オウィディウス
…
[ボブ・ディランの]2001年のアルバム《Love and Theft》で、もっと強いインターテクストがあることに気づいたのです。例えば、〈Lonesome Day Blues〉には古代ローマの詩人、ウェルギリウスのフレーズが出てきます。「I'm gonna spare the defeated(負けた連中を助命してやろう)」「I'm gonna tame the proud」(誇り高き連中を飼い慣らしてやるつもりだ)とかね。
.…
[2006年のアルバム《Modern Times》に入ってるいくつかの曲には、全部で約20箇所、オウィディウスの引用があります。
…これらのラインは殆ど一言一句、ピーター・グリーンが翻訳したオウィディウスと一致しているのです。しかも、それが効果の一部となってるのです。
このアルバムの1曲目〈Thunder on the Mountain〉で、ディランは「I've been sitting down studying the Art of Love / I think it will fit me like a glove」(オレはじっくり腰を落ち着けて『愛の技法』を研究している。それは手袋のようにオレにぴったり合うと思う)と歌っています。もちろん、『Ars Amatoria』(The Art Of Love;愛の技法)からの引用がはっきりそこにあるわけではありませんが、リスナーはオウィディウスのことを思い浮かべるわけです。
〈Ain't Talkin'〉は、ディランが65歳の時にリリースした、当時はこれが最後になるかもしれないとされていたアルバムの最後の曲なのですが、歌い手は歩きながら歌っているのです。「In the last outback, at the world's end」(地の果て、世界の果てで)と。これはオウィディウスが追放中に書いた詩(『Ex Ponto(黒海からの手紙)』第2巻・第7歌・66行)のピーター・グリーン訳の直接的引用です。それでもまだ、これが偶然の一致と思う人がいるかもしれないので、もっと挙げましょうか。この曲の中には他にも、オウィディウスのラインをそのまま引用している箇所、もしくは、オウィディウスを示唆するような箇所が3~4つあります:「Every nook an cranny cormer has its tears」(家のどの隅も涙で満ちている)、「royal and much loved companions」(忠実な、とても愛されている仲間たち)、「make the most of one last extra hour」(最後のもう1時間を最大限活用する)。----1つの曲の中に『Tristia(悲しみの歌)』第1巻・第3歌「ローマ最後の夜」の24、65、68行が登場しているのです。
私が『The Streets of Rome: the Classical Dylan』で書いたのはこのことです。それまで私が気がつかなかったことが判明したのは、2008年に《The Bootleg Series Vol.8: Tell Tale Signs》が出た時です。このアルバムには〈Ain't Talkin'〉のアウトテイクが入っていました。初期のバージョンです。違う歌詞が付いていて、オウィディウスの要素が全くありません。オウィディウスの引用がゼロなのです。私が思うに、ディランがオウィディウスを読み始めたのは、《Modern Times》を作っている時だったのではないでしょうか。そして、自分がどのように曲を書いているのかを暴露する印(telltale sign)の1つとして、オウィディウスのないバージョンを収録したのではないでしょうか。なので、インターテクストは全て意識的なものです。…
トミス=コンスタンツァ
参考:
ライプニッツの法論Disputatio De Casibus Perplexis in Jure(法律に於ける紛糾せる事例)1666、
その口絵に引用された変身物語、
https://la.m.wikisource.org/wiki/Metamorphoses_(Ovidius)/Liber_XII
Det mihi se: faxo, triplici quid cuspide possim, Sentiat.
《やつがわたしの領分までやって来さえすれば! そうすれば、この三つ叉の鉾の威力を
思い知らせてやれように。》
オウィディウス『変身物語』巻12岩波文庫下186頁
別訳
《かれがこのわしの眼のまえにあらわれて来ようものなら 、わしの三叉の鉾の威力をぞんぶんに思い知らせてやるのだが … … 。》
間に挟まれたad Zoilumはホメーロスを批判した批評家の名か?正確にという意味に解釈できる。
変身物語第12巻には三つに分かれた口絵に似た世界観を示している部分があり興味深い。☆
全体はこれ以上ない暴力描写に溢れているが。
口絵がどこまでライプニッツの意図を反映しているかはわからないが(本文にはアエネイス、
変身物語への言及はない)結合法論的志向が興味深い。真ん中の三角形は回転するのではないか?
その三角内の構成=「暗黙→媒介→究極」はやはり見れば見るほどヘーゲル=「意識→対他→
絶対精神」に似ている。
ヘーゲルはライプニッツのこの著作を知っていただろうが、ケインズが受け継ぐことになる
確率論的な部分は重視しなかった
絶対精神は確率論を排除するからだ
☆
二キュクヌスの転身さて 、宇宙のまん中 、大地と海と空とのあいだ 、ちょうどこの三つの世界の境界のところに 、ひとつの場所がある 。そこからは 、どんなに遠い国であろうと 、およそこの世にあるものはなんでも見え 、どんな話し声でも耳にきこえる 。ここに 、かのファマ ( 1 6 )が住んでいる 。
エンチュクロペディ 第三版
第二部 客観的精神 ◆分類 A 法 a 所有 b 契約 c 不法に対する法
3:2:A法:a所有
四九一 物件は媒語である。すなわち自由でありながら同一であることを知っていると同時に、相互に自立的でもあるような諸諸の人格を極として、それらを連結させる媒語である。
3:2:A法:b契約
四九五 恣意から起こった一致、しかも偶然な物件についての一致は、同時に偶然な意志によって措定されているということを含んでいる。偶然な意志は同じようにまた法に適合しないし、そのため不法をもたらす。しかしこのことによって法自体が廃棄されることにはならない。ただ法に対する不法の関係が発生するだけのことである。
* この節は第二版では次のようになっている。「しかしながら、初めは人格から人格へと行なわれる契約上の区別は、契約ではあるけれども、初めはただ恣意から起こった或る一致として在るにすぎないような実体的なものの区別から、それに含まれていた純粋実体的なものが偶然的な意志の例の側面に対立するという区別、絶対に普遍的なもの、法そのものが不法に対立するという区別へと、偶然的なものによって、移行する。」
世界の大思想版より
『法の哲学』
/世界史
/__\
/\国家/国際法
国内法\/__\
/<倫理=共同世界>
教育と解体 福祉行政と職業団体
/\家族/\ /\市民/\
/婚姻\/資産\ /欲求\/司法\
/\ /\
/__\ <客観的精神> /__\
不法に対する /\善と良心
/__\/__\ /__\/__\
/\ <法> /\ /\ <道徳> /\
/__\ /__\ /__\ /__\
/\所有/\ /\契約/\ /企図と責任 /\意図と福祉
/__\/__\/__\/__\ /__\/__\ /__\/__\
確率については自然哲学第3版に追加
A 普遍的な個体性の物理学
a 自由な物理的な天体
(β)対立の天体 二七九
[ここからは第三版の補遺。]
ところで従来の気休めが特に拠り処としているのは、広大な天空には彗星がどこへ飛ぼうと事欠かぬだけの空間があり、したがってまさか(確率論というのはこのまさかをより学問的に変形したものである)地球にぶつかることはあるまい、ということであった。
ヘーゲル自然哲学、論理学、法の哲学(Firefox,Safari推奨、Windows-Explorerは文字化けします)。追記:2010年、新バージョン(別頁)
☆、映画版
/死
/病気\
/類の過程\
類と種\/性_\
/\ /\
各器官\ 動物 /機械的刺激
再生産\形態/\ /\同化/\
感覚、刺激\/器官\/感官\/肉体化
/\ /\
/_陸\ <有機体学> /果実\
/\環境/\ /一般的類\
/大気\/_海\ 生殖前\/立ち枯れ
/\ /\ /\ /\
地軸の位置 地質学/有機物 無性生物\ 植物 /水へ\
太陽系における地球 /地球の生成過程/\形態/\ /\変態/\
/太陽\月、彗星/位置\/地殻\/分化\/成長\/光へ\/空気へ
/\ /\
/ \ /分離\
/惑星軌道\ /\化学/\
/______\ /合一(電気、火、水、統一)
/\ /\ /\ 個別的 /\
地軸を中心に回転\絶対力学/__\ <自然哲学> /結晶\ 個体 /統一、電気
/\自転/\ /\公転/\ /\形態/\ /\特殊化\
地軸固定\/拡張\/逸脱\/集中\ /無形\/磁気\/対光\/物質性
/\ /\ /\ /\
/ \ / \ (雷)\ /__\
場所と運動\ 力学 / 落下 \ /元素の過程 物理学 /\(音)(熱)
/______\ /______\ (大気的緊張)\(雲、雨) /__\/__\
/\ /\ /\ 物質と運動/\ /\ /\ /\ /\
/ \空間と時間 \ / \有限力学/ \ 個体性_\一般的個体 個体的元素 /__\特殊個体/弾性\
/ 空間 \ / 時間 \ /慣性的 \ /衝撃 \ /\天体/\ /\天体/\ /\重力/\ /\凝集力\
/______\/______\/______\/______\/光_\/対立\/空気\/元素\/__\/__\/癒着\/一貫性
転身物語(上下)
転身物語(上下)http://www.gutenberg21.co.jp/tenshin1_2.htm
