金曜日, 5月 31, 2019

ブリキ小屋?



              政府部門
             財務省と中央銀行
 物やサービスを販売\           /中央銀行業務(OMO、決済)
 金を販売     /   ⬆︎   ⬇︎  │ 外貨、金
                      \政府支出 _____
                           /     \
                          /┳━━━━━┳\
民間の信用市場      非政府部門     (貯蔵)┃通貨ストッ┃
レバレッジ活動  ⬅︎➡︎ 銀行、家計、民間企業 ━━━ ┃ク、国債、┃
全取引の合計はゼロ                  ┃準備預金 ┃
貸出が預金を創造                  ━┻━━━━━┻━
/銀行信用                     非政府のブリキ小屋
┃ 社債               ⬇︎      累積財政赤字を貯蔵
\未公開株
                税
             純金融資産を除去     ➡︎  ゴミ箱へ



ミッチェル、政府-非政府部門間垂直取引の図:
          政府部門
         財務省と中央銀行
[物やサービスを販売、   [中央銀行業務(OMO決済)、
 金を販売]     ⬆︎ ⬇︎ 政府支出、金、┏━┓
               政府支出]┏━┛ ┗━┓
                   ┳┻━━━━━┻┳
民間の信用市場   非政府部門(貯蔵)┃通貨のストック┃
レバレッジ活動⬅︎➡︎ 銀行、家計、━━ ┃準備預金、国債┃
全取引の合計はゼロ 民間企業     ┻━━━━━━━┻
貸出が預金を創造           非政府のブリキ小屋
[銀行信用、      ⬇︎      累積財政赤字を貯蔵
 社債、        税
 未公開株]   純金融資産を除去   ➡︎ ゴミ箱へ


https://econ101.jp/ビル・ミッチェル「赤字財政支出-101-part-3」(2009年3月2日/…
政府-非政府部門間垂直取引の図、Full Employment Abandoned: Shifting sands and policy failures 2008 から
https://econ101.jp/wp-content/uploads/2018/02/Deficit-spending-101.png 

          政府部門
         財務省と中央銀行
[物やサービスを販売、   [中央銀行業務(OMO決済)、
 金を販売]     ⬆︎ ⬇︎ 政府支出、金、┏━┓
               政府支出]┏━┛ ┗━┓
                   ┳┻━━━━━┻┳
民間の信用市場   非政府部門(貯蔵)┃通貨のストック┃
レバレッジ活動⬅︎➡︎ 銀行、家計、━━ ┃準備預金、国債┃
全取引の合計はゼロ 民間企業     ┻━━━━━━━┻
貸出が預金を創造           非政府のブリキ小屋
[銀行信用、      ⬇︎      累積財政赤字を貯蔵
 社債、        税
 未公開株]   純金融資産を除去   ➡︎ ゴミ箱へ


(OMO - Online Merges with Offline、オンラインとオフラインの融合)
《上で示した図では、ストック累積が、我々が「非政府部門のブリキ小屋」(Non-government Tin Shed)と
名付けた不換紙幣・準備預金・政府債券の蓄積によってなされるということを示している。「キャンベラの
どこかに備蓄地域があって、国民政府がそこにすべての余剰物資を後の利用のために備蓄しているのだ」と
いう大衆の思い込みを解除するために、「ブリキ小屋」(Tin shed)というアナロジーを用いている――
それは過去の政府体制における重大主張だったのだ。実際には、そこに備蓄などない。なぜなら、余剰の
ある限り、購買力は永久に損なわれているからだ。…
垂直の線の一番下は税で、ごみ箱に繋げることで、何かをファイナンスしているのではないことを強調して
いる。税は民間部門の金融収支を減じるが、何ら政府のプラスになるわけではない――その減少分は請求さ
れるものの、どこかへ流れるわけではないのだ。》

同様の図が Macroeconomics ,William Mitchell 他 2019原書ではp.371、Figure 23.2 Vertical and horizontal 
macroeconomic relations、https://i.gyazo.com/1222f5e0400220d26c894fbc52b22a05.jpg
統合政府(財務省、中央銀行)の図、https://econ101.jp/wp-content/uploads/2018/02/Deficit-spending-101-2.png
三橋貴明による同種の図、https://i.gyazo.com/38b2bf4d857fd651ec8953ce68bebc59.png

