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水曜日, 5月 13, 2015

ウェーバー『社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」』とパーソンズ

              (ウェーバーパーソンズリンク::::::::::)  
ジンメルのプルードンヘの言及〜『社会学』より〜メモ
http://nam-students.blogspot.com/2013/04/blog-post_2833.html
ウェーバー体系
http://nam-students.blogspot.com/2013/02/blog-post_26.html
ウェーバー『社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」』より
http://nam-students.blogspot.jp/2015/05/blog-post_13.html(本頁)
ウェーバー『一般社会経済史要論』(講義録)
https://nam-students.blogspot.com/2019/03/max-weber-wirtschaftsgeschichte.html
水とダイヤモンド(メンガー、ジェボンズ、ワルラス関連)
http://nam-students.blogspot.jp/2015/06/blog-post_2.html
マーシャル,Alfred Marshall
http://nam-students.blogspot.jp/2015/04/alfred-marshall.html 

ゾンバルト『恋愛と贅沢と資本主義 』1912(ドイツ歴史学派)
http://nam-students.blogspot.com/2018/09/blog-post.html 


ゾンバルト再考
https://love-and-theft-2014.blogspot.com/2022/09/blog-post_3.html


『大転換 』ポランニー K. Polanyi The Great Transformation 1944
https://nam-students.blogspot.com/2019/03/k-polanyi-great-transformation-1944.html

ウェーバー、パーソンズはメンガーにいたる功利主義の系譜を、原理的に考察することで、あるいは体系的に位置づけることで相対化した。ウェーバーの所属しパーソンズが結果的に擁護した歴史学派は最近の経済学では系譜として(制度学派の出発点としてしか)考慮されないので、双方の流れを汲む陣営にウェーバーとパーソンズの真意が理解されていない。 唯物論に対してとともに主観主義に対しても戦ったのだ。
《…メンガーが一八八三年に『社会科学とくに経済学の方法に関する研究』を公けにして、歴史学派の立場を批判して、その急所を衝いたことから、かれと歴史学派の総大将、ベルリン大学のシュモラー Gustav Schmoller(1839-1917))とのあいだに、経済学史上まれにみる、「方法論争」の名でよばれる感情的な論争がおこった。シュモラーはメンガーを無視したけれど、実質的にはこの論争はメンガーの方に歩があったといわねばならないものだった。歴史学派にとってのこの不名誉は誰かがすすがなくてはならなかったが、その役を買って出たのがウェーバーだったのである。》後述河出書房新社出口解説

ウェーバー客観性論文1904より、メンガーへの嫌み
(メンガーは限界効用の提唱者でドイツ歴史学派を批判した。客観性論文はメンガーへの反論。)
 《抽象理論がかかげられるばあいには、みかけのうえでは、心理的な根本動機からの「演繹」
だけがおこなわれているようだが、実際にはむしろ、人間の文化に関する科学に独特なもので、
ある意味では、それなしにはすまされない、概念構成のひとつのかたちのひとつの特殊なあり
かたが、そこにみられるのである。…
…たとえば、現在の「抽象理論」が今後どこまで展開せられねばならぬかという疑問は、結局に
は、科学的研究の経済の問題でもある。科学的研究にたいしては、ほかに諸問題も解決をせま
って待ちかまえているのが実情なのであるから。「限界効用理論」もまた、「限界効用の法則」
にしたがうというわけである。──》
(ワイド版 世界の大思想Ⅱ-12 ウェーバー 政治・社会論集   二〇一三年十一月三〇日 河出書房新社)

限界効用の肝は多様性が大事という結論である。この認識を忘れると危機の増大に気づかなくなる。


《意味をもった人間の行為の究極的要素について考えてみると、それらはいずれもまず「目的」と「手段」の範疇に結びついている。》
マックス・ウェーバー『学問論集』149頁

《Jede denkende Besinnung auf die letzten Elemente sinnvollen menschlichen Handelns ist zunächst gebunden an die Kategorien Zweck und Mittell.》

マックス・ヴェーバー『社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」』原著1904年,邦訳1998年岩波文庫版30頁参照。


上記は、T.パーソンズ『社会的行為の構造』(後述)1☆エピグラフに使用された。



マックス・ヴェーバー(Max Weber、1864年4月21日 - 1920年6月14日)は、ドイツ社会学者経済学者である。マックス・ウェーバーと表記されることもある(正式な名前はカール・エミール・マクスィミリアン・ヴェーバー (Karl Emil Maximilian Weber)。マックスはマクスィミリアンの省略形である)。同じく社会学者経済学者アルフレート・ヴェーバーの兄である。
社会学の黎明期のコントやスペンサーに続く、第二世代の社会学者としてエミール・デュルケームゲオルグ・ジンメルなどと並び称される。

別訳、世界の大思想(〈12〉ウェーバー)版:
価値判断は、結局のところは、一定の理想にもとづいているのであり、したがって「主観的な」根源をもっているものであるから、そもそもそれにたいしては科学的な討論をばくわえない、ということになるのでは決してない。…
 意味をこめておこなわれる人間の行為の究極の要素を思考によって省察するときはいつのばあいでも、それはまず、「目的」と「手段」の範疇に結びつけておこなわれる。われわれが何かを具体的に意欲するのは、「そのものに固有の価値のため」であるか、それとも、意欲の一番深いところにある目的に役だつ手段としてであるか、そのいずれかである。ところで、とりあえず無条件に、科学的な考察としておこなわれるのは、その手段があたえられた目的にたいして適合したものであるかどうかという問いである。われわれは(われわれの知識のそのときどきの限度内で)われわれの頭にうかぶ日的を達するためには、どんな手段が適しているか、ないし不適当であるかを、正しくきめることができるのであるから、われわれは、このような仕方で、われわれがとりあつかいうる一定の諸手段でもって、特定の目的を一般に達成するチャンスを考慮し、したがってまた、間接的には、目的のたてかたそれ自身をばそのときの歴史的な情況をもととして、実際には意味があるものだとか、あたえられた事情のもとでは意味がないものだとか、批判することができる。

https://itunes.apple.com/jp/book/waido-ban-shi-jieno-da-si/id862363783?mt=11

Max Weber, Die Objektivität sozialwissenschaftlicher und sozialpolitischer Erkenntnis [1/3]
http://www.gleichsatz.de/b-u-t/begin/web152a.html
MAX WEBER

Die "Objektivität"
sozialwissenschaftlicher und
sozialpolitischer Erkenntnis


















Max Weber, Die Objektivität sozialwissenschaftlicher und ...


www.gleichsatz.de/b-u-t/begin/web152a.html
Jede denkende Besinnung auf die letzten Elemente sinnvollen menschlichen Handelns ist zunächst gebunden an die Kategorien "Zweck" und "Mittel". Wir wollen etwas in concreto entweder "um seines eigenen Wertes willen" oder als Mittel ...

『学問論論集』(Gesammelte Aufsätze zur Wissenschaftslehre,1922)

Gesammelte Aufsätze zur Wissenschaftslehre : Weber, Max, 1864-1920 : Free Download & Streaming : Internet Archive


  Jede denkende Besinnung auf die letzten Elemente sinnvollen menschlichen Handelns ist zunächst gebunden an die Kategorien "Zweck" und "Mittel". Wir wollen etwas in concreto entweder "um seines eigenen Wertes willen" oder als Mittel im Dienste des in letzter Linie Gewollten. Der wissenschaftlichen Betrachtung zugänglich ist nun zunächst unbedingt die Frage der Geeignetheit der Mittel bei gegebenem Zwecke. Da wir (innerhalb der jeweiligen Grenzen unseres Wissens) gültig festzustellen vermögen,  welche  Mittel zu einem vorgestellten Zwecke zu führen geeignet oder ungeeignet sind, so können wir auf diesem Wege die Chancen, mit bestimmten zur Verfügung stehenden Mitteln einen bestimmten Zweck überhaupt zu erreichen, abwägen und mithin indirekt die Zwecksetzung selbst, praktisch sinnvoll oder aber als nach Lage der gegebenen Verhältnisse sinnlos kritisieren. Wir können weiter,  wenn die Möglichkeit der Erreichung eines vorgestellten Zweckes gegeben erscheint, natürlich immer innerhalb der Grenzen unseres jeweiligenWissens, die  Folgen  feststellen, welche die Anwendung der erforderlichen Mittel  neben  der eventuellen Erreichung des beabsichtigten Zweckes, infolge  des Allzusammenhanges alles Geschehens, haben würde. Wir bieten alsdann dem Handelnden die Möglichkeit der Abwägung dieser ungewollten gegen die gewollten Folgen seines Handelns und damit die Antwort auf die Frage: was  "kostet"  die Erreichung des gewollten Zweckes in Gestalt der voraussichtlich eintretenden Verletzung  anderer  Werte? Da in der großen Überzahl aller Fälle jeder erstrebte Zweck in diesem Sinne etwas "kostet" oder doch kosten kann, so kann an der Abwägung von Zweck und Folgen des Handelns gegeneinander keine Selbstbesinnung verantwortlich handelnder Menschen vorbeigehen, und sie zu ermöglichen, ist eine der wesentlichsten Funktionen der  technischen  Kritik, welche wir bisher betrachtet haben. Jene Abwägung selbst nun aber zur Entscheidung zu bringen, ist freilich  nicht  mehr eine mögliche Aufgabe der Wissenschaft, sondern des wollenden Menschen: er wägt und wählt nach seinem eigenen Gewissen und seiner persönlichen Weltanschauung zwischen den Werten, um die es sich handelt. Die Wissenschaft kann ihm zu dem  Bewußtsein  verhelfen, daß  alles  Handeln, und natürlich auch, je nach den Umständen, das  Nicht-Handeln, in seinen Konsequenzen eine  Parteinahme  zugunsten bestimmter Werte bedeutet, und damit - was heute so besonders gern verkannt wird - regelmäßig  gegen andere.  Die Wahl zu treffen, ist seine Sache. 