12
アキレスの死
かれがこのわしの眼のまえにあらわれて来ようものなら ( 1 1 4 ) 、わしの三叉の鉾の威力をぞんぶんに思い知らせてやるのだが … … 。
「転身物語(上下)」
オウィディウス/前田敬作・田中秀央訳
●愛蔵版(エキスパンドブック)/(上)4534KB/(下)4133KB
●普及版
(上)ドットブック 302KB/テキストファイル 274KB
(下)ドットブック 286KB/テキストファイル 256KB
各巻:愛蔵版 1200円/普及版 900円
ギリシア・ローマ神話について少しでも詳しく、面白く書かれた物語を求めるとすれば、この「転身物語」以上の作品はない。作品のテーマは「不思議な転身を物語る」ということになっている。しかし、そうした物語は一部にすぎず、全体はギリシア・ローマの神話・伝説の一大収集であり、宝庫であって、まさにその百科全書。この作品ほど後世に多く読まれ、数多く翻訳されたラテン文学作品はなく、ヨーロッパ人の神話的教養のほとんどは、この作品(ないしこれを再話した作品)に負っている。
この作品に影響を受けた文学者には、チョーサー、ダンテ、ボッカッチオ、ゲーテ、モリエール、シェイクスピア、バイロン、ホーソンなどがあり、画家や彫刻家ではミケランジェロ、ティツイアーノ、ラファエロ、ルーベンス、レンブラントに始まり、現代のピカソやダリにまでおよぶ。
目次一覧を見れば全容は明らかであるが、混沌(カオス)が秩序ある世界に変る「世界の創造」神話にはじまり、パエトンが太陽神の車を走らせて焼けおちる話、ナルキッススとエコ、プロセルピナの略奪、オルペウスとエウリュディケ、テセウスやヘルクレスの冒険、トロイア戦争の挿話から最後はカエサルが星に変わった話まで、どこかで聞いたことのある登場人物がめじろ押しで、これ一冊あれば、ギリシア・ローマ神話辞典としても役立つ。そして、どの辞典よりも面白い。
愛蔵版には、まざまな時代のエッチング、リトグラフ、絵画の名作40点以上を解説つきで収録しています。
オウィディウス(前43~後17頃) ローマの代表的詩人。中部イタリアの町の、騎士階級の裕福な家庭に生れた。当初は法律を学んだが満足できず、詩作への道を選んだ。豊かな財産とめざましい機知、驚くべき記憶、巧みな社交によって、彼はたちまち社交界の花形となった。だが、詩集を公にしたのはようやく30になってから。彼は女性心理の分析に秀で、のちにこれは『愛の手ほどき』として集大成された。だが、この作品は皇帝アウグストゥスによって風紀紊乱の烙印を押されて、黒海沿岸の町に追放された。代表作「転身物語」はそのころすでに書かれていた。彼は以後も詩を書き続け、結局ローマに帰ることなく、流刑の地に没した。
http://www.gutenberg21.co.jp/tenshinMokuji.htm
「転身物語」全巻目次
◆巻一
序詞/世界の創造/四つの時代・巨人族/狼に変身したリュカオン/人類滅亡の大洪水/あたらしい人間の祖デウカリオンとピュラ/大蛇ピュトン/月桂樹になったダフネ/牝牛になったイオ・百眼のアルグス・葦になった妖精シュリンクス/太陽神の息子パエトン
◆巻二
太陽神の車を御するパエトン/ヘリアデスの転身/白鳥になったキュクヌス/ユピテルに犯されたカリスト/星になったアルカス/烏はなぜ色が黒くなったか/馬になったオキュロエ/「おしゃべり石」のバットゥス老人/メルクリウスとヘルセ/「嫉妬」にとりつかれたアグラウロス/牡牛に化けたユピテルとエウロパ
◆巻三
カドムスの亡命とテバエ建設/アクタエオン・水浴をのぞかれたディアナ/ユピテルとセメレ/両性の快楽を知ったティレシアス/美少年ナルキッススとエコ/神々を信じないペンテウス/イルカになったテュレニアの水夫たち・狂乱のバッカエ
◆巻四
ミニュアスの娘たち/ピュラムスとティスベ・桑の実/ウェヌスとマルスとの密通/レウコトエとクリュティエ/サルマキスとヘルマプロティトゥス/狂気に陥ったアタマスとイノ・ティシポネ/老カドムスとハルモニア/英雄ペルセウスと巨人アトラス/アンドロメダ・海の怪物/メドゥサ
◆巻五
ピネウスの乱/プロエトゥス/ポリュデクテス/ムサたちをとらえようとしたピュレネウス/ムサたちとピエリデスとの歌合戦/プルトの恋・ケレスとプロセルピナ/泉になったアレトゥサ・トリプトレムスとリュンクス
◆巻六
ミネルウァとアラクネとの技くらべ/ニオベとその子供たち/蛙になったリュキアの農夫たち/生皮をはがれたマルシュアス/ペロプスの左肩/プロクネとピロメラ/北風神ボレアス
◆巻七
イアソンとメデア/アエソンの若返り/ペリアス/メデアの逃亡/アテナエの英雄テセウス/アエアクスと蟻の民たち/ケパルスとプロクリス
◆巻八
ニススと祖国を裏切ったスキュラ/迷路・アリアドネの冠/空中を飛行するダエダルスとイカルス/シャコになったペルデイクス/カリュドンの野猪/メレアグロスの死/ほろほろ鳥になったメレアグロスの姉妹たち/アケロウスとテセウス・島になったペリメレ/ピレモンとバウキス/飢餓にとりつかれたエリュシクトン
◆巻九
アケロウスとヘルクレス/ネッススに誘拐されたデイアニラ/ヘルクレスの最期・十二功業/アルクメナのお産とガランティスの機転/ドリュオペとロティス/イオラウスの若返り・テバエの乱/ビュブリスの不倫の恋/男に変身したイピス
◆巻十
伶人オルペウスとエウリュディケ/キュパリッススの悲しみ/美少年ガニュメデス/花になったヒュアキントゥス/春を売るプロポエティデス・ケラスタエ/象牙の人形に恋したピュグマリオン/没薬になったミュラ/アドニスの誕生/アタランタ・アドニスの転身
◆巻十一
オルペウスの死/ミダス王のかがやかしい厄難/アポロとパンとの歌合戦・ミダス王の耳/ラオメドン・トロイアの築城/プロテウスの予言・ペレウスとテティス/ケユクスのもとに身をよせたペレウス・ダエダリオンの転身/石になった狼/ケユクスの難破/夢/アルキュオネとケユクスの転身/潜水鳥になったアエサクス
◆巻十二
アウリスのイピゲニア/キュクヌスの転身/力エネウスはどうして男になったか/ラピタエ人とケンタウルス族との戦い/ネレウスの十二人の息子たち/アキレスの死
◆巻十三
アキレスの武具をめぐる争い/王妃ヘクバの最期/メムノンの遺灰からうまれた鳥たち アニウスの客となったアエネアス/スキュラ/アキスとガラテアの恋物語/グラウクス
◆巻十四
スキュラと魔女キルケ/猿になったケルコペス/クマエのシビュラ/アエネアスに救出されたアカエメニデス/風神アエオルスの贈物・ウリクセスとキルケ/ピクスとカネンス 鳥になったディオメデスの仲間たち/アエネアスの船・アルデア/アエネアスの神化/ポモナとウェルトゥムヌス・アナクサレテの転身/ロムルスとヘルシリア
◆巻十五
ミュルケルス・クロトン/ピュタゴラスの教え/エゲリアの転身・ヒッポリュトゥスの蘇生/タゲス・ロムルスの槍・キプス/ローマの疫病を救ったアエスクラピウス/カエサルの昇天・跋詞
◆解説
もどる
ヘーゲル法の哲学
/\
/ゲルマン
/\世界史\
/東洋\/ギリシア、ローマ
/対外主権 /\
立法権\ 国家 /__\
/\国内法\ /\国際法\
君主権\/統治権/__\/__\
/\ /\
/__\ /__\
教育と解体/\ <倫理=共同世界>/福祉行政と職業団体
/__\/__\ 社会政策\/職業団体
/\ /\ /\ /\
/__\ 家族 /__\ /財産\ 市民 /裁判\
/\婚姻/\ /\資産/\ /\欲求/\ /\司法/\
/__\/__\/__\/__\/満足\/労働\/正義\/現実性
/\ /\
/ \ /__\
/強制と犯罪 /共同体精神
/______\ /__\/__\
/\ /\ /\ /\
/ 不法に対する法 \ <客観的精神> /__\善と良心/__\
無邪気な不法\ / 詐欺 \ /\善、主観 /\良心/\
/______\/______\ /__\/__\/__\/__\
/\ /\ アンティゴネー\ /\
/ \ / \ オイディプス__\ /__\
/ 譲渡 \ <法> / 交換 \ /\結果/\ <道徳> /\自由/\
/______\ /______\ /__\/__\ /__\/__\
/\ /\ /\ /\ /\ /\ /\ /\
/ \ 財産 / \ / \ 契約 / \ /__\企図と責任 \ /__\意図と福祉__\
/ 所有 \ /物の使用\ /わがまま\ / 贈与 \ /\関心/\ /\行動/\ /\一般/\ /\特殊/\
/______\/______\/______\/______\/__\/__\/__\/__\/__人格__\/__法/__\
カントと違い、ヘーゲルは人倫という共同体の習俗を普遍的な命題と捉えて固定化した。
財産と所有が逆
比較
内側がズれている
ANewDiscourse of a Stale Subject, Called The Metamorphosis of Ajax By Sir John Harington
https://books.google.co.jp/books?id=6aY...
zum Gebrauche auf Schulen von A.C. Meineke Ovid. z*) At deus ... Iamquefere tracto duo per quinquennia bello, Talibus intonsum compellat Sminthea dictis: »O mihi de fratris longe gratissime natis, 570 Irrita qui mecum posuisti moenia Troiae, Ecquid, ut has iam iam casuras adspicis arces, Ingemis; aut ecquid tot defendentia muros Millia caesa doles? Ecquid, ne ... Det mihise: faxo, tripliciquid cuspide possim, Sentiat. At ...
