Lester V. Chandler, Inflation in the United States, 1940-1948, 1951, p. 216.
https://nam-students.blogspot.com/2019/12/lester-v-chandler-inflation-in-united.html@
Lester V. Chandler, Inflation in the United States, 1940-1948, 1951, p. 6
上の本(のp.216)を下記の伊東は参照
[1939~1948年(約10年で2~3,)のアメリカの物価上昇は凄まじく、特に1946~7年の上昇率は高い
それでもニューディール政策の成功として今日では語られる
実質賃金も上昇していたからだ]
アメリカにおけるインフレと金融政策 一二つの対照的事例- 伊東致吉 はしがき 戦後のアメリカの金融政策を長らく研究してきた私にとって印象深いことが2つある。その一つは戦後初期の2桁のインフレ期に,トルーマン政権下で超低金利政策が取られたことであり,もう一つは同じ2桁のインフレ期に,レーガン政権下で超高金利政策が取られたことである。それぞれの金融政策については,その政策が取られた当時論文を書いているが,いまその2つを改めて対比して,そのような政策が取られた事情とその理論的背景を論じてみたい。 I 戦後初期のインフレと低金利政策 アメリカの物価は第2次世界大戦終了時までに,すでに生計費で1939年水準を30%越え,卸売物価で37%越えていた。 しかし終戦時からの3年間,すなわち1945年8月から1948年8月にはさらに大きな物価上昇が生じた。この間に生計費は35%,卸売物価は61%上昇しているのである1)。 戦時中から存続していた物価統制局(OPA)が1946年6月末に期限満了となり,同年秋に物価統制は事実上撤廃された。他方戦時中に蓄積された巨額の流動資産に基づく潜在的購買力が爆発的に消費を押し上げた。個人消費に対する計量的予測はほとんど外れたほどであった。 しかもそれが-470(19)
アメリカにおけるインフレと金融政策
二つの対照的事例一
伊東政吉
はしがき
戦後のアメリカの金融政策を長らく研究してきた私
にとって印象深いこ
とが2つある。その一つは戦後初期の2桁のインフレ期に,トルーマン政
取られたことであり,もう一つは同じ2桁のインフ
権下で超低金利政策が
高金利政策が取られたことである。
レーガン政権下で超
それぞれ
レ期に,
の金融政策については,その政策が取られた当時論文を
書いているが,
い
そのような政策が取られた事情とその理論
まその2つを改めて対比して,
的背景を論じてみたい。
戦後初期のインフレと低金利政策
すでに生計費で1939年
終了時までに,
アメリカの物価は第2次世界大戦
水準を30%越え,卸売物価で37%越えていた。
しかし終戦時からの3年
間,すなわち1945年8月から1948年8月にはさらに大きな物価上昇が生じ
た。この間に生計費は35%,卸売物価は61%上昇しているのである”。
満了
戦時中から存続していた物価統制局(OPA)が1946年 6月末に期限
同年秋に物価統制は事実上撤廃された。
他方戦時中に蓄積された
となり,
巨額の流動資産に基づく潜在的購買力が爆発的に消費を押し上げた。個人
消費に対する計量的予測はほとんど外れたほどであった。しかもそれが
1) Lester V. Chandler, Inflation in the United States, 1940-1948, 1951,
p. 216.
カルドアによる書評
https://academic.oup.com/ajae/article-abstract/33/3/427/134686?redirectedFrom=fulltext
-470 (19)–
4 Comments:
第二次大戦後のアメリカの物価上昇率は凄まじかった
参照伊東論考
https://www.seijo.ac.jp/pdf/faeco/kenkyu/125/125-itou.pdf
しかし実質賃金が上昇し(電化製品の低価格化と共に)
そこまで問題にならなかったとされる
レイなどはここの数字が頭にある
https://1.bp.blogspot.com/-Y8_vo01Of0Q/Xgr9qnLIaFI/AAAAAAABp2s/KAvHxYO3WXE8L2hRb8WfoE93DFmvS8D4QCLcBGAsYHQ/s1600/IMG_7785.JPG
Lester V. Chandler, Inflation in the United States, 1940-1948, 1951, p. 6
上の本(のp.216)を伊東は参照
第二次大戦後のアメリカの物価上昇率は凄まじかった
参照伊東論考
https://www.seijo.ac.jp/pdf/faeco/kenkyu/125/125-itou.pdf
しかし(電化製品の低価格化と共に)実質賃金が上昇したので
そこまで問題にならなかったとされる
レイなどはここの数字が頭にあるのだろう
https://1.bp.blogspot.com/-Y8_vo01Of0Q/Xgr9qnLIaFI/AAAAAAABp2s/KAvHxYO3WXE8L2hRb8WfoE93DFmvS8D4QCLcBGAsYHQ/s1600/IMG_7785.JPG
Lester V. Chandler, Inflation in the United States, 1940-1948, 1951, p. 6
上の本(のp.216)を伊東は参照
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