 しかしながら、その反面「ヴェーバーの仕事が幅広く、結果として断片的であり、『偉大なトルソー』に終わったということもあって、彼の仕事を全体として評価することは極めて難しい」(12)といった声も確かに聞かれる。けれども、この点は幸い彼の死後夫人のマリアンネによって編集された7部10巻からなる論文集、つまり前出の『宗教社会学論集』と『経済と社会』に加えて、『政治論論集』(Gesammelte politische Shriften,1921)、『学問論論集』(Gesammelte Aufsätze zur Wissenschaftslehre,1922)、『社会経済史論集』(Gesammelte Aufsätze zur Sozial- und Wirtschaftsgeschichte,1924)、そして『社会学、社会政策論集』(Gesammelte Aufsätze zur Soziologie und Sozialpolitik,1924)という形で世に問われている。

マックス・ヴェーバー研究 (Adobe PDF) -htmlで見る
repository.shujitsu.ac.jp/file/.../Shujitsuronso_040_085_101.p...
ここで取り上げるマックス・ヴェーバー(Max Weber,1864-1920)といえば、「社会科学 の. 巨人」(1)とか「現代社会科学の巨人」(2) .... 済と社会』に加えて、『政治論論集』( Gesammelte politische Shriften,1921)、『学問論論集』. (Gesammelte Aufsätze zur ...

マックス・ウェーバー(Max Weber) - 翻訳作品集成ameqlist.com/sfw/weber_m.htm マックス・ヴェーバー表記あり。 ... 職業としての学問』 Wissenschaft als Beruf. translator: .... 政治論集』. Two Volumes; translator:中村貞二(Nakamura Teiji)/他 Publisher:みすず書房(Misuzu Shobo); One:1982/10 ISBN4-622-01762-8; Two: 1982/12 ...

http://nam-students.blogspot.jp/2010/09/blog-post_7474.html
 以下、パーソンズの体系(富永健一作成の図、『人間の条件パラダイム』所収より)

                                        ________
                                        /信託シ/社会的共同体
                                      /ステム/___/ |
                                     / 経済/ 政治/社会システム
                                    /___/___/   |
                                    |   |   |   |
                                    |   |   |   |
                                ____|___|___|___|
                               /    |  /   /|  /|
                              /文化   | /___/_|_/ |
                             /システム  |/   /  |/  |
                            /_______|___/___| 行為システム
                           /       /       /    |
                          /行動システム /パーソナリティ/     |
                         /       / システム  /      |
                        /_______/_______/       |
                        |       |       |       |
                        |       |       |       |
                ________|_______|_______|_______|
               /        |      /       /|  /   /
              /         |     /       / |_/___/
             /          |    /       /  |/   /
            / テリック・システム |   /_______/___|___/
           /            |  /       /    |  /
          /             | /       /     | /
         /              |/       /      |/
        /_______________|_______/_______|     生命システム
       /               /               /
      /               /               /
     /               /               /
    /  物理ー科学システム    /     有機体システム   /
   /               /               /
  /               /               /
 /               /               /
/_______________/_______________/
社会システム/行為システム/生命システムの関係 


以下の図のように()内の哲学者及び著作が対応する。
                                     IIl________IIi
                                       /信託シ/社会的共同体
                                      /ステム/___/ |
                              (マーシャル)/ 経済/ 政治/社会システム
                                 IIa/___/___/(マルクス)
                                    |   |IIg|   |
                             (*パレート)|   |   |   |
                            IL  ____|___|___|___|II
                             (デュルケム)|  /   /|  /|
                              /文化   | *___/_|_/ |
                             /システム  |/   /  |/  |
                            /_______|___/___|行為システム
                           /       /(フロイト) / (実践理性批判)
                          /行動システム /パーソナリティ/     |
                         /(ウェーバー)/ システム  /      |
                     IA /_______/_______/       |
                        |       |    IG |       |
                        |       |       |       |
                ________|_______|_______|_______|I
             L /        |      /       /|  /   /
              /         |     /       / |_/___/
             /          |    /       /  |/   /
            / テリック・システム |   /_______/___|___/
           / (スピノザ、実体)  |  /       /    |  /
          /             | /       /     | /
         /              |/       /      |/
        /_______________|_______/_______|    生命システム
       /               /               /  (スピノザ、老子、
      /               /               /    ヘーゲル?)
     /               /               /
    /  物理ー科学システム    /     有機体システム   /
   / (純粋理性批判)      /  (判断力批判)      /
  /               /               /
 /               /               /
/_______________/_______________/G

社会システム/行為システム/生命システムの関係



上記の図はAGIL(LIGA)図式を採用しているが、ヘーゲル的トリアーデに応用することもできる。
下記は、Lにあたる部分を省略した。
三角形の方が単純でわかりやすい部分もある。
             生命システム            行為システム     社会システム
                ____________________________
               /\                /\        /社会的共同体
              /__\              /__\      /__\
             /\  /\            /\  /\    /社会システム
            /__\/__\          /__\/__\__/経済\/政治\
           /\      /\        /\      /\ 
          /  \    /  \      /  行為システム  \ 
         /    \  /    \    /行動  \  /パーソナリティ
        /______\/______\__/_システム \/_システム_\
       /\              /\             
      /  \            /  \        
     /    \  生命システム  /    \           
    /      \        /      \        
   /        \      /        \        
  /          \    /          \     
 / 物理・科学システム  \  / 有機体システム    \   
/______________\/______________\



パーソンズの体系(富永健一作成の図、『人間の条件パラダイム』所収より)


http://rakudado.net/?pid=52759961
社会的行為の構造 
タルコット・パーソンズ著 全5冊
The Structure of Social Action(原著1937年)
1 総論
2 マーシャル・パレート論
3 デュルケーム論
4 M.ウェーバー論(Ⅰ)
5 M.ウェーバー論(Ⅱ)
タルコット・パーソンズ著/稲上毅・厚東洋輔・溝部明男訳/木鐸社/Ⅰ1989・Ⅱ1986・Ⅲ1989・Ⅳ1986・Ⅴ1989
四六・カバー/Ⅰ202頁・Ⅱ265頁・Ⅲ239頁・Ⅳ246頁・Ⅴ216頁/Ⅰ4刷・Ⅱ1刷・Ⅲ2刷・Ⅳ4刷・Ⅴ1刷

タルコット・パーソンズTalcott Parsons1902年12月13日 - 1979年5月8日)は、アメリカ社会学者。1927年から1973年まで、ハーバード大学で教鞭を執った。コロラド州コロラドスプリングス出身。パターン変数AGIL図式を提唱するなど、機能主義の代表的研究者と目された。ニクラス・ルーマンロバート・キング・マートンなどと並び、第二次世界大戦後、最もよく知られた社会学者の一人である。


社会的行為の構造 総目次 

序文
第二版への序文

第一部 行為の実証主義的理論
第一章 緒言 ☆☆
1 問題の所在
2 理論と経験的事実
3 残余範疇
4 理論、方法論、そして哲学
5 概念の諸類型
付論・「事実」という概念について

第二章 行為の理論
1 行為体系の単位
2 功利主義的体系
3 行為の実証主義的理論
4 経験主義
5 行為理論における個人主義
付論A・「規範的」という概念について
付論B・行為理論体系の諸類型についての図式的概説
付論C・行為理論の関係からみた非主観的範疇の内容
付論D・心理学と生物学の関係について ☆☆☆☆

第三章 行為理論における個人主義的実証主義の歴史的発展の諸段階
1 ホッブスと秩序の問題
2 ロックと古典経済学
3 マルサスと功利主義の不安定性
4 マルクスと階級対立
5 ダーウィン主義
6 極端な実証主義への他の道筋
7 効用
8 進化
〔以上第一分冊〕__________①


第二部 実証主義的伝統からの行為の主意主義的理論の形成
第四章 アルフレッド・マーシャル―欲求、活動および経済学の研究範囲の問題―
1 活動と効用理論 ☆☆☆
2 生産要素の供給
3 実質費用
4 自由な企業
5 社会進化
6 「自然の秩序」
7 経済的動機
8 経済理論の研究範囲の問題

第五章 ヴィルフレード・パレート〈その一〉―方法論と主要な分析図式―
1 方法論
2 論理的行為と非論理的行為
3 残基と誘導論理
4 非論理的行為の二つの構造的側面

第六章 ヴィルフレード・パレート〈その二〉―構造的分析の拡充と検証―
1 パレートと社会ダーウィン主義
2 行為体系の「論理的側面」
3 社会的効用の理論
4 社会体系の非論理的側面
5 再び経済理論の地位について

第七章 ヴィルフレード・パレート〈その三〉―経験的一般化と結論―
1 イデオロギーの問題
2 社会変動の循環
3 力の果たす役割
4 一般的な結論
〔以上第二分冊〕__________②

第八章 エミール・デュルケーム〈その一〉―初期の経験的研究―
1 社会分業論
2 自殺論
3 職業集団と社会主義

第九章 エミール・デュルケーム〈その二〉―社会学的実証主義の方法論―
1 功利主義のディレンマ
2 「社会的」要因
3 集合表象
4 倫理と社会類型

第十章 エミール・デュルケーム〈その三〉―社会統制論の展開―
1 拘束の意味変化
2 倫理的諸困難
3 制度の役割

第十一章 エミール・デュルケーム〈その四〉―最終局面・宗教と認識論―
1 宗教的理念
2 儀礼
3 認識論
第十二章 第二部の要約―行為の実証主義的理論の解体―
1 実証主義の出発点
2 マーシャル
3 パレート
4 デュルケーム
〔以上第三分冊〕__________③


第三部 理想主義的伝統からの行為の主意主義的理論の形成
第十三章 理想主義的伝統
1 方法論的背景
2 資本主義の問題
3 マルクス
4 ゾンバルト

第十四章 マックス・ウェーバー〈その一〉―宗教と近代資本主義―
A プロテスタンティズムと資本主義
1 資本主義の原理的性格
2 資本主義の精神
3 カルヴィニズムと資本主義の精神
付論・理念の役割について

