カントについて調べていくと判断表およびカテゴリー表に立ち戻ってくる。
邦訳では縦書きになっているのだが、原著の段組みが気になったので調べてみた。
画像は1799年B版の『純粋理性批判』より
以下、判断表、
1.
Quantität der Urteile.
Allgemeine
Besondere
Einzelne
2. 3.
Qualität . Relation
Bejahende Kategorische
Verneinende Hypothetische
Unendliche Disjunktive
4.
Modalität
Problematische
Assertorische
Apodiktische
1.
判 断 の 量
全称的(すべての〜は−である)
特称的(幾つかの〜は−である)
単称的(一つの〜は−である)
2. 3.
質 関 係
肯定的(〜である) 定言的(〜である)
否定的(〜でない) 仮言的(〜ならば、−である)
無限的(〜は非−である) 選言的(〜か−である)
4.
様 相
蓋然的(〜かもしれない)
実然的(〜である)
確定的(〜であるに違いない)
以下、カテゴリー表、
Tafel der Kategorien.
I.
Der Quantität:
Einheit
Vielheit
Allheit
2. 3.
Der Qualität : Der Relation:
Realität der Inhäenz und Subsistenz
Negation (substantia et accidens)
Limitation der Kausalität und Dependenz
(Ursache und Wirkung)
der Gemeinschaft (Wechselwirkung
zwischen dem Handelnden
und Leidenden).
4.
Der Modalität:
Mölichkeit - Unmölichkeit
Dasein - Nichtsein
Notwendigkeit - Zufäligkeit.
カテゴリー表.
1.
量:
単一性
多数性
全体性
2. 3.
質: 関 係:
実在性 内属と自体存在(実体と偶有性)
否定性 原因性と依存性(原因と結果)
限界性 相互性(能動的なものと受動的なものとのあいだの相互作用).
4.
様 態:
可能性ー不可能性
現存在ー非存在
必然性ー偶然性.
判断表の様相が番号1になっているのが気になる。初版(A版)では4になっているので、一般には誤植とされているが、、、、
(誤謬心理の順番としては様相が最初になり得るから間違いとも言い切れない)
以下、wikiより ________純粋理性批判のアウトライン__________________________
|献辞 |
|序文二種 |
|_______________________________________________|
| |1、純粋認識と経験的知識との区別について |
|序 |2、我々は或る種のア・プリオリな認識を有する、そして常識でも決してこれを欠くものではない|
| |3、哲学は一切のア・プリオリな認識の可能、原理および範囲を規定するような学を必要とする |
| |4、分析的判断と綜合的判断との区別について |
| |5、理性に基づく一切の理論的な学にはア・プリオリな綜合的判断が原理として含まれている |
|論 |6、純粋理性の普遍的課題 |
| |7、純粋理性批判という名をもつ或る特殊な学の構想と区分 |
|__|____________________________________________|
| | |1、空間 |
| | |____________________________________|
| | |2、時間 |
| | |____________________________________|
| |1、感性論 |先験的感性論に対する一般的注 |
| | |____________________________________|
| | |先験的感性論の結語 |
| |_______|____________________________________|
| | |緒言:先験的論理学の構想 |
|1 | |____________________________________|
| | | | |1純粋悟性概念を発見する手引き |
|原 | | |1概念の分析 |__1悟性の一般的使用、2判断表、3範疇表
| | | 分析論 | |2純粋悟性概念の演繹について |
| | | |___________|__________________|
| | | | |緒言:先験的判断力一般について |
| | | | |__________________|
| | | | |1純粋悟性概念の図式論について |
| | | |2原則の分析 |__________________|
| | | | |2原則の体系 |
| | | | |__________________|
|理 | | | |3現象的と可想的とに区別する根拠 |
| | | | |__________________|
| | | | |附録:反省の概念の二義性 |
| |2、論理学 |_____|___________|__________________|
| | | |はじめに |1先験的仮象について |
| | | | |__________________|
