土曜日, 5月 03, 2014

上原敬二 人のつくった森


                     (生物学 、リンク::::::::::
「永遠の杜」予想図『明治神宮境内林苑計画』(1921年)
上原敬二著『人のつくった森』より

明治神宮関連書籍によく引用される上記図は本来は二色刷り(そのほうが分かり易い)


『明治神宮叢書』 第13巻(造営編2) 明治神宮/編  
国書刊行会 2004.7「明治神宮御境内林苑計画」影印より



森林と編集(14)明治神宮の森はどのように造られたか[中編]|森田稲子のブログ
http://ameblo.jp/morita-ineko/entry-10236980900.html
どうやって永遠の森を実現させるか
もし、むかしこの地方に存在していた森林の状態を再現することが出来れば、人手を加えなくても長くこの森の姿を維持することが出来るであろう。それこそ、大望している永遠の杜の実現である。そのために次のようなことが考え出されたのである。

・暗い環境に適した陰樹であるカシ、シイ、クスノキの類を主木にし、それに大小各種の常 緑広葉樹を混植する。

・陰樹は、一度植えつけて、生育が進み、結実すると、落下した種から生えてきた稚樹が成 長して、将来母樹の後継ぎとなる。常に樹木が若返り、樹林状態が変わらないのである。
・また、地上に日射を当てず、風が吹き入ることも少ないので、地力を維持し、落ち葉は肥 料となり、生育は衰えない。

・これら主木の下には、イヌツゲ、クロガネモチ、サンゴシュ,トベラ、ネズミモチ、マサ キ、モチノキなどの大気汚染に強い落葉広葉樹を植栽する。(当時、公害はまだ認識され ていなかったが、都市の汚れた空気に抵抗力のあるものをと言う配慮はすでにされてい たのである。)

こうして明治神宮の森の主体は、シイ、カシ、クスノキの類と決定されたが、直ちにこれらの常緑広葉樹だけで、全域の植栽を実行するわけにはいかなかった。なぜなら在来木の利用や、献木を配置する必要があった。また、出来るだけ早く境内林の風致を良くして、訪れる人々の期待に応えたいという気持ちが大きかったからである。

そこで、理想とする森の姿へは、年月をかけてもいいから、森自体が持っている自然の力で遷移していくように、植栽計画が立てられたのである。
それは「林苑ノ創設ヨリ最後ノ林相ニイタルマデノ遷移ノ順序」として示されている。非常に詳細なものであるが、基準的なものとして、「明治神宮御境内林苑計画」より、編集部が作図したものが、次の図である。

それは、次の図のように第一段階(一時的仮説の森)、第二段階(50年後)、第三段階(100年前後)を経て、遷移の最終段階・永遠の杜(150年後)に辿り着く遷移の順序だった。






大都会に造られた森―明治神宮の森に学ぶ [大型本]


3 Comments:

Blogger yoji said...

タイトル  明治神宮叢書 第13巻(造営編 2)
著者名等  明治神宮/編  ≪再検索≫
出版者   国書刊行会
出版年   2004.7
大きさ等  22cm 731p 図版130枚
NDC分類 175.936
件名    明治神宮  ≪再検索≫
目次    明治天皇奉祀神宮創建の起原;奉祀に関する調査会設立の決議並明治天皇鎮祭の御治定;
神社奉祀調査会の設置;神宮創立事項の調査;神宮の創立及明治神宮造営局の設置;造営
経費;経理;境内地;工務所の設置及境内引込線の敷設;造営の諸祭〔ほか〕
内容    明治神宮の創始と造営の歩みを記録する一大シリーズ。本巻には、内務省神社局編「明治
神宮造営誌」初版本全1巻を復刻収録し、「明治神宮御境内林苑計画」1冊を影印にて収
録した。
内容    内容: 明治神宮造営誌   内務省神社局編
内容    明治神宮御境内林苑計画
内容    解題
ISBN等 4-336-04223-3
書誌番号  3-0204076838

