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水曜日, 10月 21, 2015

120年周期説(転載再掲)

柄谷行人リンク:::::::::

参考:
ブローデル
http://nam-students.blogspot.com/2019/03/fernand-braudel-1902-1985.html
ウォーラーステイン 世界システム論 Immanuel Wallerstein World-Systems Theory
https://nam-students.blogspot.com/2019/03/immanuel-wallerstein-world-systems.html
ビジネスサイクル理論 (Business Cycles)
http://cruel.org/econthought/schools/business.html
ミハウ・カレツキ - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ミハウ%E3%83%BBカレツキ
NAMs出版プロジェクト: 景気循環論:メモ
http://nam-students.blogspot.jp/2015/10/blog-post_6.html
NAMs出版プロジェクト: ヨーゼフ・シュンペーター - Wikipedia
http://nam-students.blogspot.jp/2016/11/blog-post_28.html
https://en.wikipedia.org/wiki/Joseph_Schumpeter
ウィットフォーゲル
http://nam-students.blogspot.com/2017/03/karl-august-wittfogel.html




120年周期説の元祖はイブン=ハルドゥーン
https://www.y-history.net/appendix/wh0504-014_1.html
ハルドゥーンが言うには、イスラーム世界には、文明の進んだ都市(ハダル)と、
そうでない砂漠(バドウ)とがあり、砂漠に暮らす人々が強い連帯感(アサビーヤ)を
持って勃興し、都市を征服し強力な国家を建設するが、やがて都市生活の中で連帯感を失い、
新たな集団に征服されるということを繰り返しているというのである。
またその交替は3代120年で起こると言っている。
(参照『歴史序説1』岩波文庫358,362,440,442頁


358~
362:
1:2:15[15]
一つの家系で名門を保てるのはせいぜい四世代である

 『五書』(出エジプト20:5)のなかに次のような文句がある。
  「神、次らの主は力強く、嫉妬深く、父の罪を息子や孫や曾孫に罰として下さんとされる。」
これは家系として四世代が、名門としての血統を持続させるうえで限度であることを示している。

440:
1:3:12
 われわれの説明の正しさは、イスラエルの子らが四〇年間砂漠に滞在したという事実からみ
てもわかることである。この四〇年は生きている世代の者が死滅して、次の世代の者、すなわ
ち[エジプトでの〕屈辱を体験せず、またそれを知らなかった人たちが成長することを意味する。
これこそ、一世代の期間を個人の寿命と等しく四〇年間と考えねばならないことを指している。
 われわれは王朝の存続期間が一般に三世代を越えることはないと述べた。

442:
 すでに読者も了解されたように、王朝の寿命は三世代で、この世代を経るうちにその王朝は
老衰し、弱り切ってしまう。したがって祖先の威光が完全に崩れるのは、第四世代になってか
らである。栄誉と威光が四つの世代に限られることはすでに述べた通りであるが、われわれは
さきに確立した諸前提にもとづいて、明確な議論をもって証明してきた。読者はこのことをよ
く考えねばならない。もし読者が公平な人であるならば、その真実を見逃してはならない。
 三世代の期間が一二〇年であることはすでに述べた通りで、一般に王朝は、たまたま誰も王
朝を攻撃する者が現われない場合を除いては、多少の長短があってもそれ以上存続することは
ない。老衰の光候が眼に見えてはっきりすれば、その王朝の権力を求める者がなくなる。もし
あったとして、その者をはね除けるほどの者は出てこないであろう。しかるべき時が来れば、
王朝の終焉は一刻も延ばされることはないし、また早まることもないのである。




以下転載再掲。
120年周期説:
http://yojiseki.exblog.jp/8177147/

資本と国家の交差は、アリギによる定式、

M-T-M'

に対応する。Mは資本、Tは領土。(アリギ『長い20世紀』76,240頁より)

国家独占資本主義(Tが強い)の代表例はヴェネツィア、
世界金融資本主義(Mが強い)の代表例はジェノヴァ。

柄谷の図式だと、

1510~
1630~
1870~
1990~
  T l '
  -+-
  Ml -
1450~ヴェネチア(vs.トルコ)→ジェノヴァ
1570~ジェノヴァ
1690~蘭
1810~英
1930~米

自由主義(M)の時代に反システム運動(-)がおこり、
帝国主義(T)の時代に想像的なネーション( ')が形成され、次の時代のMに付与される。
左下に起点を持つ反時計回りの運動と考えていい。

ただし、柄谷は帝国が再現反復するとは考えない。今おこっているのはあくまで近代資本主義という第三象限の中での小反復、循環だ。
とはいえ帝国(T)を模倣した領土争いも小反復する。

海戦、
コロンブス、
東インド会社、
プラッシーの戦い、
独立戦争、
と考えると、
ヘゲモニー国家はヘゲモニーを握る約50年ほど前に領土的拡大を開始しているのがわかる。だから起点は左上にあるとも言える。


以下、体制支配から能力限界へいたる期間(その後も金融支配は続く)についてのアリギの説のまとめ及び『長い20世紀』で紹介された図(p339)。

ジェノヴァ体制約220年(1340?ー1560?)
オランダ    180年(1560ー1740) 1740に移行開始
イギリス    130年(1740ー1870)
アメリカ    100年(1870−1930−1970

(アリギ『長い20世紀』p342より。優位から成熟までの所要時間は減少傾向にある。)

『長い20世紀』(p339)で紹介された図(Sは予兆的危機、Tは終末的危機)↓


左右のヘゲモニー国家の交差している期間が柄谷の言う「帝国主義的」な複数国家の覇権争いの時期にあたる。

追記、世界システム(経済/帝国)メモ:

世界経済  
 ジェノヴァ     オランダ      アメリカ  (香港) 東アジア? 日本  
 ヴェネツィア         イギリス       (シンガポール)    中国?    

