*3MMTの議論におけるインフレ生成メカニズムは、AD-ASモデルのAS曲線が水平もしくはL字型の世界における拡張的財政支出の特殊な作用と理解できる。
AD-ASによるMMTの説明
AS曲線は長期には失業率に関わらず水平
フィリップス曲線は認めない(黒線AS)
従来型公共投資は、失業者のいない部門の雇用も増やすの
で、完全雇用(YF)の前(YA)にインフレを起こす(赤線AS)
ただしJGPは例外(黒線AS)
AD
Y
Y
物価水準(P)
| | | AS
| | | ┃
| 財政赤字| | ┃
|AD AD'| | ┃
| \ → \ | | ┃
| \ \| | ┃
| \ | | ┃
| \ |\ | ┃
| \ | \| ┃
| \| \ ┃
| AS━━━━X━━|━┛EF
| E|\ | \
| | \| \
| | \AD
| | | |
|_______|__|_|________Y
Y YA YF
AD—AS分析(同時分析)
_________________________
|IS—LM分析 |
__________ | ___________ __________ |
|労働市場 |||貨幣市場 ||財市場 ||
| 労働需要_ ||| 貨幣需要_ || 総需要_ ||
| |_物価||| |_利子率|| |_物価||
| 労働供給_| ||| 貨幣供給_| || 総供給_| ||
|__________|||___________||__________||
| | LM曲線 IS曲線 |
| |______|_________|________|
| |_________|
| |
総供給曲線 総需要曲線
(AS曲線) (AD曲線)
|_________________|
|
国民所得
物価
以下、マンキューマクロ入門編邦訳第2版394頁より
図11-7 総需要のシフトはどのように短期変動を引き起こすか
物価水準(P)
| | AS2
| \ | /
| \ | /
| \|/
P3|_\_____|C ←/AS1
| \ /|\ /
| \ / | \ /
P2|____\__|__\B
| / \ | /|\
P1|__/___\|/ | \
| / A| | →\AD2
| /|\ |
| / | \|
| / | \AD1
| | |
|_______|__|_________
| →Y2 所得、生産(Y)
Y1=Y3=Y
いま経済が長期均衡点Aから出発するとしよう.予期し
ない総需要の増大かあると,物価はP1からP2に上昇する.
AD—AS分析(同時分析)
_________________________
|IS—LM分析 |
__________ | ___________ __________ |
|労働市場 |||貨幣市場 ||財市場 ||
| 労働需要_ ||| 貨幣需要_ || 総需要_ ||
| |_物価||| |_利子率|| |_物価||
| 労働供給_| ||| 貨幣供給_| || 総供給_| ||
|__________|||___________||__________||
| | LM曲線 IS曲線 |
| |______|_________|________|
| |_________|
| |
総供給曲線 総需要曲線
(AS曲線) (AD曲線)
|_________________|
|
国民所得
物価
以下、マンキューマクロ入門編邦訳第2版394頁より
図11-7 総需要のシフトはどのように短期変動を引き起こすか
物価水準(P)
| | AS2
| \ | /
| \ | /
| \|/
P3|_\_____|C ←/AS1
| \ /|\ /
| \ / | \ /
P2|____\__|__\B
| / \ | /|\
P1|__/___\|/ | \
| / A| | →\AD2
| /|\ |
| / | \|
| / | \AD1
| | |
|_______|__|_________
| →Y2 所得、生産(Y)
Y1=Y3=Y
いま経済が長期均衡点Aから出発するとしよう.予期し
ない総需要の増大かあると,物価はP1からP2に上昇する.