Ovids Metamorphosen im Auszuge: zum Gebrauche auf Schulen von A.C. Meineke - Ovid - Google ブックス
https://books.google.co.jp/books?id=6aY_AAAAYAAJ&dq=Del+mihise++ovid&hl=ja&source=gbs_navlinks_s
Ovids Metamorphosen im Auszuge: zum Gebrauche auf Schulen von A.C. Meineke
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変身物語 12
追記:
ライプニッツの法論Disputatio De Casibus Perplexis in Jure(法律に於ける紛糾せる事例)1666、
その口絵に引用された変身物語、
https://la.m.wikisource.org/wiki/Metamorphoses_(Ovidius)/Liber_XII
Det mihi se: faxo, triplici quid cuspide possim, Sentiat.
《やつがわたしの領分までやって来さえすれば! そうすれば、この三つ叉の鉾の威力を
思い知らせてやれように。》
オウィディウス『変身物語』巻12岩波文庫下186頁
間に挟まれたad Zoilumはホメーロスを批判した批評家の名か?正確にという意味に解釈できる。
変身物語第12巻には三つに分かれた口絵に似た世界観を示している部分があり興味深い。
全体はこれ以上ない暴力描写に溢れているが。
口絵がどこまでライプニッツの意図を反映しているかはわからないが(本文にはアエネイス、
変身物語への言及はない)結合法論的志向が興味深い。真ん中の三角形は回転するのではないか?
その三角内の構成=「暗黙→媒介→究極」はやはり見れば見るほどヘーゲル=「意識→対他→
絶対精神」に似ている。
ヘーゲルはライプニッツのこの著作を知っていただろうが、ケインズが受け継ぐことになる
確率論的な部分は重視しなかった
絶対精神は確率論を排除するからだ
私は3倍、私ができることのカスプを、彼女はそれに気づくの手配よ」、彼は私に自分自身を挙げてみましょう。しかし
12:594 det mihi se: faxo, triplici quid cuspide possim,
12:580 At deus, aequoreas qui cuspide temperat undas,
12:581 in volucrem corpus nati Phaethontida versum
12:582 mente dolet patria saevumque perosus Achillem
12:583 exercet memores plus quam civiliter iras.
12:584 iamque fere tracto duo per quinquennia bello
12:585 talibus intonsum conpellat Sminthea dictis:
12:586 'o mihi de fratris longe gratissime natis,
12:587 inrita qui mecum posuisti moenia Troiae,
12:588 ecquid, ubi has iamiam casuras adspicis arces,
12:589 ingemis? aut ecquid tot defendentia muros
12:590 milia caesa doles? ecquid, ne persequar omnes,
12:591 Hectoris umbra subit circum sua Pergama tracti?
12:592 cum tamen ille ferox belloque cruentior ipso
12:593 vivit adhuc, operis nostri populator, Achilles.
12:594 det mihi se: faxo, triplici quid cuspide possim,
12:595 sentiat; at quoniam concurrere comminus hosti
12:596 non datur, occulta necopinum perde sagitta!'
12:597 adnuit atque animo pariter patruique suoque
12:598 Delius indulgens nebula velatus in agmen
12:599 pervenit Iliacum mediaque in caede virorum
12:600 rara per ignotos spargentem cernit Achivos
12:601 tela Parin fassusque deum, 'quid spicula perdis
12:602 sanguine plebis?' ait. 'siqua est tibi cura tuorum,
12:603 vertere in Aeaciden caesosque ulciscere fratres!'
12:604 dixit et ostendens sternentem Troica ferro
12:605 corpora Peliden, arcus obvertit in illum
12:606 certaque letifera derexit spicula dextra.
12:607 quod Priamus gaudere senex post Hectora posset,
12:608 hoc fuit; ille igitur tantorum victor, Achille,
12:609 victus es a timido Graiae raptore maritae!
12:610 at si femineo fuerat tibi Marte cadendum,
12:611 Thermodontiaca malles cecidisse bipenni.
12:612 Iam timor ille Phrygum, decus et tutela Pelasgi
12:613 nominis, Aeacides, caput insuperabile bello,
12:614 arserat: armarat deus idem idemque cremarat;
12:615 iam cinis est, et de tam magno restat Achille
12:616 nescio quid parvum, quod non bene conpleat urnam,
12:617 at vivit totum quae gloria conpleat orbem.
12:618 haec illi mensura viro respondet, et hac est
12:619 par sibi Pelides nec inania Tartara sentit.
12:620 ipse etiam, ut, cuius fuerit, cognoscere posses,
12:621 bella movet clipeus, deque armis arma feruntur.
12:622 non ea Tydides, non audet Oileos Aiax,
12:623 non minor Atrides, non bello maior et aevo
12:624 poscere, non alii: solis Telamone creatis
12:625 Laertaque fuit tantae fiducia laudis.
12:626 a se Tantalides onus invidiamque removit
12:627 Argolicosque duces mediis considere castris
12:628 iussit et arbitrium litis traiecit in omnes.
P. Ovidius Naso, Remedia Amoris, <a target="_blank" onclick="openPopupWindow(this); return false" href="entityvote?doc=Perseus:text:1999.01.0001&auth=tgn,2025973&n=1&type=place">Ovid</a>'s Remedy of Love
http://www.perseus.tufts.edu/hopper/text?doc=Ov.%20Rem.
Malice gave obscure Zoilus a name.14
| P. Ovidius Naso. Amores, Epistulae, Medicamina faciei femineae, Ars amatoria, Remedia amoris. R. Ehwald. (Latin) search this work
『愛の治療』編集
『愛の治療』(Remedia Amoris、レメディア・アモーリス) の形式は恋愛エレギーア詩の形式で、内容は詩人が『恋の技法』で指南した恋愛の治療法を、主に男性に向けて処方するものとなっている。本作は自殺を恋愛から逃亡する手段にすぎないとして批判する。そしてアポローに誓って、恋愛を先延ばしにしたり疎かにしてはならぬと言う。そして、自分のパートナーを避けること、魔術は使用せぬこと、一度は化粧をしていない恋人の顔を見てみること、他の恋人に乗り換えること、決して嫉妬してはならぬこと、といった処方箋が示される。古い手紙は焼き捨てること、恋人の家族は避けることといったアドバイスもある。本詩作は一貫してオウィディウスを医者として登場させ、医術的レトリックを用いている。本作が恋愛教訓詩シリーズの最終巻であり、エレギーア韻律でエロスを歌うオウィディウスの企みが本作で完遂したと解釈されている。[67]
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B
変身物語?
del mibisa f??? (adZoilum) mci ed cu widone??
Virgil himself
The Love Books of Ovid
Translated by J. Lewis May
[1930]
| Wikisource has original text related to this article:
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2
Ipse licet venias Musis comitatus, Homere,
Si nihil attuleris, ibis, Homere, foras. 280
together with his Remedy of love:
3
i The son of Theystes, whose adulterous love to Cly|temnestra proved so fatal to her husband Agamemnon, to himself and her; for having killed his cousin-german, king Agamemnon, and seized his kingdom and wife, at his return home from Troy; Orestes, that king's son, in revenge slew him, and even his own mother, for which he was haunted by the furies.
k There were two mount Hamus's, one in Macedo|nia reaching from the E••ine to the Adriatic; the o|ther in that part of Greece called Th•ssaly, which was famous for poisonous herbs used in conjurations.
l Circe poisoned her husband, the king of the S•rma|t•, and was therefore banished by her subjects.
m He was king of Thrace, and assisted the Trojans with cavalry, but was defeated and slain by Diomedes and Ulysses.
n Vitr•vius relates of this Zoilus, that having com|piled, books against Homer, and read them to Ptolemy king of Egypt, the king made him no reply, being dis|pleased that he should presume to censure so great a po|et. Zoilusafterwards being reduced to want, came to beg relief of the same Ptolemy, who thus answered What! have the works of Homer, after his having been 〈◊〉 thousand years in his grave, been able to maintain millions of men: And cannot you, who pretend yourself a greater wit than he, by your writings, maintain one• Zoilus, some time after was accused of parricide, and crucified according to the execution then used by the ancients in the east. A h•nost all ma•••rs in any of the sciences have had their Zoilases; 〈◊◊〉 and 〈◊〉Virgil himself could not escape them.
o He means Virgil, this divine 〈◊〉 was not spared by the malice of some false crities; which ought to be a comfort to such as do well in the arts, when 〈◊◊〉 deavours to wound them.
p The name of a famous court 〈◊〉 whom 〈◊〉 endeavoured to 〈…〉 all the 〈◊〉 and qualifications 〈…〉.
dspace.uni.lodz.pl:8080/.../31-38%20Kujawinska%20Coutrtne...
