哲学入門 (ちくま新書) 戸田山 和久 (著):書評
<社会システム>
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ミリカンとドレツキ 第4章 表 象/ 第3章 情 報 シャノン→ドレツキ
/_IL/_II/ |
ミリカンvsカミンズ 第2章 機 能/ 第1章 意 味|チューリング
スティッチ /_IA/_IG/ | ミリカン サール
| | |<行為システム>
| | | |フォーダー
____|___|___|___|
/ | / /| /ドーキンス ペレブーム
ネーゲル/人生の意味| /_第7章 道 徳 / デネット ホンデリック
/ L |/ /I |/ チャーチランド ライル
/_______|___/___|<生命システム>
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ラプラス / 第6章 自 由 / 第5章 目 的 /ミリカン ギブソン
デネット/ A / G / パピノー
チザム/_______/_______/ ゲルダー=反表象主義
そして(広義の)情報の上に政治経済といった人間社会が乗る。
(両者を逆にして発生論(=発生的観点030)をプラグマチズムに回収するようなことは出来ない)
重要トピックは以下、
序:014唯物論支持。017二元論批判
1:080目的論的意味論vs.(3)
2:132起源論的説明vs.因果役割的説明(1,3)
3:166情報量→情報内容(1)
4:200志向的記号と自然的記号(3)
5:239志向的表象(3)
6:298決定論と自由(1,2,3)
7:375決定論と責任(2)
論争におけるアンチノミーの整理は、二元論ではないものの著書の意に反してカント(序:017?、5:271、5:295、7:381に言及あり)に似てくる。第三章における情報量=量や情報内容=質は第一批判(1)に対応し、その後それらを挟んで第五章で目的論的を含む第三批判(3)と同様の議論が展開される。特に第七章にいたっては第二批判(2)と重なる部分が多い。離散的複数の情報源が表象という概念をとり第三批判の主題につながるのだが、カントと違い1と3を2が最終的に媒介する。
ただ田島正樹*も批判した進化論への過度の依拠は、カントではなくヘーゲルに似てくるのではないか?
つまり現実が合理的という態度に帰着する危険がある。
進化論は当初から円環モデルという多様性の認知を内包していたことが見直されるべきだろう**。
今日の科学哲学のいう多様性は狭いものだということを体現してしまっている。
参考文献にあったゲルダー他著『ハイデガーと認知科学』を読めばわかるが、表象批判は機械論的なもので、ドゥルーズ(p.444)と同じだ。極度の現代哲学忌避がわかりにくさを生んでいるのだ。
参考:
ララビアータ 田島正樹の哲学的断想
http://blog.livedoor.jp/easter1916/archives/52368227.html
カントの有名な『純粋理性批判』は、感覚を入力するとニュートン力学を出力するシステム(主観)を想定して、そいつはどんなサブタスクをやっているはずか、そのためにはどんな構造(アーキテクチャ)をしているはずかを考えた本だ(p-271)
書名:『断片化する理性──認識論的プラグマティズム』
原書名:The Fragmentation of Reason: Preface to a Pragmatic Theory of Cognitive Evaluation
著者:スティーヴン・P・スティッチ 訳者:薄井尚樹
概 要:
著者スティーヴン・P・スティッチはアメリカの哲学・認知科学者。プリンストン大学にて博士号取得。現在はラトガーズ大学教授、シェフィールド大学名誉教授。英米における哲学的認識論の伝統的な問題を捉えなおし、認識の目的は多様であるとする認識論的多元主義を提示する。
その結果それまでの分析哲学において支配的であった、論理実証主義による言語や論理の分析を、プラグマティックな認識論へと転回せしめた。1990年に刊行された本書は、スティーヴン・P・スティッチの哲学的営為の代表的著作であり、分析哲学の方向性を転換させたと評価され、現代哲学を知るうえで重要な文献となっている。
参考:
Ruth G. Millikan "Widening Direct Reference to General Terms"
http://youtu.be/GaasITFDQdg
"I Think I Think, Therefore I Am... I Think" (Fred Dretske) (2/4)
http://youtu.be/3DbdsZf43VM
Daniel Dennett on Tools To Transform Our Thinking
Pereboom on Free Will & Meaning
http://youtu.be/bObzpWrhH-Q
応用哲学会‐1(戸田山和久先生)
http://youtu.be/w6vaXn7zG2c