金と云う事に
なりましょう。 1935年4月
544 名無しさん@お腹いっぱい。[] 2020/02/05(水) 11:02:47.59 ID:PGVejjb4
高橋是清 『随想録』、中公クラシックス、中公プレミアム、 2010年 より
経済清談 問者は東洋経済主幹石橋湛山氏〔一八八四~一九七三〕
問[石橋湛山] 今の我が国の財政支出は縮小する望みがないと思うのであります。また縮小することが必ずしも
国民にとって善いとも存ぜぬのでありますが。
…
高橋[是清] …今までの考えだと、財政は常に収支の均衡を保たなければならぬと云う。けれどもどこの国を見ても、
初めはなかった借金が段々殖えている。戦争とか天災とか、思わぬ事件がどこの国にでも、次ぎ次ぎに起るからだ。
しかしそう借金が殖えて行く結果はどうなったかと云うと、一面産業は大いに進歩し、国の富も殖えたので、国債の
増加も苦にならない。十分、その重みに堪える力が出来て来たのだから赤字公債と云うものもそう理窟通りに気に
懸けることはない。場合によっては、借金をしても進んだ方が善い。また已むを得ず借金をしなければならぬ場合も
ある。しかしその結果、国民の働きが増せば、ここに富が出来る。前の借金くらい何でもない。
…
高橋 …しかしこの頃は、生活の権利があるからパンを寄越せとは言わぬ。人間は
働く権利があるから、仕事を与えろと云う。これは良い方に変って来たのだと思う。私は、だから赤字公債が
余計になるのを困る困ると云うのも一応尤もだとは考えるが、しかし軍事費も無駄さえしてくれなければ、
そう苦情を言わなくてもよかろうと思う。
問 私の方でも大体そういう立場で論じております。生産の伴わない通貨を出すことになればインフレーション
ですけれども、生産が伴う限りは、御説の通り無駄さえしないで上手に使ってくれれば財政の膨脹もある程度
まで差支えないと思います。国家も経済的には一つの株式会社だと考えれば、赤字公債は資本金と云う事に
なりましょう。 1935年4月
1 名無しさん@お腹いっぱい。[] 2017/06/25(日) 11:16:29.98 ID:oA8Gpqyt
1.ラーナー
現世代に発行した公債はおそらく将来世代の誰かが所有している。そうであれば将来世
代で公債か償還された場合、課税されるのも将来世代であれば、償還でお金を受け取る
のも公債を持つ将来世代ということになる。将来世代では公債保有者と納税者の間で所
得の再分配が起こっているにすぎない。
つまり、公債が日本国民に購入されている限り、将来世代への負担転嫁は生じないことになる。
2.バロー
バローは合理的期待形成理論の立場から、公債負担否定論を展開。
もし今、政府が公債を発行したとすると、国民は将来公債償還のために大増税がくるので
はないかと予想すると考える。将来の増税を予想すると、国民はその増税に備えて、余裕
のあるうちに貯蓄に励んで増税の時に使おうとするはずである。とすれば、公債発行と将
来の増税を同一視し、増税と同じように消費を減らして貯蓄を増やす。つまり、公債発行と
増税の効果は同一であるという「リカードの等価定理」が世代間でも成立することを合理
的期待形成理論の立場から示した。これをバローの「中立命題」という。
3.ブキャナン
ブキャナンはラーナーの見解を批判。将来世代では公債購入は任意であり、自由に購入
したものであるが、課税は強制的に否応無しに徴収されるもの。将来世代にはそうした心
理的な負担を負うことになるという見解。
4.ボーエン、デービス、コップ
現世代では公債保有者は公債という資産を将来世代に売って消費を維持できるが、将来
世代の、公債を持っていない人は増税によって可処分所得が減少し、消費する能力が減
ってしまう。消費できなくなることを負担と考えれば、将来世代に負担転嫁が生じることになる。
5.モディリアーニ
公債を発行すると、
1 名無しさん@お腹いっぱい。[] 2017/06/25(日) 11:16:29.98 ID:oA8Gpqyt
1.ラーナー
現世代に発行した公債はおそらく将来世代の誰かが所有している。そうであれば将来世
代で公債か償還された場合、課税されるのも将来世代であれば、償還でお金を受け取る
のも公債を持つ将来世代ということになる。将来世代では公債保有者と納税者の間で所
得の再分配が起こっているにすぎない。
つまり、公債が日本国民に購入されている限り、将来世代への負担転嫁は生じないことになる。
