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火曜日, 6月 02, 2015

水とダイヤモンド(メンガー1871他)

            (経済学マルクスリンク::::::::::
アダム・スミス Smith, Adam『国富論』1776
http://nam-students.blogspot.jp/2014/06/smith-adam.html
シーニョア 1836
http://nam-students.blogspot.com/2018/09/blog-post_19.html
https://en.wikipedia.org/wiki/Nassau_William_Senior
クールノー『富の理論の数学的原理に関する研究』岩波文庫:目次 1838
http://nam-students.blogspot.jp/2015/10/blog-post_29.html
NAMs出版プロジェクト: ジェボンズのパラドックス - Wikipedia 1871
http://nam-students.blogspot.jp/2016/08/wikipedia.html
NAMs出版プロジェクト: 水とダイヤモンド (メンガー1871他)
http://nam-students.blogspot.jp/2015/06/blog-post_2.html
メンガー
レオン・ワルラス Leon Walras 『純粋経済学要論 』1874:メモ
http://nam-students.blogspot.jp/2015/11/leon-walras_3.html

エッジワース(Francis Ysidro Edgeworth)1881
機会費用:フリードリヒ・フォン・ヴィーザー(Friedrich von Wieser)1914
http://nam-students.blogspot.jp/2017/07/friedrich-von-wieser.html

(経済学史に詳しいブローグによると)ジェボンズはフロイトとも親交のあったフェーヒナーから限界効用のアイデアを得た。

参考:
ヴェーバー-フェヒナーの法則
https://nam-students.blogspot.com/2018/12/weberfechner-law.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%95%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%92%E3%83%8A%E3%83%BC






水とダイヤモンドのパラドックス

価格
 | -_    /ダイヤモンドの供給曲線
 | \  ̄-_/
ダイヤの\  / ̄-_
価格___\/E1   ̄-_        _- ̄水の供給曲線
 |   /\        ̄-_  _- ̄
水の__/__\_______ _- ̄_E2
価格 /    \    _- ̄     ̄-_
 |       \_- ̄           ̄-_水の需要曲線
 |     _- ̄\                ̄-_
 |  _- ̄    ダイヤモンドの需要曲線
 |___________________________
                          数量
水とダイヤモンド(逆?)のパラドックスは、需給曲線ではなく、限界効用関数で説明した方がいい。
      


効用関数
数量と満足度の関数(関係を表した数式)を効用関数といいます。上図のような数式や形で効用関数を表現できる人はピザを何枚もらっても、あたらしくもらったピザの満足度がはじめてピザをもらった時の満足度とまったく変わらないという人ですね。新しくもらったピザの満足度、というのをピザの限界効用といいます。「限界(marginal)」とは「追加的な」という意味です。だから、先ほどの表現を経済学風に変えると、「ピザの限界効用が変わらない人」という表現になります。このように、効用関数をどのような数式、形で表すかによって表現する人間像が変わります。では、あなたはピザを何度ももらう時に、いつも同じ嬉しさを感じるでしょうか?たとえば、ピザを3枚もらった後に新しく4枚目のピザをもらったときの満足度は始めにピザ1枚目をもらった時の満足度と等しいでしょうか?私は1枚目のときには空腹ですからとても嬉しいですけども、3枚食べた後にさらにもらうとなると、お腹がいっぱいですから、あまり嬉しくありません。このように追加的な満足度はだんだんと減少してくるということもあります。これを限界効用逓減の法則といいます。「逓減」とは次第に減少することです。では、限界効用逓減の法則を満たしている効用関数はどのように表せるのでしょうか。それは下の図のようになります。

 |       
 |            o   o
 |         o
 |       o  
 |     o
 |    o  
 |   o  
 |  o
 |  o  
 |________________x
0      

数式では、
U=√x
U=In x など

しかし、まれにですがもらえればもらえるほど、追加的な満足度が増加していくということもあるかもしれません。たとえば、お酒。1杯目はおいしいが、何倍も飲んでいると酔いが回って、さらにおいしく感じることがあるなどです。そのときには下の図のように、先ほどの効用関数とは逆になっているはずです。

数式では、
U=x^2
U=2^x-1 など

無差別曲線


無差別曲線(青線)
これに対し、2つの財の組み合わせの効用を分析するグラフに無差別曲線がある。ある消費者Aの効用について、横軸を財X1(例えばコーヒー)の消費量、縦軸を財X2(例えば紅茶)の消費量として1象限の空間を作るとそこにX1とX2の無数の組み合わせが存在する。
ここで例えばコーヒー1杯と紅茶2杯の組み合わせの効用と、コーヒー2杯と紅茶1杯の組み合わせの効用が等しいとするとこの2点を含む効用の等しいコーヒーと紅茶の消費量の組み合わせの曲線を引くことができる。これを無差別曲線という。コーヒーと紅茶の組み合わせの効用が無差別であるというところからこのように呼ばれる。一組の財の組み合わせについては効用の量は無数に存在するので、一つの財の組み合わせについて無数の無差別曲線を引くことができる。(青線)コーヒー1杯の価格と紅茶1杯の価格が明らかになると消費者Aの予算のグラフ(右下がりの直線=赤)を同じグラフに重ねることができる。ところで後述する「限界代替率逓減の法則」により一般に無差別曲線は右下がりで原点(X1=0,X2=0の点)に対して凸の曲線となるので、無数の無差別曲線の内1つは1点で予算のグラフと接することになる。この無差別曲線は消費者Aの予算を満たし、かつ効用が最大となる曲線であり、合理的な消費者はこの接点のコーヒーと紅茶の消費量の組み合わせを選択するであろう。
無差別曲線は、2財モデルの消費者行動分析においては基本的なツールとして用いられる。