AD-AS曲線:
(『らくらくマクロ経済学入門』より)
AD曲線:175
第2象限 利子率(r) 第1象限
| LM
/ | /→/LM’
/___|_____/_/
/| | / /|
/ | | / / |
/ | | / / |
/___|___|_/ / |
/| | |/|/ |
| | | | |
_________|___|___|_|_____|________
L2 \ \ | | 0|\| | 国民所得(Y)
\ \|___|___|_\ |
\ \ | | \ |
\ \ | | \ |
\↙\ | | \ |
\ \| | \ |
\ | | \|
\|\__|_______\
\ \ | \
\ \|
\ |
第3象限 \|L1 第4象限
119-L1(取引的動機の貨幣需要),L2(投機的動機の貨幣需要)とは
プレAS曲線:180
AS曲線:181
第2象限 物価(P) 第1象限
| |AS
/ | |
/___|_______|B
/| | /|
/ | | / |
/__|___|____/A |
/| | | /| |
/ | | | / | |完全雇用
| | | | |国民所得
__________|__|___|____|__|________
(w/P) \ | | 0|。 | |Yf 実質国民所得
\ | | | 。 | | (Y)
\|__|___|____。 |
E/\ | | 。 |
/ \ | | 。|
/ \|___|_______。
/ G/\ |Nf 。
/ / \ | 。
ND NS \ | 。
|
第3象限 ND、NS 第4象限
マクロ生産関数
E、Gからスタート
AD-AS曲線:197
AD—AS分析(同時分析)
_________________________
|IS—LM分析 |
__________ | ___________ __________ |
|労働市場 |||貨幣市場 ||財市場 ||
| 労働需要_ ||| 貨幣需要_ || 総需要_ ||
| |_物価||| |_利子率|| |_物価||
| 労働供給_| ||| 貨幣供給_| || 総供給_| ||
|__________|||___________||__________||
| | LM曲線 IS曲線 |
| |______|_________|________|
| |_________|
| |
総供給曲線 総需要曲線
(AS曲線) (AD曲線)
|_________________|
|
国民所得
物価
以下、マンキューマクロ入門編邦訳第2版394頁より
図11-7 総需要のシフトはどのように短期変動を引き起こすか
物価水準(P)
| | AS2
| \ | /
| \ | /
| \|/
P3|_\_____|C ←/AS1
| \ /|\ /
| \ / | \ /
P2|____\__|__\B
| / \ | /|\
P1|__/___\|/ | \
| / A| | →\AD2
| /|\ |
| / | \|
| / | \AD1
| | |
|_______|__|_________
| →Y2 所得、生産(Y)
Y1=Y3=Y
いま経済が長期均衡点Aから出発するとしよう.予期し
ない総需要の増大があると,物価はP1からP2に上昇する.
物価水準P2は期待物価水準P1(P2e)を上回るので,経済は短期
総供給曲線上をA点からB点に移動し,生産は一時的に自
然率を上回る.長期的には期待物価水準はP3(P3e)に上昇し、短
期総供給曲線は上方にシフトする.経済は新しい長期均衡点
Cに到達し,生産は自然率に戻る.
三面等価の原則:
(上が付加価値)
ラーメン
__
|//|
|//|
|25|
麺 |//|
__ |_/|
|//|| |
|20|| |→消費者に
小麦粉 |//|| | 販売され
__ |_/||45| ます。
|//|| || |
小麦 |15|| || |
__ |_/||25|| |
|10||10|| || |
|_/||__||__||__|
農家 製粉 製麺 ラーメン屋
業者 業者
→
付加価値の形成
生産国民所得
農家 製粉業者 製麺業者 ラーメン屋
10+(25ー10)+(45ー25)+(70ー45)=70
分配国民所得
農家の所得 製粉業者の所得 製麺業者の所得 ラーメン屋の所得
10 + 15 + 20 + 25 =70
支出国民所得
ラーメンの最終需要額(消費者の購入価格)=70
らくらくマクロ23〜4頁より