| | | | |2仮象の在処としての純粋理性について|
| | | |___________|__________________|
| | | | 1、純粋理性の概念について |
| | | |______________________________|
|論 | | 弁証論 | |1誤謬推理 |
| | | | |__________________|
| | | | 2、 |心理学から宇宙論への移行に関する注 |
| | | | 純粋理性の弁証法的 |__________________|
| | | | 推理について |2二律背反* |
| | | | |__________________|
| | | | |3理想 |
| | | |___________|__________________|
| | | | |理念の統整的使用 |
| | | | 附録:弁証論 |__________________|
| | | | |弁証法の究極意図 |
|__|_______|_____|___________|__________________|
|2 | はじめに |
| |1、訓 練 |
|方 |2、規 準 |
|法 |3、建築術 |
|論 |4、歴 史 |
|__|____________________________________________|
*
◇ 「ANTINOMIE展」カタログ(近畿大学四谷ギャラリー 2003年)がネット上に公開されたようです。 柄谷行人の朗読も聞けます(本来はステレオだがこれはモノラルバージョンのようだ)。
http://correlative.org/exhibition/antinomie/
純粋理性のアンチノミー Immanuel Kant 柄谷行人:朗読
先験的理念の第一、二、三、四の自己矛盾(それぞれ量、質、関係、様相に対応)
正命題 | 反対命題
http://correlative.org/exhibition/antinomie/kant1.html 世界は時間的な始まりをもち、 | 世界は時間的な始まりをもたないし、
また空間的にも限界を有する。 | また空間的にも限界をもたない、
| 即ち世界は時間的にも空間的にも
| 無限である。
http://correlative.org/exhibition/antinomie/kant2.html 世界においては、合成された実体は | 世界におけるいかなる合成物も
すべて単純な部分から成っている、 | 単純な部分から成るものではない、
また世界には単純なものか、 | また世界には、
さもなければ単純なものから成る | およそ単純なものはまったく実在しない。
合成物しか実在しない。 |
http://correlative.org/exhibition/antinomie/kant3.html 自然法則に従う原因性は、 | およそ自由というものは存しない、
世界の現象がすべてそれから | 世界における一切のものは
導来せられ得る唯一の原因性ではない。| 自然法則によってのみ生起する。
現象を説明するためには、 |
そのほかになお自由による |
原因性をも想定する必要がある。 |
http://correlative.org/exhibition/antinomie/kant4.html 世界には、 | およそ絶対に必然的な
世界の部分としてかさもなければ | 存在者などというものは、
世界の原因として、 | 世界のうちにも世界のそとにも、
絶対に必然的な存在者であるような | 世界の原因として
何か或るものが実在する。 | 実在するものではない。
参考:
http://d.hatena.ne.jp/sxviir/20091006
イマヌエル・カント,
『純粋理性批判』 岩波文庫 目次
献辞
第一版序文
第二版序文
緒言
I 純粋認識と経験的認識との区別について
II 我々は或る種のア・プリオリな認識を有する、そして常識でも決してこれを欠くものではない
III 哲学は一切のア・プリオリな認識の可能、原理および範囲を規定するような学を必要とする
IV 分析的判断と綜合的判断との区別について
V 理性に基づく一切の理論的な学にはア・プリオリな綜合的判断が原理として含まれている
VI 純粋理性の一般的課題
VII 純粋理性批判という名をもつ或る特殊な学の構想と区分
I 先験的原理論
第一部門 先験的感性論
緒言(1)
第一節 空間について
空間概念の形而上学的解明(2)
空間概念の先験的解明(3)
上記の諸概念から生じる結論
第二節 時間について
時間概念の形而上学的解明(4)
時間概念の先験的解明(5)
これらの概念から生じる結論(6)
説明(7)
先験的感性論に対する一般的注(8)
先験的感性論の結語
第二部門 先験的論理学
緒言 先験的論理学の構想
I 論理学一般について
II 先験的論理学について
III 一般論理学を分析論と弁証論とに区分することについて
IV 先験的論理学を先験的分析論と弁証論とに区分することについて
第一部 先験的分析論
第一篇 概念の分析論
第一章 すべての純粋悟性概念を残らず発見する手引きについて
第一節 悟性の論理的使用一般について
第二節 判断における悟性の論理的機能について(9)
第三節 純粋悟性概念即ちカテゴリーについて(10-12)
第二章 純粋悟性概念の演繹について
第一節 先験的演繹一般の諸原理について(13)
カテゴリーの先験的演繹への移り行き(14)
第二節 純粋悟性概念の先験的演繹
結合一般の可能について(15)