第十五章 マックス・ウェーバー〈その二〉―宗教と近代資本主義(続き)―
B 比較研究
1 中国
2 インド
3 宗教の体系的類型学
4 プロテスタンティズムと資本主義―図式的要約―

第十六章 マックス・ウェーバー〈その三〉―方法論―
1 客観主義
2 本質直感主義
3 自然科学と社会科学
4 理念型と一般化された分析理論
5 経験的証明の論理
6 説明の適合性
7 行為と意味の複合体
〔以上第四冊〕___________④

第十七章 マックス・ウェーバー〈その四〉―体系的理論―
1 社会的行為の諸類型
2 行為の方向付けに関する諸様式
3 正統的秩序、カリスマそして宗教
4 儀礼
5 嗜好の問題
付論・「ゲマインシャフトとゲゼルシャフト」に関するノート


第四部 結論
第十八章 経験的に検証された結論
1 行為の構造に関する要約的定式化
2 検証された結論

第十九章
1 経験主義と分析理論
2 行為の準拠枠
3 行為体系とその単位 @
4 分析的要素の役割
5 行為理論の一般的地位
6 行為科学の分類
7 社会学の位置

解説
参考文献一覧
人名索引
事項索引
〔以上第五分冊〕__________⑤

☆☆ホワイトヘッドの「具体者取り違いの虚偽」説が言及される。1:56頁
☆☆☆三種類の欲望があるとされる。2:20頁

レビュー:
《意味をもった人間の行為の究極的要素について考えてみると、それらはいずれもまず「目的」と「手段」の範疇に結びついている。》(マックス・ウェーバー)
ウェーバー『社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」』からの一節が冒頭に掲げられたパーソンズのこの作品は評価が難しい。個々の作家論を評価しようとすると物足りなかったり間違っているということになる。だが、後年提示された体系を想定すると、行為システムなるものの位置づけがパーソンズの主眼であることがわかり、驚愕することになる。行為システムから見れば主意主義(1:34頁)と対置される主知主義的上昇(普通こちらが強調される)と生物学的な下降の両方があるというのがポイントである。心理学の位置づけ☆☆☆☆が問題だが、これも後に行為システム内に位置付けられる。目的と手段を巡る機能主義的な議論は、ウェーバーよりもカントに接近する中でその後有意義になる。カントに接近することで(ウェーバーに出来なかった)マルクス的唯物論の克服をなしとげるのは柄谷行人と同じである。

多分こういう図が描ける。

    ②マーシャル/\ 
        ↙︎/目的\ 社会システム 
   ②パレート/④  +手段 
      ↙︎/⑤ウェーバー\ 行為システム
③デュルケム/________\  
                  生命システム       
マーシャルの欲望(スペンサーの功利主義が批判される)からはじまり、パレートが(上昇する以上に)下降し、デュルケムがさらに下降し、それらをウェーバーが総合する。
前出のウェーバーの客観性論文は、価値自由(Wertfreiheit)や理念型(Idealtypus)といったタームで有名だが、ドイツ歴史学派の名誉回復を図った側面がある(ドイツ流近代経済学であるメンガー*への反論)。パーソンズは上記書籍で近代経済学を批判したのはその流れだろうが、より重要な方向性としてその後ウェーバーの原理的、機能主義的側面(実はカント的)を発展させたと言える(目的と手段から、適応a-目標g-統合i-潜在性lへ**)。なお、パーソンズの体系はウェーバーと同じく共同研究を思考する中で発展したことが特筆される。
歴史学派にとってのこの不名誉は誰かがすすがなくてはならなかったが、その役を買って出たのがウェーバーだったのである。…この独自の方法論的な意味というのが、「理念型」Idealtypus と「没評価性」Wertfreiheit の二つの概念で表示されるのである。》出口勇蔵、世界の大思想解題より

















Amazon.co.jp: 経済学方法に関する研究 (岩波文庫): メンガー



オーストリア学派の始祖カール・メンガー(1840‐1921)の「社会科学,特に政治経済学 の方法に関する研究」の全訳.19世紀末,ドイツの学界を風靡していた歴史学派の方法 に対する峻厳な批判を目標として書かれたものである.経済学方法に関して示された  ...
(ちなみに、現行岩波文庫版ウェーバー客観性論文の解説には、メンガーに関する記述がないので、長文だがよくわからないものになっている。)

経済学説の系譜と論点(岩田年浩作成) http://iwata-yamana.jp/_src/sc750/sansyo_jp.pdf

**















AGIL 図式とは - コトバンク


kotobank.jp/word/AGIL+図式-416733
大辞林 第三版 - AGIL 図式の用語解説 - 〔AGILは,適応(adaptation),目標達成( goal attainment),統合(integration),潜在的パターンの維持(latency)から〕 パーソンズの構造機能主義社会システム論のモデル。適応・目標達成・統合・潜在的 パター...

多分こういう図が描ける。
   
  スペンサー(功利主義)
主知  ②マーシャル/\ 
実証      ↙︎/目的\ 社会システム 
主意 ②パレート/④ +手段 
理想    ↙︎/⑤ウェーバー\ 行為システム
③デュルケム/表象______\  
           (DNAなど)生命システム       
マーシャルの欲望(スペンサーの功利主義が批判される)からはじまり、パレートが(上昇する以上に)下降し、デュルケムがさらに下降し、それらをウェーバーが総合する。

パーソンズの体系は多様性を未来に含む。
5:153頁


ウェーバー、パーソンズはメンガーにいたる功利主義の系譜を、原理的に考察することで、あるいは体系的に位置づけることで相対化した。ウェーバーの所属しパーソンズが結果的に擁護した歴史学派は最近の経済学では系譜として(制度学派の出発点としてしか)考慮されないので、双方の流れを汲む陣営にウェーバーとパーソンズの真意が理解されていない。

ウェーバー客観性論文1904より、メンガーへの嫌み
(メンガーは限界効用の提唱者でドイツ歴史学派を批判した。客観性論文はメンガーへの反論。)
 《抽象理論がかかげられるばあいには、みかけのうえでは、心理的な根本動機からの「演繹」
だけがおこなわれているようだが、実際にはむしろ、人間の文化に関する科学に独特なもので、
ある意味では、それなしにはすまされない、概念構成のひとつのかたちのひとつの特殊なあり
かたが、そこにみられるのである。…
…たとえば、現在の「抽象理論」が今後どこまで展開せられねばならぬかという疑問は、結局に
は、科学的研究の経済の問題でもある。科学的研究にたいしては、ほかに諸問題も解決をせま
って待ちかまえているのが実情なのであるから。「限界効用理論」もまた、「限界効用の法則」
にしたがうというわけである。──》
(ワイド版 世界の大思想Ⅱ-12 ウェーバー 政治・社会論集   二〇一三年十一月三〇日 河出書房新社)

31 件のコメント:

  1. 多分こういう図が描ける。

         ②パレート/\
             /  \
      ②マーシャル/    \
           /      \
    ③デュルケム/④⑤ウェーバー_\

    マーシャルの欲望からはじまり、パレートが上昇し、デュルケムが下降し、ウェーバーが総合する。

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  2. 多分こういう図が描ける。

         ②パレート/\
            ↗︎/目 \
      ②マーシャル/ 的  \
          ↙︎/④ + 手段\
    ③デュルケム/_⑤ウェーバー_\

    マーシャルの欲望からはじまり、パレートが上昇し、デュルケムが下降し、ウェーバーが総合する。



    多分こういう図が描ける。

         ②パレート/\
            ↗︎/目的\
      ②マーシャル/  +手段
          ↙︎/④ウェーバー\
    ③デュルケム/_⑤______\

    マーシャルの欲望からはじまり、パレートが上昇し、デュルケムが下降し、ウェーバーの価値が総合する。

         ②パレート/\
            ↗︎/目 \
      ②マーシャル/ 的  \
          ↙︎/  + 手段\
    ③デュルケム/④⑤ウェーバー_\

         ②パレート/\
            ↗︎/目 \
      ②マーシャル/④的  \
          ↙︎/ ⑤+ 手段\
    ③デュルケム/__ウェーバー_\

         ②パレート/④
            ↗︎/目 \
      ②マーシャル/ 的  \
          ↙︎/⑤ + 手段\
    ③デュルケム/__ウェーバー_\

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  3. 多分こういう図が描ける。

         ②パレート/\ 
            ↗︎/目的\社会システム
      ②マーシャル/  +手段 
          ↙︎/④ウェーバー\行為システム
    ③デュルケム/_⑤______\
                     生命システム

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  4. 多分こういう図が描ける。
       
      スペンサー(功利主義)
    主知  ②マーシャル/\ 
    実証      ↙︎/目的\ 社会システム 
    主意 ②パレート/④ +手段 
    理想    ↙︎/⑤ウェーバー\ 行為システム
    ③デュルケム/________\  
               (DNAなど)生命システム       
    マーシャルの欲望(スペンサーの功利主義が批判される)からはじまり、パレートが(上昇する以上に)下降し、デュルケムがさらに下降し、それらをウェーバーが総合する。