世界帝国 
 モンゴル
トルコ  スペイン ロシア  フランス  ドイツ               中国?

___________________________

追加、

参考:
https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiDhYAf_VrvVGJ4XNZvMRk46Z6AMdxr01jZ63dEhuzabByFkZeAYIVrN4MiJwNISu6_607RpnSczEAfYabCMUUu-pGOlYJ8pwFaJadee_8pf-SmSC1puyorJ5FxSMqtWQxUWJWsxQ/s640/%25E9%2595%25B7%25E6%259C%259F%25E6%25B3%25A2%25E5%258B%2595p33.jpg

柄谷に先立ちウォーラーステインは世界システムにおけるヘゲモニーをコンドラチェフの
波とあわせて考えているが(ウォーラーステイン編『長期波動』藤原書店独自編集1992年刊行33頁。
柄谷も定本第5巻『歴史と反復』5,265頁で本書に言及*)、それだと上の図でIIaという説明でき
ない期間が出来る。
(結局IIaは英仏の覇権争いの時期と考えるしかない。)
ちなみにウォーラーステインもアリギと同じように波動、循環の周期は短くなっていると
考えているようだ。
ただし、経済決定論からくる周期の説明は必ずしもうまくいっていない。
利潤率で説明しようとしているのは正しいが、それを資本主義内の自律した機能だと考え
ると説明できないことが多々ある。結局国家によるヘゲモニーへの意思を想定するしかなくなる。
ウォーラーステイン、ブローデルはヘゲモニー国家の金融国家への変化をパターンとして見た。
これをアリギ、柄谷は受け継いでいるが、柄谷はそもそも国家を別の交換様式をもつものとして
見ている。
これは経済決定論ではなく、交換決定論と呼べる。交換を広く捉えればこれも経済決定論だが、
従来の経済決定論には決定的な反省を強いる。


柄谷は『歴史と反復』書名論文ではまだ、新自由主義を帝国主義的の反復だ考えていない。
資本主義の段階図の初期版が掲載されているが、なお60年周期説を維持しているのだ。
______________

120年周期説 : 関本洋司のブログ
http://yojiseki.exblog.jp/8177147/

クイズです。いったい以下は何の絵でしょう?


ヒント。以下のように逆さにするとわかりやすい。

正解はイブン=ハルドゥーン『歴史序説』冒頭で紹介されている14世紀当時の世界地図です。

日本でも網野善彦(『日本の歴史』)や濱下武志(『沖縄入門』)が通常とは違って南北を逆さまにした日本の地図(富山県、沖縄がそれぞれ中心)を紹介していた。
ブローデルも『地中海』(第一巻邦訳p281)で同種の地図を採用していたが、『歴史序説』が念頭にあったのかも知れない(『地中海』はイスラムの扱いが通奏低音になっている)。

参考画像:

http://www.esri.com/news/arcnews/summer07articles/what-historians-want.html
こうした地図を見ると交易や当事者の世界観がわかりやすい。

さて、イブン=ハルドゥーンは同じ『歴史序説』(岩波文庫第一巻p440,442)で王朝は三世代120年以上は存続しないと述べている。
これは柄谷行人がウォーラーステインの影響で述べた120年周期説(注*)と奇妙に一致する。
柄谷は産業資本から金融資本、あるいは自由主義から帝国主義への移行を述べているので、国家が王朝のように三世代で徐々に堕落するという話をしている訳ではないが、興味深い一致だ。

『長い20世紀』の著者、ジョバンニ・アリギ(前述の濱下武志とも共同研究をしている)は、ブローデルの見解を引き継ぎ、システム周期は徐々に短くなる傾向があると言っているが、どうだろうか?
柄谷の説は人間の寿命を固定する意味で完全グラフ、理想的な状態を想定し、アリギは現状を追認しているだけかも知れない。

*注
以下メモです。

近代世界システムの歴史的段階 (2009.03.28長池講義レジュメ改変+メモ)
_______________________________________
      |1750ー |1810ー|1870ー|1930ー |1990ー 
      |1810  |1870 |1930 |1990  |      
______|______|_____|_____|______|______
世界資本主義|後期重商主義|自由主義 |帝国主義 |後期資本主義|新自由主義 
資本    |商人資本  |産業資本 |金融資本 |国家独占資本|多国籍資本 
世界商品  |繊維産業  |軽工業  |重工業  |耐久消費財 |情報  
______|______|_____|_____|______|______
国家    |絶対主義王権|国民国家 |帝国主義 |福祉国家  |地域主義
覇権国家  |      |英国   |     |米国    |   
______|______|_____|_____|______|______
傾向    |帝国主義的 |自由主義的|帝国主義的|自由主義的 |帝国主義的
______|______|_____|_____|______|______
反システム運動       1848        1968
世界大戦               1914           2034???