2.バロー
バローは合理的期待形成理論の立場から、公債負担否定論を展開。
もし今、政府が公債を発行したとすると、国民は将来公債償還のために大増税がくるので
はないかと予想すると考える。将来の増税を予想すると、国民はその増税に備えて、余裕
のあるうちに貯蓄に励んで増税の時に使おうとするはずである。とすれば、公債発行と将
来の増税を同一視し、増税と同じように消費を減らして貯蓄を増やす。つまり、公債発行と
増税の効果は同一であるという「リカードの等価定理」が世代間でも成立することを合理
的期待形成理論の立場から示した。これをバローの「中立命題」という。
3.ブキャナン
ブキャナンはラーナーの見解を批判。将来世代では公債購入は任意であり、自由に購入
したものであるが、課税は強制的に否応無しに徴収されるもの。将来世代にはそうした心
理的な負担を負うことになるという見解。
4.ボーエン、デービス、コップ
現世代では公債保有者は公債という資産を将来世代に売って消費を維持できるが、将来
世代の、公債を持っていない人は増税によって可処分所得が減少し、消費する能力が減
ってしまう。消費できなくなることを負担と考えれば、将来世代に負担転嫁が生じることになる。
5.モディリアーニ
公債を発行すると、民間の持つ資産が実物資産から公債に転換し、民間の資本蓄積が
減少するので、生産力の低下が起こり、将来の人が受け取れる所得が減少し、租税より
も負担が大きくなると考えた。本来ならば民間の生産的な使途に使われるはずの資金が
公債に流れ、生産力を低下させ、将来世代には増税と所得の減少という二重の負担を強
いるという。
584 金持ち名無しさん、貧乏名無しさん (ササクッテロラ Sp0b-bwkx)[sage] 2020/02/05(水) 11:19:11.86 ID:9sOapFw1p
高橋是清 『随想録』、中公クラシックス、中公プレミアムkindle、 2010年 より
経済清談 問者は東洋経済主幹石橋湛山氏〔一八八四~一九七三〕
問[石橋湛山] 今の我が国の財政支出は縮小する望みがないと思うのであります。また縮小することが必ずしも
国民にとって善いとも存ぜぬのでありますが。
…
高橋[是清] …今までの考えだと、財政は常に収支の均衡を保たなければならぬと云う。けれどもどこの国を見ても、
初めはなかった借金が段々殖えている。戦争とか天災とか、思わぬ事件がどこの国にでも、次ぎ次ぎに起るからだ。
しかしそう借金が殖えて行く結果はどうなったかと云うと、一面産業は大いに進歩し、国の富も殖えたので、国債の
増加も苦にならない。十分、その重みに堪える力が出来て来たのだから赤字公債と云うものもそう理窟通りに気に
懸けることはない。場合によっては、借金をしても進んだ方が善い。また已むを得ず借金をしなければならぬ場合も
ある。しかしその結果、国民の働きが増せば、ここに富が出来る。前の借金くらい何でもない。
…
高橋 …しかしこの頃は、生活の権利があるからパンを寄越せとは言わぬ。人間は
働く権利があるから、仕事を与えろと云う。これは良い方に変って来たのだと思う。私は、だから赤字公債が
余計になるのを困る困ると云うのも一応尤もだとは考えるが、しかし軍事費も無駄さえしてくれなければ、
そう苦情を言わなくてもよかろうと思う。
問 私の方でも大体そういう立場で論じております。生産の伴わない通貨を出すことになればインフレーション
ですけれども、生産が伴う限りは、御説の通り無駄さえしないで上手に使ってくれれば財政の膨脹もある程度
まで差支えないと思います。国家も経済的には一つの株式会社だと考えれば、赤字公債は資本金と云う事に
なりましょう。 1935年4月
FTPLのように一律の物価上昇は意味がない
安全資産と個々の供給能力が重要だ
齊藤論文は結局主流派の貨幣観の限界を示すものだ
FTPLの限界でもあるが本家のFTPLは消費増税を批判的に制御する
つまり実質的な物価のあり方に意識的なのだ
だから齊藤はFTPLも理解していない
4:07 午後 削除
齊藤論文は家計i企業jに統合政府について考察しているが
資金生成に対する概念が主流派のそれなので
ミンスキーのような家計の民間負債への視点が乏しい
企業と統合政府に黒字があれば家計は赤字になる
貿易に関しては別の論考が必要だがMMT的にはバンコールが必要になる
3:50 午後 削除
Blogger yoji さんは書きました...