無差別曲線
x2
 |       
 | o   
 |   
 |  o  
 |     
 |   o  
 |    o  
 |      o
 |          o  o 
 |________________x1
0      


時間選好率
C2
 |       
 | o   
 |   
 |  o  
 |     
 |   o  
 |    o  
 |      o
 |          o  o 
 |________________C1
0      

将来に消費することよりも現在に消費 することを好む程度を,時間選好率rate of time preferenceあるいは単に時間選好と 呼ぶ。


あらゆる商品は使用価値交換価値という二重の性質をもっています(商品の二重性)。前者は実用性のことで、後者はある商品がほかの商品と比較してどの程度価値があるかを示したものです。例えば、ボールペンには文字を書く機能が付いており、これがボールペンの使用価値です。またボールペンは他の物と交換する機能が付いています。これがボールペンの交換価値です。
水とダイヤモンドのパラドックスは次のようにいいかえられます。水には使用価値があるのに交換価値がなく、ダイヤモンドはその逆だといえます。図に表すと以下の通りです。
                                       
使用価値交換価値
一般的な商品
×
ダイヤモンド×


  

商品の価格を決定するのは限界効用

これまでは、水とダイヤモンドのパラドックスは使用価値によって交換価値を生み出す、つまり実用性が高いほど価格が高いという前提で議論されていました。しかし、この前提を否定して、交換価値を決定するのはモノの希少性と商品を一単位追加するときに得られる満足度(限界効用)であるとした人たちがいました。その中心人物が、ジェボンズ、メンガー、ワルラスの三人です。1870年代に三人はほとんど同時期にこの概念を提唱しており、この概念は限界革命と呼ばれます。

「一般的な水」と「具体的な水」は区別しなくてはならない

水は使用価値があるのに交換価値がないとしましたが、それは「一般的な水」だからです。一口に水といっても「一般的な水」「具合的な水」があり、その2つは区別しなくてはなりません。ここでいう「一般的な水」とは、ほぼ無限に存在する水のことをいい、「具体的な水」とは、たとえばコップ一杯の水や砂漠の中にある少量の水などのことです。「一般的な水」はほぼ無限に存在するので、人々にそれほど満足度をもたらしません。一方で、砂漠の中に一杯の水があるとしたら、その水は人々に大きな満足度をもたらすでしょう。「一般的な水」は希少性と限界効用が低く、「具体的な水」は希少性と限界効用が高いのです。したがって、「一般的な水」は価格がつかず、「具体的な水」には価格がつきます。
水とダイヤモンドのパラドックスが起こる原因は、「一般的な水」と「具体的な水」が区別されてないことにあり、物の価値を決める要因は使用価値にあるのではなく限界効用にあるのです。ダイヤモンドは使用価値がほとんどないのに高価なのは、それ自身がもたらす限界効用が大きいからです。
  
メンガー表
Les Sciences Economiques et Sociales - La révolution marginaliste : Les grands thèmes


メンガー表については『市場社会の思想史―「自由」をどう解釈するか』 (中公新書) – 1999/3 間宮 陽介 (著) に詳しい。

 「『国民経済学原理』*の第三章において、彼(メンガー)はゴッセンの第一法則*と第二法則**に相当する考えを次の表によって例示している。表の各列(ローマ数字によって表示)は欲望の種類を表し、各列の数値は、上から下に、消費量を一単位ずつ増やしていったときの限界効用を表している。
 たとえば、Iは食物に対する欲望、Vは契煙の欲望、というふうに、それぞれ異なった種類の欲望を表す。食物の量を漸次増やしていくと、最初の一単位から得られる満足(効用)は10、次 の二単位目から得られる満足は9、以下、8、7、6、5、……と減少して十一単位目から得 れる満足は0、となり、満足はこれ以上は増えない。」
(49-50頁)

「人々が一つの、そして同一の楽しみを妨げられることなく満足させていくと、快楽の強度は連続的に低下し、そして最後には飽和状態に至る」
**
「ある財の限られた量をさまざまな用途に振り向けるとき、快楽の総量を最大にするためには、各用途の快楽の強度(限界効用)が等しくなっていなければならない」

ゴッセンに関してはウィリアム・スタンレー・ジェヴォンズ 『経済学の理論』 (近代経済学古典選集) 第二版序文に詳しい。

タイトル  国民経済学原理
叢書名   近代経済学古典選集 
著者名等  メンガー/[著]  
著者名等  安井琢磨/訳  
著者名等  八木紀一郎/訳  
出版者   日本経済評論社
出版年   1999.12
大きさ等  22cm 274p
NDC分類 331.71
要旨    理論的国民経済学は経済的行為にたいする実際的提案を取り扱うものではなく、人間が欲
望満足に向けて先慮的行為を展開するにあたってその基礎となる諸条件を取り扱うもので
ある。本書では、人間の経済的行動の結果を制約し、人間の意思から完全に独立した現象
の合法則性を対象としている。取り扱われた、国民経済学の一般的な諸理論を包摂する領
域は、その少なからぬ部分をドイツ国民経済学の最近の発展に負っており、本書で試みら
れた国民経済学の最高諸原理の改革は、ドイツ的篤学心の産み出した予備業績を基礎とし
て行われたものである。

