機能的財政
デイビット・アンドルファット「ミスリーディングなMMT調査に物申す」
2019年3月27日 by leave a comment
追記:
Macroeconomics (英語) ペーパーバック – 2019/2/25
William Mitchell (著), L. Randall Wray (著), Martin Watts (著)
https://www.amazon.co.jp/Macroeconomics-William-Mitchell/dp/1137610662
https://nam-students.blogspot.com/2019/03/macroeconomics-2019-william-mitchell-l.html
https://www.macmillanihe.com/page/detail/Macroeconomics/?K=9781137610669
サンプル
https://www.macmillanihe.com/resources/sample-chapters/9781137610669_sample.pdf
アバ・P・ラーナー (Abba P. Lerner), 1903-1982.
https://cruel.org/econthought/profiles/lerner.html
https://nam-students.blogspot.com/2019/03/abba-p.html
MMTの源流?
FUNCTIONAL FINANCE AND THE FEDERAL DEBT Author(s): ABBA P. LERNER 1943
https://www.gc.cuny.edu/CUNY_GC/media/LISCenter/pkrugman/lerner-function-finance.pdf
https://www.gc.cuny.edu/CUNY_GC/media/LISCenter/pkrugman/lerner-function-finance.pdf
アンワル・シャイク 2016
https://nam-students.blogspot.com/2017/05/httpwww.html
クルーグマンMMT批判記事
https://twitter.com/masterguchi/status/1103867177789091846?s=21
https://www.nytimes.com/2019/02/12/opinion/whats-wrong-with-functional-finance-wonkish.html
https://translate.google.com/translate?hl=&sl=en&tl=ja&u=https%3A%2F%2Fnam-students.blogspot.com%2F2019%2F03%2Fwhats-wrong-with-functional-finance.html&sandbox=1
幸いなことに、MMTは1943年のAbba Lernerの“機能金融”の教義とほとんど同じもののようです。そしてLernerは見事に明確で、彼の主張の重要な長所と問題の両方を容易に見ることができました。 このノートで私がやりたいことは、なぜ私がLernerの機能金融を完全に信じていないのかを説明することです。…
…彼の主張は、(a)自分たちが管理している平等なお金に頼り、(b)他人の通貨で借りていない国は、借金を返済するために常にお金を印刷できるからです。
… まず、ラーナー氏は金融政策と財政政策の間のトレードオフを本当に無視していました。 第二に、彼は雪だるまの借金の潜在的な問題に対処しましたが、彼の対応は、技術的にも政治的にも、増税や支出削減に対する制限に完全には対処しませんでした。 これらの制限を導入することは、借金を彼が認めるより潜在的により多くの問題にする。
FUNCTIONAL FINANCE AND THE FEDERAL DEBT Author(s): ABBA P. LERNER Source: Social Research, Vol. 10, No. 1 (FEBRUARY 1943), pp. 38-51
https://www.gc.cuny.edu/CUNY_GC/media/LISCenter/pkrugman/lerner-function-finance.pdf
続編
https://nam-students.blogspot.com/2019/03/how-much-does-heterodoxy-help.html
https://translate.google.com/translate?hl=&sl=en&tl=ja&u=https%3A%2F%2Fnam-students.blogspot.com%2F2019%2F03%2Fhow-much-does-heterodoxy-help.html&sandbox=1
ブラッドフォード・デロング「グローバル化に関して読むべき5冊 by ラリー・サマーズ」
2018年9月19日 by leave a comment
ブラッド・デロング「クルーグマン:機能的ファイナンスのどこが問題か」(2019年2月14日)
2019年2月17日 by leave a comment
☆
☆☆
☆☆☆
雇用の経済学 (1965年) (現代経済学名著選集〈第12 明治大学経済学研究会編〉) - – 古書, 1965
From 島倉原(しまくら はじめ)@評論家
——————————————————-
【PR】
日本が途上国支援を続けられる訳
消費増税、高齢化、千兆円の政府債務
借金大国の日本が世界貢献できる訳とは・・・
http://www.keieikagakupub.com/sp/38DEBT/index_mag2.php
消費増税、高齢化、千兆円の政府債務
借金大国の日本が世界貢献できる訳とは・・・
http://www.keieikagakupub.com/sp/38DEBT/index_mag2.php
——————————————————-
先週、インターネット動画『チャンネルAJER』にて、「機能的財政論から見た日本経済」というタイトルで話をしました。
http://keiseisaimin4096.blog.fc2.com/blog-entry-163.html