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  5. 間宮陽介
    市場社会の思想史

    は社会学派と限界効用に触れている
    個別に記述だが

    プルードンに触れていないのが残念

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  6. カール・メンガー「限界効用理論」の誕生|めちゃくちゃわかるよ経済学 ...
    diamond.jp/articles/-/3003
    シュンペーターが第4学期と第5学期を過ごしていた1903年、ウィーン大学教授カール・ メンガーが退官し、名誉教授となった。「限界革命」のオーストリア学派(ウィーン学派)を 先導した経済学者は63歳で一線を退き、以後は没するまで目立った ...
    限界効用理論 - Wikipedia
    ja.wikipedia.org/wiki/限界効用理論
    限界効用理論(げんかいこうようりろん、英: marginal utility theory)とは、限界効用 概念を軸にして形成された経済学上の理論。1870年代にウィリアム・スタンレー・ ジェヴォンズ、カール・メンガー、レオン・ワルラスによって学問体系として樹立した。従来 の労働 ...
    限界革命-関連項目
    限界革命(げんかいかくめい)とは - コトバンク
    kotobank.jp/word/限界革命-60288
    ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 - 限界革命の用語解説 - 1870年代,イギリスの W.S.ジェボンズ,オーストリアの C.メンガー,フランスの L.ワルラスらの主著が相次いで 刊行され,経済学の価値論,生産,分配理論などに大きな変革が生じた状況をさす。
    辞書別に見る:日本大百科全書(ニッポニカ)-世界大百科事典 第2版-大辞林 第三版

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  7. ウェーバー、パーソンズの仕事は
    功利主義のひとつである限界革命を

    体系内に収めることで相対化する試みだった

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  8. ウェーバー、パーソンズの仕事は
    功利主義のひとつである限界革命を

    体系内に収めることで相対化する試みだった

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  9. 客観性論文より
    ウェーバーのメンガーへの嫌み

    経済的な考察のしかたの「一面性」をば、それを一般的な社会経済にまで拡大することによって、なくすることが、科学研究の進歩の課題なのである、などと信じることには、まず次のような認識が欠けている。すなち「社会的なもの」、したがって人間相互の関係という観点は、なんらかの特殊な内容をもった述語がそなわるときにのみ、学問上の問題を限定するのに十分な正確さをもってくるのだという認識が、そこでは欠けているのである。

    科学の研究領域の根底にあるものは、「物」の「即物的なあるいは実在的な」連関ではなくして、問題の思想上の連関なのである。


    たとえば、現在の「抽象理論」が今後どこまで展開せられねばならぬかという疑問は、結局には、科学的研究の経済の問題でもある。科学的研究にたいしては、ほかに諸問題も解決をせまって待ちかまえているのが実情なのであるから。「限界効用理論」もまた、「限界効用の法則」にしたがうというわけである。──


    たとえば「価値」という述語──これは経済学上のかの有名な不肖の子であって、もしそれになにかはっきりした意味があたえられるとすれば、まさに理念型的な意味だけである──あるいは「生産的」だとか「国民経済的


    河出12より

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  10. ソローモデルはマルサスと比較されるが
    ラムゼイモデルはカント的で統整的理念である

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  11. ドイツ歴史学にはヴェブレンも入る

    無視されがちだが重要だ


    https://lh3.googleusercontent.com/-cvsg3wKoaxM/VVOTkzA4QOI/AAAAAAAAufI/RHbxEEwhMsU/s1600/blogger-image--368718010.jpg


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  12. 客観性論文より末尾


    科学はその研究に意味と方向とがさししめされるただ一つのよすがである星をもとめて、すすんでゆく。ゲーテとともにいうならば──

    「……新しい願望が目覚める。
    女神の永遠なる光が飲みたさに
    夜を背にし昼を面にし、
    空を負い波に俯して、己は駆ける。」

    二四(「……新しい願望が……」) 『ファウスト』第一部、閭門の前、でのことば。鷗外の訳文による。

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  13.  抽象理論がかかげられるばあいには、みかけのうえでは、心理的な根本動機からの「演繹」だけがおこなわれているようだが、実際にはむしろ、人間の文化に関する科学に独特なもので、ある意味では、それなしにはすまされない、概念構成のひとつのかたちのひとつの特殊なありかたが、そこにみられるのである。

    ウェーバー客観性論文より

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  14. ウェーバー客観性論文1904より、メンガーへの嫌み
    (メンガーは限界効用の提唱者でドイツ歴史学派を批判した。客観性論文はメンガーへの反論。)
     《抽象理論がかかげられるばあいには、みかけのうえでは、心理的な根本動機からの「演繹」
    だけがおこなわれているようだが、実際にはむしろ、人間の文化に関する科学に独特なもので、
    ある意味では、それなしにはすまされない、概念構成のひとつのかたちのひとつの特殊なあり
    かたが、そこにみられるのである。…
    …たとえば、現在の「抽象理論」が今後どこまで展開せられねばならぬかという疑問は、結局に
    は、科学的研究の経済の問題でもある。科学的研究にたいしては、ほかに諸問題も解決をせま
    って待ちかまえているのが実情なのであるから。「限界効用理論」もまた、「限界効用の法則」
    にしたがうというわけである。──》

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  15. ―(1) “鉄の檻再訪”再訪― (Adobe PDF)
    www.gbrc.jp/journal/amr/free/dlranklog.cgi?dl=AMR10-4...
    ウェーバーの「鉄の檻」が実はパーソンズの. 誤英訳で、本当は「殻」の意味だったことを 知り、そのイメージが自分の下積み時. 代の記憶と重なって想像力をかきたてられ、「殻」 概念を企業経営の視角として敷. 衍してみようと企図するまでを描く。 キーワード:資本 ...
    マックス・ヴェーバー - Wikipedia
    ja.wikipedia.org/wiki/マックス・ヴェーバー

    マックス・ヴェーバー(Max Weber、1864年4月21日 - 1920年6月14日)は、ドイツの 社会学者・経済学者である。マックス・ウェーバーと表記されることも .... タルコット・ パーソンズがハイデルベルク留学中に師事した社会...
    略年譜-主な業績-著書-伝記・書簡集
    報告3 機能主義ーパーソンズとウェーバー - 日本社会学史学会
    www.jashs.jp/s2000/2000takagi.html
    1)パーソンズからウェーバーへの道を探る:パーソンズは、ウェーバーをどのような方向 において、継受・批判・克服しようとしたのか ... 4 ウェーバーの「鉄の檻」というペシミズム にたいする批判:ウェーバーにしたがえば、官僚制的合理化の進展の結果、「資本主義 ...
    戦後日本の社会科学とパーソンズ研究 (Adobe PDF) -htmlで見る
    appsv.main.teikyo-u.ac.jp/tosho/ktakagi20.pdf
    日本の社会科学を考察し、そのなかに日本におけるパーソンズ研究を浮. かべて、その 特質 ... パーソンズ研究はいまどんな状態にあり、どんな課題に直面しているの. であろ うか。 ..... かつて筆者は、パーソンズとウェーバーが、「鉄の檻」問題をめぐっ. て、 真正面 ...
    社会学と市民社会の理念 - So-net
    www007.upp.so-net.ne.jp/inuhashi/syakai.htm
    最初にパーソンズを、革命に期待することなく自由・平等の理念を実現するための社会 的条件を考え続けた思想家として評価し、次に ... ウェーバーについては、ナチズムを 生みだしかねない近代社会の緊張と不安定性をみた点を高く評価しつつも、「鉄の檻」に 見 ...
    Amazon.co.jp: 鉄の檻―マックス・ウェーバー・一つの人間劇: アーサー ...
    www.amazon.co.jp/鉄の檻―マックス・ウェーバー・一つの人...
    Amazon.co.jp: 鉄の檻―マックス・ウェーバー・一つの人間劇: アーサー・ミッツマン, 安藤 英治: 本.
    The Annual Review of Sociology 26: 123-134 (2013) - J-Stage (Adobe PDF)
    www.jstage.jst.go.jp/article/kantoh/2013/26/.../_pdf
    ばJ・ハーバーマスは、ヴェーバーの同時代診断として「鉄の檻」と「神々の闘争」の双 ... まず2章では「機械的化石化」と「神々の闘争」の対照性に関する先行研究と「鉄の檻」 ... ところがこの比喩表現を「倫理」論文を英訳する際にT・パーソンズが“iron cage”と.
    殻 - ミネルヴァ書房 ―人文・法経・教育・心理・福祉などを刊行する出版社
    www.minervashobo.co.jp/book/b108331.html
    マックス・ウェーバーの「鉄の檻」は実は誤訳で、本当は「殻」と訳すべきであった ?—— 本書は、この啓示から生まれた。「殻」は、組織が誕生し、育っていく過程では外部から 身を守る盾のような役割を果たすが、成熟期ともなれば、その裏側に ...
    ヴェーバーと官僚制 (Adobe PDF) -htmlで見る
    archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/SO/.../SO00540L033.pdf
    ヴェーバーは官僚制を否定的に捉えていたのだ,という解釈はよく見られるもので. ある。 だが,彼の官僚制に対する ..... 倫理論文」において資本主義を「鉄の檻」に喩えたのも 同様の理由によるであろう。合理的. な制度・組織は一度完成されると ...
    ヴェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を解読する ...
    www.philosophyguides.org>...>詳細解読コーナー
    プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』は、社会学者マックス・ヴェーバー( 1864年~1920年)の代表作だ。1905年に発表された。ヴェーバーに ..... 今日では、 禁欲の精神は—最終的にか否か、誰が知ろう—この鉄の檻から抜け出してしまった。 ともかく ...

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  16. https://cruel.org/econthought/schools/historic.html
    若きドイツ歴史学派

    Gustav von Schmoller, 1838-1917.
    Georg Friedrich Knapp, 1842-1926.- (1)
    Die Neueren Ansicthen uber Moralstatistik, 1871.
    Theorie des Bevolkerungs-wechsels, 1874.
    Die Bauernfreiung und der Uroprung der Landarbeiter, 1887.
    Grundherrschaft unde Rittergut, 1897
    The State Theory of Money , 1905.
    仕事熱心な経験論者だったクナップは、その統計ツールを経済的な構造の歴史的/人口的研究にいろいろ向けた。農業システムやマネーについての研究がいちばん有名だろう。クナップはマネーの「Chartalist」理論の旗手だった。これはつまり、マネーの価値は国の税制によって人工的に「創造」される、ということだ。
    Ludwig Joseph (Lujo) Brentano, 1844-1931.

