国家・企業・通貨―グローバリズムの不都合な未来―
岩村充/著
2020/02/19
https://www.amazon.co.jp/dp/4106038528/
FTPLとMMTは背反しない
岩村はMMTを批判するがデフレ下の消費増税が供給能力を毀損していることをどう考えるのか?
芥川龍之介の瓜売りの話は供給能力を見る必要を説いていると読める
ゲゼルマネーを好意的に紹介したこれまでの本から後退しているのは
政治的党派性と統制経済を恐れてのことだろう
利子に着目したゲゼルは正しいが…
アダム・スミスも税駆動を指摘していたしFTPLはそれに依拠している
自由経済を重視したがMMTも国家が自由経済を維持すると同じことを財政政策的に言っているだけだ
前著から後退しているが本書の雑学は為になる
ちなみに今昔物語は瓜売りが老人に二、三個贈与していれば騙されることはなかったと結語にある
どちらにせよ新自由主義経済万歳とはならない
参考:
今昔物語より
http://nam-students.blogspot.com/2020/04/blog-post_68.html
2020年2月24日に日本でレビュー済み
形式: Kindle版Amazonで購入
本書の理論的射程は、貨幣にはから見た世界経済史である。ここまで遡らなくてもよいのではないかと思われる。国家・中央銀行と企業の関係を理解するのがなかなか難しい。現代貨幣理論における現在の物価水準水準を示す方程式は
物価水準={(市中保有国債の現在価値)+(現在の通貨発行量)}÷(税収など政府における将来収入の現在価値)となる。
分母より分子が大きくなれば物価水準は上昇し、インフレになり、所得水準が向上すると考えられる。要するにはこの式から考えると国債の発行を増やし、通貨発行量を増やせば、物価水準は上昇する=インフレになるというわけだ。しかし、通貨発行量を増やせば、貨幣価値は下落し、国債を増やせば、国の債務を益々増やすことになり、税収のうち、国債返済にあてがう金額(支出)が増えるだけである。国民への社会保障費や様々の金融政策には結び付かないのである。このように考えると、現在の物価水準は低いが、これをあげることは危険である。この一つの方程式で国の色んな財政・金融問題が分かるのである。
本書のコラムがとても面白く、ためになる。
お勧めの一冊だ。
なぜ「中間層」がますます貧しくなるのか。
『貨幣進化論』『中央銀行が終わる日』に続く渾身作!
19世紀に誕生した国民国家・株式会社・中央銀行の3点セット。しかし、資本移動を伴うグローバリズムと、AIやブロックチェーンなどのデジタライゼーションが、3者のバランスを突き崩し、中間層を蝕み始めた。超低金利、株主優遇、財政赤字、法人税引き下げ競争、GAFA、リブラ、MMT……悪循環に陥った資本主義の行方を、日銀出身の異才が読みとく。
「最新課題」を「歴史的視点」から読みとく!
● なぜ世界は豊かな国と貧しい国に「大分岐」したか
● なぜ昔は戦争中でも敵国へ観光旅行に出かけられたのか
● ジョン・ローは「金融の先駆者」なのか「詐欺師」なのか
● 昭和恐慌を招いた「金解禁」の失敗の本質はどこにあったのか
● なぜ「富裕層」ではなく「中間層」に税負担が集中するのか
● スターバックスとアップルの「節税術」のカラクリとは
●「日産カルロス・ゴーン事件」が示唆する問題の本質とは
●「リバタリアン」の増加は何を意味しているのか
●「GAFA」の中でGoogleとFacebookが「より強い」のはなぜか
●「顔認証」はなぜ指紋・静脈・虹彩認証より危険なのか
●「ICO」と「STO」は詐欺なのか、イノベーションなのか
●「MMT」のどこが正しくて、どこが間違っているのか
●「リブラ」が抱える「2つのごまかし」とは何か
● ブロックチェーン通貨は世界をどのように変えるのか
●「移民」と「AI」は日本にとってプラスかマイナスか
(目次)
第1章:それらは一九世紀に出そろった
(1) 近代へのプロローグ
(2) 国民国家の形成
(3) 株式会社の起こり
(4) 中央銀行の始まり
第2章:グローバリズムと分岐した世界