ヘゲモニー国家、アリギ説:
       イギリス130年     アメリカ100年          東アジア?(日本→中国?)
       (1740ー1870)  (1870−1930−1970)  

ジェノヴァ体制約220年
(1340?ー1560?)
オランダ180年
(1560ー1740) →アリギ説でも柄谷説でも金融支配はその後も続く。


上記図は「あっと」0号p7の図「世界資本主義の段階」とほぼ同じ( 順序を多少入れ替えた)。
「創刊50年朝日ジャーナル」p29でも同じ図が採録された。
定本第五巻p52に傾向とヘゲモニー国家のない初期バージョン(「世界資本主義の諸段階」)あり。
定本第三巻p412にも世界資本主義の諸段階の解説がある。

「キャピタル」「ステート」を別枠にした。
さらに「傾向」を「ネーション」として別枠にしたが、ベネディクト・アンダーソンの説とは逆にむしろウォーラーステインのいう「反システム運動」こそが「ネーション」にあたると言えよう。

自由主義(的)、帝国主義(的)の二項の反復は、一国が覇権をとった時期と、複数の国家が争う時期が反復することを示す(「国家と資本ー反復的構造は世界的規模で存在する」「創刊50年朝日ジャーナル」所収に詳しい)。

ちなみに上記図の書式を元に戻した上で転置すると、
____________________________________
       |世界資本主義|傾向  |覇権|資本  |世界商品 |国家 
______|______|____|__|____|_____|____
1750-1810|後期重商主義|帝国主義|  |商人資本|繊維産業 |絶対主義  
1810-1870|自由主義  |自由主義|英国|産業資本|軽工業  |国民国家  
1870-1930|帝国主義  |帝国主義|  |金融資本|重工業  |帝国主義
1930-1990|後期資本主義|自由主義|米国|国家独占|耐久消費財|福祉国家  
1990-2050|新自由主義 |帝国主義|  |多国籍 |情報   |地域主義   
______|______|____|__|____|_____|____

M-C-M'商人、産業資本から、M-M'-M''金融資本への移行を説明するジョバンニ・アリギ(『長い20世紀』)説ではシステムの周期(体制支配から能力限界へいたる期間の後も金融支配は続く)が短くなる傾向にあると言うが、妥当か?

以下、体制支配から能力限界へいたる期間(その後も金融支配は続く)についてのアリギの説のまとめ及び『長い20世紀』で紹介された図(p339)。

ジェノヴァ体制約220年(1340?ー1560?)
オランダ    180年(1560ー1740) 1740に移行開始
イギリス    130年(1740ー1870)
アメリカ    100年(1870−1930−1970

(アリギ『長い20世紀』p342より。優位から成熟までの所要時間は減少傾向にある。)



『長い20世紀』(p339)で紹介された図(Sは予兆的危機、Tは終末的危機)

左右のヘゲモニー国家の交差している期間が柄谷の言う「帝国主義的」な複数国家の覇権争いの時期にあたる。

追記、世界システム(経済/帝国)メモ:

世界経済  
 ジェノヴァ     オランダ      アメリカ  (香港) 東アジア? 日本  
 ヴェネツィア         イギリス       (シンガポール)    中国?    

世界帝国 
 モンゴル
トルコ  スペイン ロシア  フランス  ドイツ               中国?


柄谷はその後60年周期説は捨てて120年周期説を採用している。
経済は内在的な矛盾を抱えており自律していない。
国家と資本は双頭をなしている。
だから技術革新の周期とそれを延命する国家による金融志向とは
相互に結びつく。 
自由主義と帝国主義がワンセットになる。
ただし柄谷が1968年を1848年に結びつけただけ、つまり、
マルクスに自己を投影しただけかもしれないが。

コンドラチェフの波(50年)、技術革新
クズネッツの波(20年)、建築
ジュグラーの波(10年)、設備投資
キチンの波(40ヶ月)、在庫

NAMs出版プロジェクト: 景気循環論:メモ
http://nam-students.blogspot.jp/2015/10/blog-post_6.html

柄谷はその後60年周期説は捨てて120年周期説を採用している。
経済は内在的な矛盾を抱えており自律していない。
国家と資本は双頭をなしている。
だから技術革新の周期とそれを延命する国家による金融志向とは相互に結びつく。 
自由主義と帝国主義がワンセットになる。
ただし柄谷が1968年を1848年に結びつけただけ、つまり、
マルクスに自己を投影しただけかもしれないが。

コンドラチェフの波(50年)、技術革新
クズネッツの波(20年)、建築 
ジュグラーの波(10年)、設備投資 
キチンの波(40ヶ月)、在庫



参考:
https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiDhYAf_VrvVGJ4XNZvMRk46Z6AMdxr01jZ63dEhuzabByFkZeAYIVrN4MiJwNISu6_607RpnSczEAfYabCMUUu-pGOlYJ8pwFaJadee_8pf-SmSC1puyorJ5FxSMqtWQxUWJWsxQ/s640/%25E9%2595%25B7%25E6%259C%259F%25E6%25B3%25A2%25E5%258B%2595p33.jpg

柄谷に先立ちウォーラーステインは世界システムにおけるヘゲモニーをコンドラチェフの
波とあわせて考えているが(ウォーラーステイン編『長期波動』藤原書店独自編集1992年刊行33頁。
柄谷も定本第5巻『歴史と反復』5,265頁で本書に言及*)、それだと下の図でIIaという説明でき
ない期間が出来る。
(結局IIaは英仏の覇権争いの時期と考えるしかない。アリギは第二次オランダ覇権と考えているが。)
ちなみにウォーラーステインもアリギと同じように波動、循環の周期は短くなっていると
考えているようだ。
ただし、経済決定論からくる周期の説明は必ずしもうまくいっていない。
利潤率で説明しようとしているのは正しいが、それを資本主義内の自律した機能だと考え
ると説明できないことが多々ある。結局国家によるヘゲモニーへの意思を想定するしかなくなる。
ウォーラーステイン、ブローデルはヘゲモニー国家の金融国家への変化をパターンとして見た。
これをアリギ、柄谷は受け継いでいるが、柄谷はそもそも国家を別の交換様式をもつものとして
見ている。
これは経済決定論ではなく、交換決定論と呼べる。交換を広く捉えればこれも経済決定論だが、
従来の経済決定論には決定的な反省を強いる。


