金曜日, 5月 24, 2019

ブランシャール 日本の財政政策の選択肢 2019


ブランシャール twitter

日本は特に悪性の「長期停滞」、つまり、国内の民間需要の不足に直面しています。完全雇用を維持するためには、積極的な金融政策と財政政策が必要になります。金融政策に可能なことは全て行いました。そこで、財政政策の役割が求められます。

田代毅


JAPANESE TRANSLATION (日本語版)
日本の財政政策の選択肢
長年、日本政府はプライマリーバランスの黒字化を目標としてきましたが、その目標は実現していません。現在の目標は2025年度のプライマリーバランスの黒字化です。他方、日本の現在の経済環境においては長期間のプライマリーバランス赤字が必要であるとブランシャールと田代は主張します。それは、需要と産出を支え、金融政策への負担を和らげ、将来の経済成長を実現する最善策です。とはいえ、プライマリーバランス赤字の使途も同様に重要であり、良い目的のために用いられるべきです。日本の高齢化を踏まえれば、出生率を高める政策ー人口増や経済成長ももたらしますーへの政府支出を行うべきであり、採算が合う以上の収穫があるでしょう。 (ペーパーへのリンク)