    エルンスト・エンゲル Ernst Engel, 1821-96.
    Der Kostenwerth des Menschens, 1883.
    統計家で有名な「エンゲルの法則」や「エンゲル曲線」(消費需要の構成を消費者の所得と関連づけたもの)の考案者として有名(日本では「エンゲル係数」で知られる、あのエンゲル)。

    カール・ビューヒャー Karl Bücher, 1847-1930.
    Die Bev(゚ lkerung von Frankfurt am Main im XIV. und XV. Jahrhundert, 1886
    Die Entstehung der Volkswirtschaft (Industrial Evolution), 1893.
    Arbeit und rhythmus, 1896
    Die Frauenfrage im Mittelalter, 1910.
    Beitr臠e zur wirtschaftsgeschichte, 1922
    ライプツィヒの経済学者で、産業革命の世帯-町-国「段階」の理論で有名。これを「進歩」のように見せたがるヘーゲル的な傾向は、ゾンバルトに厳しく批判された。
    Adolph H.G. Wagner, 1835-1917.- 肖像
    Science of Finance , four volumes,1877-1901.
    Foundations of Political Economy , 1876.
    "Marshall's Principles of Economics", 1891, QJE
    シュモラーの Verein の活発なメンバーだったが、ヴァグナーは実は Methodenstreit においてメンガーを支持していた。経済学では、かれは公共財政についての研究で知られている。経済学の外では、かれはラサールと Rodbertus の仲間だった――が、かれらの社会主義的な理想を完全には共有せず、政治的な麺ではもっと保守的な直感に従っていた。ヴァグナーは野放しの資本主義を厳しく批判し、労働者に対する重荷を国が軽くすべきだと推奨。
    ドイツ歴史学派最後の世代

    ヴェルナー・ゾンバルト Werner Sombart, 1863-1941.

    Arthur Spiethoff, 1873-1957.

    Max Weber, 1864-1920.

    Alfred Weber, 1868-1958.
    Theory of the Location of Industries, 1909.
    マックス・ヴェーバーの兄弟、経済地理理論を考えた初の経済学者の一人。

    カール・ポランニー Karl Polanyi, 1886-1964

    Adolph Löwe と キール学派

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  17. https://cruel.org/econthought/schools/historic.html
    若きドイツ歴史学派

    Gustav von Schmoller, 1838-1917.
    Georg Friedrich Knapp, 1842-1926.- (1)
    Die Neueren Ansicthen uber Moralstatistik, 1871.
    Theorie des Bevolkerungs-wechsels, 1874.
    Die Bauernfreiung und der Uroprung der Landarbeiter, 1887.
    Grundherrschaft unde Rittergut, 1897
    The State Theory of Money , 1905.
    仕事熱心な経験論者だったクナップは、その統計ツールを経済的な構造の歴史的/人口的研究にいろいろ向けた。農業システムやマネーについての研究がいちばん有名だろう。クナップはマネーの「Chartalist」理論の旗手だった。これはつまり、マネーの価値は国の税制によって人工的に「創造」される、ということだ。
    Ludwig Joseph (Lujo) Brentano, 1844-1931.

    エルンスト・エンゲル Ernst Engel, 1821-96.
    Der Kostenwerth des Menschens, 1883.
    統計家で有名な「エンゲルの法則」や「エンゲル曲線」(消費需要の構成を消費者の所得と関連づけたもの)の考案者として有名(日本では「エンゲル係数」で知られる、あのエンゲル)。

    カール・ビューヒャー Karl Bücher, 1847-1930.
    Die Bev(゚ lkerung von Frankfurt am Main im XIV. und XV. Jahrhundert, 1886
    Die Entstehung der Volkswirtschaft (Industrial Evolution), 1893.
    Arbeit und rhythmus, 1896
    Die Frauenfrage im Mittelalter, 1910.
    Beitr臠e zur wirtschaftsgeschichte, 1922
    ライプツィヒの経済学者で、産業革命の世帯-町-国「段階」の理論で有名。これを「進歩」のように見せたがるヘーゲル的な傾向は、ゾンバルトに厳しく批判された。
    Adolph H.G. Wagner, 1835-1917.- 肖像
    Science of Finance , four volumes,1877-1901.
    Foundations of Political Economy , 1876.

    "Marshall's Principles of Economics", 1891, QJE
    シュモラーの Verein の活発なメンバーだったが、ヴァグナーは実は Methodenstreit においてメンガーを支持していた。経済学では、かれは公共財政についての研究で知られている。経済学の外では、かれはラサールと Rodbertus の仲間だった――が、かれらの社会主義的な理想を完全には共有せず、政治的な麺ではもっと保守的な直感に従っていた。ヴァグナーは野放しの資本主義を厳しく批判し、労働者に対する重荷を国が軽くすべきだと推奨。


    ドイツ歴史学派最後の世代

    ヴェルナー・ゾンバルト Werner Sombart, 1863-1941.

    Arthur Spiethoff, 1873-1957.

    Max Weber, 1864-1920.

    Alfred Weber, 1868-1958.
    Theory of the Location of Industries, 1909.
    マックス・ヴェーバーの兄弟、経済地理理論を考えた初の経済学者の一人。

    カール・ポランニー Karl Polanyi, 1886-1964

    Adolph Löwe と キール学派

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  18. https://cruel.org/econthought/schools/historic.html
    若きドイツ歴史学派

    Gustav von Schmoller, 1838-1917.

    Georg Friedrich Knapp, 1842-1926.- (1)
    Die Neueren Ansicthen uber Moralstatistik, 1871.
    Theorie des Bevolkerungs-wechsels, 1874.
    Die Bauernfreiung und der Uroprung der Landarbeiter, 1887.
    Grundherrschaft unde Rittergut, 1897
    The State Theory of Money , 1905.
    仕事熱心な経験論者だったクナップは、その統計ツールを経済的な構造の歴史的/人口的研究にいろいろ向けた。農業システムやマネーについての研究がいちばん有名だろう。クナップはマネーの「Chartalist」理論の旗手だった。これはつまり、マネーの価値は国の税制によって人工的に「創造」される、ということだ。
    Ludwig Joseph (Lujo) Brentano, 1844-1931.

    エルンスト・エンゲル Ernst Engel, 1821-96.
    Der Kostenwerth des Menschens, 1883.
    統計家で有名な「エンゲルの法則」や「エンゲル曲線」(消費需要の構成を消費者の所得と関連づけたもの)の考案者として有名(日本では「エンゲル係数」で知られる、あのエンゲル)。

    カール・ビューヒャー Karl Bücher, 1847-1930.
    Die Bev(゚ lkerung von Frankfurt am Main im XIV. und XV. Jahrhundert, 1886
    Die Entstehung der Volkswirtschaft (Industrial Evolution), 1893.
    Arbeit und rhythmus, 1896
    Die Frauenfrage im Mittelalter, 1910.
    Beitr臠e zur wirtschaftsgeschichte, 1922
    ライプツィヒの経済学者で、産業革命の世帯-町-国「段階」の理論で有名。これを「進歩」のように見せたがるヘーゲル的な傾向は、ゾンバルトに厳しく批判された。

    Adolph H.G. Wagner, 1835-1917.- 肖像
    Science of Finance , four volumes,1877-1901.
    Foundations of Political Economy , 1876.
    "Marshall's Principles of Economics", 1891, QJE
    シュモラーの Verein の活発なメンバーだったが、ヴァグナーは実は Methodenstreit においてメンガーを支持していた。経済学では、かれは公共財政についての研究で知られている。経済学の外では、かれはラサールと Rodbertus の仲間だった――が、かれらの社会主義的な理想を完全には共有せず、政治的な麺ではもっと保守的な直感に従っていた。ヴァグナーは野放しの資本主義を厳しく批判し、労働者に対する重荷を国が軽くすべきだと推奨。


    ドイツ歴史学派最後の世代

    ヴェルナー・ゾンバルト Werner Sombart, 1863-1941.

    Arthur Spiethoff, 1873-1957.

    Max Weber, 1864-1920.

    Alfred Weber, 1868-1958.
    Theory of the Location of Industries, 1909.
    マックス・ヴェーバーの兄弟、経済地理理論を考えた初の経済学者の一人。

    カール・ポランニー Karl Polanyi, 1886-1964

    Adolph Löwe と キール学派

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  19. 方法論争 (社会科学) - Wikipedia
    ja.wikipedia.org/wiki/方法論争_(社会科学)
    方法論争(Methodenstreit, 1880年代-1890年代)は、カール・メンガーを中心とするオーストリア学派とグスタフ・フォン・シュモラー ...
    双方の主張-論争の経緯-論争の意義
    方法論争(ほうほうろんそう)とは - コトバンク
    kotobank.jp/word/方法論争-132444
    歴史的には,通常 1880年代初期のオーストリア学派の C.メンガーと新歴史学派の G. シュモラーとの間の経済学の方法論 ...
    グスタフ・フォン・シュモラー (Gustav von Schmoller) - cruel.org
    cruel.org/econthought/profiles/schmoller.html
    シュモラーの新古典派経済学への反発は、カール・メンガーとの有名な手法論争 ( Methodenstreit ) を引き起こした。多くの人は、 ...
    カール・メンガー (Carl Menger) - cruel.org
    cruel.org/econthought/profiles/menger.html
    シュモラーとメンガーはその後数年がっぷり四つに組んだ (たとえば Menger, 1884) し、 弟子たちがその論争を20世紀に入っても ...