柄谷は『歴史と反復』書名論文ではまだ、新自由主義を帝国主義的の反復だ考えていない。
資本主義の段階図の初期版が掲載されているが、なお60年周期説を維持しているのだ。



アリギ『長い20世紀』

左右のヘゲモニー国家の交差している期間が柄谷の言う「帝国主義的」な複数国家の覇権争いの時期にあたる。
M-C-M'商人、産業資本から、M-M'-M''金融資本への移行を説明するジョバンニ・アリギ(『長い20世紀』)説ではシステムの周期(体制支配から能力限界へいたる期間の後も金融支配は続く)が短くなる傾向にあるという。

ジェノヴァ体制約220年(1340?ー1560?)
オランダ    180年(1560ー1740) 1740に移行開始
イギリス    130年(1740ー1870)
アメリカ    100年(1870−1930−1970
(アリギ『長い20世紀』p342より。優位から成熟までの所要時間は減少傾向にある。)

近代世界システムの歴史的段階 (2009.03.28長池講義レジュメ改変+メモ)
_______________________________________
      |1750ー |1810ー|1870ー|1930ー |1990ー 
      |1810  |1870 |1930 |1990  |      
______|______|_____|_____|______|______
世界資本主義|後期重商主義|自由主義 |帝国主義 |後期資本主義|新自由主義 
資本    |商人資本  |産業資本 |金融資本 |国家独占資本|多国籍資本 
世界商品  |繊維産業  |軽工業  |重工業  |耐久消費財 |情報  
______|______|_____|_____|______|______
国家    |絶対主義王権|国民国家 |帝国主義 |福祉国家  |地域主義
覇権国家  |      |英国   |     |米国    |   
______|______|_____|_____|______|______
傾向    |帝国主義的 |自由主義的|帝国主義的|自由主義的 |帝国主義的
______|______|_____|_____|______|______
反システム運動       1848        1968

コンドラチェフの波(40−60年、50年)、技術革新
クズネッツの波(20年)、建築
ジュグラーの波(9−10年、10年)、設備投資
キチンの波(3-4年、40ヶ月)、在庫

長期波動15頁、西村まんが参照


ジュグラー循環編集

約10年の周期の循環。中期波動とも呼ばれる。フランスの経済学者J・クレメンス・ジュグラー1860年の著書の中でその存在を主張したため、シュンペーターの景気循環論から「ジュグラー循環」と呼ばれる。企業の設備投資に起因すると見られる。

クズネッツ循環編集

約20年の周期の循環。アメリカの経済学者サイモン・クズネッツ1930年にその存在を主張したことから、「クズネッツの波」と呼ばれる。約20年という周期は、住宅や商工業施設の建て替えまでの期間に相当することから、建設需要に起因するサイクルと考えられている。子が親になるまでの期間に近いことから人口の変化に起因するとする説もある。なお、クズネッツはシュンペーターの景気循環論に対して批判的だった。

コンドラチェフ循環編集

約50年の周期の循環。長期波動とも呼ばれる。ロシアの経済学者ニコライ・ドミートリエヴィチ・コンドラチエフによる1925年の研究でその存在が主張されたことから、シュンペーターによって「コンドラチェフの波」と呼ばれ、その要因としてシュンペーターは技術革新を挙げた[7]。第1波の1780 - 1840年代は、紡績機、蒸気機関などの発明による産業革命、第2波の1840 - 1890年代は鉄道建設、1890年代以降の第3波は電気化学自動車の発達によると考えた。この循環の要因として、戦争の存在を挙げる説もある。




23 件のコメント:

  1. 120という数字は発見的仮説
    コンドラチェフの波を倍にしたと考えてもいい
    1848と1968という反システム運動の性格を説明出来る
    またマルクス主義の段階的発展論への反省から生まれた

    経済的には80年周期で恐慌が起こると考える人もいる
    いずれにせよアメリカの覇権は永遠ではないということ

    返信削除
  2. 景気循環:うぐひすのひとりごと:So-netブログ
    uguhisu.blog.so-net.ne.jp/2005-07-28
    ①コンドラチェフの波は、耐久消費財の買い替え需要の変動を主な原因として起こる といわれる景気循環である。 ②クズネッツの波は、在庫投資の変動を主な原因として 起こるといわれる景気循環である。 ③ジュグラーの波は、設備投資の変動 ...

    返信削除

  3. %E3%83%BB




    資本論に革命の必然性はないが恐慌の必然性はある、というのが宇野だが
    恐慌の必然性まで否定されると荒らしにしか見えない
    恐慌の解釈だが、それで資本主義が終わる訳ではない(マルクスにも展開がある)から
    景気循環の一環とみなせるだろう
    戦争は起こるが…