4-5:
家計が考察されるが民間負債への考察が甘い
8:
雇用保証とともにBIがMMTの政策とされる
ただしこれは望月氏の主張するインフレ時の雇用保証の意義を理解していない
FTPLのように一律の物価上昇は意味がない
安全資産と個々の供給能力が重要だ
齊藤論文は結局主流派の貨幣観の限界を示すものだ
FTPLの限界でもあるが本家のFTPLは消費増税を批判的に制御する
つまり実質的な物価のあり方に意識的なのだ
だから齊藤はFTPLも理解していない
4:07 午後 削除
公債需要に関する齊藤論文
ies.keio.ac.jp/upload/Saito_P…
4頁~家計i企業jに統合政府について考察しているが
資金生成に対する概念が主流派のそれなので
ミンスキーのような家計の民間負債への視点が甘い
8頁
雇用保証とBIがMMTの政策とされる
望月氏の言うインフレ時の雇用保証の意義を理解していない
https://ies.keio.ac.jp/upload/Saito_Paper.pdf
公債需要に関する齊藤論文
https://ies.keio.ac.jp/upload/Saito_Paper.pdf
4頁~家計i企業jに統合政府について考察しているが
資金生成に対する概念が主流派のそれなので
ミンスキーのような家計の民間負債への視点が甘い
8頁
雇用保証とBIがMMTの政策とされる
望月氏の言うインフレ時の雇用保証の意義を理解していない
公債需要に関する齊藤論文
https://ies.keio.ac.jp/upload/Saito_Paper.pdf
4頁~家計i企業jと統合政府について考察しているが
資金生成に対する概念が主流派のそれなので
ミンスキーのような家計の民間負債への視点が甘い
8頁
雇用保証とBIがMMTの政策とされる
望月氏の言うインフレ時の雇用保証の意義を理解していない
FTPLのように一律の物価上昇を考察しても意味がない
安全資産と個々の供給能力が重要だ
齊藤論文は結局主流派の貨幣観の限界を示すものだ
FTPLの限界でもあるが本家のFTPLは消費増税を批判的に制御する
つまり実質的な物価のあり方に意識的なのだ
FTPLに関してはシムズと岩村充を読むべきだ
FTPLについて付記すると
物価上昇率と消費税率とを連動させるというシムズ案は
マイナス成長を想定していないとはいえ
ゲゼル型減価式通貨案と同じ性質を持つ
岩村充もゲゼル型通貨に着目している
FTPLについては最近間接的な望月氏らによる論争があった
望月慎(望月夜) (@motidukinoyoru)
2020/02/18 16:14
@TA19344251 まずはこちらについて。
『無限遠ではゼロになるって話を「税は財源」に吸収していくのは、端的に言って厳しい』で良いと思います。
無限遠でゼロって、せいぜい「国家が続く限り、当該通貨での納税を認めよ」くらいの話なので……。
twitter.com/TA19344251/sta…
https://twitter.com/motidukinoyoru/status/1229665581688737793?s=21
望月慎(望月夜) (@motidukinoyoru)
2020/02/18 16:24
@TA19344251 こちらのスレッドに統一していきます。
twitter.com/motidukinoyoru…
https://twitter.com/motidukinoyoru/status/1229668002846523392?s=21
T.A (@TA19344251)
2020/02/18 12:58
@motidukinoyoru また、税収<政府支出の状態を続けるためには、添付画像のように財政赤字の分を貨幣発行益で賄う必要がありますが、準備預金付利として国債金利とほぼ等しい金利を銀行に支出する現行制度の下で貨幣発行益を当てに出来るのかという疑問があるのですが、この点については如何でしょう? pic.twitter.com/AeApx3zCNp
https://twitter.com/ta19344251/status/1229616113132064769?s=21
FTPLについては最近望月氏らによる間接的な論争があった
T.A (@TA19344251)
2020/02/18 12:58
@motidukinoyoru また、税収<政府支出の状態を続けるためには、添付画像のように財政赤字の分を貨幣発行益で賄う必要がありますが、準備預金付利として国債金利とほぼ等しい金利を銀行に支出する現行制度の下で貨幣発行益を当てに出来るのかという疑問があるのですが、この点については如何でしょう? pic.twitter.com/AeApx3zCNp
https://twitter.com/ta19344251/status/1229616113132064769?s=21
コメントを投稿
<< Home