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  20. この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。
    出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。Learn more
    職業としての学問(しょくぎょうとしてのがくもん、独: Wissenschaft als Beruf、英: Science as a Vocation)は、1917年にドイツの社会学者・経済学者であるマックス・ヴェーバーが、自ら大学生に向かって行った講演の内容を著した本である。 この講演は1917年11月7日に行われた(Max Weber Gesamtausgabe, 1/17, Tübingen,1992,S.49)。

    目次
    概説 編集
    背景 編集
    この講演が行われた当時のドイツは、第一次世界大戦の末期であり、戦況は悪化する一方であった。そのような状況下で、学生たちは、「もともと神や哲学が担っていたような役割」や「あらゆる意味への問いに答えうる価値観を授けてくれるような超然的存在」を欲しており、学問の中に全能的存在を、教師の中に指導者の姿を求めるような期待感が生まれつつあった。

    ヴェーバーは、学生のそのような期待感を察知し、以下のように語った。

    講演内容 編集
    まず、講演の前段では、アカデミックな職業人生に伴う現実的な問題を明らかにする。

    たとえば、学者を志す者が、果たして将来教授などのポストを得られるか、それともそうはならずに人生を棒に振ってしまうかということは、そのほとんどが、その人の研究成果ではなく、運や偶然で決まってしまう。また、運よく大学教員になれたとしても、研究者としての評価と教育者としての評価の乖離の問題などを説明することで、ウェーバーは、大学教員としての人生について学生が抱く幻想を打ち砕く。

    次に、本段では、学問の動向を踏まえて、学問にできることと学問にはできないことについて説明し、学問をすることの意味に対して疑問をつきつける。

    近代の自然科学では、主知主義化や合理化が行われた("脱呪術化"・"魔術からの解放")。また、学問の専門領域が分化した("神々の闘争")。そのため、「真なる存在への道」という理想は失ってしまっており、もはや生の意味を学問に求めることなどできはしない。したがって、学問は、もはや人々に価値を示すことはできず、究極的には学問をする意味などない。

    また、それと関連して、学問と政策の峻別をすべきである。したがって、教師は、自身の講義の中で、学生に自己の主張を説いたり、それを強制したりしてはならない(価値判断の回避("価値自由"))。

    また、学生をはじめとする若者が何らかの体験を得ようとするために結社の類を作ろうとする場合、そのような行為は、結局は小さな狂信的集団に陥るとも述べている。

    最後に、講演の結びでは、学問が前段に述べられているようなものでしかないことを踏まえつつ、それでも敢えて学問に意義を見出そうとするならば、それは個人が「自己の立場の明確化」を助けることになる。しかし、学問に伴う宿命、つまり自らが主体であり続けるということに耐えるという宿命を受け入れられないような人は、おとなしくキリスト教への信仰に戻り、非アカデミックな職業に就いて、そこで日々求められる役割を果たし、人間関係の中で生きるべきである。

    出版と翻訳 編集
    当日の速記が行われ、それにウェーバー自身が手を入れたものが出版された。ここで語られている内容の多くが、時代を超えて現代の学問状況にもそのままあてはまり、そこから得られるものが多いため、読まれつづけている。

    翻訳 編集
    『職業としての学問』 尾高邦雄訳、岩波文庫、1977年、ISBN 4-00-342095-0。ワイド版1993年
    あぶくま守行ホームページ内のonline ebook(英語)
    online ebook(ドイツ語)
    職業としての科学。岡部拓也訳、webで読める翻訳
    『職業としての政治 職業としての学問』中山元訳、日経BPクラシックス、2009年
    『仕事としての学問 仕事としての政治』 野口雅弘訳、講談社学術文庫、2018年、ISBN 406-5122198
    関連項目 編集
    研究
    文系と理系
    知的生活論
    ノート

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  21. ウェーバーは制度学派を代表して限界効用学派のメンガーと論争をした
    限界効用学派が勝ったことになっているが果たしてそうか?

    《…経済学史上まれにみる、「方法論争」の名でよばれる感情的な論争がおこった。シュモラー
    はメンガーを無視したけれど、実質的にはこの論争はメンガーの方に歩があったといわねば
    ならないものだった。歴史学派にとってのこの不名誉は誰かがすすがなくてはならなかったが、
    その役を買って出たのがウェーバーだったのである。》後述河出書房新社出口解説

    以下、ウェーバー客観性論文1904より、メンガーへの嫌み
    (メンガーは限界効用の提唱者でドイツ歴史学派を批判した。客観性論文はメンガーへの反論。)

     《「限界効用理論」もまた、「限界効用の法則」にしたがうというわけである。──》
    (ワイド版 世界の大思想Ⅱ-12 ウェーバー 政治・社会論集  二〇一三年 河出書房新社)


    ただし、限界効用の肝は多様性が大事という結論である。この認識を忘れると危機の増大に
    気づかなくなる。

    「われわれの欲求は、量よりはむしろ多様性を目ざすことは明瞭である」シーニョア
    (ジェボンズ経済学の理論41頁より孫引き)
    An Outline of the Science of Political Economy - 133 ページ
    https://books.google.co.jp/books?id...
    Nassau William Senior - 1836 -
    It is obvious, however, that our desires do not aim so much at quantity as at diversity. Not only are there limits ...
    Senior
    シーニョア 経済学概説 1836

    マルクスで言うなら価値形態論を経済学批判の認識まで遡行させる必要がある。

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  22. ウェーバーは制度学派を代表して限界効用学派のメンガーと論争をした
    限界効用学派が勝ったことになっているが果たしてそうか?

    《…経済学史上まれにみる、「方法論争」の名でよばれる感情的な論争がおこった。シュモラー
    はメンガーを無視したけれど、実質的にはこの論争はメンガーの方に歩があったといわねば
    ならないものだった。歴史学派にとってのこの不名誉は誰かがすすがなくてはならなかったが、
    その役を買って出たのがウェーバーだったのである。》後述河出書房新社出口解説

    以下、ウェーバー客観性論文1904より、メンガーへの嫌み
    (メンガーは限界効用の提唱者でドイツ歴史学派を批判した。客観性論文はメンガーへの反論。)

     《「限界効用理論」もまた、「限界効用の法則」にしたがうというわけである。──》
    (ワイド版 世界の大思想Ⅱ-12 ウェーバー 政治・社会論集  二〇一三年 河出書房新社)


    ただし、限界効用の肝は多様性が大事という結論である。この認識を忘れると危機の増大に
    気づかなくなる。

    「われわれの欲求は、量よりはむしろ多様性を目ざすことは明瞭である」シーニョア
    (ジェボンズ経済学の理論41頁より孫引き)
    An Outline of the Science of Political Economy - 133 ページ
    Nassau William Senior - 1836 -
    It is obvious, however, that our desires do not aim so much at quantity as at diversity. Not only are there limits ...
    Senior
    シーニョア 経済学概説 1836

    マルクスで言うなら価値形態論を経済学批判の認識まで遡行させる必要がある。

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  23. >>155
    >経済学批判の言説

    参考:
    中期マルクスのゲゼル錆びる紙幣につながる認識。価値を固定化する価値形態論よりも中期マルクスに可能性はある。

    マルクス『経済学批判』第一部 資本について 貴金属
    http://web1.nazca.co.jp/hp/nzkchicagob/DME/KeiHi1.html#KEIHI1124

    《 貴金属の高い価値比重、恒久力をもち、相対的意味では破壊されず、空気にふれても
    酸化しないという性質、とくに金のばあいは王水以外の酸には溶解しないという性質、こうし
    たいっさいの自然的属性が、貴金属を貨幣蓄蔵の自然的材料たらしめている。だからチョ
    コレートが非常に好きであったらしいペテル・マルティルは、メキシコの貨幣の一種であった
    袋入りのココアについて、つぎのようにのべている。「おお、いみじくもよき貨幣よ、おまえは
    人類に甘美にして滋養のある飲物をあたえ、その罪のない所有者を、貪欲という業病から
    まもってくれる。なぜならば、おまえは、地中に埋蔵されることも、長く保蔵されることもでき
    ないのだから。」(『新世界について』アルカラ、一五三〇年、第五編、第四章。)


     最後に、金銀が、鋳貨の形態から地金形態に、地金形態から奢侈品の形態に、またその
    逆の方向に転化されうること、それゆえひとたびあたえられた一定の使用形態にしばられ
    ないという、ほかの商品よりすぐれた点をもっていること、このことは、金銀を、貨幣という
    たえずひとつの形態規定性から他の形態規定性に転じなければならないものの自然的な
    材料たらしめるのである。…》

    (前半部分を『されどマルクス』2018,94頁で実験経済学の川越敏司が引用し、評価している)

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  24. ゲーム理論が基数的になれるのは全体が閉じているからだ
    限界効用は閉じていないから序数的になる
    限界効用は一般的になりすぎたので批判も一般的に広まった

    ウェーバー客観性論文1904より、メンガーへの嫌み

    (メンガーは限界効用の提唱者でドイツ歴史学派を批判した。客観性論文はメンガーへの反論。)
     《…たとえば、現在の「抽象理論」が今後どこまで展開せられねばならぬかという疑問は、結局に
    は、科学的研究の経済の問題でもある。科学的研究にたいしては、ほかに諸問題も解決をせま
    って待ちかまえているのが実情なのであるから。「限界効用理論」もまた、「限界効用の法則」
    にしたがうというわけである。──》
    (ワイド版 世界の大思想Ⅱ-12 ウェーバー 政治・社会論集  二〇一三年十一月三〇日 河出書房新社)

    限界効用の肝は多様性が大事という結論である。この認識を忘れると危機の増大に気づかなくなる。

    「われわれの欲求は、量よりはむしろ多様性を目ざすことは明瞭である」
    シーニョア (邦訳ジェボンズ『経済学の理論』41頁より孫引き)
    An Outline of the Science of Political Economy - 133 ページ
    Nassau William Senior - 1836 - [シーニョア 経済学概説 1836]
    《It is obvious, however, that our desires do not aim so much at quantity as at diversity. Not only are there limits. 》