http://keiseisaimin4096.blog.fc2.com/blog-entry-163.html
中野剛志さんの『国力とは何か』などでご存知の方もおられるかもしれませんが、「機能的財政論」とは、ジョン・メイナード・ケインズの弟子にあたるアメリカの経済学者アバ・ラーナーが著書『雇用の経済学』や『統制の経済学』などで提唱した、
「財政政策は(財政収支や政府債務の多寡ではなく)完全雇用の達成や物価の安定といった経済全体のパフォーマンスを目的とし、その目的にかなった政策を状況に合わせて採用すべきである」
完全雇用とは、いわば国の生産能力がフルに発揮された状態。
そうした状態をもたらすために、生産能力に見合った国全体の支出(総需要)を適正レベル(物価が安定した状態)に保つのが、財政政策において政府が果たすべき第1の責任。
そのためには、通貨発行権を持つ国家においては実態上ほとんど意味がない「財政収支の均衡」という固定観念にとらわれることなく、財政支出、徴税、借入れ、通貨発行といった政策手段を現状に合わせて適切に選択すべきである、というのがその骨子です。
そうした状態をもたらすために、生産能力に見合った国全体の支出(総需要)を適正レベル(物価が安定した状態)に保つのが、財政政策において政府が果たすべき第1の責任。
そのためには、通貨発行権を持つ国家においては実態上ほとんど意味がない「財政収支の均衡」という固定観念にとらわれることなく、財政支出、徴税、借入れ、通貨発行といった政策手段を現状に合わせて適切に選択すべきである、というのがその骨子です。
詳しくは冒頭でご紹介した拙稿をお読みいただきたいのですが、こうした機能的財政論(functional finance)の枠組みを用いることで、財政政策(fiscal policy)はもちろん、一般には金融政策(monetary policy)に分類される様々な政策手段についても、いわば「financial policy」という同じ土俵のもとで(例えば下記資料3ページのような形で)、その意義や有効性を論じることも可能になります。
http://twitdoc.com/5PM1
http://twitdoc.com/5PM1
そして、以下のグラフでもわかるように現在の日本は明らかに総需要不足の状態。
https://twitter.com/sima9ra/status/725344695505805312
https://twitter.com/sima9ra/status/725345562195800064
https://twitter.com/sima9ra/status/725346322765611008
https://twitter.com/sima9ra/status/725344695505805312
https://twitter.com/sima9ra/status/725345562195800064
https://twitter.com/sima9ra/status/725346322765611008
ところが、機能的財政論の見地からは、財政支出拡大を伴わない「黒田バズーカ」なる政策は理論的に無意味(マイナス金利政策に至ってはむしろ総需要にマイナスの可能性もあり)で、実際上も効果に乏しい。
https://twitter.com/sima9ra/status/719076491980439552
https://twitter.com/sima9ra/status/719076491980439552
にもかかわらず、総需要に最もプラスな財政支出拡大が行われたのは当初だけで、その効果も間接税(消費税)増税という最もマイナスな政策で打ち消してしまったアベノミクスは、政策パッケージとしていかにもまずい、というお馴染みの結論が、機能的財政論からも素直に導き出すことができます。
さて、そんな議論をした翌週早々の5月2日、日本経済新聞の朝刊で、下記の記事が報じられました。
中国、8兆円減税始動 不動産など非製造業の負担減
「中国政府が国内景気のてこ入れへ大規模な減税に乗り出した。企業の売り上げにかける「営業税」を廃止し、売り上げから仕入れを引いた粗利にかける「増値税」に一本化する税制改革を1日実施した。今年の減税規模は5000億元(約8兆2千億円)超を見込む。景気を下支えするとともに先進国並みの税制導入で産業の高度化につなげる。」
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO00310810S6A500C1FF8000/
「中国政府が国内景気のてこ入れへ大規模な減税に乗り出した。企業の売り上げにかける「営業税」を廃止し、売り上げから仕入れを引いた粗利にかける「増値税」に一本化する税制改革を1日実施した。今年の減税規模は5000億元(約8兆2千億円)超を見込む。景気を下支えするとともに先進国並みの税制導入で産業の高度化につなげる。」
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO00310810S6A500C1FF8000/
こちらは消費税増税とは真逆の間接税減税、すなわち、財政支出拡大と並んで総需要拡大に最も効果的な政策です。
機能的財政論から見ても、世界経済に与える影響が懸念されるほど供給過剰による経済不振に陥っている中国において、最も適切な政策であると言えるでしょう。
機能的財政論から見ても、世界経済に与える影響が懸念されるほど供給過剰による経済不振に陥っている中国において、最も適切な政策であると言えるでしょう。
実は、日本でも全く同じような政策が実施されたことがあります。
すなわち、売上税などの廃止とセットであったがゆえに、実質的には減税であった1989年4月の消費税導入です。
すなわち、売上税などの廃止とセットであったがゆえに、実質的には減税であった1989年4月の消費税導入です。
ところが1989年と言えば、バブル経済に象徴される景気循環の絶頂期で、むしろ需要過多の状況。
対して、同時期に行われた政策全体としても総需要にマイナスだった1997年と2014年の消費税増税は、いずれも需要不足気味となる「景気循環の底」に近い局面で実行されています。
対して、同時期に行われた政策全体としても総需要にマイナスだった1997年と2014年の消費税増税は、いずれも需要不足気味となる「景気循環の底」に近い局面で実行されています。