(1) 分岐した世界
(2) グローバリズムの波の中で
第3章:競争の海に落ちる国家たち
(1) 底辺への競争
(2) 国家はどこに行くのか
第4章:人々の心に入り込む企業たち
(1) 関心という新たなフロンティア
(2) 優しいビッグブラザーの誘惑
(3) 企業はどこに行くのか
第5章:漂流する通貨たち
(1) r> g という不都合な現実
(2) MMTの風景
(3) リブラからミダスへ
第6章:地獄への道は善意で敷き詰められている
岩村 充
1950年、東京都生まれ。東京大学経済学部卒業。日本銀行企画局兼信用機構局参事を経て、1998年より早稲田大学教授(現職は早稲田大学大学院経営管理研究科教授)。著書に『貨幣進化論: 「成長なき時代」の通貨システム』、『中央銀行終わる日: ビットコインと貨幣の未来』(いずれも新潮選書)、『金融政策に未来はあるか』(岩波新書)など。
https://www.shinchosha.co.jp/book/603852/#b_review
書評
シビレるMMT(現代通貨理論)批判
本書は岩村充氏の
新潮選書の第3作目にあたるもので、多くの岩村ファン待望の一冊である。新潮選書の前2作『
貨幣進化論―「成長なき時代」の通貨システム―』(2010)と『
中央銀行が終わる日―ビットコインと通貨の未来―』(2016)では、貨幣の歴史、金本位制、中央銀行の機能と歴史、仮想通貨の誕生と競争、そして金融政策の有効性など、金融史や金融制度、中央銀行論を軸にしたトピックが扱われていた。
今回のテーマは、通貨に縛られずに、近代社会が誕生するための制度基盤として、国民国家、株式会社、中央銀行の3つを取り上げて、それらがどのように相互依存しながら進化し、あるいは変貌してきたかを論じることにある。岩村氏によれば、前2作では通貨をメインにしてきたが、国家や企業の動向を無視して説得的な議論はできないことを痛感し、本書を執筆したということである。
本書ではイングランド銀行に先駆けて史上初めて現代的な金融政策を実施した18世紀初頭のフランスにおけるジョン・ローのエピソードを紹介したかと思えば、昨今話題になった仮想通貨リブラをどう見るか、はたまた、トマ・ピケティが『21世紀の資本』で提起したr>g(資本収益率が経済成長率を継続的に上回っている)の解釈にも及んでいる。
岩村氏が取り上げたテーマのうちでとりわけ私にとって面白かったのは、アメリカで話題になったMMT(現代通貨理論)に対する岩村氏の厳しいコメントである。インフレが起こらない限り、そして国債が国内で吸収される限り、積極的に財政拡張して構わないというMMTの支持者たちの議論に対して、岩村氏は、一通り政府が儲からないプロジェクトを選択して、インフレと増税を繰り返すような悪循環に陥るリスクを説いた後、では政府が儲かるプロジェクトを推進したらどうなるだろうと問いかけている。曰く「東京湾を埋め立てて刑法の賭博罪が適用されない大カジノセンターを作るとか、このごろ流行り始めた『情報銀行』を作って個人情報を独占管理し、小売業者や金融機関に利用を強制するなどというのは、国のプロジェクトとして運営すれば大儲けできて国の借金が減る可能性だってあります。そうすると物価は下がりますから減税ということになります。カジノも情報銀行も大成功となってしまいます。でも、そんなサイクルを回し始めたら、わが日本はカジノ国家にしてビッグブラザー国家への道を猛進することになりかねません」。
岩村氏がMMT論者たちに問いかけているのは、インフレが起こらなければ財政赤字を出しても問題ないという単純なルールを、中央銀行よりはるかに万能な国家に適用することの恐ろしさである。それはMMTの下ではハイパーインフレになるという凡庸な反論よりはるかに説得力があり、その毒舌ぶりには岩村ファンに限らず、シビレさせられるのではないだろうか。
はじめに
第一章 それらは一九世紀に出そろった
一 近代へのプロローグ
東と西が出会ったころ/豊かさの萌芽
二 国民国家の形成
一七世紀の全般的危機/国家への関心と無関心/国民国家の時代へ/日本という国について
三 株式会社の起こり