目次   
第1章 財の一般理論;
第2章 経済と経済財;
第3章 価値の理論;☆
第4章 交換の理論;
第5章 価格の理論;
第6章 使用価値と交換価値;
第7章 商品の理論;
第8章 貨幣の理論
    索引

1999年邦訳
3:2a
81頁
にメンガー表

____


1:11:2
食物にたいする欲求は、各人において、人間の胃のせまい能力によって制限されているが…
“The demand for food is limited by the capacity of a man's stomach."
限界効用の考え方
フィッシャー1892で引用。邦訳30頁。


参考:
NAMs出版プロジェクト: 水とダイヤモンド
http://nam-students.blogspot.jp/2015/06/blog-post_2.html
マーシャル, Alfred Marshall:メモ(付『経済学原理』目次)
http://nam-students.blogspot.jp/2015/04/alfred-marshall.html


水とダイヤモンドのパラドックス
http://para.zashiki.com/water-diamond/water-diamond.html
商品の価格を決定するのは限界効用

これまでは、水とダイヤモンドのパラドックスは使用価値によって交換価値を生み出す、つまり実用性が高いほど価格が高いという前提で議論されていました。しかし、この前提を否定して、交換価値を決定するのはモノの希少性と商品を一単位追加するときに得られる満足度(限界効用)であるとした人たちがいました。その中心人物が、ジェボンズ、メンガー、ワルラスの三人です。1870年代に三人はほとんど同時期にこの概念を提唱しており、この概念は限界革命と呼ばれます。

「一般的な水」と「具体的な水」は区別しなくてはならない


下記の問いに自身で答えていたのだ…
《水ほど有用なものはないけれども、それはほとんどなにも購買しないだろう。どんなものも、それと交換に手にいれることは、ほとんどできないのである。その反対に、ダイアモンドは、ほとんどなんの使用価値ももたないけれども、非常に大量の他の財貨が、しばしば、それと交換にえられるであろう。》(スミス国富論1:4)
_____

限界効用理論 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/限界効用理論

限界効用理論

限界効用理論(げんかいこうようりろん、marginal utility theory)とは、限界効用概念を軸にして形成された経済学上の理論。1870年代ウィリアム・スタンレー・ジェヴォンズカール・メンガーレオン・ワルラスによって学問体系として樹立した。従来の労働価値説に基づく可算価値商品を前提とした経済学から、功利主義に基づく序数的価値に拡張することで、ミクロ経済学や金融論に革命をもたらした。
さまざまなを消費ないし保有することから得られる効用を考え、ある財をもう1単位だけよけいに消費ないし保有することにより可能になる効用の増加を「限界効用(marginal utility)」と呼ぶ。
ここで、ある一人の消費者が、一定の所得をさまざまな財の購入にどのように支出すればよいか、考慮している状況を考えよう。たとえば、への支出をもう100クローネだけ増やした場合の効用の増加がコーヒーへの支出を100クローネだけ減少させたときの効用の減少より大きければ、コーヒーへの支出を減らして米への支出を増加させたほうが、より「得な」選択とされるだろう。
したがって、消費者がそのような行動を常にとるのだと仮定したならば、「それぞれの財の限界効用をその財の価格で割った値が、すべての財について等しくなっていなければならない」ということになる。これを「加重された限界効用均等の法則」ないし「ゴッセンの第2法則」と呼ぶ。この法則から、いろいろな財の価格と所得とがわかっているとき、消費者のいろいろな財の需要を説明することができる。

限界革命編集

限界革命(げんかいかくめい、Marginal Revolution)とは、1870年代にウィリアム・スタンレー・ジェヴォンズ、カール・メンガー、レオン・ワルラスの3人の経済学者が、ほぼ同時に、かつ独立に限界効用理論を基礎にした経済学の体系を樹立し、古典派経済学に対して近代経済学を創始したことをいう。
早坂忠の考証によれば、1930年代ジョン・ヒックス限界効用理論をはじめて使うという一般的な意味で限界革命という表現を使用し、次いでラ・ミントが1870年代の経済学の革命を「Marginal Revolution」と呼んだという。したがって、この言葉は、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの経済学者たちによって、使用され始めたといえる。しかし、非常に一般的に使用されるようになったのは、科学史の分野でトーマス・クーン科学革命の概念を提唱したことがきっかけとなり、1970年代になって「経済学史上の限界革命は、果たして科学革命といえるのか」についての議論が盛んになってからである。
限界効用限界生産力などの限界概念をすでに使用していた限界革命の先駆者として、アントワーヌ・オーギュスタン・クールノージュール・デュプイヘルマン・ハインリヒ・ゴッセンヨハン・ハインリヒ・フォン・チューネンなどが挙げられる。ジェヴォンズとワルラスはこのことを認めているが、自身らの理論やカール・メンガーの理論が限界革命のそれと類似していることを強調した。しかし、最近の経済学史研究では、これら3人の類似性ではなく、異質性が強調されることが多い。たとえば、ワルラスにとっての限界効用は、その一般均衡理論のための一つの道具に過ぎなかったというものである。しかし、ジェヴォンズは、イギリス功利主義哲学の影響もあり、快楽や苦痛の計算体系である限界効用理論をより重視した。また、メンガーおよびオーストリア学派は、生産要素の価値はそれから生産される消費財の効用価値が帰属すると考えて、限界理論にもとづき経済理論の全分野をとらえようとした。さらに、市場機能に関する考え方も、3人の間で非常に大きな相違があった。