統覚の根原的-綜合的統一について(16)
統覚の綜合的統一の原則は一切の悟性使用の最高原則である(17)
自己意識の客観的統一とは何かということ(18)
およそ判断の論理的形式の旨とするところは判断に含まれている概念に統覚の客観的統一を与えるにある(19)
およそ感性的直観はかかる直観において与えられた多様なものが結合せられて一つの意識になり得るための条件としてのカテゴリーに従っている(20)
注(21)
カテゴリーは経験の対象に適用され得るだけであってそれ以外には物の認識に使用せられ得ない(22・23)
感官の対象一般へのカテゴリーの適用について(24・25)
純粋悟性概念の一般的に可能な経験的使用の先験的演繹(26)
悟性概念のかかる先験的演繹から生じた結論(27)
この演繹の要約
第二篇 原則の分析論(判断力の先験的理説)
緒言 先験的判断力一般について
第一章 純粋悟性概念の図式論について
第二章 純粋悟性のすべての原則の体系
第一節 一切の分析的判断の最高原則について
第二節 一切の綜合的判断の最高原則について
第三節 純粋悟性のすべての綜合的原則の体系的表示
1 直観の公理
2 知覚の先取的認識
3 経験の類推
A 第一の類推 実体の常住不変性の原則
B 第二の類推 因果律に従う時間的継起の原則
C 第三の類推 相互作用或は相互性の法則に従う同時的存在の原則
4 経験的思惟一般の公準
(観念論に対する論駁)
原則の体系に対する一般的注
第三章 あらゆる対象一般を現象的存在と可想的存在とに区別する根拠について
付録 経験的な悟性使用と先験的な悟性使用との混同によって生じる反省概念の二義性について
反省概念の二義性に対する注
あとがき
(『純粋理性批判』上巻目次)
第二部 先験的弁証論
緒言
I 先験的仮象について
II 先験的仮象の在処としての純粋理性について
A 理性一般について
B 理性の論理的使用について
C 理性の純粋使用について
第一篇 純粋理性の概念について
第一章 理念一般について
第二章 先験的理念について
第三章 先験的理念の体系
第二篇 純粋理性の弁証法的推理について
第一章 純粋理性の誤謬推理について
心〔心霊〕の常住不変性に対するメンデルスゾーンの証明を反駁する
心理学的誤謬推理に対する論定
理性的心理学から宇宙論への移り行きに関する一般的注
第二章 純粋理性のアンチノミー
第一節 宇宙論的理念の体系
第二節 純粋理性の矛盾論
第一アンチノミー(先験的理念の第一の自己矛盾)
正命題
反対命題
第一アンチノミーに対する注
正命題に対する注
反対命題に対する注
第二アンチノミー(先験的理念の第二の自己矛盾)
正命題
反対命題
第二アンチノミーに対する注
正命題に対する注
反対命題に対する注
第三アンチノミー(先験的理念の第三の自己矛盾)
正命題
反対命題
第三アンチノミーに対する注
正命題に対する注
反対命題に対する注
第四アンチノミー(先験的理念の第四の自己矛盾)
正命題
反対命題
第四アンチノミーに対する注
正命題に対する注
反対命題に対する注
第三節 これらの自己矛盾における理性の関心について
第四節 絶対に解決せられ得ねばならぬ限りにおける純粋理性の先験的課題について
第五節 すべてで四個の先験的理念によって示される宇宙論的問題の懐疑的表明
第六節 宇宙論的弁証論を解決する鍵としての先験的観念論
第七節 理性の宇宙論的自己矛盾の批判的解決
第八節 宇宙論的理念に関する純粋理性の統整的原理
第九節 これら四個の宇宙論的理念に関して理性の統整的原理を経験的に使用することについて
I 現象を合成して世界全体とする場合にその合成の全体性に関する宇宙論的理念の解決
II 直観において与えられた全体を分割する場合にその分割の全体性に関する宇宙論的理念の解決
数学的-先験的理念の解決に対するむすびと力学的-先験的理念の解決に対するまえおき
III 世界の出来事をその原因から導来する場合におけるかかる導来の全体性に関する宇宙論的理念の解決
自然必然性の普遍的法則と調和するところの自由による原因性の可能
普遍的自然必然性と結合された自由という宇宙論的理念の解明
IV 現象の現実的存在に関して現象一般の依存の全体性に関する宇宙論的理念の解決
純粋理性の全アンチノミーに対するむすび
第三章 純粋理性の理想
第一節 理想一般について
第二節 先験的理想について
第三節 思弁的理性が最高存在者の現実的存在を推論する証明根拠について
第四節 神の存在の存在論的証明の不可能について
第五節 神の存在の宇宙論的証明の不可能について
必然的存在者の現実的存在に関するすべての先験的証明における弁証的仮象の発見と説明
第六節 自然神学的証明の不可能について
第七節 理性の思弁的原理に基づくあらゆる神学の批判
先験的弁証論・付録
純粋理念の統整的使用について
人間理性にもちまえの自然的弁証法の究極意図について
(『純粋理性批判』中巻目次)
II 先験的方法論
緒言
第一章 純粋理性の訓練
第一節 独断的使用における純粋理性の訓練
第二節 論争的使用に関する純粋理性の訓練
自己矛盾に陥いった純粋理性を懐疑論によって満足させることの不可能について
第三節 仮説に関する純粋理性の訓練
第四節 理性の証明に関する純粋理性の訓練
第二章 純粋理性の基準
第一節 我々の理性の純粋使用の究極目的について
第二節 純粋理性の究極目的の規定根拠としての最高善の理想について
第三節 臆見、知識および信について
第三章 純粋理性の建築術
第四章 純粋理性の歴史
付録
I 純粋悟性概念の演繹