生産面
↗ ↖
/三面等価 \
↙ の原則 ↘
分配面←ーーーーーー→支出面
給料をもらう 消費する
同24頁
消費する
支出面←ーーーーーー→生産面
↖ 三面等価 ↗
\の原則 /
↘ ↙
分配面
給料をもらう
フロー循環図: ←輸出__ __輸入→
→_ \/ _←
\ /\ /
財の需要 財・サービス 財の供給
お金の流れ------→d市場s←---------
|支出 均衡点e_\/ 販売された財・|
(=GDP) /\ サービス|
| -------←s d→------- |
| |購入された | ↑ 収入| |
| |財・サービス 消費税|補助金 (=GDP) |
| | |政府購入 産出| |
| | ←生活保護-- || | |
| |(←短期国債-→)||(---助成金→ | |
\ / ---所得税→【政府】←保険・法人税)\ /
【家\計】 公的貯蓄||政府赤字 【企/業】
/ \ ←利子・貸付け ↓ |(----融資→ / \
| | -預金・利息→【銀行】←利息・取付け)| |
| | 金融 | |
| | --民間貯蓄→ 市場 →投資 ↑ ←| |
| |所得 | |
| (=GDP) 生産要素 生産への投入| |
| -------←d市場s→------- |
| e_\/均衡点 賃金・地代|
|労働・土地・資本 /\ ・利潤(=GDP)
---------→s d←---------
労働の供給 労働の需要
T:租税、G:政府支出
T<G:財政赤字
T>G:財政黒字
(マンキューマクロ入門篇2.3~11頁)
ただし、生じていること(複数の線)と観察されること(複数の点)は違う。(マンキューマクロ入門篇邦訳第二版3-12:91頁)
生じていること(複数の線):
r|
| S1
| \/
| /\ S2
| \/ \/
| /\ /\ S3
|\/ \/ \/
|/\ /\ /\I3
| \/ \/
| /\ /\I2
| \/
| /\I1
|_____________
I,S
観察されること(複数の点):
r|
|
| 。
|
| 。 。
|
| 。 。 。
|
| 。 。
|
| 。
|
|_____________
I,S
I:投資、S:貯蓄、r:利子率
ーーーー
《私は点というものが好きになれないし、定点をさだめる(ポイントをおさえる)ことは愚劣だと考えています。ふたつの点のあいだに線があるのではなく、線が何本も交差したところに点があるわけですからね。》ドゥルーズ『記号と事件』より
ーーーー
☆
以下、中谷マクロ第四版42頁より
■消費部門:
・ 支出面からみた国内総生産(総支出):消費(60)+貯蓄(25)+所得税(10)+法人税(5)=100
・ 分配面からみた国内総生産(総所得):生産要素からの受取り(95)+法人税(5)=100
■生産部門:
・ 生産面からみた国内総生産(産出高):生産要素への支払い(95)+法人税(5)=100
・ 生産面からみた有効需要(総需要):消費(60)+投資(17)(=融資など)+政府支出(20)(=税収15+国債購入5(=財政赤字))+貿易・サービス収支黒字(3)=100 フロー循環図: ←輸出__ __輸入→
→_3EX\/IM _←
\ /\ /
財の需要 財・サービス 財の供給
お金の流れ------→d市場s←---------
|支出60 均衡点e_\/ 販売された財・|
(=GDP) /\ サービス|
| -------←s d→------- |
| |購入された | ↑ 60収入| |
| |財・サービス 消費税|補助金 (=GDP) |
| | |政府購入 産出| |
| | ←生活保護-- ||20 | |
| |(←短期国債-→)||(---助成金→ | |
\ / -10所得税→【政府】←保険・法人税)\ /
【家\計】 公的貯蓄|↑ 国債購入5 5【企/業】
/ \ ←利子・貸付け ↓|(--17融資→ / \
| | -預金・利息→【銀行】←利息・取付け)| |
| | 25 金融 17| |
| | --民間貯蓄→ 市場 →投資 ↑ ←| |
| |所得95 | |
| (=GDP) 生産要素 生産への投入| |
| -------←d市場s→------- |
| e_\/均衡点 95賃金・地代|
|労働・土地・資本 /\ ・利潤(=GDP)
---------→s d←---------
労働の供給 労働の需要
■消費部門:
・ 支出面からみた国内総生産(総支出):消費(60)+貯蓄(25)+所得税(10)+法人税(5)=100
