日曜日, 10月 21, 2018

佐和 隆光


佐和隆光
https://nam-students.blogspot.com/2018/10/blog-post_21.html@

参考:
ブートストラップ法(『計量経済学』末石直也)、計量経済学・入門―三日間の経済学 佐和 隆光他
http://nam-students.blogspot.jp/2016/02/blog-post_70.html

計量経済学・入門―三日間の経済学 単行本 – 1991/2 146頁~参照

マクロにはクロスセクションかパネルが多い。
ミクロやファイナンスだと時系列が多い。

時系列データ、時系列資料(timeseries date):
(一つの対象を時間毎に計測)
価格
 |
 |      X  X
 |    X    
 | X
 |   
 |
 |__________
           数量

クロスセクションデータ、横断面資料(cross-section date):
(対象を増やし同時に計測。以下は同一価格にした事例)
価格
 |
 |            
 |            
 | X X  X  X
 |   
 |
 |__________
           数量

時系列、需要安定:
価格
 |
 |  X          
 |   X
 |    X
 |     X
 |
 |__________
           数量
時系列、供給安定:
価格
 |
 |    X
 |   X 
 |  X
 | X
 |
 |__________
           数量

計量経済学・入門―三日間の経済学 単行本 – 1991/2 146頁~参照
佐和 隆光 (著), 土志田 征一 (著), 黒田 昌裕 (著)


母集団と標本:
価格       x
 |B      /A
 | \    /
 |  \x /x      
 |   \/        
 |   /\  
 | x/  \ 
 | /x   \
 |__________
   XXX  XX  数量
   123  45
母集団はBではなくAと推察できる。
同163頁参照


__


経済学とは何だろうか (岩波新書) 新書 – 1982/2/22



現代経済学の名著 (中公新書)Kindle版

形式: 新書

京大経済研究所長、佐和先生の編纂による20世紀の経済学の名著の紹介である。ガルブレイス、フリードマン、サローの3冊は一般読者向けの啓蒙書であるが、残りは原書の専門書の原書である。紹介される著者のほとんどがノーベル経済学賞をとっている。各章は佐和先生の子弟の方々のレビューのためもあり、それぞれの経済学者の略歴と著作のサマリーになっているが、本書全体には一貫した主張や古典主義→ケインズ派→新古典主義(=市場原理派)のような経済史の流れは掴みにくい。(レビュアーの読解能力のせいでもあるだが...)
選択された名著は以下の通りである。
ヴェブレン『企業の理論』
シュムペーター『経済発展の理論』
ロビンズ『経済学の本質と意義』
ケインズ『雇用・利子および貨幣の一般理論』
ハイエク『市場・知識・自由』
ヒックス『価値と資本』
レオンティエフ『アメリカ経済の構造』
ハロッド『動態経済学序説』
サイモン『経営行動』
サミュエルソン『経済学』
アロー『社会的選択と個人的評価』
ミュルダール『経済理論と低開発地域』
ベッカー『人的資本』
ガルブレイス『新しい産業国家』
フリードマン『選択の自由』
サロー『ゼロ・サム社会』
経済学部の学生の方々が座右に置いて、論述試験のミニ参考書代わりに使うのが良いだろう。


ハロッドの理論では投資はもはや一定ではなく 、前期所得を所与として今期所得の増加関数となる 。そして 、投資と貯蓄を均等させるような均衡所得水準が存在するためには、固定的な平均貯蓄性向を前提とする限り 、今度は総需要関数が四五度線を左下から右上方向に横切らねばならず 、均衡の安定性は失われてしまう 。つまり 、いま計画所得が均衡所得よりも大き過ぎる場合 、それが加速度原理を通じてより大きな誘発投資需要を喚起するために 、全体としての総需要は総供給を上回ってしまう 。
…ハロッドは 、 「現実の成長率 」は 「保証成長率 」からいったん乖離するとますますこれから遠ざかる傾向を持つ 、という命題を提示した 。現実の成長経路が 「保証成長率 」の経路の上に巧く乗っている間は良いが 、一歩足を踏み外すと 、上下両サイドの奈落に突入するという意味で 、これは 「ナイフ ・エッジ 」と称される 。しかし 、これは 「定理 」と呼ばれるほどに確立された命題とはいい難い 。実際 、四〇年代から五〇年代にかけて 、この 「定理 」の是非をめぐり 、多くの論争が交わされた 。

 結局 、ソロ ーの 「新古典派成長理論 」は 、ハロッド理論の 「均衡動学 」的な側面についての 、代替的な考え方を提供するものの 、 「不均衡動学 」的な側面を完全に棚上げしたものに他ならず 、自らの不均衡理論を提供してはいない 。
 多くの教科書が 、 「ハロッドド ーマ ー理論 」は短期的理論であるのに対して 「新古典派成長理論 」は中長期的理論であると説いている 。しかし 、それには一定の留保を付けねばならない 。すなわち 、 「投資 ・貯蓄均衡が不安定的でない限り 」という留保である 。
秋田次郎



経済学の名言100 Kindle版 1999