エクルズ(Marriner Stodderd Eccles、1890-1977)
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中野剛志『レジーム・チェンジ』2012
「問題は、財政赤字が政府の決定によって生じた独立の問題ではなく、経済全体の不均衡の反映だということである。予算の不均衡の是正を望む前に、経済の不均衡を是正しなければならない(*9)」 eccles1940
バード上院議員がニューディール政策による財政支出の拡大を「浪費」と言い、政府債務を「負担」と言って批判したのに対して、エクルズは、次のように反論しています。
二〇世紀基金(Twentieth Century Fund)の優れた学者たちの研究が、政府と民間の双方を合計した国内債務は、現在、一九二九年よりも大きくなっていないことを指摘しているのを知らないのですか?
もし、そうであるなら、一九二九年以降の人口増と物質的富の増加を無視して、公的債務の増加のみに気をとられ、国の借金に一面的な危機感を表明しているということにはなりませんか?
金利の低下のおかげで、一九二九年よりも今日の方が、利払いの負担ははるかに少なくなっていることは、重要ではないのですか?
利払いの負担が減る一方で、債務のおかげで増えた国民所得は一九三二年から増加し、一九三七年には三〇〇億ドル以上も増えていることは、重要ではないのですか?
連邦政府の債務の利払い負担は、国民所得の一%強に過ぎないことは、重要ではないのですか?
そして最後に、国全体として、われわれは外国ではなく、自国民に対して債務を負っていることは、重要ではないのですか(*10)?
小谷野俊夫「連邦準備制度の「中興の祖」マリナー・エクルズの評伝」(その1、その2)、静岡県立大学『国際関係・比較文化研究』4(2)、5(1)、二〇〇六年
Marriner S. Eccles, Rudolph L. Weissman(ed.), Economic Balance and a Balanced Budget: Public Papers of Marriner S. Eccles, NewYork: Harper & Brothers, 1940, p. 58.
Economic Balance And A Balanced Budget ペーパーバック – 1973/1/21 英語版 Marriner S. Eccles (著)
https://www.amazon.co.jp/Economic-Balance-Balanced-Budget-Marriner/dp/030670479X
エクルズ(Marriner Stodderd Eccles、1890-1977)
マリナー・エクルズ Marriner Stodderd Eccles | |
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任期 1934年11月15日 – 1948年4月15日 | |
大統領 | フランクリン・ルーズベルト ハリー・S・トルーマン |
前任者 | ユージン・ブラック |
後任者 | トマス・マッカーベ |
個人情報 | |
国籍 | ![]() |
目次
生涯
誕生から父の死まで
実業家としての成功
大恐慌への対応
不況に対する理解
財務省入り
FRB議長に
- 連邦準備局を改組して、7名の連邦準備制度理事を置く
- 理事7名と各地区の連邦準備銀行代表5名で公開市場政策委員会を組織する
- 理事会の決定で預金準備率を変更できるようにする
- 連邦準備銀行の、加盟銀行に対する貸し出しをより自由にする
- 不動産融資の規制を緩和する
景気後退期の対応
戦時中の経済対策
FRB議長辞任
アコード
引退
政策と評価
脚注
- ^ a b ライシュ(2011) p.12
- ^ 小谷野(2006.3) pp.469-471
- ^ 小谷野(2006.3) p.471
- ^ 小谷野(2006.3) pp.471-472
- ^ 小谷野(2006.3) p.472
- ^ 小谷野(2006.3) p.473
- ^ 小谷野(2006.3) p.474
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- ^ 小谷野(2006.3) pp.474-475
- ^ 小谷野(2006.3) p.475
- ^ a b ライシュ(2011) p.13
- ^ 小原(1952) p.42
- ^ 小谷野(2006.3) p.477
- ^ 小谷野(2006.3) pp.477-478
- ^ 小谷野(2006.3) p.478
- ^ a b c ライシュ(2011) p.14
- ^ a b 小谷野(2006.3) p.479
- ^ 小谷野(2006.3) p.480
- ^ ライシュ(2011) pp.15-16
- ^ 小原(1952) p.43
- ^ 小谷野(2006.3) p.484
- ^ ライシュ(2011) pp.16-17
- ^ 中野(2012) p.200