関連項目編集



パラドックスという言葉が大げさなのはその通り
ジェボンズのパラドックスという(石炭の消費量に関する)パラドックスは別にあるから

ただし「一般的な水」と「具体的な水」とを区別したとしても
スミスのように使用価値から交換価値を説明する限りこの問題はパラドックスであり続ける
水はいずれ希少になるという予測を理性は取り得る(はずだ)から

ここで効用、さらに限界効用という考え方が必要になる
ワルラス、ジェボンズ、メンガー、さらにマーシャルよりも
フィッシャーによる比という概念が重要
比(対他的ではなく自己内のそれ)という概念によって初めて理性的なものとして限界効用が定位される


参考:
スミス国富論1:4
《水ほど有用なものはないけれども、それはほとんどなにも購買しないだろう。どんな
ものも、それと交換に手にいれることは、ほとんどできないのである。その反対に、
ダイアモンドは、ほとんどなんの使用価値ももたないけれども、非常に大量の他の
財貨が、しばしば、それと交換にえられるであろう。》


スミス国富論1:11:2
《食物にたいする欲求は、各人において、人間の胃のせまい能力によって制限されている…》
“The demand for food is limited by the capacity of a man's stomach."
(フィッシャー1892が引用)

スミスは自分で答えを出していた。



15 件のコメント:


  1. タイトル  国民経済学原理
    叢書名   近代経済学古典選集  ≪再検索≫
    著者名等  メンガー/[著]  ≪再検索≫
    著者名等  安井琢磨/訳  ≪再検索≫
    著者名等  八木紀一郎/訳  ≪再検索≫
    出版者   日本経済評論社
    出版年   1999.12
    大きさ等  22cm 274p
    NDC分類 331.71
    件名    経済学-近代経済学  ≪再検索≫
    要旨    理論的国民経済学は経済的行為にたいする実際的提案を取り扱うものではなく、人間が欲
    望満足に向けて先慮的行為を展開するにあたってその基礎となる諸条件を取り扱うもので
    ある。本書では、人間の経済的行動の結果を制約し、人間の意思から完全に独立した現象
    の合法則性を対象としている。取り扱われた、国民経済学の一般的な諸理論を包摂する領
    域は、その少なからぬ部分をドイツ国民経済学の最近の発展に負っており、本書で試みら
    れた国民経済学の最高諸原理の改革は、ドイツ的篤学心の産み出した予備業績を基礎とし
    て行われたものである。
    目次   
    第1章 財の一般理論;
    第2章 経済と経済財;
    第3章 価値の理論;☆
    第4章 交換の理論;
    第5章 価格の理論;
    第6章 使用価値と交換価値;
    第7章 商品の理論;
    第8章 貨幣の理論
    内容    索引あり

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  2. 近代株式会社と私有財産 (1958年) (現代経済学名著選集〈第5 明治大学経済学研究会編〉) 単行本 – 古書, 1958
    A.A.バーリー (著), G.C.ミーンズ (著), & 1 その他


    現代…

    返信削除

  3. タイトル  国民経済学原理
    叢書名   近代経済学古典選集  ≪再検索≫
    著者名等  メンガー/[著]  ≪再検索≫
    著者名等  安井琢磨/訳  ≪再検索≫
    著者名等  八木紀一郎/訳  ≪再検索≫
    出版者   日本経済評論社
    出版年   1999.12
    大きさ等  22cm 274p
    NDC分類 331.71
    件名    経済学-近代経済学  ≪再検索≫
    要旨    理論的国民経済学は経済的行為にたいする実際的提案を取り扱うものではなく、人間が欲
    望満足に向けて先慮的行為を展開するにあたってその基礎となる諸条件を取り扱うもので
    ある。本書では、人間の経済的行動の結果を制約し、人間の意思から完全に独立した現象
    の合法則性を対象としている。取り扱われた、国民経済学の一般的な諸理論を包摂する領
    域は、その少なからぬ部分をドイツ国民経済学の最近の発展に負っており、本書で試みら
    れた国民経済学の最高諸原理の改革は、ドイツ的篤学心の産み出した予備業績を基礎とし
    て行われたものである。
    目次   
    第1章 財の一般理論;
    第2章 経済と経済財;
    第3章 価値の理論;☆
    第4章 交換の理論;
    第5章 価格の理論;
    第6章 使用価値と交換価値;
    第7章 商品の理論;
    第8章 貨幣の理論
        索引

    1999年邦訳
    3:2a
    81頁
    にメンガー表

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  4. 水とダイヤモンドのパラドックス

    価格
     |\-_    /ダイヤモンドの供給曲線
     | \  ̄-_/
    ダイヤの\  / ̄-_水の需要曲線
    価格___\/E1   ̄-_        _- ̄
     |   /\        ̄-_  _- ̄
    水の__/__\_______ _- ̄_
    価格 /    \    _- ̄E2   ̄-_
     | ダイヤの  \_- ̄水の供給曲線     ̄-_
     |需要曲線 _- ̄\                ̄-_
     |  _- ̄
     |- ̄_________________________
                              数量

    水とダイヤモンドのパラドックスは、需給曲線ではなく、限界効用関数で説明した方がいい。

    返信削除
  5. (ただし、水とダイヤモンド(逆?)のパラドックスは需給曲線ではなく、限界効用・効用関数で説明した方がいい。)
    参考:八田達夫『ミクロ経済学 Expressway』
    http://nam-students.blogspot.jp/2015/04/expressway.html