有限責任という発明/株式会社法までの長い道のり/日本における株式会社黎明期
四 中央銀行の始まり
詐欺師とされた経済学者/イングランド銀行の物語/明治日本の悪戦苦闘
パネル1:鄭和の艦隊/パネル2:羊が人間を喰い殺す/パネル3:凍り付いたテームズ川/パネル4:ケベック州のナンバープレート/パネル5:フランス革命における2人のヒロイン/6:朝日か西日か/パネル7:特許会社たちのその後/パネル8:ニューヨークセントラル鉄道/パネル9:明治の株式ブーム/パネル10:米国に売却されたルイジアナ/パネル11:ピール銀行条例の裏話
第二章 グローバリズムと分岐した世界
一 分岐した世界
なぜ世界は分岐したのか/一九世紀から第一次大戦後の世界まで/大不況と二度目の大戦
二 グローバリズムの波の中で
ブレトンウッズの世界/資本移動の自由がもたらしたもの/デジタライゼーションとグローバリズムの相乗/罠に嵌る中央銀行たち/もう一つの分岐の予感
パネル12:バージニアのタバコとカリブ海の砂糖/パネル13:南満州鉄道/パネル14:スペイン内戦/パネル15:アルゼンチンの物語/パネル16:英語の罠あるいはフィリピンというクイズ/パネル17:ノーモア映画どろぼう/パネル18:科学は終わるのだろうか
第三章 競争の海に落ちる国家たち
一 底辺への競争
法人税引き下げ競争の連鎖/消費税という見えにくい労働課税/フラット化する個人所得税/のしかかる重荷とすり抜けるテクニック
二 国家はどこに行くのか
フィクションが作り出した現実/リバタリアニズムの浸透が意味するもの/福祉国家の実像/夜警国家の逆襲/国家とグローバル企業たち
パネル19:タックスヘイブン/パネル20:金融サービスと付加価値税そしてシャウプ勧告/パネル21:富者たちの逃亡/パネル22:企業エリートたちと国家との切り離せない関係/パネル23:誰がアトラスなのだろう/パネル24:星条旗への誓い/パネル25:体制維持コストとしての御救と施行/パネル26:夜間飛行
第四章 人々の心に入り込む企業たち
一 関心という新たなフロンティア
なぜ彼らは巨大化するのか/時間の希少性と関心の欠乏/国家のようになる企業たち
二 優しいビッグブラザーの誘惑
彼らは貴方を知ってしまう/プライバシーとは何か、何だったのか/空洞化する自己情報コントロール権
三 企業はどこに行くのか
閉じこもる私たちとはね返るエコー/ICOとSTO/新しい企業デザインは可能か
パネル27:独占禁止法と産業資本家たちの物語/パネル28:江戸の瓦版売りと情報のお値段/パネル29:一国二制度の行方/パネル30:貴方はどこまで知られてしまうか/パネル31:『宴のあと』事件/パネル32:顔認証と体内埋め込みチップ/パネル33:増幅するエコーと気候行動サミット/パネル34:ICOは詐欺か
第五章 漂流する通貨たち
一 r>gという不都合な現実
ピケティが発見したこと/格差の演出者/次なるブラックスワンという予感
二 MMTの風景
金融緩和で得する人と損する人/MMTとは何か、それで何が起こるか/MMTはなぜ危ういのか/財政と金融そして物価のやや面倒な関係/出口問題またはヘリマネあれこれ
三 リブラからミダスへ
リブラという名の茶番劇/リブラも円もドルもミダスなのだ/次のミダスはそこまで来ている
パネル35:リセットのメカニズム/パネル36:流動性の罠は見えざる手の摂理か/パネル37:ブラックスワン/パネル38:不都合に耐える力/パネル39:法貨とは何か/パネル40:ハイパーインフレはなぜ起こるか/パネル41:新円切り替えと預金封鎖/パネル42:金融包摂とは何か/パネル43:すべてがオカネになったら
第六章 地獄への道は善意で敷き詰められている
株式会社は変わるのだろうか/移民とAIそして日本という国/技術は誰のものか/グローバリズムが呼び寄せる不都合な未来に
パネル44:コースの定理と水俣の海/パネル45:私たちはあるがままでありたい/パネル46:監視鳥の恐怖
8 Comments:
パネル 3 6 :流動性の罠は見えざる手の摂理か