    エンゲルス執筆の箇所ですが、

    「…共産主義社会では、各人は一つの排他的な活動範域をもたず、
    各〔範域〕を任意の各部門で自己形成をとげることができるのだが、共産
    主義社会においては社会が生産の全般を規制しており、まさしくそのゆえに可能に
    なることなのだが、私は今日はこれを、明日はあれをし、朝はそして昼には
    午後には庭師、夕方には俳優になる、〔私の気のおもむくままに〕狩りをし、
    午後には漁をし、夕方には家畜を追い、そして食後には批判をする-狩師、漁夫、
    あるいは牧夫あるいは批判家〔という固定的な専門家〕になることなく、私の
    気のおもむくままにそうすることができるようになるのである。」
    (廣松渉版 ドイツイデオロギー邦訳テキスト篇p.34)
    https://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/bitstream/10086/17054/2/010081091.pdf

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  25. Wirtschaftsgeschichte [1923],1927
    一般社会経済史要論 1954 岩波


    一般社会経済史要論 (上巻) 単行本 – 1954/12/5
    マックス・ウェーバー (著), 黒正 巌 (翻訳), 青山 秀夫 (翻訳)
    5つ星のうち 4.5 2件のカスタマーレビュー
    その他()の形式およびエディションを表示する
    単行本
    ¥ 930 より


    5つ星のうち4.0地味で禁欲的な講義録でも洞察力は抜群
    2007年4月14日
    ヴェーバーの読み辛い文章(原文でも同じで翻訳のせいではない)のなかでは、講義録だけに、読みやすい部類だと思う。今から20年近く前に読んだが、チューリップ熱とジョン・ロー事件の項は印象に残った。投機熱や世界初の紙幣乱発による物価高騰と暴落の歴史的事実の論述だが、当時の貧弱な実体経済と乖離した狂乱物価が破局を招いた点を指摘していたと思う。読書当時、日本はまさにバブル時代で、エコノミストの誰一人、その後に到来する悲惨を謳っているものは無かった。頭の片隅で、「規模は違うが、今の日本もこれと同じじゃないのかな」と思った記憶はあるが、まあ、17世紀の当時とは違うのだろう、専門家は何にも言っていないしな、と何となくぼんやり頭を修正した記憶がある。が、まさに間もなく日本ではバブル崩壊。十年になんなんとする悲惨が到来し社会構造も意識も変質してしまった。その後、ヴェーバーの指摘は実は20世紀末葉にも生きていたのだと思った。
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  26. http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3008203

    一般社会経済史要論 上巻
    書影データなし
    図書
    M.ウェーバー 著, 黒正巌, 青山秀夫 訳
    岩波書店, 1954
    冊子体 / オンライン ; 340p ; 22cm

    目次 / p53 (0030.jp2)
    改譯序言 / p1 (0004.jp2)
    第一版序 / p2 (0005.jp2)
    凡例 / p5 (0006.jp2)
    解題 / p10 (0009.jp2)
    下卷內容目次 / p46 (0027.jp2)
    編者序言 / p47 (0027.jp2)
    第二版への編者序言 / p51 (0029.jp2)
    緒論 槪念上の豫備的注意 / p3 (0038.jp2)
    第一節 根本槪念 / p3 (0038.jp2)
    A 經濟行爲、經濟、經濟單位、經濟團體 / p3 (0038.jp2)
    B 經濟行爲の目的と手段、交換 / p9 (0041.jp2)
    C 交換手段・支拂手段・貨幣、實物經濟と貨幣經濟 / p12 (0043.jp2)
    D 家計と營利、財產と所得、企業活動と收益性 / p15 (0044.jp2)
    第二節 經濟的給付編制の諸類型 / p19 (0046.jp2)
    序論 / p19 (0046.jp2)
    A 勞働給付の技術的編制 / p21 (0047.jp2)
    B 勞働給付の經濟的編制 / p24 (0049.jp2)
    C 所在の秩序と形態、すなわち專有Appropriation / p28 (0051.jp2)
    第三節 支配の諸類型 / p34 (0054.jp2)
    序論 依法的支配 / p34 (0054.jp2)
    第四節 經濟史の性質 / p53 (0063.jp2)
    第一章 家計、氏族、村落および莊園 農業制度 / p58 (0066.jp2)
    第一節 農業制度および農業共產制の問題 / p58 (0066.jp2)
    A ドイツの農業制度 / p60 (0067.jp2)
    B その他の國々における農業制度 / p81 (0077.jp2)
    C 原始的農業制度の問題 / p95 (0084.jp2)
    第二節 專有と團體 氏族 / p97 (0085.jp2)
    A 專有の形式 / p97 (0085.jp2)
    B 家族共同體と氏族 / p100 (0087.jp2)
    C 家族發達の經濟的條件および經濟外的條件 / p115 (0094.jp2)
    D 氏族の發展 / p123 (0098.jp2)
    E 家族共同體の發展 / p129 (0101.jp2)
    第三節 領主財產制の成立 / p136 (0105.jp2)
    A 領主財產成立の諸根源 / p136 (0105.jp2)
    B 官僚的家產制と身分的家產制 封建制度 / p144 (0109.jp2)
    第一章第三節補論 家產的官僚制の例證 エジプトと中國 / p161 (0117.jp2)
    第四節 莊園制度 / p173 (0123.jp2)
    第五節 資本主義侵入以前におけるヨーロッパ各國農民の状態 / p189 (0131.jp2)
    第六節 莊園制度の資本主義的發展 / p195 (0134.jp2)
    A プランターゲ / p196 (0135.jp2)
    B グーツヴィルトシャフト / p202 (0138.jp2)
    C 莊園制度の崩壞 / p214 (0144.jp2)
    第二章 資本主義的發展の開始にいたるまでの工業および鑛業 / p241 (0157.jp2)
    第一節 工業編制の主要形態 / p241 (0157.jp2)
    第二節 工業および鑛業の發達段階 / p249 (0161.jp2)
    第三節 ツンフト手工業 / p267 (0170.jp2)
    A ツンフトの本質とその種類 / p267 (0170.jp2)
    B ツンフトの政策 / p271 (0172.jp2)
    第四節 西洋的ツンフトの成立 / p278 (0176.jp2)
    第五節 ツンフトの崩壞および問屋制度の發達 / p290 (0182.jp2)
    A ツンフトの崩壞 / p290 (0182.jp2)
    B 問屋制度 / p293 (0183.jp2)
    C 家內工業 / p299 (0186.jp2)
    第六節 仕事場生產 Werkstattproduktion・工場及びその先驅 / p301 (0187.jp2)
    A 仕事場生產の諸形態 / p301 (0187.jp2)
    B 工場成立の前提 / p303 (0188.jp2)
    C 工場成立までの經過 / p305 (0189.jp2)
    D 工場經營は企業者および勞働者に如何なる影響をおよぼしたか / p317 (0195.jp2)
    E 如何なる事情が工場の成立を阻害したか / p319 (0196.jp2)
    第七節 近代資本主義形成にいたるまでの鑛山業 / p322 (0198.jp2)
    A 序論 / p322 (0198.jp2)
    B 鑛業法および鑛業經營の歷史 / p325 (0199.jp2)
    C 鎔鑛所の經營および鑛石商人 / p338 (0206.jp2)
    D 石炭 / p339 (0206.jp2)

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  27. http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3008204
    一般社会経済史要論 下巻
    書影データなし
    図書
    M.ウェーバー 著, 黒正巌, 青山秀夫 訳
    岩波書店, 1955
    冊子体 / オンライン ; 258, 12p ; 22cm

    目次 / (0004.jp2)
    第三章 前資本主義時代における財貨および貨幣の流通 / p3 (0011.jp2)
    第一節 商業發達の出發點 / p3 (0011.jp2)
    第二節 商品運送の技術的先行條件 / p8 (0014.jp2)
    第三節 商品運送および商業の組織形態 / p12 (0016.jp2)
    A 外來商人 / p12 (0016.jp2)
    B 定住商人 / p30 (0025.jp2)
    C メッセ商業 / p38 (0029.jp2)
    第四節 商業の經濟的經營形態 / p41 (0030.jp2)
    補論 家族共同體の解消―その機能上の地位の變動と計算合理性の增大、近代的商業會社の成立 / p51 (0035.jp2)
    第五節 商人ギルド / p61 (0040.jp2)
    第六節 貨幣および貨幣史 / p69 (0044.jp2)
    A 貨幣の成立過程とその機能 / p69 (0044.jp2)
    B 貨幣としての貴金屬 / p76 (0048.jp2)
    C 金銀比價の發展 / p81 (0050.jp2)
    D 合理的貨幣制度の成立 / p87 (0053.jp2)
    第七節 前資本主義時代における貨幣業務および銀行業務 / p92 (0056.jp2)
    A 古代の銀行 / p92 (0056.jp2)
    B 中世の銀行制度 / p98 (0059.jp2)
    C 近代的銀行の成立 / p103 (0061.jp2)
    D ヨーロッパ以外の諸國の銀行制度 / p110 (0065.jp2)
    第八節 前資本主義時代における利子 / p111 (0065.jp2)
    第四章 近代資本主義の成立 / p119 (0069.jp2)
    第一節 資本主義の槪念および前提 / p119 (0069.jp2)
    第二節 資本主義發達の外的事實 / p123 (0071.jp2)
    A 有價證劵の發展 / p123 (0071.jp2)
    B 近代的合理的國家財政の成立過程 / p129 (0074.jp2)
    第三節 初期の大投機恐慌 / p135 (0077.jp2)
    序說 投機と恐慌 / p135 (0077.jp2)
    A 初期の恐慌 / p135 (0077.jp2)
    B 近代的恐慌 / p140 (0080.jp2)
    第四節 自由卸賣商業 / p142 (0081.jp2)
    第五節 十六世紀より十八世紀にいたるまでの植民政策 / p148 (0084.jp2)
    第六節 工業經營技術の發展 / p154 (0087.jp2)
    A 近代的工業の成立 / p154 (0087.jp2)
    B 戰爭と資本主義、奢侈と資本主義 / p163 (0091.jp2)
    C 生產費の低下と技術の發展 / p168 (0094.jp2)
    D 近代資本主義の問題―西洋に固有な現象としての近代資本主義 / p170 (0095.jp2)
    第七節 都市と市民 / p173 (0096.jp2)
    A 市民および都市の槪念、西洋の特性としての都市 / p173 (0096.jp2)
    B 都市の諸類型―古代都市と中世都市、南歐都市と北歐都市 / p185 (0102.jp2)
    C 都市と資本主義、非合理的なる資本主義 / p209 (0114.jp2)
    第八節 合理的國家 Der rationale Staat / p215 (0117.jp2)
    A 合理的國家―法律と官僚 / p215 (0117.jp2)
    B 合理的國家の經濟政策 / p224 (0122.jp2)
    C 重商主義 / p228 (0124.jp2)
    第九節 資本主義的精神の發展 / p234 (0127.jp2)
    A 若干の批判 / p234 (0127.jp2)
    B 打克き難き傳統主義 / p238 (0129.jp2)
    C 禁欲的新敎的經濟倫理と近代資本主義 / p248 (0134.jp2)
    參考書目一覽 / (0139.jp2)