6 St Pelagia, who lived in the 3rd century AD, came from a Christian family in Antioch. She was 15 when persecutions of Christians under Diocletian, or indeed his predecessor, ... “The Roman Lucrece” is a loose adaptation of Ovid's poem Fasti, although on a few occasions Solikowski introduces into the conversations between Lu- .... tion of the work, “Ad Zoilum”, with the request ”If some wise person a mis- take doth find, / please forgive the less learned author”. A reading of the poem.
www.philological.bham.ac.uk/gager/plays/ulysses/notes.html
1 This line is a recast version of Ovid, Ars Amatoria II.280, si nihil attuleris ibis Homere foras. Second Hoskins epigram ... epigram ad Zoilum Zoilus was a rhetorician and cynic philosopher of the fourth century B. C. whose carping criticism of Homer earned him the sobriquet Homeromastix (“Scourge of Homer”). 4 In later antiquity Homer ... Prologus ad academicos In book this Prologue is printed prior to the dedicatory epistles and the epigrams by Gager's friends. Here it is shifted to the ...
epigram ad Zoilum Zoilus was a rhetorician and cynic philosopher of the fourth century B. C. whose carping criticism of Homer earned him the sobriquet Homeromastix (“Scourge of Homer”).
4 In later antiquity Homer was supposed to be the son of Maeon (-ides is the Greek patronymic ending)
__
Here is today's distich by John Owen, with an English translation by Thomas Harvey, 2.104. The title of the poem is ironic: Zoilus was an ill-tempered ancient Greek grammarian, a Cynic philosopher notorious for his harsh criticism. He became known as the "Homeromastix," "The Scourge of Homer," because of his stinging criticisms of Homer's poetry. By addressing his poem to a "Zoilus," Owen is addressing someone who praises no one, and therefore is praised by no one, and who loves no one, and therefore is loved by no one - that "Zoilus" needs to take the lessons of the epigram to heart!
Ad Zoilum
Laudatur merito laudator, amatur amator.
Ergo ut lauderis lauda, ut ameris ama.
TO ZOILUS
The Praiser Praise, the Lover Love doth merit:
Praise then if Praise; Love, if thou’t Love inherit.
The vocabulary is keyed to the DCC Latin Vocabulary list. There are three words which are not on the DCC list:
laudātor, laudatōris, m. - praiser, eulogizer
amātor, amātōris m. - lover, friend
Zoilus - Zoilus, proverbial for envy and criticism
Full text of "Ovid: The Art of Love and other poems"
https://archive.org/stream/OvidTheArtOfLoveAndOtherPoems/Ovid_2_Art_of_Love_and_others_djvu.txt
202 THE REMEDIES OF LOVE a lover. Then too, when she is painting her cheeks with concoctions of dyes, go (let not shame hinder you) and see your mistress' face. Boxes you will find, and a thousand colours, and juices that melt and drip into her warm bosom. Such drags smell of your table, Phineus; 1 not once only has my stomach grown queasy at them. Now I will tell you what I recommend in the midst of the practice of love : passion must be repelled on every side. Much of this indeed I am ashamed to speak ; but do you by your wit imagine more than my words say. For certain folk of late have found fault with my writings, and brand my Muse as a wanton. Yet so long as I please thereby, so long as I am sung in all the world, let this man or that attack me as he will. Envy disparages great Homer's genius : whoever you are, Zoilus, 2 you get your fame from him. You too, under whose guidance Troy brought hither her vanquished gods — your poems too irreverent tongues have wounded. What is highest is Envy's mark ; winds sweep the summits, and thunderbolts sped by Jove's right hand seek out the heights. But you, whoever you are whom my freedom hurts, suit each theme, if you are wise, to its proper numbers. Valiant wars rejoice to be sung in Maeonian metre ; 3 what place can be found there for lovers' tales ? Tragedians sound a noble strain ; anger becomes the tragic buskin : the sock must be used for common scenes. Let the free iambus be drawn 4 against the opposing foe, whether it rapidly advance, or drag its final foot. 5 Let winsome
Ovid:愛と他の詩の芸術」の全文
https://archive.org/stream/OvidTheArtOfLoveAndOtherPoems/Ovid_2_Art_of_Love_and_others_djvu.txt
202愛の救済恋人。それでは、彼女が染料の配合で頬を塗っているとき、あなたの愛人の顔を見てください。あなたが見つけた箱と、温かみのある胸に溶けて垂れ下がる千色とジュース。そのような抗力はあなたの食卓の香りです。 1回だけ私の胃がそれらに不気味に成長している。今私は愛の練習の中で私が何を推薦するかを伝えます。情熱はあらゆる面で撃退されなければなりません。これの多くは、私が話すことを恥じています。しかし、私の言葉よりもあなたの気持ちを想像してください。遅くの特定の人々のために私の文章で欠陥を見つけた、そして無慈悲な私のMuseをブランド。それでも私がそれを喜んでいる限り、私が世界中で歌われている限り、この男またはそれが私のように私を攻撃させてください。ホーマーの偉大な天才を羨望させる:あなたが誰であれ、ゾイロス、あなたは彼から名声を得る。あなたの指導の下で、トロイは彼女の征服された神々を持ち込みました。あなたの詩もあまりにも不愉快な舌が傷ついています。 Envyのマークは最高です。風がサミットを掃除し、Joveの右手で駆け抜けた雷鳴が高所を探します。しかし、あなたが私の自由が痛む人は誰でも、それぞれのテーマに合っています。勇敢な戦争はメーオニアのメーターで歌われることを喜ぶ。 3恋人のためにそこにはどのような場所がありますか?悲劇的な悲劇は悲劇的です。怒りは悲惨なバスキンになる:靴下は一般的なシーンに使用する必要があります。素早く進んでも、最後の足を引きずっても、自由な母音を相手の敵に対して4に引っ張ることができます。 5ウィンチェットしよう
しかし、彼自身の武器で彼に対処するために、彼と一緒にリストを入力して、ストアードドスなしで古い英国のやり方の後に戦う(ガードルの下に叩くかストライクするために、それはベースと卑劣に数えた) 私たちは友人に成長し、私はYours、&cを購読することに満足していました。 結局私は同じ言葉で彼に答えてもいい、私はミサコモスと呼ばれています。ミサコモスとは、いとこであり、彼の名前と同盟者であり、それは汚れの嫌悪感を表しています。 私たちの名前や条件のいずれかに親しみを持たれているような人たちには、この談話が続くことを賞賛します。 AdZoilum et Momum。 停止、マスター、これ以上恨み、茶番、松、そしてフレット; あなたのために良いものを食べる、噛んで、噛む、噛む、食べる。
but even to deal with him at his own weapon, entered the lists with him, and fighting after the old English manner without the stockados (for to foin or strike below the girdle, we counted it base and too cowardly), after half a score downright blows, we grew to be friends, and I was content to subscribe, Yours, &c. And to the end I may answer him in the same language, I am called Misacmos, which is cousin and ally to his name, and it signifieth a hater of filthiness; and to all such as are of kin to either of our names or conditions, we commend this discourse ensuing. AdZoilum et Momum. Cease, masters, any more To grudge, chafe, pine, and fret; Lo stuff for you good store, To gnaw, chew, bite, and eat.
ANewDiscourse of a Stale Subject, Called The Metamorphosis of Ajax By Sir John Harington
englishantiquehouse.blogspot.com/2015/07/
考案したのはイギリス人のJohn Harington卿(1561-1612)。彼はエリザベス1世の名付け子で詩人でした。しかしイタリアルネッサンスの詩人アリオストの「狂乱のオルランド」からの性的にきわどい話を英語に翻訳した物を宮廷の女性達に配っていたのが女王の逆鱗にふれ、1584年に追放されてしまいます。イギリス西部バースの近くに彼は自分で家を建て、そこに自分でデザインした水洗トイレを設置しました。8年後に彼を許した女王はその家を訪ねます。ハリントン卿はトイレを誇らしげに見せ、女王も ...
オビッドの愛の芸術:3冊の本:その救済と一緒に...
https://books.google.co.jp/books?id ...
Ovid - 1796 - 読んで - 他の版
愛の裁判所、チョーサーの物語、そして愛の歴史Ovid ...彼は嫌悪感を覚える愛の芸術の彼の本をほのめかしている。マルiceは、不明瞭なゾイラルスに名前を付けました。ビトゥルビウス(lib。7.アーチ)はホメロスに対してコンパイルされた本を持っていて、エジプトのプトレマイオス王にそれらを読んでいるこのゾイロスと関連して、王は彼にそれを非難すると思わなければならない不快感を与えた素晴らしい詩人...
Ovidの愛の芸術。 3冊の本。ドライデン氏から翻訳されました。
https://books.google.co.jp/books?id ...
Ovid - 1712 - 読む
オービッド。第二のRhefiis、&e。ユリシーズの彼は、この「アカデミック・アカデミー・オブ・メタマラフォーズ」の中で、アヘックスに対するスピーチの中で、このアカデミックなアカマツを賞賛しています。彼はThraceの王であり、CavulryとTrojansをアシストし、hutは敗北し、劇的になった] DiomedesとUlysses。 ct私のam'rousリバティー。彼はOffeneeに与えた愛の芸術の書籍を語る。悪意のあるゾイラスに名前をつけた。ヴィトウビウス(Lih。7. 'Arch ...
