NAMs出版プロジェクト: フルワイラーMMT

スコット・フルワイラーのMMTクイックレッスン（訳Rickyさん） - Togetter

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MMT India @IndiaMmt

Outstanding thread from Scott @stf18

2019-06-15 16:30:46

1990年代の当初より、MMTは「金を刷る」ことが必要だ、といった議論は全くしていなかった。誰であろうとMMT=「金を刷る」というっている人は、たとえ(それ自体は正しく)インフレ制約を組み込んでいても、MMTを全く誤って捉えている。

2019-06-16 11:08:06

最初期の、モズラーの「ソフトカレンシー経済」、レイの「現代貨幣論」、ケルトン(ベル)の「政府支出は税・国債で賄いうるのか？」のころから、MMTはあらゆる政府赤字はもともと「札を刷る」ことだ、と言っている。

2019-06-16 11:12:08

上記あるいはその他の初期のMMT文献で論じられていたのは、国債を発行するかしないかの選択は、中央銀行が金利目標をどうやって実現するか、という貨幣政策の問題であり、赤字を「ファイナンス」するか「札を刷る」かという問題ではない、ということだ。

2019-06-16 11:15:42

文字通り何十もの発表された議論は一貫しており、政府が赤字の時、国債を発行するかしないか、マクロ経済に与えるインパクトには「国債対貨幣発行」の間に違いはない、ということだ

2019-06-16 11:20:30

マクロ経済に影響あるのは赤字支出それ自体で、および、どのようにしてそれが創られるか(（支出/課税の優先）である。というのは政府赤字は民間部門に純金融資産を創り出す（「実物資産」とは言っていないんですよ！）からだ。

2019-06-16 11:23:38

赤字に対処するため国債を発行するかしないかの違いは、単にあるリスクフリー政府資産（例えば財務省短期証券）とその他の、多分やや期間が長めのリスクフリー政府資産のどっちにしますか、という問題でしかない（これまた政策的選択だが）。

2019-06-16 11:28:26

これは、2001年に立ち戻った時、我々は日本のQEはインフレ効果がないだろう、と見通した理由の一つです。合衆国の2008年についても同じように見通した。QEも政府債務の「財政ファイナンス」もスワップの一つだ。「数量」に影響するのは赤字であって、どう賄うかではない。

2019-06-16 11:32:11

同様にして、現実の世界では、中銀は国内の決済システムを守ることについては1ッ分1秒たりもおろそかにできない。ということは、彼らは銀行の中央銀行負債需要に対しては現行の目標金利のもとあるいはその近傍にて常に対応している、ということだ。

2019-06-16 11:35:19

というわけで、20年前の当初からMMTが言っていたのは、赤字財政で国債を発行する「選択」というのは中銀がどうやって金利目標を実行するかについてだ。国債を発行するなら、中銀は目標レートで銀行に対応するし、国債ナシなら、中銀はゼロ金利政策で行くか準備付利で正値の金利を設定する。

2019-06-16 11:43:53

これは経済学の需要供給と同じです。供給曲線を需要曲線全域より下にまで押し下げてしまえば、価格がゼロになるか、あるいは正値で自分で床を設定することになる。赤字財政の時「札を刷る」場合、どちらかの可能性しかない。

2019-06-16 11:48:49

新古典派も実際にはこれに同意しているが、理由は違う。彼らとしては、財政ファイナンスがあっても中銀の金利がゼロなら、財政ファイナンスはインフレ的ではない。あるいは中銀金利がゼロでなくても、準備付利が目標金利で固定されていればインフレ的ではない。

2019-06-18 13:47:48

どっちにしても中銀の準備は実質的にTビルの退蔵と等価と考えられている。つまり「財政ファイナンス」あるいは「札を刷る」は実質的に「Tビルを刷る」と等価だ。言い換えると新古典派モデルを実際の中銀オペレーションと合わせて考えると、「札を刷る」ことはインフレ的ではない。

2019-06-18 13:52:02

全部合わせると、、、MMTは因襲的な意味で「札を刷る」ことがMMT的政策提案を実行するうえで必要だと論じたことは一度もない。あらゆる財政赤字は、その「資金調達」方法にかかわらず、民間部門に金融資産を創り出す。

2019-06-18 13:55:41

赤字財政の時、国債を発行するかしないかの選択はどの王にして中銀金利を設定するかにかかわっているのであり、赤字を「資金調達する」ことに係るわけではない。つまりは国債金利は政策変数であり、あるいは少なくともそうできる（当然、通貨主権性があればの話だが）。

2019-06-18 13:57:56

というわけで、国債を発行するかどうかは財政赤字の「量」に対する影響に係るというより、中銀が「いかにして」目標金利を達成するかにかかわる。政府に当座貸越を提供して準備付利に2%を支払って金利目標を合わせるのと、、、、、、とはマクロ的意味において選ぶところはない。

2019-06-18 14:04:00

、、、代わりに政府がTビルを発行して、中銀が銀行や証券ディーラーからいつでも2%で買い取るぞいといって金利目標を実現するのとでは、、、、

2019-06-18 14:05:30

さて、MMTerはしばしば国債を廃止して、中銀当座借越・準備付利0%（恒常的ゼロ金利政策）に好意的に論じている。注意してほしいが、これは(a)新古典派的立場で「札を刷れ」という話に好意的（クルグマンの流動性のわな論は実際これだ）なわけではないし、

2019-06-18 14:14:08

(b)で、単に政府債務の低金利提案に賛成する政策提案に過ぎない。これはまた新古典派的世界でゼロ金利政策に賛成している議論でもない――レイはこれでミンスキーの下でPhDをとった。ミンスキーは短期金利を操作するのに反対で、信用規制、安全余地率に好意的だった。

2019-06-18 14:24:46

つまり、MMTがゼロ金利政策を主張するとき、単に政府債のことを言っているだけだ。ニューケインジアンモデルの様な経済全体の話をしているのではない。信用規制あるいはその他その線に沿った議論についてのMMTの出版物が数多くある。MMTは最初からマクロプルーデンシャルについての議論だった。

2019-06-18 14:32:58

Ricky スコット・フルワイラー MMT

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