    国内恐慌が対外的覇権獲得(ヘゲモニー)の条件という人もいる


        均衡   
    最適化    最適化
       市場の失敗

    市場の失敗は基本的に労働市場で起こる。
    スラッファが参照されるべき

    返信削除
  4. 彼はこのような定理に立って 、王朝の三世代論を説く 。それは一世代約四十年とみなし王朝の寿命は概して三世代を越えないというもので 、強い連帯意識に支えられている第一世代 、奢侈と安逸から連帯意識が弱化する第二世代 、完全に連帯意識を喪失した第三世代の計百二十年からなる 。その間 、王朝にみられる現象として 、田舎的生活様式から都会のそれへの変化がある 。またイブンハルドゥ ーンは三世代論に並行して 、王朝五段階論を説く 。それは王朝の勃興から滅亡までの発展過程を 、王朝の樹立 、人民に対する完全な支配権の確立 、王権の安泰 、伝統主義への満足 、浪費と荒廃 、の五段階に分け 、最後に王朝は滅亡に向かうという 。そしてこの支配王朝が崩壊への道をたどり始めたときには 、その結果として新しい国家が勃興しつつある 。その勃興形態に二つあり 、第一は地方の有力者が遠隔地の支配権を握る場合である 。第二は 、人心を得るためになんらかの理由を宣伝したり 、人心をゆさぶるほどの武力や団結力をもつなどして 、支配王朝に反乱を起こす謀反者の場合である 。この二つのうちイブンハルドゥ ーンが重視しているのは第二の場合である 。


    イブン=ハルドゥーン (講談社学術文庫) Kindle版
    森本公誠 (著)

    返信削除
  5. さて、イブン=ハルドゥーンは同じ『歴史序説』(岩波文庫第一巻p440,442)で王朝は
    三世代120年以上は存続しないと述べている。
    これは柄谷行人がウォーラーステインの影響で述べた120年周期説(注*)と奇妙に一致する。
    柄谷は産業資本から金融資本、あるいは自由主義から帝国主義への移行を述べているので、国家が
    王朝のように三世代で徐々に堕落するという話をしている訳ではないが、興味深い一致だ。

    返信削除
  6. https://2.bp.blogspot.com/-PjcEnA7U1og/ViguObkmEQI/AAAAAAAAzVY/bVb4Mv5pHUw/s1600/a0024841_034537.jpg

    返信削除
  7. クイズ
    この絵は何?
    https://2.bp.blogspot.com/-PjcEnA7U1og/ViguObkmEQI/AAAAAAAAzVY/bVb4Mv5pHUw/s1600/a0024841_034537.jpg






    正解はイブン=ハルドゥーン『歴史序説』冒頭で紹介されている14世紀当時の世界地図です。


    さて、イブン=ハルドゥーンは同じ『歴史序説』(岩波文庫第一巻p440,442)で王朝は
    三世代120年以上は存続しないと述べている。
    これは柄谷行人がウォーラーステインの影響で述べた120年周期説と奇妙に一致する。
    柄谷は産業資本から金融資本、あるいは自由主義から帝国主義への移行を述べているので、国家が
    王朝のように三世代で徐々に堕落するという話をしている訳ではないが、興味深い一致だ。
    経済決定論だと60年周期だが国家が介在すると周期が倍になる。
    heuristic発見的仮説と柄谷は説明している(『政治を語る』)。

    参考:周期、原因
    コンドラチェフの波(50年)、技術革新
    クズネッツの波(20年)、建築
    ジュグラーの波(10年)、設備投資
    キチンの波(40ヶ月)、在庫

    返信削除
  8. 《王朝の三世代論 彼はこのような定理に立って 、王朝の三世代論を説く 。それは一世代約四十年とみなし
    王朝の寿命は概して三世代を越えないというもので 、強い連帯意識に支えられている第一世代 、
    奢侈と安逸から連帯意識が弱化する第二世代 、完全に連帯意識を喪失した第三世代の計百二十年
    からなる 。その間 、王朝にみられる現象として 、田舎的生活様式から都会のそれへの変化がある 。
    またイブンハルドゥ ーンは三世代論に並行して 、王朝五段階論を説く 。それは王朝の勃興から
    滅亡までの発展過程を 、王朝の樹立 、人民に対する完全な支配権の確立 、王権の安泰 、伝統
    主義への満足 、浪費と荒廃 、の五段階に分け 、最後に王朝は滅亡に向かうという 。そしてこの
    支配王朝が崩壊への道をたどり始めたときには 、その結果として新しい国家が勃興しつつある 。
    その勃興形態に二つあり 、第一は地方の有力者が遠隔地の支配権を握る場合である 。第二は 、
    人心を得るためになんらかの理由を宣伝したり 、人心をゆさぶるほどの武力や団結力をもつなど
    して 、支配王朝に反乱を起こす謀反者の場合である 。この二つのうちイブンハルドゥ ーンが重視
    しているのは第二の場合である 。》

    イブン=ハルドゥーン (講談社学術文庫) Kindle版

    第二の反乱例は1848,1968年を想起させる。対抗運動の考察においてもイブン=ハルドゥーンは先駆者だった。
    森本公誠 (著)

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  9. 参考:
    『世界史の構造』163頁
    『帝国の構造』240頁

    柄谷は120年周期について詳述はしていない。

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  10. 《王朝の三世代論 彼はこのような定理に立って 、王朝の三世代論を説く 。それは一世代約四十年とみなし
    王朝の寿命は概して三世代を越えないというもので 、強い連帯意識に支えられている第一世代 、
    奢侈と安逸から連帯意識が弱化する第二世代 、完全に連帯意識を喪失した第三世代の計百二十年
    からなる 。その間 、王朝にみられる現象として 、田舎的生活様式から都会のそれへの変化がある 。
    またイブンハルドゥ ーンは三世代論に並行して 、王朝五段階論を説く 。それは王朝の勃興から
    滅亡までの発展過程を 、王朝の樹立 、人民に対する完全な支配権の確立 、王権の安泰 、伝統
    主義への満足 、浪費と荒廃 、の五段階に分け 、最後に王朝は滅亡に向かうという 。そしてこの
    支配王朝が崩壊への道をたどり始めたときには 、その結果として新しい国家が勃興しつつある 。
    その勃興形態に二つあり 、第一は地方の有力者が遠隔地の支配権を握る場合である 。第二は 、
    人心を得るためになんらかの理由を宣伝したり 、人心をゆさぶるほどの武力や団結力をもつなど
    して 、支配王朝に反乱を起こす謀反者の場合である 。この二つのうちイブンハルドゥ ーンが重視
    しているのは第二の場合である 。》