レイのバスタブや、ケルトンの以下の説明と呼応している「a vertical line works better…」
https://video.twimg.com/ext_tw_video/1133002891201933313/pu/vid/1280x720/WhePUmi_ZpvaVkpH.mp4




ミッチェル、政府-非政府部門間垂直取引の図:
          政府部門
         財務省と中央銀行
[物やサービスを販売、    [中央銀行業務(OMO
 金を販売]     ⬆︎ ⬇︎  決済)政府支出、金、
                政府支出]
民間の信用市場   非政府部門 (貯蔵)通貨のストック
レバレッジ活動⬅︎➡︎ 銀行、家計、 ━━ 準備預金
全取引の合計はゼロ 民間企業       国債
貸出が預金を創造          非政府のブリキ小屋
[銀行信用、      ⬇︎     累積財政赤字を貯蔵
 社債、        税
 未公開株]   純金融資産を除去   ➡︎ ゴミ箱へ


 ミッチェル、政府-非政府部門間垂直取引の図:
          政府部門
         財務省と中央銀行
[物やサービスを販売]⬆︎ ⬇︎  [政府支出]
民間の信用市場   非政府部門 (貯蔵)通貨のストック
レバレッジ活動⬅︎➡︎ 銀行、家計、 ━━ 準備預金
全取引の合計はゼロ 民間企業       国債
貸出が預金を創造          非政府のブリキ小屋
/銀行信用       ⬇︎     累積財政赤字を貯蔵
I社債         税
\未公開株    純金融資産を除去   ➡︎ ゴミ箱へ


ビル・ミッチェル「赤字財政支出 101 – Part 3」(2009年3月2日) — 経済学101
https://econ101.jp/ビル・ミッチェル「赤字財政支出-101-part-3」(2069年3月2日/…
https://econ101.jp/wp-content/uploads/2018/02/Deficit-spending-101.png
政府-非政府部門間垂直取引の図
Full Employment Abandoned: Shifting sands and policy failuresから
https://econ101.jp/wp-content/uploads/2018/02/Deficit-spending-101.png

              政府部門
             財務省と中央銀行
 物やサービスを販売\           /中央銀行業務(OMO、決済)
 金を販売     /   ⬆︎   ⬇︎  │ 外貨、金
                      \ 政府支出

 民間の信用市場      非政府部門    (貯蔵)通貨のストック
レバレッジ活動  ⬅︎➡︎ 銀行、家計、民間企業 ━━━ 準備預金
全取引の合計はゼロ                  国債
貸出が預金を創造                 非政府のブリキ小屋
                ⬇︎        累積財政赤字を貯蔵
銀行信用
社債
未公開株
                税
             純金融資産を除去     ➡︎  ゴミ箱へ

上で示した図では、ストック累積が、我々が「非政府部門のブリキ小屋」(Non-government Tin Shed)と
名付けた不換紙幣・準備預金・政府債券の蓄積によってなされるということを示している。「キャンベラの
どこかに備蓄地域があって、国民政府がそこにすべての余剰物資を後の利用のために備蓄しているのだ」と
いう大衆の思い込みを解除するために、「ブリキ小屋」(Tin shed)というアナロジーを用いている――
それは過去の政府体制における重大主張だったのだ。実際には、そこに備蓄などない。なぜなら、余剰の
ある限り、購買力は永久に損なわれているからだ。しかし、非政府部門は確かに金融システムの
いたるところで「ブリキ小屋」を所有している。
政府部門から非政府部門へ流れるあらゆる支出は、非政府部門に現金・準備預金・債券の形で残っている
税負債(the taxation liabilities)を取り上げるものではない。したがって、「ブリキ小屋」に積み上げられ
ている金融資産の蓄積は、累積財政赤字を反映したものであるということが分かる。
垂直の線の一番下は税で、ごみ箱に繋げることで、何かをファイナンスしているのではないことを強調して
いる。税は民間部門の金融収支を減じるが、何ら政府のプラスになるわけではない――その減少分は請求さ
れるものの、どこかへ流れるわけではないのだ。

Macroeconomics   2019
William Mitchell (著), L. Randall Wray (著), Martin Watts (著)
https://www.amazon.co.jp/Macroeconomics-William-Mitchell/dp/1137610662
同様の図が2019原書ではp.371
Figure 23.2 Vertical and horizontal macroeconomic relations