・ 分配面からみた国内総生産(総所得):生産要素からの受取り(95)+法人税(5)=100
■生産部門:
・ 生産面からみた国内総生産(産出高):生産要素への支払い(95)+法人税(5)=100
・ 生産面からみた有効需要(総需要):消費(60)+投資(17)(=融資など)+政府支出(20)(=税収+国債購入)+貿易・サービス収支黒字(3)=100
・ 政府支出(20)=税収15+国債購入5(=財政赤字)
定価:税込み 3,024円(本体価格 2,800円)
内容紹介:
最も読まれているマクロ経済学テキストの改訂版。入門書の原点に帰ってさらに平易な解説に。カラー図版は最新データに更新した。
目次:
Part 1 イントロダクション
1 日本経済の循環と変動
2 GDPの概念と物価指数 ☆
3 マクロ経済学における「短期」と「長期」
Part 2 短期モデル
4 所得はどのように決まるか
5 貨幣の需給と利子率
6 IS-LM分析と財政金融政策
7 国際マクロ経済学
Part 3 長期均衡への調整
8 短期モデルと長期モデルの比較
9 物価水準はどのように決まるか
10 インフレとデフレ
11 経済成長の理論
Part 4 消費・投資
12 消費と投資
13 投資決定の理論
Part 5 マクロ経済学の新潮流
14 マクロ経済理論の新展開
15 マクロ経済政策の有効性について
16 エピローグ:バブル崩壊以後の日本経済とマクロ経済学
《私は点というものが好きになれないし、定点をさだめる(ポイントをおさえる)ことは愚劣だ
と考えています。ふたつの点のあいだに線があるのではなく、線が何本も交差したところに
点があるわけですからね。》
(ドゥルーズ『記号と事件』より)
ーーー
参考:
生じていること(複数の線)と観察されること(複数の点)
(マンキューマクロ入門篇邦訳第二版3-12:91頁)
生じていること(複数の線):
r|
| S1
| \/
| /\ S2
| \/ \/
| /\ /\ S3
|\/ \/ \/
|/\ /\ /\I3
| \/ \/
| /\ /\I2
| \/
| /\I1
|_____________
I,S
観察されること(複数の点):
r|
|
| 。
|
| 。 。
|
| 。 。 。
|
| 。 。
|
| 。
|
|_____________
I,S
I:投資、S:貯蓄、r:利子率
効用関数と無差別曲線、および生産関数を立体図で説明している本は少ない。
西村和雄『経済数学早わかり』『まんがDE入門経済学』、神取道宏『ミクロ経済学の力』、奥野正寛
『ミクロ経済学』と以下のサイトは数少ない例外。
特に西村漫画は古い本なのに立派だ(数学は1982年,まんがは1990年第一版、1999年第二版。野球を例にすることが多い)。CG、グラフィック技術の向上で今後は立体的な説明が定番化するだろうが。
『らくらくミクロ経済学』でも立体的に教えていた。イラストレーターでの作図に苦労したようだ。下記動画で著者自ら解説している。
フロー循環図: ←輸出3_ __輸入→
→_EX \/IM _←
\ /\ /
財の需要 財・サービス 財の供給
お金の流れ------→d市場s←---------
|支出60 均衡点e_\/ 販売された財・|
(=GDP) /\ サービス|
| -------←s d→------- |
| |購入された | ↑ 収入60| |
| |財・サービス 消費税|補助金 (=GDP) |
| | |政府購入 産出| |
| | ←生活保護-- ||20 ↑ | |
| |(←短期国債-→)|| 投資17← | |
\ / -所得税10→【政府】←保険・法人税5\ /
【家\計】 公的貯蓄|↑ 国債購入5 【企/業】
/ \ ←利子・貸付け ↓|(--融資17→ / \
| | -預金・利息→【銀行】←利息・取付け)| |
| | 25 金融 | |
| | --民間貯蓄→ 市場 →投資・株→ | |
| |所得95 | |
| (=GDP) 生産要素 生産への投入| |
| -------←d市場s→------- |
| e_\/均衡点 賃金95・地代|
|労働・土地・資本 /\ ・利潤(=GDP)
---------→s d←---------
労働の供給 労働の需要
数字はGDPが100としたときの一例(中谷マクロより)。
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