    イブン=ハルドゥーン (講談社学術文庫) Kindle版

    都会的を金融化と解釈してはどうか?
    第二の反乱例は1848,1968年を想起させる。対抗運動の考察においてもイブン=ハルドゥーンは先駆者だった。
    森本公誠 (著)

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  11. イブン=ハルドゥーンは『歴史序説』(岩波文庫第一巻440,442頁)で王朝は
    三世代120年以上は存続しないと述べている。
    これは柄谷行人がウォーラーステインの影響で述べた120年周期説と奇妙に一致する。
    柄谷は産業資本から金融資本、あるいは自由主義から帝国主義への移行を述べているので、国家が
    王朝のように三世代で徐々に堕落するという話をしている訳ではないが、興味深い一致だ。
    経済決定論だと60年周期だが国家が介在すると周期が倍になる。
    heuristic発見的仮説と柄谷は説明している(『政治を語る』)。

    参考:周期、原因
    コンドラチェフの波(50年)、技術革新
    クズネッツの波(20年)、建築
    ジュグラーの波(10年)、設備投資
    キチンの波(40ヶ月)、在庫

    参考:
    『世界史の構造』163頁
    『帝国の構造』240頁

    柄谷は120年周期について詳述はしていない。

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  12. イブン=ハルドゥーンは『歴史序説』(岩波文庫第一巻440,442頁)で王朝は
    三世代120年以上は存続しないと述べている。
    これは柄谷行人がウォーラーステインの影響で述べた120年周期説と奇妙に一致する。
    柄谷は産業資本から金融資本、あるいは自由主義から帝国主義への移行を述べているので、国家が
    王朝のように三世代で徐々に堕落するという話をしている訳ではないが、興味深い一致だ。
    経済決定論だとコンドラチェフの波のように60年周期がせいぜいだが国家が介在すると周期が倍になる。
    heuristic=発見的仮説と柄谷は説明している(『政治を語る』)。

    参考:
    『世界史の構造』163頁
    『帝国の構造』240頁

    柄谷は120年周期について詳述はしていない。

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  13. イブン=ハルドゥーンは『歴史序説』(岩波文庫第一巻440,442頁)で王朝は
    三世代120年以上は存続しないと述べている。
    これは柄谷行人がウォーラーステインの影響で述べた120年周期説と奇妙に一致する。
    柄谷は産業資本から金融資本、あるいは自由主義から帝国主義への移行を述べているので、国家が
    王朝のように三世代で徐々に堕落するという話をしている訳ではないが、興味深い一致だ。
    経済決定論だとコンドラチェフの波のように60年周期がせいぜいだが国家が介在すると周期が倍になる。
    heuristic=発見的仮説と柄谷は説明している(『政治を語る』)。

    参考:
    『世界史の構造』163頁
    『帝国の構造』240頁

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  14. 《王朝の三世代論 彼はこのような定理に立って 、王朝の三世代論を説く 。それは一世代約四十年とみなし
    王朝の寿命は概して三世代を越えないというもので 、強い連帯意識に支えられている第一世代 、
    奢侈と安逸から連帯意識が弱化する第二世代 、完全に連帯意識を喪失した第三世代の計百二十年
    からなる 。その間 、王朝にみられる現象として 、田舎的生活様式から都会のそれへの変化がある 。
    またイブンハルドゥ ーンは三世代論に並行して 、王朝五段階論を説く 。それは王朝の勃興から
    滅亡までの発展過程を 、王朝の樹立 、人民に対する完全な支配権の確立 、王権の安泰 、伝統
    主義への満足 、浪費と荒廃 、の五段階に分け 、最後に王朝は滅亡に向かうという 。そしてこの
    支配王朝が崩壊への道をたどり始めたときには 、その結果として新しい国家が勃興しつつある 。
    その勃興形態に二つあり 、第一は地方の有力者が遠隔地の支配権を握る場合である 。第二は 、
    人心を得るためになんらかの理由を宣伝したり 、人心をゆさぶるほどの武力や団結力をもつなど
    して 、支配王朝に反乱を起こす謀反者の場合である 。この二つのうちイブンハルドゥ ーンが重視
    しているのは第二の場合である 。》

    イブン=ハルドゥーン (講談社学術文庫) Kindle版
    森本公誠 (著)

    都会的を金融化と解釈してはどうか?
    第二の反乱例は1848,1968年を想起させる。対抗運動の考察においてもイブン=ハルドゥーンは先駆者だった。

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  15. 《王朝の三世代論
     彼はこのような定理に立って 、王朝の三世代論を説く 。それは一世代約四十年とみなし
    王朝の寿命は概して三世代を越えないというもので 、強い連帯意識に支えられている第一世代 、
    奢侈と安逸から連帯意識が弱化する第二世代 、完全に連帯意識を喪失した第三世代の計百二十年
    からなる 。その間 、王朝にみられる現象として 、田舎的生活様式から都会のそれへの変化がある 。
    またイブン=ハルドゥーンは三世代論に並行して 、王朝五段階論を説く 。それは王朝の勃興から
    滅亡までの発展過程を 、王朝の樹立 、人民に対する完全な支配権の確立 、王権の安泰 、伝統
    主義への満足 、浪費と荒廃 、の五段階に分け 、最後に王朝は滅亡に向かうという 。そしてこの
    支配王朝が崩壊への道をたどり始めたときには 、その結果として新しい国家が勃興しつつある 。
    その勃興形態に二つあり 、第一は地方の有力者が遠隔地の支配権を握る場合である 。第二は 、
    人心を得るためになんらかの理由を宣伝したり 、人心をゆさぶるほどの武力や団結力をもつなど
    して 、支配王朝に反乱を起こす謀反者の場合である 。この二つのうちイブン=ハルドゥーンが重視
    しているのは第二の場合である 。》