ピケティを読んでいて 、自分が今まで提唱していた 「マイナス金利 」についての意見を変えたくなってきた 。私が 「マイナス金利推奨派 」なのは 、それでゼロ金利の金融資産である銀行券の存在に阻まれて金利をゼロ以下に下げられなくなるという 「流動性の罠 」に足をとられることなく 、変化する自然利子率に追随して金融政策を引締めと緩和の両方に動かせるようになる 、つまり政策の自由度が上がると考えるからなのだが 、それが社会に幸福をもたらすのは 、引締めと緩和の片方に偏することない金融政策運営という前提あっての話だということに今さらながら思い至ったからである 。それを考え始めると 、前著で 「ゲゼルの魔法のオカネ 」と名付けた方法なんかで貨幣をデジタル化してマイナス金利の壁を突破せよなどと言わず 、中央銀行などはおとなしく 「罠 」にかかっていなさいと言えば良かったとすら思えてしまう 。写真は 、 2 0 1 9年夏の 「黄色いベスト 」運動で荒れたパリのシャンゼリゼ 。自由と人権の国のはずのフランスでもこうだから 、そうでもない国で格差への不満が差別や一国主義の台頭を呼び始めると 、それは全世界を不幸にする憎悪の循環を生み出しかねない 。そんなシナリオに比べれば 、日本の 「失われた 2 0年 」などましな方だったという気もする 。格差が生むポピュリズムの深刻さに比べれば 、無為無策でデフレと戦っていないと叩かれた白川日銀も 、有為有策だが結果を出せていない黒田日銀も 、まあ悪くない 、そんな風に片付けたら皮肉がきつすぎるだろうか 。もしかすると 、 「流動性の罠 」という現象そのものが 、 「見えざる手 」の摂理なのではないか 、そんな気まですることがある 。
二 M M Tの風景金融緩和で得する人と損する人今昔物語に 『以外術被盗食瓜語 』という短編があります 。これは 「外術ヲ以テ瓜ヲ盗ミ食ワルルコト 」と読むのだそうですが 、普通には 「植瓜 (あるいは殖瓜 )の術 」という名で呼ばれている幻術つまり集団催眠術についての説話で 、内容を思いきり要約するとこんな感じでしょうか 。 「ある暑い日 、男たちの一団が数頭の馬に車を引かせて甘い瓜を大和から京の都に運ぶ途中で休憩して 、瓜を少しばかり食べていた 。そこに杖を突いた老人が通りかかり 、喉が渇いているので瓜を施してくれとせがんだのだが 、男たちは 、食っているのは自分用ので 、他は京の雇い主のところに運ぶものだからと拒絶した 。そこで老人は落ちていた瓜の種を拾って地に埋めたところ 、たちまちのうちに芽が出て枝葉が育ち花も咲いて瓜が実ったので 、老人は実った瓜を自分も食し 、瓜を施すのを拒んだ男たちにもすすめ 、そして見物人たちにも振る舞って去って行った 。すべて終わった後で男たちが車を振り返って見ると 、そこに積んでいた瓜が一つ残らずなくなっていたので 、やっと自分たちは老人の幻術にかかっていたことに気が付いたのであった 」この話 、よほど日本人の好みに合うようで 、いろいろな変化形となって近現代の小説などに登場しています 。また 、芥川龍之介は 、同じ筋書きの説話が瓜ではなく梨の話として清代の 『聊斎志異 』にあることを指摘し 、説話の成立時期から言ってそれが日本に流入したはずはないし ( 『聊斎志異 』は 『今昔物語集 』より五百年以上も後の説話集です ) 、その逆つまり日本から中国へというル ートも文化の構造から言ってありそうもないので 、要するに東洋文化のどこかにル ーツがあるのだろうと書いたりしています 。ところで 、こんな話を持ち出したのは 、この話に 、世に無償のものはないということ 、しかし 、それだからこそ分配の問題は存在するということ 、その両方が入っていて 、そこに金融政策について私が言いたいことに通じるものがあるからです 。男たちが地から生えたと思い食べていたのは 、自分の車に積んであった瓜だったというところは 、金融政策が無償でないということに当たります 。そして 、男たちの雇い主のものだったはずの瓜が 、老人と通行人そして当の瓜運びの男たちに食われてしまったというところは 、金融政策は分配に関係するということに当たるわけです 。植瓜の幻術を使う老人に中央銀行は似ているのです 。