恋の技法 (平凡社ライブラリー) オンデマンド (ペーパーバック) – 1995/5/15
2005年9月12日
形式: 文庫
「だれかもし、この民族のうちに愛する術を知らない者があれば、これなる詩を読むがいい。そしてこの詩を読んで、術を心得、恋愛を実行するがいい。」こんな一文から始まる、ローマ時代の恋のハウ・トゥー・ブック。「変身物語」の作者として有名なローマの一代の才人、「やさしき恋の戯れ人」と自らの墓碑銘に記させたオウィディウスの書いた、とても明るくて闊達な本です。彼はこの書のために、ローマの風紀を乱したと皇帝アウグストゥスの怒りをかい、流刑になってしまいました。ということは、当時からとても人気のあった作品だったのでしょう。
ヘシオドスの教訓詩のパロディとして、そのタイトルも「弁論術Ars Rhetorica」をもじって「Ars Amatoria」とつけられたと言われています。真面目な教訓詩の形式で書かれているおかしみも、当時の人は楽しんだのではないでしょうか。1,2部は男性に、3部は女性に恋の技術を説きます。皮肉、機知にとみ、ちょっと「あぶない」大胆な描写もありますが、洗練された洒脱な文章が、そこはさらりといやらしくなくしています。「この冗談がわからないのは野暮ですよ」との著者の声が聞こえてきそう。ですから「女にとっては君の力は嬉しいものなのだ。どんな女でも、思いがけなく強奪されると嬉しく思うものである。」なんていう文章を真にうけてしまうのは野暮というものですよ。
2,3部の最後を、「私の弟子たちよ、獲物の上にこう書いてくれ、『Naso(オウィディウスのこと)が師であった』と」と、ちゃっかり自己宣伝で締めくくるのもなんだか楽しいですね。
神話や伝説をたくさん引用し、美しいお話が流れていく中に皮肉やくすぐりもあるので楽しんで読めます。原作のオウィディウスの力ももちろんですが、堅苦しくなく、楽しい翻訳の力も与ってあまりある、と言わねばならないと思います。神話をよく知らなくても、きちんと注釈もありますからなんのことやらわからない、ということはありません。
こんな楽しい古典をよんだら、ちょっとラテン語の勉強がしたくなるかもしれません。
恋愛指南―アルス・アマトリア (岩波文庫) 文庫 – 2008/8/19
形式: 文庫|Amazonで購入
原著"Ars Amatoria"は、"The Art of Love"、すなわち『愛の技法』という意味。どうやって女の子を口説くか、口説かれた女はどう対応すべきか、男の品定め、女の品定め、上手な浮気の仕方など、テクニックを伝授するハウツー本。古代・中世のヨーロッパ人たちは、こっそり回し読みして楽しんだのだろう。アベラールとの悲恋で知られる才媛エロイーズも本書を引用・紹介しているから(「第六書簡」)、中世の修道女たちも読んでいたわけだ。古今東西、"実用書"には必ず需要があるが、今回ついに岩波文庫に新訳が登場。本書はさすが"官能詩人"の書だけあって、記述もストレートだ。旧訳(樋口勝彦訳、平凡社ライブラリー)と比べてみよう。「私は[女が]自分の喜悦をついもらす声を聞くと嬉しくなる。私に待ってくれとか、こらえてくれとか、いってくれるのは嬉しい。女の愛の狂的な、もう参ったという目つきを見たいものだ。彼女をぐったりさせたい。もうさわってくれるなと拒ましめたい」(旧訳p95)。「女が自分が味わっている喜びの声を洩らし、私にちょっと待ってとか、もうちょっと我慢して、などという声を聞くのが、私にはうれしいのである。愛する女が狂態をさらして、もう駄目というような眼をしているのが見たいものだ。ぐったりとさせて、当分のあいだもうさわらないで、などと言わせてみたいものだ」(新訳p92)。どうです、おおらかな古典を新訳で読むのもいいものでしょう。
● ボブ・ディランと古代ギリシア/ローマの作家たちとの間にインターテクスト(テクストの関連性、つまり、ディランによる引用)があることに、最初に気づいたのはいつですか?
9/11になってやっとです。ディランには、あの日の朝に発売された《Love and Theft》というアルバムがあります。1997年の時点でも、アルバム《Time Out of Mind》に入ってる〈Highlands〉というとても長い、語りのような歌の中に、似たようなインターテクストのあることには気づいていました。この曲には「My Heart's in the Highlands」というリフレインがありますが、これはロバート・バーンズからの引用ですね。他にもバーンズから引用している箇所がありますが、いろいろな要素が合わさって1つの歌になっていて、その歌い手は、あらゆるものから逃れて----もしかしたら、ニューヨーク・シティーからかもしれません----頭の中にある観念的な高原{ハイランド}に行きたいと願っているのです。しかし、2001年のアルバム《Love and Theft》で、もっと強いインターテクストがあることに気づいたのです。例えば、〈Lonesome Day Blues〉には古代ローマの詩人、ウェルギリウスのフレーズが出てきます。「I'm gonna spare the defeated(負けた連中を助命してやろう)」「I'm gonna tame the proud」(誇り高き連中を飼い慣らしてやるつもりだ)とかね。他の人も見ているように、この曲には他にもいろいろなインターテクストがあります。『ハックルベリー・フィン』やアメリカの南北戦争、日中戦争の回想を含む日本のヤクザ小説(佐賀純一『浅草博徒一代』)、それから『アエネイス』です。この関連性がリスナーの頭の中で活性化したら、この曲はディランが若い頃に起こった戦争----ヴェトナム戦争によるダメージや喪失のみを嘆いているのではなく、『アエネイス』に出てくるローマ時代のさまざまな戦争や南北戦争を含む、文学作品の中で描かれている他の様々な戦争も取り込んでいることになります。
● ディランの歌詞に関してたくさんの評論を書いていますが、あなたにとって、ディランの魅力は専ら歌詞なのですか? それとも、あなたのディラン体験の中では、音楽も歌詞と同じくらい重要なものなのですか?
素晴らしい質問ですね。私は後者だと思っています。詩人としてスタートしてシンガー・ソングライターになった人も多数います。レナード・コーエンは1960年代前半に詩を書いて、詩集を出版しています。その後、歌も書くようになりました。ディランも詩人です。英語でいうbard(語り部、詩人)、ギリシア語でいうἀοιδός(吟遊詩人、歌手)、ラテン語でいうvates(詩人)です。正に詩人であって、それに付いてる歌は詩の一部です。ディランの場合、歌が必要なのです。彼は歌がなくても立派に通用する美しい散文も書きます。2004年に出した自伝『Chronicles: Volume 1』なんか、特にそうですね。
● 『The Streets of Rome: the Classical Dylan』という論文の中で、あなたはT・S・エリオットの言葉に触れています。「未熟な詩人は借用する。熟達した詩人は盗む」と。そして、ディランの詩はインターテクストのメレンゲ状態----つまり、他の作家から「盗んだ」言葉----から成り立っているともおっしゃっています。ディランは自分の音楽において「盗み(Theft)」と同じようなことをやっているというのですか?
ええ、そうです。フォークやブルースの世界はそれでうまく機能しているのです。ディランは1993年に《World Gone Wrong》というアルバムを出しました。これはブルースのカバーを収録したアルバムでしたが、他所にあるたくさんのディラン本人のオリジナル曲の中にも、メロディーや歌詞の一部は盗んだものだったりします。そういう窃盗行為は、自分も伝統の中に存在しているということを表すメタファーなのですよ。だって、ブルースは誰のものですか? フォーク・ソングと同様、ブルースの曲もまた1つの連続した流れであって、つなぎとなる歌をキャッチしたり盗だりするという行為が、ブルースに意味や複雑さを持たせているのです。これもまたブルースの面白さの1つとなっています。
● ものを書く者は皆、自分がある芸術運動の先駆者だってことにしたがるものですが、真の意味で「オリジナル」なものなんてあり得ないと言えます。我々のインスピレーションは必ず、自分以外のどこか他所から生じるものだからです。インターテクストが意図の産物であれ無意識の産物であれ、インターテクストとそれを受け入れることは、あらゆる文学ジャンルに本来備わっている要素であるとお思いなのですか?
はい。〈Fourth Time Around〉を見てみましょう。ビートルズが〈Norwegian Wood〉をリリースした直後の、1966年にリリースされました(「ノルウェイ産の木材」がディランの中では「ジャマイカ産のラム酒」になりました)。この2曲を並べて比べてみましょう。ビートルズは「Isn't it good, Norwegian wood?」とシンプルな韻を歌っていますが、ディランはその上を行き、もっと派手なものにしています。「I tapped on her drum and asked her how come / And she buttoned her boot /And straightened her suit」と続き、漸降法(アンチクライマックス)のエンディングを迎えます。「And gallantly handed her / My very last piece of gum」 それから、最後のヴァースについても考えてみましょう。「I never asked for your crutch / Now don't ask for mine」 ここでの「you」はいったい誰なのでしょう? この時期、ディランから刺激を受けていたジョン・レノンなのでしょうかねえ?
● 〈Fourth Time Around〉といった曲の中では、インターテクストは意図したものだったようですが、ある作家をあまり意識せずそれとなく引用したり、取り入れたりしている曲も存在するのではないでしょうか? インターテクストが有機的に出現している曲はありますか?