第二節 経験を可能ならしめるア・プリオリな根拠について
差当っての注意
1 直観における覚知の綜合について
2 構想力による再生の綜合について
3 概念による再認の綜合について
4 ア・プリオリな認識としてのカテゴリーの可能に関する差当っての説明
第三節 対象一般に対する悟性の関係と対象をア・プリオリに認識することの可能とについて
純粋悟性概念のこの演繹が正当でありまた純粋悟性概念にはかかるただ一つの演繹しか可能でないという説の要約
II (純粋理性の誤謬推理について)
第一誤謬推理 実体性の誤謬推理
第二誤謬推理 単純性の誤謬推理
第三誤謬推理 人格性の誤謬推理
第四誤謬推理 (外的関係の)観念性の誤謬推理
これら誤謬推理の結果に基づく純粋心理学の総括的考察
III 第一版からの補遺・一九項
IV 第一版の目次
索引
I 人名索引
II 事項索引
(『純粋理性批判』下巻目次)
Gliederung der Kritik der reinen Vernunf
Zueignung |
Vorrede zur 2. Auflage |
Einleitung |
I. Von dem Unterschiede der reinen und empirischen Erkenntniß |
II. Wir sind im Besitze gewisser Erkenntnisse a priori und selbst der gemeine Verstand ist niemals ohne solche |
III. Die Philosophie bedarf einer Wissenschaft, welche die Möglichkeit, die Principien und den Umfang aller Erkenntnisse a priori bestimme |
IV. Von dem Unterschiede analytischer und synthetischer Urtheile |
V. In allen theoretischen Wissenschaften der Vernunft sind synthetische Urtheile a priori als Principien enthalten |
VI. Allgemeine Aufgabe der reinen Vernunft |
VII. Idee und Eintheilung einer besonderen Wissenschaft unter dem Namen einer Kritik der reinen Vernunft |
I. Transscendentale Elementarlehre |
Erster Theil. Die transscendentale Ästhetik |
1. Abschnitt: Vom Raum |
2. Abschnitt: Von der Zeit |
Allgemeine Anmerkungen zur transscendentalen Ästhetik |
Beschluß der transscendentalen Ästhetik |
Zweiter Theil. Die transscendentale Logik |
Einleitung. Idee einer transscendentalen Logik |
Erste Abtheilung. Die transscendentale Analytik |
Erstes Buch. Die Analytik der Begriffe |
1. Hauptstück. Von dem Leitfaden der Entdeckung aller reinen Verstandesbegriffe |
2. Hauptstück. Von der Deduction der reinen Verstandesbegriffe |
Zweites Buch. Die Analytik der Grundsätze |
Einleitung. Von der transscendentalen Urtheilskraft überhaupt |
1. Hauptstück. Von dem Schematismus der reinen Verstandesbegriffe |
2. Hauptstück. System aller Grundsätze des reinen Verstandes |
3. Hauptstück. Von dem Grunde der Unterscheidung aller Gegenstände überhaupt in Phaenomena und Noumena |
Anhang. Von der Amphibolie der Reflexionsbegriffe |
Zweite Abtheilung. Die transscendentale Dialektik |
Einleitung |
I. Vom transscendentalen Schein |
II. Von der reinen Vernunft als dem Sitze des transscendentalen Scheins |
Erstes Buch. Von den Begriffen der reinen Vernunft |
Zweites Buch. Von den dialektischen Schlüssen der reinen Vernunft |