    イブン=ハルドゥーン (講談社学術文庫) Kindle版
    森本公誠 (著)

    都会的を金融化と解釈してはどうか?
    第二の反乱例は1848,1968年を想起させる。対抗運動の考察においてもイブン=ハルドゥーンは先駆的だった。

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  16. クイズ
    この絵は何?
    https://2.bp.blogspot.com/-PjcEnA7U1og/ViguObkmEQI/AAAAAAAAzVY/bVb4Mv5pHUw/s1600/a0024841_034537.jpg






    正解はイブン=ハルドゥーン『歴史序説』冒頭で紹介されている14世紀当時の世界地図。
    (上下逆)

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  17. 120年周期説の元祖はイブン=ハルドゥーン
    https://www.y-history.net/appendix/wh0504-014_1.html
    ハルドゥーンが言うには、イスラーム世界には、文明の進んだ都市(ハダル)と、
    そうでない砂漠(バドウ)とがあり、砂漠に暮らす人々が強い連帯感(アサビーヤ)を
    持って勃興し、都市を征服し強力な国家を建設するが、やがて都市生活の中で連帯感を失い、
    新たな集団に征服されるということを繰り返しているというのである。
    またその交替は3代120年で起こると言っている

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  18. 世界史用語解説 授業と学習のヒント appendix list
    世界史序説
    イスラーム歴史学の大家イブン=ハルドゥーンが著した歴史書。

     イブン=ハルドゥーンが1377年に著した歴史書で、正確には『省察すべき実例の書、アラブ人、ペルシア人、ベルベル人および彼らと同時代の偉大な支配者たちの初期と後期の歴史に関する集成』という題名も長いが、本文も長大な歴史書のまさに序論にあたる部分をさしている。岩波文庫に翻訳(森本公誠訳、全4冊)があるが、そこでは『歴史序説』という題名になっている。
    イブン=ハルドゥーンの歴史論 山川出版社の教科書『詳説世界史』p.114に「都市と遊牧民の交渉を中心に、王朝興亡の歴史に法則性があることを論じた」とあるが、それはどういうことかというと、イブン=ハルドゥーンが言うには、イスラーム世界には、文明の進んだ都市(ハダル)と、そうでない砂漠(バドウ)とがあり、砂漠に暮らす人々が強い連帯感(アサビーヤ)を持って勃興し、都市を征服し強力な国家を建設するが、やがて都市生活の中で連帯感を失い、新たな集団に征服されるということを繰り返しているというのである。またその交替は3代120年で起こると言っている。人々を連帯させる砂漠の生活と、人々の連帯を希薄にする都市文明という対比は、現代の世界を考える際にも興味深い見解であると思う。
    5章4節 用語リストへ
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    ノートの参照
    第5章4節 ウ.学問と文化活動
    書籍案内

    イブン=ハルドゥーン/森本公誠訳『歴史序説』岩波文庫 全4冊
    ▲ページの先頭へ

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  19. 930 考える名無しさん[sage] 2019/07/08(月) 08:47:00.28 ID:0
    120年周期説の元祖はイブン=ハルドゥーン
    https://www.y-history.net/appendix/wh0504-014_1.html
    ハルドゥーンが言うには、イスラーム世界には、文明の進んだ都市(ハダル)と、
    そうでない砂漠(バドウ)とがあり、砂漠に暮らす人々が強い連帯感(アサビーヤ)を
    持って勃興し、都市を征服し強力な国家を建設するが、やがて都市生活の中で連帯感を失い、
    新たな集団に征服されるということを繰り返しているというのである。
    またその交替は3代120年で起こると言っている。
    (参照『歴史序説1』岩波文庫400,402頁)

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  20. 930 考える名無しさん[sage] 2019/07/08(月) 08:47:00.28 ID:0
    120年周期説の元祖はイブン=ハルドゥーン
    https://www.y-history.net/appendix/wh0504-014_1.html
    ハルドゥーンが言うには、イスラーム世界には、文明の進んだ都市(ハダル)と、
    そうでない砂漠(バドウ)とがあり、砂漠に暮らす人々が強い連帯感(アサビーヤ)を
    持って勃興し、都市を征服し強力な国家を建設するが、やがて都市生活の中で連帯感を失い、
    新たな集団に征服されるということを繰り返しているというのである。
    またその交替は3代120年で起こると言っている。
    (参照『歴史序説1』岩波文庫440,442頁