そのプロセスや作曲の作業は極めて意識的だと思いますが、2004年に『60 Minutes』という番組のインタビューで、エド・ブラッドリーはディランに、1960年代の素晴らしい歌詞はどこから生じたのかと質問しました。すると、ディランはわからないと言いました。「創造性の源泉は」という言葉を発した後、「どうやって曲を書いたかわからない」と言い、1960年代中期のシュールレアリスティックな歌詞を持つ〈It's Alright Ma〉を持ち出し、究極の歌詞を噛みしめるように語り始めたのです。「Darkness at the break of noon / Shadows even the silver spoon / The handmade blade, the child's balloon / Eclipses both the sun and moon / To understand you know too soon / There is no sense in trying」 ディランは大量のフォーク・ミュージックを聞き、19世紀と20世紀初頭のアメリカーナを研究し、大量の本を読みました。特定のテーマに絞ってではなく雑多にです。ディランはブラッドリーに「すると、他のことも出来るようになりました」と語りました。ディランが発見したことの1つは、オウィディウスが追放中に書いた詩や、ヘンリー・ティムロッドが南部連合のことを詠んだ詩など、他の文学作品を呼び起こすという技です。実際、以上のふたりのラインはいくつかの曲の中に出てきます。ディランは昔から南北戦争に興味を持っており、恐らく、そこからローマに興味を持つようになったのかもしれません。2006年のアルバム《Modern Times》に入ってるいくつかの曲には、全部で約20箇所、オウィディウスの引用があります。
Ovidius.jpg
オウィディウス
● 悪魔の弁護をしていただきましょう。こうしたラインは意識的なインターテクストの代表だとお思いなのですか? 類似は偶然の一致である可能性はないのでしょうか?
ありません。これらのラインは殆ど一言一句、ピーター・グリーンが翻訳したオウィディウスと一致しているのです。しかも、それが効果の一部となってるのです。このアルバムの1曲目〈Thunder on the Mountain〉で、ディランは「I've been sitting down studying the Art of Love / I think it will fit me like a glove」(オレはじっくり腰を落ち着けて『愛の技法』を研究している。それは手袋のようにオレにぴったり合うと思う)と歌っています。もちろん、『Ars Amatoria』(The Art Of Love;愛の技法)からの引用がはっきりそこにあるわけではありませんが、リスナーはオウィディウスのことを思い浮かべるわけです。〈Ain't Talkin'〉は、ディランが65歳の時にリリースした、当時はこれが最後になるかもしれないとされていたアルバムの最後の曲なのですが、歌い手は歩きながら歌っているのです。「In the last outback, at the world's end」(地の果て、世界の果てで)と。これはオウィディウスが追放中に書いた詩(『Ex Ponto(黒海からの手紙)』第2巻・第7歌・66行)のピーター・グリーン訳の直接的引用です。それでもまだ、これが偶然の一致と思う人がいるかもしれないので、もっと挙げましょうか。この曲の中には他にも、オウィディウスのラインをそのまま引用している箇所、もしくは、オウィディウスを示唆するような箇所が3~4つあります:「Every nook an cranny cormer has its tears」(家のどの隅も涙で満ちている)、「royal and much loved companions」(忠実な、とても愛されている仲間たち)、「make the most of one last extra hour」(最後のもう1時間を最大限活用する)。----1つの曲の中に『Tristia(悲しみの歌)』第1巻・第3歌「ローマ最後の夜」の24、65、68行が登場しているのです。私が『The Streets of Rome: the Classical Dylan』で書いたのはこのことです。それまで私が気がつかなかったことが判明したのは、2008年に《The Bootleg Series Vol.8: Tell Tale Signs》が出た時です。このアルバムには〈Ain't Talkin'〉のアウトテイクが入っていました。初期のバージョンです。違う歌詞が付いていて、オウィディウスの要素が全くありません。オウィディウスの引用がゼロなのです。私が思うに、ディランがオウィディウスを読み始めたのは、《Modern Times》を作っている時だったのではないでしょうか。そして、自分がどのように曲を書いているのかを暴露する印(telltale sign)の1つとして、オウィディウスのないバージョンを収録したのではないでしょうか。なので、インターテクストは全て意識的なものです。
● もう少しでディランに会えそうだったのに、惜しくも会えなかったそうですね。しかし、答えを知ってしまったら、その途端に、彼の音楽を解釈する喜びが破壊されてしまうのではないでしょうか。このくらいの距離があることが、詩人と学者の理想的な関係だということなのでしょうか?
ディランの事務所のスタッフ数人とは会ったことがあります。ディランの代理人と呼ばれているジェフ・ローゼンともね。彼とは春休みにも会う予定です。ジェフはディラノグラフィー(ディランに関する書籍)に協力的ですね。ある程度は、ですが。しかし、ディラン本人となると別の問題です。アーティストの中には、評論家が芸術に関して質問すると、それに答えてくれる人もいますが、ディランはその種の質問に答えることを拒絶してきました。ずっとそうです。ディランは自分が言いたいことをインタビュアーに語るのですが、インタビュアーが知りたいことは教えてくれません。そういう回答も芸術の一部であり、発表したばかりの曲もしくは間もなく発表する予定の曲と関連があることが多いのです。よく戦略を練った上でインタビューのタイミングを決めています。歌詞の意味や作曲の方法について、直接的な、打ち解けた回答をすることは稀です。映画『Don't Look Back』について考えてください。音楽評論家がディラン・ブームの理解を試みているシーンがあります。彼らはディランの音楽が嫌いなので、彼の人気を認めていないし、何が起きているのかも理解していません。なので、ディランは彼ら全員を軽蔑して遊ぶのです。ディランは昔からペルソナ作りが得意です…そういう距離を保つのが目的です。だって、ボブ・ディランとい名前自体、本名ではないのですよ[生まれた時につけられた名前はロバート・ズィママン]。1964年のハロウィーンの晩には、ある曲の時に「ボクはボブ・ディランの仮面を被っています。変装してるんですよ」と語っています。
● 古典学者がディランに興味を持っていることに、ディラン本人は気づいていると思いますか?
ええ。我々のような古典について書いている人間がディランのレーダー上に現れていると考えるのに、十分な理由を私は持っています。ディランは《Modern Times》の〈Nettie Moore〉で「The world of research has gone berserk / Too much paper work」(研究の世界は狂乱状態になっている。論文執筆の作業があまりに多い)と歌っています。我々の中には、ディランが自分の音楽について過剰な量の記事が書かれていることを言っているのではないかと、思った人もいます。さらに、2012年に出た傑作アルバム《Tempest》には〈Early Roman Kings〉という曲があります。表面的には古代ローマっぽいですね。確かに、そういう路線のラインが2行ばかりあります。「All the early Roman kings in the early, early morn, / Coming down the mountain, distributing the corn」(初期の頃のローマの王は皆、朝早く、山から下りてきて、トウモロコシを配った) タイトルが最初に発表された時には、古典学者たちはワクワクしました。《Modern Times》のオウィディウスの件があった後ですからね。でも、糠喜びでした。私たちは間もなくしぼんでしまいました。ローマン・キングスとは1960年代にニューヨークにいたラテンアメリカ系ギャングのことだと判明したからです。2行目には早くも「シャークスキンのスーツ」というフレーズが登場します。ディランはファンを相手に戯れているのです。このタイトルは、実際にオウィディウスが含まれている曲のそれよりも、はるかに古代ローマ的です。戯れは続きます。歌い手の声は、もはやローマでもニューヨークでもなくなり、今度はフェイグルス訳の『The Odyssey(オデュッセイア)』になるのです。そのままですよ。『The Odyssey』第9巻の終盤でオデュッセウスがキュクロプス(1つ目の巨人)を愚弄するシーンです。「I can strip you of life / Strip you of death / Ship you down / To the house of death」(オレはお前から命をはぎ取り、死もはぎ取って、お前を死の館へ送ることが出来る) オウィディウスの箇所、ホメロスの箇所でもそうなのですが、ディランは自分の音楽、旋律、メロディーにフィットするよう詩を翻訳する目もしくは耳を持っています。この曲の場合は、マディー・ウォーターズ・スタイルのブルースを通してでした。ディランはフェイグルスから見事にフレーズを盗んでいます。この曲ではユウェナリスの『Saturae(風刺詩集)』からも少し引用されています。皆さんにとってお馴染みの、ローブの理事であるスザンナ・ブラウンドの素晴らしい翻訳からですよ。世間は気づいてないかもしれませんが、ディランはホメロスをダイレクトに引用した後に、クリエイティヴ面に関することを暗に意味しているような発言をしているのです。一部の人はディランの歌詞をコンピューターに入力して分析していますが、そうしたプログラムでは比喩やほのめかしは捕らえることは出来ません。ホメロスをそっくり引用した後、ディランはこう続けています。「One day / You will ask for me / There'll be no one else / That you'll wanna see」(いつの日か、皆はオレの消息を尋ねるだろう。他に会いたい人は誰もいなくなるだろうから) ここに出てくる「誰もいなくなる」というのは、もちろん、ホメロスの語り部のことで、ホメロスの聞き手は誰にも会えなくなってしまうだろう、と歌っているのです。
なので、ディランは我々、古典学者に興味を持たれていることを意識していると思います。双方向の対話をしているとすら言えます。もっと大きな視点で見ると、ローマ時代のインターテクストだってこれと同じではないですか。時を同じくして、もしくは時代を飛び越えて、テクストと歌の対話、読み手と聞き手の対話が行なわれているのではないですか。ウェルギリウスもオウィディウスも、読者に期待していたのは、インターテクストや過去の先例について考え、新しい歌と会話をすることではなかったですか? ホラティウスも『Epistles』の中で「Cum lamentamur non apparere labores…つまり、我々の苦労の成果や、詩でほのめかしてることが誰にも気づかれないことを嘆く時」(第2巻・第1詩・224行)と言ってます。次の秋に始まる新入生向けのセミナー(今度で4回目となります)では、新進の古典学者やディラノロジストに、こうしたテーマを探求してもらう予定です。
〈Ain't Talkin'〉は、ディランが65歳の時にリリースした、当時はこれが最後になるかもしれないとされていたアルバムの最後の曲なのですが、歌い手は歩きながら歌っているのです。「In the last outback, at the world's end」(地の果て、世界の果てで)と。これはオウィディウスが追放中に書いた詩(『Ex Ponto(黒海からの手紙)』第2巻・第7歌・66行)のピーター・グリーン訳の直接的引用です。それでもまだ、これが偶然の一致と思う人がいるかもしれないので、もっと挙げましょうか。
この曲の中には他にも、オウィディウスのラインをそのまま引用している箇所、もしくは、オウィディウスを示唆するような箇所が3~4つあります:「Every nook an cranny cormer has its tears」(家のどの隅も涙で満ちている)、「royal and much loved companions」(忠実な、とても愛されている仲間たち)、「make the most of one last extra hour」(最後のもう1時間を最大限活用する)。----1つの曲の中に『Tristia(悲しみの歌)』第1巻・第3歌「ローマ最後の夜」の24、65、68行が登場しているのです。
私が『The Streets of Rome: the Classical Dylan』で書いたのはこのことです。それまで私が気がつかなかったことが判明したのは、2008年に《The Bootleg Series Vol.8: Tell Tale Signs》が出た時です。このアルバムには〈Ain't Talkin'〉のアウトテイクが
https://www.bobdylan.com/songs/aint-talkin/
Ain’t Talkin’
WRITTEN BY: BOB DYLAN
As I walked out tonight in the mystic garden
The wounded flowers were dangling from the vines
I was passing by yon cool and crystal fountain
Someone hit me from behind
Ain't talkin', just walkin'
Through this weary world of woe
Heart burnin', still yearnin'
No one on earth would ever know
They say prayer has the power to help
So pray from the mother
In the human heart an evil spirit can dwell
I'm trying to love my neighbor and do good unto others
But oh, mother, things ain't going well
Ain't talkin', just walkin'
I'll burn that bridge before you can cross
Heart burnin', still yearnin'
They'll be no mercy for you once you've lost
Now I'm all worn down by weepin'
My eyes are filled with tears, my lips are dry
If I catch my opponents ever sleepin'
I'll just slaughter them where they lie
Ain't talkin', just walkin'
Through the world mysterious and vague
Heart burnin', still yearnin'
Walking through the cities of the plague
The whole world is filled with speculation
The whole wide world which people say is round
They will tear your mind away from contemplation
They will jump on your misfortune when you're down
