トゥキュディデス『戦史』(『歴史』)
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バルファキス
https://nam-students.blogspot.com/2019/11/blog-post_21.html
哲学の起源
http://nam-students.blogspot.com/2011/10/blog-post_18.html?m=0#_table4
3 アテネのデモクラシー
ヘロドトス『歴史』,29
トゥキュディデス『戦史』,29
https://twitter.com/chikumashobo/status/1162532090765697025?s=21
ヴァルファキス『わたしたち…』によればケインズの蔵書のいかにアンダーラインがあった
箇所は不正確かもしれない
トゥキュディデスちくま歴史下より
九七 【 1 】アテナイ使節団 「正義という点ではどちらでも変りはないと思うであろう 。しかし独立を維持できるのはその都市の実力のためで 、我々もその力を恐れて攻撃しないのだと理解するであろう 。我々の安全は 、属国を殖やすこと 、他を征服することによるゆえ 、諸君が他の島国都市国家より弱力である以上は 、独立が維持できなければ屈服することになる 。 」
…
一一一 【 1 】アテナイ使節団 「諸君の考えているような事態がたとえ生じたとしても 、その時諸君は単に我々がかつていかなる脅威のためにも包囲を解いたことのない事実を知るに過ぎないであろう 。 【 2 】ともかく諸君は自国の存亡を議すると称しておきながら 、自己存続のためには 、人々が頼りにし 、かつ可能と考える手段について今まで一切言及していない点に我々は深い関心を寄せる 。しかも諸君の希望の最大の根拠は将来の状態によっていて 、眼前の現実は敵の存在に対抗して生続することも困難な状態なのだ 。それゆえ 、我々が退場した後に何かもっと分別のある結論に達しない限り 、諸君はまったく理屈の筋の通らぬ判断を下すことになる 。 【 3 】もちろん諸君は 、名誉にもならない危険に明らかに晒されている者を誤まらせる 「体面 」などにこだわっていてはならない 。つまり多くの人はどんな重大な結果になるかをよく承知していながらも 、言葉の力にまやかされて 、魅力ある名を持つ 「体面 」のためには取返しのつかぬ災いにも自ら進んで落ちて 、不運に遇うよりさらに不名誉な愚かさのために 「恥 」を自ら選ぶからである 。 【 4 】もし諸君に良識があるならばこの点に充分注意してほしい 。諸君は自領を保持したまま進貢国になるという穏当な要求を 、もっとも強力な都市が提案しているのを不当としてはなるまい 。しかも戦争か安全かという二者択一に迫られている現在 、愚かなことに功名心を逸らせてはならない 。なぜならば 、対等の者には決して譲らず 、強者には誼を通じ 、弱者には穏当をもって接する者こそ 、おおむね成功者となるからである 。 【 5 】では我々は退場するから 、諸君は自分たちにとりかけがえのない祖国の存亡がこの一議にかかっていることを重々心に銘じて 、充分の検討をされることを希望する 。 」
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トゥキディデスの罠 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%A5%E3%82%AD%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%87%E3%82%B9%E3%81%AE%E7%BD%A0
トゥキディデスの罠
トゥキディデスの罠(英: The Thucydides Trap)は、古代アテナイの歴史家、トゥキディデスにちなむ言葉で、戦争が不可避な状態まで従来の覇権国家と、新興の国家がぶつかり合う現象を指す。アメリカ合衆国の政治学者グレアム・アリソンが作った造語[1]。
概要
約2400年前、スパルタとアテナイによる構造的な緊張関係に言及したと伝えられる(英文訳:“It was the rise of Athens, and the fear that this inspired in Sparta, that made war inevitable.”)[2]。
古代ギリシャ当時は、海上交易をおさえる経済大国としてアテナイが台頭し、陸上における軍事的覇権を事実上握るスパルタの間で対立が生じ、長年にわたる戦争(ペロポネソス戦争)が勃発した。転じて、急速に台頭する大国が既成の支配的な大国とライバル関係に発展する際に、それぞれの立場を巡って摩擦が起こり、当初はお互いに望まない直接的な抗争に及ぶ様子を表現する。現在では、国際社会のトップにいる国はその地位を守るために現状維持を望み、台頭する国はトップにいる国につぶされることを懸念し、既存の国際ルールを自分に都合が良いように変えようとするパワー・ゲームの中で、軍事的な争いに発展しがちな現象を指す[3]。
用例
2015年、オバマ大統領がアメリカで開催した米中二国間の首脳会談において、南シナ海などで急速な軍拡を進める中国の習近平国家主席との話で用いた。「一線を越えてしまった場合はもはや後戻りをすることは困難になる」という牽制の意味合いと思われる。
ハーバード大学のベルファー・センターの研究によると、20世紀に日本が台頭した際の日露戦争、太平洋戦争などもこれにあたるとしている。その他、国際的には古くはイタリア戦争、英仏戦争、米ソ間の冷戦などを指す[4]。
アリソンとその著書『Destined For War』[5](邦訳『米中戦争前夜――新旧大国を衝突させる歴史の法則と回避のシナリオ』)[6]によると、過去500年間の覇権争い16事例のうち12は戦争に発展したが、20世紀初頭の英米関係や冷戦など4事例では、新旧大国の譲歩により戦争を回避した[7][8]。
関連項目
トゥキディデス
文明の衝突
カルタゴ、ポエニ戦争
重商主義
米中貿易戦争
嫉妬、妬み
脚注
Ben Schott (2011年1月31日). “The Thucydides Trap”. New York Times 2016年4月30日閲覧。
http://www.theatlantic.com/international/archive/2015/09/united-states-china-war-thucydides-trap/406756/
http://the-liberty.com/article.php?item_id=8975
http://belfercenter.ksg.harvard.edu/publication/24928/thucydides_trap_case_file.html?webSyncID=7aad2965-16bc-9918-2d9b-97c6a6d225ad&sessionGUID=2b4baa42-4cbb-cd82-246c-57e31325e93a
Allison, Graham (2017). Destined for War: Can America and China Escape Thucydides’s Trap?. Houghton Mifflin Harcourt. ISBN 978-0544935273.