1. Hauptstück. Von den Paralogismen der reinen Vernunft |
Allgemeine Anmerkung, den Übergang von der rationalen Psychologie zur Kosmologie betreffend |
2. Hauptstück. Die Antinomie der reinen Vernunft |
3. Hauptstück. Das Ideal der reinen Vernunft |
Anhang zur transscendentalen Dialektik |
Von dem regulativen Gebrauch der Ideen der reinen Vernunft |
Von der Endabsicht der natürlichen Dialektik der menschlichen Vernunft |
II. Transscendentale Methodenlehre |
Einleitung |
Erstes Hauptstück. Die Disciplin der reinen Vernunft |
Zweites Hauptstück. Der Kanon der reinen Vernunft |
Drittes Hauptstück. Die Architektonik der reinen Vernunft |
Viertes Hauptstück. Die Geschichte der reinen Vernunft |
4 Comments:
以前も紹介したが、上山春平によると、カントのカテゴリー、量、質、関係、様相は外的/内的、形式的/質料的に区別できる(世界の名著48パース他,解説p41)。
これを図にすると以下になる。
量 質
「外 _|_ 「内
的」 | 的」
関係 様相
普通は以下のように様相と関係が逆になる
http://staffweb.hkbu.edu.hk/ppp/srp/arts/PiC.htm
カント自身は上山と同じ図を書いている
http://www.percepp.com/kantcats.jpg
判断表
https://3.bp.blogspot.com/_u3hakHag62c/S5iG9LAo5XI/AAAAAAAAAUA/z20eU6D0zzI/s1600/kant4.jpg
カテゴリー表
https://4.bp.blogspot.com/_u3hakHag62c/S5iG8sIHxMI/AAAAAAAAAT4/6_WOVSqo-kM/s400/kant4444.jpg
カントについて調べていくと判断表およびカテゴリー表に立ち戻ってくる。
邦訳では縦書きになっているのだが、原著の段組みが気になったので調べてみた。
画像は1799年B版の『純粋理性批判』より
以下、判断表、
1.
Quantität der Urteile.
Allgemeine
Besondere
Einzelne
2. 3.
Qualität . Relation
Bejahende Kategorische
Verneinende Hypothetische
Unendliche Disjunktive
4.
Modalität
Problematische
Assertorische
Apodiktische
1.
判 断 の 量
全称的(すべての〜は−である)
特称的(幾つかの〜は−である)
単称的(一つの〜は−である)
2. 3.
質 関 係
肯定的(〜である) 定言的(〜である)
否定的(〜でない) 仮言的(〜ならば、−である)
無限的(〜は非−である) 選言的(〜か−である)
4.
様 相
蓋然的(〜かもしれない)
実然的(〜である)
確定的(〜であるに違いない)
以下、カテゴリー表、
Tafel der Kategorien.
I.
Der Quantität:
Einheit
Vielheit
Allheit
2. 3.
Der Qualität : Der Relation:
Realität der Inhäenz und Subsistenz
Negation (substantia et accidens)
Limitation der Kausalität und Dependenz
(Ursache und Wirkung)
der Gemeinschaft (Wechselwirkung
zwischen dem Handelnden
und Leidenden).
4.
Der Modalität:
Mölichkeit - Unmölichkeit
Dasein - Nichtsein
Notwendigkeit - Zufäligkeit.
カテゴリー表.
1.
量:
単一性
多数性
全体性
2. 3.
質: 関 係:
実在性 内属と自体存在(実体と偶有性)
否定性 原因性と依存性(原因と結果)
限界性 相互性(能動的なものと受動的なものとのあいだの相互作用).
4.
様 態:
可能性ー不可能性
現存在ー非存在
必然性ー偶然性.
判断表の様相が番号1になっているのが気になる。初版(A版)では4になっているので、一般には誤植とされているが、、、、
(誤謬心理の順番としては様相が最初になり得るから間違いとも言い切れない)
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