第3版へのはしがき
第1章 ミクロ経済学の理論と方法
1.1 経済学とは何か/1.2 経済学の方法/1.3 市場経済の効率性/1.4 生産可能曲線による分析/〔column〕アダム・スミス/〔column〕ミクロとマクロ/まとめの問題/練習問題
第2章 市場機構と需要・供給
2.1 はじめに/2.2 比較静学/2.3 均衡の安定性/2.4 価格弾力性/〔column〕マーシャル/〔column〕市場メカニズム/まとめの問題/練習問題
第3章 消費者と需要
3.1 消費者とは/3.2 効用関数/3.3 需要の決定/〔column〕限界革命と限界効用学派/〔column〕ゴッセンの法則/まとめの問題/練習問題
第4章 消費者行動と需要曲線
4.1 所得の変化とエンゲル曲線/4.2 価格の変化と需要曲線/4.3 特殊な問題/〔column〕ヒックス/まとめの問題/練習問題
第5章 消費者需要理論の応用と拡張
5.1 指数の比較/5.2 顕示選好理論/5.3 消費者余剰/5.4 余暇と労働/5.5 市場の需要曲線/〔column〕サミュエルソン/まとめの問題/練習問題
第6章 企業行動と生産関数
6.1 生産関数/6.2 利潤最大化/6.3 長期と短期/まとめの問題/練習問題
第7章 企業行動と費用関数
7.1 費用関数/7.2 短期の利潤最大化/7.3 長期費用曲線/〔column〕経済学上の費用と利潤/〔column〕包絡線定理/まとめの問題/練習問題
第8章 企業の長期費用曲線と市場の長期供給曲線
8.1 費用曲線が不変の場合/8.2 費用曲線がシフトする場合/まとめの問題/練習問題
第9章 完全競争市場と効率性
9.1 部分均衡分析/9.2 消費の効率性/9.3 生産の効率性/9.4 消費と生産の効率性/9.5 社会的厚生の基準/〔column〕エッジワース,ワルラス,パレート/まとめの問題/練習問題
第10章 不完全競争市場
10.1 部分均衡分析/10.2 寡占/10.3 独占的競争/〔column〕クールノー,ロビンソン/まとめの問題/練習問題
第11章 生産要素市場
11.1 完全競争的要素市場/11.2 需要独占/11.3 レント/〔column〕リカード/まとめの問題/練習問題
第12章 市場機構の限界
12.1 外部効果/12.2 公共財/〔column〕ガルブレイス/〔column〕ネットワーク外部性/まとめの問題/練習問題
第13章 不確実性と情報
13.1 サンクト・ペテルブルグの逆説/13.2 危険に対する態度/13.3 条件付き財の取引/13.4 情報の非対称性/まとめの問題/練習問題
第14章 ゲームの理論
14.1 ナッシュ均衡/14.2 展開型ゲーム/14.3 繰り返しゲーム/まとめの問題/練習問題
第15章 国際貿易
15.1 リカード・モデル/15.2 ヘクシャー=オリーン・モデル/15.3 関税の効果/まとめの問題/練習問題
第16章 動学理論
16.1 異時点間にわたる消費/16.2 生産関数/16.3 最適動学理論/16.4 景気循環/16.5 カオス/まとめの問題/練習問題
練習問題の解答
リーディングリスト
索 引
6 Comments:
西村が効用関数を意識的に立体的に捉えていることは
Jiccミクロ経済学入門でもわかる
非線形均衡動学―不決定性と複雑性 単行本 – 2004/9/1
西村 和雄 (著), 福田 慎一 (著)
複雑系経済学とその周辺 (臨時別冊・数理科学) 雑誌 – 2000
西村和雄 (著), 矢野誠 (著), 福田慎一 (著), 岡田章 (著), 藤田昌久 (著), 下村耕嗣 (著), 三野和雄 (著), 林貴志 (著)
「複雑系を超えて」
上田睆亮・西村和雄・稲垣耕作
筑摩書房, 1999
第Ⅰ章 カオスの本質 上田睆亮
1.カオスの本質
2.カオスは至極当然な自然現象
3.第一世代のカオス研究者達
4.最先端の研究と言われだしたときでも既に遅い?
第Ⅱ章 複雑系経済学とは何か 西村和雄
1.新古典派経済学とは何か
2.日本の経済政策
3.カタストロフィーからカオスまで
4.複雑系からポスト複雑系
第Ⅲ章 生命と知能を考える情報物理学へ 稲垣耕作
1.複雑さの科学を再考する
2.生物界と無生物界は異なるのか
3.カオスの縁の自己組織化法則
4.情報の法則も自然法則である
第Ⅳ章 カオス-起源から未来へ(鼎談) 上田睆亮・西村和雄・稲垣耕作
徳川家康
5つ星のうち5.0世界最初のカオスは日本で発見された
2004年1月30日
形式: 単行本
世界最初のカオス発見者である、上田睆亮先生のことについて書かれた本である。日本人必携の書。ローレンツが最初に発見したなどと嘘を書いてある本が多い中、本書は信頼できるカオス研究書の一つであろう。
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『情報と宇宙』日記(旧「複雑系」徒然blog)
compenn.exblog.jp
がんばれ!日本人研究者(2);上田睆亮(よしすけ)
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上田氏(京都大学電気工学科教授)はすでに世界のウエダ先生ですから、私のようなものががんばれ!などとエールを送るような立場ではないのですが、日本人の偉大な研究者ということで紹介させていただきます。それでこれもすでに一度書きましたが、世界で一番最初にカオス現象を発見したのが上田氏です。一般的には気象学者のローレンツが有名になっていますが、上田氏が1961年、ローレンツが1963年に発表しています。
上田氏はすでに博士課程の1年のときにカオス現象に着目し、平日には他の研究を進めながら、アフターファイブや土日を使ってコンピュータでのシュミレーション実験を行っていました。日本では海外での研究結果に基づいてそれを発展させる形での研究を行うスタイルが多い中で、上田氏はまったく独自の観点で独創的な研究を押し進め、そのためなかなか周囲から理解されずに大変苦労されたようです。そしてその研究はむしろ海外の研究者によって注目されました。例えば最初に「カオス」という言葉を使ってカオスブームに火を付けた李天岩(リ・ティェンイェン)やジェームズ・ヨークも上田氏に早くから注目しました。
上田氏の若い研究者への言葉;「若い人に私が言いたいのは、あまり他人の言うことを気にしては駄目だよ!自分の好きなことを一生懸命やりなさい!」「とにかく自分で汗を流しなさい。研究は頭だけでは出来ないのです。」
(図はニューヨークのブルックヘブン国立研究所に永久保存されている上田氏のカオスのオリジナルデータ。1961年11月27日の日付になっている。)
参考書;『複雑系を越えて』
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