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  21. カリプ位、政府官職
    者については、観測者が解く星の合の兆候によって、
    五〇年あるいは八〇年、七〇年であるか
    るしれない。
    イスラーム教徒の寿命は六〇年から七〇年のあいだで、このことは伝承に述べら
    れている。一二〇年という天寿を越えることは、その人の星がたぐいまれな
    形や天球上の特異
    な位置にある場合にしかありえない。たとえばノアとかアード人やサムード人のごとく少数の
    者の場合である。
    王朝の寿命も同じで、
    その長さもそれぞれの星の合によって異なるとはいえ、概して三世代
    の寿命を越えることはない。一世代は個人の平均年齢、すなわち四〇年と同一で、完全に生長」
    成熟するのに必要な期間である。神は〈やがて一人前の人間になり、齢四〇にも達するこ
    し、
    ろとなれば〉 (四六 :
    一五)と言われている。だから私は一個人の平均寿命と一世代の期間とが同
    一であると言ったのである。
    われわれの説明の正
    イスラエルの子らが四〇年間砂漠に滞在したという事実からみ
    てもわかることである。この四○年は生きている世代の者が死滅して、次の世代の者、すなわ
    ち[エジプトでの〕屈辱を体験せず、またそれを知らなかった人たちが成長することを意味する。
    これこそ、一世代の期間を個人の寿命と等しく四〇年間と考えねばならないことを指している。
    われわれは王朝の存続期間が一般に三世代を越えることはないと述べた。第一世代は田舎的
    遊牧的性格、質実剛健性、砂漠の野蛮性を保持している時期で、つまりその人は困窮に慣れ、
    「勇職で食欲であり、またお互いに栄光を分け持っている。したがって、彼らはまだ連帯意識 の
    「力を保持しており、鋭敏で大いに恐れられ、人々は彼らに服従する。
    王権と安楽な生活のもとに田舎的遊牧的生活から都会の生活へ、困窮から
    審像と豊富へ、全員が栄誉を分担する状態からある者が栄誉を独占して、他の者が栄誉を競わ
    ず怠慢になる状態へ、誇り高い名声から卑しい追従へと変る。こうして、連帯意議の力が多分
    「第二世代の人は、
    に損なわれ、
    人々は卑騰と服従に慣れる。しかし、
    彼らには古い徳性の多くがまだ残っている。
    というのは、彼らは第一世代の人
    らた気高U &-米物く
    その生活状態に直接的な接触を持ち、彼ら自身の眼で第一
    の努力 16だみずからを守ろうとする
    +

    Sくの常?
    たもの
    6大
    分をなく
    たとは

    l d
    全m
    たち

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  22. ったかのように完全に忘れてしまう。彼らは強圧的な支配を受けているので、名声 の喜びとか
    「連帯意識とかをなくしてしまう。またあまりにも繁栄と安楽な生活に慣れて、箸修もその極に
    達するので、王朝によりかかって、保護を要する女や子供のようになってしまう。連帯意識は
    すでに完全に消え、彼らは保護や防衛や目標追求とかを忘れる。
    42
    身に装う徴章、
    衣装、乗馬、
    洗練された武技などによって人々を欺いているが、実は彼らの大部分は、後方に残る婦女より
    も臆病で、誰かに要求されると、それを排撃することができなくなる。そこで、支配者は自分
    を支持してくれる勇敢な者を別に求め、多数の家臣や従臣を採用する。こ のような者はある程
    度王朝を助けるが、それも神が王朝の崩壊を許すまでで、やがて王朝は、これまで維持してき
    たあらゆるものとともに減び去ってしまう。
    この世代を経るうちにその王朝は
    すでに読者も了解されたように、王朝の寿命は三世代で、
    「老衰し、弱り切ってしまう。したがって祖先の威光が完全に崩れるのは、第四世代になってか
    らである。栄誉と威光が四つの世代に限られることはすでに述べた通りであるが、われわれは
    さきに確立した諸前提にもとづいて、明確な議論をもって証明してきた。読者はこのことをよ
    く考えねばならない。もし読者が公平な人であるならば、その真実を見逃してはならない。
    三世代の期間が一二〇年であることはすでに述べた通りで、一般に王朝は、たまたま誰も王
    「朝を攻撃する者が現われない場合を除いては、多少の長短があってもそれ以上存続することは
    ない。老衰の光候が眼に見えてはっきりすれば、その王朝の権力を求める者がなくな。もし
    あったとして、
    その者をはね除けるほどの者は出てこないであろう。しかるべき時が来れば、
    王朝の終鷺は一刻も延ばされることはないし、また早まることもないのである。
    このようにして王朝の寿命も個人の寿命と同じで、生長し、停滞の年齢を経て退化の年齢に
    向かう。だから、一般に人々は王朝の寿命を一〇〇年であると言っているが、これも私がいま
    説明したものと同じ意味なのである。

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  23. 362
    「高貴なる者の子、その高貴な子の子、
    またその者の子の高貴なる者、
    アブラハムの子ィ
    サク、その子のヤコブ、そのャコブの子のョセフ」
    とマホメットは述べている。
    これはョセフがその栄光の極限に達したことを指す。
    (-)


    358~
    362:
    2:15[15]
    一つの家系で名門を保てるのはせいぜい四世代である

     『五書』(出エジプト20:5)のなかに次のような文句がある。
      「神、次らの主は力強く、嫉妬深く、父の罪を息子や孫や曾孫に罰として下さんとされる。」
    これは家系として四世代が、名門としての血統を持続させるうえで限度であることを示している。
    (m)
    『歌の書』所載ゥワイフ= アルカワーフィ1の物語に、次のような話が伝えられている。

    スロー王がヌウゥマーン に尋ねた。
    「アラブ族のうちで、他よりも高貴な部族がいるか。」
    「はいおります。」
    「どんな点がより高貴なのか。」
    「祖先が三代引き続いて指導者であった人の場合です。
    そして彼が四代目となり、完結し
    ます。名家とはこのような家族をいいます。」
    ブー
    彼がこのような人々を探したところ、この条件に当てはまるのは、カイス族のフザイファ
    7N
    "KIAIA
    r-ム
    供のくージプ =
    一タミー ム族のカイス

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