もう少し説明すると 、現代の中央銀行が幻術を使えるのは 、彼らの使命の中に 、通貨価値の安定以外に雇用の安定あるいは経済成長への貢献を求めてしまう私たちの心の弱さがあるからなのですが 、それは暑い日に車に積んである瓜を食したいという植瓜の説話に出て来る人々の気持ちと似たようなものでしょう 。しかし 、植瓜の老人と中央銀行は違うところもあります 。それは 、老人は 、自分がやっているのが無から有を生み出す生産行為ではなく 、車に積んだ瓜の盗食つまり再分配であることも分かっているのに対し 、現代の中央銀行たちの多くは 、自分が無から有を作り出していると信じているばかりか 、彼らの行っている金融政策自体が富の分配であることにも気付いていないようだというところです 。しかも 、植瓜の術ならぬ金融政策の恩恵を得ているのは 、企業の株主たちだけではありません 。低金利のおかげで大量の国債を発行できている政府も恩恵を受けています 。それは 、彼らに低コストの資金調達を可能にすることによっ
芥川全集3
文芸雑話饒舌
芥川龍之介集 妖婆 文豪怪談傑作選
芥川 龍之介 著 , 東 雅夫 編集
この本の内容
本所七不思議に育まれ、身近な怪談の蒐集筆録に熱中するかたわら、西欧の怪奇幻想小説を愛読、ときに河童図や化物絵の筆を執った怪異の文豪芥川龍之介。夏目漱石、泉鏡花、柳田國男らに早熟な才能を愛でられ、大正怪談黄金時代の申し子として多面的に活躍した芥川の怪談文芸作品を初めて一巻に集大成。極めつきの名品から知られざる珠玉作、秘蔵の怪談実話ノートたる「椒図志異」も完全収録。
この本の目次
妙な話
黒衣聖母
影
奇怪な再会
アグニの神
妖婆
魔術
二つの手紙
春の夜
孤独地獄
幻燈(「少年」より)
西洋人(「保吉の手帳から」より)
午休み(「保吉の手帳から」より)
海のほとり
蜃気楼 或いは「続海のほとり」
死後
夢
凶
文藝雑話 饒舌
近頃の幽霊
英米の文学上に現れた怪異
The Modern Series of English Literature序文抄
市村座の「四谷怪談」 附御所五郎蔵
新編・妖奇怪異抄
椒図志異
グローバリズムの不都合な未来―
岩村充/著
2020/02/19
https://www.amazon.co.jp/dp/4106038528/
FTPLとMMTは背反しない
岩村充はMMTを批判するがデフレ下の消費増税が供給能力を毀損していることをどう考えるのか?
ゲゼルマネーを好意的に紹介したこれまでの著書から後退しているのは
商品貨幣論の限界だろう
ちなみに岩村がMMT批判の枕として芥川龍之介経由で紹介した今昔物語の瓜売りの話の結語は
贈与の有効性を説いている
外術を以て瓜を盗み食はるる語 今昔物語集巻二十八第四十
https://japanese.hix05.com/Narrative/Konjaku/konjaku2/konjaku211.uri.html
《下衆共、瓜を惜しまずして、二つ三つにても翁に食はせたらましかば、
皆は取られざらまし。惜しみけるを翁も みて、此くもしたるなめり。》
(下衆どもが瓜を出し惜しみせず、二つ三つでも食わせてやったならば、
全部とられることもなかったであろうに。物惜しみしたお怪我で、こんな目にあったのだ。)
贈与の有効性は負債の有効性だ
国家・企業・通貨―グローバリズムの不都合な未来―
MMT Modern Monetary Theory Part.35
https://medaka.5ch.net/test/read.cgi/eco/1585634171/
245
245 金持ち名無しさん、貧乏名無しさん (アウアウウー Sae9-CuPJ)[] 2020/04/03(金) 01:15:36.35 ID:s98s+fvpa
シビレるMMT(現代通貨理論)批判
https://www.shinchosha.co.jp/book/603852/#b_review
大した反論ではない
ありふれた主権無き大袈裟批判
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