アリソン, グレアム (2017). 米中戦争前夜――新旧大国を衝突させる歴史の法則と回避のシナリオ. ダイヤモンド社. ISBN 978-4478103319.
“米中の衝突 対話で避けよ 米ハーバード大教授 グレアム・アリソン氏”. 日本経済新聞. (2017年7月21日) 2017年9月11日閲覧。
Graham Allison (2015年9月24日). “The Thucydides Trap: Are the U.S. and China Headed for War?”. The Atlantic 2017年9月11日閲覧。
トゥキディデスの罠 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%A5%E3%82%AD%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%87%E3%82%B9%E3%81%AE%E7%BD%A0
トゥキディデスの罠
トゥキディデスの罠(英: The Thucydides Trap)は、古代アテナイの歴史家、トゥキディデスにちなむ言葉で、戦争が不可避な状態まで従来の覇権国家と、新興の国家がぶつかり合う現象を指す。アメリカ合衆国の政治学者グレアム・アリソンが作った造語[1]。
概要
約2400年前、スパルタとアテナイによる構造的な緊張関係に言及したと伝えられる(英文訳:“It was the rise of Athens, and the fear that this inspired in Sparta, that made war inevitable.”)[2]。
古代ギリシャ当時は、海上交易をおさえる経済大国としてアテナイが台頭し、陸上における軍事的覇権を事実上握るスパルタの間で対立が生じ、長年にわたる戦争(ペロポネソス戦争)が勃発した。転じて、急速に台頭する大国が既成の支配的な大国とライバル関係に発展する際に、それぞれの立場を巡って摩擦が起こり、当初はお互いに望まない直接的な抗争に及ぶ様子を表現する。現在では、国際社会のトップにいる国はその地位を守るために現状維持を望み、台頭する国はトップにいる国につぶされることを懸念し、既存の国際ルールを自分に都合が良いように変えようとするパワー・ゲームの中で、軍事的な争いに発展しがちな現象を指す[3]。
用例
2015年、オバマ大統領がアメリカで開催した米中二国間の首脳会談において、南シナ海などで急速な軍拡を進める中国の習近平国家主席との話で用いた。「一線を越えてしまった場合はもはや後戻りをすることは困難になる」という牽制の意味合いと思われる。
ハーバード大学のベルファー・センターの研究によると、20世紀に日本が台頭した際の日露戦争、太平洋戦争などもこれにあたるとしている。その他、国際的には古くはイタリア戦争、英仏戦争、米ソ間の冷戦などを指す[4]。
アリソンとその著書『Destined For War』[5](邦訳『米中戦争前夜――新旧大国を衝突させる歴史の法則と回避のシナリオ』)[6]によると、過去500年間の覇権争い16事例のうち12は戦争に発展したが、20世紀初頭の英米関係や冷戦など4事例では、新旧大国の譲歩により戦争を回避した[7][8]。
関連項目
トゥキディデス
文明の衝突
カルタゴ、ポエニ戦争
重商主義
米中貿易戦争
嫉妬、妬み
脚注
Ben Schott (2011年1月31日). “The Thucydides Trap”. New York Times 2016年4月30日閲覧。
http://www.theatlantic.com/international/archive/2015/09/united-states-china-war-thucydides-trap/406756/
http://the-liberty.com/article.php?item_id=8975
http://belfercenter.ksg.harvard.edu/publication/24928/thucydides_trap_case_file.html?webSyncID=7aad2965-16bc-9918-2d9b-97c6a6d225ad&sessionGUID=2b4baa42-4cbb-cd82-246c-57e31325e93a
Allison, Graham (2017). Destined for War: Can America and China Escape Thucydides’s Trap?. Houghton Mifflin Harcourt. ISBN 978-0544935273.
アリソン, グレアム (2017). 米中戦争前夜――新旧大国を衝突させる歴史の法則と回避のシナリオ. ダイヤモンド社. ISBN 978-4478103319.
“米中の衝突 対話で避けよ 米ハーバード大教授 グレアム・アリソン氏”. 日本経済新聞. (2017年7月21日) 2017年9月11日閲覧。
Graham Allison (2015年9月24日). “The Thucydides Trap: Are the U.S. and China Headed for War?”. The Atlantic 2017年9月11日閲覧。
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