                     ( 経済学、リンク::::::::::)
    NAMs出版プロジェクト: フロー循環図
    http://nam-students.blogspot.jp/2015/08/blog-post_38.html 図
    NAMs出版プロジェクト: フロー経済図:改訂版
    http://nam-students.blogspot.jp/2015/08/blog-post_88.html
    NAMs出版プロジェクト: フローと図式
    http://nam-students.blogspot.jp/2015/06/blog-post_3.html
    NAMs出版プロジェクト: フロー循環図:メモ
    http://nam-students.blogspot.jp/2015/05/blog-post_12.html
    NAMs出版プロジェクト: お金の流れ
    http://nam-students.blogspot.jp/2015/05/blog-post_22.html
    【三面等価の原則】 (佐野進策講演録より他)
    http://nam-students.blogspot.jp/2015/09/blog-post_4.html

    返信削除
  6. ウェーバー、パーソンズの仕事は
    功利主義のひとつである限界革命を

    体系内に収めることで相対化する試みだった

    3:51 午前
    yoji さんは書きました...
    客観性論文より
    ウェーバーのメンガーへの嫌み

    経済的な考察のしかたの「一面性」をば、それを一般的な社会経済にまで拡大することによって、なくすることが、科学研究の進歩の課題なのである、などと信じることには、まず次のような認識が欠けている。すなち「社会的なもの」、したがって人間相互の関係という観点は、なんらかの特殊な内容をもった述語がそなわるときにのみ、学問上の問題を限定するのに十分な正確さをもってくるのだという認識が、そこでは欠けているのである。

    科学の研究領域の根底にあるものは、「物」の「即物的なあるいは実在的な」連関ではなくして、問題の思想上の連関なのである。


    たとえば、現在の「抽象理論」が今後どこまで展開せられねばならぬかという疑問は、結局には、科学的研究の経済の問題でもある。科学的研究にたいしては、ほかに諸問題も解決をせまって待ちかまえているのが実情なのであるから。「限界効用理論」もまた、「限界効用の法則」にしたがうというわけである。──


    たとえば「価値」という述語──これは経済学上のかの有名な不肖の子であって、もしそれになにかはっきりした意味があたえられるとすれば、まさに理念型的な意味だけである──あるいは「生産的」だとか「国民経済的


    河出12より

    5:43 午後
    yoji さんは書きました...
    ソローモデルはマルサスと比較されるが
    ラムゼイモデルはカント的で統整的理念である

    5:48 午後
    yoji さんは書きました...
    ドイツ歴史学にはヴェブレンも入る

    無視されがちだが重要だ


    https://lh3.googleusercontent.com/-cvsg3wKoaxM/VVOTkzA4QOI/AAAAAAAAufI/RHbxEEwhMsU/s1600/blogger-image--368718010.jpg


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  7. >>639
    >大衆芸術ではなく 、アマチュアがつくって互いに評価し合うマージナル ・アート (これを
    >「限界芸術 」と訳したのは 、同時期にハーヴァードで近代経済学を研究していた都留重人
    >の影響で 、近代経済学における 「限界革命 」 〈要するに微積分による最適化の導入 〉とい
    >う用語につられたからであり 、本当は 「周縁芸術 」と訳したほうがいい )を評価するとか …

    参考:
    限界効用とは? http://psuke.hungry.jp/micro/microinter1.html (歴史的にはメンガー表が有名)

     |       
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     |/________________x
    0      
    数量と満足度の関数(関係を表した数式)を効用関数といいます。上図のような数式や形
    で効用関数を表現できる人はピザを何枚もらっても、あたらしくもらったピザの満足度が
    はじめてピザをもらった時の満足度とまったく変わらないという人ですね。新しくもらっ
    たピザの満足度、というのをピザの限界効用といいます。「限界(marginal)」とは「追加
    的な」という意味です。だから、先ほどの表現を経済学風に変えると、「ピザの限界効用
    が変わらない人」という表現になります。このように、効用関数をどのような数式、形で
    表すかによって表現する人間像が変わります。では、あなたはピザを何度ももらう時に、
    いつも同じ嬉しさを感じるでしょうか?たとえば、ピザを3枚もらった後に新しく4枚目
    のピザをもらったときの満足度は始めにピザ1枚目をもらった時の満足度と等しいでしょ
    うか?私は1枚目のときには空腹ですからとても嬉しいですけども、3枚食べた後にさら
    にもらうとなると、お腹がいっぱいですから、あまり嬉しくありません。このように追加
    的な満足度はだんだんと減少してくるということもあります。これを限界効用逓減の法則
    といいます。「逓減」とは次第に減少することです。では、限界効用逓減の法則を満たし
    ている効用関数はどのように表せるのでしょうか。それは下の図のようになります。


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    数式では、
    U=√x
    U=In x など

    しかし、まれにですがもらえればもらえるほど、追加的な満足度が増加していくという
    こともあるかもしれません。たとえば、お酒。1杯目はおいしいが、何倍も飲んでいると
    酔いが回って、さらにおいしく感じることがあるなどです。そのときには下の図のように、
    先ほどの効用関数とは逆になっているはずです。

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  8. 限界革命
    げんかいかくめい
    marginal revolution

    1870年代,イギリスの W.S.ジェボンズ,オーストリアの C.メンガー,フランスの L.ワルラスらの主著が相次いで刊行され,経済学の価値論,生産,分配理論などに大きな変革が生じた状況をさす。

