金曜日, 10月 18, 2019

天候と経済学





2008年の金融危機を予言した12人のひとりキーンは『次なる金融危機』(邦訳2018年)で
MMTを好意的に紹介している。

上記書籍におけるキーンのモデルは以下のようなもので
DSGEモデルで説明できなかった恐慌前の大平穏や格差拡大も説明できるという。
(雇用率、賃金率、(民間)負債率という3変数が軸になる)
https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi9W-kvbxuu0QNlGJsa2Kkodjq1xTdR-AaeNmJXlRA7moueDedZwFKJDekr_Fc9s6Xhu4tDmRinTCGpM2CWge7kDC-90nFwJsOqTD2D6z7Nqyp-lgdc4w4ZnkSoJhmAmRGb9Tzt/s1600/IMG_4925.PNG
https://www.nbp.pl/badania/seminaria/23v2016-1.pdf 


比喩的に述べるなら経済は天気と似ている…

グッドウィン&キーン(経済学)
v雇用率/u労働費用/z制御変数

ローレンツ(天候)
x対流の反転する率/y水平方向の温度変化/z垂直方向の温度変化
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Lorenz_attractor_yb.svg


ただし日本の民間負債は以下のように特殊だ
https://twitter.com/yamamototaro0/status/1130412653711519744?s=21
https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiiPFnAbkuhDwnsBMMnXveRQomqP-ck6C19qQVetef8pRzvVlCBxydVuVVs2WZTcNqGWpz0RN2kwi82k2YR-EElJxMUuqKOkC9LSpwBFKAFSz3QINoTbZb881gmUq_w0-x5o_o3/s1600/IMG_7866.PNG

キーンは『次なる金融危機』(第1章はミンスキー入門としてオススメ)で日本に処方箋を与えている。
《日本は、民間負債のGDPに占める割合がいつも高かった。主たる理由は、系列という組織、
コングロマリットと銀行が結合した所有形態にあった。》70頁
《日本の民間負債の構成は異常だ。そのため負債特赦の政策に、もうひとひねり加えることが
必要になる。負債のない家計へ行くマネーは、企業の株式の購入のため支出され、その株式は
企業の負債の削減に当てられるべきだ。それによって日本の企業の高いレベルの負債が削減され、
技術革新や新しい投資が可能になる.その結果として、金融政策と間違った量的緩和策のため 
格差が悪化するなかで、部分的だが、株式所有が民主化されるだろう。》xi~xii

キーンは民間負債の特赦を提案しているが、教育にインセンティブ(教える側の雇用も増える)を与えるjGPは
日本でも有効だと思う。
キーンはMMT主導者とみなされないがほとんどMMTerだ(キーンは上記書籍でレイを好意的に紹介している)

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2008年の金融危機を予言した12人のひとりキーンは『次なる金融危機』(邦訳2018年)で
MMTを好意的に紹介している。


上記書籍におけるキーンのモデルは以下のようなもので
DSGEモデルで説明できなかった恐慌前の大平穏や格差拡大も説明できるという。
(雇用率、賃金率、(民間)負債率という3変数が軸になる)
https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEi9W-kvbxuu0QNlGJsa2Kkodjq1xTdR-AaeNmJXlRA7moueDedZwFKJDekr_Fc9s6Xhu4tDmRinTCGpM2CWge7kDC-90nFwJsOqTD2D6z7Nqyp-lgdc4w4ZnkSoJhmAmRGb9Tzt/s1600/IMG_4925.PNG
https://www.nbp.pl/badania/seminaria/23v2016-1.pdf 


ただし日本の民間負債は以下のように特殊だ
https://twitter.com/yamamototaro0/status/1130412653711519744?s=21
https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEiiPFnAbkuhDwnsBMMnXveRQomqP-ck6C19qQVetef8pRzvVlCBxydVuVVs2WZTcNqGWpz0RN2kwi82k2YR-EElJxMUuqKOkC9LSpwBFKAFSz3QINoTbZb881gmUq_w0-x5o_o3/s1600/IMG_7866.PNG

比喩的に述べるなら経済は天気と似ている…

グッドウィン&キーン(経済学)
v雇用率/u労働費用/z制御変数

ローレンツ(天候)
x対流の反転する率/y水平方向の温度変化/z垂直方向の温度変化

キーンは『次なる金融危機』(第1章はミンスキー入門としてオススメ)で日本に処方箋を与えている。
《日本は、民間負債のGDPに占める割合がいつも高かった。主たる理由は、系列という組織、
コングロマリットと銀行が結合した所有形態にあった。》70頁
《日本の民間負債の構成は異常だ。そのため負債特赦の政策に、もうひとひねり加えることが
必要になる。負債のない家計へ行くマネーは、企業の株式の購入のため支出され、その株式は
企業の負債の削減に当てられるべきだ。それによって日本の企業の高いレベルの負債が削減され、
技術革新や新しい投資が可能になる.その結果として、金融政策と間違った量的緩和策のため 
格差が悪化するなかで、部分的だが、株式所有が民主化されるだろう。》xi~xii





キーンは民間負債の特赦を提案しているが、教育にインセンティブ(教える側の雇用も増える)を与えるjGPは
日本でも有効だと思う。
キーンはMMT主導者とみなされないがほとんどMMTerだ(キーンは上記書籍でレイを好意的に紹介している)