Ain't talkin', just walkin'
Eatin' hog-eyed grease in hog-eyed town
Heart burnin' – still yearnin'
Someday you'll be glad to have me around
They will crush you with wealth and power
Every waking moment you could crack
I'll make the most of one last extra hour
I'll avenge my father's death then I'll step back
Ain't talkin', just walkin'
Hand me down my walkin' cane
Heart burnin', still yearnin'
Got to get you out of my miserable brain
All my loyal and much-loved companions
They approve of me and share my code
I practice a faith that's been long abandoned
Ain't no altars on this long and lonesome road
Ain't talkin', just walkin'
My mule is sick, my horse is blind
Heart burnin', still yearnin'
Thinkin' ‘bout that gal I left behind
It's bright in the heavens and the wheels are flying
Fame and honor never seem to fade
The fire's gone out but the light is never dying
Who says I can't get heavenly aid?
Ain't talkin', just walkin'
Carrying a dead man's shield
Heart burnin', still yearnin'
Walkin' with a toothache in my heel
The suffering is unending
Every nook and cranny has it's tears
I'm not playing, I'm not pretending
I'm not nursing any superfluous fears
Ain't talkin', just walkin'
Walkin' ever since the other night
Heart burnin', still yearnin'
Walkin' ‘til I'm clean out of sight
As I walked out in the mystic garden
On a hot summer day, hot summer lawn
Excuse me, ma'am I beg your pardon
There's no one here, the gardener is gone
Ain't talkin', just walkin'
Up the road around the bend
Heart burnin', still yearnin'
In the last outback, at the world's end
Copyright Copyright © 2006 by Special Rider Music
As I walked out tonight in the mystic garden
Wounded flowers were danglin' from the vine
I was passin' by yon cool and crystal fountain
Someone hit me from behind
Ain't talkin', just walkin'
Through this weary world of woe
Heart burnin', still yearnin'
No one on Earth would ever know
They say prayer has the power to help, so pray for me, mother
In the human heart an evil spirit can dwell
I am tryin' to love my neighbor and do good unto others
But oh, mother, things ain't goin' well
Ain't talkin', just walkin'
I'll burn that bridge before you get across
Heart burnin', still yearnin'
There'll be no mercy for you once you've lost
I'm all worn out from weepin'
My eyes are full of tears and my lips are dry
If I ever catch my opponents sleepin'
I'll slaughter 'em where they lie
Ain't talkin', just walkin'
Through a world mysterious and vague
Heart burnin', still yearnin'
Walkin' through the cities of the plague
The whole world is filled with speculation
The whole world which people say is round
I've got no time for idle conversation
I need to find a doctor in this town
Ain't talkin', just walkin'
All rails leadin' to the West
Heart burnin', still yearnin'
I'm gonna throw myself upon your lovin' breast
It's the first new day of a grand and a glorious autumn
The queen of love is comin' across the grass
None dare call her anything but madam
No one flirts with her or even makes a pass
Ain't talkin', just walkin'
Standin' outside the gates of wrath
Heart burnin', still yearnin'
Take a little trip down the primrose path
I got the worst old feeling and it's gettin' stronger
I'm worn out with public service, I'm beginnin' to crack
I won't stay on any longer
I'll avenge my father's death then I'll step back
Ain't talkin', just walkin'
Hand me down my walkin' cane
Heart burnin', still yearnin'
Tryin' to get you out of my miserable brain
As I walked out tonight in the mystic garden
The wounded flowers were danglin' from the vine
I was passin' by yon cool and crystal fountain
Someone hit me from behind
Ain't talkin', just walkin'
You ride up high and down you go
Heart burnin', still yearnin'
No one on Earth will ever know
https://books.google.co.jp/books?id...
To which are Added, The Court of Love, a Tale from Chaucer, and The History of Love Ovid ... He alludes to his books of the Art of Love, which gave offence. Malice gave obscure Zoilus a name. Vitruvius (lib. 7. de Arch) relates of this Zoilus, that having compil'd books against Homer, and read them to Ptolemy king of Egypt, the king made him no replv, being displeas'd that he should presume to censure so great a poet ...
https://books.google.co.jp/books?id...
Ovid. No second Rhefiis, &e. Ulysses himsilf mentions his avercoming this Rhesus, in his Speeeh against Ajax, in the Izth Book of the Metamarphoses. He was King of Thrace, and affisled the Trojans with Cavulry, hut was defeated and flain h] Diomedes and Ulysses. ct My am'rous Liberty. He alludes to his Books of the Art of Love, which gave Offenee. Malice gave obscute Zoilus a Name. Vitruvius (Lih. 7. 'de Arch ...
10 Comments:
世界文学大系 67 ローマ文学集
出版者 筑摩書房
出版年 1966.2
大きさ等 23cm 384p
注記 キケローの肖像あり
NDC分類 908
内容 内容:黄金の驢馬(アプレイウス著 呉茂一訳) 諷刺詩集,詩論(ホラティウス著 鈴
木一郎訳) 書簡(キケロー著 泉井久之助訳) 往復書簡(キケロー,ブルートゥス著
高田邦彦訳) 名婦の書簡(オウィディウス著 松本克己訳) ローマ文学の背景(レ
ーフステット著 国原吉之助訳) 解説(呉茂一ほか) 付:ローマ文学略年表
https://www.bobdylan.com/songs/aint-talkin/
Ain’t Talkin’
WRITTEN BY: BOB DYLAN
As I walked out tonight in the mystic garden
The wounded flowers were dangling from the vines
I was passing by yon cool and crystal fountain
Someone hit me from behind
Ain't talkin', just walkin'
Through this weary world of woe
Heart burnin', still yearnin'
No one on earth would ever know
They say prayer has the power to help
So pray from the mother
In the human heart an evil spirit can dwell
I'm trying to love my neighbor and do good unto others
But oh, mother, things ain't going well
Ain't talkin', just walkin'
I'll burn that bridge before you can cross
Heart burnin', still yearnin'
They'll be no mercy for you once you've lost
Now I'm all worn down by weepin'
My eyes are filled with tears, my lips are dry
If I catch my opponents ever sleepin'
I'll just slaughter them where they lie
Ain't talkin', just walkin'
Through the world mysterious and vague
Heart burnin', still yearnin'
Walking through the cities of the plague
The whole world is filled with speculation
The whole wide world which people say is round
They will tear your mind away from contemplation
They will jump on your misfortune when you're down
Ain't talkin', just walkin'
Eatin' hog-eyed grease in hog-eyed town
Heart burnin' – still yearnin'
Someday you'll be glad to have me around
They will crush you with wealth and power
Every waking moment you could crack
I'll make the most of one last extra hour
I'll avenge my father's death then I'll step back
Ain't talkin', just walkin'
Hand me down my walkin' cane
Heart burnin', still yearnin'
Got to get you out of my miserable brain
All my loyal and much-loved companions
They approve of me and share my code
I practice a faith that's been long abandoned
Ain't no altars on this long and lonesome road
Ain't talkin', just walkin'
My mule is sick, my horse is blind
Heart burnin', still yearnin'
Thinkin' ‘bout that gal I left behind
It's bright in the heavens and the wheels are flying
Fame and honor never seem to fade
The fire's gone out but the light is never dying
Who says I can't get heavenly aid?