    世界大百科事典 第2版の解説
    げんかいかくめい【限界革命 marginal revolution】

    1870年代にW.S.ジェボンズ,C.メンガー,L.ワルラスの3人の経済学者が,ほぼ同時に,かつ独立に限界効用理論を基礎にした経済学の体系を樹立し,古典派経済学に対して近代経済学を創始したことをいう。早坂忠の考証によれば,1930年代にJ.R.ヒックスが,限界効用理論をはじめて使うという一般的な意味で限界革命という表現を使用し,ついでH.ミントが1870年代の経済学の革命を限界革命とよんだという。したがってこの言葉は,ロンドン・スクール・オブ・エコノミックスの経済学者たちにより使用されはじめ,その新厚生経済学の紹介を通じて日本に導入されたといえよう。






    >>639
    >大衆芸術ではなく 、アマチュアがつくって互いに評価し合うマージナル ・アート (これを
    >「限界芸術 」と訳したのは 、同時期にハーヴァードで近代経済学を研究していた都留重人
    >の影響で 、近代経済学における 「限界革命 」 〈要するに微積分による最適化の導入 〉とい
    >う用語につられたからであり 、本当は 「周縁芸術 」と訳したほうがいい )を評価するとか …

    参考:
    限界革命marginal revolutionとは、1870年代,イギリスの W.S.ジェボンズ,オーストリアの
    C.メンガー,フランスの L.ワルラスらの主著が相次いで刊行され,経済学の価値論,生産,
    分配理論などに大きな変革が生じた状況をさす。限界効用の発見が独自に同時期に行われた。


    限界効用とは? http://psuke.hungry.jp/micro/microinter1.html

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    数量と満足度の関数(関係を表した数式)を効用関数といいます。上図のような数式や形
    で効用関数を表現できる人はピザを何枚もらっても、あたらしくもらったピザの満足度が
    はじめてピザをもらった時の満足度とまったく変わらないという人ですね。新しくもらっ
    たピザの満足度、というのをピザの限界効用といいます。「限界(marginal)」とは「追加
    的な」という意味です。だから、先ほどの表現を経済学風に変えると、「ピザの限界効用
    が変わらない人」という表現になります。このように、効用関数をどのような数式、形で
    表すかによって表現する人間像が変わります。では、あなたはピザを何度ももらう時に、
    いつも同じ嬉しさを感じるでしょうか?たとえば、ピザを3枚もらった後に新しく4枚目
    のピザをもらったときの満足度は始めにピザ1枚目をもらった時の満足度と等しいでしょ
    うか?私は1枚目のときには空腹ですからとても嬉しいですけども、3枚食べた後にさら
    にもらうとなると、お腹がいっぱいですから、あまり嬉しくありません。このように追加
    的な満足度はだんだんと減少してくるということもあります。これを限界効用逓減の法則
    といいます。「逓減」とは次第に減少することです。では、限界効用逓減の法則を満たし
    ている効用関数はどのように表せるのでしょうか。それは下の図のようになります。


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    数式では、
    U=√x
    U=In x など

    しかし、まれにですがもらえればもらえるほど、追加的な満足度が増加していくという
    こともあるかもしれません。たとえば、お酒。1杯目はおいしいが、何倍も飲んでいると
    酔いが回って、さらにおいしく感じることがあるなどです。そのときには下の図のように、
    先ほどの効用関数とは逆になっているはずです。


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    数式では、
    U=x^2
    U=2^x-1 など

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  9. >>639
    >大衆芸術ではなく 、アマチュアがつくって互いに評価し合うマージナル ・アート (これを
    >「限界芸術 」と訳したのは 、同時期にハーヴァードで近代経済学を研究していた都留重人
    >の影響で 、近代経済学における 「限界革命 」 〈要するに微積分による最適化の導入 〉とい
    >う用語につられたからであり 、本当は 「周縁芸術 」と訳したほうがいい )を評価するとか …

    参考:
    限界革命marginal revolutionとは、1870年代,イギリスの W.S.ジェボンズ,オーストリアの
    C.メンガー,フランスの L.ワルラスらの主著が相次いで刊行され,経済学の価値論,生産,
    分配理論などに大きな変革が生じた状況をさす。限界効用の発見が独自に同時期に行われた。


    限界効用とは? http://psuke.hungry.jp/micro/microinter1.html

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    数量と満足度の関数(関係を表した数式)を効用関数といいます。上図のような数式や形
    で効用関数を表現できる人はピザを何枚もらっても、あたらしくもらったピザの満足度が
    はじめてピザをもらった時の満足度とまったく変わらないという人ですね。新しくもらっ
    たピザの満足度、というのをピザの限界効用といいます。「限界(marginal)」とは「追加
    的な」という意味です。だから、先ほどの表現を経済学風に変えると、「ピザの限界効用
    が変わらない人」という表現になります。このように、効用関数をどのような数式、形で
    表すかによって表現する人間像が変わります。では、あなたはピザを何度ももらう時に、
    いつも同じ嬉しさを感じるでしょうか?たとえば、ピザを3枚もらった後に新しく4枚目
    のピザをもらったときの満足度は始めにピザ1枚目をもらった時の満足度と等しいでしょ
    うか?私は1枚目のときには空腹ですからとても嬉しいですけども、3枚食べた後にさら
    にもらうとなると、お腹がいっぱいですから、あまり嬉しくありません。このように追加
    的な満足度はだんだんと減少してくるということもあります。これを限界効用逓減の法則
    といいます。「逓減」とは次第に減少することです。では、限界効用逓減の法則を満たし
    ている効用関数はどのように表せるのでしょうか。それは下の図のようになります。