- ^ 小谷野(2006.3) p.485
- ^ 小谷野(2006.3) pp.485-486
- ^ 小谷野(2006.3) p.486
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- ^ a b 小谷野(2006.3) pp.487-488
- ^ a b ワプショット(2012) p.191
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- ^ 小谷野(2006.9) p.113
- ^ 中野(2012) p.208
- ^ 小谷野(2006.9) p.114
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- ^ 小原(1952) pp.45-46
- ^ 小谷野(2006.9) p.115
- ^ 小谷野(2006.9) pp.118-120
- ^ 小原(1952) pp.47-49
- ^ 東谷(2013) pp.90-91
- ^ 小谷野(2006.9) pp.135-136
- ^ 小原(1952) p.50
- ^ 小谷野(2006.9) p.123
- ^ 小原(1952) p.51
- ^ 小谷野(2006.9) p.124
- ^ 小谷野(2006.9) p.126
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- ^ a b 小原(1952) p.52
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- ^ 小原(1952) p.53
- ^ 小原(1952) pp.53-54
- ^ 小谷野(2006.9) p.128
- ^ a b 小原(1952) p.54
- ^ 小谷野(2006.9) p.129
- ^ 小谷野(2006.9) pp.131-132
- ^ 小谷野(2006.9) p.132
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- ^ 小原(1952) p.55
- ^ 小原(1952) p.39
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- ^ 小原(1952) p.46
- ^ ライシュ(2011) p.16
- ^ 中野(2012) pp.212-213
- ^ 中野(2012) p.212
- ^ 中野(2012) pp.219-220
- ^ 中野(2012) p.216
- ^ ワプショット(2012) pp.323-324
- ^ Caldentey, Vernengo(2012) pp.8-9
- ^ 中野(2012) p.214
- ^ “How Economics PhDs Took Over the Federal Reserve” (2014年2月3日). 2014年5月25日閲覧。
- ^ 小谷野(2006.3) p.468
参考文献
- 小原敬士「マリナー・エクルズと連邦準備制度」『金融経済』第16巻、金融経済研究所、1952年10月、 pp.39-56、 ISSN 0451-9760。
- 小谷野俊夫「連邦準備制度の『中興の祖』マリナー・エクルズの評伝(その1)」『国際関係・比較文化研究』第4巻第2号、静岡県立大学国際関係学部、2006年3月、 pp.467-491、 ISSN 1348-1231。
- 小谷野俊夫「連邦準備制度の『中興の祖』マリナー・エクルズの評伝(その2)」『国際関係・比較文化研究』第5巻第1号、静岡県立大学国際関係学部、2006年9月、 pp.111-138、 ISSN 1348-1231。
- 中野剛志『レジーム・チェンジ 恐慌を突破する逆転の発想』NHK出版〈NHK出版新書〉、2012年3月。ISBN 978-4-14-088373-0。
- 東谷暁『経済学者の栄光と敗北 ケインズからクルーグマンまで14人の物語』朝日新聞出版〈朝日新書〉、2013年4月。ISBN 978-4022734990。
- ロバート・B・ライシュ『余震(アフターショック) そして中間層がいなくなる』雨宮寛, 今井章子 訳、東洋経済新報社、2011年7月。ISBN 978-4492443804。
- ニコラス・ワプショット『ケインズかハイエクか: 資本主義を動かした世紀の対決』久保恵美子 訳、新潮社、2012年11月。ISBN 978-4105063412。
- Esteban Pérez Caldentey, Matías Vernengo (2012年6月). “Heterodox Central Bankers: Eccles, Prebisch and Financial Reform in 1930s (PDF)”. econstor. 2014年5月25日閲覧。
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