こうした機能的財政論と逆行した政策運営は、そのまま長期にわたる日本経済の不振につながっています。
そして、経済不振による税収の落ち込みが緊縮財政志向をさらに強めることで、本来必要なはずの公共サービスも劣化する、まさしく悪循環の構造です。
そうこうしている間に、より適切な政策運営を行なってきた中国にGDPで追い抜かれ、その差はさらに広がろうとしています。
そして、経済不振による税収の落ち込みが緊縮財政志向をさらに強めることで、本来必要なはずの公共サービスも劣化する、まさしく悪循環の構造です。
そうこうしている間に、より適切な政策運営を行なってきた中国にGDPで追い抜かれ、その差はさらに広がろうとしています。
しかも、経済不振の解決策を「積極財政による総需要の拡大」という本筋から外れたところに求める結果、行き過ぎた改革・グローバル化志向という弊害も生じます。
そうかと思えば、経済不振による閉塞感や行き過ぎた改革への反動で、嫌韓・嫌中・ヘイトスピーチに代表される極端に閉鎖的なムードも助長されていきます。
そうかと思えば、経済不振による閉塞感や行き過ぎた改革への反動で、嫌韓・嫌中・ヘイトスピーチに代表される極端に閉鎖的なムードも助長されていきます。
こうしてあらゆる方面から国の安全性が低下しているのが、残念ながら日本の現状と言えるでしょう。
G7伊勢志摩サミットでのテーマも、「機能的」ならぬ、2014年の消費税増税をもたらした「機動的」な財政政策となるようで、決して楽観はできない状況です。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/erp/we/fr/page4_002007.html
G7伊勢志摩サミットでのテーマも、「機能的」ならぬ、2014年の消費税増税をもたらした「機動的」な財政政策となるようで、決して楽観はできない状況です。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/erp/we/fr/page4_002007.html
こうした状況に根本的な歯止めをかける切り口として、機能的財政論を今一度掘り下げることが有意義なのではないか―改めてそんな風に思う今日この頃です。
↓今回の記事が「参考になった」と思われた方は、下記サイトにアクセスの上、ブログランキングボタンのクリック、ツイッターやフェイスブックでの共有など、より多くの方への拡散にご協力いただければ幸いです。
http://keiseisaimin4096.blog.fc2.com/blog-entry-165.html
http://keiseisaimin4096.blog.fc2.com/blog-entry-165.html
〈島倉原からのお知らせ〉
↓機能的財政論以前に、「まずは緊縮財政こそが日本の長期停滞を招いている事実をきちんと確認したい」という方はこちらをどうぞ。
http://amzn.to/1HF6UyO
↓機能的財政論以前に、「まずは緊縮財政こそが日本の長期停滞を招いている事実をきちんと確認したい」という方はこちらをどうぞ。
http://amzn.to/1HF6UyO
おなじみiPhoneの販売不振が、アップルのみならず、関連部品メーカーの株価下落をもたらしています。
そんな中、逆に株価が大幅上昇しているiPhone関連企業に着目し、その背景にあるIT業界の変化のトレンドについて考察しています。
↓「iPhone販売不振でも上昇するアップル関連株」
http://keiseisaimin4096.blog.fc2.com/blog-entry-162.html
そんな中、逆に株価が大幅上昇しているiPhone関連企業に着目し、その背景にあるIT業界の変化のトレンドについて考察しています。
↓「iPhone販売不振でも上昇するアップル関連株」
http://keiseisaimin4096.blog.fc2.com/blog-entry-162.html
上述した景気循環が、直近の新興国経済の不振や原油をはじめとする商品価格の下落とつながっていることは、折に触れて述べているとおりです。
このうち30年を超える周期を持つ「スーパーサイクル」が、株式市場や外国為替(FX)市場にどのように反映されているかを確認してみました。
↓「金融市場に映る新興国と商品価格のサイクル」
http://keiseisaimin4096.blog.fc2.com/blog-entry-164.html
このうち30年を超える周期を持つ「スーパーサイクル」が、株式市場や外国為替(FX)市場にどのように反映されているかを確認してみました。
↓「金融市場に映る新興国と商品価格のサイクル」
http://keiseisaimin4096.blog.fc2.com/blog-entry-164.html
↓ツイッター/フェイスブックページ/ブログでも情報発信しています。是非ご活用ください。
http://keiseisaimin4096.blog.fc2.com/
https://twitter.com/sima9ra
https://www.facebook.com/shimakurahajime
http://keiseisaimin4096.blog.fc2.com/
https://twitter.com/sima9ra
https://www.facebook.com/shimakurahajime
ーーー発行者よりーーー
日本が途上国支援を続けられる訳
消費増税、高齢化、千兆円の政府債務
借金大国の日本が世界貢献できる訳とは・・・
http://www.keieikagakupub.com/sp/38DEBT/index_mag2.php
消費増税、高齢化、千兆円の政府債務
借金大国の日本が世界貢献できる訳とは・・・
http://www.keieikagakupub.com/sp/38DEBT/index_mag2.php
機能的財政(読み)きのうてきざいせい(英語表記)functional finance
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
機能的財政
きのうてきざいせい
functional finance
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
0 件のコメント:
コメントを投稿