チップやカード、覚えるルールの量などが多すぎるということもなく、ともするとルールを覚えるだけで丸一日かかってしまいそうな程重厚なゲームが多いワーカープレイスメント系のゲームの中で、初心者の足掛かりとして十分お勧めできるゲームだと思います。
ゲームとしてのエッセンスはふんだんに詰め込まれており、飽きることなく何度もプレイしようという気になれます。
ただ、私の身内でプレイしていたところ、対戦回数を重ねていくとかなり勝率の高い※戦略が見つかってしまいました。
もちろん、それを覆す新戦略を模索するのがボードゲームの醍醐味であり楽しい部分でもあるのですが、現状では一部のカードが少し強すぎるかなと。
このゲームの雰囲気が気に入ったようでしたら、更なる多様性と戦略を求めて別のワーカープレイスメント系のゲームへと進んでみることをおすすめします。
※以下、戦略について(ネタバレの可能性有)
(私は3人プレイしかしたことがありませんのでその前提でお読みください)
このゲームはお金の流れが非常に独特です。「サプライ」と「家計」という二種類のストックがあり、カードの効果で得られるお金は基本的に家計からしか得ることが出来ません。家計のプールを増やすにはサプライからお金を引っ張ってこなければならないのですが、そのためには自分の建物を売却するしか方法がなく、建築コストや失われる勝利点、他人に利用されるリスクを考えると派手に使える手段ではないと考えます。
そして鍵となるのが、家計にプールがない場合は例え「○$を得る」などというカードの効果を使ってもお金が手に入らないというルールにあります。
つまり、誰か特定の人物が家計からお金を大量に入手してしまうと残りの人たちが給料を払えなくなりそこから破綻に追い込むことができてしまうのです。
さらに、レストランというカードがあります。これは家計から15$得るという効果を持っていますが、これがべらぼうに強いカードで、初期に流通しているお金が(3人プレイでは)合計で18$しかないことを考えると、序盤にこれを握ったプレイヤーが如何に有利かお分かりいただけると思います。
つまり、「序盤にレストランを出す」「家計を独占しつつ子供を増やしスタートプレイヤーを維持し続ける」だけで他のプレイヤーの足止めをしながらかなり有利に戦いを進めることができました。
4人でプレイすれば家計が初期で26$になるのでもう少しお金の流れは良くなりそうですが…。
どなたかより楽しい戦略をご存知の方がいらっしゃれば是非教えていただきたいと思います。
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