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  28. クリース
    確率論の影響

    毎日書評の傑作。「百年の誤読」というのは衝撃
    https://twitter.com/383kuro/status/1112311711652933633?s=21
    2019/3/31
    は外の世界かえてあげるわ、とママが答えます。>
    母親は、どんな時でもどんな場面
    でも優 い愛の言葉を息子にかけつ
    づける。<愛されてるってわかるで
    子育ての楽しさとともeste os
    わりと胸に迫る。子育て中の親たち
    だけでなく、子育てを終えた親たち
    も楽しめる一冊だ。
    袭気で原因wareekkians
    いえ 食事の重要性は揺るがないと
    「がん!をおとなしくさせる食事」と
    答えしかな
    はよい。(桂)
    題し、がん細胞にエネルギーを供給
    しにくくして治癒につなげる料理、

    認識させられた一冊だ。
    (泰)
    にかからないだろうか。たとえ
    ばヌ条健診は長生きと因果
    関係があるのか」は、多くの研
    究でデータから否定的な結論が
    導かれている。このように一見
    したところ因果関係に見える関
    ティズムの信仰を持つことと資
    本主義的に合理的な経営が行わ
    れることに因果関係があるのか
    を検討したのである。いまから
    百年も前にそれをやってのけた
    ら先駆的過ぎて誤解され
    係を、偶然の一致であったり別 て不思議ではないが、著者によ
    の原因(交絡因子)が存在するればウェーバー研究者たちが当
    「相関関係」からデータ(エピ人の著書のみ読んでクリースの
    デンス)を用いて識別すること 統計学書に当たらなかった専門
    想定食実仮想)するというの
    がクリースのアイデアだった
    難しく聞こえるが、反実仮想
    は日常会話や、裁判でも使われ
    ている。ウェーバーが挙げる例
    に、若い母親が子どもを叩き
    社会科学と因果分析
    ウェーバーの方法論から知の現在へ
    佐藤俊樹著(岩波書店·3024円)
    資本主義の勃興のように歴史上
    一回限り生じた事象の原因を追
    求するのには使えない。実はウ
    ェーバーの「法則論的」という
    言葉には、「客観性」論文を書
    のだか
    固い専門書だ。けれども推理
    小説のような展開で、滅法面白
    い20世紀初頭に書かれたマッ
    クス·ウェーバーの「プロテスタ
    ンティズムの倫理と資本主義の
    精神」や「社会科学的および
    政策的認識の『客観性』JCいわゆ
    る「客観性」論文)は日本の大学
    でもながらく取り上げられ、自
    然科学が法則の解明に携わるの
    父親が母親を叱る場面がある。
    そこで母親は「もしあのときに
    料理女と喧嘩したことで興奮し
    ていなかったならば、私は叩い
    たりしなかったでしょう」と反
    実仮想を用いて弁解している。
    叩いた原因を「料理女との喧嘩」
    に振り向けることで、「優しい
    は「因果推論」と呼ばれる。巨
    主義の弊害もあるらしい。
    ウェーバー百年の誤読
    額を投じ実施されている政策が
    無駄ではないのかを問うツール
    として1990年代から研究が
    では、1回しか起きなかった 母親は子どもを叩かない」およ
    事象でどうやって因果関係左推びr自分は優しい母親だ1と主
    に対して、社会科学は価値の創
    造にかかわるという理解から日
    本人の生き方を糾す方向で読み
    継がれてきた。しかしそれはお
    よそ誤読だったというのだ。
    いた1904年以降に、法則科
    学の「法則」とはまったく別の
    意味が込められた。統計学者で
    ある .クリースの「確率計算
    の諸原理』に出会い、その内容
    を大胆に取り入れたからだとい
    うのが本書の主張である。
    定するのか。因果推論は、他の
    活発化し、中室牧子、津川友介条件が等しいとして、原因候補
    がrある」場台に結果Eがど
    ない」
    場合にどのくらい生じたかを数
    え上げ、比べることで行われる。
    張しているわけだ.

    ウェーバーはこうした因果推
    論を複数事例が観察され0埸台
    原因と結果」の経済学』(ダ
    イヤモンド社/ 2017年)等
    がコンパクトにその動向を紹介
    evas生じたかと
    にもally
    hnE
    させた。誤読した人から混乱を
    批判されてきたウェーバーは
    誤解のもとは「法則」の理解 学説史をめぐる古くさい詮索
    にあった。それを条件が満たさ と思われるかもしれない。けれ
    れれば繰り返される自然法則のども最近,「政策をエビデンス
    ように考えると、西欧における で評価する」と言われるのが気
    している。
    ウェーバーはクリースが開発
    1回だけ起きた
    ら、「ない」
    事象で「ない」 実は一貫した思考の持ち主
    場合を反事実的にらそれを立証する書だ。
    カバーの仕事とデザインの仕事を別々に突嚞めたらこう
    フランスなど海外でも注目されるマンガ家の3年ぶりの新
    した確率的因果論(
    適合的因果
    場台が現実には観察できないな
    た。文理にわたる膨大な知見か
    構成)を用いて、プロテスタン

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  29. 野口2020
    日本の位置づけと儒教

    ウェ ーバ ーの著作が 、とりわけ日本でよく読まれてきた 、ということはすでに述べた 。しかし 、右で紹介したような比較宗教の図式論で 、日本の位置づけは難しい 。 『音楽社会学 』で 、ウェ ーバ ーは日本の音楽について 、次のように述べている 。

    「芸術音楽をもつ東アジアの諸民族の中では 、封建制に組織化されていた日本人だけが 、情熱的な表現を求めた結果 、原則として半音階法を強く好んでいた 」 ( M W G I / 1 4 , S . 1 5 9 1 6 0 . 『音楽社会学 』四二頁 ) 。

    日本の 「エ ートス 」を封建制から説明しようとする記述は 『ヒンドゥ ー教と仏教 』における短い日本についての節でも同じである 。日本人の生活態度の精神が持つ 、我々の関連にとって重要な特性は 、宗教的要因以外のまったく別の事情 、つまり政治的社会的構造の封建的な性格によって作られている ( M W G I / 2 0 , S . 4 3 3 4 3 4 . 『ヒンドゥ ー教と仏教 』三七八頁 ) 。

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  30. 野口2020
    日本の位置づけと儒教

    ウェ ーバ ーの著作が 、とりわけ日本でよく読まれてきた 、ということはすでに述べた 。しかし 、右で紹介したような比較宗教の図式論で 、日本の位置づけは難しい 。 『音楽社会学 』で 、ウェ ーバ ーは日本の音楽について 、次のように述べている 。

    「芸術音楽をもつ東アジアの諸民族の中では 、封建制に組織化されていた日本人だけが 、情熱的な表現を求めた結果 、原則として半音階法を強く好んでいた 」 ( M W G I / 1 4 , S . 1 5 9 1 6 0 . 『音楽社会学 』四二頁 ) 。

    日本の 「エ ートス 」を封建制から説明しようとする記述は 『ヒンドゥ ー教と仏教 』における短い日本についての節でも同じである 。

    日本人の生活態度の精神が持つ 、我々の関連にとって重要な特性は 、宗教的要因以外のまったく別の事情 、つまり政治的社会的構造の封建的な性格によって作られている ( M W G I / 2 0 , S . 4 3 3 4 3 4 . 『ヒンドゥ ー教と仏教 』三七八頁 ) 。

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  31. freeassociations: マックス・ウェーバー没後100年 Max Weber
    https://freeassociations2020.blogspot.com/2020/06/vys03470.html

    マックス・ウェーバー没後100年 Max Weber

    中公の方が音楽社会学を重視し、パーソンズによる誤訳を指摘していてオススメ

    岩波はシュモラーとの関係を詳述していて興味深い

    【ウェーバー】丸山眞男、戸田武雄、梶山力、安藤英治、金子栄一、増田四郎、尾高邦雄、世良晃志郎、阿閉吉男、上山安敏、雀部幸隆、柳父圀近、蔭山宏、佐藤慶幸、金井新二、浜島朗、向井守、大林信治、姜尚中、小島定、牧野雅彦、横田理博、亀嶋庸一、佐藤俊樹、藤原聖子、犬飼裕一、橋本努、野口雅弘



    【ヴェーバー 】大塚久雄、清水幾太郎、高島善哉、住谷一彦、内田芳明、中村貞二、山之内靖、富永健一、三島憲一、嘉目克彦、厚東洋輔、茨木竹二、小林純、樋口辰雄、米沢和彦、佐野誠、羽入辰郎、野崎敏郎、宇都宮京子、前川輝光、矢野善郎、森川剛光、三苫利幸、荒川敏彦、内藤葉子、今野元



    【ウェーバー→ヴェーバー 】脇圭平、折原浩、池田昭、徳永恂、中野敏男、鈴木宗徳

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