8:17 午前  
Blogger yoji said...

http://plaza.rakuten.co.jp/tokinashizohshi/diary/201202120000/
エヴァンゲリオンのサブタイトルみたいですが、これは大正時代のお話し。
明治神宮は明治天皇と昭憲皇太后をお祀りする明治神宮を囲む森の造営のための計画です。

出張中のお昼。
ご飯をスッ飛ばしてお参りしてきました。
明治神宮。

見処は、なんと言っても内・外苑一帯にわたって鬱蒼と茂る常磐の森。
東京のど真ん中に、ドンと広がる広大な森です。

東京ドーム15個分。
246種類17万本。

表題の「明治神宮御境内林苑計画」に基づき、当時はおそらく経験則の域を出ていなかったでしょう植生遷移の概念で設計されました。

最初は松、針葉樹、広葉樹を混在させて植えました。
このときの広葉樹には「暗い環境に適した陰樹であるカシ、シイ、クスノキ」が選ばれたとのことです。

そして世代は移り、木々の競争の結果として広葉樹優勢でかつ針葉樹が混じる遷移の最終段階・永遠の杜(150年後)に辿り着くと言う壮大なものです。

計画者たちは誰も見ることのできない最終の森を思い描いたイマジネーション。
人間の力ってすごい!

Meiji-jingu.
It is the beautiful shrine surrounded by vast woods.
These woods are the artificial plantation which had it planned to complete applying 150 years.
It is wonderful!!!

8:18 午前  
Blogger yoji said...


http://www.nhk.or.jp/nature/feature/meijijingu/

NHKスペシャル
明治神宮 不思議の森 ~100年の大実験~
2015年5月2日(土) 午後9時00分~9時49分

明治神宮の鎮守の杜(もり) 100年もの間、立ち入りが禁止されてきた神秘の場所
巨大都市・東京にぽっかりと残された緑のミステリーゾーン。それが明治神宮の鎮守の杜(もり)だ。初詣客で賑わう参道とは対照的に、森は神域として立ち入りが禁止され、100年に渡って守られてきた東京の秘境だ。
天才たちによる“永遠の森作り”の大実験 森に秘められたミステリー
実はこの森には世界でも例を見ない秘密が隠されている。それは、“人が作り出した究極の森”ということ。森の始まりは、今から100年前に遡る。明治神宮の創建にあわせて、東京の真ん中に一から人工の森を作ろうという壮大な実験が始められたのだ。日本各地から集まった10万本もの樹木を5年がかりで植林する大事業となった。この計画の中心となったのが、日本の“公園の父”とも呼ばれる林学博士・本多静六たち。樹木の遷移という近代造園学の知識を初めて取り入れ、多様な樹木を植えて競い合わせることで“永遠に続く究極の森“を作るという壮大な理想を目指したのだ。
初めて生物の大調査が行われた 森は野生の宝庫、東京の最後の秘境
今回、この森の全貌をときあかそうと、3年がかりで、50名を越える研究者からなる特別チームの学術調査が行われた。動物や昆虫では初めて、植物でも40年ぶりの大調査だ。一本一本の樹木を測定するという詳細な調査の結果は、驚きの連続だった。発見された生物は、ほ乳類のタヌキや猛禽のオオタカ、昆虫や粘菌まで実に2800種以上。東京で絶滅したと思われていた稀少な生物、なぜか沖縄と明治神宮にしかいない不思議な生物まで、ミステリアスな生態系が隠されていたのだ。
人と森と東京の100年の物語
番組では、今回の学術調査に密着。その結果から、大都会の中に“永遠の森”を作るという明治の天才たちの壮大な実験の成果を、CGを駆使して解き明かしていく。特殊撮影を駆使して捉えた生物たちの「森の四季のドラマ」を軸に、巨大都市・東京のダイナミックな変遷とともに成長してきた明治神宮の森の100年に迫る。

5:44 午前  

コメントを投稿

Links to this post:

リンクを作成

<< Home