Ain't talkin', just walkin'
Carrying a dead man's shield
Heart burnin', still yearnin'
Walkin' with a toothache in my heel
The suffering is unending
Every nook and cranny has it's tears
I'm not playing, I'm not pretending
I'm not nursing any superfluous fears
Ain't talkin', just walkin'
Walkin' ever since the other night
Heart burnin', still yearnin'
Walkin' ‘til I'm clean out of sight
As I walked out in the mystic garden
On a hot summer day, hot summer lawn
Excuse me, ma'am I beg your pardon
There's no one here, the gardener is gone
Ain't talkin', just walkin'
Up the road around the bend
Heart burnin', still yearnin'
In the last outback, at the world's end
Copyright Copyright © 2006 by Special Rider Music
https://www.bobdylan.com/songs/aint-talkin/
トークンではない
書かれた:BOB DYLAN
私が今夜神秘的な庭で歩いていたとき
負傷した花はブドウからぶら下がっていた
私は冷たく水晶の噴水を通り過ぎていた
誰かが後ろから私を打つ
話していない、ちょうど歩いて '
この疲れた世界を通って
ハートバーン '、まだ年老いている'
地球上に誰も知りません
彼らは祈りが助ける力を持っていると言います
だから母親から祈って
人間の心の中に悪霊が住むことができる
私は隣人を愛し、他人に良いことをしようとしている
しかし、ああ、母親、物事はうまくいかない
話していない、ちょうど歩いて '
私はあなたが交差する前にその橋を燃やすでしょう
ハートバーン '、まだ年老いている'
あなたが失ったら、彼らはあなたのために慈悲にはならないでしょう
今私はすべて、
私の目は涙で満たされ、私の唇は乾いている
相手が眠っているのを見たら、
私はちょうど彼らが嘘をついているそれらを虐殺します
話していない、ちょうど歩いて '
神秘的で曖昧な世界を通して
ハートバーン '、まだ年老いている'
ペストの街を歩く
全世界は推測で満たされている
人々が言う広い全体の世界は丸い
彼らは熟考からあなたの心を引き裂くでしょう
あなたがダウンしているとき、彼らはあなたの不運に乗り越えるでしょう
話していない、ちょうど歩いて '
イーシャンの豚目のグリース
ハートバーン - まだ年老いている
いつかあなたは私を抱き合ってうれしいです
彼らは富と力であなたを押しつぶすでしょう
目を覚ます瞬間ごとに
最後の1時間を最大限に活用します
私は私の父の死に復讐し、私は後退する
話していない、ちょうど歩いて '
私の歩き手の杖を手渡す
ハートバーン '、まだ年老いている'
私の悲惨な脳からあなたを得るために得た
私の忠実で愛されているすべての仲間
彼らは私を承認し、私のコードを共有する
私は長い間放置されてきた信仰を練習する
この長く寂しい道には祭壇がありませんか?
話していない、ちょうど歩いて '
私のノミは病気で、私の馬は盲目です
ハートバーン '、まだ年老いている'
私が後に残したガールThinkin ''試合
それは天に明るく、車輪は飛んでいる
名声と名誉は決して消えるように見えません
火が消えたが、光は決して死ぬことはない
誰が私は天国の援助を得ることができないと言いますか?
話していない、ちょうど歩いて '
死者の盾を運ぶ
ハートバーン '、まだ年老いている'
私のかかとの歯痛を伴うウォーキング
苦しみは終わらない
すべての隅と頭が痛い
私は遊んでいない、私はふりをしていない
私は余分な恐怖を看護していない
話していない、ちょうど歩いて '
他の夜以来ずっとWalkin '
ハートバーン '、まだ年老いている'
私が見えなくなった時まで歩く
私が神秘的な庭で歩き回ったとき
暑い夏の日には、暑い夏の芝生
すみません、お母さんご容赦ください
ここに誰もいない、庭師はなくなっている
話していない、ちょうど歩いて '
曲がりくねった道を上る
ハートバーン '、まだ年老いている'
最後のアウトバックでは、世界の終わりに
特別ライダー音楽による著作権©2006
悲しみの歌
22,25頁
326頁(黒海)
ディラン引用部
オウィディウスでラテン語を読む2013/9/28
風間 喜代三
単行本
¥ 3,240プライム
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残り4点。
5つ星のうち 5 1
着物好き
5つ星のうち5.0待望の本
2016年3月9日
Amazonで購入
ラテン語関係の本は、日本語や英語で書かれた文法書やラテン語のみのものなど数知れず持っているが、本書は正に待望のもので期待を裏切らない内容だった。読むべき順番は逆になるが、本書を読み、著者の書いた文法書も欲しくなり「ラテン語・その形と心」を入手した。
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ラテン語・その形と心
著者名等 風間喜代三/著 ≪再検索≫
著者等紹介 1928年東京生まれ。東京大学文学部卒。東京大学教授、法政大学教授を歴任。東京大
学名誉教授。専攻、言語学・インド=ヨーロッパ比較言語学。
出版者 三省堂
出版年 2005.12
大きさ等 22cm 282p
NDC分類 892
件名 ラテン語 ≪再検索≫
要旨 碩学が懇切に案内するラテン語の世界。あらゆる言語が文法の範と仰ぐラテン語はどんな
巧緻な仕組みをもっていたか?学習者待望の最高のラテン語入門。
目次 ラテン語とはどんな言語か;ラテン語の歴史;文字と発音;品詞;動詞の曲用;動詞の現
在形;1型、2型曲用の名詞と形容詞、固有名詞、前置詞;2型曲用の名詞と形容詞(続
)、動詞の不完了形;3型曲用の名詞、動詞の未来形;3型曲用の名詞(続)、動詞の完
了形〔ほか〕
内容 あらゆる言語が文法の範と仰ぐラテン語は、どんな巧緻な仕組みを持っていたか。言語学
的視点はもちろん、文化史的側面も織り交ぜ、楽しく案内するラテン語の世界。学習者待
望の最新・最高・最良のラテン語入門書。
ISBN等 4-385-36252-1
オウィディウスでラテン語を読む
著者名等 風間喜代三/著 ≪再検索≫
著者等紹介 1928年東京生まれ。東京大学文学部卒。東京大学教授、法政大学教授を歴任。東京大
学名誉教授。専攻:言語学・インド=ヨーロッパ比較言語学。著書「ラテン語・その形と
心」など。
出版者 三省堂
出版年 2013.10
大きさ等 21cm 243p
NDC分類 892
件名 ラテン語‐読本 ≪再検索≫
要旨 案内人は、『変身物語』の人気詩人オウィディウス。恋の手管のあれこれを教導するエロ
ティックな詩、世界文明の中心ローマを放逐されて至った地の果てから、妻や友に万感の
思いをこめてしたためた書簡詩の数々。ラテン語を楽しく味読するために、工夫をこらし
た最新の撰文集。
目次 悲しみの歌(ローマとの別れ;老年;自伝;韻律見本―「悲しみの歌」);「黒海からの
便り」(妻へ;友人たちに);「恋の歌」(アモルの凱旋;昼下がりの恋;恋を終えて;
再び恋を;指輪;富の横暴;ティブルスの死)
内容 ラテン語力が飛躍する。楽しく読みこなすための工夫をこらしたラテン撰文集。案内人は
、古代ローマの人気詩人オウィディウス。恋の手管を教導するエロティックな詩、流刑地
から妻や友に送った書簡詩を読む。
ISBN等 4-385-36253-X
ISBN等 978-4-385-36253-3
書誌番号 3-0500093008
ラテン語勉強しは会話を楽しむことがないし
主要な古典は邦訳されているので長続きしない
そこで副読本に勧めるのは
オウィディウスでラテン語を読む
著者 風間喜代三
さらに順序は逆だが同著者による
ラテン語・その形と心
オウィディウスはエチカを読むものには特別な存在のはずだ
数箇所だが引用は異例
グレゴリオ聖歌もおすすめ
youtubeでかなり聴ける
肝心のエチカもラテン語はネットにある
http://users.telenet.be/rwmeijer/spinoza/works.htm?lang=E
ラテン語と対照させると中公より岩波文庫の方がしっくりくる
聖ヨハネ賛歌
http://nam-students.blogspot.jp/2018/04/blog-post_80.html
ラテン語の勉強のサブテキストにはグレゴリオ聖歌がいい
チコちゃんに叱られる
https://video.twimg.com/ext_tw_video/987863625757900801/pu/vid/480x360/q3pgw1o92hFK_EOy.mp4
https://video.twimg.com/ext_tw_video/987860684506521600/pu/vid/480x360/j3qMl0eVF23csU-C.mp4
https://video.twimg.com/ext_tw_video/987862326870097920/pu/vid/480x360/K7ZyHMnMMZXdy25f.mp4
ハーバード大学のボブ・ディラン講義
リチャード・F・トーマス
2021/02/21
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