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    しかし、まれにですがもらえればもらえるほど、追加的な満足度が増加していくという
    こともあるかもしれません。たとえば、お酒。1杯目はおいしいが、何倍も飲んでいると
    酔いが回って、さらにおいしく感じることがあるなどです。そのときには下の図のように、
    先ほどの効用関数とは逆になっているはずです。


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  10. 1.イントロダクション

    人々はなぜ消費をするのでしょうか。生活するために必要なものであったり、気分をリフレッシュするためだったり、用途はさまざまです。しかし、一貫して言えるのは、「消費」することそれ自体のために消費するわけではありません。消費をすることで、自分自身に何かしらの影響を与えるから、消費をするのです。食べ物を消費することで生命維持をしたり、洗濯機や車を消費することで生活を便利にしたりなど、消費そのものよりも、消費をすることで得られる何かのために消費をするのです。経済学ではこれらを消費による満足度ということで解釈し、効用(utility)という概念でその満足度を測ります。つまり経済学では、人々は効用(満足度)を得るために消費を行います。
    これら満足度といっても、あいまいな表現ですし、人間にはいろいろな満足度があると考える方もいると思います。たとえば、人々を幸せにしていくことで自分自身が得られる満足度(もしくは幸福感)と、空腹時にリンゴを食べたときの満足度(もしくは幸福感)は同じ尺度で測れるものなのかどうか、という疑問はあります。しかし、これらの議論は効用という概念が用いられたころから最近までされていますし(ジェヴォンズやミル、アマルティア・センなど)、未だ議論に終止符が打たれているとも(私は)思いません。そして、これらの議論を理解するためにも、まずは消費が単に効用に影響を与えるという最も簡単な(基礎的な)考え方を理解することから始めたいと思います。
    さて、この章では人々の消費行動を分析する上で必要な分析ツール、効用関数(utility function)と予算制約式(budget constrain)という概念を説明します。次の章ではこれら二つのことを用いて、人々がどのように消費するかを説明します。
    2.効用関数(1変数の場合)

    消費が効用に影響を与えるということを数学的に表すためには効用関数というものを用います。まずは1変数の場合(つまり、1つの財)から考えましょう。(もちろん、世の中には無数の財があふれています。だから世界に1つの財しかないと考えるのは無理があるでしょう。しかし、いきなり無数の財がある場合を考えるのは難しいですし、少なくとも2つの財のケースを理解すれば、無数の財のある場合もその応用で理解することが可能です。だから、中級編では2財のケースまでしか説明しません。)
    財が1つしかないわけですから、大事なのはその数量です。では、数量と満足度の関係を図であらわしてみます。財はピザにしましょう。
    ピザを3枚もらった時、ピザを1枚もらった時の3倍うれしい人の効用関数を考えてみましょう。ピザ1枚の効用が1だったとします。そうするとピザ三枚の効用は3ですね。そうだと、下の図のように直線の式になります。横軸が数量、縦軸が効用です。

    効用関数1
    効用をU(utilityの頭文字)、数量をxとすれば、具体的な数式は

    U=x

    と表せます。このように数量と満足度の関係を数式で表すことができます。数量と満足度の関数(関係を表した数式)を効用関数といいます。上図のような数式や形で効用関数を表現できる人はピザを何枚もらっても、あたらしくもらったピザの満足度がはじめてピザをもらった時の満足度とまったく変わらないという人ですね。新しくもらったピザの満足度、というのをピザの限界効用といいます。「限界(marginal)」とは「追加的な」という意味です。だから、先ほどの表現を経済学風に変えると、「ピザの限界効用が変わらない人」という表現になります。このように、効用関数をどのような数式、形で表すかによって表現する人間像が変わります。では、あなたはピザを何度ももらう時に、いつも同じ嬉しさを感じるでしょうか?たとえば、ピザを3枚もらった後に新しく4枚目のピザをもらったときの満足度は始めにピザ1枚目をもらった時の満足度と等しいでしょうか?私は1枚目のときには空腹ですからとても嬉しいですけども、3枚食べた後にさらにもらうとなると、お腹がいっぱいですから、あまり嬉しくありません。このように追加的な満足度はだんだんと減少してくるということもあります。これを限界効用逓減の法則といいます。「逓減」とは次第に減少することです。では、限界効用逓減の法則を満たしている効用関数はどのように表せるのでしょうか。それは下の図のようになります。

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  11. >>639
    >大衆芸術ではなく 、アマチュアがつくって互いに評価し合うマージナル ・アート (これを
    >「限界芸術 」と訳したのは 、同時期にハーヴァードで近代経済学を研究していた都留重人
    >の影響で 、近代経済学における 「限界革命 」 〈要するに微積分による最適化の導入 〉とい
    >う用語につられたからであり 、本当は 「周縁芸術 」と訳したほうがいい )を評価するとか …

    参考:
    限界革命marginal revolutionとは、1870年代,イギリスの W.S.ジェボンズ,オーストリアの
    C.メンガー,フランスの L.ワルラスらの主著が相次いで刊行され,経済学の価値論,生産,
    分配理論などに大きな変革が生じた状況をさす。限界効用の発見が独自に同時期に行われた。


    限界効用とは? http://psuke.hungry.jp/micro/microinter1.html

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    0      効用をU(utilityの頭文字)、数量をxとすれば、具体的な数式は U=x

    数量と満足度の関数(関係を表した数式)を効用関数といいます。上図のような数式や形
    で効用関数を表現できる人はピザを何枚もらっても、あたらしくもらったピザの満足度が
    はじめてピザをもらった時の満足度とまったく変わらないという人ですね。新しくもらっ
    たピザの満足度、というのをピザの限界効用といいます。「限界(marginal)」とは「追加
    的な」という意味です。だから、先ほどの表現を経済学風に変えると、「ピザの限界効用
    が変わらない人」という表現になります。このように、効用関数をどのような数式、形で
    表すかによって表現する人間像が変わります。では、あなたはピザを何度ももらう時に、
    いつも同じ嬉しさを感じるでしょうか?たとえば、ピザを3枚もらった後に新しく4枚目
    のピザをもらったときの満足度は始めにピザ1枚目をもらった時の満足度と等しいでしょ
    うか?私は1枚目のときには空腹ですからとても嬉しいですけども、3枚食べた後にさら
    にもらうとなると、お腹がいっぱいですから、あまり嬉しくありません。このように追加
    的な満足度はだんだんと減少してくるということもあります。これを限界効用逓減の法則
    といいます。「逓減」とは次第に減少することです。では、限界効用逓減の法則を満たし
    ている効用関数はどのように表せるのでしょうか。それは下の図のようになります。


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    0      数式では、U=√x、U=In x など

    しかし、まれにですがもらえればもらえるほど、追加的な満足度が増加していくという
    こともあるかもしれません。たとえば、お酒。1杯目はおいしいが、何倍も飲んでいると
    酔いが回って、さらにおいしく感じることがあるなどです。そのときには下の図のように、
    先ほどの効用関数とは逆になっているはずです。


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  12. ジェボンズ
    Jevons, William Stanley


    [生]1835.9.1. リバプール
    [没]1882.8.13. ヘースティングス近郊
    イギリスの経済学者,論理学者。レオン・ワルラス,カール・メンガーとほとんど同時に限界効用理論を展開した(→限界効用学派)。ロンドンのユニバーシティ・カレッジに学んだが,経済的困窮により 18歳のときオーストラリアへ渡り貨幣検査官となる。1859年に帰国,再入学。卒業後 1866年オーウェンズ・カレッジの教授に就任し,1876年から母校の教授を務めた。1880年に教授の職を辞し,1882年水泳中死亡した。ジョン・スチュアート・ミルの経済学が主流であったイギリスにあって,みずからの経済学を「快楽と苦痛の微分学」と称し,経済学に功利主義的な人間観と数学という分析用具を取り入れようとした。ジェボンズの交換方程式は交換現象を個別の主体間の交渉均衡としてとらえる面があり(→一物一価の法則),フランシス・Y.エッジワースやクヌート・ウィクセルに影響を与えた。主著『経済学の理論』The Theory of Political Economy(1871)のほか,当時イギリスの動力源であった石炭の早晩の枯渇を予言してベストセラーとなった『石炭問題』The Coal Question(1865)をはじめ,貨幣論,景気循環論の領域でも優れた経験的・理論的研究を残しており,論理学や科学的方法論上の業績も重要。1972年以降 7巻からなる論文・書簡集"Papers and Correspondence of William Stanley Jevons"が公刊された。(→価値学説,限界革命)

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  13. 主流派の限界効用説そのものが心理主義だとも言えるだろう。
    そうではないのは、リカード・マルクスの労働価値説やスラッファ。

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  14. カール・メンガー - Wikipedia
    ja.wikipedia.org/wiki/カール・メンガー
    カール・メンガー(Carl Menger, 1840年2月23日 - 1921年2月26日)は、オーストリアの経済学者。経済学におけるオーストリア ...
    カール・メンガー (Carl Menger) - cruel.org
    cruel.org/econthought/profiles/menger.html
    メンガー『国民経済学原理』 (1871) はもともと、もっと大きな論考の第一巻になる予定だった――が、続きは結局できなかった。

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  15.  
ウェーバー客観性論文より
メンガーへの嫌み

《経済的な考察のしかたの「一面性」をば、それを一般的な社会経済にまで
    拡大することによって、なくすることが、科学研究の進歩の課題なのである、
    などと信じることには、まず次のような認識が欠けている。すなち「社会的な
    もの」、したがって人間相互の関係という観点は、なんらかの特殊な内容を
    もった述語がそなわるときにのみ、学問上の問題を限定するのに十分な正確
    さをもってくるのだという認識が、そこでは欠けているのである。
 科学の研究領域の根底にあるものは、「物」の「即物的なあるいは実在的な」
    連関ではなくして、問題の思想上の連関なのである。
 たとえば、現在の「抽象理論」が今後どこまで展開せられねばならぬかという
    疑問は、結局には、科学的研究の経済の問題でもある。科学的研究にたいしては、
    ほかに諸問題も解決をせまって待ちかまえているのが実情なのであるから。
    「限界効用理論」もまた、「限界効用の法則」にしたがうというわけである。》
    
(経済学史家ブローグによると)ジェボンズはフロイトとも親交のあったフェーヒナーから
    限界効用の数理心理学的アイデアを得た。
    主流派の限界効用説の起源は心理学だと言える。

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